配車タクシー管理システム、配車タクシー管理サーバおよび配車タクシー管理方法ならびにユーザ端末装置
【課題】利用者が勝手に配車をキャンセルしてしまうことを防止するシステムを提供する。
【解決手段】空車タクシー管理サーバ５０と、配車タクシー管理サーバ３０と、ユーザ端末装置２０と、を備えた配車タクシー管理システム１０であって、ユーザ端末装置２０のタクシー配車要求手段２４からの配車要求に応じて、配車予約登録手段３６はユーザ端末装置２０を利用する利用者へタクシーの配車を行ったことに対する仮課金を行い、ユーザ端末装置２０による前記利用者が配車されたタクシーを利用したことを示す通知に応じて、仮課金解除手段３７は前記仮課金を解除する。
【解決手段】空車タクシー管理サーバ５０と、配車タクシー管理サーバ３０と、ユーザ端末装置２０と、を備えた配車タクシー管理システム１０であって、ユーザ端末装置２０のタクシー配車要求手段２４からの配車要求に応じて、配車予約登録手段３６はユーザ端末装置２０を利用する利用者へタクシーの配車を行ったことに対する仮課金を行い、ユーザ端末装置２０による前記利用者が配車されたタクシーを利用したことを示す通知に応じて、仮課金解除手段３７は前記仮課金を解除する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、歩行者用の配車タクシー管理システム、配車タクシー管理サーバおよび配車タクシー管理方法ならびにユーザ端末装置に関するものであり、特に、歩行者が携帯端末装置からタクシーの配車を予約する場合に、予約を受けて配車されたタクシーに確実に乗車できるようにした配車タクシー管理システム、配車タクシー管理サーバおよび配車タクシー管理方法ならびにユーザ端末装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来から、地図データ、道路データを用いて、所望の出発地から目的地までの経路を探索して利用者を案内するナビゲーション装置、ナビゲーションシステムが知られている。
このようなナビゲーション装置、ナビゲーションシステムとしては自動車に搭載して運転者に経路を案内するカーナビゲーション装置などが実用化されている。
【０００３】
上記カーナビゲーション装置は、ＧＰＳ（Ｇｌｏｂａｌ Ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ：全地球測位システム）を利用したものであり、地球上を周回している複数のＧＰＳ衛星から送信されるＧＰＳ信号をＧＰＳアンテナで受信し、該ＧＰＳ信号に含まれる衛星位置や時計情報等を解析して位置の特定化を行うものである。
【０００４】
また、近年、携帯電話、ＰＨＳ等の携帯通信端末機器の性能は飛躍的に向上し、多機能化が進んでいる。特に通話機能の他にデータ通信機能が強化され、利用者に対してインターネットを介した種々のデータ通信サービスが提供されている。特に、今までは一部の携帯電話にしか搭載されていない測位ユニット、例えば、ＧＰＳ衛星からの信号を受信して測位するＧＰＳ受信機などの搭載が、第三世代と称される携帯電話では全ての機種に搭載されるような趨勢にある。
【０００５】
その利用技術として車載用のナビゲーション装置（カーナビ）を発展させ、携帯電話をナビゲーション端末として利用して経路探索サーバに経路探索要求を送り、その結果として経路探索サーバから配信された地図・経路案内を受ける歩行者用の通信型ナビゲーションシステムも実用化されている。
【０００６】
歩行者用ナビゲーションシステムは、交通機関を含めた経路案内機能を付加することが好ましく、経路探索サーバは徒歩経路探索のための道路ネットワークデータに加えて、交通機関の路線や運行時刻データから作成した交通ネットワークデータを蓄積している。
そして、歩行者用ナビゲーションシステムは、ユーザが指定する出発日時、出発地、目的地、到着時刻等の経路探索条件に基づいて、徒歩と交通機関を用いた出発地から目的地までの経路を探索して案内する。
【０００７】
ところで、タクシーを利用したい場合に、従来、駅のタクシープール等に行ってタクシーに乗車したり、タクシーの通りがかりそうな道路に立ってタクシーを待ったり、或いはタクシー会社に連絡をとり配車してもらう、という方法があった。そして最近では、タクシー利用の利便性を高めるために各種システムが開発されている。
【０００８】
セキュリティを確保した状態でタクシーの配車要求を容易に行えるようにした技術は、例えば、下記の特許文献１（特開２００４−３６２２９６号公報）に「タクシー配車方法、タクシー配車方法を実行するためのプログラム及びタクシー配車システム」として開示されている。この特許文献１には、利用者がタクシーの配車を希望する場合、ユーザ登録時に発行された識別情報を用いてタクシーの配車要求を行い、配車先に最も近い配車指示を受けたタクシーでは利用者より提示された利用者確認情報をタクシー会社にて照合して、照合結果が正しければ利用者を送迎する技術が記載されている。
【０００９】
これにより利用者は個人情報を含まない配車指示情報によって周辺に位置するタクシーを配車依頼して、個人情報を含まない利用者確認情報によって利用者の本人確認をした上でタクシーの利用を可能とするため、タクシーの配車要求を容易に行うことができるとともに、情報のセキュリティ確保を容易に行うことができる。
【００１０】
【特許文献１】特開２００４−３６２２９６号公報（段落［００１０］、図２）
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【００１１】
この種のタクシー配車システムは数多く提案されているが、実際のサービスで最も問題となるのは、利用者が配車を予約した後に、たまたま別の空車タクシーが利用者の近くを通りがかったため、利用者がそのタクシーに乗車してしまう場合が考えられる点である。この場合、利用者も早く目的地に到着したいため、たまたま拾ったタクシーで目的地に向かってしまう。このため、配車要求を受けたタクシーは、配車先の乗車予定位置まで行ったとしてもすでに利用者はいないことになる。
【００１２】
利用者が固定電話から配車予約を行えば、利用者の特定も容易であるため迎車料金を請求することもできるが、携帯電話からの配車予約ではタクシー会社が利用者を容易に特定することは困難である。そのため、利用者が配車タクシー以外を利用しないようにするシステムがあれば便利である。
【００１３】
本願の発明者は、上記の問題点を解消すべく種々検討を重ねた結果、利用者からタクシーの配車要求を依頼されると、当該利用者へ配車ための仮課金を行い、前記利用者が配車されたタクシーを利用したことを示す通知をユーザ端末装置から行うことによって前記仮課金を解除することにより、上記問題点を解消し得ることを想到して本発明を完成するに至ったものである。
【００１４】
すなわち、本発明は上記の問題点を解消することを課題とし、利用者が勝手に配車をキャンセルしてしまうことを防止するシステムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【００１５】
上記課題を解決するため、本発明の請求項１にかかる発明は、
空車タクシー管理サーバと、配車タクシー管理サーバと、ユーザ端末装置とがネットワークを介して接続された配車タクシー管理システムであって、
前記ユーザ端末装置はタクシー配車要求手段を備え、前記タクシー配車要求手段によって配車位置を含む配車要求を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記空車タクシー管理サーバは、空車タクシー情報を記憶する空車タクシー情報データベースと、前記配車要求に対して前記空車タクシー情報データベースを参照して当該配車要求に適したタクシーを抽出する配車タクシー情報抽出手段と、を備え、
前記配車タクシー管理サーバは、前記配車要求に応じて抽出されたタクシーの配車を行ったことに対する仮課金を行う仮課金手段と、前記仮課金を解除する仮課金解除手段と、を備え、
前記ユーザ端末装置のタクシー配車要求手段からの配車要求に応じて、前記仮課金手段は前記ユーザ端末装置を利用する利用者へタクシーの配車を行ったことに対する仮課金を行い、
前記ユーザ端末装置による前記利用者が配車されたタクシーを利用したことを示す通知に応じて、前記仮課金解除手段は前記仮課金を解除することを特徴とする。
【００１６】
また、本発明の請求項２にかかる発明は、請求項１にかかる配車タクシー管理システムにおいて、
前記配車されたタクシーは、領収書を発行する領収書発行手段を備え、前記領収書発行手段によって前記配車タクシー管理サーバへのアクセスコードが印刷された領収書を発行し、
前記ユーザ端末装置は、前記アクセスコードを読み取るコード読取手段を備え、前記コード読取手段によって読み取ったコードに基づいて前記配車タクシー管理サーバにアクセスし、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置からのアクセスに基づいて、前記仮課金を解除することを特徴とする。
【００１７】
また、本発明の請求項３にかかる発明は、請求項１または請求項２にかかる配車タクシー管理システムにおいて、
前記ユーザ端末装置は、現在位置検出手段を備え、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置から送信された現在位置およびその送信時刻と、配車タクシーから送信された当該タクシー利用者の降車位置および降車時刻とに基づいて、両者の位置と時刻とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除することを特徴とする。
【００１８】
また、本発明の請求項４にかかる発明は、請求項１または請求項２にかかる配車タクシー管理システムにおいて、
前記ユーザ端末装置は、現在位置検出手段を備え、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置から送信された現在位置およびその送信時刻と、前記配車要求に含まれている配車位置および当該配車要求から算出された配車予想時刻とに基づいて、前記配車予想時刻以降に前記現在位置と前記配車位置とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除することを特徴とする。
【００１９】
また、本発明の請求項５にかかる発明は、請求項１ないし請求項４の何れか１項にかかる配車タクシー管理システムにおいて、
前記空車タクシー管理サーバは、タクシーに装備されたタクシー端末装置と前記ネットワークを介して接続され、
前記タクシー端末装置は現在位置検出手段と空車判別手段とを備え、前記空車判別手段によって自車が空車であることが検出された場合には現在位置検出手段によって検出された走行位置を含むタクシー情報を前記空車タクシー管理サーバに送信し、
前記空車タクシー管理サーバは、前記タクシー端末装置から受信したタクシー情報を前記空車タクシー情報データベースに記憶することを特徴とする。
【００２０】
また、本発明の請求項６にかかる発明は、
空車タクシー管理サーバと、配車タクシー管理サーバと、ユーザ端末装置とがネットワークを介して接続された配車タクシー管理システムを構成する配車タクシー管理サーバであって、
前記ユーザ端末装置はタクシー配車要求手段を備え、前記タクシー配車要求手段によって配車位置を含む配車要求を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記配車タクシー管理サーバは、前記空車タクシー管理サーバによって前記配車要求に対して空車タクシー情報を記憶する空車タクシー情報データベースを参照して当該配車要求に適したタクシーが抽出されると、前記配車要求に応じて抽出されたタクシーの配車を行ったことに対する仮課金を行う仮課金手段と、前記仮課金を解除する仮課金解除手段と、を備え、
前記ユーザ端末装置のタクシー配車要求手段からの配車要求に応じて、前記仮課金手段は前記ユーザ端末装置を利用する利用者へタクシーの配車を行ったことに対する仮課金を行い、
前記ユーザ端末装置による前記利用者が配車されたタクシーを利用したことを示す通知に応じて、前記仮課金解除手段は前記仮課金を解除することを特徴とする。
【００２１】
また、本発明の請求項７にかかる発明は、請求項６にかかるタクシー管理サーバにおいて、
前記配車されたタクシーは、領収書を発行する領収書発行手段を備え、前記領収書発行手段によって前記配車タクシー管理サーバへのアクセスコードが印刷された領収書を発行し、
前記ユーザ端末装置は、前記アクセスコードを読み取るコード読取手段を備え、前記コード読取手段によって読み取ったコードに基づいて前記配車タクシー管理サーバにアクセスし、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置からのアクセスに基づいて、前記仮課金を解除することを特徴とする。
【００２２】
また、本発明の請求項８にかかる発明は、請求項６または請求項７にかかるタクシー管理サーバにおいて、
前記ユーザ端末装置は、現在位置検出手段を備え、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置から送信された現在位置およびその送信時刻と、配車タクシーから送信された当該タクシー利用者の降車位置および降車時刻とに基づいて、両者の位置と時刻とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除することを特徴とする。
【００２３】
また、本発明の請求項９にかかる発明は、請求項６または請求項７にかかるタクシー管理サーバにおいて、
前記ユーザ端末装置は、現在位置検出手段を備え、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置から送信された現在位置およびその送信時刻と、前記配車要求に含まれている配車位置および当該配車要求から算出された配車予想時刻とに基づいて、前記配車予想時刻以降に前記現在位置と前記配車位置とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除することを特徴とする。
【００２４】
また、本発明の請求項１０にかかる発明は、
空車タクシー管理サーバと、配車タクシー管理サーバと、ユーザ端末装置とがネットワークを介して接続された配車タクシー管理システムにおける配車タクシー管理方法であって、
（１）前記ユーザ端末装置から配車位置を含む配車要求を前記配車タクシー管理サーバに送信するステップと、
（２）前記空車タクシー管理サーバにおいて、前記配車要求に対して、空車タクシー情報を記憶する空車タクシー情報データベースを参照して当該配車要求に適したタクシーを抽出するステップと、
（３）前記配車タクシー管理サーバにおいて、前記配車要求に応じて、前記ユーザ端末装置を利用する利用者へ抽出されたタクシーの配車を行ったことに対する仮課金を行うステップと、
（４）前記配車タクシー管理サーバにおいて、前記ユーザ端末装置による前記利用者が配車されたタクシーを利用したことを示す通知に応じて、前記仮課金を解除するステップと、
を備えることを特徴とする。
【００２５】
また、本発明の請求項１１にかかる発明は、請求項１０にかかる配車タクシー管理方法において、
前記配車されたタクシーは、領収書を発行する領収書発行手段を備え、前記ユーザ端末装置は、アクセスコードを読み取るコード読取手段を備え、
前記（４）のステップは、前記領収書発行手段によって前記配車タクシー管理サーバへのアクセスコードが印刷された領収書を発行するステップと、
前記コード読取手段によって読み取ったコードに基づいて前記配車タクシー管理サーバにアクセスするステップと、
前記ユーザ端末装置からのアクセスに基づいて、前記仮課金を解除するステップと、
を含むことを特徴とする。
【００２６】
また、本発明の請求項１２にかかる発明は、請求項１０または請求項１１にかかる配車タクシー管理方法において、
前記ユーザ端末装置は、現在位置検出手段を備え、
前記（４）のステップは、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置を前記配車タクシー管理サーバに送信するステップと、
前記ユーザ端末装置から送信された現在位置およびその送信時刻と、配車タクシーから送信された当該タクシー利用者の降車位置および降車時刻とに基づいて、両者の位置と時刻とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除するステップと、
を含むことを特徴とする。
【００２７】
また、本発明の請求項１３にかかる発明は、請求項１０または請求項１１にかかる配車タクシー管理方法において、
前記ユーザ端末装置は、現在位置検出手段を備え、
前記（４）のステップは、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置を前記配車タクシー管理サーバに送信するステップと、
前記ユーザ端末装置から送信された現在位置およびその送信時刻と、前記配車要求に含まれている配車位置および当該配車要求から算出された配車予想時刻とに基づいて、前記配車予想時刻以降に前記現在位置と前記配車位置とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除するステップと、
を含むことを特徴とする。
【００２８】
また、本発明の請求項１４にかかる発明は、請求項１０ないし請求項１３の何れか１項にかかる配車タクシー管理方法において、
前記空車タクシー管理サーバは、タクシーに装備されたタクシー端末装置と前記ネットワークを介して接続され、
前記タクシー端末装置は、自車が空車であることを検出した場合に、走行位置を検出し、検出された走行位置を含むタクシー情報を前記空車タクシー管理サーバに送信するステップと、
前記空車タクシー管理サーバにおいて、前記タクシー端末装置から受信したタクシー情報を空車タクシー情報データベースに記憶するステップと、
を含むことを特徴とする。
【００２９】
また、本発明の請求項１５にかかる発明は、
空車タクシー管理サーバと、配車タクシー管理サーバと、ユーザ端末装置とがネットワークを介して接続された配車タクシー管理システムを構成するユーザ端末装置であって、
前記ユーザ端末装置はタクシー配車要求手段を備え、前記タクシー配車要求手段によって配車位置を含む配車要求を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記空車タクシー管理サーバは、空車タクシー情報を記憶する空車タクシー情報データベースと、前記配車要求に対して前記空車タクシー情報データベースを参照して当該配車要求に適したタクシーを抽出する配車タクシー情報抽出手段と、を備え、
前記配車タクシー管理サーバは、前記配車要求に応じて抽出されたタクシーの配車を行ったことに対する仮課金を行う仮課金手段と、前記仮課金を解除する仮課金解除手段と、を備え、
前記ユーザ端末装置のタクシー配車要求手段からの配車要求に応じて、前記仮課金手段は前記ユーザ端末装置を利用する利用者へタクシーの配車を行ったことに対する仮課金を行い、
前記ユーザ端末装置による前記利用者が配車されたタクシーを利用したことを示す通知に応じて、前記仮課金解除手段は前記仮課金を解除することを特徴とする。
【００３０】
また、本発明の請求項１６にかかる発明は、請求項１５にかかるユーザ端末装置において、
前記配車されたタクシーは、領収書を発行する領収書発行手段を備え、前記領収書発行手段によって前記配車タクシー管理サーバへのアクセスコードが印刷された領収書を発行し、
前記ユーザ端末装置は、前記アクセスコードを読み取るコード読取手段を備え、前記コード読取手段によって読み取ったコードに基づいて前記配車タクシー管理サーバにアクセスし、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置からのアクセスに基づいて、前記仮課金を解除することを特徴とする。
【００３１】
また、本発明の請求項１７にかかる発明は、請求項１５または請求項１６にかかるユーザ端末装置において、
前記ユーザ端末装置は、現在位置検出手段を備え、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置から送信された現在位置およびその送信時刻と、配車タクシーから送信された当該タクシー利用者の降車位置および降車時刻とに基づいて、両者の位置と時刻とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除することを特徴とする。
【００３２】
また、本発明の請求項１８にかかる発明は、請求項１５または請求項１６にかかるユーザ端末装置において、
前記ユーザ端末装置は、現在位置検出手段を備え、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置から送信された現在位置およびその送信時刻と、前記配車要求に含まれている配車位置および当該配車要求から算出された配車予想時刻とに基づいて、前記配車予想時刻以降に前記現在位置と前記配車位置とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除することを特徴とする。
【発明の効果】
【００３３】
上記手段により本発明は、下記のような優れた効果を奏する。すなわち、請求項１にかかる発明によれば、ユーザ端末装置のタクシー配車要求手段からの配車要求に応じて前記ユーザ端末装置を利用する利用者へタクシーの配車を行ったことに対する仮課金を行い、前記ユーザ端末装置による前記利用者が配車されたタクシーを利用したことを示す通知に応じて前記仮課金を解除することができるように構成した。
【００３４】
このような構成によれば、ユーザがタクシーの配車予約を行った際に、まずはユーザに迎車料金相当の仮課金を行い、ユーザが予定通りに配車タクシーに乗車して目的地で下車すれば配車時の仮課金を０に解除し、ユーザが配車タクシーに乗車しなければ解除されない仮課金を正式な課金として処理する。これにより、ユーザが配車を要求したにもかかわらず他のタクシーに乗車するなどして勝手に配車をキャンセルしてしまうことを防止することができるようになる。
【００３５】
また、請求項２の発明によれば、請求項１にかかる配車タクシー管理システムにおいて、配車されたタクシーは、配車タクシー管理サーバへのアクセスコードが印刷された領収書を発行し、ユーザ端末装置は、領収書から読み取ったアクセスコードに基づいて配車タクシー管理サーバにアクセスし、このアクセスに基づいて、仮課金を解除することができるように構成した。
【００３６】
このような構成によれば、ユーザがタクシーの配車予約を行った際に、まずはユーザに迎車料金相当の仮課金を行い、ユーザが予定通りに配車タクシーに乗車して目的地で下車すれば仮課金を解除する配車タクシー管理サーバへのアクセスコードが印刷された領収書を受け取ることができ、このアクセスコードによりアクセスすると配車時の仮課金を０に解除し、ユーザが配車タクシーに乗車しなければアクセスコードを入手することができないため解除されない仮課金を正式な課金として処理する。これにより、ユーザが配車を要求したにもかかわらず他のタクシーに乗車するなどして勝手に配車をキャンセルしてしまうことを防止することができるようになる。
【００３７】
また、請求項３の発明によれば、請求項１または請求項２にかかる配車タクシー管理システムにおいて、ユーザ端末装置において検出され、送信された現在位置およびその送信時刻と、配車タクシーから送信された当該タクシー利用者の降車位置および降車時刻とに基づいて、両者の位置と時刻とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除することができるように構成した。
【００３８】
このような構成によれば、ユーザがタクシーの配車予約を行った際に、まずはユーザに迎車料金相当の仮課金を行い、ユーザが予定通りに配車タクシーに乗車して目的地で下車すればその位置情報をユーザ端末装置から配車タクシー管理サーバに送信することによって配車時の仮課金を０に解除し、ユーザが配車タクシーに乗車しなければ配車タクシーから降車した位置情報を送信することができないため解除されない仮課金を正式な課金として処理する。これにより、ユーザが配車を要求したにもかかわらず他のタクシーに乗車するなどして勝手に配車をキャンセルしてしまうことを防止することができるようになる。
【００３９】
また、請求項４の発明によれば、請求項１または請求項２にかかる配車タクシー管理システムにおいて、ユーザ端末装置において検出され、送信された現在位置およびその送信時刻と、前記配車要求に含まれている配車位置および当該配車要求から算出された配車予想時刻とに基づいて、前記配車予想時刻以降に前記現在位置と前記配車位置とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除することができるように構成した。
【００４０】
このような構成によれば、ユーザがタクシーの配車予約を行った際に、まずはユーザに迎車料金相当の仮課金を行うが、到着予想時刻までにタクシー会社側の不備によって配車ができなかった場合でも配車時の仮課金を０に解除することができるようになる。
【００４１】
また、請求項５の発明によれば、請求項１ないし請求項４の何れか１項にかかる配車タクシー管理システムにおいて、タクシーに装備されたタクシー端末装置は現在位置検出手段と空車判別手段とを備え、前記空車判別手段によって自車が空車であることが検出された場合には現在位置検出手段によって検出された走行位置を含むタクシー情報を空車タクシー管理サーバに送信し、前記空車タクシー管理サーバは、前記タクシー端末装置から受信したタクシー情報を空車タクシー情報データベースに記憶するように構成した。
【００４２】
このような構成によれば、ユーザがタクシーの配車を希望する際に、空車タクシー管理サーバは空車タクシー情報データベースから所定のエリア内の空車タクシーのうちユーザ端末装置からの配車要求に適したタクシーを抽出して配車することができるようになる。
【００４３】
また、請求項６〜請求項９にかかる発明によれば、それぞれ請求項１〜請求項４にかかる配車タクシー管理システムを構成する配車タクシー管理サーバを提供することが可能となる。
【００４４】
また、請求項１０〜請求項１４にかかる発明によれば、それぞれ請求項１〜請求項５にかかる配車タクシー管理システムを実現するための配車タクシー管理方法を提供することが可能となる。
【００４５】
また、請求項１５〜請求項１８にかかる発明によれば、それぞれ請求項１〜請求項４にかかる配車タクシー管理システムを構成するユーザ端末装置を提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００４６】
以下、本発明の具体例を実施例及び添付の図面を用いて詳細に説明する。但し、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための配車タクシー管理システムを例示するものであって、本発明をこの配車タクシー管理システムに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態の配車タクシー管理システムにも等しく適用し得るものである。
【実施例】
【００４７】
図１は、本実施例における配車タクシー管理システムの全体概略図を示す。配車タクシー管理システム１０は、複数のタクシーに設置されたタクシー端末装置４０、歩行者であるユーザが所持するユーザ端末装置２０、各タクシー会社が管理する空車タクシー管理サーバ５０、空車タクシー管理サーバ５０に内蔵されるか接続される空車タクシー情報データベース６０、ナビゲーションサービスを提供する会社が管理する配車タクシー管理サーバ３０、配車タクシー管理サーバ３０にそれぞれ内蔵されるか接続される配車予約データベース７０、地図データベース８０および経路探索用ネットワークデータベース９０を備えており、それぞれネットワーク１２を介して接続された構成をなしている。
【００４８】
図２は、本実施例における配車タクシー管理システムを構成するタクシー端末装置４０と空車タクシー管理サーバ５０の内部ブロック図を示す。タクシー端末装置４０は、制御手段４１、通信手段４２、現在位置検出手段としてのＧＰＳ受信手段４３、空車判別手段４４、タクシー情報編集手段４５、領収書発行手段４６を備える。
【００４９】
制御手段４１はＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭを備えたプロセッサであって、ＲＯＭ又はＲＡＭに記憶されたプログラムをＣＰＵにおいて実行することにより、タクシー端末装置４０における各部の機能を動作及び制御させるものである。通信手段４２は、タクシー情報編集手段４５において生成されたタクシー情報を通信可能なデータ形態に変換してネットワーク１２に送信するためのインターフェースである。
【００５０】
ＧＰＳ受信手段４３は、ＧＰＳ衛星からの信号を受信してタクシー端末装置４０が設置されているタクシーの現在位置を算出するためのものである。また、本発明の現在位置検出手段は、本実施例のＧＰＳ受信手段に限定されるものではなく、車速センサや加速度センサ等を組合せたものや他の方法で走行位置を検出するものであってもよい。
【００５１】
空車判別手段４４は、タクシー端末装置４０が設置されているタクシーが空車か否かを判別するためのものである。この空車判別手段４４は具体的には、タクシーメータ、又は実空車表示器（スーパーサイン）と連動させることによって実現させることができ、乗客を乗せて走行中か或いは空車かを判別することができる。
【００５２】
タクシー情報編集手段４５は、ＧＰＳ受信手段４３によって検出した現在位置の位置座標、車両の無線ＩＤ、日時等とともに処理してタクシー情報を作成し、空車タクシー管理サーバ５０に送信できるように編集するものである。タクシー情報編集手段４５において編集処理されたタクシー情報は、通信手段４２において適切なデータ形式に変換された後、無線等によってネットワーク１２を介し、空車タクシー管理サーバ５０に送信される。
【００５３】
領収書発行手段４６は、運賃精算時に領収書を発行するためのものである。領収書にはＱＲコードが印刷されており、このＱＲコードには、配車タクシー管理サーバ３０へのアクセスＵＲＬに続き、利用者ＩＤ、仮課金解除コード、利用車両ナンバー、乗車位置、下車位置、利用時間などが記録されている。
【００５４】
空車タクシー管理サーバ５０は、制御手段５１、通信手段５２、タクシー情報統計処理手段５３、配車タクシー情報抽出手段５４を備えて構成されており、さらに、空車タクシー情報データベース６０が接続されるか内蔵されるかしている。
【００５５】
制御手段５１は、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭを備えたプロセッサであって、ＲＯＭ又はＲＡＭに記憶されたプログラムをＣＰＵにおいて実行することにより、空車タクシー管理サーバ５０における各部の機能を動作及び制御させるものである。
【００５６】
通信手段５２は、タクシー端末装置４０からネットワーク１２を介して送信されてきたタクシー情報や後述する配車タクシー管理サーバ３０からネットワーク１２を介して送信されてきた配車要求を受信して適切なデータ形式に変換するとともに、空車タクシー管理サーバ５０から後述する配車タクシー管理サーバ３０やユーザ端末装置２０に配車タクシーの情報を送信するためのインターフェースである。
【００５７】
タクシー情報統計処理手段５３は、複数のタクシーにそれぞれ設置されているタクシー端末装置４０から送信されてきたタクシー情報を、統計処理して空車タクシー情報データベース６０に記憶させる。具体的には、タクシー情報からそれぞれ位置座標、無線ＩＤ、日時の情報を取得し、空車タクシー情報データベース６０に蓄積する。
【００５８】
配車タクシー情報抽出手段５４は、空車タクシー情報データベース６０に蓄積されたタクシー情報からユーザがユーザ端末装置２０において指定した配車要求に対応可能か判断し、可能であれば配車要求に適した空車タクシーを配車タクシーとして抽出し、そのタクシーに配車を指示する。また、配車タクシー情報抽出手段５４は、配車タクシーの情報を配車タクシー管理サーバ３０とユーザ端末装置２０に送信する。
【００５９】
具体的には、ユーザ端末装置２０に対して、配車受諾メッセージとともに、到着予想時刻と配車タクシー管理サーバ３０から配車要求とともに送信されてきた利用者ＩＤとを送信する。また、配車タクシー管理サーバ３０に対して、配車受諾メッセージ、利用者ＩＤ、到着予想時刻に加え、配車予約ごとにユニークに割り当てられた仮課金解除コードを送信する。なお、配車を指示されたタクシーに対しても、配車指示情報として利用者ＩＤと仮課金解除コードが伝えられる。
【００６０】
図３は、本実施例における配車タクシー管理システムを構成するユーザ端末装置２０と配車タクシー管理サーバ３０の内部ブロック図を示す。ユーザ端末装置２０は制御手段２１、通信手段２２、ＧＰＳ受信手段２３、タクシー配車要求手段２４、案内データ記憶手段２５、表示手段２６、操作入力手段２７、コード読取手段としてのＱＲコード読取手段２８を備える。
【００６１】
制御手段２１はＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭを備えたプロセッサであって、ＲＯＭ又はＲＡＭに記憶されたプログラムをＣＰＵにおいて実行することにより、ユーザ端末装置２０における各部の機能を動作及び制御させる。通信手段２２は、タクシー配車要求手段２４において生成されたタクシーの配車要求を通信可能なデータ形態に変換してネットワーク１２に送信するとともに配車タクシー管理サーバ３０又は空車タクシー管理サーバ５０から受信した配車タクシーの情報や経路案内データを受信するためのインターフェースである。
【００６２】
ＧＰＳ受信手段２３は、ＧＰＳ衛星からの信号を受信してユーザ端末装置２０の位置を算出する。なお、本実施例では、ユーザ端末装置２０の位置を検出するためにＧＰＳ受信手段を採用しているが、これに限られず、他の位置検出手段を用いてもよい。
【００６３】
タクシー配車要求手段２４は、ユーザがユーザ端末装置２０の操作入力手段２７を操作することによってタクシーの配車を要求した際に、例えば、上記のＧＰＳ受信手段２３において算出された現在位置の情報及びユーザが指定するかユーザ端末装置２０において設定される他の条件を付加させたタクシー配車要求を作成する。タクシー配車要求には、配車位置や場合によっては指定された配車時刻などの情報も含まれている。タクシー配車要求手段２４において作成されたタクシー配車要求は、通信手段２２及びネットワーク１２を介して配車タクシー管理サーバ３０に送信される。
【００６４】
案内データ記憶手段２５は、配車タクシー管理サーバ３０から送信されてきた経路案内データや配車タクシーの情報を記憶する。
【００６５】
表示手段２６は、ユーザ端末装置２０に設けられた液晶ユニット等の表示画面で、各種の案内入力画面を表示したり、現在地情報を地図画像等とともに表示したりする。
【００６６】
操作入力手段２７は、ユーザ端末装置２０に設けられたキーボード又は表示手段２６に一体に形成されたタッチパネル等各種の入力装置であり、タクシー配車要求手段２４における各条件の設定や入力をはじめとしてユーザが各設定や情報の入力を行うためのものである。
【００６７】
ＱＲコード読取手段２８は、本発明のコード読取手段に相当し、ユーザ端末装置２０に設けられた撮像レンズ、撮像モジュール等からなる撮像装置であり、領収書などに印刷されたＱＲコードを読み取るためのものである。
【００６８】
配車タクシー管理サーバ３０は、ナビゲーションサーバとしての機能を備え、制御手段３１、通信手段３２、経路探索手段３３、案内経路データ編集手段３４、タクシー配車要求手段３５、仮課金手段としての配車予約登録手段３６、仮課金解除手段３７を備えて構成されており、さらに、配車予約データベース７０、地図データベース８０及び経路探索用ネットワークデータベース９０が接続されるか内蔵されるかしている。
【００６９】
制御手段３１は、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭを備えたプロセッサであって、ＲＯＭ又はＲＡＭに記憶されたプログラムをＣＰＵにおいて実行することにより、配車タクシー管理サーバ３０における各部の機能を動作及び制御させるものである。通信手段３２は、ネットワーク１２を介してユーザ端末装置２０又は空車タクシー管理サーバ５０と通信データを送受信するための通信インターフェースである。
【００７０】
経路探索手段３３は、ユーザ端末装置２０からの指示に基づき、例えば現在地から目的地までの経路を、経路探索用ネットワークデータベース９０を参照して探索するものである。案内経路データ編集手段３４は、経路探索手段３３において経路探索された経路をユーザ端末装置２０に配信するため編集するためのもので、該経路に地図データベース８０から取得した地図データを重ね合わせるとともに各種の情報を付加して経路案内データを作成する。
【００７１】
タクシー配車要求手段３５は、ユーザ端末装置２０からタクシーの配車要求を受信すると、この配車要求に含まれている配車条件を参照し、さらに利用者ＩＤを入手し、タクシー配車要求を編集し直して空車タクシー管理サーバ５０にタクシー配車要求を行う。空車タクシー管理サーバ５０に送信されるタクシー配信要求には少なくとも利用者ＩＤと配車位置情報が含まれている。
【００７２】
配車予約登録手段３６は、本発明の仮課金手段に相当する機能を備えるとともに、ユーザ端末装置２０から受信したタクシー配車要求に含まれている配車条件および空車タクシー管理サーバ５０から受信した配車タクシーの情報を利用者ＩＤと関連付けて配車予約データベース７０に登録する。
【００７３】
具体的には、ユーザ端末装置２０から受信したタクシー配車要求に含まれている希望する配車日時情報や配車位置情報と、空車タクシー管理サーバ５０から受信した配車タクシーの情報に含まれている到着予想時刻や仮課金解除コードなどを利用者ＩＤと関連付けて登録する。さらに、配車要求に応じてタクシーの配車を行ったことに対する所定の料金を仮課金レコードとして利用者ＩＤと関連付けて配車予約データベース７０に登録する。
【００７４】
仮課金解除手段３７は、ユーザ端末装置２０から受信した仮課金解除コードに基づいて配車予約データベース７０に登録されている同一仮課金解除コードの仮課金レコードを０（仮課金を解除状態）にする。
【００７５】
配車予約データベース７０には、各利用者ＩＤに関連付けられたタクシーの配車予約情報が蓄積されている。このタクシーの配車予約情報には、利用者ＩＤ，配車車両ナンバー、配車日時情報、配車位置情報、到着予想時刻、仮課金解除コード、仮課金レコードなどが含まれている。
【００７６】
地図データベース８０には、所定の縮尺の地図データが蓄積されている。また、経路探索用ネットワークデータベース９０には、道路の端点、交差点、屈曲店をノードとし、各ノード間を結ぶ道路を有向性のリンクで表し、ノードデータ（ノードの緯度・経度）、リンクデータ（リンク番号）と各リンクのリンクコスト（リンクの距離又はリンクを走行するのに必要な所要時間）をデータとしたリンクコストデータとで構成される。
【００７７】
次に図４ないし図５を参照して、実施例における配車タクシー管理システムの各部の処理の流れについて説明する。なお、図４は、実施例における配車タクシー管理システムの各部の動作を示す動作シーケンス図であり、図５は実施例のユーザ端末装置の表示画面の一例を示し、図５（ａ）は現在地周辺の地図画像を表示した案内画面、図５（ｂ）はメニュー画面を示す図である。
【００７８】
はじめに、ユーザ端末装置２０、配車タクシー管理サーバ３０、タクシー端末装置４０、空車タクシー管理サーバ５０はそれぞれ待機状態である。まず、ステップＳ−４０１ではタクシー端末装置４０において、空車判別手段４４が自車が空車か否かを判別する。これは乗客中と空車時とで動作設定が異なるタクシーメータや実空車表示器（スーパーサイン）と連動させることによって行うことができる。
【００７９】
タクシーが空車状態であることが検出された場合には、ステップＳ−４０２において空車であるタクシーは現在位置を検出する。これは、タクシー端末装置４０のＧＰＳ受信手段４３がＧＰＳ衛星からの信号を受信し、現在位置を算出することによって行われる。続いてステップＳ―４０３において、タクシー情報編集手段４５によって算出された現在位置に加えて無線ＩＤ、日時などの情報を編集し、空車タクシー管理サーバ５０に送信可能なデータを作成する。そして編集された空車タクシー情報をステップＳ−４０４において空車タクシー管理サーバ５０にネットワーク１２を介して送信する。
【００８０】
なお、本実施例では、タクシーが空車であることが判別された場合に、現在位置を検出して空車タクシー情報を作成する方法について説明したが、これに限られず、定期的に（例えば１０秒ごとに）タクシーの位置と方向を検出しておき、その都度空車であるか否かを判別して空車情報を空車タクシー情報に加えてデータを作成するようにしてもよい。タクシー端末装置４０から空車タクシー管理サーバ５０への空車タクシー情報の送信は、現在位置などの検出の度に行ってもよいが、タクシー端末装置４０に一定期間にわたる空車タクシー情報の履歴を記憶しておき、一括して空車タクシー管理サーバ５０に送信するようにしてもよい。
【００８１】
空車タクシー管理サーバ５０はステップＳ−５０１において、タクシー端末装置４０から送信された空車タクシー情報を受信すると、タクシー情報統計処理手段５３において空車タクシー情報を統計処理する。これは、位置情報と走行情報と日時の情報を取得し、それを無線ＩＤごとに分類するものである。統計処理されたデータはステップＳ−５０２において空車タクシー情報データベース６０に記憶され、空車タクシー管理サーバ５０は待機状態となる。
【００８２】
ユーザ端末装置２０はステップＳ−２０１においてユーザが操作入力手段２７を操作することにより現在地を中心とした地図の表示要求入力が行われると、ステップＳ−２０２においてＧＰＳ受信手段２３が現在位置の検出を行い、続くステップＳ−２０３において現在地を中心とした地図表示の要求を配車タクシー管理サーバ３０に対して行う。
【００８３】
配車タクシー管理サーバ３０は地図表示の要求を受信すると、ステップＳ−３０１において、経路探索手段３３が地図データベース８０を参照して現在位置を中心とした地図画像を抽出し、案内経路データ編集手段３４がステップＳ−３０２において案内データを作成し、ユーザ端末装置２０に送信できるようにする。
【００８４】
ステップＳ−３０３においては、作成された地図データがユーザ端末装置２０に送信され、ユーザ端末装置２０の表示手段２６には、図５（ａ）に示されるような地図表示画面５１０が表示される。地図表示画面５１０は、地図画像５１１、ユーザが現在所在している現在位置を示すマーク５１２、メニューアイコン５１３から構成されている。ここで、ユーザがメニューアイコン５１３を選択すると、図５（ｂ）に示されるようなメニュー画面５２０が表示される。
【００８５】
メニュー画面５２０は、複数のメニュー項目５２１を含む。これらのメニュー項目には、例えば、現在位置を出発地点としてユーザが別途指定する目的地までの適切な道順を検索する「ルート検索」、現在地周辺の駐車場情報を提供する「駐車場検索」、ユーザが指定する目的地までの鉄道を用いた経路を案内する「乗換案内」、現在地周辺のレストランや食堂等の情報を提供する「グルメ検索」、タクシー配車サービスを提供する「タクシー配車」等がある。
【００８６】
本実施例では、ユーザが「タクシー配車」のメニュー項目を選択すると、ステップＳ−２０４におけるタクシー配車要求の入力がなされたとみなされ、ステップＳ−２０５においてタクシー配車要求手段２４が配車位置（緯度経度情報）を含めたタクシー配車要求を配車タクシー管理サーバ３０に対して送信する。
【００８７】
なお、本実施例では、メニュー項目からタクシー配車要求の入力を行っているが、これに限られず、操作入力手段２７の特定のキー（例えば、テンキーの「８」）を押下することによってタクシー配車要求を配車タクシー管理サーバ３０に送信してもよい。
【００８８】
配車タクシー管理サーバ３０はユーザ端末装置２０からタクシー配車要求を受信すると、利用者ＩＤ、配車位置情報等の条件を編集して空車タクシー管理サーバ５０に対してタクシー配車要求を行う（ステップＳ−３０４）。
【００８９】
空車タクシー管理サーバ５０はタクシー配車要求を受信すると、ステップＳ−５０３において、配車タクシー情報抽出手段５４が空車タクシー情報データベース６０を参照し、現在地周辺の空車タクシーのうちユーザがユーザ端末装置２０において指定した配車要求に適したタクシーを抽出し、その情報を取得してステップＳ−５０４においてユーザ端末装置２０に送信し、ステップＳ−５０５において配車タクシー管理サーバ３０に送信する。さらに、ステップＳ−５０６において、抽出されたタクシーのタクシー端末装置４０に配車指示情報を送信する。
【００９０】
ユーザ端末装置２０において受信された配車タクシー情報に基づいて、ステップＳ−２０６において配車受諾メッセージとともに、利用者ＩＤと配車タクシーの到着予想時刻が表示手段２６に案内表示される。
【００９１】
配車タクシー管理サーバ３０において受信されたタクシー配車要求および配車タクシー情報に基づいて、ステップＳ−３０５において配車予約登録手段３６によってユーザが希望する配車日時情報や配車位置情報、配車タクシーの到着予想時刻や仮課金解除コードなどが利用者ＩＤと関連付けて配車予約データベース７０に配車予約情報として登録される。さらに、配車要求に応じてタクシーの配車を行ったことに対する所定の料金が利用者ＩＤと関連付けて配車予約データベース７０に仮課金レコードとして登録される。
【００９２】
その後、利用者が配車されたタクシーに予定通りに乗車して目的地で下車し、運賃を精算すると、ステップＳ−４０５において領収書発行手段４６によって配車タクシー管理サーバ３０へのアクセスＵＲＬ、利用者ＩＤ、仮課金解除コード、利用車両ナンバー、乗車位置、下車位置、利用時間などが編集されて記録されているＱＲコードが印刷された領収書が発行される。この領収書には、利用者がタクシーを降りたら所定時間以内にそのＱＲコードをユーザ端末装置２０のＱＲコード読取手段２８などによって読み取って所定ＵＲＬにアクセスするように案内されている。
【００９３】
ステップＳ−２０７において、利用者がＱＲコード読取手段２８によって領収書に印刷されたＱＲコードを読み取ると、ユーザ端末装置２０がステップＳ−２０８において所定ＵＲＬに基づき通信手段２２を介して配車タクシー管理サーバ３０にアクセスし、読み取られた仮課金解除コードを配車タクシー管理サーバ３０に送信する。
【００９４】
ステップＳ−３０５において、配車タクシー管理サーバ３０は仮課金解除手段３７によってユーザ端末装置２０から受信した仮課金解除コードに基づいて配車予約データベース７０に登録されている同一仮課金解除コードの仮課金レコードを０（仮課金を解除状態）にする。なお、迎車料金がある場合には運賃支払い時に直接精算する。
【００９５】
ここで、別のタクシーに乗車してしまったり、配車タクシーを全く利用しなかったりした場合は、利用者は仮課金解除コードを取得することができず、仮課金解除コードが配車タクシー管理サーバ３０に送信されないので、配車タクシー管理サーバ３０では、配車予想時刻から例えば２４時間以上経過した時点で解除されていない仮課金レコードを正式な課金として処理することができる。この正式な課金は、例えば月末締めで集計して配車タクシー管理サーバ３０の運営会社から空車タクシー管理サーバ５０の運営会社であるタクシー会社に支払われることになる。
【００９６】
また、正常に利用された配車サービスについても、例えば月末締めで集計し、その分については配車タクシー管理サーバ３０の運営会社から空車タクシー管理サーバ５０の運営会社であるタクシー会社に対して集客料として請求することもできる。なお、領収書に印刷されたＱＲコードは、忘れ物の問い合わせにも活用できるので、このシステムはすべての利用者にとってメリットがある。
【００９７】
なお、上記実施例ではユーザ端末装置２０のＱＲコード読取手段２８からＱＲコードを読み取ることで領収書に付加された仮課金解除コードを利用するようにしているが、ＱＲコードを読み取る前に領収書をなくしてしまうこともあるので、本発明はこれに限られず、利用者に配車タクシー情報の案内表示を行った最終ページに、例えば、『タクシーを下車したらこのボタンを押して位置情報をサーバに送り、仮課金を解除してください』という案内を表示して、ボタンが押下されるとＧＰＳ測位を行い、降車位置と降車時刻を配車タクシー管理サーバ３０に送信するようにしてもよい。
【００９８】
この場合、配車タクシー管理サーバ３０は、利用者ＩＤ、降車位置、降車時刻を空車タクシー管理サーバ５０に送信し、空車タクシー管理サーバ５０は、配車タクシーからその降車位置とその降車時刻近傍においてその利用者が精算を行って降車したという通知を受ければ、配車タクシー管理サーバ３０に対して仮課金解除コードを発行するようにしてもよい。
【００９９】
また、タクシー会社側の不備によって到着予想時刻までに配車ができなかった場合には、乗車位置においてＧＰＳ測位を行い、空車タクシー管理サーバ５０又は配車タクシー管理サーバ３０に送信するページを用意して表示させてもよい。到着予想時刻を過ぎても乗車位置に利用者がいた場合は、利用者の責任ではないとして空車タクシー管理サーバ５０から配車タクシー管理サーバ３０に対して仮課金解除コードを発行するようにする。この場合、この処理は配車をキャンセルする場合と連動させてもよい。
【０１００】
また、本実施例ではユーザ端末装置２０のタクシー配車要求手段２４から行われる配車要求は一旦配車タクシー管理サーバ３０に対して行い、配車タクシー管理サーバ３０のタクシー配車要求手段３５において編集された後、空車タクシー管理サーバ５０に対して行われ、これに対して空車タクシー管理サーバ５０は抽出した配車タクシー情報を配車タクシー管理サーバ３０に対して送信し、配車タクシー管理サーバ３０がユーザ端末装置２０に対する仮課金の処理と仮課金解除の処理を行うようにしているが、本発明はこれに限られず、ユーザ端末装置２０のタクシー配車要求手段２４が直接配車要求を空車タクシー管理サーバ５０に対して行い、空車タクシー管理サーバ５０がユーザ端末装置２０に対する仮課金の処理と仮課金解除の処理を行うようにしてもよい。
【０１０１】
また、本実施例では、配車タクシー管理サーバ３０と空車タクシー管理サーバ５０を個別に設けてそれぞれ独立に運営するようにしているが、本発明はこれに限られず、両サーバを一体化したタクシー管理サーバとして構成し、タクシー会社やナビゲーションサービスを提供する会社などで一括管理、運営を行うようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【０１０２】
本実施例において配車タクシー管理システム１０は、仮課金を行うことで利用者が勝手に配車をキャンセルしてしまうことを防止することができ、また、仮に利用者に遭遇することができなくても迎車料金に相当する金額は補償されることになる。また、登録会員数が多いナビアプリから配車要求を行うことによって、タクシー利用の促進も可能である。配車タクシー管理サーバであるナビゲーションサーバを介することでタクシー会社１社のシステムの範囲にとどまらず、複数のタクシー会社を対象にすることにより大規模で有用なサービスを利用者に提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【０１０３】
【図１】本実施例における配車タクシー管理システムの全体概略図である。
【図２】本実施例における配車タクシー管理システムを構成するタクシー端末装置と空車タクシー管理サーバの内部ブロック図である。
【図３】本実施例における配車タクシー管理システムを構成するユーザ端末装置と配車タクシー管理サーバの内部ブロック図である。
【図４】本実施例における配車タクシー管理システムの各部の動作を示す動作シーケンス図である。
【図５】本実施例におけるユーザ端末装置の表示画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
【０１０４】
１０・・・・配車タクシー管理システム
２０・・・・ユーザ端末装置
２１、３１、４１、５１・・・・制御手段
２２、３２、４２、５２・・・・通信手段
２３、４３・・・・ＧＰＳ受信手段
２４、３５・・・・タクシー配車要求手段
２５・・・・案内データ記憶手段
２６・・・・表示手段
２７・・・・操作入力手段
３０・・・・配車タクシー管理サーバ
３３・・・・経路探索手段
３４・・・・案内経路データ編集手段
３６・・・・配車予約登録手段
３７・・・・仮課金解除手段
４０・・・・タクシー端末装置
４４・・・・空車判別手段
４５・・・・タクシー情報編集手段
４６・・・・領収書発行手段
５０・・・・空車タクシー管理サーバ
５３・・・・タクシー情報統計処理手段
５４・・・・配車タクシー情報抽出手段
６０・・・・空車タクシー情報データベース
７０・・・・配車予約データベース
８０・・・・地図データベース
９０・・・・経路探索用ネットワークデータベース
【技術分野】
【０００１】
本発明は、歩行者用の配車タクシー管理システム、配車タクシー管理サーバおよび配車タクシー管理方法ならびにユーザ端末装置に関するものであり、特に、歩行者が携帯端末装置からタクシーの配車を予約する場合に、予約を受けて配車されたタクシーに確実に乗車できるようにした配車タクシー管理システム、配車タクシー管理サーバおよび配車タクシー管理方法ならびにユーザ端末装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来から、地図データ、道路データを用いて、所望の出発地から目的地までの経路を探索して利用者を案内するナビゲーション装置、ナビゲーションシステムが知られている。
このようなナビゲーション装置、ナビゲーションシステムとしては自動車に搭載して運転者に経路を案内するカーナビゲーション装置などが実用化されている。
【０００３】
上記カーナビゲーション装置は、ＧＰＳ（Ｇｌｏｂａｌ Ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ：全地球測位システム）を利用したものであり、地球上を周回している複数のＧＰＳ衛星から送信されるＧＰＳ信号をＧＰＳアンテナで受信し、該ＧＰＳ信号に含まれる衛星位置や時計情報等を解析して位置の特定化を行うものである。
【０００４】
また、近年、携帯電話、ＰＨＳ等の携帯通信端末機器の性能は飛躍的に向上し、多機能化が進んでいる。特に通話機能の他にデータ通信機能が強化され、利用者に対してインターネットを介した種々のデータ通信サービスが提供されている。特に、今までは一部の携帯電話にしか搭載されていない測位ユニット、例えば、ＧＰＳ衛星からの信号を受信して測位するＧＰＳ受信機などの搭載が、第三世代と称される携帯電話では全ての機種に搭載されるような趨勢にある。
【０００５】
その利用技術として車載用のナビゲーション装置（カーナビ）を発展させ、携帯電話をナビゲーション端末として利用して経路探索サーバに経路探索要求を送り、その結果として経路探索サーバから配信された地図・経路案内を受ける歩行者用の通信型ナビゲーションシステムも実用化されている。
【０００６】
歩行者用ナビゲーションシステムは、交通機関を含めた経路案内機能を付加することが好ましく、経路探索サーバは徒歩経路探索のための道路ネットワークデータに加えて、交通機関の路線や運行時刻データから作成した交通ネットワークデータを蓄積している。
そして、歩行者用ナビゲーションシステムは、ユーザが指定する出発日時、出発地、目的地、到着時刻等の経路探索条件に基づいて、徒歩と交通機関を用いた出発地から目的地までの経路を探索して案内する。
【０００７】
ところで、タクシーを利用したい場合に、従来、駅のタクシープール等に行ってタクシーに乗車したり、タクシーの通りがかりそうな道路に立ってタクシーを待ったり、或いはタクシー会社に連絡をとり配車してもらう、という方法があった。そして最近では、タクシー利用の利便性を高めるために各種システムが開発されている。
【０００８】
セキュリティを確保した状態でタクシーの配車要求を容易に行えるようにした技術は、例えば、下記の特許文献１（特開２００４−３６２２９６号公報）に「タクシー配車方法、タクシー配車方法を実行するためのプログラム及びタクシー配車システム」として開示されている。この特許文献１には、利用者がタクシーの配車を希望する場合、ユーザ登録時に発行された識別情報を用いてタクシーの配車要求を行い、配車先に最も近い配車指示を受けたタクシーでは利用者より提示された利用者確認情報をタクシー会社にて照合して、照合結果が正しければ利用者を送迎する技術が記載されている。
【０００９】
これにより利用者は個人情報を含まない配車指示情報によって周辺に位置するタクシーを配車依頼して、個人情報を含まない利用者確認情報によって利用者の本人確認をした上でタクシーの利用を可能とするため、タクシーの配車要求を容易に行うことができるとともに、情報のセキュリティ確保を容易に行うことができる。
【００１０】
【特許文献１】特開２００４−３６２２９６号公報（段落［００１０］、図２）
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【００１１】
この種のタクシー配車システムは数多く提案されているが、実際のサービスで最も問題となるのは、利用者が配車を予約した後に、たまたま別の空車タクシーが利用者の近くを通りがかったため、利用者がそのタクシーに乗車してしまう場合が考えられる点である。この場合、利用者も早く目的地に到着したいため、たまたま拾ったタクシーで目的地に向かってしまう。このため、配車要求を受けたタクシーは、配車先の乗車予定位置まで行ったとしてもすでに利用者はいないことになる。
【００１２】
利用者が固定電話から配車予約を行えば、利用者の特定も容易であるため迎車料金を請求することもできるが、携帯電話からの配車予約ではタクシー会社が利用者を容易に特定することは困難である。そのため、利用者が配車タクシー以外を利用しないようにするシステムがあれば便利である。
【００１３】
本願の発明者は、上記の問題点を解消すべく種々検討を重ねた結果、利用者からタクシーの配車要求を依頼されると、当該利用者へ配車ための仮課金を行い、前記利用者が配車されたタクシーを利用したことを示す通知をユーザ端末装置から行うことによって前記仮課金を解除することにより、上記問題点を解消し得ることを想到して本発明を完成するに至ったものである。
【００１４】
すなわち、本発明は上記の問題点を解消することを課題とし、利用者が勝手に配車をキャンセルしてしまうことを防止するシステムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【００１５】
上記課題を解決するため、本発明の請求項１にかかる発明は、
空車タクシー管理サーバと、配車タクシー管理サーバと、ユーザ端末装置とがネットワークを介して接続された配車タクシー管理システムであって、
前記ユーザ端末装置はタクシー配車要求手段を備え、前記タクシー配車要求手段によって配車位置を含む配車要求を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記空車タクシー管理サーバは、空車タクシー情報を記憶する空車タクシー情報データベースと、前記配車要求に対して前記空車タクシー情報データベースを参照して当該配車要求に適したタクシーを抽出する配車タクシー情報抽出手段と、を備え、
前記配車タクシー管理サーバは、前記配車要求に応じて抽出されたタクシーの配車を行ったことに対する仮課金を行う仮課金手段と、前記仮課金を解除する仮課金解除手段と、を備え、
前記ユーザ端末装置のタクシー配車要求手段からの配車要求に応じて、前記仮課金手段は前記ユーザ端末装置を利用する利用者へタクシーの配車を行ったことに対する仮課金を行い、
前記ユーザ端末装置による前記利用者が配車されたタクシーを利用したことを示す通知に応じて、前記仮課金解除手段は前記仮課金を解除することを特徴とする。
【００１６】
また、本発明の請求項２にかかる発明は、請求項１にかかる配車タクシー管理システムにおいて、
前記配車されたタクシーは、領収書を発行する領収書発行手段を備え、前記領収書発行手段によって前記配車タクシー管理サーバへのアクセスコードが印刷された領収書を発行し、
前記ユーザ端末装置は、前記アクセスコードを読み取るコード読取手段を備え、前記コード読取手段によって読み取ったコードに基づいて前記配車タクシー管理サーバにアクセスし、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置からのアクセスに基づいて、前記仮課金を解除することを特徴とする。
【００１７】
また、本発明の請求項３にかかる発明は、請求項１または請求項２にかかる配車タクシー管理システムにおいて、
前記ユーザ端末装置は、現在位置検出手段を備え、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置から送信された現在位置およびその送信時刻と、配車タクシーから送信された当該タクシー利用者の降車位置および降車時刻とに基づいて、両者の位置と時刻とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除することを特徴とする。
【００１８】
また、本発明の請求項４にかかる発明は、請求項１または請求項２にかかる配車タクシー管理システムにおいて、
前記ユーザ端末装置は、現在位置検出手段を備え、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置から送信された現在位置およびその送信時刻と、前記配車要求に含まれている配車位置および当該配車要求から算出された配車予想時刻とに基づいて、前記配車予想時刻以降に前記現在位置と前記配車位置とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除することを特徴とする。
【００１９】
また、本発明の請求項５にかかる発明は、請求項１ないし請求項４の何れか１項にかかる配車タクシー管理システムにおいて、
前記空車タクシー管理サーバは、タクシーに装備されたタクシー端末装置と前記ネットワークを介して接続され、
前記タクシー端末装置は現在位置検出手段と空車判別手段とを備え、前記空車判別手段によって自車が空車であることが検出された場合には現在位置検出手段によって検出された走行位置を含むタクシー情報を前記空車タクシー管理サーバに送信し、
前記空車タクシー管理サーバは、前記タクシー端末装置から受信したタクシー情報を前記空車タクシー情報データベースに記憶することを特徴とする。
【００２０】
また、本発明の請求項６にかかる発明は、
空車タクシー管理サーバと、配車タクシー管理サーバと、ユーザ端末装置とがネットワークを介して接続された配車タクシー管理システムを構成する配車タクシー管理サーバであって、
前記ユーザ端末装置はタクシー配車要求手段を備え、前記タクシー配車要求手段によって配車位置を含む配車要求を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記配車タクシー管理サーバは、前記空車タクシー管理サーバによって前記配車要求に対して空車タクシー情報を記憶する空車タクシー情報データベースを参照して当該配車要求に適したタクシーが抽出されると、前記配車要求に応じて抽出されたタクシーの配車を行ったことに対する仮課金を行う仮課金手段と、前記仮課金を解除する仮課金解除手段と、を備え、
前記ユーザ端末装置のタクシー配車要求手段からの配車要求に応じて、前記仮課金手段は前記ユーザ端末装置を利用する利用者へタクシーの配車を行ったことに対する仮課金を行い、
前記ユーザ端末装置による前記利用者が配車されたタクシーを利用したことを示す通知に応じて、前記仮課金解除手段は前記仮課金を解除することを特徴とする。
【００２１】
また、本発明の請求項７にかかる発明は、請求項６にかかるタクシー管理サーバにおいて、
前記配車されたタクシーは、領収書を発行する領収書発行手段を備え、前記領収書発行手段によって前記配車タクシー管理サーバへのアクセスコードが印刷された領収書を発行し、
前記ユーザ端末装置は、前記アクセスコードを読み取るコード読取手段を備え、前記コード読取手段によって読み取ったコードに基づいて前記配車タクシー管理サーバにアクセスし、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置からのアクセスに基づいて、前記仮課金を解除することを特徴とする。
【００２２】
また、本発明の請求項８にかかる発明は、請求項６または請求項７にかかるタクシー管理サーバにおいて、
前記ユーザ端末装置は、現在位置検出手段を備え、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置から送信された現在位置およびその送信時刻と、配車タクシーから送信された当該タクシー利用者の降車位置および降車時刻とに基づいて、両者の位置と時刻とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除することを特徴とする。
【００２３】
また、本発明の請求項９にかかる発明は、請求項６または請求項７にかかるタクシー管理サーバにおいて、
前記ユーザ端末装置は、現在位置検出手段を備え、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置から送信された現在位置およびその送信時刻と、前記配車要求に含まれている配車位置および当該配車要求から算出された配車予想時刻とに基づいて、前記配車予想時刻以降に前記現在位置と前記配車位置とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除することを特徴とする。
【００２４】
また、本発明の請求項１０にかかる発明は、
空車タクシー管理サーバと、配車タクシー管理サーバと、ユーザ端末装置とがネットワークを介して接続された配車タクシー管理システムにおける配車タクシー管理方法であって、
（１）前記ユーザ端末装置から配車位置を含む配車要求を前記配車タクシー管理サーバに送信するステップと、
（２）前記空車タクシー管理サーバにおいて、前記配車要求に対して、空車タクシー情報を記憶する空車タクシー情報データベースを参照して当該配車要求に適したタクシーを抽出するステップと、
（３）前記配車タクシー管理サーバにおいて、前記配車要求に応じて、前記ユーザ端末装置を利用する利用者へ抽出されたタクシーの配車を行ったことに対する仮課金を行うステップと、
（４）前記配車タクシー管理サーバにおいて、前記ユーザ端末装置による前記利用者が配車されたタクシーを利用したことを示す通知に応じて、前記仮課金を解除するステップと、
を備えることを特徴とする。
【００２５】
また、本発明の請求項１１にかかる発明は、請求項１０にかかる配車タクシー管理方法において、
前記配車されたタクシーは、領収書を発行する領収書発行手段を備え、前記ユーザ端末装置は、アクセスコードを読み取るコード読取手段を備え、
前記（４）のステップは、前記領収書発行手段によって前記配車タクシー管理サーバへのアクセスコードが印刷された領収書を発行するステップと、
前記コード読取手段によって読み取ったコードに基づいて前記配車タクシー管理サーバにアクセスするステップと、
前記ユーザ端末装置からのアクセスに基づいて、前記仮課金を解除するステップと、
を含むことを特徴とする。
【００２６】
また、本発明の請求項１２にかかる発明は、請求項１０または請求項１１にかかる配車タクシー管理方法において、
前記ユーザ端末装置は、現在位置検出手段を備え、
前記（４）のステップは、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置を前記配車タクシー管理サーバに送信するステップと、
前記ユーザ端末装置から送信された現在位置およびその送信時刻と、配車タクシーから送信された当該タクシー利用者の降車位置および降車時刻とに基づいて、両者の位置と時刻とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除するステップと、
を含むことを特徴とする。
【００２７】
また、本発明の請求項１３にかかる発明は、請求項１０または請求項１１にかかる配車タクシー管理方法において、
前記ユーザ端末装置は、現在位置検出手段を備え、
前記（４）のステップは、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置を前記配車タクシー管理サーバに送信するステップと、
前記ユーザ端末装置から送信された現在位置およびその送信時刻と、前記配車要求に含まれている配車位置および当該配車要求から算出された配車予想時刻とに基づいて、前記配車予想時刻以降に前記現在位置と前記配車位置とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除するステップと、
を含むことを特徴とする。
【００２８】
また、本発明の請求項１４にかかる発明は、請求項１０ないし請求項１３の何れか１項にかかる配車タクシー管理方法において、
前記空車タクシー管理サーバは、タクシーに装備されたタクシー端末装置と前記ネットワークを介して接続され、
前記タクシー端末装置は、自車が空車であることを検出した場合に、走行位置を検出し、検出された走行位置を含むタクシー情報を前記空車タクシー管理サーバに送信するステップと、
前記空車タクシー管理サーバにおいて、前記タクシー端末装置から受信したタクシー情報を空車タクシー情報データベースに記憶するステップと、
を含むことを特徴とする。
【００２９】
また、本発明の請求項１５にかかる発明は、
空車タクシー管理サーバと、配車タクシー管理サーバと、ユーザ端末装置とがネットワークを介して接続された配車タクシー管理システムを構成するユーザ端末装置であって、
前記ユーザ端末装置はタクシー配車要求手段を備え、前記タクシー配車要求手段によって配車位置を含む配車要求を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記空車タクシー管理サーバは、空車タクシー情報を記憶する空車タクシー情報データベースと、前記配車要求に対して前記空車タクシー情報データベースを参照して当該配車要求に適したタクシーを抽出する配車タクシー情報抽出手段と、を備え、
前記配車タクシー管理サーバは、前記配車要求に応じて抽出されたタクシーの配車を行ったことに対する仮課金を行う仮課金手段と、前記仮課金を解除する仮課金解除手段と、を備え、
前記ユーザ端末装置のタクシー配車要求手段からの配車要求に応じて、前記仮課金手段は前記ユーザ端末装置を利用する利用者へタクシーの配車を行ったことに対する仮課金を行い、
前記ユーザ端末装置による前記利用者が配車されたタクシーを利用したことを示す通知に応じて、前記仮課金解除手段は前記仮課金を解除することを特徴とする。
【００３０】
また、本発明の請求項１６にかかる発明は、請求項１５にかかるユーザ端末装置において、
前記配車されたタクシーは、領収書を発行する領収書発行手段を備え、前記領収書発行手段によって前記配車タクシー管理サーバへのアクセスコードが印刷された領収書を発行し、
前記ユーザ端末装置は、前記アクセスコードを読み取るコード読取手段を備え、前記コード読取手段によって読み取ったコードに基づいて前記配車タクシー管理サーバにアクセスし、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置からのアクセスに基づいて、前記仮課金を解除することを特徴とする。
【００３１】
また、本発明の請求項１７にかかる発明は、請求項１５または請求項１６にかかるユーザ端末装置において、
前記ユーザ端末装置は、現在位置検出手段を備え、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置から送信された現在位置およびその送信時刻と、配車タクシーから送信された当該タクシー利用者の降車位置および降車時刻とに基づいて、両者の位置と時刻とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除することを特徴とする。
【００３２】
また、本発明の請求項１８にかかる発明は、請求項１５または請求項１６にかかるユーザ端末装置において、
前記ユーザ端末装置は、現在位置検出手段を備え、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置から送信された現在位置およびその送信時刻と、前記配車要求に含まれている配車位置および当該配車要求から算出された配車予想時刻とに基づいて、前記配車予想時刻以降に前記現在位置と前記配車位置とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除することを特徴とする。
【発明の効果】
【００３３】
上記手段により本発明は、下記のような優れた効果を奏する。すなわち、請求項１にかかる発明によれば、ユーザ端末装置のタクシー配車要求手段からの配車要求に応じて前記ユーザ端末装置を利用する利用者へタクシーの配車を行ったことに対する仮課金を行い、前記ユーザ端末装置による前記利用者が配車されたタクシーを利用したことを示す通知に応じて前記仮課金を解除することができるように構成した。
【００３４】
このような構成によれば、ユーザがタクシーの配車予約を行った際に、まずはユーザに迎車料金相当の仮課金を行い、ユーザが予定通りに配車タクシーに乗車して目的地で下車すれば配車時の仮課金を０に解除し、ユーザが配車タクシーに乗車しなければ解除されない仮課金を正式な課金として処理する。これにより、ユーザが配車を要求したにもかかわらず他のタクシーに乗車するなどして勝手に配車をキャンセルしてしまうことを防止することができるようになる。
【００３５】
また、請求項２の発明によれば、請求項１にかかる配車タクシー管理システムにおいて、配車されたタクシーは、配車タクシー管理サーバへのアクセスコードが印刷された領収書を発行し、ユーザ端末装置は、領収書から読み取ったアクセスコードに基づいて配車タクシー管理サーバにアクセスし、このアクセスに基づいて、仮課金を解除することができるように構成した。
【００３６】
このような構成によれば、ユーザがタクシーの配車予約を行った際に、まずはユーザに迎車料金相当の仮課金を行い、ユーザが予定通りに配車タクシーに乗車して目的地で下車すれば仮課金を解除する配車タクシー管理サーバへのアクセスコードが印刷された領収書を受け取ることができ、このアクセスコードによりアクセスすると配車時の仮課金を０に解除し、ユーザが配車タクシーに乗車しなければアクセスコードを入手することができないため解除されない仮課金を正式な課金として処理する。これにより、ユーザが配車を要求したにもかかわらず他のタクシーに乗車するなどして勝手に配車をキャンセルしてしまうことを防止することができるようになる。
【００３７】
また、請求項３の発明によれば、請求項１または請求項２にかかる配車タクシー管理システムにおいて、ユーザ端末装置において検出され、送信された現在位置およびその送信時刻と、配車タクシーから送信された当該タクシー利用者の降車位置および降車時刻とに基づいて、両者の位置と時刻とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除することができるように構成した。
【００３８】
このような構成によれば、ユーザがタクシーの配車予約を行った際に、まずはユーザに迎車料金相当の仮課金を行い、ユーザが予定通りに配車タクシーに乗車して目的地で下車すればその位置情報をユーザ端末装置から配車タクシー管理サーバに送信することによって配車時の仮課金を０に解除し、ユーザが配車タクシーに乗車しなければ配車タクシーから降車した位置情報を送信することができないため解除されない仮課金を正式な課金として処理する。これにより、ユーザが配車を要求したにもかかわらず他のタクシーに乗車するなどして勝手に配車をキャンセルしてしまうことを防止することができるようになる。
【００３９】
また、請求項４の発明によれば、請求項１または請求項２にかかる配車タクシー管理システムにおいて、ユーザ端末装置において検出され、送信された現在位置およびその送信時刻と、前記配車要求に含まれている配車位置および当該配車要求から算出された配車予想時刻とに基づいて、前記配車予想時刻以降に前記現在位置と前記配車位置とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除することができるように構成した。
【００４０】
このような構成によれば、ユーザがタクシーの配車予約を行った際に、まずはユーザに迎車料金相当の仮課金を行うが、到着予想時刻までにタクシー会社側の不備によって配車ができなかった場合でも配車時の仮課金を０に解除することができるようになる。
【００４１】
また、請求項５の発明によれば、請求項１ないし請求項４の何れか１項にかかる配車タクシー管理システムにおいて、タクシーに装備されたタクシー端末装置は現在位置検出手段と空車判別手段とを備え、前記空車判別手段によって自車が空車であることが検出された場合には現在位置検出手段によって検出された走行位置を含むタクシー情報を空車タクシー管理サーバに送信し、前記空車タクシー管理サーバは、前記タクシー端末装置から受信したタクシー情報を空車タクシー情報データベースに記憶するように構成した。
【００４２】
このような構成によれば、ユーザがタクシーの配車を希望する際に、空車タクシー管理サーバは空車タクシー情報データベースから所定のエリア内の空車タクシーのうちユーザ端末装置からの配車要求に適したタクシーを抽出して配車することができるようになる。
【００４３】
また、請求項６〜請求項９にかかる発明によれば、それぞれ請求項１〜請求項４にかかる配車タクシー管理システムを構成する配車タクシー管理サーバを提供することが可能となる。
【００４４】
また、請求項１０〜請求項１４にかかる発明によれば、それぞれ請求項１〜請求項５にかかる配車タクシー管理システムを実現するための配車タクシー管理方法を提供することが可能となる。
【００４５】
また、請求項１５〜請求項１８にかかる発明によれば、それぞれ請求項１〜請求項４にかかる配車タクシー管理システムを構成するユーザ端末装置を提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００４６】
以下、本発明の具体例を実施例及び添付の図面を用いて詳細に説明する。但し、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための配車タクシー管理システムを例示するものであって、本発明をこの配車タクシー管理システムに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態の配車タクシー管理システムにも等しく適用し得るものである。
【実施例】
【００４７】
図１は、本実施例における配車タクシー管理システムの全体概略図を示す。配車タクシー管理システム１０は、複数のタクシーに設置されたタクシー端末装置４０、歩行者であるユーザが所持するユーザ端末装置２０、各タクシー会社が管理する空車タクシー管理サーバ５０、空車タクシー管理サーバ５０に内蔵されるか接続される空車タクシー情報データベース６０、ナビゲーションサービスを提供する会社が管理する配車タクシー管理サーバ３０、配車タクシー管理サーバ３０にそれぞれ内蔵されるか接続される配車予約データベース７０、地図データベース８０および経路探索用ネットワークデータベース９０を備えており、それぞれネットワーク１２を介して接続された構成をなしている。
【００４８】
図２は、本実施例における配車タクシー管理システムを構成するタクシー端末装置４０と空車タクシー管理サーバ５０の内部ブロック図を示す。タクシー端末装置４０は、制御手段４１、通信手段４２、現在位置検出手段としてのＧＰＳ受信手段４３、空車判別手段４４、タクシー情報編集手段４５、領収書発行手段４６を備える。
【００４９】
制御手段４１はＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭを備えたプロセッサであって、ＲＯＭ又はＲＡＭに記憶されたプログラムをＣＰＵにおいて実行することにより、タクシー端末装置４０における各部の機能を動作及び制御させるものである。通信手段４２は、タクシー情報編集手段４５において生成されたタクシー情報を通信可能なデータ形態に変換してネットワーク１２に送信するためのインターフェースである。
【００５０】
ＧＰＳ受信手段４３は、ＧＰＳ衛星からの信号を受信してタクシー端末装置４０が設置されているタクシーの現在位置を算出するためのものである。また、本発明の現在位置検出手段は、本実施例のＧＰＳ受信手段に限定されるものではなく、車速センサや加速度センサ等を組合せたものや他の方法で走行位置を検出するものであってもよい。
【００５１】
空車判別手段４４は、タクシー端末装置４０が設置されているタクシーが空車か否かを判別するためのものである。この空車判別手段４４は具体的には、タクシーメータ、又は実空車表示器（スーパーサイン）と連動させることによって実現させることができ、乗客を乗せて走行中か或いは空車かを判別することができる。
【００５２】
タクシー情報編集手段４５は、ＧＰＳ受信手段４３によって検出した現在位置の位置座標、車両の無線ＩＤ、日時等とともに処理してタクシー情報を作成し、空車タクシー管理サーバ５０に送信できるように編集するものである。タクシー情報編集手段４５において編集処理されたタクシー情報は、通信手段４２において適切なデータ形式に変換された後、無線等によってネットワーク１２を介し、空車タクシー管理サーバ５０に送信される。
【００５３】
領収書発行手段４６は、運賃精算時に領収書を発行するためのものである。領収書にはＱＲコードが印刷されており、このＱＲコードには、配車タクシー管理サーバ３０へのアクセスＵＲＬに続き、利用者ＩＤ、仮課金解除コード、利用車両ナンバー、乗車位置、下車位置、利用時間などが記録されている。
【００５４】
空車タクシー管理サーバ５０は、制御手段５１、通信手段５２、タクシー情報統計処理手段５３、配車タクシー情報抽出手段５４を備えて構成されており、さらに、空車タクシー情報データベース６０が接続されるか内蔵されるかしている。
【００５５】
制御手段５１は、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭを備えたプロセッサであって、ＲＯＭ又はＲＡＭに記憶されたプログラムをＣＰＵにおいて実行することにより、空車タクシー管理サーバ５０における各部の機能を動作及び制御させるものである。
【００５６】
通信手段５２は、タクシー端末装置４０からネットワーク１２を介して送信されてきたタクシー情報や後述する配車タクシー管理サーバ３０からネットワーク１２を介して送信されてきた配車要求を受信して適切なデータ形式に変換するとともに、空車タクシー管理サーバ５０から後述する配車タクシー管理サーバ３０やユーザ端末装置２０に配車タクシーの情報を送信するためのインターフェースである。
【００５７】
タクシー情報統計処理手段５３は、複数のタクシーにそれぞれ設置されているタクシー端末装置４０から送信されてきたタクシー情報を、統計処理して空車タクシー情報データベース６０に記憶させる。具体的には、タクシー情報からそれぞれ位置座標、無線ＩＤ、日時の情報を取得し、空車タクシー情報データベース６０に蓄積する。
【００５８】
配車タクシー情報抽出手段５４は、空車タクシー情報データベース６０に蓄積されたタクシー情報からユーザがユーザ端末装置２０において指定した配車要求に対応可能か判断し、可能であれば配車要求に適した空車タクシーを配車タクシーとして抽出し、そのタクシーに配車を指示する。また、配車タクシー情報抽出手段５４は、配車タクシーの情報を配車タクシー管理サーバ３０とユーザ端末装置２０に送信する。
【００５９】
具体的には、ユーザ端末装置２０に対して、配車受諾メッセージとともに、到着予想時刻と配車タクシー管理サーバ３０から配車要求とともに送信されてきた利用者ＩＤとを送信する。また、配車タクシー管理サーバ３０に対して、配車受諾メッセージ、利用者ＩＤ、到着予想時刻に加え、配車予約ごとにユニークに割り当てられた仮課金解除コードを送信する。なお、配車を指示されたタクシーに対しても、配車指示情報として利用者ＩＤと仮課金解除コードが伝えられる。
【００６０】
図３は、本実施例における配車タクシー管理システムを構成するユーザ端末装置２０と配車タクシー管理サーバ３０の内部ブロック図を示す。ユーザ端末装置２０は制御手段２１、通信手段２２、ＧＰＳ受信手段２３、タクシー配車要求手段２４、案内データ記憶手段２５、表示手段２６、操作入力手段２７、コード読取手段としてのＱＲコード読取手段２８を備える。
【００６１】
制御手段２１はＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭを備えたプロセッサであって、ＲＯＭ又はＲＡＭに記憶されたプログラムをＣＰＵにおいて実行することにより、ユーザ端末装置２０における各部の機能を動作及び制御させる。通信手段２２は、タクシー配車要求手段２４において生成されたタクシーの配車要求を通信可能なデータ形態に変換してネットワーク１２に送信するとともに配車タクシー管理サーバ３０又は空車タクシー管理サーバ５０から受信した配車タクシーの情報や経路案内データを受信するためのインターフェースである。
【００６２】
ＧＰＳ受信手段２３は、ＧＰＳ衛星からの信号を受信してユーザ端末装置２０の位置を算出する。なお、本実施例では、ユーザ端末装置２０の位置を検出するためにＧＰＳ受信手段を採用しているが、これに限られず、他の位置検出手段を用いてもよい。
【００６３】
タクシー配車要求手段２４は、ユーザがユーザ端末装置２０の操作入力手段２７を操作することによってタクシーの配車を要求した際に、例えば、上記のＧＰＳ受信手段２３において算出された現在位置の情報及びユーザが指定するかユーザ端末装置２０において設定される他の条件を付加させたタクシー配車要求を作成する。タクシー配車要求には、配車位置や場合によっては指定された配車時刻などの情報も含まれている。タクシー配車要求手段２４において作成されたタクシー配車要求は、通信手段２２及びネットワーク１２を介して配車タクシー管理サーバ３０に送信される。
【００６４】
案内データ記憶手段２５は、配車タクシー管理サーバ３０から送信されてきた経路案内データや配車タクシーの情報を記憶する。
【００６５】
表示手段２６は、ユーザ端末装置２０に設けられた液晶ユニット等の表示画面で、各種の案内入力画面を表示したり、現在地情報を地図画像等とともに表示したりする。
【００６６】
操作入力手段２７は、ユーザ端末装置２０に設けられたキーボード又は表示手段２６に一体に形成されたタッチパネル等各種の入力装置であり、タクシー配車要求手段２４における各条件の設定や入力をはじめとしてユーザが各設定や情報の入力を行うためのものである。
【００６７】
ＱＲコード読取手段２８は、本発明のコード読取手段に相当し、ユーザ端末装置２０に設けられた撮像レンズ、撮像モジュール等からなる撮像装置であり、領収書などに印刷されたＱＲコードを読み取るためのものである。
【００６８】
配車タクシー管理サーバ３０は、ナビゲーションサーバとしての機能を備え、制御手段３１、通信手段３２、経路探索手段３３、案内経路データ編集手段３４、タクシー配車要求手段３５、仮課金手段としての配車予約登録手段３６、仮課金解除手段３７を備えて構成されており、さらに、配車予約データベース７０、地図データベース８０及び経路探索用ネットワークデータベース９０が接続されるか内蔵されるかしている。
【００６９】
制御手段３１は、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭを備えたプロセッサであって、ＲＯＭ又はＲＡＭに記憶されたプログラムをＣＰＵにおいて実行することにより、配車タクシー管理サーバ３０における各部の機能を動作及び制御させるものである。通信手段３２は、ネットワーク１２を介してユーザ端末装置２０又は空車タクシー管理サーバ５０と通信データを送受信するための通信インターフェースである。
【００７０】
経路探索手段３３は、ユーザ端末装置２０からの指示に基づき、例えば現在地から目的地までの経路を、経路探索用ネットワークデータベース９０を参照して探索するものである。案内経路データ編集手段３４は、経路探索手段３３において経路探索された経路をユーザ端末装置２０に配信するため編集するためのもので、該経路に地図データベース８０から取得した地図データを重ね合わせるとともに各種の情報を付加して経路案内データを作成する。
【００７１】
タクシー配車要求手段３５は、ユーザ端末装置２０からタクシーの配車要求を受信すると、この配車要求に含まれている配車条件を参照し、さらに利用者ＩＤを入手し、タクシー配車要求を編集し直して空車タクシー管理サーバ５０にタクシー配車要求を行う。空車タクシー管理サーバ５０に送信されるタクシー配信要求には少なくとも利用者ＩＤと配車位置情報が含まれている。
【００７２】
配車予約登録手段３６は、本発明の仮課金手段に相当する機能を備えるとともに、ユーザ端末装置２０から受信したタクシー配車要求に含まれている配車条件および空車タクシー管理サーバ５０から受信した配車タクシーの情報を利用者ＩＤと関連付けて配車予約データベース７０に登録する。
【００７３】
具体的には、ユーザ端末装置２０から受信したタクシー配車要求に含まれている希望する配車日時情報や配車位置情報と、空車タクシー管理サーバ５０から受信した配車タクシーの情報に含まれている到着予想時刻や仮課金解除コードなどを利用者ＩＤと関連付けて登録する。さらに、配車要求に応じてタクシーの配車を行ったことに対する所定の料金を仮課金レコードとして利用者ＩＤと関連付けて配車予約データベース７０に登録する。
【００７４】
仮課金解除手段３７は、ユーザ端末装置２０から受信した仮課金解除コードに基づいて配車予約データベース７０に登録されている同一仮課金解除コードの仮課金レコードを０（仮課金を解除状態）にする。
【００７５】
配車予約データベース７０には、各利用者ＩＤに関連付けられたタクシーの配車予約情報が蓄積されている。このタクシーの配車予約情報には、利用者ＩＤ，配車車両ナンバー、配車日時情報、配車位置情報、到着予想時刻、仮課金解除コード、仮課金レコードなどが含まれている。
【００７６】
地図データベース８０には、所定の縮尺の地図データが蓄積されている。また、経路探索用ネットワークデータベース９０には、道路の端点、交差点、屈曲店をノードとし、各ノード間を結ぶ道路を有向性のリンクで表し、ノードデータ（ノードの緯度・経度）、リンクデータ（リンク番号）と各リンクのリンクコスト（リンクの距離又はリンクを走行するのに必要な所要時間）をデータとしたリンクコストデータとで構成される。
【００７７】
次に図４ないし図５を参照して、実施例における配車タクシー管理システムの各部の処理の流れについて説明する。なお、図４は、実施例における配車タクシー管理システムの各部の動作を示す動作シーケンス図であり、図５は実施例のユーザ端末装置の表示画面の一例を示し、図５（ａ）は現在地周辺の地図画像を表示した案内画面、図５（ｂ）はメニュー画面を示す図である。
【００７８】
はじめに、ユーザ端末装置２０、配車タクシー管理サーバ３０、タクシー端末装置４０、空車タクシー管理サーバ５０はそれぞれ待機状態である。まず、ステップＳ−４０１ではタクシー端末装置４０において、空車判別手段４４が自車が空車か否かを判別する。これは乗客中と空車時とで動作設定が異なるタクシーメータや実空車表示器（スーパーサイン）と連動させることによって行うことができる。
【００７９】
タクシーが空車状態であることが検出された場合には、ステップＳ−４０２において空車であるタクシーは現在位置を検出する。これは、タクシー端末装置４０のＧＰＳ受信手段４３がＧＰＳ衛星からの信号を受信し、現在位置を算出することによって行われる。続いてステップＳ―４０３において、タクシー情報編集手段４５によって算出された現在位置に加えて無線ＩＤ、日時などの情報を編集し、空車タクシー管理サーバ５０に送信可能なデータを作成する。そして編集された空車タクシー情報をステップＳ−４０４において空車タクシー管理サーバ５０にネットワーク１２を介して送信する。
【００８０】
なお、本実施例では、タクシーが空車であることが判別された場合に、現在位置を検出して空車タクシー情報を作成する方法について説明したが、これに限られず、定期的に（例えば１０秒ごとに）タクシーの位置と方向を検出しておき、その都度空車であるか否かを判別して空車情報を空車タクシー情報に加えてデータを作成するようにしてもよい。タクシー端末装置４０から空車タクシー管理サーバ５０への空車タクシー情報の送信は、現在位置などの検出の度に行ってもよいが、タクシー端末装置４０に一定期間にわたる空車タクシー情報の履歴を記憶しておき、一括して空車タクシー管理サーバ５０に送信するようにしてもよい。
【００８１】
空車タクシー管理サーバ５０はステップＳ−５０１において、タクシー端末装置４０から送信された空車タクシー情報を受信すると、タクシー情報統計処理手段５３において空車タクシー情報を統計処理する。これは、位置情報と走行情報と日時の情報を取得し、それを無線ＩＤごとに分類するものである。統計処理されたデータはステップＳ−５０２において空車タクシー情報データベース６０に記憶され、空車タクシー管理サーバ５０は待機状態となる。
【００８２】
ユーザ端末装置２０はステップＳ−２０１においてユーザが操作入力手段２７を操作することにより現在地を中心とした地図の表示要求入力が行われると、ステップＳ−２０２においてＧＰＳ受信手段２３が現在位置の検出を行い、続くステップＳ−２０３において現在地を中心とした地図表示の要求を配車タクシー管理サーバ３０に対して行う。
【００８３】
配車タクシー管理サーバ３０は地図表示の要求を受信すると、ステップＳ−３０１において、経路探索手段３３が地図データベース８０を参照して現在位置を中心とした地図画像を抽出し、案内経路データ編集手段３４がステップＳ−３０２において案内データを作成し、ユーザ端末装置２０に送信できるようにする。
【００８４】
ステップＳ−３０３においては、作成された地図データがユーザ端末装置２０に送信され、ユーザ端末装置２０の表示手段２６には、図５（ａ）に示されるような地図表示画面５１０が表示される。地図表示画面５１０は、地図画像５１１、ユーザが現在所在している現在位置を示すマーク５１２、メニューアイコン５１３から構成されている。ここで、ユーザがメニューアイコン５１３を選択すると、図５（ｂ）に示されるようなメニュー画面５２０が表示される。
【００８５】
メニュー画面５２０は、複数のメニュー項目５２１を含む。これらのメニュー項目には、例えば、現在位置を出発地点としてユーザが別途指定する目的地までの適切な道順を検索する「ルート検索」、現在地周辺の駐車場情報を提供する「駐車場検索」、ユーザが指定する目的地までの鉄道を用いた経路を案内する「乗換案内」、現在地周辺のレストランや食堂等の情報を提供する「グルメ検索」、タクシー配車サービスを提供する「タクシー配車」等がある。
【００８６】
本実施例では、ユーザが「タクシー配車」のメニュー項目を選択すると、ステップＳ−２０４におけるタクシー配車要求の入力がなされたとみなされ、ステップＳ−２０５においてタクシー配車要求手段２４が配車位置（緯度経度情報）を含めたタクシー配車要求を配車タクシー管理サーバ３０に対して送信する。
【００８７】
なお、本実施例では、メニュー項目からタクシー配車要求の入力を行っているが、これに限られず、操作入力手段２７の特定のキー（例えば、テンキーの「８」）を押下することによってタクシー配車要求を配車タクシー管理サーバ３０に送信してもよい。
【００８８】
配車タクシー管理サーバ３０はユーザ端末装置２０からタクシー配車要求を受信すると、利用者ＩＤ、配車位置情報等の条件を編集して空車タクシー管理サーバ５０に対してタクシー配車要求を行う（ステップＳ−３０４）。
【００８９】
空車タクシー管理サーバ５０はタクシー配車要求を受信すると、ステップＳ−５０３において、配車タクシー情報抽出手段５４が空車タクシー情報データベース６０を参照し、現在地周辺の空車タクシーのうちユーザがユーザ端末装置２０において指定した配車要求に適したタクシーを抽出し、その情報を取得してステップＳ−５０４においてユーザ端末装置２０に送信し、ステップＳ−５０５において配車タクシー管理サーバ３０に送信する。さらに、ステップＳ−５０６において、抽出されたタクシーのタクシー端末装置４０に配車指示情報を送信する。
【００９０】
ユーザ端末装置２０において受信された配車タクシー情報に基づいて、ステップＳ−２０６において配車受諾メッセージとともに、利用者ＩＤと配車タクシーの到着予想時刻が表示手段２６に案内表示される。
【００９１】
配車タクシー管理サーバ３０において受信されたタクシー配車要求および配車タクシー情報に基づいて、ステップＳ−３０５において配車予約登録手段３６によってユーザが希望する配車日時情報や配車位置情報、配車タクシーの到着予想時刻や仮課金解除コードなどが利用者ＩＤと関連付けて配車予約データベース７０に配車予約情報として登録される。さらに、配車要求に応じてタクシーの配車を行ったことに対する所定の料金が利用者ＩＤと関連付けて配車予約データベース７０に仮課金レコードとして登録される。
【００９２】
その後、利用者が配車されたタクシーに予定通りに乗車して目的地で下車し、運賃を精算すると、ステップＳ−４０５において領収書発行手段４６によって配車タクシー管理サーバ３０へのアクセスＵＲＬ、利用者ＩＤ、仮課金解除コード、利用車両ナンバー、乗車位置、下車位置、利用時間などが編集されて記録されているＱＲコードが印刷された領収書が発行される。この領収書には、利用者がタクシーを降りたら所定時間以内にそのＱＲコードをユーザ端末装置２０のＱＲコード読取手段２８などによって読み取って所定ＵＲＬにアクセスするように案内されている。
【００９３】
ステップＳ−２０７において、利用者がＱＲコード読取手段２８によって領収書に印刷されたＱＲコードを読み取ると、ユーザ端末装置２０がステップＳ−２０８において所定ＵＲＬに基づき通信手段２２を介して配車タクシー管理サーバ３０にアクセスし、読み取られた仮課金解除コードを配車タクシー管理サーバ３０に送信する。
【００９４】
ステップＳ−３０５において、配車タクシー管理サーバ３０は仮課金解除手段３７によってユーザ端末装置２０から受信した仮課金解除コードに基づいて配車予約データベース７０に登録されている同一仮課金解除コードの仮課金レコードを０（仮課金を解除状態）にする。なお、迎車料金がある場合には運賃支払い時に直接精算する。
【００９５】
ここで、別のタクシーに乗車してしまったり、配車タクシーを全く利用しなかったりした場合は、利用者は仮課金解除コードを取得することができず、仮課金解除コードが配車タクシー管理サーバ３０に送信されないので、配車タクシー管理サーバ３０では、配車予想時刻から例えば２４時間以上経過した時点で解除されていない仮課金レコードを正式な課金として処理することができる。この正式な課金は、例えば月末締めで集計して配車タクシー管理サーバ３０の運営会社から空車タクシー管理サーバ５０の運営会社であるタクシー会社に支払われることになる。
【００９６】
また、正常に利用された配車サービスについても、例えば月末締めで集計し、その分については配車タクシー管理サーバ３０の運営会社から空車タクシー管理サーバ５０の運営会社であるタクシー会社に対して集客料として請求することもできる。なお、領収書に印刷されたＱＲコードは、忘れ物の問い合わせにも活用できるので、このシステムはすべての利用者にとってメリットがある。
【００９７】
なお、上記実施例ではユーザ端末装置２０のＱＲコード読取手段２８からＱＲコードを読み取ることで領収書に付加された仮課金解除コードを利用するようにしているが、ＱＲコードを読み取る前に領収書をなくしてしまうこともあるので、本発明はこれに限られず、利用者に配車タクシー情報の案内表示を行った最終ページに、例えば、『タクシーを下車したらこのボタンを押して位置情報をサーバに送り、仮課金を解除してください』という案内を表示して、ボタンが押下されるとＧＰＳ測位を行い、降車位置と降車時刻を配車タクシー管理サーバ３０に送信するようにしてもよい。
【００９８】
この場合、配車タクシー管理サーバ３０は、利用者ＩＤ、降車位置、降車時刻を空車タクシー管理サーバ５０に送信し、空車タクシー管理サーバ５０は、配車タクシーからその降車位置とその降車時刻近傍においてその利用者が精算を行って降車したという通知を受ければ、配車タクシー管理サーバ３０に対して仮課金解除コードを発行するようにしてもよい。
【００９９】
また、タクシー会社側の不備によって到着予想時刻までに配車ができなかった場合には、乗車位置においてＧＰＳ測位を行い、空車タクシー管理サーバ５０又は配車タクシー管理サーバ３０に送信するページを用意して表示させてもよい。到着予想時刻を過ぎても乗車位置に利用者がいた場合は、利用者の責任ではないとして空車タクシー管理サーバ５０から配車タクシー管理サーバ３０に対して仮課金解除コードを発行するようにする。この場合、この処理は配車をキャンセルする場合と連動させてもよい。
【０１００】
また、本実施例ではユーザ端末装置２０のタクシー配車要求手段２４から行われる配車要求は一旦配車タクシー管理サーバ３０に対して行い、配車タクシー管理サーバ３０のタクシー配車要求手段３５において編集された後、空車タクシー管理サーバ５０に対して行われ、これに対して空車タクシー管理サーバ５０は抽出した配車タクシー情報を配車タクシー管理サーバ３０に対して送信し、配車タクシー管理サーバ３０がユーザ端末装置２０に対する仮課金の処理と仮課金解除の処理を行うようにしているが、本発明はこれに限られず、ユーザ端末装置２０のタクシー配車要求手段２４が直接配車要求を空車タクシー管理サーバ５０に対して行い、空車タクシー管理サーバ５０がユーザ端末装置２０に対する仮課金の処理と仮課金解除の処理を行うようにしてもよい。
【０１０１】
また、本実施例では、配車タクシー管理サーバ３０と空車タクシー管理サーバ５０を個別に設けてそれぞれ独立に運営するようにしているが、本発明はこれに限られず、両サーバを一体化したタクシー管理サーバとして構成し、タクシー会社やナビゲーションサービスを提供する会社などで一括管理、運営を行うようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【０１０２】
本実施例において配車タクシー管理システム１０は、仮課金を行うことで利用者が勝手に配車をキャンセルしてしまうことを防止することができ、また、仮に利用者に遭遇することができなくても迎車料金に相当する金額は補償されることになる。また、登録会員数が多いナビアプリから配車要求を行うことによって、タクシー利用の促進も可能である。配車タクシー管理サーバであるナビゲーションサーバを介することでタクシー会社１社のシステムの範囲にとどまらず、複数のタクシー会社を対象にすることにより大規模で有用なサービスを利用者に提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【０１０３】
【図１】本実施例における配車タクシー管理システムの全体概略図である。
【図２】本実施例における配車タクシー管理システムを構成するタクシー端末装置と空車タクシー管理サーバの内部ブロック図である。
【図３】本実施例における配車タクシー管理システムを構成するユーザ端末装置と配車タクシー管理サーバの内部ブロック図である。
【図４】本実施例における配車タクシー管理システムの各部の動作を示す動作シーケンス図である。
【図５】本実施例におけるユーザ端末装置の表示画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
【０１０４】
１０・・・・配車タクシー管理システム
２０・・・・ユーザ端末装置
２１、３１、４１、５１・・・・制御手段
２２、３２、４２、５２・・・・通信手段
２３、４３・・・・ＧＰＳ受信手段
２４、３５・・・・タクシー配車要求手段
２５・・・・案内データ記憶手段
２６・・・・表示手段
２７・・・・操作入力手段
３０・・・・配車タクシー管理サーバ
３３・・・・経路探索手段
３４・・・・案内経路データ編集手段
３６・・・・配車予約登録手段
３７・・・・仮課金解除手段
４０・・・・タクシー端末装置
４４・・・・空車判別手段
４５・・・・タクシー情報編集手段
４６・・・・領収書発行手段
５０・・・・空車タクシー管理サーバ
５３・・・・タクシー情報統計処理手段
５４・・・・配車タクシー情報抽出手段
６０・・・・空車タクシー情報データベース
７０・・・・配車予約データベース
８０・・・・地図データベース
９０・・・・経路探索用ネットワークデータベース
【特許請求の範囲】
【請求項１】
空車タクシー管理サーバと、配車タクシー管理サーバと、ユーザ端末装置とがネットワークを介して接続された配車タクシー管理システムであって、
前記ユーザ端末装置はタクシー配車要求手段を備え、前記タクシー配車要求手段によって配車位置を含む配車要求を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記空車タクシー管理サーバは、空車タクシー情報を記憶する空車タクシー情報データベースと、前記配車要求に対して前記空車タクシー情報データベースを参照して当該配車要求に適したタクシーを抽出する配車タクシー情報抽出手段と、を備え、
前記配車タクシー管理サーバは、前記配車要求に応じて抽出されたタクシーの配車を行ったことに対する仮課金を行う仮課金手段と、前記仮課金を解除する仮課金解除手段と、を備え、
前記ユーザ端末装置のタクシー配車要求手段からの配車要求に応じて、前記仮課金手段は前記ユーザ端末装置を利用する利用者へタクシーの配車を行ったことに対する仮課金を行い、
前記ユーザ端末装置による前記利用者が配車されたタクシーを利用したことを示す通知に応じて、前記仮課金解除手段は前記仮課金を解除することを特徴とする配車タクシー管理システム。
【請求項２】
前記配車されたタクシーは、領収書を発行する領収書発行手段を備え、前記領収書発行手段によって前記配車タクシー管理サーバへのアクセスコードが印刷された領収書を発行し、
前記ユーザ端末装置は、前記アクセスコードを読み取るコード読取手段を備え、前記コード読取手段によって読み取ったコードに基づいて前記配車タクシー管理サーバにアクセスし、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置からのアクセスに基づいて、前記仮課金を解除することを特徴とする請求項１に記載の配車タクシー管理システム。
【請求項３】
前記ユーザ端末装置は、現在位置検出手段を備え、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置から送信された現在位置およびその送信時刻と、配車タクシーから送信された当該タクシー利用者の降車位置および降車時刻とに基づいて、両者の位置と時刻とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除することを特徴とする請求項１または請求項２に記載の配車タクシー管理システム。
【請求項４】
前記ユーザ端末装置は、現在位置検出手段を備え、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置から送信された現在位置およびその送信時刻と、前記配車要求に含まれている配車位置および当該配車要求から算出された配車予想時刻とに基づいて、前記配車予想時刻以降に前記現在位置と前記配車位置とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除することを特徴とする請求項１または請求項２に記載の配車タクシー管理システム。
【請求項５】
前記空車タクシー管理サーバは、タクシーに装備されたタクシー端末装置と前記ネットワークを介して接続され、
前記タクシー端末装置は現在位置検出手段と空車判別手段とを備え、前記空車判別手段によって自車が空車であることが検出された場合には現在位置検出手段によって検出された走行位置を含むタクシー情報を前記空車タクシー管理サーバに送信し、
前記空車タクシー管理サーバは、前記タクシー端末装置から受信したタクシー情報を前記空車タクシー情報データベースに記憶することを特徴とする請求項１ないし請求項４の何れか１項に記載の配車タクシー管理システム。
【請求項６】
空車タクシー管理サーバと、配車タクシー管理サーバと、ユーザ端末装置とがネットワークを介して接続された配車タクシー管理システムを構成する配車タクシー管理サーバであって、
前記ユーザ端末装置はタクシー配車要求手段を備え、前記タクシー配車要求手段によって配車位置を含む配車要求を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記配車タクシー管理サーバは、前記空車タクシー管理サーバによって前記配車要求に対して空車タクシー情報を記憶する空車タクシー情報データベースを参照して当該配車要求に適したタクシーが抽出されると、前記配車要求に応じて抽出されたタクシーの配車を行ったことに対する仮課金を行う仮課金手段と、前記仮課金を解除する仮課金解除手段と、を備え、
前記ユーザ端末装置のタクシー配車要求手段からの配車要求に応じて、前記仮課金手段は前記ユーザ端末装置を利用する利用者へタクシーの配車を行ったことに対する仮課金を行い、
前記ユーザ端末装置による前記利用者が配車されたタクシーを利用したことを示す通知に応じて、前記仮課金解除手段は前記仮課金を解除することを特徴とする配車タクシー管理サーバ。
【請求項７】
前記配車されたタクシーは、領収書を発行する領収書発行手段を備え、前記領収書発行手段によって前記配車タクシー管理サーバへのアクセスコードが印刷された領収書を発行し、
前記ユーザ端末装置は、前記アクセスコードを読み取るコード読取手段を備え、前記コード読取手段によって読み取ったコードに基づいて前記配車タクシー管理サーバにアクセスし、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置からのアクセスに基づいて、前記仮課金を解除することを特徴とする請求項６に記載の配車タクシー管理サーバ。
【請求項８】
前記ユーザ端末装置は、現在位置検出手段を備え、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置から送信された現在位置およびその送信時刻と、配車タクシーから送信された当該タクシー利用者の降車位置および降車時刻とに基づいて、両者の位置と時刻とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除することを特徴とする請求項６または請求項７に記載の配車タクシー管理サーバ。
【請求項９】
前記ユーザ端末装置は、現在位置検出手段を備え、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置から送信された現在位置およびその送信時刻と、前記配車要求に含まれている配車位置および当該配車要求から算出された配車予想時刻とに基づいて、前記配車予想時刻以降に前記現在位置と前記配車位置とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除することを特徴とする請求項６または請求項７に記載の配車タクシー管理サーバ。
【請求項１０】
空車タクシー管理サーバと、配車タクシー管理サーバと、ユーザ端末装置とがネットワークを介して接続された配車タクシー管理システムにおける配車タクシー管理方法であって、
（１）前記ユーザ端末装置から配車位置を含む配車要求を前記配車タクシー管理サーバに送信するステップと、
（２）前記空車タクシー管理サーバにおいて、前記配車要求に対して、空車タクシー情報を記憶する空車タクシー情報データベースを参照して当該配車要求に適したタクシーを抽出するステップと、
（３）前記配車タクシー管理サーバにおいて、前記配車要求に応じて、前記ユーザ端末装置を利用する利用者へ抽出されたタクシーの配車を行ったことに対する仮課金を行うステップと、
（４）前記配車タクシー管理サーバにおいて、前記ユーザ端末装置による前記利用者が配車されたタクシーを利用したことを示す通知に応じて、前記仮課金を解除するステップと、
を備えることを特徴とする配車タクシー管理方法。
【請求項１１】
前記配車されたタクシーは、領収書を発行する領収書発行手段を備え、前記ユーザ端末装置は、アクセスコードを読み取るコード読取手段を備え、
前記（４）のステップは、前記領収書発行手段によって前記配車タクシー管理サーバへのアクセスコードが印刷された領収書を発行するステップと、
前記コード読取手段によって読み取ったコードに基づいて前記配車タクシー管理サーバにアクセスするステップと、
前記ユーザ端末装置からのアクセスに基づいて、前記仮課金を解除するステップと、
を含むことを特徴とする請求項１０に記載の配車タクシー管理方法。
【請求項１２】
前記ユーザ端末装置は、現在位置検出手段を備え、
前記（４）のステップは、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置を前記配車タクシー管理サーバに送信するステップと、
前記ユーザ端末装置から送信された現在位置およびその送信時刻と、配車タクシーから送信された当該タクシー利用者の降車位置および降車時刻とに基づいて、両者の位置と時刻とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除するステップと、
を含むことを特徴とする請求項１０または請求項１１に記載の配車タクシー管理方法。
【請求項１３】
前記ユーザ端末装置は、現在位置検出手段を備え、
前記（４）のステップは、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置を前記配車タクシー管理サーバに送信するステップと、
前記ユーザ端末装置から送信された現在位置およびその送信時刻と、前記配車要求に含まれている配車位置および当該配車要求から算出された配車予想時刻とに基づいて、前記配車予想時刻以降に前記現在位置と前記配車位置とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除するステップと、
を含むことを特徴とする請求項１０または請求項１１に記載の配車タクシー管理方法。
【請求項１４】
前記空車タクシー管理サーバは、タクシーに装備されたタクシー端末装置と前記ネットワークを介して接続され、
前記タクシー端末装置は、自車が空車であることを検出した場合に、走行位置を検出し、検出された走行位置を含むタクシー情報を前記空車タクシー管理サーバに送信するステップと、
前記空車タクシー管理サーバにおいて、前記タクシー端末装置から受信したタクシー情報を空車タクシー情報データベースに記憶するステップと、
を含むことを特徴とする請求項１０ないし請求項１３の何れか１項に記載の配車タクシー管理方法。
【請求項１５】
空車タクシー管理サーバと、配車タクシー管理サーバと、ユーザ端末装置とがネットワークを介して接続された配車タクシー管理システムを構成するユーザ端末装置であって、
前記ユーザ端末装置はタクシー配車要求手段を備え、前記タクシー配車要求手段によって配車位置を含む配車要求を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記空車タクシー管理サーバは、空車タクシー情報を記憶する空車タクシー情報データベースと、前記配車要求に対して前記空車タクシー情報データベースを参照して当該配車要求に適したタクシーを抽出する配車タクシー情報抽出手段と、を備え、
前記配車タクシー管理サーバは、前記配車要求に応じて抽出されたタクシーの配車を行ったことに対する仮課金を行う仮課金手段と、前記仮課金を解除する仮課金解除手段と、を備え、
前記ユーザ端末装置のタクシー配車要求手段からの配車要求に応じて、前記仮課金手段は前記ユーザ端末装置を利用する利用者へタクシーの配車を行ったことに対する仮課金を行い、
前記ユーザ端末装置による前記利用者が配車されたタクシーを利用したことを示す通知に応じて、前記仮課金解除手段は前記仮課金を解除することを特徴とするユーザ端末装置。
【請求項１６】
前記配車されたタクシーは、領収書を発行する領収書発行手段を備え、前記領収書発行手段によって前記配車タクシー管理サーバへのアクセスコードが印刷された領収書を発行し、
前記ユーザ端末装置は、前記アクセスコードを読み取るコード読取手段を備え、前記コード読取手段によって読み取ったコードに基づいて前記配車タクシー管理サーバにアクセスし、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置からのアクセスに基づいて、前記仮課金を解除することを特徴とする請求項１５に記載のユーザ端末装置。
【請求項１７】
前記ユーザ端末装置は、現在位置検出手段を備え、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置から送信された現在位置およびその送信時刻と、配車タクシーから送信された当該タクシー利用者の降車位置および降車時刻とに基づいて、両者の位置と時刻とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除することを特徴とする請求項１５または請求項１６に記載のユーザ端末装置。
【請求項１８】
前記ユーザ端末装置は、現在位置検出手段を備え、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置から送信された現在位置およびその送信時刻と、前記配車要求に含まれている配車位置および当該配車要求から算出された配車予想時刻とに基づいて、前記配車予想時刻以降に前記現在位置と前記配車位置とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除することを特徴とする請求項１５または請求項１６に記載のユーザ端末装置。
【請求項１】
空車タクシー管理サーバと、配車タクシー管理サーバと、ユーザ端末装置とがネットワークを介して接続された配車タクシー管理システムであって、
前記ユーザ端末装置はタクシー配車要求手段を備え、前記タクシー配車要求手段によって配車位置を含む配車要求を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記空車タクシー管理サーバは、空車タクシー情報を記憶する空車タクシー情報データベースと、前記配車要求に対して前記空車タクシー情報データベースを参照して当該配車要求に適したタクシーを抽出する配車タクシー情報抽出手段と、を備え、
前記配車タクシー管理サーバは、前記配車要求に応じて抽出されたタクシーの配車を行ったことに対する仮課金を行う仮課金手段と、前記仮課金を解除する仮課金解除手段と、を備え、
前記ユーザ端末装置のタクシー配車要求手段からの配車要求に応じて、前記仮課金手段は前記ユーザ端末装置を利用する利用者へタクシーの配車を行ったことに対する仮課金を行い、
前記ユーザ端末装置による前記利用者が配車されたタクシーを利用したことを示す通知に応じて、前記仮課金解除手段は前記仮課金を解除することを特徴とする配車タクシー管理システム。
【請求項２】
前記配車されたタクシーは、領収書を発行する領収書発行手段を備え、前記領収書発行手段によって前記配車タクシー管理サーバへのアクセスコードが印刷された領収書を発行し、
前記ユーザ端末装置は、前記アクセスコードを読み取るコード読取手段を備え、前記コード読取手段によって読み取ったコードに基づいて前記配車タクシー管理サーバにアクセスし、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置からのアクセスに基づいて、前記仮課金を解除することを特徴とする請求項１に記載の配車タクシー管理システム。
【請求項３】
前記ユーザ端末装置は、現在位置検出手段を備え、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置から送信された現在位置およびその送信時刻と、配車タクシーから送信された当該タクシー利用者の降車位置および降車時刻とに基づいて、両者の位置と時刻とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除することを特徴とする請求項１または請求項２に記載の配車タクシー管理システム。
【請求項４】
前記ユーザ端末装置は、現在位置検出手段を備え、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置から送信された現在位置およびその送信時刻と、前記配車要求に含まれている配車位置および当該配車要求から算出された配車予想時刻とに基づいて、前記配車予想時刻以降に前記現在位置と前記配車位置とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除することを特徴とする請求項１または請求項２に記載の配車タクシー管理システム。
【請求項５】
前記空車タクシー管理サーバは、タクシーに装備されたタクシー端末装置と前記ネットワークを介して接続され、
前記タクシー端末装置は現在位置検出手段と空車判別手段とを備え、前記空車判別手段によって自車が空車であることが検出された場合には現在位置検出手段によって検出された走行位置を含むタクシー情報を前記空車タクシー管理サーバに送信し、
前記空車タクシー管理サーバは、前記タクシー端末装置から受信したタクシー情報を前記空車タクシー情報データベースに記憶することを特徴とする請求項１ないし請求項４の何れか１項に記載の配車タクシー管理システム。
【請求項６】
空車タクシー管理サーバと、配車タクシー管理サーバと、ユーザ端末装置とがネットワークを介して接続された配車タクシー管理システムを構成する配車タクシー管理サーバであって、
前記ユーザ端末装置はタクシー配車要求手段を備え、前記タクシー配車要求手段によって配車位置を含む配車要求を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記配車タクシー管理サーバは、前記空車タクシー管理サーバによって前記配車要求に対して空車タクシー情報を記憶する空車タクシー情報データベースを参照して当該配車要求に適したタクシーが抽出されると、前記配車要求に応じて抽出されたタクシーの配車を行ったことに対する仮課金を行う仮課金手段と、前記仮課金を解除する仮課金解除手段と、を備え、
前記ユーザ端末装置のタクシー配車要求手段からの配車要求に応じて、前記仮課金手段は前記ユーザ端末装置を利用する利用者へタクシーの配車を行ったことに対する仮課金を行い、
前記ユーザ端末装置による前記利用者が配車されたタクシーを利用したことを示す通知に応じて、前記仮課金解除手段は前記仮課金を解除することを特徴とする配車タクシー管理サーバ。
【請求項７】
前記配車されたタクシーは、領収書を発行する領収書発行手段を備え、前記領収書発行手段によって前記配車タクシー管理サーバへのアクセスコードが印刷された領収書を発行し、
前記ユーザ端末装置は、前記アクセスコードを読み取るコード読取手段を備え、前記コード読取手段によって読み取ったコードに基づいて前記配車タクシー管理サーバにアクセスし、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置からのアクセスに基づいて、前記仮課金を解除することを特徴とする請求項６に記載の配車タクシー管理サーバ。
【請求項８】
前記ユーザ端末装置は、現在位置検出手段を備え、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置から送信された現在位置およびその送信時刻と、配車タクシーから送信された当該タクシー利用者の降車位置および降車時刻とに基づいて、両者の位置と時刻とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除することを特徴とする請求項６または請求項７に記載の配車タクシー管理サーバ。
【請求項９】
前記ユーザ端末装置は、現在位置検出手段を備え、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置から送信された現在位置およびその送信時刻と、前記配車要求に含まれている配車位置および当該配車要求から算出された配車予想時刻とに基づいて、前記配車予想時刻以降に前記現在位置と前記配車位置とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除することを特徴とする請求項６または請求項７に記載の配車タクシー管理サーバ。
【請求項１０】
空車タクシー管理サーバと、配車タクシー管理サーバと、ユーザ端末装置とがネットワークを介して接続された配車タクシー管理システムにおける配車タクシー管理方法であって、
（１）前記ユーザ端末装置から配車位置を含む配車要求を前記配車タクシー管理サーバに送信するステップと、
（２）前記空車タクシー管理サーバにおいて、前記配車要求に対して、空車タクシー情報を記憶する空車タクシー情報データベースを参照して当該配車要求に適したタクシーを抽出するステップと、
（３）前記配車タクシー管理サーバにおいて、前記配車要求に応じて、前記ユーザ端末装置を利用する利用者へ抽出されたタクシーの配車を行ったことに対する仮課金を行うステップと、
（４）前記配車タクシー管理サーバにおいて、前記ユーザ端末装置による前記利用者が配車されたタクシーを利用したことを示す通知に応じて、前記仮課金を解除するステップと、
を備えることを特徴とする配車タクシー管理方法。
【請求項１１】
前記配車されたタクシーは、領収書を発行する領収書発行手段を備え、前記ユーザ端末装置は、アクセスコードを読み取るコード読取手段を備え、
前記（４）のステップは、前記領収書発行手段によって前記配車タクシー管理サーバへのアクセスコードが印刷された領収書を発行するステップと、
前記コード読取手段によって読み取ったコードに基づいて前記配車タクシー管理サーバにアクセスするステップと、
前記ユーザ端末装置からのアクセスに基づいて、前記仮課金を解除するステップと、
を含むことを特徴とする請求項１０に記載の配車タクシー管理方法。
【請求項１２】
前記ユーザ端末装置は、現在位置検出手段を備え、
前記（４）のステップは、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置を前記配車タクシー管理サーバに送信するステップと、
前記ユーザ端末装置から送信された現在位置およびその送信時刻と、配車タクシーから送信された当該タクシー利用者の降車位置および降車時刻とに基づいて、両者の位置と時刻とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除するステップと、
を含むことを特徴とする請求項１０または請求項１１に記載の配車タクシー管理方法。
【請求項１３】
前記ユーザ端末装置は、現在位置検出手段を備え、
前記（４）のステップは、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置を前記配車タクシー管理サーバに送信するステップと、
前記ユーザ端末装置から送信された現在位置およびその送信時刻と、前記配車要求に含まれている配車位置および当該配車要求から算出された配車予想時刻とに基づいて、前記配車予想時刻以降に前記現在位置と前記配車位置とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除するステップと、
を含むことを特徴とする請求項１０または請求項１１に記載の配車タクシー管理方法。
【請求項１４】
前記空車タクシー管理サーバは、タクシーに装備されたタクシー端末装置と前記ネットワークを介して接続され、
前記タクシー端末装置は、自車が空車であることを検出した場合に、走行位置を検出し、検出された走行位置を含むタクシー情報を前記空車タクシー管理サーバに送信するステップと、
前記空車タクシー管理サーバにおいて、前記タクシー端末装置から受信したタクシー情報を空車タクシー情報データベースに記憶するステップと、
を含むことを特徴とする請求項１０ないし請求項１３の何れか１項に記載の配車タクシー管理方法。
【請求項１５】
空車タクシー管理サーバと、配車タクシー管理サーバと、ユーザ端末装置とがネットワークを介して接続された配車タクシー管理システムを構成するユーザ端末装置であって、
前記ユーザ端末装置はタクシー配車要求手段を備え、前記タクシー配車要求手段によって配車位置を含む配車要求を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記空車タクシー管理サーバは、空車タクシー情報を記憶する空車タクシー情報データベースと、前記配車要求に対して前記空車タクシー情報データベースを参照して当該配車要求に適したタクシーを抽出する配車タクシー情報抽出手段と、を備え、
前記配車タクシー管理サーバは、前記配車要求に応じて抽出されたタクシーの配車を行ったことに対する仮課金を行う仮課金手段と、前記仮課金を解除する仮課金解除手段と、を備え、
前記ユーザ端末装置のタクシー配車要求手段からの配車要求に応じて、前記仮課金手段は前記ユーザ端末装置を利用する利用者へタクシーの配車を行ったことに対する仮課金を行い、
前記ユーザ端末装置による前記利用者が配車されたタクシーを利用したことを示す通知に応じて、前記仮課金解除手段は前記仮課金を解除することを特徴とするユーザ端末装置。
【請求項１６】
前記配車されたタクシーは、領収書を発行する領収書発行手段を備え、前記領収書発行手段によって前記配車タクシー管理サーバへのアクセスコードが印刷された領収書を発行し、
前記ユーザ端末装置は、前記アクセスコードを読み取るコード読取手段を備え、前記コード読取手段によって読み取ったコードに基づいて前記配車タクシー管理サーバにアクセスし、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置からのアクセスに基づいて、前記仮課金を解除することを特徴とする請求項１５に記載のユーザ端末装置。
【請求項１７】
前記ユーザ端末装置は、現在位置検出手段を備え、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置から送信された現在位置およびその送信時刻と、配車タクシーから送信された当該タクシー利用者の降車位置および降車時刻とに基づいて、両者の位置と時刻とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除することを特徴とする請求項１５または請求項１６に記載のユーザ端末装置。
【請求項１８】
前記ユーザ端末装置は、現在位置検出手段を備え、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置を前記配車タクシー管理サーバに送信し、
前記仮課金解除手段は、前記ユーザ端末装置から送信された現在位置およびその送信時刻と、前記配車要求に含まれている配車位置および当該配車要求から算出された配車予想時刻とに基づいて、前記配車予想時刻以降に前記現在位置と前記配車位置とがほぼ一致する場合に前記仮課金を解除することを特徴とする請求項１５または請求項１６に記載のユーザ端末装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２００９−７００２７（Ｐ２００９−７００２７Ａ）
【公開日】平成２１年４月２日（２００９．４．２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００７−２３６１９８（Ｐ２００７−２３６１９８）
【出願日】平成１９年９月１２日（２００７．９．１２）
【出願人】（５００１６８８１１）株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２１年４月２日（２００９．４．２）
【国際特許分類】
【出願日】平成１９年９月１２日（２００７．９．１２）
【出願人】（５００１６８８１１）株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Ｆターム（参考）】
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