説明

通話システム、端末装置、サーバ及び通話方法

【課題】 コンピュータネットワーク網であるインターネットを利用して通話を行うインターネット電話で、例えば、PPPの場合でも、相手方を発呼して通話を行うことができるようにする。
【解決手段】 コンピュータネットワーク網を形成し、コンピュータネットワーク網の各端末間の接続をサーバを介して行い、コンピュータネットワーク網により少なくとも音声データを含むデータを転送する。サーバに、相手先に接続するための呼出し情報が格納されたデータベースを設ける。発呼側端末から相手側端末に発呼すると、コンピュータネットワークのサーバは、データベースを用いて相手側端末の接続先を検索する。そして、相手側接続先を発呼し、コンピュータネットワークのサーバと相手側の端末とを接続させる。これにより、PPP等で接続される相手方を発呼して通話を行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、世界的なコンピュータネットワーク網であるインターネットを用いて音声データの送受信を行うインターネット電話に用いて好適な通話システム、端末装置、サーバ及び通話方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットは、企業や大学等に存在するコンピュータネットワーク同士を広域回線を介して接続したコンピュータネットワーク網であり、全世界に張り巡らされてれている。電子メールサービスや、ファイル転送サービス、情報検索サービス等、既にインターネットを利用した様々なサービスが盛んに行われている。
【0003】
図9は、インターネットの概要を示すものである。図9において、NET101、NET102、NET103、…は、コンピュータネットワークである。コンピュータネットワークNET101、NET102、NET103、…は、夫々、複数の端末T、T、T、…を有している。各コンピュータネットワークNET101、NET102、NET103、…の端末T、T、T…は、夫々、LAN(Local Area Network)により接続されている。LANの形態としては、イーサネットやトークンリング等が用いられる。
【0004】
各コンピュータネットワークNET101、NET102、NET103、…は、互いにルータR101、R102、R103、…を介して接続されている。ルータR101、R102、R103、…は、コンピュータネットワーク上のデータをその行き先によってコンピュータネットワークに配送するようなルーティング処理を行うものである。
【0005】
このように、コンピュータネットワークNET101、NET102、NET103、…は、ルータR101、R102、R103、…を介して接続されており、コンピュータネットワーク網が構築されている。このようなコンピュータネットワーク網は、インターネットと呼ばれている。インターネットにより、世界中のコンピュータネットワークNET1、NET2、NET3、…の間で、データを転送することが可能となる。
【0006】
インターネットでは、ネットワーク層のプロトコルとして、IP(Internet Protocol
)が用いられる。IPでは、各端末にIPアドレスが割り当てられ、データを転送する先がIPアドレスにより識別される。IPアドレスは、2進数で8ビットで表せる数字を4個集めたもので構成されており、例えば「43.3.25.246 」というように表現される。
【0007】
インターネットが広がるにつれて、IPアドレスの不足が危惧されている。そこで、あるネットワーク上に登録されている端末数が多く、実際に接続される端末の数が少ない場合等では、IPアドレスを節約するために、ネットワーク上にIPアドレスを割り当てるサーバを持ち、実際に端末が接続されているときだけ、空いているIPアドレスを割り付ける場合がある。このようにすると、端末の台数だけIPアドレスを用意する必要はなく、限られた数のIPアドレスを有効に利用することができる。
【0008】
インターネットでは、トランスポート層のプロトコルとして、TCP(Transmission Contorol Protocol)及びUDP(User Datagram Protocol)が用いられる。TCPは、所謂コネクション型の通信接続を行ってから通信を行うもので、パケット順番制御、再送信、フロー制御、輻輳制御をする機能を有している。UDPは、コネクションレス型のプロトコルで、リアルタイム性が要求されるような場合に、TCPに代わって使用される。例えば、ディジタル音声通信などでは、パケットの一部が落ちても、その再送を要求したりすることはせず、音声は途切れなく送られてくる。このような音声通信の場合には、UDPが使用される。
【0009】
このように、インターネットでは、基本的には、TCP/IPのプロトコルが用いられる。すなわち、コンピュータネットワークの端末には、IPアドレスが割り当てられ、このIPアドレスが端末の識別に用いられる。そして、TCP又はUDPでパケットが転送される。
【0010】
ところが、個人のコンピュータは、必ずしもLANで結ばれてはおらず、IPアドレスを有していない場合がある。そこで、個人がインターネットに参加する場合には、インターネットサービスプロバイダと呼ばれる会社が利用される。インターネットサービスプロバイダを利用すると、個人のコンピュータが電話回線を用いて、例えばPPP(Point to Point Protocol )やSLIP(Serial Line IP)でコンピュータネットに接続され、インターネットに参加することが可能になる。
【0011】
つまり、図10は、インターネットサービスプロバイダの一例である。インターネットサービスプロバイダのコンピュータネットワークNET151は、サーバS151と、ルータR151とを有している。サーバS151は、モデムM151、M152、M153、…を介して、公衆電話回線網TEL151に接続されている。
【0012】
端末T151、T152、T153、…は、個人でインターネットに参加する人の端末である。端末T151、T152、T153、…は、モデム(図示せず)を介して、公衆電話回線網TEL151に接続される。個人の端末T151、T152、T153、…としては、シリアルポートを有するパーソナルコンピュータを用いることができる。
【0013】
インターネットサービスプロバイダを使ってインターネットに参加する場合には、予め、利用者とインターネットサービスプロバイダの会社とで契約が結ばれるのが普通である。利用者とインターネットサービスプロバイダとの契約が結ばれると、利用者にアカウント名とパスワードが送られてくる。
【0014】
個人の端末T151、T152、T153、…からインターネットに参加する場合には、利用者は、インターネットサービスプロバイダにダイアルしインターネットサービスプロバイダのコンピュータネットワークNET151を呼び出す。サーバS151は、呼出しを受けると、アカウント名とパスワードの入力を要求し、インターネットサービスプロバイダとの間で契約が結ばれているかどうかの認証を行う。入力されたアカウント名とパスワードが正しく、インターネットサービスプロバイダとの間で契約が結ばれていることが認証されると、サーバS151は空いているIPアドレスを検索し、空いているIPアドレスがあれば、このIPアドレスを一時的なIPアドレスとして端末T151、T152、T153、…に割り当てる。これにより、端末T151、T152、T153、…に一時的なIPアドレスが付けられ、インターネットに接続できるようになる。
【0015】
なお、上述の例では、電話回線を用いてPPP接続しているが、ISDN(Integrated Service Digital Network)を用いるようにしても良い。ISDN64は、1回線に64kbpsのBチャンネルが2つと、16kbpsのDチャンネルが1つの合計で3チャンネルからなる。ISDNを用いた場合、Bチャンネルの上にIPパケットを流すことによって、64kbpsの回線として利用できる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
かかるインターネットを利用して相手方と通話を行うようなインターネット電話の開発が進められている。インターネットは基本的には無料で利用できるので、インターネットを利用して通話を行うインターネット電話では、インターネットサービスプロバイダとの契約により生じる料金と、インターネットサービスプロバイダまでの電話料金やISDNの使用料金だけで通話を行なえることになり、非常に安価な料金で長距離電話や国際電話を行うことが可能になる。
【0017】
ところが、インターネット電話の最大の問題点は、PPP接続等により、個人でインターネットに参加している使用者の端末を呼び出せないということである。
【0018】
すなわち、前述したように、インターネットでは、通信先の指定にIPアドレスが用いられる。インターネットサービスプロバイダと契約してPPPによりインターネットに参加している使用者の端末には、接続を要求したときのみ一時的にIPアドレスが割り当てられ、常時接続されていない。このため、インターネットサービスプロバイダを利用して通常PPP接続する相手が、現在、PPP接続されていないような場合に、PPPによりインターネットに参加している使用者の端末を相手先として通話しようとしても、相手先が呼び出せない。
【0019】
なお、企業や大学等に存在するLANの端末は、基本的には、IPアドレスが割り当てられ、常に稼働されているので、IPアドレスを用いて呼び出すことができる。しかしながら、このようなLANの端末でも、IPアドレスを節約するために、ネットワーク上にIPアドレスを割り当てるサーバを持ち、実際に端末が接続されているときだけ、空いているIPアドレスを割り付けるようにする(DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol ))場合がある。企業や大学等に存在するLANの端末であっても、このように一時的にIPアドレスが割り付けられる端末を相手先とする場合には、IPアドレスが一義的に決まらないため、特定の相手先が呼び出せない。
【0020】
したがって、この発明の目的は、コンピュータネットワーク網であるインターネットを利用して通話を行うインターネット電話で、PPPで接続される相手方を発呼して通話を行うことができると共に、異なるネットワークにそれぞれ含まれる端末同士が通話することができる通話システム、端末装置、サーバ及び通話方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0021】
上述した課題を解決するために、この発明は、インターネットプロトコルを用いたネットワークに接続される通話システムであって、
各端末の端末名称と、各端末に割り振られた電話番号との対応関係を示すデータベースがネットワーク上に設けられ、
ネットワークに含まれるサーバは、
第1の端末から送信された、第2の端末に対する接続要求に応じて、第2の端末の電話番号をデータベースから取得する手段と、
第1の端末の電話番号を用いて、第1の端末を呼び出す手段と、
第2の端末の電話番号を用いて、第2の端末を呼び出す手段と
を備え、
第1の端末と第2の端末が、それぞれ呼び出しに応答することによって、サーバを介して通話接続されることを特徴とする通話システムである。
【0022】
この発明は、インターネットプロトコルを用いたネットワークに接続される端末装置であって、
ネットワーク上のデータベースに登録された接続先端末装置を指定する手段と、
指定した接続先端末との接続のためのネットワーク上のサーバからの呼び出しを、インターネットプロトコルを用いないネットワークを介して受ける手段と、
サーバから呼び出しを受けた接続先端末と、サーバを介して通話接続する手段と
を備えることを特徴とする端末装置である。
【0023】
この発明は、インターネットプロトコルを用いたネットワークに接続される、通話のためのサーバであって、
各端末の端末名称と、各端末に割り振られた電話番号との対応関係を示すデータベースがネットワーク上に設けられ、
第1の端末から送信された、第2の端末に対する接続要求を受信する手段と、
接続要求に応じて、第2の端末の電話番号をデータベースから取得する手段と、
第1の端末の電話番号を用いて、第1の端末を呼び出す手段と、
第2の端末の電話番号を用いて、第2の端末を呼び出す手段と
を備えることを特徴とするサーバである。
【0024】
この発明は、インターネットプロトコルを用いたネットワークに接続される通話方法であって、
各端末の端末名称と、各端末に割り振られた電話番号との対応関係を示すデータベースがネットワーク上に設けられ、
ネットワークに含まれるサーバが第1の端末から送信された、第2の端末に対する接続要求に応じて、第2の端末の電話番号をデータベースから取得するステップと、
サーバが第1の端末の電話番号を用いて、第1の端末を呼び出すステップと、
サーバが第2の端末の電話番号を用いて、第2の端末を呼び出すステップと
を備え、
第1の端末と第2の端末が、それぞれ呼び出しに応答することによって、サーバを介して通話接続されることを特徴とする通話方法である。
【発明の効果】
【0025】
この発明によれば、異なるネットワーク間の端末同士で通話を行うことができる。端末が含まれるネットワークを表すドメインと、端末のアカウントとで通話先指定がなされる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
図1は、この発明が適用されたインターネット電話システムの一例を示すものである。図1において、コンピュータネットワークNET1は、例えば、インターネットサービスプロバイダのコンピュータネットワークである。コンピュータネットワークNET1は、サーバS1と、ルータR1とを有している。
【0027】
サーバS1は、モデムM1、M2、M3、…を介して、公衆電話回線網TEL1に接続されている。公衆電話回線網TEL1を使って、現在、高速モデムにより、28.8Kbpsでデータを伝送することが可能である。
【0028】
コンピュータネットワークNET1は、ルータR1を介して、インターネットを構成する他のコンピュータネットワークに接続されている。ルータR1は、コンピュータネットワーク上のデータをその行き先によって他のコンピュータネットワークに配送するようなルーティング処理を行うものである。
【0029】
端末T1、T2、T3、…は、例えば、個人でインターネットに参加する人の端末である。端末T1、T2、T3、…としては、インターネット電話のプログラムをインストールしたパーソナルコンピュータが用いられる他、専用のインターネット電話機を用いることができる。専用のインターネット電話機は、後に説明するように、インターネットを利用した通話が簡単に行なえるようにしたインターネット電話専用の端末である。
【0030】
サーバS1は、データベースDB1を有している。図2に示すように、データベースDB1には、「端末名称」、「端末日本語名称」、「インターネット上の表記名」、「接続形式」、「PPP用電話番号」、「利用者名」、等が記録される。データベースDB1は、例えば、インターネットサービスプロバイダと利用者との間で契約が結ばれるときに、契約内容から得られる情報を用いて構築される。このデータベースDB1には、接続形式がPPPの場合には、PPP接続でインターネットサービスプロバイダと契約している者のPPP用の電話番号の情報が含まれている。
【0031】
なお、この例では、サーバS1と端末T1、T2、T3、…とを公衆電話回線網でPPP接続しているが、ISDNのようなディジタル網を用いて接続するようにしても良い。
【0032】
次に、この発明が適用された通話システムにおける通話制御について説明する。例えば、図1において、端末T1から端末T2を呼び出して通話を行いたいとする。インターネットでは、IPアドレスを使って相手側を特定するが、この場合、相手側の端末T2は、PPPで接続される端末であるため、コンピュータネットワークNET1に接続されていないことがある。このため、相手がPPP接続されていない場合、IPアドレスを使って相手側の端末T2を呼び出すことができない。そこで、データベースDB1が利用される。
【0033】
つまり、図3はその時の手順を示すフローチャートである。先ず、発呼側の端末T1からインターネットサービスプロバイダNET1にダイアルされ、インターネットサービスプロバイダNET1が呼び出される。インターネットサービスプロバイダNET1のサーバS1は、呼出しを受けると、アカウント名とパスワードの入力を端末T1に要求し、インターネットサービスプロバイダとの間で契約が結ばれているかどうかの認証要求を行う。発呼側の端末T1の使用者は、この認証要求に応答して、アカウント名とパスワードを入力する。入力されたアカウント名とパスワードが正しく、インターネットサービスプロバイダとの間で契約が結ばれていることが認証されると、サーバS1は一時的なIPアドレスを端末T1に割り当てる。これにより、端末T1とのPPP接続が開始される(ステップST1)。
【0034】
次に、端末T1により、通話したい相手先のアドレス(例えば端末T2)が指定される(ステップST2)。
【0035】
相手先のアドレスが指定されると、サーバS1は、データベースDB1を使って、端末T2の情報を検索する。データベースDB1の情報から、端末T2のPPP接続用の電話番号が分かる(ステップST3)。
【0036】
サーバS1は、相手側端末T2を指定するためのIPアドレスをサーバ内で決定し、PPP接続に備えると共に、この相手側端末のIPアドレスを発呼側端末T1に通知する(ステップST4)。
【0037】
そして、サーバS1は、データベースDB1より検索された端末T2の電話番号にダイアルし、端末T2を呼び出す。サーバS1は、相手側端末T2との電話回線の接続が確認されると、認証を行い、相手側端末にIPアドレスを割り付ける(ステップST5)。
【0038】
これにより、PPP接続が開始される(ステップST6)。そして、端末T1と端末T2との間で音声データが送受され、通話が行われる(ステップST7)。なお、音声データは圧縮されて伝送される。音声データを送受する場合には、トランスポート層のプロトコルとして、UDPが用いられる。
【0039】
通話が終了すると、端末T1とサーバS1とのPPP接続及び電話回線接続、端末T2とサーバS1とのPPP接続及び電話回線接続等、全ての接続が終了される(ステップST8)。
【0040】
なお、上述の例では、端末T2の呼出しを完了する前に、端末T2のIPアドレスを決定しているが、端末T2のIPアドレスの決定は、端末T2の呼出しが完了してから行うようにしても良い。また、この時、必要に応じて、決定したIPアドレスを発呼側の端末T1に連絡するようにしても良い。サーバが相手側端末のIPアドレスを決定した時点で、発呼側にもそのIPアドレスを連絡することで、発呼側での相手側端末との通信準備を予め行うことができるため、端末間の通話開始をスムーズに進めることが可能である。
【0041】
このように、PPP接続用の電話番号の情報を有するデータベースDB1が設けられ、通話の相手側がPPP接続の端末(例えばT2)の場合には、このデータベースDB1の電話番号情報を基に、相手側の端末が呼び出される。そして、相手側の端末T2がPPPでサーバS1に接続される。これにより、通話の相手側がPPP接続の端末の場合にも、相手先を呼び出して通話を行うことができる。
【0042】
なお、発呼側の端末T1からサーバS1を呼び出して、発呼側端末T1とサーバS1とでPPP接続を完了し、更に、サーバS1が相手側端末T2を呼び出して、相手側端末T2とサーバS1とでPPP接続を完了させると、通話ができるようになるが、認証に手間取ったりすると、これらの処理には、数分かかる可能性がある。この間、利用者は、回線を接続したまま相手と実際に接続ができるまで待たなければならず、待時間が長く必要である。
【0043】
そこで、通話の開始時に発呼側の端末T1とサーバS1とを接続し、IPアドレスを端末T1に通知した後、一旦サーバS1と端末T1との接続を切って、相手側端末T2との接続処理がある程度進むまで、オフラインさせることが考えられる。この時、発呼側の端末T1に割り当てるIPアドレスを予約しておき、サーバS1と相手側端末T2との接続処理がPPP接続のフェーズまで進んだときに、サーバS1は発呼側の端末T1を呼出し、予約されているIPアドレスで端末T1と再接続することが考えられる。このようにすれば、発呼側では無駄に通話接続に時間を費やしてしまうことが少なくなる。
【0044】
上述の機能に加えて、万一、通話相手が応答しない場合には、サーバからその旨を発呼側に伝えるような機能を持つと、利用者にとっては、接続ができないのにいつまでも待つ必要がなくなり、便利である。
【0045】
相手側端末が接続されるまで、発呼側端末とサーバ間のPPP接続を保ち、発呼側での利用者は、その間、他の仕事をしながら接続の完了を待つことができるような機能を持つことも考えられる。これは、特に、端末がマルチタスクのパーソナルコンピュータやワークステーションなどの場合に有効である。このような機能を持つ場合、相手側端末の接続が完了したときに、ベルを鳴らしたり、ディスプレイに表示する等により、発呼側に接続完了の通知を知らせるようにすることが考えられる。
【0046】
ところで、このようなインターネット電話においては、通話の相手先をどのように指定するかが重要である。一般の電話では、数字だけで成り立つ電話番号によって通話の相手先を特定しているが、数字列での指定は覚え難い。インターネットでは、IPアドレスを指定してデータが転送されるが、IPアドレスも、3桁の数字を集めたものが4個で構成されており、一般ユーザが相手先の呼出しに使うのには分かりにくい。また、PPPによる接続では、IPアドレスが決まっていないので、IPアドレスでは相手先を指定できない。
【0047】
そこで、インターネット電話で相手先の呼出しをするのに、アカウント名とドメイン名とからなるメールアドレスを使うことが考えられる。メールアドレスは、
「username@domain1.domain2. …」
というような形式である。ここで、「username」は利用者のアカウント名、「domain1.domain2 …」は利用者の所属するドメイン名(組織名)である。ドメイン名は「.」で結合することができ、複数のドメイン名を結合することができる。「@」はアカウント名とドメイン名の区切りを表す文字である。
【0048】
このようなメールアドレスは、IPアドレスに比べて分かり易いが、メールアドレスは端末を指定するものではなく、個人を指定するのであり、端末に電話をかけて使用するインターネット電話では不都合があると考えられる。
【0049】
そこで、端末にも適当な名称を割り当て、ある端末から別の端末にアクセスする場合には、この端末名称を使ってアクセスすることが考えられる。端末名称は、各端末に固有なものとしておき、同一のドメイン内のものは重複しないように設定する。端末の名称は、サーバに接続先電話番号等の利用者情報と共に登録しておくことかできるので、これを用いてインターネット電話の接続を行うことが可能である。このようにすれば、サーバ、相手端末間でPPP接続を行うときにも、IPアドレスと無関係に端末名称だけから接続を行うことができる。
【0050】
端末名称のインターネット上の一般的な表記方法としても、メールアドレスのところでのべたように、ドメイン名と端末名を「.」で組み合わせて、
「machine.domain1.domain2.…」
と表すことも可能であり、これをインターネット電話の通話端末指定にも利用することができる。しかしながら、そのままインターネット端末指定のために用いると、端末名の文字数に制限があったりするため、必ずしも一般的に分かりやすいものになるとは限らない。
【0051】
そこで、この例では、インターネット電話端末名称にも文字数等の制限を与えずに分かりやすい名称を優先して付けられるようしている。
【0052】
すなわち、図2に示したように、この発明では、データベースDB1が設けられている。このデータベースDB1のリストには、「端末名称」、「端末日本語名称」、「インターネット上の表記名」等がある。そして、このデータベースDB1には、PPP接続なのかLAN接続なのかを示す「接続形式」についてのリストがあり、PPP接続なら、接続用の電話番号のリストがある。したがって、「端末名称」、「端末日本語名称」、「インターネット上の表記名」等のなかから、利用者が使い易い表記方法を選べば、相手先を特定できる。すなわち、例えば、インターネット端末を指定するための名称として、利用者の実際の名前に近い端末名称、例えば、
「H_WATANABE」
で相手先を指定できる。また、日本語でもアクセス可能なように、日本語名称、例えば、
「渡辺秀」
でも、相手先を指定できる。
【0053】
なお、図2のリストには、インターネット電話に必要な情報しか示していないが、利用者の登録番号、住所、サーバへ接続するための認証用パスワード等もデータベースのリストとして登録しておく必要がある。更に、PPP接続時には、サーバにより指定されたIPアドレスもこのリストに書いておくと便利であろう。
【0054】
上述の例では、同一のコンピュータネット内の端末同士で通話を行う場合について説明したが、この発明は、他のコンピュータネットにある端末と通話を行う場合にも適用できる。図4は、異なるコンピュータネットワーク間の端末間で、通話を行う場合の例を示すものである。
【0055】
図4において、コンピュータネットワークNET11は、例えば、インターネットサービスプロバイダのコンピュータネットワークである。コンピュータネットワークNET11は、サーバS11と、ルータR11とを有している。サーバS11は、モデムM11、M12、M13、…を介して、公衆電話回線網TEL11に接続されている。サーバS11は、データベースDB11を有している。データベースDB11には、コンピュータネットワークNET11にPPPで接続される端末の電話番号を含む情報が蓄えられている。コンピュータネットワークNET11は、ルータR11を介して、インターネットを構成する他のコンピュータネットワークに接続されている。ルータR11は、ネットワーク上のデータをその行き先によってネットワークに配送するようなルーティング処理を行うものである。端末T11、T12、T13、…は、例えば、個人でインターネットに参加する人の端末である。
【0056】
コンピュータネットワークNET21は、例えば、他のインターネットサービスプロバイダのコンピュータネットワークである。コンピュータネットワークNET21は、サーバS21と、ルータR21とを有している。サーバS21は、モデムM21、M22、M23、…を介して、公衆電話回線網TEL21に接続されている。サーバS21は、データベースDB21を有している。データベースDB21には、コンピュータネットワークNET21にPPPで接続される端末の電話番号を含む情報が蓄えられている。コンピュータネットワークNET21は、ルータR21を介して、インターネットを構成する他のコンピュータネットワークに接続されている。ルータR21は、ネットワーク上のデータをその行き先によってネットワークに配送するようなルーティング処理を行うものである。端末T21、T22、T23、…は、例えば、個人でインターネットに参加する人の端末である。
【0057】
例えば、コンピュータネットワークNET11の端末T11から、コンピュータネットワークNET21の端末T21に発呼するとする。この場合、図5に示すような処理が行われる。
【0058】
先ず、発呼側の端末T11からインターネットサービスプロバイダのネットワークNET11にダイアルされ、コンピュータネットワークNET11のサーバS11が呼び出される。
【0059】
サーバS11は、呼出しを受けると、アカウント名とパスワードの入力を要求し、インターネットサービスプロバイダとの間で契約が結ばれているかどうかの認証要求を行う。
【0060】
発呼側の端末T11の使用者は、この認証要求に応答して、アカウント名とパスワードを入力する。入力されたアカウント名とパスワードが正しく、インターネットサービスプロバイダとの間で契約が結ばれていることが認証されると、サーバS11は、一時的なIPアドレスを端末T11に割り当てる。これにより、端末T11のPPP接続が開始される。
【0061】
次に、端末T11によりサーバS11に通話要求が送られ、サーバS11から端末T11に通話応答が返される。通話応答が返されたら、通話したい相手先のアドレス(例えば端末T21)が指定される。
【0062】
通話先のアドレスが指定されると、発呼側の端末を含むサーバS11は、相手側を含むコンピュータネットワーク(例えばコンピュータネットワークNET21)のサーバS21に、例えば、端末T21への通話要求を送る。サーバS21は、端末T21への通話要求を受けると、サーバS11に通話応答を返す。発呼側の端末を含むネットワークNET11のサーバS11は、通話応答を受けると、通話先のアドレスを送付すると共に、発呼側の情報を送付する。
【0063】
相手側を含むコンピュータネットワークNET21のサーバS21は、データベースDB21を使って、端末T21の情報を検索する。データベースDB21の情報から、端末T21のPPP接続用の電話番号が分かる。コンピュータネットワークNET21のサーバS21は、データベースDB21より検索された端末T21の電話番号にダイアルし、端末T21を呼び出す。
【0064】
相手側の端末T21は、サーバS21からの呼出しを受け取ると、呼出し応答をサーバS21に返す。サーバS21は、呼出し応答を受け取ると、PPP接続要求をし、端末T21は、PPP接続要求を受けると、PPP接続することを知らせる。
【0065】
そして、サーバS21は、アカウント名とパスワードの入力を要求し、認証を行う。相手側の使用者は、この認証に応じて、アカウント名とパスワードを入力する。入力されたアカウント名とパスワードが正しく、インターネットサービスプロバイダとの間で契約が結ばれていることが確認されると、端末T21にIPアドレスが割り当てられる。これにより、端末T21のPPP接続が開始される。
【0066】
PPP接続が開始されると、サーバS21から端末T21に通話要求が送られ、端末T21からサーバS21に通話応答が返される。そして、コンピュータネットワークNET21のサーバS21からコンピュータネットワークNET11のサーバS11に通話接続完了が送られ、また、サーバS11から端末T11に通話完了が送られる。それから、端末T11と端末T21との間で音声データが送受され、通話が行われる。
【0067】
通話が完了し、例えば、発呼側の端末T11から切断要求が出されると、この切断要求が相手側の端末T21に送られる。端末T21は、切断要求を受けると、切断応答を端末T11に返し、全ての接続を切断する。
【0068】
なお、上述の例では、各コンピュータネットワークNET11及びNET12のサーバS11及びS12に、夫々、データベースDB11及びDB12を設けるようにしたが、各端末の電話番号等の情報を教えてくれるサーバをインターネット中に設けるようにしても良い。
【0069】
このように、異なるコンピュータネット間の端末同士で通話を行なえるようにした場合、サーバの指定方法が問題になる。インターネットでは、ドメイン名で各ネットワークを区別できるので、通話のためのサーバもこれを利用して1つのサーバに1つのドメイン名を割り当てることが可能である。
【0070】
相手側の端末は、そのサーバがあるドメイン名のLANに属するものとして考えることもできることから、このサーバにPPP接続された利用者端末自体も当然そのドメインに属するものとして、(ドメイン名+端末名)の組合せで端末の特定を行うことも可能になる。
【0071】
このことから、PPP接続の場合でも、前述のようにインターネット上でドメイン名を含む端末の表記方法を使い、
「machine.domain1.domain2.… 」
というような通話先指定方法を用いて通話を行うこともできるようになる。発呼側でこのような指定を行った場合、サーバではドメイン名から通話相手が接続されるべきサーバのIPアドレスを調べ、そのIPアドレスを基にサーバ間の通信を開始し、通話処理に必要な情報交換を行う。この後に、相手側サーバで通話先端末との接続処理を行うことになる。しかしながら、前述したように、ドメイン名は必ずしも分かりやすいものとは言えない。
【0072】
そこで、ドメイン名に関しても、端末名称の付与の仕方と同様に、文字数の制約を受けず、分かりやすい表記とすることが考えられる。例えば、東京品川の「hnabe(H.WATANABEさんの端末のインターネット上での略称)」という端末をアクセスするために、
H_Watanabe.Shi.Tokyo
というような、(端末名+地区名)とうい表記を通話用のドメイン名として許可すようにする。そして、正式なドメイン名と通話用のドメイン名とを変換するためのリストを設け、ネット上にこのような通話用の表記の入力があると、正式な表記方法に変換するようにする。これにより、(端末名+地区名)とういような分かりやすい表記で相手先を指定できる。
【0073】
前述したように、この発明が適用されたインターネット電話システムでは、端末として、専用のインターネット電話機を用いることができる。
【0074】
図6は、インターネット電話機の一例を示すものである。図6において、1は電話機本体である。電話機本体1の上面には、表示操作部2が設けられる。この表示操作部2は、図7に示すように、表示パネル3上にタッチパネル4が積層された構造とされている。表示操作部2に、数字キーや操作キー等を示すアイコンが表示され、このアイコン上のタッチパネル4を押すと、必要な入力が行なえるようになっている。また、この表示操作部2には、キー等を示すアイコンの他に、操作案内をするためのヘルプや、設定状態が表示される。更に、種々の情報が表示操作部2に表示される。また、電話機本体1には、ハンドセット5が接続される。この電話機本体1は、公衆電話回線に接続される。
【0075】
図8は、インターネット電話機の内部構成を示すものである。図8において、11はCPUである。CPU11には、ROM12、EPROM13、RAM14が接続される。また、CPU11には、タッチパネル4から入力が与えられ、CPU11の出力が表示パネル3上に表示される。
【0076】
CPU11は、ダイアル接続処理、IPによるデータの転送処理を行うと共に、オーディオ信号の圧縮/伸長処理を行っている。すなわち、相手先のアドレス等がタッチパネル4から入力に入力されると、CPU11は、NCU14を制御して、インターネットサービスプロバイダのコンピュータネットの電話番号にダイアルし、電話接続の処理を行う。そして、電話接続が完了すると、PPPによる接続処理を行う。また、インターネットサービスプロバイダのコンピュータネットからの着呼を受け、PPP接続を要求される場合がある。この場合にも、CPU11は、電話接続の処理を行ない、電話接続が完了すると、PPPによる接続処理を行う。そして、通話中は、送受信するオーディオ信号の圧縮/伸長処理を行うと共に、IPによる通信処理を行う。
【0077】
ハンドセット5のマイクロホンからのオーディオ信号は、A/D及びD/Aコンバータ18でディジタル化される。このディジタルオーディオ信号は、CPU11に送られ、圧縮処理が施される。そして、圧縮オーディオ信号は、モデム15を介して、NCU(Node Control Unit )16に供給される。
【0078】
電話回線を介して送られてきた圧縮オーディオ信号は、NCU16、モデム15を介して、CPU11に送られる。CPU11で、オーディオ信号の伸長処理が行われる。伸長されたディジタルオーディオ信号は、A/D及びD/Aコンバータ18に送られ、アナログ信号に変換される。そして、ハンドセット5のスピーカに供給される。
【0079】
なお、このインターネット電話機は、通常の電話機として用いることができる。通常の電話機として機能する場合には、スピーチネット17を介して、ハンドセット5とNCU14とが結ばれ、電話回線を介して、アナログ音声信号で通話が行われる。
【0080】
通常、PPP接続でインターネット電話を利用するには、パーソナルコンピュータを用意し、このパーソナルコンピュータにマイクロホンとスピーカとを接続すると共に、インターネット接続用のソフトウェアを組み込まなければならない。しかしながら、パーソナルコンピュータを用意して、インターネットに接続できるようにすることは、コンピュータに不慣れなユーザにとっては容易ではない。また、コンピュータでPPP接続してインターネット電話を利用するのでは、操作性が悪く、コストアップである。
【0081】
上述のインターネット電話機には、インターネット接続用のソフトウェアを組み込む必要がなく、インターネットに簡単に接続して、音声通信を行うことができる。また、通常の電話機と同様にハンドセット5が設けられており、通常の電話機と同様に操作できる。したがって、コンピュータに不慣れなユーザでも、簡単にインターネット電話が利用できる。特に、上述のインターネット電話機では、表示パネル3上にタッチパネル4を積層した構造の表示操作部2が設けられているので、操作性が良好である。
【0082】
なお、上述の例では、PPPについて説明したが、この発明は、PPP接続の場合に限定されるものではない。この発明は、SLIP等の場合にも同様に適用できる。例えば、イーサネットで直接インターネットに接続されている場合には、サーバのデータベースから相手のIPアドレスを調べ、それから接続を行うようにすれば良い。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】この発明が適用されたインターネット電話システムの一例の説明に用いるブロック図である。
【図2】この発明が適用されたインターネット電話システムの一例の説明に用いる略線図である。
【図3】この発明が適用されたインターネット電話システムの一例の説明に用いるフローチャートである。
【図4】この発明が適用されたインターネット電話システムの他の例の説明に用いるブロック図である。
【図5】この発明が適用されたインターネット電話システムの他の例の説明に用いるフロー図である。
【図6】この発明が適用されたインターネット電話システムに用いられる電話機の一例の斜視図である。
【図7】この発明が適用されたインターネット電話システムに用いられる電話機の一例の説明に用いる断面図である。
【図8】この発明が適用されたインターネット電話システムに用いられる電話機の一例のブロック図である。
【図9】インターネットの説明に用いるブロック図である。
【図10】PPP接続の説明に用いるブロック図である。
【符号の説明】
【0084】
S1,S11,S21 サーバ
DB1,DB11,DB12 データベース
T1,T2,・・・、T11,T12,・・・,T21,T22,・・・端末


【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネットプロトコルを用いたネットワークに接続される通話システムであって、
各端末の端末名称と、各端末に割り振られた電話番号との対応関係を示すデータベースが上記ネットワーク上に設けられ、
上記ネットワークに含まれるサーバは、
第1の端末から送信された、第2の端末に対する接続要求に応じて、上記第2の端末の電話番号を上記データベースから取得する手段と、
上記第1の端末の電話番号を用いて、上記第1の端末を呼び出す手段と、
上記第2の端末の電話番号を用いて、上記第2の端末を呼び出す手段と
を備え、
上記第1の端末と上記第2の端末が、それぞれ呼び出しに応答することによって、上記サーバを介して通話接続されることを特徴とする通話システム。
【請求項2】
上記サーバが上記データベースを保持することを特徴とする請求項1に記載の通話システム。
【請求項3】
上記データベースは、上記ネットワークに含まれる他のサーバによって保持され、
上記サーバが上記第2の端末の電話番号を上記他のサーバから取得することを特徴とする請求項1に記載の通話システム。
【請求項4】
インターネットプロトコルを用いたネットワークに接続される端末装置であって、
上記ネットワーク上のデータベースに登録された接続先端末装置を指定する手段と、
上記指定した接続先端末との接続のための上記ネットワーク上のサーバからの呼び出しを、インターネットプロトコルを用いないネットワークを介して受ける手段と、
上記サーバから呼び出しを受けた上記接続先端末と、上記サーバを介して通話接続する手段と
を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項5】
上記ネットワーク上に、各端末の端末名称と、各端末に割り振られた電話番号との対応関係を示すデータベースが設けられ、
上記データベースに登録されている電話番号によって上記サーバから呼び出される請求項4に記載の端末装置。
【請求項6】
インターネットプロトコルを用いたネットワークに接続される、通話のためのサーバであって、
各端末の端末名称と、各端末に割り振られた電話番号との対応関係を示すデータベースが上記ネットワーク上に設けられ、
第1の端末から送信された、第2の端末に対する接続要求を受信する手段と、
上記接続要求に応じて、上記第2の端末の電話番号を上記データベースから取得する手段と、
上記第1の端末の電話番号を用いて、上記第1の端末を呼び出す手段と、
上記第2の端末の電話番号を用いて、上記第2の端末を呼び出す手段と
を備えることを特徴とするサーバ。
【請求項7】
インターネットプロトコルを用いたネットワークに接続される通話方法であって、
各端末の端末名称と、各端末に割り振られた電話番号との対応関係を示すデータベースが上記ネットワーク上に設けられ、
上記ネットワークに含まれるサーバが第1の端末から送信された、第2の端末に対する接続要求に応じて、上記第2の端末の電話番号を上記データベースから取得するステップと、
上記サーバが上記第1の端末の電話番号を用いて、上記第1の端末を呼び出すステップと、
上記サーバが上記第2の端末の電話番号を用いて、上記第2の端末を呼び出すステップと
を備え、
上記第1の端末と上記第2の端末が、それぞれ呼び出しに応答することによって、上記サーバを介して通話接続されることを特徴とする通話方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−20342(P2006−20342A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−210716(P2005−210716)
【出願日】平成17年7月21日(2005.7.21)
【分割の表示】特願2004−335234(P2004−335234)の分割
【原出願日】平成7年12月18日(1995.12.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】