説明

遠隔入力装置

【課題】複雑な処理、制御を必要とせずに、メニュー画面上の選択アイコンから他の選択アイコンにポインタを移動させ易く、操作性に優れた遠隔入力装置を提供する。
【解決手段】遠隔入力装置1は、ポインタ320による選択又は決定で特定の機能を実行する表示メニュー上の特定範囲において、ポインタ320を停止させる位置を境に、ポインタ320に近い領域を、ポインタ320を停止させる位置にポインタ320を引き込む操作方向の力覚を遠隔操作部100に付与する後述する引込力領域とし、ポインタ320に遠い領域を、ポインタ320を停止させる位置にポインタ320を留める操作方向の力覚を遠隔操作部100に付与する後述する係留力領域とする力覚パターンに基づいて操作ノブ120に力覚を付与する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔入力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遠隔入力装置において、操作者によって操作される操作部に操作感を付与するものとして、力覚付与型の遠隔入力装置がある(例えば、特許文献1参照)。この遠隔入力装置は、操作者によって操作される操作部と、操作状態を検出するストローク検出部と、操作部に力覚を付与する力覚発生部と、外部装置と、ストローク検出部より出力されるストローク情報及び外部装置より送信される部品データに基づいて力覚発生部の駆動を制御し、操作部にその操作状態に応じた所定の力覚を付与する制御部とを有して構成されている。
【0003】
この遠隔入力装置によれば、操作者が操作部を操作するときに力覚発生部から操作部に反力が作用するので、その操作状態に応じた操作感が得られる。そして、反力を操作部に付与するための力覚パターンを何段階にも切替えて調整することで操作性の向上を行う構成とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−319173号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に示す遠隔入力装置は、表示画面上に遠隔入力操作される機器の機能に対応した選択ボタンが配置されていても、目標とする選択ボタンへの移動時にオーバーシュートし易く、操作者が注意深くポインタ操作して停止させる必要があり、操作性に改善すべきものがあった。
【0006】
従って、本発明の目的は、複雑な処理、制御を必要とせずに、メニュー画面上の選択ボタンから他の選択ボタンにポインタを移動させ易く、操作性に優れた遠隔入力装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、入力スイッチ、位置検出部、及び2次元駆動部を有し、表示メニューが表示される表示画面上にポインタを表示して遠隔入力操作する遠隔操作部と、前記表示メニューの座標に対応した力覚パターン及び前記ポインタの位置座標に基づく反力を前記遠隔操作部に力覚として付与する駆動部を有する操作制御部と、を備え、前記力覚パターンは、前記ポインタによる選択又は決定で特定の機能を実行する前記表示メニュー上の特定範囲において、前記ポインタを停止させる位置を境に、前記ポインタに近い領域を、前記ポインタを停止させる位置に前記ポインタを引き込む方向の力覚を前記遠隔操作部に付与する引込力領域とし、前記ポインタに遠い領域を、前記ポインタを停止させる位置に前記ポインタを留める方向の力覚を前記遠隔操作部に付与する係留力領域とする遠隔入力装置を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、複雑な処理、制御を必要とせずに、メニュー画面上の選択ボタンから他の選択ボタンにポインタを移動させ易く、操作性に優れた遠隔入力装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係る遠隔入力装置を構成する遠隔操作部が車両のセンターコンソールに装着された場合の斜視図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態に係る遠隔入力装置を構成する遠隔操作部を示す斜視図である。
【図3】図3は、本発明の実施の形態に係る遠隔入力装置の構成ブロック図である。
【図4】図4(a)は、本発明の実施の形態に係る遠隔入力装置における表示部に表示された表示メニューの一例であり、(b)は、その表示メニュー上のアイコンに設定された第1及び第2の領域を示す概略図であり、(c)は、表示メニュー画面に対応するX位置とX方向の引込力レベルFの関係を示す力覚パターンの一例である。
【図5】図5(a)は、本発明の実施の形態に係る遠隔入力装置における表示部に表示されたアイコンとポインタの位置関係を示す概略図であり、(b)は、表示メニュー画面に対応するX位置とX方向の引込力レベルFの関係を示す力覚パターンの一例である。
【図6】図6(a)は、本発明の実施の形態に係る遠隔入力装置における表示部に表示されたアイコンとポインタの位置関係を示す概略図であり、(b)は、表示メニュー画面に対応するX位置とX方向の引込力レベルFの関係を示す力覚パターンの一例である。
【図7】図7(a)は、本発明の実施の形態に係る遠隔入力装置における表示部に表示されたアイコンとポインタの位置関係を示す概略図であり、(b)は、表示メニュー画面に対応するX位置とX方向の引込力レベルFの関係を示す力覚パターンの一例である。
【図8】図8(a)は、本発明の実施の形態に係る遠隔入力装置における表示部に表示されたアイコンとポインタの位置関係を示す概略図であり、(b)は、表示メニュー画面に対応するX位置とX方向の引込力レベルFの関係を示す力覚パターンの一例である。
【図9】図9(a)は、本発明の実施の形態に係る遠隔入力装置における表示部に表示されたアイコンとポインタの位置関係を示す概略図であり、(b)は、表示メニュー画面に対応するX位置とX方向の引込力レベルFの関係を示す力覚パターンの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[実施の形態]
本発明の実施の形態に係る遠隔入力装置1は、入力スイッチ190、位置検出部としてのX軸エンコーダ170とY軸エンコーダ175、及び2次元駆動部としてのX軸モータ150とY軸モータ155を有し、表示メニューが表示される表示画面としての表示部300上へポインタ320を表示して遠隔入力操作する遠隔操作部100と、表示メニューの座標に対応した力覚パターン及びポインタ320の位置座標に基づく反力を遠隔操作部100に力覚として付与する駆動部201を有する操作制御部としての制御ECU(Electronic Control Unit)200と、を備えて概略構成されている。
【0011】
ここで、本実施の形態に係る力覚パターンとは、ポインタ320による選択又は決定で特定の機能を実行する表示メニュー上の特定範囲において、ポインタ320を停止させる位置を境に、ポインタ320に近い領域を、ポインタ320を停止させる位置にポインタ320を引き込む操作方向の力覚を遠隔操作部100に付与する後述する引込力領域とし、ポインタ320に遠い領域を、ポインタ320を停止させる位置にポインタ320を留める操作方向の力覚を遠隔操作部100に付与する後述する係留力領域とするパターンである。また、力覚パターンは、複数のパターンが含まれ、制御ECU200によってポインタ320の位置に応じて適した力覚パターンが選択される。
【0012】
また、力覚とは、被操作体が操作されている方向に抗する反力を被操作体に付加することで、ユーザに被操作体の操作感を与えるものである。
【0013】
特定範囲は、例えば、特定の機能を実行するアイコンが占める領域である。力覚パターンは、この特定範囲における表示メニューに対応して形成された2次元データプロファイルである。具体的には、表示メニューに対応して、X方向、Y方向距離Sと引込力レベルFとの関係(F−S特性)が規定され、力覚パターンとして定義されている。このF−S特性は、後述する記憶部に数値データ、テーブルとして格納され、例えば、制御ECU200によって所定の処理時に適宜参照される。
【0014】
図1は、本発明の実施の形態に係る遠隔入力装置を構成する遠隔操作部が車両のセンターコンソールに装着された場合の斜視図である。運転席5の左方で車両の中央付近に遠隔操作部100が設けられたセンターコンソール6が配置され、インスツルメントパネル8でステアリング7の左方、ユーザから視認できる位置に表示部300が設けられている。遠隔操作部100の設置場所は、センターコンソール6に限定されず、ステアリング7やユーザの手が無理なく届く範囲である。
【0015】
図2は、本発明の実施の形態に係る遠隔入力装置を構成する遠隔操作部を示す斜視図である。遠隔操作部100には、ベース110及びベース110を覆うカバー111と、ユーザが操作できるようにこのカバー111から突出して取付けられた操作ノブ120が設けられている。この操作ノブ120は、ベース110に取付けられたXY球面軸受124に一端が支持されたノブシャフト125に取り付けられている。
【0016】
X方向にはノブシャフト125と当接しY方向にはノブシャフト125と摺動するX方向へスライド移動可能なXキャリッジ140と、Xキャリッジ140と直交しY方向にはノブシャフト125と当接しX方向にはノブシャフト125と摺動するY方向へスライド移動可能なYキャリッジ145により、2次元スライド機構が構成されている。操作ノブ120のXY操作により、ノブシャフト125はこの2次元スライド機構をX方向及びY方向に移動させる。
【0017】
一方、Xキャリッジ140、Yキャリッジ145は、それぞれの両端がX軸スライドガイド180とY軸スライドガイド185にそれぞれ支持されている。それぞれの一端側にはX軸ラックギア130、Y軸ラックギア135が取付けられており、このラックギアはベース110側に装着されたX軸モータ150、Y軸モータ155と結合して、各モータから力覚パターンに基づいた反力を受ける。
【0018】
上記の反力は、2次元スライド機構及びノブシャフト125を介してX軸モータ150、Y軸モータ155からの力を操作ノブ120に作用させて反力を呈示する。すなわち、遠隔操作部100に対して力覚制御を行い、ユーザが操作ノブ120を操作する際に適度な操作感覚を付与する。
【0019】
図3は、本発明の実施の形態に係る遠隔入力装置の構成ブロック図である。遠隔操作部100は、入力スイッチ190、位置検出部としてのX軸エンコーダ170とY軸エンコーダ175、及び2次元駆動部としてのX軸モータ150とY軸モータ155を備える。入力スイッチ190、X軸エンコーダ170、Y軸エンコーダ175、及び、X軸モータ150、Y軸モータ155は、いずれも制御ECU200と接続されている。
【0020】
入力スイッチ190は、操作ノブ120の押圧操作によりスイッチONされて、制御ECU200にスイッチ信号を出力する。また、X軸エンコーダ170とY軸エンコーダ175は、操作ノブ120のXY操作によるX方向移動信号及びY方向移動信号を制御ECU200に出力する。一方、X軸モータ150、Y軸モータ155には、制御ECU200から力覚制御のための駆動電流が供給される。
【0021】
制御ECU200は、例えば、判断処理を行なうマイコン(CPU;Central Processing Unit)と、演算処理の作業領域としてのRAM(Random Access Memory)と、処理演算プログラム、メニュー画面の位置データ、力覚付与のための複数の力覚パターン等を記憶しておく記憶部と、X軸モータ150とY軸モータ155をドライブするための駆動部201を備えて概略構成されている。この制御ECU200は、車両通信バス400を介して表示部300に接続され、メニュー画面の位置データに基づいて表示部300にメニュー表示を行なうと共に、操作ノブ120のXY操作によるポインタを表示部300に表示する。
【0022】
また、制御ECU200は、CAN(Controller Area Network)通信等の車載LAN(Local Area Network)の車両通信バス400を介して制御対象機器、例えば、カーナビ装置401、エアコン装置402等と接続されている。これにより、表示部300に表示されたメニュー表示に対する遠隔操作部100の操作に基づいて、車両通信バス400を介して制御対象機器、例えば、カーナビ装置401、エアコン装置402等が遠隔制御される。
【0023】
(ポインタ320がアイコン311の左側に位置する際の力覚パターンについて)
図4(a)は、本発明の実施の形態に係る遠隔入力装置における表示部に表示された表示メニューの一例であり、(b)は、その表示メニュー上のアイコンに設定された第1及び第2の領域を示す概略図であり、(c)は、表示メニュー画面に対応するX位置とX方向の引込力レベルFの関係を示す力覚パターンの一例である。図4(c)における引込力レベルは、後述する図5(b)〜図9(b)において、遠隔操作部100の操作ノブ120に付与される、ポインタ320を右側に引き込むような力覚(引込力)をF〜F、左側に引き込むような力覚(係留力)をF−1〜F−3としている。以下では、ポインタ320がアイコン311の左側に位置する際の力覚パターンについて説明する。
【0024】
図4(a)において、左上に原点Oをとり、右方向にX軸、下方向にY軸とする。表示メニュー310の中央部付近には、エアコン装置402の特定範囲としてのアイコン311〜313が表示されている。このアイコン311〜313は、例えば、同じ形状を有している。なお、本実施の形態における特定範囲は、長方形状を有するアイコン311〜313としてX軸と平行方向に並ぶが、これに限定されず、アイコンの数、アイコンの形状、アイコンの配置等は自由である。
【0025】
アイコン311〜313は、例えば、ポインタ320による選択又は決定によってエアコン装置402の動作を切り替えるものである。ポインタ320による選択又は決定によって、アイコン311は、例えば、エアコン装置402のファンの低速動作に切り替わり、アイコン312は中速動作に切り替わり、アイコン313は高速動作に切り替わる。
【0026】
ここで、ポインタ320による選択又は決定は、例えば、操作ノブ120に対するプッシュ操作によってなされる。このプッシュ操作により、入力スイッチ190がオンされ、入力スイッチ190は、制御ECU200にプッシュ操作信号を出力する。制御ECU200は、例えば、取得したプッシュ操作信号及びポインタ320の座標に基づいてエアコン装置402の動作を切り替える。
【0027】
またアイコン311は、図4(b)に示すように、ポインタ320を停止させる位置を境に、引込領域としての第1の領域311aと、係留領域としての第2の領域311bとに分けられている。同様に、アイコン312は、ポインタ320を停止させる位置を境に、引込力領域としての第1の領域312aと、係留領域としての第2の領域312bとに分けられている。アイコン313は、ポインタ320を停止させる位置を境に、引込力領域としての第1の領域313aと、係留領域としての第2の領域313bとに分けられている。なお、本実施の形態において、引込領域と係留領域との境は、ポインタ320を停止させる位置であるアイコンの中心としたが、これに限定されず、用途に応じて中心からずれても良いし、複数設定されても良い。
【0028】
なお、図4(c)に示す力覚パターンは、ポインタ320が図4(a)及び(b)に示すように、アイコン311の左側に位置する場合のパターンを示している。また、この力覚パターンは、図4(c)に示すように、第1のパターン314、第2のパターン315及び第3のパターン316から概略構成されている。ここで、ポインタ320の移動速度がゼロ、又は移動方向の変化が、所定の時間(例えば、0.5秒。)継続した場合は、制御ECU200によって別の力覚パターンへと変更される。変更された力覚パターンについては、後述する。
【0029】
この第1の領域311a〜313aは、ポインタ320が、アイコン311〜313の左側から右側に移動する際、各アイコン311〜313の中心にポインタ320を引き込むような力覚が発生する領域である。
【0030】
第1の領域311aでは、図4(c)に示すように、座標X〜X間において引込力レベルがF−1であり、座標Xにおいて引込力レベルがゼロである。これは、ポインタ320が第1の領域311aの左側から入ってきたとき、アイコン311の中心に向けてポインタ320を引き込むような力覚が生じることを示している。なお、この座標X〜X間、X〜X間、並びにX〜X10間は、引込力レベルが一定の値を取るが、これに限定されず、例えば、アイコンの中心に引き込む力が、Xの引込力レベル>Xの引込力レベル、Xの引込力レベル>Xの引込力レベル、及びXの引込力レベル>X10の引込力レベルであっても良い。
【0031】
また、第1の領域311aにおける座標X〜X間では、引込力レベルF−1からゼロまで変化している。この引込力レベルの変化は、引込力レベルが一定である場合よりも、良好な操作感を作り出す。
【0032】
第2の領域311bでは、図4(c)に示すように、座標X〜X間において引込力レベルがFである。つまり、第2の領域311b内では、左側にポインタ320を引き込む一定の力覚が生じることを示している。この座標Xにおける第1の領域311a側の引込力レベルゼロから第2の領域311b側の引込力レベルFの変化によって、第1の領域311a側から第2の領域311b側へのポインタ320の移動が阻害される。この移動の阻害は、例えば、第2の領域311b側に壁があるような力覚を発生させることで実現され、ポインタ320がアイコン311の中心を通過することを防止している。
【0033】
第1のパターン314は、この第1及び第2の領域311a、311bにおける力覚パターンから構成されている。
【0034】
アイコン312の第1の領域312aでは、図4(c)に示すように、座標X〜X間において引込力レベルがF−2であり、座標Xにおいて引込力レベルがゼロである。これは、ポインタ320が、アイコン311の第1の領域311aの左側から入り、第2の領域311bを通り過ぎてアイコン312の第1の領域312aの左側から入ったとき、アイコン312の中心に向けてポインタ320を引き込む力覚が生じることを示している。
【0035】
第1の領域312aにおける座標X〜X間では、引込力レベルがF−2からゼロまで変化している。この引込力レベルの変化は、引込力レベルが一定である場合よりも、良好な操作感を作り出す。
【0036】
第2の領域312bでは、図4(c)に示すように、座標X〜X間において引込力レベルがFである。つまり、第2の領域312b内では、左側にポインタ320を引き込む一定の力覚が生じることを示している。この座標Xにおける第1の領域312a側の引込力レベルゼロから第2の領域312b側の引込力レベルFの変化によって、第1の領域312a側から第2の領域312b側へのポインタ320の移動が阻害される。この移動の阻害は、例えば、第2の領域312b側に壁があるような力覚を発生させることで実現され、ポインタ320がアイコン312の中心を通過することを防止している。
【0037】
第2のパターン315は、この第1及び第2の領域312a、312bにおける力覚パターンから構成されている。
【0038】
アイコン313の第1の領域313aでは、図4(c)に示すように、座標X〜X10間において引込力レベルがF−3であり、座標X11において引込力レベルがゼロである。これは、ポインタ320が、アイコン311の第1の領域311aの左側から入り、第2の領域311b、第1の領域312a及び第2の領域312bを通り過ぎてアイコン313の第1の領域313aに左側から入ったとき、アイコン313の中心に向けてポインタ320を引き込む力覚が生じることを示している。
【0039】
また、第1の領域313aにおける座標X10〜X11間では、引込力レベルF−3からゼロまで変化している。この引込力レベルの変化は、引込力レベルが一定である場合よりも、良好な操作感を作り出す。
【0040】
第2の領域313bでは、図4(c)に示すように、座標X11〜X12間において引込力レベルがFである。つまり、第2の領域313b内では、左側にポインタ320を引き込む一定の力覚が生じることを示している。この座標X11における第1の領域313a側の引込力レベルゼロから第2の領域313b側の引込力レベルFの変化によって、第1の領域313a側から第2の領域313b側へのポインタ320の移動が阻害される。この移動の阻害は、例えば、第2の領域313b側に壁があるような力覚を発生させることで実現され、ポインタ320がアイコン313の中心を通過することを防止している。
【0041】
第3のパターン316は、この第1及び第2の領域313a、313bにおける力覚パターンから構成されている。
【0042】
上記のように、ポインタ320がアイコン311の左側から右側に移動する際の力覚パターンは、図4(c)に示すように、ポインタ320からの距離が遠くなるにつれて、第1の領域311a〜313aで操作ノブ120に付与される力覚が、徐々に大きくなる。また、この力覚パターンは、ポインタ320からの距離が遠くなるにつれて、第2の領域311b〜313bで操作ノブ120に付与される力覚が、徐々に大きくなる。
【0043】
言い換えるなら、力覚パターンは、複数のアイコンのそれぞれの第1の領域における引込力、及びそれぞれの第2の領域における係留力を、ポインタ320と複数のアイコンのそれぞれとの距離が離れるにつれて大きくするパターンである。
【0044】
この力覚パターンは、例えば、ユーザがアイコン311ではなく、アイコン313をポインタ320で示す操作を行うとき、アイコン311及び312における引込力レベルを、アイコン313における引込力レベルよりも小さくすることにより、操作ノブ120に付与される力覚により、意図しない不自然な操作となることを防止している。
【0045】
つまり、図4(c)に示すように、ユーザにより操作ノブ120に付加される右方向の操作力が、引込力レベルFよりも小さいとき、操作ノブ120に付与される力覚により、アイコン311の中心にポインタ320を停止させ易くなる。また、右方向の操作力が、引込力レベルF〜Fの間の大きさであるとき、操作ノブ120に付与される力覚により、アイコン312の中心にポインタ320を停止させ易くなる。さらに、右方向の操作力が、引込力レベルF〜Fの間の大きさであるとき、操作ノブ120に付与される力覚により、アイコン313の中心にポインタ320を停止させ易くなる。
【0046】
ここで、操作力とは、ユーザが操作ノブ120に対して付加した力を、X軸及びY軸エンコーダ170、175によって変換したものである。なお、操作力は、力覚パターンに基づいてX軸及びY軸モータ150、155によって発生する反力に抗する力を、X軸及びY軸モータ150、155に流れる電流を測定することによって測定し、操作力に変換したものであっても良い。
【0047】
(ポインタ320がアイコン311の第2の領域311bに位置する際の力覚パターンについて)
図5(a)は、本発明の実施の形態に係る遠隔入力装置における表示部に表示されたアイコンとポインタの位置関係を示す概略図であり、(b)は、表示メニュー画面に対応するX位置とX方向の引込力レベルFの関係を示す力覚パターンの一例である。以下では、図5(a)に示すように、ポインタ320がアイコン311の第2の領域311bに位置する際の力覚パターンについて説明する。
【0048】
この力覚パターンは、図5(b)に示すように、第4のパターン317と、第1のパターン314と、第2のパターン315と、を備えて概略構成されている。
【0049】
この第4のパターン317は、第1のパターン314の中心を軸として180°回転させた形状を有している。
【0050】
第1の領域311aでは、図5(b)に示すように、座標X20〜X21間において引込力レベルがF−1で一定である。この座標X21における第2の領域311b側の引込力レベルゼロから第1の領域311a側の引込力レベルF−1の変化によって、第2の領域311b側から第1の領域311a側へのポインタ320の移動が阻害される。この移動の阻害は、例えば、第1の領域311a側に壁があるような力覚を発生させることで実現され、ポインタ320がアイコン311の中心を通過することを防止している。
【0051】
また、第2の領域311bにおける座標X21〜X22間では、引込力レベルゼロからFまで変化している。この引込力レベルの変化は、引込力レベルが一定である場合よりも、良好な操作感を作り出す。さらに、第2の領域311bにおける座標X22〜X23間では、引込力レベルがFで一定である。
【0052】
アイコン312の第1の領域312aでは、図5(b)に示すように、座標X24〜X25間において引込力レベルがF−1で一定である。また、第1の領域312aにおける座標X25〜X26間では、引込力レベルF−1からゼロまで変化している。この引込力レベルの変化は、引込力レベルが一定である場合よりも、良好な操作感を作り出す。
【0053】
第2の領域312bでは、図5(b)に示すように、座標X26〜X27間において引込力レベルがFで一定である。この座標X26における第1の領域312a側の引込力レベルゼロから第2の領域312b側の引込力レベルFの変化によって、第1の領域312a側から第2の領域312b側へのポインタ320の移動が阻害される。この移動の阻害は、例えば、第2の領域312b側に壁があるような力覚を発生させることで実現され、ポインタ320がアイコン312の中心を通過することを防止している。
【0054】
また、アイコン313の第1の領域313aでは、図5(b)に示すように、座標X28〜X29間において引込力レベルがF−2であり、座標X30において引込力レベルがゼロである。これは、ポインタ320が、アイコン313の第1の領域313aに左側から入ったとき、アイコン313の中心に向けてポインタ320を引き込む力覚が生じることを示している。
【0055】
また、第1の領域313aにおける座標X29〜X30間では、引込力レベルF−2からゼロまで変化している。この引込力レベルの変化は、引込力レベルが一定である場合よりも、良好な操作感を作り出す。
【0056】
第2の領域313bでは、図5(b)に示すように、座標X30〜X31間において引込力レベルがFで一定である。この座標X30における第1の領域313a側の引込力レベルゼロから第2の領域313b側の引込力レベルFの変化によって、第1の領域313a側から第2の領域313b側へのポインタ320の移動が阻害される。この移動の阻害は、例えば、第2の領域313b側に壁があるような力覚を発生させることで実現され、ポインタ320がアイコン313の中心を通過することを防止している。
【0057】
つまり、図5(b)に示すように、ユーザにより操作ノブ120に付加される右方向の操作力が、引込力レベルFよりも小さいとき、操作ノブ120に付与される力覚により、アイコン311の中心にポインタ320を停止させ易くなる。また、右方向の操作力が、引込力レベルF〜Fの間の大きさであるとき、操作ノブ120に付与される力覚により、アイコン313の中心にポインタ320を停止させ易くなる。さらに、右方向の操作力が、引込力レベルFより大きく、アイコン312の第1の領域312aにおいて引込力レベルFより小さいとき、操作ノブ120に付与される力覚により、アイコン312の中心にポインタ320を停止させ易くなる。
【0058】
またさらに、右方向の操作力が、引込力レベルF〜Fの間の大きさであるとき、アイコン313の中心にポインタ320が引き込まれて停止する。そして、右方向の操作力が、引込力レベルF以上の大きさであるとき、アイコン313の外にポインタ320は移動する。
【0059】
(ポインタ320がアイコン311、312の間に位置する際の力覚パターンについて)
図6(a)は、本発明の実施の形態に係る遠隔入力装置における表示部に表示されたアイコンとポインタの位置関係を示す概略図であり、(b)は、表示メニュー画面に対応するX位置とX方向の引込力レベルFの関係を示す力覚パターンの一例である。以下では、図6(a)に示すように、ポインタ320がアイコン311とアイコン312の間に位置する際の力覚パターンについて説明する。
【0060】
図6(b)に示す力覚パターンは、図5(b)に示す力覚パターンと同じであり、第4のパターン317と、第1のパターン314と、第2のパターン315と、を備えて概略構成されている。この力覚パターンは、上記の図5(b)に示す力覚パターンに基づく力覚を操作ノブ120に付与する。
【0061】
(ポインタ320がアイコン312の第2の領域312bに位置する際の力覚パターンについて)
図7(a)は、本発明の実施の形態に係る遠隔入力装置における表示部に表示されたアイコンとポインタの位置関係を示す概略図であり、(b)は、表示メニュー画面に対応するX位置とX方向の引込力レベルFの関係を示す力覚パターンの一例である。以下では、図7(a)に示すように、ポインタ320がアイコン312の第2の領域312bに位置する際の力覚パターンについて説明する。
【0062】
この力覚パターンは、図7(b)に示すように、第5のパターン318と、第4のパターン317と、第1のパターン314と、を備えて概略構成されている。
【0063】
この第5のパターン318は、第2のパターン315の中心を軸として180°回転させた形状を有している。
【0064】
アイコン311の第1の領域311aでは、図7(b)に示すように、座標X40〜X41間において引込力レベルがF−2で一定である。この座標X41における第2の領域311b側の引込力レベルゼロから第1の領域311a側の引込力レベルF−2の変化によって、第2の領域311b側から第1の領域311a側へのポインタ320の移動が阻害される。この移動の阻害は、例えば、第1の領域311a側に壁があるような力覚を発生させることで実現され、ポインタ320がアイコン311の中心を通過することを防止している。
【0065】
また、第2の領域311bにおける座標X41〜X42間では、引込力レベルゼロからFまで変化している。この引込力レベルの変化は、引込力レベルが一定である場合よりも、良好な操作感を作り出す。さらに、第2の領域311bにおける座標X42〜X43間では、引込力レベルがFで一定である。
【0066】
アイコン312の第1及び第2の領域312a、312bでは、図7(b)に示すように、座標X44〜X47間は、第4のパターン317と同様の力覚を操作ノブ120に付与する。
【0067】
また、アイコン313の第1及び第2の領域313a、313bでは、図7(b)に示すように、座標X48〜X51間は、第1のパターン314と同様の力覚を操作ノブ120に付与する。
【0068】
つまり、図7(b)に示すように、ユーザにより操作ノブ120に付加される右方向の操作力が、引込力レベルFよりも小さいとき、操作ノブ120に付与される力覚により、アイコン312の中心にポインタ320を停止させ易くなる。また、右方向の操作力が、第2の領域312bにおいて引込力レベルFより大きく、アイコン313の第1の領域313aにおいて引込力レベルFより小さいとき、操作ノブ120に付与される力覚により、アイコン313の中心にポインタ320を停止させ易くなる。
【0069】
またさらに、左方向の操作力が、引込力レベルF〜Fの間の大きさであるとき、アイコン311の中心にポインタ320が引き込まれて停止する。そして、左方向の操作力が、引込力レベルFより小さいとき、アイコン312の中心にポインタ320が引き込まれて停止する。
【0070】
(ポインタ320がアイコン312、313の間に位置する際の力覚パターンについて)
図8(a)は、本発明の実施の形態に係る遠隔入力装置における表示部に表示されたアイコンとポインタの位置関係を示す概略図であり、(b)は、表示メニュー画面に対応するX位置とX方向の引込力レベルFの関係を示す力覚パターンの一例である。以下では、図8(a)に示すように、ポインタ320がアイコン312とアイコン313の間に位置する際の力覚パターンについて説明する。
【0071】
図8(b)に示す力覚パターンは、図7(b)に示す力覚パターンと同じであり、第5のパターン318と、第4のパターン317と、第1のパターン314と、を備えて概略構成されている。この力覚パターンは、上記の図7(b)に示す力覚パターンに基づく力覚を操作ノブ120に付与する。
【0072】
(ポインタ320がアイコン313の右側に位置する際の力覚パターンについて)
図9(a)は、本発明の実施の形態に係る遠隔入力装置における表示部に表示されたアイコンとポインタの位置関係を示す概略図であり、(b)は、表示メニュー画面に対応するX位置とX方向の引込力レベルFの関係を示す力覚パターンの一例である。以下では、図9(a)に示すように、ポインタ320がアイコン313の右側に位置する際の力覚パターンについて説明する。
【0073】
この力覚パターンは、図9(b)に示すように、第6のパターン319と、第5のパターン318と、第4のパターン317と、を備えて概略構成されている。
【0074】
この第6のパターン319は、第3のパターン316の中心を軸として180°回転させた形状を有している。
【0075】
アイコン311の第1の領域311aでは、図9(b)に示すように、座標X60〜X61間において引込力レベルがF−3で一定である。この座標X61における第2の領域311b側の引込力レベルゼロから第1の領域311a側の引込力レベルF−3の変化によって、第2の領域311b側から第1の領域311a側へのポインタ320の移動が阻害される。この移動の阻害は、例えば、第1の領域311a側に壁があるような力覚を発生させることで実現され、ポインタ320がアイコン311の中心を通過することを防止している。
【0076】
また、第2の領域311bにおける座標X61〜X62間では、引込力レベルゼロからFまで変化している。この引込力レベルの変化は、引込力レベルが一定である場合よりも、良好な操作感を作り出す。さらに、第2の領域311bにおける座標X62〜X63間では、引込力レベルがFで一定である。
【0077】
アイコン312の第1及び第2の領域312a、312bでは、図9(b)に示すように、座標X64〜X67間は、第5のパターン318と同様の力覚を操作ノブ120に付与する。
【0078】
また、アイコン313の第1及び第2の領域313a、313bでは、図9(b)に示すように、座標X68〜X71間は、第4のパターン317と同様の力覚を操作ノブ120に付与する。
【0079】
つまり、図9(b)に示すように、ユーザにより操作ノブ120に付加される左方向の操作力が、引込力レベルFよりも小さいとき、操作ノブ120に付与される力覚により、アイコン313の中心にポインタ320を停止させ易くなる。また、左方向の操作力が、引込力レベルF〜Fの間の大きさであるとき、操作ノブ120に付与される力覚により、アイコン312の中心にポインタ320を停止させ易くなる。さらに、左方向の操作力が、引込力レベルF〜Fの間の大きさであるとき、操作ノブ120に付与される力覚により、アイコン311の中心にポインタ320を停止させ易くなる。
【0080】
以下に、遠隔入力装置1の動作について各図を参照しながら説明する。
【0081】
(動作)
図4(a)に示す、アイコン311の左側に位置するポインタ320を用いて、アイコン312を選択する動作について説明する。
【0082】
ユーザは、表示部300に表示された表示メニュー310のアイコン312を選択するため、操作ノブ120を、ポインタ320が右側に移動するように操作する。
【0083】
制御ECU200は、X軸及びY軸エンコーダ170、175から出力された信号に基づいて、ポインタ320を移動させる制御信号を生成して表示部300を制御する。
【0084】
また、制御ECU200は、ユーザが操作する前のポインタ320の位置に基づいて力覚パターンを選択する。制御ECU200の駆動部201は、選択された力覚パターンに基づいてX軸及びY軸モータ150、155を制御し、力覚パターンに基づく力覚を、操作ノブ120を介してユーザに伝える。
【0085】
ユーザは、例えば、引込力レベルF〜Fの間の操作力で操作ノブ120を操作するとき、アイコン311の第1の領域311aでは、操作方向に操作ノブ120がアシストされるような力覚を感じる。この力覚は、力覚パターンに従って、一定の大きさを保った後、徐々に小さくなる。
【0086】
続いて、ユーザは、第1の領域311aと第2の領域311bの境界では、操作方向とは逆方向の一定の大きさの力覚を感じ、力覚が付与されない座標X〜X間では、力覚を感じない。
【0087】
続いて、ユーザは、アイコン312の第1の領域312aでは、第1の領域311aで感じたよりも大きい、アシストされるような力覚を感じる。この力覚は、力覚パターンに従って、一定の大きさを保った後、徐々に小さくなる。
【0088】
続いて、ユーザは、第1の領域312aと第2の領域312bの境界では、操作力よりも大きい力覚が付与されるため、壁のような力覚を感じる。ユーザは、壁のような力覚を感じることで、アイコン312の中心にポインタ320が到達したことを認識し、操作を停止する。
【0089】
(実施の形態の効果)
本発明の実施の形態による遠隔入力装置1によれば、複雑な処理、制御を必要とせずに、メニュー画面上のアイコンから他のアイコンにポインタ320を移動させるための操作がし易い。また、遠隔入力装置1は、力覚パターンが一定である入力装置と比べて、ユーザが感じる力覚が自然で操作性に優れている。
【0090】
遠隔入力装置1は、力覚パターンに基づく引込力が、ポインタ320から離れるにつれて大きくなるので、ユーザは、ポインタ320が目的のアイコンを通過したことを認識し易く、素早く操作方向を変更し、目的のアイコンの中心にポインタ320を移動させることができる。
【0091】
遠隔入力装置1は、操作ノブ120を介してユーザに力覚を付与するので、ユーザは、操作ノブ120等に視線移動することなく、操作することができる。また、遠隔入力装置1は、ユーザに的確な力覚を付与するので、誤操作によるポインタ320のオーバーシュートが発生し難い。
【0092】
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されず、本発明の技術思想を逸脱あるいは変更しない範囲内で種々の変形及び組み合わせが可能である。
【0093】
例えば、遠隔入力装置1は、例えば、その一部がソフトウエア上で実行されても良い。
【0094】
例えば、上記の実施の形態においては、X軸方向の力覚パターンについて説明したが、Y軸方向の力覚パターンもX軸方向の力覚パターンと同様に設定されても良い。また、例えば、ポインタ320の移動の方向に基づいてX軸方向又はY軸方向への移動方向を検出し、その結果に基づいて力覚パターンを設定しても良い。
【符号の説明】
【0095】
1…遠隔入力装置、5…運転席、6…センターコンソール、7…ステアリング、8…インスツルメントパネル、100…遠隔操作部、110…ベース、111…カバー、120…操作ノブ、124…XY球面軸受、125…ノブシャフト、130…X軸ラックギア、135…Y軸ラックギア、140…Xキャリッジ、145…Yキャリッジ、150…X軸モータ、155…Y軸モータ、170…X軸エンコーダ、175…Y軸エンコーダ、180…X軸スライドガイド、185…Y軸スライドガイド、190…入力スイッチ、200…制御ECU、201…駆動部、300…表示部、310…表示メニュー、311…アイコン、311a…第1の領域、311b…第2の領域、312…アイコン、312a…第1の領域、312b…第2の領域、313…アイコン、313a…第1の領域、313b…第2の領域、314…第1のパターン、315…第2のパターン、316…第3のパターン、317…第4のパターン、318…第5のパターン、319…第6のパターン、320…ポインタ、400…車両通信バス、401…カーナビ装置、402…エアコン装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力スイッチ、位置検出部、及び2次元駆動部を有し、表示メニューが表示される表示画面上にポインタを表示して遠隔入力操作する遠隔操作部と、
前記表示メニューの座標に対応した力覚パターン及び前記ポインタの位置座標に基づく反力を前記遠隔操作部に力覚として付与する駆動部を有する操作制御部と、
を備え、
前記力覚パターンは、前記ポインタによる選択又は決定で特定の機能を実行する前記表示メニュー上の特定範囲において、前記ポインタを停止させる位置を境に、前記ポインタに近い領域を、前記ポインタを停止させる位置に前記ポインタを引き込む方向の力覚を前記遠隔操作部に付与する引込力領域とし、前記ポインタに遠い領域を、前記ポインタを停止させる位置に前記ポインタを留める方向の力覚を前記遠隔操作部に付与する係留力領域とする遠隔入力装置。
【請求項2】
前記力覚パターンは、複数の特定範囲のそれぞれの引込領域における引込力、及びそれぞれの係留力領域における係留力を、前記ポインタと前記複数の特定領域のそれぞれとの距離が離れるにつれて大きくする請求項1に記載の遠隔入力装置。
【請求項3】
前記操作制御部は、前記位置検出部により検出される前記ポインタの停止、又は前記ポインタの移動方向の変化に基づいて前記力覚パターンを変更する請求項2に記載の遠隔入力装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−164896(P2011−164896A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−26534(P2010−26534)
【出願日】平成22年2月9日(2010.2.9)
【出願人】(000003551)株式会社東海理化電機製作所 (3,198)
【Fターム(参考)】