説明

連結金具

【課題】
間仕切りなどの比較的簡易な構造物を組み立てる際、部材同士の連結に用い、作業性や汎用性などに優れ、コストダウンにも貢献できる連結金具を提供すること。
【解決手段】
一方材41と他方材51を連結する連結金具を、一方材41に面接触してネジ釘45等で固定される中央板11と、中央板11の両側面から突出する側面板21と、側面板21の先端から外側に展開して他方材51に面接触する脚状板31と、で構成する。脚状板31は、中央板11の四隅などに分散配置して、且つ個々の脚状板31には、保持溝34を設ける。施工時は、中央板11を一方材41に固定すると共に、ボルト状の固定具55を他方材51に打ち込んだ後、固定具55を保持溝に差し込み、最後に固定具55を完全に締め上げる。この連結金具は、簡単な工具だけで取り付け作業を行えるほか、中央板11と脚状板31が面接触できれば、あらゆる部材を連結できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、間仕切りなどの比較的簡易な構造物を組み立てる際、部材同士の連結に用いる連結金具に関する。
【背景技術】
【0002】
木造建築物の骨格を構成する柱や梁などの部材は、建物の強度を確保する上で極めて重要であり、その連結部についても、十分な剛性を確保する必要がある。そのため、連結部にホゾや仕口を加工するなどの対策が古くから講じられているが、最近では、現地での作業時間の短縮や、部材の断面欠損の抑制などのため、各種の金物を使用することも多い。この場合、金物を差し込むための溝や穴などを部材に加工する必要があるが、その作業は通常、プレカット工場で行われている。そのため精度に優れており、連結部の剛性を確保しやすく、また現地での作業時間も短縮できる。
【0003】
本願発明に関連のある技術として、次の特許文献1などが挙げられる。この文献には、主幹部材と結合部材を丁字状に接合する金具が開示されており、木材の経年変形による金具のズレを防止するため、正面に位置決めのための突起部を設けたことなどを特徴としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−331260号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
文献1で示される金具は、建物の強度を確保する上で極めて重要な箇所に使用される。そのため前記のように、金具を取り付けるための溝や穴などは、プレカット工場で精度良く加工する必要がある。ただし多くの建物は、柱や梁などの骨格だけで完成する訳ではなく、室内を区画する間仕切りなど、建物の骨格には該当しない比較的簡易な構造物も多数設けられる。このような簡易な構造物は、自重や人力などに対応できればよく、その部材同士を連結する際も、文献1のような金具は不要である。また間仕切りなどは、依頼主の要望で突発的に設計変更される場合があり、しかも施工後に改修されることも多い。
【0006】
このように、間仕切りの枠組などを連結する際は、必要十分な強度を確保した上で、その後の設計変更や取り外しにも対応できる柔軟性が要求される。なお、釘を打つだけの一般的な施工方法は、現地で自在に対応できる柔軟性があるものの、強度や作業性などに問題が生じやすい。そこで専用の金具を用いるべきだが、取り扱いやコストダウンを考慮して、丁字状や十字状やL字状など、あらゆる連結部で汎用的に使用できることが好ましい。
【0007】
本発明はこうした実情を基に開発されたもので、間仕切りなどの比較的簡易な構造物を組み立てる際、部材同士の連結に用い、作業性や汎用性などに優れ、コストダウンにも貢献できる連結金具の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の課題を解決するための請求項1記載の発明は、一方材と他方材の二部材の連結に用いる連結金具であって、ネジ釘等を打ち込むための取付孔を有し且つ一方材に面接触する中央板と、該中央板の両側面から直角または所定の交角で突出する側面板と、該側面板の先端から外側に展開し且つ他方材に面接触する脚状板と、からなり、前記脚状板は、一枚の側面板について間隔を空けて二枚以上設けてあり、且つ個々の脚状板には、他方材に打ち込まれた固定具を係止する保持溝またはダルマ孔を設けていることを特徴とする連結金具である。
【0009】
本発明による連結金具は、間仕切りの枠組など対面する部材同士の連結に用いられ、以降、連結される二部材は、一方材および他方材と称するものとする。なお本発明は、主に棒材同士の連結を想定しているが、条件によっては板材と棒材や板材同士の連結も可能である。また一方材および他方材は、集成材を含む木製を想定しているが、雌ネジなどを形成できれば、金属製や樹脂製でも構わない。
【0010】
連結金具は、一方材と他方材の間を跨ぐように配置され、中央板と側面板と脚状板と、で構成される。そのうち中央板は、矩形状で一方材に面接触するもので、さらに中央板の表面には、ネジ釘など各種釘類を挿通するための取付孔を形成している。したがって中央板を一方材に密着させた後、取付孔から一方材に向けてネジ釘を打ち込むと、連結金具が一方材に固定される。なおネジ釘の代用としては、平頭釘などが挙げられ、さらに一方材に雌ネジが形成してあれば、ボルトでも構わない。また取付孔は、単純な丸孔のほかダルマ孔とすることもでき、さらに一部が外部に開いた溝状とすることもできる。
【0011】
側面板は、中央板の左右側面から突出する計二枚の板状のもので、原則として中央板に対して直角に突出させるが、より小さい曲げ角度で突出させても構わない。なお側面板は、中央板を補強する機能を兼ね備えているため、中央板の左右側面の全域に設けてあり、中間で途切れることはない。
【0012】
脚状板は、側面板の先端を基点として、中央板から遠ざかる方向に展開する板状の部位であり、他方材に面接触する。ただし脚状板は、側面板の先端の全域から展開する訳ではなく、一部区間だけに限定している。したがって一枚の側面板だけを見た場合、ある程度の間隔を空けて二枚以上の脚状板が並ぶことになる。なお通常は、一枚の側面板の両端部から脚状板を展開して、中央板の四隅に脚状板が配置される形態になるが、昆虫の脚のように、六箇所に配置されることもある。
【0013】
脚状板を他方材に固定する際は、各種の固定具を用いる。固定具は、ネジ釘やボルトなど自在だが、円柱状でネジ山が形成されている軸部と、その一端のツバ状の頭部と、を有するものとする。そして個々の脚状板には、固定具の軸部を受け止めるため、保持溝またはダルマ孔を設けている。このように保持溝などを設けることで、他方材に固定具を打ち込んだ後、固定具を脚状板で受け止めることができる。なお脚状板に設けるのは、あくまでも保持溝またはダルマ孔であり、単純な丸孔を設けることは想定していない。というのも丸孔とすると、固定具を他方材に打ち込んだ後、固定具を丸孔の中に差し込むことができないからである。
【0014】
保持溝は当然ながら、固定具の頭部は通過できない大きさとして、しかも固定具の軸部は通過できる大きさとする。またダルマ孔の場合、大径の箇所は固定具の頭部を通過できる大きさとする。さらに保持溝やダルマ孔は、その形成方向を統一する必要がある。仮に保持溝が上面から下方に向けて切り欠かれているならば、上方から差し込まれる固定具を受け止めて、他方材を無理なく仮置きすることができる。
【0015】
本発明による連結金具で二部材を連結する際は、まず初めに中央板を一方材に面接触させた上、ネジ釘などを打ち込んで双方を一体化する。さらに他方材に固定具を打ち込むが、最初の段階では、固定具を完全に打ち込むのではなく、頭部と他方材との間にある程度の隙間を確保して、軸部の根元付近を露出させておく。次に他方材を移動して、露出している軸部を保持溝やダルマ孔に差し込む。そうすると、固定具は脚状板で受け止められ、他方材の仮置きが完了する。その後、一方材と他方材との隙間からスパナなどを差し込んで、固定具を完全に締め上げると、連結金具を介して一方材と他方材が連結される。
【0016】
本発明では、一方材と他方材が直に接触せず、双方が対面する空間に連結金具を介在させている。そのため一方材と他方材との境界には、側面板の高さに相当する隙間が生じており、この中にネジ釘や固定具の頭部が収容される。本発明は、中央板が接触する面と、脚状板が接触する面が確保できれば、あらゆる二部材を連結可能で、一方材の側面に他方材の端面が交わる丁字状や、一方材の両側面に他方材の端面が交わる十字状や、一方材の他方材の端部同士が直角に交わるL字状など、様々な連結部に対応できる。
【0017】
請求項2記載の発明は、側面板の形状に関するもので、同一の側面板から展開して隣接する二枚の脚状板の間には、側面板の先端を削り込んだ窓部を設けていることを特徴とする。側面板は、強度を確保するため、中央板の側面全域に設けている。しかし脚状板が展開していない箇所については、側面板の先端を削り込んで窓部を設けることもできる。この窓部は、他方材を仮置きする際、固定具の頭部を通過させるトンネルとして使用できるほか、電気配線などの通路としても使用でき、利便性の向上に貢献する。なお窓部は、全域が側面板で囲まれた閉じた形態でなく、必ず外部に開いているものとする。
【発明の効果】
【0018】
請求項1記載の発明のように、一方材と他方材を連結する連結金具を、中央板と側面板と脚状板で構成して、脚状板には、保持溝またはダルマ孔を設けることで、中央板の固定や、固定具の締め上げといった単純な作業だけで二部材を連結できる。本発明は、部材に溝や穴などをあらかじめ加工する必要がなく、全てを現地で簡単に実施でき、突発的な設計変更にも柔軟に対応できる。しかも連結金具を一方材に固定する作業や、他方材に固定具を打ち込む作業は、事前に床上などの安定した場所で実施でき、また二部材を実際に連結する際は、保持溝を利用して他方材を仮置きでき、作業性にも優れている。
【0019】
そのほか構造物を改修する際などは、固定具の頭部にスパナなどの工具を掛けて緩めて、部材を取り外すことができる。しかも本発明は、部材の断面形状が同じであれば、丁字状や十字状やL字状など様々な連結部に使用可能で、汎用性に優れており、同一のものを量産可能でコストダウンが容易であり、また施工の際も同一のものを大量に使用できるため、管理が容易で作業の効率化に貢献する。
【0020】
請求項2記載の発明のように、側面板に窓部を設けることで、他方材を仮置きする際、固定具の頭部の通過ルートが確保でき、作業性が改善する。特に、他方材の反対側が壁や柱などに接触して、その長手方向への移動が困難な場合に有効である。また部材に沿って電気配線などを敷設する場合、窓部を通路として使用でき、利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明による連結金具の形状例とその使用状態を示す斜視図と正面図である。
【図2】図1の連結金具で二部材を連結する際の途中段階と最終段階を示す斜視図である。
【図3】側面板に窓部を設けた効果を示す斜視図である。
【図4】水平に敷設された一方材の側面に複数の他方材を連結する形態を示す斜視図である。
【図5】図1とは異なる形状の連結金具を示す斜視図で、中央板と側面板が台形状に構成され、また脚状板にダルマ孔を設けている。
【図6】一方材と他方材が交角を有する場合に使用する連結金具を示す斜視図である。
【図7】脚状板を六枚とした連結金具を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1は、本発明による連結金具の形状例とその使用状態を示している。連結金具は、鋼板を所定の形状に切り出して曲げ加工したもので、中央に位置する中央板11と、この中央板11の左右側面から直角に突出する二枚の側面板21と、この側面板21の先端から直角に突出して中央板11の外側に展開する四枚の脚状板31と、で構成され、左右対称形である。なお素材となる鋼板は、強度の確保と加工性を考慮して、厚さ約3mmのものを使用している。
【0023】
中央板11には、ダルマ形状の取付孔12を上下二箇所に設けており、また二箇所の取付孔12の間に角形の中孔15を設けている。次に側面板21は、中央板11の左右側面の全域から突出しているが、脚状板31が途切れる区間は、中央板11に向けて切り欠かれた窓部23を設けている。そして脚状板31は、連結金具の四隅に位置しており、全てが中央板11と平行で、しかも中央板11との距離も等しく同一平面に並んでいる。さらに個々の脚状板31には、上方に開いた保持溝34を設けている。
【0024】
連結金具は、下方の図のように使用する。このように、垂直に延びる一方材41の側面と、水平に延びる他方材51の端面を突き合わせて、丁字状の連結部を構築する場合、連結金具は、一方材41と他方材51の間に挟み込まれる。なお一方材41は、中央部の断面図として描いており、実際はこの二倍の大きさである。中央板11は、一方材41の側面に面接触しており、さらに取付孔12から打ち込まれたネジ釘45によって一方材41に固定されている。
【0025】
他方材51の端面には、固定具55が打ち込まれている。固定具55は、汎用のボルトとネジ釘を組み合わせたような形状で、六角形の頭部57と、螺旋状のネジ山が形成された軸部58と、で構成される。固定具55は、他方材51と連結金具を一体化するために使用され、連結金具の保持溝34で受け止められる。そのため固定具55は、保持溝34に対応して配置する。なお最初の段階では、固定具55を完全に打ち込むのではなく、図のように、打ち込みを途中で止めて、頭部57を他方材51との間をわずかに空けて、軸部58の根元を露出させておく。
【0026】
連結金具を実際に使用する際、ネジ釘45や固定具55の打ち込みや、そのためのケガキは、一方材41や他方材51を所定の位置に据え付ける前に実施できるため、作業性が良好で精度も確保しやすい。しかも一連の施工は、電動ドリルなどの一般的な工具だけで対応できる。なお一方材41には、電気配線などを通過させるため、配線孔42が加工してあり、また他方材51の側面にも、同様の目的で配線溝52が加工してある。したがって、一方材41から他方材51に向けて配線を敷設する際は、配線孔42から中孔15を通過させて、さらに窓部23から配線溝52に埋め込むことができ、連結金具が配線の妨げになることはない。
【0027】
図2は、図1の連結金具で二部材を連結する際の途中段階と最終段階を示している。図1のように、一方材41の側面に連結金具を取り付けて、他方材51の端面に固定具55を打ち込んだ後、一方材41を所定の位置に据え付ける。次に他方材51を吊り上げて、斜め上方から連結金具に接近させていき、全ての固定具55を保持溝34に差し込む。この段階で他方材51は、上方の図のように連結金具で仮置きされ、以降、他方材51を人為的に支持する必要がなく作業性に優れる。
【0028】
他方材51が仮置きされた後、スパナなどの工具で固定具55を締め上げると、下方の図のように一方材41と他方材51が連結される。本発明において、実際に二部材を連結する際は、単に固定具55を締め上げるだけあり、連結部が高所などの悪条件でも作業を行いやすい。なお二部材の連結を終えた後も、固定具55の頭部57は露出しており、その後に他方材51を取り外すこともできる。
【0029】
図3は、側面板21に窓部23を設けた効果を示している。他方材51に打ち込まれた固定具55を保持溝34に差し込む際、通常は、連結金具の斜め上方から他方材51を接近させる。しかし他方材51の反対側に壁や柱などがある場合、他方材51を長手方向に移動させることができず、斜め上方からの接近が難しい。この対策として、側面板21に窓部23を設けている。
【0030】
施工の際は、連結の初期段階の図に示すように、まず連結金具のほぼ真横に他方材51を配置する。その際、他方材51の端面下方に打ち込まれた固定具55が、窓部23の延長線上に位置するよう調整を行う。そして他方材51を水平に移動させていくと、連結の途中段階の図に示すように、左下の固定具55の頭部57が窓部23を通過して、奥の方に進むことができる。このように窓部23を設けることで、固定具55の通過ルートを確保でき、様々な状況で二部材を連結できるようになる。
【0031】
図4は、水平に敷設された一方材41の側面に複数の他方材51を連結する形態を示している。連結金具は、これまでに示した丁字状の連結部のほか、このような十字状の連結部を構築することもできる。この図の連結部は、同一の連結金具を四個使用しており、一方材41の各側面に一個の連結金具を面接触させた上、ネジ釘45で固定している。なお一方材41の左右両側面に固定される連結金具は、中央板11を直立させているが、一方材41の上下両面に固定される連結金具は、中央板11を一方材41の長手方向に沿わせており、一方材41の内部でネジ釘45同士が干渉することを防止している。そのほか垂直に延びる他方材51を連結する際は、他方材51を水平方向に移動させて、固定具55を保持溝34の奥に差し込んだ後、固定具55を締め上げる。
【0032】
図5は、図1とは異なる形状の連結金具を示している。この連結金具は、中央板11と側面板21が直交しておらず、所定の交角を有している。側面板21は、中央板11と脚状板31を一体化するもので、一方材41と他方材51のいずれにも接触することはなく、施工後も外部に露出している。そのため形状に制約が少なく、このように中央板11と側面板21を台形状に構成することもできる。
【0033】
さらに脚状板31には、保持溝34ではなくダルマ孔36を設けている。この場合、固定具55の頭部57は、ダルマ孔36の上方を通過できる大きさとしている。したがって他方材51に固定具55を打ち込んだ後、ダルマ孔36の上方に頭部57を差し込み、軸部58を受け止めることができる。このような施工方法が可能となるよう、脚状板31には、軸部58よりもわずかに直径の大きい丸孔を設けることはできない。
【0034】
図6は、一方材41と他方材51が直角ではなく、交角を有する場合に使用する連結金具を示している。間仕切りなどの構造物は、できるだけ部材同士が直角に交わるように設計されるが、やむを得ず交角が生じることもある。本発明は、原則として平行する二面を連結するが、側面板21と脚状板31との交角などを調整することで、二部材が交角を有する場合にも柔軟に対応できる。ただし連結金具の形状は、交角によって変更する必要があり、汎用性を確保することは難しいが、ある程度の規格化は可能である。
【0035】
図7は、脚状板31を六枚とした連結金具を示している。このように脚状板31は、片側二枚に限定される訳ではなく、三枚以上とすることもできる。なお隣接する二枚の脚状板31の間には、窓部23を設けている。またこの図では、固定具56として汎用のボルトを使用している。この固定具56を他方材51に取り付けられるよう、他方材51の端面に軸穴53を加工してラグスクリュー54を打ち込んでいる。ラグスクリュー54の一端面には、雌ネジ59が形成してあり、固定具56を螺合できる。
【符号の説明】
【0036】
11 中央板
12 取付孔
15 中孔
21 側面板
23 窓部
31 脚状板
34 保持溝
36 ダルマ孔
41 一方材
42 配線孔
45 ネジ釘
51 他方材
52 配線溝
53 軸穴
54 ラグスクリュー
55 固定具
56 固定具(ボルト)
57 頭部
58 軸部
59 雌ネジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方材(41)と他方材(51)の二部材の連結に用いる連結金具であって、
ネジ釘(45)等を打ち込むための取付孔(12)を有し且つ一方材(41)に面接触する中央板(11)と、
該中央板(11)の両側面から直角または所定の交角で突出する側面板(21)と、
該側面板(21)の先端から外側に展開し且つ他方材(51)に面接触する脚状板(31)と、
からなり、
前記脚状板(31)は、一枚の側面板(21)について間隔を空けて二枚以上設けてあり、且つ個々の脚状板(31)には、他方材(51)に打ち込まれた固定具(55、56)を係止する保持溝(34)またはダルマ孔(36)を設けていることを特徴とする連結金具。
【請求項2】
同一の側面板(21)から展開して隣接する二枚の脚状板(31)の間には、側面板(21)の先端を削り込んだ窓部(23)を設けていることを特徴とする請求項1記載の連結金具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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