説明

遊技機及び遊技機の制御方法、並びに当該方法を実行可能な制御プログラムを記憶した記憶媒体

【課題】 偶然に左右された遊技者のツキを効率よく示すことができることを目的とする。
【解決手段】 予め定められた所定サイクル以内に連続して有利な遊技状態に移行した場合に、表示画面上に移行回数を表示したり、移行回数に応じた画像を表示する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続して大当たりの遊技状態となる所謂連チャンの告知機能を有するパチンコ機、パチスロ機及びその制御方法並びに当該方法を実行可能な制御プログラムを記憶した記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の遊技機においては、表示手段の表示画面上に複数の図柄(識別情報画像)が変動表示されて停止表示され、これら複数の図柄の組合せが予め定められた大当たりの組合せとなったときには、遊技者に大当たり遊技状態が提供されている。
【0003】この大当たり遊技状態は、遊技盤面の下方に設けられた大入賞口が連続して開放され、開放されている間に遊技球が入賞すれば、入賞個数に応じた出玉賞球が遊技者に払出されるというような状態であり、遊技の中でも出玉賞球の数が最大であり、遊技者が最も興味を持つ状態でもある。大入賞口は、例えば、大当たり遊技状態1回につき16ラウンドの開放・閉鎖を繰り返えし、1ラウンドの開放状態において10個の入賞又は30秒程度の開放によって一旦大入賞口が閉鎖される。こうして、1回の大当たり遊技状態が終了して、通常の遊技状態に戻ることとなる。
【0004】この大当たり遊技状態が終了して、図柄の変動及び停止という遊技サイクルを繰返し、再び大当たり遊技状態となるような大当たり遊技条件を満たすと(連チャン)、大当たり遊技状態が略連続して行なわれることとなり、遊技者にとっては大変喜ばしいことであり、ホール側にとってもホールの盛況ぶりを遊技者に実感させることができる。
【0005】そして、この盛況ぶりを他の遊技者にアピールして、対抗心や競争心を煽ったり、遊技機の実績を開示して遊技者が遊技機を選ぶ目安を提供する目的で、以下のような方法が取られている。
【0006】まず、特開平9−10391号公報に示される遊技機では、遊技者に有利な特別遊技を提供するための特別図柄が表示される確率を向上させて高確率状態とし、この高確率状態において連チャンを意図的に作り出し、かつ、この連チャンの回数に応じた映像、音声等の識別信号を出力して遊技者に告知していた。このような遊技機によって、遊技者は連チャンを認識することができるとともに、回りの他の遊技者の注目を浴びて互いに対抗心を煽ることによって、遊技の面白さを向上させる効果を得ることができるというものであった。
【0007】また、特開平7−31733号公報に示される遊技機では、個々の遊技機の連チャン率を表示することによって、遊技者は、その遊技機或いは他の遊技機の統計的な性能をリアルタイムで知ることができた。
【0008】さらに、遊技ホール側としては、遊技機の上側に「連チャン」のパネルを立てることによって、遊技者に連チャンの盛況ぶりをアピールしていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、意図的に連チャンを作り出すように遊技機の設定を行なうものにあっては、偶然に左右された遊技者のツキ(運)というものを図り知ることが出来ない。また、個々の遊技機の連チャン率を表示する遊技機にあっては、遊技機自体の累積した連チャン率は把握することができるにしても、その遊技機で遊技を行なっている遊技者単独の、しかもその時点(その日)のツキというものは図り知ることが出来ないものであった。
【0010】一方で、遊技者単独のツキを図り知るものとして、遊技ホール側が遊技機の上側に「連チャン」のパネルを立てることが考えられていたが、パネルは人手によって立てられていたので、非常に作業効率の悪いものであった。
【0011】本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技者のツキを効率よく示すことができる遊技機及び遊技機の制御方法、並びに当該方法を実行可能な制御プログラムを記憶した記憶媒体を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するために、本発明は、予め定められた所定サイクル以内に連続して有利な遊技状態に移行した場合に、表示画面上に移行回数を表示したり、移行回数に応じた画像を表示することを特徴とする。
【0013】より具体的には、本発明は以下のものを提供する。
【0014】(1) 図柄の変動及び停止の遊技サイクルを所定の組合せの図柄で停止するまで繰返し、当該所定の組合せの図柄で停止した場合に遊技者にとって有利な遊技状態に移行する遊技機であって、一旦前記有利な遊技状態となって当該有利な遊技状態が終了し、再び前記遊技サイクルが繰返され、更に前記有利な遊技状態に至るまでの前記遊技サイクルが、予め定められた所定サイクル以内であった場合に、その移行回数を累積して表示する表示手段を備えていることを特徴とする遊技機。
【0015】本発明によれば、一旦遊技状態が遊技者に有利な状態となり、この有利な遊技状態が終了してから所定サイクル以内に、更に遊技状態が遊技者に有利な状態となった場合には、遊技者に有利な遊技状態に移行した回数を累積して表示するようにしているから、遊技者にとって有利な遊技状態に移行した回数のうち、この有利な遊技状態が終了してから所定のサイクル以内に再び有利な遊技状態に移行した回数を表示することによって、遊技者のツキを示すことができる。
【0016】遊技者のツキを示す際には、有利な遊技状態に移行しやすい高確率状態といった設定の有無に拘らずに、図柄の変動及び停止という遊技サイクルの回数によって判断するようにしているので、遊技機個々の設定に関係なく遊技者のツキを示すことができる。
【0017】また、長く遊技を続ければ続ける程、有利な遊技状態に移行する回数も多くなるのが一般的であるが、本発明によれば、単に有利な遊技状態に移行するだけではなく、更に、予め定められた所定のサイクル以内に有利な遊技状態に移行することが要求されるので、有利な遊技状態に移行する回数が多くてもツキがあるとはいえないということを遊技者に認識させることができ、何度も同じ有利な遊技状態が続いて飽きを感じ始めてきた遊技者に、有利な遊技状態に移行するサイクルを短くしようという競争心を掻き立てることができる。例えば、所定サイクル回数を50回以内といった具合に設定した場合には、50回以内に有利な遊技状態に移行しようという遊技者の欲望が働くので、競争心を掻き立てることができ、また、同じ遊技機において、次の遊技者と入れ替わるまでに50回というサイクルは消化されていることが考えられるため、遊技者ごとの連チャンの告知を行なうことができる。
【0018】さらに、遊技者のツキを示す移行回数を電算処理によって計算し、遊技機の遊技盤面内に設けられた表示手段に表示することとしているので、遊技機に「連チャン」を示すホール側の作業の効率化を図ることができる。
【0019】なお、「遊技者にとって有利な遊技状態」とは、例えば、大当たり状態をいう。
【0020】(2) 図柄の変動及び停止の遊技サイクルを所定の組合せの図柄で停止するまで繰返し、当該所定の組合せの図柄で停止した場合に遊技者にとって有利な遊技状態に移行した後に、実質的に連続して有利な遊技状態に移行することが約束された第一のモードと、実質的に連続して有利な遊技状態に移行することが約束されない第二のモードと、の少なくとも2つの大当たり形態を有する遊技機であって、前記第二のモードの遊技状態が継続されていることを前提とし、一旦前記有利な遊技状態となって当該有利な遊技状態が終了し、再び前記遊技サイクルが繰返され、更に前記有利な遊技状態に至るまでの前記遊技サイクルが、予め定められた所定サイクル以内であった場合に、その移行回数を累積して表示する表示手段を備えていることを特徴とする遊技機。
【0021】本発明によれば、実質的に連続して有利な遊技状態に移行することが約束された第一のモードと、実質的に連続して有利な遊技状態に移行することが約束されない第二のモードと、の少なくとも2つの大当たり形態を有する遊技機において、遊技者にとって有利な遊技状態に移行した後に、前記第二のモードの遊技状態が継続されていることを前提とし、一旦この有利な遊技状態が終了してから所定サイクル以内に、更に遊技状態が遊技者に有利な状態となった場合には、遊技者に有利な遊技状態に移行した回数を累積して表示するようにしているから、遊技者にとって有利な遊技状態に移行した回数のうち、この有利な遊技状態が終了してから所定のサイクル以内に再び有利な遊技状態に移行した回数を表示することによって、遊技者のツキを示すことができる。
【0022】ここで、「第二のモードの遊技状態が継続されていることを前提とし」とは、実質的に連続して有利な遊技状態に移行することが約束された第一のモードの継続中に、かかる移行回数を表示することとしても、連続して有利な遊技状態に移行することが約束されているのであるから、連続して有利な遊技状態に移行する「連チャン」回数が多くなるように意図的に設定されていることは明らかであり、遊技者のツキがあるか否かを判断するのには及ばなくなる。従って、実質的に連続して有利な遊技状態に移行することが約束されない第二のモードの遊技状態が継続されていることを前提として、意図的に連チャンを作り出すのではなく、その日の遊技者のツキ具合を表示手段によって知らしめることができる。
【0023】(3) 上記(1)又は(2)記載の遊技機において、前記移行回数を示す画像は前記遊技機の遊技盤面に設けられた表示手段に表示されるものであって、予め用意された複数の連チャン情報演出画像の中から、前記移行回数に応じた連チャン情報演出画像が選択されて表示されることを特徴とする遊技機。
【0024】本発明によれば、前記移行回数とともに、この移行回数に応じた連チャン情報演出画像が選択されて表示されることとなるので、単に移行回数を数値情報として示すよりも、より面白みのある演出画像を提供することができる。
【0025】また、単に移行回数を表示するだけでは、その移行回数が一般的に多い方なのか少ない方なのかということが判断しづらく、その移行回数に対して自己満足で終わってしまうといったこともあるので、移行回数に応じた連チャン情報演出画像を表示することによって、客観的な評価材料を遊技者に提供することができる。この連チャン情報演出画像によれば、同じ遊技機を何度もプレーすることによって、初めて移行回数が多いのか少ないのかが客観的に判断することができる。
【0026】つまり、移行回数によって遊技者のツキを示すことができるのであるが、そのツキを連チャン情報演出画像によって更に相対的に評価することもできるのである。
【0027】(4) 図柄の変動及び停止の遊技サイクルを所定の組合せの図柄で停止するまで繰返し、当該所定の組合せの図柄で停止した場合に遊技者にとって有利な遊技状態に移行する遊技機の制御方法であって、一旦前記有利な遊技状態となって当該有利な遊技状態が終了し、再び前記遊技サイクルが繰返され、更に前記有利な遊技状態に至るまでの前記遊技サイクルが、予め定められた所定サイクル以内であった場合に、その移行回数を累積して表示せしめることを特徴とする遊技機の制御方法。
【0028】(5) 図柄の変動及び停止の遊技サイクルを所定の組合せの図柄で停止するまで繰返し、当該所定の組合せの図柄で停止した場合に遊技者にとって有利な遊技状態に移行した後に、実質的に連続して有利な遊技状態に移行することが約束された第一のモードと、実質的に連続して有利な遊技状態に移行することが約束されない第二のモードと、の少なくとも2つの大当たり形態に移行し得る遊技機の制御方法であって、前記第二のモードの遊技状態の遊技状態が継続されていることを前提とし、一旦前記有利な遊技状態となって当該有利な遊技状態が終了し、再び前記遊技サイクルが繰返され、更に前記有利な遊技状態に至るまでの前記遊技サイクルが、予め定められた所定サイクル以内であった場合に、その移行回数を累積して表示せしめることを特徴とする遊技機の制御方法。
【0029】(6) 上記(4)又は(5)記載の遊技機の制御方法において、前記移行回数を示す画像を前記遊技機の遊技盤面に設けられた表示手段に表示せしめるものであって、予め用意された複数の連チャン情報演出画像の中から、前記移行回数に応じた連チャン情報演出画像を選択して表示せしめることを特徴とする遊技機の制御方法。
【0030】(7) 上記(4)から(6)いずれか記載の遊技機の制御方法を実行可能な制御プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0032】本発明による遊技機の概観を示す正面図を図1に示す。尚、以下において説明する実施の形態においては、本発明に係る遊技機に好適な実施の形態として本発明をパチンコ遊技装置(パチンコ遊技機)に適用した場合を示す。
【0033】パチンコ遊技装置10には、本体枠12と、本体枠12に組み込まれた遊技盤14と、遊技盤14の前面に設けられた本体枠12の窓枠16と、窓枠16の下側で本体枠12の前面に設けられた上皿20及び下皿22と、下皿22の右側に設けられた発射ハンドル26(遊技球発射装置3c)と、が配置されている。
【0034】また、遊技盤14の前面には複数の障害釘(図示せず)が打ちこまれている。尚、釘を打ち込むような構成とせず、遊技盤14を樹脂素材で成形し、この樹脂素材の遊技盤14に金属製の棒状体を遊技盤14の前方向に突出するように植設する構成としてもよく、上述した如き構成したパチンコ遊技装置10(パチコン機)にも本発明を適用することができる。尚、本明細書においては、パチンコ遊技装置10とは、パチコン機をも含む概念である。
【0035】更に、発射ハンドル26は本体枠12に対して回動自在に設けられており、遊技者は発射ハンドル26を操作することによりパチンコ遊技を進めることができるのである。発射ハンドル26の裏側には、発射モータ28が設けられている。発射ハンドル26が遊技者によって時計回り方向へ回動操作されたときには、発射モータ28に電力が供給され、上皿20に貯留された遊技球が遊技盤14に順次発射される。
【0036】発射された遊技球は、遊技盤14上に設けられたガイドレール30に案内されて遊技盤14の上部に移動し、その後、上述した複数の障害釘との衝突によりその進行方向を変えながら遊技盤14の下方に向かって落下する。
【0037】遊技盤14を拡大した拡大正面図を図2に示す。尚、上述した図1に示した構成要素と対応する構成要素には同一の符号を付した。また、図2は、上述した障害釘を省略したものを示した。
【0038】遊技盤14の前面の略中央には、表示部である表示装置32が設けられている。この表示装置32の上部の中央には、普通図柄表示装置52が設けられている。この普通図柄表示装置52は、例えば7セグメント表示器で構成されており、表示情報である普通図柄が、変動と停止とを繰返すように可変表示される。
【0039】表示装置32の左右の側部には、球通過検出器55a及び55bが設けられている。この球通過検出器55a又は55bは、その近傍を遊技球が通過したことを普通図柄始動スイッチ10aによって検出したときには、上述した普通図柄表示装置52において、普通図柄の変動表示が開始され、所定の時間経過した後、普通図柄の変動表示を停止する。
【0040】この普通図柄が所定の図柄、例えば「7」となって停止して表示されたときには、第1種始動口44の左右の両側に設けられている可動片58a及び58bを駆動するための大入賞口開放ソレノイド11bに電流を供給し、第1種始動口44に遊技球が入りやすくなるように可動片58a及び58bを駆動して、第1種始動口44を開放状態となるようにする。尚、第1種始動口44を開放状態とした後、所定の時間が経過したときには、可動片を駆動し第1種始動口44を閉鎖状態として、遊技球が入りにくくなるようにするのである。
【0041】上述した普通図柄表示装置52の左右の両側には4つの保留ランプ34a乃至34dが設けられている。この4つの保留ランプ34a乃至34dは特別図柄始動記憶数表示装置8により制御されている。更に、普通図柄表示装置52の上部には一般入賞口50が設けられている。また、遊技盤14の下部には、遊技球の入賞口38が設けられている。この入賞口38の近傍には、シャッタ40が開閉自在に設けられている。シャッタ40は後述する可変表示ゲームが大当たり状態になったときには開放状態となるようにソレノイド11bにより駆動される。
【0042】上述した表示装置32の左右の両側には一般入賞口54a及び54bが設けられている。更に、表示装置32の下部の左右の両側には一般入賞口54c及び54dが設けられている。また、遊技盤14の左右の端部には、特別入賞口56a及び56bが設けられ、入賞口38の左右の両側には、特別入賞口56c及び56dが設けられている。
【0043】また、表示装置32に表示される複数の図柄、例えば3つの識別情報である図柄を変動表示状態に移行する契機となる第1種始動口スイッチ7aを有する第1種始動口44が設けられている。上述した入賞口38、第1種始動口44、一般入賞口54a乃至54d及び特別入賞口56a乃至56dに遊技球が入賞したときには、入賞口の種類に応じて予め設定されている数の遊技球が下皿22に払い出されるようになされている。また、いずれかの入賞口への遊技球の入賞回数によって、時短状態になるなどの遊技状態が変更される。
【0044】更にまた、表示装置32の左右の両側には、遊技球の経路を所定の方向に誘導するための転動誘導部材60a及び60bも設けられている。また、遊技盤14の外側の上左側と上右側とには装飾ランプ36(36a及び36b)が設けられている。
【0045】尚、上述した表示装置32において後述する演出画像を表示する部分は、液晶ディスプレイパネルからなるものであってもブラウン管からなるものであってもよい。また、上述した例においては、表示装置32は、遊技機であるパチンコ遊技装置10の遊技盤14の前面の略中央に設けられている場合を示したが、遊技者が見得るような位置であれば遊技機の何処の位置に表示装置32を設けることとしてもよい。
【0046】更に、近年パチスロ遊技装置においても、図柄を表示する図柄表示手段の他に液晶画面を備えたものも存在し、このようなパチスロ遊技装置は、その液晶画面内でパチンコ遊技装置と同様の遊技演出画面を表示せしめて趣向性を向上させようとするものであり、本発明をこのような液晶画面を有するパチスロ遊技装置においても適用することとしてもよい。
【0047】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技装置の制御回路を示すブロック図を図3に示す。なお、図3R>3では、実線はデータの流れ、破線は制御の流れを示している。
【0048】本発明の実施の形態に係るシステムとしては、中央処理装置(CPU)66、入力手段84、出力手段85、外部記憶装置86から基本的に構成されている。CPU66は、更に演算手段81、制御手段82、記憶手段83から構成されている。
【0049】演算手段81は、制御手段82や記憶手段83から送られてくるデータを、論理回路を用いて加減乗除する装置を組み込んだものであり、演算結果を制御手段82に返す。
【0050】制御手段82は、演算手段81、入力手段84、記憶手段83、出力手段85、外部記憶手段86といった、本発明に係る遊技機の各手段を制御する機能を果たす中枢であり、外部記憶装置86に格納されているプログラムデータや記憶手段83に一時的に記憶されているデータを取り出して、演算手段81による演算命令を解析し、実行可能な状態にしたうえでプログラムを実行して、実行結果をそれぞれの手段に返すものである。
【0051】制御手段82は、移行判定部82aと、連チャン情報演出画像選択部82bと、を有している。移行判定部82aは、有利な遊技状態(大当たり状態)に所定のサイクル以内に移行したか否かの判定を行なって、移行回数をカウントする。また、連チャン情報演出画像選択部82bは、移行判定部82aにおいて処理された移行回数の結果に応じた連チャン情報演出画像を選択しており、選択した画像を記憶手段83に一時的に記憶した後、表示手段である表示装置32に出力して表示する。
【0052】外部記憶手段86は、ROM68、RAM70等を設けている。RAM70は、新たな入力データやCPU66による演算結果や遊技の履歴を示す累積リーチデータ、累積変動数及び累積大当たり回数を記憶している。ROM68は、パチンコ遊技機の遊技全体の流れを制御する制御プログラム、画像データ等を記憶している。なお、可変表示ゲームを実行するためのプログラム、プログラム自体が必要とするデータ、スピーカや表示部を制御するためのプログラムが読みこまれているメモリ領域内において、格納されたプログラムやデータを制御手段82の要求に応じて読み書きする際に、読み書きする処理量が多くて、RAM70の記憶容量が一杯となった場合には、ハードディスク等の記憶媒体を仮想メモリとして用い、RAM70のスワップ領域をハードディスクで補うことも可能である。
【0053】この一時記憶手段としてのRAM70は、遊技球が第一種始動口44に入賞し、第一種始動口スイッチ7aが入賞を検知したとき、図柄の変動パターンを選択するために発生する乱数、または遊技球が第一種始動口44に入賞し、第一種始動口スイッチ7aが入賞を検知したとき、検知情報がタイマースイッチ13aに送られ、このタイマースイッチのスイッチが入ってからの経過時間に応じて図柄の変動時間の時間短縮の有無を判定するためのタイマー等のデータを一時的に記憶するために使用するものである。
【0054】CPU66、外部記憶装置86としてのROM68及びRAM70は、後述する各スイッチ及び装置からの入力を司る入力手段84と、後述する各装置へ電気信号を出力するための出力手段85と、にそれぞれ電気的に接続されている。
【0055】入力手段84には、第一種始動口スイッチ7aと、特定領域通過スイッチ11aと、大入賞口カウントスイッチ11aaと、普通図柄始動スイッチ10aと、タイマースイッチ13aと、確率設定装置14aと、が電気的に接続されている。
【0056】ここで、第一種始動口スイッチ7aは、遊技球が第一種始動口44に入賞したときに、その入賞を検知するためのものである。特定領域通過スイッチ11aは、大入賞口44の内部に設けており、大入賞口開放ソレノイド11bの開放時に入賞することにより、大入賞口開放ソレノイドの最後の開放を除いて大入賞口開放ソレノイド閉鎖後、再び大入賞口開放ソレノイドを開放するためのものである。大入賞口カウントスイッチ11aaは、大入賞口開放ソレノイド11bの開放から閉鎖までの1サイクルの間に、大入賞口11への遊技球の入賞数をカウントするためのものである。普通図柄始動スイッチ10aは、球通過検出器55a及び55bを通過する遊技球を検知して、普通図柄表示装置52に表示されている普通図柄を変動表示させるためのものである。タイマースイッチ13aは、遊技球が第一種始動口7に入賞し、第一種始動口スイッチ7aが入賞を検知したときに動作し、動作してからの経過時間に応じて図柄の変動時間の時間短縮の有無を判定するためのタイマーを作動させるものである。確率設定装置14aは、図柄が大当りとなる組み合わせを発生させる確率を設定変更するためのものである。
【0057】一方の出力手段85には、表示装置32と、大入賞口開放ソレノイド11bと、特別図柄始動記憶数表示装置8と、普通図柄表示装置52と、普通電動役物開放ソレノイド7bと、普通図柄始動記憶数表示装置9bと、装飾ランプ36と、スピーカ5と、が電気的に接続されている。
【0058】ここで、表示装置32は、複数の図柄を変動表示し停止表示するための表示手段である。大入賞口開放ソレノイド11bは、大入賞口44に設けられている可動片58a及び58bを開閉するためのものである。特別図柄始動記憶数表示装置8は、遊技球が第一種始動口44に入賞したとき、最大4回分の変動回数をストックするために遊技者にそのストック回数(いわゆる保留数)としての入賞遊技球数の情報を発光により知らせるためのものである。普通図柄表示装置52は、第一種始動口44の入口を開閉する装置の作動の要否を決定する要因となる普通図柄を表示するものである。普通電動役物開放ソレノイド7bは、普通電動役物(図示せず)を作動させることにより第一種始動口44の入口を開閉するものである。普通図柄始動記憶数表示装置9bは、球通過検出器55a及び55bを通過した遊技球を検知して、最大4回分の変動回数をストックするために、遊技者にそのストック回数(いわゆる保留数)としての入賞遊技球数の情報を発光により知らせるためのものである。装飾ランプ36は、発光することによりパチンコ遊技機本体1の演出を行うものである。スピーカ5は、音声を発するためのものである。
【0059】また、図示しないが、遊技者が回動操作を行うことにより遊技球が遊技領域2内に発射する遊技球発射装置3cと、第一種始動口44又は大入賞口44等に遊技球が入賞することにより、上部遊技球受け皿4a又は下部遊技球受け皿4bに複数の遊技球を支払うための遊技球排出装置15cと、が電気的に接続されている。
【0060】次に、入出力関係について説明する。
【0061】遊技球の入賞が検知されると、第一種始動口スイッチ7aが作動し、特別図柄始動記憶数表示装置8に1カウントも発光されていなければ(保留数が無い場合)、CPU66の制御により出力手段84から表示装置32上で図柄を変動表示させる信号を出力する。図柄の変動表示中に、遊技球の入賞を検知すると、特別図柄始動記憶数表示装置8の発光数を1カウント加え、その後、変動図柄が停止して確定表示されたときに、CPU66の制御により出力手段85から表示装置32上で変動図柄を変動させる信号を出力し、特別図柄始動記憶数表示装置8上で発光しているカウントを1つ減らす(消灯させる)。
【0062】大当り遊技中では大入賞口開放ソレノイド11bの動力により大入賞口44が開放されており、遊技球が大入賞口44に入賞し、かつ、大入賞口44の内部に設けられている特定領域を通過することにより、特定領域通過スイッチ11aが作動する。大入賞口44に一定の遊技球数が入賞すると、大入賞口開放ソレノイド11bの動力により大入賞口44が一旦閉鎖した後大入賞口11を開放する信号を出力手段85から大入賞口開放ソレノイド11bに出力し、再び大入賞口44が開放する。但し、大入賞口開放ソレノイド11bには、CPU66の制御により無限かつ連続して開放/閉鎖を繰り返す信号を送るのではなく、最大連続開放回数(最大ラウンド数)が設定されており、この回数は特定領域通過スイッチ11aによって検知されている。
【0063】大入賞口カウントスイッチ11aaは、大入賞口開放ソレノイド11bの動力により大入賞口44が開放している場合において、遊技球が大入賞口44に入賞したときに、その入賞により検知した遊技球数をカウントする。そして、所定の遊技球数を検知すると、CPU66の制御により大入賞口開放ソレノイド11bの動力により大入賞口44が閉鎖される。
【0064】普通図柄始動スイッチ10aは、遊技球がゲートを通過することにより作動され、保留数が無い場合には、CPU66の制御により出力手段85から普通図柄表示装置52上で普通図柄を変動表示させる信号を出力し、普通図柄表示装置52上で普通図柄が変動表示される。そして、当たりの普通図柄が普通図柄表示装置52に表示されれば、普通電動役物開放ソレノイド7bの動力によって電動役物を動作させる信号を出力手段85から出力し、普通電動役物が開放する。
【0065】確率設定装置14aは、あらかじめ複数の確率が設定されて記憶されているROM68のデータを読み出して、実際に遊技を行う際に使用する設定を選択する。
【0066】以下においては、パチンコ遊技装置10は起動しており、上述したCPU66において用いられる変数は所定の値に初期化され、定常動作しているものとする。
【0067】図4及び図5は、本発明の実施の形態に係る遊技機の制御システムのフローチャートである。なお、図4及び図5に示すサブルーチンは、予め実行されているパチンコ遊技装置10のパチンコ遊技を制御する制御プログラムから所定のタイミングで呼び出されて実行されるものである。
【0068】まず、図4に示すサブルーチンについて説明する。
【0069】まず、遊技状態が大当たりか否かを判断する(ステップS101)。ここで、大当たり状態ではないと判別したときには、本サブルーチンを直ちに終了する。一方、大当たり状態であると判別したときには、所定のサイクル以内で大当たり状態になったか否かを判断する(ステップS102)。
【0070】ステップS102において、所定のサイクル以内で大当たり状態にならなかったと判別したときには、本サブルーチンを直ちに終了する。一方、所定のサイクル以内で大当たり状態になったと判別したときには、大当たり状態に移行した移行回数を累積的にカウントする(ステップS103)。このカウントの初期値は遊技者が遊技を開始した時点でリセットされ、遊技者ごとにカウントされていく。
【0071】次に、移行回数を表示画面32上に表示する(ステップS104)。それに併せて、ステップS103においてカウントされた移行回数に応じた連チャン情報演出画像を選択して表示する(ステップS105)。連チャン情報演出画像は、キャラクタによる演出表現を示すキャラクタ画像や、遊技者にメッセージを告知する文字等の情報画像等の種々の画像を合成して表示することができる。なお、ステップS104における移行回数の表示をステップS105における連チャン情報演出画像の表示に含めることもできる。
【0072】このようにして、移行回数の表示や連チャン情報演出画像を表示した後、予め定められた大当たり遊技処理を実行する(ステップS106)。大当たり遊技処理を終了したら、本サブルーチンを終了する。
【0073】次に、図5に示すサブルーチンについて説明する。
【0074】図5に示すサブルーチンは、基本的には図4R>4に示すサブルーチンと同様の処理を行うものであり、同様の箇所には同一の符号を付してあるので、説明を省略する。ここでは、第二のモードの遊技状態が継続中か否かを判断する処理(ステップS200)について説明する。
【0075】第二のモードとは、前述したように、「連続して有利な遊技状態に移行することが約束されない遊技状態」のことであり、所謂通常確率状態が該当する。このような状態においては、大当たり終了後、意図的なシステムではなく全くの偶然によって所定サイクル以内に大当たりがやってくることを目的として、その大当たり回数(大当たり遊技状態に移行した回数)を目安に遊技者のツキを図り知ることができる。
【0076】ステップS200において第二のモードの遊技状態が継続中か否かを判断し、第二のモードの遊技状態が継続中と判別すれば、ステップS102に進み、以後移行回数のカウント・表示を行なう。一方、第二のモードの遊技状態が継続中ではない、即ち、遊技状態が第一のモードにあったりした場合には、本サブルーチンを直ちに終了する。
【0077】次に、ステップS102乃至ステップS105の処理について詳述する。
【0078】本発明の実施の形態においては、予め定められた所定サイクル回数として、50サイクルがRAM70に設定されている。
【0079】ステップS102における所定サイクル以内か否かを判断するステップにおいては、RAM70に記憶された所定サイクル回数(設定値)がレジスタ83に書き込まれて、演算手段81に送られる。一方、制御手段82において遊技が大当たりと判別されたときには、レジスタ83に一時的に記憶されている大当たりに至るまでのサイクル回数(比較値)を演算手段81に送る。こうして演算手段81に設定値と比較値が送られると、これらの値を比較して、比較した結果によって所定サイクル以内か否かを判断する。
【0080】演算手段81による演算の結果、設定値≧比較値となったときには、所定サイクル回数以内であると判別し、移行判定部82aに移行回数のカウント命令を出す。一方、設定値<比較値となったときには、所定サイクル回数以内ではないと判別し、移行判定部82aに移行回数のカウント命令を送ることなく、レジスタに記憶されている比較値を初期化して、新たにサイクル回数のカウントを開始する。
【0081】このようにして、設定値と比較値の比較が行なわれることによって、「予め定められた所定サイクル以内」か否かを判断することとなり、「予め定められた所定サイクル」を遊技者のツキを示す指標とすることができる。なお、この所定サイクル回数(設定値)は適宜変更することができ、釘の打ち方の違いといった遊技機の難易度によって決定することとしてもよい。
【0082】そして、 所定サイクル以内で大当たり遊技状態に移行したと移行判定部82aにて判別したときには、移行回数がカウントされる(ステップS103)。具体的には、制御手段82aの移行判定部82aからレジスタ83にカウント命令が出されて、移行回数を1だけ加算して記憶する。こうして記憶された移行回数に所定の演算を施して10進化した後に、表示装置32に表示される(ステップS104)。
【0083】こうして表示される移行回数と併せて連チャン情報演出画像を表示することもできる(ステップS105)。連チャン情報演出画像は、予め複数の画像としてROM68に記憶されており、移行判定部82aの命令により連チャン情報演出画像選択部82bにおいて移行回数に応じて適宜選択される。選択された連チャン情報演出画像は、レジスタ83に一時的に記憶されて、先に記憶されている移行回数と共に表示装置32に表示される。
【0084】図6では、連チャン情報演出画像として3つの画像を例示しており、移行回数に応じてこれらの画像の中から1つの画像が適宜選択されて表示される。
【0085】ここでは、移行回数が1〜2回をCランク、3〜5回をBランク、6〜10回をAランクとして、3つの連チャン情報演出画像が用意されている遊技機において、移行回数が10回である場合には、Aランクの連チャン情報演出画像である図6(a)に示す画像が選択されて表示される。また、移行回数が5回である場合には、Bランクの連チャン情報演出画像である図6(b)に示す画像が選択されて表示される。また、移行回数が2回である場合には、Cランクの連チャン情報演出画像である図6(c)に示す画像が選択されて表示される。なお、連チャン情報演出画像の表示とともに、さらに、移行回数を数値表示している。
【0086】この図6に示すように、この実施の形態では、移行回数を示す数値だけでなく、移行回数に応じて遊技者のツキを相対的に評価できるように、適宜のキャラクタ画像(図6(a)では大変喜んでいる画像、図6(b)ではやや喜んでいる画像、図6(c)では、残念そうな画像)と、文字情報を表示するようにしている。この実施の形態では、キャラクタの画像と文字とを併記するようにしたが、これに限らず片方のみを表示するようにしても、遊技者は移行回数に対する相対的な評価を視覚的に容易に判定することが可能である。
【0087】また、このようなキャラクタ画像や文字情報を移行回数に応じて適宜変更する方式に限らず、背景の色を変更したり、背景の演出を移行回数が多いときには派手にするなどの表示変更を適宜行うような連チャン情報演出画像としてもよいのは勿論である。
【0088】なお、本発明の遊技機の制御方法は、パチンコ店に存在する遊技機のみならず、この制御方法をプログラムとして記憶した記憶媒体や、制御方法を実行し得るインターネットサーバなどにも適用できるのは勿論である。
【0089】また、上述した如き娯楽が遊技者に提供されたか否かは、パチンコ遊技における娯楽性が高まっていることを確認することにより判断することができるのである。例えば、上述した如きパチンコ遊技装置を採用した店舗が繁栄する等の如き経済的な現象や、雑誌等に掲載されることにより評判となる等の如くメディアを介して情報が浸透する現象となって現れることとなるのである。
【0090】
【発明の効果】本発明によれば、予め定められた所定サイクル以内に連続して有利な遊技状態に移行した場合に、表示画面上に移行回数を表示したり、移行回数に応じた画像を表示することとしているので、所定サイクル以内に有利な遊技状態に移行した回数を遊技者のツキ具合として示すことができる。また、そのツキ具合が、相対的に見て高いのか低いのかということも知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるパチンコ遊技装置の概観を示す正面図である。
【図2】 本発明によるパチンコ遊技装置の遊技盤面の拡大正面図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技装置の制御回路を示すブロック図である。
【図4】 本発明の実施の形態に係る遊技機の制御システムのフローチャートである。
【図5】 本発明の他の実施の形態に係る遊技機の制御システムのフローチャートである。
【図6】 連チャン情報演出画像の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 パチンコ遊技装置(遊技機)
32 表示装置(表示部)
66 中央処理装置(CPU)
68 ROM
70 RAM
81 演算手段
82 制御手段
82a 移行判定部
82b 連チャン情報演出画像選択部
83 記憶手段(レジスタ)
84 入力手段
85 出力手段
86 外部記憶装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】 図柄の変動及び停止の遊技サイクルを所定の組合せの図柄で停止するまで繰返し、当該所定の組合せの図柄で停止した場合に遊技者にとって有利な遊技状態に移行する遊技機であって、一旦前記有利な遊技状態となって当該有利な遊技状態が終了し、再び前記遊技サイクルが繰返され、更に前記有利な遊技状態に至るまでの前記遊技サイクルが、予め定められた所定サイクル以内であった場合に、その移行回数を累積して表示する表示手段を備えていることを特徴とする遊技機。
【請求項2】 図柄の変動及び停止の遊技サイクルを所定の組合せの図柄で停止するまで繰返し、当該所定の組合せの図柄で停止した場合に遊技者にとって有利な遊技状態に移行した後に、実質的に連続して有利な遊技状態に移行することが約束された第一のモードと、実質的に連続して有利な遊技状態に移行することが約束されない第二のモードと、の少なくとも2つの大当たり形態を有する遊技機であって、前記第二のモードの遊技状態の遊技状態が継続されていることを前提とし、一旦前記有利な遊技状態となって当該有利な遊技状態が終了し、再び前記遊技サイクルが繰返され、更に前記有利な遊技状態に至るまでの前記遊技サイクルが、予め定められた所定サイクル以内であった場合に、その移行回数を累積して表示する表示手段を備えていることを特徴とする遊技機。
【請求項3】 請求項1又は2記載の遊技機において、前記移行回数を示す画像は前記遊技機の遊技盤面に設けられた表示手段に表示されるものであって、予め用意された複数の連チャン情報演出画像の中から、前記移行回数に応じた連チャン情報演出画像が選択されて表示されることを特徴とする遊技機。
【請求項4】 図柄の変動及び停止の遊技サイクルを所定の組合せの図柄で停止するまで繰返し、当該所定の組合せの図柄で停止した場合に遊技者にとって有利な遊技状態に移行する遊技機の制御方法であって、一旦前記有利な遊技状態となって当該有利な遊技状態が終了し、再び前記遊技サイクルが繰返され、更に前記有利な遊技状態に至るまでの前記遊技サイクルが、予め定められた所定サイクル以内であった場合に、その移行回数を累積して表示せしめることを特徴とする遊技機の制御方法。
【請求項5】 図柄の変動及び停止の遊技サイクルを所定の組合せの図柄で停止するまで繰返し、当該所定の組合せの図柄で停止した場合に遊技者にとって有利な遊技状態に移行した後に、実質的に連続して有利な遊技状態に移行することが約束された第一のモードと、実質的に連続して有利な遊技状態に移行することが約束されない第二のモードと、の少なくとも2つの大当たり形態に移行し得る遊技機の制御方法であって、前記第二のモードの遊技状態の遊技状態が継続されていることを前提とし、一旦前記有利な遊技状態となって当該有利な遊技状態が終了し、再び前記遊技サイクルが繰返され、更に前記有利な遊技状態に至るまでの前記遊技サイクルが、予め定められた所定サイクル以内であった場合に、その移行回数を累積して表示せしめることを特徴とする遊技機の制御方法。
【請求項6】 請求項4又は5記載の遊技機の制御方法において、前記移行回数を示す画像を前記遊技機の遊技盤面に設けられた表示手段に表示せしめるものであって、予め用意された複数の連チャン情報演出画像の中から、前記移行回数に応じた連チャン情報演出画像を選択して表示せしめることを特徴とする遊技機の制御方法。
【請求項7】 請求項4から6いずれか記載の遊技機の制御方法を実行可能な制御プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。

【図6】
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【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図3】
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