説明

遊技機管理システム及び遊技機管理方法

【課題】ROMに加えられる不正行為を抑止することができる遊技機管理システム及び遊技機管理方法を提供する。
【解決手段】本発明の遊技機管理システムは、遊技機40が備えるROMが記憶するROMIDのユニーク性(唯一性)に着目し、このROMIDが管理センタサーバ100のROMID登録テーブル102aに記憶される登録情報に登録されているか否かをチェックし、登録されていると判定され場合にのみ遊技機40のROMが正しいものであるとみなし、登録されていないと判定される場合に、遊技店や第三者(例えば行政機関)に報知するように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機を制御する制御プログラムを格納したROMに付与された識別情報に基づいて各遊技機の状態を管理する遊技機管理システム、遊技機管理装置及び遊技機管理方法に関し、特に、ROMに加えられる不正行為を発見、抑止することができる遊技機管理システム、遊技機管理装置及び遊技機管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコやパチスロなどの遊技機は、遊技制御を行うマイクロコンピュータを備え、このマイクロコンピュータのROM等の不揮発性メモリに遊技制御を行うプログラム等が格納されている。このプログラム等によって規定される遊技機本来の遊技性は、公的な規則に則ったものであるが、不正にROMを交換したり、プログラムを書き換えたりして遊技機の遊技性を恣意的に変更し、公的な規則を逸脱して射幸心の高い遊技性を引き出すといった不正行為が行われてきた。
【0003】
かかる不正行為を防止するために、例えば特許文献1には、遊技機が備えるマイクロコンピュータが搭載される主制御基板と接続可能であって、遊技機が備えるものと同一の正規のマイクロコンピュータを搭載し、遊技機のマイクロコンピュータが出力する信号と、正規のマイクロコンピュータが出力する信号とを比較することによって、遊技機のマイクロコンピュータが正規のものであるか否かを検証することができる照合装置が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、遊技機のマイクロコンピュータの出力信号を、該マイクロコンピュータに格納される固有のキーコードを用いて暗号化してホストコンピュータへ送信し、該暗号化された出力信号を受信したホストコンピュータでは、正規のマイクロコンピュータに格納されるキーコードを用いた復号結果を判断して、遊技機のマイクロコンピュータが正規のものであるか否かを検証することができるシステムが開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開平10−24147号公報
【特許文献2】特開平10−108963号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1の従来技術では、遊技機のマイクロコンピュータが正規のものであるか否かの検証は、当該照合装置を遊技機のマイクロコンピュータに接続して初めて行うことができる。このため、マイクロコンピュータのROMに不正が加えられたとしても、それを直ちに発見することができない場合があった。
【0007】
また、上記特許文献2の従来技術では、遊技機ごとに、該遊技機のマイクロコンピュータの出力信号を、該マイクロコンピュータに格納される固有のキーコードを用いて暗号化する回路を持たせなければならず、遊技機の構成を複雑化し、製造コストの増加、メンテナンス性の低下を招くおそれがあった。
【0008】
これらのことから、遊技機のマイクロコンピュータ、特にROMに対して加えられる不正行為を、いかにして迅速かつ簡便な仕組みにて発見できるようにするかが極めて重要な課題となっている。
【0009】
本発明は、上記問題点(課題)を解決するためになされたものであって、遊技機のマイクロコンピュータ、特にROMに対して加えられる不正行為を、迅速かつ簡便な仕組みにて発見できるようにし、以って遊技機のマイクロコンピュータ、特にROMに加えられる不正行為を抑止することができる遊技機管理システム及び遊技機管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した問題を解決し、目的を達成するため、本発明は、遊技機を制御する制御プログラムを格納した書換不可能な記録媒体に付与された識別情報に基づいて各遊技機の状態を管理する遊技機管理装置であって、各遊技機に装着された前記記録媒体に付与された識別情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された識別情報の妥当性を判定する判定手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、上記発明において、前記取得手段は、各遊技店に設けられた管理装置を介して該遊技店にそれぞれ配設された遊技機に装着された前記記録媒体に付与された識別情報を取得することを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、上記発明において、前記判定手段により前記識別情報が妥当ではないと判定された場合には、当該識別情報の取得元の遊技店の管理装置又は該遊技店以外の第三者の端末装置に対して少なくとも該識別情報の判定結果を報知する報知手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、上記発明において、各遊技機に正当に装着される記録媒体に付与された識別情報を登録情報として記憶する登録情報記憶手段をさらに備え、前記判定手段は、前記取得手段により取得された識別情報が前記登録情報記憶手段に記憶された登録情報のいずれかと一致する場合には該識別情報が妥当であると判定することを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、上記発明において、各遊技機に正当に装着される記録媒体に付与される識別情報の付与ルールを記憶する付与ルール記憶手段をさらに備え、前記判定手段は、前記取得手段により取得された識別情報が前記付与ルール記憶手段に記憶された付与ルールに適合したものである場合には該識別情報が妥当であると判定することを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、遊技機を制御する制御プログラムを格納した書換不可能な記録媒体に付与された識別情報を遊技店内に配設された管理装置が収集し、収集した識別情報を遊技店外に配設された遊技機管理装置に転送して該遊技機管理装置内で各遊技機の状態を管理する遊技機管理システムであって、前記管理装置は、前記遊技店内に配設された各遊技機に装着された記録媒体に付与された識別情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された各識別情報に基づいて代表コードを生成する代表コード生成手段と、前記代表コード生成手段により生成された代表コードを前記遊技機管理装置に対して送信する代表コード送信手段とを備え、前記遊技機管理装置は、各遊技機に正当に装着される記録媒体に付与された識別情報を登録情報として記憶する登録情報記憶手段と、前記登録情報記憶手段に記憶された遊技店ごとの登録情報に基づいて遊技店ごとの検証コードを生成する検証コード生成手段と、前記管理装置から代表コードを受信した際に、前記検証コード生成手段により生成された当該遊技店の検証コードに基づいて前記代表コードの妥当性を判定する判定手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、上記発明において、前記遊技機管理装置は、前記判定手段により前記代表コードが妥当ではないと判定された場合には、当該代表コードの送信元の遊技店の管理装置又は該遊技店以外の第三者の端末装置に対して少なくとも識別情報のいずれかに異常がある旨を報知する報知手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、遊技機を制御する制御プログラムを格納した書換不可能な記録媒体に付与された識別情報に基づいて各遊技機の状態を管理する遊技機管理方法であって、各遊技機に装着された前記記録媒体に付与された識別情報を取得する取得工程と、前記取得工程により取得された識別情報の妥当性を判定する判定工程とを含んだことを特徴とする。
【0018】
また、本発明は、遊技機を制御する制御プログラムを格納した書換不可能な記録媒体に付与された識別情報を遊技店内に配設された管理装置が収集し、収集した識別情報を遊技店外に配設された遊技機管理装置に転送して該遊技機管理装置内で各遊技機の状態を管理する遊技機管理方法であって、前記管理装置が前記遊技店内に配設された各遊技機に装着された記録媒体に付与された識別情報を取得する取得工程と、前記取得工程により取得された各識別情報に基づいて代表コードを生成する代表コード生成工程と、前記代表コード生成工程により生成された代表コードを前記遊技機管理装置に対して送信する代表コード送信工程と、前記遊技機管理装置が、各遊技機に正当に装着される記録媒体に付与された識別情報を登録情報として記憶する登録情報記憶工程と、前記登録情報記憶工程に記憶された遊技店ごとの登録情報に基づいて遊技店ごとの検証コードを生成する検証コード生成工程と、前記管理装置から代表コードを受信した際に、前記検証コード生成工程により生成された当該遊技店の検証コードに基づいて前記代表コードの妥当性を判定する判定工程とを含んだことを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、各遊技機に装着された記録媒体に付与された識別情報を取得する取得手段と、取得手段により取得された識別情報の妥当性を判定する判定手段とを備えたので、各遊技機の記録媒体に付与された識別情報の妥当性を判定し、以って各遊技機の記録媒体に加えられた不正を発見することができるという効果を奏する。
【0020】
また、本発明によれば、取得手段は、各遊技店に設けられた管理装置を介して該遊技店にそれぞれ配設された遊技機に装着された記録媒体に付与された識別情報を取得するので、遊技機管理装置が各遊技機から直接に識別情報を取得する必要がなく、管理装置から一元的に識別情報を取得することができ、遊技機管理装置の処理負担の軽減を図り、効率的に識別情報を取得でき。以って多数の遊技機を配設する多数の遊技店の遊技機の識別情報管理を行うことができるという効果を奏する。
【0021】
また、本発明によれば、遊技機管理装置は、判定手段により識別情報が妥当ではないと判定された場合には、当該識別情報の取得元の遊技店の管理装置又は該遊技店以外の第三者の端末装置に対して少なくとも該識別情報の判定結果を報知する報知手段をさらに備えたので、識別情報の不正を速やかに遊技店へ報知することができ、以って識別情報への不正への迅速な対処を図ることができるという効果を奏する。
【0022】
また、本発明によれば、遊技機管理装置の判定手段は、取得手段により取得された識別情報が登録情報記憶手段に記憶された登録情報のいずれかと一致する場合には該識別情報が妥当であると判定するので、各遊技機に正当に装着される記録媒体に付与された識別情報の妥当性を判定することにより、該識別情報に基づいて遊技機を管理することができるという効果を奏する。
【0023】
また、本発明によれば、判定手段は、前記取得手段により取得された識別情報が付与ルール記憶手段に記憶された付与ルールに適合したものである場合には該識別情報が妥当であると判定するので、判定手段による判定処理の負荷を軽減し、より効率的で迅速に識別情報の妥当性を判定することができる。
【0024】
また、本発明によれば、遊技機と、識別情報取得装置と、管理装置と、遊技機管理装置とを有する遊技機管理システムにおいて、管理装置は、遊技店内に配設された各遊技機に装着された記録媒体に付与された識別情報を取得する取得手段と、取得手段により取得された各識別情報に基づいて代表コードを生成する代表コード生成手段と、代表コード生成手段により生成された代表コードを遊技機管理装置に対して送信する代表コード送信手段とを備え、遊技機管理装置は、各遊技機に正当に装着される記録媒体に付与された識別情報を登録情報として記憶する登録情報記憶手段と、登録情報記憶手段に記憶された遊技店ごとの登録情報に基づいて遊技店ごとの検証コードを生成する検証コード生成手段と、管理装置から代表コードを受信した際に、検証コード生成手段により生成された当該遊技店の検証コードに基づいて代表コードの妥当性を判定する判定手段とを備えたので、識別情報を一つ一つチェックするのではなく、代表コードと検証コードとの照合により識別情報の妥当性を判定することとなり、通信回線上で送受信する識別情報のデータ量の低減を図り、以って通信回線の混雑の防止を図ることができるという効果を奏し、また、遊技機管理装置の判定手段による判定処理の効率化、迅速化を図ることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る遊技機管理システム及び遊技機管理方法の実施の形態を説明する。具体的には、以下に実施例1及び2を例示して説明する。なお、以下の説明においては、パチンコ遊技機及びこのパチンコ遊技機に並設される台間機を用いて本発明の遊技機管理システム及び遊技機管理方法が構成されるとするが、これに限らずパチスロ遊技機及びこのパチンコ遊技機に並設されるメダル貸出機を用いて遊技機管理システム及び遊技機管理方法が構成されるとしてもよい。
【0026】
以下の実施例1及び2では、遊技機を固有に識別する識別情報として、遊技機が備えるROMに付与されたROMID(ロムID)を使用するものとする。しかしかかる識別情報はROMIDに限らず、遊技機自体に付与される遊技機IDなどを使用してもよい。
【実施例1】
【0027】
図1は、本実施例1に係る遊技機管理システム及び遊技機管理方法の概略を説明するための説明図である。同図に示すように、本遊技機管理システム及び遊技機管理方法は、次を特徴とする。即ち、(1)全ての処理に先立って、先ず、遊技機メーカは新規の遊技機を出荷する際に、出荷データとして、遊技機メーカに配設される端末から、新規に出荷する遊技機のROMIDの登録依頼を管理センタサーバ100へ送信する。管理センタサーバ100は、第三者機関である管理センタに設置される、遊技店管理用のサーバである。
【0028】
前述の依頼に基づいて管理センタサーバ100では、記憶部のROMID登録テーブルに該当するROMIDのレコードを新規に登録する。また遊技機廃棄業者は古い遊技機を廃棄する際に、廃棄データとして、遊技機廃棄業者に配設される端末から、廃棄する遊技機のROMIDの削除依頼を管理センタサーバ100へ送信する。この依頼に基づいて管理センタサーバ100では、記憶部のROMID登録テーブルから該当するROMIDのレコードを新規に登録する。このように、管理センタサーバの遊技機店に正規に配置されているとされている遊技機のROMIDのデータがROMID登録テーブルにされ、既に廃棄されたとされる遊技機のROMIDはROMID登録テーブルから削除されることによって、ROMID登録テーブルは常に最新の正しい登録情報を記憶することとなる。
【0029】
なお、前述のように、管理センタサーバ100は、遊技機メーカに配設される端末からの遊技機のROMIDの登録依頼又は遊技機廃棄業者に配設される端末からの遊技機のROMIDの削除依頼をオンラインで受け付けるとしたが、これに限られるものではない。即ち、ROMIDの登録依頼又はROMIDの削除依頼をオフラインで受け付け、管理センタサーバ100ローカルでROMIDの登録作業又はROMIDの削除作業を行い得ることとしてもよい。
【0030】
(2)次に、遊技機40から台間機30へROMIDが通知される。この通知のタイミングは、遊技機40及び台間機30の電源が共に投入されたときである。遊技機40と台間機30とは所定の通信インターフェースを介して有線で接続されるものである。このROMID通知は、台間機30が遊技機40のROMからROMIDを読み出す処理であってもよい。(3)続いて、台間機30から島コントローラを経由して管理装置10へROMIDが送信される。(4)さらに続いて、管理装置10からネットワークNを経由して管理センタサーバ100へROMIDが送信される。
【0031】
(5)次に管理センタサーバ100では、管理装置10から受信したROMIDのチェック処理を実行する。このチェック処理は、具体的には、遊技機が出荷される場合に、出荷データとして予めROMIDを遊技機管理装置100の記憶部のテーブルに登録しておくことを前提として、管理装置10から受信したROMIDがこの記憶部のテーブルに登録されているものであるか否か(登録チェック)のチェックを行う。かかるチェックを行うと、遊技機管理装置100の記憶部のテーブルに登録されていない不正なROMIDを容易に発見することができる。また、遊技店から一度撤去されたにもかかわらず再度同一遊技店に導入されるという遊技機の不審な移動も発見、抑止することができる。
【0032】
(6)(5)のチェック処理で異常であると判定された場合、具体的には管理装置10から受信したROMIDがこの記憶部のテーブルに登録されていないと判定される場合に、管理センタサーバ100の表示部にROMIDに異常があった旨の表示を行う。なお、この表示は、管理センタサーバ100からネットワークNを経由して遊技店内の管理装置10に異常が通知され、遊技店内の管理装置10で行うようにしてもよい。(7)そして第三者(例えば行政機関)にROMIDに異常があった旨の通報を行う。
【0033】
このようにシステムを構成することによって、どの遊技店でどの遊技機が稼動しているかを一元的に監視・集中管理することが可能となる。また、遊技店から一度撤去されたにもかかわらず再度同一遊技店に導入されるという遊技機の不審な移動を迅速に発見することができる。
【0034】
従来、ROMIDなどの遊技機40を一意に識別できるデータを使用しての遊技機40の管理はなされていなかった。このため、どの遊技機40がどの遊技店に配設されて稼動しているか、どの遊技機40が廃棄されて遊技店から撤去されているかを一元的に把握する情報がなかった。よって、ROMに不正を加えられた遊技機40が遊技店に配設されたとしても外見上これを迅速に発見することは不可能に近く、不正ROMの横行を抑止できなかった。ROMに不正が加えられると、遊技性を制御するプログラムや規定値が変更されると、遊技機40は、遊技者の射幸心を徒に煽る遊技性を発揮することとなり、公序良俗に著しく反するものとなってしまっていた。
【0035】
本発明は、かかる問題点に着目してなされたものであって、本実施例1では、遊技機40が備えるROMが記憶するROMIDに着目し、このROMIDが管理センタサーバ100の記憶部に記憶される登録情報に登録されているか否かをチェックし、登録されていると判定され場合にのみ遊技機40のROMが正しいものであるとみなすように構成している。
【0036】
次に、図1に示した遊技機40の構成について説明する。図2は、図1に示した遊技機40の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、遊技機40は、制御部41と、各種アクチェータ42と、各種操作検知部43と、RAM44と、ROM45と、遊技球投出処理部46と、台間機I/F部47とを有する。
【0037】
制御部41は、遊技機40で実行される遊技制御を含む各種処理を制御するものである。制御部40には、RAM44及びROM45が接続されており、ROM45から各種処理手順を規定する制御プログラムを呼び出して実行し、該制御プログラムの実行時にRAM44を一時記憶手段として使用する。制御部40は、さらに遊技制御部41aと、ROMID通知処理部41bと、遊技球投出指示部41cとを有する。
【0038】
遊技制御部41aは、遊技機40で実現される遊技の制御を実行する。遊技制御部41aは、各種操作検知部43からの遊技操作の検知信号を受信し、該検知信号に応じて各種アクチュエータ42に対して制御信号を送信する。
【0039】
ROMID通知処理部41bは、ROM45からROMID45aを取得し、台間機I/F部47を経由して台間機30へこのROMIDを送信する処理を実行する。遊技球投出処理部41cは、台間機30から台間機I/F部を経由して受信した遊技球投出指令信号に応じた数の遊技球の投出指示信号を遊技球投出処理部46へ送信する。
【0040】
各種アクチュエータ42は、遊技機40の遊技盤上に配置される、遊技球の入賞口の開放状態を制御するソレノイドなどである。入賞口は、遊技状態に応じて、「開状態」又は「閉状態」のいずれかの状態に制御される。あるいは、遊技状態に応じて、「遊技球の入球がより容易な状態」又は「遊技球の入球が困難な状態」のいずれかの状態に制御される。
【0041】
各種操作検知部43は、遊技機40における遊技に関する操作を受け付けるデバイスであり、例えば操作ハンドルなどである。操作ハンドルが遊技者により握持されて時計回りに回転させられると、この回転量に応じた強さで遊技球が遊技盤へ向けて発射されるものである。
【0042】
RAM44は、遊技機40で実行される遊技制御処理、ROMID通知処理、遊技球投出指示処理の各処理を実行するときの一時記憶領域として使用される。ROM45は、前述の各処理を実行するための処理手順を規定するプログラムを格納するプログラム格納領域である。特に、ROM45には、前述のプログラムの他に、ROMID45aが記憶されている。ROMIDは、数字、アルファベット、記号などから所定の生成ルールに従って生成された所定数桁のユニーク性のあるコードである。
【0043】
遊技球投出処理部46は、遊技球投出指示部の指示に応じた数の遊技球を、遊技機40内の遊技球貯留部から遊技機40の図示しない上皿に投出する処理を実行する。該等出する処理により上皿に投出される遊技球は、遊技球貸出処理によって遊技者に貸し出される遊技球である。
【0044】
台間機I/F部47は、遊技機40が台間機30と通信を行うためのインターフェースであり、遊技機40と台間機30との間でやり取りされる情報の送受信を制御するものである。
【0045】
次に、図1に示した台間機30の構成について説明する。図2は、図1に示した台間機30の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、台間機30は、制御部31と、貨幣/プリペイドカード受け入れ検知部32と、遊技機I/F部33と、島コントローラI/F部34とを有する。
【0046】
制御部31は、台間機30で実行される各種処理を制御するものである。制御部31には、遊技球投出指令部31aと、ROMID転送処理部31bとを有する。遊技球投出指令部31aは、貨幣/プリペイドカード受け入れ検知部32による、貨幣又はプリペイドカードの検知が遊技球の貸し出しを許可するものである場合に、該貸し出しの指令信号を遊技機I/F部33を経由して遊技機40へ送信するものである。ROMID転送処理部31bは、遊技機40から受信したROMIDを、島コントローラI/F部34を経由して管理装置10へ送信するものである。
【0047】
貨幣/プリペイドカード受け入れ検知部32は、台間機30に挿入された紙幣やプリペイドカードに価値付けられた有価価値を検知して、該有価価値に応じた数の遊技球の貸し出し要求を遊技球投出指令部31aへ送信するものである。
【0048】
遊技機I/F部33は、台間機30が遊技機40と通信を行うためのインターフェースであり、台間機30と遊技機40との間でやり取りされる情報の送受信を制御するものである。島コントローラI/F部34は、台間機30が島コントローラを経由して管理装置10と通信を行うためのインターフェースであり、台間機30が島コントローラを経由して管理装置10との間でやり取りする情報の送受信を制御するものである。
【0049】
次に、図1に示した管理装置10の構成について説明する。図4は、図1に示した管理装置の構成を説明する機能ブロック図である。同図に示すように、管理装置10は、制御部11と、記憶部12と、島コントローラI/F部13と、管理センタサーバI/F部14とを有する。
【0050】
制御部11は、管理装置10で実行される各種処理を制御するものである。制御部11は、さらにROMID一時記憶処理部11aと、ROMID一括送信処理部11bとを有する。ROMID一時記憶処理部11aは、島コントローラを経由して台間機30から受信したROMIDを記憶部12に一時記憶するための処理を実行する。具体的には、記憶部12のROMIDリスト12aに追加して記憶する。ROMID一括送信処理部11bは、同一遊技店内に配設される全ての遊技機40からROMIDを受信したと判定したときに、ROMIDリスト12aに累積記憶されるROMIDを管理センタサーバI/F部14を経由して管理センタサーバ100へ送信する。なお、同一遊技店内に配設される全ての遊技機40からROMIDを受信したと判定するためには、遊技機40からROMIDを受信しROMIDリスト12aに累積記憶されたROMIDの数をカウントすることとする。カウントされたROMIDの個数が、同一遊技店内に配設される全ての遊技機40の台数と一致すると、同一遊技店内に配設される全ての遊技機40からROMIDを受信したと判定する。
【0051】
記憶部12は、RAMなどの記憶保持動作が必要な揮発性の内部記憶装置である。この内部記憶装置には、ROMIDリスト12aが格納される。このROMIDリストは、管理装置10が受信したROMIDを所定のデータ形式で列挙したものである。なお、記憶部12は、記憶保持動作が不要な不揮発性の外部記憶装置、例えばハードディスク装置、フラッシュメモリなどであってもよい。
【0052】
島コントローラI/F部13は、管理装置10が島コントローラを経由して台間機30と通信を行うためのインターフェースであり、管理装置10が島コントローラを経由して台間機30との間でやり取りする情報の送受信を制御するものである。管理センタサーバI/F部14は、管理装置10が管理センタサーバ100と通信を行うためのインターフェースであり、管理装置10と管理センタサーバ100との間でやり取りされる情報の送受信を制御するものである。
【0053】
次に、図1に示した管理センタサーバ100の構成について説明する。図5は、図1に示した管理センタサーバ100の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、管理センタサーバ100は、制御部101と、記憶部102と、管理装置I/F部103と、外部通信I/F部104とを有する。
【0054】
制御部101は、管理センタサーバ100で実行される各種処理を制御するものである。制御部101は、さらにROMIDチェック部101aと、ROMIDチェック結果出力処理部101bと、ROMIDチェック結果送信処理部101cと、ROMID異常通知処理部101dと、ROMID登録処理部101eと、ROMID削除処理部101fとを有する。
【0055】
ROMIDチェック部101aは、管理装置10から管理装置I/F部103を経由して受信したROMIDが、記憶部102のROMID登録テーブル102aに登録されているか否かをチェックするものである。ROMIDチェック結果出力処理部101bは、ROMIDチェック部101aによるチェック結果が不正なものである場合、即ち受信したROMIDが、記憶部102のROMID登録テーブル102aに登録されていないと判定された場合に、該不正をCRTや液晶ディスプレイなどのディスプレイ装置である表示部105へ表示させる指示を出力するものである。ROMIDチェック結果送信処理部101cは、ROMIDチェック部101aによるチェック結果が不正なものである場合に、該不正を管理装置I/F103を経由して管理装置10へ送信すると共に、ROMID異常通知処理部101dへ送信する。
【0056】
ROMID異常通知処理部101dは、前述のROMIDチェック結果送信処理部101cから受信したROMIDの不正(異常)を外部I/F部104を経由して第三者(例えば行政機関)へ通知する処理部である。
【0057】
ROMID登録処理部101eは、遊技機メーカの端末から外部通信I/F部104を経由して受信したROMID登録要求に応じて、当該ROMIDを記憶部102のROMID登録テーブル102aに登録する処理を実行する。この登録処理時に、ROMID登録テーブル102aに、ROMIDと共に当該遊技機が配設される遊技店を識別する遊技店IDが付して登録されるものとする。ROMID削除処理部101fは、遊技機廃棄業者の端末から外部通信I/F部104を経由して受信したROMID削除要求に応じて、当該ROMIDを記憶部102のROMID登録テーブル102aから削除する処理を実行する。
【0058】
記憶部102は、ハードディスクなどの記憶保持動作が不要な不揮発性の外部記憶装置である。この外部記憶装置には、ROMID登録テーブル102aが格納されている。このROMID登録テーブル102aは、管理センタサーバ100が登録要求を受け付けたROMIDを所定のテーブル形式で配列したものである。なお、記憶部12は、記憶保持動作が必要な揮発性の内部記憶装置、例えばRAMなどであってもよい。
【0059】
管理装置I/F部103は、管理センタサーバ100が管理装置10と通信を行うためのインターフェースであり、管理センタサーバ100が管理装置10との間でやり取りする情報の送受信を制御するものである。外部通信I/F部104は、管理センタサーバ100が外部機関(第三者(例えば行政機関)、遊技機メーカ、遊技機廃棄業者)と通信を行うためのインターフェースであり、管理センタサーバ100と前述の外部機関に設置される端末との間でやり取りされる情報の送受信を制御するものである。
【0060】
次に、図5に示したROMID登録テーブル102aのテーブルイメージについて説明する。図6は、図5に示したROMID登録テーブル102aのテーブルイメージを示す図である。同図に示すように、ROMID登録テーブル102aは、遊技店ID及びROMIDのカラムを持つ。遊技店IDは、遊技店をユニークに識別するための識別情報であり、数字、アルファベット、記号などからなる所定桁数のコードである。ROMIDは、数字、アルファベット、記号などから所定の生成ルールに従って生成された所定数桁のユニーク性のあるコードである。かかる遊技店IDとROMIDとの組み合わせによって、どのROMIDを持つ遊技機40がどの遊技店で稼動しているかを一元的に管理することができる。
【0061】
なお、ROMIDにはカラムには主キーが設定されている。よって、このROMID登録テーブル102aに新規にROMIDが登録される場合に、重複してROMIDを登録することができないようになっている。このようにすることによって、ROMIDのユニーク性に基づいて、ROMIDが二重登録されることを防止することができる。新規にROMIDを登録する場合には、同一の遊技店IDのレコード群の末尾に遊技店IDとROMIDとの組み合わせで新規にレコードが追加される。また、既に登録済のROMIDを削除する場合は、該削除要求による遊技店IDとROMIDとが完全に一致するレコードを削除することとする。以って、ROMIDの管理の完全性を確保することができる。
【0062】
次に、図1に示した管理センタサーバ100に対するROMIDの登録依頼の処理手順について説明する。図7は、図1に示した管理センタサーバ100に対するROMIDの登録依頼の処理手順を示すフローチャートである。先ず、遊技機メーカ端末で遊技機を出荷するか否かが判定される(ステップS101)。遊技機を出荷する場合(ステップS101肯定)、遊技機メーカ端末から管理センタサーバ100に対してROMID登録依頼処理を送信する(ステップS102)。なおステップS102の実行の際、遊技機メーカ端末から管理センタサーバへ、ROMIDと共に遊技店IDが送信される。これによってどの遊技店にどの遊技機40が配設されるかの情報の信頼性を確保することができる。なおステップS101で遊技機を出荷しないとされる場合(ステップS101否定)、ステップS101を繰返す。
【0063】
ステップS102で送信されたROMID登録依頼が管理センタサーバ100により受信されると、管理センタサーバ100はROMID登録処理を実行する(ステップS103)。具体的には、遊技店IDと共にROMIDをROMID登録テーブル102aに追加登録する。続いて前述のROMID登録処理結果を遊技機メーカ端末へ送信する(ステップS104)。
【0064】
他方、遊技機メーカ端末では、管理センタサーバ100からROMID登録処理結果OKを受信したか否かを判定する(ステップS105)。ROMID登録処理結果OKを受信したと判定する場合(ステップS105肯定)、当該遊技機の出荷処理を実行する(ステップS106)。ROMID登録処理結果OKを受信したと判定しない場合(ステップS105否定)、当該遊技機の出荷処理を中止する処理を実行する(ステップS107)。ステップS106又はステップS107が終了すると、続いて他に出荷する遊技機があるか否かを判定する(ステップS108)。他に出荷する遊技機があると判定する場合(ステップS108肯定)ステップS102へ処理を移し、他に出荷する遊技機があると判定しない場合(ステップS108否定)遊技機メーカ端末における処理は終了する。
【0065】
次に、図1に示した管理センタサーバ100に対するROMIDの削除依頼の処理手順について説明する。図8は、図1に示した管理センタサーバ100に対するROMIDの削除依頼の処理手順を示すフローチャートである。先ず、遊技機廃棄業者端末で遊技機を廃棄するか否かが判定される(ステップS111)。遊技機を廃棄する場合(ステップS111肯定)、遊技機廃棄業者端末から管理センタサーバ100に対してROMID削除依頼処理を送信する(ステップS112)。なおステップS112の実行の際、遊技機廃棄業者端末から管理センタサーバへ、ROMIDと共に遊技店IDが送信される。これによってどの遊技店のどの遊技機40が廃棄されるかの情報の信頼性を確保することができる。なおステップS101で遊技機を廃棄しないとされる場合(ステップS111否定)、ステップS111を繰返す。
【0066】
ステップS112で送信されたROMID削除依頼が管理センタサーバ100により受信されると、管理センタサーバ100はROMID削除処理を実行する(ステップS113)。具体的には、遊技店IDと共にROMIDをROMID登録テーブル102aに追加登録する。続いて前述のROMID削除処理結果を遊技機廃棄業者端末に対して送信する(ステップS114)。
【0067】
他方、遊技機廃棄業者端末では、管理センタサーバ100からROMID削除処理結果OKを受信したか否かを判定する(ステップS115)。ROMID削除処理結果OKを受信したと判定する場合(ステップS115肯定)、当該遊技機の廃棄処理を実行する(ステップS116)。ROMID削除処理結果OKを受信したと判定しない場合(ステップS115否定)、当該遊技機の廃棄処理を中止する処理を実行する(ステップS117)。ステップS116又はステップS117が終了すると、続いて他に廃棄する遊技機があるか否かを判定する(ステップS118)。他に廃棄する遊技機があると判定する場合(ステップS118肯定)ステップS112へ処理を移し、他に廃棄する遊技機があると判定しない場合(ステップS118否定)遊技機廃棄業者端末における処理は終了する。
【0068】
次に、図1に示した台間機30、管理装置10及び管理センタサーバ100間で実行されるROMIDのチェック処理の処理手順について説明する。図9は、図1に示した台間機30、管理装置10及び管理センタサーバ100間で実行されるROMIDのチェック処理の処理手順を示すフローチャートである。先ず、台間機30において遊技機40のROMからROMIDを取得する処理を実行する。そして台間機30がROMIDを取得したか否かを判定する(ステップS121)。台間機30がROMIDを取得したと判定される場合(ステップS121肯定)、取得したROMIDを管理装置10へ送信する(ステップS122)。
【0069】
ステップS122で送信されたROMIDを受信した管理装置10では、受信したROMIDを記憶部12に一時記憶する(ステップS123)。続いて同一遊技店に配設される全ての遊技機40からROMIDを受信したか否かを判定する(ステップS124)。同一遊技店に配設される全ての遊技機40からROMIDを受信したと判定される場合(ステップS124肯定)、一時記憶している全てのROMIDを遊技店IDと共に管理センタサーバ100へ送信する(ステップS125)。一方、同一遊技店に配設される全ての遊技機40からROMIDを受信したと判定されない場合(ステップS124否定)、処理を戻ってステップS122の処理により台間機30からROMIDが送信されてくるのを待つ。
【0070】
次に、管理装置10から、一時記憶している全てのROMIDを遊技店IDと共に受信した管理センタサーバ100では、受信したROMIDの登録チェック処理を実行する(ステップS126)。具体的には、受信したROMID及び遊技店IDの組み合わせが管理センタサーバ100の記憶部102のROMID登録テーブルに登録されているか否かを判定する。そして、受信したROMID及び遊技店IDの組み合わせが管理センタサーバ100の記憶部102のROMID登録テーブルに登録されていないと判定される場合(ステップS127肯定)、ROMIDの異常を警告表示する(ステップS128)。このとき、管理装置10に対してもROMIDの異常を通知することとしてもよい。続いて第三者(例えば行政機関)へROMID異常を通報する(ステップS129)。一方、受信したROMID及び遊技店IDの組み合わせが管理センタサーバ100の記憶部102のROMID登録テーブルに登録されていると判定される場合(ステップS127否定)、管理センタサーバ100での処理は終了する。このようにすると、不正なROMIDを持つROMに対して迅速に対処できるのみならず、第三者(例えば行政機関)への速やかな通報がROMIDへの不正への抑止力となる場合がある。
【実施例2】
【0071】
図10は、本実施例2に係る遊技機管理システム及び遊技機管理方法の概略を説明するための説明図である。実施例2は、台間機30及び遊技機40の構成は実施例1と同様である。以下に実施例1との差異部分について説明する。以下に示す実施例1との差異以外は、実施例2は実施例1と同一である。図10に示すように、本遊技機管理システム及び遊技機管理方法は、次を特徴とする。即ち、(1)全ての処理に先立って、先ず、遊技機メーカは新規の遊技機を出荷する際に、出荷データとして、遊技機メーカに配設される端末から、新規に出荷する遊技機のROMIDの登録依頼を管理センタサーバ100へ送信する。
【0072】
(2)次に、遊技機40から台間機30へROMIDが通知される。この通知のタイミングは、遊技機40及び台間機30の電源が共に投入されたときである。遊技機40と台間機30とは所定の通信インターフェースを介して有線で接続されるものである。該通知は、台間機30が遊技機40のROMからROMIDを読み出す処理であってもよい。(3)続いて、台間機30から島コントローラを経由して管理装置10へROMIDが送信される。(4)そしてROMIDを受信した管理装置10は、当該ROMIDを記憶部12へ一時記憶する。(5)そして当該遊技店の全ての遊技機40のROMIDを受信したとされるとき、記憶部12から全てのROMIDを読み出して、これらのROMIDに基づいてハッシュ値を生成する。このハッシュ値は、当該遊技店の全ての遊技機40のROMIDに基づく代表コードである。ハッシュ値は、いわゆるハッシュ関数と呼ばれる一方向性関数を利用して、全てのROMID及び日時をパラメータとして生成される。このパラメータに遊技店IDを含めてもよい。
【0073】
(6)そして、(5)で生成したハッシュ値を遊技店IDと共に、ネットワークNを経由して管理装置10から管理センタサーバ100へ送信する。(7)管理装置10から送信されてきたハッシュ値を受信すると、管理センタサーバ100では、記憶部102に記憶されるROMID登録テーブルから、受信した遊技店IDを持つ全てのレコードのROMIDを読み出して、これらのROMIDと日時とに基づいてハッシュ値を生成する。このハッシュ値は、当該遊技店に配設されているとされる全ての遊技機40のROMIDに基づく検証コードである。なお、管理装置10でのハッシュ値生成の際のパラメータに遊技店IDを含めた場合には、管理センタサーバ100におけるハッシュ値生成の際にも遊技店IDを含めることとする。また、これらのハッシュ値生成の際に、遊技機40に接続される台間機30の台間機装置IDをハッシュ値生成のパラメータに含めるようにしてもよい。
【0074】
(8)次に、(7)において管理センタサーバ100で生成したハッシュ値と、管理装置10から受信したハッシュ値とを比較する。(9)この比較結果が一致しない場合、即ちROMIDに異常があると判定される場合に、管理センタサーバ100の表示部にROMIDに異常があった旨の表示を行う。なお、この表示は、管理センタサーバ100からネットワークNを経由して遊技店内の管理装置10に異常が通知され、遊技店内の管理装置10で行うようにしてもよい。(10)そして第三者(例えば行政機関)にROMIDに異常があった旨の通報を行う。
【0075】
実施例2では、ROMIDを登録されているものと逐一照合するのではなく、管理装置10において、同一遊技店にある全ての遊技機40のROMIDに日時や遊技店IDなどの情報を加えたパラメータを基に一のハッシュ値を生成し、他方で管理センタサーバ100において、同一遊技店IDを持つ全てのROMIDに日時や遊技店IDなどの情報を加えたパラメータを基にハッシュ値を生成し、これら個別に生成されたハッシュ値が一致するか否かでROMIDの異常(不正)がないかどうかをチェックすることとしている。このようにすると、管理装置10から管理センタサーバ100へ送信する情報量の低減を図ってネットワークNの負荷を軽減し、また管理センタサーバ100におけるROMIDのチェック処理の負荷を軽減し処理効率を高めることができる。
【0076】
次に、図10に示した管理装置10の構成について説明する。図11は、図10に示した管理装置の構成を説明する機能ブロック図である。同図に示すように、管理装置10は、制御部11と、記憶部12と、島コントローラI/F部13と、管理センタサーバI/F部14とを有する。ここで実施例2では実施例1と比較して制御部11の構成が異なるのみであるので、制御部12についてのみ説明を行い、その他の説明は省略する。
【0077】
制御部11は、管理装置10で実行される各種処理を制御するものである。制御部11は、さらにROMID一時記憶処理部11aと、ハッシュ値生成処理部11cとを有する。ROMID一時記憶処理部11aは、島コントローラを経由して台間機30から受信したROMIDを記憶部12に一時記憶するための処理を実行する。具体的には、記憶部12のROMIDリスト12aに追加して記憶する。ハッシュ値生成処理部11cは、同一遊技店内に配設される全ての遊技機40からROMIDを受信したと判定したときに、ROMIDリスト12aに累積記憶されるROMID、日時及び遊技店IDからハッシュ関数を利用してハッシュ値を生成する。この生成されたハッシュ値は、管理センタサーバI/F14を経由して管理センタサーバ100へ送信される。
【0078】
次に、図10に示した管理センタサーバ100の構成について説明する。図12は、図10に示した管理センタサーバ100の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、管理センタサーバ100は、制御部101と、記憶部102と、管理装置I/F部103と、外部通信I/F部104とを有する。ここで実施例2では実施例1と比較して制御部11の構成が異なるのみであるので、制御部12についてのみ説明を行い、その他の説明は省略する。
【0079】
制御部101は、管理センタサーバ100で実行される各種処理を制御するものである。制御部101は、さらにハッシュ値チェック部101gと、ハッシュ値チェック結果出力処理部101hと、ハッシュ値チェック結果送信処理部101iと、ROMID異常通知処理部101dと、ROMID登録処理部101eと、ROMID削除処理部101fとを有する。ハッシュ値チェック部101gと、ハッシュ値チェック結果出力処理部101hと、ハッシュ値チェック結果送信処理部101iとが実施例1と異なり、ROMID異常通知処理部101dと、ROMID登録処理部101eと、ROMID削除処理部101fとは実施例1と同一であるので、ROMID異常通知処理部101dと、ROMID登録処理部101eと、ROMID削除処理部101fの説明は省略する。
【0080】
ハッシュ値チェック部101gは、管理装置10から管理装置I/F部103を経由して受信したハッシュ値が、管理センタサーバ100で生成したハッシュ値と一致するか否かをチェックするものである。ハッシュ値チェック結果出力処理部101hは、ハッシュ値チェック部101gによるチェック結果が不正なものである場合、即ち受信したハッシュ値が、管理センタサーバ100で生成されたハッシュ値と一致しないと判定された場合に、該不正をCRTや液晶ディスプレイなどのディスプレイ装置である表示部105へ表示させる指示を出力するものである。ハッシュ値チェック結果送信処理部101iは、ハッシュ値チェック部101gによるチェック結果が不正なものである場合に、該不正を管理装置I/F103を経由して管理装置10へ送信すると共に、ROMID異常通知処理部101dへ送信する。
【0081】
次に、図10に示した台間機30、管理装置10及び管理センタサーバ100間で実行されるROMIDのチェック処理の処理手順について説明する。図13は、図10に示した台間機30、管理装置10及び管理センタサーバ100間で実行されるROMIDのチェック処理の処理手順を示すフローチャートである。先ず、台間機30において遊技機40のROMからROMIDを取得する処理を実行する。そして台間機30がROMIDを取得したか否かを判定する(ステップS201)。台間機30がROMIDを取得したと判定される場合(ステップS201肯定)、取得したROMIDを管理装置10へ送信する(ステップS202)。
【0082】
ステップS202で送信されたROMIDを受信した管理装置10では、受信したROMIDを記憶部12に一時記憶する(ステップS203)。続いて同一遊技店に配設される全ての遊技機40からROMIDを受信したか否かを判定する(ステップS204)。同一遊技店に配設される全ての遊技機40からROMIDを受信したと判定される場合(ステップS204肯定)、一時記憶している全てのROMID、日時及び遊技店IDに基づいてハッシュ値を生成する(S205)。そしてこの生成されたハッシュ値を遊技店IDと共に管理センタサーバ100へ送信する(ステップS206)。一方、同一遊技店に配設される全ての遊技機40からROMIDを受信したと判定されない場合(ステップS204否定)、処理を戻ってステップS202の処理により台間機30からROMIDが送信されてくるのを待つ。
【0083】
次に、管理装置10から、ハッシュ値を受信した管理センタサーバ100では、受信した遊技店IDを持つ全てのROMIDをROMID登録テーブルから読み出して、これら読み出したROMID、遊技店ID及び日時に基づいてハッシュ値を生成する(ステップS207)。続いて、管理装置10から受信したハッシュ値とステップS207で生成したハッシュ値とを比較する(ステップS208)。続いて、ステップS208の比較結果が一致しない場合(ステップS209否定)、ROMIDの異常を警告表示する(ステップS210)。このとき、管理装置10に対してもROMIDの異常を通知することとしてもよい。続いて第三者(例えば行政機関)へROMID異常を通報する(ステップS211)。一方、ステップS208の比較結果が一致する場合(ステップS209肯定)、管理センタサーバ100での処理は終了する。このようにすると、不正なROMIDを持つROMに対して迅速に対処できるのみならず、第三者(例えば行政機関)への速やかな通報がROMIDへの不正への抑止力となる場合がある。
【実施例3】
【0084】
以上本発明の実施例1及び2を説明したが、これらに限らず本発明は、上記実施例以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施例にて実施されてもよいものである。
【0085】
実施例1では、予めROMIDを遊技機管理装置100の記憶部のテーブルに登録しておくことを前提として、管理装置10から受信したROMIDがこの記憶部のテーブルに登録されているものであるか否か(登録チェック)のチェックを行うとした。しかしチェック方法はこれに限らず、次の方法によるチェックであってもよい。
【0086】
(a)同一のROMIDが異なる複数の遊技機40から送られてきていないか(唯一性チェック)のチェックを行うこととしてもよい。この方法による場合、管理装置10から遊技店IDとともに送信されてきたROMIDを記憶手段に累積記憶しておき、既に記憶されているROMIDをさらに記憶しようとしたときに、重複するROMIDに対応する遊技店IDを持つ遊技店にROMIDの異常を通知するともに、第三者(例えば行政機関)に通報を行うというものである。通常、ROMに対する不正は、正規なROMの内容をコピーして改造するという方法により加えられることが多い。このため不正なROMの存在により、管理センタサーバ100に同一ROMIDが重複して通知されると言う現象が発生する。しかし前述の方法によれば、ROMIDが重複するという不正(異常)を容易に発見することができる。
【0087】
(b)また、ROMIDは、数字、文字、記号から構成される所定桁のコードであり、統一された一定の基準に沿った形式で作成される唯一性のあるコードであることを前提として、管理装置10から受信したROMIDがこの統一された一定の付与ルールに適合したものであるか否か(付与ルール適合性チェック)のチェックを行うこととしてもよい。この付与ルールは、予め管理センタサーバ100の記憶部102に記憶されているものとする。また、ROMIDが時系列的な連番で付与されていくものであることを前提とすると、ROMID自体に時刻の要素が加味されるので、既に廃棄されているはずの過去のROMIDや未だ付与されている筈のない未来のROMIDが発見可能となり、これらのROMIDを不正なROMIDとすることができる。これらの方法によると、管理センタサーバ100におけるROMID登録テーブル102aへのROMID登録処理、ROMID登録テーブル102aからのROMID削除処理及びROMID登録テーブル102aに登録されているROMIDとの照合処理などの処理負担の重いチェック処理を省略可能であり、管理センタサーバ100の負荷を軽減し、処理効率を高めることができる。この処理のみを行う場合は、ROMIDは必ずしもユニーク性を持つ必要はない。
【0088】
(c)また、台間機30が持つ台間機装置IDとの組み合わせにおいて整合性が取れているか否か(台間機装置IDとの組み合わせの正当性のチェック)のチェックを行うこととしてもよい。この場合、ROMID登録テーブル102aに台間機装置IDのカラムを追加して、ROMIDの登録時に台間機装置IDも併せて登録することとなる。台間機30は管理装置10に対して遊技機40のROMIDと共に台間機30の台間機装置IDを送信し、管理装置10はROMID及び台間機装置IDを管理センタサーバ100へ送信することとなる。そして管理センタサーバ100では、ROMID及び台間機装置IDの組み合わせがROMID登録テーブル102aに登録されているかのチェックを行う。このようにすることによって、ROMIDのチェック精度がさらに向上する。
【0089】
実施例2では、管理装置10及び遊技機管理装置100の双方で同一のアルゴリズムでハッシュ値を生成し、これらのハッシュ値が一致するか否かを判定するとしたが、これに限らず、前述のアルゴリズムは必ずしも一致させる必要はなく、管理装置10で生成したハッシュ値及び遊技機管理装置100で生成したハッシュ値の双方に基づいた演算結果が所定条件を満たすか否かを判定することによって、ROMIDの異常を発見するものであってもよい。このようにすると、管理装置10側にハッシュ値生成アルゴリズムを開示する必要はなく、遊技店や管理装置製造メーカがROMに不正を加えることを防止することができる。
【0090】
実施例1及び2では、台間機30が遊技機40からROMIDを取得するタイミングを、遊技機40及び台間機30の電源投入時とした。しかしこれに限らず、インターフェースを介して遊技機40及び台間機30を接続した時であってもよい。また、予め定められた時間、時刻において定期的にROMIDを取得するとしてもよい。
【0091】
実施例1及び2では、遊技機40のROMにROMIDが必ず付与されていることを前提としたが、ROMIDが付与されている筈にもかかわらずROMにROMIDが記憶されていない場合には、管理センタサーバ100におけるチェックで当然にROMIDの不正とみなされるものである。
【産業上の利用可能性】
【0092】
以上のように、本発明に係る遊技機管理システム及び遊技機管理方法は、遊技機を一元的に監視・集中管理する場合に有用であり、特にROMIDによって遊技機を管理し、以ってROMに加えられた不正を発見・抑止することに有用である。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】実施例1に係る遊技機管理システムの特徴を示す図である。
【図2】実施例1の遊技機40の構成を示す機能ブロック図である。
【図3】実施例1の台間機30の構成を示す機能ブロック図である。
【図4】実施例1の管理装置10の構成を示す機能ブロック図である。
【図5】実施例1の管理センタサーバ100の構成を示す機能ブロック図である。
【図6】実施例1のROMID登録テーブル102aのテーブルイメージを示す図である。
【図7】実施例1のROMID登録処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】実施例1のROMID削除処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】実施例1の管理装置10及び管理センタサーバ100間で実行されるROMIDのチェック処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】実施例2に係る遊技機管理システムの特徴を示す図である。
【図11】実施例2の管理装置10の構成を示す機能ブロック図である。
【図12】実施例2の管理センタサーバ100の構成を示す機能ブロック図である。
【図13】実施例2の管理装置10及び管理センタサーバ100間で実行されるROMIDのチェック処理の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0094】
10 管理装置
11 制御部
11a ROMID一時記憶処理部
11b ROMID一括送信処理部
11c ハッシュ値生成処理部
12 記憶部
12a ROMIDリスト
30 台間機
31 制御部
31b ROMID転送部
40 遊技機
41 制御部
41b ROMID通知部
45 ROM
45a ROMID
100 管理センタサーバ
101 制御部
101a ROMIDチェック部
101b ROMIDチェック結果出力処理部
101c ROMIDチェック結果送信処理部
101d ROMID異常通知処理部
101e ROMID登録処理部
101f ROMID削除処理部
101g ハッシュ値チェック部
101h ハッシュ値チェック結果出力処理部
101i ハッシュ値チェック結果送信処理部
102 記憶部
102a ROMID登録テーブル
105 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機を制御する制御プログラムを格納した書換不可能な記録媒体に付与された識別情報に基づいて各遊技機の状態を管理する遊技機管理装置であって、
各遊技機に装着された前記記録媒体に付与された識別情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された識別情報の妥当性を判定する判定手段と
を備えたことを特徴とする遊技機管理装置。
【請求項2】
前記取得手段は、各遊技店に設けられた管理装置を介して該遊技店にそれぞれ配設された遊技機に装着された前記記録媒体に付与された識別情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の遊技機管理装置。
【請求項3】
前記判定手段により前記識別情報が妥当ではないと判定された場合には、当該識別情報の取得元の遊技店の管理装置又は該遊技店以外の第三者の端末装置に対して少なくとも該識別情報の判定結果を報知する報知手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機管理装置。
【請求項4】
各遊技機に正当に装着される記録媒体に付与された識別情報を登録情報として記憶する登録情報記憶手段をさらに備え、
前記判定手段は、前記取得手段により取得された識別情報が前記登録情報記憶手段に記憶された登録情報のいずれかと一致する場合には該識別情報が妥当であると判定することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の遊技機管理装置。
【請求項5】
各遊技機に正当に装着される記録媒体に付与される識別情報の付与ルールを記憶する付与ルール記憶手段をさらに備え、
前記判定手段は、前記取得手段により取得された識別情報が前記付与ルール記憶手段に記憶された付与ルールに適合したものである場合には該識別情報が妥当であると判定することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の遊技機管理装置。
【請求項6】
遊技機を制御する制御プログラムを格納した書換不可能な記録媒体に付与された識別情報を遊技店内に配設された管理装置が収集し、収集した識別情報を遊技店外に配設された遊技機管理装置に転送して該遊技機管理装置内で各遊技機の状態を管理する遊技機管理システムであって、
前記管理装置は、
前記遊技店内に配設された各遊技機に装着された記録媒体に付与された識別情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された各識別情報に基づいて代表コードを生成する代表コード生成手段と、前記代表コード生成手段により生成された代表コードを前記遊技機管理装置に対して送信する代表コード送信手段とを備え、
前記遊技機管理装置は、
各遊技機に正当に装着される記録媒体に付与された識別情報を登録情報として記憶する登録情報記憶手段と、前記登録情報記憶手段に記憶された遊技店ごとの登録情報に基づいて遊技店ごとの検証コードを生成する検証コード生成手段と、前記管理装置から代表コードを受信した際に、前記検証コード生成手段により生成された当該遊技店の検証コードに基づいて前記代表コードの妥当性を判定する判定手段とを備えた
ことを特徴とする遊技機管理システム。
【請求項7】
前記遊技機管理装置は、前記判定手段により前記代表コードが妥当ではないと判定された場合には、当該代表コードの送信元の遊技店の管理装置又は該遊技店以外の第三者の端末装置に対して少なくとも識別情報のいずれかに異常がある旨を報知する報知手段をさらに備えたことを特徴とする請求項6に記載の遊技機管理システム。
【請求項8】
遊技機を制御する制御プログラムを格納した書換不可能な記録媒体に付与された識別情報に基づいて各遊技機の状態を管理する遊技機管理方法であって、
各遊技機に装着された前記記録媒体に付与された識別情報を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された識別情報の妥当性を判定する判定工程と
を含んだことを特徴とする遊技機管理方法。
【請求項9】
遊技機を制御する制御プログラムを格納した書換不可能な記録媒体に付与された識別情報を遊技店内に配設された管理装置が収集し、収集した識別情報を遊技店外に配設された遊技機管理装置に転送して該遊技機管理装置内で各遊技機の状態を管理する遊技機管理方法であって、
前記管理装置が前記遊技店内に配設された各遊技機に装着された記録媒体に付与された識別情報を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された各識別情報に基づいて代表コードを生成する代表コード生成工程と、
前記代表コード生成工程により生成された代表コードを前記遊技機管理装置に対して送信する代表コード送信工程と、
前記遊技機管理装置が、各遊技機に正当に装着される記録媒体に付与された識別情報を登録情報として記憶する登録情報記憶工程と、
前記登録情報記憶工程に記憶された遊技店ごとの登録情報に基づいて遊技店ごとの検証コードを生成する検証コード生成工程と、
前記管理装置から代表コードを受信した際に、前記検証コード生成工程により生成された当該遊技店の検証コードに基づいて前記代表コードの妥当性を判定する判定工程と
を含んだことを特徴とする遊技機管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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