説明

遊技機の演出装置

【課題】透明性を有する部材からなる可動部を照明する場合の意匠効果を高めるとともに透明性を有する可動部のデザイン上の自由度を高め耐久性を向上することができる。
【解決手段】発光ダイオード545及び凸レンズ面555は、ハート型可動部535の往復運動の移動方向の延長線上に設けられるとともに遊技板に対して固定され、ハート型可動部535の透明性を有する部分である光拡散部材802の下側に光Lを照射する。光拡散部材802の下側で複数の傾斜面により拡散し透過した光Lは光拡散部材802の後面の複数のV字溝823で更に拡散し、光拡散部材802の前面から出射し、外装部材801の板上部811や傾斜部812を透過し、ガラス扉を介して遊技者に視認される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は透明性を有する部材からなる可動部を照明する遊技機の演出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコ機と呼ばれる遊技機は、遊技球が図示しない球送り装置によって1球ずつ発射レール上に送り出され、送り出された遊技球が打球発射装置に打ち出されて遊技盤の案内レールの外レールに沿って遊技領域に導かれ、この遊技領域に導かれた遊技球が入賞口に入賞することで所定数の賞球を払い出すようになっている。
【0003】
一般的に遊技盤の表面に配設されるランプ飾りや入賞口等の盤面部品には、例えば特許文献1に記載のように、その盤面部品の前面部分に色の異なる複数の粒状体を視認可能なように配設し、基板の裏面に設けられたランプで粒状体を照明する電飾構造が施されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平7−452号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように従来の遊技機では、ランプで粒状体を照明する電飾構造を、透明性を有する部材からなる可動式役物に適用すると、透明性を有する部材内部にランプ(基板)が見えるので、意匠効果が低下する。また、ランプに接続されるリード線等も役物の動作に追従するように施されなければならないので、構造が煩雑になる。さらに、ランプに接続されるリード線やランプ(基板)を設ける空間が必要になるためデザイン上の制約が多くなる。さらに、リード線が頻繁に湾曲して動くため、リード線の寿命が短く、早期に故障を起こす可能性が高くなる。遊技機の場合、部品交換には複雑な手続きが必要になるため、早期の故障はかなりの問題があった。
【0006】
本発明は、上記の問題に鑑み、透明性を有する部材からなる可動部を照明する場合の意匠効果を高めるとともに透明性を有する可動部のデザイン上の自由度を高め耐久性を向上することができる遊技機の演出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の遊技機の演出装置は、
板状に形成された遊技板の前面側に遊技球が落下する遊技領域を有する遊技盤を備える遊技機の演出装置であって、
前記遊技板の前面に当該遊技板に対して所定の方向に移動可能な状態で設けられ、少なくとも外周部に透明性を有する部分が形成された可動部と、
前記可動部に対して所定の方向に向けて往復運動を行わせる駆動手段と、
前記可動部の往復運動の移動方向の延長線上またはその近傍に設けられるとともに前記遊技板に対して固定され、前記可動部の透明性を有する部分に光を照射する光源と、
を備える。
前記可動部の前記光源側の面には、前記光源から照射される光を拡散して前記可動部の透明性を有する部分に透過させる光拡散部が形成されていることを特徴とする(請求項2)。
前記光拡散部の概形は、先端部を前記光源側に向けた山形に形成されていることを特徴とする(請求項3)。
前記可動部における光拡散部の前方の部分には、当該光拡散部を手前側から隠す鍔部が形成されていることを特徴とする(請求項4)。
【0008】
いずれの場合にも、前記可動部の往復運動の移動方向の延長線上またはその近傍に設けられるとともに前記遊技板に対して固定された光源からの光によって前記可動部の透明性を有する部分が光るので、透明性を有する部材からなる可動式役物を照明する場合の意匠効果を高めるとともに透明性を有する部材のデザイン上の自由度を高め耐久性を向上することができる。
【0009】
前記可動部は、全て透明性を有する部分で形成してもよいし、透明性を有する部分と透明性を有さない部分の両方で形成してもよい。
前記延長線上の近傍として表現した前記光源が設けられる位置としては、前記可動部の往復運動の全域において前記光源からの光が当該可動部の透明性を有する部分に照射可能な位置ならば各種適用可能である。
前記光源において、前記遊技板に対して固定されるとは、前記光源が前記遊技板に直接固定されることでもよいし、前記光源が前記演出装置の電気基板や本体ケースを介して前記遊技板に固定されることでもよい。
【0010】
従来の遊技機では、ランプで粒状体を照明する電飾構造を、透明性を有する部材からなる可動式役物に適用すると、透明性を有する部材内部にランプ(基板)が見えるので、意匠効果が低下する。さらに、ランプに接続されるリード線等も役物の動作に追従するように施されなければならないので、構造が煩雑になる。ランプに接続されるリード線やランプ(基板)を設ける空間が必要になるためデザイン上の制約が多くなる。リード線が頻繁に湾曲して動くため、リード線の寿命が短く、早期に故障を起こす可能性が高くなる。遊技機の場合、部品交換には複雑な手続きが必要になるため、早期の故障はかなりの問題があった。
これに対し、本発明では透明性を有する部材からなる可動部を照明する場合の意匠効果を高めるとともに透明性を有する可動部のデザイン上の自由度を高め耐久性を向上することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、前記可動部の往復運動の移動方向の延長線上またはその近傍に設けられるとともに前記遊技板に対して固定された光源からの光によって前記可動部の透明性を有する部分が光るので、透明性を有する部材からなる可動部を照明する場合の意匠効果を高めるとともに透明性を有する可動部のデザイン上の自由度を高め耐久性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係る実施形態の遊技機の構成例を示した正面図である。
【図2】本発明に係る実施形態の制御手段のブロック図である。
【図3】本発明に係る実施形態の遊技盤を示す正面図である。
【図4】本発明に係る実施形態の遊技盤を示す斜視図である。
【図5】本発明に係る実施形態の演出役物の斜視図である。
【図6】本発明に係る実施形態の演出役物の右側の駆動機構及びその周辺部を示す正面図である。
【図7】本発明に係る実施形態の演出役物の右側の駆動機構及びその周辺部を示す右斜め後方から見た斜視図である。
【図8】本発明に係る実施形態の演出役物の右側の駆動機構及びその周辺部の正面から見た動作を示す説明図である。
【図9】本発明に係る実施形態の演出役物の右側の駆動機構及びその周辺部を示す右斜め後方から見た説明図である。
【図10】本発明に係る実施形態のハート型可動部及びその周辺部を示す右斜め後方から見た分解斜視図である。
【図11】本発明に係る実施形態のハート型可動部及びその周辺部を示す右斜め後方から見た斜視図である。
【図12】本発明に係る実施形態のハート型可動部及びその周辺部を示す右斜め前方から見た分解斜視図である。
【図13】本発明に係る実施形態のハート型可動部及びその周辺部を示す右斜め前方から見た斜視図である。
【図14】本発明に係る実施形態のハート型可動部及びその周辺部を示す右側から見た断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の形態を説明する。
【0014】
図1は 遊技機の構成例を示した正面図である。
【0015】
初めに遊技機全体の説明をする。
図1において、遊技機1は、機枠又は機体として所定の外郭方形枠サイズに構成された固定保持用の外枠11と、この外枠11の前側に設けられ、この外枠11に合わせて方形枠サイズに構成された前枠12とを備えている。
前枠12は、正面左側上下部に配設された開閉連結支持機構13a、13bを介して外枠11に開閉(片持ち横開き)可能に組付けるとともに、正面右側内部に配設された施錠装置14を利用して閉鎖状態に保持される。
前枠12の正面側には、前枠12の前側面域に合わせた方形状のガラス扉15及び受け皿ユニット16が共に横開き開閉及び着脱が可能に組付けられており、施錠装置14および図示しないロック機構を利用して前枠12の前面を覆う閉止状態で保持される。
受け皿ユニット16には、球払出口から払い出された遊技球を貯留して整列させる球皿部17が設けられる。
前枠12には、パチンコゲームを展開し得る遊技盤101が、着脱交換可能にセット保持されている。遊技盤101は、前面の遊技領域103を前記ガラス扉15の正面に臨ませている。
前枠12の前記ガラス扉15の下方位置には、発射部292(図2参照)を備える操作ハンドル113が配置され、発射部292の駆動によって発射された遊技球がレール102a、102b間を上昇して遊技盤101の上部位置に達した後、遊技領域103内を落下する。遊技領域103には、遊技球を不特定の方向に向けて落下させるための複数の釘に加え、遊技球の落下方向を変化させる風車や入球口が配置されている。
【0016】
遊技領域103の中央部分には中央役物2が配置されている。中央役物2には、例えば液晶表示器(LCD)を用いた図柄表示部104が配置されている。
図柄表示部104の下方には遊技球を受入れ可能な第1始動口105が配置され、第1始動口105の下方には一対の可動片120a(図3参照)を有する第2始動口120が配置されている。第2始動口120は一対の可動片120a(図3参照)が閉状態のときに遊技球の受入れを困難にし、開状態のときに第1始動口105よりも遊技球の受入れを容易にする。
【0017】
図柄表示部104の左側には、遊技球の通過を検出し、第2始動口120を一定時間だけ開放させる普通図柄の抽選を行うための入賞ゲート106が配置されている。入賞ゲート106の下方位置等には、遊技球が入球したときに所定数(例えば10個)の賞球払い出しの権利を獲得する普通入賞口107a、107b、107cが配置されている。遊技領域103の最下部にはどの入球口にも入球しなかった遊技球を回収する回収口108が配置されている。
【0018】
図柄表示部104の右下には、遊技球が入球したときに所定数(例えば10個)の賞球払い出しの権利を獲得する普通入賞口107dが配置されている。
さらに、普通入賞口107dの下には、主制御基板201(図2参照)に設けられた第1特別図柄抽選手段による抽選結果を表示する第1特別図柄表示器82(図3参照)、及び主制御基板201(図2参照)に設けられた第2特別図柄抽選手段による抽選結果を表示する第2特別図柄表示器83(図3参照)が配置されている。これら両表示器82、83には特別図柄が変動表示されていると共に、所定時間経過後に所定の図柄が停止表示され、始動口への遊技球の入球を契機とする抽選の結果が表示されている。両表示器82、83には複数のLEDが使用され、特別図柄の変動表示の開始に伴ってLEDが点滅することで、現在抽選中であるかのような印象を遊技者に与える。所定時間経過後には、抽選結果に応じて予め設定されたLEDが点灯表示し、遊技者に抽選結果が報知されている。
【0019】
特別図柄の変動表示中に第1始動口105、あるいは第2始動口120に遊技球が入球すると、当該入球によって得られる特別図柄の変動表示の権利(以下「保留球」という)が留保されている。この留保された保留球の数は第1特別図柄保留表示器84(図3参照)及び第2特別図柄保留表示器85(図3参照)に表示されている。
【0020】
特別図柄の変動表示中に入賞ゲート106に遊技球が入球すると、普通図柄抽選手段による抽選が行われるが、この抽選結果を表示する普通図柄表示器81(図3参照)が上記両表示器82、83の付近に配置されている。普通図柄の変動表示中に入賞ゲート106に遊技球が入球することによって得られる普通図柄の変動表示の権利、すなわち保留球の数が普通図柄保留表示器86(図3参照)に表示されている。
【0021】
図柄表示部104は第1始動口105、または第2始動口120に遊技球が入球したときに複数の装飾図柄の変動表示を開始し、所定時間経過後に当該装飾図柄の変動を停止させる。停止時に特定図柄(例えば「777」)が揃えば、大当たり遊技(長当たり遊技)を実行する権利を獲得したこととなり、その後、大当たり遊技(長当たり遊技)が開始される。大当たり遊技(長当たり遊技)が開始されると、遊技領域103の下方に位置する大入賞口ユニット9における開閉扉91が一定時間、開放する動作を所定回数(例えば15回)繰り返し、入球した遊技球に対応する賞球が払い出されている。
【0022】
大入賞口ユニット9は遊技盤101に設けられた大入賞口93を開閉する開閉扉91を開閉自在に支持し、開閉扉91が大入賞口93の前面(表面)側に位置した状態で、遊技盤101の背面に設置されている。開閉扉91は通常時には閉鎖して大入賞口93を閉塞しており、大入賞口93に遊技球が入球することを阻止している。大当たり遊技が開始されたときには、大入賞口開閉ソレノイド43への通電により開閉扉91が開放して大入賞口93を開放させる。大入賞口93の開放時には、開閉扉91が遊技球を大入賞口93内に導くための受け皿として機能するため、大入賞口93に遊技球が入球可能となる。
【0023】
また、前記前枠12の上側と下側には複数のライト112を備えた演出ライト111(ランプユニット)が設置されている。
【0024】
前枠12の下側には、受け皿ユニット16が設置されている他、前述の操作ハンドル113が配置されている。操作ハンドル113は遊技盤101から遊技者側へ突出し、上記発射部の駆動によって遊技球を発射させる際に遊技者によって操作されている。
【0025】
操作ハンドル113は上記発射部を駆動させて遊技球を発射させる発射指示部材114を備えている。発射指示部材114は操作ハンドル113の外周部に、遊技者から見て右回りに回転可能に設けられ、遊技者によって直接操作されているときに発射部に遊技球発射の指示を与える。操作ハンドル113には遊技者が発射指示部材114を直接操作していることを検出するセンサ等が内蔵されている。
【0026】
中央役物2における図柄表示部104の上側及び側方(図1においては紙面右側)には、演出用の役物(以下、「演出役物」という)115、116が配置されている。演出役物115、116は例えばモータによって駆動されるようになっている。
【0027】
前枠12の下側にはまた、遊技者による操作を受け付けるチャンスボタン117が配置されている。チャンスボタン117の操作は例えば遊技中における特定のリーチ演出に際し、チャンスボタン117の操作を促すガイダンスが表示されている間有効となる。
【0028】
前枠12には、演出効果音、または不正を知らしめる音声を出力するスピーカ277(図2参照)が組み込まれている。スピーカ277は高音・中音・低音の領域を出力できる機能を有し、通常演出時は高音・中音・低音をバランス良く出力するが、後述する特別演出時、または不正等があった場合には周りに良く聞こえるように高音領域を高く出力するように制御されている。
(制御手段の内部構成)
図2に遊技機1の制御手段の内部構成を示すが、ここに示すように制御手段200は主に主制御基板201、副制御基板202、賞球制御基板203、及びランプ制御基板206の複数の制御基板から構成されている。
【0029】
主制御基板201は遊技機1の遊技に関する基本動作を制御し、ROM201bに記憶されたプログラムに基づき、遊技内容の進行に伴う基本処理を実行するCPU201aと、CPU201aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能するRAM201c等を備える。主制御基板201は第1始動口105、もしくは第2始動口120への遊技球の入球を契機として、大当たり抽選を行うと共に、その抽選結果に基づいてROM201bに記憶されている演出に係わるコマンドの選択を行う。
【0030】
主制御基板201の入力側には、第1始動口105に遊技球が入球したことを検出する第1始動口検出部221と、第2始動口120に遊技球が入球したことを検出する第2始動口検出部225と、入賞ゲート106を遊技球が通過したことを検出するゲート検出部222と、普通入賞口107a、107b、107cに入球した遊技球を検出する普通入賞口検出部223と、大入賞口ユニット9に入球した遊技球を検出する大入賞口検出部224とが接続されている。
【0031】
主制御基板201の出力側には役物作動装置231が接続されている。本実施形態においては上記役物作動装置231を、開閉扉91を開閉させる大入賞口開閉ソレノイド(駆動装置)と、第2始動口120を開閉させる第2始動口開閉ソレノイドとによって構成している。
【0032】
役物作動装置231は主制御基板201によって制御され、大当たり遊技(長当たり遊技、短当たり遊技)時に大入賞口開閉ソレノイド97に通電して開閉扉91を開放させ、また上記普通図柄の当選によって第2始動口開閉ソレノイドに通電して第2始動口120を開閉する。
【0033】
副制御基板202の入力側には上記のチャンスボタン117が操作されたことを検出するチャンスボタン検出部220が接続されている。この副制御基板202は主に遊技中における演出を制御し、主制御基板201より送信されているコマンドに基づいて演出の抽選及び演出処理を実行するCPU202aと、プログラム及び過去の演出パターンを記憶するROM202bと、CPU202aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能するRAM202c等を備えている。
【0034】
副制御基板202は主制御基板201より送信されている演出に係るコマンドを受信すると、このコマンドに基づいて抽選を行い、演出背景パターン、リーチ演出パターン、登場キャラクター等の演出を確定すると共に、当該確定した演出の制御を行う。副制御基板202の出力側には図柄表示部104が接続され、抽選によって決定された内容の通りに図柄表示部104において装飾図柄演出を展開する。副制御基板202には図柄表示部104に表示させる画像データを書き込むVRAM202dも備えられている。
【0035】
通常時には、CPU202aがROM202bに記憶されたプログラムを読み込んで、背景画像表示処理、図柄画像表示及び変動処理、キャラクター画像表示処理など各種画像処理を実行し、必要な画像データをROM202bから読み出してVRAM202dに書き込む。背景画像、図柄画像、キャラクター画像は表示画面上において図柄表示部104に重畳表示されている。すなわち、図柄画像やキャラクター画像は背景画像よりも手前に見えるように表示されている。このとき、同一位置に背景画像と図柄画像が重なる場合、Zバッファ法等、周知の陰面消去法により各画像データのZバッファのZ値を参照することで、図柄画像を優先してVRAM202dに記憶させる。
【0036】
副制御基板202の出力側にはスピーカ277が接続され、副制御基板202において確定した通りに音声を出力する。副制御基板202の出力側にはまた、ランプ262、演出ライト111、及び演出役物作動装置254を制御するランプ制御基板206が接続されている。演出役物作動装置254は演出役物115,116等の、演出用の役物を作動させるモータ等によって構成されている。ランプ制御基板206は副制御基板202より送信されたコマンドに基づき、プログラムを作動させて演出処理を実行するCPU206aと、各種演出パターンデータを記憶するROM206bと、CPU206aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能するRAM206c等を備えている。
【0037】
ランプ制御基板206は遊技盤101や台枠等に設けられている各種ランプ262に対する点灯制御等を行う他、演出ライト111における複数のライト112に対する点灯制御等を行い、各ライト112からの光の照射方向を変更するためにモータに対する駆動制御等を行う。ランプ制御基板206はまた、副制御基板202より送信されたコマンドに基づき、演出役物115、116を動作させる各種モータに対する駆動制御等を行う。
【0038】
主制御基板201には賞球制御基板203が双方向に送信可能に接続されている。賞球制御基板203はROM203bに記憶されたプログラムを作動させて賞球制御の処理を実行するCPU203aと、CPU203aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能するRAM203c等を備え、ROM203bに記憶されたプログラムに基づき、賞球制御を行う。
【0039】
賞球制御基板203は接続されている払出部291に対して入球時の賞球数を払い出す制御を行う。また発射部292に対する遊技球の発射の操作を検出し、遊技球の発射を制御する。払出部291は遊技球の貯留部から所定数を払い出すためのモータ等からなる。
【0040】
賞球制御基板203はこの払出部291に対して、各入球口(第1始動口105、第2始動口120、普通入賞口107a、107b、107c、107d、大入賞口93)に入球した遊技球に対応した賞球数を払い出す制御を行う。発射部292は遊技者による遊技操作を検出するセンサ(図示しない)と、遊技球を発射させる図示しないソレノイド等を備え、遊技のための遊技球を発射する。賞球制御基板203は発射部292のセンサにより遊技操作を検出すると、検出された遊技操作に対応してソレノイド等を駆動させて遊技球を間欠的に発射させ、遊技盤101の遊技領域103に遊技球を送り出す。
【0041】
図3及び図4は遊技盤101を示す正面図及び斜視図である。
図3及び図4において、遊技盤101は、合板の前面に樹脂シートを貼り付けた構造の遊技板300に中央役物2等の各種所物や遊技釘303を配置したものである。
遊技盤101の遊技領域103の中央には、中央役物2が設けられている。
【0042】
中央役物2は、前記遊技領域103の中央に設けられ、開口部22が形成された枠部材21を主要構成とする前側ユニット3を有し、当該開口部22の背面側に図柄表示部104が配置されている。図柄表示部104の開口部22から露出する部分は、画面400となっている。枠部材21の表面には、金色の鍍金が施されている。
【0043】
中央役物2の枠部材21の上側中央の若干左寄りには、曲面部23が設けられており、遊技領域103は、この曲面部23から左右に分岐して左打ち用の遊技領域301と勢いが付きすぎた遊技球を減速させて回収口108に導く線路302に分けられている。
【0044】
左打ち用の遊技領域301には、多数本の遊技釘303とともに、入賞ゲート106、普通入賞口107a、107b、107c、風車109、第1始動口105、第2始動口120、大入賞口ユニット9等が配置されている。
【0045】
一方、枠部材21の左側壁31には、左打ち用の遊技領域301を落下する遊技球が付近の遊技釘303の誘導により比較的低い確率で突入するワープ経路32が設けられている。
【0046】
枠部材21の下壁33の正面側の上面には、ワープ経路32を通過した遊技球が転がるステージ面34が形成されている。ステージ面34の中央には遊技球を第1始動口105に誘導する誘導孔35の入り口35a(図4参照)が設けられている。誘導孔35の出口35bは、第1始動口105の上方に位置する。ステージ面34の手前には、ステージ面34から転落した遊技球が転がるステージ面36が形成されている。ステージ面36の中央には、遊技球を第1始動口105に誘導する誘導溝37が形成されている。
【0047】
枠部材21の左側壁31、下壁33、右側壁38、上壁39により囲まれる領域は、上述の開口部22となっている。
【0048】
遊技球は、通常の遊技状態で、曲面部23よりも左下側に落下して左打ち用の遊技領域301に導かれ、遊技釘303や風車109に衝突しながら、あるものは、ワープ経路32、ステージ面34及び誘導孔35を通過し第1始動口105に落下し、また、あるものは、ステージ面36及び誘導溝37を通過し第1始動口105に落下し、また、あるものは、ワープ経路32を介さず直接下方に落下し、一般入賞具20または第1始動口105に入賞し、また、あるものは、アウト球として回収口108に集合し、アウト球通路孔を通って遊技盤3の裏面側に排出される。
【0049】
図5は図4に示した演出役物115の斜視図である。
図5において、演出役物115は、本体ケース501と、前側装飾部502と、上面左前側透明板503と、上面左後側透明板504と、上面右前側透明板505と、上面右後側透明板506と、左右のランプ基板507、508と、左右の駆動機構509、510と、複数の円柱511、512、513、514、515、516、517、518、519と、可動支持部521、522、523、524、525、526、527、528、529と、ハート型可動部531、532、533、534、535、536、537、538、539とを備えている。
【0050】
本体ケース501は、上面及び背面側に開放した形状になっている。本体ケース501の内部には、左右の駆動機構509、510が配置される。駆動機構509、510の上側には左右のランプ基板507、508がそれぞれ配置される。左のランプ基板507の上面には発光ダイオード541、542、543、544が設けられている。右のランプ基板508の上面には発光ダイオード545、546、547、548、549が設けられている。
【0051】
左のランプ基板507の上側は上面左前側透明板503及び上面左後側透明板504によって覆われる。
【0052】
右のランプ基板508の上側は上面右前側透明板505及び上面右後側透明板506によって覆われる。
【0053】
発光ダイオード541、542、543、544の真上に対応する上面左前側透明板503の上面の位置には、凸レンズ面551、552、553、554が形成されている。
【0054】
発光ダイオード545、546、547、548、549の真上に対応する上面右前側透明板505の上面の位置には、凸レンズ面555、556、557、558、559が形成されている。
【0055】
上面左前側透明板503及び上面左後側透明板504の間には、複数の円柱511、512、513、514とこれに対応する可動支持部521、522、523、524がそれぞれ挿入される複数の開孔部561、562、563、564が形成されている。
【0056】
上面右前側透明板505及び上面右後側透明板506の間には、複数の円柱515、516、517、518、519とこれに対応する可動支持部525、526、527、528、529がそれぞれ挿入される複数の開孔部565、566、567、568、569が形成されている。
【0057】
可動支持部521、522、523、524、525、526、527、528、529は、左右の駆動機構509、510による複数の複数の円柱511、512、513、514、515、516、517、518、519に対して摺動する。可動支持部521、522、523、524、525、526、527、528、529の前側上部には、ハート型可動部531、532、533、534、535、536、537、538、539が取り付けられている。
【0058】
発光ダイオード541、542、543、544、545、546、547、548、549及び凸レンズ面551、552、553、554、555、556、557、558、559は、それぞれ前記ハート型可動部531、532、533、534、535、536、537、538、539の往復運動の移動方向の延長線上に設けられている。発光ダイオード541、542、543、544、545、546、547、548、549が発光した照明光は、それぞれ凸レンズ面551、552、553、554、555、556、557、558、559により屈折され、それぞれ前記ハート型可動部531、532、533、534、535、536、537、538、539の下方に導かれる。
【0059】
以下、右側の駆動機構510について詳細に説明する。
図6は、右側の駆動機構510及びその周辺部を示す正面図である。図7は、右側の駆動機構510及びその周辺部を示す右斜め後方から見た斜視図である。図8は、右側の駆動機構510及びその周辺部を示す及びその周辺部の正面から見た動作を示す説明図である。図9は、右側の駆動機構510及びその周辺部を示す演出役物の右側の駆動機構及びその周辺部を示す右斜め後方から見た説明図である。
【0060】
図6において、右側の駆動機構510は、回転軸575、576、577、578、579、601、602、603、604、605と、クランク585、586、587、588、589と、ギア595、596、597、598、599、611、612、613、614、615と、駆動モータ621と、エンコーダ用回転部材631(図7参照)と、フォトセンサ641(図7参照)とから構成されている。
【0061】
回転軸575、576、577、578、579、601、602、603、604、605は、中心軸を前後方向に向けて共通のフレームによって回転可能な状態で支持され、駆動モータ621及びフォトセンサ641も前記フレームにネジ止め固定されている。
【0062】
回転軸575、576、577、578、579の前端には、それぞれクランク585、586、587、588、589が取り付け固定されている。回転軸575、576、577、579の後端には、それぞれギア595、596、597、599が取り付けられている。
【0063】
図7において、回転軸578の後寄りには、ギア598が取り付けられている。さらに回転軸579の後端には、フォトセンサ641とエンコーダを構成するエンコーダ用回転部材631が取り付けられている。エンコーダ用回転部材631は、筒状の形成された筒状部632の一部に切欠部633を形成したものである。フォトセンサ641は、発光部642が筒状部632の内周側に配置し、受光部643が筒状部632の外周側に配置して切欠部633の通過を検出するようになっている。
【0064】
駆動モータ621は、モータ本体622が前記フレームにネジ止め固定され、モータ本体622に対して回転軸623が回転するようになっている。回転軸623には、ギア615が取り付けられている。
【0065】
図6において、ギア615は左下側のギア596と噛合うとともに左下側のギア597と噛合い、ギア596は左側のギア611と噛合い、ギア611は左側のギア595と噛合っている。また、ギア615は右側のギア612と噛合い、ギア612は右下側のギア613と噛合い、ギア613は右側のギア598と噛合い、ギア598は右側のギア614と噛合い、ギア614は右側のギア599と噛合っている。
【0066】
このような構造により、駆動モータ621が回転軸623を回転駆動することで、回転軸575、576、577、578、579、601、602、603、604、605と、クランク585、586、587、588、589と、ギア595、596、597、598、599、611、612、613、614、615と、エンコーダ用回転部材631とが連動して回転するようになっている。
駆動モータ621が回転軸623を回転位置の検出は、フォトセンサ641がエンコーダ用回転部材631の切欠部633を検出することで行われる。フォトセンサ641の検出結果は、図2に示した副制御基板202に送信される。
【0067】
図6において、クランク585、586、587、588、589は、それぞれ円盤部655、656、657、658、659の後面の中心に回転軸575、576、577、578、579を取り付け固定している。クランク585、586、587、588、589の円盤部655、656、657、658、659の前側には、それぞれ回転軸575、576、577、578、579による回転の中心に対して偏心した軸665、666、667、668、669が設けられている。
【0068】
一方、可動支持部525、526、527、528、529は、上下に延びる柱部675、676、677、678、679をそれぞれ基本構造とし、それぞれ柱部675、676、677、678、679の上側に図7に示す筒状部685、686、687、688、689を有し、図6に示す柱部675、676、677、678、679の下側に断面コ字状のレール部695、696、697、698、699をそれぞれ有している。図7に示す筒状部675、676、677、678、679には、図5に示す複数の円柱515、516、517、518、519がそれぞれ挿入されるようになっている。
【0069】
図8において、レール部695、696、697、698、699が形成する後側の溝705、706、707、708、709には、クランク585、586、587、588、589の軸665、666、667、668、669がそれぞれ挿入されるようになっている。
【0070】
可動支持部525、526、527、528、529は、筒状部675、676、677、678、679に図5に示す円柱515、516、517、518、519が挿入されることで上下方向にのみ移動が可能な状態になっている。
【0071】
図8において、クランク585、586、587、588、589が回転した場合、クランク585、586、587、588、589の軸665、666、667、668、669はそれぞれ溝705、706、707、708、709を摺動し、それぞれレール部695、696、697、698、699を上下に動作させることになる。
【0072】
即ち、駆動モータ621が図7に示す回転軸623を回転駆動することで、右側の駆動機構510は、図6及び図7に示す状態から図8及び図9に示す状態となり、レール部695、696、697、698、699を上下に動作させることが可能になる。レール部695、696、697、698、699の上下運動の位相及び周期は、ギア595、596、597、598、599、611、612、613、614、615のギア比の設定及びクランク585、586、587、588、589の軸665、666、667、668、669の位置によって各々ずらされた状態になっており、ハート型可動部535、536、537、538、539の動きを複雑にしている。
【0073】
ここで、副制御基板202(図2参照)は、抽選の結果がハズレの際の予告演出中に比較的低い確率でハート型可動部531、532、533、534を上下運動させるとともに図5に示す右のランプ基板508の発光ダイオード545、546、547、548、549を発光させ、抽選の結果が大当たり際の予告演出中に比較的高い確率でハート型可動部531、532、533、534を上下運動させるとともに右のランプ基板508の発光ダイオード545、546、547、548、549を発光させることで大当たりの期待感を高める演出を行っている。副制御基板202(図2参照)は、図7に示すフォトセンサ641の検出結果よりモータ621が回転軸623を回転位置の検出し、モータ621の回転の制御を行っている。
【0074】
左の駆動機構509及びについても、右側の駆動機構510とギアの数及び大きさの組み合わせが異なるだけで、右側の駆動機構510と同様の構造で左側の可動支持部521、522、523、524を位相及び周期をずらした状態で上下運動させ、ハート型可動部531、532、533、534を上下運動させるとともに左のランプ基板507の発光ダイオード541、542、543、544を発光させるようになっている。
【0075】
以下、ハート型可動部535について詳細に説明する。
図10は、ハート型可動部535及びその周辺部を示す右斜め後方から見た分解斜視図である。図11は、ハート型可動部535及びその周辺部を示す右斜め後方から見た斜視図である。図12は、ハート型可動部535及びその周辺部を示す右斜め前方から見た分解斜視図である。図13は、ハート型可動部535及びその周辺部を示す右斜め前方から見た斜視図である。図14は、ハート型可動部535及びその周辺部を示す右側から見た断面図である。
【0076】
図10において、ハート型可動部535は、外装部材801と、外装部材801の内部に収納される光拡散部材802とから構成される。
【0077】
光拡散部材802は側面から見た形状がハート型に形成され、側面から見た三角形に形成されている。外装部材801は、正面の板上部811に外周に後方に向け傾斜する傾斜部812を形成し、傾斜部812の上側から中間部にかけて後方に延出する壁部813を形成している。傾斜部812には、宝石のカット状の多面体の模様814が形成されている。傾斜部812の下側は、鍔部815になっている。板上部811の背面には凹面による模様816が形成されている。壁部813の左右には、長孔817、818が形成されている。
【0078】
光拡散部材802の外周の下側には、複数の左右に傾く傾斜面821、822が交互に並べて形成されている。光拡散部材802の後ろ面には、複数のV字溝823が同心円状に形成されている。
【0079】
可動支持部525は、柱部の上側に筒状部675の前側には、壁部813の間に挿入される取り付け部831が形成されている。
【0080】
図12において、取り付け部831の正面側には、肉抜き用の凹部832が形成されている。
【0081】
取り付け部831は、上面と下面が水平面状に形成され、左面833と右面834とが壁部813の内周に沿った曲面形状に形成されている。左面833と右面834には、壁部813の長孔817、818に挿入される突起部835、836が形成されている。また、左面833と右面834には、壁部813の端部を係止する段部837、838が形成されている。
【0082】
ハート型可動部535を組み立てた状態では、図11に示すように、光拡散部材802は外装部材801と取り付け部831により形成される空間に収納され、図11及び図13に示すように、鍔部815の後ろ側が光拡散部材802の下側を下方に向けて露出させる開放部820になっている。
【0083】
図14において、筒状部685の内周には、円柱511に対する摩擦抵抗を低下させるための保護部材840が設けられている。
【0084】
以下、ハート型可動部535及びその周辺部の光学構造について詳細に説明する。
図14において、発光ダイオード545及び凸レンズ面555は、前記ハート型可動部535の往復運動の移動方向の延長線A上に設けられるとともに遊技板300(図4参照)に対して固定され、前記ハート型可動部535の透明性を有する部分である光拡散部材802の下側に光Lを照射する。
【0085】
光拡散部材802の下側で複数の傾斜面821、822(図10参照)により拡散し透過した光は光拡散部材802の後面の複数のV字溝823で更に拡散し、光拡散部材802の前面から出射し、外装部材801の板上部811や傾斜部812を透過し、ガラス扉15(図1参照)を介して遊技者に視認される。
【0086】
また、図5に示したハート型可動部531、532、533、534、536、537、538、539及び発光ダイオード541、542、543、544、546、547、548、549及び凸レンズ面551、552、553、554、556、557、558、559についても、図14に示したハート型可動部535、発光ダイオード545及び凸レンズ面555と同様の構造になっている。
【0087】
以上に説明した構造を纏めて説明すると、遊技機1は、板状に形成された遊技板300の前面側に遊技球が落下する遊技領域103を有する遊技盤101を備える。
【0088】
演出役物115は、遊技機1の演出装置になっている。
【0089】
ハート型可動部531、532、533、534、535、536、537、538、539は、前記遊技板300の前面に当該遊技板300に対して所定の方向に移動可能な状態で設けられ、少なくとも外周部に透明性を有する部分が形成された可動部となっている。
【0090】
左右の駆動機構509、510と、複数の円柱511、512、513、514、515、516、517、518、519と、可動支持部521、522、523、524、525、526、527、528、529は、ハート型可動部531、532、533、534、535、536、537、538、539に対して所定の方向に向けて往復運動を行わせる駆動手段になっている。
【0091】
発光ダイオード541、542、543、544、545、546、547、548、549及び凸レンズ面551、552、553、554、555、556、557、558、559は、それぞれ前記ハート型可動部531、532、533、534、535、536、537、538、539の往復運動の移動方向の延長線上またはその近傍に設けられるとともに前記遊技板300に対して固定され、それぞれ前記ハート型可動部531、532、533、534、535、536、537、538、539の透明性を有する部分に光を照射する光源になっている。
【0092】
光拡散部材802の下側は、前記ハート型可動部535の前記光源側の面に設けられ、前記光源から照射される光を拡散して前記ハート型可動部535の透明性を有する部分に透過させる光拡散部になっている。
【0093】
光拡散部材802の概形は、先端部を前記光源側に向けた山形に形成されている。
【0094】
前記ハート型可動部535における光拡散部材802の下側の前方の部分には、当該光拡散部材802の下側を手前側から隠す鍔部815が形成されている。
【0095】
図1乃至図14に示した本実施形態によれば、ハート型可動部531、532、533、534、535、536、537、538、539の往復運動の移動方向の延長線上またはその近傍に設けられるとともに前記遊技板300に対して固定された光源からの光によってハート型可動部531、532、533、534、535、536、537、538、539の透明性を有する部分が光るので、透明性を有する部材からなる可動式役物を照明する場合の意匠効果を高めるとともに透明性を有する部材のデザイン上の自由度を高め耐久性を向上することができる。
尚、前記延長線上の近傍として表現した発光ダイオード541、542、543、544、545、546、547、548、549及び凸レンズ面551、552、553、554、555、556、557、558、559による光源が設けられる位置としては、前記ハート型可動部531、532、533、534、535、536、537、538、539の往復運動の全域において前記光源からの光が当該可動部の透明性を有する部分に照射可能な位置ならば各種適用可能である。
前記光源は、前記遊技板300に直接固定されるようにしてもよいし、光源が前記演出役物115の電気基板としてのランプ基板507、508、本体ケース501及び枠部材21を介して前記遊技板300に固定されるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0096】
1……遊技機、2……中央役物、15……ガラス扉、
101……遊技盤、115……演出役物、300……遊技板、
509、510……駆動機構、
511、512、513、514……円柱、
515、516、517、518、519……円柱、
521、522、523、524……可動支持部、
525、526、527、528、529……可動支持部、
531、532、533、534……ハート型可動部、
535、536、537、538、539……ハート型可動部、
531、532、533、534……ハート型可動部、
535、536、537、538、539……ハート型可動部、
541、542、543、544……発光ダイオード、
545、546、547、548、549……発光ダイオード、
551、552、553、554……凸レンズ面、
555、556、557、558、559……凸レンズ面、
815……鍔部、820……開放部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状に形成された遊技板の前面側に遊技球が落下する遊技領域を有する遊技盤を備える遊技機の演出装置であって、
前記遊技板の前面に当該遊技板に対して所定の方向に移動可能な状態で設けられ、少なくとも外周部に透明性を有する部分が形成された可動部と、
前記可動部に対して所定の方向に向けて往復運動を行わせる駆動手段と、
前記可動部の往復運動の移動方向の延長線上またはその近傍に設けられるとともに前記遊技板に対して固定され、前記可動部の透明性を有する部分に光を照射する光源と、
を備えることを特徴とする遊技機の演出装置。
【請求項2】
前記可動部の前記光源側の面には、前記光源から照射される光を拡散して前記可動部の透明性を有する部分に透過させる光拡散部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機の演出装置。
【請求項3】
前記光拡散部の概形は、先端部を前記光源側に向けた山形に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機の演出装置。
【請求項4】
前記可動部における光拡散部の前方の部分には、当該光拡散部を手前側から隠す鍔部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の遊技機の演出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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