説明

遊技機チェックシステム

【課題】 遊技機の部品を交換する不正行為の点検作業を簡略化することを目的とする
【解決手段】 この遊技機チェックシステムでは、各ICタグから受信した識別情報(IPアドレス)に基づいて作成した判定情報と、予め作成した判定情報とを比較して(S30)、監視対象の部品のいずれかに部品を交換する不正行為があったと判定する(S32)ことができる。そのため、この遊技機チェックシステムを用いると、複数の部品の一つ一つが正当品か否かを判定しなくても、複数の部品について不正行為があったかまとめて判定することができるので、パチンコ機の部品を一つ一つ点検する場合に比べて、パチンコ機の部品を交換する不正行為の点検作業を大幅に簡略化することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機を構成する部品を交換する不正行為の発見を容易にする遊技機チェックシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
遊技機を構成する部品を交換する不正行為としては、遊技機のプログラムが記録されたROMの交換や、入賞口に入ったパチンコ玉を検出するセンサの交換や、前述したROMが備えられた主基板と通信するための通信コネクタの交換など、様々な種類がある。
【0003】
このような不正行為を発見するため、例えば特許文献1では、ROMを備える主基板にICタグを取り付けておき、上記不正行為を発見する点検作業を行う際には、このICタグの識別情報をICタグリーダで読み取り、この読み取った識別情報を予め記録しておいた識別情報と照らし合わせて、主基板が正規なものか否かを判定していた。
【特許文献1】特開2004−24449号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、引用文献1のような方法で不正行為の監視対象となるすべての部品について不正行為を発見しようとすると、点検作業の前に、これらすべての部品に取り付けられたICタグの識別情報のひとつひとつを予め記録しておく必要がある。
【0005】
そして、点検作業の際には、部品一つ一つから識別情報を読み取って、その読み取った識別情報と、予め記録しておいた識別情報とをいちいち照らし合わせる、手間がかかる作業を要していた。
【0006】
そこで本発明では、監視対象の部品を交換する不正行為の点検作業の作業効率を、各部品を一つ一つ点検する場合に比べて、大幅に改善することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した問題を解決するためになされた発明である請求項1に記載された遊技機チェックシステムは、遊技機を構成する監視対象の各部品に取り付けられるICタグと、前記各ICタグと無線通信可能な読取手段と、前記読取手段が前記各ICタグと無線通信して前記各ICタグから受信した前記各ICタグの識別情報に基づいて、前記各ICタグの識別情報をまとめた判定情報を作成する判定情報作成手段と、前記判定情報に対応する基準情報を入力する基準情報入力手段と、前記判定情報作成手段で作成した前記判定情報と、前記基準情報入力手段で入力した前記基準情報とにより、前記各部品が監視対象の部品か否かを判定する判定手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明では、遊技機に取り付けられた各部品の監視を行うため、そのための基準情報を作成し、点検作業などの監視作業時に、部品に取り付けられたICタグから識別情報を読み取り、これら識別情報に基づいて作成した判定情報と、基準情報とを比較している。そして、この比較により、各部品が監視対象の部品か否かを判定している。そのため、例えば、判定情報と基準情報との一致不一致の結果を見て、部品の不正な交換を監視する場合、もし部品が不正に交換されると、判定情報と基準情報とが一致しないので、不正な部品の交換が行われたか否かを即時に判定できるのである。
【0009】
従って、この発明を用いると、監視対象の各部品のすべてが正当品であるか否かをまとめて判定することができるので、監視対象の部品を交換する不正行為の点検作業の作業効率を、各部品を一つ一つ点検する場合に比べて、大幅に改善することができる。具体的には、従来は、監視対象の各部品が正当なものか否か確認するため、監視対象の各部品に一つずつ取り付けられた各ICタグから識別情報を読み込み、この識別情報が読み込まれるたびに、監視対象の各部品が正当なものか否かを確認する作業を行わねばならなかった。そのため、ICタグが5つあれば、この作業を5回行わなければならなかった。これに対し、本願発明を用いると、各ICタグから識別情報を5つ読み込めば、これらの情報が一つにまとめられ、このまとめられた判定情報と基本情報とを照らし合わせることで、監視対象の各部品が正当品であるか否かを確認することができるので、監視対象の各部品が正当なものか否かを確認する作業を1回行うだけで済む。そのため、本願発明を用いれば、監視対象の各部品が正当品であるか否かを確認する作業の作業効率を大幅に改善することができる。
【0010】
尚、識別情報としては、ICタグ毎にユニークな情報であればどのような情報(例えば、台番号など)を用いてもよいが、製造段階でICタグに記憶されているIPアドレスを用いてもよい。
【0011】
また、判定情報としては、例えば、全ての識別情報が正しいと所定の値となり、一つでも識別情報が違っていると所定の値とならない情報である。
【0012】
さらに、本発明の遊技機チェックシステムは、工場から出荷するとき等に監視対象の各部品が取り付けられているか否かなどの製品チェックなどに用いてもよい。
【0013】
次に、請求項2に記載したように、基準情報については、遊技機に記録手段を設け、この記録手段に記録してもよい。具体的には、記録手段として判定情報が記録されたシールなどを用い、このシールを遊技機に添付してもよい。また、記録手段としてICタグを用い、このICタグを遊技機に添付するとともに、ICタグに基本情報を記録してもよい。このICタグを用いれば、視覚的に基本情報を読み取れないので、偽造等をより行いにくくすることができる。
【0014】
次に、請求項3に記載したように、遊技機に記録手段を設ける場合、基準情報入力手段は、この記録手段に記録された基準情報を読み込み可能に構成するとよい。具体的には、バーコード化した判定情報を記録手段に記録し、基準情報入力手段としてバーコードリーダを用いて、記録手段から基準情報を入力するようにするとよい。
【0015】
このようにすると、記録手段に記録された基準情報を基準情報入力手段に入力させるとともに、各ICタグに記憶された識別情報を読取手段に読み込ませるだけの簡単な作業で、各遊技機の部品を交換する不正行為を発見することができる。
【0016】
尚、請求項4に記載したように、判定情報は、例えば数字で示された各識別情報から求めたチェックサムであることが好ましい。具体的には、識別情報としてIPアドレスを用いる場合、各IPアドレスの全体、あるいは、所定の桁の数字の和を求めて、この和をチェックサムとしてもよい。
【0017】
次に、請求項5に記載したように、遊技機は、ICタグが配置された位置から遊技機内を通り、遊技機の正面側及び/又は背面側に至る無線通信可能な無線通信経路を有することが好ましい。
【0018】
遊技機が、この無線通信経路を有していると、遊技機を開いたときはもちろん、遊技機を開けなくても、監視対象の部品から識別情報を受信できるので、遊技機の部品を交換する不正行為の点検作業を、遊技機の表裏いずれの側からでも簡便に行うことができる。
【0019】
尚、無線通信経路は、その経路上に金属などの無線通信を妨害するものがないものであれば、その経路上に物が配置されていてもよい。
【0020】
次に、請求項6に記載したように、遊技機には、無線通信経路の位置を示すマークが印されていることが好ましい。このマークあるいはマークの近傍に読取手段を配置すれば、ICタグから送信された識別情報を読取手段で確実に受信できるからである。
【0021】
ところで、請求項5に記載したように遊技機の正面側及び背面側に至る無線通信可能を形成しても、ICタグが遊技機の正面側あるいは背面側のいずれか一方のみとしか通信できないように配置されていれば、遊技機の正面側及び背面側の両方側と通信できない。
【0022】
そこで、請求項7に記載したように、ICタグは、読取手段と無線通信する通信方向が、無線通信経路を介することで遊技機の正面側にも、遊技機の背面側にも向く位置に配置されていることが好ましい。
【0023】
このようにすると、遊技機の正面側及び背面側のいずれの側とも確実に通信できるので、不正な部品交換の点検作業を、遊技機の正面側及び背面側のいずれからでも行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
次に、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。
【0025】
本実施形態の遊技機チェックシステムは、パチンコ機(本発明の遊技機に相当する)を構成する監視対象の各部品にICタグを取り付け、ICタグリーダで各ICタグのユニーク情報を受信し、受信したこのユニーク情報を利用して、監視対象の各部品の不正な交換がないか判定する、RFID(Radio Freqency IDentification)の技術を利用したシステムである。
【0026】
以下、この遊技機チェックシステムが適用されたパチンコ機や、遊技機チェックシステムで使用されるICタグリーダ等の構成や、ICタグリーダで実行される照合処理等について順次説明する。
<1.パチンコ機について>
パチンコ機の説明に当り下記の図面を使用する。
【0027】
図1は、パチンコ機本体の正面図で、遊技域が設けられた部分のみを示す図である。
【0028】
図2は、パチンコ機本体の背面図で、正面側で遊技域が設けられた部分の背面のみを示す図である(点線は遊技域を示し、一点鎖線は正面側に設けられたものを示している)。
《1−1.パチンコ機の全体構造》
本実施形態の遊技機チェックシステムが適用されたパチンコ機について説明する。
【0029】
本実施形態で用いられるパチンコ機は、外枠と、この外枠に嵌めこまれたパチンコ機本体とを備え、パチンコ機本体が外枠に対して回動する周知の構造を有している。
【0030】
そして、本実施形態のパチンコ機は、外枠を遊技島に固定することによって遊技島に取り付けると、パチンコ機本体が遊技島に対して開閉可能に取り付けられる。
《1−2.パチンコ機本体1》
このパチンコ機を構成するパチンコ機本体1の正面側(遊技者に対向する側)の面上には、図1に示すように、遊技域10が形成されている。この遊技域10には、複数の釘11や入賞口装置12などの各種部品が取り付けられ、遊技域10の右下部分には、チェックシール8が添付される。そして、この遊技域10は後述するガラス板13,14(図5参照)で覆われている。
【0031】
一方、パチンコ機本体1の背面側(遊技島の内部に対向する側)の面上であって、正面側の遊技域10が形成された部分に相当する部分には、図2に示すように、後述する制御用ボックス2や、パチンコ機が外部コンピュータと通信するための中継コネクタ5、入賞口装置12に入賞したパチンコ球を検出する始動センサ6などが取り付けられている。
【0032】
そして、これら制御用ボックス2、中継コネクタ5、及び、始動センサ6等には、後述するICタグが取り付けられている。
【0033】
また、パチンコ機本体1の遊技域10には、図1に示すように、パチンコ機本体1の正面側に後述するICタグリーダ9を配置した場合に、これら各部品2,5,6等に取り付けられたICタグと通信可能な位置を示す複数のマークMが印されている。
<2.制御用ボックス2>
次に、図3を用いて制御用ボックス2について説明する。
【0034】
ここで図3は、制御用ボックス2の斜視図である。
【0035】
制御用ボックス2は、図3に示すように、透明な強化プラスチックで形成された箱部20を備えており、この箱部20内には、主基板30と副基板40とが収納されている。
【0036】
このうち、主基板30上には、パチンコ機全体を制御する処理を実行する素子であるMPU32、その他の素子34,36が組みつけられている。これら各素子32〜36は、主基板30の表裏の各面のうち表面(パチンコ機本体1の背面側)上に組みつけられている。
【0037】
そして、この主基板30には、さらに、パチンコ機に取り付けられた中継コネクタ5(図2参照)と通信する通信ケーブルC1の雄コネクタCC1を接続するための雌コネクタ38が取り付けられている。この雌コネクタ38は、雄コネクタCC1を挿入する図示しない挿入孔が箱部20の外部表面上で開口するように、主基板30及び箱部20に対して組みつけられている。
【0038】
副基板40上には、後述するトランスポンダ42や、その他の素子44等が組みつけられている。この副基板40は、主基板30の表面の4つの辺のうち、一対の長い辺の一方の辺に添って長尺に形成され、この一方の長い辺の辺部から主基板30の表面に対して垂直に立設されている。
【0039】
そして、各素子42〜44は、副基板40の表裏の各面のうち、主基板30の側である裏面とは反対側の表面上に組みつけられている。
【0040】
次に、図4を用いてさらに制御用ボックス2について詳細に説明する。
【0041】
ここで、図4(a)は、図3中でA−A’断面であって、主基板30及び副基板40に対して垂直で、この副基板40上に設置されたトランスポンダ42の中心部分Kを通る断面図で、図4(b)は、箱部20の断面の拡大図で、具体的には図4(a)中の符号αで表した部分の拡大図、図4(c)は、素子42の断面の拡大図で、具体的には図4(a)中の符号βで表した部分の拡大図である。
【0042】
主基板30及び副基板40は、図4(a)に示すように、箱部20の内壁に直接接触しないように、箱部20内に収納されている。
【0043】
具体的には、主基板30が、その裏面上に複数のピン形状の脚部31を有し、この脚部31を用いて主基板30を箱部20内で立脚させることによって、主基板30及び副基板40は、箱部20内に収納されている。主基板30及び副基板40は、この脚部31でのみ箱部20に対して固定され、他の部分では箱部20に対して接触しない状態で箱部20内に収納されている。
【0044】
箱部20は、図4(b)に示すように、2層構造を有しており、箱を形成する透明な強化プラスチック層21と、この強化プラスチック層21の内側に積層された透明な遮蔽層22とからなる。
【0045】
遮蔽層22は、トランスポンダ42の通信信号の周波数に比べ相対的に高い周波数の電波を遮断する材料(例えば、フィルムに鉄分を含ませ、この鉄分が形どる模様によって、特定の周波数の電波だけを遮断するもの。)で構成されている。
【0046】
トランスポンダ42は、図4(c)に示すように、ソケット42a及びモールドケース42bを介して副基板40に取り付けられる。
【0047】
このトランスポンダ42は、自分のIPアドレス等を記憶するICタグを備えている。
【0048】
このICタグは、送受信回路、制御回路、メモリ等からなる半導体、及び、アンテナを備えており、後述するICタグリーダからの質問電波を受信すると、この質問電波が有するエネルギーを電気エネルギーとして使用し、メモリに記憶されているIPアドレスその他の情報を乗せた電波を応答電波として送信するものである。
【0049】
以上のように構成された制御用ボックス2は、主基板30が脚部31を介して箱部20に取り付けられた側の面が、パチンコ機の背面に対向するように、パチンコ機本体1に取り付けられる。
【0050】
このように制御用ボックス2がパチンコ機本体1に取り付けられると、トランスポンダ42は、パチンコ機本体1の背面に対して垂直な状態で配置される。このとき、トランスポンダ42は、パチンコ機本体1の遊技域10を覆うガラス面に対しても垂直な状態で配置される。そのため、トランスポンダ42の通信方向は、パチンコ機本体1の正面側及び背面側にも向くので、本実施形態では、パチンコ機本体1の背面側からはもちろん、パチンコ機本体1に設けられた後述する無線通信経路を介してパチンコ機本体1の正面側からでも、後述するICタグリーダとトランスポンダ42との間で通信ができる。
【0051】
本実施形態では、詳細な説明については省略するが、副基板40に備えられたトランスポンダ42の他に、制御用ボックス2に対して接続される通信ケーブルC1の雄コネクタCC1にも、図示しないトランスポンダが取り付けられている。
【0052】
また、中継コネクタ5、始動センサ6、及び、制御用ボックス2に接続された通信ケーブルC1を中継コネクタ5に接続するためのコネクタ50(以上図2参照)にもトランスポンダが取り付けられている。
【0053】
この雄コネクタCC1、中継コネクタ5、始動センサ6、及び、コネクタ50に取り付けられたトランスポンダも、制御用ボックス2に備えられたトランスポンダ42と同様に、雄コネクタCC1、中継コネクタ5、始動センサ6、及び、コネクタ50がパチンコ機本体1上で固定されたとき、パチンコ機の背面に対して垂直な状態で配置される。
【0054】
そして、これらトランスポンダも、パチンコ機本体1の裏側からはもちろん、各トランスポンダごとにパチンコ機本体1に設けられた後述する無線通信経路を介してパチンコ機本体1の表側からでも、後述するICタグリーダ9(図7参照)との間で通信ができる。
【0055】
尚、上述した制御用ボックス等に取り付けられたトランスポンダを、以下ICタグと呼ぶ。またトランスポンダ42については、ICタグ42と呼ぶ。
<3.無線通信経路>
次に、副基板40、雄コネクタCC1、中継コネクタ5、始動センサ6、及び、コネクタ50に取り付けられた各ICタグと、パチンコ機の表側からICタグリーダとの間で通信するためパチンコ機本体1に設けられた無線通信経路のうち、副基板40に対するものについて代表して説明する。
【0056】
ここで、図5は、パチンコ機本体1に取り付けた制御用ボックス2及びパチンコ機本体1について、図4と同じ図3のA−A’断面で切断した断面図である。
【0057】
パチンコ機本体1は、図5に示すように、表側から、外部ガラス板13、内部ガラス板14、遊技盤15、背面板16が、所定間隔ずつ空けて配置されている。
【0058】
このうち遊技盤15は、この遊技盤15の基礎となるベニア板15aが最も背面側に配置され、このベニア板15aの正面側にセル板15bが積層され、さらにこのセル板15bの正面側に透明な樹脂パネル15cが積層されている。
【0059】
背面板16は、金属板で構成されている。そして、この背面板16のうち、制御用ボックス2が取り付けられたとき、副基板40に取り付けられたICタグ42から背面板16に垂直に向かった位置には、所定の大きさの通信孔16aが形成されている。そのため、この通信孔16aを介することで、パチンコ機本体1の表側からICタグ42と通信することができる。
【0060】
つまり、ICタグ42から、この通信孔16aを通って最短距離でパチンコ機本体1内を通過してパチンコ機本体1の表側に至る部分が、ICタグ42の無線通信経路7である。
【0061】
そしてセル板15bがこの無線通信経路7と交差する部分には、図1に示すように、そこが無線通信経路7であることを示すマークMが表示されている。
【0062】
また、雄コネクタCC1、中継コネクタ5、コネクタ50、始動センサ6に取り付けられたICタグからパチンコ機本体1内を通り、パチンコ機本体1の正面側に至る金属を通らない無線通信経路7上であって、セル板15bと交差する部分にも、マークMが表示される。また、マークMは、認識ができるデザインであれば何でもよい。
【0063】
尚、無線通信経路7は、図5に示すように、パチンコ機本体1の正面側から、パチンコ機本体1を通り、且つ、制御用ボックス2に収納された主基板30を通らずに、ICタグ42に至るものであり、他に、金属板で構成された背面板16や、図示しないパチンコ機本体1内に備えられた基板をも通らないものである。
【0064】
また、上記パチンコ機本体1は、パチンコ機本体1の背面側でも通信できるように、パチンコ機本体1の背面側にも金属等が配置されていない無線通信経路を有している。
<4.チェックシール8>
次に、遊技域10に貼り付けられるチェックシール8について説明する。
【0065】
ここで、図6(a)は、チェックシールの平面図であり、図6(b)は、チェックサムについての説明図である。
【0066】
チェックシール8は、図6(a)に示すように、遊技域10の右下隅に(図2参照)添付され、制御用ボックス2の副基板40、雄コネクタCC1、中継コネクタ5、コネクタ50、始動センサ6(以下「副基板40等」という)に取り付けられたICタグの数(ここでは「5」を指す)、及び、チェックサムを示す数字(ここでは「036」を指す)、これらを示す二次元バーコード80が印刷されている。
【0067】
本実施形態では、ユニーク情報として、図6(b)に示すように、各ICタグに記憶されているIPアドレスを2進数に直したときの頭の8桁を用いている。
【0068】
そして、このユニーク情報からチェックサムを求める場合、各ユニーク情報の各桁の和を求め、その和の1桁目の数値をチェックサム用のその桁の数値としている。例えば、図6(b)中の一番左端の桁の和は10だから、その1桁目の0を、チェックサムのその桁の数値としている。
【0069】
このようにしてチェックサムを求めたら、このチェックサムを10進数化し、この10進数化した数字を、チェックサムを示す数字として、チェックシール8に予め印字している。
【0070】
そして、本実施形態では、10進数化したチェックサムが036なので、図6(a)に示すように、チェックシール8には、チェックサムとして036が印刷されている。
<5.ICタグリーダ9>
次に、本実施形態で用いられるICタグリーダ9について説明する。
【0071】
ここで図7は、ICタグリーダの内部構造を示す模式図である。
【0072】
ICタグリーダ9は、図7に示すように、CPU90a、ROM90b、RAM90c等を備えるコンピュータ装置である中央制御装置90と、各ICタグとの通信を行う通信装置91とを備えている。
【0073】
また、ICタグリーダ9は、チェックシール8に印刷された二次元バーコード80を読み取るスキャナ92と、後述する照合処理で用いられる画像を表示するモニタ93と、ICタグの数や、チェックサム等を入力するためのテンキー94とを備えている。
【0074】
そして、中央制御装置90は、バス99を介して通信装置91、スキャナ92、及び、モニタ93と通信可能に接続され、これら通信装置91、スキャナ92、及び、モニタ93等は、後述する照合処理を実行する中央制御装置90によって制御される。
【0075】
このうち、テンキー94は、図示しない0〜9までの数字を示すキーや、操作した数字を示すキーの入力の確定を指示する入力キーなど、複数のキーからなるものである。
<6.照合処理>
次に、中央制御装置90で実行される照合処理について説明する。
【0076】
尚、以下の説明では、この照合処理は、特に示された場合を除いてステップ番号の小さいものから順に処理が実行されるものとする。
【0077】
図8は、中央制御装置90で実行される照合処理のフローチャートである。
【0078】
この照合処理は、ICタグリーダ9の図示しないスタートスイッチがONされると開始され、まず、ステップ(以下単に「S」という)10の処理が実行される。
【0079】
S10では、パチンコ機に取り付けられたICタグの数及びチェックサムの入力方法をユーザーに問い合わせる「入力方法は? 1:テンキー、3:バーコード」という画像をモニタ93に表示する処理が実行される。
【0080】
S12では、ICタグの数及びチェックサムの入力をテンキー94で行うか、二次元バーコード80の読み込みで行うか、いずれを選択したかを判定する処理が実行される。
【0081】
この判定(S12)では、テンキー94の数字1のキーが操作された後、テンキー94の入力キーが操作された場合、テンキー94による入力が選択されたと判定され(S12:テンキー)、次に、S14の処理が実行される。
【0082】
一方、この判定(S12)では、テンキー94の数字3のキーが操作された後、入力キーが操作された場合、バーコードによる読み込みが選択されたと判定され(S12:バーコード)、次に、S22の処理が実行される。
【0083】
S14では、ICタグの数の入力をユーザーに促す「ICタグの数を入力してください」という画像をモニタ93に表示する処理が実行される。この処理が実行されると、ユーザーは、チェックシール8を見ながらテンキー94を操作して、ICタグの数を入力する。
【0084】
S16では、このICタグの数の入力がテンキー94に対して行われたか判定する処理が実行される。この処理(S16)では、ICタグの数を示す数字のキー(本実施形態では「5」)が操作された後、入力キーが操作されたか否かが判定される。
【0085】
この判定(S16)で、ICタグの数が入力されたと判定されたら(S16:YES)、中央制御装置90のRAM90cにICタグの数を示す情報が記憶され、次にS18の処理が実行される。一方、ICタグの数が入力されていないと判定されたら(S16:NO)、繰り返しS16の処理を実行して待機する処理が実行される。
【0086】
S18では、チェックサムの入力をユーザーに促す「チェックサムを入力してください」という画像をモニタ93に表示する処理が実行される。この処理が実行されると、ユーザーは、チェックシール8を見ながらテンキー94を操作して、チェックサムの数を入力する。
【0087】
S20では、このチェックサムの入力がテンキー94で行われたか判定する処理が実行される。この処理(S20)では、チェックサムを示す数字のキー(本実施形態では「036」)が操作された後、入力キーが操作されたか否かが判定される。
【0088】
この判定(S20)で、チェックサムが入力されたと判定されたら(S20:YES)、中央制御装置90のRAM90cにチェックサムを示す情報が記憶され、次にS26の処理が実行される。一方、チェックサムが入力されていないと判定されたら(S20:NO)、待機する処理が実行される。
【0089】
次に、S12の判定で、バーコードによる読み込みが選択されたと判定され(S12:バーコード)たときに実行されるS22の処理について説明する。
【0090】
S22では、スキャナ92(図7参照)を用いてチェックシール8の二次元バーコードの読み込みをユーザーに促す「バーコードを読込んでください」という画像をモニタ93に表示する処理が実行される。この処理(S22)が実行されると、ユーザーは、スキャナ92をチェックシール8の二次元バーコード80に向けて、ICタグリーダ9に二次元バーコード80を読み込ませる操作を行う。
【0091】
S24では、スキャナ92を用いてチェックシール8に記された二次元バーコード80が読み込まれたか判定する処理が実行される。
【0092】
この判定(S24)で、二次元バーコード80が読み込まれたと判定されたら(S24:YES)、二次元バーコード80として記録されたICタグの数とチェックサムに関する情報が中央制御装置90のRAM90cに記憶され、次にS26の処理が実行される。
【0093】
一方、二次元バーコード80が読み込まれていないと判定されると(S24:NO)、待機する処理が実行される。
【0094】
以上の処理で、ICタグの数及びチェックサムが入力されると、次に、パチンコ機本体1を構成する各部品(制御用ボックス2等)に取り付けられた各ICタグからIPアドレスを受信する処理が実行される。
【0095】
まず、S26の処理が実行され、「リーダーを読込位置に配置してください」という画像をモニタ93に表示する処理が実行される。すると、ユーザーは、図1に示すように、ICタグリーダ9を各マークMから略等距離にある読込位置9aに配置して、各ICタグからIPアドレスを読み取る操作を実行する。
【0096】
S28では、図8に示すように、ICタグリーダ9がRAM90cに記憶されたICタグの数と同じ数のICタグから、IPアドレスを受信したか判定する処理が実行される。
【0097】
このS28で、RAM90cに記憶された数と同じ数のICタグからIPアドレスを受信した場合(S28:YES)、警告音が報知され、S30の処理が実行される。一方、RAM90cに記憶された数と同じ数のICタグからIPアドレスを受信していない場合(S28:NO)は、待機する処理が実行される。
【0098】
S30では、各ICタグから読込んだIPアドレス中のユニーク情報からチェックサムが求められる(図6参照)。
【0099】
S32では、S30で算出されたチェックサムと、S18あるいはS24で入力されたチェックサムとを比較する処理が実行される。そして、これらのチェックサムが一致しなかった場合(S32:YES)は、S34の処理が実行され、「不正が行われた可能性があります」という画像をモニタ93に表示する処理が実行される。
【0100】
一方、S32で、S30の判定でチェックサムが一致した場合は(S32:NO)、S36の処理が実行されて、「異常ありません」という画像をモニタ93に表示する処理が実行される。
【0101】
そして、S34あるいはS36の処理が実行された後、所定時間経過すると、次にS38の処理が実行される。
【0102】
S38では、次の遊技機の検査を促す処理、すなわち、「次の遊技機を検査しますか?」という画像をモニタ93に表示する処理が実行される。
【0103】
S40では、次の遊技機を検査することを示す入力がテンキー94に対して行われたか否か、具体的には、S38の処理に伴う画像が表示されている間にテンキー94の入力キーが押下されたか否かが判定される。
【0104】
S40で、検査することを示す入力が行われたと判定されると(S40:YES)、S42の処理が実行され、S38の処理による画像の表示が開始されてから所定時間経過するまでにテンキー94の入力キーの操作がないと(S40:NO)、本照合処理は終了する。
【0105】
S42では、入力方法の変更があるか問い合わせる処理が行われ、具体的には、モニタ93に「入力方法変更?」と表記された画像を5秒間表示する処理が実行される。
【0106】
S44では、S42による画像が表示されているときにテンキー94の入力キーが押下されているか否か判定する処理が実行され、入力キーが押下されれば(S44:YES)、再びS12の処理が実行される。一方、入力キーが押下されなければ(S44:NO)、S12で入力されたキーに基づき、S14あるいはS22の処理が実行される。
【0107】
具体的には、S12でテンキー94によるICタグの数の入力を選択していた場合には、S14の処理が実行され、S12でバーコードの読込みによるICタグの数等の入力を選択していた場合には、S22の処理が再び実行される。
<7.実施形態に係る遊技機チェックシステムの特徴>
本実施形態の遊技機チェックシステムでは、監視対象の各部品2等のすべてが正当品であることをまとめて判定可能なチェックサムを予め作成しておき、この予め作成したチェックサムと、点検作業時に各ICタグ42等から受信したIPアドレスに含まれるユニーク情報に基づいて作成したチェックサムとを比較している。そして、この比較をしたとき、監視対象の各部品の中に一つでも部品を交換する不正行為があったら、これらチェックサムの間に齟齬が生じるので、この齟齬が生じたか否かにより、監視対象の各部品の中に、部品を交換する不正行為があったか否かを判定している。
【0108】
従って、本実施形態では、監視対象の各部品のすべてが正当品であるか否かをまとめて判定することができるので、監視対象の部品を交換する不正行為の点検作業の作業効率を、各部品を一つ一つ点検する場合に比べて、大幅に改善することができる。
【0109】
また、本実施形態では、パチンコ機本体1毎に、チェックシール8に印刷された二次元バーコードをICタグリーダ9に読み込ませるとともに、各ICタグに記憶されたIPアドレスをICタグリーダ9に読み込ませるだけの簡単な作業で、パチンコ機本体1毎に、各パチンコ機本体1の部品を交換する不正行為を発見することができる。
【0110】
また、本実施形態では、パチンコ機本体1が、各ICタグが配置された位置からパチンコ機本体1内を通り、パチンコ機本体1の正面側に至る複数の無線通信経路7を有している。そのため、本実施形態では、不正行為の監視対象の部品からIPアドレスを受信するため、パチンコ機本体1を遊技島に対して開かなくても受信できるので、パチンコ機本体1の部品を交換する不正行為の点検作業を、パチンコ機本体1を開けることなく簡便に行うことができる。
【0111】
また、本実施形態では、パチンコ機本体1には、無線通信経路7の位置を示すマークが印されている。そのため、このマークのところにICタグリーダ9を配置して、それぞれのICタグと通信すれば、各ICタグから送信されたIPアドレスをICタグリーダ9で確実に受信できる。
【0112】
また、本実施形態では、図4(c)に示すように、ICタグをパチンコ機本体1の背面に対して垂直に配置したので、パチンコ機本体1の正面側からでも背面側からでも、ICタグリーダ9を用いて、ICタグからIPアドレスを読み込むことができる。
<8.実施形態と発明特定事項との対応関係>
本実施形態のパチンコ機は、本発明の遊技機に相当する。
【0113】
本実施形態のユニーク情報は、本発明の識別情報に相当する。
【0114】
本実施形態のICタグリーダ9は、本発明の読取手段に相当する。
【0115】
本実地形態のS30の処理で算出されるチェックサムが、本発明の判定情報に相当する。
【0116】
本実施形態のチェックシール8に記録されたチェックサムが、本発明の基準情報に相当する。
【0117】
本実施形態の中央制御装置90が実行するチェックサムを作成する処理(S30)が、本発明の判定情報作成手段に相当する。
【0118】
本実施形態のテンキー94及びスキャナ92は、本発明の基準情報入力手段に相当する。
【0119】
本実施形態の中央制御装置90のS32処理が、本発明の判定手段に相当する。
【0120】
本実施形態のチェックシール8が、本発明の記録手段に相当する。
<9.その他の実施形態>
上記実施形態では、チェックシール8に印刷された二次元バーコード80を読み込んで、ICタグの数やチェックサムに関する情報をICタグリーダ9に入力する例について説明したが、チェックシール8内にこれらの情報を記録する記録用のICタグを配置して、この記録用のICタグに監視対象の部品に取り付けられたICタグの数やチェックサムに関する情報を記憶させ、これらの情報を記録用のICタグからICタグリーダ9に読み込ませるようにしてもよい。
【0121】
上記実施形態では、チェックシール8に印刷された二次元バーコード80に、チェックサムと、ICタグの数に関する情報を記録したものについて説明したが、照会処理において、チェックサムだけ監視するようにしてもよいので、この場合、二次元バーコード80としては、チェックサムに関する情報だけを記録したものでもよい。
【0122】
上記実施形態では、パチンコ機本体1の背面側に取り付けられた部品にICタグを取り付けた例について説明したが、パチンコ機本体1の内部にICタグを取り付けた場合、無線通信経路7は、パチンコ機本体1の正面側ばかりでなく背面側に配置されたICタグリーダ9と、このICタグとが無線通信できるようにするため、パチンコ機本体1の背面側に向けて形成してもよい。
【0123】
上記実施形態では、ユニーク情報として、IPアドレスの最初の8桁を用いたが、IPアドレスの全ての桁を用いてもよい。また、IPアドレス以外の情報を用いてもよいことはもちろんである。
【0124】
上記実施形態では、各ICタグ42から一度にIPアドレスを読み込んでいるが(S26)、各ICタグ42から一つずつIPアドレスが読み込まれたことを確かめながら、IPアドレスを読み込んでも良い。
【0125】
その場合、図9に示すように、主基板30のICタグ42からIPアドレスを読み込んだときに、ICタグ42に記録しておいた台番号70と主基板の番号71と主基盤のID72とに関する情報を読み込み、これらの情報を、ICタグリーダ9のモニタ93に表示するようにしてもよい。
【0126】
本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0127】
【図1】パチンコ機本体の正面図で、遊技域が設けられた部分のみを示す図である。
【図2】パチンコ機本体の背面図で、正面側で遊技域が設けられた部分の背面のみを示す図である(点線は遊技域を示している)。
【図3】制御用ボックス2の斜視図である。
【図4】図4(a)は、図3の中でA−A’断面であって、副基板40に対して垂直で、この副基板40上に設置された素子42の表面の中心部分Kを通る断面で示した制御用ボックス2の断面図で、図4(b)は、箱部20の断面の拡大図で、具体的には図4(a)中の符号αで表した部分の拡大図、図4(c)は、素子42の断面の拡大図で、具体的には図4(a)中の符号βで表した部分の一部拡大図である。
【図5】パチンコ機本体1に取り付けた制御用ボックス2、及び、パチンコ機について、図4と同じ図3のA−A’断面で切断した断面図である。
【図6】図6(a)は、チェックシールの平面図であり、図6(b)は、チェックサムについての説明図である。
【図7】ICタグリーダの内部構造を示す模式図である。
【図8】中央制御装置90で実行される照合処理のフローチャートである。
【図9】主基板に取り付けたICタグから、このICタグに記憶された情報を読み取ったときに、ICタグリーダのモニタに表示される画像の画像図である。
【符号の説明】
【0128】
1…パチンコ機本体、2…制御用ボックス、5…中継コネクタ、6…始動センサ、7…無線通信経路、8…チェックシール、9…ICタグリーダ、9a…読込位置、10…遊技域、11…釘、12…入賞口装置、13…外部ガラス板、14…内部ガラス板、15…遊技盤、15a…ベニア板、15b…セル板、15c…樹脂パネル、16…背面板、16a…通信孔、20…箱部、21…強化プラスチック層、22…遮蔽層、30…主基板、31…脚部、32〜36…素子、38…雌コネクタ、40…副基板、42…ICタグ(トランスポンダ)、50…コネクタ、80…二次元バーコード、90…中央制御装置、91…通信装置、92…スキャナ、93…モニタ、94…テンキー、99…バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機を構成する監視対象の各部品に取り付けられるICタグと、
前記各ICタグと無線通信可能な読取手段と、
前記読取手段が前記各ICタグと無線通信して前記各ICタグから受信した前記各ICタグの識別情報に基づいて、前記各ICタグの識別情報をまとめた判定情報を作成する判定情報作成手段と、
前記判定情報に対応する基準情報を入力する基準情報入力手段と、
前記判定情報作成手段で作成した前記判定情報と、前記基準情報入力手段で入力した前記基準情報とにより、前記各部品が監視対象の部品か否かを判定する判定手段と、
を備えることを特徴とする遊技機チェックシステム。
【請求項2】
請求項1に記載の遊技機チェックシステムにおいて、
前記遊技機は、前記基準情報が記録された記録手段を備えることを特徴とする遊技機チェックシステム。
【請求項3】
請求項2に記載の遊技機チェックシステムにおいて、
前記基準情報入力手段は、前記記録手段に記録された前記基準情報を入力することを特徴とする遊技機チェックシステム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機チェックシステムにおいて、
前記判定情報は、数字で示された前記各識別情報から求めたチェックサムであることを特徴とする遊技機チェックシステム。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載の遊技機チェックシステムにおいて、
前記遊技機は、
前記ICタグが配置された位置から当該遊技機内を通り、当該遊技機の正面側及び/ 又は背面側に至る無線通信可能な無線通信経路を有することを特徴とする遊技機チェッ クシステム。
【請求項6】
請求項5に記載の遊技機チェックシステムにおいて、
前記遊技機には、
前記無線通信経路の位置を示すマークが印されていることを特徴とする遊技機チェックシステム。
【請求項7】
請求項5,6のいずれかに記載の遊技機の遊技機チェックシステムにおいて、
前記ICタグは、
前記読取手段と無線通信する通信方向が、前記無線通信経路を介することで前記遊技機の正面側にも、前記遊技機の背面側にも向く位置に配置されていることを特徴とする遊技機チェックシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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