遊技機
【課題】大面積の装飾パネル部を枠体に設け、これにより、遊技客に対して効果的にアピールできる遊技機を提供すること。
【解決手段】遊技機1は、上下左右の枠を有する正面形状が矩形の前枠(枠体)3と、前枠3の前面を覆うように、前枠3の左側に蝶番を介して横開き可能に取り付けられた前扉6と、前枠3の右側面に設けられ、外部から視認可能な装飾パネル23を有する装飾パネル部24とを含む。前枠3の前面における右部には、前方に向けて膨出する膨出部26が形成されており、この膨出部26の側面に、装飾パネル部24が設けられている。
【解決手段】遊技機1は、上下左右の枠を有する正面形状が矩形の前枠(枠体)3と、前枠3の前面を覆うように、前枠3の左側に蝶番を介して横開き可能に取り付けられた前扉6と、前枠3の右側面に設けられ、外部から視認可能な装飾パネル23を有する装飾パネル部24とを含む。前枠3の前面における右部には、前方に向けて膨出する膨出部26が形成されており、この膨出部26の側面に、装飾パネル部24が設けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ機などの遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ機は、外枠と、その外枠の正面側に開閉可能に取り付けられ、遊技盤を保持する保持枠と、保持枠の正面側に開閉可能に取り付けられた前扉とを備えている。前扉の前面には、たとえば装飾ランプが取り付けられている。また、前扉には、たとえばガラス板などの透明板により覆われた開口が形成されており、保持枠に保持された遊技盤を、透明板を介して視認することができるようになっている。
【0003】
従来から、遊技機の機種に対応する装飾意匠(機種名や、機種名にちなんだロゴ、機種に関連するオリジナルデザイン等を含む)が描かれた装飾パネルを有する装飾パネル部を、前扉の前面に配設したものが知られている(たとえば特許文献1)。装飾パネルは着脱可能に設けられている。そのため、機種変更の際に装飾パネルを遊技機の機種に対応したものに変更することにより、コストをかけずに前扉の意匠を、機種変更後の遊技機に対応させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−346161号公報(図13等参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前述のように前扉(枠体)には開口が形成されており、しかもこの開口は年々大型化している。また、前述のように、前扉の前面には通常装飾ランプが配設されており、前扉の前面にはほとんど空きスペースがない。そのため、前扉の前面に装飾パネル部を設けようとすると、この装飾パネル部は極めて小型化してしまう。装飾パネル部が小面積であると、どうしてもデザイン性に欠けてしまい、遊技客に対して効果的にアピールできないという問題がある。
【0006】
本発明は、かかる背景のもとでなされたものであり、大面積の装飾パネル部を枠体に設け、これにより、遊技客に対して効果的にアピールできる遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、上下左右の枠を有する正面形状が矩形の本体部(3)と、前記本体部の前面を覆うように、前記本体部の前面を覆うように、前記本体部の前面の左右の一方の側辺まわりに横開き可能に取り付けられた枠体(6)と、前記枠体の左右の他方の側面に設けられ、外部から視認可能な装飾パネル(23)を有する装飾パネル部(24)とを含む、遊技機(1)である。
【0008】
なお、括弧内の数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表すが、特許請求の範囲を実施形態に限定する趣旨ではない。以下、この項において同じ。
この構成によれば、枠体の側面に装飾パネル部が設けられている。枠体の側面には演出部材(ランプ)や開口を設ける必要がないので、枠体の側面に装飾パネル部を設けることにより、この装飾パネル部を大面積化することも可能である。したがって、大面積の装飾パネル部を枠体に設けることが可能であり、これにより、周囲の遊技客に対して効果的にアピールすることができる。
【0009】
請求項2記載の発明は、前記枠体の前面における前記他方側の側部には、前方に向けて膨出する膨出部(26)が設けられており、前記膨出部の側面に、前記装飾パネル部が設けられている、請求項1記載の遊技機である。
この構成によれば、枠体の前面に設けられた膨出部の側面に、前記装飾パネル部が設けられている。そのため、装飾パネル部を、より一層大型化させることができる。これにより、枠体のデザイン性をより一層向上させることができる。
【0010】
また、遊技機を島設備に設置した状態で、膨出部が、島設備の前面から大きく前方に突出するようになる。そのため、膨出部の側面に形成された装飾パネル部は、周囲の遊技客から見易く、これにより、装飾パネル部を用いて、周囲の遊技客に対してより一層効果的にアピールすることができる。
請求項3記載の発明は、前記装飾パネルは着脱可能に設けられており、前記枠体が前記本体部に対して閉状態であるときに、前記装飾パネルの着脱を阻止する着脱阻止構造(32,70A)をさらに含む、請求項1または2記載の遊技機である。
【0011】
この構成によれば、枠体が本体部に対して開状態であるときは、装飾パネルの着脱を行うことができるが、枠体が本体部に対して閉状態であるときは、装飾パネルの着脱を行うことができない。
この場合、枠体を本体部に施錠する鍵機構(12)が設けられていることが好ましい。このような構成によれば、鍵機構を解錠し、かつ枠体を開けてからでないと、装飾パネルを着脱することができない。そのため、装飾パネルが不正に着脱されるのを防止することができる。
【0012】
請求項4記載の発明は、前記装飾パネル部は、前記装飾パネルを収容するためのパネル収容部(30)と、前記パネル収容部の出入口を開閉するための蓋部材(32)とを有し、前記着脱阻止構造は、前記枠体が前記本体部に対して閉状態であるときに、前記蓋部材を外部から操作不能な状態に保つ構造(32,70A)を含む、請求項3記載の遊技機である。
【0013】
この構成によれば、枠体が閉状態であるときに、パネル収容部の出入口を開閉するための蓋部材が、外部から操作不能な状態に保たれるようになる。したがって、鍵機構を解錠し、枠体を開けてからでないと、パネル収容部に対して装飾パネルを出し入れすることができない。
請求項5に記載のように、前記本体部は遊技盤を保持する保持枠(3)であり、前記枠体は透明板を保持する透明板扉(6)であってもよい。
【0014】
また、前記本体部は遊技盤を保持する保持枠であり、前記枠体は、遊技機に使用する遊技玉を貯留するための玉皿を保持する玉皿扉であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態に係る遊技機主要部の外観構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示す遊技機主要部の背面図である。
【図3】図1に示す遊技機主要部の右側面図である。
【図4】図1に示す遊技機主要部の左側面図である。
【図5】図1に示す遊技機主要部の平面図である。
【図6A】右辺ユニットを右奥側から見た斜視図である。
【図6B】図3に示すパネル収容部(右辺ユニットの膨出部)に収容される装飾パネルを示す図である。
【図6C】図6Aに示す右辺ユニットから要部構成を取り除いた状態を示している。
【図7】図3に示すパネル収容部から、右カバー枠および右透明カバーを取り除いた状態を示す図である。
【図8】図7に示す状態のパネル収容部から、さらに拡散板を取り除いた状態を示す図である。
【図9】図8に示す状態のパネル収容部から、さらに上側および下側LED基板を取り除いた状態を示す図である。
【図10】図3に示すパネル収容部からの装飾パネルの取外しを説明するための図である。
【図11】前扉が前枠に対して閉状態であるときのパネル収容部の上部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下には、図面を参照して、本発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る遊技機1主要部の外観構成を示す斜視図である。図2〜図5は、それぞれ、遊技機1主要部の背面図、右側面図、左側面図および平面図である。 この実施形態では、遊技機1は、遊技盤5に向けて遊技玉を発射して遊技を行うパチンコ機である。遊技店には遊技島が配置されている。遊技島は、たとえば、複数の遊技機および複数の台間機(遊技媒体貸出装置)が所定方向に交互に並べることにより構成されている。各遊技機1の左隣にある台間機(図示しない)が、当該遊技機1に対する専用機とされている。台間機は、遊技者によって入金された紙幣、または一般カードや会員カード等のカードに関連付けられた有価価値に基づいて、対応する遊技機1で遊技するための遊技玉(遊技媒体)を貸し出す処理を行う機能を備えている。遊技機1および台間機の設置状態では、遊技機1の前面と台間機の前面とはほぼ同一平面上に位置する。
【0017】
図1に示すように、遊技機1は、遊技店内に配列された島設備への取付け(設置)のための上下左右の枠からなる矩形の外枠(図1では図示しない。図10参照)2と、外枠2の前面(正面)側に、片開き(横開き)可能に取り付けられ、数字や図柄等を表示するための可変表示装置(図示しない)等が備えられた遊技盤5を保持するための前枠(保持枠)3とを備えている。
【0018】
前枠3は上下左右の枠を有し、正面形状が矩形をなしている。前枠3の上部分には遊技盤5が収容保持されており、前枠3の下部分には発射手段(図示しない)が収容保持されている。前枠3における遊技盤5が収容される部分(すなわち、前記の上部分)の正面側には、前扉(透明板扉)6が開閉可能に取り付けられている。また、前枠3の正面側には、前扉6の下方に、下部開閉板(玉皿扉。図示しない)が開閉可能に設けられている。
【0019】
前扉6は、前枠3の前面の左側辺の上端部および下端部にそれぞれ設けられた蝶番4A,4Bによって、蝶番4A,4Bの回動軸まわり、すなわち前枠3の前面の左側辺まわりに回動可能に保持されている。そのため、前扉6は横開き(右開き)可能に設けられている。
前扉6には、遊技盤5に対向する位置に略円形の開口8が形成されている。この開口8は大型化しており、前扉6に対して高い比率を占めている。開口8にはガラス板などの透明板9が嵌められていて(覆われていて)、前扉6を閉じた状態(閉状態)で、その透明板9を介して、透明板9の奥側の遊技盤5を視認することができるようになっている。前扉6の前面上部には、左右一対のスピーカ10が配設されている。前扉6の前面下部には、遊技機1の演出用に用いられる一または複数(図1ではたとえば3つ)の演出ボタン13が配設されている。また、前扉6の前面における開口8、スピーカ10および演出ボタン13が配設されている領域を除く領域には、種々の装飾ランプ11が分散して配設されている。
【0020】
前扉6の右下部には、前扉6を前枠3に施錠(ロック)するための鍵機構12が設けられている。この鍵機構12では、前扉6を前枠3に対して閉じることにより施錠されるようになっている。また、鍵機構12の鍵穴12Aに遊技店の店員などが鍵を挿入して所定方向に回転させることにより、鍵機構12が解錠されて、前扉6を開くことが可能になっている。
【0021】
下部開閉板(図示しない)には、遊技に使用する遊技玉を貯留しておくための上皿(図示しない)と、上皿から溢れた遊技玉をオーバーフロー路(図示しない)を通して受け止める下皿(図示しない)とが上下に並んで設けられている。また、下皿の右側には、遊技玉を遊技盤5に打ち出す際に操作されるハンドル(図示しない)が配設されている。
なお、図1、図3および図4では、下部開閉板の図示を省略している。それに伴って、上皿、下皿およびハンドルの図示も省略されている。しかしながら、この遊技機1には、前述の通り前扉6の下方に下部開閉板が設けられており、その下部開閉板に、上皿、下皿およびハンドルが配設されている。
【0022】
図2に示すように、前枠3はたとえば樹脂材料を用いて形成されていて、その中央部および右部(図2に示す左部)には窓15が形成されている。窓15内は、主制御基板や電源基板など種々の基板を配置するためのスペースである。
前枠3は、玉受け部と、玉整流部と、賞玉払出装置と、玉通路とを備えている。玉受け部は、上面が開放された箱状に形成されている。玉受け部は、この遊技機1が設置される遊技機島内の玉循環機構(図示せず)から供給された遊技玉を貯留しておく。玉受け部の下部に形成された玉出口は玉整流部と連通している。玉整流部の下端は賞玉払出装置に接続されており、これにより、玉整流部に流入した遊技玉は、一列に整列して賞玉払出装置に供給されるようになっている。賞玉払出装置から払い出される遊技玉は、玉通路および前枠3の下部に形成された供給口(図示しない)を通って、賞玉または貸玉として上皿(図示しない)に払い出される。図2では、前枠3の各構成要素(玉受け部、玉整流部、賞玉払出装置、および玉通路)は、図示されていない。
【0023】
図1および図3〜図5に示すように、前扉6の前面部は、透明板9よりも一段正面寄りに位置する略平坦な前面部21(図1および図4参照)と、前扉6の右側辺部に、前扉6の右側辺に沿って配置された右辺ユニット22と、前扉6の上辺部に、前扉6の上辺に沿って配置された上辺ユニット20とを備えている。図1に示すように、前面部21には、前述のスピーカ10、装飾ランプ11および演出ボタン13が配設されている。
【0024】
右辺ユニット22の右側面には、装飾パネル23を有する装飾パネル部24が設けられている。この実施形態では、右辺ユニット22における下部分25を除く部分が装飾パネル部24(図1および図3参照)として機能する。なお、図3には後述するパネル収容部30に装飾パネル23が収容された状態を示している。
図3および図4に示すように、右辺ユニット22の下部分25の前端面は、前面部21の前面よりもやや正面側に位置する平坦面である。また、右辺ユニット22における下部分25を除く部分には、正面側に向けて膨出する略扁平状をなす膨出部26が設けられている。膨出部26は、右辺ユニット22の上半分に相当する上部分27と、右辺ユニット22の上下方向の中央部に相当する中央部分28とを備えている。上部分27の前端面は、下部分25の前端面よりも一定量正面側に向けて膨出し、かつ下部分25の前端面と平行をなしている。中央部分28の前端面は、上方に向かうに従って正面側に向かうように傾斜する傾斜面である。中央部分28の前端面の上端部は上部分27の前端面につながっており、また、中央部分28の前端面の下端部は下部分25の前端面につながっている。
【0025】
図1および図5に示すように、上辺ユニット20は、前扉6における上辺部のほぼ全域から、正面側に向けて膨出する略扁平状のものである。上辺ユニット20は水平平坦面からなる上面を有しており、この上辺ユニット20の上面は、右辺ユニット22の上端面(膨出部26の上端面)と同一の平面上に配置されている。上辺ユニット20の前面は緩やかな凸湾曲面に形成されている。上辺ユニット20の左端部の正面側は後方に向けて大きく切り欠かれており、略円弧状の凹湾曲面からなる凹部29が形成されている。たとえば、この遊技機1と同様の遊技機が複数台、遊技島に一列に並べられたときに、ある遊技機1の前扉6を開状態にしたとき(その開度をたとえば約100°としたとき)、上辺ユニット20と、その遊技機1の左隣の遊技機の右辺ユニット22(または、各遊技機1の左隣にある台間機(図示しない))とが干渉しないように、この凹部29が形成されている。上辺ユニット20の前面の右端部は、右辺ユニット22の上部分27の前端面と同一平面を有している。
【0026】
また、遊技機1を島設備に設置した状態で、前扉3のうち、前面部21や右辺ユニット22の下部分25は、島設備の前面からほとんど突出しない。これに対し、前扉3のうち、右辺ユニット22の膨出部26および上辺ユニット20は、島設備の前面から大きく前方に突出する。
図6Aは、右辺ユニット22を右奥側から見た斜視図である。図1および図6Aに示すように、前扉6の板状本体の右端辺の前面にネジ止め等により固定される。このとき、右辺ユニット22の右側面が前端枠70の右辺部70Cと略同一平面を有している。また、右辺ユニット22の上端面が前端枠70の上辺部70Aと略同一平面を有している。右辺ユニット22の下端部は、前記の下部開閉板(図示しない)の右端部上方に位置している。
【0027】
また、図3および図6Aに示すように、装飾パネル部24は、装飾パネル23と、装飾パネル23を外部から視認可能に収容保持するためのパネル収容部30とを備えている。この実施形態では、パネル収容部30とは、右辺ユニット22の膨出部26のことを言う。装飾パネル23は、パネル収容部30に対し着脱可能に設けられている。具体的には、装飾パネル23は、右辺ユニット22の膨出部26内における、後述する飾り用樹脂板50 と、後述する拡散板53とによって挟まれる狭空間からなるパネル収容領域に収容される。
【0028】
図3、図4および図6Aに示すように、右辺ユニット22は上下方向に長手を有する扁平箱状をなしている。右辺ユニット22は、右カバー枠34(図3等参照)と、右カバー枠34の内面(左面)に固定的に取り付けられた右透明カバー37(図3等参照)と、左カバー枠35(図4等参照)と、左カバー枠35の内面(右面)に固定的に取り付けられた左透明カバー38(図4等参照)とを備えている。これら右カバー枠34および右透明カバー37によって右辺ユニット22の右側面が構成されており、左カバー枠35および左透明カバー38によって右辺ユニット22の左側面が構成されている。左カバー枠35の下端部には、前面扉6の下辺右部に配置される飾り部101が一体化されている。飾り部101は横長のL字状(正面視でL字を左右反転させた形状)に形成されており、正面視で、遊技盤5と下部開閉板(図示しない)との間に上下に挟まれる位置に配置される。なお、飾り部101の前面は、下部分25の前端面と略同一平面を有している。
【0029】
一対のカバー枠34,35によって区画される(挟まれる)空間の前端面は、後述する正面レンズ36によって閉塞されている。また、この空間における後端面の上部分(膨出部26に対応する部分)は、次に延べる補強用板金102の後面板103によって閉塞されている。この空間における後端面の下部分(下端部25に対応する部分)および下端面は、合成樹脂製の配線収容部104によって閉塞されている。また、この空間における上端面には上部開口(出入口)31(図6A参照)が形成されており、上部開口(出入口)31が蓋部材32(着脱阻止構造。図6A参照。)によって開閉される。換言すると、蓋部材32、カバー枠34,35、正面レンズ36、透明カバー37,38および補強用板金102によって、パネル収容部30の外郭、換言すると右辺ユニット22の膨出部26の外郭が構成されている。
【0030】
上部開口31は、右辺ユニット22内に形成されているパネル収容領域と連通している。上部開口31は蓋部材32によって開閉されている。蓋部材32は上部開口31を閉塞できる大きさおよび形状を有する板状部材であり、上部開口31の左右に延びる前端辺に沿って設けられた回動軸線(図示しない)まわりに回動できるように、蓋部材32が右辺ユニット22の上部に取り付けられている。蓋部材32の先端部には、蓋部材32と平行に突出する先端片60(図6A等参照)が形成されている。蓋部材32は、上部開口31の左右に延びる前端辺に沿う回動軸32A(後述する図6C参照)に、回動自在に取り付けられている。蓋部材32は、上部開口31を塞ぐことのできる水平姿勢と、鉛直姿勢との間で回動自在に設けられている。パネル収容部30に対する装飾パネル23の取付けまたは取外しは、作業者が蓋部材32の先端片60をつまんで上方に引き出し、蓋部材32を鉛直姿勢にすることにより、上部開口31を開放させた状態で行われる。
【0031】
図6Bは装飾パネル23を示す図である。装飾パネル23は、ポリ塩化ビニル(PVC)などの透明樹脂材料を用いて形成された可撓性シートである。また、装飾パネル23は必ずしも可撓性を有する必要はなく、この場合、PET(Polyethylene terephthalate)やポリカーボネート(PC。Polycarbonate)などを採用することもできる。装飾パネル23は、下部を除く部分が矩形状であり(上部の2つの角がそれぞれ直角であり)、かつ側方の二辺の長さがそれぞれ異なる四角形状に形成されている。換言すると、下部を除く部分が矩形状でありかつ下部が先鋭状である台形状に形成されている。装飾パネル23の表面(右面)には、遊技機1の機種に関連する装飾意匠(その遊技機1の機種名や、機種名にちなんだロゴ、機種に関連するオリジナルデザイン等を含む)が色付きで描かれている。装飾パネル23に対し、背面側(図6Bに示す背面側。すなわち左方)から後述するバックライトからの光が照射されると、装飾パネル23の前面(図6Bに示す前面)から見たときの装飾パネル23前面の意匠が明るくなる。次に述べるようにパネル収容部30は大面積化されており、そのため、装飾パネル23(装飾パネル部24)も大面積化されている。
【0032】
図6Cは、図6Aに示す右辺ユニット22から、右カバー枠34および右透明カバー37を取り除き、さらに、次に述べる拡散板53ならびに上側および下側LED基板51,52を取り除いた構成を示している。また、図7〜図9はパネル収容部30(右辺ユニット22の膨出部26)を示す側面図である。図7は、パネル収容部30から、右カバー枠34および右透明カバー37を取り除いた構成を示している。図8は、図7に示す状態から次に述べる拡散板53を取り除いた構成を示している。図9は、図8に示す状態から、次に述べる上側および下側LED基板51,52を取り除いた構成を示している。以下、図3、図4、図6A、図6Cおよび図7〜図9を参照して、右辺ユニット22の膨出部26の外郭構成および内部構成について具体的に説明する。
【0033】
パネル収容部30(すなわち右辺ユニット22の膨出部26)は前扉6の右側面に設けられている。また換言すると、パネル収容部30は、膨出部26の右側面に形成されていると言うこともできる。前扉6の右側面には装飾ランプや開口が設けられておらず、またパネル収容部30が膨出部26に形成されているので、パネル収容部30は大面積化されている。
【0034】
図3および図6Aに示すように、右カバー枠34は、ABS樹脂やポリカーボネート(Polycarbonate)等の合成樹脂製の枠体であり、装飾パネル23の外周部と同等の矩形状をなす本体枠39と、本体枠39の前杆の上下方向途中部と本体枠39の後杆の上下方向途中部とを連結し、前方に向かうに従って下方に向かう連結枠40と、本体枠39の下方に設けられた直線状の下部直線部41とを備えている。
【0035】
図4に示すように、左カバー枠35は、ABS樹脂やポリカーボネート(Polycarbonate)等の合成樹脂製 の枠体であり、装飾パネル23の外周部と同等の矩形状をなす本体枠42と、本体枠42の前杆の上下方向途中部と本体枠42の後杆の上下方向途中部とを連結し、前方に向かうに従って下方に向かう第1および第2連結枠43,44と、本体枠42の前杆の上下方向途中部と、本体枠42の後杆の上下方向途中部とを連結し、後方に向かうに従って下方に向かう第3連結枠45と、本体枠42の下方に設けられた直線状の下部直線部46とを備えている。第1および第3連結枠43,45の前端同士がつながっており、第2および第3連結枠44,45の後端同士がつながっている。図6Bに示すように、左カバー枠35の右面には、右方向に向けて突出する円筒状のボス部105が、略上下方向に並んで形成されている。各ボス部105の先端面には、右方に臨むネジ孔106が複数個形成されている
図4および図6Bに示すように、左カバー枠35の右隣には、左透明カバー38が配置される。左透明カバー38は左カバー枠35の外周部と整合する板状をなしており、その表面には、薄い大小の円筒模様が複数形成されている。この左透明カバー38は、ABS樹脂やポリカーボネート(Polycarbonate)等の合成樹脂材料を用いて形成されている。左透明カバー38には、複数のボス部105がそれぞれ挿通するための丸孔からなるカバー側挿通孔(図示しない)が複数個形成されている。図6Bに示すように、左透明カバー38の右隣には、補強用板金102が配置されている。補強用板金102は、左透明カバー38に重なる補強枠107と、この補強枠107と直交するように当該補強枠107に一体化された後面板103とを備えている。
【0036】
補強枠107は、左右方向に関して、左カバー枠35に略整合する形状を有している。すわなち、補強枠107は、装飾パネル23の外周部と同等の矩形状をなす本体枠142と、本体枠142の前杆の上下方向途中部と、本体枠142の後杆の上下方向途中部とを連結し、前方に向かうに従って下方に向かう第1および第2連結枠143,144と、本体枠142の前杆の上下方向途中部と、本体枠142の後杆の上下方向途中部とを連結し、後方に向かうに従って下方に向かう第3連結枠145と、本体枠142の下方に設けられた直線状の下部直線部146とを備えている。第1および第3連結枠143,145の前端同士がつながっており、第2および第3連結枠144,145の後端同士がつながっている。そして、本体枠142は、左右方向に関して左カバー枠35の本体枠42に整合しており、第1、第2および第3連結枠143,144,145は、それぞれ左右方向に関して左カバー枠35の第1、第2および第3連結枠43,44,45に整合している。補強用板金102の補強枠107には(本体枠142および各連結枠143,144,145)、複数のボス部105がそれぞれ挿通するための丸孔からなる板金側挿通孔130が複数個形成されている。
【0037】
後面板103は、正面レンズ36と略同じ幅の縦長の矩形板であり、補強用板金102の後端縁に沿って配設されている。補強用板金102の下端は、配線収容部104の直上方にまで達している。この後面板103に形成されたネジ挿通孔108を介して、右辺ユニット22が前扉6の本体(前扉6から右辺ユニット22等を取り除いた本体)にネジ止めされることにより、右辺ユニット22の前扉6本体への固定が達成される。
【0038】
図6Cに示すように、左カバー枠35、左透明カバー38および補強用板金102を互いに組み付けた状態では、左カバー枠35の複数のボス部105が、左透明カバー38および補強用板金102を貫通して補強用板金102の右側に露出している。具体的には、ボス部105は、左透明カバー38のカバー側挿通孔(図示しない)および補強用板金102の板金側挿通孔(図示しない)をそれぞれ通っており、ネジ孔106が補強用板金102の右方に臨んでいる。複数のボス部105が左透明カバー38および補強用板金102を通っているので、これにより、左透明カバー38、補強用板金102および左カバー枠35のより強固な一体化を図ることができる。
【0039】
また、図6Cに示すように、補強用板金102の後面板103の下端部には、右カバー枠34を左カバー枠35にネジ止めするためのネジ孔132が形成されている。このネジ孔132は、右方向に向けて突出する円筒状のボス部131の先端面に形成されている。
正面レンズ36は、右辺ユニット22の前辺(すなわち、左カバー枠35の前辺および右カバー枠34の前辺)に沿う略帯状を有しており、換言すると、その下部が上部に比較して後方側に位置するような湾曲状に形成されている。具体的には、正面レンズ36は、右辺ユニット22の上部分27(図3参照)に対応して設けられる第1レンズ部111と、右辺ユニット22の中央部分28(図3参照)に対応して設けられる第2レンズ部112と、右辺ユニット22の下部分25(図3参照)に対応して設けられる第3レンズ部113とを備えている。第1レンズ部111は鉛直方向に延び、第3レンズ部113は第1レンズ部111と平行に鉛直方向に延びている。第2レンズ部112は、第1レンズ部111の下端部と、第3レンズ部113の上端部とをつなげており、下方に向かうに従って後ろになるように傾斜している。正面レンズ36は、略同一形状の一対の帯状レンズ体を前後に重ね合わせることにより構成されている。
【0040】
第1レンズ部111の後ろ隣には、第1LED基板114が配設されている。第1LED基板114は、第1レンズ部111の正面形状に整合する略矩形をなしている。第2レンズ部112の斜め後ろ隣には、第2LED基板115が配設されている。第2LED基板115は、第2レンズ部112の正面形状に整合する略矩形をなしている。第1レンズ部111の後ろ隣には、矩形の第3LED基板116が配設されている。各LED基板114,115,116の両面(第2LED基板115は、前斜め下の面)には、それぞれ一または複数のLED(図示しない)が配置されている。各LED基板114,115,116には、遊技機1の演出制御を司る演出制御基板(図示しない)に接続され、この演出制御基板によってLED基板114,115,116が発光制御されている。
【0041】
LED基板114,115,116のLEDが発光すると、その光は正面レンズ36によって拡散され、全てのレンズ部111,112,113、すなわち右ユニット22の前端面が発光するようになっている。
なお、配線収容部104は、第1〜第3LED基板114〜116ならびに次に述べる上および下LED基板51,52の信号配線等を収容しつつ支持するための配線収容部である。配線収容部104は、第3レンズ部113の後方領域における第3LED基板116の上方に配置されている。
【0042】
この左透明カバー38、補強用板金102および正面レンズ36、さらには左透明カバー38によって区画される略箱状の内部空間に、飾り用樹脂板50 、上側LED基板51および下側LED基板52、ならびに拡散板53が収容されている。具体的には、左カバー枠35および左透明カバー38側(左側)から、飾り用樹脂板50、上側および下側LED基板51,52ならびに拡散板53の順で積層配置されている。左透明カバー38の右隣には、枠状の補強用板金102の補強枠107を介して、飾り用樹脂板50が配置されている。
【0043】
飾り用樹脂板50は多数の凹凸状の装飾意匠が形成された合成樹脂板であり、側面視(右側面視)で装飾パネル23とほぼ同じ形状および大きさを有している。飾り用樹脂板50は、ABS樹脂やポリカーボネート(Polycarbonate)等の合成樹脂を用いて形成されている。飾り用樹脂板50の外表面には、たとえばメッキ加工が施されている。飾り用樹脂板50、ボス部105のネジ孔106にネジ止めするためのネジを挿通させるための挿通孔124が一または複数個形成されている。そして、拡散板53と右透明カバー37との間に、飾り用樹脂板50の右隣には、上側および下側LED基板51,52が配置されている。飾り用樹脂板50における下部分を除く部分に対応して上側LED基板51が配置されている。上側LED基板51は前方下部の角部が切り欠かれた略矩形をなしており、飾り用樹脂板50における下部分に対応して配置されている。
【0044】
各LED基板51,52には、その両面に、それぞれ一または複数のLED(図示しない)が間隔を隔てて分散配置されている。各LED基板51,52には、遊技機の演出制御を司る演出制御基板(図示しない)に接続され、発光制御されている。上側および下側LED基板51,52にはそれぞれ、ボス部105のネジ孔106にネジ止めするためのネジを挿通させるための挿通孔121が一または複数個形成されている。
【0045】
上側および下側LED基板51,52の右隣には、所定間隔を空けて拡散板53が配置されている。
図7に示すように、拡散板53はたとえばアクリル板によって構成されており、側面視(右側面視)で、装飾パネル23とほぼ同じ形状および大きさを有している。拡散板53には、ボス部105のネジ孔106にネジ止めするためのネジを挿通させるための挿通孔121が一または複数個形成されている。そして、拡散板53と右透明カバー37との間に、装飾パネル23を収容するためのパネル収容領域が形成されている。
【0046】
拡散板53、LED基板51,52および飾り用樹脂板50は、左カバー枠35(図4参照)に固定されている。これらの部材53,51,52,50の左カバー枠35に対する固定はネジ止めによって達成される。具体的には、拡散板53の挿通孔121、第1LED基板51の挿通孔122および飾り用樹脂板50の挿通孔124を介して、左カバー枠35のボス部105(図6C参照)のネジ孔106にネジが螺合される。また、拡散板53の挿通孔121、第2LED基板52の挿通孔123および飾り用樹脂50の挿通孔124を介して、左カバー枠35のボス部105のネジ孔106にネジが螺合される。これらにより、前記の部材53,51,52,50の固定が達成される。
【0047】
そして、パネル収容領域に装飾パネル23が収容された状態では、周囲の遊技客は、右透明カバー37を介して装飾パネル23の表面(右面)を視認することができる。
パネル収容領域(図示しない)に装飾パネル23が収容された状態では、LED55から発せられた光は、拡散板53を介して装飾パネル23の裏面(左面)に与えられるようになっている。拡散板53によって拡散された光が装飾パネル23の裏面に与えられるので、装飾パネル23の裏面に均一に光を供給することができる。これにより、装飾パネル23の全域がまんべんなく明るく照射されるようになる。
【0048】
以上によりこの実施形態では、前扉6の右側面に装飾パネル部24が設けられている。具体的には、前扉6の右部に膨出部26が形成されており、膨出部26の右側面に装飾パネル部24が設けられている。前扉6の右側面には装飾ランプや開口が設けられておらず、また装飾パネル部24が膨出部26に形成されているので、装飾パネル部24は大面積化されている。これにより、前扉6のデザイン性をより一層向上させることができる。これにより、周囲の遊技客(とくに、遊技店の通路を歩いている遊技客)に対して効果的にアピールすることができる。
【0049】
また、遊技機1を島設備に設置した状態で、膨出部26が、島設備の前面から大きく前方に突出している。そのため、膨出部26の側面に形成された装飾パネル部24は、周囲の遊技客(とくに、遊技店の通路を歩いている遊技客)から見易い。これにより、装飾パネル部24を用いて、周囲の遊技客に対して、より一層効果的にアピールすることができる。
【0050】
図10は、パネル収容部30(右辺ユニット22の膨出部26)からの装飾パネル23の取外しを説明するための図である。図11は、前扉6が前枠3に対して閉状態であるときのパネル収容部30(右辺ユニット22の膨出部26)の上部の断面図である。
図10(a)および図11に示すように、前枠3の前部分には、前端枠70が設けられている。前端枠70は、上辺部(着脱阻止構造)70Aおよび下辺部70B(図1参照)と、右辺部70Cおよび左辺部70D(図4参照)とを有し、全体として四角枠状をなしている。上辺部70Aおよび下辺部70Bはそれぞれ板状をなし、左右方向に水平に延びている。右辺部70Cおよび左辺部70Dはそれぞれ板状をなし、上下方向に鉛直に延びている。各辺部70A〜70Dの前端面は同一面上に位置している。また、前端枠70の各辺部70A〜70Dは、前枠3を外枠2に取り付けた状態で、外枠2の対応する辺部と揃っている。
【0051】
前扉6が前枠3に対して閉状態であるときには、蓋部材32における先端片60を除く部分は前枠3から露出しているが、図11に示すように蓋部材32の先端片60が前枠3内、すなわち前端枠70の上辺部70Aの下方に入り込んでいる。そのため、遊技機1の外部から作業者が蓋部材32の先端片60に触ることができず、したがって、作業者が蓋部材32を開状態にすることができない。そして、図10(a)および図11に示す状態から、図10(b)に示すように前扉6を開くことにより、蓋部材32の先端片60が前枠3から前方に露出するようになる。
【0052】
装飾パネル23を取り出そうとする作業者は、この前枠を開いた状態で蓋部材32を引き出して鉛直姿勢にし、上部開口31を開放させる(図10(c)参照)。この状態で、パネル収容部30(右辺ユニット22の膨出部26)に収容されている装飾パネル23を取り出すことが可能になる。作業者は、図10(d)に示すように装飾パネル23を取り出す。
【0053】
また、装飾パネル23の取付けは、装飾パネル23の取出しと逆の動作で行う。
したがって、前扉6が前枠3に対して開状態であるときは、装飾パネル23の着脱を行うことができる。その一方で、前扉6が前枠3に対して閉状態であるときは、蓋部材32が外部から操作不能な状態に保たれ、装飾パネル23の着脱を行うことができない。そして、前扉6を前枠3に施錠する鍵機構12が設けられているので、鍵機構12を解錠し、かつ前扉6を開けてからでないと、装飾パネル23を着脱することができない。そのため、装飾パネル23が不正に着脱されるのを防止することができる。
【0054】
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は他の形態で実施することもできる。
本体部が遊技盤5を保持する前枠3であり、枠体が前扉6で場合を例に挙げて説明したが、たとえば枠体が前記の下部開閉板であってもよい。
また、装飾パネル23は透明樹脂材料を用いて形成されているとして説明したが、半透明樹脂材料を用いて形成されていてもよいし、非透明の材料を用いて形成されていてもよい。
【0055】
また、装飾パネル23の前面の装飾意匠は、遊技機1の機種に関連するものでなくてもよい。たとえば、装飾意匠として、その遊技機1が設置されている遊技店の宣伝広告や遊技店からのメッセージ、それにちなんだデザイン等を用いることもできる。その他、他の宣伝広告やメッセージ、それにちなんだデザイン等を用いることもできる。
また、前述の実施形態では、装飾パネル23を遊技機1の右側面に設ける構成を例に挙げて説明したが、装飾パネル23を遊技機1の左側面に設ける構成であってもよいし、遊技機1の左右両側面に装飾パネル23を設ける構成であってもよい。
【0056】
また、本発明の一実施形態では、遊技機1としてパチンコ機を例に挙げて説明したが、本発明はパチンコ機に限らず、パチスロ機等の他の遊技機にも適用可能である。
本発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、特許請求の範囲内において種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0057】
1 遊技機
3 前枠(保持枠)
6 前扉(透明板扉)
12 鍵機構
23 装飾パネル
24 装飾パネル部
26 膨出部
30 パネル収容部
32 蓋部材(着脱阻止構造)
70A 上辺部(着脱阻止構造)
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ機などの遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ機は、外枠と、その外枠の正面側に開閉可能に取り付けられ、遊技盤を保持する保持枠と、保持枠の正面側に開閉可能に取り付けられた前扉とを備えている。前扉の前面には、たとえば装飾ランプが取り付けられている。また、前扉には、たとえばガラス板などの透明板により覆われた開口が形成されており、保持枠に保持された遊技盤を、透明板を介して視認することができるようになっている。
【0003】
従来から、遊技機の機種に対応する装飾意匠(機種名や、機種名にちなんだロゴ、機種に関連するオリジナルデザイン等を含む)が描かれた装飾パネルを有する装飾パネル部を、前扉の前面に配設したものが知られている(たとえば特許文献1)。装飾パネルは着脱可能に設けられている。そのため、機種変更の際に装飾パネルを遊技機の機種に対応したものに変更することにより、コストをかけずに前扉の意匠を、機種変更後の遊技機に対応させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−346161号公報(図13等参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前述のように前扉(枠体)には開口が形成されており、しかもこの開口は年々大型化している。また、前述のように、前扉の前面には通常装飾ランプが配設されており、前扉の前面にはほとんど空きスペースがない。そのため、前扉の前面に装飾パネル部を設けようとすると、この装飾パネル部は極めて小型化してしまう。装飾パネル部が小面積であると、どうしてもデザイン性に欠けてしまい、遊技客に対して効果的にアピールできないという問題がある。
【0006】
本発明は、かかる背景のもとでなされたものであり、大面積の装飾パネル部を枠体に設け、これにより、遊技客に対して効果的にアピールできる遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、上下左右の枠を有する正面形状が矩形の本体部(3)と、前記本体部の前面を覆うように、前記本体部の前面を覆うように、前記本体部の前面の左右の一方の側辺まわりに横開き可能に取り付けられた枠体(6)と、前記枠体の左右の他方の側面に設けられ、外部から視認可能な装飾パネル(23)を有する装飾パネル部(24)とを含む、遊技機(1)である。
【0008】
なお、括弧内の数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表すが、特許請求の範囲を実施形態に限定する趣旨ではない。以下、この項において同じ。
この構成によれば、枠体の側面に装飾パネル部が設けられている。枠体の側面には演出部材(ランプ)や開口を設ける必要がないので、枠体の側面に装飾パネル部を設けることにより、この装飾パネル部を大面積化することも可能である。したがって、大面積の装飾パネル部を枠体に設けることが可能であり、これにより、周囲の遊技客に対して効果的にアピールすることができる。
【0009】
請求項2記載の発明は、前記枠体の前面における前記他方側の側部には、前方に向けて膨出する膨出部(26)が設けられており、前記膨出部の側面に、前記装飾パネル部が設けられている、請求項1記載の遊技機である。
この構成によれば、枠体の前面に設けられた膨出部の側面に、前記装飾パネル部が設けられている。そのため、装飾パネル部を、より一層大型化させることができる。これにより、枠体のデザイン性をより一層向上させることができる。
【0010】
また、遊技機を島設備に設置した状態で、膨出部が、島設備の前面から大きく前方に突出するようになる。そのため、膨出部の側面に形成された装飾パネル部は、周囲の遊技客から見易く、これにより、装飾パネル部を用いて、周囲の遊技客に対してより一層効果的にアピールすることができる。
請求項3記載の発明は、前記装飾パネルは着脱可能に設けられており、前記枠体が前記本体部に対して閉状態であるときに、前記装飾パネルの着脱を阻止する着脱阻止構造(32,70A)をさらに含む、請求項1または2記載の遊技機である。
【0011】
この構成によれば、枠体が本体部に対して開状態であるときは、装飾パネルの着脱を行うことができるが、枠体が本体部に対して閉状態であるときは、装飾パネルの着脱を行うことができない。
この場合、枠体を本体部に施錠する鍵機構(12)が設けられていることが好ましい。このような構成によれば、鍵機構を解錠し、かつ枠体を開けてからでないと、装飾パネルを着脱することができない。そのため、装飾パネルが不正に着脱されるのを防止することができる。
【0012】
請求項4記載の発明は、前記装飾パネル部は、前記装飾パネルを収容するためのパネル収容部(30)と、前記パネル収容部の出入口を開閉するための蓋部材(32)とを有し、前記着脱阻止構造は、前記枠体が前記本体部に対して閉状態であるときに、前記蓋部材を外部から操作不能な状態に保つ構造(32,70A)を含む、請求項3記載の遊技機である。
【0013】
この構成によれば、枠体が閉状態であるときに、パネル収容部の出入口を開閉するための蓋部材が、外部から操作不能な状態に保たれるようになる。したがって、鍵機構を解錠し、枠体を開けてからでないと、パネル収容部に対して装飾パネルを出し入れすることができない。
請求項5に記載のように、前記本体部は遊技盤を保持する保持枠(3)であり、前記枠体は透明板を保持する透明板扉(6)であってもよい。
【0014】
また、前記本体部は遊技盤を保持する保持枠であり、前記枠体は、遊技機に使用する遊技玉を貯留するための玉皿を保持する玉皿扉であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態に係る遊技機主要部の外観構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示す遊技機主要部の背面図である。
【図3】図1に示す遊技機主要部の右側面図である。
【図4】図1に示す遊技機主要部の左側面図である。
【図5】図1に示す遊技機主要部の平面図である。
【図6A】右辺ユニットを右奥側から見た斜視図である。
【図6B】図3に示すパネル収容部(右辺ユニットの膨出部)に収容される装飾パネルを示す図である。
【図6C】図6Aに示す右辺ユニットから要部構成を取り除いた状態を示している。
【図7】図3に示すパネル収容部から、右カバー枠および右透明カバーを取り除いた状態を示す図である。
【図8】図7に示す状態のパネル収容部から、さらに拡散板を取り除いた状態を示す図である。
【図9】図8に示す状態のパネル収容部から、さらに上側および下側LED基板を取り除いた状態を示す図である。
【図10】図3に示すパネル収容部からの装飾パネルの取外しを説明するための図である。
【図11】前扉が前枠に対して閉状態であるときのパネル収容部の上部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下には、図面を参照して、本発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る遊技機1主要部の外観構成を示す斜視図である。図2〜図5は、それぞれ、遊技機1主要部の背面図、右側面図、左側面図および平面図である。 この実施形態では、遊技機1は、遊技盤5に向けて遊技玉を発射して遊技を行うパチンコ機である。遊技店には遊技島が配置されている。遊技島は、たとえば、複数の遊技機および複数の台間機(遊技媒体貸出装置)が所定方向に交互に並べることにより構成されている。各遊技機1の左隣にある台間機(図示しない)が、当該遊技機1に対する専用機とされている。台間機は、遊技者によって入金された紙幣、または一般カードや会員カード等のカードに関連付けられた有価価値に基づいて、対応する遊技機1で遊技するための遊技玉(遊技媒体)を貸し出す処理を行う機能を備えている。遊技機1および台間機の設置状態では、遊技機1の前面と台間機の前面とはほぼ同一平面上に位置する。
【0017】
図1に示すように、遊技機1は、遊技店内に配列された島設備への取付け(設置)のための上下左右の枠からなる矩形の外枠(図1では図示しない。図10参照)2と、外枠2の前面(正面)側に、片開き(横開き)可能に取り付けられ、数字や図柄等を表示するための可変表示装置(図示しない)等が備えられた遊技盤5を保持するための前枠(保持枠)3とを備えている。
【0018】
前枠3は上下左右の枠を有し、正面形状が矩形をなしている。前枠3の上部分には遊技盤5が収容保持されており、前枠3の下部分には発射手段(図示しない)が収容保持されている。前枠3における遊技盤5が収容される部分(すなわち、前記の上部分)の正面側には、前扉(透明板扉)6が開閉可能に取り付けられている。また、前枠3の正面側には、前扉6の下方に、下部開閉板(玉皿扉。図示しない)が開閉可能に設けられている。
【0019】
前扉6は、前枠3の前面の左側辺の上端部および下端部にそれぞれ設けられた蝶番4A,4Bによって、蝶番4A,4Bの回動軸まわり、すなわち前枠3の前面の左側辺まわりに回動可能に保持されている。そのため、前扉6は横開き(右開き)可能に設けられている。
前扉6には、遊技盤5に対向する位置に略円形の開口8が形成されている。この開口8は大型化しており、前扉6に対して高い比率を占めている。開口8にはガラス板などの透明板9が嵌められていて(覆われていて)、前扉6を閉じた状態(閉状態)で、その透明板9を介して、透明板9の奥側の遊技盤5を視認することができるようになっている。前扉6の前面上部には、左右一対のスピーカ10が配設されている。前扉6の前面下部には、遊技機1の演出用に用いられる一または複数(図1ではたとえば3つ)の演出ボタン13が配設されている。また、前扉6の前面における開口8、スピーカ10および演出ボタン13が配設されている領域を除く領域には、種々の装飾ランプ11が分散して配設されている。
【0020】
前扉6の右下部には、前扉6を前枠3に施錠(ロック)するための鍵機構12が設けられている。この鍵機構12では、前扉6を前枠3に対して閉じることにより施錠されるようになっている。また、鍵機構12の鍵穴12Aに遊技店の店員などが鍵を挿入して所定方向に回転させることにより、鍵機構12が解錠されて、前扉6を開くことが可能になっている。
【0021】
下部開閉板(図示しない)には、遊技に使用する遊技玉を貯留しておくための上皿(図示しない)と、上皿から溢れた遊技玉をオーバーフロー路(図示しない)を通して受け止める下皿(図示しない)とが上下に並んで設けられている。また、下皿の右側には、遊技玉を遊技盤5に打ち出す際に操作されるハンドル(図示しない)が配設されている。
なお、図1、図3および図4では、下部開閉板の図示を省略している。それに伴って、上皿、下皿およびハンドルの図示も省略されている。しかしながら、この遊技機1には、前述の通り前扉6の下方に下部開閉板が設けられており、その下部開閉板に、上皿、下皿およびハンドルが配設されている。
【0022】
図2に示すように、前枠3はたとえば樹脂材料を用いて形成されていて、その中央部および右部(図2に示す左部)には窓15が形成されている。窓15内は、主制御基板や電源基板など種々の基板を配置するためのスペースである。
前枠3は、玉受け部と、玉整流部と、賞玉払出装置と、玉通路とを備えている。玉受け部は、上面が開放された箱状に形成されている。玉受け部は、この遊技機1が設置される遊技機島内の玉循環機構(図示せず)から供給された遊技玉を貯留しておく。玉受け部の下部に形成された玉出口は玉整流部と連通している。玉整流部の下端は賞玉払出装置に接続されており、これにより、玉整流部に流入した遊技玉は、一列に整列して賞玉払出装置に供給されるようになっている。賞玉払出装置から払い出される遊技玉は、玉通路および前枠3の下部に形成された供給口(図示しない)を通って、賞玉または貸玉として上皿(図示しない)に払い出される。図2では、前枠3の各構成要素(玉受け部、玉整流部、賞玉払出装置、および玉通路)は、図示されていない。
【0023】
図1および図3〜図5に示すように、前扉6の前面部は、透明板9よりも一段正面寄りに位置する略平坦な前面部21(図1および図4参照)と、前扉6の右側辺部に、前扉6の右側辺に沿って配置された右辺ユニット22と、前扉6の上辺部に、前扉6の上辺に沿って配置された上辺ユニット20とを備えている。図1に示すように、前面部21には、前述のスピーカ10、装飾ランプ11および演出ボタン13が配設されている。
【0024】
右辺ユニット22の右側面には、装飾パネル23を有する装飾パネル部24が設けられている。この実施形態では、右辺ユニット22における下部分25を除く部分が装飾パネル部24(図1および図3参照)として機能する。なお、図3には後述するパネル収容部30に装飾パネル23が収容された状態を示している。
図3および図4に示すように、右辺ユニット22の下部分25の前端面は、前面部21の前面よりもやや正面側に位置する平坦面である。また、右辺ユニット22における下部分25を除く部分には、正面側に向けて膨出する略扁平状をなす膨出部26が設けられている。膨出部26は、右辺ユニット22の上半分に相当する上部分27と、右辺ユニット22の上下方向の中央部に相当する中央部分28とを備えている。上部分27の前端面は、下部分25の前端面よりも一定量正面側に向けて膨出し、かつ下部分25の前端面と平行をなしている。中央部分28の前端面は、上方に向かうに従って正面側に向かうように傾斜する傾斜面である。中央部分28の前端面の上端部は上部分27の前端面につながっており、また、中央部分28の前端面の下端部は下部分25の前端面につながっている。
【0025】
図1および図5に示すように、上辺ユニット20は、前扉6における上辺部のほぼ全域から、正面側に向けて膨出する略扁平状のものである。上辺ユニット20は水平平坦面からなる上面を有しており、この上辺ユニット20の上面は、右辺ユニット22の上端面(膨出部26の上端面)と同一の平面上に配置されている。上辺ユニット20の前面は緩やかな凸湾曲面に形成されている。上辺ユニット20の左端部の正面側は後方に向けて大きく切り欠かれており、略円弧状の凹湾曲面からなる凹部29が形成されている。たとえば、この遊技機1と同様の遊技機が複数台、遊技島に一列に並べられたときに、ある遊技機1の前扉6を開状態にしたとき(その開度をたとえば約100°としたとき)、上辺ユニット20と、その遊技機1の左隣の遊技機の右辺ユニット22(または、各遊技機1の左隣にある台間機(図示しない))とが干渉しないように、この凹部29が形成されている。上辺ユニット20の前面の右端部は、右辺ユニット22の上部分27の前端面と同一平面を有している。
【0026】
また、遊技機1を島設備に設置した状態で、前扉3のうち、前面部21や右辺ユニット22の下部分25は、島設備の前面からほとんど突出しない。これに対し、前扉3のうち、右辺ユニット22の膨出部26および上辺ユニット20は、島設備の前面から大きく前方に突出する。
図6Aは、右辺ユニット22を右奥側から見た斜視図である。図1および図6Aに示すように、前扉6の板状本体の右端辺の前面にネジ止め等により固定される。このとき、右辺ユニット22の右側面が前端枠70の右辺部70Cと略同一平面を有している。また、右辺ユニット22の上端面が前端枠70の上辺部70Aと略同一平面を有している。右辺ユニット22の下端部は、前記の下部開閉板(図示しない)の右端部上方に位置している。
【0027】
また、図3および図6Aに示すように、装飾パネル部24は、装飾パネル23と、装飾パネル23を外部から視認可能に収容保持するためのパネル収容部30とを備えている。この実施形態では、パネル収容部30とは、右辺ユニット22の膨出部26のことを言う。装飾パネル23は、パネル収容部30に対し着脱可能に設けられている。具体的には、装飾パネル23は、右辺ユニット22の膨出部26内における、後述する飾り用樹脂板50 と、後述する拡散板53とによって挟まれる狭空間からなるパネル収容領域に収容される。
【0028】
図3、図4および図6Aに示すように、右辺ユニット22は上下方向に長手を有する扁平箱状をなしている。右辺ユニット22は、右カバー枠34(図3等参照)と、右カバー枠34の内面(左面)に固定的に取り付けられた右透明カバー37(図3等参照)と、左カバー枠35(図4等参照)と、左カバー枠35の内面(右面)に固定的に取り付けられた左透明カバー38(図4等参照)とを備えている。これら右カバー枠34および右透明カバー37によって右辺ユニット22の右側面が構成されており、左カバー枠35および左透明カバー38によって右辺ユニット22の左側面が構成されている。左カバー枠35の下端部には、前面扉6の下辺右部に配置される飾り部101が一体化されている。飾り部101は横長のL字状(正面視でL字を左右反転させた形状)に形成されており、正面視で、遊技盤5と下部開閉板(図示しない)との間に上下に挟まれる位置に配置される。なお、飾り部101の前面は、下部分25の前端面と略同一平面を有している。
【0029】
一対のカバー枠34,35によって区画される(挟まれる)空間の前端面は、後述する正面レンズ36によって閉塞されている。また、この空間における後端面の上部分(膨出部26に対応する部分)は、次に延べる補強用板金102の後面板103によって閉塞されている。この空間における後端面の下部分(下端部25に対応する部分)および下端面は、合成樹脂製の配線収容部104によって閉塞されている。また、この空間における上端面には上部開口(出入口)31(図6A参照)が形成されており、上部開口(出入口)31が蓋部材32(着脱阻止構造。図6A参照。)によって開閉される。換言すると、蓋部材32、カバー枠34,35、正面レンズ36、透明カバー37,38および補強用板金102によって、パネル収容部30の外郭、換言すると右辺ユニット22の膨出部26の外郭が構成されている。
【0030】
上部開口31は、右辺ユニット22内に形成されているパネル収容領域と連通している。上部開口31は蓋部材32によって開閉されている。蓋部材32は上部開口31を閉塞できる大きさおよび形状を有する板状部材であり、上部開口31の左右に延びる前端辺に沿って設けられた回動軸線(図示しない)まわりに回動できるように、蓋部材32が右辺ユニット22の上部に取り付けられている。蓋部材32の先端部には、蓋部材32と平行に突出する先端片60(図6A等参照)が形成されている。蓋部材32は、上部開口31の左右に延びる前端辺に沿う回動軸32A(後述する図6C参照)に、回動自在に取り付けられている。蓋部材32は、上部開口31を塞ぐことのできる水平姿勢と、鉛直姿勢との間で回動自在に設けられている。パネル収容部30に対する装飾パネル23の取付けまたは取外しは、作業者が蓋部材32の先端片60をつまんで上方に引き出し、蓋部材32を鉛直姿勢にすることにより、上部開口31を開放させた状態で行われる。
【0031】
図6Bは装飾パネル23を示す図である。装飾パネル23は、ポリ塩化ビニル(PVC)などの透明樹脂材料を用いて形成された可撓性シートである。また、装飾パネル23は必ずしも可撓性を有する必要はなく、この場合、PET(Polyethylene terephthalate)やポリカーボネート(PC。Polycarbonate)などを採用することもできる。装飾パネル23は、下部を除く部分が矩形状であり(上部の2つの角がそれぞれ直角であり)、かつ側方の二辺の長さがそれぞれ異なる四角形状に形成されている。換言すると、下部を除く部分が矩形状でありかつ下部が先鋭状である台形状に形成されている。装飾パネル23の表面(右面)には、遊技機1の機種に関連する装飾意匠(その遊技機1の機種名や、機種名にちなんだロゴ、機種に関連するオリジナルデザイン等を含む)が色付きで描かれている。装飾パネル23に対し、背面側(図6Bに示す背面側。すなわち左方)から後述するバックライトからの光が照射されると、装飾パネル23の前面(図6Bに示す前面)から見たときの装飾パネル23前面の意匠が明るくなる。次に述べるようにパネル収容部30は大面積化されており、そのため、装飾パネル23(装飾パネル部24)も大面積化されている。
【0032】
図6Cは、図6Aに示す右辺ユニット22から、右カバー枠34および右透明カバー37を取り除き、さらに、次に述べる拡散板53ならびに上側および下側LED基板51,52を取り除いた構成を示している。また、図7〜図9はパネル収容部30(右辺ユニット22の膨出部26)を示す側面図である。図7は、パネル収容部30から、右カバー枠34および右透明カバー37を取り除いた構成を示している。図8は、図7に示す状態から次に述べる拡散板53を取り除いた構成を示している。図9は、図8に示す状態から、次に述べる上側および下側LED基板51,52を取り除いた構成を示している。以下、図3、図4、図6A、図6Cおよび図7〜図9を参照して、右辺ユニット22の膨出部26の外郭構成および内部構成について具体的に説明する。
【0033】
パネル収容部30(すなわち右辺ユニット22の膨出部26)は前扉6の右側面に設けられている。また換言すると、パネル収容部30は、膨出部26の右側面に形成されていると言うこともできる。前扉6の右側面には装飾ランプや開口が設けられておらず、またパネル収容部30が膨出部26に形成されているので、パネル収容部30は大面積化されている。
【0034】
図3および図6Aに示すように、右カバー枠34は、ABS樹脂やポリカーボネート(Polycarbonate)等の合成樹脂製の枠体であり、装飾パネル23の外周部と同等の矩形状をなす本体枠39と、本体枠39の前杆の上下方向途中部と本体枠39の後杆の上下方向途中部とを連結し、前方に向かうに従って下方に向かう連結枠40と、本体枠39の下方に設けられた直線状の下部直線部41とを備えている。
【0035】
図4に示すように、左カバー枠35は、ABS樹脂やポリカーボネート(Polycarbonate)等の合成樹脂製 の枠体であり、装飾パネル23の外周部と同等の矩形状をなす本体枠42と、本体枠42の前杆の上下方向途中部と本体枠42の後杆の上下方向途中部とを連結し、前方に向かうに従って下方に向かう第1および第2連結枠43,44と、本体枠42の前杆の上下方向途中部と、本体枠42の後杆の上下方向途中部とを連結し、後方に向かうに従って下方に向かう第3連結枠45と、本体枠42の下方に設けられた直線状の下部直線部46とを備えている。第1および第3連結枠43,45の前端同士がつながっており、第2および第3連結枠44,45の後端同士がつながっている。図6Bに示すように、左カバー枠35の右面には、右方向に向けて突出する円筒状のボス部105が、略上下方向に並んで形成されている。各ボス部105の先端面には、右方に臨むネジ孔106が複数個形成されている
図4および図6Bに示すように、左カバー枠35の右隣には、左透明カバー38が配置される。左透明カバー38は左カバー枠35の外周部と整合する板状をなしており、その表面には、薄い大小の円筒模様が複数形成されている。この左透明カバー38は、ABS樹脂やポリカーボネート(Polycarbonate)等の合成樹脂材料を用いて形成されている。左透明カバー38には、複数のボス部105がそれぞれ挿通するための丸孔からなるカバー側挿通孔(図示しない)が複数個形成されている。図6Bに示すように、左透明カバー38の右隣には、補強用板金102が配置されている。補強用板金102は、左透明カバー38に重なる補強枠107と、この補強枠107と直交するように当該補強枠107に一体化された後面板103とを備えている。
【0036】
補強枠107は、左右方向に関して、左カバー枠35に略整合する形状を有している。すわなち、補強枠107は、装飾パネル23の外周部と同等の矩形状をなす本体枠142と、本体枠142の前杆の上下方向途中部と、本体枠142の後杆の上下方向途中部とを連結し、前方に向かうに従って下方に向かう第1および第2連結枠143,144と、本体枠142の前杆の上下方向途中部と、本体枠142の後杆の上下方向途中部とを連結し、後方に向かうに従って下方に向かう第3連結枠145と、本体枠142の下方に設けられた直線状の下部直線部146とを備えている。第1および第3連結枠143,145の前端同士がつながっており、第2および第3連結枠144,145の後端同士がつながっている。そして、本体枠142は、左右方向に関して左カバー枠35の本体枠42に整合しており、第1、第2および第3連結枠143,144,145は、それぞれ左右方向に関して左カバー枠35の第1、第2および第3連結枠43,44,45に整合している。補強用板金102の補強枠107には(本体枠142および各連結枠143,144,145)、複数のボス部105がそれぞれ挿通するための丸孔からなる板金側挿通孔130が複数個形成されている。
【0037】
後面板103は、正面レンズ36と略同じ幅の縦長の矩形板であり、補強用板金102の後端縁に沿って配設されている。補強用板金102の下端は、配線収容部104の直上方にまで達している。この後面板103に形成されたネジ挿通孔108を介して、右辺ユニット22が前扉6の本体(前扉6から右辺ユニット22等を取り除いた本体)にネジ止めされることにより、右辺ユニット22の前扉6本体への固定が達成される。
【0038】
図6Cに示すように、左カバー枠35、左透明カバー38および補強用板金102を互いに組み付けた状態では、左カバー枠35の複数のボス部105が、左透明カバー38および補強用板金102を貫通して補強用板金102の右側に露出している。具体的には、ボス部105は、左透明カバー38のカバー側挿通孔(図示しない)および補強用板金102の板金側挿通孔(図示しない)をそれぞれ通っており、ネジ孔106が補強用板金102の右方に臨んでいる。複数のボス部105が左透明カバー38および補強用板金102を通っているので、これにより、左透明カバー38、補強用板金102および左カバー枠35のより強固な一体化を図ることができる。
【0039】
また、図6Cに示すように、補強用板金102の後面板103の下端部には、右カバー枠34を左カバー枠35にネジ止めするためのネジ孔132が形成されている。このネジ孔132は、右方向に向けて突出する円筒状のボス部131の先端面に形成されている。
正面レンズ36は、右辺ユニット22の前辺(すなわち、左カバー枠35の前辺および右カバー枠34の前辺)に沿う略帯状を有しており、換言すると、その下部が上部に比較して後方側に位置するような湾曲状に形成されている。具体的には、正面レンズ36は、右辺ユニット22の上部分27(図3参照)に対応して設けられる第1レンズ部111と、右辺ユニット22の中央部分28(図3参照)に対応して設けられる第2レンズ部112と、右辺ユニット22の下部分25(図3参照)に対応して設けられる第3レンズ部113とを備えている。第1レンズ部111は鉛直方向に延び、第3レンズ部113は第1レンズ部111と平行に鉛直方向に延びている。第2レンズ部112は、第1レンズ部111の下端部と、第3レンズ部113の上端部とをつなげており、下方に向かうに従って後ろになるように傾斜している。正面レンズ36は、略同一形状の一対の帯状レンズ体を前後に重ね合わせることにより構成されている。
【0040】
第1レンズ部111の後ろ隣には、第1LED基板114が配設されている。第1LED基板114は、第1レンズ部111の正面形状に整合する略矩形をなしている。第2レンズ部112の斜め後ろ隣には、第2LED基板115が配設されている。第2LED基板115は、第2レンズ部112の正面形状に整合する略矩形をなしている。第1レンズ部111の後ろ隣には、矩形の第3LED基板116が配設されている。各LED基板114,115,116の両面(第2LED基板115は、前斜め下の面)には、それぞれ一または複数のLED(図示しない)が配置されている。各LED基板114,115,116には、遊技機1の演出制御を司る演出制御基板(図示しない)に接続され、この演出制御基板によってLED基板114,115,116が発光制御されている。
【0041】
LED基板114,115,116のLEDが発光すると、その光は正面レンズ36によって拡散され、全てのレンズ部111,112,113、すなわち右ユニット22の前端面が発光するようになっている。
なお、配線収容部104は、第1〜第3LED基板114〜116ならびに次に述べる上および下LED基板51,52の信号配線等を収容しつつ支持するための配線収容部である。配線収容部104は、第3レンズ部113の後方領域における第3LED基板116の上方に配置されている。
【0042】
この左透明カバー38、補強用板金102および正面レンズ36、さらには左透明カバー38によって区画される略箱状の内部空間に、飾り用樹脂板50 、上側LED基板51および下側LED基板52、ならびに拡散板53が収容されている。具体的には、左カバー枠35および左透明カバー38側(左側)から、飾り用樹脂板50、上側および下側LED基板51,52ならびに拡散板53の順で積層配置されている。左透明カバー38の右隣には、枠状の補強用板金102の補強枠107を介して、飾り用樹脂板50が配置されている。
【0043】
飾り用樹脂板50は多数の凹凸状の装飾意匠が形成された合成樹脂板であり、側面視(右側面視)で装飾パネル23とほぼ同じ形状および大きさを有している。飾り用樹脂板50は、ABS樹脂やポリカーボネート(Polycarbonate)等の合成樹脂を用いて形成されている。飾り用樹脂板50の外表面には、たとえばメッキ加工が施されている。飾り用樹脂板50、ボス部105のネジ孔106にネジ止めするためのネジを挿通させるための挿通孔124が一または複数個形成されている。そして、拡散板53と右透明カバー37との間に、飾り用樹脂板50の右隣には、上側および下側LED基板51,52が配置されている。飾り用樹脂板50における下部分を除く部分に対応して上側LED基板51が配置されている。上側LED基板51は前方下部の角部が切り欠かれた略矩形をなしており、飾り用樹脂板50における下部分に対応して配置されている。
【0044】
各LED基板51,52には、その両面に、それぞれ一または複数のLED(図示しない)が間隔を隔てて分散配置されている。各LED基板51,52には、遊技機の演出制御を司る演出制御基板(図示しない)に接続され、発光制御されている。上側および下側LED基板51,52にはそれぞれ、ボス部105のネジ孔106にネジ止めするためのネジを挿通させるための挿通孔121が一または複数個形成されている。
【0045】
上側および下側LED基板51,52の右隣には、所定間隔を空けて拡散板53が配置されている。
図7に示すように、拡散板53はたとえばアクリル板によって構成されており、側面視(右側面視)で、装飾パネル23とほぼ同じ形状および大きさを有している。拡散板53には、ボス部105のネジ孔106にネジ止めするためのネジを挿通させるための挿通孔121が一または複数個形成されている。そして、拡散板53と右透明カバー37との間に、装飾パネル23を収容するためのパネル収容領域が形成されている。
【0046】
拡散板53、LED基板51,52および飾り用樹脂板50は、左カバー枠35(図4参照)に固定されている。これらの部材53,51,52,50の左カバー枠35に対する固定はネジ止めによって達成される。具体的には、拡散板53の挿通孔121、第1LED基板51の挿通孔122および飾り用樹脂板50の挿通孔124を介して、左カバー枠35のボス部105(図6C参照)のネジ孔106にネジが螺合される。また、拡散板53の挿通孔121、第2LED基板52の挿通孔123および飾り用樹脂50の挿通孔124を介して、左カバー枠35のボス部105のネジ孔106にネジが螺合される。これらにより、前記の部材53,51,52,50の固定が達成される。
【0047】
そして、パネル収容領域に装飾パネル23が収容された状態では、周囲の遊技客は、右透明カバー37を介して装飾パネル23の表面(右面)を視認することができる。
パネル収容領域(図示しない)に装飾パネル23が収容された状態では、LED55から発せられた光は、拡散板53を介して装飾パネル23の裏面(左面)に与えられるようになっている。拡散板53によって拡散された光が装飾パネル23の裏面に与えられるので、装飾パネル23の裏面に均一に光を供給することができる。これにより、装飾パネル23の全域がまんべんなく明るく照射されるようになる。
【0048】
以上によりこの実施形態では、前扉6の右側面に装飾パネル部24が設けられている。具体的には、前扉6の右部に膨出部26が形成されており、膨出部26の右側面に装飾パネル部24が設けられている。前扉6の右側面には装飾ランプや開口が設けられておらず、また装飾パネル部24が膨出部26に形成されているので、装飾パネル部24は大面積化されている。これにより、前扉6のデザイン性をより一層向上させることができる。これにより、周囲の遊技客(とくに、遊技店の通路を歩いている遊技客)に対して効果的にアピールすることができる。
【0049】
また、遊技機1を島設備に設置した状態で、膨出部26が、島設備の前面から大きく前方に突出している。そのため、膨出部26の側面に形成された装飾パネル部24は、周囲の遊技客(とくに、遊技店の通路を歩いている遊技客)から見易い。これにより、装飾パネル部24を用いて、周囲の遊技客に対して、より一層効果的にアピールすることができる。
【0050】
図10は、パネル収容部30(右辺ユニット22の膨出部26)からの装飾パネル23の取外しを説明するための図である。図11は、前扉6が前枠3に対して閉状態であるときのパネル収容部30(右辺ユニット22の膨出部26)の上部の断面図である。
図10(a)および図11に示すように、前枠3の前部分には、前端枠70が設けられている。前端枠70は、上辺部(着脱阻止構造)70Aおよび下辺部70B(図1参照)と、右辺部70Cおよび左辺部70D(図4参照)とを有し、全体として四角枠状をなしている。上辺部70Aおよび下辺部70Bはそれぞれ板状をなし、左右方向に水平に延びている。右辺部70Cおよび左辺部70Dはそれぞれ板状をなし、上下方向に鉛直に延びている。各辺部70A〜70Dの前端面は同一面上に位置している。また、前端枠70の各辺部70A〜70Dは、前枠3を外枠2に取り付けた状態で、外枠2の対応する辺部と揃っている。
【0051】
前扉6が前枠3に対して閉状態であるときには、蓋部材32における先端片60を除く部分は前枠3から露出しているが、図11に示すように蓋部材32の先端片60が前枠3内、すなわち前端枠70の上辺部70Aの下方に入り込んでいる。そのため、遊技機1の外部から作業者が蓋部材32の先端片60に触ることができず、したがって、作業者が蓋部材32を開状態にすることができない。そして、図10(a)および図11に示す状態から、図10(b)に示すように前扉6を開くことにより、蓋部材32の先端片60が前枠3から前方に露出するようになる。
【0052】
装飾パネル23を取り出そうとする作業者は、この前枠を開いた状態で蓋部材32を引き出して鉛直姿勢にし、上部開口31を開放させる(図10(c)参照)。この状態で、パネル収容部30(右辺ユニット22の膨出部26)に収容されている装飾パネル23を取り出すことが可能になる。作業者は、図10(d)に示すように装飾パネル23を取り出す。
【0053】
また、装飾パネル23の取付けは、装飾パネル23の取出しと逆の動作で行う。
したがって、前扉6が前枠3に対して開状態であるときは、装飾パネル23の着脱を行うことができる。その一方で、前扉6が前枠3に対して閉状態であるときは、蓋部材32が外部から操作不能な状態に保たれ、装飾パネル23の着脱を行うことができない。そして、前扉6を前枠3に施錠する鍵機構12が設けられているので、鍵機構12を解錠し、かつ前扉6を開けてからでないと、装飾パネル23を着脱することができない。そのため、装飾パネル23が不正に着脱されるのを防止することができる。
【0054】
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は他の形態で実施することもできる。
本体部が遊技盤5を保持する前枠3であり、枠体が前扉6で場合を例に挙げて説明したが、たとえば枠体が前記の下部開閉板であってもよい。
また、装飾パネル23は透明樹脂材料を用いて形成されているとして説明したが、半透明樹脂材料を用いて形成されていてもよいし、非透明の材料を用いて形成されていてもよい。
【0055】
また、装飾パネル23の前面の装飾意匠は、遊技機1の機種に関連するものでなくてもよい。たとえば、装飾意匠として、その遊技機1が設置されている遊技店の宣伝広告や遊技店からのメッセージ、それにちなんだデザイン等を用いることもできる。その他、他の宣伝広告やメッセージ、それにちなんだデザイン等を用いることもできる。
また、前述の実施形態では、装飾パネル23を遊技機1の右側面に設ける構成を例に挙げて説明したが、装飾パネル23を遊技機1の左側面に設ける構成であってもよいし、遊技機1の左右両側面に装飾パネル23を設ける構成であってもよい。
【0056】
また、本発明の一実施形態では、遊技機1としてパチンコ機を例に挙げて説明したが、本発明はパチンコ機に限らず、パチスロ機等の他の遊技機にも適用可能である。
本発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、特許請求の範囲内において種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0057】
1 遊技機
3 前枠(保持枠)
6 前扉(透明板扉)
12 鍵機構
23 装飾パネル
24 装飾パネル部
26 膨出部
30 パネル収容部
32 蓋部材(着脱阻止構造)
70A 上辺部(着脱阻止構造)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下左右の枠を有する正面形状が矩形の本体部と、
前記本体部の前面を覆うように、前記本体部の前面の左右の一方の側辺まわりに横開き可能に取り付けられた枠体と、
前記枠体の左右の他方の側面に設けられ、外部から視認可能な装飾パネルを有する装飾パネル部とを含む、遊技機。
【請求項2】
前記枠体の前面における前記他方側の側部には、前方に向けて膨出する膨出部が形成されており、
前記膨出部の側面に、前記装飾パネル部が設けられている、請求項1記載の遊技機。
【請求項3】
前記装飾パネルは着脱可能に設けられており、
前記枠体が前記本体部に対して開じられた状態であるときに、前記装飾パネルの着脱を阻止する着脱阻止構造をさらに含む、請求項1または2記載の遊技機。
【請求項4】
前記装飾パネル部は、前記装飾パネルを収容するためのパネル収容部と、前記パネル収容部の出入口を開閉するための蓋部材とを有し、
前記着脱阻止構造は、前記枠体が前記本体部に対して開じられた状態であるときに、前記蓋部材を外部から操作不能な状態に保つ構造を含む、請求項3記載の遊技機。
【請求項5】
前記本体部は遊技盤を保持する保持枠であり、
前記枠体は、透明板を保持する透明板扉である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の遊技機。
【請求項1】
上下左右の枠を有する正面形状が矩形の本体部と、
前記本体部の前面を覆うように、前記本体部の前面の左右の一方の側辺まわりに横開き可能に取り付けられた枠体と、
前記枠体の左右の他方の側面に設けられ、外部から視認可能な装飾パネルを有する装飾パネル部とを含む、遊技機。
【請求項2】
前記枠体の前面における前記他方側の側部には、前方に向けて膨出する膨出部が形成されており、
前記膨出部の側面に、前記装飾パネル部が設けられている、請求項1記載の遊技機。
【請求項3】
前記装飾パネルは着脱可能に設けられており、
前記枠体が前記本体部に対して開じられた状態であるときに、前記装飾パネルの着脱を阻止する着脱阻止構造をさらに含む、請求項1または2記載の遊技機。
【請求項4】
前記装飾パネル部は、前記装飾パネルを収容するためのパネル収容部と、前記パネル収容部の出入口を開閉するための蓋部材とを有し、
前記着脱阻止構造は、前記枠体が前記本体部に対して開じられた状態であるときに、前記蓋部材を外部から操作不能な状態に保つ構造を含む、請求項3記載の遊技機。
【請求項5】
前記本体部は遊技盤を保持する保持枠であり、
前記枠体は、透明板を保持する透明板扉である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の遊技機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−66584(P2013−66584A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−206954(P2011−206954)
【出願日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【出願人】(391010943)株式会社藤商事 (1,465)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【出願人】(391010943)株式会社藤商事 (1,465)
【Fターム(参考)】
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