説明

遠心分離機

【課題】遠心分離機を提供する。
【解決手段】遠心分離機は、回転ボウル(3)と、ボウル(3)の内部に同軸に配置された加速室(43)を備えた回転コンベヤー(5)を有している。遠心分離機はさらに分離室(45)を有し、それは、それぞれ、ボウル(3)とコンベヤー(5)によって半径方向が制限されており、加速室は、分離室(45)の中への供給材料の取り入れのための供給ポートを備えている。供給物加速機は、加速室(43)の内部に同軸に配置されており、使用時にコンベヤーよりも低い速度でコンベヤーに対して回転の共通軸のまわりに回転する。供給物加速機は、コンベヤーの加速室(43)の中への供給材料の放出のための放出取出口を有している。供給ポートは第一の軸範囲(49)を延びており、放出取出口は第二の軸範囲(82)を延びており、第一と第二の軸範囲は重なっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は遠心分離機に関し、その遠心分離機は、使用時に回転の軸のまわりに回転するボウルを備えており、前記回転の軸は前記ボウルの長手方向に延びており、半径方向は前記長手方向に垂直に延びており、また、前記ボウルの内部に同軸に配置された、使用時に前記回転の軸のまわりに回転するコンベヤーを備えており、前記コンベヤーは加速室を備えており、分離室は、前記ボウルによって半径方向外側に制限され、また前記コンベヤーによって半径方向内側に制限されており、前記加速室は、前記分離室の中への供給材料の取り入れのための供給ポートを備えており、さらに、前記加速室の内部に前記コンベヤーと同軸に配置され、使用時に前記コンベヤーよりも低い速度で前記コンベヤーに対して前記回転の軸のまわりに回転される供給物加速機を備えており、前記供給物加速機は、前記コンベヤーの前記加速室の中への供給材料の放出のための放出取出口を有している。
【背景技術】
【0002】
この分野の遠心分離機が知られている。したがって、米国特許第4334647号明細書は、ボウルと、加速室と前記加速室内に供給物加速機を備えたコンベヤーとを備え、前記供給物加速機が供給パイプに接合され半円加速羽根を有しているデカンター遠心機を開示している。前記ボウルと供給パイプは、それぞれのプーリーとベルトを介して駆動モーターによって所定の回転速度率で回転される。使用時、供給材料の池が前記ボウルの中に形成される。前記加速室は、池の中に延びており、前記供給物加速機から前記加速室を通ってボウルの中に流れてジェットを形成する供給材料のための多数の軸開口を備えている。供給材料の中の固体が前記加速室内で既に沈殿し、したがってボウルの中への通過を遮断する危険がある。
【0003】
一般に、遠心分離機のための適した供給物取り入れの提供は多数の特許の主題である。米国特許第5345255号明細書は、ボウルと、開口構築体を有する取入室を備えたコンベヤーを備え、前記取入室すなわち供給ゾーンにある前記コンベヤーのハブが長手リブだけによって構成され、それらの間に、前記取入室の中に導入され前記ボウルの中を半径方向に流れる供給材料のための大きいポートを提供するデカンター遠心機を開示している。ここに、供給材料すなわち液体は、前記供給ゾーンすなわち取入室の中で前記コンベヤーの回転速度までゆっくり加速される。その説明によれば、このゆっくりの加速は、前記供給ゾーンの内部の任意の加速表面の不足による。ゆっくりの加速は、前記供給ゾーンの供給物の体積が、その遠心圧力が外向きの移動を強要するように増大することを引き起こす。(濃縮した流れすなわちジェットを作り出すノズルおよび開口を通る通過なしで)供給液体がそれを通って「池」と呼ばれる供給材料すなわち液体の水位に到達することが可能である拡大した範囲のために、前記供給ゾーンの池の中では乱流が回避される。
【0004】
米国特許第5401423号明細書は、加速機ディスクを有する供給物加速機システムを備えた、それにより冒頭の段落で述べた特徴の多くを備えている遠心分離機を開示している。しかしながら、前記加速機ディスクは、コンベヤーと同じ速度で回転するコンベヤーハブに取り付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第4334647号明細書
【特許文献2】米国特許第5345255号明細書
【特許文献3】米国特許第5401423号明細書
【0006】
先行技術に関する欠点の少なくともいくつかを回避する導入部で述べたような遠心分離機を提供することが本発明の目的である。
【0007】
本発明によれば、これは、前記供給ポートが第一の軸範囲に延びており、前記放出取出口が第二の軸範囲に延びており、供給材料が前記放出取出口から前記供給ポートを通って半径および円周成分を持つ方向に流れるように前記第一および前記第二の軸範囲が互いに重なっている遠心分離機によって得られる。好ましくは、前記第二の軸範囲は前記第一の軸範囲の内部に延びている。前記放出取出口から前記供給ポートを通って前記分離室の中に半径方向に通過するように前記供給材料をこの方法で提供することは、前記供給材料の自由通過を確実にする。
【0008】
ある好適な実施形態では、前記供給物加速機は取入管を備えており、前記放出取出口は前記取入管の側壁の放出ポートによって提供され、ケーシングは、前記放出ポートから延びている湾曲壁部を有しており、前記壁部は前記取入管から接線的に延びている。これにより、供給材料の中の糸や繊維が突出端にはり付く危険を伴わずに、供給材料が湾曲壁によって加速されて取入管から横に放出されることが得られる。
【0009】
ある好適な実施形態では、供給物加速機は、二つの放出取出口を備えている。この特徴は、加速機の回転の対称性を提供してアンバランスを回避する。
【0010】
好ましくは、放出取出口のケーシングは交換可能ケーシングによって提供される。これは、摩耗性供給材料を加速することに起因する摩耗の場合にケーシングの交換を提供する。
【0011】
好ましくは、交換可能ケーシングは、前記供給ポートを介した前記取入管への前記ケーシングの取り付けに適した装着物を備えている。これは、前記加速機および前記コンベヤーとの前記取入管の容易な組み立てを提供する。
【0012】
好ましくは、前記ケーシングは、前記取入管の反対側の端部に摩耗パッドを備えている。前記供給ポート間の加速室中の使用中の沈殿物になり得る供給材料の中の固体物は、前記ケーシングによって叩かれ、強く打たれるかこすり取られて、隣接供給ポートを通って出る。摩耗パッド、好ましくは交換可能な摩耗パッドを設けることによって、任意の沈殿物材料との衝突によってケーシングがすり減らされることが回避される。
【0013】
ある好適な実施形態では、好ましくは前記ボウルを介して前記コンベヤーを回転させるために第一の駆動装置が設けられ、前記供給物加速機を回転させるために第二の駆動装置が設けられ、前記第一および第二の駆動装置は独立に制御され、これにより、使用中、前記供給物加速機の角速度は前記コンベヤーの角速度から独立して設定される。これにより、前記加速機の回転速度は、前記分離室内の物質の円周速度に等しい円周速度で前記分離室の内側の材料の表面を供給材料が叩くように供給し、したがって乱流をほとんど引き起こさないように調整されることが得られる。
【0014】
ある好適な実施形態では、前記遠心分離機は、前記第一および第二の駆動装置の電力消費を監視するための手段を備えており、これにより、前記第一および第二の駆動装置の全電力消費が決定される。供給材料が最適の速度で前記分離室の材料の表面を叩くとき、最小の乱流が引き起こされる。乱流はエネルギーの損失を引き起こすので、最適速度条件の条件は、前記第一および第二の駆動装置の最小の全電力消費を必要とする条件として登録されてよい。
【0015】
好ましくは、前記供給ポートは、前記回転の軸の方向に延びている相互離間リブによって規定される。これは、前記放出取出口から前記分離室の中の材料の表面への供給材料の流れの最小の外乱を伴う開口構築体を提供する。
【0016】
本発明の他の目的と特徴と利点は、図面と同様に添付の請求項から、続く詳細な開示から明らかになろう。
【0017】
一般に、ここに別の方法で明白に定義されなない限り、請求項で使用されるすべての用語は、技術分野においてそれらの通常の意味に解釈されるべきである。ある/その[要素、装置、構成要件、手段、ステップ、その他]へのすべての言及は、別の方法で明白に明言されない限り、前記要素、装置、構成要件、手段、ステップ、その他の少なくとも一例として率直に解釈されるべきである。ここに開示される任意の方法のステップは、明白に明言されない限り、開示された正確な順序でおこなわれる必要はない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本発明の前述のまた追加の目的と特徴と利点は、添付の概略図を参照して、本発明の好適な実施形態の以下の例証的かつ非限定的な詳細な説明を通してより良く理解されよう。ここで、同一の参照数字は同様の要素に対して使用されている。
【図1】図1は、部分的に断面のデカンター遠心機を示している。
【図2】図2は、遠心機のコンベヤーの一部の断面を示している。
【図3】図3は、供給物加速機の断面を示している。
【図4】図4は、供給物加速機の分解組立図を示している。
【図5】図5は、加速室内の供給物加速機の概略断面である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1は、ボウル3とスクリューコンベヤー5を備えている遠心分離機またはデカンター遠心機1を示しており、それらは、使用時に、デカンター遠心機の長手方向7aに延びている回転の軸7のまわりに回転するようにしむけられることが可能であるように装着されている。さらに、デカンター遠心機1は、長手方向に垂直に延びている半径方向9を有している。
【0020】
簡単さのために、回転の軸7に向かうおよび回転の軸7から離れる半径方向を述べるものとして、それぞれ、「上」および「下」方向がここに使用される。
【0021】
ボウル3は、ボウル3の一方の長手端にベースプレート11を備えている。ベースプレート11は、多数の軽量相取出開口13を備えている。さらに、ボウル3は、ベースプレート11の反対側の端部に、重量相取出開口15を備えており、それらは、ベースプレート11の反対側の端部でボウル3を閉じているフランジ17に接して設けられている。ベースシャフト19がベースプレート11に取り付けられており、セカンドシャフト21がフランジ17に取り付けられている。これらの二つのシャフト19,21は、回転の軸7の周りのボウル3の回転のためのベアリング23に支持されている。
【0022】
それ自体知られた手法で、ベースシャフト19は中空であり、コンベヤーシャフト25はそれを通って延びている。コンベヤーシャフト25は、回転の軸7の周りにボウル3に対して回転するスクリューコンベヤー5のための図示しないベアリングによってベースシャフト19に対して支持されている。ベースシャフト19とコンベヤーシャフト25は、それ自体知られた手法で、上循環的歯車列27を介して相互に連結されており、二つのシャフト19と25の相互回転は、制御モーター31によって制御シャフト29を介して調整される。
【0023】
スクリューコンベヤー5は、円筒部品35とほぼ円錐部品37を備えたハブ33を備えており、二つの部品35と37は、長手方向で延びる広範相互離間リブ39によって連結されている。ハブ33は、使用の最中に重量相を重量相取出開口15に移送するためのらせん状コンベヤーフライト41を押し進める。ハブ33の円筒部品35と円錐部品37の間には、取入室または加速室43が設けられている。ハブ33とボウル3の間には、分離室45が設けられている。供給ポート47(図2参照)が、加速室43と分離室45の間に設けられており、それらは、相互離間リブ39によって円周方向46に、またハブ33の円筒部品35と円錐部品37によって長手方向に規定されている。したがって、供給ポート47は第一の軸範囲49(図2)に延びている。
【0024】
図2を参照すると、セカンドシャフト21はコンベヤーハブ33の円錐部品37の中まで延びていて、ベアリング48を介して後者を回転可能に支持していることがわかる。プーリー50がセカンドシャフト21に装着されている。供給パイプ51がセカンドシャフト21と円錐部品37を通って延びており、ベアリング52を介して回転可能に支持されている。プーリー53が供給パイプ51に装着されている。装着ディスク55が、コンベヤーハブ33の円筒部品35に密閉して装着されている。装着ディスクは、供給パイプ51に取り付けられた供給物加速機59を支持しているベアリング57を密閉して取り外し可能に収容している。供給パイプモーター61が設けられ、ベルト63とプーリー53を介して供給パイプ51を回転駆動している。したがって、供給パイプ51は長手軸7のまわりに回転され得る。メインモーター65は、ベルト67とプーリー50を介してセカンドシャフト21を回転駆動することを提供している。したがって、メインモーター65は、ベルト67、プーリー50、セカンドシャフト21、フランジ17、ボウル3、ベースプレート11、ベースシャフト19、上循環的歯車列27、コンベヤーシャフト25を介して、コンベヤーのための第一の駆動装置を提供し、供給パイプモーター61は、ベルト63、プーリー53、供給パイプ51を介して、供給物加速機59のための第二の駆動装置を提供する。
【0025】
図3と4を参照すると、供給物加速機59は、供給パイプ51に溶接されてそれと一体化して取入管を構成している管状部品69を備えており、前記管状部品は、供給パイプの反対側の端部で閉じており、ベアリング57に取り付けられた軸首71を延長している。二つの放出ポート73が管状部品69に設けられており、二つのケーシング要素75が管状部品69に装着される。各ケーシング要素は、ケーシング要素が装着されたときに、一方の端部から延びる湾曲壁部77を備えており、それは管状部品69の側壁の内側側面に正接している。湾曲壁部は、管状部品からケーシング要素75によって規定された放出開口79にまで延びている。放出開口79において、湾曲壁は円周方向46に延びている。ケーシング要素はさらに、長手方向の放出穴79の延出を規定している側壁部81を備えている。したがって、放出開口79は、第一の軸範囲49の内部に位置している第二の軸範囲82に延びている(図2参照)。放出ポート73とケーシング要素75は一緒に放出取出口を構成している。管状部品は、それ自体知られた手法で逆流を制限するための軸フランジ83を備えている。
【0026】
ケーシング要素は、一方のケーシング要素の貫通穴に挿入され、他方のケーシング要素のねじ穴にねじ留めされるねじ85によって装着される。ケーシング要素75と管状部品69の穴にそれぞれ挿入されたピン87が、管状部品に対してケーシング要素を正しい位置に固定する。したがって、ねじ85とピン87は、ケーシング要素75によって提供される交換可能ケーシングのための装着を提供する。
【0027】
各ケーシング要素の外側端部に、放出開口79の反対側に、摩耗パッド89がねじ91によって交換可能に装着される。
【0028】
使用時、液体物質たとえば軽量相と重量相を備えたスラリーがボウル3に供給されて上側表面93を備えた液体環状体を形成する。環状体いわゆる池は、ボウル3とスクリューコンベヤー5と一緒に円周方向46に高速で回転しており、それらは、当業者に良く知られているように、厳密にではないが、ほぼ同じ速度で回転している。図5に示される例では、池はリブ39を実質的に沈める。しかしながら、ハブ33は一般に沈められるべきでない。したがって、図5に示されるように池の上側表面93がハブ33の円筒部品35から離れていることは注目される。
【0029】
スラリーは分離室45の中で分離され、軽量相と重量相は、それぞれ、軽量相取出開口13と重量相取出開口15を通ってボウル3を出る。
【0030】
同時にスラリーは、供給物と呼ばれ、供給パイプ51を通って供給される。供給パイプ51から、供給物は、供給物加速機59の管状部品69に入り、放出ポート73を通って管状部品69を出る。供給パイプ51と供給物加速機59も円周方向46に、しかしスクリューコンベヤー5の角速度のほぼ半分で回転している。
【0031】
放出ポート73を通って出たあと、供給物は湾曲壁部77によって抱えられ、それによって加速される。したがって、供給物は、側壁部81によって案内されて湾曲壁部77に沿って流れ、放出開口79を通って円周方向に出る。
【0032】
湾曲壁は、管状部品69に近い直線部と管状部品69から遠い湾曲部を伴って、全体的に湾曲していることに注目すべきである。
【0033】
理論上、供給物は、放出開口における湾曲壁部77の線形速度の二倍で放出開口79を出る。しかしながら、摩擦などのため、供給物の速度は少し低くなる。理想的には、池の中への供給物の衝突によって作り出されるいかなる乱流も回避するために、供給物は、上側表面と等しい円周速度をもって正確に上側表面93上に放出開口を出る。しかしながら、放出開口における湾曲壁部77の内側側面と上側表面93の間に距離が存在するので、供給物は、半径成分と円周成分を有する方向に衝突95の場所で上側表面を叩く。中心すなわち回転の軸7から上側表面93までの半径距離は、回転の軸から放出開口79における湾曲壁部77の内側表面までの半径距離よりもいくらか大きいので、もし供給物加速機の回転速度がスクリューコンベヤー5の回転速度の正確に半分ならば、上側表面93の線形速度は、放出開口を出る供給物の線形速度よりも大きい。したがって、加速機の回転速度はいくらかより速い速度に調整される。
【0034】
デカンター遠心機は制御装置97を備えており、それは、三つのモーターすなわちメインモーター65と供給パイプモーター61と制御モーター31に接続されていて(図示せず)、それらを制御している。制御装置97はまた、それぞれのモーターを動かすために必要とされる電力を監視する。
【0035】
メインモーター65と供給パイプモーター61を動かすために必要とされる全電力を監視することは、加速機の最適な回転速度を決定するために使用されてもよい。もし加速機があまりに遅く動くならば、供給物は、上側表面93およびその下方の液体よりも低い円周速度で池を叩き、これは、供給物が池の液体によって加速されることを意味し、乱流が作り出される。この乱流はエネルギーの損失を引き起こす。もし加速機があまりに速く動くならば、供給物は、上側表面93およびその下方の液体よりも速い円周速度で池を叩き、これは、供給物が池の液体によってブレーキがかけられることを意味し、乱流が作り出される。この乱流はエネルギーの損失を引き起こす。さらに、供給パイプモーターの電力消費は比較的高く、メインモーターの電力消費は前者の例と比較して比較的低い。供給物加速機の最適な回転速度において、最小の乱流が作り出され、全電力消費は最小になる。
【0036】
述べたように、池がハブ33を沈めるのは不所望な状況である。図5に示されたものと比較して上側表面93が上昇され、湾曲壁部77の外側に取り付けられた少なくとも摩耗パッド89が上側表面93の中に浸る状況が現れるべきである。コンベヤー5に似た池が加速機よりもはるかに高い速度で回転するので、供給パイプモーター61によって必要とされる電力の低下は制御装置97によって検出され、それにより不所望な状況を検出する。
【0037】
スクリューコンベヤー5の回転速度は供給物加速機59よりもはるかに大きいので、リブ39は連続的に動いてケーシング要素75の外側端部を瞬時に通り過ぎ、また、供給物からの材料がリブの内側表面に堆積し得るので、その堆積材料とケーシング要素75の間の衝突の危険がある。そのような衝突は、摩耗され得る摩耗パッド89をすり減らし、この理由のためにそれは交換可能である。
【0038】
供給パイプと加速機の構築のために、これらの部品は、容易に交換および/または装着される。したがって、装着するために、管状部品69とベアリング57を備えた供給パイプ51がセカンドシャフト21に挿入され、ベアリング57が装着ディスク55によって収容される。続いて、ピン87を備えたケーシング要素75が供給ポート47を通して挿入され、供給ポート47を通して同様に挿入されるねじ85によって固定される。
【0039】
本発明は、少数の実施形態を参照して主として上に説明された。しかしながら、添付の特許請求の範囲によって定義されるように、当業者によって容易に認められるように、上に開示されたものとは別の実施形態が、本発明の範囲内で等しく可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠心分離機であって、
使用時に回転の軸のまわりに回転するボウルを備えており、前記回転の軸は前記ボウルの長手方向に延びており、
半径方向は前記長手方向に垂直に延びており、
また、前記ボウルの内部に同軸に配置され、使用時に前記回転の軸のまわりに回転されるコンベヤーを備えており、前記コンベヤーは加速室を備えており、
分離室は、前記ボウルによって半径方向外側に制限され、また前記コンベヤーによって半径方向内側に制限されており、
前記加速室は、前記分離室の中への供給材料の取り入れのための供給ポートを備えており、
さらに、前記加速室の内部に前記コンベヤーと同軸に配置され、使用時に前記コンベヤーよりも低い速度で前記コンベヤーに対して前記回転の軸のまわりに回転される供給物加速機を備えており、前記供給物加速機は、前記コンベヤーの前記加速室の中への供給材料の放出のための放出取出口を有しており、
前記供給ポートは第一の軸範囲に延びており、前記放出取出口は第二の軸範囲に延びており、前記供給材料が前記放出取出口から前記供給ポートを通って半径および円周成分を持つ方向に流れるように前記第一および前記第二の軸範囲が互いに重なっていることを特徴とする遠心分離機。
【請求項2】
前記第二の軸範囲は前記第一の軸範囲の内部に延びている請求項1に記載の遠心分離機。
【請求項3】
前記供給物加速機は取入管を備えており、前記放出取出口は、前記取入管の側壁中の放出ポートと前記放出ポートから延びている湾曲壁部を有しているケーシングによって提供され、したがって前記壁部は前記取入管から接線的に延びている請求項1に記載の遠心分離機。
【請求項4】
前記供給物加速機は二つの放出取出口を備えている請求項3に記載の遠心分離機。
【請求項5】
前記放出取出口の前記ケーシングが交換可能ケーシングによって提供される請求項3に記載の遠心分離機。
【請求項6】
前記交換可能ケーシングは、前記供給ポートを介した前記取入管への前記ケーシングの取り付けに適した装着物を備えている請求項5に記載の遠心分離機。
【請求項7】
前記ケーシングは、前記取入管の反対側のその端部に摩耗パッドを備えている請求項3に記載の遠心分離機。
【請求項8】
前記コンベヤーは第一の駆動装置によって回転され、前記供給物加速機は第二の駆動装置によって回転され、前記第一および第二の駆動装置は独立に制御され、それにより使用時に、前記供給物加速機の角速度が前記コンベヤーの角速度から独立して設定される請求項1に記載の遠心分離機。
【請求項9】
前記第一および第二の駆動装置の電力消費を監視するための手段をさらに備えており、それによって前記第一および第二の駆動装置の全電力消費が決定される請求項8に記載の遠心分離機。
【請求項10】
前記供給ポートは、離間して前記回転の軸の方向に延びている相互離間リブによって規定される請求項3に記載の遠心分離機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2012−529361(P2012−529361A)
【公表日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−514350(P2012−514350)
【出願日】平成22年6月11日(2010.6.11)
【国際出願番号】PCT/DK2010/050137
【国際公開番号】WO2010/142300
【国際公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【出願人】(502305917)アルファ・ラバル・コーポレイト・エービー (21)
【Fターム(参考)】