説明

通信装置の電力管理モードによってネットワークアプリケーションを作動させる方法及びその装置

【課題】 統合ホームネットワークで、UnP装置が互いの電力モードに関する状態情報が得られる装置及び方法を提供する。
【解決手段】 第1ネットワークに連結された通信装置から、通信装置の電力モードに関する情報を受信し、これによるメッセージを生成して、第2ネットワークに伝送することによって、第2ネットワークに連結された通信装置をして、第1ネットワークに連結された通信装置の電力モードを認知させることによって、UPnP装置が低電力モードにあってメッセージを送受信しない場合にも、他のUPnP装置は、その装置がネットワークに接続されているという事実が分かり、新たなUPnP装置が自動IPメカニズムによりIPアドレスを生成する場合、IPネットワークに連結されているが、低電力モードで動作しているUPnP装置によって発生するIP衝突問題を防止できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置間にメッセージを中継する装置及び方法に係り、さらに詳細には、ネットワークでUnP装置が互いの正確な状態情報が得られる装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
UPnP(ユニバーサルプラグアンドプレイ)技術は、ネットワークに連結された装置間に複雑な設定の手続きなしでも通信を可能にする技術であって、一つの装置が有するサービスを他の機器が自動で検索できるようにする。UPnPを使用すれば、一般のユーザは、単に装置をネットワークに連結させれば、既存にネットワーク上に連結された機器が、自動で新たに追加された機器を発見して制御できる手段を提供するので、機器の設置または設定にかかる努力を減らしうるので、ホームオートメーションのためのホームネットワークの構築のための基盤として位置付けており、これに対する活発な研究が行われている。
【0003】
図1Aないし図1Dは、ネットワークでUPnP装置の存在を認識するために、UPnP装置間に情報を送受信する過程を示す図である。
【0004】
ホームネットワークで、装置間の通信のために使用されるUPnP通信プロトコルは、IPパケットを基本としてSOAP(シンプルオブジェクトアクセスプロトコル)形式の所定のメッセージを解釈することによって、装置の属性及び制御情報を解釈できる標準である。UPnPプロトコルを利用して、ネットワークに連結されている装置を検索するためには、発見ステップ及び説明ステップを経る必要があるが、そのためには、図示されているように、M−SEARCHメッセージ、M−SEARCHに対するRESPONSEメッセージ、NOTIFYメッセージなどがサービスを提供するUPnP装置、及びサービスを利用しようとするクライアントのコントロールポイント間に送受信される必要がある。この三つのメッセージを通じて、ネットワークに連結されたUPnP装置がコントロールポイントに認識される。各メッセージについてのさらなる詳細な説明は、UPnP技術標準により公知されているので、ここでは省略する。
【0005】
図2は、ブルートゥースが支援される無線通信装置が、UPnP装置として動作するために必要なプロトコルスタックを示す図である。
【0006】
ブルートゥース装置は、HCI(ホストコントローラインターフェース)を通じて電力モードをアプリケーションレイヤーで修正できるように支援する。すなわち、UPnP装置またはコントロールポイントが低電力モードで動作する場合、HCIを通じて電力モードを変更できる。一方、MAC Bridging(802.11d)は、相異なるネットワークインターフェースを連結する機能を提供する。すなわち、例えば、ブルートゥースネットワークインターフェースに受信されるパケットを、イーサネット(登録商標)ネットワークインターフェースに伝達する。ブルートゥースコアスタック及びPAN(パーソナルエリアネットワーク)プロファイルは、受信されたブルートゥースパケットをIPパケットに変換するためのプロセスを支援し、PSモジュールは、装置の電力モードを管理する機能を行う。UPnPスタック及びアプリケーションは、ネットワークに連結された装置を認識して制御し、機能を他の装置に知らせるなど、ネットワークミドルウェアーとしての機能を行う。UPnPスタックの内部は、装置のIPを設定し、装置情報をネットワークに伝送し、装置の状態変化を知らせるなどの機能を行う内部モジュールから構成される。
【0007】
UPnPプロトコルを利用してホームネットワークを構築することにおいて、有線ネットワークに連結された装置と無線ネットワークに連結された装置との連動のためには、両者を中継する装置が必要である。したがって、例えば、有線ネットワーク装置がコントロールポイントとして動作し、ブルートゥース装置がサービスを提供するUPnP装置として動作する場合のホームネットワークシステムは、図3に示すように構成される。
【0008】
ブルートゥースシステムは、ピコネット単位のネットワークを基本とし、これをマスタが管理し、マスタを通じてスレーブがデータを送受信できる。二つのブルートゥース装置間にデータリンクを設定するためには、数秒の時間がかかるため、データリンクが一度設定されればよいように、リンクを失わせないことが有利であるが、データの伝送が行われていないが、ブルートゥース装置を接続された状態に置けば、電力を消耗するので、これに対する解決策として、ブルートゥース装置は、三つの低電力モードを支援する。
【0009】
図4Aないし図4Cは、ブルートゥース装置で、低電力モードであるときのマスタとスレーブとの間のデータ送受信動作を示す図である。図4Aは、ホールドモードである場合、スレーブとマスタとの間のデータ送受信を表す。ホールドモードは、周期的ではないが、予測可能な非活性期間の低電力モードであり、ホールド期間にACL(Asynchronous Connection−Less)パケットが二つの装置間に伝送されず、ホールド期間が満了する時点に活性化モードに変更される。
【0010】
図4Bは、周期の特定のスロットの間にのみパケットを送受信できる動作モードであるスニッフモードであって、パケットを送受信する時点であるスニッフオフセットについての情報と、最初のパケット及び最後のパケット情報により特定されるスニッフ期間、スニッフモードの動作周期であるスニッフ周期に関する情報をマスタとスレーブとの間でやり取りして、伝送特性を決定する。
【0011】
図4Cは、スレーブの電力消耗を最小化するための待機モードであって、マスタとスレーブとは、各動作モードを待機モードに変更するための要請メッセージを相手に伝送できる。スレーブが待機モードで動作する場合、活性化状態にあるブルートゥース装置のアドレスを意味するAM_ADDRをマスタに返還する。
【0012】
ホームネットワークを構成するUPnP装置が、互いの存在を認識し、情報を獲得して維持するためには、一定の周期で定められたパケットをやり取りする必要がある。しかし、前記のように、ブルートゥース装置が電力の節減のために、低電力モードに切り換わって動作する場合、周期的に伝達されるべきパケットが伝達されず、ホームネットワークを構成する装置についての情報が正確に知られないという問題点があり、また、低電力モードに切り換えられた装置にUPnP制御命令が伝達される場合、これに対する応答がないので、エラーが発生しうる。
【0013】
また、UPnP装置のアドレス指定ステップで、DHCPサーバが支援されず、各装置が自動IPメカニズムを通じてIPアドレスを割り当てられる場合、IP衝突が発生しうる。すなわち、ホームネットワークに新たに連結された装置が、自動IPメカニズムを通じてIPアドレスを生成し、生成したIPアドレスに既に割り当てられた装置が存在するかを確認するためのメッセージをブロードキャストした場合、低電力モードに切り換わった装置は、これを受信できないので、応答メッセージを送信せず、これにより、新たに連結された装置は、生成したIPアドレスを登録して使用するが、以後、低電力モードにあった装置が活性化モードに切り換えられれば、同じIPアドレスが、相異なる二つの装置によって使用されるという問題が発生する。
【特許文献1】特開第2003−189378号公報
【特許文献2】特開第2001−308936号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、低電力モードで動作している通信装置の電力モード状態を他の装置に知らせ、低電力モードで動作している通信装置の代わりに、他の装置からの要請に対する応答メッセージを伝送する装置及び方法を提供するところにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
前記目的を解決するための本発明は、少なくとも二つ以上の下位ネットワークから構成される統合ネットワークでメッセージを中継する方法において、(a)第1ネットワークに連結された通信装置から前記通信装置の電力モードに関する情報を受信するステップと、(b)前記情報の内容に基づいて、前記通信装置の電力モードを表すメッセージを生成するステップと、(c)前記(b)ステップで生成したメッセージを第2ネットワークに伝送して、前記第2ネットワークに連結された通信装置をして前記通信装置の電力モードを認知させるステップとを含む。
【0016】
また、本発明は、少なくとも二つ以上の下位ネットワークから構成される統合ネットワークでメッセージを中継する方法において、(a)第1ネットワークに属する通信装置から、所定のネットワークアドレスが使用中であるか否かを問い合わせるメッセージを受信するステップと、(b)前記所定ネットワークアドレスと、第2ネットワークに連結された通信装置のそれぞれのネットワークアドレスとを比較するステップと、(c)前記比較結果、一致する場合、前記第2ネットワークに連結されて前記所定のネットワークアドレスを割り当てられた通信装置の電力モードを判断するステップと、(d)前記判断結果に基づいて、前記問い合わせに対する応答メッセージを選択的に伝送するステップとを含む。
【0017】
また、本発明は、メッセージ中継方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0018】
また、本発明は、少なくとも二つ以上の下位ネットワークから構成される統合ネットワークでメッセージを中継する装置において、第1ネットワークに連結された通信装置から受信された前記通信装置の電力モードに関するメッセージの内容を判断するメッセージ判断部と、前記判断されたメッセージの内容に基づいて、前記通信装置の電力モードを表すメッセージを生成するメッセージ生成部と、前記メッセージ生成部で生成されたメッセージを第2ネットワークに伝送するメッセージ伝送部と、を備える。ここで、前記応答メッセージ生成部は、前記判断の結果、前記所定ネットワークアドレスに該当する通信装置が低電力モードである場合、前記所定ネットワークアドレスが使用中であることを表す応答メッセージを生成することが望ましい。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、相異なる下位ネットワークから構成された一つの統合ネットワークで、すべてのUPnP装置の状態情報が正確に管理され、UPnP装置が低電力モードにあってメッセージを送受信しない場合にも、他のUPnP装置は、その装置がネットワークに接続されているという事実が分かり、新たなUPnP装置が、自動IPメカニズムによりIPアドレスを生成する場合、IPネットワークに連結されているが、低電力モードで動作しているUPnP装置によって発生するIP衝突問題を防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、添付された図面を参照して、本発明の望ましい実施形態を詳細に説明する。
【0021】
図5は、本発明に係るホームネットワークシステムの概略図である。
【0022】
以下の全ての例では、サービスを提供するUPnP装置は、ブルートゥース装置であり、コントロールポイントは、有線ネットワークに連結された装置であって、中継器とはイーサネット(登録商標)で連結されており、このようなシステムにより統合ネットワークであるホームネットワークが構成されると仮定する。
【0023】
図5に示すように、図3と異なり、中継器でアドレスマップを保存しているということが分かる。アドレスマップには、ブルートゥース装置のMACアドレス、IPアドレス及び電力モード情報がマッピングされて保存される。ブルートゥース装置を受信者とするARP(アドレスリゾリューションプロトコル)メッセージが受信されたとき、中継器は、アドレスマップを参照して、受信者が低電力モードにあるか否かを判断し、その結果によってARPメッセージを処理する。これについてのさらに詳細な説明は後述する。
【0024】
図6は、本発明に係る中継器がブルートゥース装置の電力モード変更を有線ネットワークに知らせる過程を示すフローチャートである。
【0025】
中継器は、ブルートゥース装置から電力モードを変更することを要請するメッセージを受信すれば(610)、受信したメッセージの内容を分析して、活性モードから低電力モードへの変更を要請することであるか、低電力モードから活性モードへの変更を要請することであるかを判断する(620)。活性モードから低電力モードへの変更を要請するメッセージであると判断されれば、当該ブルートゥース装置が、低電力モードで動作していることを表すBYEメッセージを生成して、有線ネットワークに連結された全ての装置に伝送する(630)。もし、低電力モードから活性モードへの変更を要請するメッセージである場合には、当該ブルートゥース装置が活性モードに切り換えられたことを表すALIVEメッセージを生成して、有線ネットワークに連結された全てのUPnP装置に伝送する(640)。これにより、有線ネットワークに連結された他の装置も、ブルートゥース装置が低電力モードで動作していることが分かる。
【0026】
図7は、本発明によって、ブルートゥース装置の変更された電力モード情報が有線ネットワークに伝達される過程を示すフローチャートである。ここでは、活性モードで動作していたブルートゥース装置であるUPnP装置が、低電力モードに切り換えられ、さらに活性モードに切り換えられる場合のメッセージの流れについての説明する。
【0027】
本発明に係る中継器は、活性モードで動作していたUPnP装置から、電力モードを低電力モードに切り換えることを要請するメッセージを受信し(710)、当該UPnP装置が低電力モードに切り換えられることを表すBYEメッセージを生成する(720)。中継器は、生成したBYEメッセージを、有線ネットワークに連結されたコントロールポイントに伝送することによって(730)、これを有線ネットワークに知らせ、当該UPnPに応答メッセージを伝送する(740)。ここで、中継器が保存しているアドレスマップには、このような情報が保存される。図7では、一つのコントロールポイントにのみBYEメッセージを伝送するように図示されたが、有線ネットワークに連結された全てのUPnP装置に伝送することが望ましい。
【0028】
その後、低電力モード状態にあったUPnP装置が活性モードに変更することを要請するメッセージを中継器に伝送すれば(750)、中継器は、同様に、このような内容を含むALIVEメッセージを生成して(760)、有線ネットワークに連結されたコントロールポイント(770)に伝送し、当該UPnP装置には応答メッセージを伝送する(780)。同様に、中継器が保存しているアドレスマップには、前記のように変更された電力モード情報が保存される。
【0029】
図8は、本発明に係る中継器が受信されたARPメッセージを処理する過程を示すフローチャートである。ホームネットワークに新たに連結されたUPnP装置は、DHCPサーバからIPアドレスを割り当てられるが、前述したように、DHCPサーバが支援されない場合、自動IPメカニズムによって自らIPアドレスを生成する。このように生成したIPアドレスを登録する前に、新たなUPnP装置は、同じIPアドレスが既に使用中であるか否かを調べるためのARPメッセージをブロードキャストする。
【0030】
中継器で、このようなARPメッセージを受信すれば(810)、受信されたARPメッセージが表すIPアドレスと、中継器が保存しているアドレスマップのIPアドレスとを比較する(820)。ARPメッセージに含まれたIPアドレスと同じアドレスがアドレスマップに含まれていなければ、中継器は、受信したARPメッセージにそれ以上関与せず、無線ネットワークにARPメッセージを伝達する(850)。もし、ARPメッセージに含まれたIPアドレスと同じアドレスがアドレスマップに含まれていれば、当該IPアドレスを使用している装置が低電力モードにあるか否かを判断する(840)。当該IPアドレスを使用している装置が低電力モードにある場合、その装置は、ARPメッセージに応答できないので、中継器は、その装置の代わりに、当該IPアドレスが使用中であることを知らせるARP応答メッセージを生成して、ARPメッセージを伝送した装置に送る(860)。当該装置が低電力モードにない場合には、中継器に連結された無線ネットワークにARPメッセージを伝達する。
【0031】
図9は、本発明に係る中継器が低電力モード状態にあるブルートゥース装置の代わりにARP応答メッセージを伝送する過程を示すフローチャートである。ここでは、低電力状態にあるブルートゥース装置であるUPnP装置が、使用中であるIPアドレスと同じIPアドレスを、ホームネットワークに新たに連結されたコントロールポイントが生成するARPメッセージを伝送する場合を仮定する。
【0032】
ホームネットワークに新たに連結されたコントロールポイントは、自らIPアドレスを生成し(905)、これに対して中継器にARPメッセージを伝送する(910)。ARPメッセージを受信した中継器は、アドレスマップを参照して、当該IPアドレスが低電力モードにあるUPnP装置に割り当てられていることを確認し、そのようなUPnP装置の代わりにARP応答メッセージを生成した後、ARPメッセージを伝送したコントロールポイントに送って、当該IPアドレスが使用中であることを知らせる(940)。
【0033】
図10は、本発明に係る中継器100の構造を示す図である。図10に示すように、本発明に係る中継器100は、送受信部110、電力モード管理部120、保存部130及びARPメッセージ処理部140を備えるが、送受信部110は、第1インターフェース111及び第2インターフェース112を備え、電力モード管理部120は、メッセージ生成部121、メッセージ伝送部122及びメッセージ判断部123を備え、ARPメッセージ処理部140は、比較部141、応答メッセージ生成部142、応答メッセージ伝送部143、電力モード判断部144及び伝達部145を備える。
【0034】
送受信部110は、中継器100が有線ネットワーク及び無線ネットワークなど、相異なる2つ以上のネットワークと通信するための手段であって、本実施形態では、ブルートゥース及びイーサネット(登録商標)を通じて通信するので、二つの通信インターフェースを有すると図示した。
【0035】
電力モード管理部は、UPnP装置の電力モードを管理する機能を行うが、UPnP装置から電力モード変更を要請するメッセージが受信されれば、メッセージ判断部123でメッセージの内容を判断し、メッセージ生成部121では、判断されたメッセージの内容に基づいて、変更された電力モードを表すメッセージを生成し、メッセージ伝送部122は、生成されたメッセージを送受信部110を通じて有線ネットワークに伝送する。
【0036】
保存部130には、UPnP装置のIPアドレス及びMACアドレス、電力モードに関する情報がマッピングされたアドレスマップが保存される。送受信部110を通じて、UPnP装置から電力モードの変更を要請するメッセージが受信されれば、当該情報がアップデートされる。
【0037】
ARPメッセージ処理部140は、ホームネットワークに新たに連結された装置から受信されるARPメッセージを処理する機能を行うが、比較部141は、ARPメッセージが受信されれば、それに含まれたIPアドレスを、保存部130に保存されたアドレスマップを参照して、アドレスマップに含まれたIPアドレスと比較し、電力モード判断部144は、比較部141での比較結果、アドレスマップに一致するIPアドレスが存在する場合、当該IPアドレスを割り当てられた装置の電力モードを判断する。応答メッセージ生成部142は、電力モード判断部144での判断の結果、当該装置が低電力モードで動作している場合、その装置の代わりにARP応答メッセージを生成し、応答メッセージ伝送部143では、生成されたARP応答メッセージを、ARPメッセージを伝送したUPnP装置に送る。一方、比較部141での比較結果、ARPメッセージに含まれたIPアドレスがアドレスマップに含まれていないか、または含まれているが、電力モード判断部144での判断の結果、当該装置が低電力モードではない場合、伝達部145は、ARPメッセージを無線ネットワークに伝達して、活性状態にあるUPnP装をして、直接ARPメッセージに応答せしめる。
【0038】
一方、前述した本発明の実施形態は、コンピュータで実行されうるプログラムで作成可能であり、コンピュータで読み取り可能な記録媒体を利用して前記プログラムを動作させる汎用のディジタルコンピューターで具現されうる。
【0039】
前記コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、マグネチック記録媒体(例えば、ROM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光学的判読媒体(例えば、CD−ROM、DVDなど)及びキャリアウェーブ(例えば、インターネットを介した伝送)のような記録媒体を含む。
【0040】
以上、本発明についてその望ましい実施形態を中心に説明した。当業者は、本発明が本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で、変形された形態で具現されうることを理解できるであろう。したがって、開示された実施形態は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されねばならない。本発明の範囲は、前述した説明ではなく、特許請求の範囲に記載されており、それと同等な範囲内にある全ての差異点は、本発明に含まれたものと解釈されねばならないであろう。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は、通信装置に関連した技術分野に好適に適用されうる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1A】ネットワークでUPnP装置の存在を認識するために、UPnP装置間に情報を送受信する過程を示す図である。
【図1B】ネットワークでUPnP装置の存在を認識するために、UPnP装置間に情報を送受信する過程を示す図である。
【図1C】ネットワークでUPnP装置の存在を認識するために、UPnP装置間に情報を送受信する過程を示す図である。
【図1D】ネットワークでUPnP装置の存在を認識するために、UPnP装置間に情報を送受信する過程を示す図である。
【図2】ブルートゥースが支援される無線通信装置が、UPnP装置として動作するために必要なプロトコルスタックを示す図である。
【図3】無線通信装置と有線通信装置とが連動されるホームネットワークシステムの概略図である。
【図4A】ブルートゥース装置で低電力モードであるときの動作を示す図である。
【図4B】ブルートゥース装置で低電力モードであるときの動作を示す図である。
【図4C】ブルートゥース装置で低電力モードであるときの動作を示す図である。
【図5】本発明に係るホームネットワークシステムの概略図である。
【図6】本発明に係る中継器がブルートゥース装置の電力モードの変更を有線ネットワークに知らせる過程を示すフローチャートである。
【図7】本発明によって、ブルートゥース装置の変更された電力モード情報が有線ネットワークに伝達される過程を示すフローチャートである。
【図8】本発明に係る中継器が受信されたARPメッセージを処理する過程を示すフローチャートである。
【図9】本発明に係る中継器が低電力モード状態にあるブルートゥース装置の代わりに、ARP応答メッセージを伝送する過程を示すフローチャートである。
【図10】本発明に係る中継器の構造を示す図である。
【符号の説明】
【0043】
100 中継器
110 送受信部
111 第1インターフェース
112 第2インターフェース
120 電力モード管理部
121 メッセージ生成部
122 メッセージ伝送部
123 メッセージ判断部
130 保存部
140 ARPメッセージ処理部
141 比較部
142 応答メッセージ生成部
143 応答メッセージ伝送部
144 電力モード判断部
145 伝達部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも二つ以上の下位ネットワークから構成される統合ネットワークでメッセージを中継する方法において、
(a)第1ネットワークに連結された通信装置から前記通信装置の電力モードに関する情報を受信するステップと、
(b)前記情報の内容に基づいて、前記通信装置の電力モードを表すメッセージを生成するステップと、
(c)前記(b)ステップで生成したメッセージを第2ネットワークに伝送して、前記第2ネットワークに連結された通信装置をして前記通信装置の電力モードを認知させるステップとを含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記情報は、前記第2ネットワークに連結された通信装置が、前記通信装置との通信の管理に参照されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記情報は、前記通信装置の電力モードが活性モードから低電力モードに変更されるという内容を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記情報は前記通信装置の電力モードが低電力モードから活性モードに変更されるという内容を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記統合ネットワークは、UPnP基盤のネットワークであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
少なくとも二つ以上の下位ネットワークから構成される統合ネットワークでメッセージを中継する方法において、
(a)第1ネットワークに属する通信装置から、所定のネットワークアドレスが使用中であるか否かを問い合わせるメッセージを受信するステップと、
(b)前記所定ネットワークアドレスと、第2ネットワークに連結された通信装置のそれぞれのネットワークアドレスとを比較するステップと、
(c)前記比較結果、一致する場合、前記第2ネットワークに連結されて前記所定のネットワークアドレスを割り当てられた通信装置の電力モードを判断するステップと、
(d)前記判断結果に基づいて、前記問い合わせに対する応答メッセージを選択的に伝送するステップとを含むことを特徴とする方法。
【請求項7】
前記(d)ステップは、
前記判断の結果、前記所定ネットワークアドレスに該当する通信装置が低電力モードである場合、前記第1ネットワークに属する通信装置に、前記所定のネットワークアドレスが使用中であることを表す応答メッセージを伝送することを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記(d)ステップは、
前記判断の結果、前記所定ネットワークアドレスに該当する通信装置が低電力モードではない場合、前記(b)ステップで受信したメッセージを、前記所定ネットワークアドレスに該当する通信装置に伝達することを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記統合ネットワークは、UPnP基盤のネットワークであることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項10】
請求項1ないし請求項9のうち何れか一項に記載の方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項11】
少なくとも二つ以上の下位ネットワークから構成される統合ネットワークでメッセージを中継する装置において、
第1ネットワークに連結された通信装置から受信された前記通信装置の電力モードに関するメッセージの内容を判断するメッセージ判断部と、
前記判断されたメッセージの内容に基づいて、前記通信装置の電力モードを表すメッセージを生成するメッセージ生成部と、
前記メッセージ生成部で生成されたメッセージを第2ネットワークに伝送するメッセージ伝送部とを備えることを特徴とする装置。
【請求項12】
前記情報は、前記第2ネットワークに連結された通信装置が、前記通信装置との通信の管理に参照されることを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記電力モードに関するメッセージは、前記通信装置の電力モードが、活性モードから低電力モードに変更されたことを知らせる内容であることを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記電力モードに関するメッセージは、前記通信装置の電力モードが、低電力モードから活性モードに変更されたことを知らせる内容であることを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項15】
少なくとも二つ以上の下位ネットワークから構成される統合ネットワークでメッセージを中継する装置において、
第1ネットワークに連結された通信装置のそれぞれのネットワークアドレス及び電力モード情報を保存する保存部と、
第2ネットワークに属する通信装置から、所定ネットワークアドレスが使用中であるか否かを問い合わせるメッセージが受信されれば、前記所定ネットワークアドレスと、前記保存部に保存されたネットワークアドレスとを比較する比較部と、
前記比較部での比較結果、前記所定ネットワークアドレスと、前記保存部に保存されたネットワークアドレスとが一致する場合、前記所定ネットワークアドレスに該当する通信装置の電力モードを判断する判断部と、
前記判断結果に基づいて、前記問い合わせに対する応答メッセージを選択的に生成する応答メッセージ生成部と、
前記応答メッセージ生成部で生成した応答メッセージを第2ネットワークに伝送する応答メッセージ伝送部とを備えることを特徴とする装置。
【請求項16】
前記応答メッセージ生成部は、
前記判断の結果、前記所定ネットワークアドレスに該当する通信装置が低電力モードである場合、前記所定ネットワークアドレスが使用中であることを表す応答メッセージを生成することを特徴とする請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記比較部での比較結果、前記所定ネットワークアドレスと、前記保存部に保存されたネットワークアドレスとが一致していないか、または前記判断部での判断の結果、前記所定ネットワークアドレスに該当する通信装置が低電力モードではない場合、前記(b)ステップで受信したメッセージを前記第1ネットワークに伝達する伝達部をさらに備えることを特徴とする請求項15に記載の装置。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−20186(P2007−20186A)
【公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−187017(P2006−187017)
【出願日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【Fターム(参考)】