説明

配送用マップ作成装置、及び配送用マップ作成プログラム

【課題】必要とされるエリアが極力大きく表示されるようなサイズが自動的に調整された配送用マップを作成し、配送実行エリアに関する各種の履歴情報を簡単に提示する。
【解決手段】配送用マップ作成装置10が、配送担当エリア内に位置する各配送場所候補のうち集中配送センタSからの直線距離が最も遠い配送場所候補と集中配送センタSとを結ぶ線分を半径とする円内のエリアと配送担当エリアとの重複エリアが成す扇形の2つの半径を辺とする正方形エリアを配送実行エリアとして特定し、特定された配送実行エリア内の配送ルートを探索し、配送予測時間が配送業務予定時間以下であれば特定した配送実行エリアを採用することに決定し、決定された配送実行エリアに決定された配送ルートと配送場所とが認識可能に表示された配送用マップを作成し、配送履歴情報を参照して決定された配送実行エリア内における履歴閲覧画面を作成して表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集中配送センタから顧客に指定された配送場所に商品を配送する際に参照される配送用車両の配送ルートを示した配送用マップを作成する配送用マップ作成装置、及び配送用マップ作成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、小売店舗等において注文を受け付けた商品を顧客の自宅等に配送するサービスが提供されている。商品を配送する際には、一般に、配送場所が認識可能に示された地図などを作成し、配送者がその地図を参照し配送用車両を利用して各配送場所をまわっていくようにしている。
【0003】
従来から、配送車両を用いて配送者が配送を行う際に利用される配送用マップを生成する装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】特開2008−027100号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来の地図作成装置では、作成される地図のサイズ(大きさ、縮尺)を調整することができないので、不必要なエリアを多く含む地図が作成されてしまう可能性があるという問題があった。
【0006】
なお、配送者が円滑に配送作業を行うためには、配送用マップにおける配送エリアに関する履歴情報を提示しておくことが望ましく、そのような履歴情報の提示が求められている。
【0007】
本発明は、上述した問題を解消し、不必要なエリアが極力排除され必要とされるエリアが極力大きく表示されるようなサイズが自動的に調整された配送用マップを作成することができ、かつ、配送することに決定されたエリアに関する各種の履歴情報を簡単に提示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の配送用マップ作成装置は、集中配送センタから顧客に指定された配送場所に商品を配送する際に参照される配送用車両の配送ルートを示した配送用マップを作成する配送用マップ作成装置であって、未配送の配送商品とその配送場所とが対応付けされた配送情報を格納する配送情報記憶手段と、配送済の配送商品の金額とその配送場所とが対応付けされた配送履歴情報を格納する配送履歴情報記憶手段と、前記配送情報を参照して前記集中配送センタの所在地を1つの頂点とする矩形状の配送担当エリア内に位置する配送場所候補を特定し、特定した各配送場所候補のうち前記集中配送センタからの直線距離が最も遠い配送場所候補と当該集中配送センタとを結ぶ線分を半径とする円を描いたときに、該円内のエリアと前記配送担当エリアとの重複エリアが成す扇形の2つの半径を辺とする正方形エリアを配送実行エリアとして特定する配送実行エリア特定手段と、該配送実行エリア特定手段によって特定された配送実行エリア内の配送場所候補を全て経由する配送ルートを探索する配送ルート探索手段と、該配送ルート探索手段が探索した配送ルートにより配送した場合の配送予測時間と、前記配送用車両を用いて配送業務を実行する上限時間としてあらかじめ定められている配送業務予定時間とを比較して、前記配送予測時間が前記配送業務予定時間よりも長時間であるか否か判定する判定手段と、該判定手段が前記配送予測時間が前記配送業務予定時間以下であると判定したことに応じて、前記配送実行エリア特定手段が特定した配送場所候補を配送場所とすることに決定するとともに、前記配送実行エリア特定手段が特定した配送実行エリアを前記配送用車両を用いて配送する配送実行エリアに決定する配送実行エリア決定手段と、該配送実行エリア決定手段によって決定された配送実行エリアに前記配送ルート探索手段によって決定された配送ルートと配送場所とが認識可能に表示された配送用マップを作成する配送用マップ作成手段と、前記配送履歴情報記憶手段に記憶された配送履歴情報を参照して、前記配送実行エリア決定手段によって決定された配送実行エリア内における履歴閲覧画面を作成する履歴閲覧画面作成手段と、該履歴閲覧画面作成手段によって作成された履歴閲覧画面を表示する履歴閲覧画面表示手段とを含むことを特徴とする。
【0009】
上記のように構成したことで、不必要なエリアが極力排除され必要とされるエリアが極力大きく表示されるようなサイズが自動的に調整された配送用マップを作成することができるようになり、かつ、配送することに決定されたエリアに関する各種の履歴情報を簡単に提示することができるようになる。
【0010】
前記配送実行エリア特定手段は、前記配送予測時間が前記配送業務予定時間よりも長時間であると判定した場合には、前回特定した配送実行エリア内に位置する配送場所候補のうち前記集中配送センタからの直線距離が最も遠い配送場所候補を除外した配送場所候補を再度特定し、該再度特定した各配送場所候補のうち前記集中配送センタからの直線距離が最も遠い配送場所候補と当該集中配送センタとを結ぶ線分を半径とする円を描いたときに、該円内のエリアと前記配送担当エリアとの重複エリアが成す扇形の2つの半径を辺とする正方形エリアを配送実行エリアとして再度特定する構成とされていてもよい。
【0011】
前記履歴閲覧画面作成手段は、前記配送実行エリア決定手段によって決定された配送実行エリア内における売上達成額を前記配送履歴情報に基づいて算出し、当該配送実行エリア内における売上目標と算出した売上達成額とを表示する売上状況表示エリアが設けられた履歴閲覧画面を作成する構成とされていてもよい。
【0012】
前記履歴閲覧画面作成手段は、前記配送実行エリア決定手段によって決定された配送実行エリア内における売上目標を、当該配送実行エリア内における顧客数を用いたあらかじめ定められた演算式により算出する構成とされていてもよい。
【0013】
前記履歴閲覧画面作成手段は、所定期間単位の売上目標と売上達成額とを表示する売上状況表示エリアが設けられた履歴閲覧画面を作成する構成とされていてもよい。
【0014】
前記配送用マップ作成手段によって作成された配送用マップを表示する配送用マップ表示手段を含む構成とされていてもよい。
【0015】
前記配送用マップ作成手段によって作成された配送用マップを印刷する配送用マップ印刷手段を含む構成とされていてもよい。
【0016】
さらに、本発明の配送用マップ作成プログラムは、集中配送センタから顧客に指定された配送場所に商品を配送する際に参照される配送用車両の配送ルートを示した配送用マップを作成させる配送用マップ作成プログラムであって、コンピュータに、未配送の配送商品とその配送場所とが対応付けされた配送情報を格納する配送情報記憶手段に記憶された当該配送情報を参照して前記集中配送センタの所在地を1つの頂点とする矩形状の配送担当エリア内に位置する配送場所候補を特定し、特定した各配送場所候補のうち前記集中配送センタからの直線距離が最も遠い配送場所候補と当該集中配送センタとを結ぶ線分を半径とする円を描いたときに、該円内のエリアと前記配送担当エリアとの重複エリアが成す扇形の2つの半径を辺とする正方形エリアを配送実行エリアとして特定する配送実行エリア特定処理と、該配送実行エリア特定処理にて特定した配送実行エリア内の配送場所候補を全て経由する配送ルートを探索する配送ルート探索処理と、該配送ルート探索処理にて探索した配送ルートにより配送した場合の配送予測時間と、前記配送用車両を用いて配送業務を実行する上限時間としてあらかじめ定められている配送業務予定時間とを比較して、前記配送予測時間が前記配送業務予定時間よりも長時間であるか否か判定する判定処理と、該判定処理にて前記配送予測時間が前記配送業務予定時間以下であると判定したことに応じて、前記配送実行エリア特定処理にて特定した配送場所候補を配送場所とすることに決定するとともに、前記配送実行エリア特定処理にて特定した配送実行エリアを前記配送用車両を用いて配送する配送実行エリアに決定する配送実行エリア決定処理と、該配送実行エリア決定処理にて決定した配送実行エリアに前記配送ルート探索処理にて決定した配送ルートと配送場所とが認識可能に表示された配送用マップを作成する配送用マップ作成処理と、配送済の配送商品の金額とその配送場所とが対応付けされた配送履歴情報を格納する配送履歴情報記憶手段に記憶された前記配送履歴情報を参照して、前記配送実行エリア決定処理にて決定した配送実行エリア内における履歴閲覧画面を作成する履歴閲覧画面作成処理と、該履歴閲覧画面作成処理にて作成した履歴閲覧画面を表示する履歴閲覧画面表示処理とを実行させるためのものである。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、不必要なエリアが極力排除され必要とされるエリアが極力大きく表示されるようなサイズが自動的に調整された配送用マップを作成することができるようになり、かつ、配送することに決定されたエリアに関する各種の履歴情報を簡単に提示することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る配送用マップ作成装置10の構成の例を示すブロック図である。図1に示すように、配送用マップ作成装置10は、配送実行エリア特定部11と、配送ルート探索部12と、配送実行エリア決定部13と、配送用マップ作成部14と、データ表示部15と、データ入力部16と、データ印刷部17と、閲覧画面作成部18と、顧客DB21と、配送DB22と、地図DB23とを含む。
【0019】
配送用マップ作成装置10は、例えば配送対象商品の集中配送センタや配送業務を行う小売チェーン店舗などに設置され、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置によって構成される。配送用マップ作成装置10は、配送者に携帯される携帯通信端末によって構成されていてもよい。この場合、顧客DB21、配送DB22、及び地図DB23は、センタサーバなどに備えることとし、配送用マップ作成装置10がセンタサーバから各種情報をダウンロードして用いるようにすればよい。
【0020】
配送実行エリア特定部11は、ある配送者が配送用車両を用いて配送する配送実行エリアを特定する処理などの各種の処理を実行する機能を有する。
【0021】
配送ルート探索部12は、出発地点(例えば、配送対象となる商品(配送商品)がまとめて保管される集中配送センタ)から配送場所の近傍道路を全て経由して最終の到着地点(例えば集中配送センタ)に到達する配送ルートを探索する機能などの各種の処理を実行する機能を有する。なお、ルート探索処理は、公知の技術を利用して実行される。
【0022】
配送実行エリア決定部13は、配送実行エリア特定部11が特定したエリアを配送実行エリアに決定するか否かを判断する処理などの各種の処理を実行する機能を有する。
【0023】
配送用マップ作成部14は、配送実行エリア決定部13が決定した配送実行エリアのマップに、配送ルート探索部12が決定した配送ルートなどが示された配送用マップを作成する処理などの各種の処理を実行する機能を有する。
【0024】
データ表示部15は、例えば液晶表示装置などの情報表示装置によって構成される。データ入力部16は、例えばキーボードやマウスなどの入力装置によって構成される。データ印刷部17は、プリンタなどの情報出力装置によって構成される。閲覧画面作成部18は、配送履歴情報に基づいて各種の閲覧画面を作成する処理を実行する。
【0025】
顧客DB21は、RAMなどの記憶媒体によって構成され、商品の配送対象となる顧客の顧客データが格納される。配送DB22は、RAMなどの記憶媒体によって構成され、未配送である配送対象の商品や配送場所などを含む配送情報と、配送済である商品やその配送場所などを含む配送履歴情報とが格納される。地図DB23は、ROMなどの記憶媒体によって構成され、配送ルートと成り得るエリアの地図データが格納される。
【0026】
図2は、顧客DB21に格納されている顧客情報の例を示す説明図である。顧客情報は、各顧客を一意に特定するために予め付与されている顧客コードと、該当する顧客の氏名(顧客名)と、配送場所となる該当する顧客の住所とが対応付けされた情報である。
【0027】
図3は、配送DB22に格納されている配送情報の例を示す説明図である。配送情報は、未配送の配送商品やその配送場所が対応付けされた情報であって、顧客から商品の配送の注文を受ける毎に、オペレータによって、あるいは自動的に登録される。例えば、オペレータが配送商品、該当する顧客の顧客コード、及び顧客が希望する配送希望日を入力すると、配送用マップ作成装置10は、受注コードを付与し、受注日時を登録し、顧客コードによって顧客情報を参照して配送場所(顧客住所)と配送対象顧客(顧客氏名)を特定して登録し、さらに配送希望日を配送予定日として登録する。注文の受付は、インターネットを介して受け付けるようにしてもよいし、電話や対面によって受け付けるようにしてもよい。配送情報は、注文毎に付与される受注コード、配送場所、配送商品、その商品の販売価格、受注日時、配送予定日などの配送に係わる各種の情報が対応付けされた情報である。
【0028】
図4は、配送DB22に格納されている配送履歴情報の例を示す説明図である。配送履歴情報は、配送済の商品やその配送場所が対応付けされた情報であって、顧客への商品の配送が完了する毎に、オペレータによってあるいは自動的に登録される。例えば、オペレータが配送情報を指定して配送済である旨を入力すると、配送用マップ作成装置10は、指定された配送情報を配送履歴情報に移動させ、配送DB22に配送履歴情報として登録する。この移動の際に、配送予定日を配送実行日に変更するなど、実体に合った名称に変更する。配送履歴情報は、注文の際に付与された受注コード、配送場所、配送商品、その商品の販売価格、受注日時、配送実行日、配送を行った配送者、配送に用いられた配送車両などの配送に係わる各種の情報が対応付けされた情報である。
【0029】
次に、本例の配送用マップ作成装置10の動作について説明する。
図5は、本例の配送用マップ作成装置10における配送用マップ作成処理の例を示すフローチャートである。ここでは、集中配送センタSを出発地点及び到着地点として配送者Xが配送用車両Yを用いて配送を行うための配送用マップを作成するとともに、各種の閲覧画面を作成しえ表示する処理を例に説明する。
【0030】
配送用マップ作成処理において、先ず、配送用マップ作成装置10は、入力部15の操作によってオペレータにより入力された配送者X(あるいは配送用車両Y)の配送担当エリアと配送日とを含む配送用マップ作成指示を受け付ける(ステップS101)。配送担当エリアは、例えば配送者(あるいは配送用車両)毎にあらかじめ定められているものとし、本例では、配送担当エリアとして、例えば図6に示すように、集中配送センタSを中心に、北西エリアA1、北東エリアA2、南西エリアA3、南東エリアA4の4つのエリアが設けられているものとする。ここでは、配送者X(あるいは配送用車両Y)の配送担当エリアは、北東エリアA2であるものとする。
【0031】
配送用マップ作成指示を受け付けると、配送実行エリア特定部11は、配送用マップ作成指示に含まれている配送担当エリア内の所定のエリアを配送実行エリアとして特定する(ステップS102)。
【0032】
配送実行エリア特定部11は、ステップS102にて、配送情報を参照して集中配送センタSの所在地を1つの頂点とする矩形状の配送担当エリアA2内に位置する配送場所候補を特定し、特定した各配送場所候補のうち集中配送センタSからの直線距離が最も遠い配送場所候補と集中配送センタSとを結ぶ線分を半径とする円を描いたときに、その円内のエリアと配送担当エリアA2との重複エリアが成す扇形の2つの半径を辺とする正方形エリアを配送実行エリアとして特定する処理を行う。
【0033】
具体的には、配送実行エリア特定部11は、ステップS102にて、先ず、配送用マップ作成指示に含まれている配送担当エリア内(ここでは北東エリアA2内)に配送場所があり、配送用マップ作成指示に含まれている配送日が配送日に設定されている配送情報を配送DB23から読み出す。次いで、配送実行エリア特定部11は、読み出した配送情報を用いて今回配送する配送先(配送場所)の候補を特定し、例えば図7に示すように、各配送先候補の所在地(図7中に黒点で示されている配送場所)のうち集中配送センタSから直線距離で最も遠い所在地である配送先候補P1と集中配送センタSとを結んだ線分R1を半径とする円を描画したときに、その円と矩形を成す配送担当エリアの枠とが重複する2本の線分を辺とする正方形を配送実行エリアAT1として特定する。
【0034】
配送実行エリアが特定されると、配送ルート探索部12は、集中配送センタSを出発地点とし、特定された配送実行エリア内の各配送先候補の所在地(配送場所)の近傍の道路を全て経由し、集中配送センタSを到着地点とする配送ルートを探索する(ステップS103)。ここでは、配送実行エリアAT1内の配送ルートとして、例えば図8に示すような配送ルートHR1が探索される。
【0035】
次に、配送実行エリア決定部13は、ステップS102で特定された配送実行エリアを配送者X(あるいは配送用車両Y)の配送実行エリアに決定するか否か判定する(ステップS104)。ステップS104では、配送実行エリア決定部13は、ステップS103で探索された配送ルートに従って配送した場合の配送予測時間を算出し、あらかじめ定められている配送者X(あるいは配送用車両Y)の配送業務予定時間と算出した配送予測時間とを比較することで、配送実行エリアに決定するか否か判定する。
【0036】
配送実行エリア決定部13は、ステップS104にて、配送ルート探索部12が探索した配送ルートにより配送した場合の配送予測時間と、配送用車両Yを用いて配送業務を実行する上限時間としてあらかじめ定められている配送業務予定時間とを比較して、配送予測時間が配送業務予定時間よりも長時間であるか否か判定し、配送予測時間が配送業務予定時間以下であると判定したことに応じて、ステップS102で特定された配送場所候補を配送場所とすることに決定するとともに、ステップS102で特定された配送実行エリアを配送用車両Yを用いて配送する配送実行エリアに決定する処理を実効する。
【0037】
具体的には、配送実行エリア決定部13は、配送業務予定時間が配送予測時間よりも多い場合には、ステップS103で探索された配送ルートでは配送業務予定時間内に配送作業を終えられないため、ステップS102で特定された配送実行エリアは採用しないことに決定する。一方、配送実行エリア決定部13は、配送業務予定時間が配送予測時間以下である場合には、ステップS103で探索された配送ルートでの配送作業は配送業務予定時間内に完了できるものであるため、ステップS102で特定された配送実行エリアを配送者X(あるいは配送用車両Y)の配送実行エリアに決定すると判断する。
【0038】
「配送予測時間」は、配送ルートの移動時間と、各配送場所への配達に要する時間(例えば1件あたり3分、5分などのようにあらかじめ定めておくようにすればよい)とを加算して算出されるものとする。
【0039】
「配送業務予定時間」は、配送者X(あるいは配送用車両Y)が配送する際に、出発から到着までの作業に割り当ててよい時間を意味し、例えば3時間(午前中のみ)、6時間(休憩を除く終日)などのようにあらかじめ定められているものとする。
【0040】
ステップS102で特定された配送実行エリアが採用されなかった場合には(ステップS104のY)、配送実行エリア特定部11は、集中配送センタSから直線距離で最も遠い所在地である配送先候補P1を配送先候補から除外し(ステップS105)、ステップS102に戻って残った配送先候補に基づいて配送実行エリアを再度特定する。
【0041】
配送実行エリア特定部11は、ステップS102にて、前回特定した配送実行エリア内に位置する配送場所候補のうち集中配送センタSからの直線距離が最も遠い配送場所候補(例えば図7のP1)を除外した配送場所候補を再度特定し、その再度特定した各配送場所候補のうち集中配送センタSからの直線距離が最も遠い配送場所候補と集中配送センタSとを結ぶ線分を半径とする円を描いたときに、その円内のエリアと配送担当エリアとの重複エリアが成す扇形の2つの半径を辺とする正方形エリアを配送実行エリアとして再度特定する処理を実行する。
【0042】
具体的には、配送実行エリア特定部11は、ステップS102にて、先ず、配送先候補P1を除外した配送先候補を特定し、例えば図9に示すように、各配送先候補の所在地(図9中に黒点で示されている配送場所)のうち集中配送センタSから直線距離で最も遠い所在地である配送先候補P2と集中配送センタSとを結んだ線分R2を半径とする円を描画したときに、その円と矩形を成す配送担当エリアA2の枠とが重複する2本の線分を辺とする正方形を配送実行エリアAT2として特定する。そして、ステップS103において、配送実行エリアAT2内の配送ルートとして、例えば図10に示すような配送ルートHR2が探索される。
【0043】
ステップS102で特定された配送実行エリアに決定された場合には(ステップS104のN)、配送用マップ作成部14は、決定された配送実行エリアについて、配送先の所在地(配送場所)と配送用車両Yが通る配送ルートとが示された配送用マップを作成する(ステップS106)。そして、データ表示部15は、ステップS106にて作成された配送用マップを表示する(ステップS107)。
【0044】
図11は、配送用マップの例を示す説明図である。図11に示すように、配送用マップには、配送実行エリアAT2を示す地図上に、配送ルートHR2が例えば太線ラインで表示されるとともに、各配送場所が例えば黒点で表示される。また、配送用マップには、地図情報を表示する地図表示領域の他に、配送リスト表示領域101と、配送解析データ閲覧ボタン102とが設けられている。配送リスト表示領域101には、例えば、各配送場所の住所、配送順番、該当する配送場所に対応する顧客の氏名などの配送に関わる詳細な情報が表示される。なお、地図表示領域のみによって配送用マップが作成されるようにしてもよい。
【0045】
その後、閲覧画面作成部18は、例えばオペレータによって配送解析データ閲覧ボタン102が押下されると、各種の閲覧画面を選択させるための閲覧画面選択画面を作成する。そして、データ表示部15は、作成された閲覧画面選択画面を表示する(ステップS108)。閲覧画面選択画面には、例えば図12に示すように、地図情報を表示する地図表示領域と、地図表示領域に表示されている配送実行エリアAT2内における履歴情報を閲覧するためのエリア内履歴ボタン103と、各エリア別の履歴情報を閲覧するためのエリア別履歴ボタン104とが設けられている。
【0046】
エリア内履歴ボタン103が押下されると、閲覧画面作成部18は、配送DB22に格納されている配送履歴情報を参照し、地図表示領域に表示されている配送実行エリアAT2内が配送場所となっている配送履歴情報を読み出して、読み出した配送履歴情報を所定期間単位(本例では例えば月単位)に分類し、配送履歴情報に含まれている商品価格を合算することで所定期間単位毎の売上達成額を算出する。次いで、閲覧画面作成部18は、所定期間単位での売上目標を特定する。この売上目標は、事前に定められていて記憶手段に記憶しておくようにしてもよいし、閲覧画面作成部18が配送実行エリアAT2内の顧客数にあらかじめ定められている所定期間単位での個人売上目標金額を乗算して算出するようにしてもよい。なお、別の計算式によって売上目標を算出するようにしてもよい。さらに、閲覧画面作成部18は、所定期間毎の算出した売上達成額と、特定した売上目標と、目標が達成できていない場合の未達成額(=売上目標−売上達成額)とを表示する売上状況表示エリアが設けられたエリア内履歴閲覧画面を作成する。そして、データ表示部15は、作成されたエリア内履歴閲覧画面を表示する(ステップS108)。
【0047】
図13は、配送実行エリアAT2内の配送履歴解析結果が表示されたエリア内履歴閲覧画面の例を示す説明図である。エリア内履歴閲覧画面には、例えば図13に示すように、例えば月別に算出した売上達成額と、各月の売上目標と、未達成額とが表示される売上状況表示エリア105が設けられている。月の途中である場合には、現在までの売上達成額が表示されることになる。なお、月別に限らず、週別や年別などであってもよい。また、この期間単位をオペレータが指定できるようにしてもよい。
【0048】
エリア別履歴ボタン104が押下された場合には、閲覧画面作成部18は、配送DB22に格納されている配送履歴情報を参照し、地図表示領域に表示されている配送実行エリアAT2内が配送場所となっている配送履歴情報と、他のエリア(例えば配送実行エリアAT2を含む分割エリアA1、配送実行エリアAT2に隣接する他のエリアなど)内が配送場所となっている配送履歴情報とを別個に読み出して、配送履歴情報に含まれている商品価格を合算することでエリア別の売上達成額を算出する。次いで、閲覧画面作成部18は、上記と同様にしてエリア別での売上目標を特定する。さらに、閲覧画面作成部18は、エリア別で算出した売上達成額と、特定した売上目標と、目標が達成できていない場合の未達成額(=売上目標−売上達成額)とを表示する売上状況表示エリアが設けられたエリア別履歴閲覧画面(図示せず)を作成する。そして、データ表示部15は、作成されたエリア内履歴閲覧画面を表示する(ステップS108)。
【0049】
その後、データ印刷部18は、例えばオペレータからのデータ入力部16の操作による印刷指示に従って、作成された配送用マップを印刷する。その後、配送者Xは、印刷された配送用マップを参照しながら、配送用車両Yを用いて配送先(配送場所)をまわって配送商品を配送していく。なお、データ印刷部18は、例えばオペレータからのデータ入力部16の操作による印刷指示があった場合には、各種の履歴閲覧画面を印刷する。
【0050】
上記のようにして、配送用マップ作成装置10は、無駄のない所望のサイズで配送用マップを作成し、配送者用に印刷出力する処理を実行する。
【0051】
なお、上記の例では、印刷出力した配送用マップを配送者Xに携帯させるようにしているが、配送用車両Yに搭載された表示装置に配送用マップを表示させるようにしてもよい。
【0052】
以上に説明したように、上述した一実施の形態では、集中配送センタSから顧客に指定された配送場所に商品を配送する際に参照される配送用車両Yの配送ルートを示した配送用マップを作成する配送用マップ作成装置10が、未配送の配送商品とその配送場所とが対応付けされた配送情報を格納する配送DB22と、配送済の配送商品の金額とその配送場所とが対応付けされた配送履歴情報を格納する配送DB22とを備え、配送情報を参照して集中配送センタSの所在地を1つの頂点とする矩形状の配送担当エリア内に位置する配送場所候補を特定し、特定した各配送場所候補のうち集中配送センタSからの直線距離が最も遠い配送場所候補と集中配送センタSとを結ぶ線分を半径とする円を描いたときに、その円内のエリアと配送担当エリアとの重複エリアが成す扇形の2つの半径を辺とする正方形エリアを配送実行エリアとして特定し、特定された配送実行エリア内の配送場所候補を全て経由する配送ルートを探索し、探索した配送ルートにより配送した場合の配送予測時間と、配送用車両Yを用いて配送業務を実行する上限時間としてあらかじめ定められている配送業務予定時間とを比較して、配送予測時間が配送業務予定時間よりも長時間であるか否か判定し、配送予測時間が配送業務予定時間以下であると判定したことに応じて、特定した配送場所候補を配送場所とすることに決定するとともに、特定した配送実行エリアを配送用車両を用いて配送する配送実行エリアに決定し、決定された配送実行エリアに決定された配送ルートと配送場所とが認識可能に表示された配送用マップを作成し、さらに、配送履歴情報を参照して決定された配送実行エリア内における履歴閲覧画面を作成し、作成された履歴閲覧画面を表示する構成としているので、不必要なエリアが極力排除され必要とされるエリアが極力大きく表示されるようなサイズが自動的に調整された配送用マップを作成することができ、かつ、配送することに決定された配送実行エリアに関する各種の履歴情報を簡単に提示することができるようになる。
【0053】
すなわち、集中配送センタSの所在地を1つの頂点とする矩形状の配送担当エリア内に位置する配送場所候補を特定し、特定した各配送場所候補のうち集中配送センタSからの直線距離が最も遠い配送場所候補と集中配送センタSとを結ぶ線分を半径とする円を描いたときに、その円内のエリアと配送担当エリアとの重複エリアが成す扇形の2つの半径を辺とする正方形エリアを配送実行エリアとして特定し、特定した配送実行エリアで作業時間上問題ない場合にはその配送実行エリアを採用することとして配送用マップを作成する構成としているので、配送場所周辺外の不必要なエリアを極力排除した作業時間上問題のない範囲の配送実行エリアを自動的に採用することができ、その配送実行エリアがマップ上に表示された配送用マップを作成することができるようになるのである。そしてさらに、配送履歴情報を参照して決定された配送実行エリア内における履歴閲覧画面を作成し、作成された履歴閲覧画面を表示する構成としているので、配送することに決定された配送実行エリアに関する各種の履歴情報を簡単に提示することができるようになるのである。
【0054】
また、上述した実施の形態では、配送用マップ作成装置10が、配送予測時間が配送業務予定時間よりも長時間であると判定した場合には、前回特定した配送実行エリア内に位置する配送場所候補のうち集中配送センタSからの直線距離が最も遠い配送場所候補を除外した配送場所候補を再度特定し、その再度特定した各配送場所候補のうち集中配送センタからの直線距離が最も遠い配送場所候補と当該集中配送センタとを結ぶ線分を半径とする円を描いたときに、その円内のエリアと配送担当エリアとの重複エリアが成す扇形の2つの半径を辺とする正方形エリアを配送実行エリアとして再度特定する構成としているので、不必要なエリアが極力排除され必要とされるエリアが極力大きく表示されるようなサイズが自動的に調整された配送用マップを作成することができるようになる。
【0055】
すなわち、特定した配送実行エリアで作業時間上問題がある場合には、作業時間上問題がない状態となるまで、配送場所候補を減らしたあと同様の処理によって配送実行エリアを繰り返し特定していき、作業時間上問題がない状態となったときに、最後に特定された配送実行エリアを採用することとして配送用マップを作成する構成としているので、配送場所周辺外の不必要なエリアを極力排除した作業時間上問題のない範囲の配送実行エリアを自動的に採用することができ、その配送実行エリアがマップ上に表示された配送用マップを作成することができるようになるのである。
【0056】
また、上述した実施の形態では、配送用マップ作成装置10が、配送することに決定された配送実行エリア内における売上達成額を配送履歴情報に基づいて算出し、その配送実行エリア内における売上目標と算出した売上達成額とを表示する売上状況表示エリアが設けられた履歴閲覧画面を作成する構成としているので、配送することに決定された配送実行エリア内の顧客に対する売上状況を容易に配送者等に提示することが可能となり、配送の際の参考資料として利用することができるようになる。
【0057】
また、上述した実施の形態では、配送用マップ作成装置10が、配送することに決定された配送実行エリア内における売上目標を、その配送実行エリア内における顧客数を用いたあらかじめ定められた演算式により算出する構成としているので、任意の範囲で決定された配送実行エリア内における売上目標を正確かる簡単に算出することが可能となる。
【0058】
また、上述した実施の形態では、配送用マップ作成装置10が、所定期間単位の売上目標と売上達成額とを表示する売上状況表示エリアが設けられた履歴閲覧画面を作成する構成としているので、配送することに決定された配送実行エリアにおける売上状況を所定の期間別に提示することが可能となり、そのエリアにおける売上状況の推移などを容易に提示することができるようになる。
【0059】
また、上述した実施の形態では、配送用マップ作成装置10が、作成された配送用マップを表示するようにしているので、配送用マップを視認可能に報知することが可能となる。さらに、上述した実施の形態では、配送用マップ作成装置10が、配送用マップを印刷する構成としているので、印刷した配送用マップを配送者Xに携帯させることが可能となる。
【0060】
なお、上述した実施の形態においては、配送用マップ作成装置10は、自己が備える記憶媒体に記憶されたコンピュータプログラム(配送用マップ作成プログラム)に従って、上述した各種の処理(図5に示す処理など)を実行する。
【0061】
また、上述した実施の形態では特に言及していないが、配送用マップ作成装置10がルート案内を行うルート案内機能を有する構成とし、配送用マップ作成装置10を配送用車両Yに搭載してルート案内を行う構成としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明によれば、不必要なエリアが極力排除され必要とされるエリアが極力大きく表示されるようなサイズが自動的に調整された配送用マップを作成し、配送することに決定された配送実行エリアに関する各種の履歴情報を簡単に提示するのに有用である。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の一実施の形態に係る配送用マップ作成装置の構成の例を示すブロック図である。
【図2】顧客情報の例を示す説明図である。
【図3】配送情報の例を示す説明図である。
【図4】配送履歴情報の例を示す説明図である。
【図5】配送用マップ作成処理の例を示すフローチャートである。
【図6】配送用マップにおける配送実行エリアの決定手順を説明するための説明図である。
【図7】配送用マップにおける配送実行エリアの決定手順を説明するための説明図である。
【図8】配送用マップにおける配送実行エリアの決定手順を説明するための説明図である。
【図9】配送用マップにおける配送実行エリアの決定手順を説明するための説明図である。
【図10】配送用マップにおける配送実行エリアの決定手順を説明するための説明図である。
【図11】配送用マップの例を示す説明図である。
【図12】閲覧画面選択画面の例を示す説明図である。
【図13】エリア内履歴閲覧画面の例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0064】
10 配送用マップ作成装置
11 配送実行エリア特定部
12 配送ルート探索部
13 配送実行エリア決定部
14 配送用マップ作成部
15 データ表示部
16 データ入力部
17 データ印刷部
18 閲覧画面作成部
21 顧客DB
22 配送DB
23 地図DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
集中配送センタから顧客に指定された配送場所に商品を配送する際に参照される配送用車両の配送ルートを示した配送用マップを作成する配送用マップ作成装置であって、
未配送の配送商品とその配送場所とが対応付けされた配送情報を格納する配送情報記憶手段と、
配送済の配送商品の金額とその配送場所とが対応付けされた配送履歴情報を格納する配送履歴情報記憶手段と、
前記配送情報を参照して前記集中配送センタの所在地を1つの頂点とする矩形状の配送担当エリア内に位置する配送場所候補を特定し、特定した各配送場所候補のうち前記集中配送センタからの直線距離が最も遠い配送場所候補と当該集中配送センタとを結ぶ線分を半径とする円を描いたときに、該円内のエリアと前記配送担当エリアとの重複エリアが成す扇形の2つの半径を辺とする正方形エリアを配送実行エリアとして特定する配送実行エリア特定手段と、
該配送実行エリア特定手段によって特定された配送実行エリア内の配送場所候補を全て経由する配送ルートを探索する配送ルート探索手段と、
該配送ルート探索手段が探索した配送ルートにより配送した場合の配送予測時間と、前記配送用車両を用いて配送業務を実行する上限時間としてあらかじめ定められている配送業務予定時間とを比較して、前記配送予測時間が前記配送業務予定時間よりも長時間であるか否か判定する判定手段と、
該判定手段が前記配送予測時間が前記配送業務予定時間以下であると判定したことに応じて、前記配送実行エリア特定手段が特定した配送場所候補を配送場所とすることに決定するとともに、前記配送実行エリア特定手段が特定した配送実行エリアを前記配送用車両を用いて配送する配送実行エリアに決定する配送実行エリア決定手段と、
該配送実行エリア決定手段によって決定された配送実行エリアに前記配送ルート探索手段によって決定された配送ルートと配送場所とが認識可能に表示された配送用マップを作成する配送用マップ作成手段と、
前記配送履歴情報記憶手段に記憶された配送履歴情報を参照して、前記配送実行エリア決定手段によって決定された配送実行エリア内における履歴閲覧画面を作成する履歴閲覧画面作成手段と、
該履歴閲覧画面作成手段によって作成された履歴閲覧画面を表示する履歴閲覧画面表示手段とを含む
ことを特徴とする配送用マップ作成装置。
【請求項2】
前記配送実行エリア特定手段は、前記配送予測時間が前記配送業務予定時間よりも長時間であると判定した場合には、前回特定した配送実行エリア内に位置する配送場所候補のうち前記集中配送センタからの直線距離が最も遠い配送場所候補を除外した配送場所候補を再度特定し、該再度特定した各配送場所候補のうち前記集中配送センタからの直線距離が最も遠い配送場所候補と当該集中配送センタとを結ぶ線分を半径とする円を描いたときに、該円内のエリアと前記配送担当エリアとの重複エリアが成す扇形の2つの半径を辺とする正方形エリアを配送実行エリアとして再度特定する
請求項1記載の配送用マップ作成装置。
【請求項3】
前記履歴閲覧画面作成手段は、前記配送実行エリア決定手段によって決定された配送実行エリア内における売上達成額を前記配送履歴情報に基づいて算出し、当該配送実行エリア内における売上目標と算出した売上達成額とを表示する売上状況表示エリアが設けられた履歴閲覧画面を作成する
請求項1又は請求項2記載の配送用マップ作成装置。
【請求項4】
前記履歴閲覧画面作成手段は、前記配送実行エリア決定手段によって決定された配送実行エリア内における売上目標を、当該配送実行エリア内における顧客数を用いたあらかじめ定められた演算式により算出する
請求項3記載の配送用マップ作成装置。
【請求項5】
前記履歴閲覧画面作成手段は、所定期間単位の売上目標と売上達成額とを表示する売上状況表示エリアが設けられた履歴閲覧画面を作成する
請求項3又は請求項4記載の配送用マップ作成装置。
【請求項6】
前記配送用マップ作成手段によって作成された配送用マップを表示する配送用マップ表示手段を含む
請求項1から請求項5のうちいずれかに記載の配送用マップ作成装置。
【請求項7】
前記配送用マップ作成手段によって作成された配送用マップを印刷する配送用マップ印刷手段を含む
請求項1から請求項6のうちいずれかに記載の配送用マップ作成装置。
【請求項8】
集中配送センタから顧客に指定された配送場所に商品を配送する際に参照される配送用車両の配送ルートを示した配送用マップを作成させる配送用マップ作成プログラムであって、
コンピュータに、
未配送の配送商品とその配送場所とが対応付けされた配送情報を格納する配送情報記憶手段に記憶された当該配送情報を参照して前記集中配送センタの所在地を1つの頂点とする矩形状の配送担当エリア内に位置する配送場所候補を特定し、特定した各配送場所候補のうち前記集中配送センタからの直線距離が最も遠い配送場所候補と当該集中配送センタとを結ぶ線分を半径とする円を描いたときに、該円内のエリアと前記配送担当エリアとの重複エリアが成す扇形の2つの半径を辺とする正方形エリアを配送実行エリアとして特定する配送実行エリア特定処理と、
該配送実行エリア特定処理にて特定した配送実行エリア内の配送場所候補を全て経由する配送ルートを探索する配送ルート探索処理と、
該配送ルート探索処理にて探索した配送ルートにより配送した場合の配送予測時間と、前記配送用車両を用いて配送業務を実行する上限時間としてあらかじめ定められている配送業務予定時間とを比較して、前記配送予測時間が前記配送業務予定時間よりも長時間であるか否か判定する判定処理と、
該判定処理にて前記配送予測時間が前記配送業務予定時間以下であると判定したことに応じて、前記配送実行エリア特定処理にて特定した配送場所候補を配送場所とすることに決定するとともに、前記配送実行エリア特定処理にて特定した配送実行エリアを前記配送用車両を用いて配送する配送実行エリアに決定する配送実行エリア決定処理と、
該配送実行エリア決定処理にて決定した配送実行エリアに前記配送ルート探索処理にて決定した配送ルートと配送場所とが認識可能に表示された配送用マップを作成する配送用マップ作成処理と、
配送済の配送商品の金額とその配送場所とが対応付けされた配送履歴情報を格納する配送履歴情報記憶手段に記憶された前記配送履歴情報を参照して、前記配送実行エリア決定処理にて決定した配送実行エリア内における履歴閲覧画面を作成する履歴閲覧画面作成処理と、
該履歴閲覧画面作成処理にて作成した履歴閲覧画面を表示する履歴閲覧画面表示処理とを
実行させるための配送用マップ作成プログラム。
【請求項9】
前記配送実行エリア特定処理では、前記配送予測時間が前記配送業務予定時間よりも長時間であると判定した場合には、前回特定した配送実行エリア内に位置する配送場所候補のうち前記集中配送センタからの直線距離が最も遠い配送場所候補を除外した配送場所候補を再度特定し、該再度特定した各配送場所候補のうち前記集中配送センタからの直線距離が最も遠い配送場所候補と当該集中配送センタとを結ぶ線分を半径とする円を描いたときに、該円内のエリアと前記配送担当エリアとの重複エリアが成す扇形の2つの半径を辺とする正方形エリアを配送実行エリアとして再度特定する処理を
実行させる請求項8記載の配送用マップ作成プログラム。
【請求項10】
前記履歴閲覧画面作成処理では、前記配送実行エリア決定処理にて決定した配送実行エリア内における売上達成額を前記配送履歴情報に基づいて算出し、当該配送実行エリア内における売上目標と算出した売上達成額とを表示する売上状況表示エリアが設けられた履歴閲覧画面を作成する処理を
実行させる請求項8又は請求項9記載の配送用マップ作成プログラム。
【請求項11】
前記履歴閲覧画面作成処理では、前記配送実行エリア決定処理にて決定した配送実行エリア内における売上目標を、当該配送実行エリア内における顧客数を用いたあらかじめ定められた演算式により算出する処理を
実行させる請求項10記載の配送用マップ作成プログラム。
【請求項12】
前記履歴閲覧画面作成処理では、所定期間単位の売上目標と売上達成額とを表示する売上状況表示エリアが設けられた履歴閲覧画面を作成する処理を
実行させる請求項10又は請求項11記載の配送用マップ作成プログラム。
【請求項13】
コンピュータに、
さらに、前記配送用マップ作成処理にて作成した配送用マップを表示する配送用マップ表示処理を
実行させるための請求項8から請求項12のうちいずれかに記載の配送用マップ作成プログラム。
【請求項14】
コンピュータに、
さらに、前記配送用マップ作成処理にて作成した配送用マップを印刷する配送用マップ印刷処理を
実行させるための請求項8から請求項13のうちいずれかに記載の配送用マップ作成プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2010−79578(P2010−79578A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−246706(P2008−246706)
【出願日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【出願人】(503396309)生活協同組合コープさっぽろ (144)
【Fターム(参考)】