説明

避難情報配信装置およびプログラム

【課題】避難者が配信希望した、当該配信地区に特有の追加避難情報文を含む、当該避難者に固有の避難情報を配信する。
【解決手段】追加情報データ16Aと個人データ16Bとを予め追加情報DB16で記憶しておき、災害時に配信地区の避難者へ避難情報を配信する際、追加情報生成部15で、当該配信地区に対応する追加情報データ16Aのうち、当該避難者の個人データ16Bに登録されている追加情報IDと対応する追加情報データ16Aの追加避難情報文64を取得し、避難情報生成部17で、取得した追加避難情報文64を基本避難情報文61に付加することにより、当該避難者に固有の避難情報70を生成し、網I/F部18で、これら避難情報70を当該避難者へ配信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報配信技術に関し、特に災害時の避難に関連する各種避難情報を予め登録された端末装置に一斉配信する避難情報配信技術に関する。
【背景技術】
【0002】
水害、土砂災害、高潮災害等において、市町村等の行政が発令する避難関連情報(避難準備情報、避難勧告、避難指示の総称)を適切なタイミングで必要な対象地域に迅速確実に発令することは容易ではない。このため、事前に各地域の災害要因と発令情報の意味合いを認識し、各自その具体的基準を定め、伝達手段の整備や伝達内容の事前事項の準備をするための指針「避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドライン」が、2005年3月に内閣府から各自治体に配布されており、情報伝達体制の整備が進められている。
【0003】
上記ガイドラインでは、伝達する情報の内容については具体的な指針はなく、各自治体側に任されている。このため、従来通りの基本伝達事項と合わせて、自治体ごとに一部工夫が加えられてはいるが、比較的画一的な内容を持つフォーマットが利用されている。また、ガイドラインを元に各自治体で作成された具体的な判断基準により避難関連情報配信判断がなされた際には、そのフォーマットを元に一部単語を修正し手動で作成した情報を各地域住民に行政無線等の防災システムを用いて同報配信されることがほとんどである。
この他、災害発生後の家族や関係者間の個別の安否確認として災害伝言板や災害伝言ダイヤル等の通信ネットワークを用いたサービス提供は存在するが、緊急時の安否確認のみに使用する利用者Push型のシステムであり、安全確保時の行動支援のための情報提供には利用できない。
【0004】
このように、現状の避難関連情報は、個人や特定地域に対応した内容ではなく、一般的な広範囲の地域住民に対して広報される情報のみであり、一個人に特化した配信情報になっていない。そのため、現状の避難関連情報が伝達されても、直接自身に関わる情報と認識できずにその危険度を把握できない場合や、どのような避難行動を行えばよいかが判断できない場合等が生じ、その当該地域の住民が避難しないケースが過去の災害事例から散見される。また、緊急時に行政からの広報情報が発令された直後に、自身の状況把握を行うために必要な情報を迅速に収集しようとしても、災害時という特殊な環境下や精神面などの状況により、情報収集活動は困難を極める。
【0005】
災害時の安全確保行動を促進するためには、情報を配信する対象者の防災への認知度・事前準備状況・興味・関心・知識レベル等の個人の特性や地域の特徴を考慮した伝達情報の内容を生成し、対象者宛に配信することが、情報を認知し、状況を把握し、自ら計画し、行動を実施する上で有効な手段となる。そこで、災害時の広報情報として従来の基本的なフォーマット情報(災害種、発令情報種、避難先情報等)に加え、その情報以降に各地域の住民が必要と認識する情報要素と個人が避難行動を取りやすいと判断する情報要素で構成される情報を追加できるように事前設定することが肝要であり、これに大きく関係する。
【0006】
従来、災害時に住民等が避難する際に、防災行政無線に代わる同報配信技術として、災害発生に応じて携帯端末ごとに位置情報を取得し、当該位置情報に応じた避難所などを含む避難情報を生成して当該携帯端末へ送信する技術、避難所へ避難してきた避難者の安否を安否情報として収集し、インターネット上で公開する技術、さらには、安否情報を閲覧した携帯端末の使用者の位置を安否情報に反映して家族・知人等から閲覧確認可能とする技術が提案されている(例えば、特許文献1など参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−139324号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、このような従来技術では、携帯端末の所在情報を基にして作成した避難場所や安否情報などを携帯端末で提供することにより、広報車やテレビ・ラジオ放送による避難情報の伝達時に発生する「聞き漏らし」や「聞き違い」を防止することや、安否情報を容易に提供することに主眼が置かれているため、「個人が避難行動を取りやすいと判断する情報要素」といった、避難者が避難判断しやすく避難行動を促進しやすいように、それぞれの避難者に固有の避難情報を提供することができないという問題点があった。
【0009】
すなわち、従来技術では、携帯端末の所在情報を基にして、その所在地ごとに異なる情報、例えば各地域ごとにその被災状況にあった情報を流すことによって、その地域に最もよい情報の提供可能を可能としている。
しかしながら、被災状況は物理的な実態のみを伝える情報に過ぎず、例えば、避難所内のトイレ情報、食料情報、愛玩動物の避難スペース、避難時に要援護者を支援できる支援者の有無など、各人が避難時に必要と感じる有用な情報でない。実際の災害時などでは、まず各人が避難する際に必要と感じられる固有の情報が避難配信情報として内包されていなければ、各人が避難を決定付ける根拠に至らず、結果、避難が遅れることとなる。
【0010】
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、避難者が配信希望した、当該配信地区に特有の追加避難情報文を含む、当該避難者に固有の避難情報を配信できる避難情報配信技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
このような目的を達成するために、本発明にかかる避難情報配信装置は、災害時の避難に関する避難情報を、通信網を介して複数の避難者の通信端末へ配信する避難情報配信装置であって、避難情報の配信地区ごとに、災害時に基本避難情報文とともに配信する当該配信地区に特有の追加避難情報文および当該追加避難情報文の追加情報IDが組として複数登録された追加情報データと、避難者に、当該避難者が配信希望する追加避難情報文の追加情報IDが組として複数登録された個人データとを記憶する追加情報データベースと、災害時に配信地区の避難者へ避難情報を配信する際、当該配信地区に対応する追加情報データのうち、当該避難者の個人データに登録されている追加情報IDと対応する追加情報データの追加避難情報文を取得する追加情報生成部と、追加情報生成部で取得した追加避難情報文を基本避難情報文に付加することにより、当該避難者に固有の避難情報を生成する避難情報生成部と、追加情報生成部で生成された避難情報を当該避難者へ配信する網インターフェース部とを備えている。
【0012】
この際、追加情報データは、避難情報の配信地区および災害の種別を示す災害種の組み合わせごとに、当該配信地区および当該災害種に特有の追加避難情報文および当該追加避難情報文の追加情報IDが組として複数登録されており、個人データは、災害種ごとに追加情報IDが複数登録されており、追加情報生成部で、追加情報データを取得する際、当該個人データの災害種に応じた追加情報IDと当該避難情報の配信地区とに対応する追加情報データを追加情報データベースから取得するようにしてもよい。
【0013】
また、網インターフェース部で、避難者端末からのアンケート要求に応じて、Webアンケート調査画面データを当該避難者端末へ提供して、Webアンケート調査画面で入力されたアンケート結果を取得し、このアンケート結果に基づいて、追加避難情報文のうちから当該避難者が災害時に配信を希望する重要な追加避難情報文を集計し、当該集計結果を当該避難情報配信装置と接続された端末へ提供するようにしてもよい。
【0014】
また、網インターフェース部で、避難者端末からのアンケート要求に応じて、Webアンケート調査画面データを当該避難者端末へ提供して、Webアンケート調査画面で入力されたアンケート結果を取得し、このアンケート結果に基づいて、当該避難者の意見内容を収集し、収集した意見内容を当該避難情報配信装置と接続された端末へ提供するようにしてもよい。
【0015】
また、本発明にかかるプログラムは、前述した避難情報配信装置を構成する各部としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、災害時に避難者へ配信される避難情報として、当該避難者が配信希望した、当該配信地区に特有の追加避難情報文を含む、当該避難者に固有の避難情報を生成して、それぞれ避難者端末へ配信することができる。したがって、「個人が避難行動を取りやすいと判断する情報要素」といった、避難者が避難判断しやすく避難行動を促進しやすいように、それぞれの避難者に固有の避難情報を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】第1の実施の形態にかかる避難情報配信装置の構成を示すブロック図である。
【図2】避難情報生成処理を示すフロー図である。
【図3】避難情報設定画面の構成例である。
【図4】追加情報設定画面の構成例である。
【図5】基本避難情報文および基本問合せ先文の構成例である。
【図6】避難場所データの構成例である。
【図7】追加情報データの構成例である。
【図8】個人データの構成例である。
【図9】追加情報リストの構成例である。
【図10】共通フォーマットの構成例である。
【図11】Webアンケート調査の先頭ページを示す構成例である。
【図12】Webアンケート調査の水害設問ページを示す構成例である。
【図13】Webアンケート調査の震災設問ページを示す構成例である。
【図14】Webアンケート調査の送信ページを示す構成例である。
【図15】第1の実施の形態にかかる避難情報配信装置の避難情報生成処理を示すフローチャートである。
【図16】避難者情報の構成例である。
【図17】重要情報集計結果の構成例である。
【図18】アンケート統計情報画面の構成例である。
【図19】意見内容収集結果の構成例である。
【図20】意見閲覧情報画面の構成例である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる避難情報配信装置について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる避難情報配信装置の構成を示すブロック図である。
【0019】
この避難情報配信装置10は、全体としてサーバ装置などの通信処理装置からなり、災害が発生した場合や災害が発生する恐れがある場合など、災害時の避難に関する避難情報を、携帯電話網やインターネットなどの通信網を介して避難者が携帯する携帯電話やPDAなどの携帯通信端末、あるいは避難者が屋内で利用するパーソナルコンピュータなど固定通信端末からなる避難者端末20へ配信する機能を有している。
【0020】
本実施の形態は、避難情報の配信地区ごとに、災害時に基本避難情報文とともに配信する当該配信地区に特有の追加避難情報文および当該追加避難情報文の追加情報IDが組として複数登録された追加情報データと、避難者に、当該避難者が配信希望する追加避難情報文の追加情報IDが組として複数登録された個人データとを、予め追加情報データベースで記憶しておき、災害時に配信地区の避難者へ避難情報を配信する際、当該配信地区に対応する追加情報データのうち、当該避難者の個人データに登録されている追加情報IDと対応する追加情報データの追加避難情報文を取得し、取得した追加避難情報文を基本避難情報文に付加することにより、当該避難者に固有の避難情報を生成し、これら避難情報を当該避難者へ配信するようにしたものである。
【0021】
[避難情報配信装置の構成]
次に、図1および図2を参照して、本実施の形態にかかる避難情報配信装置10の構成について詳細に説明する。図2は、避難情報生成処理を示すフロー図である。
この避難情報配信装置10には、主な機能部として、通信インターフェース部(以下、通信I/F部という)11、記憶部12、基本情報生成部13、基本情報データベース(以下、基本情報DBという)14、追加情報生成部15、追加情報データベース(以下、追加情報DBという)16、避難情報生成部17、および網インターフェース部(以下、網I/F部という)18が設けられており、内部バスを介して互いにデータやり取り可能に接続されている。
【0022】
これら機能部のうち、通信I/F部11、基本情報生成部13、追加情報生成部15、および避難情報生成部17については、CPUでプログラムを実行することにより実現される。本実施の形態にかかる避難情報配信装置10は、コンピュータとプログラムによっても実現でき、プログラムを記録媒体に記録することも、ネットワークを通して提供することも可能である。
また、避難情報配信装置10には、これら機能部のほか、キーボード・マウスなどの操作入力装置やLCDなどの画面表示装置など、一般的なサーバ装置やパーソナルコンピュータが備える各種機能を備えている。
【0023】
通信I/F部11は、管理者端末40からの避難情報設定要求に応じて、記憶部12に予め登録されている避難情報設定画面データを管理者端末40へ提供する機能と、避難情報設定画面データに基づき入力された、避難情報の配信に関する配信設定内容を、管理者端末40から取得する機能と、管理者端末40からの追加情報設定要求に応じて、記憶部12に予め登録されている追加情報設定画面データを管理者端末40へ提供する機能と、追加情報設定画面データに基づき入力された追加避難情報文の内容を、管理者端末40から取得して追加情報DB16へ登録する機能とを有している。
【0024】
図3は、避難情報設定画面の構成例である。ここでは、HTTPに基づく各種操作シンボルを用いて記述されたWEB画面表示例が示されている。
図3のうち、災害種別選択欄は、避難情報で通知する災害の種別を設定する欄である。また、発令種選択欄は、発令する避難情報の種別を設定する欄であり、発令時刻欄は、発令する時刻を設定する欄であり、配信エリア選択欄は、避難情報を配信する地区を選択する欄である。
【0025】
また、発令内容設定欄は、避難情報で通知する発令内容を設定する欄である。このうち、全文欄は、発令元、発令内容、避難場所、問合せ先などの基本避難情報文加えて、避難者が個人的に配信を希望した追加避難情報文の内容を示すテキストデータであり、保存ボタンは、設定内容を記憶部12へ保存するための操作ボタンであり、送信ボタンは、入力された設定内容に基づく避難情報を、発令時刻の到来に応じて網I/F部18から個々の避難者へ配信するための操作ボタンであり、クリアボタンは、設定内容を初期化するための操作ボタンである。また、送信結果欄は、発令時刻の到来に応じて配信した避難情報の配信結果を表示するための欄である。
【0026】
また、図4は、追加情報設定画面の構成例である。ここでは、HTTPに基づく各種操作シンボルを用いて記述されたWEB画面表示例が示されている。
図4のうち、災害種別選択欄は、追加情報で通知する災害の種別を設定する欄であり、配信エリア選択欄は、追加情報を配信する地区を選択する欄である。
【0027】
また、追加情報内容設定欄は、追加情報の内容を設定する欄であり、それぞれの災害種に応じて、当該災害種の災害が発生した際に、避難者が必要とする個別の避難情報を追加避難情報文として設定する。なお、図4では、追加避難情報文が、配信地区と災害種の組み合わせに特有の避難情報からなる例が示されているが、これに限定されるものではなく、追加避難情報文として、災害種に関係なく、全ての災害種に共通した当該配信地区に特有の避難情報を登録してもよい。
【0028】
図4の例では、「○○地区」における水害時の追加避難情報文として8個の情報が設定されている。具体的には、「雨の量や風の強さ、いつまで続くのかなどの情報」として「1時間雨量70mm以上で平均風速が25m/sを超えており、今後2時間以上は継続されると予想されます。」という追加避難情報文が設定されており、「浸水や土砂崩れの危険などの情報 (地域の危険な場所に関する情報)」として「○○河川の氾濫が予想され、非常に危険です。」が設定されており、「停電、断水、ガスや電話が使えないなどの情報」として「現在、○○地区で停電がおきております。」が設定されており、「水につかった道路の情報など (道路の被害状況)」として「○○川近傍の国道○○号線が豪雨の影響で一部浸水しております。」が設定されている。
【0029】
また、「避難先での人による支援(避難先での支援者・医療関係者・相談窓口情報など)」として「○○小学校と○○公民館に支援者と医療相談窓口が設置されております。」が設定されており、「避難先での物による支援(生命に関わる医療物資の情報など)」として「全地区の指定避難所に各200名分の薬と点滴が常備されております。」が設定されており、「避難先の施設整備状況(スロープの設置、車いす対応トイレなどの整備状況)」として「○○小学校と○○公民館には車いす対応の施設が完備されております。」が設定されており、「避難先までの安全な経路に関する情報」として「国道○○号線付近一帯の道路は現在封鎖されておりますが、その他の道路は現時点では問題ありません。」が設定されている。
【0030】
記憶部12は、ハードディスクや半導体メモリなどの記憶装置からなり、前述した避難情報設定画面データや追加情報設定画面データのほか、後述するWebアンケート調査画面データや避難情報を内容を示す内部処理用のデータである共通フォーマットデータなど、各機能部で用いる処理情報やプログラムを記憶する機能を有している。
【0031】
基本情報生成部13は、管理者端末40から避難情報設定画面データに基づいて入力された配信設定内容50に基づいて、発令元、発令内容、避難場所、問合せ先など、避難に関する基本的な情報である基本情報60を生成する機能を有している。
【0032】
基本情報生成部13の具体的な機能としては、基本情報DB14の基本情報データ14Aから、配信設定内容50のうちの災害種51と発令種52の組み合わせに対応する基本避難情報文61と基本問合せ先文62を取得する機能と、基本情報DB14の避難場所データ14Bから、配信設定内容50のうちの配信地区54に対応する避難場所63を取得する機能と、これら基本避難情報文61、基本問合せ先文62、および避難場所63と、配信設定内容50のうちの災害種51、発令種52、発令時刻53、および配信地区54からなる基本情報60を生成する機能とを含んでいる。
【0033】
基本情報DB14は、ハードディスクなどの記憶装置からなり、基本情報データ14Aと避難場所データ14Bが登録されている。
基本情報データ14Aは、災害種と発令種の組み合わせごとに、基本避難情報文61と基本問合せ先文62との組が登録されたデータである。
【0034】
図5は、基本避難情報文および基本問合せ先文の構成例である。基本避難情報文61には、発令元、配信地区、発令種、災害種に応じた避難指示内容が含まれており、管理者により予めテキスト文が設定される。また、基本避難情報文61には、発令時刻、配信地区、避難場所を設定するための空欄が設けられており、配信設定内容50に基づいて基本情報生成部13によりこれら空欄に発令時刻、配信地区、避難場所が設定される。また、基本問合せ先文62には、当該避難情報の内容、さらには災害や避難に関する問合せ先を示す内容が含まれており、管理者により予めテキスト文が設定される。
【0035】
図6は、避難場所データの構成例である。避難場所データ14Bには、配信地区ごとに、当該地区の避難者が避難すべき避難場所が、管理者により予め登録されている。
【0036】
追加情報生成部15は、災害時に任意の配信地区の避難者へ避難情報を配信する際、管理者端末40から避難情報設定画面データに基づいて入力された配信設定内容50に基づいて、当該避難者が配信希望する、配信地区および災害種に特有の追加避難情報文64を追加情報DB16から取得する機能を有している。
【0037】
追加情報生成部15の具体な機能としては、追加情報DB16のうち、配信先となる避難者の個人データ16Bから、配信設定内容50の災害種51に属する災害が発生した際に、当該避難者が配信希望する追加避難情報文の追加情報IDを取得する機能と、追加情報DB16のうち、配信設定内容50の災害種51および配信地区54と対応する追加情報データ16Aから、当該避難者の追加情報IDと対応する追加避難情報文64を取得する機能とを含んでいる
【0038】
この際、追加避難情報文64を、災害種51に関係なく、配信設定内容50の配信地区54ごと用意しておいてもよい。例えば、追加情報生成部15で、配信先となる避難者の個人データ16Bから、当該避難者が配信希望する追加避難情報文の追加情報IDを取得し、配信設定内容50の配信地区54と対応する追加情報データ16Aから、当該避難者の追加情報IDと対応する追加避難情報文64を取得すればよい。
【0039】
追加情報DB16は、ハードディスクなどの記憶装置からなり、追加情報データ16Aと個人データ16Bが登録されている。
図7は、追加情報データの構成例である。追加情報データ16Aは、災害種と配信地区の組み合わせごとに、災害時に基本避難情報文とともに配信する当該配信地区に特有の追加避難情報文と、その追加避難情報文の追加情報IDとの組が登録されたデータである。これら追加情報データ16Aは、前述した追加情報設定画面に基づいて、予め管理者により設定される。
【0040】
図8は、個人データの構成例である。個人データ16Bは、避難情報の配信先となる避難者ごとに、個人ID、居所地区、名前や電話番号などの個人情報、避難情報の配信先を示すメールアドレスなどの配信先アドレス、連絡先となるメールアドレスなどの連絡先アドレス、当該避難者が配信希望する追加避難情報文の追加情報IDを示す追加情報リストの組が登録されたデータである。
【0041】
図9は、追加情報リストの構成例である。ここでは、追加情報データ16Aに登録されている災害種ごとの追加情報文の追加情報IDについて、当該避難者が配信希望するか否かが「1:配信希望」、「0:配信不要」のフラグで設定されている。追加情報リストについては、このようなフラグを用いた構成に限定されるものではなく、例えば、災害種ごとに、当該避難者が配信希望する追加情報文の追加情報IDが列記されている構成であってもよい。
【0042】
避難情報生成部17は、基本情報生成部13で生成された基本避難情報文61、基本問合せ先文62、および避難場所63と、配信設定内容50の災害種51、発令種52、発令時刻53、および配信地区54を含む基本情報60に、避難情報生成部17で生成された追加避難情報文64を付加することにより避難情報70を生成し、記憶部12へ一時保存する機能とを有している。
図10は、共通フォーマットの構成例である。記憶部12において、避難情報70は、図10に示すような共通フォーマットで保存されている。
【0043】
網I/F部18は、通信I/F部11を介して指示された管理者端末40からの避難情報送信要求に応じて、記憶部12に保存されている避難情報70を読み出し、当該避難情報70の配信先となる避難者の個人データ16Bから取得した配信先アドレスに基づいて、通信網30を介して避難者端末20へ当該避難情報70を配信する機能と、避難者端末20からのアンケート要求に応じて、記憶部12に予め登録されているWebアンケート調査画面データを避難者端末20へ提供する機能と、Webアンケート調査画面データに基づき入力されたアンケート結果を、管理者端末40から取得する機能と、アンケート結果に含まれる当該避難者の個人ID、居所地区、名前や電話番号などの個人情報、配信先アドレス、連絡先アドレス、追加情報リストからなる個人データ16Bを追加情報DB16へ保存する機能とを有している。
【0044】
図11は、Webアンケート調査の先頭ページを示す構成例である。避難者は、災害時に追加避難情報文の配信を希望する際、避難者端末20から避難情報配信装置10へアクセスしてアンケート要求を送信する。これに応じて、避難情報配信装置10からWebアンケート調査画面データとして、図11に示すような先頭ページが配信される。
この先頭ページには、避難者の名前、居所地区、配信アドレス、電話番号を入力する欄が設けられており、これら欄に入力した内容が個人データ16Bに登録される。
【0045】
図12は、Webアンケート調査の水害設問ページを示す構成例である。ここでは、水害時に当該避難者が配信希望する追加避難情報文を選択するチェック欄が設けられており、これら欄をチェックした結果が、個人データ16Bの追加情報リストに登録される。
図13は、Webアンケート調査の震災設問ページを示す構成例である。ここでは、震災時に当該避難者が配信希望する追加避難情報文を選択するチェック欄が設けられており、これら欄をチェックした結果が、個人データ16Bの追加情報リストに登録される。
これら設問ページの各設問の内容は、基本情報DB14の基本情報データ14Aの登録内容に対応している。
【0046】
図14は、Webアンケート調査の送信ページを示す構成例である。ここでは、先頭ページに入力したアドレス以外の他のアドレスを入力する欄が設けられており、この欄に入力されたアドレスが、第2の配信先アドレス、すなわち連絡先アドレスとして個人データ16Bに登録されている。
また、送信ページには、避難情報の配信に関する意見を記入する欄が設けられており、ここに入力された意見が、後述する避難情報配信装置10のアンケート結果統計処理により管理される。
【0047】
[第1の実施の形態の動作]
次に、図15を参照して、本実施の形態にかかる避難情報配信装置10の動作について説明する。図15は、第1の実施の形態にかかる避難情報配信装置の避難情報生成処理を示すフローチャートである。ここでは、管理者端末40から設定された配信地区を居所地区とする避難者に対して、当該避難者に固有の追加避難情報文を含む避難情報をそれぞれ配信する場合を例として説明する。
【0048】
避難情報配信装置10の通信I/F部11は、管理者端末40を介した管理者による避難情報の設定要求に応じて、記憶部12に予め登録されている避難情報設定画面データを管理者端末40へ送信して画面表示する。この後、通信I/F部11は、管理者端末40から避難情報設定画面データに基づいて入力された配信設定内容50を取得する。
【0049】
基本情報生成部13は、基本情報DB14の基本情報データ14Aから、配信設定内容50のうちの災害種51と発令種52の組み合わせに対応する基本避難情報文61を取得するとともに(ステップ100)、災害種51と発令種52の組み合わせに対応する基本問合せ先文62を取得する(ステップ101)。
続いて、基本情報生成部13は、基本情報DB14の避難場所データ14Bから、配信設定内容50のうちの配信地区54に対応する避難場所63を取得する(ステップ102)。
【0050】
また、追加情報生成部15は、追加情報DB16のうちから、配信設定内容50の配信地区54と居所地区が一致する個人データ16B、すなわち避難情報を配信する避難者の個人データ16Bを取得する(ステップ103)。
この後、追加情報生成部15は、これら個人データ16Bを処理対象として1つずつ選択し、追加情報生成ループとして、ステップ110〜112の処理を繰り返し実行する(ステップ104)。
【0051】
まず、追加情報生成部15は、選択した個人データ16Bから、配信設定内容50の災害種51と対応する追加情報IDを取得し(ステップ110)、追加情報DB16のうち、配信設定内容50の災害種51および配信地区54と対応する追加情報データ16Aから、当該避難者の追加情報IDと対応する追加避難情報文64を取得する(ステップ111)。
例えば、図9の例では、災害種51が「水害」の場合、追加情報IDとして「1,2,3,6,7,8」が取得される。
【0052】
ここで、配信地区54が「○○地区」であることから、図7の例では、追加情報IDが「1」の追加避難情報文「1時間雨量70mm以上で平均風速が25m/sを超えており、今後2時間以上は継続されると予想されます。」と、追加情報IDが「2」の追加避難情報文「○○河川の氾濫が予想され、非常に危険です。」と、追加情報IDが「3」の追加避難情報文「現在、○○地区で停電がおきております。」と、追加情報IDが「6」の追加避難情報文「全地区の指定避難所に各200名分の薬と点滴が常備されております。」と、追加情報IDが「1」の追加避難情報文「」と、追加情報IDが「7」の追加避難情報文「○○小学校と○○公民館には車いす対応の施設が完備されております。」と、追加情報IDが「1」の追加避難情報文「」と、追加情報IDが「8」の追加避難情報文「国道○○号線付近一帯の道路は現在封鎖されておりますが、その他の道路は現時点では問題ありません。」とが、追加情報データ16Aから取得される。
【0053】
続いて、避難情報生成部17は、基本情報生成部13で生成された基本避難情報文61、基本問合せ先文62、および避難場所63と、配信設定内容50の災害種51、発令種52、発令時刻53、および配信地区54を含む基本情報60に、避難情報生成部17で生成された追加避難情報文64を付加することにより避難情報70を生成し、記憶部12へ一時保存する(ステップ112)。
このようにして、追加情報生成ループが実行されて、配信先となる避難者ごとに、当該避難者に固有の追加避難情報文を含む避難情報70が生成される。
【0054】
この後、網I/F部18は、通信I/F部11を介して指示された管理者端末40からの避難情報送信要求に応じて(ステップ105)、記憶部12に保存されている避難情報70を処理対象として1つずつ選択し、避難情報配信ループとして、ステップ120〜121の処理を繰り返し実行する(ステップ106)。
【0055】
まず、網I/F部18は、追加情報DB16のうち、選択した避難情報70の配信先となる避難者の個人データ16Bから、配信先アドレスを取得し(ステップ120)、取得した配信先アドレスに基づいて、通信網30を介して避難者端末20へ当該避難情報70を配信する(ステップ121)。
このようにして、避難情報配信ループが実行されて、配信先となる避難者ごとに、当該避難者に固有の追加避難情報文を含む避難情報70が配信される。
【0056】
図16は、避難者情報の構成例である。ここでは、避難者端末20が携帯電話からなり、その表示画面で避難情報を表示した場合が例として示されている。基本情報生成部13で生成された基本避難情報文61、基本問合せ先文62、および避難場所63と、配信設定内容50の災害種51、発令種52、発令時刻53、および配信地区54を含む基本情報60に、避難情報生成部17で生成された追加避難情報文64が付加されていることがわかる。
【0057】
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、避難情報の配信地区ごとに、災害時に基本避難情報文とともに配信する当該配信地区に特有の追加避難情報文および当該追加避難情報文の追加情報IDが組として複数登録された追加情報データ16Aと、避難者に、当該避難者が配信希望する追加避難情報文の追加情報IDが組として複数登録された個人データ16Bとを、予め追加情報DB16で記憶しておき、災害時に配信地区の避難者へ避難情報を配信する際、追加情報生成部15で、当該配信地区に対応する追加情報データ16Aのうち、当該避難者の個人データ16Bに登録されている追加情報IDと対応する追加情報データ16Aの追加避難情報文64を取得し、避難情報生成部17で、取得した追加避難情報文64を基本避難情報文61に付加することにより、当該避難者に固有の避難情報70を生成し、網I/F部18で、これら避難情報70を当該避難者へ配信するようにしたものである。
【0058】
これにより、災害時に避難者へ配信される避難情報として、当該避難者が配信希望した、当該配信地区に特有の追加避難情報文を含む、当該避難者に固有の避難情報を生成して、それぞれ避難者端末20へ配信することができる。したがって、避難者の防災への認知度・事前準備状況・興味・関心・知識レベル等の個人の特性や地域の特徴を考慮した情報を生成して配信することができ、避難者自身が、情報を認知し、状況を把握し、自ら計画し、行動を実施することが可能となる。このため、実際の災害時を想定したより効果的な避難行動促進に資する防災システムソリューションを実現することが可能となる。
【0059】
また、本実施の形態では、追加情報データ16Aで、避難情報の配信地区および災害の種別を示す災害種の組み合わせごとに、当該配信地区および当該災害種に特有の追加避難情報文および当該追加避難情報文の追加情報IDが組として複数登録しておくともととに、個人データ16Bで、災害種ごとに追加情報IDが複数登録しておき、追加情報生成部15で、追加情報データを取得する際、当該個人データの災害種に応じた追加情報IDと当該避難情報の配信地区とに対応する追加情報データ16Aを追加情報DB16から取得するようにしたので、災害時に避難者へ配信される避難情報として、当該避難者が配信希望した、当該配信地区と災害種とに特有の追加避難情報文を含む、当該避難者に固有の避難情報を生成して、それぞれ避難者端末20へ配信することができ、当該避難者が必要とするより詳細で正確な追加避難情報を配信することが可能となる。
【0060】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態にかかる避難情報配信装置10について説明する。
本実施の形態では、Webアンケート調査で得られたアンケート結果を統計処理する場合について説明する。
【0061】
本実施の形態において、網I/F部18は、アンケート結果のうちから災害時に避難者が配信を希望する重要な追加避難情報文を集計し、重要情報集計結果として追加情報DB16に登録する機能と、アンケート結果のうちから避難者の意見内容を収集し、意見内容収集結果として追加情報DB16に登録する機能とを有している。避難者が配信を希望する重要な追加避難情報文については、例えば前述した図12や図13の設問ページの下部に設けた選択欄で、1位から3位までを選択させればよい。
【0062】
また、網I/F部18は、通信I/F部11を介した管理者端末40からの統計結果閲覧要求に応じて、記憶部12のアンケート統計情報画面データを管理者端末40へ提供する機能と、アンケート統計情報画面データに基づき入力された、災害種や配信地区に応じて追加情報DB16の重要情報集計結果を検索・集計する機能と、アンケート統計情報画面データを更新することにより集計結果を管理者端末40へ提供する機能とを有している。
【0063】
図17は、重要情報集計結果の構成例である。ここでは、避難者の個人ID、居所地区、および災害種の組み合わせごとに、避難者が重要と考えた上位3つの追加避難情報文の追加情報IDがそれぞれ登録されている。
図18は、アンケート統計情報画面の構成例である。ここでは、HTTPに基づく各種操作シンボルを用いて記述されたWEB画面表示例が示されている。図18のうち、災害種別選択欄は、避難情報で通知する災害の種別を設定する欄であり、配信エリア選択欄は、避難情報を配信する地区を選択する欄である。これら欄で選択された災害種と配信地区の組み合わせについて、重要情報集計結果が検索・集計され、各追加避難情報文の選択頻度やランキングが表示されている。
【0064】
また、網I/F部18は、通信I/F部11を介した管理者端末40からの意見閲覧要求に応じて、記憶部12の意見閲覧情報画面データを管理者端末40へ提供する機能と、意見閲覧情報画面データに基づき選択された意見の内容を、追加情報DB16の意見内容収集結果から取得する機能と、意見閲覧情報画面データを更新することにより選択された意見内容を管理者端末40へ提供する機能とを有している。意見内容については、前述した図14の送信ページに設けた意見記入欄で、意見を入力させればよい。
【0065】
図19は、意見内容収集結果の構成例である。ここでは、避難者の個人ID、居所地区、およびアンケート実施日の組み合わせごとに、避難者が記入した意見の内容がそれぞれ登録されている。
図20は、意見閲覧情報画面の構成例である。ここでは、HTTPに基づく各種操作シンボルを用いて記述されたWEB画面表示例が示されている。図20のうち、配信エリア選択欄は、避難情報を配信する地区を選択する欄であり、対象日選択欄は、意見が記入されたアンケート実施日を選択する欄である。これら欄で選択された配信地区とアンケート実施日の組み合わせと対応する意見が意見内容収集結果から検索され、検索結果がリスト表示されている。検索結果のうちのいずれかの意見を選択操作することにより、当該意見の内容が意見内容収集結果から取得され、意見閲覧情報画面にポップアップ表示される。
【0066】
[第2の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、網I/F部18で、アンケート結果のうちから災害時に避難者が配信を希望する重要な追加避難情報文を集計して管理者端末40へ提供するようにしたので、またアンケート結果のうちから避難者の意見内容を収集して管理者端末40へ提供するようにしたので、特定の災害種や特定の配信地区において、避難者が災害時に注意を必要としている事柄や、問題意識を持っている事柄を、正確に把握することができ、その事柄に基づいて、インフラ整備、防災計画・避難計画・設備の改善などに役立てることができる。
【0067】
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0068】
10…避難情報配信装置、11…通信I/F部、12…記憶部、13…基本情報生成部、14…基本情報DB、14A…基本情報データ、14B…避難場所データ、15…追加情報生成部、16…追加情報DB、16A…追加情報データ、16B…個人データ、17…避難情報生成部、18…網I/F部、20…避難者端末、30…通信網、40…管理者端末、50…配信設定内容、51…災害種、52…発令種、53…発令時刻、54…配信地区、60…基本情報、61…基本避難情報文、62…基本問合せ先文、63…避難場所、64…追加避難情報文、65…配信アドレス、70…避難情報。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
災害時の避難に関する避難情報を、通信網を介して複数の避難者の通信端末へ配信する避難情報配信装置であって、
前記避難情報の配信地区ごとに、災害時に基本避難情報文とともに配信する当該配信地区に特有の追加避難情報文および当該追加避難情報文の追加情報IDが組として複数登録された追加情報データと、前記避難者に、当該避難者が配信希望する前記追加避難情報文の追加情報IDが組として複数登録された個人データとを記憶する追加情報データベースと、
前記災害時に前記配信地区の避難者へ前記避難情報を配信する際、当該配信地区に対応する前記追加情報データのうち、当該避難者の前記個人データに登録されている前記追加情報IDと対応する追加情報データの追加避難情報文を取得する追加情報生成部と、
前記追加情報生成部で取得した前記追加避難情報文を前記基本避難情報文に付加することにより、当該避難者に固有の避難情報を生成する避難情報生成部と、
前記追加情報生成部で生成された避難情報を当該避難者へ配信する網インターフェース部と
を備えることを特徴とする避難情報配信装置。
【請求項2】
請求項1に記載の避難情報配信装置において、
前記追加情報データは、前記避難情報の配信地区および前記災害の種別を示す災害種の組み合わせごとに、当該配信地区および当該災害種に特有の追加避難情報文および当該追加避難情報文の追加情報IDが組として複数登録されており、前記個人データは、前記災害種ごとに前記追加情報IDが複数登録されており、
前記追加情報生成部は、前記追加情報データを取得する際、当該個人データの前記災害種に応じた追加情報IDと当該避難情報の配信地区とに対応する追加情報データを前記追加情報データベースから取得する
ことを特徴とする避難情報配信装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の避難情報配信装置において、
前記網インターフェース部は、前記避難者端末からのアンケート要求に応じて、Webアンケート調査画面データを当該避難者端末へ提供して、Webアンケート調査画面で入力されたアンケート結果を取得し、このアンケート結果に基づいて、前記追加避難情報文のうちから当該避難者が災害時に配信を希望する重要な追加避難情報文を集計し、当該集計結果を当該避難情報配信装置と接続された端末へ提供することを特徴とする避難情報配信装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の避難情報配信装置において、
前記網インターフェース部は、前記避難者端末からのアンケート要求に応じて、Webアンケート調査画面データを当該避難者端末へ提供して、Webアンケート調査画面で入力されたアンケート結果を取得し、このアンケート結果に基づいて、当該避難者の意見内容を収集し、収集した意見内容を当該避難情報配信装置と接続された端末へ提供することを特徴とする避難情報配信装置。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の避難情報配信装置を構成する各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2011−243026(P2011−243026A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−115141(P2010−115141)
【出願日】平成22年5月19日(2010.5.19)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】