説明

重複MACアドレスに対応するための方法及び装置

各アクセスノードは、優先デフォルト・サブネットをもつ1以上のIPサブネットと関連している。各サブネットは、一意の仮想的なイーサネットブロードキャストドメインとしてインスタンス化されている。クライアントノードが通信ネットワーク上に登録すると、クライアントノードは、通信ネットワーク上で使用するIPアドレスを動的に得ようとする。この処理の一部として、クライアントノードのMACアドレスは、デフォルト・サブネットからのIPアドレスが既に割り当てられた別のクライアントノードと関連した別のMACアドレスの重複ではないことを保証するため、検査される。重複MACアドレスが検出されるとき、重複MACアドレスをもつ装置は、同じMACアドレスをもつ1以上のクライアント装置が同じサブネットと関連づけられないように、異なるサブネットからIPアドレスを割り当てられる。一実施形態では、DHCPサーバは、重複MACアドレスに対する検査の処理を実行するかもしれない。イーサネットコンテキストでは、異なるIPサブネットのプレフィックスは、異なるサブネットがイーサネットネットワーク内で異なるVLANとして実行されるように、異なるS−VID値にマッピングされるかもしれない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信ネットワークに関し、特に通信ネットワーク上で重複MACアドレスに対応するための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
データ通信ネットワークには、種々のコンピュータ、サーバ、ノード、ルータ、スイッチ、ブリッジ、ハブ、プロキシ、及び互いにデータを渡すように接続され設定された他のネットワーク装置が含まれる。ここではこれらの装置を、「ネットワーク要素」と呼ぶ。データは、インターネットプロトコルパケット、イーサネットフレーム、データセル、セグメント、又はネットワーク要素間で1又はそれ以上の通信リンクを利用することによるネットワーク要素間でのデータのビット/バイトの他の論理的な関連付けのような、プロトコルデータユニットを渡すことによって、データ通信ネットワークを通して通信される。特定のプロトコルデータユニットが、ネットワーク上でそのソースと受け手の側との間で移動するように、多数のネットワーク要素によって取り扱われ、多数の通信リンクを横断する。
【0003】
通信ネットワーク上の種々のネットワーク要素は、ここではプロトコルと呼ばれる、予め規定されたルール群を使用して、互いに通信する。ネットワーク要素間での転送のため信号がどのように形成されるべきか、プロトコルデータユニットがどのように見えるべきかについての種々の態様、プロトコルデータユニットがネットワークを通してネットワーク要素によってどのように扱われ又は配信されるべきか、ルーティング情報のような情報がネットワーク要素間でどのように交換されるべきかのような、異なる態様の通信を管理するために、異なるプロトコルが使用される。
【0004】
イーサネットは、周知のネットワーキング・プロトコルであり、電気電子技術者協会(IEEE)によってスタンダード802.1及び802.3として規定されてきた。従来、イーサネットは、ビジネスのような企業及びキャンパスにおいてネットワークを実行するために使用されてきたが、より長距離でネットワークトラフィックを転送するのには、他の技術が使用されてきた。イーサネット規格が次第に発展してきたのにともない、イーサネットは、長距離転送技術としてもより実行可能なものになった。
【0005】
図6は、順次、イーサネット規格に加えられてきた幾つかの分野を示している。図6に示されるように、IEEE802.1によって規定されたイーサネットフレームの元フォーマットは、ソースアドレス(C−SA)と行先アドレス(C−DA)とを含む。IEEE802.IQには、イーサタイプのタグコントロールインフォメーション(TCI)情報及びカスタマーVLAN ID(C−VID)を含むカスタマーVLANタグ(C−タグ)が加えられた。IEEE802.ladには、イーサタイプのTCI情報と加入者VLAN IDも含むプロバイダVLANタグ(S−タグ)が加えられた。C−タグにより、顧客はVLANを指定することができ、S−タグにより、サービスプロバイダは、フレームに対してサービスプロバイダのネットワーク上でVLANを指定することができる。
【0006】
イーサネット規格は、第2のカプセル化処理がIEEE802.lahに規定することがあることも考慮して発展した。とりわけ、サービスプロバイダのネットワークへの進入ネットワーク要素は、サービスプロバイダのネットワーク上の行先アドレス(B−DA)、サービスプロバイダのネットワーク上のソースアドレス(B−SA)、VLAN ID(B−VID)及びサービスインスタンスタグ(I−SID)を含む外側のMACヘッダで、元のイーサネットフレームをカプセル化することができる。顧客のMACアドレス(C−SA及びC−DA)とI−SIDの結合は通常、I−タグと呼ばれる。
【0007】
イーサネットメディアアクセスコントロール(MAC)アドレスは、イーサネットヘッダの一部を形成する。イーサネットLANのような所定のブロ−ドキャストドメインでは、各MACアドレスは一意であることが必要とされており、フレームを当該特定のエンティティに明確に転送することができるよう特定のネットワーキングエンティティを識別する。
【0008】
MACアドレス指定の方式は、MACアドレスを世界的に一意とすることができるように設計されている。とりわけ、IEEEは、全世界的に管理されたアドレスが、装置が作られる時に製造者によって特定の装置に割り当てられるナンバリング方式を規定している。IEEEのナンバリング方式では、最初の2つのビットは、ローカル/マルチキャストのフレーム表示のために取っておかれ、MACアドレスの最初の3つのオクテットの残りが、オーガニゼイショナリーユニーク識別子(OUI)と呼ばれ、製造者を識別する。OUIコードポイントは、必要に応じてIEEEによって製造者に割り当てられる。最後の3つのバイトは、装置が作られるときに製造者によって装置に割り当てられ、装置に焼き付けられるので、その結果、当該製造者によって作られた各装置が一意のMACアドレスを有する。
【0009】
一般的に、製造者は、世界的に一意で恒久的なMACアドレスを有する装置を作るこのナンバリング方式に準拠した。しかしながら、あいにく、全ての製造者がこの規則に準拠したわけではなかった。かくして、重複MACアドレスをもつ装置が現れ始めている。これは、当該MACアドレスからのトラフィックに対する到着ポートをそれぞれ観察し記憶するフレームを受信するブリッジによって、所定のMACアドレスへの転送パスを「学習」する通常のブリッジングでは問題となる。それ故、多数の同一のアドレスがブリッジド・ドメインに現れる場合に、所定のMACアドレスに対して転送されるフレームは、当該MACアドレスをもつ最も最近のフレームソースにソースとして常に行くこととなる。
【0010】
概して、重複MACアドレスは、サービスプロバイダのネットワーク内に配置される極めて高価なネットワークルータ等よりも、低コストの民生機器でより問題である。このような低コストの機器が、イーサネットフレームコンテンツを保持するブロードバンドアクセスネットワークを介してネットワーク接続されているとき、重複アドレスが問題となり、ネットワークの正確な動作の障害となる。従って、ブロードキャストドメイン上に現れる重複MACアドレスの可能性に対処するための一つの方法として提案されたのが、顧客の装置がサービスプロバイダのネットワークに接続するアクセスノードにおいてMACネットワークアドレストランスレーション(NAT)を行うことである。この処理により、重複アドレスがサービスプロバイダのネットワーク内に現れないように、任意の重複MACアドレスを世界的に一意の値に処理されたキャリヤに翻訳することができる。
【0011】
あいにく、MAC NATは、容易なことではない。特に、MACアドレスがIPアドレスの一部となるIPv6では、MAC NATの実行は複雑である。さらに、MAC NATをアクセスノードにおいて機能的に最新状態に維持することは、新たなプロトコルの認知を含み、著しいメンテナンス及びソフトウェアの継続的な開発を必要とするかもしれない。従って、通信ネットワークにおいて重複MACアドレスに対応する別の方法を提供するのが望ましい。
【発明の概要】
【0012】
各アクセスノードは、優先デフォルト・サブネットをもつ1以上のIPサブネットと関連づけられている。各サブネットは、一意の仮想的なイーサネットブロードキャストドメインとして、インスタンス化されている。クライアントノードが通信ネットワーク上で登録すると、クライアントノードは、通信ネットワーク上で使用されるIPアドレスを動的に得ようとする。この処理の一部として、クライアントノードのMACアドレスは、デフォルト・サブネットからIPアドレスが既に割り当てられた別のクライアントノードと関連した別のMACアドレスと重複していないことを保証するために検査される。重複MACアドレスが検出されると、同じMACアドレスをもつ複数のクライアント装置が同じサブネットに関連付けられないように、重複MACアドレスをもつその装置には、別のサブネットからIPアドレスが割り当てられる。一実施形態では、DHCPサーバが、重複MACアドレスを検査する処理を実行してもよい。イーサネットコンテキストでは、異なるIPサブネットのプレフィックスが、異なるS−VID値にマッピングされてもよく、その結果、異なるサブネットは、イーサネットネットワーク内の異なるVLANとして実行される。
【0013】
本発明の態様が、請求の範囲において特徴とともに指摘されている。本発明は、以下の図面において例示として示されており、図面において、同じ参照符号は同様な要素を示している。以下の図面は、単なる例示の目的のため、本発明の種々の実施形態を開示しており、本発明の範囲を限定することを意図していない。明瞭にするため、すべての要素が各図面において名前を付されているわけではない。
図面において、
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】通信ネットワークの機能ブロック図で、本発明の実施形態において、重複MACアドレスをもつ装置の異なるサブネットへの動的割り当てを示したものである。
【図2】通信ネットワークの機能ブロック図で、本発明の実施形態において、重複MACアドレスをもつ装置の異なるサブネットへの動的割り当てを示したものである。
【図3】通信ネットワークの機能ブロック図で、本発明の実施形態において、重複MACアドレスをもつ装置の異なるサブネットへの動的割り当てを示したものである。
【図4】通信ネットワークの機能ブロック図で、本発明の実施形態において、重複MACアドレスをもつ装置の異なるサブネットへの動的割り当てを示したものである。
【図5】本発明の実施形態に従って、重複MACアドレスに対応できるよう使用された処理フロー図である。
【図6】イーサネットフレームのフォーマットの機能ブロック図である。
【図7】本発明の実施形態によるDHCPサーバの機能ブロック図である。このDHCPサーバは、通信ネットワーク上で重複MACアドレスに対応するため、重複MACアドレスを検出し、異なるサブネットからIPアドレスを割り当てるのに使用されてもよい。
【発明を実施するための形態】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
サブネット内で伝達されるトラフィックが特定のノードに正確に伝達されるよう、MACアドレスは、サブネット内において一意であることが要求される。一実施形態では、クライアントノードが通信ネットワークに接続されると、クライアントノードは登録され、通信ネットワーク上で使用されるIPアドレスを得る。この処理の一部として、クライアントノードのMACアドレスは、特定のサブネットでIPアドレスを既に割り当てられた別のクライアントノードと関連した別のMACアドレスと重複していないことを保証するために検査される。重複MACアドレスが検出されると、同じMACアドレスをもつ二つ以上のクライアント装置が同じサブネットに属さないよう、重複MACアドレスをもつその装置は、それぞれ異なるサブネットからIPアドレスを割り当てられる。一実施形態では、集中型アドレスサーバ(一般的にはDHCPサーバ)は、重複MACアドレスに対する検査の処理を実行してもよい。イーサネットコンテキストでは、異なるサブネットがイーサネットネットワーク内で異なるVLANとして実行されるように、異なるIPサブネットのプレフィックスは、異なるS−VID値(IEEE802.lad)又はI−SID値(IEEE802.ah)にマッピングされてもよい。
【0019】
重複MACアドレスがクライアントノード上に現れる例をあげて、本発明の実施形態を説明するが、本発明は、重複MACアドレスがネットワーク上の他のロケーションに現れるかもしれないこの態様に限定されない。かくして、ここに記載される技術は、ネットワーク上の他の領域においても拡張して適用できる。
【0020】
図1は、アクセスノード12と、クライアントノード14と、当該分野においてブロードバンドネットワークゲートウェイ(BNG)としても知られるゲートウェイブロードバンドリモートアクセスサーバ(BRAS)16とを含む、通信ネットワーク10の例を示している。ネットワーク10は、アクセスノード12とBRAS16とを相互に接続する中間ノードを含んでもよい。簡単のため、装置を物理的に接続する特定のやり方は示されておらず、むしろこれらの装置間の論理的な接続18のみが示されている。
【0021】
アクセスネットワークにおいては、多数の顧客に共通のS−VID及びサブネットのプレフィックスを共有させ、顧客とBRASとの間でトラフィックを多重化し/多重分離するためのブリッジング技術を用いることによって、アクセスプロバイダが解決策を見つけることは一般的なことである。これは、S−VIDの消費とIPアドレスの断片化をそれぞれ最小にする。BNGが接続性に対する主要なポリシーエージェントとなることができるように、顧客がS−VIDのスコープ内で互いに到達可能なレイヤ2を持たないことも1つの要件である。これは、アクセスノードを必要とし、場合によっては、スプリットホライズン・フォワーディングを実行するため、アグリゲーションノードを必要とする。
【0022】
「マナーのよい」クライアントが、隣接するトラフィックを見え、ことによると訂正操作をすることができると、一意ではないことに気付くことができるが、クライアントが互いに見ることができないことを考慮にいれ、また、潜在的な悪質クライアントの存在を想定する必要がある。それ故、顧客の機器が接続される任意のネットワークの連携を要しない解決策が、必要とされる。
【0023】
アクセスノードとBRASとを相互接続するネットワークがイーサネットネットワークである場合には、イーサネットネットワーク上のトラフィックは、(802.ladを使用して実行されたイーサネットネットワークに対して)異なるS−VID又は(802.1ahを使用して実行されたイーサネットネットワークに対して)異なるI−SIDを使用することによって、別のVLANに分離されてもよい。これは、レイヤ3のサブネットがイーサネットのレイヤで仮想化されることを意味する。この仮想化を特定の設備(例えば、個々のアクセスノード毎のS−VID)に関連づけるのが普通のやり方であるが、これは必要条件ではない。その結果は、BRASとアクセスノードとの間のハブアンドスポーク接続である。
【0024】
サブネットの各々は、特定のブロードキャストドメインを形成する。従って、所定のサブネット内のクライアント装置14の各々が、一意のMACアドレスを有することが重要である。図1に示される例では、アクセスノード2及びアクセスノード3に接続されるクライアント装置は、この基準に合致しており、それ故、アクセスノード2に接続されたクライアントノードは全て、サブネット2に割り当てられてもよく、同様に、アクセスノード3に接続されたクライアントは全て、サブネット3に含まれてもよい。
【0025】
しかしながら、アクセスノード1は、同じMACアドレスをもつ2つのクライアントノードを有する。とりわけ、図1に示される例では、アクセスノード1に接続する両方のクライアントノードは、同じMACアドレス=Aを有する。クライアントノードの1つ又は単純否定サービス上でMAC NATを実施するよりもむしろ、本発明の実施形態によれば、ノードの1つが異なるサブネット(サブネット4)に割り当てられる。これにより、各サブネットは、別個の組の一意のMACアドレスを有することができる。重複MACアドレスをもつクライアントノードを別のサブネットに割り当てることによって、各サブネットは、特定のMACアドレスについてせいぜい1つのインスタンスを有する。各サブネットに対して異なるVLANを使用することによって、イーサネットレイヤにおけるトラフィックは、明確に転送されてもよく、その結果、重複MACアドレスは、通信ネットワーク内で問題とならない。
【0026】
図2乃至図4は、重複MACアドレスをもつクライアントノードが、それぞれのアクセスノードと関連した主要サブネット以外のサブネットにどのように割り当てられるのかに関する幾つかの付加的な例を示す。特に、図2では、例示された3つのアクセスノードの全てが、重複MACアドレスをもつ一対のクライアントノードを含んでいる。とりわけ、アクセスノード1は、MACアドレス=Aをもつ一対のクライアントノードを有し、アクセスノード2は、MACアドレス=Bをもつ一対のクライアントノードを有し、アクセスノード3は、MACアドレス=Cをもつ一対のクライアントノードを有する。重複対の各々に対して別個のサブネットを割り当てるのではなく、重複MACアドレスをもつクライアント装置は、共通サブネットからIPアドレスを割り当てられてもよく、その結果、重複MACアドレスをもつクライアントノードは全て、この重複サブネット(サブネット4)に割り当てられてもよい。
【0027】
図3は、アクセスノードの各々が、重複MACアドレスをもつ一対のクライアントノードを有する別の例を示している。しかしながら、この例では、アクセスノード2は、3つのクライアントノードを有し、これらのクライアントノードは全て、同じ重複MACアドレスを有している。従って、これらの3つのノード、即ちサブネット4及びサブネット5に対応するため、2つの付加的なサブネットが必要とされる。重複MACアドレスをもつ他のクライアントノードは、図3に示されるような、これらのサブネットの1つに割り当てられてもよい。
【0028】
図4は、重複MACアドレスをもつクライアントノードがネットワーク上でどのように発生するのかに関するさらに別の例を示している。この例では、アクセスノードのうち2つ以上が、同じ重複MACアドレスをもつ一対のクライアントノードを有している。とりわけ、アクセスノード1とアクセスノード2は両方とも、MACアドレス=Aの一対のクライアントノードを有している。これらのアクセスノードの各々に割り当てられたサブネットは、MACアドレス=Aをもつ1つのクライアントノードに対応することができる。同様に、各々の重複アドレスサブネットは、MACアドレス=Aをもつ、せいぜい1つのクライアントノードに対応することができる。従って、多数の重複アドレスサブネット(例えば、サブネット4とサブネット5)は、これらの多数のクライアントノードに対応するように、使用されるべきである。
【0029】
異なるサブネット上のトラフィックをイーサネットドメイン内でブロードキャストすることを可能にするため、異なるS−VID又は他のVLAN識別子が、各サブネットに割り当てられてもよい。BRAS及びアクセスノードは、異なるサブネットからのプレフィックスをこれらのVLANタグと関連させるようにプログラムされてもよく、その結果、特定のサブネットにアドレス指定されたトラフィックは、イーサネットネットワーク上で転送するため正確にタグ付けされる。
【0030】
図1乃至図4の各々において、通信ネットワークは、ダイナミックホストコンフィグレーションプロトコル(DHCP)サーバ20を含む。DHCPサーバは、通信ネットワーク上でインターネットプロトコルアドレスを割り当てるのに通常使用される。本発明の実施形態によれば、DHCPサーバは、所定のサブネット上で関連した設備IDとともにアドレスリースを現在もつMACアドレスを追跡するテーブルを維持する。新しいリースが要求されると、DHCPサーバは、IPアドレスの要求と関連したMACアドレスが、設備(例えば、DSLループ)と現在関連したIPサブネットにおける重複であるか否かを、IPアドレス割り当てプロセスの一部として検査する。DHCPサーバが、アクセス設備に対して現在のサブネット上で重複MACアドレスを検出する場合には、DHCPサーバは、当該サブネットからクライアント装置にMACアドレスを割り当てないが、むしろ、当該設備と関連した現在のサブネットを変える効果を有する異なるサブネットプールから重複MACアドレスをもつクライアントノードにIPアドレスを割り当てる。これは、アクセスノードが、個々のクライアントを識別するアクセス設備情報を、DHCPアドレスの要求に加えることが普通のやり方であるという事実によって可能とされ、その結果、(2つ以上の設備で同時に現れる)真正の重複を、クライアントとDHCPサーバとの間の状態機械の同期の欠如と区別することができる。
【0031】
重複MACアドレスの検査の実行がDHCPサーバにおいて好都合に実施されるかもしれないが、本発明は、DHCPサーバにおいてこの処理を実行する実施形態に限定されない。例えば、アクセスノードは、S−VIDの範囲を備えてもよく、クライアント装置は、DHCPサーバからIPアドレスを得る前に、サブネット(S−VID)に割り当てられてもよい。この実施形態では、アクセスノードは、重複MACアドレスに対して検査し、必要に応じて同じMACアドレスをもつ2つのクライアント装置が同じサブネットに割り当てられないように、クライアント装置を異なるサブネットに割り当ててもよい。或いは、所要の機能を同様に実施することができる、多数の他の(例えば、RADIUSベースの)集中型アドレス管理システムが存在する。
【0032】
一実施形態では、DHCPサーバは、両方のロケーション及びMACアドレスがデフォルト・サブネットワーク上に既に存在するか否かを基にして、所定の要求に対してサブネットの割り当てを優先的に実施する。DHCPサーバの使用は好都合である。何故ならば、DHCPサーバが中央設備であり、従って、多数のアクセスノードに跨るサブネットを調整することができるからである。この実施形態では、DHCPサーバは、IPアドレスが割り当てられる各アクセス設備と関連したデフォルト・サブネットを有する。これにより、DHCPの要求と関連したMACアドレスがアクセスノード内で一意であるとき、DHCPサーバは、イベントの通常のコースの際アクセスノード又はクライアントポートに割り当てられたサブネットの外へIPアドレスを割り当てることができる。DHCPサーバはまた、所定のサブネットに割り当てられる特定のMACアドレスの2つ以上のインスタンスを防止するため、重複MACアドレスに対して他のサブネットの外へIPアドレスを割り当てる。
【0033】
一実施形態では、アクセスノードは、MACアドレスのトラックを維持せず、又はアタッチされた2つ以上のクライアントノードが重複MACアドレスを有することを認識しない。アクセスノードは、DHCP遅延エージェントを実行し、その結果、クライアントとサーバとの間を流れると、DHCPトランザクションを調べたり/修正したりする機会を有する。アクセスノードが、提示されたIPアドレスを受信するとき、アクセスノードは、正確なVLANのタグ付け(又はIEEE802.1ah I−SIDタグ付け)を推論し、DHCPサーバによって提示されたサブネットのプレフィックスに基づき、加入者のクライアントノードに対して使用する。
【0034】
図5は、DHCPサーバが通信ネットワーク内で重複MACアドレスに対応することができるように使用されてもよい処理の例を示している。とりわけ、図5に示される処理では、クライアントノードがアクセスノードに接続するとき、DHCPの要求をDHCPサーバに送り、ネットワーク(100)上で使用されるIPアドレスの割り当てを要求する。好ましい実施形態では、アクセスノードは、DHCPの遅延機能を実行するように要求され、アクセスノードは、DHCPの要求を受信し、DHCPの遅延エージェント情報(オプション82)をDHCPパケット(102)に挿入して、DHCPサーバに、DHCPクライアントが典型的にはポートID又はDSLループ識別子に接続される設備についての情報を提供する。DHCPオプション82がアクセスノードで可能なとき、DHCPサーバへの途中でスイッチを通過するので、アクセスノードは、この情報をDHCPパケットに挿入する。
【0035】
DHCPサーバがDHCPの要求を受信するとき、DHCPサーバは、設備と関連した現在のサブネットを決定し、当該サブネット(104)に対して既に存在しているリースの組において重複MACアドレスを捜すため検索を実行する。とりわけ、DHCPサーバは、クライアントノードのMACアドレスがアクセスノード(106)に割り当てられたサブネット内で一意であるか否かを見定める。MACアドレスが一意である場合には、DHCPサーバは、サブネットに対して未使用のアドレスのプールから装置をIPアドレスリースに割り当て、それに応じてそのテーブル(108)を更新する。MACアドレスが一意でない場合には、DHCPサーバは、MACアドレスが一意である別のサブネットに設備を割り当て、当該サブネットに対して未使用のアドレスのプールからクライアントノードへのIPアドレスリースを割り付ける。
【0036】
DHCPサーバは、各アクセスノード上にある全設備と関連したデフォルト・サブネットを有しており、その結果、ネットワークにつながるクライアントノードが重複MACアドレスを有しないとき、DHCPサーバは一般に、アクセスノードに対してサブネットの外へIPアドレスを割り当てる。DHCPサーバの例が図7に示されている。図7に示されるように、DHCPサーバは、ネットワーク上でIPアドレスを割り当てるように設定されるDHCP処理70の1つ又はそれ以上のインスタンスを含む。DHCPサーバ20は、アクセスノードと割り当てられたサブネットとの関連付けを含むテーブル72を備える。DHCPサーバ20はDHCPの要求を受信すると、関連したサブネットをテーブル72から決定するため、その要求においてアクセスノードが提供するオプション82の情報を読み取る。
【0037】
図7に示されるように、DHCPサーバはまた、1つ以上のテーブル74を有しており、DHCPサーバが各アクセスノード及びサブネットと関連したMACアドレスを記憶するのにテーブル74を使用することができる。テーブル74は、各サブネット、各アクセスノードに対して単一のテーブルとして実行されてもよく、或いは、所定のテーブルが2つ以上のサブネット又はアクセスノードに及ぶように実行されてもよい。DHCPサーバはまた、特定のアクセスノードに対して別のテーブルマッピングIPプレフィックスを、必要に応じて好みの順序で備えてもよく、その結果、DHCPサーバは、供されたアクセスノードに対して的確なサブネットの外へIPアドレスを割り付けることができる。MACテーブルにより、DHCPサーバは、どのMACアドレスがどのサブネットにあるかを追跡することができる。サブネット割り付けの方針は、本来、重複が検出される前に、設備IDに基づくものでもよく、保持する設備ID/MACバインドは、実際に真正の重複MACアドレスがあり、DHCPサーバが同じアクセスノードからの重複DHCP要求を見るだけではないことを保証するのを支援する。保持する設備ID/MACバインドにより、同じ設備からの重複DHCP要求を識別しフィルタ処理することができる。この実施形態では、DHCPサーバは、オプション82の情報を使用してサブネットを決定し、次いで、ルックアップを実施して、要求している装置のMACアドレスがサブネットからIPアドレスを既に割り当てられた任意の他のMACアドレスの重複であるか否かを決定する。サブネット毎をベースにしたルックアップの実施により、サブネットは、多数のアクセスノードに跨ることができる。
【0038】
DHCPサーバはアクセスノードから要求を受信すると、テーブル74を使用して、関連したMACアドレスが設備と関連した現在のサブネットに対して一意であるか否かを決定する。MACアドレスが一意である場合には、DHCPサーバは、設備に対して現在のサブネットからアドレスを割り付け、IPアドレスをクライアントノードに送り返す。MACアドレスが一意でない場合には、DHCPサーバは、MACアドレスが一意であるサブネットを見つけ、MACアドレスが一意である異なるサブネットからアドレスを割り付ける。利用可能なサブネットがない場合には、サービスの使用不能を通信する手段が使用される。これを、アクセスノードにポートをブロックするよう指示する予備アドレスとすることができる。例は、IPv4 127./8のルーティングに対応しないプレフィックスである。
【0039】
MACアドレスと関連したトラフィックを正しいサブネットにマッピングすることを可能にするため、アクセスノード及びゲートウェイBRASは両方とも、VLAN IDをもつテーブル関連付けIPプレフィックスで予めプログラムされている。IEEE802.ladを使用して実行されたイーサネットネットワークでは、VLAN IDは、S−VIDを使用して実行されてもよい。イーサネットネットワークがIEEE802.1ahを使用して実行される場合には、他のVLAN IDは、I−SIDのように同様に使用されてもよい。かくして、特定のVLAN IDは、BRASとアクセスノードとの間でトラフィックを運ぶのに使用されているイーサネットネットワークの特定の実行に依存してもよい。
【0040】
イーサネットネットワークが、IEEE802.ladを使用して実行されるものと仮定すると、アクセスノードにおけるDHCP遅延機能は、DHCPの応答からプレフィックスを読み取り、これを使用して、VLAN ID/プレフィックステーブルからS−VIDを推論する。その際、このS−VIDは、クライアントポートと関連づけられ、その結果、クライアントから受信したトラフィックを、ネットワーク上で送信するため正確にタグ付けすることができる。
【0041】
アクセスノードで受信されたダウンストリームのトラフィックが、S−VID又はI−SIDでタグ付けされるとき、アクセスノードは、当該S−VID/I−SIDと関連した任意のポート上でトラフィックをブロードキャストし、或いはMACルックアップを実施して、ポートを出力してトラフィックを正確なクライアントノードに転送するのに使用することを決定することができる。各クライアント装置が、サブネット内で一意のMACによって表されるので、各サブネットを異なるVLAN ID(例えば、S−VID)とタグ付けすることにより、アクセスノードは、同じMACアドレスをもつ2つ以上のクライアントノードが同じアクセスノードに接続された場合でさえも、MACルックアップを実施し、正確な出力ポートを明確に決定することができる。
【0042】
アクセスノードが、設備と関連したS−VID又はI−SIDにおける関与を登録しなかったり、アプリオリに予め用意された接続性を有しない場合には、アクセスノードは、ジェネリックアトリビュートレジストレーションプロトコル(GARP)又はマルチプルレジストレーションプロトコル(MRP)のようなレジストレーション技術を使用して、アクセスノードをサブネットに加えなければならないかもしれない。MRPは、IEEE802.1ak−2007に明記されている。S−VIDにおける関与を登録する他の方法が、同様に実行されてもよい。
【0043】
所定のオプション82で識別された設備(例えば、顧客が面するポート)と関連したリースの全てが失効するとき、引き続いて起こるIPアドレスの割り当ては、その設備と関連したデフォルト・サブネットに戻るかもしれない。これにより、もはや重複MACアドレスの問題がないオプション82の設備に割り当てられたデフォルト・サブネットにMACアドレスを戻し集めることによって、サブネットの断片化を減少させることができる。クライアントによって配置される設備が次第に変わるかもしれないので、目標は、修正した重複を確定することではない。
【0044】
重複MACが現れ、初期の登録によって開始されたデフォルト・サブネット上にリースを既に有する設備上にリースを要求する場合には、DHCPサーバは、割り当てるサブネットの決定時にその設備と関連し、割り当てられたサブネット内で一意であることを要するMACアドレスの組を考慮する必要がある。さらに、DHCPサーバは、現在のリースホルダを再適用させるために、既存のリースに対してDHCP−FORCE−RENEWを発行し、その結果、新たなレジストリ・トランザクションが受信される時点で、設備と関連した現在のサブネットを、設備と関連したMACアドレスの組が一意となるように再選択することができる。
【0045】
重複MACをもつ設備と非デフォルト・サブネットとの恒久的な結合を回避するのが望ましいが、DHCP−FORCE−RENEWの使用は、リースホルダに対してサービスの崩壊を意味する。結合を「粘着質」にし、プログラム可能な間に、設備を非デフォルト・サブネットと関連づけ、デフォルト・サブネット上でMACをもつ重複を検出する毎にリセットし、その後、関連付けをエージアウトすることによって、この影響を最小にすることができる。
【0046】
上述の機能は、コンピュータの読み取り可能なメモリ内に格納され、コンピュータプラットフォーム上で1又はそれ以上のプロセッサで動作されるプログラム指令の組として実行されてもよい。しかしながら、ここに記載された全ての論理回路が、別個の構成要素、アプリケーションスぺシフィックインテグレーティドサーキット(ASIC)のような集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)のようなプログラム可能な論理装置と関連して使用されるプログラム可能な論理回路又はマイクロプロセッサ、状態機械、又はこれらの任意の組み合わせを含む任意の他の装置を使用して具体化できることは、熟練者には明らかである。プログラム可能な論理回路は、読み取り専用メモリチップ、コンピュータメモリ、ディスク、又は他の記憶媒体のような有形の媒体内に一次的に又は恒久的に据え付けることができる。このような実施形態の全てが、本発明の範囲内に包含されることを意図している。
【0047】
図示され、明細書に記載された実施形態の種々の変形及び修正を本発明の精神及び範囲の範囲内において行ってもよいことを理解すべきである。従って、上述の説明に含まれ、添付図面に示される全ての事項は、限定的な意味ではなく例示的な意味において解釈されることが意図されている。本発明は、特許請求の範囲及びその等価物に規定されたもののみに限定される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワーク上で重複MACアドレスをもつクライアントノードに対応する方法であって、
IPアドレスに対して、MACアドレスと関連する要求を受信するステップと、
前記MACアドレスがサブネット内で一意であることを保証することに基づいて、前記MACアドレスにサブネット割り当てを実施するステップと、
を備える方法。
【請求項2】
前記サブネットが、前記通信ネットワーク上で仮想化されたLANセグメントに一意にマッピングされる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記MACアドレスが、サブネットに既に割り当てられた別のMACアドレスの重複である場合に、サブネットに割り当てられた全てのMACアドレスが前記通信ネットワーク上で各サブネット内で一意であることを保証するため、前記MACアドレスを前記サブネットに割り当てをしない、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記サブネットがIPサブネットである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
サブネットの割り当てを実施する前記ステップがさらに、前記サブネットプレフィックスから前記MACアドレスにIPアドレスを割り当てるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
IPアドレスを割り当てる前記ステップが、集中型サーバによって実施される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記集中型サーバがDHCPサーバである、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記MACアドレスが、アクセスノードと関連した設備を介して接続されたクライアントノードと関連している、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記設備が、前記アクセスノード上の物理的又は仮想ポートを介して前記アクセスノードに接続する、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
特定の設備と関連した全てのMACアドレスが、同じサブネットプレフィックスからIPアドレスを割り付けされる、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
特定の設備からのMACアドレスがIPアドレスのリースを要求し、当該設備に対して現在のサブネットとは異なる新たなサブネットに割り当てられることが必要であると決定される場合に、当該設備からの将来の要求を前記新たな異なるサブネットに割り当てさせるため、当該設備上で他のMACアドレスと関連した前記現在のサブネットから以前のIPアドレスのリースを全て無効にするステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記アクセスノードが多数の設備をサポートし、前記アクセスノードによってサポートされる各設備からのMACアドレスが、デフォルト・サブネットに優先的に割り当てられるように、各設備が、前記同じデフォルト・サブネットを共有する、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記アクセスノード上で異なる設備からの重複MACアドレスが、異なるサブネットに割り当てられるが、前記同じ設備からの重複MACアドレスが、異なるサブネットに割り当てられない、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記通信ネットワークがイーサネットネットワークである、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
設備上でクライアントノードの群に接続され、前記クライアントノードからのトラフィックをブロードバンドゲートウェイに集めるように構成された複数のアクセスノードと、
IPアドレスを前記ネットワーク上で割り付けるように構成され、設備により指示された基本設定によって順序づけられたサブネットのリストからIPアドレスを割り付けるDHCPサーバと、を含み、
前記DHCPサーバが、前記サブネットの各々と関連したMACアドレスのテーブルを維持し、前記DHCPサーバが、前記設備に現在割り当てられた前記サブネットにおいて重複MACアドレスからIPアドレスに対する要求を検出する場合に、前記DHCPサーバが、選択された異なるサブネットのプレフィックスから前記重複MACアドレスをもつ前記クライアントノードの少なくとも1つにIPアドレスを割り当て、前記設備と関連した前記サブネットを前記選択された異なるサブネットに変更する通信ネットワーク。
【請求項16】
他のMACアドレスが前記同じ設備上でリースを有する場合に、前記新たなサブネット上に新たなリースを得るため、DHCP FORCE RENEWを発行してこれらのノードを束縛する、請求項15に記載の通信ネットワーク。
【請求項17】
前記設備と関連したサブネットが前記新たなサブネットに変更され、設備上の全てのリースが失効した場合に、前記DHCPサーバは、当該設備に対する前記サブネットを前記デフォルト・サブネットにリセットするように、サービスプロバイダによって設定されることができる、請求項15に記載の通信ネットワーク。
【請求項18】
前記アクセスノードが、イーサネットノードであり、前記イーサネットノードが、前記イーサネットレイヤにおいて前記サブネットを仮想化するため、異なるイーサネットVLAN識別子を異なるサブネットのトラフィックに割り当てる、請求項15に記載の通信ネットワーク。
【請求項19】
各イーサネットノードが、IPサブネットプレフィックスをVLAN識別子にマッピングするテーブルを維持して、前記DHCPサーバによって提示される前記サブネットプレフィックスに基づき、前記正確なVLANタグ付けを推論して前記加入者クライアントノードに対して使用する、請求項18に記載の通信ネットワーク。
【請求項20】
コンピュータで読み取り可能な媒体内に記憶されたコンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムが、1又は複数のプロセッサにロードされるとき、前記1又は複数のプロセッサが通信ネットワーク上でIPアドレスを割り当てる方法を実施するのを可能にするデータ及びインストラクションを有し、
前記方法が、IPアドレス割り当てに対して、前記DHCP要求と関連したオプション82設備を識別するオプション82情報を有するDHCP要求を受信するステップと、
前記オプション82設備と関連した現在のサブネットを決定するために前記要求からの前記オプション82情報を使用するステップと、
前記DHCP要求と関連したMACアドレスが、前記現在のサブネットと関連した別のMACアドレスの重複であるか否かを決定するステップと、
前記DHCP要求と関連した前記MACアドレスが、デフォルト・サブネットと関連した別のMACアドレスの重複ではない場合に、IPアドレスを前記デフォルト・サブネットのプレフィックスから割り当てるステップと、
前記DHCP要求と関連した前記MACアドレスが、前記設備に対して前記現在のサブネットと関連した別のMACアドレスの重複である場合に、前記現在のサブネットプレフィックス以外の別のサブネットのプレフィックスからIPアドレスを割り当てるステップと、
を含む、コンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2012−525018(P2012−525018A)
【公表日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−506301(P2012−506301)
【出願日】平成22年4月21日(2010.4.21)
【国際出願番号】PCT/CA2010/000610
【国際公開番号】WO2010/121377
【国際公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
【出願人】(390023157)ノーテル・ネットワークス・リミテッド (153)
【Fターム(参考)】