説明

通信装置、通信方法およびプログラム

【課題】
BG受信不可アプリケーションが多重起動される際に、その途中にて電子メール情報の受信処理を行わせないこと。
【解決手段】
第1アプリケーション、第2アプリケーション又は第3アプリケーションを実行する制御部と、前記制御部が前記第3アプリケーションを実行している場合にはメールのバックグラウンド受信を許容し、前記制御部が前記第1アプリケーション又は前記第2アプリケーションを実行している場合にはメールのバックグラウンド受信を保留する通信部と、を備え、前記制御部は、当該第1アプリケーションの終了または一時停止の直後に前記第3アプリケーションを起動するときには、前記通信部にメールのバックグラウンド受信を開始させ、当該第1アプリケーションの終了または一時停止の直後に前記第2アプリケーションを起動するときには、前記通信部にメールのバックグラウンド受信の保留を維持させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置、通信方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術では、シングルタスクオペレーティングシステムにおいて、複数のアプリケーションプログラムを同時に起動させるマルチタスク的な動きをさせるために、OS(オペレーティングシステム)のメモリ上で動作しているアプリケーションプログラムについてのスレッド履歴を記憶しておく。そして、次に動作を要求するアプリケーションプログラムがあるか否かをオペレーティングシステムにてタイマー等により監視する。次に動作を要求するアプリケーションプログラムがある場合には、アプリケーションプログラムのスレッド履歴に当該アプリケーションプログラムを追加し、当該アプリケーションプログラムにオペレーティングシステムが制御を切り替える。そして、元に使用していたアプリケーションプログラムを再び操作するために切り替えるときは、蓄積されたスレッド履歴において最先に蓄積されたものから順に読み出して1つずつ処理を切り替える形にして実現していた(例えば、特許文献1)。
【0003】
上記の従来技術は、パーソナルコンピュータにおいて用いられていた技術であるが、近年、内蔵できるメモリ容量が制限される携帯電話端末においても、上記の技術が適用され、携帯電話端末にて複数のアプリケーションプログラムを同時に起動させることが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平6−44084号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、一般的な携帯電話端末では、いわゆるインターネットメールと呼ばれる電子メールを受信する機能(以下、電子メール受信機能と記載)を備えている。図8は、電子メールを受信する機能を備えた携帯電話端末による電子メール情報の自動受信の処理を示したシーケンス図である。図8に示すように、携帯電話通信事業者が運営する基地局装置には、インターネット等から電子メール情報を受信するサーバ装置が接続されている。サーバ装置は、電子メール情報をインターネット等から受信すると、電子メール情報が存在することを携帯電話端末に報知するため、サーバ装置に電子メール情報が存在する全ての携帯電話端末のIDと呼出種別とを含んだ報知情報を生成する。サーバ装置は、当該IDに基づいて、当該IDの携帯電話端末が待ち受け対象としている基地局装置を検索する。そして、検索された基地局装置は、当該基地局装置を待ち受け対象とする全ての携帯電話端末に、サーバ装置が生成した報知情報を一斉に送信する(ステップSy1)。
【0006】
各携帯電話端末は、基地局装置から送信される報知情報を受信し、受信した報知情報に自端末のIDが含まれているか否かを判定し、含まれている場合には、報知に対する応答を基地局装置に送信する(ステップSy2)。基地局装置は、報知に対する応答を受信すると報知情報の送信を停止する(ステップSy3)。
【0007】
このとき、携帯電話端末では、アプリケーションプログラムが起動されていない場合には、電子メール受信機能が起動され、電子メール取得要求が基地局装置に送信される。また、アプリケーションプログラムが起動されている場合には、起動されているアプリケーションプログラムが終了するまで電子メール受信機能の起動を待機させ、アプリケーションプログラムが終了したときに、電子メール受信機能が起動され、電子メール取得要求が基地局装置に送信される(ステップSy4)。
【0008】
電子メール取得要求を受信した基地局装置は、電子メール情報を送信するためのデータセッションを確立するため、データセッション確立用パラメータを携帯電話端末に送信する(ステップSy5)。そして、携帯電話端末が、データセッション確立用パラメータを受信して応答すると、データセッションが確立され(ステップSy6)、サーバ装置が基地局装置を経由して携帯電話端末に電子メール情報を送信する(ステップSy7)。携帯電話端末は、受信した電子メール情報を内部の記憶領域に書き込み、利用者が必要に応じて携帯電話端末を操作し、電子メール閲覧用のアプリケーションプログラムを起動して、電子メール情報を参照する。
【0009】
また、最近の携帯電話端末では、メニュープログラム、アドレス帳プログラム、待ち受けプログラム等の処理の負荷が低いアプリケーションプログラムが起動されている場合には、上記のステップSy4からSy7までの処理をバックグラウンドで行うことが可能(以下、これらのアプリケーションプログラムをBG(BackGround)受信可アプリケーションと記載)となっている。バックグラウンドでの電子メール情報の受信の処理とは、アプリケーションプログラムを実行するオペレーティングシステム(以下、OS:Operating System)にて一時的に生じるタスクの空き状態を利用して、電子メール受信機能が起動し、起動した電子メール受信機能のタスクと、OSのタスクが交互に動作することによって実現される。
【0010】
しかし、処理の負荷が高いカメラ撮影プログラム、Web閲覧用プログラム、データフォルダ起動プログラムなどのアプリケーションプログラム(以下、BG受信不可アプリケーションと記載)については、BG受信可アプリケーションのように動作させることができない。すなわち、BG受信不可アプリケーションの場合、OSのタスクが多く占有されるため、電子メール受信機能のタスクがほとんど実行されない状態となり、処理過程の途中で電子メール受信機能が一時停止された状態が継続し、確立されたデータセッションが基地局装置によって切断されるなどの事態を招いてしまうことになるからである。そこで、BG受信不可アプリケーションについては、起動時にBG受信不可状態を通知し、終了時にBG受信可状態を通知するように構成し、BG受信不可アプリケーションの処理の途中で電子メール受信機能が起動しないようにしている。
【0011】
しかしながら、上記のOSは上述したようにシングルタスクのオペレーティングシステムでありながら、複数のアプリケーションプログラムを同時に起動させるマルチタスク的な動作を行っているため、BG受信不可アプリケーションが多重して起動されている場合に、本来、BG受信不可の状態を継続させなければならないのに、一時的にBG受信可の状態となり、電子メール受信機能を起動させてしまうという問題があった。
【0012】
具体的には、図9に示すように、OSにより2つのBG受信不可アプリケーション、すなわちアプリAとアプリBとが多重に起動される状態にて、本来、アプリAが起動されてから、アプリAが終了するまでの間、BG受信不可状態にしなければならないところ、ステップSz6及びステップSz10にて、一時停止するアプリA、及び終了するアプリBからBG受信可通知を受信するためBG受信可状態(Sta3z、Sta5z)が生じてしまっている。
【0013】
アプリAを一時停止して、アプリBを起動する処理や、アプリBを終了させてアプリAを復帰させる処理は、携帯端末装置の内部処理としては一瞬で完了するため、BG受信可状態とBG受信不可状態が短時間の間に切り替わることになる。このような場合、最初のBG受信不可状態(Sta2z)にて、報知情報を受信しても電子メール受信機能の起動が保留され、次のBG受信可状態(Sta3z)で、電子メール受信機能が起動されるが、その直後にBG受信不可状態(Sta4z)となるため、電子メール受信機能の処理が失敗する。そして、その後BG受信可状態となっても、電子メール受信機能は自動的に起動せず、利用者が操作して電子メール情報の問い合わせ処理を行わなければならない状態となってしまう。
【0014】
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、その目的は、BG受信不可アプリケーションが多重起動される際に、その途中にて電子メール情報の受信処理を行わせないことを可能とする携帯端末装置、メッセージ情報受信方法、コンピュータプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、第1アプリケーション、第2アプリケーション又は第3アプリケーションを実行する制御部と、前記制御部が前記第3アプリケーションを実行している場合にはメールのバックグラウンド受信を許容し、前記制御部が前記第1アプリケーション又は前記第2アプリケーションを実行している場合にはメールのバックグラウンド受信を保留する通信部と、を備え、前記制御部は、前記第1アプリケーションの実行に起因してバックグラウンド受信を前記通信部に保留させている状態で、当該第1アプリケーションを終了または一時停止する場合、当該第1アプリケーションの終了または一時停止の直後に前記第3アプリケーションを起動するときには、前記通信部にメールのバックグラウンド受信を開始させ、当該第1アプリケーションの終了または一時停止の直後に前記第2アプリケーションを起動するときには、前記通信部にメールのバックグラウンド受信の保留を維持させる。
【0016】
好適には、本発明の前記制御部は、前記第1アプリケーションを実行中に前記第2アプリケーションを新たに起動しようとして当該第1アプリケーションを一時停止させる場合であっても、前記通信部にメールのバックグラウンド受信の保留を維持させる。
【0017】
好適には、本発明の前記制御部は、前記第2アプリケーションを一時停止させた状態で前記第1アプリケーションを実行中である場合において、前記制御部が当該第1アプリケーションを終了させることにより前記第2アプリケーションを再び実行するときであっても、前記通信部にメールのバックグラウンド受信の保留を維持させる。
【0018】
好適には、本発明の前記制御部は、前記第1アプリケーションを終了させることにより前記第2アプリケーションを再び実行する場合であっても、当該第2アプリケーションが前記第1アプリケーションの終了に連動して終了するプログラムであるときには、前記通信部にメールのバックグラウンド受信を開始させる。
【0019】
好適には、本発明の前記制御部は、前記通信部がメールのバックグラウンド受信を行っている場合において自装置あてのメールの存在を示す報知情報を受信したとき、前記通信部にメール受信を行わせる。
【0020】
別観点における本発明は、第1アプリケーション、第2アプリケーション又は第3アプリケーションを実行する制御部と、前記制御部が前記第3アプリケーションを実行している場合にはメールのバックグラウンド受信を許容し、前記制御部が前記第1アプリケーション又は前記第2アプリケーションを実行している場合にはメールのバックグラウンド受信を保留する通信部と、を備える通信装置の通信方法であって、前記第1アプリケーションの実行に起因してバックグラウンド受信を前記通信部に保留させている状態で、当該第1アプリケーションを終了または一時停止する場合、当該第1アプリケーションの終了または一時停止の直後に前記第3アプリケーションを起動するときには、前記通信部にメールのバックグラウンド受信を開始させるステップと、当該第1アプリケーションの終了または一時停止の直後に前記第2アプリケーションを起動するときには、前記通信部にメールのバックグラウンド受信の保留を維持させるステップと、を備える。
【0021】
別観点における本発明は、第1アプリケーション、第2アプリケーション又は第3アプリケーションを実行する制御部と、前記制御部が前記第3アプリケーションを実行している場合にはメールのバックグラウンド受信を許容し、前記制御部が前記第1アプリケーション又は前記第2アプリケーションを実行している場合にはメールのバックグラウンド受信を保留する通信部と、を備える通信装置において実行されるプログラムであって、前記第1アプリケーションの実行に起因してバックグラウンド受信を前記通信部に保留させている状態で、当該第1アプリケーションを終了または一時停止する場合、当該第1アプリケーションの終了または一時停止の直後に前記第3アプリケーションを起動するときには、前記通信部にメールのバックグラウンド受信を開始させるステップと、当該第1アプリケーションの終了または一時停止の直後に前記第2アプリケーションを起動するときには、前記通信部にメールのバックグラウンド受信の保留を維持させるステップと、を備える。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、BG受信不可アプリケーションが多重起動される際に、その途中にて電子メール情報の受信処理を行わせないことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本実施形態に係る携帯端末装置の内部構成及び携帯端末装置、基地局装置、サーバ装置の位置関係を示す概略ブロック図である。
【図2】同実施形態に係るアプリケーション記憶部のデータ構成を示した図である。
【図3】同実施形態に係る起動状態記憶部のデータ構成を示した図である。
【図4】同実施形態に係るアプリケーション多重起動時の携帯端末装置の動作を示したシーケンス図(その1)である。
【図5】同実施形態に係るアプリケーション多重起動時の携帯端末装置の動作を示したシーケンス図(その2)である。
【図6】同実施形態に係るアプリケーション多重起動時の携帯端末装置の動作を示したシーケンス図(その3)である。
【図7】同実施形態に係るプログラム実行部の判定処理を示したフローチャートである。
【図8】従来の携帯端末装置による電子メール情報の受信処理を示した図である。
【図9】従来の携帯端末装置によるアプリケーション多重起動時の携帯端末装置の動作を示したシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態による携帯端末装置10、及び当該携帯端末装置10と無線信号により通信を行う基地局装置100、並びに基地局装置100に接続され、メッセージ情報を記憶するサーバ装置101の位置関係を示す概略ブロック図である。
なお、以下の実施形態に係る説明では、電子メール情報をメッセージ情報の一例として説明する。
【0025】
基地局装置100は、携帯電話通信事業者により運営されており、携帯端末装置10との間で無線信号による通信を行う。サーバ装置101は、例えば、インターネット等に接続されており、インターネット等から電子メール情報を受信した場合、電子メール情報の存在を携帯端末装置10に報知するための報知情報を生成し、通信網を介して接続される基地局装置100を通じて報知情報を携帯端末装置10に送信する。また、サーバ装置101は、携帯端末装置10から電子メール取得要求を受信した場合、当該携帯電話端末10を宛先とする電子メール情報を基地局装置100を通じて携帯電話端末10に送信する。
【0026】
携帯端末装置10は、例えば携帯電話端末などの機器である。携帯端末装置10において、無線通信部12は、アンテナ11を介して基地局装置100との間で無線信号による電話通信及びデータ通信等を行う。音声入出力部15は、マイクロフォンとスピーカと音声処理回路を備えており、制御部20を介して無線通信部12から受信する着信通知に従って着信時に着信音を鳴動する。また、音声入出力部15は、電話の通話時には、無線通信部12が他の携帯端末装置から受信した音声信号を復号化して出力し、利用者の音声を集音して音声信号に変換し、符号化を行って無線通信部12を介して他の携帯端末装置に送信する。
【0027】
制御部20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)等を含んでおり、携帯端末装置10の各機能部の動作の制御を行う。制御部20において、プログラム実行部21は、アプリケーションのコンピュータプログラム(以下、アプリケーションプログラム、あるいはアプリと記載)の起動、一時停止、終了を行うオペレーティングシステム(OS)により構成される機能部であり、起動中のアプリケーションプログラムを一時停止して、他のアプリケーションプログラムを起動するシングルタスク上での擬似的なマルチタスク処理を可能としている。
【0028】
電子メール取得部22は、無線通信部12によりサーバ装置101に要求して、電子メールを受信する電子メール受信機能を有している。電子メール取得部22は、基地局装置100を通じてサーバ装置101からの電子メール情報の存在を示す報知情報等の通信網からの各種情報を受信する。また、電子メール取得部22は、後述する電子メール受信状態記憶部32に「BG受信可」の情報が記憶されており、かつプログラム実行部21のタスクが空きの状態の場合に起動し、サーバ装置101に電子メール取得要求を送信し、サーバ装置101とデータセッションを確立し、確立したデータセッションを通じてサーバ装置101から送信される電子メール情報を受信し、受信した電子メール情報を電子メール情報記憶部33に格納する。
【0029】
表示部13は、例えば液晶と表示制御回路等を具備しており、制御部20から入力される画像データ等を液晶へ表示する。操作部14は、例えばキーボード等を具備しており、利用者のキー操作を検出し、検出したキーの情報を制御部20に入力する。
【0030】
アプリケーション記憶部30は、プログラム実行部21により起動されるアプリケーションのコンピュータプログラムを記憶している記憶領域であり、図2に示すようなデータ構成を有している。当該データ構成は、「プログラム識別情報」、「メール受信可否」、「連鎖終了情報」、「プログラムデータ」の項目から1つのレコードが構成されている。「プログラム識別情報」には、当該レコードのアプリケーションプログラムを識別するためのプログラム識別情報が記憶される。図2では、プログラム識別情報としてアプリケーションプログラムの名称情報を示しているが、予めアプリケーションプログラムごとに付与されるID(Identification)等が記憶されるようにしてもよい。
【0031】
「メール受信可否」には、バックグラウンド(以下、BGと記載)で、後述する電子メール取得部22が起動して、電子メール情報を取得することを許可するか否かを示す情報が記憶される。BGで受信を許可するアプリケーションプログラムであるBG受信可アプリケーションの場合には「可」が記憶され、BGで受信を許可しないアプリケーションプログラムであるBG受信不可アプリケーションの場合には、「不可」が記憶される。
【0032】
「連鎖終了情報」には、レコードに記憶されるアプリケーションプログラムに対して連鎖終了処理が行なわれるアプリケーションプログラムの名称が記憶される。ここで、連鎖終了処理とは、プログラム実行部21が当該レコードに記憶されるアプリケーションプログラムを起動した状態にて、プログラム実行部21が当該アプリケーションプログラムを一時停止し、他のアプリケーションプログラムを起動したとする。その後、プログラム実行部21が他のアプリケーションプログラムを終了させる際に、プログラム実行部21が当該アプリケーションプログラムをその終了とともに終了させる処理のことをいう。図2の例では、アプリAは、アプリBが終了する際に連鎖終了し、アプリBは、アプリE、またはアプリFが終了する際に連鎖終了することになる。「アプリケーションデータ」には、アプリケーションプログラムのコンピュータプログラムのデータが記憶される。
【0033】
ここで、BG受信可アプリケーションと、BG受信不可アプリケーションの例を示す。BG受信可アプリケーションには、起動可能なアプリケーションプログラムの一覧等を表示部13に表示するメニューアプリ、内部に記憶される電話番号、住所、氏名などの情報を表示部13に表示するアドレス帳アプリ、待ち受け時に画像情報を表示部13に表示する待ち受けアプリ等がある。
【0034】
また、BG受信不可アプリケーションには、携帯端末装置10に内蔵されるカメラを制御するカメラアプリ、無線通信部12を通じてインターネットに接続し、インターネットから受信するWebページの情報を表示部13に表示するWeb閲覧用アプリ、画像データや動画データを内部の記憶領域に記憶させたり、削除するなどを管理を行うデータフォルダアプリ、無線通信部12を通じてインターネット及びGPS(Global Positioning System)に接続し、インターネットから受信する地図情報と、GPSから受信する携帯端末装置10の位置情報を関連付けて表示部13に表示するナビゲーションアプリ等がある。
【0035】
また、連鎖終了処理のアプリケーションの例としては、例えば、データフォルダアプリとナビゲーションアプリの組み合わせがある。この組み合わせの場合、データフォルダアプリを起動した後にナビゲーションアプリを起動し、ナビゲーションアプリを終了させると、それとともにデータフォルダアプリも終了されるため、データフォルダアプリに対してナビゲーションアプリは連鎖終了の対象のアプリケーションとなる。また、メニューアプリとカメラアプリの組み合わせも連鎖終了処理のアプリケーションである。この組み合わせの場合、メニューアプリを起動した後にカメラアプリを起動し、カメラアプリを終了させると、それとともにメニューアプリも終了されることになる。一方、連鎖終了処理を行わないアプリケーションの例としては、Web閲覧用アプリと、当該Web閲覧用アプリにより表示されているWebページから利用者の操作によるゲームアプリの組み合わせがある。この組み合わせの場合、Web閲覧用アプリからゲームアプリが起動され、ゲームアプリを終了させても、Web閲覧用アプリに復帰することになる。
【0036】
「プログラムデータ」の項目には、上述した各種アプリケーションプログラムのデータが予め記憶される。
【0037】
次に、起動状態記憶部31は、プログラム実行部21により、起動あるいは一時停止されるアプリケーションプログラムのプログラム識別情報と連鎖終了の有無を示す連鎖終了フラグとが記憶される。具体的には、図3に示すようにLIFO(Last In First Out)方式の記憶領域であり、一時停止されたアプリケーションプログラムのプログラム識別情報の上に、起動されたアプリケーションプログラムのプログラム識別情報が重ねて記憶され、最も新しく記憶された順にプログラム実行部21により読み出され、読み出されたアプリケーションプログラムが一時停止状態から復帰する。なお、連鎖終了フラグには、連鎖終了の対象の場合には「1」が設定され、連鎖終了の対象でない場合には「0」が設定される。なお、一時停止されるアプリケーションプログラムについては、プログラム実行部21が、復帰する際に必要となる復帰情報を内部の記憶領域に記憶しておくため、復帰時には一時停止された際の状態にて復帰することが可能である。
【0038】
電子メール受信状態記憶部32は、プログラム実行部21により、BG受信可能状態であることを示す「BG受信可」か、あるいはBG受信不可能状態であることを示す「BG受信不可」の情報が書き込まれる。
【0039】
次に、図4から図7を参照して、本実施形態に係る携帯端末装置10の動作について説明する。以下の説明において、プログラム実行部21により実行される2つのBG受信不可アプリケーションを、アプリA及びアプリBとして記載する。
【0040】
なお、図4から図6において「起動状態」とは、起動状態記憶部31の記憶状態を示しており、「受信状態」とは、電子メール受信状態記憶部32に記憶されている情報の種別を示している。また、起動状態記憶部31は、携帯端末装置10が起動された際、実際には、待ち受け画面を表示する待ち受けアプリや、バックグラウンドアプリが常時起動しているため、空きにはならないが、図4から図6では本実施形態に係る処理を説明するため、起動時には空き状態として示している。また、電子メール受信状態記憶部31は、起動時には「BG受信可」が記憶されていることを前提とする。
【0041】
また、図4及び図5では、アプリAに対してアプリBが連鎖終了の対象でないことを前提とする。
【0042】
図4において、まず最初に、利用者が操作部14を操作し、操作部14からプログラム実行部21に「アプリA起動指示」を入力する(ステップSa1)。プログラム実行部21は、入力される「アプリA起動指示」に基づいて、アプリAを起動する。ここで、アプリAの起動に係る処理は、プログラム実行部21がアプリケーション記憶部30から、アプリAのアプリケーションデータを読み出し、読み出したアプリケーションデータを内部のRAMにロードするとともにアプリAのプログラム識別情報と連鎖終了フラグを「0」として起動状態記憶部31に書き込む一連の処理となる(ステップSa2)。アプリAは起動されると、「BG受信不可通知」をプログラム実行部21に送信し、当該BG不可通知を受信したプログラム実行部21は、電子メール受信状態記憶部32の情報を「BG受信不可」に書き換える(ステップSa3)。
【0043】
次に、アプリAが起動されている状態にて、利用者が操作部14を操作し、操作部14が「アプリB起動指示」をプログラム実行部21に入力する(ステップSa4)。プログラム実行部21は、入力される「アプリB起動指示」に基づいて、起動状態記憶部31を参照し、アプリAが既に起動されていることを検出し、アプリAに対してアプリA一時停止要求を送信する。このとき、プログラム実行部21は、アプリケーション記憶部30のアプリAのレコードの「連鎖終了情報」を参照し、連鎖終了フラグを設定するか否かを判定する。図4の処理の前提として、アプリBはアプリAの連鎖終了の対象ではないため、連鎖終了フラグは設定しないと判定し、起動状態記憶部31のアプリAに対応する連鎖終了フラグは「0」として維持される(ステップSa5)。一時停止要求を受信したアプリAは、一時停止されたことに伴い、「BG受信可通知」をプログラム実行部21に送信した後、プログラム実行部21により、RAMから削除される。このとき、プログラム実行部21は、アプリAを復帰させる際に必要となる復帰情報を内部の記憶領域に記憶する(ステップSa6)。
【0044】
プログラム実行部21は、アプリAから「BG受信可通知」を受信すると、一時停止に伴う「BG受信可通知」であるため、次に起動するアプリBの「メール受信可否」の情報をアプリケーション記憶部30から読み出し、「可」あるいは「不可」であるかにより、アプリBがBG受信不可アプリケーションであるか否かを判定する(ステップSa7)。図4では、アプリBは、BG受信不可アプリケーションであるため、アプリケーション記憶部30から読み出した情報は「不可」であり、プログラム管理部21は、アプリBはBG受信不可アプリケーションであると判定する。そして、プログラム実行部21は、受信不可状態を継続する必要があるため、アプリAから受信した「BG受信可通知」を破棄する(ステップSa8)。プログラム管理部21は、アプリAから受信した「BG受信可通知」を破棄した後、アプリBを起動し、(ステップSa9)、起動したアプリBから「BG受信不可通知」を受信し(ステップSa10)、電子メール受信状態記憶部32に「BG受信不可」を書き込むか、あるいは既に電子メール受信状態記憶部32には、「BG受信不可」が記憶されているため、何もせず次の処理に進む。
【0045】
なお、ステップSa7の処理にて、アプリBがBG受信可アプリケーションの場合には、ステップSa8にて、「BG受信可通知」は破棄せず、プログラム実行部21は、電子メール受信状態記憶部32に「BG受信可」を書き込む。
【0046】
上記の図4の処理により、BG受信不可アプリケーションが一時停止された際に、新たに起動されるアプリケーションプログラムがBG受信不可アプリケーションであっても、図9に示す従来の携帯端末装置の処理(Sta3z)ようにBG受信可の状態を生じさせないようにすることができ、アプリAが起動されて「BG受信不可通知」を受信してから、アプリBが起動されて「BG受信不可通知」を受信するまでの間に、プログラム実行部21のタスクが空きとなっても、電子メール取得部22の起動をさせないようにすることが可能となる。
【0047】
図5は、図4から継続した携帯端末装置10の動作を示したシーケンス図である。アプリBが起動されている状態にて、利用者が操作部14を操作することにより、操作部14が「アプリB終了指示」をプログラム実行部21に入力する(ステップSb1)。プログラム実行部21は、入力される「アプリB終了指示」に基づいて、アプリBに「終了要求」を送信する(ステップSb2)。アプリBは、プログラム実行部21から「終了要求」を受信すると、処理を終了することに伴い「BG受信可通知」をプログラム実行部21に送信する(ステップSb3)。プログラム実行部21は、アプリBの終了要求の送信に伴い、アプリBから「BG受信可通知」を受信すると、図7に示す判定処理を実行する(ステップSb4)。
【0048】
ここで、図7の判定処理について説明する。終了要求を送信した上位に位置するアプリケーションプログラムから「BG受信可通知」を受信したプログラム実行部21は、起動状態記憶部31を参照し、アプリケーションプログラムが多重起動されているか否かを判定する(ステップSd1)。多重起動されていないと判定した場合には、「BG受信可通知有効」を戻り値として出力し、処理を終了する(ステップSd5)。
【0049】
一方、アプリケーションプログラムが多重起動されていると判定した場合、次に、プログラム実行部21は、一時停止状態のアプリケーションプログラムの中で、終了要求を送信したアプリケーションプログラムの前に起動されていたアプリケーションプログラム(図7では下位アプリと記載)に連鎖終了フラグが設定されているか否か、すなわち起動状態記憶部31に当該アプリケーションプログラムに対応して「1」が設定されているか否かを判定する(ステップSd2)。連鎖終了フラグが設定されていないと判定した場合、「BG受信可通知有効」を戻り値として出力し、処理を終了する(ステップSd5)。
【0050】
一方、連鎖終了フラグが設定されていると判定した場合には、次に、プログラム実行部21は、当該下位アプリがBG受信不可アプリケーションであるか否かを、当該下位アプリのアプリケーション記憶部30のレコードの「メール受信可否」の情報を参照して判定する(ステップSd3)。当該下位アプリがBG受信不可アプリケーションでない場合、「BG受信可通知有効」を戻り値として出力し、処理を終了する(ステップSd5)。一方、当該下位アプリがBG受信不可アプリケーションの場合、「BG受信可通知を破棄」を戻り値として出力し、処理を終了する(ステップSd4)。
【0051】
図5の実施形態では、アプリAとアプリBが多重起動されており、下位アプリであるアプリAには連鎖終了フラグが設定されておらず、アプリAはBG受信不可アプリケーションであるため、「BG受信可通知を破棄」の戻り値が得られることになる。そして、プログラム実行部21は、当該戻り値を受けてアプリBから通知されたBG受信可通知を破棄する(ステップSb5)。その後、プログラム実行部21は、終了する前にアプリBから送信される「終了通知」を受信し、アプリBのアプリケーションデータをRAMから削除し、起動状態記憶部31からアプリBの情報を削除する(ステップSb6)。その後、プログラム実行部21は、アプリAを復帰させる。ここで、アプリAの復帰に係る処理は、再びアプリケーション記憶部30からアプリAのアプリケーションデータを読み出し、アプリAの復帰情報を読み出して、読み出したアプリAのアプリケーションデータをRAMにロードし、読み出した復帰情報に基づいて処理を開始させる一連の処理となる(ステップSb7)。アプリAは復帰すると「BG受信不可通知」をプログラム実行部21に送信する。プログラム実行部21は、アプリAからBG受信不可通知を受信し(ステップSb8)、電子メール受信状態記憶部32に「不可」を書き込むか、あるいは既に電子メール受信状態記憶部32には、「BG受信不可」が記憶されているため、何もせず次の処理に進む。
【0052】
次に、利用者が操作部14を操作して、操作部14が「アプリA終了指示」をプログラム実行部21に入力する(ステップSb9)。プログラム実行部21は、入力される「アプリA終了指示」に基づいて、アプリAに「終了要求」を送信する(ステップSb10)。アプリAは、プログラム実行部21から「終了要求」を受信すると、処理を終了することに伴い「BG受信可通知」をプログラム実行部21に送信する(ステップSb11)。プログラム実行部21は、アプリAの終了要求の送信に伴い、アプリAから「BG受信可通知」を受信すると、図7に示す判定処理を実行する(ステップSb12)。
【0053】
ステップSb12の場面では、アプリケーションプログラムが多重起動されていないため、判定処理から「BG受信可通知有効」の戻り値を得て、プログラム実行部21は、電子メール受信状態記憶部32を「BG受信可」に書き換える(ステップSb13)。その後、プログラム実行部21は、アプリAから「終了通知」を受信する(ステップSb14)。
【0054】
次に、図6に示すシーケンス図は、アプリAに対してアプリBは連鎖終了処理の対象として予め設定されていることを前提として図4に相当する処理が行われた後の処理を示したシーケンス図である。
【0055】
既に、図4に相当する処理にて、アプリAとアプリBが多重起動されているため、起動状態記憶部31には、アプリAのプログラム識別情報と、アプリBのプログラム識別情報とが記憶されている。また、アプリAについては、アプリBが連鎖終了の対象であることから、図4のステップSa5にて、プログラム実行部21により一時停止要求が送信されるとともに、アプリAに対応する連鎖終了フラグである「1」が起動状態記憶部21に書き込まれた状態となる。
【0056】
アプリBが起動されている状態にて、利用者が操作部14を操作することにより、操作部14が「アプリB終了指示」をプログラム実行部21に入力する(ステップSc1)。プログラム実行部21は、入力される「アプリB終了指示」に基づいて、アプリBに「終了要求」を送信する(ステップSc2)。アプリBは、プログラム実行部21から「終了要求」を受信すると、処理を終了することに伴い「BG受信可通知」をプログラム実行部21に送信する(ステップSc3)。プログラム実行部21は、アプリBの終了要求の送信に伴い、アプリBから「BG受信可通知」を受信すると、図7に示す判定処理を実行する(ステップSc4)。
【0057】
図6の実施形態では、アプリAとアプリBが多重起動されており、下位アプリであるアプリAには連鎖終了フラグが設定されているため、「BG受信可通知有効」の戻り値が得られることになる。そして、プログラム実行部21は、電子メール受信状態記憶部32を「BG受信可」に書き換える(ステップSc5)。その後、プログラム実行部21は、終了する前にアプリBから送信される「終了通知」を受信し、アプリBのアプリケーションデータをRAMから削除し、起動状態記憶部31からアプリBの情報を削除する(ステップSc6)。その後、プログラム実行部21は、アプリAの強制終了を行う。アプリAの強制終了とは、起動状態記憶部31からアプリAのプログラム識別情報、連鎖終了フラグの情報を削除し、記憶されている復帰情報を削除することにより行う。
【0058】
上記の実施形態の構成により、従来の携帯端末装置では、図9に示すように、BG受信不可アプリケーションを多重起動する際(Sta3z)及び、多重起動されている上位のBG受信不可アプリケーション(アプリB)を終了させる際(Sta5z)に生じていたBG受信可状態を、BG受信不可状態とすることが可能となる。これにより、電子メール取得部22を起動させないようにすることができるため、サーバ装置101から電子メール情報を受信する処理が途中で停止してしまうような事態を防ぐことが可能となる。
【0059】
なお、上記の実施形態において、プログラム実行部21から一時停止要求を受信した場合に、BG受信可通知を通知させないようにBG受信不可アプリケーションを構成することにより、不要なBG受信可状態を発生させないようにしてもよい。
【0060】
なお、本発明に記載の受信状態記憶部は、電子メール受信状態記憶部32に対応し、出受信状態記憶部に記憶される「不可能であることを示す情報」は、「BG受信不可」に対応し、「可能であることを示す情報」は、「BG受信可」に対応する。また、本発明に記載のアプリケーションプログラムから送信される「受信不可通知」は、「BG受信不可通知」に対応し、「受信可通知」は、「BG受信可通知」に対応する。また、本発明に記載の取得部は、電子メール取得部22に対応する。
【0061】
上記した実施形態において、BG受信可のときは、BG受信可能であることを示す情報を受信状態記憶部に記憶させる例を示したが、これに限定されるものではない。すなわち、BG受信不可であることを示す情報を記憶していなければ、BG受信可能な状態であると認識させるようにしてもよい。
【0062】
上述の携帯端末装置10は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述したプログラム実行部21に係る処理は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
【符号の説明】
【0063】
10 携帯端末装置
11 アンテナ
12 無線通信部
13 表示部
14 操作部
15 音声入出力部
20 制御部
21 プログラム実行部
22 電子メール取得部
30 アプリケーション記憶部
31 起動状態記憶部
32 電子メール受信状態記憶部
33 電子メール情報記憶部
100 基地局装置
101 サーバ装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1アプリケーション、第2アプリケーション又は第3アプリケーションを実行する制御部と、
前記制御部が前記第3アプリケーションを実行している場合にはメールのバックグラウンド受信を許容し、前記制御部が前記第1アプリケーション又は前記第2アプリケーションを実行している場合にはメールのバックグラウンド受信を保留する通信部と、を備え、
前記制御部は、前記第1アプリケーションの実行に起因してバックグラウンド受信を前記通信部に保留させている状態で、当該第1アプリケーションを終了または一時停止する場合、
当該第1アプリケーションの終了または一時停止の直後に前記第3アプリケーションを起動するときには、前記通信部にメールのバックグラウンド受信を開始させ、
当該第1アプリケーションの終了または一時停止の直後に前記第2アプリケーションを起動するときには、前記通信部にメールのバックグラウンド受信の保留を維持させる
通信装置。
【請求項2】
請求項1に記載の通信装置であって、
前記制御部は、前記第1アプリケーションを実行中に前記第2アプリケーションを新たに起動しようとして当該第1アプリケーションを一時停止させる場合、前記通信部にメールのバックグラウンド受信の保留を維持させる
通信装置。
【請求項3】
請求項1に記載の通信装置であって、
前記制御部は、前記第2アプリケーションを一時停止させた状態で前記第1アプリケーションを実行中である場合において、前記制御部が当該第1アプリケーションを終了させることにより前記第2アプリケーションを再び実行するとき、前記通信部にメールのバックグラウンド受信の保留を維持させる
通信装置。
【請求項4】
請求項3に記載の通信装置であって、
前記制御部は、前記第1アプリケーションを終了させることにより前記第2アプリケーションを再び実行する場合であっても、当該第2アプリケーションが前記第1アプリケーションの終了に連動して終了するプログラムであるときには、前記通信部にメールのバックグラウンド受信を開始させる
通信装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載の通信装置であって、
前記制御部は、前記通信部がメールのバックグラウンド受信を行っている場合において自装置あてのメールの存在を示す報知情報を受信したとき、前記通信部にメール受信を行わせる
通信装置。
【請求項6】
第1アプリケーション、第2アプリケーション又は第3アプリケーションを実行する制御部と、
前記制御部が前記第3アプリケーションを実行している場合にはメールのバックグラウンド受信を許容し、前記制御部が前記第1アプリケーション又は前記第2アプリケーションを実行している場合にはメールのバックグラウンド受信を保留する通信部と、を備える通信装置の通信方法であって、
前記第1アプリケーションの実行に起因してバックグラウンド受信を前記通信部に保留させている状態で、当該第1アプリケーションを終了または一時停止する場合、
当該第1アプリケーションの終了または一時停止の直後に前記第3アプリケーションを起動するときには、前記通信部にメールのバックグラウンド受信を開始させるステップと、
当該第1アプリケーションの終了または一時停止の直後に前記第2アプリケーションを起動するときには、前記通信部にメールのバックグラウンド受信の保留を維持させるステップと、
を備える通信方法。
【請求項7】
第1アプリケーション、第2アプリケーション又は第3アプリケーションを実行する制御部と、
前記制御部が前記第3アプリケーションを実行している場合にはメールのバックグラウンド受信を許容し、前記制御部が前記第1アプリケーション又は前記第2アプリケーションを実行している場合にはメールのバックグラウンド受信を保留する通信部と、を備える通信装置において実行されるプログラムであって、
前記第1アプリケーションの実行に起因してバックグラウンド受信を前記通信部に保留させている状態で、当該第1アプリケーションを終了または一時停止する場合、
当該第1アプリケーションの終了または一時停止の直後に前記第3アプリケーションを起動するときには、前記通信部にメールのバックグラウンド受信を開始させるステップと、
当該第1アプリケーションの終了または一時停止の直後に前記第2アプリケーションを起動するときには、前記通信部にメールのバックグラウンド受信の保留を維持させるステップと、
を備えるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−100475(P2011−100475A)
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−287034(P2010−287034)
【出願日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【分割の表示】特願2005−339983(P2005−339983)の分割
【原出願日】平成17年11月25日(2005.11.25)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】