説明

通信装置、制御方法及びコンピュータプログラム

【課題】 ユーザの誤操作による指示を取り消せるようにして、操作性の向上を図る。
【解決手段】 通信装置(100)が接続ケーブル(300)を介して接続された外部装
置(200)から電源OFFコマンドを受信した場合、所定期間が経過するまでの間は、
CECライン(302)を無効にせずに、外部装置(200)からのCECコマンドを受
信できるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部装置に映像データを送信する通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の通信システムには、通信装置と、外部表示装置とをデジタルインターフェースを介して接続し、外部表示装置のリモコン(Remote Control)を用いて当該通信装置の電源をオン又はオフにする通信システムがある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−78779号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の通信装置では、ユーザの誤操作により、通信装置の電源をオフにすることを指示する制御コマンドが外部表示装置から通信装置に送信されてしまった場合、ユーザはもはやその制御コマンドを取り消すことができなかった。この場合、ユーザは、通信装置の電源をオンにするとともに、通信装置と外部表示装置の間の接続をやり直す必要があり、不便であった。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、ユーザの誤操作による指示を取り消せるようにして、操作性の向上を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記のような課題を解決するために、本発明に係る通信装置の一つは外部装置に映像データを送信する第1の伝送ラインと、前記外部装置からコマンドを受信する第2の伝送ラインとを介して前記外部装置と通信をする通信手段と、前記通信手段が前記第2の伝送ラインを介して前記外部装置から受信したコマンドに応じて、前記通信手段を制御する制御手段とを有し、前記通信装置を電源オフ状態に変更するためのコマンドを前記通信手段が前記第2の伝送ラインを介して前記外部装置から受信した場合、前記制御手段は、所定期間が経過する前に前記第1の伝送ラインを無効にするように前記通信手段を制御し、前記所定期間が経過した後に前記第2の伝送ラインを無効にするように前記通信手段を制御することを特徴とする。
【0007】
本発明に係る通信装置の一つは、外部装置に映像データを送信する第1の伝送ラインと、前記外部装置からコマンドを受信する第2の伝送ラインとを介して前記外部装置と通信をする通信手段と、前記通信手段が前記第2の伝送ラインを介して前記外部装置から受信したコマンドに応じて、前記通信手段を制御する制御手段とを有し、前記通信装置を電源オフ状態に変更するためのコマンドを前記通信手段が前記第2の伝送ラインを介して前記外部装置から受信した場合、前記制御手段は、所定期間が経過する前にミュート処理を行い、前記所定期間が経過した後に前記第1の伝送ライン及び前記第2の伝送ラインを無効にするように前記通信手段を制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユーザの誤操作による指示を取り消せるので、操作性の向上につながる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態1〜8に係る通信システムの一例を示す図である。
【図2】本発明の実施形態1〜8に係る通信システムの概略構成の一例を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態1に係る通信装置で行われる処理の一例を示すフローチャート図である。
【図4】本発明の実施形態2に係る通信装置で行われる処理の一例を示すフローチャート図である。
【図5】本発明の実施形態3に係る通信装置で行われる処理の一例を示すフローチャート図である。
【図6】本発明の実施形態4に係る通信装置で行われる処理の一例を示すフローチャート図である。
【図7】本発明の実施形態5に係る通信装置で行われる処理の一例を示すフローチャート図である。
【図8】本発明の実施形態6に係る通信装置で行われる処理の一例を示すフローチャート図である。
【図9】本発明の実施形態7に係る通信装置で行われる処理の一例を示すフローチャート図である。
【図10】本発明の実施形態8に係る通信装置で行われる処理の一例を示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも一例であって、必ずしも以下に示す実施形態に限定されるものではない。
【0011】
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態1に係る通信システムの一例を示す図である。図2は、本発明の実施形態1に係る通信システムの概略構成の一例を示すブロック図である。
【0012】
実施形態1に係る通信システムは、図1及び図2に示すように、通信装置100、接続ケーブル300、外部装置200及びリモコン(Remote Control)209を有する。通信装置100と外部装置200は、接続ケーブル300を介して接続されている。外部装置200とリモコン209は、無線により接続されている。
【0013】
通信装置100は、接続ケーブル300を介して映像(video)データ、音声(audio)データ及び補助データを外部装置200に送信することができる映像ソースである。外部装置200は、通信装置100から送信された映像データを表示器に表示し、通信装置100から送信された音声データをスピーカから出力する外部表示装置である。通信装置100及び外部装置200は、接続ケーブル300を介して様々な制御コマンドを双方向に送信することができる。
【0014】
リモコン209は、通信装置100及び外部装置200を操作するためのユーザインタフェースである。リモコン209は、外部装置200と無線により通信することはできるが、通信装置100と無線により通信することはできないように構成されている。外部装置200は、リモコン209から送信されたリモコン信号を受信し、受信したリモコン信号を解析する。受信したリモコン信号が通信装置100を制御するためのリモコン信号である場合、外部装置200は、受信したリモコン信号に従って通信装置100を制御する。受信したリモコン信号が通信装置100を制御するためのリモコン信号である場合、外部装置200は、受信したリモコン信号に対応する制御コマンドを生成し、生成した制御コマンドを接続ケーブル300を介して通信装置100に送信する。これにより、ユーザは、リモコン209を用いて、外部装置200を直接的に遠隔制御することができる。また、ユーザは、リモコン209を用いて、通信装置100を間接的に遠隔制御することができる。
【0015】
実施形態1では、通信装置100の一例としてビデオカメラを用い、外部装置200の一例としてテレビジョン受像機(以下、「テレビ」という)を用いる。また、実施形態1では、接続ケーブル300の一例としてHDMI(High‐Definition Multimedia Interface)(登録商標)規格に準拠した接続ケーブルを用いる。以下、HDMI規格に準拠した接続ケーブルを「HDMIケーブル」という。
【0016】
次に、HDMIケーブル300について説明する。
【0017】
HDMIケーブル300は、TMDS(Transition Minimized Differential Singnaling)(登録商標)ライン301と、CEC(Consumer Electronics Control)ライン302を含む。また、HDMIケーブル300は、HPD(Hot Plug Detect)ライン303、DDC(Display Data Channel)ライン、電源ライン等を有する。
【0018】
TMDSライン301(第1の伝送ライン)は、ビデオカメラ100からテレビ200に映像データ、音声データ及び補助データを伝送する伝送ラインである。TMDSライン301は、TMDSチャンネル0、TMDSチャンネル1、TMDSチャンネル2及びTMDSクロックチャンネルを含む。CECライン302(第2の伝送ライン)は、ビデオカメラ100とテレビ200との間で様々な制御コマンドを双方向に伝送する伝送ラインである。HPDライン303は、テレビ200からビデオカメラ100にHPD信号を伝送する伝送ラインである。DDCラインは、テレビ200のEDID(Extended Display Identification Data)をテレビ200からビデオカメラ100に伝送する伝送ラインである。EDIDは、テレビ200の表示能力等を示す能力情報を含む。電源ラインは、テレビ200からビデオカメラ100に電力を供給するラインである。
【0019】
ビデオカメラ100は、HDMI規格で規定されたHDMIソース(HDMI Source)として動作し、テレビ200は、HDMI規格で規定されたHDMIシンク(HDMI Sink)として動作する。また、ビデオカメラ100及びテレビ200は、CECに準拠したHDMI機器でもある。CECは、HDMI規格で規定されている制御プロトコルである。以下、CECライン302を介してビデオカメラ100とテレビ200との間で送信される制御コマンドを「CECコマンド」という。テレビ200は、ビデオカメラ100を制御するためのCECコマンドをCECライン302を介してビデオカメラ100に送信することにより、ビデオカメラ100を制御することができる。ビデオカメラ100も、テレビ200を制御するためのCECコマンドをCECライン302を介してテレビ200に送信することにより、テレビ200を制御することができる。ビデオ
カメラ100を制御するためのCECコマンドには、ビデオカメラ100の電源に関するコマンドとして、電源ONコマンド、電源OFFコマンド等がある。また、ビデオカメラ100の動作を操作するコマンドとして、再生コマンド、停止コマンド、一時停止コマンド、早送りコマンド、巻き戻しコマンド、記録コマンド、記録一時停止コマンド、メニューONコマンド、メニューOFFコマンド等がある。
【0020】
なお、接続ケーブル300は、HDMIケーブルに限るものではない。映像データ、音声データ及び補助データを伝送するラインと、通信装置100と外部装置200との間で様々な制御コマンドを双方向で伝送するラインとを別々に有する接続ケーブルであれば、HDMIケーブル以外の接続ケーブルであってもよい。
【0021】
次に、ビデオカメラ100の構成の一例を説明する。
【0022】
ビデオカメラ100は、図2に示すように、CPU101、RAM103、記録部104、通信部105、データ処理部109、コマンド処理部110、表示部111、操作部112、撮像部114及びROM115を有する。
【0023】
ビデオカメラ100は、撮影モード、再生モード等の動作モードを有する。ビデオカメラ100の動作モードが撮影モードである場合、ビデオカメラ100は、被写体の撮影が可能になり、撮影された映像(動画、静止画のいずれでもよい)を記録媒体に記録することができる。ビデオカメラ100の動作モードが再生モードである場合、ユーザによって選択された映像(動画、静止画のいずれでもよい)を記録媒体から再生することができる。
【0024】
CPU(Central Processing Unit)101は、ROM115に記憶されているコンピュータプログラムに従って、ビデオカメラ100の動作を制御する。また、CPU101は、一定値Nをカウントするためのタイマー102を有する。一定値Nは、例えば、3秒〜10秒に相当する値とする。
【0025】
RAM103は、CPU101のワークエリアとして機能するメモリであり、CPU101で使用される様々な値、データ及び情報を記憶するメモリでもある。CPU101は、テレビ200に関する情報をHDMIケーブル300を介してテレビ200から取得し、取得した情報をRAM103に記憶する。RAM103に記憶される情報には、テレビ200の固有情報であるGUID、テレビ200のEDID等がある。なお、CPU101のワークエリアは、RAM103に限られるものではなく、ハードディスク装置等の外部記憶装置であってもよい。
【0026】
ビデオカメラ100の動作モードが撮影モードである場合、撮像部114は、被写体を撮影し、当該被写体の光学像から映像データを生成する。撮像部114によって生成された映像データは、記録部104、表示部111及びデータ処理部109に供給される。不図示のマイクロフォン部が生成した音声データも、記録部104及びデータ処理部109に供給される。
【0027】
ビデオカメラ100の動作モードが撮影モードである場合、記録部104は、撮像部114が生成した映像データと、不図示のマイクロフォン部が生成した音声データとを記録媒体に記録することができる。
【0028】
また、ビデオカメラ100の動作モードが再生モードである場合、記録部104は、ユーザによって選択された映像データ及び音声データを記録媒体から再生することができる。記録媒体から再生された映像データは、表示部111及びデータ処理部109に供給される。一方、記録媒体から再生された音声データは、データ処理部109及び不図示のスピーカ部に供給される。
【0029】
なお、記録部104で用いられる記録媒体は、ビデオカメラ100に内蔵されたものであっても、ビデオカメラ100から取り外し可能なものであってもよい。
【0030】
通信部105は、HDMIケーブル300を接続するためのHDMI端子を有する。ビデオカメラ100が撮影モードである場合、通信部105は、撮像部114が生成した映像データと、不図示のマイクロフォン部が生成した音声データと、CPU101で生成された補助データとを、TMDSライン301を介してテレビ200に送信する。ビデオカメラ100の動作モードが再生モードである場合、通信部105は、記録部104が記録媒体から再生した映像データ及び音声データと、CPU101で生成された補助データとを、TMDSライン301を介してテレビ200に送信する。
【0031】
また、通信部105は、接続検知部106、TMDSドライバ107a、CECドライバ107b及びミュート部108を有する。
【0032】
接続検知部106は、テレビ200からビデオカメラ100に送信されたHPD信号を用いて、ビデオカメラ100とテレビ200との間の接続(以下、HDMI接続)を検出する。接続検知部106は、HPD信号をHPDライン303を介してビデオカメラ100から受信する。HPD信号がハイ(High)である場合、接続検知部106は、ビデオカメラ100とテレビ200との間のHDMI接続を検出する。HPD信号がロー(Low)である場合、接続検知部106は、ビデオカメラ100とテレビ200との間のHDMI接続の切り離しを検出する。HPD信号を検出できない場合にも、接続検知部106は、ビデオカメラ100とテレビ200との間のHDMI接続の切り離しを検出する。接続検知部106での検出結果は、CPU101に通知されるので、CPU101は、ビデオカメラ100とテレビ200との間のHDMI接続が切り離されたか否かを判定することができる。
【0033】
TMDSドライバ107aは、TMDSライン301を制御するコントローラである。CPU101からTMDSイネーブル信号を受信した場合、TMDSドライバ107aは、低消費電力状態から通常状態に変化する。この場合、TMDSドライバ107aは、TMDSライン301を有効(イネーブル)にする。TMDSライン301が有効にされた場合、通信部105は、映像データ、音声データ及び補助データをTMDSライン301を介してテレビ200に送信することが可能になる。
【0034】
CPU101からTMDSディセーブル信号を受信した場合、TMDSドライバ107aは、通常状態から低消費電力状態に変化する。この場合、TMDSドライバ107aは、TMDSライン301を無効(ディセーブル)にする。TMDSライン301が無効にされた場合、通信部105は、映像データ、音声データ及び補助データをTMDSライン301を介してテレビ200に送信することができなくなるが、通信部105の消費電力は削減される。
【0035】
CECドライバ107bは、TMDSライン301を制御するコントローラである。CPU101からCECイネーブル信号を受信した場合、CECドライバ107bは、低消費電力状態から通常状態に変化する。この場合、CECドライバ107bは、CECライン302を有効(イネーブル)にする。CECライン302が有効にされた場合、通信部105は、ビデオカメラ100を制御するためのCECコマンドをテレビ200から受信するが可能になり、テレビ200を制御するためのCECコマンドをテレビ200に送信することも可能になる。
【0036】
CPU101からCECディセーブル信号を受信した場合、CECドライバ107bは、通常状態から低消費電力状態に変化する。この場合、CECドライバ107bは、CECライン302を無効(ディセーブル)にする。CECライン302が無効にされた場合、通信部105は、ビデオカメラ100を制御するためのCECコマンドをテレビ200から受信することも、テレビ200を制御するためのCECコマンドをテレビ200に送信することもできなくなる。
【0037】
ミュート部108は、テレビ200をミュート状態にするためのデータ(以下、ミュート指示)を生成し、生成したミュート指示をTMDSライン301を介してテレビ200に送信するミュート処理を行う。ミュート指示は、TMDSライン301を介して伝送される補助データの一つである。ミュート処理の実行が開始された場合、CPU101は、ミュート処理の実行が解除されるまでの間、ミュート指示をテレビ200に送信し続けるようにミュート部108を制御する。この場合、CPU101は、ミュート処理の実行が解除されるまでの間、ROM115に記憶されているミュート映像及び無音データをテレビ200に送信し続けるようにデータ処理部109及び通信部105を制御する。なお、ROM115に記憶されているミュート映像及び無音データは、TMDSライン301を介してテレビ200に伝送される。
【0038】
また、通信部105は、テレビ200からのCECコマンドをCECライン302を介して受信することができる。テレビ200からのCECコマンドを受信した場合、通信部105は、受信したCECコマンドをコマンド処理部110を介してCPU101に供給する。
【0039】
また、通信部105は、テレビ200を制御するためのCECコマンドをCECライン302を介してテレビ200に送信することもできる。テレビ200を制御するためのCECコマンドは、CPU101で生成され、コマンド処理部110を介して通信部105に供給される。
【0040】
ビデオカメラ100の動作モードが撮影モードである場合、データ処理部109は、撮像部114が生成した映像データと、不図示のマイクロフォン部が生成した音声データと、CPU101から供給された補助データとを通信部105に供給する。ビデオカメラ100の動作モードが再生モードである場合、データ処理部109は、記録部104が記録媒体から再生した映像データ及び音声データと、CPU101から供給された補助データとを通信部105に供給する。
【0041】
表示部111は、液晶ディスプレイ等により構成される。ビデオカメラ100の動作モードが撮影モードである場合、表示部111は、撮像部114が生成した映像データを表示する。ビデオカメラ100の動作モードが再生モードである場合、表示部111は、記録部104が記録媒体から再生した映像データを表示する。
【0042】
また、表示部111は、ミュート状態である場合は、ROM115に記憶されているミュート映像を表示する。実施形態1において、ミュート映像とは、ミュート中であることを示す映像データである。ミュート映像は、例えば、ブラックバック映像(背景色が黒の映像)又はブルーバック映像(背景色が青の映像)から構成される。ミュート映像には、ミュート処理中であることを示すアイコンや文字情報が含まれていてもよい。なお、実施形態1では、表示部111がミュート状態である場合は、ROM115に記憶されているミュート映像を表示部111に表示させるようにしたがこれに限るものではない。表示部111がミュート状態である場合は、表示部111に何も表示させないようにしてもよい。
【0043】
操作部112は、ビデオカメラ100を操作するためのユーザインタフェースであり、ビデオカメラ100を操作するための複数のボタンを有する。ユーザからの指示は、操作部112を介してCPU101に入力される。操作部112内の各ボタンは、スイッチ、タッチパネル等により構成される。
【0044】
操作部112は、電源ボタン、スタート/ストップボタン、モード変更ボタン113、メニューボタン、+ボタン、−ボタン、SETボタン等を有する。
【0045】
電源ボタンは、ビデオカメラ100を電源オン(ON)状態又は電源オフ(OFF)状態に変更することをCPU101に指示するボタンである。電源オン状態とは、不図示の電源(バッテリ、AC電源等)からビデオカメラ100の全部に必要な電力を供給することができる状態である。電源オフ状態とは、不図示の電源(バッテリ、AC電源等)からビデオカメラ100の一部又は全部への電力の供給を停止した状態である。
【0046】
スタート/ストップボタンは、撮像部114によって生成された映像データ等の記録媒体への記録の開始又は一時停止をCPU101に指示するボタンである。モード変更ボタン113は、ビデオカメラ100の動作モードを撮影モード、再生モード等のいずれかに変更することをCPU101に指示するボタンである。
【0047】
メニューボタンは、ビデオカメラ100のメニュー画面の表示又は非表示をCPU101に指示するボタンである。ビデオカメラ100のメニュー画面は、ビデオカメラ100を制御するためのメニュー画面、ビデオカメラ100の設定を変更するためのメニュー画面を含む。これらのメニュー画面は、ROM115に記憶されている。
【0048】
メニュー画面の表示を行う場合、CPU101は、表示すべきメニュー画面をROM115から読み出し、読み出したメニュー画面を表示部111及びデータ処理部109に供給する。このとき、CPU101は、カーソル等をメニュー画面に重畳する。表示部111及びデータ処理部109は、CPU101から供給されたメニュー画面を、撮像部114又は記録部104から供給された映像データに重畳する。これにより、表示部111とテレビ200には、同じメニュー画面が表示されることになる。
【0049】
メニュー画面の非表示を行う場合、CPU101は、メニュー画面の表示部111及びデータ処理部109への供給を停止する。
【0050】
+ボタン及び−ボタンは、メニュー画面上のカーソルを移動させるボタンである。SETボタンは、カーソルが選択している項目の実行をCPU101に指示するボタンである。メニュー画面間の移動も、+ボタン、−ボタン及びSETボタンを用いて行うことができる。
【0051】
また、操作部112は、再生ボタン、停止ボタン、一時停止ボタン、早送りボタン、巻き戻しボタン等を有する。これらのボタンは、記録媒体に記録された映像データの再生(play)、停止(stop)、一時停止(pause)、早送り(fast forward)及び巻き戻し(rewind)の実行をCPU101に指示するボタンである。
【0052】
ROM115には、上述のように、ミュート映像、メニュー画面等が記憶されている。ビデオカメラ100の状態をユーザに通知するための複数のアイコンも、ROM115に記憶されている。また、ROM115には、ビデオカメラ100の動作を制御するためのコンピュータプログラムが記憶されている。
【0053】
なお、通信装置100は、ビデオカメラに限るものではない。例えば、通信装置100は、ビデオカメラ、スチルカメラ、カメラ付き携帯電話等の撮像装置であってもよい。
【0054】
次に、テレビ200の構成の一例を説明する。
【0055】
テレビ200は、図2に示すように、CPU201、チューナ部202、通信部203、コマンド処理部204、表示部205、操作部206、リモコン受信部207及びROM208を有する。
【0056】
CPU(Central Processing Unit)201は、ROM208に記憶されているコンピュータプログラムに従って、テレビ200の動作を制御する。
【0057】
チューナ部202は、ユーザの選択に従って、アナログテレビジョン放送、デジタルテレビジョン放送又はケーブルテレビジョン放送を受信する。チューナ部202が受信するテレビジョン放送の種類は、リモコン209により選択することができる。チューナ部202が受信するテレビジャンネルも、リモコン209により選択することができる。アナログテレビジョン放送、デジタルテレビジョン放送又はケーブルテレビジョン放送に含まれる映像データは、表示部205に表示される。また、アナログテレビジョン放送、デジタルテレビジョン放送又はケーブルテレビジョン放送に含まれる音声データは、不図示のスピーカ部から出力される。
【0058】
通信部203は、HDMIケーブル300を接続するためのHDMI端子を有する。通信部203は、ビデオカメラ100から送信された映像データ、音声データ及び補助データをTMDSライン301を介して受信することができる。ビデオカメラ100から送信された映像データは、表示部205に表示される。ビデオカメラ100から送信された音声データは、不図示のスピーカ部から出力される。また、ビデオカメラ100から送信された補助データは、CPU201に供給される。
【0059】
また、通信部203は、ビデオカメラ100からのCECコマンドをCECライン302を介して受信することができる。ビデオカメラ100からのCECコマンドを受信した場合、通信部203は、受信したCECコマンドをコマンド処理部204を介してCPU201に供給する。
【0060】
また、通信部203は、ビデオカメラ100を制御するためのCECコマンドをCECライン302を介してビデオカメラ100に送信することもできる。ビデオカメラ100を制御するためのCECコマンドは、CPU201で生成され、コマンド処理部204を介して通信部203に供給される。
【0061】
ビデオカメラ100からのCECコマンドは、通信部203がCECライン302を介して受信する。ビデオカメラ100からのCECコマンドは、コマンド処理部204を介して通信部203からCPU201に供給される。
【0062】
ビデオカメラ100を制御するためのCECコマンドは、CPU201で生成され、コマンド処理部204を介して通信部203に供給される。ビデオカメラ100を制御するためのCECコマンドは、コマンド処理部204から通信部203に供給され、CECライン302を介してビデオカメラ100に伝送される。
【0063】
表示部205は、液晶ディスプレイ等の表示器により構成される。表示部205は、チューナ部202及び通信部203の少なくとも一つから供給された映像データを表示することができる。表示部205は、ROM208に記憶されているミュート映像を表示することもできる。
【0064】
操作部206は、テレビ200を操作するためのユーザインターフェースである。また、操作部206は、リモコン209と同様に、テレビ200を操作するための複数のボタンを有する。操作部206内の各ボタンは、スイッチ、タッチパネル等により構成される。
【0065】
リモコン受信部207は、リモコン209から送信されたリモコン信号を受信した場合、受信したリモコン信号をCPU201に供給する。これにより、ユーザからの指示は、リモコン209及びリモコン受信部207を介してCPU201に入力されることになる。CPU201は、リモコン受信部207からのリモコン信号に対応するCECコマンドを生成し、生成したCECコマンドをコマンド処理部204を介して通信部203に供給する。通信部203に供給されたCECコマンドは、CECライン302を介してビデオカメラ100に伝送される。これにより、ユーザは、リモコン209を用いてビデオカメラ100を遠隔制御することができる。
【0066】
ROM208には、上述のように、ミュート映像、メニュー画面等が記憶されている。テレビ200の状態をユーザに通知するための複数のアイコン、テレビ200のEDID等も、ROM208に記憶されている。また、ROM208には、テレビ200の動作を制御するためのコンピュータプログラムが記憶されている。
【0067】
リモコン209は、ビデオカメラ100及びテレビ200を操作するためのユーザインタフェースであり、ビデオカメラ100を操作するための複数のボタンと、テレビ200を操作するための複数のボタンとを有する。リモコン209内の各ボタンは、スイッチ、タッチパネル等により構成される。
【0068】
リモコン209は、第1の電源ボタン、テレビジョン放送選択ボタン、チャンネルボタン、外部入力ボタン、メニューボタン、+ボタン、−ボタン、SETボタン等を有する。これらのボタンは、テレビ200を操作するためのボタンである。
【0069】
第1の電源ボタンは、テレビ200を電源オン(ON)状態又は電源オフ(OFF)状態に変更することをCPU201に指示するボタンである。電源オン状態とは、不図示の電源からテレビ200の全部に必要な電力を供給することができる状態である。電源オフ状態とは、不図示の電源からテレビ200の一部又は全部への電力の供給を停止した状態である。
【0070】
テレビジョン放送選択ボタンは、アナログテレビジョン放送、デジタルテレビジョン放送及びケーブルテレビジョン放送のいずれかを選択し、選択したテレビジョン放送をチューナ部202に受信させることをCPU201に指示するボタンである。チャンネルボタンは、チューナ部202が受信するテレビジョンチャンネルを選択するためのボタンである。
【0071】
外部入力ボタンは、チューナ部202によって受信された映像データ、ビデオカメラ100から送信された映像データのいずれかを選択し、選択した映像データを表示部205に表示させるためのボタンである。
【0072】
メニューボタンは、テレビ200のメニュー画面の表示又は非表示をCPU201に指示するボタンである。テレビ200のメニュー画面は、テレビ200を制御するためのメニュー画面、テレビ200の設定を変更するためのメニュー画面を含む。これらのメニュー画面は、ROM208に記憶されている。
【0073】
メニュー画面の表示を行う場合、CPU201は、表示すべきメニュー画面をROM208から読み出し、読み出したメニュー画面を表示部205に供給する。このとき、CPU201は、カーソル等をメニュー画面に重畳する。表示部205は、CPU201から供給されたメニュー画面を、チューナ部202又は通信部203から供給された映像データに重畳する。これにより、表示部205に、テレビ200のメニュー画面が表示されることになる。
【0074】
メニュー画面の非表示を行う場合、CPU201は、メニュー画面の表示部205への供給を停止する。
【0075】
+ボタン及び−ボタンは、メニュー画面上のカーソルを移動させるボタンである。SETボタンは、カーソルが選択している項目の実行をCPU201に指示するボタンである。メニュー画面間の移動も、+ボタン、−ボタン及びSETボタンを用いて行うことができる。
【0076】
なお、ビデオカメラ100のメニュー画面がテレビ200に表示されている場合、+ボタン、−ボタン及びSETボタンは、当該メニュー画面上のカーソルを操作することもできる。この場合、+ボタン、−ボタン及びSETボタンに対する操作に対応するCECコマンドが、テレビ200からビデオカメラ100にCECライン302を介して送信される。
【0077】
また、リモコン209は、第2の電源ボタン、再生ボタン、停止ボタン、一時停止ボタン、早送りボタン、巻き戻しボタン、スタート/ストップボタン、メニューボタン等を有する。これらのボタンは、ビデオカメラ100を操作するためのボタンである。
【0078】
第2の電源ボタンは、電源ONコマンド又は電源OFFコマンドをCECライン302を介してビデオカメラ100に送信することをCPU201に指示するボタンである。電源ONコマンドは、ビデオカメラ100を電源オン状態に変更することをCPU101に指示するCECコマンドである。電源OFFコマンドは、ビデオカメラ100を電源オフ状態に変更することをCPU101に指示するCECコマンドである。
【0079】
再生ボタン、停止ボタン及び一時停止ボタンは、再生コマンド、停止コマンド及び一時停止コマンドをCECライン302を介してビデオカメラ100に送信することをCPU201に指示するボタンである。また、早送りボタン及び巻き戻しボタンは、早送りコマンド及び巻き戻しコマンドをCECライン302を介してビデオカメラ100に送信することをCPU201に指示するボタンである。これらのコマンドは、記録媒体に記録された映像データの再生(play)、停止(stop)、一時停止(pause)、早送り(fast forward)及び巻き戻し(rewind)の実行をCPU101に指示するCECコマンドである。
【0080】
スタート/ストップボタンは、記録コマンド又は記録一時停止コマンドをCECライン302を介してビデオカメラ100に送信することをCPU201に指示するボタンである。記録コマンドは、撮像部114によって生成された映像データ等の記録媒体への記録の開始をCPU101に指示するCECコマンドである。記録一時停止コマンドは、撮像部114によって生成された映像データの記録媒体への記録の一時停止をCPU101に指示するCECコマンドである。
【0081】
メニューボタンは、メニューONコマンド又はメニューOFFコマンドをCECライン302を介してビデオカメラ100に送信することをCPU201に指示するボタンである。
【0082】
メニューONコマンドは、ビデオカメラ100のメニュー画面の表示をCPU101に指示するCECコマンドである。メニュー画面の表示を行う場合、CPU101は、表示すべきメニュー画面をROM115から読み出し、読み出したメニュー画面を表示部111及びデータ処理部109に供給する。このとき、CPU101は、カーソル等をメニュー画面に重畳する。表示部111及びデータ処理部109は、CPU101から供給されたメニュー画面を、撮像部114又は記録部104から供給された映像データに重畳する。これにより、表示部111とテレビ200には、同じメニュー画面が表示されることになる。
【0083】
メニューOFFコマンドは、ビデオカメラ100のメニュー画面の非表示をCPU101に指示するCECコマンドである。メニュー画面の非表示を行う場合、CPU101は、メニュー画面の表示部111及びデータ処理部109への供給を停止する。これにより、テレビ200は、ビデオカメラ100のメニュー画面の表示を停止することができる。
【0084】
なお、外部装置200は、テレビジョン受像機に限るものではない。例えば、外部装置200は、ディスプレイを持つパーソナルコンピュータであってもよい。
【0085】
次に、図1、図2及び図3を参照し、実施形態1に係るビデオカメラ100で行われる処理を説明する。
【0086】
図3は、実施形態1に係るビデオカメラ100で行われる処理の一例を示すフローチャートである。図3のフローチャートが示す処理は、ビデオカメラ100とテレビ200とがHDMIケーブル300を介して接続され、ビデオカメラ100及びテレビ200が電源オン状態であるときに実行される処理である。なお、図3のフローチャートに示す処理は、CPU101がROM115に記憶されているコンピュータプログラムを実行することによって制御される。
【0087】
ユーザがリモコン209を用いて、ビデオカメラ100を電源オフ状態に変更するための操作を行った場合、テレビ200は、電源OFFコマンドをCECライン302を介してビデオカメラ100に送信する。操作部206の電源ボタンが操作され、テレビ200が電源オフ状態に変化した場合にも、テレビ200は、電源OFFコマンドをCECライン302を介してビデオカメラ100に送信する。
【0088】
ステップS301において、CPU101は、テレビ200からビデオカメラ100に送信されたCECコマンドが電源OFFコマンドであるか否かを判定する。テレビ200からビデオカメラ100に送信されたCECコマンドは、CECライン302、通信部105及びコマンド処理部110を介してCPU101に供給される。これにより、CPU101は、テレビ200からビデオカメラ100に送信されたCECコマンドが電源OFFコマンドであるか否かを判定することができる。
【0089】
テレビ200からビデオカメラ100に送信されたCECコマンドが電源OFFコマンドであると判定された場合、本フローチャートは、ステップS301からステップS303に進む。この場合、CPU101は、通信部105がテレビ200から受信した電源OFFコマンドをRAM103に格納する。テレビ200からビデオカメラ100に送信されたCECコマンドが電源OFFコマンド以外のCECコマンドであると判定された場合、本フローチャートは、ステップS301からステップS302に進む。
【0090】
ステップS302において、CPU101は、電源OFFコマンド以外のCECコマンドを実行する。その後、本フローチャートは、ステップS302からステップS301に戻る。
【0091】
ステップS303において、CPU101は、TMDSディセーブル信号をTMDSドライバ107aに供給する。TMDSディセーブル信号を受信したTMDSドライバ107aは、通常状態から低消費電力状態に変化し、TMDSライン301を無効にする。TMDSライン301が無効にされた場合、通信部105は、映像データ、音声データ及び補助データをTMDSライン301を介してテレビ200に送信することができなくなるが、通信部105の消費電力は削減される。その後、本フローチャートは、ステップS303からステップS304に進む。
【0092】
ステップS304において、CPU101は、タイマー102の値Mを0にリセットする。その後、本フローチャートは、ステップS304からステップS305に進む。
【0093】
ステップS305において、CPU101は、タイマー102の値Mを1だけカウントアップさせる。その後、本フローチャートは、ステップS305からステップS306に進む。
【0094】
ステップS306において、CPU101は、テレビ200からビデオカメラ100に送信された新たなCECコマンドを受信したか否かを判定する。新たなCECコマンドは、CECライン302、通信部105及びコマンド処理部110を介してCPU101に供給される。これにより、CPU101は、新たなCECコマンドを受信したか否かを判定することができる。
【0095】
新たなCECコマンドを受信した場合、本フローチャートは、ステップS306からステップS310に進む。新たなCECコマンドを受信していない場合、本フローチャートは、ステップS306からステップS307に進む。
【0096】
ステップS307において、CPU101は、タイマー102の値Mと、ROM115に記憶されている一定値Nとを比較し、タイマー102の値Mが一定値Nを越えたか否かを判定する。
【0097】
タイマー102の値Mが一定値Nを越えた場合、本フローチャートは、ステップS307からステップS308に進む。この場合、CPU101は、テレビ200から電源OFFコマンドを受信してから所定期間Tが経過したと判定する。所定期間Tは、タイマー102の値Mが一定値Nに達するまでの時間である。タイマー102の値Mが一定値Nを越えていない場合、本フローチャートは、ステップS307からステップS305に戻る。
【0098】
ステップS308において、CPU101は、CECディセーブル信号をCECドライバ107bに供給する。
【0099】
CECディセーブル信号を受信したCECドライバ107bは、通常状態から低消費電力状態に変化し、CECライン302を無効にする。CECライン302が無効にされた場合、通信部105は、ビデオカメラ100を制御するためのCECコマンドをテレビ200から受信することも、テレビ200を制御するためのCECコマンドをテレビ200に送信することもできなくなる。その後、本フローチャートは、ステップS308からステップS309に進む。
【0100】
ステップS309において、CPU101は、RAM103に格納されている電源OFFコマンドを実行する。電源OFFコマンドが実行されると、CPU101は、ビデオカメラ100を電源オン状態から電源オフ状態に変更するための処理を開始する。また、電源OFFコマンドが実行されると、CPU101は、当該電源OFFコマンドをRAM103から消去する。その後、本フローチャートは終了する。
【0101】
ステップS310において、CPU101は、ステップS306で受信した新たなCECコマンドが電源OFFコマンドであるか否かを判定する。例えば、ユーザが操作部206の電源ボタンを操作してテレビ200を電源オフ状態に変更した場合、ビデオカメラ100は、ステップS306で電源OFFコマンドを受信することになる。
【0102】
ステップS306で受信した新たなCECコマンドが電源OFFコマンドであると判定された場合、本フローチャートは、ステップS310からステップS308に進む。この場合、CPU101は、新たなCECコマンドを無視し、RAM103に格納しないようにする。
【0103】
ステップS306で受信した新たなCECコマンドが電源OFFコマンド以外のCECコマンドであると判定された場合、本フローチャートは、ステップS310からステップS311に進む。この場合、CPU101は、RAM103に格納されている電源OFFコマンドを廃棄し、新たなCECコマンドをRAM103に格納する。これにより、CPU101は、テレビ200からビデオカメラ100に送信された電源OFFコマンドの実行を取り止めることができる。ユーザは、ユーザの誤った操作により電源OFFコマンドがビデオカメラ100に送信されてしまった場合、ビデオカメラ100に新たなCECコマンドを送信するための操作をすることにより、当該電源OFFコマンドの実行を取り消すことができるようになる。
【0104】
ステップS311において、CPU101は、TMDSイネーブル信号をTMDSドライバ107aに供給する。
【0105】
TMDSイネーブル信号を受信したTMDSドライバ107aは、低消費電力状態から通常状態に復帰し、TMDSライン301を有効にする。TMDSライン301が有効にされた場合、ビデオカメラ100は、映像データ、音声データ及び補助データをTMDSライン301を介してテレビ200に送信することができるようになる。
【0106】
TMDSドライバ107aが低消費電力状態から通常状態に復帰し、TMDSライン301が有効にされた後、本フローチャートは、ステップS311からステップS312に進む。
【0107】
ステップS312において、CPU101は、RAM103に格納されている新たなCECコマンドを実行する。その後、本フローチャートは、ステップS312からステップS301に戻る。
【0108】
このように、実施形態1に係るビデオカメラ100は、電源OFFコマンドを受信した場合でも、直ちにCECライン302を無効にしないので、所定期間Tが経過するまでの間は、テレビ200からCECコマンドを受信することができる。
【0109】
また、実施形態1に係るビデオカメラ100は、所定期間Tが経過するまでの間に、テレビ200から電源OFFコマンド以外のCECコマンドを受信した場合は、電源OFFコマンドの実行を取り止めることができる。これにより、ユーザの誤操作により電源OFFコマンドがビデオカメラ100に送信されてしまった場合でも、ユーザは、当該誤操作を即座に取り消すことができ、操作性が向上する。
【0110】
また、実施形態1に係るビデオカメラ100は、所定期間Tが経過するまでに、再度、電源OFFコマンドをテレビ200から受信した場合は、所定期間Tの経過を待たずに、電源OFFコマンドを実行することができる。これにより、所定期間Tの経過を待ってから電源OFFコマンドを実行する必要がなくなるので、消費電力を削減することができる。
【0111】
なお、CPU101は、ステップS307で用いられる一定値Nを、ビデオカメラ100の電源がバッテリであるか、AC電源であるかに応じて変更してもよい。例えば、CPU101は、ビデオカメラ100の電源がバッテリである場合の一定値Nを、ビデオカメラ100の電源がAC電源である場合の一定値Nよりも小さくしてもよい。また、例えば、CPU101は、ビデオカメラ100の電源がバッテリである場合、一定値Nを0に相当する値にしてもよい。
【0112】
CPU101は、ビデオカメラ100の電源がバッテリである場合、ステップS307で用いられる一定値Nを、ビデオカメラ100のバッテリの残量に応じて変更するようにしてもよい。例えば、CPU101は、一定値Nを、ビデオカメラ100のバッテリの残量が少なくなるほど小さくしてもよい。また、例えば、CPU101は、ビデオカメラ100バッテリの残量が所定の閾値以下になった場合に、一定値Nを0に相当する値にしてもよい。
【0113】
[実施形態2]
次に、図1、図2及び図4を参照し、本発明の実施形態2を説明する。実施形態2では、実施形態1と共通する部分についてはその説明を省略し、実施形態1と異なる部分を説明する。
【0114】
実施形態2では、TMDSライン301が無効にされてから所定期間Tが経過するまでに、ビデオカメラ100とテレビ200との間のHDMI接続が切り離された場合に、ビデオカメラ100で行われる処理を説明する。
【0115】
図4は、実施形態2に係るビデオカメラ100で行われる処理の一例を示すフローチャートである。図4のフローチャートが示す処理は、ビデオカメラ100とテレビ200とがHDMIケーブル300を介して接続され、ビデオカメラ100及びテレビ200が電源オン状態であるときに実行される処理である。なお、図4のフローチャートに示す処理は、CPU101がROM115に記憶されているコンピュータプログラムを実行することによって制御される。
【0116】
図4のステップS301〜S312で行われる処理は、図3のステップS301〜S312で行われる処理と同一である。従って、図4のステップS301〜S312で行われる処理についての説明は省略する。
【0117】
ステップS305の処理が行われた後、本フローチャートは、ステップS305からステップS401に進む。
【0118】
ステップS401において、CPU101は、ビデオカメラ100とテレビ200との間のHDMI接続が切り離されたか否かを判定する。ビデオカメラ100とテレビ200との間のHDMI接続が切り離されたか否かは、接続検知部106によって検出される。接続検知部106での検出結果はCPU101に通知されるので、CPU101は、ビデオカメラ100とテレビ200との間のHDMI接続が切り離されたか否かを判定することができる。
【0119】
HDMIケーブル300がビデオカメラ100から切り離された場合は、HPD信号が受信できなくなるので、接続検知部106は、ビデオカメラ100とテレビ200との間のHDMI接続の切り離しを検出することができる。また、テレビ200が電源オフ状態に変化した場合は、HPD信号はハイ(High)からロー(Low)に変化するので、接続検知部106は、ビデオカメラ100とテレビ200との間のHDMI接続の切り離しを検出することができる。なお、テレビ200を電源オフ状態に変更するための操作は、リモコン209によるものであっても、操作部206によるものであってもよい。
【0120】
ビデオカメラ100とテレビ200との間のHDMI接続が切り離されたと判定された場合、本フローチャートは、ステップS401からステップS308に進む。ビデオカメラ100とテレビ200との間のHDMI接続が切り離されたと判定されなかった場合、本フローチャートは、ステップS401からステップS306に進む。
【0121】
このように、実施形態2に係るビデオカメラ100は、所定期間Tが経過する前に、ビデオカメラ100とテレビ200との間のHDMI接続が切り離された場合は、所定期間Tの経過を待たずに、電源OFFコマンドを実行することができる。これにより、所定期間Tの経過を待ってから電源OFFコマンドを実行する必要がなくなるので、実施形態1よりも消費電力を削減することができる。
【0122】
また、実施形態2に係るビデオカメラ100は、図4のステップS401で行われる処理以外の処理は、実施形態1と同様の処理を行うので、実施形態1と同様の利点を得ることもできる。
【0123】
[実施形態3]
次に、図1、図2及び図5を参照し、本発明の実施形態3を説明する。実施形態3では、実施形態1と共通する部分についてはその説明を省略し、実施形態1と異なる部分を説明する。
【0124】
実施形態3では、TMDSライン301が無効にされてから所定期間Tが経過するまでに、ビデオカメラ100を電源オフ状態に変更する指示がCPU101に入力された場合に、ビデオカメラ100で行われる処理を説明する。
【0125】
図5は、実施形態3に係るビデオカメラ100で行われる処理の一例を示すフローチャートである。図5のフローチャートが示す処理は、ビデオカメラ100とテレビ200とがHDMIケーブル300を介して接続され、ビデオカメラ100及びテレビ200が電源オン状態であるときに実行される処理である。なお、図5のフローチャートに示す処理は、CPU101がROM115に記憶されているコンピュータプログラムを実行することによって制御される。
【0126】
図5のステップS301〜S312で行われる処理は、図3のステップS301〜S312で行われる処理と同一である。従って、図5のステップS301〜S312で行われる処理についての説明は省略する。
【0127】
ステップS305の処理が行われた後、本フローチャートは、ステップS305からステップS501に進む。
【0128】
ステップS501において、CPU101は、ビデオカメラ100を電源オフ状態に変更する指示がCPU101に入力されたか否かを判定する。ユーザは、操作部112内の電源ボタンを操作することにより、ビデオカメラ100を電源オフ状態に変更する指示をCPU101に入力することができる。
【0129】
ビデオカメラ100を電源オフ状態に変更する指示がCPU101に入力されたと判定された場合、本フローチャートは、ステップS501からステップS308に進む。ビデオカメラ100を電源オフ状態に変更する指示がCPU101に入力されたと判定されなかった場合、本フローチャートは、ステップS501からステップS306に進む。
【0130】
このように、実施形態3に係るビデオカメラ100は、所定期間Tが経過する前に、ビデオカメラ100を電源オフ状態に変更する指示がCPU101に入力された場合は、所定期間Tの経過を待たずに、電源OFFコマンドを実行することができる。これにより、所定期間Tが経過するのを待ってから電源OFFコマンドを実行する必要がなくなるので、実施形態1よりも消費電力を削減することができる。
【0131】
また、実施形態3に係るビデオカメラ100は、図5のステップS501で行われる処理以外の処理は、実施形態1と同様の処理を行うので、実施形態1と同様の利点を得ることもできる。
【0132】
なお、実施形態3は、実施形態2と組み合わせて実施することも可能である。この場合、実施形態3に係るビデオカメラ100は、実施形態2と同様の利点を得ることができる。
【0133】
[実施形態4]
次に、図1、図2及び図6を参照し、本発明の実施形態4を説明する。実施形態4では、実施形態1と共通する部分についてはその説明を省略し、実施形態1と異なる部分を説明する。
【0134】
実施形態4では、TMDSライン301が無効にされてから所定期間Tが経過するまでに、操作部112内の特定のボタンが操作された場合に、ビデオカメラ100で行われる処理を説明する。
【0135】
図6は、実施形態4に係るビデオカメラ100で行われる処理の一例を示すフローチャートである。図6のフローチャートが示す処理は、ビデオカメラ100とテレビ200とがHDMIケーブル300を介して接続され、ビデオカメラ100及びテレビ200が電源オン状態であるときに実行される処理である。なお、図6のフローチャートに示す処理は、CPU101がROM115に記憶されているコンピュータプログラムを実行することによって制御される。
【0136】
図6のステップS301〜S312で行われる処理は、図3のステップS301〜S312で行われる処理と同一である。従って、図6のステップS301〜S312で行われる処理についての説明は省略する。
【0137】
ステップS305の処理が行われた後、本フローチャートは、ステップS305からステップS601に進む。
【0138】
ステップS601において、CPU101は、操作部112内の特定のボタンが操作されたか否かを判定する。CPU101は、操作部112内の特定のボタンの押し下げ、選択又は回転を検出した場合に、当該特定のボタンが操作されたと判定する。
【0139】
実施形態4において、特定のボタンは、操作部112内の全てのボタン又は一部のボタンである。特定のボタンとなるボタンは、ビデオカメラ100の動作モードに応じて変更するようにしてもよい。例えば、ビデオカメラ100の動作モードが撮影モードである場合は、記録ボタン及び記録一時停止ボタンを特定のボタンとしても良い。また、ビデオカメラ100の動作モードが再生モードである場合は、再生ボタン、一時停止ボタン、早送りボタン及び巻き戻しボタンを特定のボタンとしてもよい。
【0140】
また、ユーザが任意に特定のボタンとなるボタンを選択できるようにしてもよい。その場合、ユーザによって選択されたボタンを示す情報は、RAM103に格納される。
【0141】
操作部112内の特定のボタンが操作されたと判定された場合、本フローチャートは、ステップS601からステップS311に進む。操作部112内の特定のボタンが操作されたと判定されなかった場合、本フローチャートは、ステップS601からステップS306に進む。
【0142】
このように、実施形態4に係るビデオカメラ100は、所定期間Tが経過する前に、操作部112内の特定のボタンが操作された場合は、所定期間Tの経過を待たずに、電源OFFコマンドの実行を取り止めることができる。これにより、ユーザが誤ってテレビ200からビデオカメラ100に電源OFFコマンドを送信してしまっても、操作部112内の特定のボタンが操作されれば、ビデオカメラ100は、電源OFFコマンドの実行を取り止めることができる。その結果、ユーザの誤った操作を即座に取り消すことができるので、操作性が向上する。
【0143】
また、実施形態4に係るビデオカメラ100は、図6のステップS601で行われる処理以外の処理は、実施形態1と同様の処理を行うので、実施形態1と同様の利点を得ることもできる。
【0144】
なお、実施形態4は、実施形態2及び3の少なくとも一つと組み合わせて実施することも可能である。この場合、実施形態4に係るビデオカメラ100は、実施形態2及び3の少なくとも一つと同様の利点を得ることができる。
【0145】
また、実施形態4では、ビデオカメラ100の動作モードの一例として撮影モードと再生モードがある場合について説明したが、これに限るものではない。撮影モードは、動画を撮影する動画撮影モードと、静止画を撮影する静止画撮影モードに置き換えてもよい。同様に、再生モードも、動画を再生する動画再生モードと、静止画を再生する静止画再生モードに置き換えてもよい。
【0146】
[実施形態5]
次に、図1、図2及び図7を参照し、本発明の実施形態5を説明する。実施形態5では、実施形態1と共通する部分についてはその説明を省略し、実施形態1と異なる部分を説明する。
【0147】
図7は、実施形態5に係るビデオカメラ100で行われる処理の一例を示すフローチャートである。図7のフローチャートが示す処理は、ビデオカメラ100とテレビ200とがHDMIケーブル300を介して接続され、ビデオカメラ100及びテレビ200が電源オン状態であるときに実行される処理である。なお、図7のフローチャートに示す処理は、CPU101がROM115に記憶されているコンピュータプログラムを実行することによって制御される。
【0148】
図7のステップS301〜S302、S304〜S307、S309〜S310及びS312で行われる処理は、図3のステップS301〜S302、S304〜S307、S309〜S310及びS312で行われる処理と同一である。従って、図7のステップS301〜S302、S304〜S307、S309〜S310及びS312で行われる処理についての説明は省略する。
【0149】
ステップS301において、テレビ200からビデオカメラ100に送信されたCECコマンドが電源OFFコマンドであると判定された場合、本フローチャートは、ステップS301からステップS701に進む。
【0150】
ステップS701において、CPU101は、ミュート処理の実行を開始する。このとき、TMDSディセーブル信号をTMDSドライバ107aに供給しないようにする。その後、本フローチャートは、ステップS701からステップS304に進む。
【0151】
ミュート処理の実行が開始された場合、CPU101は、ミュート処理の実行が解除されるまでの間、ミュート指示をテレビ200に送信し続けるようにミュート部108を制御する。この場合、CPU101は、ミュート処理の実行が解除されるまでの間、ROM115に記憶されているミュート映像及び無音データをテレビ200に送信し続けるようにデータ処理部109及び通信部105を制御する。なお、ROM115に記憶されているミュート映像及び無音データは、TMDSライン301を介してテレビ200に伝送される。
【0152】
ミュート指示をビデオカメラ100から受信している間、テレビ200は、ROM208に記憶されているミュート映像を表示部205に表示する。また、ミュート指示をビデオカメラ100から受信している間、テレビ200は、不図示のスピーカ部から出力される音声をミュートする。これにより、ミュート処理が実行されている間、テレビ200も、ビデオカメラ100と同様にミュート処理を行うことになる。
【0153】
なお、ミュート指示だけでなく、ミュート映像及び無音データをテレビ200に送信するのは、テレビ200がミュート指示を実行できない機器である可能性があるためである。テレビ200がミュート指示を実行できない機器である場合、テレビ200は、ビデオカメラ100から受信したミュート映像を表示部205に表示することになる。また、この場合、テレビ200は、ビデオカメラ100から受信した無音データを不図示のスピーカ部から出力することになる。
【0154】
ステップS702において、CPU101は、TMDSディセーブル信号をTMDSドライバ107aに供給し、CECディセーブル信号をCECドライバ107bに供給する。このとき、CPU101は、ミュート処理の実行を解除する。その後、本フローチャートは、ステップS702からステップS309に進む。
【0155】
TMDSディセーブル信号を受信したTMDSドライバ107aは、通常状態から低消費電力状態に変化し、TMDSライン301を無効にする。TMDSライン301が無効にされた場合、通信部105は、映像データ、音声データ及び補助データをTMDSライン301を介してテレビ200に送信することができなくなるが、通信部105の消費電力は削減される。CECディセーブル信号を受信したCECドライバ107bは、通常状態から低消費電力状態に変化し、CECライン302を無効にする。CECライン302
が無効にされた場合、通信部105は、ビデオカメラ100を制御するためのCECコマンドをテレビ200から受信することも、テレビ200を制御するためのCECコマンドをテレビ200に送信することもできなくなる。
【0156】
ステップS703において、CPU101は、ミュート処理の実行を解除する。
【0157】
ミュート処理の実行が解除された場合、CPU101は、ミュート指示、ミュート映像及び無音データをテレビ200に送信する処理を終了する。そして、CPU101は、表示部111に表示されている映像データと同じ映像データをテレビ200に送信する処理を開始する。その結果、表示部111及びテレビ200には、同じ映像が表示されることになる。
【0158】
ステップS703でミュート処理の実行が解除された後、本フローチャートは、ステップS703からステップS312に進む。
【0159】
なお、ミュート処理の実行が解除されるまでの時間は、TMDSドライバ107aを低消費電力状態から通常状態に復帰させるまでの時間に比べて短いので、実施形態5では、実施形態1に比べて新たなCECコマンドを実行するまでの時間を短縮することができる。
【0160】
このように、実施形態5に係るビデオカメラ100は、電源OFFコマンドを受信した場合でも、直ちにTMDSライン301を無効にしないので、電源OFFコマンドの実行を取り止めてから新たなCECコマンドを実行するまでの時間を短縮することができる。
【0161】
また、実施形態5に係るビデオカメラ100は、図7のステップS701〜S703で行われる処理以外の処理は、実施形態1と同様の処理を行うので、実施形態1と同様の利点を得ることもできる。
【0162】
[実施形態6]
次に、図1、図2及び図8を参照し、本発明の実施形態6を説明する。実施形態6では、実施形態1、2及び5と共通する部分についてはその説明を省略し、実施形態2と異なる部分を説明する。
【0163】
図8のステップS301〜S302、S304〜S307、S309〜S310及びS312で行われる処理は、図3のステップS301〜S302、S304〜S307、S309〜S310及びS312で行われる処理と同一である。図8のステップS401で行われる処理は、図4のステップS401で行われる処理と同一である。図8のステップS701〜S703で行われる処理は、図7のステップS701〜S703で行われる処理と同一である。従って、図8の全てのステップで行われる処理についての説明は省略する。
【0164】
このように、実施形態6に係るビデオカメラ100は、電源OFFコマンドを受信した場合でも、直ちにTMDSライン301を無効にしないので、電源OFFコマンドの実行を取り止めてから新たなCECコマンドを実行するまでの時間を短縮することができる。
【0165】
また、実施形態6に係るビデオカメラ100は、図8のステップS701〜S703で行われる処理以外の処理は、実施形態2と同様の処理を行うので、実施形態2と同様の利点を得ることもできる。
【0166】
[実施形態7]
次に、図1、図2及び図9を参照し、本発明の実施形態7を説明する。実施形態7では、実施形態1、3及び5と共通する部分についてはその説明を省略し、実施形態3と異なる部分を説明する。
【0167】
図9のステップS301〜S302、S304〜S307、S309〜S310及びS312で行われる処理は、図3のステップS301〜S302、S304〜S307、S309〜S310及びS312で行われる処理と同一である。図9のステップS501で行われる処理は、図5のステップS501で行われる処理と同一である。図9のステップS701〜S703で行われる処理は、図7のステップS701〜S703で行われる処理と同一である。従って、図9の全てのステップで行われる処理についての説明は省略する。
【0168】
このように、実施形態7に係るビデオカメラ100は、電源OFFコマンドを受信した場合でも、直ちにTMDSライン301を無効にしないので、電源OFFコマンドの実行を取り止めてから新たなCECコマンドを実行するまでの時間を短縮することができる。
【0169】
また、実施形態7に係るビデオカメラ100は、図9のステップS701〜S703で行われる処理以外の処理は、実施形態3と同様の処理を行うので、実施形態3と同様の利点を得ることもできる。
【0170】
なお、実施形態7は、実施形態6と組み合わせて実施することも可能である。この場合、実施形態7に係るビデオカメラ100は、実施形態6と同様の利点を得ることができる。
【0171】
[実施形態8]
次に、図1、図2及び図10を参照し、本発明の実施形態8を説明する。実施形態8では、実施形態1、4及び5と共通する部分についてはその説明を省略し、実施形態4と異なる部分を説明する。
【0172】
図10のステップS301〜S302、S304〜S307、S309〜S310及びS312で行われる処理は、図3のステップS301〜S302、S304〜S307、S309〜S310及びS312で行われる処理と同一である。図10のステップS601で行われる処理は、図6のステップS601で行われる処理と同一である。図10のステップS701〜S703で行われる処理は、図7のステップS701〜S703で行われる処理と同一である。従って、図10の全てのステップで行われる処理についての説明は省略する。
【0173】
このように、実施形態8に係るビデオカメラ100は、電源OFFコマンドを受信した場合でも、直ちにTMDSライン301を無効にしないので、電源OFFコマンドの実行を取り止めてから新たなCECコマンドを実行するまでの時間を短縮することができる。
【0174】
また、実施形態8に係るビデオカメラ100は、図10のステップS701〜S703で行われる処理以外の処理は、実施形態4と同様の処理を行うので、実施形態4と同様の利点を得ることもできる。
【0175】
なお、実施形態8は、実施形態6及び7の少なくとも一つと組み合わせて実施することも可能である。この場合、実施形態8に係るビデオカメラ100は、実施形態6及び7の少なくとも一つと同様の利点を得ることができる。
【0176】
[他の実施形態]
本発明に係る通信装置は、実施形態1から8で説明した通信装置に限定されるものではない。例えば、本発明に係る通信装置は、複数の装置から構成されるシステムにより実現することも可能である。
【0177】
また、実施形態1から8で説明した様々な処理及び機能は、コンピュータプログラムにより実現することも可能である。この場合、本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータ(CPU(Central Processing Unit)等を含む)で実行され、実施形態1から8で説明した様々な機能を実現することになる。
【0178】
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータ上で稼動しているOS(Operating System)などを利用して、実施形態1から8で説明した様々な処理及び機能を実現してもよいことは言うまでもない。
【0179】
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体から読み出され、コンピュータで実行されることになる。コンピュータ読取可能な記録媒体には、ハードディスク装置、光ディスク、CD−ROM、CD−R、メモリカード、ROM等を用いることができる。また、本発明に係るコンピュータプログラムは、通信インターフェースを介して外部装置からコンピュータに提供され、当該コンピュータで実行されるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0180】
100 通信装置
101 CPU
102 タイマー
103 RAM
104 記録部
105 通信部
106 接続検知部
107a TMDSドライバ
107b CECドライバ
108 ミュート部
109 データ処理部
110 コマンド処理部
111 表示部
112 操作部
113 モード変更ボタン
114 撮像部
115 ROM
200 外部装置
201 CPU
202 チューナ部
203 通信部
204 コマンド処理部
205 表示部
206 操作部
207 リモコン受信部
208 ROM
209 リモコン
300 接続ケーブル
301 TMDSライン
302 CECライン
303 HPDライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部装置に映像データを送信する第1の伝送ラインと、前記外部装置からコマンドを受信する第2の伝送ラインとを介して前記外部装置と通信をする通信手段と、
前記通信手段が前記第2の伝送ラインを介して前記外部装置から受信したコマンドに応じて、前記通信手段を制御する制御手段とを有し、
前記通信装置を電源オフ状態に変更するためのコマンドを前記通信手段が前記第2の伝送ラインを介して前記外部装置から受信した場合、前記制御手段は、所定期間が経過する前に前記第1の伝送ラインを無効にするように前記通信手段を制御し、前記所定期間が経過した後に前記第2の伝送ラインを無効にするように前記通信手段を制御することを特徴とする通信装置。
【請求項2】
外部装置に映像データを送信する第1の伝送ラインと、前記外部装置からコマンドを受信する第2の伝送ラインとを介して前記外部装置と通信をする通信手段と、
前記通信手段が前記第2の伝送ラインを介して前記外部装置から受信したコマンドに応じて、前記通信手段を制御する制御手段とを有し、
前記通信装置を電源オフ状態に変更するためのコマンドを前記通信手段が前記第2の伝送ラインを介して前記外部装置から受信した場合、前記制御手段は、所定期間が経過する前にミュート処理を行い、前記所定期間が経過した後に前記第1の伝送ライン及び前記第2の伝送ラインを無効にするように前記通信手段を制御することを特徴とする通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−48487(P2013−48487A)
【公開日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−253306(P2012−253306)
【出願日】平成24年11月19日(2012.11.19)
【分割の表示】特願2008−175917(P2008−175917)の分割
【原出願日】平成20年7月4日(2008.7.4)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】