説明

酸化染毛剤

【課題】より明るく染色することができ、感触が優れた染毛剤である。さらには、第1剤の使用量が通常より大幅に少なく、一般に1回分の第1剤と第2剤を組み合わせて販売される製品で、容積を小さくすることを目的とする。
【解決手段】本発明は、染毛剤有効成分を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤とからなる2剤式酸化染毛剤であって、第2剤の粘度が1000〜10000mPa・sであり、第1剤1重量部に対して5〜20重量部の第2剤を混合して使用する、2剤式酸化染毛剤を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪を染色するための酸化染毛剤に関わり、第1剤の使用量が少なく、染毛効果に優れ、かつ使用後の感触不良を低減させることができ、1回分の第1剤と第2剤を組み合わせて販売される製品において総容積が減少し、輸送や保管を効率化できる酸化染毛剤に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、毛髪の染毛には別個に保存された第1剤と第2剤とからなり、使用直前に両者を混合して使用する形態のいわゆる2剤式染毛剤が用いられている。従来、かかる2剤式染毛剤においては、有効成分を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤とを1:1〜1:2の割合で混合し、染毛剤有効成分を毛髪に浸透させ、酸化重合させることで髪を染色する技術が使用されていた。しかし、髪の色を明るくする効果及び染色効果が十分ではなかった。
【0003】
また、第1剤及び第2剤を一回の染毛に使用する分量ずつ包装した製品形態においては、第1剤を第2剤容器に移し混合するため、第2剤容器には第2剤を充填するための空間に加えて、さらに第1剤を加えて混合するための空間が必要となる。従来の2剤式染毛剤においては、第1剤の量が多いため、これに対応して第2剤容器の容積も大きくする必要がある。従って、第1剤容器及び第2剤容器の合計の容積も大きくなるため、製品としては輸送及び保管上効率的ではなかった。
【0004】
ここで、髪の色をさらに明るくし、より優れた染色を得るために第1剤と第2剤の混合状態で酸化剤濃度を高くすることが試みられている。具体的には、特許文献1のように第1剤と酸化剤を含有する第2剤を1:5〜1:20で混合する染毛剤が記載されている。このように第1剤の使用割合を小さくすることができれば、第1剤の容器の容積だけでなく、第2剤容器において第1剤を加えるための空間も小さくできるため、第1剤容器及び第2剤容器の合計の容積を小さくし得、輸送、保管等の効率化が期待できる。
【0005】
しかし、特許文献1記載の染毛剤においては、第1剤に染料を溶解するために多量の界面活性剤を配合しているため、明るく染色することはできるが、過度に脱脂すること等により、すすぎやシャンプー時に髪がきしんだり絡んだりし、感触が悪くなることが問題となり、製品化可能な染毛剤として十分なものではなかった。また、この方法では染料の溶解度が低く、配合できる染料の量が少ないという問題もある。
【特許文献1】特開2001−226238号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述のように、毛髪をより明るく染色するために界面活性剤を相当量配合すると髪に対する負担がより大きくなり、染毛後のくし通り、指通り等の感触が悪くなる。本発明の目的は、染毛後の感触に優れた、染毛効果の高い酸化染毛剤を提供することである。本発明のさらなる目的は、輸送上、保管上の効率の点から優れた、染毛剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意研究を行った結果、第1剤と酸化剤を含有する第2剤からなる酸化染毛剤において、第1剤と第2剤とを1:5〜1:20の重量比で混合して使用し、かつ第2剤の粘度を特定の範囲内とすることによって、上記課題を克服し得ることを見出した。
【0008】
本発明は上記知見に基づきさらに検討を重ねた結果完成されたものであり、下記に掲げるものである。
【0009】
項1.染毛剤有効成分を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤とからなる2剤式酸化染毛剤であって、第2剤の粘度が1000〜10000mPa・sであり、第1剤1重量部に対して5〜20重量部の第2剤を混合して使用する、2剤式酸化染毛剤。
【0010】
項2.製品形態が、第1剤及び第2剤がそれぞれ一回使用量ずつ容器に充填された形態であり、かつ第1剤の容積が5〜20mlである、項1に記載の2剤式酸化染毛剤。
【0011】
項3.第2剤がさらに陽イオン性界面活性剤を含有する、項1又は2記載の2剤式酸化染毛剤。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る2剤式染色剤を用いることによれば、第1剤と第2剤とを1:5〜1:20で混合して使用することにより、黒髪の明度を高め、より明るく染色することができる。また特定の範囲内の粘度を有する第2剤を用いることによって、第1剤に界面活性剤を含まないか、または第1剤中の界面活性剤の量を低減することができ、すすぎやシャンプー時にきしみや絡まりがなく、染毛時の感触を向上させることができ、染料の溶解度が上がるためより多くの色相に染色できる。さらには、第1剤の使用量が少ないことで第1剤容器を小さくすることができ、第2剤容器に必要な混合のための空間は小さくてもよく、使用する第2剤の量が増加しても従来と同程度の大きさの第2剤容器が使用できる。そのため、第1剤と第2剤を組み合わせて販売される製品では第1剤の容器の容積の減少により、製品の総容積を小さくすることができる。
【0013】
即ち、本発明の本旨は、より明るく染色することができ、感触が優れた染毛剤である。さらには、第1剤の使用量が通常より大幅に少なく、一般に1回分の第1剤と第2剤を組み合わせて販売される製品で、総容積を約20〜60%程度小さくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に、本発明を詳細に説明する。
【0015】
本発明は、染毛剤有効成分を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤とからなる2剤式酸化染毛剤であって、第2剤の粘度が1000〜10000mPa・sであり、第1剤1重量部に対して5〜20重量部の第2剤を混合して使用する、2剤式酸化染毛剤を提供する。
【0016】
本発明に使用する染毛剤有効成分を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤の混合比は1:5〜1:20である。
【0017】
I.第1剤
本発明の2剤式染毛料には、染毛剤有効成分を含有する第1剤が含まれる。第1剤の形態は、本発明の効果を奏する形態であれば各種形態のものが使用できるが、好ましくは液状のものを用いる。
【0018】
本発明において、第1剤に使用される染毛剤有効成分とは、染毛剤における必須成分である、染料及びアルカリ剤を示す。
【0019】
染料
第1剤に含まれる染料としては、2剤式染毛剤の分野において用いられている公知の酸化染料及び直接染料を広く使用することができる。
【0020】
酸化染料としては、特に限定することなく、公知のものを広く使用できる。より具体的には、5−アミノオルトクレゾール、硫酸5−アミノオルトクレゾール、塩酸2,4−ジアミノフェノール、塩酸トルエン−2,5−ジアミン、塩酸パラフェニレンジアミン、塩酸N−フェニルパラフェニレンジアミン、塩酸メタフェニレンジアミン、オルトアミノフェノール、酢酸N−フェニルパラフェニレンジアミン、2,6−ジアミノピリジン、硫酸2,6−ジアミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、ジフェニルアミン、トルエン−2,5−ジアミン、トルエン−3,4−ジアミン、α−ナフトール、パラアミノフェノール、パラフェニレンジアミン、パラメチルアミノフェノール、ヒドロキノン、ピロガロール、N−フェニルパラフェニレンジアミン、フロログルシン、メタアミノフェノール、メタフェニレンジアミン、没食子酸、硫酸オルトアミノフェノール、硫酸オルトクロルパラフェニレンジアミン、硫酸4,4’−ジアミノジフェニルアミン、硫酸トルエン−2,5−ジアミン、硫酸パラアミノフェノール、硫酸パラフェニレンジアミン、硫酸パラメチルアミノフェノール、硫酸1−ヒドロキシエチル−4,5−ジアミノピラゾール、硫酸2−(2−ヒドロキシエチル)−1,4−フェニレンジアンモニウム、2−メチルレゾルシノール、硫酸メタアミノフェノール及び硫酸メタフェニレンジアミン、レゾルシン等を例示することができる。上記染料を、単独で或いは2種以上を混合して用いてもよい。
【0021】
また、本発明の酸化染毛剤は、第1剤にさらに直接染料を含有してもよい。直接染料としては、特に限定することなく、公知のものを広く使用できる。より具体的には、2−アミノ−4−ニトロフェノール、2−アミノ−5−ニトロフェノール、塩酸ニトロパラフェニレンジアミン、ニトロパラフェニレンジアミン、パラニトロオルトフェニレンジアミン、硫酸2−アミノ−5−ニトロフェノール、硫酸ニトロパラフェニレンジアミン、硫酸パラニトロオルトフェニレンジアミン、硫酸パラニトロメタフェニレンジアミン、1−アミノ−4−メチルアミノアントラキノン、1,4−ジアミノアントラキノン、ピクラミン酸、ピクラミン酸ナトリウム、2−((2−ニトロフェニル)アミノ)エタノール等を例示することができる。上記染料を、単独で或いは2種以上を混合して用いてもよい。
【0022】
なお、酸化染料の洗髪の堅牢度が直接染料に比べて高いため、染料としては、酸化染料のみの使用または酸化染料と直接染料との併用が好ましい。
【0023】
酸化染料及び直接染料の配合量としては、染料の種類、希望の染着の程度等によって適宜選択され、任意の量で配合すればよい。第1剤と第2剤の混合比が1:5〜1:20であるので通常の第1剤より5倍〜20倍程度となる。例えば、第1剤全重量に対して、上記染料を(2種類以上の染料を含む場合は、全染料の合計で)0.1〜50重量%、好ましくは1〜30重量%配合することができる。
【0024】
アルカリ剤
毛髪の膨潤および染料の髪への浸透にはアルカリ剤を使用する。アルカリ剤としては2剤式染毛剤の分野において用いられている公知のアルカリ剤を広く使用することができ、例えば、アンモニア水や、モノエタノールアミン(MEA)、ジエタノールアミン(DEA)、トリエタノールアミン(TEA)、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP)、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール(AMPD)、テトラキス(2−ヒドロキシイソプロピル)エチレンジアミン(TE)、モノイソプロパノールアミン(MIPA)等のアルカノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等を適宜使用するが、アンモニア水、モノエタノールアミンが好ましい。上記アルカリ剤は、1種を単独で、または2種以上を混合して用いることができる。
【0025】
アルカリ剤の濃度は、第1剤と第2剤の混合比が1:5〜1:20であるので通常の第1剤より5倍〜20倍程度となる。例えば、第1剤全重量に対して、上記アルカリ剤を(2種類以上のアルカリ剤を含む場合は、アルカリ剤の合計で)1〜80重量%、好ましくは10〜60重量%配合することができる。
【0026】
その他成分
染料の溶解性の向上のために、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル等の多価アルコール類を適宜使用する。これらの溶剤は単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて配合してもよいが、プロピレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコールが好ましい。溶剤の濃度は5〜50重量%が好ましい。溶剤の濃度を上記範囲とすることにより、低温での染料の析出が抑えられ、かつ溶剤の使用量が多すぎないため染料の溶解に十分な量の水を用いることができ、好ましい。
【0027】
安定性の向上のために、亜硫酸塩、アスコルビン酸塩等の酸化防止剤やエデト酸塩等の金属封鎖剤を使用することができる。
【0028】
このほか、公知の毛髪保護剤、着香料、高分子化合物、色素、紫外線吸収剤、安定剤、浸透剤、湿潤剤、養毛剤なども本発明の酸化染毛剤の性能を損なわない程度に適宜加えてもよい。
【0029】
前述の成分を水に溶解、混合することにより、第1剤を製造することができる。水としては通常精製水が配合される。水の配合量としては、各成分を所定量配合した場合の残部であり、その配合量は、好ましくは第1剤全重量に対して、10〜95重量%程度である。ただし、本発明の酸化染毛剤が、酸化染料、さらに酸化防止剤等の各種成分を含む場合には、水の配合量は、好ましくは10〜80重量%程度となるが、成分の種類、配合量等により当然に適宜調整される。
【0030】
第2剤の粘度を後述の特定の範囲とすることによって、第1剤として、界面活性剤を含有しないものを使用することができる。染料の溶解性の向上には界面活性剤の使用は有効ではあるが、すすぎやシャンプー時の感触は低下する。第1剤に界面活性剤を使用しない実施形態では仕上がりにおいて優れた感触が得られる。
【0031】
II.第2剤
第2剤には、酸化剤が含有される。第2剤の形態は、本発明の効果を奏する形態であれば各種形態のものが使用でき、液状、クリーム状、フォーム状、ジェル状、乳液状等を問わない。
【0032】
酸化剤
第2剤に含まれる酸化剤としては、アンモニウム塩を除いて、2剤式酸化染毛剤の分野において用いられている公知のものを広く使用できる。具体的には、酸化剤としては、例えば、過酸化水素や水と接触して酸素を遊離する物質が挙げられる。
【0033】
より具体的には、酸化剤としては、過酸化水素(通常、10〜35重量%水溶液として使用される)、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過炭酸ナトリウム、臭素酸ナトリウム(これらは、水溶液又は原料のままで配合される。)等が挙げられる。好ましくは過酸化水素である。これらの酸化剤を、1種又は2種以上混合して用いても良い。
【0034】
酸化剤の配合量としては、酸化染毛剤においては酸化染料をすべて酸化できる量であれば、また、脱色剤においては脱色するのに十分な酸素が発生する量であれば特に限定されないが、第2剤中全重量に対して、酸化剤を0.01〜40重量%程度、好ましくは、0.1〜30重量%程度配合するのがよい。
【0035】
第2剤の粘度
所望の第1剤と第2剤の混合後の粘度を得るために、第2剤の粘度は1000〜10000mPa・sであることが好ましく、さらに好ましくは2000〜5000mPa・sである。本発明において、粘度とは、本願明細書中、試験例に記載の方法により測定された粘度を示す。第2剤の粘度を上記範囲とすることによって、第1剤と混合後の粘度に十分な粘度が得られて、染毛処理の際にたれ落ちが抑えられ、かつ第1剤と混合する際に容易に均一にすることができるため好ましい。
【0036】
界面活性剤
第2剤中には、酸化染毛剤に湿潤及び柔軟作用を与える目的や、第2剤に加脂、さらに第2剤を乳化する目的で界面活性剤を配合することもできる。界面活性剤としては、公知のものを広く使用できる。具体的には、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤などが挙げられる。感触を向上させる目的では陽イオン性界面活性剤を使用することが好ましい。
【0037】
非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル、ポリオキシエチレンイソセチルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンセトステアリルエーテル、ポリオキシエチレントリデシルエーテル、ポリオキシエチレンブチルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル等のポリオキシエチレンアルキル(10〜30)エーテル、ポリオキシエチレンオレイルセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル等のポリオキシエチレンアルケニル(炭素数10〜30、不飽和数1〜2)エーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンジノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等が挙げられる。
【0038】
陽イオン性界面活性剤としては、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム等の塩化アルキル(10〜30)トリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジアルキル(12〜15)ジメチルアンモニウム、塩化ジアルキル(14〜18)ジメチルアンモニウム等の塩化ジアルキル(12〜18)ジメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、塩化オクタデシルアンモニウム、塩化オクチルジヒドロキシエチルメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ジ(ポリオキシエチレン)オレイルメチルアンモニウム、塩化ステアリルジヒドロキシエチルベタインナトリウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ポリオキシエチレン(1)ポリオキシプロピレン(25)ジエチルメチルアンモニウム、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化メチルベンゼトニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルピリジニウム、臭化アルキルイソキノリニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン及びセチルトリメチルアンモニウムサッカリン等が挙げられる。
【0039】
陰イオン性界面活性剤としては、例えば、N−アシル−L−グルタミン酸ジエタノールアミン、N−アシル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、N−アシル−L−グルタミン酸ナトリウム、イセチオン酸ナトリウム、ウンデシレノイルアミドエチルスルホコハク酸二ナトリウム、オクチルフェノキシジエトキシエチルスルホン酸ナトリウム、オレオイルザルコシン、オレオイルメチルタウリンナトリウム、カルボキシ化ポリオキシエチレントリデシルエーテル、L−グルタミン酸トリエタノールアミン硬化牛脂脂肪酸アミド、L−グルタミン酸ナトリウム硬化牛脂脂肪酸アミド、L−グルタミン酸ナトリウムヤシ油脂肪酸アミド、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリル硫酸ナトリウム、ジウンデシレノイルアミドエチルスルホコハク酸ナトリウム、N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム、ステアロイル−L−グルタミン酸二ナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、スルホコハク酸ポリオキシエチレンラウロイルエタノールアミドエステル二ナトリウム、スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、セチル硫酸ジエタノールアミン、セチル硫酸ナトリウム、セトステアリル硫酸ナトリウム、デキストラン硫酸ナトリウム、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、トリデシル硫酸トリエタノールアミン、N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、ポリオキシエチレンウンデシルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオレイルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンスルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンペンタデシルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ジエタノールアミン、ミリスチル硫酸ナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウム、ミリストイルメチルアミノ酢酸ナトリウム、ミリストイルメチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸カリウム、ヤシ油脂肪酸・牛脂脂肪酸−L−グルタミン酸ナトリウムアミド、N−ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシン、ヤシ油脂肪酸サルコシントリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸トリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルアラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンカリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸エタノールアミンラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸ジエタノールアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウム、ラウロイル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン、ラウロイルサルコシンカリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、ラウロイルメチルβ−アラニンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム等が挙げられる。
【0040】
両性界面活性剤としては、例えば、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ウンデシノイル−カルボキシルメトキシエチルカルボキシメチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ウンデシルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ウンデシル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、ステアリルジヒドロキシエチルベタイン、ステアリルジメチルベタインナトリウム、ステアリルベタイン、ビス(ステアリル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリン)クロル酢酸錯体、ヤシ油アルキル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ヤシ油アルキルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ヤシ油脂肪酸−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムジナトリウムラウリル硫酸、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸トリエタノールアミン及びラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム等が挙げられる。
【0041】
上記の界面活性剤は、1種単独で又は2種以上混合して配合することができる。該界面活性剤の配合量としては、添加目的を達成するに足る量であれば限定されることなく任意の量を使用できる。一般には、第2剤全重量に対して、60重量%程度までではあるが、0.1〜50重量%、好ましくは、0.5〜10重量%、さらに好ましくは0.7〜2重量%の量で配合することができる。
【0042】
高級アルコール
第2剤には、さらに高級アルコールを加えてもよい。これにより、染毛において、安定性、操作性(例えば毛髪への塗布のしやすさ、垂れ落ちない、混合操作の容易さ等)、染色性、堅牢性の点で優れた効果が得られる。
【0043】
その配合量は本発明の効果を奏する範囲内で適宜設定し得るが、例えば酸化染毛剤の第2剤の全重量に対して、高級アルコールの純分に換算して合計で0.1〜40重量%とすることができる。0.1重量%より少ないと十分な安定性、操作性、染色性、堅牢性が得られず、また40重量%を超えても増加分の向上が認められない。さらに効果及び経済性を考慮すると、0.5〜20重量%の範囲が好ましく、1〜5重量%の範囲がより好ましい。
【0044】
ここで、本発明に用いられる高級アルコールとしては、炭素数8〜24のアルコールが挙げられ、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、セトステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール等が挙げられる。これらの中でも特にセタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール及びヘキシルデカノールが安定性の面から好ましい。
【0045】
安定化剤
第2剤中には安定化剤を配合することもできる。該安定化剤としては、従来から染毛剤に使用されている公知のものを広く使用できる。より具体的には、リン酸、ピロリン酸、リン酸三ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、アセトアニリド及びスズ酸ナトリウム等が挙げられる。これらの安定化剤を、1種或いは2種以上配合することができる。
【0046】
安定化剤の配合量としては、酸化剤が安定化される量であれば特に限定されることなく広い範囲から選択できる。一般には、第2剤全重量に対して、0.00005〜0.5重量%、好ましくは、0.0001〜0.2重量%の量で配合するのがよい。
【0047】
油剤
第2剤中には、酸化染毛剤に湿潤、保湿及び柔軟作用を与える目的や、第2剤を増粘させる目的で油剤を配合することもできる。油剤としては、特に限定されることなく、従来から染毛剤に使用されている公知のものを広く使用できる。より具体的には、ベヘニルアルコール、セタノール等の高級アルコール、アボガド油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油等の油脂、流動パラフィン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸等の高級脂肪酸、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソセチル、乳酸ミリスチル等のエステル類等が挙げられる。また、高重合メチルポリシロキサン、ジメチルシロキサン、メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、メチルフェニルポリシロキサン及びアミノ変性シリコーン等を使用できる。
【0048】
上記の油剤は、1種単独で或いは2種以上混合して配合することができ、その配合量としては、添加目的を達成するに足る量であれば限定されることなく広い範囲から選択できる。一般には、第2剤全重量に対して、0.1〜35重量%、好ましくは0.2〜20重量%の量で配合することができる。
このほか、本発明では、必要に応じて、公知の毛髪保護剤、着香料、色素、紫外線吸収剤、安定剤、浸透剤、湿潤剤、養毛剤なども、第2剤の性能を損なわない範囲に適宜加えてもよい。
【0049】
酸化剤及び前述の任意の成分を水に溶解、混合することにより、第2剤を製造することができる。水としては通常精製水が配合される。水の配合量としては、各成分を所定量配合した場合の残部であり、その配合量は、好ましくは第2剤全重量に対して、10〜95重量%程度であるが、さらに第2剤に配合される各種成分の種類、配合量等により当然に適宜調整される。
【0050】
第1剤及び第2剤の製造方法
本発明の酸化染毛剤における第1剤及び第2剤は、公知の方法、例えば、第1剤、第2剤共に、それぞれ全成分を配合し混合するか、必要に応じて、一部の成分を配合し加温後攪拌混合し、その後冷却して残りの成分を加え混合することによって製造することができる。
【0051】
この場合、第1剤及び第2剤の形態は限定されず、これらが共に液状であってもよく、共にクリーム状であってもよく、共にフォーム状であってもよい。また、第1剤が液状及び第2剤がクリーム状など、互いに異なる形態にあってもよい。
【0052】
また、上記のように、本発明の2剤式酸化染毛剤は、第1剤と第2剤との混合比を混合比を1:5〜1:20で用いることができる。また、これらの染毛剤の比重は約1であり、一回の染毛に用いる第1剤と第2剤の総量は、通常、80〜120g程度である。したがって、第1剤と第2剤との混合操作のし易さ等も考慮すると、1回分の染毛に必要な第1剤自体の容積(体積)が5〜20mlでよいこととなる。
【0053】
よって、本発明の2剤式酸化染毛剤には、第1剤及び第2剤を、それぞれ複数回使用量を容器に充填した形態も含まれるが、それぞれ一回に使用する分量ずつ個別にボトル等の包装された形態とした場合、総容積を大幅に削減することができ、輸送や保管の効率化を実現することができるため、特に好ましい。従って、本発明には、複数回使用量が容器に充填された第1剤及び複数回使用量が容器に充填された第2剤からなる2剤式酸化染毛用キット、一回使用量が容器に充填された第1剤及び一回使用量が容器に充填された第2剤からなる2剤式酸化染毛用キット等も含まれる。
【0054】
使用方法
こうして得られた第1剤及び第2剤を、公知の方法、例えば使用直前に第1剤と第2剤を混合することによって染毛に使用することができる。
【0055】
本発明の2剤式酸化染毛剤は、前述のように第1剤と第2剤を混合した後、例えば、これを毛髪に塗布するなど常法に従って染毛処理することができ、染毛時間は、塗布量、酸化染料の種類、量、希望の染着の程度によって、適宜選択されるが、5分以上、好ましくは5〜50分、より好ましくは10〜45分、通常40分程度までが例示される。
【0056】
第1剤と第2剤を所定の割合で混合後の粘度は、1000〜8000mPa・sが好ましく、さらに好ましくは1500〜4000mPa・sである。混合後の粘度を上記範囲に設定することによって、染毛処理する際のたれ落ちが抑えられ、かつ毛髪に塗布する際の伸びが良いため、好ましい。
【実施例】
【0057】
以下の本発明の酸化染毛剤及びその効果について実施例を用いて説明するが、本発明はこれら実施例によって限定されるものではない。なお、以下の実施例において、配合量は重量%で示す。
試験例
酸化染毛剤について、下記表1に記載の各成分及び配合割合の第1剤、第2剤を、常法に従って調製した。
【0058】
得られた第1剤と第2剤とを表1記載の重量比で、使用直前に室温で混合した。当該混合物を後述の方法に従い、各項目について評価した。
【0059】
また、第2剤及び第1剤と第2剤との混合物の粘度を、以下の方法により測定した:
第2剤50gを直径35mm×高さ78mmサイズの円柱ガラスサンプル管内にそれぞれ取り、25℃の恒温相に30分間浸した後、恒温相から取り出し、25℃における粘度をB型粘度計(TVB−10M 東機産業株式会社製)にて、4号ローターで1分間、30回転で測定し、結果を数値で示した。2000mPa・s以下のときは3号ローターで1分間、30回転で測定し、400mPa・s以下のときは2号ローターで1分間、30回転で測定し、結果を数値で示した。100mPa・s以下のときは結果を×と示した。
【0060】
第1剤と第2剤との混合物の粘度については、第1剤及び第2剤を直径35mm×高さ78mmサイズの円柱ガラスサンプル管内に下記表1に記載の混合比で、合計50gとなるように取り、フタを閉めて、第1剤、第2剤が混ざり合うまで、混合したものを用い、上記と同様にして測定した。
【0061】
1.染色性
100%白髪毛束(人毛)2gを水道水に1時間浸し、23時間かけて乾燥させた。この工程を5回繰り返した毛束をテスト用毛束Aとした。
【0062】
第1剤及び第2剤を指定の混合比に従い前述のように混合し、混合物を得た。この混合物5gを用い、テスト用毛束A2gに塗布した。次いで30℃で30分放置し、水洗、シャンプー後、熱風で乾燥した後のこれら毛束の染色性を目視により以下の基準で評価した。
【0063】
◎:ムラが無く、均一に染まっている。
【0064】
○:ほぼムラが無く、均一に染まっている。
【0065】
△:ややムラがあり、均一性に欠ける。
【0066】
×:ムラがあり、均一に染まっていない。
【0067】
2.手触り感
黒毛束(人毛)4gを28%アンモニア水3%、35%過酸化水素水6%、エデト酸二ナトリウム0.2%を溶かした精製水に30分間浸した後、水洗し、24時間かけて乾燥させたものを用意する。次にこれを水道水に1時間浸し、23時間かけて乾燥させた。この工程を5回繰り返した毛束をテスト用毛束Bとした。
【0068】
第1剤及び第2剤を指定の混合比に従い前述のように混合し、混合物10gを得た。この混合物10gを、テスト用毛束B4gに塗布した。30℃で30分放置し、水洗、シャンプー後、熱風で乾燥した後のこのテスト用毛束Bの手触り感を、くし通りにより以下の基準で評価した。
【0069】
◎:くし通りがとても軽く、なめらかで良い。
【0070】
○:くし通りが引っかからずなめらかであるが、重たい。
【0071】
△:くし通りが悪く、少し引っかかる。
【0072】
×:くし通りがとても悪く、かなり引っかかる。
【0073】
3.染料溶解性
常法に従って第1剤を調製したとき、染料の溶解性を以下の基準で評価した。
【0074】
◎:常温で容易に溶解する。
【0075】
△:加熱により溶解する。
【0076】
×:完全には溶解しない。
【0077】
4.低温安定性
常法に従って調整した第1剤をガラス瓶に入れ、5℃にて1ヶ月保管した後の状態を以下の基準で評価した。
【0078】
◎:析出しない。
【0079】
△:わずかに析出する。
【0080】
×:多量に析出する。
【0081】
5.粘度
第1剤及び第2剤を指定の混合比に従い混合したとき、粘度を以下の基準で評価した。
【0082】
◎:塗布しやすくたれ落ちない
△:粘度がやや低く、たれ落ちの可能性がある。
【0083】
×:粘度が低くたれおちる。
【0084】
総合評価
2剤式染毛剤は、上記5項目について満遍なく高い性能を示す必要があり、いずれか一項目において性能が劣る場合であっても、製品化上問題を生じ得る。従って、上記5項目全て◎の場合に総合評価◎とし、5項目中1つでも○がある場合、他の項目に◎があっても総合評価○とした。同様に、5項目中1つでも△がある場合に総合評価△とし、そして5項目中1つでも×がある場合に総合評価×とした。
各実施例及び比較例の組成及び評価結果を表1に示す。
【0085】
【表1】

【0086】
実施例1〜4及び比較例1〜5より、第1剤と第2剤の混合比を1:5〜20にすることにより優れた染毛効果が得られ、かつ仕上がりの感触が従来品に比べて軽やかでなめらかである酸化染毛剤を提供できることがわかった。
【0087】
比較例2および3のように界面活性剤を大量に含有している特許文献1の第1剤と本発明の第2剤の組み合わせでは、第1剤と第2剤を混合後の粘度が低下し、染毛時にたれ落ちが生ずる。比較例4および5のように本発明の第1剤と特許文献1の第2剤の組み合わせでは粘度が低く、たれ落ちが生ずる。
【0088】
また、実施例1及び2から明らかなように、第2剤に陽イオン性界面活性剤を配合することでより優れた感触を得られた。また、これらの染毛剤の比重は約1であり、通常、一回の染毛に用いる第1剤と第2剤の総量は、80〜120g程度である。したがって、第1剤と第2剤との混合操作のし易さ等も考慮すると、混合比を1:5〜1:20にすることにより、1回分の染毛に必要な第1剤が5〜20mlでよいこととなる。従って、1回分の第1剤と第2剤を組み合わせて販売される製品として、市販品がおよそ総容積550cm〜970cmであったのに対し、約20〜60%総容積を削減することができ、輸送や保管の効率化を実現することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
染毛剤有効成分を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤とからなる2剤式酸化染毛剤であって、第2剤の粘度が1000〜10000mPa・sであり、第1剤1重量部に対して5〜20重量部の第2剤を混合して使用する、2剤式酸化染毛剤。
【請求項2】
製品形態が、第1剤及び第2剤がそれぞれ一回使用量ずつ容器に充填された形態であり、かつ第1剤の容積が5〜20mlである、請求項1に記載の2剤式酸化染毛剤。

【公開番号】特開2010−150180(P2010−150180A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−329650(P2008−329650)
【出願日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【出願人】(391047558)ヘンケルジャパン株式会社 (43)
【Fターム(参考)】