説明

遠隔ユーザインターフェースリストを提供する方法及び装置

ネットワークにおけるユーザインターフェース(UI)リストを提供する方法は、遠隔サーバと通信するアプリケーションを有する特定の端末が任意の端末からUIリストの要請を受信するステップと、上記アプリケーションを用いて上記遠隔サーバから提供されるUIリスト及び上記特定の端末内のUIリストの中の少なくとも1つを上記任意の端末に提供するステップとを有する。上記特定の端末は、上記遠隔サーバから提供されるUIリストと上記特定の端末内のUIリストとを結合することにより、上記結合されたリストを上記任意の端末に提供することができ、上記任意の端末は、上記提供されたUIリストを通して所望の遠隔UIを選択することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、遠隔ユーザインターフェース(Remote User Interface:以下、“RUI”と称する)を使用する遠隔ユーザインターフェース(User Interface:以下、“UI”と称する)システムに関し、特に、遠隔UIシステムにおける端末に遠隔UIリストを提供する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ホームネットワーク技術を向上させるための研究が、ディジタルリビングネットワークアライアンス(Digital Living Network Alliance:DLNA)、ホームオーディオビデオインターオペラビリティ(Home Audio-Video Interoperability:HAVi)、及びユニバーサルプラグアンドプレイ(Universal Plug and Play:UPnP)などのような多くの産業標準団体により活発に進んでいる。
【0003】
ホームネットワーク技術において、RUI技術は、1つの装置が他の装置を制御することができるように使用することができる。一般的に、RUI技術は、クライアントサーバアーキテクチャに基づいて、RUIクライアント(RUI Client)がRUIサーバ(RUI Server)からUIを取ってき、これにより、RUICでのユーザがUIを通してRUISを制御することができるようにする。以下、RUIを遠隔UIと呼び、RUISを遠隔サーバと呼ぶ。
【0004】
図1は、従来の遠隔UIシステムにおけるUIリストを提供する方法を示すフローチャートである。図1は、第2の端末11を発見(discovery)した後にUIリストを要請して取ってくる第3の端末10を示す図である。図1において、第3の端末10は、RUIクライアントに対応し、第2の端末11は、第3の端末11の要請の時に遠隔UIを提供することができるエンベデッドサーバ(embedded server)を含む他の端末に対応する。
【0005】
図1を参照すると、第3の端末10は、第2の端末11を発見した後に遠隔UIリストを要請することにより第2の端末に含まれる遠隔UIリストを取ってくる。その後に、第3の端末10は、遠隔UIリスト内の遠隔UIの中の1つを選択し、この選択された遠隔UIを第2の端末11に要請する。第2の端末11は、この要請された遠隔UIを第3の端末10に送信する。
【0006】
従来の方法において、第3の端末がUIリストを第2の端末に要請する場合に、第2の端末は、第2の端末に含まれたUIリストのみを提供する。すなわち、第3の端末がUIリストを第2の端末に要請する時に、第3の端末が第2の端末と相互接続される他の遠隔サーバ(図示せず)に含まれた他のUIリストを取ってくることができない。また、第2の端末内の遠隔UIリストを遠隔サーバ内の遠隔UIリストと結合して使用することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、少なくとも上述した問題点及び/又は不都合に取り組み、少なくとも以下の便宜を提供することにある。すなわち、本発明の目的は、遠隔UIシステムにおける遠隔UIリストを効率的に提供する方法及び装置を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、遠隔UIシステムにおける端末と遠隔サーバ間の通信を通して遠隔UIリストを効率的に提供する方法及び装置を提供することにある。
【0009】
本発明のまた他の目的は、遠隔UIシステムにおける通信を通して提供される複数の遠隔UIリストの結合を提供する方法及び装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記のような目的を達成するために、本発明の一態様によれば、遠隔ユーザインターフェース(UI)システムにおけるユーザインターフェースリストを提供する方法が提供される。上記方法は、遠隔サーバと通信する第1の端末が上記遠隔サーバからダウンロードされたアプリケーションを駆動するステップと、上記第1の端末内のエンベデッドサーバが上記アプリケーションから受信されたメッセージに基づいて、現在上記エンベデッドサーバに含まれているユーザインターフェースリストと上記メッセージに含まれた上記遠隔サーバのユーザインターフェースリストとを結合することにより新たなユーザインターフェースリストを生成するステップと、上記第1の端末内のエンベデッドサーバが第2の端末からユーザインターフェースリストの要請を受信するステップと、上記第1の端末内のエンベデッドサーバが上記生成された新たなユーザインターフェースリストを上記第2の端末に提供するステップとを有することを特徴とする。
【0011】
本発明の他の態様によれば、遠隔ユーザインターフェース(UI)システムにおけるユーザインターフェースリストを提供する端末装置が提供される。上記端末装置は、遠隔サーバからダウンロードされたプリケーションを含むブラウザーと、上記アプリケーションから受信されたメッセージに基づいて、現在のユーザインターフェースリストと上記メッセージに含まれた上記遠隔サーバのユーザインターフェースリストとを結合することにより新たなユーザインターフェースリストを生成し、他の端末からユーザインターフェースリストの要請を受信することに従って上記生成された新たなユーザインターフェースリストを上記他の端末に提供するエンベデッドサーバとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
従来技術では、1つの端末が他の端末を通して遠隔サーバに含まれる遠隔UIリストを取ってくることができなかった。さらに、他の端末内の遠隔UIリストを遠隔サーバ内のUIリストと結合することができなかった。
【0013】
本発明によると、UIシステムにおいて、1つの端末が端末間の通信を通して遠隔UIリストを他の端末に要請することができるだけではなく、遠隔サーバに含まれるUIリスト及び上記他の端末内のUIリストの中の少なくとも1つをUIリストを要請する端末に提供することができる。さらに、上記遠隔サーバに含まれるUIリストと上記他の端末に含まれるUIリストとを結合することにより得られるUIリストを遠隔UIリストを要請する端末に提供することができる。
【0014】
本発明によると、任意の端末がアプリケーションを含む特定の端末に遠隔UIリストを要請することにより、遠隔サーバ内の遠隔UIリスト又は特定の端末内の遠隔UIリストを受信することができ、特定の端末内の遠隔UIリストと遠隔サーバ内の遠隔UIリストとを結合することにより得られた遠隔UIリストを受信することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】従来の遠隔UIシステムにおけるUIリストを提供する方法を示すフローチャートである。
【図2】本発明の実施形態に従って複数の遠隔UIリストを結合し端末に提供するネットワークの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態による遠隔UIシステムにおけるUIリストを提供する方法を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態によるUIリストを提供する方法における遠隔サーバがUIリストを含まない場合の手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態によるUIリストを提供する方法における第2の端末内の遠隔サーバアプリケーションが動作しない場合の手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態によるUIリストを提供する方法を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態によるUIリストを提供する他の方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の詳細な構成および要素のような本発明の詳細な説明で定義される特徴は、本発明の実施形態の包括的な理解を助けるために提供される。したがって、本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく、ここに説明された実施形態の様々な変更及び変形が可能であるということは、当該技術分野における通常の知識を有する者には明らかである。また、明瞭性と簡潔性の観点から、当業者に良く知られている機能や構成に関する具体的な説明は、省略する。
【0017】
以下、UIリストを要請する端末は、“第3の端末”と称し、遠隔サーバを通してUIリストを第3の端末に提供する他の端末は、“第2の端末”と称する。
【0018】
本発明は、単純に第2の端末が第2の端末に含まれたUIリストを第3の端末に提供する方法に加えて、第2の端末が遠隔サーバに接続される場合に、第3の端末がUIリストを第2の端末に要請する時に、第2の端末が遠隔サーバ内のUIリストを受信することができるようにする方案と、第2の端末内の遠隔UIリスト及び遠隔サーバ内の遠隔UIリストの中の少なくとも1つを第3の端末に提供するか又は第2の端末内の遠隔UIリストを遠隔サーバ内の遠隔UIリストと結合することにより提供する方案とを提供する。
【0019】
本発明は、一般的に、第2の端末が自身に含まれている遠隔UIリストと遠隔サーバに含まれている遠隔UIリストとを結合することにより、この結合された遠隔UIリストを第3の端末に提供するようにし、第3の端末が第2の端末により提供される遠隔UIリストを通して遠隔UIリストを第2の端末に要請するようにする方案を提供する。
【0020】
このために、本発明は、遠隔サーバが遠隔UIリスト制御情報を第2の端末に提供するようにする方法及び第2の端末がこの提供された制御情報を分析して設定するようにする方法を定義する。また、本発明は、第2の端末が第3の端末から遠隔UIリストの要請を受信する時に、第2の端末が遠隔UIリストを第3の端末に提供するようにする方法を定義する。
【0021】
本発明の実施形態によると、第3の端末が遠隔UIリストを要請する前に確立された情報に基づいて、第3の端末から遠隔UIリストの要請を受信する時に適切な遠隔UIリストを提供することができる。
【0022】
以下、本発明の実施形態を具体的に説明する。
本発明の実施形態において、第3の端末は、RUIクライアントに対応し、第2の端末は、遠隔UIリストを第3の端末に提供することができるエンベデッドサーバを含む端末に対応する。また、第2の端末は、遠隔サーバと通信し、遠隔UIリストを遠隔サーバから受信することができるハンドラー(Handler)を含むと仮定する。
【0023】
図2は、本発明の実施形態に従って複数の遠隔UIリストを結合し端末に提供するネットワークの構成を示すブロック図である。
【0024】
図2を参照すると、第3の端末100は、第2の端末101を通して第2の端末101内のUIリスト110と第2の端末101に接続された遠隔サーバ102内のUIリスト111とを結合することにより得られたUIリストを受信する。遠隔サーバ102は、第3の端末100上に表示されることができるUIリストに関する情報を示すUIリスト111を有し、第2の端末101は、UIリストを第3の端末100に送信する方法及び情報を遠隔サーバ102から受信することができるハンドラー105を含み、ハンドラー105は、UIリスト111を遠隔サーバ102から受信し、UIリスト111をエンベデッドサーバ106に送信することができる。第2の端末101内のエンベデッドサーバ106は、第2の端末101に関する情報(ディスクリプション情報)を第3の端末100に提供することができる。エンベデッドサーバ106から受信された第2の端末101に関する情報は、第3の端末100がUIリストを第2の端末101に要請することができるようにする情報を含む。第3の端末100は、第2の端末101を発見し、第2の端末101に関する情報を受信し、UIリストを第2の端末101に要請する。第3の端末100は、第2の端末101から受信されたUIリストを通してUIを受信することができる。
【0025】
図3は、本発明の実施形態による遠隔UIシステムにおけるUIリストを提供する方法を示すフローチャートであって、遠隔サーバ102がUIリストを含む場合にUIリストを提供する。
【0026】
図3を参照すると、まず、ステップ301で、遠隔サーバ102は、遠隔サーバアプリケーション200を第2の端末101内のハンドラー105に送信する。遠隔サーバアプリケーション200は、遠隔サーバがUIリストを有している情報と、対応する情報を確立する方法及び遠隔サーバアプリケーション200がUIリストに対する要請を第3の端末100又は第2の端末101から受信する場合にこれを処理する方法に関する内容とを含む。ステップ303で、送信された遠隔サーバアプリケーション200は、第2の端末101内で動作するように駆動され、ステップ305で、遠隔サーバがUIリストを含むという情報がハンドラー105に送信され、UIリストを処理する方法が確立される。ステップ307で、ハンドラー105は、この確立されたUIリストを処理する方法に関する情報をエンベデッドサーバ106に送信する。この時に、必要であれば、エンベデッドサーバ106は、UIリストをどのように送信するかも第3の端末100に通知することができる。この後に、ステップ309で、第3の端末100は、第2の端末101を発見し、ステップ311で、第3の端末100は、UIリストを第2の端末101に要請した後に、ステップ313で、第2の端末101内のエンベデッドサーバ106は、遠隔サーバアプリケーション200により確立されたUIリストを処理する方法に関する情報に基づいて、第2の端末101内のUIリストを送信するか又は遠隔サーバ内のUIリストを送信するかを判定する。
【0027】
図3のフローチャートが、遠隔サーバアプリケーション200が遠隔サーバUIリストの存在を通知する情報を含む状態を示すので、ステップ315で、エンベデッドサーバ106は、遠隔サーバUIリストをハンドラー105に要請する。ステップ317で、ハンドラー105は、遠隔サーバUIリストを取ってくることを遠隔サーバアプリケーション200に要請し、ステップ319で、遠隔サーバアプリケーション200は、遠隔サーバUIリストを遠隔サーバ102に要請する。遠隔サーバアプリケーション200が遠隔サーバUIリストを遠隔サーバ102に要請することにより受信する過程は、遠隔サーバアプリケーション200が駆動されたステップ303の後とエンベデッドサーバ106が遠隔サーバUIリストをハンドラー105に要請するステップ315の前との間でいつでも実行される。言い換えれば、エンベデッドサーバ106が遠隔サーバUIリストをハンドラー105に要請する前に、遠隔サーバアプリケーション200が予め遠隔サーバUIリストを受信し、エンベデッドサーバ106が遠隔サーバUIリストをハンドラー105に要請する場合に、その要請が遠隔サーバ102に送信される必要なしに予め受信された遠隔サーバUIリストをエンベデッドサーバ106に送信することもできる。
【0028】
図3を参照すると、ステップ321で、遠隔サーバアプリケーション200は、遠隔サーバUIリストをハンドラー105に送信し、ステップ323で、ハンドラー105は、遠隔サーバUIリストをエンベデッドサーバ106に送信する。ステップ325で、エンベデッドサーバ106は、ハンドラー105から受信された遠隔サーバUIリストを第3の端末100に直接送信するか、またはエンベデッドサーバに含まれているUIリストと遠隔サーバから受信された遠隔サーバUIリストとを結合(または変形)した後に第3の端末100に送信するかを判定する。もちろん、エンベデッドサーバ106は、上述したいずれかの判定なしにも、ハンドラー105から受信された遠隔サーバUIリストを第3の端末100に直接送信する。ステップ327で、エンベデッドサーバ106は、UIリストを第3の端末100に送信し、ステップ329で、第3の端末100は、エンベデッドサーバ106から受信されたUIリストを画面上に表示する。
【0029】
図4は、本発明の実施形態によるUIリストを提供する方法における遠隔サーバがUIリストを含まない場合の手順を示すフローチャートである。言い換えれば、図4は、遠隔サーバ102が遠隔サーバアプリケーション200を通してUIリストの要請を第3の端末100から受信する時に遠隔サーバUIリストを含まない場合の動作を示す。
【0030】
図4を参照すると、ステップ401で、遠隔サーバ102は、遠隔サーバアプリケーション200を第2の端末101に送信する。対応する遠隔サーバアプリケーション200は、現在遠隔サーバ102が提供できるUIリストを有していないという情報を含む。ステップ403で、遠隔サーバアプリケーション200が駆動されて実行されると、ステップ405で、遠隔サーバアプリケーション200は、遠隔サーバ102が提供できるUIリストを有していないという情報をハンドラー105に送信し、ステップ407で、対応する情報は、エンベデッドサーバ106に送信される。この後に、ステップ409で、第3の端末100が第2の端末101を発見し、ステップ411で、第3の端末100がUIリストを第2の端末101に要請すると、ステップ413で、第2の端末101は、遠隔サーバ102が提供できるUIリストを含まないという情報をすでに受信したので、UIリストを遠隔サーバ102に要請せず第2の端末101に含まれているUIリストを第3の端末100に提供する。ステップ415で、第3の端末100は、第2の端末101から受信されたUIリストを表示する。
【0031】
図5は、本発明の実施形態によるUIリストを提供する方法における第2の端末内の遠隔サーバアプリケーションが動作しない場合の手順を示すフローチャートである。この場合に、ステップ501で、第3の端末100が第2の端末101を発見し、ステップ503で、第3の端末100がUIリストを第2の端末101に要請すると、ステップ505で、第2の端末101は、第2の端末に含まれているUIリストを第3の端末100に送信する。また、ステップ507で、第3の端末100は、第2の端末101から受信されたUIリストを表示する。
【0032】
図6は、本発明の実施形態によるUIリストを提供する方法を示すフローチャートであって、オープンIPTVフォーラム標準に適用される例を示す。以下、オープンIPTV端末機能(Open IPTV Terminal Function:OITF)、宣伝型アプリケーション環境(Declarative Application Environment:DAE)、DLNAなどのような略語の一般的な定義は、周知の分野でよく知られているオープンIPTVフォーラム標準を参照してもよいので、ここでは、その詳細な説明を省略する。
【0033】
図6を参照すると、まず、ステップ611で、IPTVアプリケーションサーバ602は、DAEアプリケーション603をOITF端末601に送信する。送信されたDAEアプリケーション603は、ステップ613でDAEブラウザー604で駆動される。この時に、ステップ615で、IPTVアプリケーションサーバ602が遠隔UIリストを含むことをサーバ側UIリスト属性(setServerSideXmlUIListing Property)を用いて遠隔制御プラグイン(Remote Control Plugin)605で確立する。単純に、遠隔UIリストの存在に関する情報をTrue/Falseで示す。別の方法では、数字又は文字を使用することができる。例えば、“O”は、OITF内のUIリストの使用を示し、“1”は、IPTVアプリケーションサーバ内のUIリストの使用を示し、“2”は、2つのULリストの結合の使用を示す。
【0034】
ステップ617で、遠隔制御プラグイン605は、このような情報をディジタルリビングネットワークアライアンス(Digital Living Network Alliance:DLNA)遠隔ユーザインターフェースサーバ(Remote User Interface Server:RUIS)606に送信する。ステップ619で、DLNA遠隔ユーザインターフェースクライアント(RUIC)600は、OITF端末601を発見し、ステップ621で、DLNA RUIC600は、UIリストの要請をOITF端末601に送信する。ステップ623で、OITF端末601内のDLNA RUIS606は、IPTVアプリケーションサーバ602内のUIリストを遠隔制御プラグイン605に要請し、ステップ625で、遠隔制御プラグイン605は、対応するUIリストをイベント形態でDAEアプリケーション603に要請する。イベントの要請を受信する場合に、DAEアプリケーション603は、ステップ627及びステップ629で、UIリストをIPTVアプリケーションサーバ602に要請して受信する。
【0035】
図3を参照して説明したように、IPTVアプリケーションサーバ602に含まれているUIリストは、DAEアプリケーション603が駆動された後の時間とUIリストの要請が遠隔制御プラグイン605から受信される前の時間との間で予め受信され得る。
【0036】
ステップ631で、DAEアプリケーション603は、IPTVアプリケーションサーバ602から受信されたUIリストをメソッドのパラメータを通して遠隔制御プラグイン605に送信し、遠隔制御プラグイン605は、ステップ633で、DAEアプリケーション603から受信されたUIリストをDLNA RUIS606に送信する。ステップ635及びステップ637で、DLNA RUIS606は、DAEアプリケーション603により前に確立された方法に従ってUIリストをDLNA RUIC600に送信する。この後に、ステップ639で、DLNA RUIC600は、DLNA RUIS606から受信されたUIリストを画面上に表示する。
【0037】
以下に示す表1は、本発明の実施形態に従ってオープンIPTVフォーラム標準に含まれているDAEスペック(specification)に記述されることができる内容を示す。
【0038】
【表1】

【0039】
まず、表1に示す属性は、サーバ側XMLUIリスト(useServerSideXMLUIListing)属性を含む。この属性がTRUEの値で確立され、UIリストの要請がDLNA RUIC装置から受信される場合に、IPTVアプリケーションサーバ602に含まれているUIリストを送信する。他方、FALSEの値が確立される場合に、OITF端末601内のUIリストを送信する。
【0040】
次いで、ステップ625で説明したonXmlUIListingRequestイベントは、UIリストの要請をDLNA RUIC装置600から受信する場合にDAEアプリケーション603で発生するイベントを示す。
【0041】
最後に、ステップ631で説明したsendXMLUIListingメソッドが含まれる。このメソッドを通して、DAEアプリケーション631は、IPTVアプリケーションサーバ602に含まれているUIリストをDLNA RUIS606を通してDLNA RUIC装置600に送信することができる。
【0042】
図7は、本発明の実施形態によるUIリストを提供する他の方法を示すフローチャートであって、オープンIPTVフォーラム標準に適用される例を示す。
【0043】
図7を参照すると、まず、ステップ701で、IPTVアプリケーションサーバ602は、DAEアプリケーション603をOITF端末601に送信する。送信されたDAEアプリケーション603は、ステップ703でDAEブラウザー604で駆動される。この時に、DAEアプリケーション603は、ステップ705で、遠隔制御プラグイン605がIPTVアプリケーションサーバ602から制御UI(Control UI:以下、“CUI”と称する)パッケージ(例えば、圧縮された形態)をダウンロードするように命令する。制御UIパッケージは、CUI及び制御UIに対するUIリスト(XML UI List)を含む。この時に、このダウンロードされたCUIパッケージは、DLNA RUIS606で圧縮解除された後に、1つのUIリストは、DLNA RUIS606に含まれているUIリストとCUIパッケージに含まれているUIリストとを結合することにより得られる。このように、1つのUIリストは、ダウンロード及び圧縮解除が実行された後にステップ709で得られる。もう1つの場合において、ステップ707のように、DAEアプリケーション603は、遠隔制御プラグイン605が新たなUIリストを作るための情報とともに新たなUIリストを作るように命令し、これにより、遠隔制御プラグイン605が対応する情報に基づいてUIリストを作ることもできる。この時に、命令とともに送信された情報は変わり得る。すなわち、DLNA RUIS606に含まれているUIリストとCUIパッケージに含まれているUIリストとを結合することにより1つのUIリストを生成する情報と、CUIパッケージに含まれているUIリストだけを使用する情報と、DLNA RUIS606に含まれているUIリストだけを使用する情報などのような様々な情報を含み得る。対応する情報に基づいてUIリストを生成する時に、CUIパッケージに含まれているUIリストでのUIに関するURL情報がDLNA RUIC600で変更されることにより、DLNA RUIS606に設置されたCUIパッケージ内のCUIにアクセスすることができるようにする。
【0044】
ステップ709で、UIリストが対応する情報に基づいて生成される場合に、ステップ711で、DLNA RUIS606は、新たに生成されたUIリストをDLNA RUIC600に送信するためにUPnPディスカバリー(SSDP:byebye)メッセージをDLNA RUIC600に送信した後に、ステップ713でUPnPディスカバリー(SSDP:alive)メッセージを送信する。ここで、SSDPは、シンプルサービスディスカバリープロトコル(Simple Service Discovery Protocol)を意味する。
【0045】
ステップ711及びステップ713の実行なしに、ステップ715でUPnPディスカバリー(SSDP:alive)メッセージだけを送信する場合に、DLNA RUIC600が前に性能マッチング(Capability Matching)を経験した場合に、前に生成されたUIリストに基づいて性能マッチングを行わないこともある。しかしながら、ステップ711及びステップ713のように、SSDP:byebyeメッセージ及びSSDP:aliveメッセージを送信することにより、ステップ715及びステップ717で、DLNA RUIC600は、装置記述(Device description)を通して新たなXML UIリストをDLNA RUIS606から取ってきた後に、ステップ719で性能マッチングをさらに実行する。
【0046】
DLNA RUIC600が前に性能マッチングを経験したことがないか、又はDLNA RUIC606が前に性能マッチングを経験したことがない事実がOITF端末601に通知されるシナリオを仮定する場合に、ステップ711でのSSDP:byebyeメッセージを送信せず、ステップ713でのSSDP:aliveメッセージだけを送信する。
【0047】
その後に、DLNA RUIC600は、ステップ719でマッチングされた情報に基づいてステップ721及びステップ723でDLNA RUIS606からCUIを受信し、ステップ725で、DLNA RUIS606から受信されたCUIは、DLNA RUIC600で表示される。
【0048】
以上、本発明を具体的な実施形態を参照して詳細に説明してきたが、本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく様々な変更が可能であるということは、当業者には明らかであり、本発明の範囲は、上述の実施形態に限定されるべきではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものの範囲内で定められるべきである。
【符号の説明】
【0049】
100 第3の端末
101 第2の端末
102 遠隔サーバ
105 ハンドラー
106 エンベデッドサーバ
111 UIリスト
200 遠隔サーバアプリケーション

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠隔ユーザインターフェース(UI)システムにおけるユーザインターフェースリストを提供する方法であって、
遠隔サーバと通信する第1の端末が前記遠隔サーバからダウンロードされたアプリケーションを駆動するステップと、
前記第1の端末内のエンベデッドサーバが前記アプリケーションから受信されたメッセージに基づいて、現在前記エンベデッドサーバに含まれているユーザインターフェースリストと前記メッセージに含まれた前記遠隔サーバのユーザインターフェースリストとを結合することにより新たなユーザインターフェースリストを生成するステップと、
前記第1の端末内のエンベデッドサーバが第2の端末からユーザインターフェースリストの要請を受信するステップと、
前記第1の端末内のエンベデッドサーバが前記生成された新たなユーザインターフェースリストを前記第2の端末に提供するステップと
を有することを特徴とするユーザインターフースリストを提供する方法。
【請求項2】
前記新たなユーザインターフェースリストを生成するステップは、
前記第1の端末内のエンベデッドサーバがユニバーサルプラグインプレイ(UPnP)ディスカバリー(SSDP:byebye)メッセージを前記第2の端末に送信するステップと、
前記新たなユーザインターフェースリストを生成した後に、前記新たなユーザインターフェースリストを受信する必要があることを前記第2の端末に通知するために前記第1の端末内のエンベデッドサーバがユニバーサルプラグインプレイ(UPnP)ディスカバリー(SSDP:alive)メッセージを前記第2の端末に送信するステップと
を有することを特徴とする請求項1に記載のユーザインターフェースリストを提供する方法。
【請求項3】
前記新たなユーザインターフェースリストを生成するステップは、
前記第1の端末内のエンベデッドサーバが前記第2の端末と性能マッチングを実行するか又は前記ユーザインターフェースリストを前記第2の端末に提供する履歴を有しない場合に、前記新たなユーザインターフェースリストを生成した後に前記新たなユーザインターフェースリストを受信する必要があることを前記第2の端末に通知するために、前記第1の端末内のエンベデッドサーバがユニバーサルプラグインプレイディスカバリー(SSDP:alive)メッセージを前記第2の端末に送信するステップを有することを特徴とする請求項1に記載のユーザインターフェースリストを提供する方法。
【請求項4】
前記第1の端末内のエンベデッドサーバが前記ユニバーサルプラグインプレイディスカバリー(SSDP:alive)メッセージを前記第2の端末に送信した後に前記第2の端末と性能マッチングを実行するステップをさらに有することを特徴とする請求項2に記載のユーザインターフェースリストを提供する方法。
【請求項5】
前記第1の端末内のエンベデッドサーバが前記ユニバーサルプラグインプレイディスカバリー(SSDP:alive)メッセージを前記第2の端末に送信した後に前記第2の端末と性能マッチングを実行するステップをさらに有することを特徴とする請求項3に記載のユーザインターフェースリストを提供する方法。
【請求項6】
遠隔ユーザインターフェース(UI)システムにおけるユーザインターフェースリストを提供する端末装置であって、
遠隔サーバからダウンロードされたアプリケーションを含むブラウザーと、
前記アプリケーションから受信されたメッセージに基づいて、現在のユーザインターフェースリストと前記メッセージに含まれた前記遠隔サーバのユーザインターフェースリストとを結合することにより新たなユーザインターフェースリストを生成し、他の端末からユーザインターフェースリストの要請を受信することに従って前記生成された新たなユーザインターフェースリストを前記他の端末に提供するエンベデッドサーバと
を有することを特徴とする端末装置。
【請求項7】
前記エンベデッドサーバは、前記新たなユーザインターフェースリストを生成した後に、前記新たなユーザインターフェースリストを受信する必要があることを前記他の端末に通知するためにユニバーサルプラグインプレイディスカバリー(SSDP:byebye)メッセージを前記他の端末に送信した後にユニバーサルプラグインプレイディスカバリー(SSDP:alive)メッセージを送信することを特徴とする請求項6に記載の端末装置。
【請求項8】
前記エンベデッドサーバは、前記他の端末と性能マッチングを実行するか又は前記ユーザインターフェースリストを前記他の端末に提供する履歴を有しない場合に、前記新たなユーザインターフェースリストを生成した後に前記新たなユーザインターフェースリストを受信する必要があることを前記他の端末に通知するために、ユニバーサルプラグインプレイディスカバリー(SSDP:alive)メッセージを前記他の端末に送信することを特徴とする請求項6に記載の端末装置。
【請求項9】
前記エンベデッドサーバは、前記ユニバーサルプラグインプレイディスカバリー(SSDP:alive)メッセージを前記他の端末に送信した後に前記他の端末と性能マッチングを実行することを特徴とする請求項6に記載の端末装置。
【請求項10】
前記エンベデッドサーバは、前記ユニバーサルプラグインプレイディスカバリー(SSDP:alive)メッセージを前記他の端末に送信した後に前記他の端末と性能マッチングを実行することを特徴とする請求項7に記載の端末装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2013−512500(P2013−512500A)
【公表日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−541031(P2012−541031)
【出願日】平成22年12月3日(2010.12.3)
【国際出願番号】PCT/KR2010/008632
【国際公開番号】WO2011/068381
【国際公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】