説明

遊技場内情報表示方法及び遊技場内情報表示装置

【課題】 現在の遊技場内において、特定の遊技者が遊技している遊技機を判断可能、あるいは遊技者の傾向が容易に判断可能な遊技場内情報表示方法及び遊技場内情報表示装置を提供する。
【解決手段】 遊技場内の各遊技機の配置を示す遊技機配置マップ64において、各遊技機で遊技している遊技者を特定し、特定した遊技者に関する遊技者情報を、遊技機配置マップ64内の各遊技機毎に識別可能に表示する。また、遊技者情報は、当該遊技者における、住所、性別、年齢、最新利用日、利用回数、使用金額、投入遊技媒体、払出遊技媒体、特賞回数、利用状況に応じて与えられたポイント、に関する情報、の少なくとも1つを含み、識別可能に表示する表示態様は、2種類以上の色彩、2種類以上の輝度、2種類以上の模様、2種類以上の形状、2種類以上の記号、2種類以上の点灯または点滅状態、の少なくとも1つを含む。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技場内情報表示方法及び遊技場内情報表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、遊技場では、集客率を向上させるために、当該遊技場の遊技者(会員等)に種々のサービスを提供して、他の遊技場との差別化を図っている。遊技者(会員等)に提供するサービスとしては、サービスデー情報、新台入替情報、遊技機毎の出玉状況の閲覧等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のサービスでは、画一的なサービスの提供しか行うことができず、各遊技者毎に、より適したサービスの迅速な提供、あるいは現在の遊技場内の遊技者の傾向(男性/女性、年齢層等)に応じたサービスの迅速な提供を行うことが困難であった。また、従来より、遊技場においては、画面上に遊技場内の遊技機の配置を示した、場内マップを表示させる遊技場内情報表示装置が用いられている。従来の遊技場内情報表示装置による場内マップ表示では、表示されたマップ内の遊技機を選択等すると、当該遊技機のアウト数(投入された遊技媒体の数等)、セーフ数(入賞して払出された遊技媒体の数等)、特賞回数等が表示される。しかし、これらは、マップ上に表示された各遊技機に関する情報であり、現在、その遊技機で遊技している遊技者に関する情報をマップ上に表すことができなかった。このため、例えば、どの遊技機が利用されているか、は判断できるが、当該遊技機で「誰が(どの遊技者が)」遊技しているかまでは判断できず、また、各遊技機で「どのような傾向(男性/女性、年齢層等)の遊技者が」遊技しているか等も判断できない。本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、適切なサービスを迅速に提供するために、現在の遊技場内において、特定の遊技者が遊技している遊技機を判断可能、あるいは遊技者の傾向が容易に判断可能な、遊技場内情報表示方法及び遊技場内情報表示装置を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための手段として、本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりの遊技場内情報表示方法である。請求項1に記載の遊技場内情報表示方法を用いれば、遊技機配置マップ内の各遊技機で遊技している遊技者の遊技者情報に基づいて、遊技者の傾向を識別可能に表示するため、視覚的に容易に判断可能である。このため、現在の遊技場内の遊技者の傾向(男性/女性、年齢層等)に応じたサービスの迅速な提供(性別、年齢層に合わせたBGM、冷暖房の調整等)を行うことが容易になり、集客率を向上させることができる。
【0005】また、本発明の第2発明は、請求項2に記載されたとおりの遊技場内情報表示方法である。請求項2に記載の遊技場内情報表示方法では、遊技者情報は、当該遊技者における、氏名に関する情報、住所に関する情報、性別情報、年齢に関する情報、当該遊技場の最新利用日に関する情報、当該遊技場の利用回数に関する情報、当該遊技場での使用金額に関する情報、当該遊技場での投入遊技媒体に関する情報、当該遊技場での払出遊技媒体に関する情報、当該遊技場での特賞回数に関する情報、当該遊技場の利用状況に応じて与えられたポイントに関する情報、当該遊技場での差玉に関する情報、の少なくとも1つを含む。また、遊技者情報の中から1つを任意に選択することが可能である。このため、識別可能に表示する際、様々な観点から遊技者の傾向を表示させることができる。また、任意に選択できるため、希望する観点から遊技者の傾向を表示させることができ、便利である。
【0006】また、本発明の第3発明は、請求項3に記載されたとおりの遊技場内情報表示方法である。請求項3に記載の遊技場内情報表示方法では、識別可能に表示する表示態様は、2種類以上の色彩、2種類以上の輝度、2種類以上の模様、2種類以上の形状、2種類以上の記号、2種類以上の点灯または点滅状態、遊技者情報を表現する文字、の少なくとも1つを含む。また、表示態様の中から1つを任意に選択することが可能である。このため、識別可能に表示する際、遊技者の傾向を、視覚的に容易に判断することができる。また、任意に選択できるため、遊技者の傾向を、より判断し易い表示態様を選択することができ、便利である。
【0007】また、本発明の第4発明は、請求項4に記載されたとおりの遊技場内情報表示方法である。請求項4に記載の遊技場内情報表示方法では、複数の組み合わせを設定することで、1回の表示で複数の観点に基づいた遊技者の傾向を、各観点毎に識別可能に表示することができる(例えば、性別を2種類以上の形状で識別可能に表示し、年齢を2種類以上の模様で識別可能に表示する等)。このため、現在の遊技場内の遊技者における、複数の傾向を、視覚的に容易に判断可能であり、適切なサービスの迅速な提供を行うことが容易になり、集客率を向上させることができる。
【0008】また、本発明の第5〜第6発明は、請求項5〜6に記載されたとおりの遊技場内情報表示装置である。請求項5〜6に記載の遊技場内情報表示装置では、管理装置は、遊技者情報と受付結果情報に基づいて、遊技者の会員識別情報と当該遊技者が遊技している遊技機の遊技機識別情報を認識する。そして、認識した遊技機識別情報と一致する遊技機配置マップ情報内の遊技機に対応させた遊技機識別情報から、遊技機配置マップ情報内において、「どの遊技機で」、「どの遊技者が」遊技しているか、を認識する。そして、認識した遊技者に関する遊技者情報の中から選択された1つの情報に基づいて、遊技機配置マップ情報内の遊技機を、識別可能に表示する。これにより、適切なサービスを迅速に提供するために、現在の遊技場内において、遊技者の傾向が容易に判断可能な遊技場内情報表示装置を実現できる。
【0009】また、本発明の第7発明は、請求項7に記載されたとおりの遊技場内情報表示装置である。請求項7に記載の遊技場内情報表示装置では、管理装置は、更に、各遊技機を識別可能に表示した遊技機配置マップ情報の中から任意の遊技機が選択されると、選択された遊技機で遊技している遊技者を特定可能な情報(会員識別情報、氏名に関する情報等)を含む遊技者情報を表示する。これにより、適切なサービスを迅速に提供するために、現在の遊技場内において、特定の遊技者が遊技している遊技機を判断可能な、遊技場内情報表示装置を実現できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明の遊技場内情報表示方法を用いた遊技場内情報表示装置の一実施の形態の概略図を示している。
●[全体構成]
管理装置10は、管理装置本体12と、モニタ13(表示手段等)と、キーボード14(入力手段等)で構成されており、通信回線にて、島管理ユニット20、遊技機端末装置30(会員識別情報受付手段等)、カードユニット40(使用金額検出手段等)と接続されている。管理装置本体12には、処理装置、記憶装置等が備えられており、通信回線を介した送受信処理、キーボード14からの入力の受付処理、各処理結果をモニタ13へ出力する処理、各情報を記憶する処理等を行う。なお、記憶装置は、管理装置10からアクセス可能であれば、どこに配置されていても良い。また、管理装置10は、管理者等の操作に基づいて、遊技場内の各遊技機の配置を示す遊技機配置マップにおいて、各遊技機で遊技している遊技者を特定し、特定した遊技者に関する遊技者情報を、所定の表示態様に分類し、分類した所定の表示態様毎に、遊技機配置マップ内の各遊技機を識別可能となるように、モニタ13に表示する。
【0011】遊技機50は、遊技機管理ユニット21(遊技状態検出手段等)に接続されており、当該遊技機50に関する遊技状態(投入遊技媒体に関する情報、払出遊技媒体に関する情報、特賞回数に関する情報等)を出力する。遊技機管理ユニット21(遊技状態検出手段等)は、接続された遊技機における、投入遊技媒体に関する情報(アウト数等)と払出遊技媒体に関する情報(セーフ数、アウト数とセーフ数の差等)と特賞回数に関する情報(始動回数、特賞回数、確率変動回数等)との中から少なくとも1つと、当該遊技機の遊技機ID(遊技機識別情報等)とを含む遊技状態情報を、接続された遊技機から検出し、島管理ユニット20に送信する。なお、遊技状態情報に含まれる遊技機IDは、接続された遊技機から検出するのでなく、予め各遊技機管理ユニット21に設定しておいてもよい。また、遊技状態情報に、遊技機IDの代わりに遊技機管理ユニットIDを含ませ、管理装置10内で、遊技機管理ユニットIDから遊技機IDに変換してもよい。このように、遊技状態情報には、投入遊技媒体に関する情報と払出遊技媒体に関する情報と特賞回数に関する情報との中から少なくとも1つと、遊技機IDに関する情報とが含まれている。島管理ユニット20は、各遊技機管理ユニット21から受信した遊技状態情報を、管理装置10に送信する。
【0012】遊技機端末装置30(会員識別情報受付手段等)は、遊技機50毎に設けられており、例えば、会員カード挿入口32と、キーボード33(入力手段等)と、モニタ31(表示手段等)を備えている。遊技機端末装置30は、会員カード挿入口32に会員カード35が挿入された場合、あるいは管理装置10から会員カードの受付指示信号を受信した場合等に、会員カード挿入口32に挿入されている会員カードの情報を読み取り、読み取った会員ID(会員識別情報等)と、自己が設けられている遊技機の遊技機ID(遊技機識別情報等)とを含む受付結果情報を、管理装置10に送信する。なお、受付結果情報に含まれる遊技機IDは、予め各遊技機端末装置30に設定しておいてもよいし、受付結果情報に遊技機IDの代わりに遊技機端末装置IDを含ませ、管理装置10内で遊技機端末装置IDから遊技機IDに変換してもよい。このように、受付結果情報には、会員IDと、遊技機IDに関する情報が含まれている。また、遊技機端末装置30は、遊技者等の操作に基づいて、管理装置10から各種の情報を受信してモニタ31に表示する。なお、カードユニット40に、会員カード挿入口32を設けた場合は、遊技機端末装置30を省略してもよい。
【0013】なお、会員識別情報の受付けは、上記に説明した会員カードから会員IDを読み取る方法の他にも、下記に示す方法で会員識別情報を受付けることができる。
(1)生体情報を会員識別情報として受付ける方法例えば、網膜パターン、指紋、声紋等、固体(生体)に固有の情報を、会員識別情報として光学的あるいは音響学的に読み取り、受付ける方法である。
(2)携帯電話等の携帯端末装置からの特定情報を受付ける方法携帯端末装置に会員識別情報を示すデータを記憶させておき、有線あるいは無線等で通信して受付ける方法である。また、携帯端末装置の表示手段に、光学的に読み取り可能な情報(バーコード、二次元コード等)を表示させ、会員識別情報として読み取り、受付ける方法もある。
(3)キーボード等から直接入力された値を受付ける方法会員識別情報、パスワード等をキーボード等から、会員が直接入力した値を、会員識別情報として受付ける方法である。
【0014】カードユニット40(使用金額検出手段等)は、遊技機50毎に設けられており、例えば、現金受付口41と、プリペイドカード払出口42と、プリペイドカード受付口43を備えている(なお、プリペイドカード払出口42とプリペイドカード受付口43は、別々でなく、共通であってもよい)。カードユニット40は、現金受付口41に投入された金額、あるいはプリペイドカード受付口43に挿入されたプリペイドカードから利用度数等に基づいた情報(使用金額に関する情報等)と、自己が設けられている遊技機の遊技機ID(遊技機識別情報等)とを含む使用金額情報を、管理装置10に送信する。なお、使用金額情報に含まれる遊技機IDは、予め各カードユニット40に設定しておいてもよいし、使用金額情報に遊技機IDの代わりにカードユニットIDを含ませ、管理装置10内でカードユニットIDから遊技機IDに変換してもよい。このように、使用金額情報には、使用金額に関する情報と、遊技機IDに関する情報が含まれている。
【0015】●[遊技場内情報の表示画面]
次に、図2を用いて、管理装置10のモニタ13に表示される、遊技場内情報の表示画面の例について説明する。例えば、管理者等が、管理装置10のキーボード14を操作し、遊技場内情報の表示操作を行うと、モニタ13に、遊技場内情報画面60が表示される。遊技場内情報画面60は、識別態様選択部61と、識別態様表示部62と、遊技場内マップ63とで構成されている。なお、画面の構成等は、本実施の形態に限定されるものではない。識別態様選択部61には、現在の遊技場内における、遊技者の傾向等を様々な切り口で分類するための、「指定期間(図2の61a)の選択部」、「識別観点(図2の61b)の選択部」等と、(管理者等が分類状態を)視覚的に容易に判断可能とするための、「識別方法(図2の61c)の選択部」を含んでいる。なお、以降の説明において、「選択」は、「入力」の概念をも含む。
【0016】また、「指定期間」には、過去1ヵ月(過去1ヵ月間の情報に基づいて識別)、過去1週間(過去1週間の情報に基づいて識別)、本日(今日の情報に基づいて識別)、全累積(過去の全ての期間の累積情報に基づいて識別)等が有るが、これらに限定されるものではない。「識別観点(遊技者情報の中から選択可能な項目等)」には、最新利用日(最新利用日に関する情報:当日を除く、最も近い過去の、当該遊技場の利用日)、利用回数(利用回数に関する情報:当該遊技場の利用日数)、使用金額(使用金額に関する情報)、RFM分析に基づくランク(最新利用日、利用回数、使用金額に基づいて判定したランクに関する情報)、アウト数(投入遊技媒体に関する情報)、セーフ数(払出遊技媒体に関する情報)、差数(投入遊技媒体及び払出遊技媒体に関する情報:アウト数とセーフ数の差)、始動回数(特賞回数に関する情報)、特賞回数(特賞回数に関する情報)、確率変動回数(特賞回数に関する情報)、氏名(氏名に関する情報)、年齢(年齢に関する情報)、性別(性別情報)、住所(住所に関する情報)、ポイント(利用状況に応じて与えられたポイントに関する情報)等が有るが、これらに限定されるものではない。「識別方法(所定の表示態様の中から選択可能な項目等)」には、2種類以上の色彩(赤、青、黄等)、2種類以上の輝度(白黒画面等に代表される異なる輝度等)、2種類以上の模様(縦線、横線、格子線等)、2種類以上の形状(○、△、□等)、2種類以上の記号(A、B、■、■等)、2種類以上の点灯または点滅状態(点灯、消灯、所定周期の点滅等)、遊技者情報を表現する文字(各会員の氏名等)が有るが、これらに限定されるものではない。
【0017】遊技場内マップ63には、当該遊技場内の遊技機の配置状態が、遊技機配置マップ64に表示される。遊技機配置マップ64内の各四角形が、各遊技機50に対応しており、各四角形には、遊技機ID(遊技機識別情報等)が対応づけられている。また、識別態様表示部62には、遊技機配置マップ64内の各遊技機の四角形の識別態様を示している。図2の例では、「識別観点(図2中の61b)」において「年齢」を選択し、「識別方法(図2中の61c)」において「模様」を選択した場合の例である。なお、この場合(識別観点:年齢の場合)は、「指定期間(図2中の61a)」で何を選択しても結果は同じである。(「識別観点」で「使用金額」、「利用回数」等を選択した場合に、「指定期間」の選択内容で結果が変わる。)
【0018】次に、図2に示す遊技場内情報情報画面60を表示する際の入力設定方法の例について説明する。管理者等は、管理装置10のキーボード14等を操作して、遊技場内情報の表示処理を起動し、モニタ13に遊技場内情報表示画面60を表示させる。起動の時点では、遊技機配置マップ64には、各遊技機で遊技している遊技者に関して識別可能に表示されていない。そして、管理者等は、キーボード14等を操作して、識別態様選択部61内の、指定期間61a、識別観点61b、識別方法61cの中から各々1つを選択し、「表示実行(図2中の65)」を選択する。図2の例では、指定期間61aの中から「過去1ヵ月」を選択し、識別観点61bの中から「年齢」を選択し、識別方法61cの中から「模様」を選択している。
【0019】ここで、識別観点61bの中から1つを選択すると、選択した項目(この例では「年齢」)に対応する識別観点補助画面61dが表示される。識別観点補助画面61dには、例えば、予め、「所定の範囲に設定された年齢(20〜29、・・、60〜)」、及び任意の範囲に設定可能な「任意設定」の選択部が含まれている。また、識別方法61cの中から1つを選択すると、選択した項目(この例では「模様」)に対応する識別方法補助画面61eが表示される。識別方法補助画面61eには、例えば、予め、2種類以上の模様が設定されている。この場合、識別観点補助画面61dと識別方法補助画面61eは、並列に配置して表示することで、管理者等が、より容易に各年齢範囲に対応する模様を認識することができる。
【0020】管理者等が、例えば、識別観点補助画面61dにおける「40〜49」の年齢範囲を、横線の模様に設定したい場合、管理者等は、まず識別観点補助画面61dにおける「40〜49」の年齢範囲に対応する識別方法補助画面61e内の部分(図2中の61f)を選択する。すると、対応する識別方法補助画面61eの近傍に、表示態様種類61gが表示される。管理者等は、表示された表示態様種類61gの中から、希望する表示態様(この場合、横線の模様である61h)を選択する。すると、識別観点補助画面61dの項目に対応する識別方法補助画面61eの部分(この場合、図2中の61f)に、選択された横線の模様が表示される。この例では、識別観点補助画面61dにおける「20〜29」及び「30〜39」を、同じ「縦線の模様」に設定し、「40〜49」及び「50〜59」を、同じ「横線の模様」に設定している。この状態が、図2に示す識別態様表示部62に表示される。
【0021】また、管理者等が、識別観点補助画面61dに予め設定されている範囲以外に、任意の範囲を設定したい場合は、識別観点補助画面61d内の「任意設定」部分を選択する。すると、任意設定画面61mと、任意設定画面61mに対応した識別方法補助画面61nが表示される。管理者等は、まず任意設定画面61m内の入力部分61pに、希望する範囲等を入力し、入力した各範囲に対応する模様を、上記と同様の方法で、識別方法補助画面61n内の対応する部分61qに、設定することができる。管理者等は、識別観点補助画面61dに対応する識別方法補助画面61eの設定を終えたら、あるいは任意設定画面61mの入力、及び任意設定画面61mに対応する識別方法補助画面61nの設定を終えたら、表示実行65を選択する。すると、管理装置10は、図2に示すように、識別可能に表示された遊技機配置マップ64を含む遊技場内情報表示画面60を、モニタ13に表示する。なお、当該表示は、所定時間毎に、最新の情報を反映させながら、随時更新されていくことが好ましい。
【0022】図2の例(識別観点:年齢、識別方法:模様、の例)に示すように、遊技機配置マップ64を見れば、例えば、「機種E、F、K、L」のエリアには、60歳以上の比較的高齢の遊技者が多い傾向にあることが、視覚的に瞬時に判断できる。これにより、管理者等は、「機種E、F、K、L」のエリアの近傍の冷暖房温度を比較的高齢者の遊技者に、より快適と感じられる温度に迅速に調節すること等が可能になる。また、例えば、「識別観点」を「性別」とした場合に、女性が多い傾向が表示された場合は、女性に人気が高いBGMを流したりすること等も可能となる。このように、現在の遊技場内の遊技者の傾向に応じたサービスを迅速に提供することが可能である。
【0023】また、図2中の64aに示すように、管理者等が、特定の遊技機を選択すると、当該遊技機で遊技している遊技者を特定可能な情報(会員ID、氏名等)を表示させることもできる。この例では、図2中の64aに示す、選択した遊技機で遊技している遊技者は、「会員ID:003、氏名:CCC、性別:男、年齢:65」の遊技者であることが、管理者等に判断可能となる。これにより、外部から「氏名:CCC」さん宛ての連絡が入った場合等に、迅速に該当する遊技者に連絡を告げること等が可能になる。また、図2中の64aに示すように、当該遊技機で遊技している遊技者を特定可能な情報とともに、当該遊技機で遊技している遊技者の利用状況等(利用回数、投入遊技媒体数、払出遊技媒体数、使用金額等)を表示させるようにしてもよい。これにより、遊技者を特定できるだけでなく、当該遊技者の利用状況等が判断できるので、優良顧客であると判断した場合は、特別なサービス(ドリンクサービス等)を迅速に提供すること等も可能となる。
【0024】ここで、例えば、識別観点:年齢、識別方法:模様、を選択して識別可能に表示する際、何種類に分類するか、またどのような範囲(40歳未満、40〜59歳、60歳以上等)に分類するかは、任意に設定できるようにすることが可能である。これにより、管理者等が、表示された遊技場内情報画面60を見ながら、遊技者の傾向をより容易に判断できる分類の数、及び各分類の範囲を設定することができる。なお、傾向を容易に判断するためには、あまり多くの種類に分類せず、2〜5種類程度に分類することが好ましい。例えば、指定期間:過去1ヶ月、識別観点:利用回数、が選択された場合は、第1所定回数未満(xx回数未満)、第1所定回数以上〜第2所定回数未満(xx回数以上、かつxy回数未満)、第2所定回数以上(xy回数以上)等に分類する。また、例えば、指定期間:全累積、識別観点:使用金額、が選択された場合は、第1所定金額未満(yx万円未満)、第1所定金額以上〜第2所定金額未満(yx万円以上、かつyy万円未満)、第2所定金額以上(yy万円以上)等に分類する。また、識別観点:住所、が選択された場合は、第1所定距離未満(ほぼ半径zxkm圏内)、第1所定距離以上〜第2所定距離未満(ほぼ半径zxkm圏外、かつほぼ半径zykm圏内)、第2所定距離以上(ほぼ半径zykm圏外)等に分類する。また、[識別観点:年齢、識別方法:模様]の組み合わせと、[識別観点:性別、識別方法:形状]という組み合わせの、複数の組み合わせを同時に表示させるようにすることも可能である(例えば、識別態様選択部61を複数持つように設定することで可能になる)。これにより、管理者等は、複数の観点による複数の傾向を、1回の表示で視覚的に容易に判断することができる。
【0025】次に、図3に示す遊技場内情報表示画面60を用いて、[識別観点:年齢、識別方法:模様]の組み合わせと、[識別観点:性別、識別方法:形状]という組み合わせの、複数の組み合わせを同時に表示させる例について説明する。なお、ここでは、図2に示す遊技場内情報表示画面60との相違点について説明する。図3R>3に示す例では、第1識別態様選択部61と、第2識別態様選択部66を有するとともに、第1識別態様表示部62と、第2識別態様表示部67とを有している。これらにより、[識別観点:年齢、識別方法:模様]の組み合わせと、[識別観点:性別、識別方法:形状]という組み合わせを設定することができるので、複数の組み合わせを同時に表示させることができる。
【0026】管理者等が、第1識別態様選択部61の中から、指定期間61a:過去1ヵ月、識別観点61b:年齢、識別方法61c:模様、を選択する方法は、既に説明しているので省略する。管理者等が、第の識別態様選択部66の中から、指定期間66a:過去1ヵ月、識別観点66b:性別、識別方法66c:形状、を選択する方法について説明する。管理者等は、指定期間66aの中から「過去1ヵ月」を選択した後、次に識別観点66bの中から「性別」を選択する。すると、「性別」に対応する第2識別観点補助画面66dが表示される。第2識別観点補助画面66dには、例えば、予め、「男性、女性」が設定されている。また、識別方法66cの中から1つを選択すると、選択した項目(この例では「形状」)に対応する第2識別方法補助画面66eが表示される。第2識別方法補助画面66eには、例えば、予め、2種類以上の形状が設定されている。この場合、第2識別観点補助画面66dと第2識別方法補助画面66eは、並列に配置して表示することで、管理者等が、より容易に各性別に対応する形状を認識することができる。
【0027】管理者等が、例えば、第2識別観点補助画面66dにおける「女性」を、「△」に設定したい場合、管理者等は、まず第2識別観点補助画面66dにおける「女性」に対応する第2識別方法補助画面66e内の部分(図3中の66f)を選択する。すると、対応する第2識別方法補助画面66eの近傍に、第2表示態様種類66gが表示される。管理者等は、表示された第2表示態様種類66gの中から、希望する表示態様(この場合、△である66h)を選択する。すると、第2識別観点補助画面66dの項目に対応する第2識別方法補助画面66eの部分(この場合、図3中の66f)に、選択された△が表示される。そして、選択された状態が、図3に示す第2識別態様表示部67に表示される。
【0028】管理者等は、識別観点補助画面61dに対応する識別方法補助画面61eの設定を終え、第2識別観点補助画面66dに対応する第2識別方法補助画面66eの設定を終えたら、表示実行65を選択する。すると、管理装置10は、図3に示すように、識別可能に表示された遊技機配置マップ64を含む遊技場内情報表示画面60を、モニタ13に表示する。なお、当該表示は、所定時間毎に、最新の情報を反映させながら、随時更新されていくことが好ましい。
【0029】図3の例([識別観点:年齢、識別方法:模様]と[識別観点:性別、識別方法:形状]、の例)に示すように、遊技機配置マップ64を見れば、例えば、図2と同様に、「機種E、F、K、L」のエリアには、60歳以上の比較的高齢の遊技者が多い傾向にあることが、視覚的に瞬時に判断できる。これにより、管理者等は、「機種E、F、K、L」のエリアの近傍の冷暖房温度を比較的高齢者の遊技者に、より快適と感じられる温度に迅速に調節すること等が可能になる。また、「機種Dは、女性に人気が高い傾向にある」ことが予想され、女性サービスデー等では、機種D、及び機種Dの類似機種等の設定を高確率にしておき、機種D等を強調した宣伝を行うようにする等して、集客率を向上させることができる。このように、現在の遊技場内の遊技者の傾向に応じたサービスを迅速に提供することともに、将来のサービスを適切に提供することも可能である。
【0030】以上に説明したように、各遊技者毎に、より適したサービスの迅速な提供、あるいは現在の遊技場内の遊技者の傾向に応じたサービスの迅速な提供を行うことにより、他の遊技場との差別化を図り、集客率を向上させることができる。次に、図4(A)〜(C)を用いて、管理装置10が遊技場内情報画面60を表示するために用いる、(遊技場内の各遊技機で遊技している遊技者に関する)遊技者情報を構成するための、受付結果情報、遊技状態情報、使用金額情報について説明する。
【0031】●[受付結果情報]
各遊技機端末装置30(会員識別情報受付手段等)から管理装置10に送信された受付結果情報(会員IDと、遊技機IDに関する情報とを含んでいる)は、例えば、図4(A)に示す受付結果記憶情報16aとして、記憶装置に記憶される。受付結果記憶情報16aには、例えば、遊技機IDに関する情報に対応させて、年月日、時間、会員ID(会員識別情報等)が記憶されている。「遊技機ID」には、管理装置10が各遊技機端末装置30から受信した受付結果情報に含まれている遊技機IDに関する情報に基づいて認識した遊技機ID(遊技機識別情報等)が記憶されている。「年月日」及び「時間」には、管理装置10が各遊技機端末装置30から受付結果情報を受信した年月日及び時間が記憶されている。例えば、各遊技機端末装置30は、10分毎に受付結果情報を管理装置10に送信したり、管理装置10からの受付指示信号に基づいて受付結果情報を管理装置10に送信する。
【0032】「会員ID」には、管理装置10が各遊技機端末装置30から受信した受付結果情報に含まれている会員ID(会員識別情報等)が記憶されている。これにより、「年月日」及び「時間」で示される時点において、「どの遊技機」で、「誰が」遊技していたか、を特定することができる。図4(A)に示す例では、2002年5月1日の10時10分の時点では、遊技機ID:A−001の遊技機で遊技していた遊技者は、会員ID:001に対応する遊技者であったことが判る。
【0033】●[遊技状態情報]
各遊技機管理ユニット21(遊技状態検出手段等)から島管理ユニット20を介して管理装置10に送信された遊技状態情報(投入遊技媒体に関する情報と払出遊技媒体に関する情報と特賞回数に関する情報との中から少なくとも1つと、遊技機IDに関する情報とを含んでいる)は、例えば、図4(B)に示す遊技状態記憶情報16bとして、記憶装置に記憶される。遊技状態記憶情報16bには、例えば、遊技機IDに関する情報に対応させて、年月日、計測時間(開始及び終了)、アウト数(入賞しなかった遊技媒体の数(投入遊技媒体に関する情報)等)、セーフ数(入賞して払出された遊技媒体の数(払出遊技媒体に関する情報)等)、始動回数(入賞した回数(特賞回数に関する情報)等)、特賞回数(入賞して特賞を引き当てた回数(特賞回数に関する情報)等)が記憶されている。
【0034】「遊技機ID」には、管理装置10が、島管理ユニット20を介して各遊技機管理ユニット21から受信した遊技状態情報に含まれている遊技機IDに関する情報に基づいて認識した遊技機ID(遊技機識別情報等)が記憶されている。「年月日」には、管理装置10が、島管理ユニット20を介して各遊技機管理ユニット21から遊技状態情報を受信した年月日が記憶されている。「計測時間(開始及び終了)」には、各遊技機管理ユニット21が、「アウト数」〜「特賞回数」の計測を開始した時間、及び計測を終了した時間が記憶されている。例えば、各遊技機管理ユニット21は、10分毎の計測結果を遊技状態情報として、島管理ユニット20を介して管理装置10に送信する。
【0035】「アウト数」には、管理装置10が、島管理ユニット20を介して各遊技機管理ユニット21から受信した遊技状態情報に含まれている、投入遊技媒体に関する情報(入賞しなかった遊技媒体の数)が記憶されている。「セーフ数」には、管理装置10が、島管理ユニット20を介して各遊技機管理ユニット21から受信した遊技状態情報に含まれている、払出遊技媒体に関する情報(入賞して払出された遊技媒体の数)が記憶されている。「始動回数」には、管理装置10が、島管理ユニット20を介して各遊技機管理ユニット21から受信した遊技状態情報に含まれている、特賞回数に関する情報(入賞した回数)が記憶されている。「特賞回数」には、管理装置10が、島管理ユニット20を介して各遊技機管理ユニット21から受信した遊技状態情報に含まれている、特賞回数に関する情報(入賞して更に特賞を引き当てた回数)が記憶されている。
【0036】これにより、「年月日」及び「計測時間」で示される時点において、「どの遊技機」が、「どのような遊技状態」であったか、を特定することができる。図4(B)に示す例では、2002年5月1日の10時10分から10時20分の時点では、遊技機ID:A−001の遊技機は、アウト数:550、セーフ数:450、始動回数30、特賞回数:0、であったことが判る。
【0037】●[使用金額情報]
各カードユニット40(使用金額検出手段等)から管理装置10に送信された使用金額情報(使用金額に関する情報と、遊技機IDに関する情報とを含んでいる)は、例えば、図4(C)に示す使用金額記憶情報16cとして、記憶装置に記憶される。使用金額記憶情報16cには、例えば、遊技機IDに関する情報に対応させて、年月日、時間、使用金額(プリペイドカードを購入した金額、プリペイドカードの利用度数等に基づいた金額等)が記憶されている。
【0038】「遊技機ID」には、管理装置10が、各カードユニット40から受信した使用金額情報に含まれている遊技機IDに関する情報に基づいて認識した遊技機ID(遊技機識別情報等)が記憶されている。「年月日」及び時間には、管理装置10が、各カードユニット40から使用金額情報を受信した年月日及び時間が記憶されている。例えば、各カードユニット40は、使用金額が発生した時点(プリペードカードが購入された時点、プリペイドカードの利用が行われた時点等)で、使用金額情報を管理装置10に送信する。「使用金額」には、管理装置10が、各カードユニット40から受信した使用金額情報に含まれている、使用金額に関する情報(プリペイドカードを購入した金額、プリペイドカードの利用度数等に基づいた金額等)が記憶されている。
【0039】これにより、「年月日」及び「時間」で示される時点において、「どの遊技機」で、「いくらの使用金額」であったか、を特定することができる。図4(C)に示す例では、2002年5月1日の10時11分の時点で、遊技機ID:A−001の遊技機で、使用金額:5000、であったことが判る。次に、図5(A)〜(B)を用いて、受付結果情報、遊技状態情報、使用金額情報に基づいて、管理装置10が遊技場内情報画面60を表示するために用いる、(遊技場内の各遊技機で遊技している遊技者に関する)遊技者情報について説明する。
【0040】●[遊技者情報]
管理装置10によって記憶装置に記憶されている遊技者情報には、例えば、図5(A)に示す登録遊技者情報18aと、図5(B)に示す指定期間内遊技者情報18bと、図5(C)に示す累積遊技者情報18cとが有る。登録遊技者情報18aには、例えば、会員ID(会員識別情報等)に対応させて、氏名、住所、性別、生年月日、年齢、が記憶されている。なお、年齢は、生年月日から計算して求めている。「会員ID」には、会員登録時に割り付けられた会員識別情報が記憶されている。「氏名」には、当該会員IDに対応する会員の氏名に関する情報(氏名、ニックネーム等)が記憶されている。「住所」には、当該会員IDに対応する会員の住所に関する情報(地域名、市町村名等)が記憶されている。「性別」には、当該会員IDに対応する会員の性別情報(男性あるいは女性)が記憶されている。「生年月日」及び「年齢」には、当該会員IDに対応する会員の生年月日(年.月.日)、及び当該生年月日に基づいて計算した年齢が記憶されている。これにより、年齢は自動的に更新される。例えば、図2に示す「識別観点」で「年齢」が選択された場合、管理装置10は、登録遊技者情報18aに基づいて、遊技場内情報画面60内の遊技機配置マップ64内の各遊技機で遊技している遊技者の年齢に基づいて、図2の例に示すように、識別可能に表示する。
【0041】指定期間内遊技者情報18bには、例えば、過去1ヵ月分の各会員の利用情報が記憶されており、会員ID(会員識別情報等)に対応させて、利用日、使用金額、アウト数、セーフ数、始動回数、特賞回数が記憶されている。「会員ID」には、当該情報の遊技者に対応する会員IDが記憶されている。「利用日」には、当該会員IDに対応する遊技者が遊技場で遊技した利用日(年月日)が記憶されている。図5(B)の例では、2002年5月1日から過去1ヵ月分の情報が記憶されている。また、この例では、当日分(2002年5月1日)の情報も、記憶されている。「使用金額」、「アウト数」、「セーフ数」、「始動回数」、「特賞回数」は、対応する利用日毎の合計値が記憶されている。例えば、図2に示す「指定期間」で「過去1ヵ月」が選択され、且つ「識別観点」で「利用回数」が選択された場合、管理装置10は、指定期間内遊技者情報18bに基づいて、遊技場内情報画面60内の遊技機配置マップ64内の各遊技機で遊技している遊技者の利用回数を求め、求めた利用回数に基づいて、識別可能に表示する。
【0042】累積遊技者情報18cには、例えば、各会員の最新利用日、及び各利用情報の累積値が記憶されており、会員ID(会員識別情報等)に対応させて、最新利用日、利用回数、使用金額、アウト数、セーフ数、始動回数、特賞回数が記憶されている。「会員ID」には、当該情報の遊技者に対応する会員IDが記憶されている。「最新利用日」には、当日を除いた、最新の利用日が記憶されている。「利用回数」には、当該遊技場を利用して遊技した回数(日数)の累積値が記憶されている。「使用金額」、「アウト数」、「セーフ数」、「始動回数」、「特賞回数」は、対応する会員ID毎の累積値が記憶されている。例えば、図2に示す「指定期間」で「全累積」が選択され、且つ「識別観点」で「使用金額」が選択された場合、管理装置10は、累積遊技者情報18cに基づいて、遊技場内情報画面60内の遊技機配置マップ64内の各遊技機で遊技している遊技者の使用金額に基づいて、識別可能に表示する。
【0043】●[遊技場内情報の表示処理手順]
次に、図6(A)及び(B)に示すフローチャートを用いて、管理装置10が、モニタ13に遊技場内情報画面60を表示する処理の手順の例について説明する。遊技者は、遊技機50の前に着座すると、当該遊技機50に対応する遊技機端末装置30で、会員ID(会員識別情報等)の受付操作を行う。この場合の受付操作は、会員カード挿入口32に、会員カード35(会員識別情報記憶媒体等)を受付けさせる(この場合は、挿入する)。また、例えば、管理装置10は、定期的(10分毎等)に、島管理ユニット20を介して遊技機管理ユニット21から遊技状態情報を受信し、使用金額が発生する毎に、カードユニット40から使用金額情報を受信して、記憶装置に記憶する。
【0044】まず、図6(A)に示す「表示処理」について説明する。管理装置10は、管理者等から遊技場内情報の表示操作が行われると、ステップS100にて、所定時間経過したか否かを判定する。所定時間経過時(Yesの場合。例えば、操作が行われた最初のタイミング、及び10分経過時等)、ステップS200に進む。所定時間経過していない場合は、ステップS100に戻る。ステップS200では、図6(B)に示す「各遊技機毎の処理」を実行する。「各遊技機毎の処理」の内容については後述する。そして、ステップS300に進む。
【0045】ステップS300では、遊技場内マップ63内の遊技機配置マップ64内において、遊技機IDに対応する四角形(遊技機)を、「各遊技機毎の処理」の結果に基づいて、識別可能に表示する。そして、ステップS400に進む。ステップS400では、全遊技機の処理(識別可能に表示する処理)を終了したか否かを判定する。全遊技機の処理を終了していない場合(Noの場合)は、ステップS200に戻り、未処理の遊技機に対して、ステップS200、S300を実行する。全遊技機の処理を終了した場合(Yesの場合)は、本処理を終了する。あるいはステップS100に戻り、表示を継続させても良い。これにより、所定時間毎に、最新の遊技場内情報を表示(更新)することができる。
【0046】次に、図6(B)に示す「各遊技機毎の処理」について説明する。図6(A)のステップS200にて「各遊技機毎の処理」をコールする際、対象となる遊技機IDを引数として持ち、コールする。ステップS210では、当該遊技機IDに対応する遊技機端末装置30が、会員IDを認識可能か否かを判定する。この場合、管理装置10は、当該遊技機IDに対応する遊技機端末装置30に、会員IDの受付指示信号を送信する。当該受付指示信号を受信した遊技機端末装置30は、自己の会員カード挿入口32に挿入されている会員カード35から会員IDを読み取り、受付結果情報(会員IDと遊技機IDが含まれている)を管理装置10に送信する。このとき、会員カードが挿入されていない場合は、例えば、受付結果情報の会員ID部分に、登録されていない会員IDを含ませるようにしてもよい。
【0047】会員IDを認識できない場合(Noの場合:会員カードが挿入されていない場合等)は、ステップS270に進む。ステップS270では、当該遊技機IDに対応する遊技機の表示を「無地(白)」に設定してリターンする。なお、会員IDは認識できないが、遊技状態情報から遊技者が居ることは認識できるので、その場合は、図2に示すように「認識不能」の表示とすることもできる。会員IDを認識できた場合(Yesの場合)は、ステップS220に進む。ステップS220では、遊技機端末装置30から受信した受付結果情報に含まれている会員IDと、記憶装置に記憶されている登録遊技者情報の会員IDとを照合し、当該遊技機IDの遊技機で遊技している遊技者に対応する会員IDを認識する。そして、ステップS230に進む。
【0048】ステップS230では、管理者等が、図2に示す「指定期間」から選択した内容を認識し、ステップS240に進む。ステップS240では、管理者等が、図2に示す「識別観点」から選択した内容を認識し、ステップS250に進む。ステップS250では、管理者等が、図2に示す「識別方法」から選択した内容を認識し、ステップS260に進む。ステップS260では、認識した「指定期間」及び「識別観点」に基づいて、登録遊技者情報18a、指定期間内遊技者情報18b、累積遊技者情報18cの中から適切な情報が選択される。そして、識別観点に対して、所定の種類を設定(図2の例では3種類に設定)し、認識した「識別方法」に基づいて、当該所定の種類を識別(図2の例では、縦線と、横線と、縦横の格子線に識別)し、当該遊技機IDに対応する遊技機で遊技している遊技者の表示態様を決定してリターンする。
【0049】本発明の遊技場内情報表示方法及び遊技場内情報表示装置は、本実施の形態で説明した構成、外観、接続、用途、動作等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。遊技場内情報の表示画面は、図2及び図3に示す構成、項目、形状等に限定されるものではない。本実施の形態で説明した、図4に示す受付結果記憶情報16a、遊技状態記憶情報16b、使用金額記憶情報16c、及び図5に示す登録遊技者情報18a、指定期間内遊技者情報18b、累積遊技者情報18cの、構成、項目、内容等は、これに限定されるものではない。本実施の形態で説明した処理手順等において、図6に示したフローチャートは一例であり、本フローチャートの処理手順等に限定されるものではない。また、以上(≧)、以下(≦)、より大きい(>)、未満(<)等は、等号を含んでも含まなくてもよい。また、本実施の形態の説明に用いた数値は一例であり、この数値に限定されるものではない。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜4に記載の遊技場内情報表示方法、及び請求項5〜7に記載の遊技場内情報表示装置を用いれば、現在の遊技場内において、特定の遊技者が遊技している遊技機を判断可能、あるいは遊技者の傾向が判断可能な、遊技場内情報表示方法及び遊技場内情報表示装置を提供でき、各遊技者毎に、より適したサービスの迅速な提供、あるいは現在の遊技場内の遊技者の傾向に応じたサービスの迅速な提供を行うことができるため、集客率をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遊技場内情報表示方法を用いた遊技場内情報表示装置の一実施の形態の概略図である。
【図2】遊技場内情報の表示画面の例について説明する図である。
【図3】遊技場内情報の表示画面の例について説明する図である。
【図4】受付結果情報、遊技状態情報、使用金額情報について説明する図である。
【図5】遊技場内の各遊技機で遊技している遊技者に関する、遊技者情報について説明する図である。
【図6】遊技場内情報画面60を表示する処理の手順の例について説明する図である。
【符号の説明】
10 管理装置
12 管理装置本体
20 島管理ユニット
21 遊技機管理ユニット(遊技状態検出手段等)
30 遊技機端末装置(会員識別情報受付手段等)
35 会員カード
40 カードユニット(使用金額検出手段等)
50 遊技機

【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技場内の各遊技機の配置を示す遊技機配置マップにおいて、各遊技機で遊技している遊技者を特定し、特定した遊技者に関する遊技者情報を、遊技機配置マップ内の各遊技機毎に識別可能に表示する、ことを特徴とする遊技場内情報表示方法。
【請求項2】 請求項1に記載の遊技場内情報表示方法であって、遊技者情報は、当該遊技者における、氏名に関する情報、住所に関する情報、性別情報、年齢に関する情報、当該遊技場の最新利用日に関する情報、当該遊技場の利用回数に関する情報、当該遊技場での使用金額に関する情報、当該遊技場での投入遊技媒体に関する情報、当該遊技場での払出遊技媒体に関する情報、当該遊技場での特賞回数に関する情報、当該遊技場の利用状況に応じて与えられたポイントに関する情報、当該遊技場での差玉に関する情報、の少なくとも1つを含み、当該遊技者情報の中から1つを任意に選択することが可能である、ことを特徴とする遊技場内情報表示方法。
【請求項3】 請求項1または2に記載の遊技場内情報表示方法であって、識別可能に表示する表示態様は、2種類以上の色彩、2種類以上の輝度、2種類以上の模様、2種類以上の形状、2種類以上の記号、2種類以上の点灯または点滅状態、遊技者情報を表現する文字、の少なくとも1つを含み、当該表示態様の中から1つを任意に選択することが可能である、ことを特徴とする遊技場内情報表示方法。
【請求項4】 請求項2または3に記載の遊技場内情報表示方法であって、遊技者情報の中から選択した1つと表示態様の中から選択した1つ、の組み合わせにおいて、複数の組み合わせを設定可能である、ことを特徴とする遊技場内情報表示方法。
【請求項5】 管理装置と、記憶手段と、会員識別情報受付手段とを備え、記憶手段には、会員識別情報に対応させて、氏名に関する情報、住所に関する情報、性別情報、年齢に関する情報、最新利用日に関する情報、利用回数に関する情報、使用金額に関する情報、投入遊技媒体に関する情報、払出遊技媒体に関する情報、特賞回数に関する情報、利用状況に応じて与えられたポイントに関する情報、当該遊技場での差玉に関する情報、の少なくとも1つを含む遊技者情報が記憶されているとともに、遊技機識別情報に対応させた遊技場内の各遊技機の配置を示す遊技機配置マップ情報が記憶されており、会員識別情報受付手段は、各遊技機毎に設けられており、当該遊技機で遊技している遊技者の会員識別情報を受付け、受付けた会員識別情報と当該遊技機の遊技機識別情報に関する情報とを含む受付結果情報を、管理装置に送信し、管理装置は、受付結果情報を受信し、受信した受付結果情報に含まれている会員識別情報と、遊技者情報に記憶されている会員識別情報とに基づいて、受付結果情報に含まれている遊技機識別情報に関する情報に対応する遊技機で遊技している遊技者を特定し、受信した受付結果情報に含まれている遊技機識別情報に関する情報に対応する遊技機配置マップ情報における遊技機を、特定した遊技者に関する遊技者情報の中から選択された1つに基づいて、識別可能に表示する、ことを特徴とする遊技場内情報表示装置。
【請求項6】 請求項5に記載の遊技場内情報表示装置であって、管理装置は、請求項3または4に記載の遊技場内情報表示方法を用いて、遊技機配置マップ情報に対応させて各遊技機で遊技している遊技者を特定し、特定した遊技者に関する遊技者情報を、遊技機配置マップ情報内の各遊技機毎に識別可能に表示する、ことを特徴とする遊技場内情報表示装置。
【請求項7】 請求項5または6に記載の遊技場内情報表示装置であって、管理装置は、更に、各遊技機を識別可能に表示した遊技機配置マップ情報の中から任意の遊技機が選択されると、選択された遊技機で遊技している遊技者を特定可能な情報を含む遊技者情報を表示する、ことを特徴とする遊技場内情報表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図6】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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