説明

遠隔監視又は遠隔操作のための異種通信サーバーシステム

【課題】遠隔監視又は遠隔操作を行うカメラやコントロール装置を接続する通信環境の種類や仕様の違いを吸収するためにエージェントサーバを設置し、Webサーバの処理負担を分散する。
【解決手段】遠隔監視又は遠隔操作のための通信サーバーシステムは、WEBサーバー1とデータベース2で構成され、ユーザーの端末機3と通信する手段と、複数のエージェントサーバー群8と、遠隔監視又は遠隔操作を行う装置5と通信する手段とで構成される。前記エージェントサーバーは、少なくとも、エージェントエンジンとスクリプトで構成され、エージェントエンジンはスクリプトに記述の命令プログラムを読み取り実行し、命令プログラムは遠隔監視又は遠隔操作を行う装置からの装置電文をWEBサーバーの仕様に合わせた電文へと変換して送信し、WEBサーバーからの操作電文を遠隔監視又は遠隔操作を行う装置への装置電文へと変換し送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラを使った遠隔監視、装置の動作の遠隔監視及び装置の遠隔操作のためのシステムに関する。
より特定的には、遠隔監視又は遠隔操作を行うカメラや装置の装置の仕様及び通信手段が、様々異なる場合においても、インターネットを通して、同じ操作手段で、遠隔監視又は遠隔操作を行うシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、インターネット回線を利用して、IPカメラなどを利用した、遠隔監視を行うシステムがあった。また、何らかの電気機器をコントロールするコントロール装置を、インターネット回線を利用して、遠隔で電気機器を操作する遠隔操作システム及び装置があった。コントロール装置では、電気機器などの情報を収集することも可能で、電力、温度、メーター機器の数値などの情報を収集する目的で利用される。遠隔で電気機器を操作する装置はとりわけコントロール装置などと呼ばれている。また、電気機器などの情報を収集する装置はとりわけ情報収集装置と呼ばれている。これらの遠隔監視又は遠隔操作は、パソコンや携帯端末を使って、WEB画面や電子メールなどから行っていた。尚、以降、IPカメラを単にカメラと称する。
【0003】
遠隔監視又は遠隔操作を行うカメラやコントロール装置との通信手段として、前記インターネット回線の代わりに、モバイル通信網を利用する場合がある。また、VPNなど所定の手段の専用線を通して接続し、セキュリティ性を高める場合がある。
モバイル通信網を使った装置に対しての通信システムは、携帯電話会社が音声を使わない機器との通信のみを行う特別な通信サービスを利用する。これは一般的な音声付きの通信料金よりは安い通信費で提供されている。この通信サービスを利用する場合は、通信は携帯電話会社のサーバーと専用線を通して行われる場合が一般的である。
【0004】
遠隔監視又は遠隔操作を行うカメラやコントロール装置を配置する環境によっては、モバイル通信網の電波が十分に届かない場合がある。また、モバイル通信網を提供する携帯電話会社は複数あるが、ある携帯電話会社の電波は届くが、ある携帯電話会社の電波は届かないといった状況が起こりえる。また、モバイル通信網の電波が届かないことを理由に、新たにインターネット回線を引く場合は、モバイル通信網を利用するよりは、工事費用もかかるし、通信費用も割高となる。また、ユーザーの要望も異なる場合がある。例えば、あるユーザーはインターネット回線で良い場合もあるし、あるユーザーはセキュリティを高める理由でVPNなどの専用線を使いたい場合もある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
遠隔監視又は遠隔操作のサービスを展開しようとした時に、遠隔監視又は遠隔操作を行うカメラやコントロール装置の仕様と、これらを接続する通信環境は、幾種の種類がある中で、それぞれが専用のプロトコルや、通信コマンドの仕様があって、通信環境の種類毎に、サービスの為のWEBサーバー環境を設置しなければならなかった。
【0006】
一方、遠隔監視又は遠隔操作を行うカメラやコントロール装置が、複数の拠点においてグループとして管理したい場合、それぞれの拠点の通信環境の種類が違っていたならば、その通信環境の違いを考慮しながら、遠隔監視又は遠隔操作をしなければならず、非効率であるという課題があった。当然のことながら、ある複数の拠点で管理されるグループ内の全ての遠隔監視又は遠隔操作を行うカメラやコントロール装置を、まとめて遠隔監視及び遠隔操作したい場合にも、通信環境が違っている理由で実現が難しかった。
更には、通信環境の種類にのみならず、装置の仕様の違いや、遠隔操作する為に接続される電気機器の仕様などで、その通信内容が異なる場合もあり、前述の同様の課題が出てくる。
【0007】
更に、コントロール装置を使って電気機器の情報を収集しようとした場合、収集したデータを、グループごとに集計したい場合がある。前述、通信環境の種類の違いや、情報収集する為に接続される電気機器の仕様で、その通信内容が異なる場合でも、情報収集の操作を、WEB画面などから同じ操作で行いたいし、同じ出力フォーマットで参照したいというニーズがあった。
【0008】
遠隔監視又は遠隔操作を行うカメラやコントロール装置が、正常に動作しているかどうかを調べる場合において、定期的に機器の生存確認を行う生存確認手段を用いた場合、この生存確認手段は非常にサーバーの処理上の負担がかかる場合があった。更に通信環境の種類が違っていたら、尚のこと、生存確認手段は困難を極める。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した本発明の目的を達成するために、本発明による遠隔監視又は遠隔操作のための異種通信サーバーシステムは、
遠隔監視又は遠隔操作を行う装置を、WEB画面などから指示し、所定の通信手段によって、所定の電文で通知することで、装置の遠隔監視又は遠隔操作を行うシステムであって、WEBサーバーとデータベースとで構成されたシステムで、所定のネットワークを通してユーザーの端末機と通信する手段と、WEBサーバーとネットワークで接続された複数のエージェントサーバー群と、エージェントサーバー群は、各々所定の通信手段によって、遠隔監視又は遠隔操作を行う装置と通信する手段とで構成されされる。
【0010】
前記エージェントサーバーは、少なくとも、エージェントエンジンとスクリプトで構成され、エージェントエンジンはスクリプトを読み取り、スクリプトに記述の命令プログラムを実行する機能を持ち、スクリプトに記述の命令プログラムは、
遠隔監視又は遠隔操作を行う装置からの装置電文をWEBサーバーの仕様に合わせた共通化された所定の電文へと変換し、WEBサーバーへ送信する命令プログラムと、
WEBサーバーからの操作電文を遠隔監視又は遠隔操作を行う装置への装置電文へと変換し、所定の通信手段の仕様に合わせて送信する命令プログラムとで構成されことを特徴とする。
【0011】
遠隔監視又は遠隔操作のための異種通信サーバーシステムの前記データベースの構造は、少なくとも、装置を管理する装置テーブルと、グループ管理するグループテーブルと、ユーザーを管理するユーザーテーブルとが備わり、更には、装置とグループを関連付ける関連付けテーブルと、ユーザーとグループ若しくはユーザーと装置とを関連付けるテーブルとで構成する。
ユーザーがグループを指定して、装置に対し遠隔操作又は遠隔監視を指示した場合は、WEBサーバーはユーザーが管理するグループ群若しくは装置群を、データベースより検索し、検索結果はエージェントサーバーに作用して、複数の装置群をまとめて遠隔操作又は遠隔監視を行うことを特徴とする。
【0012】
遠隔監視又は遠隔操作を行う装置が障害の場合、若しくはエージェントサーバーと遠隔監視又は遠隔操作を行う装置までの通信手段で通信障害があった場合、
エージェントサーバーは、障害を感知する為に、遠隔監視又は遠隔操作を行う装置から定期的に送られてくる通信を監視して装置の生存確認を行う手段と、エージェントサーバーから遠隔監視又は遠隔操作を行う装置に定期的に所定の通信を行い、そのレスポンスをチェックすることで、生存確認を行う手段を持ち、遠隔監視又は遠隔操作を行う装置の各仕様に合わせて、生存確認の手段、通信の内容とを、エージェントサーバーのスクリプトに記述の命令プログラムで構成し、エージェントエンジンはスクリプトに記述の命令プログラムを実行することで、遠隔監視又は遠隔操作を行う装置の生存確認を行うことを特徴とする。
【0013】
前述、障害があることと障害から復帰したことを、遠隔監視又は遠隔操作を行う装置を管理しているユーザーに通知する手段を持つことを特徴とする。
【0014】
遠隔監視又は遠隔操作をする装置は、装置起因の装置電文をエージェントサーバーに所定の通信手段で送信するステップと、エージェントサーバーは、装置電文を受信するステップと、装置電文をWEBサーバー共通の電文仕様に変換し変換電文とするステップと、WEBサーバーに変換電文を送信するステップと、WEBサーバーは、変換電文を受信するステップと、変換電文からデータベースを検索し、遠隔監視又は遠隔操作をする装置を管理するユーザーに所定の通知電文を送信するか、若しくはWEB画面にて表示することを特徴とした電文送受信方法である。
【0015】
ユーザーがWEB画面の操作若しくは所定の電文送信方法で、WEBサーバーへ操作電文を送信するステップと、WEBサーバーは操作電文を受信するステップと、操作電文を元に、ユーザーが管理する遠隔監視又は遠隔操作をする装置群をデータベースから検索するステップと、遠隔監視又は遠隔操作をする装置に関わるエージェントサーバーへと操作電文を送信するステップと、エージェントサーバーは操作電文を受信するステップと、操作電文を、遠隔監視又は遠隔操作をする装置の仕様と所定の通信手段の仕様に合わせた装置電文へと変換するステップと、装置電文を遠隔監視又は遠隔操作をする装置群へ送信するステップと、遠隔監視又は遠隔操作をする各々の装置は装置電文を受信し、所定の遠隔監視又は遠隔操作の動作を行うことを特徴とした電文送受信方法である。
【発明の効果】
【0016】
本発明を利用すれば、遠隔監視又は遠隔操作を行うカメラやコントロール装置との装置の仕様及び通信環境の種類や通信仕様の違い毎に遠隔監視又は遠隔操作を行う為のWEBサーバー環境を設置しないといけなかったが、エージェントサーバーを設置することで、共通化されたWEBサーバーで、かつ共通化された操作方法で遠隔監視又は遠隔操作、又は情報収集を行うことができる。また、エージェントサーバーが装置の生存確認の管理を行うので、サーバーの処理負担を分散することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、本発明の使用例を示すブロック図
【図2】図2は、本発明のデータベースの構造示した図
【図3】図3は、本発明のステップ図
【図4】図4は、本発明のデマンド監視装置の実施例を示した図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を実施するための形態を図示例と共に説明する。
図1は、本発明の使用例を示すブロック図である。図示の通り、WEBサーバー1とデータベース2とで構成されたサーバーシステム15は、インターネット回線11に接続されたシステムで構成されている。WEBサーバー1とデータベース2は、別々のサーバー機で構成しても良いし、WEBサーバー1内にデータベース2を内蔵していても良い。
WEBサーバー1とはインターネット回線11を通して、ユーザーのパソコン3や携帯電話などといった携帯端末4と接続される。パソコン3、携帯端末4のWEB画面を構成するのがWEBサーバー1といえる。
WEBサーバー1と、エージェントサーバーがネットワークを通して接続される。図1では、3台のエージェントサーバー8、エージェントサーバー9、エージェントサーバー10が接続されている。
装置5、装置6、装置7、は遠隔監視又は遠隔操作を行うカメラやコントロール装置となるが、本ブロック図では単に装置と称している。また、コントロール装置であれば、その先に電気機器などが接続され、電気機器の遠隔操作や情報収集を行うが、図1ではこれら電気機器も装置の中に含まれる。
【0019】
エージェントサーバー8は、モバイル通信網を使った通信種類である。モバイル通信網を利用する場合は、通常、携帯電話会社などと契約をし、携帯電話会社の持つ通信サーバー22と、専用線19を通して通信を行う。この際には、VPNルーター16などを使って、専用線を構成する。通信サーバー22は、無線アンテナを通し、装置5に無線通信23で接続する。
エージェントサーバー9は、光回線やADSL回線を利用したVPNを使った専用線である。VPNとは、公衆回線をあたかも専用線であるかのように利用できるサービスことを言う。エージェントサーバー9とVPNルーター17とが接続され、専用線20を通して、装置側のVPNルーター24と接続され、VPNルーター24と装置6とが接続される。
エージェントサーバー10は、光回線やADSL回線を利用したインターネット回線を利用する。エージェントサーバー10とは比較的高機能なルーター18と接続し、ルーター18はインターネット回線21を通して、装置側のブロードバンドルーター25に接続される。ブロードバンドルーター25と装置7とが接続される。通常、ブロードバンドルーターには、TCP/IPネットワークプロトコルにおける、特定のポート番号を特定のローカルIPアドレスに公開する様なサーバー機能が備わるが、本件もサーバー機能を用いて、装置7のIPアドレスの所定のポート番号をインターネットに公開する。
尚、通信の種類毎にエージェントサーバーを配置するが、各装置の仕様の違いは、その必要がなく、装置5、装置6、装置7は各々複数の拠点に配置されたの装置群及び通信経路で構成されていても良い。
【0020】
図2は、本発明のデータベースの構造示した図である。
データベース2の構造として、データベースに登録されるテーブルは、グループテーブル30と装置テーブル31と、関連付けテーブル32と、ユーザーテーブル34とユーザー管理テーブル33とで構成される。
【0021】
グループテーブル30は、グループIDフィールドがあり、グループを管理するIDをユニーク情報として記録する。グループ情報フィールドには、グループ名などを登録するフィールドである。
【0022】
装置テーブル31は、装置IDフィールドがあり、装置を管理するIDをユニーク情報として記録する。装置タイプフィールドは、装置の種類を記録する。例えば、カメラやコントロール装置などの種類を番号などで管理する。装置情報フィールドには、装置名などを登録するフィールドである。パラメータフィールドはしきい値などを記録するでフィールドである。
【0023】
関連付けテーブル32は、関連付けNoフィールドがあり、関連付けを通し番号などで管理するNoをユニーク情報として記録する。グループIDフィールドは、前記のグループテーブル30のグループIDフィールドの内容を記録する。装置IDフィールドは、前記の装置テーブル31の装置IDフィールドの内容を記録する。この関連付けテーブル32では、グループがどの装置を管理するかを記録するテーブルである。このテーブル構造であれば、ある装置は、複数のグループで管理されていても構わない。
【0024】
ユーザーの管理を行うユーザーテーブル34の構成は、ユーザーIDフィールドがあり、ユーザーを管理するIDをユニーク情報として記録する。ユーザー情報フィールドは、ユーザーの名前などを登録するフィールドである。通知先情報フィールドは、ユーザーに装置の情報などを通知する連絡先を記録するフィールドである。例えば電子メールなどがそれにあたる。ログインIDフィールド、パスワードフィールドは、本システムにログインする時の為に、認証用に利用する情報である。
【0025】
ユーザー管理テーブル33の構成は、ユーザーIDフィールドがあり、ユーザーテーブル34のユーザーIDフィールドの内容を記録する。関連付け情報フィールドは、関連付けNo若しくは、グループIDや装置IDの内容を記録する。
このユーザー管理テーブル33では、ユーザーが管理する装置群を検索するために用いられる。
【0026】
尚、ここで示すデータベースのテーブルやテーブルのフィールド構造は、一例を示すもので、詳細を管理する為に変更や拡張がなされてもかまわない。
【0027】
次に図3は、本発明におけるステップ図を示す。
このステップ図は、カメラやコントロール装置などである装置のステップ41、エージェントサーバーのステップ42、WEBサーバーのステップ43、パソコンや携帯端末のステップ44で図示している。
この図では、上から下へ時系列で示している図である。
【0028】
まず、装置のステップ41の起因のイベントによって、通信されるステップを説明する。まず、装置のステップ41より、装置のボタンを押す情報の装置電文送信ステップ50が起こる。このステップでは、説明の便宜上、人為的にボタンを押すことでイベントが発生しているが、何かの環境的変化や、電気的変化などで、ボタンが押されるのと同じイベントが発生していても構わない。このボタンを押したという情報は装置電文として、エージェントサーバーに通知される、装置電文受信ステップ51となる。エージェントサーバーは、前記装置電文を、WEBサーバーが共通としている仕様の電文に変換する、装置電文変換処理ステップ52を行う、次に変換された変換電文をWEBサーバーへ送信するステップ53を行う。この変換電文はWEBサーバーへ通知され、変換電文を受信するステップ54となる。WEBサーバーは、変換電文から、データベースを検索するステップ55を行う。先のエージェントサーバーが行った変換電文には、ボタン情報の他に、起因となった装置の装置IDなども含まれている。この装置IDから、関連付けテーブル32の装置IDフィールドより、グループIDフィールドのグループIDを検索し、更に、検索されたグループID群から、ユーザー管理テーブル33のグループIDフィールドより、ユーザーIDを検索する。そして、検索されたユーザーIDからユーザーテーブル34のユーザー情報フィールドの通知先情報により、ボタン情報の通知信処理56を行う。通知先となった、パソコンや携帯端末には、ボタン情報の受信ステップ57となる。
【0029】
次に、パソコンや携帯端末のステップ44より起因するイベントによって、通信されるステップを説明する。まず、パソコン3や携帯端末4のインターネット回線を通じ、WEBサーバー1で展開するWEB画面などから、遠隔操作スイッチON情報の操作電文を送信するステップ60を行う。操作電文を受け取るWEBサーバーは、遠隔操作スイッチON情報の操作電文を受信するステップ61を行う。この時、送信者であるユーザーのユーザーIDなども含むので、これを元にデータベース検索ステップ62を行う。ユーザー管理テーブル33のユーザーIDフィールドからユーザーIDで検索し、関連付け情報フィールドの情報から、例えば関連付けNo群を検索する。関連付けテーブル32のグループIDフィールドからグループID群で検索し、装置ID群を検索する。検索された装置ID群から装置テーブル31の装置情報フィールドの情報を元に、装置群全てにおいて、遠隔操作スイッチON情報の操作電文を送信するステップ63を行う。エージェントサーバーに操作電文として送信され、エージェントサーバーは遠隔操作スイッチON情報の操作電文を受信するステップ64を行う。エージェントサーバーは前記操作電文を、各装置へ送信する為の通信種類と装置の仕様に合わせた装置電文に変換する操作電文変換処理ステップ65を行う。変換された変換後の装置電文を装置へ送信するステップ66を行う。変換後の装置電文を送信された各々の装置は、遠隔操作スイッチON情報の変換後の装置電文を受信するステップ67を行う。ここで各々の装置は該当のスイッチをONにするステップ68を行う。
【0030】
ここで、エージェントサーバーに関して詳細を説明する。エージェントという技術においては、諸般様々な技術が開示されているが、本件のエージェントは、電子的な電文を所定のフォーマットの電文へと変換する、翻訳エージェントということになる。前記、通信種類の違いや通信仕様、遠隔監視又は遠隔操作したい装置の仕様においては、統一された電文や通信仕様の内容となっていない。この様な課題を克服しようと統一規格を模索しているが、なかなか浸透しないのが現状である。これらに対応する場合は、前述の諸々の仕様の違いごとに、サーバーを設置し、サーバーのアプリケーションを開発する他なかった。
【0031】
一方、遠隔監視又は遠隔操作しようとするユーザーにとっては、それらの違いを意識することなく、同じGUIなどで共通化されたWEB画面などから遠隔監視又は遠隔操作を行いたい。
つまり、エージェントサーバーは、共通化されたWEB画面などからの操作で送られてくる操作電文を、遠隔監視又は遠隔操作する装置に通知できる様に電文や通信種類に合わせた形で変換する手段を持っているサーバーである。逆に、装置から送信される装置電文を、電子メールでの送信や、WEB画面などで表示展開される様に、装置電文を変換する手段を持っているサーバーである。
【0032】
エージェントサーバーで動作するエージェントエンジンは、通常、スクリプトと呼ばれるプログラム命令文を持って動作を構成する。エージェントの実行時にスクリプトが読み込まれ、インタープリンター方式でプログラム命令文を実行していく。スクリプトの命令プログラムは、テキスト文となっていて、簡単に編集や追加変更が可能である。これによって、各エージェントサーバーは、前記、通信種類の違いや通信仕様、遠隔監視又は遠隔操作したい装置の仕様の違いを考慮した電文の変換プログラムを記述することで、これを実現している。
また、これらの構成であれば、スクリプトを実行する部分をエージェントエンジン部とすれば、増設されるサーバーは、エージェントエンジン部を実装さえすれば良いので、増設時の設置の手間がかからない。各種対応はスクリプトを登録しておけば良いので、場合によっては、複数の機能のスクリプトを登録し、同じサーバーに同位させてもかまわない。
【0033】
エージェントサーバーのスクリプトによって実現される機能として、電文の変換機能の他に、情報収集機能がある。各種装置から出力される情報を収集したり、インターネットの所定のURLのWEB画面に表示される情報から、最新情報を収集を行うことができる。この情報収集のスクリプトには、一定のスケジューリング機能が備わる。一定時間になると、自動的に収集作業を行う。
インターネットから情報収集した電文を、装置に備わるパラメーターを記録する機能や、表示機能や音声出力機能に合わせた形で、電文を変換し、各装置に通知することも、本エージェントサーバーを用いれば実現が可能である。
【0034】
本件は、データベースの構造も、特徴を有している。
複数のユーザーや複数の装置がある中で、グループ化された装置群を同時に遠隔監視や遠隔操作できる構成となっている。また、同じ組織に所属しているユーザー群の中でも、遠隔監視や遠隔操作させたい装置群をユーザー毎に決めたい場合にも、対応可能な構成となっている。
つまり、装置を管理する装置テーブル31と、グループを管理するグループテーブル30があって、装置とグループを関連付ける関連付けテーブル32があることで、装置からみると複数のグループに管理されていても良い構成となっているのである。また、ユーザーの情報を管理するユーザーテーブル34と、ユーザーが装置を管理する為のユーザー管理テーブル33があることで、ユーザーが遠隔監視又は遠隔操作できる装置のグループ群と装置群とを関連付けることで、これを実現している。
尚、このデータベースの構成だと、1人のユーザーが、一つの装置だけを遠隔監視、遠隔操作したい場合でも、1つだけの装置を登録した1つのグループが必要となってしまう。これだと非効率なので、例えば、装置テーブル31の装置IDフィールドと、グループテーブル30のグループIDフィールドのそれぞれのIDには、特殊なヘッダー文字、例えば、装置IDならヘッダー文字に”T”を付け、”T0001”という様にヘッダー文字の次には通し番号をつけたIDとし、グループIDなら、ヘッダー文字に”G”を付け、”G0001”という様にヘッダー文字の次には通し番号をつけたIDすることで、ヘッダー文字を見れば、装置かグループなのかわかるIDとなるので、これを持って、ユーザー管理テーブルより、関連付け情報フィールドを検索した時、関連付けNo情報の他、関連付け情報フィールドの内容がIDであって、ヘッダー文字”T”だった場合は、グループのIDではない装置のIDということで、扱っても差支えない。
【0035】
次に、電気機器の情報収集を行う場合の情報収集装置の実施例を説明する。この情報収集装置には、電力などの監視を行うデマンド監視装置、温度や湿度などを測る環境監視装置、料金回収箱の残金をレポートする装置などが考えられるが、本実施例では、デマンド監視装置を例に説明する。
図4は、デマンド監視装置の実施例を示した図である。デマンド監視装置は、本件でいうコントロール装置にあたり、図4のブロック図で言えば、コントロール装置89、90、91としている部分である。
全国展開しているチェーン店などの各店舗にデマンド監視装置を取り付け、各店舗の電力量と電気料金を収集したいニーズを持つ、チェーン店の親会社の場合を考える。
【0036】
デマンド監視装置の構成は、パルス出力付きの電力メーター92、93、94に、パルスカウント機能のついたコントロール装置89、90、91を取り付けることで実現できる。しかし、電力会社によって、パルス出力付きの電力メーターの仕様が違う場合がある。当然、それに取り付けるコントロール装置は各種仕様に対応しなければならない。また、取り付ける環境によっては、モバイル通信網88や専用線83、インターネット84を利用するなど様々であるから、取り付け場所によって、通信の種類が違う場合が出てくる。更には、電力会社によって、電気料金は違ってくる。収集した情報を元に電力量と電気料金をWEBサーバー70で展開されるWEB画面などで、パソコン74や携帯端末75などから表示する場合は、特に電気料金に関して、その設置場所の契約されている電力会社の情報を考慮しなければならない。
【0037】
これらを実現するのに、本発明は、有効的な手段を開示している。
電力会社による電力メーター92、93、94の仕様の違いに関して、デマンド監視装置になっているコントロール装置89、90、91は、各電力メーターの仕様に合わせた構成とする。電力メーターのパルス信号を検出し、パルスカウント数などを、エージェントサーバー76、77、78に送信する。電力会社の違いによって、パルスカウント数に違いがあっても、そのままの値をエージェントサーバーに送信すれば良い。
モバイル通信網88や、専用線83、インターネット84など、通信の種類が違う場合は、通信の種類毎にエージェントサーバーを設置する。
尚、通信の種類毎にエージェントサーバーを配置するが、各電力メーターの仕様の違いは、その必要がなく、電力メーター92、93、94は各々複数の拠点に配置された電力メーター群及び通信経路で構成されていても良い。
エージェントサーバー76、77、78は、接続されるコントロール装置89、90、91の各々の設置場所と電力会社との契約を考慮し、電力量及び電気料金を計算し、WEBサーバー70に通知する。
【0038】
エージェントサーバーは、コントロール装置の設置場所と電力会社との契約の内容と電力量に対する電気料金の情報を、WEBサーバーを通して、WEBサーバーと接続されたデータベースと、必要ならばインターネットから情報を収集する。データベースからは契約した内容を、電力会社ごとで決まってくる電気料金などは、時に変動するものであるから、インターネットを通じ、所定のURLのWEB画面上で開示されている情報元95から適宜収集する。これらの情報更新は、所定のスケジュール機能で、一定時間ごとに自動的に行われる。
ここで本構成では、エージェントサーバーは、インターネットからの情報収集にはWEBサーバーを経由してインターネットの情報を間接的に収集する。
エージェントサーバー78の様なインターネット回線と接続できる構成であれば、その様なことをしなくても良いのだが、本件では、エージェントサーバーを共通化させたいので、専用線と接続されているエージェントサーバー76及び77であっても、インターネットと接続できるWEBサーバーを経由する方法をとって、機能の共通化をさせている。
【0039】
デマンド監視装置であれば、一定の電力量を超える場合、アラームとして通知する機能が必要となる。本発明でも、コントロール装置89、90、91が、電力メーター92、93、94のパルス出力カウントが、一定の時間内で一定のパルスカウント数を越えたならば、エージェントサーバー76、77、78にアラームを装置電文として送信し、エージェントサーバーは装置電文を受信し、WEBサーバーが共通としている仕様の電文に変換し、変換電文をWEBサーバー70に通知し、WEBサーバー70は変換電文を受信したら、データベース71のユーザー情報を検索し、該当のユーザーに電子メールなどでアラームを送信する。この場合、エージェントサーバーはコントロール装置に、アラーム発生のパラメーターである電力契約に合わせたパルスカウント数のしきい値を記録させる手段を持つ。
【0040】
これらの電文の電文送受信方法は、図3のステップと全く同じである。
つまり、収集された情報は、装置電文として、エージェントサーバーへと通知される。これは、装置側から定期的に送信されてもいいし、エージェントサーバーが所定のスケジュールによって、装置電文を取得する通信を行っても良い。所定のしきい値を越えた時のアラームも、同様に装置電文として、エージェントサーバーへと通知される。一方、装置にしきい値のパラメーターを記録させう手段においては、WEBサーバーからの電文やインターネットなどからの情報による電文を変換し、装置電文として、装置へ送信し、装置は装置電文を受信した時、装置電文のしきい値を使ってパラメーターとして値をセットする。
【0041】
このように、本発明を用いれば、デマンド監視装置の実現が可能であるが、前述、サーバーシステム82のデータベース71により、グループ化された装置群を同時に遠隔監視や遠隔操作できる構成を用いれば、複数拠点の電力量と電気料金をチェックしたい場合に、全複数拠点の情報を1回のリクエストで取得可能である。また、取得した情報をデータベースなどに記録すれば、前複数拠点の情報を集計して、一覧表示やグラフ表示させることも可能となる。
これによって、全国展開しているチェーン店などの各店舗にデマンド監視装置を取り付け、各店舗の電力量と電気料金を収集したいチェーン店の親会社の場合、電力量の検針と電気料金の収集作業がかなり簡便化される。
【0042】
次に、遠隔監視又は遠隔操作を行うカメラやコントロール装置らが、通信障害や機器不良によって、通信が不可能な状態にある場合の説明を行う。これらの装置が、もしセキュリティ用途に利用するカメラや非常ボタンのたぐいのスイッチの装置であるならば、障害の時はすぐに復旧しなければならない状況である。必要ならば、障害が出たことを管理者クラスのユーザーに知らせる必要がある。
一方、装置によっては、TCP通信やUDP通信で、何らかの電文をサーバーに定期的に送る場合がある。サーバーはこれを受信すれば、装置が生きていることが判明する。また、装置が前述の様にサーバーに定期的に電文を送らない場合は、サーバー側から、ポーリングで装置に所定の電文を送り、そのレスポンスを見て、装置が生きているか判断することもできる。
【0043】
前述、2種類の装置の生存確認方法では、装置によって方法や電文方式が違ってくる。この生存確認は、定期的に通信が発生することで、接続できる装置の数に比例して、サーバーの負荷が増えてしまう。
本件では、これらの生存確認を、エージェントサーバーにて行うことを特徴とする。エージェントサーバーは生存確認をする装置情報を、WEBサーバーのデータベースの装置テーブル31から取得する。データベースの装置テーブル31の装置タイプフィールドと装置情報フィールドの内容を持って、生存確認の方法パターンを決める。エージェントサーバーは、生存確認の方法パターンに従って、定期的に生存確認をし、通信障害の時、若しくは通信障害から復帰した時には、WEBサーバーにその情報の電文を送信する。WEBサーバーは、必要ならば、生存情報をユーザーに電文、すなわち電子メールなどで送信する。
もし、装置の数が多くなってくれば、エージェントサーバーを増設すれば、負荷分散の効果となる。
これらは、エージェントサーバーの構成である、スクリプトエンジンとスクリプトの構成で実現できる。
【0044】
このように、本発明を利用すれば、遠隔監視又は遠隔操作を行うカメラやコントロール装置との装置の仕様及び通信環境の種類や仕様の違い毎に遠隔監視又は遠隔操作を行う為のWEBサーバー環境を設置しないといけなかったが、エージェントサーバーを設置することで、共通化されたWEBサーバーで、かつ共通化された操作方法で遠隔監視又は遠隔操作を行うことができる。また、エージェントサーバーが装置の生存確認の管理を行うので、サーバーの処理負担を分散することが可能となる。
【符号の説明】
【0045】
1、70 WEBサーバー
2、71、 データベース
15、82 サーバーシステム
3、74 パソコン
4、75 携帯端末
8、9、10 エージェントサーバー
5、6、7 装置(カメラやコントロール装置)
76、77、78 エージェントサーバー
89、90、91 コントロール装置(デマンド監視装置)
92、93、94 電力メーター
30 グループテーブル
31 装置テーブル
32 関連付けテーブル
33 ユーザー管理テーブル
34 ユーザーテーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠隔監視又は遠隔操作を行う装置を、WEB画面などから指示し、所定の通信手段によって、所定の電文で通知することで、装置の遠隔監視又は遠隔操作を行うシステムで、
WEBサーバーとデータベースとで構成されたサーバーシステムであって、所定のネットワークを通してユーザーの端末機と通信する手段と、WEBサーバーとネットワークで接続された複数のエージェントサーバー群と、エージェントサーバー群は、各々所定の通信手段によって、遠隔監視又は遠隔操作を行う装置と通信する手段とで構成された遠隔監視又は遠隔操作のための異種通信サーバーシステムであって、
該エージェントサーバーは、少なくとも、エージェントエンジンとスクリプトで構成され、該エージェントエンジンは該スクリプトを読み取り、スクリプトに記述の命令プログラムを実行する機能を持ち、
該スクリプトに記述の命令プログラムは、遠隔監視又は遠隔操作を行う装置からの装置電文をWEBサーバーの仕様に合わせた共通化された所定の電文へと変換し、WEBサーバーへ送信する命令プログラムと、
該スクリプトに記述の命令プログラムは、WEBサーバーからの操作電文を遠隔監視又は遠隔操作を行う装置への装置電文へと変換し、所定の通信手段の仕様に合わせて送信する命令プログラムとで構成され、
これらの電文の変換処理と通信処理を行うエージェントサーバーを具備したことを特徴とする、遠隔監視又は遠隔操作のための異種通信サーバーシステム。
【請求項2】
請求項1の遠隔監視又は遠隔操作のための異種通信サーバーシステムであって、
前記データベースの構造は、少なくとも、装置を管理する装置テーブルと、グループ管理するグループテーブルと、ユーザーを管理するユーザーテーブルとが備わり、更には、装置とグループを関連付ける関連付けテーブルと、ユーザーとグループ若しくはユーザーと装置とを関連付けるテーブルとで構成することで、
ユーザーがグループを指定して、装置に対し遠隔操作又は遠隔監視を指示した場合は、WEBサーバーはユーザーが管理するグループ群若しくは装置群を、データベースより検索し、検索結果はエージェントサーバーに作用して、複数の装置群をまとめて遠隔操作又は遠隔監視を行うことを特徴とする、遠隔監視又は遠隔操作のための異種通信サーバーシステム。
【請求項3】
請求項1と請求項2の遠隔監視又は遠隔操作のための異種通信サーバーシステムであって、
該遠隔監視又は遠隔操作を行う装置が障害の場合、若しくは該エージェントサーバーと該遠隔監視又は遠隔操作を行う装置までの通信手段で通信障害があった場合、
該エージェントサーバーは、障害を感知する為に、該遠隔監視又は遠隔操作を行う装置から定期的に送られてくる通信を監視して装置の生存確認を行う手段と、
該エージェントサーバーは、該エージェントサーバーから該遠隔監視又は遠隔操作を行う装置に定期的に所定の通信を行い、そのレスポンスをチェックすることで、生存確認を行う手段を持ち、
該遠隔監視又は遠隔操作を行う装置の各仕様に合わせて、該生存確認の手段のいずれかと通信の内容とを、該エージェントサーバーのスクリプトに記述の命令プログラムで構成し、
該エージェントサーバーは、スクリプトに記述の命令プログラムを実行することで、該遠隔監視又は遠隔操作を行う装置の生存確認を行うことを特徴とする、遠隔監視又は遠隔操作のための異種通信サーバーシステム。
【請求項4】
請求項3の遠隔監視又は遠隔操作のための異種通信サーバーシステムであって、
障害があることと、障害から復帰したことを、該遠隔監視又は遠隔操作を行う装置を管理しているユーザーに通知する手段を持つことを特徴とする、遠隔監視又は遠隔操作のための異種通信サーバーシステム。
【請求項5】
請求項1から請求項4までの遠隔監視又は遠隔操作のための異種通信サーバーシステムであって、
該エージェントサーバーと該遠隔監視又は遠隔操作を行う装置までの通信手段が、インターネット若しくはVPN等の専用線、若しくはモバイル通信網、若しくは無線通信であり、
該遠隔監視又は遠隔操作を行う装置とは、直接か、若しくはこれらの通信手段を通じ別なサーバーシステムを介して、該遠隔監視又は遠隔操作を行う装置と該エージェントサーバーとが通信することを特徴とする、遠隔監視又は遠隔操作のための異種通信サーバーシステム。
【請求項6】
請求項1から請求項5までの遠隔監視又は遠隔操作のための異種通信サーバーシステムであって、システムの動作ステップは、
該遠隔監視又は遠隔操作を行う装置は、装置起因の装置電文を該エージェントサーバーに所定の通信手段で送信するステップと、
該エージェントサーバーは、装置電文を受信するステップと、装置電文をWEBサーバー共通の電文仕様に変換し変換電文とするステップと、WEBサーバーに変換電文を送信するステップと、
WEBサーバーは、変換電文を受信するステップと、変換電文からデータベースを検索し、該遠隔監視又は遠隔操作を行う装置を管理するユーザーに所定の通知電文を送信するか、若しくはWEB画面にて表示することを特徴とした、
遠隔監視又は遠隔操作のための異種通信サーバーシステムの電文送受信方法。
【請求項7】
請求項1から請求項5までの遠隔監視又は遠隔操作のための異種通信サーバーシステムであって、システムの動作ステップは、
ユーザーがWEB画面の操作若しくは所定の電文送信方法で、WEBサーバーへ操作電文を送信するステップと、
WEBサーバーは操作電文を受信するステップと、操作電文を元に、ユーザーが管理する該遠隔監視又は遠隔操作を行う装置群をデータベースから検索するステップと、該遠隔監視又は遠隔操作を行う装置に関わる該エージェントサーバーへと操作電文を送信するステップと、
該エージェントサーバーは操作電文を受信するステップと、操作電文を、該遠隔監視又は遠隔操作を行う装置の仕様と所定の通信手段の仕様に合わせた装置電文へと変換するステップと、装置電文を該遠隔監視又は遠隔操作を行う装置群へ送信するステップと、
該遠隔監視又は遠隔操作を行う装置の各々は装置電文を受信し、所定の遠隔監視又は遠隔操作の動作を行うことを特徴とした、
遠隔監視又は遠隔操作のための異種通信サーバーシステムの、電文送受信方法。
【請求項8】
請求項1から請求項7までの遠隔監視又は遠隔操作のための異種通信サーバーシステムであって、該遠隔操作又は遠隔監視を行う装置とは、情報収集装置であり、該情報収集装置は、別の装置の情報や環境などの情報を収集し、収集した情報は装置電文として該エージェントサーバーに所定の通信手段で送信し、
該エージェントサーバーは、装置電文を共通化されたWEBサーバーの仕様に合わせた変換電文とし、変換電文はWEBサーバーに送信し、
WEBサーバーは変換電文を受信し、WEBサーバーはWEB画面に変換電文を所定の表示に展開するか、電子メールでユーザーに通知する動作を行うことを特徴とした、
遠隔監視又は遠隔操作のための異種通信サーバーシステム。
【請求項9】
請求項1から請求項8までの遠隔監視又は遠隔操作のための異種通信サーバーシステムであって、
該エージェントサーバーは、該遠隔操作又は遠隔監視を行う装置若しくは該情報収集装置に、アラーム発生のパラメーター値を装置電文で送信する手段と、
該装置は装置電文に記載のパラメーター値を記録する手段と、該装置は所定の入力情報若しくは収集される情報の数値がパラメーター値を越える場合は、装置電文として該エージェントサーバーに所定の通信手段で送信し、
該エージェントサーバーは、装置電文を共通化されたWEBサーバーの仕様に合わせた変換電文とし、変換電文はWEBサーバーに送信し、
WEBサーバーは変換電文を受信し、WEBサーバーはWEB画面に変換電文を所定の表示に展開するか、電子メールでユーザーに通知する動作を行うことを特徴とした、
遠隔監視又は遠隔操作のための異種通信サーバーシステム。
【請求項10】
請求項9の遠隔監視又は遠隔操作のための異種通信サーバーシステムであって、
該エージェントサーバーは、該アラーム発生のパラメーター値は、該WEBサーバーのデータベース若しくは、インターネットから他のWEBサーバーの情報を収集した情報を元に、パラメーター値を所定の数値化若しくは計算を行うことで、該アラーム発生のしきい値とすることを特徴とした、
遠隔監視又は遠隔操作のための異種通信サーバーシステム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−34181(P2011−34181A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−177617(P2009−177617)
【出願日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【出願人】(506210211)株式会社ニューコム (17)
【Fターム(参考)】