説明

遅延素子の遅延寄与決定を有する時間−デジタル変換

【課題】本発明は、時間−デジタル変換に対応する方法に関する。
【解決手段】遅延素子(126.1、...、126.N)の少なくとも1つのチェーンを備える時間−デジタル変換器(110)であって、前記遅延素子(126.1、...、126.N)のチェーンのステータスが変換する時間間隔に関連するデジタル信号を表し、前記時間−デジタル変換器(110)が、遅延素子(126.1、...、126.N)の中で転送されるパルスを基準にして統計的に等しく分散された可変位置を有するトリガ信号(154)を供給する手段(156)であり、前記較正トリガ信号(154)に応じて遅延素子(126.1、...、126.N)の前記チェーンのステータスを捕捉する手段(130)であって、前記ステータスは前記遅延素子(126.1、...、126.N)の遅延時間によって決まり、前記較正トリガ信号(154)に応じて、パルス位置の発生に基づく前記遅延素子(126.1、...、126.N)の全遅延に対する少なくとも幾つかの前記遅延素子(126.1、...、126.N)の実寄与を決定する手段と、前記時間間隔を前記デジタル信号(168)に変換する際に、少なくとも幾つかの前記遅延素子(126.1、...、126.N)の前記実寄与を考慮する手段(164)とを備えることを特徴とする時間−デジタル変換器(110)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、時間−デジタル変換器及び時間−デジタル変換の方法に関する。
【0002】
本発明の目的は、改良された時間−デジタル変換の提供である。この目的は独立請求項により解決される。更なる実施形態は従属請求項において示す。
【背景技術】
【0003】
本発明の実施形態によると、時間−デジタル変換器は少なくとも一つの遅延素子のチェーンを備えることを実現する。一実施形態においては、遅延素子は最初の遅延素子と最後の遅延素子を有する直列で配列される。代替的な実施形態においては、遅延素子のチェーンが閉ループで生成され、発振のために励起できる閉リングを確立し、リング発振器を形成する。
【0004】
実施形態では、例えばタイムスタンプ用途または時間間隔測定のために時間−デジタル変換を実現できる。代替的な実施形態は、デジタルシステムにおけるジッタ測定、動的位相ロックループ測定、高い線形性を備えた位相変調または周波数変調された搬送波の復調、及び/又は高い線形性を備えたアナログ/デジタル変換に応用できる。高分解能の時間−デジタル変換器は、例えば飛行時間型の粒子検知器、レーザ測距器、及びロジックアナライザ等の数多くの測定システムに応用される。材料表面分析の工業的方法においてのみならず、素粒子物理学の実験にも使用される近代的な飛行時間型分光法システムは、時間−デジタル変換器が1nsをはるかに下回る分解能、低い不感時間、及び大きなダイナミックレンジを要する。
【0005】
一実施形態において、トリガ信号を供給する手段は、時間内におけるすべてのパルス位置が等しい確率を有するよう、選択される。一実施形態において、既存システムの、どの安定クロックも前記遅延素子によって形成されるリング発振器の周波数の倍数、又は副倍数に近接し過ぎず使用されることができる。前記リング発振器の周波数はトリガソースから独立しているので、前記トリガ率に相互関連はない。
【0006】
一実施形態において、前記較正トリガ信号に応じて前記遅延素子のチェーンの前記ステータスを捕捉する手段は、前記トリガ信号によるクロックされるレジスタによって実現される。前記レジスタは、前記遅延素子のチェーンの前記ステータスを読み出す。パルス位置論理演算装置は、前記トリガ信号が立ち上がりエッジ及び/又は前記トリガ信号が立下りエッジを有する時点での前記遅延素子のチェーン内での前記パルスの前記位置を決定する。前記パルス位置は、変換時のデジタル形式での比較基準である。
【0007】
較正段階の間、全ての可能性のあるパルス位置は同じ確率を引き起こし、等配分となる。全く同じ遅延時間を持つ理想的な遅延素子のために、結果のパルス位置もまた等配分されるであろう。前記複数の遅延素子の個々の遅延時間の変化、それらの変化は、温度、圧力、湿度、及び/又は時効効果というような、物理的な環境の状態変化が起こる製造から起こるかもしれないが、その変化が原因で、結果のパルス位置は等配分されない。
【0008】
一実施形態によると、前記非等配分は物理的に補正はされないが、復調され、数値化される。前記時間間隔を前記デジタル信号に変換する際、前記遅延素子のチェーンの全遅延への、前記少なくとも幾つかの、好ましくは前記遅延素子の全ての実寄与が決定され、その後、考慮される。一実施形態において、前記遅延素子の前記ステータスを捕捉する前記レジスタの入力数は、遅延素子の数と等しい、又はより多くなる。各入力は特定の対応する遅延素子に割り当てられることが可能である。
【0009】
一実施形態において、前記変換器は粗時間変換装置、及び微細時間変換装置を備え、結果として、それらは結合される。前記粗時間変換装置は、システム、又は変換器クロックのクロックエッジの数を数えることが可能である。前記遅延素子のチェーンは、前記粗時間変換装置の一部か、及び/又は微細時間変換装置の一部となることが可能である。一実施形態において、前記遅延素子のチェーンは、前記粗時間変換装置の一部、および前記微細時間変換装置の一部となるリング発振器として配置される。単独の粗時間カウンタは、前記リング発振器の前記振幅期間数を数えることが可能であり、前記期間数は変換する時間の粗時間部を表わす。そのような実施形態は、前述の較正なしでも、先行技術よりも好都合である。
【0010】
一実施形態において、前記粗時間変換装置は、前記遅延素子のチェーン内で互いから遠く離れる遅延素子に結合される少なくとも2つの粗時間カウンタ、例えば、前記チェーンの中央位置内の第1粗時間カウンタ、及び前記チェーンの終端の第2粗時間カウンタを備える。前記粗時間カウンタの出力は、前記変換の前記結果への、前記遅延素子の、及び/又は前記粗時間カウンタの、いかなる一時的効果も避けるための前記チェーン内での前記パルスの前記位置からさらに離れている前記変換に寄与するために選ばれる。
【0011】
一実施形態において、前記遅延素子は、上述の較正を使用する単独の遅延チェーンに並べられる。代替的な実施形態においては、前記変換器は、例えば、前記変換器が遅延素子の2つの開チェーン(閉ループのない)を備えるバーニア遅延線を備える、少なくとも2つの遅延素子のチェーンを備える。前記第1チェーンの前記遅延素子の前記遅延時間は、前記第2チェーンの前記遅延素子の前記遅延時間よりも長い。第1のパルスは前記第1チェーンに注入され、デジタル信号に変換される時間間隔の後、第2のパルスが前記第2チェーンに注入される。前記遅延線が十分な長さである場合、前記第2のパルスは、前記第2チェーンの前記遅延素子のより短い遅延時間に起因して、前記第1のパルスに追いつく。前記第2のパルスが前記第1のパルスに追いつく前記位置は、前記第1のパルス及び第2のパルス間の時間間隔のためのデジタル形式での比較基準である。
【0012】
一実施形態において、変換される前記時間間隔と、前記第2のパルスが前記第1のパルスに追いつく前記位置との間の関係が構築される。各遅延素子の前記遅延時間での変化により、原則に反し、前記第1チェーンでの特定の遅延素子が、前記第2チェーンでの前記対応する遅延素子よりも短い遅延時間を持つことが可能である。これは、時間間隔と追い上げ位置との間の関係の非単調性をもたらすことができる。一実施形態において、前記特定の遅延素子は、前記第2チェーンの前記パルスが前記第1のチェーンの前記パルスに、最初に、及び/又は最後に追いつき、復調され、それ故に前記関係は構築される。これが、単調な関係をもたらすことは明確である。一実施形態において、上述の較正は、すぐれた精度をもたらし、時間−デジタル変換の線形性をもたらす、そのような単調なバーニア遅延線に適用することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
また、本発明は、時間−デジタル変換に対応する方法に関する。一実施形態において、ヒストグラムは、前記較正トリガ信号に応じて、前記遅延素子のチェーンの前記ステータスから生成される。前記ヒストグラムは、前記等配分された較正トリガ信号に応じて、各遅延素子における前記パルスの個別の発生頻度を表す。前記ヒストグラムは反転させられることが可能である。つまり、前記ヒストグラムから、前記正確な遅延時間は、各遅延素子について導かれることが可能である。一実施形態において、それらの“比較基準された”個々の遅延時間は、例えば参照テーブルに記憶されることが可能であり、前記時間が前記デジタル信号に変換する際に、考慮されることが可能である。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の実施形態は、任意の種類のデータキャリアに記憶できる、またはそれ以外の場合、任意の種類のデータキャリアによって提供可能であり、任意の適切なデータ処理装置の中、または任意の適切なデータ処理装置によって実行される可能性がある1つまたは複数の適切なソフトウェアプログラムによって、部分的にまたは完全に具現化または支援可能である。ソフトウェアプログラムまたはルーチンは、好ましくは、較正段階の間及び/又は変換段階の間に、特にパルス位置をデジタル時間値に関連付けるステップの間、粗カウンタを選択する決定のための補正表に従った関連デジタル時間値の補正の間、及び/又は粗時間カウンタ装置と微細時間カウンタ装置の出力の結合の間に適用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の他の目的及び実施形態に付随する利点の多くは容易に認識され、添付の図面とともに以下の詳細な実施形態の説明を参照することにより、より良く理解できよう。実質的または機能的に同一または同様の特徴は、同一の参照符号により参照する。
【0016】
図1は、リング発振器24を備える時間−デジタル変換器10を示す。時間−デジタル変換は粗時間変換と微細時間変換の組み合わせである。粗時間は、安定した基準クロック16に接続されている第1入力14と、Dフリップフロップ20の出力に接続されている第2入力18を有する粗時間変換装置12によって決定する。第2入力18は粗カウンタ12のCOUNT ENABLE(CE)を表す。カウント値Cは変換する粗時間を表す出力22で出力される。
【0017】
パルスは、複数の遅延要素26と奇数のインバータ28とを備えるリング発振器24で計算される。各遅延素子26と前記インバータ28の出力は、第2微細時間レジスタ32のみならず第1微細時間レジスタ30にも接続される。リング発振器24の状態は、Dフリップフロップ20の入力のみならず、第1微細時間レジスタ30の入力36にも接続されるトリガ信号34の上りエッジに応じて第1微細時間レジスタ30で捕捉される。第1パルス位置論理装置38が、トリガ信号34の上りエッジの時点のリング発振器24の中のパルス位置を決定する。
【0018】
クロック16の続く上りエッジで、リング発振器24の状態が第2微細時間レジスタ32で捕捉される。第2パルス位置論理装置40は第2微細時間レジスタ32と接続され、クロック信号16の続く上りエッジの時点のリング発振器24内のパルス位置を決定する。第1パルス位置論理装置38と第2パルス位置論理装置40の出力がデルタ時間計算装置42と接続され、その出力44が微細時間を表す。
【0019】
図2は、図1の時間−デジタル変換器10に対応するパルス図を示す。上方の線はトリガ信号34の上りエッジを示す。これに対応して、第1レジスタ30はその状態を「状態1」に変更する。3番目の線は、安定した基準信号であるクロック16を示す。粗時間変換装置12の第2入力18でのCOUNT ENABLE(CE)信号は4番目の線に示され、クロック16から導出され、Dフリップフロップ20の出力によって提供される。CE=0の場合には、粗時間変換装置12はカウントを停止し、その出力22での最後の状態Cを保つ。最後の線は第2レジスタ32の「状態2」を表す。
【0020】
実際に、多くの個々のバッファ遅延素子26の不一致によって微細時間測定の非線形性が生じる。微細時間変換と粗時間変換の組み合わせは、特に粗カウントの境界で非単調性を生じさせ得る。このことは粗変換と微細変換は異なる周波数に基づく、つまり粗時間変換はクロック周波数に基づき、微細時間変換はリング発振器24の周波数に基づいているためである。加えて、微細時間変換中では、トリガ信号34とクロック信号16に応じてリング発振器24の状態を捕捉するために、異なる経路を使用する。異なる経路の使用により、さまざまな不一致が起こり得る。さらに、大きなパルス位置論理装置38、40が二機必要になる。
【0021】
別の時間−デジタル変換は、微細時間測定のためにバッファ遅延チェーンにトリガ信号を注入することを含む。パルス位置は、次のクロックエッジで捕捉される。クロックは粗時間の基準としてもカウントされる。個々のバッファ遅延素子の不一致が、微細時間測定の非線形性を生じさせる。さらに、遅延チェーンの非連続動作は、熱変化と対応する遅延ドリフトを引き起こす。
【0022】
別の時間−デジタル変換は、トリガによってアナログランプを開始することを含む。次のクロックエッジがランプを停止し、到達したランプレベルが微細時間の基準として使用される。クロックは粗時間の基準としてもカウントされ、トリガは対応する粗時間カウンタの状態を捕捉する。アナログランプ信号の線形性が、微細時間変換の線形性を制限する。
【0023】
図3は本発明の実施形態を示す。時間−デジタル変換器110は、1つのインバータ128と、それぞれが個々の遅延時間τ1、τ2、...τNを有するn個の遅延素子126.1、126.2、...、126.x、...126.Nを有する1つのリング発振器124を備える。中間遅延素子126.Xの入力が第1粗時間カウンタ112.1の入力に接続され、最後の遅延素子126.Nの出力が第2粗時間カウンタ112.2の入力に接続される。全ての遅延素子126.1、126.2、...、126.x、...126.Nの出力は個々に、レジスタ130の対応する入力に接続される。第1粗時間カウンタと第2粗時間カウンタ112.1、112.2の出力は、レジスタ130の対応する入力に接続される。
【0024】
レジスタ130の入力136は、入力152での選択信号に従って変換器110の変換モードと較正モードを選択する、または切り替える第1切替装置または選択装置150の出力に接続される。入力136がレジスタ130のクロックエントリである場合がある。較正モードでは、リング発振器124の中で転送されるパルスを基準にして統計的に等しく分散された可変位置を有するトリガ信号154が、レジスタ130の入力136に切り替わる。トリガ信号154は、トリガソースクロック158に基づいてトリガ信号ソース156によって提供される。変換モードでは、変換する時間を定めるエッジを備える時間信号160がレジスタ130の入力136に切り替わる。
【0025】
粗時間は、リング発振器のサイクルまたは期間をカウントすることによって測定する。図1の変換器10とは逆に、粗時間測定には基準クロックをカウントしない。時間信号160の上りエッジ及び/又は下りエッジがレジスタ130をトリガし、第1粗時間カウンタと第2粗時間カウンタ112.1、112.2のステータスのみならず、リング発振器124の完全なステータスも捕捉する。リング発振器124内の捕捉されたパルス位置は、時間信号160の対応するエッジの位置の微細時間測定の基準となる。
【0026】
レジスタ130は、パルス位置論理装置138に遅延素子126.1、126.2、126.Nのステータスに対応する出力信号を提供する。さらに、レジスタ130は、パルス位置論理装置138によって制御される第2の切替装置162に、第1粗時間カウンタと第2粗時間カウンタ112.1、112.2のステータスに対応する出力信号を、パルス位置論理装置138によって制御される第2切替え装置162に出力する。パルス位置論理装置138が、パルスが、例えば最後の遅延素子126.Nの位置の近くにまたはその位置にある等、リング発振器の最後に近いことを検出すると、第1粗カウンタ112.1の捕捉されたステータスが粗時間測定に使用される。そうでなければ、第2粗カウンタ112.2の捕捉されたステータスが粗時間測定に使用される。これにより、一貫性なく遷移する粗カウンタステータスを回避する。微細時間はリング発振器124の捕捉ステータスを使用して測定し、微細時間測定値と粗時間測定値を合わせる。粗時間測定のみならず微細時間測定にもリング発振器を使用することで、クロックをカウントする必要性を達成し、単調性を確保する。パルス位置論理装置138及びそれに続く論理装置は、ハードウェアまたはソフトウェアで、もしくはハードウェアとソフトウェアの組み合わせで実現可能である。
【0027】
図3の実施形態は、リング発振器124の較正のための方法及び構造をさらに備える。基本的な考え方は、リング発振器124のステータス、例えばリング発振器124の全ての遅延素子126.1、126.2、126.Nのステータスを無作為に捕捉することである。発生するパルス位置は遅延素子126.1、126.2、126.Nの個々の遅延に依存する。例えば、パルス位置の分散のヒストグラムのパターンに基づいて、各遅延素子126.1、126.2、126.Nの個々の遅延を決定可能である。
【0028】
第1切替装置152は、較正モードでトリガ信号154をレジスタ130の入力136に切り替える。パルス位置は多数の、例えばM個のトリガ信号154のそれぞれについて決定する。ヒストグラムを作成し、各パルス位置の補正値を計算し、微細時間補正表164に記憶する。
【0029】
変換モードでは、変換する時間を定めるエッジを含む時間信号160がレジスタ130の入力136に切り替えられる。リング発振器124の中のパルス位置が捕捉され、正確な微細時間測定が得られる微細時間補正のための微細時間補正表164を調べるパルス位置論理装置138に転送される。微細時間値Fと粗時間値Cは、その出力でデジタル信号168として変換した時間を提供する結合装置166によって結合される。この方法によって非侵襲的較正が可能になる。つまり、リング発振器124は較正のために中断されることはなく、変換器110の構造においてはいかなる変更もない。較正には関連するハードウェアオーバーヘッドも必要ではなく、特に時間基準も必要としない。トリガ信号154は、無作為または決定論的、または例えば安定したクロックのように周期的である場合もある。
【0030】
図4は、補正表164に記憶される補正値の計算を示し、Nはリング発振器124のステージ数であり、Mは較正中のトリガ信号154の数であり、M>>N,pmはM個のトリガのそれぞれのパルス位置であり、hnはヒストグラムを表す。例えば、パルス位置pmの発生はnに等しく、Fkは、1に等しいリング遅延を完了するために正規化されるパルス位置kのための補正された微細時間値等の補正表164の内容を表す。
【0031】
図5は、総リング遅延の較正を示す。第1切替装置152が、レジスタ130の入力としてトリガ信号154を選択する。2つのトリガイベントが、安定した、既知のクロック158の正確にL個の期間により分けられる時間T1とT2で生成される。パルス位置p1とp2のみならず、第1粗時間変換装置と第2粗時間変換装置112.1、112.2の値C1とC2も記録される。変形として、較正の最初のトリガと最後のトリガを使用できる。微細遅延較正は無視することができ、十分に大きいLを使用してF(p)=p/Nである。微細時間測定は無視することができ、十分に大きいLを使用してt=tR×Cである。
【0032】
変換はリングサイクル境界において単調であり、リング発振器124のステータスを捕捉するためのただ1つの経路により較正が簡略化される。周波数ドリフトは、自走リング発振器124のために削減できる。リング発振器124の残りの周波数ドリフトは容易に補正できる。リング発振器124の動作は、較正モードと変換モードの間で変更されないため、正確である。
【0033】
前述の実施形態では粗遅延と微細遅延の間の完璧な境界が得られ、例えばリング発振器または単一の遅延チェーンによって得られる単調性がヒストグラム較正を可能にし、正に線形の変換が生じる。実施形態においてリング発振器が自走式であると、その周波数は固定されず、したがって絶対時間を直接的に測定することはできない。更なる実施形態では、遅延素子の少なくとも1つの開放された(閉ループではない)チェーンが、少なくとも微細時間変換のために使用される。
【0034】
図6は、時間−デジタル変換器210の更なる実施形態を示す。制御装置270が、アーミングARM信号272に応じて変換を開始する。制御装置270は、例えば2GHzという周波数で操作される粗カウンタ212に基準またはレジスタRCLKクロック274を出力する。制御装置270によって粗レジスタ278に出力されるレジスタロードRL信号276のため、粗カウンタ212のステータスは粗レジスタ278によって捕捉される。基準RCLKクロック274は、制御装置270に提供されるクロックCLK信号216に対応する。変換する時間信号を表すトリガTRG信号260の上りエッジまで、粗カウンタ212は基準クロックRCLK信号274の上りエッジごとに1をカウントする。
【0035】
制御装置270は、バーニア遅延線装置282の遅延素子の第2チェーンに遅延線DCLKクロック280の各パルスを注入する遅延線DCLKクロック280として、クロックCLK信号216を転送する。その第2チェーンの遅延素子は、一般的にはバーニア遅延線装置282の第1チェーンの遅延素子よりも大きな遅延時間を有する。つまり、T1>τ1である(図7を参照)。パルスDD信号281は、制御装置270によって転送されるトリガ信号260に応じて測定エッジを備える第1チェーンに注入される。前記測定エッジに続き、DD信号281は、所定の長さの較正パルスを規定する少なくとも1つの更なるエッジ、好ましくは少なくとも2つの更なるエッジを備える。一実施形態においては、較正パルスは、測定エッジについて、及び較正パルスについて同じ熱条件または他の条件を有するために可能な限り速やかに前記測定エッジに従う。一実施形態において、測定エッジと較正パルスの間の時間は1クロックと2クロックの間である。一実施形態においては、バーニア遅延線装置282は、1psの差がある遅延素子の約700ステージまたはグループを備える。
【0036】
第1遅延線と第2遅延線の遅延素子の各ステージまたはグループごとに、バーニア遅延線装置282は、例えば第1Dフリップフロップと第2Dフリップフロップ等の2つのフリップフロップを有するシフトレジスタを備える。バーニア遅延線装置282の全てのステージの第1Dフリップフロップの全ての出力は、バーニア遅延線装置282の第2B出力286を表す。これに対応して、全ての第2Dフリップフロップの全ての出力が、バーニア遅延線装置282の第1A出力284を生成する。
【0037】
第1出力284はパルス位置装置288に接続され、第2出力286は期間ステージ装置290に接続される。パルス位置装置288と期間ステージ装置290の出力は、較正パルスに応じて予想される遅延素子のチェーンの第1ステータスと、微細時間を求める際の前記較正パルスに応じた遅延素子の前記チェーンの現ステータスの間の偏差を考慮する補正装置292に接続される。粗時間TCを表す粗レジスタ278の出力296のみならず、微細時間TF測定を表す補正装置292の出力294も、結合装置266に接続される。結合装置266の出力268は、デジタル信号として変換される時間Tを提供する。
【0038】
バーニア遅延線装置282を用いる実施形態についての前述の絶対時間または期間の較正の代替として、またはそれに加えてヒストグラム較正が、リング発振器124(図3を参照)を用いる実施形態について前述したものと同様または同一に適用できる。較正トリガ装置267は、時間におけるパルス位置が等しい確率を有するように制御装置270に対してトリガTC信号269を提供する。
【0039】
図7は、図6に示すバーニア遅延線装置282の一好適な実施形態を示す。N−1個の遅延素子226.1、226.2、...226.N−1を備える第1遅延線は、遅延時間T1、T2、...TN−1を有するN個の遅延素子227.0、227.1、227.2、...227.N−1を備える第2遅延線より短い遅延時間τ1、τ2、...τN−1を有する。遅延線クロックDCLK信号280は、―図示の実施形態においてのみ―第1遅延線に対応物を有さない第2遅延線の先頭の遅延素子227.0に接続される。第2遅延線の以後の各遅延素子227.1、227.2,...227.N−1は、第1遅延線に対応物を有し、このようにして遅延素子226.1、227.1−226.2、227.2−...−226.N−1、227.N−1のN−1個のグループを形成する。第1Dフリップフロップ271と第2Dフリップフロップ273を備えるシフトレジスタが、遅延素子の各グループに関連付けられている。バーニア遅延線装置282の全てのグループまたはステージは同一であるため、以下では、遅延素子226.1、227.1によって形成される第1グループまたはグループについてのみ説明する。
【0040】
第1遅延線のパルスDD信号281は、第1Dフリップフロップ271のD入力のみならず、第1遅延素子226.1にも接続される。遅延線DCLKクロック280は先頭の遅延素子227.0に接続され、先頭の遅延素子の出力は第1Dフリップフロップと第2Dフリップフロップ271、273のクロックのみならず、第2遅延線の第1遅延素子227.1にも接続される。第1Dフリップフロップ271の出力は、第2Dフリップフロップ273のD入力に接続されるのみならず、バーニア遅延線装置282の第2出力286の第1ビットB[0]としても提供される。第2Dフリップフロップ273の出力は、バーニア遅延線装置282の第1出力284の第1ビットA[0]として提供される。一実施形態では、遅延素子226.1、227.1とシフトレジスタ271、273の組のグループ数は700であり、第1出力284の700ビットA[0]、...、A[699]及び第2出力286の700ビットB[0]、...B[699]が得られる。
【0041】
図8は、図6の変換器210の実施形態のタイミング図を示す。上方の線では、安定した基準クロックであり得るクロックCLK信号216が示されている。アーミングARM信号272が変換を可能にする。遅延線DCLKクロック280は、単にクロック信号216に対応するにすぎない。粗カウンタ212は、トリガTRG信号260の上りエッジが発生するまで基準RCLKクロック274のあらゆる上りエッジをカウントする。カウントされた数、例えば、「2」は、粗カウンタ212からレジスタ278にRD信号としてロードされ、粗時間信号296として結合装置266に提供されうる。
【0042】
一実施形態においては、デジタル信号に変換する時間は、トリガTRG信号260の上りエッジと、遅延線クロックDCLK信号280の先行する上りエッジの間の時間差t1である。また、変換する時間は、t1によって定められる、またはt1を含む時間間隔でもあり得る。対応する情報は、バーニア遅延線装置282の第2B出力286で最初に利用できる。トリガTRG信号260の上りエッジは、パルスDD信号281によって採用される。所定の時間後にバーニア遅延線装置282の第1遅延線の中に注入されるパルスDD信号281の上りエッジに続いて、時間において既知の位置及び/又は既知の持続時間t3−t2の較正パルスが、遅延素子の前記チェーンに注入される。遅延素子のチェーンの特定のステータスが、前記較正パルスに応じて予想される。前記較正パルスに応じた遅延素子の前記チェーンの現ステータスは遅延クロック280のパルスのために捕捉され、バーニア遅延線装置282の第2B出力286で提供され、同時に、変換する時間t1に対応する第2B出力286の前値がバーニア遅延線装置282の第1A出力284にシフトされる。
【0043】
第1遅延チェーンと第2遅延チェーンの遅延素子の個々の遅延時間τ1、τ2、...の変動、つまり一致した個々の遅延素子の実際の遅延時間と名目遅延時間の偏差のため、第1遅延線と第2遅延線の遅延の差は符号を変更することがあり、従って蓄積した遅延が単調ではない可能性がある。ヒストグラム較正は単調性を必要とするため、バーニア遅延線装置282の出力は単調性を確保するために処理しなければならない。
【0044】
パルス位置装置288は、例えばバーニア遅延線装置282の第1A出力284における最初の「1」の、または最後の「0」の位置を示す等の規則を適用することによって単調性を提供する。例えば、バーニア遅延線装置282は、つまり「000...01011111」として符号化された温度計のように、第1A出力284に700ビットを提供する。パルス位置装置288で実現される規則は、例えば最後の「0」の位置を示すことである。前記に示した例では、最後の「0」は、後から数えて6番目の位置にある。第1A出力284の700<210ビットの場合、パルス位置装置288の出力での数字N1は10ビット幅である。従って、最後の「0」の6番目の位置は、パルス位置装置288の出力でのバイナリコード中に「0000000110」として示される。このような規則を適用すると、パルス位置装置288の出力N1が単調になる。
【0045】
図9は、図6に示す変換器210の補正装置292の実施形態を示す。期間ステージ装置290は、例えばバーニア遅延線装置282の第2B出力286から得られる時間t3−t2(図8を参照)の測定値等の較正パルスの実際の測定値を表す信号N32を提供する。切替及び/又は差生成装置281は、信号N32または信号N32と較正信号Ncalの差を期間補正表283に転送する。一実施形態においては、切替及び/又は差生成装置281は、前記較正パルスに応じて予想される遅延素子の前記チェーンの第1ステータスと、前記較正パルスに応じた遅延素子の前記チェーンの現ステータスの偏差または差異を計算する。結果は4ビットワードとして期間補正表283に転送してもよい。
【0046】
一実施形態においては、期間補正表283が、較正パルスに応じた予想ステータスと現ステータスの偏差または差異に応じて補正値を割り当てる。補正値は較正パルスの予想される長さ及び/又は実際の長さに依存してよい。補正値は、加重装置285に6ビットワードとして転送し得る。
【0047】
例えば10ビットワードであるパルス位置装置288の出力N1は、ステージ補正表287に接続され、パルス位置装置288の出力N1に応じて例えば10ビットワードである大まかな補正値を求める。大まかな補正値は第1補正値を表し、加算器装置289のみならず加重装置285にも接続される。加重装置285は、例えば期間補正表283によって割り当てられる補正値で、第1補正値を乗算した結果として第2補正値を計算する等、期間補正表283によって割り当てられる補正値に応じて第1補正値を加重することによって、加算器装置289に第2補正値を出力する。加算器装置289の出力で、補正された微細時間TFが結合装置266に提供される。一実施形態において、参照テーブルは、期間補正表283及び/又はステージ補正表287に記憶される。期間補正表283は、前述のように長さt3−t2の較正パルスを使用する絶対期間から得られる補正を表し得る。段補正表287はヒストグラム較正から生じる補正を表し得る。従って、ステージ補正表287は、図4について説明したものと同様に計算できる。バーニア遅延線装置282の状態を無作為に捕捉するために、例えば粗周波数に、つまりパルス位置に統計的に無相関であるリング発振器のような適切な較正トリガ信号ソース267を使用する。他のクロックソースも使用される可能性がある。一実施形態においては、高精度低ジッタクロックは不要であり、ジッタが乱数度を改善するので、代わりにクロックはジッタを備える。M個のトリガ信号のそれぞれのパルス位置pmを決定し、ヒストグラムを作成し、パルス位置発生がステージ遅延に比例するという事実のために微細時間補正表を計算する。変換中、パルス位置pを決定し、参照テーブルから補正値を選択する。これにより、通常の動作を中断することのない非侵襲的較正が得られ、安定した周波数のみを必要とし、更なるハードウェアをわずかにしか必要としないか、または更なるハードウェアを全く必要とせず、及び/又は時間基準も必要としない。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】リング発振器を備える時間−デジタル変換器を示す図である。
【図2】図1の時間−デジタル変換器に対応するパルス図である。
【図3】本発明の実施形態を示す図である。
【図4】補正表に記憶される補正値の計算を示す図である。
【図5】総リング遅延の較正を示す図である。
【図6】時間−デジタル変換器の更なる実施形態を示す図である。
【図7】図6に示すバーニア遅延線装置の一好適な実施形態を示す図である。
【図8】図6の変換器の実施形態のためのタイミング図を示す図である。
【図9】図6に示す変換器の補正装置の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
【0049】
210 時間−デジタル変換器
212 粗カウンタ
216 クロックCLK信号
260 トリガ信号
266 結合装置
267 較正トリガ装置
269 トリガTC信号
270 制御装置
272 アーミングARM信号
274 基準RCLKクロック
276 レジスタロードRL信号
278 粗レジスタ
280 遅延線DCLKクロック
281 パルスDD信号
282 バーニア遅延線装置
284 第1出力
286 第2出力
288 パルス位置装置
290 期間ステージ装置
292 補正装置
294 補正装置292の出力
296 粗レジスタ278の出力

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遅延素子(126.1、...、126.N)の少なくとも1つのチェーンであって、前記遅延素子(126.1、...、126.N)の前記チェーンのステータスが、変換される時間間隔に関するデジタル信号を表す遅延素子のチェーンと、
遅延素子(126.1、...、126.N)の中で転送されるパルスを基準にして統計的に等しく分散された可変位置を有するトリガ信号(154)を供給する手段(156)と、
前記較正トリガ信号(154)に応じて遅延素子(126.1、...、126.N)の前記チェーンのステータスを捕捉する手段(130)であって、前記ステータスは前記遅延素子(126.1、...、126.N)の遅延時間によって決まる、手段(156、130)と、
前記較正トリガ信号(154)に応じて、パルス位置の発生に基づく前記遅延素子(126.1、...、126.N)の全遅延に対する少なくとも幾つかの前記遅延素子(126.1、...、126.N)の実寄与を決定する手段と、
前記時間間隔を前記デジタル信号(168)に変換する際に、少なくとも幾つかの前記遅延素子(126.1、...、126.N)の前記実寄与を考慮する手段(164)と、
を備えることを特徴とする時間−デジタル変換器(110)。
【請求項2】
前記遅延素子(126.1、...、126.N)のチェーンの前記ステータスがレジスタ(130)に捕捉され、前記レジスタ(130)は、前記遅延素子(126.1、...、126.N)のチェーンにおいて遅延素子(126.1、...、126.N)の第2の数に対応する最初の入力数を有する、
請求項1または前記請求項のいずれか一項に記載の時間−デジタル変換器(110)。
【請求項3】
各遅延素子(126.1、...、126.N)が前記レジスタ(130)の対応する入力に結合される、
請求項2に記載の時間−デジタル変換器(110)。
【請求項4】
前記時間−デジタル変換器(110)は粗時間変換装置(112.1、112.2)、及び微細時間変換装置を備え、少なくとも幾つかの前記遅延素子(126.1、...、126.N)の前記実寄与は前記微細時間変換装置内で使用される、
請求項1または前記請求項のいずれか一項に記載の時間−デジタル変換器(110)。
【請求項5】
前記遅延素子(126.1、...、126.N)のチェーンはリング発振器(124)として配置される、
請求項1または前記請求項のいずれか一項に記載の時間−デジタル変換器(110)。
【請求項6】
粗時間変換装置(112.1、112.2)が前記リング発振器(124)の異なる遅延素子(126.1、...、126.N)に結合される少なくとも二つの粗時間カウンタ(112.1、112.2)を備える、
請求項5に記載の時間−デジタル変換器(110)。
【請求項7】
パルス位置装置(138)が前記少なくとも二つの粗時間カウンタ(112.1、112.2)のうち、粗時間測定のためにどちらを選択するかを決定し、前記選択は、前記リング発振器(124)の前記遅延素子(126.1、...、126.N)のチェーン内での前記パルス位置によって決められる、
請求項6に記載の時間−デジタル変換器(110)。
【請求項8】
前記時間−デジタル変換器は、少なくとも二つの遅延素子のチェーンを有し、第1チェーンの遅延素子は、一般的には、第2チェーンの遅延素子と比較して、大きな遅延時間を有し、第1および第2チェーンのステータスは、前記第1チェーンに追いつく前記第2チェーンに転送されるパルスでの、前記第1または第2遅延チェーン内で、特定の遅延素子を置くために捕捉され、評価される、
請求項1または前記請求項のいずれか一項に記載の時間−デジタル変換器。
【請求項9】
変換される前記時間間隔と前記デジタル信号間の関係は、最初および/または最後に前記第1チェーンに転送されるパルスに追いつく前記第2チェーンに転送されるパルスで前記第1または第2遅延チェーン内の遅延素子の復調によって単調になる、
請求項8に記載の時間−デジタル変換器。
【請求項10】
少なくとも一つの遅延素子(126.1、...、126.N)のチェーンを備える時間−デジタル変換器(110)を使用する時間−デジタル変換の方法であって、前記遅延素子(126.1、...、126.N)のチェーンのステータスは変換される時間間隔に関するデジタル信号を表わし、前記方法は、前記遅延素子(126.1、...、126.N)のチェーンの中で転送されるパルスを基準にして統計的に等しく分散された可変位置を有するトリガ信号(154)を供給するステップ、前記較正トリガ信号に応じて前記遅延素子(126.1、...、126.N)のチェーンの前記ステータスを捕捉し、前記ステータスは前記遅延素子(126.1、...、126.N)の遅延時間によって決まるステップ、前記較正トリガ信号に応じてパルス位置の発生に基づく前記遅延素子(126.1、...、126.N)のチェーンの全遅延に対する少なくとも幾つかの前記遅延素子(126.1、...、126.N)の実寄与を決定するステップ、及び、前記時間間隔が前記デジタル信号(168)に変換する際に、少なくとも幾つかの前記遅延素子(126.1、...、126.N)の前記実寄与を考慮するステップを備える方法。
【請求項11】
更には、前記較正トリガ信号(154)に応じて前記遅延素子(126.1、...、126.N)のチェーンの前記捕捉されたステータスを表すヒストグラム作成のステップを備え、前記ヒストグラムから少なくとも幾つかの前記遅延素子(126.1、...、126.N)の前記実寄与を送信する、
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
更には、参照テーブル(164)内の少なくとも幾つかの前記遅延素子(126.1、...、126.N)の前記実寄与を記憶するステップを備える、
請求項10または11に記載の方法。
【請求項13】
好ましくはデータキャリアに記憶され、コンピュータ等のデータ処理システム上で実行される際に、請求項10又は請求項10から12のいずれか一項に記載の方法を制御または実行する、
ソフトウェアプログラムまたはプロダクト。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2009−527158(P2009−527158A)
【公表日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−554608(P2008−554608)
【出願日】平成18年3月10日(2006.3.10)
【国際出願番号】PCT/EP2006/060637
【国際公開番号】WO2007/093222
【国際公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【出願人】(506347045)ヴェリジー(シンガポール) プライベート リミテッド (64)
【氏名又は名称原語表記】Verigy(Singapore)Pte.Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.1 Yishun Ave. 7, Lot 1937C, 1935X, 1975P, Singapore 768923
【Fターム(参考)】