連動制御装置
【課題】従来、第1対応付け情報で「A連動元識別情報」と「B連動条件」とを対応付け、第2対応付け情報で「C連動先識別情報」と「D連動動作」とを対応付け、更に第3対応付け情報で「A連動元識別情報」と「C連動先識別情報」とを対応付けることにより、第1対応付け情報と第2対応付け情報とを対応付けており、連動元となる機器(A)に対して異なる連動条件(B)を指定することは不可能である。これでは、連動先機器(C)で所望の運転ができず、無駄な運転を行ってしまうことにもなる。そこで、より省エネ性の高い空調制御を実現する連動制御装置を提供することを目的とする。
【解決手段】複数の機器に対してネットワーク経由で制御を行う連動制御装置において、連動制御を行う設定情報であって、連動元機器情報と連動元条件台数情報と連動元条件動作情報と連動先機器情報と連動先制御動作情報とを一つの対応付け情報として含む設定情報を用いて、連動制御を行うことを特徴とする。
【解決手段】複数の機器に対してネットワーク経由で制御を行う連動制御装置において、連動制御を行う設定情報であって、連動元機器情報と連動元条件台数情報と連動元条件動作情報と連動先機器情報と連動先制御動作情報とを一つの対応付け情報として含む設定情報を用いて、連動制御を行うことを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連動制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ネットワーク経由で連動制御を行う連動制御装置が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1に示す連動制御においては、連動条件に連動元機器の発停台数または発停割合を設定可能とすることで、連動制御の自由度を高め、効率のよい連動制御を行うことを可能としている。
【0004】
より詳細に説明すると、特許文献1の技術では連動制御に関する4情報(A,B,C,D)を図7に示すように、3つのリンク情報(対応付け情報)として管理している。ここで、Aは連動元識別情報、Bは連動条件情報、Cは連動先識別情報、Dは連動動作情報である。つまり、第1対応付け情報で「A連動元識別情報」と「B連動条件」とを対応付けるとともに、第2対応付け情報で「C連動先識別情報」と「D連動動作」とを対応付け、更に第3対応付け情報で「A連動元識別情報」と「C連動先識別情報」とを対応付けることにより、第1対応付け情報と第2対応付け情報とを対応付けている。
【0005】
そして、<第1対応付け情報>に基づいて連動条件が成立したかどうか判断し、連動条件が成立したと判断した場合、<第2対応付け情報>および<第3対応付け情報>に基づいてどの連動先にどの連動動作を行うかを判断している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−110212号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、例えば、以下の(1),(2)を同時に設定した場合においては、必ずしも適切な制御ができるとは限らない。これを図8(a)(従来)を用いて説明する。
(1)複数の空調機のうち1台が運転したら機器C1を運転させる。
(2)複数の空調機のうち2台が停止したら機器C2を停止させる。
【0008】
複数の空調機のうち1台が運転したときに本来なら機器C1を運転させたいが、C2を停止させてしまうこともあり得る(ここで、Dは連動動作情報、つまり運転状態であり、D1が運転させる、D2が停止させるという情報である)。
【0009】
何故なら、第1対応付け情報と第2対応付け情報とが直接結びついておらず、第3対応付け情報を介して結びついているからである。つまり、B1−Aという第1対応付け情報が、C1−D1という第2対応付け情報か、C2−D2という第2対応付け情報か、のどちらに結びつくかが分からないのである。
【0010】
従って上記従来技術によれば「空調機器群(A)のうち1台以上が運転した場合には空調機器群(C)を運転し、空調機器群(A)がすべて停止した場合には空調機器群(C)を停止するという連動制御」を確実に行うことはできない。換言すれば、連動元となる機器(A)に対して異なる連動条件(B)を指定することは不可能である。これでは、連動先機器(C)で所望の運転ができず、無駄な運転を行ってしまうことにもなる。
【0011】
他にも、例えば、以下の(3),(4)を設定した場合においては、必ずしも適切な制御ができるとは限らない。これを図8(b)(従来)を用いて説明する。
(3)複数の空調機(A1)のうち1台が運転したら機器Cを運転させる。
(4)複数の空調機(A2)のうち2台が停止したら機器Cを停止させる。
【0012】
従来技術によれば、<第2対応付け情報>と<第3対応付け情報>がリンクしていないため、1つのCに対して複数の<第2対応付け情報>と<第3対応付け情報>を管理することができない。
【0013】
一方、例えば、必要な時に空調機器群(C)を運転し、必要でない時は空調機器群(C)を停止するということを可能とするような「連動元となる機器(A)に対して異なる連動条件(B)で異なる連動先(C)または同じ連動先(C)を制御可能とする」ことができれば、より有用な連動制御を実現することができる。つまり、無駄な運転を行わなくても済むこととなり、省エネ性を高めることにも資することとなる。
【0014】
そこで、本発明は、より省エネ性の高い空調制御を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的は、
複数の機器(61,・・・、71,・・・、81,・・・)に対してネットワーク(10)経由で制御を行う連動制御装置(30)であって、
前記連動制御装置(30)に接続している前記複数の機器(61,・・・、71,・・・、81,・・・)の現在状態(51)を通信部(31)を介して記憶する現在状態記憶部(33)と、
連動制御を行う設定情報であって、連動元機器情報と連動元条件台数情報と連動元条件動作情報と連動先機器情報と連動先制御動作情報とが一つの対応付け情報として含む設定情報(41,42,・・・)が記憶される設定情報記憶部(34)と、
を備え、
前記連動元機器情報は、連動元となる前記複数の機器である連動元機器に関する情報を含み、
前記連動元条件台数情報は、前記連動元機器の対象台数に関する情報を含み、
前記連動元条件動作情報は、前記連動元機器の発停に関する情報を含み、
前記連動先機器情報は、連動先となる前記複数の機器である連動先機器に関する情報を含み、
前記連動先制御動作情報は、前記連動先機器の発停に関する情報を含み、
前記現在状態(51)と前記設定情報(41,42,・・・)に基づいて前記連動先機器に前記連動先制御動作情報の動作を行わせる制御部(32)をさらに備えており、
前記複数の機器は、空調機器及び換気機器及び外部入出力及びアナログ入出力のいずれかが可能な機器のいずれかを含み、
前記制御部(32)は、前記連動元機器の前記連動元条件台数が前記連動元条件動作を充たすと判断された場合、前記連動先機器に前記連動先制御動作情報の動作を行わせる、連動制御装置(30)
によって達成される。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、省エネ性の高い空調制御を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施例を示す連動制御システムの全体構成を示す図。
【図2】本発明の実施例1における連動制御装置の詳細構造を示す図。
【図3】本発明の実施例1における設定情報の例を示す図。
【図4】本発明における連動制御の制御方法例を示すフロー図。
【図5】本発明の実施例2における設定情報の例を示す図。
【図6】本発明の実施例3における設定情報の例を示す図。
【図7】データ管理の方法を示す図。
【図8】特定の連動について説明する図(a)(b)。
【図9】本発明の実施例4における具体例を示す図。
【図10】本発明の実施例4における具体例を示す図。
【図11】本発明の実施例5における具体例を示す図。
【図12】本発明の実施例5における具体例を示す図。
【図13】本発明の実施例6における具体例を示す図。
【図14】本発明の実施例6における具体例を示す図。
【図15】本発明における設定情報の詳細内容を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
【実施例1】
【0019】
図1〜図4を用いて第一の実施例に係わる連動制御システムを説明する。
【0020】
まず図1を用いて連動制御システムの全体構成を説明する。
【0021】
連動制御のシステム構成は、主として、連動制御装置30,室内機群60,換気機器群70及び外部入出力及びアナログ入出力のいずれかが可能な機器群80を備える。
【0022】
室内機群60(61,62,・・・),換気機器群70(71,72,・・・),外部入出力及びアナログ入出力のいずれかが可能な機器群80(81,82,・・・)及び連動制御装置30はネットワーク10で接続されている。
【0023】
室内機群60はネットワーク10を介して図示しない室外機群と接続されている。
【0024】
図2を用いて連動制御装置の詳細構造を説明する。
【0025】
連動制御装置30は主として通信部31,制御部32,現在状態記憶部33,設定情報記憶部34を備える。
【0026】
通信部31はネットワーク10,制御部32及び現在状態記憶部33と接続されている。現在状態記憶部33には、ネットワーク10および通信部31を介して室内機群60,換気機器群70及び外部入出力及びアナログ入出力のいずれかが可能な機器群80から現在状態51が入力される。
【0027】
制御部32は連動制御に必要な設定情報(41,42,・・・)を作成する。また制御部32は通信部31を介して現在状態記憶部33に記憶された現在状態51及び設定情報記憶部34から設定情報(41,42,・・・)を受け取る。制御部32は現在状態51と設定情報(41,42,・・・)に基づいて連動元機器の連動元条件台数以上が連動元条件動作を充たしていると判定した場合、設定情報に基づいて連動先機器に連動先制御動作を行うための制御要求情報を生成する。
【0028】
設定情報記憶部34には、制御部32より連動制御に必要な設定情報(41,42,・・・)が入力される。ここで、設定情報とは連動制御を行うにあたり必要な設定内容で、図3の表に示すような(1)連動元機器情報、(2)連動元条件台数情報、(3)連動元条件動作情報、(4)連動先機器情報、(5)連動先制御動作情報を含む。これらは一つの対応付け情報とされる。因みに従来は、(1)(2)(3)を第一対応付け情報、(4)(5)を第二対応付け情報、(1)(4)を第三対応付け情報としていた(図7も参照)。
【0029】
通信部31は制御部32が生成した制御要求情報をネットワーク10を通じて連動先機器に制御要求情報を送信する。
【0030】
次に図3を用いて設定情報の構成を説明する。
【0031】
設定情報は連動制御の設定ごとに個別に保持される。ここでは41,42が設定情報にあたる。1つの設定情報には、連動元の機器の情報,連動元条件となる台数の情報,連動元条件となる動作の情報,連動先となる機器の情報,連動先の制御動作の情報が一つの対応付け情報とされて含まれる。
【0032】
次に連動制御を行う処理の流れを図4に示すフローチャートを用いて説明する。
【0033】
制御開始タイミングになると、最新の連動制御の設定情報を制御部32が設定情報記憶部34から取得する(S1)。図9でいうと341のデータを設定情報記憶部34から取得する。図10でいうと342のデータを設定情報記憶部34から取得する。
【0034】
設定情報341(か342)を取得すると、各ネットワークに接続されている機器の現在状態を制御部32が現在状態記憶部33から取得する(S2)。図9,図10でいうと各個室200および共用部300の空調機の状態を制御部32が現在状態記憶部33から取得する。
【0035】
続いて制御部32が取得した設定情報を用いて連動元となっている機器を識別する(S3)。図9でいうと341のデータを用いて連動元となっている各個室200の室内ユニットを識別する。図10でいうと342のデータを用いて連動元となっている各個室200の室内ユニットを識別する。
【0036】
取得した設定情報341(か342)を用いて連動元条件となっている機器の連動元条件動作を制御部32が識別する(S4)。図9でいうと341のデータを用いて各個室200の室内ユニットのうち運転しているユニットを識別する。図10でいうと342のデータを用いて各個室200の室内ユニットのうち停止しているユニットを識別する。
【0037】
S3で識別した機器のうちS4で識別した連動元条件の動作となっている機器の台数を制御部32が識別する(S5)。図9でいうと、運転しているユニットの台数を制御部32が識別する。図10でいうと、停止しているユニットの台数を制御部32が識別する。
【0038】
S3,S4,S5より連動条件を充たしているかどうかを制御部32が判定する(S6)。図9でいうと各個室200の室内ユニットが1台以上運転しているかどうか判定する。図10でいうと各個室200の室内ユニットが全台数停止しているかどうか判定する。
【0039】
連動条件を充たしていないと判断した場合、S2に遷移し、連動条件を充たしていると判断した場合、S7に進む。図9でいうと各個室200の室内ユニットが1台以上運転している場合S2に遷移し、1台も運転していない場合S7に遷移する。図10でいうと各個室200の室内ユニットが全台数停止している場合S2に遷移し、1台以上運転されている場合S7に遷移する。
【0040】
S7では取得した設定情報を用いてS6により連動条件を充たしていると判断した設定情報の連動先機器を制御部32が識別する(S7)。図9でいうと341より共用部300の室内ユニットを識別する。図10でいうと342より共用部300の室内ユニットを識別する。
【0041】
次にS7で識別した連動先機器の連動先制御動作を制御部32が識別する(S8)。図9でいうと341より制御動作である運転という動作を識別する。図10でいうと342より制御動作である停止という動作を識別する。
【0042】
S7で識別した連動先機器に対してS8で認識した連動先制御動作を行うための連動制御要求を制御部32が通信部31を介して送信する(S9)。図9でいうと共用部300の室内ユニットを運転するための制御要求を制御部32が通信部31を介して送信する。
図10でいうと共用部300の室内ユニットを停止するための制御要求を制御部32が通信部31を介して送信する。
【0043】
この流れを設定情報の数の分だけ繰り返すことによって連動制御を行う。
【0044】
連動元機器と連動先機器のみで連動元と連動先を結び付けるのではなく、図15のようなデータの持ち方にすることで同じ連動元に対し異なる連動条件で同じ連動先機器を制御可能となる。
【0045】
以上のように、実施例1によれば、空調機器群AAのうち1台以上が運転された場合には空調機器群BBを運転し、空調機器群AAがすべて停止した場合には空調機器群BBを停止するという条件を同時に設定可能となる。
【0046】
図9および図10でいうと各個室200の室内ユニットが1台以上運転している場合には共用部300の室内ユニットを運転し、各個室200の室内ユニットが全台数停止している場合には共用部300の室内ユニットを停止することが可能となる。
【0047】
これにより、無駄運転の防止を可能とし、省エネ性を高める連動制御を可能とすることができる。
【0048】
まとめると以下のとおりである。
【0049】
本実施例の連動制御装置は、複数の機器に対してネットワーク経由で連動制御を行う連動制御装置であって、設定情報記憶部を備える。
【0050】
設定情報記憶部には、連動制御を行う設定情報が記憶される。設定情報には連動元機器情報と連動元条件台数情報と連動元条件動作情報と連動先機器情報と連動先制御動作情報を含む。
【0051】
連動元機器情報は、連動制御における連動元となる機器を識別するための情報である。
【0052】
連動元条件台数情報は、連動元となる機器のうち連動先機器に対して連動制御動作が行われる条件の台数である。
【0053】
連動元条件動作情報は、複数の機器に対して連動制御が行われるための連動元の動作であり、連動元となる機器の発停に関する情報を含む。
【0054】
連動先機器情報は、連動制御における連動先となる機器を識別するための情報である。
【0055】
連動先制御動作情報は、連動制御における連動先の動作であり、連動先となる機器の発停に関する情報を含む。
【0056】
また、連動制御装置は通信部,監視部,現在状態記憶部及び制御部を備える。
【0057】
通信部はネットワークを介して監視部に連動制御装置に接続されている複数の機器の現在状態を送信する。
【0058】
現在状態にはネットワーク経由で連動制御装置に接続されているすべての機器の識別情報及び運転状態に関する情報を含む。
【0059】
監視部は、受信した現在状態を現在状態記憶部に送信する。
【0060】
制御部は現在状態記憶部に記憶された現在状態及び設定情報記憶部に記憶された設定情報に基づいて連動元機器の連動元条件台数以上が連動元条件動作を充たすと判断した場合、設定情報に基づいて連動先機器に連動先制御動作を行わせるための情報を作成し、通信部を介してネットワーク経由で連動先機器に送信する。
【0061】
連動元となる機器及び連動先となる機器は空調機器及び換気機器及び外部入出力及びアナログ入出力のいずれかが可能な機器のいずれかを含む。
【0062】
これにより、例えば、連動元となる複数台の空調機群AAがすべて停止している場合、連動先の換気機器群BBを停止し、同時に、連動元となる複数台の空調機群AAのうち指定台数以上が運転している場合、連動先の換気機器群BBを運転するという条件を設定することが可能となり、より有用な連動制御を可能とすることができる。
【実施例2】
【0063】
次に図6を用いて実施例1の変形例を説明する。従って、実施例1と同様なものについては基本的には説明を省略する。
【0064】
図2を用いて連動制御装置の詳細構造を説明する。
【0065】
制御部32は連動制御に必要な設定情報(141,142,・・・)を作成する。また制御部32は通信部31を介して現在状態記憶部33に記憶された現在状態51及び設定情報記憶部34から設定情報(141,142,・・・)を受け取る。制御部32は現在状態51と設定情報(141,142,・・・)に基づいて連動元機器の連動元条件台数以上が連動元条件動作を充たしていると判定した場合、設定情報に基づいて連動先機器に連動先制御動作を行うための制御要求情報を生成する。
【0066】
設定情報記憶部34には、制御部32より連動制御に必要な設定情報(141,142,・・・)が入力される。連動元条件動作情報には発停情報の他にアラーム発報,サーモオンのいずれかに関する内容を含む。
【0067】
連動先制御動作情報には発停情報の他に運転モード,設定温度,風量,風向,手元リモコン禁止,手元リモコン許可のいずれかを含む。
【0068】
次に図6を用いて設定情報の詳細構成を説明する。
【0069】
設定情報は連動制御の設定ごとに個別に保持される。ここでは141,142が設定情報にあたる。連動元条件となる動作の情報は、発停の他にサーモオン,アラーム発生のいずれかをさらに含む。
【0070】
連動先の制御動作の情報は、発停の他に運転モード,設定温度,風量,風向,手元リモコン禁止,手元リモコン許可のいずれかをさらに含む。
【0071】
以上のように、実施例2によれば、空調機器群CCのうち1台以上がアラーム発報した場合、接点入出力可能な照明機器群DDを運転し、空調機器群CCのうち5台以上がサーモオンした場合、より容量の大きな空調機器群EEを運転し、空調機器群CCのうち5台以上がサーモオンした場合、空調機器群CCを停止するという条件を同時に設定可能となる。
【0072】
これにより、より省エネ性を高める連動制御を行うことが可能となる。
【実施例3】
【0073】
次に図8を用いて更に別の実施例を説明する。ここでも、実施例1と同様なものについては基本的には説明を省略する。
【0074】
図2を用いて連動制御装置の詳細構造を説明する。
【0075】
制御部32は連動制御に必要な設定情報(241,242,・・・)を作成する。また制御部32は通信部31を介して現在状態記憶部33に記憶された現在状態51及び設定情報記憶部34から設定情報(241,242,・・・)を受け取る。制御部32は現在状態51と設定情報(241,242,・・・)に基づいて連動元機器の連動元条件台数以上が連動元条件動作を充たしていると判定した場合、設定情報に基づいて連動先機器に連動先制御動作を行うための制御要求情報を生成する。
【0076】
設定情報記憶部34には、制御部32より連動制御に必要な設定情報(241,242,・・・)が入力される。連動元条件動作情報には発停,アラーム発生,サーモオンの他に一定時間内におけるリモコン操作及びリモコン未操作及び人感センサにおける人の検知及び人感センサにおける人の未感知のいずれかをさらに含む。
【0077】
通信部31は制御部32が生成した制御要求情報をネットワーク10を通じて連動先機器に制御要求情報を送信する。
【0078】
次に図8を用いて設定情報の詳細構成を説明する。
【0079】
設定情報は連動制御の設定ごとに個別に保持される。ここでは241,242が設定情報にあたる。連動元条件となる動作の情報は、発停の他にアラーム発生、サーモオンの他に一定時間内におけるリモコン操作及びリモコン未操作及び人感センサにおける人の検知及び人感センサにおける人の未感知のいずれかをさらに含む。
【0080】
連動先の制御動作の情報は、発停,運転モード,設定温度,風量,風向,手元リモコン禁止,手元リモコン許可のいずれかを含む。
【0081】
以上のように、実施例3によれば、空調機器群FFのうち1台以上が人を検知した場合、接点入出力可能な照明機器群GGを運転し、空調機器群FFのうち3台以上で人を未感知の場合、接点入出力可能な照明機器群GGを停止するという条件を同時に設定可能となる。
【0082】
これにより、より省エネに効果的な連動制御を行うことが可能となる。
【0083】
まとめると以下のとおりである。
【0084】
本実施例では、連動元条件動作に連動元機器の一定時間内におけるリモコン操作及びリモコン未操作及び人感センサにおける人の検知及び人感センサにおける人の未感知のいずれかに関する条件をさらに含む。
【0085】
制御部は、現在状態記憶部に記憶された現在状態及び設定情報記憶部に記憶された設定情報に基づいて連動元機器の連動元条件台数以上が連動元条件動作を充たすと判断した場合、設定情報に基づいて連動先機器に連動先制御動作を行わせるための情報を作成し、通信部を介してネットワーク経由で連動先機器に送信する。
【0086】
連動元となる機器はリモコン及び人感センサのいずれかが付属している空調機器及び換気機器及び外部入出力及びアナログ入出力のいずれかが可能な機器のいずれかを含み、連動先となる機器は空調機器及び換気機器及び外部入出力及びアナログ入出力のいずれかが可能な機器のいずれかを含む。
【0087】
これにより、例えば、連動元となる複数台の空調機群AAのうち1台でも人感センサで人を検知している場合、連動先の照明機器群BBを運転し、連動元となる複数台の空調機群AAがすべて人感センサで人を検知していない場合、連動先の照明機器群BBを停止し、省エネ性を高める無駄運転の防止を行うことが可能となる。
【実施例4】
【0088】
ここでも、実施例1と同様なものについては基本的には説明を省略する。
【0089】
図9のように設定情報341の連動元機器情報に各個室200の室内ユニットを、連動元条件台数情報に1台以上を、連動元条件動作情報に運転を設定し、連動先機器情報に共用部300の室内ユニットを、連動先制御動作情報に運転を設定する。
【0090】
同時に図10のように設定情報342の連動元機器情報に図9と同じく各個室200の室内ユニットを、連動元条件台数情報に全台数以上を、連動元条件動作情報に停止を設定し、連動先機器情報に図9と同じく共用部300の室内ユニットを、連動先制御動作情報に停止を設定する。
【0091】
前記2つの設定情報において、各設定情報は設定情報記憶部34に記憶される。
【0092】
ネットワーク10および通信部31を介して空調機器群60の現在状態51が現在状態記憶部33に入力される。
【0093】
制御部32は設定情報記憶部34に記憶された設定情報341および現在状態記憶部33に入力された現在状態51に基づいて設定情報341で設定した各個室200の室内ユニットのうち1台以上が運転していると判断した場合、共用部300の室内ユニットが運転するための制御要求情報を作成する。
【0094】
また、制御部32は設定情報記憶部34に記憶された設定情報342および現在状態記憶部33に入力された現在状態51に基づいて設定情報342で設定した各個室200の室内ユニットのうち全台数が停止していると判断した場合、共用部300の室内ユニットが停止するための制御要求情報を作成する。
【0095】
以上により、各個室200の空調機群のうち1台以上運転した場合、共用部300の空調機群をすべて運転し、また、各個室200の空調機群のうち全台数が停止した場合、共用部300の空調機群をすべて停止するという条件が同時に設定可能となる。
【0096】
これにより、無駄運転の防止を可能とし、省エネ性を高める連動制御を可能とすることができる。
【実施例5】
【0097】
ここでも、実施例1と同様なものについては基本的には説明を省略する。
【0098】
図11のように設定情報441の連動元機器情報に小容量の室内ユニット60xを、連動元条件台数情報に5台以上を、連動元条件動作情報にサーモオンを設定し、連動先機器情報に大容量の室内ユニット60Xを、連動先制御動作情報に運転を設定する。
【0099】
同時に図12のように設定情報442の連動元機器情報に図11と同じく小容量の室内ユニット60xを、連動元条件台数情報に図11と同じく5台以上を、連動元条件動作情報に図11と同じくサーモオンを設定し、連動先機器情報に連動元機器情報と同じく小容量の室内ユニット60xを、連動先制御動作情報に停止を設定する。
【0100】
制御部32は設定情報記憶部34に記憶された設定情報441および現在状態記憶部33に入力された現在状態51に基づいて設定情報441で設定した小容量の室内ユニット60xのうち5台以上がサーモオンしていると判断した場合、大容量の室内ユニット60Xが運転するための制御要求情報を作成する。
【0101】
また、制御部32は設定情報記憶部34に記憶された設定情報442および現在状態記憶部33に入力された現在状態51に基づいて設定情報442で設定した小容量の室内ユニット60xのうち5台以上がサーモオンしていると判断した場合、小容量の室内ユニット60xが停止するための制御要求情報を作成する。
【0102】
以上により、容量の小さい室内ユニット60xが5台以上サーモオンした場合、容量の小さい室内ユニット60xをすべて停止すると同時に容量の大きい室内ユニット60Xを運転することが可能となる。
【0103】
これにより、より省エネ性を高める連動制御を可能とすることができる。
【実施例6】
【0104】
ここでも、実施例1と同様なものについては基本的には説明を省略する。
【0105】
図13のように設定情報541の連動元機器情報に人感センサが付属した室内ユニット60Yを、連動元条件台数情報に1台以上を、連動元条件動作に人検知を設定し、連動先機器情報に接点入出力可能な照明機器80zを、連動先制御動作情報に運転を設定する。
なお、人感センサが付属した室内ユニット60Yには、図13においてスマイルマークを付して表しており二台ある。また、60yで指示される室内ユニットは人感センサの無い室内ユニットである。
【0106】
同時に図14のように設定情報542の連動元機器情報に図13と同じく人感センサが付属した室内ユニット60Yを、連動元条件台数情報に全台数以上を、連動元条件動作に人未感知を設定し、連動先機器情報に接点入出力可能な照明機器80zを、連動先制御動作情報に停止を設定する。
【0107】
制御部32は設定情報記憶部34に記憶された設定情報541および現在状態記憶部33に入力された現在状態51にも続いて設定情報541で設定した人感センサが付属した室内ユニット60Yのうち1台以上が人を検知した場合、連動先機器の接点入出力可能な照明機器80zを運転するための制御要求情報を作成する。
【0108】
また、制御部32は設定情報記憶部34に記憶された設定情報542および現在状態記憶部33に入力された現在状態51に基づいて設定情報542で設定した連動元機器の人感センサが付属した室内ユニット60Yのうち全台数以上が人を未感知の場合、連動先機器の接点入出力可能な照明機器80zを停止するための制御要求情報を作成する。
【0109】
以上により、人がいると判断した場合、照明を点灯し、同時に、人がいないと判断した場合、照明をすべて消灯するということが可能となる。
【0110】
これにより、照明の消し忘れを防止することが可能となり、省エネを高める連動制御を可能とすることができる。
【0111】
以上、各実施例を総合すれば、図8(a)(b)(本実施例)において、
(1)と(2)の連動制御情報はそれぞれ独立して管理しているため、それぞれの連動制御条件は関連性無く、独立して制御することが可能である。
(3)と(4)の連動制御情報はそれぞれ独立して管理しているため、それぞれの連動制御条件は関連性無く、独立して制御することが可能である。
【符号の説明】
【0112】
10…ネットワーク、30…連動制御装置、31…通信部、32…制御部、33…現在状態記憶部、34…設定情報記憶部、51…現在状態、60(61・・・)、70(71・・・)、80(81・・・)…複数の機器、60A、60B、60C、60D、60E…空調機器群、341…第一設定情報、342…第二設定情報、441…第三設定情報、442…第四設定情報、541第五設定情報。542…第六設定情報、80(80A)…照明機器群、80z…照明機器。
【技術分野】
【0001】
本発明は、連動制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ネットワーク経由で連動制御を行う連動制御装置が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1に示す連動制御においては、連動条件に連動元機器の発停台数または発停割合を設定可能とすることで、連動制御の自由度を高め、効率のよい連動制御を行うことを可能としている。
【0004】
より詳細に説明すると、特許文献1の技術では連動制御に関する4情報(A,B,C,D)を図7に示すように、3つのリンク情報(対応付け情報)として管理している。ここで、Aは連動元識別情報、Bは連動条件情報、Cは連動先識別情報、Dは連動動作情報である。つまり、第1対応付け情報で「A連動元識別情報」と「B連動条件」とを対応付けるとともに、第2対応付け情報で「C連動先識別情報」と「D連動動作」とを対応付け、更に第3対応付け情報で「A連動元識別情報」と「C連動先識別情報」とを対応付けることにより、第1対応付け情報と第2対応付け情報とを対応付けている。
【0005】
そして、<第1対応付け情報>に基づいて連動条件が成立したかどうか判断し、連動条件が成立したと判断した場合、<第2対応付け情報>および<第3対応付け情報>に基づいてどの連動先にどの連動動作を行うかを判断している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−110212号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、例えば、以下の(1),(2)を同時に設定した場合においては、必ずしも適切な制御ができるとは限らない。これを図8(a)(従来)を用いて説明する。
(1)複数の空調機のうち1台が運転したら機器C1を運転させる。
(2)複数の空調機のうち2台が停止したら機器C2を停止させる。
【0008】
複数の空調機のうち1台が運転したときに本来なら機器C1を運転させたいが、C2を停止させてしまうこともあり得る(ここで、Dは連動動作情報、つまり運転状態であり、D1が運転させる、D2が停止させるという情報である)。
【0009】
何故なら、第1対応付け情報と第2対応付け情報とが直接結びついておらず、第3対応付け情報を介して結びついているからである。つまり、B1−Aという第1対応付け情報が、C1−D1という第2対応付け情報か、C2−D2という第2対応付け情報か、のどちらに結びつくかが分からないのである。
【0010】
従って上記従来技術によれば「空調機器群(A)のうち1台以上が運転した場合には空調機器群(C)を運転し、空調機器群(A)がすべて停止した場合には空調機器群(C)を停止するという連動制御」を確実に行うことはできない。換言すれば、連動元となる機器(A)に対して異なる連動条件(B)を指定することは不可能である。これでは、連動先機器(C)で所望の運転ができず、無駄な運転を行ってしまうことにもなる。
【0011】
他にも、例えば、以下の(3),(4)を設定した場合においては、必ずしも適切な制御ができるとは限らない。これを図8(b)(従来)を用いて説明する。
(3)複数の空調機(A1)のうち1台が運転したら機器Cを運転させる。
(4)複数の空調機(A2)のうち2台が停止したら機器Cを停止させる。
【0012】
従来技術によれば、<第2対応付け情報>と<第3対応付け情報>がリンクしていないため、1つのCに対して複数の<第2対応付け情報>と<第3対応付け情報>を管理することができない。
【0013】
一方、例えば、必要な時に空調機器群(C)を運転し、必要でない時は空調機器群(C)を停止するということを可能とするような「連動元となる機器(A)に対して異なる連動条件(B)で異なる連動先(C)または同じ連動先(C)を制御可能とする」ことができれば、より有用な連動制御を実現することができる。つまり、無駄な運転を行わなくても済むこととなり、省エネ性を高めることにも資することとなる。
【0014】
そこで、本発明は、より省エネ性の高い空調制御を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的は、
複数の機器(61,・・・、71,・・・、81,・・・)に対してネットワーク(10)経由で制御を行う連動制御装置(30)であって、
前記連動制御装置(30)に接続している前記複数の機器(61,・・・、71,・・・、81,・・・)の現在状態(51)を通信部(31)を介して記憶する現在状態記憶部(33)と、
連動制御を行う設定情報であって、連動元機器情報と連動元条件台数情報と連動元条件動作情報と連動先機器情報と連動先制御動作情報とが一つの対応付け情報として含む設定情報(41,42,・・・)が記憶される設定情報記憶部(34)と、
を備え、
前記連動元機器情報は、連動元となる前記複数の機器である連動元機器に関する情報を含み、
前記連動元条件台数情報は、前記連動元機器の対象台数に関する情報を含み、
前記連動元条件動作情報は、前記連動元機器の発停に関する情報を含み、
前記連動先機器情報は、連動先となる前記複数の機器である連動先機器に関する情報を含み、
前記連動先制御動作情報は、前記連動先機器の発停に関する情報を含み、
前記現在状態(51)と前記設定情報(41,42,・・・)に基づいて前記連動先機器に前記連動先制御動作情報の動作を行わせる制御部(32)をさらに備えており、
前記複数の機器は、空調機器及び換気機器及び外部入出力及びアナログ入出力のいずれかが可能な機器のいずれかを含み、
前記制御部(32)は、前記連動元機器の前記連動元条件台数が前記連動元条件動作を充たすと判断された場合、前記連動先機器に前記連動先制御動作情報の動作を行わせる、連動制御装置(30)
によって達成される。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、省エネ性の高い空調制御を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施例を示す連動制御システムの全体構成を示す図。
【図2】本発明の実施例1における連動制御装置の詳細構造を示す図。
【図3】本発明の実施例1における設定情報の例を示す図。
【図4】本発明における連動制御の制御方法例を示すフロー図。
【図5】本発明の実施例2における設定情報の例を示す図。
【図6】本発明の実施例3における設定情報の例を示す図。
【図7】データ管理の方法を示す図。
【図8】特定の連動について説明する図(a)(b)。
【図9】本発明の実施例4における具体例を示す図。
【図10】本発明の実施例4における具体例を示す図。
【図11】本発明の実施例5における具体例を示す図。
【図12】本発明の実施例5における具体例を示す図。
【図13】本発明の実施例6における具体例を示す図。
【図14】本発明の実施例6における具体例を示す図。
【図15】本発明における設定情報の詳細内容を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
【実施例1】
【0019】
図1〜図4を用いて第一の実施例に係わる連動制御システムを説明する。
【0020】
まず図1を用いて連動制御システムの全体構成を説明する。
【0021】
連動制御のシステム構成は、主として、連動制御装置30,室内機群60,換気機器群70及び外部入出力及びアナログ入出力のいずれかが可能な機器群80を備える。
【0022】
室内機群60(61,62,・・・),換気機器群70(71,72,・・・),外部入出力及びアナログ入出力のいずれかが可能な機器群80(81,82,・・・)及び連動制御装置30はネットワーク10で接続されている。
【0023】
室内機群60はネットワーク10を介して図示しない室外機群と接続されている。
【0024】
図2を用いて連動制御装置の詳細構造を説明する。
【0025】
連動制御装置30は主として通信部31,制御部32,現在状態記憶部33,設定情報記憶部34を備える。
【0026】
通信部31はネットワーク10,制御部32及び現在状態記憶部33と接続されている。現在状態記憶部33には、ネットワーク10および通信部31を介して室内機群60,換気機器群70及び外部入出力及びアナログ入出力のいずれかが可能な機器群80から現在状態51が入力される。
【0027】
制御部32は連動制御に必要な設定情報(41,42,・・・)を作成する。また制御部32は通信部31を介して現在状態記憶部33に記憶された現在状態51及び設定情報記憶部34から設定情報(41,42,・・・)を受け取る。制御部32は現在状態51と設定情報(41,42,・・・)に基づいて連動元機器の連動元条件台数以上が連動元条件動作を充たしていると判定した場合、設定情報に基づいて連動先機器に連動先制御動作を行うための制御要求情報を生成する。
【0028】
設定情報記憶部34には、制御部32より連動制御に必要な設定情報(41,42,・・・)が入力される。ここで、設定情報とは連動制御を行うにあたり必要な設定内容で、図3の表に示すような(1)連動元機器情報、(2)連動元条件台数情報、(3)連動元条件動作情報、(4)連動先機器情報、(5)連動先制御動作情報を含む。これらは一つの対応付け情報とされる。因みに従来は、(1)(2)(3)を第一対応付け情報、(4)(5)を第二対応付け情報、(1)(4)を第三対応付け情報としていた(図7も参照)。
【0029】
通信部31は制御部32が生成した制御要求情報をネットワーク10を通じて連動先機器に制御要求情報を送信する。
【0030】
次に図3を用いて設定情報の構成を説明する。
【0031】
設定情報は連動制御の設定ごとに個別に保持される。ここでは41,42が設定情報にあたる。1つの設定情報には、連動元の機器の情報,連動元条件となる台数の情報,連動元条件となる動作の情報,連動先となる機器の情報,連動先の制御動作の情報が一つの対応付け情報とされて含まれる。
【0032】
次に連動制御を行う処理の流れを図4に示すフローチャートを用いて説明する。
【0033】
制御開始タイミングになると、最新の連動制御の設定情報を制御部32が設定情報記憶部34から取得する(S1)。図9でいうと341のデータを設定情報記憶部34から取得する。図10でいうと342のデータを設定情報記憶部34から取得する。
【0034】
設定情報341(か342)を取得すると、各ネットワークに接続されている機器の現在状態を制御部32が現在状態記憶部33から取得する(S2)。図9,図10でいうと各個室200および共用部300の空調機の状態を制御部32が現在状態記憶部33から取得する。
【0035】
続いて制御部32が取得した設定情報を用いて連動元となっている機器を識別する(S3)。図9でいうと341のデータを用いて連動元となっている各個室200の室内ユニットを識別する。図10でいうと342のデータを用いて連動元となっている各個室200の室内ユニットを識別する。
【0036】
取得した設定情報341(か342)を用いて連動元条件となっている機器の連動元条件動作を制御部32が識別する(S4)。図9でいうと341のデータを用いて各個室200の室内ユニットのうち運転しているユニットを識別する。図10でいうと342のデータを用いて各個室200の室内ユニットのうち停止しているユニットを識別する。
【0037】
S3で識別した機器のうちS4で識別した連動元条件の動作となっている機器の台数を制御部32が識別する(S5)。図9でいうと、運転しているユニットの台数を制御部32が識別する。図10でいうと、停止しているユニットの台数を制御部32が識別する。
【0038】
S3,S4,S5より連動条件を充たしているかどうかを制御部32が判定する(S6)。図9でいうと各個室200の室内ユニットが1台以上運転しているかどうか判定する。図10でいうと各個室200の室内ユニットが全台数停止しているかどうか判定する。
【0039】
連動条件を充たしていないと判断した場合、S2に遷移し、連動条件を充たしていると判断した場合、S7に進む。図9でいうと各個室200の室内ユニットが1台以上運転している場合S2に遷移し、1台も運転していない場合S7に遷移する。図10でいうと各個室200の室内ユニットが全台数停止している場合S2に遷移し、1台以上運転されている場合S7に遷移する。
【0040】
S7では取得した設定情報を用いてS6により連動条件を充たしていると判断した設定情報の連動先機器を制御部32が識別する(S7)。図9でいうと341より共用部300の室内ユニットを識別する。図10でいうと342より共用部300の室内ユニットを識別する。
【0041】
次にS7で識別した連動先機器の連動先制御動作を制御部32が識別する(S8)。図9でいうと341より制御動作である運転という動作を識別する。図10でいうと342より制御動作である停止という動作を識別する。
【0042】
S7で識別した連動先機器に対してS8で認識した連動先制御動作を行うための連動制御要求を制御部32が通信部31を介して送信する(S9)。図9でいうと共用部300の室内ユニットを運転するための制御要求を制御部32が通信部31を介して送信する。
図10でいうと共用部300の室内ユニットを停止するための制御要求を制御部32が通信部31を介して送信する。
【0043】
この流れを設定情報の数の分だけ繰り返すことによって連動制御を行う。
【0044】
連動元機器と連動先機器のみで連動元と連動先を結び付けるのではなく、図15のようなデータの持ち方にすることで同じ連動元に対し異なる連動条件で同じ連動先機器を制御可能となる。
【0045】
以上のように、実施例1によれば、空調機器群AAのうち1台以上が運転された場合には空調機器群BBを運転し、空調機器群AAがすべて停止した場合には空調機器群BBを停止するという条件を同時に設定可能となる。
【0046】
図9および図10でいうと各個室200の室内ユニットが1台以上運転している場合には共用部300の室内ユニットを運転し、各個室200の室内ユニットが全台数停止している場合には共用部300の室内ユニットを停止することが可能となる。
【0047】
これにより、無駄運転の防止を可能とし、省エネ性を高める連動制御を可能とすることができる。
【0048】
まとめると以下のとおりである。
【0049】
本実施例の連動制御装置は、複数の機器に対してネットワーク経由で連動制御を行う連動制御装置であって、設定情報記憶部を備える。
【0050】
設定情報記憶部には、連動制御を行う設定情報が記憶される。設定情報には連動元機器情報と連動元条件台数情報と連動元条件動作情報と連動先機器情報と連動先制御動作情報を含む。
【0051】
連動元機器情報は、連動制御における連動元となる機器を識別するための情報である。
【0052】
連動元条件台数情報は、連動元となる機器のうち連動先機器に対して連動制御動作が行われる条件の台数である。
【0053】
連動元条件動作情報は、複数の機器に対して連動制御が行われるための連動元の動作であり、連動元となる機器の発停に関する情報を含む。
【0054】
連動先機器情報は、連動制御における連動先となる機器を識別するための情報である。
【0055】
連動先制御動作情報は、連動制御における連動先の動作であり、連動先となる機器の発停に関する情報を含む。
【0056】
また、連動制御装置は通信部,監視部,現在状態記憶部及び制御部を備える。
【0057】
通信部はネットワークを介して監視部に連動制御装置に接続されている複数の機器の現在状態を送信する。
【0058】
現在状態にはネットワーク経由で連動制御装置に接続されているすべての機器の識別情報及び運転状態に関する情報を含む。
【0059】
監視部は、受信した現在状態を現在状態記憶部に送信する。
【0060】
制御部は現在状態記憶部に記憶された現在状態及び設定情報記憶部に記憶された設定情報に基づいて連動元機器の連動元条件台数以上が連動元条件動作を充たすと判断した場合、設定情報に基づいて連動先機器に連動先制御動作を行わせるための情報を作成し、通信部を介してネットワーク経由で連動先機器に送信する。
【0061】
連動元となる機器及び連動先となる機器は空調機器及び換気機器及び外部入出力及びアナログ入出力のいずれかが可能な機器のいずれかを含む。
【0062】
これにより、例えば、連動元となる複数台の空調機群AAがすべて停止している場合、連動先の換気機器群BBを停止し、同時に、連動元となる複数台の空調機群AAのうち指定台数以上が運転している場合、連動先の換気機器群BBを運転するという条件を設定することが可能となり、より有用な連動制御を可能とすることができる。
【実施例2】
【0063】
次に図6を用いて実施例1の変形例を説明する。従って、実施例1と同様なものについては基本的には説明を省略する。
【0064】
図2を用いて連動制御装置の詳細構造を説明する。
【0065】
制御部32は連動制御に必要な設定情報(141,142,・・・)を作成する。また制御部32は通信部31を介して現在状態記憶部33に記憶された現在状態51及び設定情報記憶部34から設定情報(141,142,・・・)を受け取る。制御部32は現在状態51と設定情報(141,142,・・・)に基づいて連動元機器の連動元条件台数以上が連動元条件動作を充たしていると判定した場合、設定情報に基づいて連動先機器に連動先制御動作を行うための制御要求情報を生成する。
【0066】
設定情報記憶部34には、制御部32より連動制御に必要な設定情報(141,142,・・・)が入力される。連動元条件動作情報には発停情報の他にアラーム発報,サーモオンのいずれかに関する内容を含む。
【0067】
連動先制御動作情報には発停情報の他に運転モード,設定温度,風量,風向,手元リモコン禁止,手元リモコン許可のいずれかを含む。
【0068】
次に図6を用いて設定情報の詳細構成を説明する。
【0069】
設定情報は連動制御の設定ごとに個別に保持される。ここでは141,142が設定情報にあたる。連動元条件となる動作の情報は、発停の他にサーモオン,アラーム発生のいずれかをさらに含む。
【0070】
連動先の制御動作の情報は、発停の他に運転モード,設定温度,風量,風向,手元リモコン禁止,手元リモコン許可のいずれかをさらに含む。
【0071】
以上のように、実施例2によれば、空調機器群CCのうち1台以上がアラーム発報した場合、接点入出力可能な照明機器群DDを運転し、空調機器群CCのうち5台以上がサーモオンした場合、より容量の大きな空調機器群EEを運転し、空調機器群CCのうち5台以上がサーモオンした場合、空調機器群CCを停止するという条件を同時に設定可能となる。
【0072】
これにより、より省エネ性を高める連動制御を行うことが可能となる。
【実施例3】
【0073】
次に図8を用いて更に別の実施例を説明する。ここでも、実施例1と同様なものについては基本的には説明を省略する。
【0074】
図2を用いて連動制御装置の詳細構造を説明する。
【0075】
制御部32は連動制御に必要な設定情報(241,242,・・・)を作成する。また制御部32は通信部31を介して現在状態記憶部33に記憶された現在状態51及び設定情報記憶部34から設定情報(241,242,・・・)を受け取る。制御部32は現在状態51と設定情報(241,242,・・・)に基づいて連動元機器の連動元条件台数以上が連動元条件動作を充たしていると判定した場合、設定情報に基づいて連動先機器に連動先制御動作を行うための制御要求情報を生成する。
【0076】
設定情報記憶部34には、制御部32より連動制御に必要な設定情報(241,242,・・・)が入力される。連動元条件動作情報には発停,アラーム発生,サーモオンの他に一定時間内におけるリモコン操作及びリモコン未操作及び人感センサにおける人の検知及び人感センサにおける人の未感知のいずれかをさらに含む。
【0077】
通信部31は制御部32が生成した制御要求情報をネットワーク10を通じて連動先機器に制御要求情報を送信する。
【0078】
次に図8を用いて設定情報の詳細構成を説明する。
【0079】
設定情報は連動制御の設定ごとに個別に保持される。ここでは241,242が設定情報にあたる。連動元条件となる動作の情報は、発停の他にアラーム発生、サーモオンの他に一定時間内におけるリモコン操作及びリモコン未操作及び人感センサにおける人の検知及び人感センサにおける人の未感知のいずれかをさらに含む。
【0080】
連動先の制御動作の情報は、発停,運転モード,設定温度,風量,風向,手元リモコン禁止,手元リモコン許可のいずれかを含む。
【0081】
以上のように、実施例3によれば、空調機器群FFのうち1台以上が人を検知した場合、接点入出力可能な照明機器群GGを運転し、空調機器群FFのうち3台以上で人を未感知の場合、接点入出力可能な照明機器群GGを停止するという条件を同時に設定可能となる。
【0082】
これにより、より省エネに効果的な連動制御を行うことが可能となる。
【0083】
まとめると以下のとおりである。
【0084】
本実施例では、連動元条件動作に連動元機器の一定時間内におけるリモコン操作及びリモコン未操作及び人感センサにおける人の検知及び人感センサにおける人の未感知のいずれかに関する条件をさらに含む。
【0085】
制御部は、現在状態記憶部に記憶された現在状態及び設定情報記憶部に記憶された設定情報に基づいて連動元機器の連動元条件台数以上が連動元条件動作を充たすと判断した場合、設定情報に基づいて連動先機器に連動先制御動作を行わせるための情報を作成し、通信部を介してネットワーク経由で連動先機器に送信する。
【0086】
連動元となる機器はリモコン及び人感センサのいずれかが付属している空調機器及び換気機器及び外部入出力及びアナログ入出力のいずれかが可能な機器のいずれかを含み、連動先となる機器は空調機器及び換気機器及び外部入出力及びアナログ入出力のいずれかが可能な機器のいずれかを含む。
【0087】
これにより、例えば、連動元となる複数台の空調機群AAのうち1台でも人感センサで人を検知している場合、連動先の照明機器群BBを運転し、連動元となる複数台の空調機群AAがすべて人感センサで人を検知していない場合、連動先の照明機器群BBを停止し、省エネ性を高める無駄運転の防止を行うことが可能となる。
【実施例4】
【0088】
ここでも、実施例1と同様なものについては基本的には説明を省略する。
【0089】
図9のように設定情報341の連動元機器情報に各個室200の室内ユニットを、連動元条件台数情報に1台以上を、連動元条件動作情報に運転を設定し、連動先機器情報に共用部300の室内ユニットを、連動先制御動作情報に運転を設定する。
【0090】
同時に図10のように設定情報342の連動元機器情報に図9と同じく各個室200の室内ユニットを、連動元条件台数情報に全台数以上を、連動元条件動作情報に停止を設定し、連動先機器情報に図9と同じく共用部300の室内ユニットを、連動先制御動作情報に停止を設定する。
【0091】
前記2つの設定情報において、各設定情報は設定情報記憶部34に記憶される。
【0092】
ネットワーク10および通信部31を介して空調機器群60の現在状態51が現在状態記憶部33に入力される。
【0093】
制御部32は設定情報記憶部34に記憶された設定情報341および現在状態記憶部33に入力された現在状態51に基づいて設定情報341で設定した各個室200の室内ユニットのうち1台以上が運転していると判断した場合、共用部300の室内ユニットが運転するための制御要求情報を作成する。
【0094】
また、制御部32は設定情報記憶部34に記憶された設定情報342および現在状態記憶部33に入力された現在状態51に基づいて設定情報342で設定した各個室200の室内ユニットのうち全台数が停止していると判断した場合、共用部300の室内ユニットが停止するための制御要求情報を作成する。
【0095】
以上により、各個室200の空調機群のうち1台以上運転した場合、共用部300の空調機群をすべて運転し、また、各個室200の空調機群のうち全台数が停止した場合、共用部300の空調機群をすべて停止するという条件が同時に設定可能となる。
【0096】
これにより、無駄運転の防止を可能とし、省エネ性を高める連動制御を可能とすることができる。
【実施例5】
【0097】
ここでも、実施例1と同様なものについては基本的には説明を省略する。
【0098】
図11のように設定情報441の連動元機器情報に小容量の室内ユニット60xを、連動元条件台数情報に5台以上を、連動元条件動作情報にサーモオンを設定し、連動先機器情報に大容量の室内ユニット60Xを、連動先制御動作情報に運転を設定する。
【0099】
同時に図12のように設定情報442の連動元機器情報に図11と同じく小容量の室内ユニット60xを、連動元条件台数情報に図11と同じく5台以上を、連動元条件動作情報に図11と同じくサーモオンを設定し、連動先機器情報に連動元機器情報と同じく小容量の室内ユニット60xを、連動先制御動作情報に停止を設定する。
【0100】
制御部32は設定情報記憶部34に記憶された設定情報441および現在状態記憶部33に入力された現在状態51に基づいて設定情報441で設定した小容量の室内ユニット60xのうち5台以上がサーモオンしていると判断した場合、大容量の室内ユニット60Xが運転するための制御要求情報を作成する。
【0101】
また、制御部32は設定情報記憶部34に記憶された設定情報442および現在状態記憶部33に入力された現在状態51に基づいて設定情報442で設定した小容量の室内ユニット60xのうち5台以上がサーモオンしていると判断した場合、小容量の室内ユニット60xが停止するための制御要求情報を作成する。
【0102】
以上により、容量の小さい室内ユニット60xが5台以上サーモオンした場合、容量の小さい室内ユニット60xをすべて停止すると同時に容量の大きい室内ユニット60Xを運転することが可能となる。
【0103】
これにより、より省エネ性を高める連動制御を可能とすることができる。
【実施例6】
【0104】
ここでも、実施例1と同様なものについては基本的には説明を省略する。
【0105】
図13のように設定情報541の連動元機器情報に人感センサが付属した室内ユニット60Yを、連動元条件台数情報に1台以上を、連動元条件動作に人検知を設定し、連動先機器情報に接点入出力可能な照明機器80zを、連動先制御動作情報に運転を設定する。
なお、人感センサが付属した室内ユニット60Yには、図13においてスマイルマークを付して表しており二台ある。また、60yで指示される室内ユニットは人感センサの無い室内ユニットである。
【0106】
同時に図14のように設定情報542の連動元機器情報に図13と同じく人感センサが付属した室内ユニット60Yを、連動元条件台数情報に全台数以上を、連動元条件動作に人未感知を設定し、連動先機器情報に接点入出力可能な照明機器80zを、連動先制御動作情報に停止を設定する。
【0107】
制御部32は設定情報記憶部34に記憶された設定情報541および現在状態記憶部33に入力された現在状態51にも続いて設定情報541で設定した人感センサが付属した室内ユニット60Yのうち1台以上が人を検知した場合、連動先機器の接点入出力可能な照明機器80zを運転するための制御要求情報を作成する。
【0108】
また、制御部32は設定情報記憶部34に記憶された設定情報542および現在状態記憶部33に入力された現在状態51に基づいて設定情報542で設定した連動元機器の人感センサが付属した室内ユニット60Yのうち全台数以上が人を未感知の場合、連動先機器の接点入出力可能な照明機器80zを停止するための制御要求情報を作成する。
【0109】
以上により、人がいると判断した場合、照明を点灯し、同時に、人がいないと判断した場合、照明をすべて消灯するということが可能となる。
【0110】
これにより、照明の消し忘れを防止することが可能となり、省エネを高める連動制御を可能とすることができる。
【0111】
以上、各実施例を総合すれば、図8(a)(b)(本実施例)において、
(1)と(2)の連動制御情報はそれぞれ独立して管理しているため、それぞれの連動制御条件は関連性無く、独立して制御することが可能である。
(3)と(4)の連動制御情報はそれぞれ独立して管理しているため、それぞれの連動制御条件は関連性無く、独立して制御することが可能である。
【符号の説明】
【0112】
10…ネットワーク、30…連動制御装置、31…通信部、32…制御部、33…現在状態記憶部、34…設定情報記憶部、51…現在状態、60(61・・・)、70(71・・・)、80(81・・・)…複数の機器、60A、60B、60C、60D、60E…空調機器群、341…第一設定情報、342…第二設定情報、441…第三設定情報、442…第四設定情報、541第五設定情報。542…第六設定情報、80(80A)…照明機器群、80z…照明機器。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の機器(61,・・・、71,・・・、81,・・・)に対してネットワーク(10)経由で制御を行う連動制御装置(30)であって、
前記連動制御装置(30)に接続している前記複数の機器(61,・・・、71,・・・、81,・・・)の現在状態(51)を通信部(31)を介して記憶する現在状態記憶部(33)と、
連動制御を行う設定情報であって、連動元機器情報と連動元条件台数情報と連動元条件動作情報と連動先機器情報と連動先制御動作情報とを一つの対応付け情報として含む設定情報が記憶される設定情報記憶部(34)と、
を備え、
前記連動元機器情報は、連動元となる前記複数の機器である連動元機器に関する情報を含み、
前記連動元条件台数情報は、前記連動元機器の対象台数に関する情報を含み、
前記連動元条件動作情報は、前記連動元機器の発停に関する情報を含み、
前記連動先機器情報は、連動先となる前記複数の機器である連動先機器に関する情報を含み、
前記連動先制御動作情報は、前記連動先機器の発停に関する情報を含み、
前記現在状態(51)と前記設定情報に基づいて前記連動先機器に前記連動先制御動作情報の動作を行わせる制御部(32)をさらに備えており、
前記複数の機器は、空調機器及び換気機器及び外部入出力及びアナログ入出力のいずれかが可能な機器のいずれかを含み、
前記制御部(32)は、前記連動元機器の前記連動元条件台数が前記連動元条件動作を充たすと判断された場合、前記連動先機器に前記連動先制御動作情報の動作を行わせる、連動制御装置(30)。
【請求項2】
前記連動元条件動作情報は、前記連動元機器の一定時間内におけるリモコン操作及びリモコン未操作及び人感センサにおける人の検知及び人感センサにおける人の未感知のいずれかに関する情報をさらに含み、
前記連動元機器はリモコン及び人感センサのいずれかが付属している空調機器及び換気機器及び外部入出力及びアナログ入出力のいずれかが可能な機器のいずれかを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の連動制御装置(30)。
【請求項3】
前記設定情報は、第一設定情報(341),第二設定情報(342)であり、
前記第一設定情報(341)に関しては、
前記連動元機器は空調機器群(60A)であり、
前記連動元条件台数情報に、前記連動元機器の対象台数が1台以上であるとの情報を含み、
前記連動先機器は空調機器群(60B)であり、
前記第二設定情報(342)に関しては、
前記連動元機器は空調機器群(60A)であり、
前記連動元条件台数情報に、前記連動元機器の対象台数が全台数であるとの情報を含み、
前記制御部(32)は、前記各設定情報(341,342)に基づいて、
前記第一設定情報(341)の前記連動元機器である空調機器群(60A)のうち1台以上が運転していると判断した場合には前記第一設定情報(341)の前記連動先機器である空調機器群(60B)に運転命令を出すための制御要求情報を生成し、
前記第二設定情報(342)の前記連動元機器である空調機器群(60A)のうち全台数が停止していると判断した場合には前記第二設定情報(342)の前記連動先機器である空調機器群(60B)に停止命令を出すための制御要求情報を生成し、
前記空調機器群(60A)のうち1台以上が運転している場合には空調機器群(60B)を運転し、前記空調機器群(60A)が全台数停止している場合には空調機器群(60B)を停止することを特徴とする請求項1に記載の連動制御装置。
【請求項4】
前記設定情報は、第三設定情報(441),第四設定情報(442)であり、
前記第三設定情報(441)に関しては、
前記連動元機器情報に、連動元となる小容量の空調機器群(60C)に関する情報を含み、
前記連動元条件台数情報に、前記連動元となる小容量の空調機器群(60C)の対象台数に関する情報である任意の台数以上を含み、
前記連動元条件動作情報に、前記連動元となる小容量の空調機器群(60C)の動作であるサーモオンを含み、
前記連動先機器情報に、連動先となる大容量の空調機器群(60D)に関する情報を含み、
前記連動先制御動作情報に、前記連動先となる大容量の空調機器群(60D)の発停に関する情報である運転を含み、
前記第四設定情報(442)に関しては
前記連動元機器情報に、連動元となる小容量の空調機器群(60C)に関する情報を含み、
前記連動元条件台数情報に、前記連動元となる小容量の空調機器群(60C)の対象台数に関する情報である任意の台数以上を含み、
前記連動元条件動作情報に、前記連動元となる小容量の空調機器群(60C)の動作であるサーモオンを含み、
前記連動先機器情報に、連動先となる前記連動元と同じ小容量の空調機器群(60C)に関する情報を含み、
前記連動先制御動作情報に、前記連動先となる前記連動元と同じ小容量の空調機器群(60C)の発停に関する情報である停止を含み、
前記制御部(32)は、前記各設定情報(441,442)に基づいて、
前記第三設定情報(441)の連動元機器である小容量の空調機器群(60C)のうち設定した台数以上がサーモオンしていると判断した場合には前記第三設定情報(441)の連動先機器である大容量の空調機器群(60D)に運転命令を出すための制御要求情報を生成し、
前記第四設定情報(442)の連動元機器である小容量の空調機器群(60C)のうち設定した台数以上がサーモオンしていると判断した場合には前記第四設定情報(442)の連動先機器である小容量の空調機器群(60C)に停止するための制御要求情報を生成し、
小容量の空調機器群(60C)が設定した台数以上がサーモオンした場合、小容量の空調機器群(60C)を停止し、同時に大容量の空調機器群(60D)を運転することを特徴とする請求項1に記載の連動制御装置。
【請求項5】
前記設定情報は、第五設定情報(541),第六設定情報(542)であり、
前記第五設定情報(541)に関しては、
前記連動元機器情報に、連動元となる人感センサが付属した空調機器群(60E)に関する情報を含み、
前記連動元条件台数情報に、前記連動元となる人感センサが付属した空調機器群(60E)の対象条件台数に関する情報である任意の台数以上を含み、
前記連動元条件動作情報に、前記連動元となる人感センサが付属した空調機器群(60E)の動作である人感知を含み、
前記連動先機器情報に、連動先となる接点入出力可能な照明機器群(80A)に関する情報を含み、
前記連動先機器情報に、前記連動先となる接点入出力可能な照明機器群(80A)の動作に関する情報である運転を含み、
前記第六設定情報(542)に関しては、
前記連動元機器情報に、連動元となる人感センサが付属した空調機器群(60E)に関する情報を含み、
前記連動元条件台数情報に、前記連動元となる人感センサが付属した空調機器群(60E)の対象条件台数に関する情報である全台数以上を含み、
前記連動元条件動作情報に、前記連動元となる人感センサが付属した空調機器群(60E)の動作に関する情報である人未感知を含み、
前記連動先機器情報に、連動先となる接点入出力可能な照明機器群(80A)に関する情報を含み、
前記連動先機器情報に、前記連動先となる接点入出力可能な照明機器群(80A)の動作に関する情報である停止を含み、
前記制御部(32)は、前記各設定情報(541,542)に基づいて、
前記第五設定値情報(541)の連動元機器である人感センサが付属した空調機器群(60E)のうち設定した台数以上が人感知していると判断した場合には前記第五設定情報(541)の連動先機器である接点入出力可能な照明機器群(80A)に運転命令を出すための制御要求情報を生成し、
前記第六設定情報(542)の連動元機器である人感センサが付属した空調機器群(60E)のうち全台数以上が人未感知と判断した場合には前記第六設定情報(542)の連動先機器である接点入出力可能な照明機器群(80A)に停止するための制御要求情報を生成し、
人感センサが付属した空調機器群(60E)が設定した台数以上が人感知した場合、接点入出力可能な照明機器群(80A)を運転し、同時に、人感センサが付属した空調機器群(60E)が全台数で人未感知の場合、接点入出力可能な照明機器群(80A)を停止することを特徴とする請求項2に記載の連動制御装置。
【請求項1】
複数の機器(61,・・・、71,・・・、81,・・・)に対してネットワーク(10)経由で制御を行う連動制御装置(30)であって、
前記連動制御装置(30)に接続している前記複数の機器(61,・・・、71,・・・、81,・・・)の現在状態(51)を通信部(31)を介して記憶する現在状態記憶部(33)と、
連動制御を行う設定情報であって、連動元機器情報と連動元条件台数情報と連動元条件動作情報と連動先機器情報と連動先制御動作情報とを一つの対応付け情報として含む設定情報が記憶される設定情報記憶部(34)と、
を備え、
前記連動元機器情報は、連動元となる前記複数の機器である連動元機器に関する情報を含み、
前記連動元条件台数情報は、前記連動元機器の対象台数に関する情報を含み、
前記連動元条件動作情報は、前記連動元機器の発停に関する情報を含み、
前記連動先機器情報は、連動先となる前記複数の機器である連動先機器に関する情報を含み、
前記連動先制御動作情報は、前記連動先機器の発停に関する情報を含み、
前記現在状態(51)と前記設定情報に基づいて前記連動先機器に前記連動先制御動作情報の動作を行わせる制御部(32)をさらに備えており、
前記複数の機器は、空調機器及び換気機器及び外部入出力及びアナログ入出力のいずれかが可能な機器のいずれかを含み、
前記制御部(32)は、前記連動元機器の前記連動元条件台数が前記連動元条件動作を充たすと判断された場合、前記連動先機器に前記連動先制御動作情報の動作を行わせる、連動制御装置(30)。
【請求項2】
前記連動元条件動作情報は、前記連動元機器の一定時間内におけるリモコン操作及びリモコン未操作及び人感センサにおける人の検知及び人感センサにおける人の未感知のいずれかに関する情報をさらに含み、
前記連動元機器はリモコン及び人感センサのいずれかが付属している空調機器及び換気機器及び外部入出力及びアナログ入出力のいずれかが可能な機器のいずれかを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の連動制御装置(30)。
【請求項3】
前記設定情報は、第一設定情報(341),第二設定情報(342)であり、
前記第一設定情報(341)に関しては、
前記連動元機器は空調機器群(60A)であり、
前記連動元条件台数情報に、前記連動元機器の対象台数が1台以上であるとの情報を含み、
前記連動先機器は空調機器群(60B)であり、
前記第二設定情報(342)に関しては、
前記連動元機器は空調機器群(60A)であり、
前記連動元条件台数情報に、前記連動元機器の対象台数が全台数であるとの情報を含み、
前記制御部(32)は、前記各設定情報(341,342)に基づいて、
前記第一設定情報(341)の前記連動元機器である空調機器群(60A)のうち1台以上が運転していると判断した場合には前記第一設定情報(341)の前記連動先機器である空調機器群(60B)に運転命令を出すための制御要求情報を生成し、
前記第二設定情報(342)の前記連動元機器である空調機器群(60A)のうち全台数が停止していると判断した場合には前記第二設定情報(342)の前記連動先機器である空調機器群(60B)に停止命令を出すための制御要求情報を生成し、
前記空調機器群(60A)のうち1台以上が運転している場合には空調機器群(60B)を運転し、前記空調機器群(60A)が全台数停止している場合には空調機器群(60B)を停止することを特徴とする請求項1に記載の連動制御装置。
【請求項4】
前記設定情報は、第三設定情報(441),第四設定情報(442)であり、
前記第三設定情報(441)に関しては、
前記連動元機器情報に、連動元となる小容量の空調機器群(60C)に関する情報を含み、
前記連動元条件台数情報に、前記連動元となる小容量の空調機器群(60C)の対象台数に関する情報である任意の台数以上を含み、
前記連動元条件動作情報に、前記連動元となる小容量の空調機器群(60C)の動作であるサーモオンを含み、
前記連動先機器情報に、連動先となる大容量の空調機器群(60D)に関する情報を含み、
前記連動先制御動作情報に、前記連動先となる大容量の空調機器群(60D)の発停に関する情報である運転を含み、
前記第四設定情報(442)に関しては
前記連動元機器情報に、連動元となる小容量の空調機器群(60C)に関する情報を含み、
前記連動元条件台数情報に、前記連動元となる小容量の空調機器群(60C)の対象台数に関する情報である任意の台数以上を含み、
前記連動元条件動作情報に、前記連動元となる小容量の空調機器群(60C)の動作であるサーモオンを含み、
前記連動先機器情報に、連動先となる前記連動元と同じ小容量の空調機器群(60C)に関する情報を含み、
前記連動先制御動作情報に、前記連動先となる前記連動元と同じ小容量の空調機器群(60C)の発停に関する情報である停止を含み、
前記制御部(32)は、前記各設定情報(441,442)に基づいて、
前記第三設定情報(441)の連動元機器である小容量の空調機器群(60C)のうち設定した台数以上がサーモオンしていると判断した場合には前記第三設定情報(441)の連動先機器である大容量の空調機器群(60D)に運転命令を出すための制御要求情報を生成し、
前記第四設定情報(442)の連動元機器である小容量の空調機器群(60C)のうち設定した台数以上がサーモオンしていると判断した場合には前記第四設定情報(442)の連動先機器である小容量の空調機器群(60C)に停止するための制御要求情報を生成し、
小容量の空調機器群(60C)が設定した台数以上がサーモオンした場合、小容量の空調機器群(60C)を停止し、同時に大容量の空調機器群(60D)を運転することを特徴とする請求項1に記載の連動制御装置。
【請求項5】
前記設定情報は、第五設定情報(541),第六設定情報(542)であり、
前記第五設定情報(541)に関しては、
前記連動元機器情報に、連動元となる人感センサが付属した空調機器群(60E)に関する情報を含み、
前記連動元条件台数情報に、前記連動元となる人感センサが付属した空調機器群(60E)の対象条件台数に関する情報である任意の台数以上を含み、
前記連動元条件動作情報に、前記連動元となる人感センサが付属した空調機器群(60E)の動作である人感知を含み、
前記連動先機器情報に、連動先となる接点入出力可能な照明機器群(80A)に関する情報を含み、
前記連動先機器情報に、前記連動先となる接点入出力可能な照明機器群(80A)の動作に関する情報である運転を含み、
前記第六設定情報(542)に関しては、
前記連動元機器情報に、連動元となる人感センサが付属した空調機器群(60E)に関する情報を含み、
前記連動元条件台数情報に、前記連動元となる人感センサが付属した空調機器群(60E)の対象条件台数に関する情報である全台数以上を含み、
前記連動元条件動作情報に、前記連動元となる人感センサが付属した空調機器群(60E)の動作に関する情報である人未感知を含み、
前記連動先機器情報に、連動先となる接点入出力可能な照明機器群(80A)に関する情報を含み、
前記連動先機器情報に、前記連動先となる接点入出力可能な照明機器群(80A)の動作に関する情報である停止を含み、
前記制御部(32)は、前記各設定情報(541,542)に基づいて、
前記第五設定値情報(541)の連動元機器である人感センサが付属した空調機器群(60E)のうち設定した台数以上が人感知していると判断した場合には前記第五設定情報(541)の連動先機器である接点入出力可能な照明機器群(80A)に運転命令を出すための制御要求情報を生成し、
前記第六設定情報(542)の連動元機器である人感センサが付属した空調機器群(60E)のうち全台数以上が人未感知と判断した場合には前記第六設定情報(542)の連動先機器である接点入出力可能な照明機器群(80A)に停止するための制御要求情報を生成し、
人感センサが付属した空調機器群(60E)が設定した台数以上が人感知した場合、接点入出力可能な照明機器群(80A)を運転し、同時に、人感センサが付属した空調機器群(60E)が全台数で人未感知の場合、接点入出力可能な照明機器群(80A)を停止することを特徴とする請求項2に記載の連動制御装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2012−209803(P2012−209803A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−74585(P2011−74585)
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(399048917)日立アプライアンス株式会社 (3,043)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(399048917)日立アプライアンス株式会社 (3,043)
【Fターム(参考)】
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