説明

運転支援装置

【課題】運転者に掛かる運転負荷の低減と、運転者による運転の自由度の確保とを両立させることができる運転支援装置を提供する。
【解決手段】自車両の運転支援に際し、自車両が毎日通る通勤ルートのような走行頻度の高い走行ルートを走行する際には、ステップS15で完全自動運転レベルに近い高レベルの運転支援が実行されるため、運転者に掛かる運転負荷が低減される。一方、自車両が行楽や買い物などの目的でたまに訪れた街などを走行する場合のような走行頻度の低い走行ルートを走行する際には、ステップS16で手動運転レベルに近い低レベルの運転支援が実行されるため、運転者による運転の自由度が確保される。従って、運転者に掛かる運転負荷の低減と、運転者による運転の自由度の確保とが両立する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の運転を支援する運転支援装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の運転を支援する運転支援装置が一般に知られている(例えば特許文献1、2参照)。ここで、特許文献1には、使用頻度の高い道路での走行を自動化して運転者に掛かる運転負荷を軽減するため、使用頻度の高い道路ではアクセルやステアリングを操作して車両を自動的に走行させる運転支援装置が記載されている。
【0003】
一方、特許文献2には、車両の操舵運転支援装置として、走行路認識手段が最後に走行路認識を行ってからの経過時間により走行路認識の信頼度を判定し、その信頼度に応じて操舵運転支援の方法を変更することが記載されている。
【特許文献1】特開2005−297817号公報
【特許文献2】特開2001−344687号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車両の運転支援に関する運転者のニーズには、毎日通る通勤ルートの走行時には運転負荷が低減するように高レベルの運転支援を望むが、行楽や買い物などの目的でたまに訪れた街などを走行するような場合には、ある程度自由に運転操作できる低レベルの運転支援を望むというような様々なニーズがある。
【0005】
この点、特許文献1に記載された技術では、使用頻度の低い道路での運転支援が考慮されていない。また、特許文献2に記載された技術では、たまたま過去に通った道路でさほど運転に慣れていない道路を今回走行する場合でも、前回の走行時からの経過時間が短いときには、走行路認識の信頼度が高くなって操舵支援量が増大し、運転の自由度が低下してしまう。
【0006】
すなわち、特許文献1または2に記載された技術では、運転者に掛かる運転負荷の低減と、運転者による運転の自由度の確保とを両立させることが難しい。
【0007】
そこで、本発明は、運転者に掛かる運転負荷の低減と、運転者による運転の自由度の確保とを両立させることができる運転支援装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の発明に係る運転支援装置は、車両の運転を支援する運転支援装置であって、自車両が走行した走行ルートの走行頻度の情報が蓄積されるデータベースと、このデータベースに蓄積された走行頻度の情報に基づき、自車両が走行する走行ルートにおける運転支援量を決定する運転支援量決定手段とを備えていることを特徴とする。
【0009】
第1の発明に係る運転支援装置では、自車両の運転支援に際し、自車両が走行する走行ルートの走行頻度に応じてその走行ルートにおける運転支援量が決定される。例えば、自車両が走行頻度の高い走行ルートを走行する際には、増大された大きな運転支援量が決定され、走行頻度の低い走行ルートを走行する際には、減少された小さな運転支援量が決定される。
【0010】
従って、自車両が毎日通る通勤ルートのような走行頻度の高い走行ルートを走行する際には、増大された大きな運転支援量により運転者に掛かる運転負荷が低減され、反対に、自車両が行楽や買い物などの目的でたまに訪れた街などを走行する場合のような走行頻度の低い走行ルートを走行する際には、減少された小さな運転支援量により運転者による運転の自由度が確保される。
【0011】
また、第2の発明に係る運転支援装置は、車両の運転を支援する運転支援装置であって、運転者から運転支援レベルの情報を取得する運転支援レベル情報取得手段と、この運転支援レベル情報取得手段が取得した情報に基づき、運転支援レベルに応じた運転支援を実行する運転支援実行手段とを備えていることを特徴とする。
【0012】
第2の発明に係る運転支援装置では、運転者から運転支援レベルの情報が取得されると、その運転支援レベルに応じた運転支援が実行される。例えば、高い運転支援レベルの情報が取得されると、完全自動運転に近い高レベルの運転支援が実行され、低い運転支援レベルの情報が取得されると、手動運転に近い低レベルの運転支援が実行される。
【発明の効果】
【0013】
第1の発明に係る運転支援装置によれば、自車両が毎日通る通勤ルートのような走行頻度の高い走行ルートを走行する際には、増大された大きな運転支援量が決定されて運転者に掛かる運転負荷が低減される。一方、自車両が行楽や買い物などの目的でたまに訪れた街などを走行する場合のような走行頻度の低い走行ルートを走行する際には、減少された小さな運転支援量が決定されて運転者による運転の自由度が確保される。従って、第1の発明によれば、運転者に掛かる運転負荷の低減と、運転者による運転の自由度の確保とを両立させることができる。
【0014】
また、第2の発明に係る運転支援装置によれば、運転者から運転支援レベルとして高い運転支援レベルの情報が取得されると、完全自動運転に近い高レベルの運転支援が実行され、低い運転支援レベルの情報が取得されると、手動運転に近い低レベルの運転支援が実行される。従って、第2の発明によれば、運転者に掛かる運転負荷の低減と、運転者による運転の自由度の確保とを両立させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明に係る運転支援装置の最良の実施形態を説明する。ここで、参照する図面において、図1は第1実施形態に係る運転支援装置の構成を示す機能ブロック図、図2は図1に示した運転支援ECUが実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0016】
第1実施形態に係る運転支援装置は、図示しない車両の運転を支援する装置であり、例えば自車両の安全警報、減速操作、加速操作、操舵操作を支援可能となっている。この運転支援装置は、自車両が走行した走行ルートの走行頻度の情報が蓄積されるデータベースと、データベースに蓄積された走行頻度の情報に基づき、自車両が走行する走行ルートにおける運転支援量を決定する運転支援量決定手段と、運転支援量決定手段が決定した運転支援量に応じた運転支援を実行する運転支援実行手段とを備えている。
【0017】
ここで、運転支援量決定手段は、図1に示す運転支援ECU(Electronic Control Unit)1のハードウェアおよびソフトウェアを利用して構成されており、この運転支援ECU1には、データベースとしての運転支援データベース2が情報交換可能に接続されると共に、ナビゲーションシステム3、運転支援レベルスイッチ4、通信システム5、ミリ波レーダ6およびカメラユニット7が接続されている。
【0018】
運転支援実行手段は、運転支援ECU1と、これに接続されたブレーキUCU(Electronic Control Unit)8、エンジンUCU(Electronic Control Unit)9、パワステECU(Electronic Control Unit)10のハードウェアおよびソフトウェアを利用して構成されている。
【0019】
なお、運転支援ECU1、ブレーキUCU8、エンジンUCU9およびパワステECU10は、それぞれ入出力インターフェースI/O、A/Dコンバータ、プログラムおよびデータを記憶したROM(Read Only Memory)、入力データ等を一時記憶するRAM(Random Access Memory)、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等をハードウェアとして備えている。
【0020】
運転支援データベース2は、自車両が走行した走行ルートの情報と、その走行ルートを走行した走行頻度の情報とが運転支援ECU1から入力されると、その情報を更新して蓄積する。
【0021】
ナビゲーションシステム3は、自車両の現在位置の情報を取得するためのGPS(Global Positioning System)受信機および自律航法装置、地図データを読み出すDVDドライブ、自車両の現在位置および入力された自車両の走行ルートを地図上に重ねて画像表示するディスプレイ、自車両の走行ルートに応じた案内音声を発するスピーカなどを備えている。
【0022】
このナビゲーションシステム3は、自車両の走行ルートが入力されると、その走行ルートの情報を運転支援ECU1に出力すると共に、自車両の走行中、GPS受信機および自律航法装置により取得した自車両の現在位置の情報を運転支援ECU1に出力する。そして、運転支援ECU1からの要求に応じ、運転支援のための安全警報をスピーカから発生する。
【0023】
運転支援レベルスイッチ4は、運転者により操作されることで運転者の自車両に対する運転支援の要求レベルを運転支援ECU1に出力するスイッチであり、運転支援の要求レベルとして、例えばレベル1〜4の4段階の要求レベルを出力する。すなわち、下記の表1に示す運転支援の要求内容に応じたレベル1〜4の要求レベルを出力する。
【表1】

【0024】
通信システム5は、路車間通信や車車間通信を利用して自車両の走行ルート上の周辺の交通情報を受信するものであり、受信した交通情報を運転支援ECU1に出力する。一方、ミリ波レーダ6は、自車両が走行する走行ルート上の障害物、歩行者、先行車両などを検出すると共に、これらとの間の距離を検出してその検出情報を運転支援ECU1に出力する。
【0025】
同様に、カメラユニット7は、自車両が走行する走行ルート上の障害物、歩行者、先行車両などを検出してその検出情報を運転支援ECU1に出力する。なお、カメラユニット7は、可視光カメラに限らず、赤外線カメラなどの暗視カメラとすることができる。
【0026】
ブレーキUCU8は、自車両の運転支援として減速操作を実行するものであり、例えばドライブ・バイ・ワイヤ方式によってブレーキ装置を制御する。同様に、エンジンUCU9は、自車両の運転支援として加速操作を実行するためのものであり、例えばドライブ・バイ・ワイヤ方式によってエンジンのスロットルアクチュエータを制御する。
【0027】
また、パワステECU10は、自車両の運転支援として操舵操作を実行するためのものであり、例えば自車両に装備された電動パワーステアリング装置のステアリングアクチュエータを制御することで操舵操作を実行する。
【0028】
次に、運転支援ECU1が実行する一連の処理手順を図2に示すフローチャートに沿って順次説明する。この運転支援ECU1は、自車両の運転支援に際し、自車両が走行する走行ルートの走行頻度に応じて運転支援量を増減するように一連の処理を実行する。
【0029】
まず、ステップS10において、運転支援ECU1は、自車両が今回走行する予定の走行ルートがナビゲーションシステム3に入力されたか否かを判定する。この判定は、ナビゲーションシステム3から運転支援ECU1に出力される走行ルートの情報の有無に応じて行う。
【0030】
ステップS10の判定結果がNOであればリターンに進むが、判定結果がYESであって今回走行する予定の走行ルートがナビゲーションシステム3に入力された場合には、次のステップS11において、運転支援ECU1は、運転支援データベース2に蓄積された情報から予定の走行ルートの情報を検索する。
【0031】
その後、ステップS12において、運転支援ECU1は、検索した走行ルートの情報が運転支援データベース2に有ったか否かを判定する。この判定結果がYESであって検索した走行ルートの情報が運転支援データベース2に蓄積されていた場合、運転支援ECU1は、続くステップS13において、検索した走行ルートに対応する走行頻度の情報を運転支援データベース2に蓄積された情報から検索する。
【0032】
続くステップS14において、運転支援ECU1は、検索した走行頻度の情報に基づき、例えば走行頻度が高頻度、中頻度、低頻度の何れに区分されるかを判別する。そして、運転支援ECU1は、判別した走行頻度の区分に応じ、高頻度の場合には大きな運転支援量を決定して高レベルの運転支援を実行し(S15)、低頻度の場合には小さな運転支援量を決定して低レベルの運転支援を実行し(S16)、中頻度の場合には中レベルの運転支援を実行する(S16)。
【0033】
ここで、高レベルの運転支援とは、図3のグラフに示す完全自動運転レベルに近い運転支援であり、例えば前掲した表1のレベル4の安全警報、自動減速、自動回避、自動加速および自動操舵を含む運転支援である。また、低レベルの運転支援とは、図3のグラフに示す手動運転レベルに近い運転支援であり、例えば表1のレベル2の安全警報、自動減速および自動回避を含む運転支援である。そして、中レベルの運転支援とは、例えば表1のレベル3の安全警報、自動減速、自動回避および自動加速を含む運転支援である。
【0034】
ステップS15〜S17の運転支援を実行する際、運転支援ECU1は、ナビゲーションシステム3のGPS受信機により取得された自車両の現在位置の情報と、通信システム5により受信された自車両の走行ルート上の周辺の交通情報と、ミリ波レーダ6およびカメラユニット7により取得された自車両の走行ルート上の障害物、歩行者、先行車両などの検出情報に基づき、自車両の安全運転に必要な場合には、ナビゲーションシステム3のスピーカ、ブレーキUCU8、エンジンUCU9およびパワステECU10と協働して自車両に対する安全警報、自動減速、自動回避、自動加速および自動操舵を実行する。
【0035】
ステップS15〜S17の何れかの運転支援を実行した後、運転支援ECU1は、ステップS18において、今回走行した走行ルートの走行頻度として運転支援データベース2に記憶されている走行頻度の情報を更新して記憶させ、その後リターンに進んで一連の処理を繰り返す。
【0036】
ここで、前述したステップS12の判定結果がNOであって、検索した走行ルートの情報が運転支援データベース2に蓄積されていない場合、運転支援ECU1は、ステップS19において、今回走行した走行ルートの情報を運転支援データベース2に出力して運転支援データベース2に蓄積された走行ルートの情報を更新させる。
【0037】
以上説明したように、第1実施形態の運転支援装置では、自車両の運転支援に際し、自車両が走行する走行ルートの走行頻度に応じ、走行頻度が高い場合には、図2のステップS15において、大きな運転支援量が決定されて高レベルの運転支援が実行される。また、走行頻度が低い場合には、図2のステップS16において、小さな運転支援量が決定されて低レベルの運転支援が実行される。そして、走行頻度が中程度の場合には、図2のステップS17において、中位の運転支援量が決定されて中レベルの運転支援が実行される。
【0038】
すなわち、走行頻度が高い場合には、図3のグラフに示す完全自動運転レベルに近い運転支援として、表1のレベル4に示すような安全警報、自動減速、自動回避、自動加速および自動操舵を含む運転支援が実行される。また、走行頻度が低い場合には、図3のグラフに示す手動運転レベルに近い運転支援として、表1のレベル2に示すような安全警報、自動減速および自動回避を含む運転支援が実行される。そして、走行頻度が中位の場合には、表1のレベル3に示すような安全警報、自動減速、自動回避および自動加速を含む運転支援が実行される。
【0039】
従って、第1実施形態の運転支援装置によれば、自車両が毎日通る通勤ルートのような走行頻度の高い走行ルートを走行する際には、完全自動運転レベルに近い運転支援により運転者に掛かる運転負荷を低減することができる。一方、自車両が行楽や買い物などの目的でたまに訪れた街などを走行する場合のような走行頻度の低い走行ルートを走行する際には、手動運転レベルに近い運転支援により運転者による運転の自由度を確保することができる。すなわち、運転者に掛かる運転負荷の低減と、運転者による運転の自由度の確保とを両立させることができる。
【0040】
次に、本発明の第2実施形態の運転支援装置について説明する。第2実施形態の運転支援装置は、運転者から運転支援レベルの情報を取得する運転支援レベル情報取得手段と、運転支援レベル情報取得手段が取得した情報に基づき、運転支援レベルに応じた運転支援を実行する運転支援実行手段とを備えたものである。
【0041】
この第2実施形態の運転支援装置は、第1実施形態の運転支援装置と同様に、図1の機能ブロック図に示す構成を備えており、運転支援レベルスイッチ4が運転支援レベル情報取得手段を構成し、運転支援ECU1、ブレーキUCU8、エンジンUCU9およびパワステECU10が運転支援実行手段を構成している。
【0042】
ここで、第2実施形態の運転支援装置では、運転支援ECU1が実行する一連の処理手順が第1実施形態の運転支援装置と異なるため、以下、運転支援ECU1が実行する一連の処理手順を図4に示すフローチャートに沿って順次説明し、その他の説明は省略する。
【0043】
運転支援ECU1は、運転者の操作により運転支援レベルスイッチ4から入力される運転支援の要求レベルに応じて運転支援を実行するための一連の処理を実行する。まず、ステップS20において、運転支援ECU1は、運転者が要求する運転支援レベルが運転支援レベルスイッチ4から入力されたか否かを判定する。
【0044】
ステップS20の判定結果がNOであればリターンに進むが、判定結果がYESであって運転支援レベルスイッチ4から運転支援レベルが入力された場合には、続くステップS21において、運転支援ECU1は、入力された運転支援レベルが高レベル、低レベル、中レベルの何れのレベルであるか判別する。
【0045】
続いて、運転支援ECU1は、判別した運転支援レベルに応じ、高レベルの場合には大きな運転支援量を決定して高レベルの運転支援を実行し(S22)、低レベルの場合には小さな運転支援量を決定して低レベルの運転支援を実行し(S23)、中レベルの場合には中レベルの運転支援を実行する(S24)。
【0046】
ここで、高レベルの運転支援とは、図3のグラフに示す完全自動運転レベルに近い運転支援であり、例えば前掲した表1のレベル4の安全警報、自動減速、自動回避、自動加速および自動操舵を含む運転支援である。また、低レベルの運転支援とは、図3のグラフに示す手動運転レベルに近い運転支援であり、例えば表1のレベル2の安全警報、自動減速および自動回避を含む運転支援である。そして、中レベルの運転支援とは、例えば表1のレベル3の安全警報、自動減速、自動回避および自動加速を含む運転支援である。
【0047】
ステップS22〜S24の何れかの運転支援を実行した後、運転支援ECU1は、ステップS25において、今回走行した走行ルートの情報を運転支援データベース2に出力して運転支援データベース2に蓄積された走行ルートの情報を更新させる。そして、運転支援ECU1は、ステップS26において、今回走行した走行ルートの走行頻度として運転支援データベース2に記憶されている走行頻度の情報を更新して記憶させ、その後リターンに進んで一連の処理を繰り返す。
【0048】
以上説明したように、第2実施形態の運転支援装置では、自車両の運転支援に際し、運転者が運転支援レベルスイッチ4の操作により高レベルの運転支援を要求すると、図3のステップS22において完全自動運転に近い高レベルの運転支援が実行される。また、運転者が運転支援レベルスイッチ4の操作により低レベルの運転支援を要求すると、図3のステップS23において手動運転に近い低レベルの運転支援が実行される。従って、第2実施形態の運転支援装置によれば、運転者に掛かる運転負荷の低減と、運転者による運転の自由度の確保とを両立させることができる。
【0049】
本発明に係る運転支援装置は、前述した実施形態に限定されるものではない。例えば、運転支援ECU1が実行する運転支援の内容として表1に示したレベル1〜4の内容は、これ以外の適宜の運転支援内容に変更可能である。
【0050】
また、表1に示したレベル1〜4の区分は一例であり、図3に実線で示す運転支援曲線に沿うような自車両の走行頻度に対応する多数のレベルに設定することができる。なお、図3に点線で示す曲線は、図1に示した運転支援データベース2の信頼度を示す曲線であり、自車両の走行頻度が高くなるほど信頼度が上がり、反対に走行頻度が低いと信頼度が低下することを示している。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の第1実施形態に係る運転支援装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】図1に示した第1実施形態の運転支援ECUが実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図3】自車両が走行する走行ルートの走行頻度と運転支援量との関係を示す運転支援量曲線のグラフである。
【図4】図1に示した第2実施形態の運転支援ECUが実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0052】
1…運転支援ECU、2…運転支援データベース、3…ナビゲーションシステム、4…運転支援レベルスイッチ、5…通信システム、6…ミリ波レーダ、7…カメラユニット、8…ブレーキUCU、9…エンジンUCU、10…パワステECU。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の運転を支援する運転支援装置であって、
自車両が走行した走行ルートの走行頻度の情報が蓄積されるデータベースと、
前記データベースに蓄積された走行頻度の情報に基づき、自車両が走行する走行ルートにおける運転支援量を決定する運転支援量決定手段とを備えていることを特徴とする運転支援装置。
【請求項2】
前記運転支援量決定手段は、自車両が走行する走行ルートの走行頻度が高い場合には増大された運転支援量を決定し、走行頻度が低い場合には減少された運転支援量を決定することを特徴とする請求項1に記載の運転支援装置。
【請求項3】
車両の運転を支援する運転支援装置であって、
運転者から運転支援レベルの情報を取得する運転支援レベル情報取得手段と、
前記運転支援レベル情報取得手段が取得した情報に基づき、運転支援レベルに応じた運転支援を実行する運転支援実行手段とを備えていることを特徴とする運転支援装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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