説明

造水装置および造水方法

【課題】 省エネルギー化を図りつつ造水効率を向上させることができる造水装置を提供する。
【解決手段】 原料水を加熱して水蒸気を生成する加熱器10と、生成された水蒸気を冷却して蒸留水を生成する復水器30とを備える造水装置100であって、復水器30は、水蒸気を冷却水と熱交換する第1の熱交換器310と、水蒸気を原料水と熱交換する第2の熱交換器320とを備え、第2の熱交換器320を通過した原料水を加熱器10に導入するように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、造水装置および造水方法に関する。
【背景技術】
【0002】
蒸気から動力を得る蒸気タービンプラントにおいて、タービン群から排出され復水器で凝縮された蒸気復水を利用して造水することが従来から行われている。例えば、特許文献1に開示された蒸気タービンプラントは、図5に示すように、タービン91から復水器92に導入された蒸気が、冷海水93と熱交換することにより復水94となって凝縮器95に導入される。凝縮器95に集積された蒸気復水は、再度ボイラ給水として使用する過程で造水装置の冷却水として使用することで熱回収を図り、タービンシステムとして省エネルギー化を行ってきた。図5の構成においては、冷海水93は復水器92で温海水96となって一部が蒸発器97に導入され、生成された蒸気が凝縮器95に導かれて復水94と熱交換することにより、淡水98が生成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭61−161189号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、昨今の蒸気タービンプラントに対しては、更なる省エネルギー化の流れから蒸気条件の高圧化による高効率化が図られており、凝縮器95に導入して蒸気の凝縮に利用される復水94の温度が高温化すると共に蒸気復水の減量化傾向にある。このため、上記従来の構成では必要な造水量に適した復水温度と流量が受給不能となり、従来の造水装置では、蒸発温度等の制限から必要な造水量を確保し難いおそれがあった。
【0005】
そこで、本発明は、省エネルギー化を図りつつ造水効率を向上させることができる造水装置および造水方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の前記目的は、原料水を加熱して水蒸気を生成する加熱器と、生成された水蒸気を冷却して蒸留水を生成する復水器とを備える造水装置であって、前記復水器は、水蒸気を冷却水と熱交換する第1の熱交換器と、水蒸気を原料水と熱交換する第2の熱交換器とを備え、前記第2の熱交換器を通過した原料水を前記加熱器に導入するように構成された造水装置により達成される。
【0007】
この造水装置において、前記第1の熱交換器および第2の熱交換器は、冷却水および原料水が混合しないように一体化された構造にすることができる。
【0008】
前記復水器は、2つの端板の間に積層配置された複数の伝熱プレートを備え、複数の前記伝熱プレートは、介在された仕切部材によって2つのプレート群に分離された構成にすることができる。この構成において、前記第1の熱交換器は、一方の前記端板から冷却水を導入し、一方の前記プレート群を介して水蒸気との熱交換を行い、熱交換後の冷却水を一方の前記端板から排出するように構成され、前記第2の熱交換器は、他方の前記端板から原料水を導入し、他方の前記プレート群を介して水蒸気との熱交換を行い、熱交換後の原料水を他方の前記端板から排出するように構成される。この構成によれば、コンパクト化を図りつつ、復水器の能力を向上させることができる。
【0009】
また、ボイラで発生した蒸気がタービンの駆動後にタービン復水器で凝縮されて前記ボイラに還流されるように循環路が構成された蒸気タービンプラントを更に備えることにより、前記タービン復水器で生成されたタービン復水が冷却水となるように、前記第1の熱交換器を前記循環路に介在させることができる。
【0010】
また、本発明の前記目的は、原料水を加熱器で加熱して水蒸気を生成する加熱ステップと、生成された水蒸気を冷却水および原料水により冷却して蒸留水を生成する復水ステップとを備え、前記加熱ステップは、前記復水ステップで水蒸気と熱交換した原料水を前記加熱器に導入する造水方法により達成される。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、省エネルギー化を図りつつ造水効率を向上させることができる造水装置および造水方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態に係る造水装置の系統図である。
【図2】図1に示す造水装置の要部系統図である。
【図3】図1に示す造水装置の要部斜視図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係る造水装置の要部斜視図である。
【図5】従来の造水装置の系統図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る造水装置の系統図である。図1に示すように、造水装置1は、蒸気タービンプラント50の系統に造水装置本体100が組み込まれて構成されている。蒸気タービンプラント50は一例として、ボイラ51、タービン群52、タービン復水器53、グランドコンデンサ54、給水加熱器55および脱気器56を備えており、これらの構成要素が循環路60によって接続されている。
【0014】
ボイラ51は、重油、液化天然ガス等の燃料を燃焼させて給水から蒸気を生成し、タービン群52に供給する。タービン群52は、例えば高圧タービンおよび低圧タービンから構成される蒸気タービン群であり、船舶のプロペラ等を回転させるための動力を発生させる。タービン復水器53は、タービン群52から排出された蒸気を海水等により冷却してタービン復水を生成する。生成されたタービン復水は、ポンプ61の作動によりグランドコンデンサ54および給水加熱器55を通過し、タービン群52に導入された蒸気の一部を利用して加熱された後、脱気器56に導入されて酸素等が除去される。脱気器56に貯留されたタービン復水は、ポンプ62の作動によりボイラ51に給水されて再び蒸気となり、循環路60を循環する。蒸気タービンプラント50は、蒸気タービン船に搭載されるものを好ましく例示することができるが、用途は特に限定されるものではなく、例えば、発電用であってもよい。
【0015】
造水装置本体100は、上記の構成を備える蒸気タービンプラント50において、ポンプ61とグランドコンデンサ54との間の循環路60に分岐路63を経て介在されており、後述するように、循環路60を通過するタービン復水を造水用の冷却水として使用する。造水装置本体100に供給されるタービン復水の流量は、循環路60に設けられた調整弁64の操作により調整可能である。造水装置本体100は、本実施形態のように循環路60からバイパスさせる代わりに、循環路60に直接介在させてもよい。
【0016】
図2は、造水装置本体100の系統図である。図2に示すように、造水装置本体100は、原料水である海水を加熱し水蒸気を生成する加熱器10と、水蒸気をブライン(濃縮海水)等の濃縮原料水と分離する蒸発器20と、水蒸気を冷却して蒸留水を生成する復水器30とを備えている。
【0017】
加熱器10は、原料水をそれぞれ導入および排出する原料水導入口11および水蒸気・ブライン出口12と、船舶用エンジンのジャケット冷却水などの温水をそれぞれ導入および排出する温水導入口13および温水排出口14とを備えており、原料水導入口11から導入された原料水が、温水導入口13から導入された温水により加熱されて蒸発し、水蒸気・ブライン出口12から排出される。加熱器10は、後述する復水器30と同様にプレート式熱交換器を備えるものを好ましく例示することができるが、熱交換器の種類は特に限定されるものではない。また、水蒸気の加熱源も温水に限定されるものではなく、例えば蒸気、燃焼式ヒータや電気ヒータ等であってもよい。
【0018】
蒸発器20は、水蒸気・ブライン出口12から排出された加熱後の原料水を導入する加熱原料水導入口21と、原料水から生成された水蒸気を排出する蒸気排出口22と、残留するブラインを排出するブライン排出口23とを備えている。
【0019】
復水器30は、蒸気排出口22から排出された水蒸気を導入する蒸気導入口31と、水蒸気を冷却して得られた蒸留水を排出する蒸留水排出口32と、蒸気を冷却するための冷却水をそれぞれ導入および排出する冷却水導入口33および冷却水排出口34と、同じく蒸気を冷却する原料水をそれぞれ導入および排出する原料水導入口35および原料水排出口36とを備えている。
【0020】
冷却水導入口33には、図1に示す蒸気タービンプラント50のタービン復水が冷却水として導入され、冷却水排出口34から排出された冷却水は、再び蒸気タービンプラント50の循環路60に戻される。冷却水となるタービン復水は通常は高純度の清水であることから、復水器30には冷却水と原料水とが混合しないように仕切部材37が設けられている。復水器30は、この仕切部材37によって、水蒸気を冷却水と熱交換する第1の熱交換器310と、水蒸気を原料水と熱交換する第2の熱交換器320とに分離されている。冷却水は必ずしも清水である必要はなく、原料水とは異なる他の冷却液であってもよい。
【0021】
また、原料水導入口35には、他の系統、またはエゼクターポンプ41の作動により海水が原料水として導入され、原料水排出口36から排出された原料水が、加熱器10の原料水導入口11に導入される。原料水としては、本実施形態の海水以外に、水道水、雨水、地下水、河川水、工業排水、生活排水等を使用することができる。エゼクターポンプ41により供給される原料水は、水エゼクタ40の駆動水としても利用され、蒸発器20および復水器30は、水エゼクタ40の最大負圧部に接続されて不凝縮ガスが吸引されることにより真空状態が維持される。蒸留水排出口32から排出される蒸留水は、蒸留水ポンプ42により清水タンク(図示せず)に導かれる。
【0022】
本実施形態の復水器30は、プレート式熱交換器により構成されている。図3に要部斜視図で示すように、復水器30は、2つの端板111,112の間に、2種類の伝熱プレート113a,113bがそれぞれ複数交互に積層配置されて構成されており、縁部が連結棒30a,30aにより結合されている。なお、図3においては、構成の理解を容易にするため一方の端板111を破線で示している。各伝熱プレート113a,113bは矩形状に形成されており、積層方向の中央付近に隣接配置された2枚の伝熱プレート113b,113b間に、上述した仕切部材37が設けられている。各伝熱プレート113a,113bは、この仕切部材37によって2つのプレート群に分離される。本実施形態の仕切部材37は、伝熱プレート113a,113bよりも肉厚のプレートの開口を口栓37aにより密封して構成されており、冷却水が高圧のタービン復水である場合でも高い耐圧性能を発揮して、冷却水と原料水との混合を確実に防止することができる。但し、仕切部材37の構成は本実施形態のものには限定されず、例えば、図4に示すように、隣接配置された2枚の伝熱プレート113a,113bによって仕切部材37を構成することも可能である。図4に示す仕切部材37を構成する2つの伝熱プレート113a,113bは、後述する蒸留流通口114、115を有する一方で、それ以外の開口が口栓37aにより密封されている。なお、図4において図1と同様の構成部分には、同一の符号を付している。
【0023】
蒸気導入口31および蒸留水排出口32は、一方の端板111における一方の対角にそれぞれ形成されている。各伝熱プレート113a,113bは、蒸気導入口31および蒸留水排出口32に対応する位置にそれぞれ蒸留流通口114,115が形成されており、各蒸留流通口114によって形成される流路に蒸気導入口31が接続され、各蒸留流通口115によって形成される流路に蒸留水排出口32が接続されている。
【0024】
冷却水導入口33および冷却水排出口34は、一方の端板111における他方の対角にそれぞれ形成されている。一方の端板111と仕切部材37との間に配置された一方のプレート群を構成する各伝熱プレート113a,113bは、冷却水導入口33および冷却水排出口34に対応する位置にそれぞれ冷却水流通口116,117が形成されており、各冷却水流通口116によって形成される流路に冷却水導入口33が接続され、各冷却水流通口117によって形成される流路に冷却水排出口34が接続されている。
【0025】
原料水導入口35および原料水排出口36は、他方の端板112における他方の対角にそれぞれ形成されている。他方の端板112と仕切部材37との間に配置された他方のプレート群を構成する各伝熱プレート113a,113bは、原料水導入口35および原料水排出口36に対応する位置にそれぞれ原料水流通口118,119が形成されており、各原料水流通口118によって形成される流路に原料水導入口35が接続され、各原料水流通口119によって形成される流路に原料水排出口36が接続されている。仕切部材37は、蒸留流通口114、115を有する一方で、上記のように、冷却水流通口116,117および原料水流通口118,119に対応する開口が口栓37aにより密閉されている。
【0026】
各伝熱プレート113a,113bは、いずれも一方面に溝部120a,120bが形成されており、伝熱プレート113aの溝部120aは、2つの蒸留流通口114,115同士を連通する一方、2つの冷却水流通口116,117同士または2つの原料水流通口118,119同士は隔離する。また、伝熱プレート113bの溝部120bは、2つの蒸留流通口114,115同士を隔離する一方、2つの冷却水流通口116,117同士または2つの原料水流通口118,119同士は連通する。隣接する各伝熱プレート113a,113bの間は、ガスケット(図示せず)によりシールされる。なお、図3においては理解を容易にするため、伝熱プレート113a,113bの積層方向に形成される流路が、溝部120a,120bと連通する部分を破線で示し、溝部120a,120bと隔離されている部分を実線で示している。
【0027】
復水器30のこのような構成により、一方の端板111と仕切部材37との間では、蒸気導入口31および冷却水導入口33から導入された水蒸気および冷却水が、伝熱プレート113aの溝部120aおよび伝熱プレート113bの溝部120bをそれぞれ流れるため、伝熱プレート113a,113bの積層方向でみると、隣接する伝熱プレート113a,113b間を水蒸気および冷却水が交互に通過する。この結果、水蒸気と冷却水との間で伝熱プレート113a,113bを介して熱交換が行われ、この部分が第1の熱交換器310として機能する。熱交換を終えて生成された蒸留水および冷却水は、それぞれ蒸留水排出口32および冷却水排出口34から排出される。
【0028】
復水器30の他方の端板112と仕切部材37との間では、原料水導入口35から導入された原料水が伝熱プレート113bの溝部120bを流れるため、伝熱プレート113a,113bの積層方向でみると、隣接する伝熱プレート113a,113b間を水蒸気および原料水が交互に通過する。この結果、水蒸気と原料水との間で伝熱プレート113a,113bを介して熱交換が行われ、この部分が第2の熱交換器320として機能する。熱交換を終えて加熱された原料水は、原料水排出口36から排出される。
【0029】
上記の構成を備える造水装置1によれば、復水器30の一方の端板111から冷却水導入口33を介して導入された冷却水と、他方の端板112から原料水導入口35を介して導入された原料水とが、それぞれ第1の熱交換器310および第2の熱交換器320において水蒸気と熱交換することにより、蒸留水を生成するように構成されているため、従来のように単に冷却水と水蒸気とを熱交換させる構成に比べて水蒸気の復水を容易に行うことができ、復水器30の効率を高めることができる。また、加熱器10には、第2の熱交換器320において水蒸気との熱交換により昇温された原料水が導入されるため、加熱器10に導入される原料水を初期段階で蒸発させて熱交換効率を向上させることができ、省エネルギー化を図ることができる。加熱器10に導入される原料水の温度は、復水器30に設けられる伝熱プレート113a,113bの枚数や、仕切部材37の位置を選択することにより、適宜調整可能である。
【0030】
造水装置1が奏する上記の効果は、本実施形態のように蒸気タービンプラント50のタービン復水を冷却水とする場合に特に顕著であり、蒸気条件の高温化に伴いタービン復水が比較的高温であっても、必要な造水量を容易に確保することができる。但し、復水器30に導入される冷却水は、必ずしも蒸気タービンプラント50のタービン復水には限定されず、例えば、他の蒸気サイクルシステムで生成された凝縮水や、蒸気を熱源や動力源として使用することにより生成されて高温のまま他の用途等に利用されるドレン等を使用してもよい。
【0031】
また、本実施形態においては、第1の熱交換器310および第2の熱交換器320が、冷却水および原料水の混合を生じないように一体化されているので、構成のコンパクト化を図りつつ、復水器30の効率向上を図ることができる。具体的には、第1の熱交換器310および第2の熱交換器320を、伝熱プレート113a,113bの積層方向に沿って並列配置することができる。本実施形態の構成は、復水器30に導入される水蒸気が、最初にその一部が第1の熱交換器310に導入され、次に、残りの水蒸気が第2の熱交換器320に導入される。但し、第1の熱交換器310および第2の熱交換器320の配置は本実施形態のものに限定されず、例えば、冷却水導入口33および冷却水排出口34を他方の端板112に設け、原料水導入口35および原料水排出口36を一方の端板111に設けた構成にすることもできる。
【0032】
また、第1の熱交換器310および第2の熱交換器320は、本実施形態のようにプレート式熱交換器により形成することが好ましいが、シェルアンドチューブ式など他の熱交換器を使用することもできる。また、第1の熱交換器310および第2の熱交換器320は、必ずしも一体化されている必要はなく、互いに分離された構成であってもよい。第1の熱交換器310および第2の熱交換器320は、水蒸気の流れを分岐させて第1の熱交換器310および第2の熱交換器320にそれぞれ導入するように構成することもできる。
【符号の説明】
【0033】
1 造水装置
10 加熱器
30 復水器
310 第1の熱交換器
320 第2の熱交換器
37 仕切部材
50 蒸気タービンプラント
100 造水装置本体
111,112 端板
113a,113b 伝熱プレート


【特許請求の範囲】
【請求項1】
原料水を加熱して水蒸気を生成する加熱器と、生成された水蒸気を冷却して蒸留水を生成する復水器とを備える造水装置であって、
前記復水器は、水蒸気を冷却水と熱交換する第1の熱交換器と、水蒸気を原料水と熱交換する第2の熱交換器とを備え、
前記第2の熱交換器を通過した原料水を前記加熱器に導入するように構成された造水装置。
【請求項2】
前記第1の熱交換器および第2の熱交換器は、冷却水および原料水が混合しないように一体化されている請求項1に記載の造水装置。
【請求項3】
前記復水器は、2つの端板の間に積層配置された複数の伝熱プレートを備え、複数の前記伝熱プレートは、介在された仕切部材によって2つのプレート群に分離されており、
前記第1の熱交換器は、一方の前記端板から冷却水を導入し、一方の前記プレート群を介して水蒸気との熱交換を行い、熱交換後の冷却水を一方の前記端板から排出するように構成されており、
前記第2の熱交換器は、他方の前記端板から原料水を導入し、他方の前記プレート群を介して水蒸気との熱交換を行い、熱交換後の原料水を他方の前記端板から排出するように構成された請求項1または2に記載の造水装置。
【請求項4】
ボイラで発生した蒸気がタービンの駆動後にタービン復水器で凝縮されて前記ボイラに還流されるように循環路が構成された蒸気タービンプラントを更に備え、
前記タービン復水器で生成されたタービン復水が冷却水となるように、前記第1の熱交換器を前記循環路に介在させた請求項1から3のいずれかに記載の造水装置。
【請求項5】
原料水を加熱器で加熱して水蒸気を生成する加熱ステップと、
生成された水蒸気を冷却水および原料水により冷却して蒸留水を生成する復水ステップとを備え、
前記加熱ステップは、前記復水ステップで水蒸気と熱交換した原料水を前記加熱器に導入する造水方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−176364(P2012−176364A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−40914(P2011−40914)
【出願日】平成23年2月25日(2011.2.25)
【出願人】(000143972)株式会社ササクラ (138)
【Fターム(参考)】