説明

重合性シャトリング剤による接触オレフィンブロック共重合体

【課題】特異な特性を有する共重合体を、商業的な利用に適合する高収率な方法で調製することができる重合方法等を提供する。
【解決手段】重合方法及び結果として得られるポリマー組成物であって、該方法は、好ましくは擬似ブロック分子構造を含む分岐ポリマーの形成を特徴とする条件下、金属化合物又は複合体と共触媒とを含む、少なくとも1種の付加重合触媒の存在下で、1以上の付加重合性モノマーと重合性シャトリング剤とを重合するステップを含む。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
分岐ポリマーを調製する方法であって、分岐ポリマーの形成を特徴とする条件で、金属
化合物又は複合体を含む少なくとも1つの付加重合触媒と共触媒との存在下、1以上の付
加重合性モノマーと重合性シャトリング剤とを重合するステップを含む方法。
【請求項2】
少なくともいくつかの分岐部分が、2種以上のモノマー単位の重合で形成された長鎖分
岐である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ポリマーの異なるセグメントが、異なるプロセス条件下で調製される、請求項1に記載
の方法。
【請求項4】
2種以上の重合触媒が、重合において使用される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
2種以上の重合触媒が、連続的に連結された別々の重合反応器内で使用される、請求項
4に記載の方法。
【請求項6】
重合が、単一の反応器内で行われる、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
触媒が、式、
【化1】

(式中、
11は、アルキル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリール
及びこれらの不活性置換誘導体であって、1〜30個の原子(水素又は2価の誘導体を含
まず)を含有するものから選択され;
1は、1〜41個の水素以外の原子を持つ2価の架橋基、好ましくは1〜20個の水素
以外の原子を持つ2価の架橋基、最も好ましくはモノ又はジC1-20ヒドロカルビル置換メ
チレン又はシラン基であり;
12は、ルイス塩基官能基、特に、ピリジン−2−イル−又は置換ピリジン−2−イル基
を含有するC5-20ヘテロアリール基又はその2価の誘導体であり;
1は、第4族金属、好ましくはハフニウムであり;
1は、アニオン性、中性又はジアニオン性リガンド基であり;
x’は、このようなX1基の数を表す0〜5の数であり;及び
結合、場合によっては結合及び電子供与性相互反応は、それぞれ、線、点線及び矢印によ
って表す)に対応する金属複合体、又は式、
【化2】

(式中、
2は、元素周期表の第4〜10属の金属であり;
2は、窒素、酸素又はリン含有基であり;
2は、ハロ、ヒドロカルビル又はヒドロカルビルオキシであり;
tは1又は2であり;
x’’は、電荷バランスを提供するように選択される数であり;及び
2及びNは、架橋リガンドにより結合されている)に対応する金属複合体を含む、請求
項1に記載の方法。
【請求項8】
複数分岐状擬似ブロック共重合体を調製する方法であって、
重合反応器内で、オレフィン重合触媒及び重合性シャトリング剤の存在下、1以上のオレ
フィン系モノマーを重合し、少なくともいくらかの量の、ポリマーに重合されたシャトリ
ング剤官能基を含有する初期ポリマーを形成するステップと、
反応生成物を、第一反応器又はゾーンから第一重合反応器又はゾーンの条件とは区別し得
る重合条件下で操作する第2重合反応器又はゾーンへ放出するステップと、
少なくともいくつかのシャトリング剤官能基を含有する初期ポリマーを、第2重合反応器
又はゾーン内の活性触媒部位へ移動するステップと、
初期ポリマーのいくらか又は全てに結合し、かつ初期ポリマーセグメントとは区別し得る
ポリマー特性を有する第二ポリマーセグメントを形成するように、第2重合反応器又はゾ
ーン内で重合を行うステップと、
を含む方法。
【請求項9】
複数分岐状擬似ブロック共重合体を調製する方法であって、
オレフィン重合触媒及び重合性シャトリング剤(PSA)の存在下、1以上のオレフィン
系モノマーを重合し、シャトリング剤によって停止され、かつポリマー中に付加重合性官
能基を含有する少なくともいくらかの量の初期ポリマーを形成するステップと、
PSAの付加重合性官能基によって、いくらか又は全ての初期ポリマーに結合された第二
ポリマーセグメントを形成するように、同じ又は異なる重合反応器内で、場合によっては
、1以上の付加重合触媒、共触媒、モノマー又は連鎖シャトリング剤の存在下、重合を継
続するステップと
を含む方法。
【請求項10】
分岐状擬似ブロック共重合体。
【請求項11】
請求項10に記載の複数分岐状擬似ブロック共重合体。
【請求項12】
くし型の分子構造を有する、請求項11に記載の複数分岐状擬似ブロック共重合体。
【請求項13】
樹枝状型の分子構造を有する、請求項11に記載の複数分岐状擬似ブロック共重合体。
【請求項14】
エチレンと共重合性コモノマーとの重合形態において、プロピレンと、少なくとも1種
の4〜20個の炭素を有する共重合性コモノマー又は4−メチル−1−ペンテンと、少な
くとも1種の異なる4〜20個の炭素を有する共重合性コモノマーとを含む、請求項10
、11、12又は13記載の分岐状擬似ブロック共重合体。
【請求項15】
(1)有機又は無機ポリマー、好ましくは、エチレンのホモポリマー、エチレン及び共
重合性コモノマーの共重合体又はプロピレンのホモポリマーと、
(2)請求項10から13のいずれか一項に記載の分岐状擬似ブロック共重合体、又は請
求項1から9のいずれか一項に記載の方法に従って調製された分岐状擬似ブロック共重合
体と
を含むポリマー混合物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−17475(P2012−17475A)
【公開日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−233174(P2011−233174)
【出願日】平成23年10月24日(2011.10.24)
【分割の表示】特願2008−531357(P2008−531357)の分割
【原出願日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【出願人】(502141050)ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー (1,383)
【Fターム(参考)】