説明

遠隔形質モニタシステム

【課題】インプラント可能センサ(例えば、皮下または経皮センサ)の遠隔測定セットとモニタ接続装置とを改良し、上記の制約を実際上なくすることである。
【解決手段】遠隔形質モニタシステムが遠隔に配置されたデータ受信装置と、ユーザの形質を示す信号を発生するセンサと、トランスミッタ装置とを備える。前記トランスミッタ装置はハウジングと、センサコネクタと、プロセッサと、トランスミッタとを備える。トランスミッタはセンサから信号を受信し、処理された信号を遠隔に配置されたデータ受信装置にワイヤレスで送信する。センサに接続されたプロセッサはセンサからの信号を処理し、遠隔に配置されたデータ受信装置に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に、遠隔測定される皮下センサ装置に関し、特に、ユーザ体内に選択された部位に挿入されたインプラント可能の皮下センサセットと遠隔に置かれた形質モニタとの間をワイヤレス通信する装置と方法に関する。
【背景技術】
【0002】
(関連出願)
本出願は、1998年10月8日出願の米国特許暫定出願第60/103,812号と1999年8月19日出願の米国特許出願第09/377,472号に基づいて優先権を主張し、これらを参考文献として特に本明細書に引用する。
【0003】
長年、多岐にわたるインプラント可能の電気化学センサが開発され、患者の血中の特定の作用物質や組成を検出および/または定量するのに用いられている。例えば、グルコースセンサが開発され、糖尿病患者の血糖値を得るのに用いられている。このような値は、患者に普通インシュリンを定期的に投与する処置法をモニタおよび/または調整するのに有用である。従って、血糖値を測定して、外部型の半自動薬液注入ポンプやインプラント可能の自動薬液注入ポンプを用いれば、医学療法が改良される。前者のタイプは、特許文献1、特許文献2に大略記載され、後者のポンプは特許文献3に大略記載されているので、これらの特許を参考文献として本明細書に引用する。
【0004】
一般に、小型のフレキシブルな電気化学センサを用いれば、長期にわたって定期的な測定値が得られる。一形式では、フレキシブルな皮下センサは薄膜マスク技法で形成される。ポリイミドシートのような材質のフレキシブルな絶縁層の間に細長いセンサを包み込めば、薄膜状の導電性エレメントが得られる。普通、このような薄膜センサの一端には複数の電極があって、ユーザの内分泌液や血液などに皮下で露出し、対応する他端には複数の導電接点が露出し、この便利な外部電気接続部からワイヤまたはケーブルを経由して好適なモニタ装置に接続される。典型的な薄膜センサは、本発明者らの米国特許第5,390,671号、第5,391,250号、第5,482,473号、第5,586,553号に記載されているので、参考文献として引用する。米国特許第5,299,571号も参照のこと。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第4,562,751号公報
【特許文献2】米国特許第4,685,903号公報
【特許文献3】米国特許第4,573,994号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
インプラント可能センサ使用の欠点は、インプラント可能センサセットとモニタとの間の接続をワイヤを用いて行うことから生ずる。ワイヤやケーブルを用いることは、薬液を注入するための挿入セットと管とを備える外部注入ポンプを既に使用しているユーザにとっては、更に不便さが増す。また、センサ装置に好ましい部位は形質モニタにワイヤやケーブルで接続するには不便な部位のこともある。インプラント可能のポンプから見れば、ワイヤやケーブルは、外部ワイヤやケーブルは要らないという内部装置の利点そのものを失わせるものである。注入ポンプを必ずしも用いないタイプ2の糖尿病患者にとっては、ケーブル使用は不便なことと思えるので、そのようなセンサ装置を使用しなくなるおそれもある。更に、ワイヤやケーブルを使用すると、モニタの設置位置が制約される。ワイヤやケーブルの一番長い長さより遠くにはモニタを設置できない。従ってユーザは通常、モニタを身体につけていなければならず、問題が起こりやすい。例えば、睡眠のためにモニタを外すことは困難なこともある。睡眠中に通常生ずる寝返りの際にセンサとモニタとの間のワイヤに「絡まる」こともある。更に、ユーザが取り扱わなければならない装置(注入ポンプ、カテーテル、センサまでのワイヤ付モニタなど)の接続部が多ければ多いほど、その装置を用いるのが複雑になる。ワイヤやケーブル付きの装置にはすべて困難さが考えられ、実際に起こるので、そのような医療法に喜んで従うユーザは少なくなる。
【0007】
本発明の目的は、インプラント可能センサ(例えば、皮下または経皮センサ)の遠隔測定セットとモニタ接続装置とを改良し、上記の制約を実際上なくすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施の形態の一つでは遠隔形質モニタシステムは、遠隔に配置されるデータ受信装置とユーザーの形質を示す信号を発生するセンサとトランスミッタ装置とを備える。好ましい実施の形態ではトランスミッタ装置は、ハウジングとセンサコネクタとプロセッサとトランスミッタ本体とを備える。トランスミッタ装置内の定電圧装置をセンサコネクタに接続し、センサに電気を供給することができる。センサコネクタはセンサから得られた信号を受ける。プロセッサはセンサコネクタに接続され、遠隔に配置されたデータ受信装置に送るためセンサからの信号を処理する。トランスミッタ本体はプロセッサに接続され、処理された信号を遠隔に配置されたデータ受信装置にワイヤレスで送信する。好ましい実施の形態では、データ受信装置は形質モニタである。しかし、他の実施の形態では、このデータ受信装置は、別の装置へデータを提供するデータ受信装置、RFプログラマー装置、薬液注入装置(例えば、注入ポンプ)などである。
【0009】
特定の実施の形態では、トランスミッタ装置のトランスミッタ本体は、処理された信号をラジオ周波数で伝送する。他の実施の形態では、センサは、皮膚、皮下、腹腔、腹膜の内部に、および/またはこれらを経由してインプラントできる。トランスミッタ装置のセンサコネクタは、センサに接続されているケーブルを備える。また、インプラント可能センサは、形質モニタにワイヤで接続する構造のものを用いることができ、その場合はトランスミッタ装置のセンサコネクタは、そのような構造のインプラント可能センサに接続するように形成される。更に別の実施の形態のトランスミッタ装置は、形質モニタなどからデータや指示を受信する受信装置を備える。
【0010】
トランスミッタ装置(皮下または経皮センサで用いられる時)の実施の形態のハウジングには生体適合性の接着剤が塗着され、ユーザの皮膚表面にハウジングを固定することもできる。好ましくは、トランスミッタ装置のハウジングは直径約3.0インチ(7.6センチメートル)、厚さ0.5インチ(1.3センチメートル)未満である。更にハウジングは、流体中に浸漬された時その流体に耐食性であり、0℃〜50℃の範囲の温度で操作可能で、少なくとも3カ月の操作寿命を有する。センサを完全にインプラントする場合は、センサに接続されるトランスミッタを縫合糸、縫合リングなどで固定することができる。
【0011】
本発明の他の機能および利点は、本発明の多岐にわたる機能を例示する添付の図面を参照して以下の詳細な説明を読めば明白になろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の新規な機能を具現化する皮下センサ挿入セットと形質モニタ遠隔トランスミッタを示す斜視図である。
【図2】図1のライン2−2に大略沿って切断した縦垂直断面拡大図である。
【図3】図1と図2の挿入セットに用いられるスロット付き挿入針の縦断面拡大図である。
【図4】図3のライン4−4に大略沿って切断した横断面拡大図である。
【図5】図3のライン5−5に大略沿って切断した横断面拡大図である。
【図6】図2の円で囲んだ領域に大略対応する部分断面拡大図である。
【図7】図2のライン7−7に大略沿って切断した横断面拡大図である。
【図8A】図1に示される実施の形態の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置の上面図と一部切断図である。
【図8B】図1に示される実施の形態の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置のプリント回路ボードの概略ブロック図である。
【図9】図1に示される形質モニタ遠隔トランスミッタ装置に用いられるメッセージとタイミングフォーマットの実施の形態を示すタイミング図である。
【図10】本発明の実施の形態に用いられる形質モニタの概略ブロック図である。
【図11】図1に示される形質モニタのタイミング図である。
【図12】図10に示される形質モニタの別の一つのタイミング図である。
【図13】本発明の別の一つの実施の形態の形質モニタ遠隔トランスミッタ/センサセットシステムの概略ブロック図である。形質モニタの概略ブロック図である。
【図14】本発明の更に別の一つの実施の形態の形質モニタ遠隔トランスミッタ/形質モニタシステムの概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態の詳細な説明が添付の図面を参照して行われるが、図面の幾つかでは同じ数字は対応する部品を示す。
【0014】
説明図に示されるように、本発明は、遠隔形質モニタと、センサセットと、これに接続されたトランスミッタとによって具現化される。センサセットは皮膚、皮下、腹腔、腹膜の内部に、および/またはこれらを経由してインプラントでき、トランスミッタはセンサセットからデータを形質モニタへ伝送し、身体の形質を決定する。本発明の好ましい実施の形態では、センサセットとモニタは、トランスミッタとモニタとの間にワイヤまたはケーブルを接続しない、あるいは接続を要しないで、ユーザの血液中および/または体液中のグルコース値を測定するものである。しかし、本発明の更に別の実施の形態では、他の作用物質、形質または組成、例えば、ホルモン、コレステロール、薬液濃度、pH、酸素飽和レベル、ウイルス負荷(例えば、HIV)などのレベルを測定するのに用いることができることが認識される。他の実施の形態では、遠隔形質モニタからトランスミッタ装置が受信したデータを用いてセンサセットをプログラムまたは較正する能力を備えることもできるし、あるいはモニタ装置(または受信装置)の所で較正することもできる。本発明の遠隔形質モニタシステムは主に、ヒトの皮下組織に用いるように適応される。しかし、本発明の更に別の実施の形態は、他のタイプの組織、例えば、筋肉、リンパ、内臓組織、血管、動脈などに設置可能であるし、動物の組織にも使用可能である。実施の形態によっては、センサ測定の読みを間欠ベースでも連続ベースでも行うことができる。
【0015】
本発明の好ましい実施の形態の遠隔形質モニタシステム1は、経皮センサセット10,形質モニタ遠隔トランスミッタ装置100,形質モニタ200を備える。経皮センサセット10は、より詳細には以下に説明されるように電極タイプのセンサを用いる。しかし、別の方法の実施の形態では、このシステムは他のタイプのセンサ、例えば、化学ベースまたは光ベースなどのタイプのセンサを用いることができる。更に別の実施の形態では、使用センサは、ユーザの皮膚の外表面に用いるタイプでも皮膚層の下に設置されるタイプでもよい。表面に設置されるセンサの好ましい実施の形態では、皮膚の下側から滲出する内分泌液を用いることになる。形質モニタ遠隔トランスミッタ装置100は普通、データを伝送する能力を備える。しかし、別法の実施の形態では、形質モニタ遠隔トランスミッタ装置100が受信装置などを備え、センサセット10と形質モニタ200との間で双方向通信が行えるようにするのも差し支えない。形質モニタ200は、伝送されたデータを用いて形質の測定を行う。しかし、別法の実施の形態では、形質モニタ200をデータ受信装置、記憶装置、および/またはトランスミッタ装置で置き換え、伝送されたデータの後処理や形質モニタ遠隔トランスミッタ装置100のプログラミングに用いることもできる。
【0016】
更に図13に示されるように、形質モニタ遠隔トランスミッタ装置100と形質モニタ200と共にリレーまたはリピータ4を用いれば、トランスミッタ100を形質モニタ200と共に用いることができる距離を増大することができる。例えば、リレー4を用いれば、遠距離から形質モニタ遠隔トランスミッタ100とセンサセット10とを用いて子供の両親へ情報を伝えることができる。この情報は、子供が就寝時別の部屋にいる時や両親と離れた場所で遊んでいる時に用いることができる。更に別の実施の形態では、リレー4は警報を出す能力を備えることができる。更にリレー4は、センサセット10からのトランスミッタ装置100データや他のデータを遠隔地にいる個人にリレーに接続のモデム経由で形質モニタに発信し、モニタやページャ上にこれをディスプレイする能力を備えることができる。図14に示されるように、モデムまたはワイヤレス接続で通信ライン上を遠隔に配置されるPCまたはラップトップなどのコンピュータ6に通信ステーション8経由でデータをダウンロードすることも可能である。また、実施の形態によっては、通信ステーション8を省略し、コンピュータ6へ直接モデムまたはワイヤレス接続することも可能である。更に他の実施の形態では、形質モニタへではなく、形質モニタ遠隔トランスミッタ100はRFプログラマー装置へデータを伝送する。このRFプログラマー装置は、センサセット10とPC、ラップトップ、通信ステーション、データプロセッサなどとの間のデータ伝送のリレーまたはシャトルとして機能する。更に別の方法では、形質モニタ遠隔トランスミッタ装置100が、通信ステーションやモデムなど遠隔に配置される装置に警報を発し、ヘルプ信号を送ることができる。更に、別の実施の形態では、多重のセンサを同時にモニタする能力を備えさせることもできるし、多重の測定を行うセンサを備えることもできる。
【0017】
形質モニタ遠隔トランスミッタ100の更に別の実施の形態は、プログラミング装置あるいはデータ読み出し装置に直接(ワイヤ)接続する入力ポートを備えて使用し、センサセット10の較正に使用したりもする。ポートは防水性(あるいは耐水性)か、もしくは防水性または耐水性の取り外し可能のカバーを備えていることが好ましい。
【0018】
遠隔形質モニタシステム1(図2を参照)の目的は、外来患者や在宅患者の環境下の処置と管理を優れたものにするためである。例えば、遠隔形質モニタシステム1はグルコース値や低血糖/高血糖警戒値や外来患者の診断値を示すのに用いることができる。これは、医師の監督下の評価ツールとしても有用である。
【0019】
モニタシステム1はモニタのエレクトロニクス部品を二つの別個の装置に分割することによって不便さを取り除ける。一つはインプラント可能センサセット10に付いている形質モニタ遠隔トランスミッタ100と、他はページャのように持ち運べる形質モニタ200(あるいは他の受信装置)に分割するのである。こうすると、ワイヤ接続の装置に較べて幾つかの利点が生ずる。例えば、ユーザはモニタシステム1があることを容易に隠すことができる。衣服の中ではワイヤが見えない(あるいは面倒でない)。このような遠隔通信で接続すると、センサの置き場所を選ぶのにも便利で、フレキシビリティがある。形質モニタ200を保護するのも容易になる。シャワーや運動や就寝時などにはユーザの体から形質モニタ200を外しておくことができる。更に、部品を多重に用いた構成(例えば、トランスミッタ100と形質モニタ200との構成)とすると、アップグレードや取り替えが容易になる。モニタシステム1を全部取り替えなくてもモジュール1個だけなどを変更したり取り替えたりすることができる。更に、部品を多重に用いた構成とすると、製造の経済性を改良することができる。ある部品は、より頻繁に交換しなければならないだろうし、モジュールによっては寸法に対する要求値が異なるだろうし、アセンブリ環境には異なる要求値があるだろうし、改造も他の部品に影響を与えずに行うことができるからである。
【0020】
形質モニタへの形質モニタ遠隔トランスミッタ100は、経皮センサセット10からグルコースデータなどの形質情報を得て、これをワイヤレス遠隔通信経由で形質モニタ200へ伝送し、形質モニタ200は受信したグルコース測定値を表示し、記録する。記録されたデータは形質モニタ200からパソコン、ラップトップなどへダウンロードして詳細なデータ分析を行うことができる。更に別の実施の形態では、この遠隔形質モニタシステム1は病院環境などにも用いることができる。本発明の更に別の実施の形態では、(遠隔トランスミッタ100または形質モニタ200上に)一個または複数個のボタンを設け、データや事象を記憶して置いて後刻に分析、較正することができる。更に、形質モニタへの遠隔トランスミッタ100は伝送をオン/オフするボタンを備え、一時的に伝送中断を求める安全規格や規制を順守することができる。更に他のボタンとしてセンサをオン/オフするボタンを備え、電力を節約したり、センサセット10の初期化を支援することができる。形質モニタ遠隔トランスミッタ100と形質モニタ200とに更に他の医療装置を組み合わせ、共通データネットワークと遠隔計測システムとを通して他の患者データを一緒にすることもできる。
【0021】
経皮センサセット10の他の実施の形態を用いれば、センサセット10の温度をモニタし、この温度を用いてセンサの較正を改良することができる。例えば、グルコースセンサに対しては、酵素反応の活性は既知の温度係数を有することがある。温度と酵素活性との間の関係を用いれば、センサの値を調整し、より正確に実際の形質レベルを反映することができる。温度測定に加えて、酸素飽和レベルもセンサセット10の多くの電極からの信号を測定することによって定めることができる。酸素飽和レベルが一旦定められると、これを用いて酸素飽和レベルの変化に基づくセンサセット10の較正ができ、センサセット10の化学反応に対する酸素の影響が分かる。例えば、酸素レベルが低くなればセンサ感度も低下する。酸素レベルをセンサセット10の較正に用いるには、変化する酸素飽和レベルを調整することによって行える。別法の実施の形態では、温度測定を他の測定値と一緒に用いて、所要のセンサ較正を行うことができる。
【0022】
第1〜7図に示されているように、経皮センサセット10は、ユーザの体の選択された部位の皮下にフレキシブルセンサ12(図2を参照のこと)のアクティブ部分が刺さるようになっている。センサセット10の皮下または経皮部分は、中空で側面にスロットがある挿入針14とカニューレ16を備える。挿入針14は、皮下の注入部位にカニューレ16を迅速かつ容易に皮下挿入するために用いられる。カニューレ16の内部にはセンサ12の検出部分18があり、カニューレ16中に形成された窓22を通じてユーザの体液に一個または複数個の電極20を露出する。皮下に挿入後、挿入針14は引き抜かれ、カニューレ16の方は、検出部分18とセンサ電極20と共に、選択された挿入部位に置かれて残る。
【0023】
好ましい実施の形態では、経皮センサセット10を用いると、ユーザの状態を示す特定の血液パラメータをモニタするのに使われるタイプのフレキシブル薄膜電気化学センサ12を正確に配置することが容易に行われる。好ましくは、センサ12は体中のグルコース値をモニタし、米国特許第4,562,751号、第4,678,408号、第4,685,903号、第4,573,994号に記載されるような外部型またはインプラント型の自動または半自動薬液注入ポンプを一緒に用いて、糖尿病患者に処置するインシュリン投与を管理する。
【0024】
フレキシブル電気化学センサ12の好ましい実施の形態では、ポリイミド製フィルムやシート、また膜のような選ばれた絶縁材の層の間に細長い薄膜伝導体を埋め込んだり填め込んだりしてセンサを製造する薄膜マスク技法に従って構成される。検出部分18の先端のセンサ電極20は絶縁層の一つから露出し、センサ12の検出部分18(つまり,アクティブ部分)が注入箇所の皮下に配置された時患者の血液または他の体液に直接接触する。検出部分18は接続部24(図2を参照)に連なり、接続部24の終点は伝導性の接点パッドなどとなっている。この接点パッドも絶縁層の一つから露出している。別法の実施の形態では、他のタイプ、例えば、化学ベースや光学ベースのインプラント可能センサも用いることができる。
【0025】
この技術分野にて既知であり、また図2に略示されているように、接続部24と接点パッドは普通、センサ電極20から伝えられる信号に応答してユーザの状態をモニタするのに好適なモニタ200へ直接ワイヤで電気的に接続されるように適応している。この汎用タイプのフレキシブル薄膜センサの詳細な説明は米国特許第5,391,250号「薄膜センサ製造法(METHOD OF FABRICATION THIN FILM SENSORS)」に見出されるので、この特許を本明細書に参考文献として引用する。接続部24は、モニタ200や形質モニタ遠隔トランスミッタ100へ接続ブロック28(または同等品)で電気的に接続するのが便利であるが、それは米国特許第5,482,473号「フレキシ回路コネクタ(FLEX CIRCUIT CONNECTOR)」に記載された通りなので、この特許を本明細書に参考文献として引用する。従って、本発明の実施の形態に従えば、皮下センサセット10は、ワイヤ付きとワイヤレスとを問わず形質モニタシステムと共に使えるように構成あるいは形成される。
【0026】
センサ12の基部は、ユーザの皮膚に適応して配置される取付基板30に取り付けられている。図示のように、取付基板30にはパッドがあり、このパッドの下面は好適な感圧接着層32で被覆され、センサセット10を使用始めるまでこの接着層32を覆って保護するため剥離紙片34が普通、この接着層32に貼ってある。図1と図2に示されるように、取付基板30は上層36と下層38とを備え、フレキシブルセンサ12の接続部24が上層36と下層38との間にサンドイッチ状に挟まれている。接続部24には、センサ12のアクティブセンサ部分18に連なり、孔40を通って下向きに延び、角度を付けて折り曲げられている前方部分が備えられる。好ましい実施の形態では、接着層32には殺菌剤が塗布され、感染の危険が少なくなるようにされているけれども、別法の実施の形態ではこの殺菌剤を省略することも差し支えない。図示の実施の形態では、取付部30は大略長方形であるが、別法の実施の形態では他の形、例えば、円形、卵形、時計ガラス形、蝶形でもよく、あるいは不規則形状でも差し支えない。
【0027】
挿入針14は、取付基板30の上層36に形成の針ポート42を通り、更に下層38の下孔40を通る斜め孔に滑るように収まる。図示のように、挿入針14は鋭い先端44と開口スロット46とを備え、挿入針14の下側の先端14から上方斜めに下ベース層36の孔40の所まで長く延びる。取付基板30の上では挿入針14は断面が完全に円い形状でよく、挿入針14の後ろ側では閉じていてもよい。挿入針14とセンサセット10の詳細な説明については米国特許第5,586,553号「経皮センサ挿入セット(TRANSCUTANEOUS SENSOR INSERTION SET)」と同時係属出願第08/871,831号「使い捨てセンサ挿入アセンブリ(DISPOSABLE SENSOR INSERTION ASSEMBLY)」に見いだされるので、これらの特許を本明細書に参考文献として引用する。
【0028】
カニューレ16は、図6と図7に一番よく示されている。取付基板30から下向きに延びる挿入針14内に合うように部分的に半円状の断面を有する第一部分48を備える。別の実施の形態では、この第一部分48は、中空の芯ではなく、中実の芯で形成しても差し支えない。好ましい実施の形態では、カニューレ16は好適な医療材料グレードのプラスチックまたはエラストマ、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、シリコーンなどから構成される。カニューレ16はまた第2部分52中に孔の開いた管腔を規定し、ここにセンサ12の検出部分18を受容し、保護し、案内自在に支える。カニューレ16の一端は、取付基板30の下層38形成された孔40に合わさり、カニューレ16の取付基板30への固定は、好適な接着剤、超音波溶接、スナップ留めまたは他の固定法を選択して行われる。カニューレ16は、取付基板30から角度をもって下向きに延び、その第一部分48は挿入針14の中に収まり、針先端44の前で止まる。少なくとも一個の窓22がインプラント端54の近くの管腔50にセンサ電極20と大略一致するように形成され、センサ12が皮下に挿入された時にユーザの体液に電極を直接曝すようにできる。別法としては、膜を用いてこの領域を覆うことができ、その場合はその空隙により、膜を通過するグルコースの急速拡散が制御される。
【0029】
図1,2、8aに示されるように、形質モニタ遠隔トランスミッタ100は、コネクタ104経由でケーブル102でセンサセット10に接続される。コネクタ104は、センサセット10のコネクタ部24のコネクタブロック28に電気的に接続される。別法の実施の形態では、ケーブル102を省略することもでき、この場合、形質モニタ遠隔トランスミッタ100は適切なコネクタ(図示せず)を備え、センサセット10のコネクタ部24と直接接続されるようにするか、あるいはセンサセット10を改変してコネクタ部24を異なる位置、例えば、センサセット10の頂部に配置して、形質モニタ遠隔トランスミッタ100を皮下センサセット10の上に配置するようにすることができる。こうすると、医療装置で覆われたり、接触されたりする皮膚表面の量を最小限に抑え、形質モニタ遠隔トランスミッタ100とセンサセット10との間の相対離隔距離を最小限に抑えることになる。更に別の実施の形態では、ケーブル102とコネクタ104とをアドオン・アダプタとして形成し、異なるタイプまたは種類のセンサセットに異なるタイプのコネクタを合わせるようにできる。アダプタを使用できるようにすると、形質モニタ遠隔トランスミッタ100を広範囲のセンサシステムと一緒に合わせて作動させることが容易になる。更に別の実施の形態では、形質モニタ遠隔トランスミッタ100はケーブル102もコネクタ104も省略することができ、その場合代わりに皮膚、皮下、腹腔または腹膜組織にインプラントされたセンサと光学的に結合し、可視および/またはRF周波数を用い、インプラントされたセンサへ信号を発しあるいはこれから信号を受信して、インプラントされたセンサと対話する。
【0030】
形質モニタ遠隔トランスミッタ100(ポテンショスタット・トランスミッタ装置としても知られる)は、プリント回路ボード108,バッテリ110,アンテナ112を支持するハウジング106とコネクタ104付きのケーブル102とを備える。好ましい実施の形態では、ハウジング106は上部ケース114と下部ケース116とから形成され、上部ケース114と下部ケース116とは超音波溶接でシールされ、防水(または耐水)性シール構造となり、水、クリーナ、アルコールなどに浸漬(あるいは拭き洗い)してきれいにすることができる。好ましい実施の形態では、上下部ケース114,116は医用グレードのプラスチックから形成される。しかし、別の実施の形態では、上下部ケース114,116は、他の方法、例えば、スナップ留め、シールリング、RTV(シリコーン・シーラント)接合などの方法で接合したり、他の材料、例えば、金属、複合材、セラミックスなどで形成することができる。他の実施の形態では、二分割のケースから作るのではなく、エレクトロニクス製品に適合し、妥当な耐湿性のあるエポキシまたは他の鋳造可能な材料で単に鋳造してアセンブリを作ることもできる。好ましい実施の形態では、ハウジング106は円板状または卵形状である。しかし、他の実施の形態では、他の形状、例えば、時計ガラス状、長方形なども用いることができる。ハウジング106の好ましい実施の形態の寸法は面積2.0平方インチ(13平方センチメートル)、厚さ0.35インチ(0.89センチメートル)とすることで、ユーザの体に付けるトランスミッタ100の重さ、不便さ、不格好さを最小限に抑えられる。しかし、これより少し大きいか小さいものでも、例えば、面積1.0平方インチ(6.5平方センチメートル)、厚さ0.25インチ(0.64センチメートル)以下、面積3.0平方インチ(19平方センチメートル)、厚さ0.5インチ(1.3センチメートル)以上のものでも用いることができる。また、ハウジングは、特にバッテリ寿命が装置コストに較べて十分長ければ、あるいは充電可能ならば、単に鋳造のエポキシや他の材料で形成することができる。
【0031】
図示のように、下部ケース116の下面は好適な感圧接着層118で被覆され、センサセット10と形質モニタ遠隔トランスミッタ100を使用始めるまでこの接着層118を覆って保護するため剥離紙片120が普通、この接着層118に貼ってある。好ましい実施の形態では、接着層118には殺菌剤が塗布され、感染の危険が少なくなるようにされているけれども、別法の実施の形態ではこの殺菌剤を省略することも差し支えない。更に別の実施の形態では、接着層118も省略することができ、その場合トランスミッタ100は他の方法、例えば、オーバードレス接着、紐、ベルト、クリップなどで体に固定される。
【0032】
好ましい実施の形態では、コネクタ104付きのケーブル102は、センサセット10と形質モニタ200との間を繋ぐ標準ワイヤ接続部を構成するのに用いられるコネクタ付きケーブルの短いバージョンと類似(必ずしも同一でなくてもよい)である。こうすると、トランスミッタ100は既存のセンサセット10と一緒に用いることができ、ワイヤレス接続に用いるのにセンサセット10のコネクタ部24を再確証する必要性が回避される。ケーブル102はまた、センサセット10にかかる強張りを最小限に抑え、挿入されたセンサ12の動きを防止するためにフレキシブルな強張り軽減部(図示せず)を途中に備えているのが好ましい。強張りがあると不快であり、時にはセンサセット10が外れることにもなる。このフレキシブルな強張り軽減部の目的は、ユーザの動きによって起されるセンサのアーティファクトを最小限に抑えるためであり、センサが不自然に動いてしまうとセンサセット10の検出域がセンサセット10の検出域と接触しているべき体の組織から離れてしまうからである。
【0033】
形質モニタ遠隔トランスミッタ100のプリント回路ボード108は、図8Bに示されるようにセンサインターフェイス122,プロセッシング用電子部品124,タイマー126,データフォーマット用電子部品128を備える。好ましい実施の形態では、センサインターフェイス122,プロセッシング用電子部品124,タイマー126,データフォーマット用電子部品128はそれぞれ別個の半導体チップとして形成されるが、別の実施の形態ではこれら多岐にわたる半導体チップを一緒にして単一の専用半導体チップとすることもできる。センサインターフェイス122はケーブル102と接続し、ケーブル102はセンサセット10に接続される。好ましい実施の形態では、センサインターフェイス122は永久的にケーブル102に接続される。しかし、別の実施の形態では、センサインターフェイス122をジャックの形で構成し、異なるタイプのケーブルを受け入れるようにすることもできる。そうすれば、トランスミッタ100を異なるタイプのセンサおよび/またはユーザの体の異なる箇所に付けられたセンサと一緒に用いるという適応性が得られる。好ましい実施の形態では、プリント回路ボード108と関連電子部品とは温度範囲0℃〜50℃で操作できる。しかし、これより広いあるいは狭い温度範囲も使用することができる。
【0034】
バッテリアセンブリは溶接タブ設計を用いてシステムに電源を接続するのが好ましい。例えば、3個直列の酸化銀357バッテリセル110などを用いることができる。しかし、理解されることであるが、異なるバッテリケミストリ、例えば、リチウムベースのケミストリ、アルカリバッテリ、ニッケル金属水素化物など、あるいは異なる個数のバッテリも用いることができる。更に別の実施の形態では、センサインターフェイス122が回路自体および/またはセンサセット10への接続を検出するメカニズムを備える。こうすると、電力を節約し、センサセット10の初期化を迅速かつ効率的に行うことができる。好ましい実施の形態ではバッテリ110は3カ月〜2年の範囲の寿命を有し、低バッテリ残量の警報装置を備える。別の実施の形態では、バッテリの寿命はこれより長い場合も短い場合もあり、電力ポートや太陽電池や誘導コイルが付いていてトランスミッタ100のバッテリを充電できるようにしている場合もある。
【0035】
好ましい実施の形態では、トランスミッタ100は、ケーブル102とケーブルコネクタ104とを経由してセンサセット10に電力を供給する。この電力はセンサセット10をモニタし、駆動するために使用される。この電力接続は、センサ12が最初に皮膚に挿入される時にその初期化速度を上げるためにも用いられる。初期化処理を用いれば、センサ12安定化時間を数時間から1時間以下に短縮することができる。好ましい初期化手順は二段階処理を用いる。第一に、高電圧(好ましくは1.0〜1.2ボルト、ただし他の電圧も使用可)をセンサ12に1〜2分(ただし異なる時間も使用可)印加すればセンサ12を安定化できる。次いで、低電圧(好ましくは0.5〜0.6ボルト、ただし他の電圧も使用可)を初期化の残りの時間に(普通は58分以下)印加する。異なる電流、異なる電流と電圧の組み合わせ、異なる数のステップなどの他の安定化/初期化手順も用いることができる。他の実施の形態では、初期化/安定化法は、センサが必要とせず、あるいはタイミングが要因でなければ、省略することもできる。
【0036】
安定化処理が終了すれば、センサセット10と形質モニタ遠隔トランスミッタ100とから測定値を形質モニタ200へ伝送することができ、その後ユーザが較正されたグルコース測定値を形質モニタ200へ入力する。別の実施の形態では、既知のグルコース値を有する液をセンサセット10の周囲の箇所に注入し、この時の測定値を形質モニタ200へ送信し、ユーザが既知の濃度値を入力し、ボタン(図示せず)を押したりあるいは他の手段でモニタに指示して既知の値を用いて較正する。較正処理の際には形質モニタ遠隔トランスミッタ100はセンサセット10が依然として接続されているかどうかをチェックして確かめる。センサセット10がもはや接続されていないと分かると、形質モニタ遠隔トランスミッタ100は初期化処理を中止して、警報を発する(あるいは形質モニタ200に信号を送って警報を発する)。
【0037】
形質モニタ遠隔トランスミッタ100の伝送系(または遠隔伝送系)は次の情報:形質モニタ遠隔トランスミッタ100各々をユニークに認識するユニークIDコード、皮下センサセット10のセンサ18から測定された形質値(例えば、グルコース値など)を示すセンサ形質データ、バッテリ残量低フラッグ、エラー検知ビット(例えば、CRC)を少なくとも含んでいることが好ましい。図9と表1はモニタ形質遠隔トランスミッタ100の遠隔伝送系の好ましいメッセージフォーマットを示す。しかし、理解されることであるが、これと異なるメッセージプロトコルや構造も用いることができる。
【0038】
【表1】

【0039】
好ましい実施の形態は時分割伝送プロトコルを用いる。時分割伝送プロトコルを用いると、同じ周波数バンドで多重の信号を容易に受信できたり、多重のトランスミッタからのものを同じ受信装置で受信することができる。時分割を用いると、形質モニタ遠隔トランスミッタ100の受信装置に対する要求が軽減される。例えば、間欠送信を行えば、形質モニタ遠隔トランスミッタ100を作動するに要する電力、装置の寿命を延ばすのに必要な電力が低減する。また、形質モニタ200が受信モードになっている時間を短縮することによって形質モニタの電力消費も節約される。
【0040】
好ましい実施の形態では、形質モニタ遠隔トランスミッタ100は、センサセット10に接続されると、接続を検出して起動される。次に、所望または必要ならば、形質モニタ遠隔トランスミッタ100はセンサセット10のセンサ12を初期化する。初期化後(あるケースでは初期化の際)形質モニタ遠隔トランスミッタ100は5分毎に100〜150ms長さのメッセージを送信する。ただし、1秒〜30分の他のタイミング間隔も用いることができる。
【0041】
好ましくは、メッセージは、5分間間隔の後に128秒疑似ランダムに選択されたタイムウィンドウで送信される。好ましい実施の形態では、形質モニタ遠隔トランスミッタ100それ自体のユニークIDをランダム・シードとして用い、形質モニタ遠隔トランスミッタ100が5分間間隔の後にメッセージを伝送する順序を規定する伝送タイムウィンドウのテーブルをセットアップする。この順序はテーブルセットアップ後も繰り返される。送られたメッセージに含まれるのは、メッセージカウントナンバーで、これは、形質モニタ遠隔トランスミッタ100が現在時間ウィンドウのシーケンスのどこに送っているかを示す。形質モニタ200は、形質モニタ遠隔トランスミッタ100のユニークIDコードを用いて形質モニタ200に対応するテーブルをセットアップする。形質モニタ200をテーブルの現在位置と同期する受信したメッセージカウントは形質モニタ遠隔トランスミッタ100に使われ、次に使われるタイムウィンドウが予測される。疑似ランダムタイムウィンドウを用いると、多重トランスミッタが他の送信装置を連続的に妨害することが防止され、形質モニタ遠隔トランスミッタ100と一時または臨時的に同期される。形質モニタ200は伝送されたメッセージを得て、形質モニタ200が次のメッセージを得るために受信モードにならなければならないタイムウィンドウを決定する。形質モニタ200は次いで自体を5分間毎に(ただし1秒〜30分の他の時間間隔も用いることができる)受信モードにして、次の予測タイムウィンドウに形質モニタ遠隔トランスミッタ100から次のメッセージとデータとを受信する。従って、形質モニタ200は、128秒間(128タイムウィンドウ)でなく1秒間だけ(すなわち1タイムウィンドウだけ)受信モードになっていればよい。別の実施の形態では、形質モニタ200はユニークIDとメッセージを使わないでもよく、伝送が可能な全期間(例えば、128タイムウィンドウ)で受信モードのまま待機していて差し支えない。更に、他の実施の形態では、形質モニタ200は1タイムウィンドウ先に受信モードに入り、1タイムウィンドウ間だけそのままの状態を保ち、次の伝送を受信する準備を整えておくようにすることもできる。更に別の実施の形態では、形質モニタ遠隔トランスミッタ100および/または形質モニタ200が他の方法またはナンバーを用いて、何時伝送タイムウィンドウを選択するかを決定する。別のメッセージ時分割伝送パラメータ、例えば、メッセージ長さ、タイムウィンドウの数、伝送周波数などについても、上記のパラメータより大きいと小さいとを問わず用いることができる。好ましい実施の形態では、データおよび/または情報は高周波数搬送波上に変調の1000Hz〜4000Hzのデータ速度で伝送される。しかし、別の実施の形態では、これより小さい伝送レート、あるいは大きい伝送速度を用いることもできる。このレートはユーザ環境、電力消費量、妨害問題、冗長度基準などに基づいて選択される。
【0042】
伝送されたメッセージが長期間にわたって形質モニタ200で受信されない場合は、警報が発せられたり、示されたりする。更に、形質モニタ200は、次に予期される伝送時間に受信モードに入ることによって引き続いて次のメッセージを受信しようとすることもできるし、次のメッセージを受信するまでタイムウィンドウ全部をカバーする受信モードに入るように拡張することもできる。
【0043】
別の一つの実施の形態では、他の形質モニタ遠隔トランスミッタ100からの干渉の可能性が、例えば、メッセージ長さ、周波数選択などで少ないかあるいは全くない場合は、形質モニタ遠隔トランスミッタ100はすべてのケースに対して1タイムウィンドウで伝送することができる(普通ウィンドウの選択はセンサセット10の接続部でランダムに選択したり、あるいは工場で設定することができる)。こうすると、128ウィンドウをブラケットするに要する128秒間(次の時間ウィンドウを予測できる場合は1秒間)でなく形質モニタ遠隔トランスミッタ100伝送をブラケットするのに形質モニタ200は更に短い時間だけ(すなわち、約200ms)受信モードにいて、形質モニタ200の電力を節約することができる。例えば、このシナリオでは、形質モニタ200は非受信モードに299.8秒間、受信モードに200msいることになる。特定の実施の形態では、非受信モードと受信モードの期間はメッセージ長さと予期される伝送周波数とによって決定される。受信装置がタイムウィンドウの範囲をカバーしなければならないシステムでは受信装置は特定のタイムウィンドウ範囲にロックして受信装置が、より短い時間だけ受信モードにいるようにできるということに留意のこと。
【0044】
これらの伝送プロトコルを用いると、形質モニタ遠隔トランスミッタ100と形質モニタ200双方にトランスミッタと受信装置が必要ということがなくなるので、コストが削減され、システム設計が単純化され、消費電力などが低減される。しかし、別の実施の形態では所望ならば双方向通信能力を備えさせることができる。更に別の実施の形態では、形質モニタ遠隔トランスミッタ100は連続的に伝送し、形質モニタ200は所望または必要に応じて受信モードに入り、形質値、例えば、グルコース値などを決定する。
【0045】
好ましい実施の形態では、形質モニタ遠隔トランスミッタ100は形質モニタ200にユニークに自己を認識させる能力を備える。形質モニタ遠隔トランスミッタ100は少なくても10フィート(3メートル)離れた形質モニタ200に対して作動範囲を有する。別の実施の形態では、範囲がこれより広くても狭くても用いられる。選択は形質モニタ遠隔トランスミッタ100が用いられる環境、サイズとユーザの必要性、電力消費量などに左右される。
【0046】
更に別の実施の形態では、形質モニタ遠隔トランスミッタ100はセンサセット10と一体化して、単一ユニットとして用いることができる。これは、バッテリとトランスミッタとが極めて安価に製造され、トランスミッタ100を新しいセンサセット10毎に変えることが容易な場合に特に適応している。
【0047】
図10に示されているように、形質モニタ200は遠隔通信受信装置202,遠隔通信デコーダ(TD)204,ホストマイクロコントローラ(HOST)206を備え、形質モニタ遠隔トランスミッタ100と交信する。TD204はトランスミッタ装置100から受信した遠隔信号をデコードし、デコードされた信号をHOST206へ転送するのに用いられる。HOST206はデータ圧縮、データ記憶、ユーザインターフェイスなどを行うマイクロプロセッサである。遠隔通信受信装置202は形質モニタ遠隔トランスミッタ100から形質データ(例えば、グルコースデータ)を受信し、これをTD204へ送り、デコードとフォーマットを行う。TD204によるデータ受信が完了した後、データはHOST206へ転送され、処理される。HOST206では、ユーザ入力の形質値(例えば、グルコース値)に基づいて較正データ情報が処理され、形質データ(例えば、グルコースデータ)の測定から対応する形質レベル(例えば、グルコースレベル)を決定する。HOST206は形質データの履歴も記憶し、コム・ステーション、ワイヤレス接続、モデムなどでデータをパソコン、ラップトップなどにダウンロードすることもできる。例えば、好ましい実施の形態では、カウンタ電極電圧が形質モニタ遠隔トランスミッタ100からのメッセージに含まれ、診断用信号として用いられる。生の電流信号値は一般に0〜999の範囲で、これは0.0〜99.9ナノアンペア範囲のセンサ電極電流を示し、40〜400mg/dl範囲のグルコース値のような形質値に転化される。しかし、別の実施の形態では、これより広い範囲もあるいは狭い範囲も用いることができる。次にこれらの値が形質モニタ200上にディスプレイされるが、データメモリに記憶され、後で呼び出すこともある。
【0048】
形質モニタ200はTD204に回路も備え、認識された形質モニタ遠隔トランスミッタ100にこれをユニークに合わせる。好ましい実施の形態では、形質モニタ遠隔トランスミッタ100の認識番号は、形質モニタ200上に付いているキーを用いてユーザがマニュアルで入力する。別の実施の形態では、形質モニタ200は「ID学習」モードを備える。一般に、この「ID学習」モードはホーム環境に最も適している。なぜならば、病院での設定で代表的に遭遇する多重の形質モニタ遠隔トランスミッタ100が、この場合には、IDコードを学習しようとする時に形質モニタ200に混乱を起こすおそれが少ないからである。更に、形質モニタ200は、異なる(あるいは代替)形質モニタ遠隔トランスミッタ100と作動するために学習する能力または再プログラミングされる能力を備える。好ましい作動距離は少なくとも10フィート(3メートル)である。別の実施の形態では、範囲がこれより広くても狭くても用いられる。選択は形質モニタ遠隔トランスミッタ100が用いられる環境、サイズとユーザの必要性、電力消費量などに左右される。更に、形質モニタ200が、認識された形質モニタ遠隔トランスミッタ100から伝送をある時間後に受信しなかったら(例えば、伝送を1回か数回ミスしたら)、警報が発せられる。
【0049】
好ましい実施の形態では、形質モニタ200は二重プロセッサシステムを用いる。この場合、HOST206はマスタープロセッサであり、TD204はスレーブプロセッサとなって遠隔通信処理に専心する。HOST206とTD204との間の第一の通信プロトコルは図11に示される。第一プロトコルはシリアル周辺インターフェイス(SPI)208と二本のコントロールライン210と212を備え、コントロールラインの一本(チップ選択−CSPIC)210はHOST206が用いてTD204を起動し、遠隔通信受信タスクを開始し、もう一本のコントロールライン(データ準備可−DR)212はTD204が用い、形質モニタ遠隔トランスミッタ100から遠隔通信データの受信が終わりHOST206へ転送準備ができていることをHOST206へ示す。データをSPI経由で受信すると、HOST206はTD204にSPI経由で確認(ACK)を送る。好ましい実施の形態では固定長のデータブロックが用いられる。しかし、別の実施の形態では、可変長のデータブロックも用いることができる。好ましい実施の形態では、HOST206は何時でもチップ選択(CSPIC)210をHighレベルに遷移させ、TD204からの遠隔通信データ転送を止めることができる。別法としては、ラインを付加して(図示せず)用い、TD204をリセットすることができる。図12は、HOST206とTD204とが用いる第二の、より複雑な、別法のプロトコルを示す。
【0050】
別の実施の形態では、TD204とHOST206とを一体化して、単一半導体チップとし、二重プロセッサとする必要性をなくし、電子部品に必要なスペースを削減することができる。更に別の実施の形態では、TD204とHOST206の機能を一個または複数個のプロセッサに異なるように分配することができる。
【0051】
図2に示されるように、形質モニタ200はディスプレイ214を備え、これを用いて形質モニタ遠隔トランスミッタ100経由でセンサセット10のセンサ18から受信した測定値の結果をディスプレイする。ディスプレイされた結果と情報に含まれるものは、形質(例えば、グルコースの変化速度)、履歴データのグラフ、平均形質レベル(例えば、グルコース)などであるが、これらに限定されない。別の実施の形態では、データをスクロールする能力も含まれる。ディスプレイ214は、形質モニタ上のボタン(図示せず)を用いて形質モニタ200のデータをプログラムまたは更新することができる。普通のユーザは糖尿病や他の状況からの問題があって視力や触覚能力がある程度低下していることが予測できることに留意のこと。従って、ディスプレイ214は視力や触覚能力が低下したユーザの必要に応じるように構成し、適応しなければならない。別の実施の形態では、この値はユーザにブザー音や話し言葉などの音声信号で伝えることができる。更に別の実施の形態では、ボタンの代わりに(ある場合はボタンに加えて)タッチスクリーンを用いて防水を容易にしたり、形質モニタ200ハードウェアの変更を容易に行うようにして改良やアップグレードを行うこともできる。
【0052】
好ましくは、形質モニタはバッテリ(図示せず)を用いて、形質モニタに電力を供給する。例えば、複数の酸化銀バッテリを用いることができる。しかし、理解されることは、異なるバッテリ・ケミストリ、例えば、リチウムベース、アルカリベース、ニッケル金属水素化物ベースなどや異なる個数のバッテリも用いるとができる。好ましい実施の形態では、バッテリは1カ月〜2年の範囲の寿命を有し、バッテリ残量低の警報装置を備える。別の実施の形態では、バッテリの寿命はこれより長い場合も短い場合もあり、電力ポートや太陽電池や誘導コイルが付いていて形質モニタ200の充電可能バッテリを再充電できる場合もある。好ましい実施の形態では、バッテリは、ハウジング106を防水構造に容易にするため取り替え可能とはしない。
【0053】
本発明の更に別の実施の形態では、形質モニタ200を異なる装置で置き換えることができる。例えば、ある実施の形態では、形質モニタ遠隔トランスミッタ100は、プログラムを行い注入ポンプなどからデータを得るのに使われるもするRFプログラマー装置(図示せず)と通信する。形質モニタ遠隔トランスミッタ100が遠隔プログラミング、較正またはデータ受信用の受信装置を備えている場合は、このRFプログラマーを用いてトランスミッタ100を更新し、プログラムすることができる。このRFプログラマーを用いて、センサ18から得られたデータを記憶し、これを注入ポンプ、形質モニタに提供したり、あるいはコンピュータなどに提供して分析することができる。更に別の実施の形態では、形質モニタ遠隔トランスミッタ100は、閉ループシステムの一部としてデータを薬液配給装置、例えば、注入ポンプなどに伝送することができる。こうすると、薬液配給装置がセンサ結果を薬液配給データと比較することが可能となり、適切なときは警報を発するかあるいは薬液配給法に補正を示唆することができる。好ましい実施の形態では、形質モニタ遠隔トランスミッタ装置100はトランスミッタを備え、更なるセンサデータに対する更新あるいは要求を受信する。RFプログラマーのタイプの一つの例は、1998年8月18日出願の米国特許出願第60/096,994号「INFUSION DEVICE WITH REMOTE PROGRAMMING,CARBOHYDRATE CALCULATOR AND/OR VIBRATION ALARM CAPABILITIES」あるいは1999年6月17日出願の米国特許出願第09/334,858号「EXTERNAL INFUSION DEVICE WITH REMOTE PROGRAMMING,BOLUS ESTIMATOR AND/OR VIBRATION ALARM CAPABILITIES」に見出すことができるので、両特許を本明細書に参考文献として引用する。
【0054】
更に別の実施の形態では、形質モニタ遠隔トランスミッタ100はモデムなどを備え、ヘルスケア専門家に対してデータを双方向に送信することができる。更に別の実施の形態では、更新されたプログラムや指示をモデム接続経由で受信することができる。
【0055】
使用に際し、センサセット10を用い、ユーザの体内に選択された部位に検出アクティブ部分を迅速かつ容易に皮下に配置することができる。より具体的に言えば、剥離紙片34(図1を参照)を取付基板30から取り除き、取付基板30を患者の皮膚に押し付け、設置する。このステップの際、挿入針14はユーザの皮膚に突き刺さり、検出部分18と共に保護カニューレ16を適切な皮下の設置部位に配置する。挿入の際、カニューレ16は安定な支持兼案内構造となり、フレキシブルセンサ12を所望の設置個所に配置する。センサ12が皮下に配置され、取付基板30がユーザの皮膚に付着して収まると、挿入針14はユーザから滑るように抜き出すことができる。この引き抜きステップの際、挿入針14は保護カニューレ16の第一部48の上を滑るように動いて引き抜かれ、電極20を備える検出部分18を窓22経由でユーザの体液に直接、曝すようにする。針14とセンサセット10の詳細説明について、米国特許第5,586,553号「経皮センサ挿入セット(TRANSCUTANEOUS SENSOR INSERTION SET)」と同時係属出願第08/871,831号「使い捨てセンサ挿入アセンブリ(DISPOSABLE SENSOR INSERTION ASSEMBLY)」と1998年9月25日付け同時係属出願第09/161,128号「挿入箇所に液の出入能力を有する皮下インプラント可能センサセット(SUBCUTANEOUS IMPLANTABLE SENSOR SET HAVING THE CAPABILITY TO REMOVE OR DELIVER FLUIDS TO AN INSERTION SITE)」とに見いだされるので、これらの特許を本明細書に参考文献として引用する。
【0056】
次に、ユーザがセンサセット10の接続部24を形質モニタ遠隔トランスミッタ100のケーブル102に接続すれば、センサ12を長期間用いて血液の化学的組成や他の形質値、例えば、糖尿病患者の血糖値を得ることができる。好ましい実施の形態では形質モニタ遠隔トランスミッタ100はセンサ12が接続されたことを検知して、形質モニタ遠隔トランスミッタ100を起動する。例えば、センサ12が接続されると、スイッチを起動し、あるいは回路を閉じて形質モニタ遠隔トランスミッタ100をオンして生かす。接続検知手段を用いると、使用する前、例えば、製作、試験、在庫中の形質モニタ遠隔トランスミッタ100のバッテリと貯蔵寿命を最大限に生かすことができる。本発明の別の実施の形態では、形質モニタ遠隔トランスミッタ100に設けられたオン/オフ切換スイッチ(またはボタン)を用いることができる。
【0057】
次いで形質モニタ遠隔トランスミッタ100をユーザの体に接着剤付き包帯で装着する。別法としては、剥離紙片34(図1を参照)を下ケース116から取り除き、下ケース116を患者の皮膚に押し付け、設置する。次にユーザがトランスミッタ100を起動するか、あるいはトランスミッタ100がセンサセット10のセンサ12に接続されたことを検知して起動される。一般に、センサ12を接続する(または取り外す)行為が形質モニタ遠隔トランスミッタ100を起動(または停止)させ、他のインターフェイスは不要である。別法のステップでは、センサ12を皮膚に装着する前にセンサセット10を形質モニタ遠隔トランスミッタ100に接続して置いて、形質モニタ遠隔トランスミッタ100を取り付ける際にセンサ12に起こり得る動きや外れを避ける。また、トランスミッタ100を、センサセット10をトランスミッタ100に付ける前にユーザに装着することもできる。
【0058】
次にユーザは形質モニタ遠隔トランスミッタ100の認識について形質モニタをプログラムし(あるいはモニタが学習し)、形質モニタ遠隔トランスミッタ100の適切な作動と較正を確証する。次いでトランスミッタ100と形質モニタ200とが作動してセンサデータを送信し、受信し、形質値が決定される。従って、一旦ユーザがトランスミッタ100をセンサセット10に取り付けると、センサ12が自動的に初期化され、値の読みが、他の情報と共に、形質モニタ200へ定期的に送信される。
【0059】
センサセット10は、ある時間使用した後に取り替えられる。ユーザは、形質モニタ遠隔トランスミッタ100のケーブル102からセンサセット10を外す。好ましい実施の形態では、形質モニタ遠隔トランスミッタ100を動かして、新しいセンサセット10を付ける新しい部位の近傍に配置する。別の実施の形態では、ユーザは形質モニタ遠隔トランスミッタ100を動かす必要はない。新しいセンサセット10とセンサ12とが形質モニタ遠隔トランスミッタ100に付けられ、ユーザの身体に装着される。次に、前のセンサ12と同様にモニタリングが続行する。ユーザが形質モニタ遠隔トランスミッタ100を取り替えなければならない場合、ユーザはトランスミッタ100を先ずセンサセット10から、次いでユーザの身体から外す。次いでユーザは新しいトランスミッタ100を接続し、新しいトランスミッタ100と共に作動するように形質モニタを再プログラムする(あるいは形質モニタが学習する)。次いでモニタリングが続行するのは前のセンサ12の時と同様である。
【0060】
本発明の他の実施の形態では、形質モニタ遠隔トランスミッタ100と形質モニタ200のいずれか一方あるいは双方に振動式警報装置を(またはLEDのような指示計を選択的に)備え、センサセット故障、不適切な接続、バッテリ残量低、メッセージのミス、不良データ、トランスミッタ干渉などに関してユーザに触覚的(振動式)警報を発することができる。振動式警報を用いることは、音声警報を忘れないようにすることができるので、反応が鋭くない人にとっては重要であるし、あるいは遠隔形質モニタシステム1の存在を分からせたり隠したりする非音声警報となる。
【0061】
以上の説明は本発明の特定の実施の形態に関するものであるが、本発明の精神に逸脱することなく多数の修正が行われることが理解される。本発明の特許請求の範囲は、本発明の範囲と精神に含まれるそのような修正をも網羅するものである。
【0062】
従って、現在開示の実施の形態はすべて説明のために行われたものであって、本発明を限定するものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示されるのであって、前述の説明によるものではない。請求項の意味と同等の範囲に入る変化はすべて本発明の範囲に入るものと思われる。
【符号の説明】
【0063】
1 遠隔形質モニタシステム、4 リピータ、6 コンピュータ、8 通信ステーション、10 経皮センサセット、12 フレキシブルセンサ、14 挿入針、16 保護カニューレ、18 アクティブセンサ部分、20 センサ電極、24 コネクタ部、28 コネクタブロック、30 取付基板、32 感圧接着層、34 剥離紙片、36 上層、
38 下層、40 孔、42 針ポート、44 針先端、46 開口スロット、50 管腔、54 インプラント端、100 形質モニタ遠隔トランスミッタ装置、102 ケーブル、104 ケーブルコネクタ、106 ハウジング、108 プリント回路ボード、110 バッテリセル、112 アンテナ、114 上部ケース、116 下部ケース、118 感圧接着層、120 剥離紙片、122 センサインターフェイス、124 プロセッシング用電子部品、126 タイマー、128 データフォーマット用電子部品、200 形質モニタ、202 遠隔通信受信装置、210 コントロールライン、214 ディスプレイ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの形質を遠隔でモニタする遠隔形質モニタシステムであって、前記システムが、
遠隔に配置されたデータ受信装置と、
ユーザーの形質を示す信号を発生するセンサと、
トランスミッタ装置とを備え、前記トランスミッタ装置が、
ハウジングと、
前記ハウジングに接続され、前記センサから信号を受信するために前記センサに接続可能なセンサコネクタと、
前記センサコネクタに接続された前記ハウジング内にあって、前記遠隔に配置されたデータ受信装置に送るため前記センサからの信号を処理するプロセッサと、
前記プロセッサに接続され、前記処理された信号を前記遠隔に配置されたデータ受信装置にワイヤレスで送信するトランスミッタと、
を備えることを特徴とする遠隔形質モニタシステム。
【請求項2】
請求項1記載の遠隔形質モニタシステムにおいて、前記トランスミッタが前記処理された信号をラジオ周波数で伝送することを特徴とする遠隔形質モニタシステム。
【請求項3】
請求項1記載の遠隔形質モニタシステムにおいて、前記センサが実質的に皮膚、皮下、腹腔、腹膜組織から成る群から選択される組織にインプラント可能で、前記センサコネクタが前記センサに接続されるケーブルを備えることを特徴とする遠隔形質モニタシステム。
【請求項4】
請求項3記載の遠隔形質モニタシステムにおいて、前記センサが形質モニタへワイヤ接続される構造のものであって、前記トランスミッタ装置の前記センサコネクタが、前記構造のセンサに接続するように形成され、前記形質モニタへのワイヤ接続を不要としていることを特徴とする遠隔形質モニタシステム。
【請求項5】
請求項1記載の遠隔形質モニタシステムにおいて、前記センサが経皮センサで、前記センサコネクタが、前記経皮センサに接続されるケーブルを備えていることを特徴とする遠隔形質モニタシステム。
【請求項6】
請求項5記載の遠隔形質モニタシステムにおいて、前記経皮センサが形質モニタへワイヤ接続される構造のものであって、前記トランスミッタ装置の前記センサコネクタが、前記構造の経皮センサに接続するように形成され、前記形質モニタへのワイヤ接続を不要としていることを特徴とする遠隔形質モニタシステム。
【請求項7】
請求項1記載の遠隔形質モニタシステムにおいて、前記センサが皮膚表面センサで、前記センサコネクタが、前記皮膚表面センサに接続されるケーブルを備えていることを特徴とする遠隔形質モニタシステム。
【請求項8】
請求項7記載の遠隔形質モニタシステムにおいて、前記皮膚表面センサが形質モニタへワイヤ接続される構造のものあって、前記トランスミッタ装置の前記センサコネクタが、前記構造の皮膚表面センサに接続するように形成され、前記形質モニタへのワイヤ接続を不要としていることを特徴とする遠隔形質モニタシステム。
【請求項9】
請求項1記載の遠隔形質モニタシステムにおいて、前記トランスミッタ装置が前記データ受信装置からデータと指示を受信する受信装置を更に備えていることを特徴とする遠隔形質モニタシステム。
【請求項10】
請求項1記載の遠隔形質モニタシステムにおいて、前記データ受信装置が別の一つの装置にもデータを提供するデータ受信装置であることを特徴とする遠隔形質モニタシステム。
【請求項11】
請求項1記載の遠隔形質モニタシステムにおいて、前記データ受信装置が医用装置に対するRFプログラマー装置であることを特徴とする遠隔形質モニタシステム。
【請求項12】
請求項1記載の遠隔形質モニタシステムにおいて、前記データ受信装置が形質モニタであることを特徴とする遠隔形質モニタシステム。
【請求項13】
請求項1記載の遠隔形質モニタシステムにおいて、前記データ受信装置が薬液配給装置であることを特徴とする遠隔形質モニタシステム。
【請求項14】
請求項13記載の遠隔形質モニタシステムにおいて、前記薬液配給装置が注入ポンプであることを特徴とする遠隔形質モニタシステム。
【請求項15】
請求項1記載の遠隔形質モニタシステムにおいて、前記センサへの電力が前記センサコネクタ経由で供給されることを特徴とするシステム。
【請求項16】
請求項1記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記形質モニタ遠隔トランスミッタが前記センサの前記センサコネクタへの接続を検知することによって起動されることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項17】
請求項1記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置が、前記トランスミッタとデータ受信装置との間に更にリレー装置を備え、処理された信号を前記トランスミッタから受信し、これを前記データ受信装置へリレーすることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項18】
請求項17記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記リレー装置が前記トランスミッタからの前記処理された信号を増幅することによって最大距離を増加し、前記遠隔に配置されたデータ受信装置で受信されるようにすることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項19】
請求項18記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記リレー装置により、前記遠隔に配置されたデータ受信装置を前記トランスミッタが配置された部屋とは異なる部屋に配置することが可能となることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項20】
請求項16記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記リレー装置が遠隔通信装置を備え、前記トランスミッタが警報を発する時、前記遠隔通信装置が前記警報を遠隔に配置された受信ステーションに伝送することを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項21】
遠隔に配置される形質モニタとユーザの形質を示す信号を発生するセンサとを備えるシステムに用いる形質モニタ遠隔トランスミッタ装置であって、前記トランスミッタ装置が、
ハウジングと、
前記ハウジングに接続され、前記センサから信号を受信するために前記センサに接続可能なセンサコネクタと、
前記センサコネクタに接続された前記ハウジング内にあって、前記遠隔に配置された形質モニタに送るため前記センサからの信号を処理するプロセッサと、
前記プロセッサに接続され、前記処理された信号を前記遠隔に配置された形質モニタにワイヤレスで送信するトランスミッタと、
を備えることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項22】
請求項21記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記トランスミッタが前記処理された信号をラジオ周波数で伝送することを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項23】
請求項21記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記センサが実質的に皮膚、皮下、腹腔、腹膜組織から成る群から選択される組織にインプラント可能で、前記センサコネクタが前記センサに接続されるケーブルを備えることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項24】
請求項23記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記センサが形質モニタへワイヤ接続される構造のものであって、前記トランスミッタ装置の前記センサコネクタが、前記構造のセンサに接続するように形成されることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項25】
請求項21記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記センサが経皮センサで、前記センサコネクタが、前記経皮センサに接続されるケーブルを備えていることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項26】
請求項25記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記経皮センサが形質モニタへワイヤ接続される構造のものであって、前記トランスミッタ装置の前記センサコネクタが、前記構造の経皮センサに接続するように形成され、前記形質モニタへのワイヤ接続を不要としていることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項27】
請求項21記載の遠隔形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記センサが皮膚表面センサで、前記センサコネクタが、前記皮膚表面センサに接続されるケーブルを備えていることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項28】
請求項27記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記皮膚表面センサが形質モニタへワイヤ接続される構造のものであって、前記トランスミッタ装置の前記センサコネクタが、前記構造の皮膚表面センサに接続するように形成され、前記形質モニタへのワイヤ接続を不要としていることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項29】
請求項21記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置が、前記形質モニタからデータと指示を受信する受信装置を更に備えていることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項30】
請求項21記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記ハウジングが生体適合性の接着剤を備え、前記ハウジングをユーザの皮膚表面に固定することを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項31】
請求項30記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記生体適合性の接着剤が殺菌剤を含んでいることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項32】
請求項21記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記ハウジングが接着剤付きオーバードレスでユーザの皮膚表面に固定されることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項33】
請求項21記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記ハウジングが直径約3.0インチ(7.6センチメートル)、厚さ0.5インチ(1.3センチメートル)未満であることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項34】
請求項21記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記ハウジングが流体中に浸漬された時、その流体に耐えるものであることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項35】
請求項21記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記装置が0℃〜50℃の範囲の温度で操作されることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項36】
請求項21記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記装置が少なくとも3カ月の操作寿命を有するものであることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項37】
請求項21記載の遠隔とトランスミッタ装置において、前記センサへの電力が前記センサコネクタ経由で供給されることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項38】
請求項21記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記形質モニタ遠隔トランスミッタが前記センサの前記センサコネクタへの接続を検知することによって起動されることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項39】
請求項21記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置が、前記トランスミッタとデータ受信装置との間に更にリレー装置を備え、処理された信号を前記トランスミッタから受信し、これを前記データ受信装置へリレーすることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項40】
請求項39記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記リレー装置が前記トランスミッタからの前記処理された信号を増幅することによって最大距離を増加し、前記遠隔に配置されたデータ受信装置で受信されるようにすることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項41】
請求項40記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記リレー装置により、前記遠隔に配置されたデータ受信装置を前記トランスミッタが配置された部屋とは異なる部屋に配置することが可能となることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項42】
請求項39記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記リレー装置が遠隔通信装置を備え、前記トランスミッタが警報を発する時、前記遠隔通信装置が前記警報を遠隔に配置された受信ステーションに伝送することを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項43】
分析センサの較正と安定化促進の方法であって、前記方法が、
分析センサに電力を供給するステップと、
第一所定時間だけ高パワー形質を分析センサに印加するステップと、
第二所定時間だけ低パワー形質を分析センサに印加するステップと、
から成ることを特徴とする方法。
【請求項44】
請求項43記載の方法において、高パワー形質と低パワー形質とが電圧であることを特徴とする方法。
【請求項45】
請求項43記載の方法において、高パワー形質が1.0ボルトを超える電圧であることを特徴とする方法。
【請求項46】
請求項43記載の方法において、低パワー形質が0.8ボルト未満の電圧であることを特徴とする方法。
【請求項47】
請求項43記載の方法において、高パワー形質が電圧であることを特徴とする方法。
【請求項48】
請求項43記載の方法において、低パワー形質が電圧であることを特徴とする方法。
【請求項49】
請求項43記載の方法において、高パワー形質と低パワー形質とが電流であることを特徴とする方法。
【請求項50】
請求項43記載の方法において、高パワー形質が電流であることを特徴とする方法。
【請求項51】
請求項43記載の方法において、低パワー形質が電流であることを特徴とする方法。
【請求項52】
請求項43記載の方法において、第一所定時間が0.5〜10分であることを特徴とする方法。
【請求項53】
請求項43記載の方法において、第一所定時間が10分以下であることを特徴とする方法。
【請求項54】
請求項43記載の方法において、第二所定時間が60分以下であることを特徴とする方法。
【請求項55】
請求項43記載の方法において、第二所定時間が120分以下であることを特徴とする方法。
【請求項56】
ユーザの形質をモニタする遠隔形質モニタシステムであって、前記システムが、
遠隔に配置されたデータ受信装置と、
ユーザーの形質を示す信号を発生するセンサと、
トランスミッタ装置とを備え、前記トランスミッタ装置が、
ハウジングと、
前記ハウジングに接続され、前記センサから信号を受信するために前記センサに光学的に接続可能なセンサ質問装置と、
前記センサコネクタに接続された前記ハウジング内にあって、前記遠隔地に配置されたデータ受信装置に送るため前記センサからの信号を処理するプロセッサと、
前記プロセッサに接続され、前記処理された信号を前記遠隔に配置されたデータ受信装置にワイヤレスで送信するトランスミッタと、
を備えることを特徴とする遠隔形質モニタシステム。
【請求項57】
請求項56記載の遠隔形質モニタシステムにおいて、
前記トランスミッタが前記処理された信号をラジオ周波数で伝送することを特徴とする遠隔形質モニタシステム。
【請求項58】
請求項56記載の遠隔形質モニタシステムにおいて、
前記センサが実質的に皮膚、皮下、腹腔、腹膜組織から成る群から選択される組織にインプラント可能で、前記センサ質問装置が前記センサに光学的に接続される光学的受信装置を備えることを特徴とするシステム。
【請求項59】
請求項56記載の遠隔形質モニタシステムにおいて、前記トランスミッタ装置が前記データ受信装置からデータと支持を受信する受信装置を更に備えていることを特徴とするシステム。
【請求項60】
請求項56記載の遠隔形質モニタシステムにおいて、前記データ受信装置が別の一つの装置にもデータを提供するデータ受信装置であることを特徴とする遠隔形質モニタシステム。
【請求項61】
請求項56記載の遠隔形質モニタシステムにおいて、前記データ受信装置が医用装置に対するRFプログラマー装置であることを特徴とする遠隔形質モニタシステム。
【請求項62】
請求項56記載の遠隔形質モニタシステムにおいて、前記データ受信装置が形質モニタであることを特徴とする遠隔形質モニタシステム。
【請求項63】
請求項56記載の遠隔形質モニタシステムにおいて、前記データ受信装置が薬液配給装置であることを特徴とする遠隔形質モニタシステム。
【請求項64】
請求項63記載の遠隔形質モニタシステムにおいて、前記薬液配給装置が注入ポンプであることを特徴とする遠隔形質モニタシステム。
【請求項65】
請求項56記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置が、前記トランスミッタとデータ受信装置との間に更にリレー装置を備え、処理された信号を前記トランスミッタから受信し、これを前記データ受信装置へリレーすることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項66】
請求項65記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記リレー装置が前記トランスミッタからの前記処理された信号を増幅することによって最大距離を増加し、前記遠隔に配置されたデータ受信装置で受信されるようにすることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項67】
請求項66記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記リレー装置により、前記遠隔に配置されたデータ受信装置を前記トランスミッタが配置された部屋とは異なる部屋に配置することが可能となることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項68】
請求項56記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記リレー装置が遠隔通信装置を備え、前記トランスミッタが警報を発する時、前記遠隔通信装置が前記警報を遠隔に配置された受信ステーションに伝送することを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項69】
遠隔に配置される形質モニタとユーザの形質を示す信号を発生するセンサとを備えるシステムに用いる遠隔形質モニタトランスミッタ装置において、前記トランスミッタ装置が、
ハウジングと、
前記ハウジングに接続され、前記センサから信号を受信するために前記センサに光学的に結合可能なセンサ質問装置と、
前記センサ質問装置に接続された前記ハウジング内にあって、前記遠隔地に配置された形質モニタに送るため前記センサからの信号を処理するプロセッサと、
前記プロセッサに接続され、前記処理された信号を前記遠隔に配置された形質モニタにワイヤレスで送信するトランスミッタと、
を備えることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項70】
請求項69記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記トランスミッタが前記処理された信号をラジオ周波数で伝送することを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項71】
請求項69記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記センサが実質的に皮膚、皮下、腹腔、腹膜組織から成る群から選択される組織にインプラント可能で、前記センサ質問装置が前記センサに接続される光学的受信装置を備えることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項72】
請求項69記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置が、前記形質モニタからデータと指示を受信する受信装置を更に備えていることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項73】
請求項69記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記ハウジングが生体適合性の接着剤を備え、前記ハウジングをユーザの皮膚表面に固定することを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項74】
請求項73記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記生体適合性の接着剤が殺菌剤を含んでいることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項75】
請求項69記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記ハウジングが接着剤付きオーバードレスでユーザの皮膚表面に固定されることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項76】
請求項69記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記ハウジングが直径約3.0インチ(7.6センチメートル)、厚さ0.5インチ(1.3センチメートル)未満であることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項77】
請求項69記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記ハウジングが流体中に浸漬された時、その流体に耐えるものであることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項78】
請求項69記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記装置が0℃〜50℃の範囲の温度で操作されることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項79】
請求項69記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記装置が少なくとも3カ月の操作寿命を有するものであることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項80】
請求項69記載の遠隔とトランスミッタ装置において、前記センサへの電力が前記センサコネクタ経由で供給されることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項81】
請求項69記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置が、前記トランスミッタとデータ受信装置との間に更にリレー装置を備え、処理された信号を前記トランスミッタから受信し、これを前記データ受信装置へリレーすることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項82】
請求項69記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記リレー装置が前記トランスミッタからの前記処理された信号を増幅することによって最大距離を増加し、前記遠隔に配置されたデータ受信装置で受信されるようにすることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項83】
請求項80記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記リレー装置により、前記遠隔に配置されたデータ受信装置を前記トランスミッタが配置された部屋とは異なる部屋に配置することが可能となることを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置。
【請求項84】
請求項69記載の形質モニタ遠隔トランスミッタ装置において、前記リレー装置が遠隔通信装置を備え、前記トランスミッタが警報を発する時、前記遠隔通信装置が前記警報を遠隔に配置された受信ステーションに伝送することを特徴とする形質モニタ遠隔トランスミッタ装置

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−291643(P2009−291643A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−213868(P2009−213868)
【出願日】平成21年9月16日(2009.9.16)
【分割の表示】特願2000−573250(P2000−573250)の分割
【原出願日】平成11年9月20日(1999.9.20)
【出願人】(595038051)メドトロニック ミニメド インコーポレイテッド (71)
【Fターム(参考)】