鉄道車両における電気連結器の保護装置
【課題】電気連結器を外部空間にさらすことなく、それらの連結を可能とする。
【解決手段】機械的連結器1A,1Bの連結後、第1の特高分併箱3Aが、エアシリンダ17の駆動によって第2の特高分併箱3Bと連結する方向に移動し、絶縁シール材5のリップ先端部が第1の特高分併箱3Aの前面に弾性接触する。シャッター部材4A,4Bが、エアシリンダ11A,11Bの駆動によって閉位置から開位置へ回転し、開口部3Aa,3Baを開放する。特高分併箱3A,3Bおよび絶縁シール材5にて覆われ密閉された状態で、ロッドレスシリンダ18A,18Bの駆動によって特高コネクタ2A,2Bが互いに接近するように移動して、電気的に連結する。
【解決手段】機械的連結器1A,1Bの連結後、第1の特高分併箱3Aが、エアシリンダ17の駆動によって第2の特高分併箱3Bと連結する方向に移動し、絶縁シール材5のリップ先端部が第1の特高分併箱3Aの前面に弾性接触する。シャッター部材4A,4Bが、エアシリンダ11A,11Bの駆動によって閉位置から開位置へ回転し、開口部3Aa,3Baを開放する。特高分併箱3A,3Bおよび絶縁シール材5にて覆われ密閉された状態で、ロッドレスシリンダ18A,18Bの駆動によって特高コネクタ2A,2Bが互いに接近するように移動して、電気的に連結する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道車両における電気連結器の保護装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、鉄道においては、複数の鉄道車両を連結して編成が構成されるが、この1つの編成内では一括した給電を行っている。そして、ダイヤの運行や車両配備の事情などにより、編成を複数併結して走行することがあるが、編成を複数併結して走行する場合でも、編成毎にその一編成で一括した給電が行われる。
【0003】
そこで、そのような編成を複数併結して走行する際に、各編成の先頭車両に、電力ケーブルを接続するための車両用ケーブル接続装置を予め設け、これらの車両用ケーブル装置同士を接続して一つの編成の電力ケーブルと他の編成の電力ケーブルとを接続することにより、前記一つの編成より前記他の編成に電力を供給することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特許第3475098号公報(段落0023〜0027及び図5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術では、通常時にはコネクタ部をカバーにて保護しているが、連結時にはカバーが開放された状態で接続を行うので、接続直前にはコネクタ部がカバーにて保護されていない状態になる。つまり、連結時に、コネクタ部付近に異物があると、その異物を通じて放電してしまうので、安全上改善の余地がある。
【0005】
そこで、本発明は、電気連結器を、外部空間にさらすことなく、連結することもできる鉄道車両における電気連結器の保護装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、先頭車両それぞれの先頭部に設けられ相互に連結される第1及び第2の機械連結器と、前記先頭車両間での高圧給電のために前記先頭車両それぞれの先頭部に設けられ前記機械連結器の連結の際に相互に連結される第1及び第2の電気連結器とを備える鉄道車両における電気連結器の保護装置であって、前記第1及び第2の電気連結器の周囲を覆い前面に連結用の開口部を有する第1及び第2の箱体と、前記各箱体の前面を開閉可能に覆い、前記開口部を閉塞する閉位置と前記各箱体内に収納され前記開口部を開放する開位置とを択一的にとる第1及び第2のシャッター部材と、前記第1及び第2の箱体のうちの一方の箱体の前記開口部の周囲に取り付けられる絶縁シール材と、前記各シャッター部材を、前記閉位置と開位置との間で移動させる第1及び第2のアクチュエータと、前記各箱体に設けられ前記各箱体に対し各電気連結器を移動させて前記両電気連結器を相互に連結させる第3及び第4のアクチュエータとを備えることを特徴とする。ここで、第1〜第4のアクチュエータは、作業者が、ボタン操作などによる手動で駆動するようにしてもよいし、マイクロコンピュータを用いて一定の順序で自動的に駆動するようにしてもよい。
【0007】
このようにすれば、機械連結器の連結後、まず、両箱体の間が絶縁シール材で埋められた状態で、第1及び第2のアクチュエータによってシャッター部材が前記開口部を開放する開位置に移動させられ、その後、第3及び第4のアクチュエータによって前記電気連結器を相互に連結させるので、前記両電気連結器の周囲の密閉性を確保した状態で、電気連結器相互の連結が行われる。
【0008】
また、電気連結器の周囲は箱体で覆われ、箱体の開口部はシャッター部材にて閉塞されているので、箱体内つまり電気連結器の周囲にゴミなどが侵入するのが回避される。
【0009】
請求項2に記載のように、前記両箱体のうち他方の箱体を連結方向に進退させる第5のアクチュエータと、前記他方の箱体を前記連結方向に移動可能に支持する支持手段とを有する構成とすることもできる。
【0010】
このようにすれば、第5のアクチュエータによって他方の箱体を前記一方の箱体に対し接近させるので、絶縁シール材でシールする箱体間の間隔が短くなり、シール性が高まる。また、前記他方の箱体が支持手段によって支持されつつ進退されるので、箱体の進退が確実となる。
【0011】
請求項3に記載のように、前記各シャッター部材が回転可能に支持され、前記各電気連結器は、前記各箱体内に移動可能に支持される第1及び第2の可動台上に支持され、前記各可動台と前記各シャッター部材との間に前記第1及び第2のアクチュエータがそれぞれ設けられている構成とすることもできる。
【0012】
このようにすれば、シャッター部材の開閉を簡単な構造で行うことができる。
【0013】
請求項4に記載のように、前記各箱体内の上部に、前記各シャッター部材が開位置にあるときに前記各シャッター部材が収納される空間部が設けられている構成とすることもできる。
【0014】
このようにすれば、シャッター部材が開位置とされるときに、スペース的に余裕がある各箱体内の上部の空間部に収納される。
【0015】
請求項5に記載のように、前記各開口部は、ラッパ形状の第1及び第2の筒状部材にて形成されている構成とすることもできる。
【0016】
このようにすれば、前記開口部は、ラッパ形状の筒状部材にて形成されているので、奥まった位置に電気連結器が収納され、ゴミなどの侵入を回避して保護する上で有利となる。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、機械連結器の連結後、まず、両箱体の間が絶縁シール材で埋められた状態で、第1及び第2のアクチュエータによってシャッター部材が前記開口部を開放する開位置に移動させられ、その後、第3及び第4のアクチュエータによって前記電気連結器を相互に連結させるようにしているので、前記両電気連結器の周囲の密閉性を確保した状態で、電気連結器相互の連結を行うことができ、安全上有利である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。
【0019】
図1は本発明に係る鉄道車両における電気連結器の保護装置の一実施の形態を示す説明図で、連結器が連結された状態を示す。図2〜図5はそれぞれ第1の電気連結器である第1の特高コネクタ周辺の断面側面図、断面平面図、正面図及び断面正面図、図6〜図9はそれぞれ第2の電気連結器である第2の特高コネクタ周辺の断面側面図、断面平面図、正面図及び断面正面図である。
【0020】
図1〜図9に示すように、相互に連結される先頭車両(図示せず)それぞれの先頭部に第1及び第2の機械連結器1A,1Bが設けられ、その第1及び第2の機械転結器1A,1Bの上側に、前記先頭車両間での高圧給電のために機械連結器1A,1Bの連結の際に相互に連結される第1及び第2の電気連結器である第1及び第2の特高コネクタ2A,2Bが設けられている。なお、第1及び第2の特高コネクタ2A,2Bの後端部(非連結側端部)には高圧(例えば25000V)ケーブルC1,C2が接続されている。
【0021】
第1及び第2の特高コネクタ2A,2Bの周囲は、第1及び第2の箱体である特高分併箱3A,3Bにて覆われている。各特高分併箱3A,3Bの前面部分には、連結用の開口部3Aa,3Baを有する構成とされている。なお、特高分併箱3A,3Bは、前面部分を含む下側箱部3AA,3BAに対し、上側箱部3AB,3BBが上側から嵌め込まれ結合されて構成される。
【0022】
各特高分併箱3A,3Bの前面(開口部3Aa,3Ba)は、第1及び第2のシャッター部材4A,4Bにて開閉可能に覆われている。各シャッター部材4A,4Bは、開口部3Aa,3Baを閉塞する閉位置と、各特高分併箱3A,3B内に収納され前記開口部を開放する開位置とを択一的にとる構成とされている。
【0023】
第2の特高分併箱3Bの前面であって開口部3Baの周囲全体に亘って環状の絶縁シール材5が取り付けられている。よって、第1及び第2の特高分併箱3A,3Bが接近した状態では、絶縁シール材5の先端リップ部が弾性的に撓んで、特高分併箱3Aの前面であって開口部3Aaの周囲に弾性接触して、特高分併箱3A,3B間を絶縁シールする構成とされている。この状態では、両特高コネクタ2A,2Bの周囲は密閉状態となり、電気的に絶縁シールされ、ゴミなどの侵入も回避される。
【0024】
開口部3Aa,3Baは、内方になるほど径が小さくなるラッパ形状の筒状部材6A,6Bにて形成されている。第1の特高分併箱3Aの前面であって開口部3Aaの周囲には、連結時の位置決めのために、3つの係合ピン7A,7B,7Cが設けられている。そして、第2の特高分併箱3Bには係合ピン7A〜7Cに対応して係合孔部8A,8B,8Cがそれぞれ設けられている。
【0025】
シャッター部材4A,4Bは、開口部3Aa,3Baを開閉可能に覆う中空蓋状のシャッター部4Aa,4Baと、このシャッター部4Aa,4Baの両側部に先端部が連接される1対のアーム部4Ab,4Bbとを有する。
【0026】
また、特高分併箱3A,3B内の上部に、シャッター部材4A,4Bのシャッター部4Aa,4Baが開位置にあるときに収納される空間部S1,S2が設けられている(図2,図6参照)。よって、開位置では、シャッター部4Aa,4Baが、デッドスペースである特高分併箱3A,3Bの上部空間部S1,S2内に収納される。
【0027】
シャッター部材4A,4Bのアーム部4Ab,4Bbの基端部は、特高分併箱3A,3Bの内側に回転可能に支持される。具体的には、特高分併箱3A,3Bの下側箱部3AA,3BAの左右側部において上方に突出する支持ブラケット部3Ab,3Bbに回転可能に支持されている(支持ブラケット3Abについては図13参照)。
【0028】
そして、特高分併箱3A,3Bの底面部とシャッター部材4A,4Bのアーム部4Ab,4Bbとの間に、シャッター部材4A,4Bを開閉動作させる第1及び第2のアクチュエータであるエアシリンダ11A,11Bが設けられている。このエアシリンダ11A,11Bは、ピストンロッド11Aa,11Baの先端に連結部材12A,12Bを有し、その連結部材12A,12Bが、アーム部4Ab,4Bbの基端部付近に固定された被連結部4Ac,4Bcに回転可能に連結されている。機械連結器1A,1Bの連結後、両特高分併箱3A,3Bの間が絶縁シール材5で埋められた状態でシャッター部材4A,4Bが開口部3Aa,3Baを開放させる。この開口部3Aa,3Baが開放された状態でも、両特高分併箱3A,3Bの間が絶縁シール材5で埋められているので、両特高分併箱3A,3Bの内部空間は外部空間とは遮断されている。
【0029】
第1の特高分併箱3Aは、第2の特高分併箱3Bと連結する方向において移動可能に支持手段である複数のフリーベアリング13(例えば株式会社エイテック製)にて支持されるともに、底面に、基台14上の係止部材15に移動可能に係合する係合部材16が設けられている。第1の特高分併箱3Aは、第2の特高分併箱3Bと連結する方向に第5のアクチュエータであるエアシリンダ17によって進退される構成となっている。ここで、フリーベアリング13を用いるのは、連結時においてX,Y及びZ方向における位置のズレを吸収できるように、それらの方向に変位可能に支持するためである。
【0030】
特高コネクタ2A,2Bは、特高分併箱3A,3B内に移動可能に支持される、エア駆動方式の第1及び第2のロッドレスシリンダ18A,18B(第3及び第4のアクチュエータ、例えば太陽鉄工株式会社製)の可動部18Aa,18Ba(可動台)上に支持され、特高分併箱3A,3B内において特高コネクタ2A,2Bが特高分併箱3A,3Bに対し移動するようになっている。そして、シャッター部材4A,4Bの開放動作後に、ロッドレスシリンダ18A,18Bによって特高コネクタ2A,2Bが相互に接近するように移動せしめられ、連結される。
【0031】
続いて、上記装置の動作について説明する。
【0032】
(機械連結器連結)
まず、先頭車両同士が接近することで、機械的連結器1A,1Bが、図10に示すように、相互に連結される。この状態では、特高分併箱3A,3Bの前面同士の間には隙間があり、第2の特高分併箱3B側の絶縁シール材5の先端リップ部は第1の特高分併箱3Aの前面に弾性接触していない。
【0033】
(特高分併箱連結)
機械的連結器1A,1Bの連結後、第1の特高分併箱3Aが、フリーベアリング13によってX,Y及びZ方向に変位可能に支持されつつ、エアシリンダ17の駆動によって第2の特高分併箱3Bと連結する方向に移動せしめられる。これにより、図11に示すように、絶縁シール材5のリップ先端部が第1の特高分併箱3Aの前面に弾性接触する状態になる。また、係合ピン7A〜7Cと係合孔部8A,8B,8Cとの係合関係で両分併箱3A,3Bの位置決めが行われる。
【0034】
(分併箱シャッター開)
それから、図12に示すように、シャッター部材4A,4Bが、エアシリンダ11A,11Bの駆動によって閉位置から開位置へ回転せしめられ、開口部3Aa,3Baが開放される。この状態では、両特高コネクタ2A,2Bの周囲は、両分併箱3A,3Bの間も含めて密閉状態となり、電気的に絶縁シールされ、ゴミなどの侵入も回避される。
【0035】
(特高コネクタ連結)
ロッドレスシリンダ18A,18Bの駆動によって可動部18Aa,18Baが移動する。これにより特高コネクタ2A,2Bが互いに接近するように移動して、図1に示すように、電気的に連結される。この連結動作は、特高分併箱3A,3Bおよび絶縁シール材5にて周囲が覆われ密閉された状態で行われることになる。
【0036】
前記実施の形態は、次のように変更することも可能である。
【0037】
(i)前記実施の形態では、機械連結器1A,1Bが連結された後、第1の特高分併箱3Aを移動させて、絶縁シール材5が第1の特高分併箱5の前面に弾性接触し、両特高分併箱3A,3Bの隙間を埋めるようにしているが、両特高分併箱とも移動させるようにしてもよいのはもちろん、機械連結器1A,1Bが連結された状態で、一方の特高分併箱に設けた絶縁シール材が他方の特高分併箱の前面に弾性接触するように構成することも可能である。
【0038】
(ii)前記実施の形態では、機械転結器1A,1Bの上側に特高コネクタ2A,2B(特高コネクタ)が設けられている高速鉄道車両(新幹線)に適用したものであるが、本発明はそれに限定されるものではなく、通常の車両(在来線)にも適用可能であり、また、特高コネクタを機械連結器の上側以外の位置に設けることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明に係る鉄道車両における電気連結器の保護装置の一実施の形態を示す説明図で、連結器が連結された状態を示す。
【図2】第1の電気連結器である第1の特高コネクタ周辺の断面側面図である。
【図3】同断面平面図である。
【図4】同正面図である。
【図5】同断面正面図である。
【図6】第2の電気連結器である第2の特高コネクタ周辺の断面側面図である。
【図7】同断面平面図である。
【図8】同正面図である。
【図9】同断面正面図である。
【図10】第1及び第2の特高分併箱が連結された状態を示す、図1と同様の説明図である。
【図11】第1及び第2の特高分併箱のシャッター部材が開放された状態を示す、図1と同様の説明図である。
【図12】第1及び第2の特高分併箱の特高コネクタが連結された状態を示す、図1と同様の説明図である。
【図13】第1の特高分併箱を構成する下側箱部の側面図である。
【符号の説明】
【0040】
1A,1B 機械連結器
2A,2B 特高コネクタ
3A,3B 特高分併箱(箱体)
3Aa,3Ba 開口部
4A,4B シャッター部材
5 絶縁シール材
11A,11B エアシリンダ(第1及び第2のアクチュエータ)
17 エアシリンダ(第5のアクチュエータ)
18A,18B ロッドレスシリンダ(第3及び第4のアクチュエータ)
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道車両における電気連結器の保護装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、鉄道においては、複数の鉄道車両を連結して編成が構成されるが、この1つの編成内では一括した給電を行っている。そして、ダイヤの運行や車両配備の事情などにより、編成を複数併結して走行することがあるが、編成を複数併結して走行する場合でも、編成毎にその一編成で一括した給電が行われる。
【0003】
そこで、そのような編成を複数併結して走行する際に、各編成の先頭車両に、電力ケーブルを接続するための車両用ケーブル接続装置を予め設け、これらの車両用ケーブル装置同士を接続して一つの編成の電力ケーブルと他の編成の電力ケーブルとを接続することにより、前記一つの編成より前記他の編成に電力を供給することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特許第3475098号公報(段落0023〜0027及び図5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術では、通常時にはコネクタ部をカバーにて保護しているが、連結時にはカバーが開放された状態で接続を行うので、接続直前にはコネクタ部がカバーにて保護されていない状態になる。つまり、連結時に、コネクタ部付近に異物があると、その異物を通じて放電してしまうので、安全上改善の余地がある。
【0005】
そこで、本発明は、電気連結器を、外部空間にさらすことなく、連結することもできる鉄道車両における電気連結器の保護装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、先頭車両それぞれの先頭部に設けられ相互に連結される第1及び第2の機械連結器と、前記先頭車両間での高圧給電のために前記先頭車両それぞれの先頭部に設けられ前記機械連結器の連結の際に相互に連結される第1及び第2の電気連結器とを備える鉄道車両における電気連結器の保護装置であって、前記第1及び第2の電気連結器の周囲を覆い前面に連結用の開口部を有する第1及び第2の箱体と、前記各箱体の前面を開閉可能に覆い、前記開口部を閉塞する閉位置と前記各箱体内に収納され前記開口部を開放する開位置とを択一的にとる第1及び第2のシャッター部材と、前記第1及び第2の箱体のうちの一方の箱体の前記開口部の周囲に取り付けられる絶縁シール材と、前記各シャッター部材を、前記閉位置と開位置との間で移動させる第1及び第2のアクチュエータと、前記各箱体に設けられ前記各箱体に対し各電気連結器を移動させて前記両電気連結器を相互に連結させる第3及び第4のアクチュエータとを備えることを特徴とする。ここで、第1〜第4のアクチュエータは、作業者が、ボタン操作などによる手動で駆動するようにしてもよいし、マイクロコンピュータを用いて一定の順序で自動的に駆動するようにしてもよい。
【0007】
このようにすれば、機械連結器の連結後、まず、両箱体の間が絶縁シール材で埋められた状態で、第1及び第2のアクチュエータによってシャッター部材が前記開口部を開放する開位置に移動させられ、その後、第3及び第4のアクチュエータによって前記電気連結器を相互に連結させるので、前記両電気連結器の周囲の密閉性を確保した状態で、電気連結器相互の連結が行われる。
【0008】
また、電気連結器の周囲は箱体で覆われ、箱体の開口部はシャッター部材にて閉塞されているので、箱体内つまり電気連結器の周囲にゴミなどが侵入するのが回避される。
【0009】
請求項2に記載のように、前記両箱体のうち他方の箱体を連結方向に進退させる第5のアクチュエータと、前記他方の箱体を前記連結方向に移動可能に支持する支持手段とを有する構成とすることもできる。
【0010】
このようにすれば、第5のアクチュエータによって他方の箱体を前記一方の箱体に対し接近させるので、絶縁シール材でシールする箱体間の間隔が短くなり、シール性が高まる。また、前記他方の箱体が支持手段によって支持されつつ進退されるので、箱体の進退が確実となる。
【0011】
請求項3に記載のように、前記各シャッター部材が回転可能に支持され、前記各電気連結器は、前記各箱体内に移動可能に支持される第1及び第2の可動台上に支持され、前記各可動台と前記各シャッター部材との間に前記第1及び第2のアクチュエータがそれぞれ設けられている構成とすることもできる。
【0012】
このようにすれば、シャッター部材の開閉を簡単な構造で行うことができる。
【0013】
請求項4に記載のように、前記各箱体内の上部に、前記各シャッター部材が開位置にあるときに前記各シャッター部材が収納される空間部が設けられている構成とすることもできる。
【0014】
このようにすれば、シャッター部材が開位置とされるときに、スペース的に余裕がある各箱体内の上部の空間部に収納される。
【0015】
請求項5に記載のように、前記各開口部は、ラッパ形状の第1及び第2の筒状部材にて形成されている構成とすることもできる。
【0016】
このようにすれば、前記開口部は、ラッパ形状の筒状部材にて形成されているので、奥まった位置に電気連結器が収納され、ゴミなどの侵入を回避して保護する上で有利となる。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、機械連結器の連結後、まず、両箱体の間が絶縁シール材で埋められた状態で、第1及び第2のアクチュエータによってシャッター部材が前記開口部を開放する開位置に移動させられ、その後、第3及び第4のアクチュエータによって前記電気連結器を相互に連結させるようにしているので、前記両電気連結器の周囲の密閉性を確保した状態で、電気連結器相互の連結を行うことができ、安全上有利である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。
【0019】
図1は本発明に係る鉄道車両における電気連結器の保護装置の一実施の形態を示す説明図で、連結器が連結された状態を示す。図2〜図5はそれぞれ第1の電気連結器である第1の特高コネクタ周辺の断面側面図、断面平面図、正面図及び断面正面図、図6〜図9はそれぞれ第2の電気連結器である第2の特高コネクタ周辺の断面側面図、断面平面図、正面図及び断面正面図である。
【0020】
図1〜図9に示すように、相互に連結される先頭車両(図示せず)それぞれの先頭部に第1及び第2の機械連結器1A,1Bが設けられ、その第1及び第2の機械転結器1A,1Bの上側に、前記先頭車両間での高圧給電のために機械連結器1A,1Bの連結の際に相互に連結される第1及び第2の電気連結器である第1及び第2の特高コネクタ2A,2Bが設けられている。なお、第1及び第2の特高コネクタ2A,2Bの後端部(非連結側端部)には高圧(例えば25000V)ケーブルC1,C2が接続されている。
【0021】
第1及び第2の特高コネクタ2A,2Bの周囲は、第1及び第2の箱体である特高分併箱3A,3Bにて覆われている。各特高分併箱3A,3Bの前面部分には、連結用の開口部3Aa,3Baを有する構成とされている。なお、特高分併箱3A,3Bは、前面部分を含む下側箱部3AA,3BAに対し、上側箱部3AB,3BBが上側から嵌め込まれ結合されて構成される。
【0022】
各特高分併箱3A,3Bの前面(開口部3Aa,3Ba)は、第1及び第2のシャッター部材4A,4Bにて開閉可能に覆われている。各シャッター部材4A,4Bは、開口部3Aa,3Baを閉塞する閉位置と、各特高分併箱3A,3B内に収納され前記開口部を開放する開位置とを択一的にとる構成とされている。
【0023】
第2の特高分併箱3Bの前面であって開口部3Baの周囲全体に亘って環状の絶縁シール材5が取り付けられている。よって、第1及び第2の特高分併箱3A,3Bが接近した状態では、絶縁シール材5の先端リップ部が弾性的に撓んで、特高分併箱3Aの前面であって開口部3Aaの周囲に弾性接触して、特高分併箱3A,3B間を絶縁シールする構成とされている。この状態では、両特高コネクタ2A,2Bの周囲は密閉状態となり、電気的に絶縁シールされ、ゴミなどの侵入も回避される。
【0024】
開口部3Aa,3Baは、内方になるほど径が小さくなるラッパ形状の筒状部材6A,6Bにて形成されている。第1の特高分併箱3Aの前面であって開口部3Aaの周囲には、連結時の位置決めのために、3つの係合ピン7A,7B,7Cが設けられている。そして、第2の特高分併箱3Bには係合ピン7A〜7Cに対応して係合孔部8A,8B,8Cがそれぞれ設けられている。
【0025】
シャッター部材4A,4Bは、開口部3Aa,3Baを開閉可能に覆う中空蓋状のシャッター部4Aa,4Baと、このシャッター部4Aa,4Baの両側部に先端部が連接される1対のアーム部4Ab,4Bbとを有する。
【0026】
また、特高分併箱3A,3B内の上部に、シャッター部材4A,4Bのシャッター部4Aa,4Baが開位置にあるときに収納される空間部S1,S2が設けられている(図2,図6参照)。よって、開位置では、シャッター部4Aa,4Baが、デッドスペースである特高分併箱3A,3Bの上部空間部S1,S2内に収納される。
【0027】
シャッター部材4A,4Bのアーム部4Ab,4Bbの基端部は、特高分併箱3A,3Bの内側に回転可能に支持される。具体的には、特高分併箱3A,3Bの下側箱部3AA,3BAの左右側部において上方に突出する支持ブラケット部3Ab,3Bbに回転可能に支持されている(支持ブラケット3Abについては図13参照)。
【0028】
そして、特高分併箱3A,3Bの底面部とシャッター部材4A,4Bのアーム部4Ab,4Bbとの間に、シャッター部材4A,4Bを開閉動作させる第1及び第2のアクチュエータであるエアシリンダ11A,11Bが設けられている。このエアシリンダ11A,11Bは、ピストンロッド11Aa,11Baの先端に連結部材12A,12Bを有し、その連結部材12A,12Bが、アーム部4Ab,4Bbの基端部付近に固定された被連結部4Ac,4Bcに回転可能に連結されている。機械連結器1A,1Bの連結後、両特高分併箱3A,3Bの間が絶縁シール材5で埋められた状態でシャッター部材4A,4Bが開口部3Aa,3Baを開放させる。この開口部3Aa,3Baが開放された状態でも、両特高分併箱3A,3Bの間が絶縁シール材5で埋められているので、両特高分併箱3A,3Bの内部空間は外部空間とは遮断されている。
【0029】
第1の特高分併箱3Aは、第2の特高分併箱3Bと連結する方向において移動可能に支持手段である複数のフリーベアリング13(例えば株式会社エイテック製)にて支持されるともに、底面に、基台14上の係止部材15に移動可能に係合する係合部材16が設けられている。第1の特高分併箱3Aは、第2の特高分併箱3Bと連結する方向に第5のアクチュエータであるエアシリンダ17によって進退される構成となっている。ここで、フリーベアリング13を用いるのは、連結時においてX,Y及びZ方向における位置のズレを吸収できるように、それらの方向に変位可能に支持するためである。
【0030】
特高コネクタ2A,2Bは、特高分併箱3A,3B内に移動可能に支持される、エア駆動方式の第1及び第2のロッドレスシリンダ18A,18B(第3及び第4のアクチュエータ、例えば太陽鉄工株式会社製)の可動部18Aa,18Ba(可動台)上に支持され、特高分併箱3A,3B内において特高コネクタ2A,2Bが特高分併箱3A,3Bに対し移動するようになっている。そして、シャッター部材4A,4Bの開放動作後に、ロッドレスシリンダ18A,18Bによって特高コネクタ2A,2Bが相互に接近するように移動せしめられ、連結される。
【0031】
続いて、上記装置の動作について説明する。
【0032】
(機械連結器連結)
まず、先頭車両同士が接近することで、機械的連結器1A,1Bが、図10に示すように、相互に連結される。この状態では、特高分併箱3A,3Bの前面同士の間には隙間があり、第2の特高分併箱3B側の絶縁シール材5の先端リップ部は第1の特高分併箱3Aの前面に弾性接触していない。
【0033】
(特高分併箱連結)
機械的連結器1A,1Bの連結後、第1の特高分併箱3Aが、フリーベアリング13によってX,Y及びZ方向に変位可能に支持されつつ、エアシリンダ17の駆動によって第2の特高分併箱3Bと連結する方向に移動せしめられる。これにより、図11に示すように、絶縁シール材5のリップ先端部が第1の特高分併箱3Aの前面に弾性接触する状態になる。また、係合ピン7A〜7Cと係合孔部8A,8B,8Cとの係合関係で両分併箱3A,3Bの位置決めが行われる。
【0034】
(分併箱シャッター開)
それから、図12に示すように、シャッター部材4A,4Bが、エアシリンダ11A,11Bの駆動によって閉位置から開位置へ回転せしめられ、開口部3Aa,3Baが開放される。この状態では、両特高コネクタ2A,2Bの周囲は、両分併箱3A,3Bの間も含めて密閉状態となり、電気的に絶縁シールされ、ゴミなどの侵入も回避される。
【0035】
(特高コネクタ連結)
ロッドレスシリンダ18A,18Bの駆動によって可動部18Aa,18Baが移動する。これにより特高コネクタ2A,2Bが互いに接近するように移動して、図1に示すように、電気的に連結される。この連結動作は、特高分併箱3A,3Bおよび絶縁シール材5にて周囲が覆われ密閉された状態で行われることになる。
【0036】
前記実施の形態は、次のように変更することも可能である。
【0037】
(i)前記実施の形態では、機械連結器1A,1Bが連結された後、第1の特高分併箱3Aを移動させて、絶縁シール材5が第1の特高分併箱5の前面に弾性接触し、両特高分併箱3A,3Bの隙間を埋めるようにしているが、両特高分併箱とも移動させるようにしてもよいのはもちろん、機械連結器1A,1Bが連結された状態で、一方の特高分併箱に設けた絶縁シール材が他方の特高分併箱の前面に弾性接触するように構成することも可能である。
【0038】
(ii)前記実施の形態では、機械転結器1A,1Bの上側に特高コネクタ2A,2B(特高コネクタ)が設けられている高速鉄道車両(新幹線)に適用したものであるが、本発明はそれに限定されるものではなく、通常の車両(在来線)にも適用可能であり、また、特高コネクタを機械連結器の上側以外の位置に設けることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明に係る鉄道車両における電気連結器の保護装置の一実施の形態を示す説明図で、連結器が連結された状態を示す。
【図2】第1の電気連結器である第1の特高コネクタ周辺の断面側面図である。
【図3】同断面平面図である。
【図4】同正面図である。
【図5】同断面正面図である。
【図6】第2の電気連結器である第2の特高コネクタ周辺の断面側面図である。
【図7】同断面平面図である。
【図8】同正面図である。
【図9】同断面正面図である。
【図10】第1及び第2の特高分併箱が連結された状態を示す、図1と同様の説明図である。
【図11】第1及び第2の特高分併箱のシャッター部材が開放された状態を示す、図1と同様の説明図である。
【図12】第1及び第2の特高分併箱の特高コネクタが連結された状態を示す、図1と同様の説明図である。
【図13】第1の特高分併箱を構成する下側箱部の側面図である。
【符号の説明】
【0040】
1A,1B 機械連結器
2A,2B 特高コネクタ
3A,3B 特高分併箱(箱体)
3Aa,3Ba 開口部
4A,4B シャッター部材
5 絶縁シール材
11A,11B エアシリンダ(第1及び第2のアクチュエータ)
17 エアシリンダ(第5のアクチュエータ)
18A,18B ロッドレスシリンダ(第3及び第4のアクチュエータ)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
先頭車両それぞれの先頭部に設けられ相互に連結される第1及び第2の機械連結器と、前記先頭車両間での高圧給電のために前記先頭車両それぞれの先頭部に設けられ前記機械連結器の連結の際に相互に連結される第1及び第2の電気連結器とを備える鉄道車両における電気連結器の保護装置であって、
前記第1及び第2の電気連結器の周囲を覆い前面に連結用の開口部を有する第1及び第2の箱体と、
前記各箱体の前面を開閉可能に覆い、前記開口部を閉塞する閉位置と前記各箱体内に収納され前記開口部を開放する開位置とを択一的にとる第1及び第2のシャッター部材と、
前記第1及び第2の箱体のうちの一方の箱体の前記開口部の周囲に取り付けられる絶縁シール材と、
前記各シャッター部材を、前記閉位置と開位置との間で移動させる第1及び第2のアクチュエータと、
前記各箱体に設けられ前記各箱体に対し各電気連結器を移動させて前記両電気連結器を相互に連結させる第3及び第4のアクチュエータとを備えることを特徴とする鉄道車両における電気連結器の保護装置。
【請求項2】
前記両箱体のうち他方の箱体を連結方向に進退させる第5のアクチュエータと、前記他方の箱体を前記連結方向に移動可能に支持する支持手段とを有することを特徴とする請求項1記載の鉄道車両における電気連結器の保護装置。
【請求項3】
前記各シャッター部材が回転可能に支持され、
前記各電気連結器は、前記各箱体内に移動可能に支持される第1及び第2の可動台上に支持され、
前記各可動台と前記各シャッター部材との間に前記第1及び第2のアクチュエータがそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の鉄道車両における電気連結器の保護装置。
【請求項4】
前記各箱体内の上部に、前記各シャッター部材が開位置にあるときに前記各シャッター部材が収納される空間部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の鉄道車両における電気連結器の保護装置。
【請求項5】
前記各開口部は、ラッパ形状の第1及び第2の筒状部材にて形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の鉄道車両における電気連結器の保護装置。
【請求項1】
先頭車両それぞれの先頭部に設けられ相互に連結される第1及び第2の機械連結器と、前記先頭車両間での高圧給電のために前記先頭車両それぞれの先頭部に設けられ前記機械連結器の連結の際に相互に連結される第1及び第2の電気連結器とを備える鉄道車両における電気連結器の保護装置であって、
前記第1及び第2の電気連結器の周囲を覆い前面に連結用の開口部を有する第1及び第2の箱体と、
前記各箱体の前面を開閉可能に覆い、前記開口部を閉塞する閉位置と前記各箱体内に収納され前記開口部を開放する開位置とを択一的にとる第1及び第2のシャッター部材と、
前記第1及び第2の箱体のうちの一方の箱体の前記開口部の周囲に取り付けられる絶縁シール材と、
前記各シャッター部材を、前記閉位置と開位置との間で移動させる第1及び第2のアクチュエータと、
前記各箱体に設けられ前記各箱体に対し各電気連結器を移動させて前記両電気連結器を相互に連結させる第3及び第4のアクチュエータとを備えることを特徴とする鉄道車両における電気連結器の保護装置。
【請求項2】
前記両箱体のうち他方の箱体を連結方向に進退させる第5のアクチュエータと、前記他方の箱体を前記連結方向に移動可能に支持する支持手段とを有することを特徴とする請求項1記載の鉄道車両における電気連結器の保護装置。
【請求項3】
前記各シャッター部材が回転可能に支持され、
前記各電気連結器は、前記各箱体内に移動可能に支持される第1及び第2の可動台上に支持され、
前記各可動台と前記各シャッター部材との間に前記第1及び第2のアクチュエータがそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の鉄道車両における電気連結器の保護装置。
【請求項4】
前記各箱体内の上部に、前記各シャッター部材が開位置にあるときに前記各シャッター部材が収納される空間部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の鉄道車両における電気連結器の保護装置。
【請求項5】
前記各開口部は、ラッパ形状の第1及び第2の筒状部材にて形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の鉄道車両における電気連結器の保護装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2009−241673(P2009−241673A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−88993(P2008−88993)
【出願日】平成20年3月31日(2008.3.31)
【出願人】(000221616)東日本旅客鉄道株式会社 (833)
【出願人】(000000974)川崎重工業株式会社 (1,710)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年3月31日(2008.3.31)
【出願人】(000221616)東日本旅客鉄道株式会社 (833)
【出願人】(000000974)川崎重工業株式会社 (1,710)
【Fターム(参考)】
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