鉄道車両管理装置および鉄道車両管理方法
【課題】鉄道車両の状態を表示する各画面を容易に作成する。
【解決手段】ユーザから入力された鉄道車両の状態表示要求を取得する入力部205と、鉄道車両の編成、鉄道車両、および鉄道車両に搭載された機器の単位で画面表示における条件を記載した定義ファイル群を記憶する定義ファイル記憶部202と、編成、鉄道車両、および機器の単位でパーツ化された画像ファイル群を記憶する画像ファイル記憶部206と、鉄道車両および機器と画像ファイル群との対応関係を記載したパーツ指定ファイルを記憶するパーツ指定ファイル記憶部207と、状態表示要求に基づいて定義ファイル群およびパーツ指定ファイルを組合せて描画定義ファイルを生成し、画像ファイルを組合せて鉄道車両の鉄道車両情報表示画面を生成する画面生成部208と、生成された鉄道車両情報表示画面を表示する表示部209と、を有する鉄道車両管理装置。
【解決手段】ユーザから入力された鉄道車両の状態表示要求を取得する入力部205と、鉄道車両の編成、鉄道車両、および鉄道車両に搭載された機器の単位で画面表示における条件を記載した定義ファイル群を記憶する定義ファイル記憶部202と、編成、鉄道車両、および機器の単位でパーツ化された画像ファイル群を記憶する画像ファイル記憶部206と、鉄道車両および機器と画像ファイル群との対応関係を記載したパーツ指定ファイルを記憶するパーツ指定ファイル記憶部207と、状態表示要求に基づいて定義ファイル群およびパーツ指定ファイルを組合せて描画定義ファイルを生成し、画像ファイルを組合せて鉄道車両の鉄道車両情報表示画面を生成する画面生成部208と、生成された鉄道車両情報表示画面を表示する表示部209と、を有する鉄道車両管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道車両情報の表示画面を自動生成する鉄道車両管理装置および鉄道車両管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
鉄道を安全に運行するためには、車両の編成情報、運行情報、車両の搭載機器情報、および搭載機器の動作状態等を正確、かつ、リアルタイムに把握できることが必要である。一般に、鉄道車両における各種の情報は、運転台や中央指令所に設けられた車両用モニタ装置において画面表示され、運転士や鉄道管理者が確認を行っている。例えば、鉄道車両の状態をリアルタイムで確認する技術としては、各編成からデータを定期的に受信し、既に作成した画面に沿ってデータを表示する車両用モニタ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
従来の車両用モニタ装置は、編成全体や車両毎または車両内に設置されている機器の稼動状態等を表現するための画面を予め必要枚数分作成し、これらの画面と各編成から受信されるデータとを組み合わせて車両の状態を画面表示する。
【特許文献1】特開2003−118577号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術においては、以下の問題があった。
【0005】
(1)機器の追加等が発生した場合、対象機器の搭載車両を含む全画面を更新する必要が生じる。また、更新漏れを防止するための確認作業の負担が大きい。
【0006】
(2)編成または車両単位で固定された画面であるため、表示内容が類似する場合であっても再利用できず、新たに画面を作成する必要がある。
【0007】
そこで、本発明は、鉄道車両の状態を表示する各画面を容易に作成可能な鉄道車両管理装置および鉄道車両管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る鉄道車両管理装置は、ユーザから入力された鉄道車両情報表示画面の表示要求を取得する入力部と、鉄道車両の編成、前記鉄道車両、および前記鉄道車両に搭載された機器の単位で画面表示情報を記載した定義ファイル群を記憶する定義ファイル記憶部と、前記編成、前記鉄道車両、および前記機器の単位でパーツ化された画像ファイル群を記憶する画像ファイル記憶部と、前記鉄道車両および前記機器の各々に対応する前記画像ファイルを示すパーツ指定情報を記載したパーツ指定ファイルを記憶するパーツ指定ファイル記憶部と、前記入力部、前記定義ファイル記憶部、前記画像ファイル記憶部、および前記パーツ指定ファイル記憶部に接続され、前記鉄道車両情報表示画面を生成する画面生成部と、この画面生成部に接続され、前記生成された鉄道車両情報表示画面を表示する表示部と、を具備し、前記画面生成部が、前記表示要求に基づいて前記定義ファイル群の画面表示情報および前記パーツ指定ファイルのパーツ指定情報を組合せて描画定義ファイルを生成する描画定義手段と、この描画定義手段に接続され、前記生成された描画定義ファイルに基づいて前記画像ファイルを選択すると共に合成し、前記鉄道車両情報表示画面を生成する描画手段と、を更に有することを特徴とする。
【0009】
本発明に係る鉄道車両管理方法は、鉄道車両の編成、前記鉄道車両、および前記機器の単位でパーツ化された画像ファイル群を記憶したコンピュータが行う鉄道車両管理方法であって、ユーザから入力された鉄道車両情報表示画面の表示要求を取得する表示要求取得ステップと、この表示要求取得ステップにおいて取得された表示要求に基づいて前記鉄道車両の編成、前記鉄道車両、および前記鉄道車両に搭載された機器の単位で画面表示情報を記載した定義ファイル群に、前記鉄道車両および前記機器の各々に対応する前記画像ファイルを示すパーツ指定情報を記載したパーツ指定ファイルとを組合せて描画定義ファイルを生成する描画定義ファイル生成ステップと、この描画定義ファイル生成ステップにおいて生成された描画定義ファイルに基づいて前記画像ファイルを組合せて前記鉄道車両情報表示画面を生成する画面生成ステップと、この画面生成ステップにおいて生成された鉄道車両情報表示画面を表示する表示ステップと、からなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、鉄道車両の状態を表示する各画面を容易に作成可能な鉄道車両管理装置および鉄道車両管理方法が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る鉄道車両管理システム1の全体構成例を示す図である。同図に示されるように、鉄道車両管理システム1は、単数若しくは複数の鉄道車両からなる編成10、編成10を管理する鉄道車両管理サーバ20、および複数のクライアント端末30から構成されており、鉄道車両管理サーバ20には編成10およびクライアント端末30がネットワーク(図示しない)を介して接続されている。
【0012】
鉄道車両管理サーバ20は、ユーザからの画面表示要求に応じて編成10や編成10に含まれる各車両の状態を表す鉄道車両情報表示画面を生成し、出力するコンピュータである。
【0013】
図2は、鉄道車両管理サーバ20の構成例を示す図である。同図に示されるように、鉄道車両管理サーバ20は、データ受信部201、定義ファイル記憶部202、車両状態情報データベース203、データ登録部204、入力部205、画像ファイル記憶部206、パーツ指定ファイル記憶部207、画面生成部208、表示部209、およびデータ送信部210を含んでいる。
【0014】
データ受信部201は、編成10から送信されたデータを受信する装置である。
【0015】
定義ファイル記憶部202は、各種の定義ファイルを記憶する記憶装置である。本実施形態における定義ファイル記憶部202は、受信データ定義ファイル、編成定義ファイル、車両定義ファイル、機器定義ファイル、および表示データ定義ファイルを予め記憶している。受信データ定義ファイルは、各編成10から送信されるデータの構成を定義している。図3は、受信データ定義ファイルの具体例を示す図であり、「編成A」より受信されるデータは送信日時、速度、車両の情報を順番に格納していることが示されている。編成定義ファイルは、編成10に含まれる車両情報と編成単位での画面表示情報(例えば、表示位置や表示色など)を定義している。車両定義ファイルは、各車両が搭載する機器情報と車両単位での画面表示情報を定義している。機器定義ファイルは、機器単位での画面表示情報を定義している。表示データ定義ファイルは、後述する鉄道車両情報表示画面において各機器のデータを表示する位置等を定義している。更に、定義ファイル記憶部202は、後述する画面生成部208において生成された描画定義ファイルを記憶する。尚、本実施形態においては、各ファイルをXML形式で定義しているが他の形式で定義しても良い。
【0016】
車両状態情報データベース203は、編成10から送信されるデータ(例えば、編成情報、車両情報、および機器の測定データなど)を記憶するデータベースである。図4は、車両状態情報データベース203が記憶するデータの具体例を示す図である。ここでは、データ送信日時、編成名、車両名、速度、および各機器の状態などが記憶されている。
【0017】
データ登録部204は、データ受信部201において受信したデータを定義ファイル記憶部202の受信データ定義ファイルに基づいて解析し、車両状態情報データベース203に登録するプログラムである。
【0018】
入力部205は、鉄道車両管理サーバ20に接続されたキーボード等の入力装置(図示しない)やネットワーク接続された編成10の運転台(図示しない)若しくはクライアント端末30においてユーザが入力した画面表示要求などの入力信号を取得するプログラムである。
【0019】
画像ファイル記憶部206は、編成、車両、および機器の単位でパーツ化された画像ファイルを記憶する記憶装置である。
【0020】
パーツ指定ファイル記憶部207は、画像ファイル記憶部206に記憶された画像ファイルと編成、車両、および機器との対応関係を表す情報(パーツ指定情報)を記載したパーツ指定ファイルを記憶する記憶装置である。
【0021】
画面生成部208は、描画プログラム208Aおよび描画定義プログラム208Bを含んだ描画装置である。
【0022】
描画プログラム208Aは、入力部205おいて取得された表示要求に基づいて描画定義プログラム208Bを呼び出す。そして、描画定義プログラム208Bにおいて生成された描画定義ファイルに基づいて画像ファイル記憶部206から画像ファイルを選択して組合せ、鉄道車両の鉄道車両情報表示画面を生成する。更に、描画プログラム208Aは、表示要求に基づいて表示データ定義ファイルを取得し、この表示データ定義ファイルに示される項目のデータを車両状態情報データベース203から取得し、鉄道車両情報表示画面に表示する。
【0023】
描画定義プログラム208Bは、入力部205において取得された画面表示要求に関連する定義ファイルを定義ファイル記憶部202から取得すると共に組合せて画面内容ファイルを生成し、この画面内容ファイルとパーツ指定ファイルの情報を合成して描画する画面の定義情報を記載した描画定義ファイルを生成する。
【0024】
表示部209は、画面生成部208で生成された鉄道車両情報表示画面を表示する液晶モニタなどの表示装置である。
【0025】
データ送信部210は、画面表示要求がクライアント端末30若しくは編成10の運転台(図示しない)からなされた場合に、画面生成部208で生成された鉄道車両情報表示画面の画面データを要求元へ送信する通信装置である。
【0026】
以下、鉄道車両管理サーバ20における鉄道車両情報表示画面の出力処理を図5乃至図17に基づいて詳細に説明する。図5は、鉄道車両管理サーバ20における鉄道車両情報表示画面の出力処理の具体例を示すフローチャートである。
【0027】
先ず、入力部205は、ユーザから入力された画面表示依頼を取得し、画面生成部208へ出力する(S501)。
【0028】
次に、画面生成部208(描画定義プログラム208B)は、ユーザからの表示依頼要求に含まれる編成情報をキーとして編成定義ファイルを読込む(S502)。図6は、編成定義ファイルの具体例を示す図である。ここでは、「編成A」が「車両あ」、「車両い」、および「車両う」の3両編成であることに加え、画面表示における位置と背景色が定義されている。
【0029】
次に、画面生成部208(描画定義プログラム208B)は、編成定義ファイルに定義された車両情報をキーとして車両定義ファイルを読込む(S503)。図7は、車両定義ファイルの具体例を示す図である。ここでは、「車両あ」に「機器a」、「機器b」、および「機器c」が搭載されていることに加え、画面表示における位置と背景色が定義されている。
【0030】
次に、画面生成部208の描画定義プログラム208Bは、車両定義ファイルに定義された機器情報をキーとして機器定義ファイルを読込む(S504)。図8は、機器定義ファイルの具体例を示す図である。ここでは、「機器a」の画面表示における位置と背景色が定義されている。
【0031】
次に、画面生成部208(描画定義プログラム208B)は、ユーザからの表示要求に基づいて編成定義ファイル、車両定義ファイル、および機器定義ファイルを組み合わせて描画内容ファイルを生成する(S505)。図9は、各ファイルの関係を説明する図である。同図に示されるように、編成定義ファイルと車両定義ファイル、車両定義ファイルと機器定義ファイルがリンクしている。図10は、定義ファイルの関係を具体的に説明する図である。ここでは、「編成A」を構成する「車両あ」をキーとして車両定義ファイルを検索すると、「車両あ」は、「機器a」、「機器b」、および「機器c」を搭載していることが分かる。同様に、「機器a」をキーとして機器定義ファイルを検索すると、「機器a」の表示位置が「X位置:20」、「Y位置:20」であり、表示色が「表示色:緑」であることが分かる。図11は、描画内容ファイルの具体例を示す図である。同図に示されるように、上述した編成定義ファイル、車両定義ファイル、および機器定義ファイルの定義情報が階層的に結合した描画情報が記載されている。
【0032】
次に、画面生成部208(描画定義プログラム208B)は、描画内容ファイルとパーツ指定ファイルを組合せて描画定義ファイルを生成する(S506)。図12は、パーツ指定ファイルの具体例を示す図である。ここでは、「車両あ」を表す画像ファイルが「パーツあ」、「機器a」を表す画像ファイルが「パーツa」であることが示されている。図13は、描画定義ファイルの具体例を示す図であり、上述した描画内容ファイルに対して車両名、機器名をキーとしてパーツ指定ファイルから抽出されたパーツ指定情報が挿入されている。
【0033】
次に、画面生成部208(描画プログラム208A)は、描画定義ファイルに基づいて画像ファイルを取得し、その画像を合成する(S507)。図14は、画像ファイルの具体例を示す図である。ここでは、非常警報装置、車体、車輪、パンタグラフ等を表す画像ファイルが示されている。
【0034】
次に、画面生成部208(描画プログラム208A)は、表示データ定義ファイルに基づいて車両状態情報データベース203から必要なデータを取り出してセットした鉄道車両情報表示画面を生成し、表示部209へ出力する(S508)。図15は、表示データ定義ファイルの具体例を示す図である。ここでは、鉄道車両情報表示画面において表示するデータ項目(「BC圧」および「速度」)と、その表示位置が定義されている。
【0035】
そして、表示部209は、画面生成部208で生成された鉄道車両情報表示画面を表示し(S509)、処理を終了する。図16は、鉄道車両情報表示画面の具体例を示す図である。ここでは、編成情報、車両情報、および機器情報の全てを表示しているが、表示要求の内容に応じて定義ファイルの組合せを変更することで編成、車両、および機器毎に画面を表示することもできる。
【0036】
このように、定義ファイルが編成、車両、および機器の単位で細分化されているので、編成等の変更が発生した場合にも関連する定義ファイルの変更によって柔軟に対応することができる。例えば、図16における編成は3両編成であるが、車両数が増減しても編成定義ファイルを変更することにより鉄道車両情報表示画面を可変表示できるので、画像ファイル自体の修正を要しない。図17は、図16の編成情報が変更された場合に生成された鉄道車両情報表示画面の具体例を示す図である。また、新型車両が入線した場合や機器が追加された場合も、追加分の画像ファイルを作成し、関連する定義ファイルを一部変更することによって状態情報画面を容易に生成することができ、確認作業も容易である。
【0037】
尚、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の一実施形態に係る鉄道車両管理システム1の全体構成例を示す図。
【図2】本発明の一実施形態に係る鉄道車両管理サーバ20の構成例を示すブロック図。
【図3】本発明の一実施形態に係る受信データ定義ファイルの具体例を示す図。
【図4】本発明の一実施形態に係る車両状態情報データベース203が記憶するデータの具体例を示す図。
【図5】本発明の一実施形態に係る鉄道車両管理サーバ20における鉄道情報画面の出力処理の具体例を示すフローチャート。
【図6】本発明の一実施形態に係る編成定義ファイルの具体例を示す図。
【図7】本発明の一実施形態に係る車両定義ファイルの具体例を示す図。
【図8】本発明の一実施形態に係る機器定義ファイルの具体例を示す図。
【図9】本発明の一実施形態に係る各ファイルの関係を説明する図。
【図10】本発明の一実施形態に係る各ファイルの関係を具体的に説明する図。
【図11】本発明の一実施形態に係る描画内容ファイルの具体例を示す図。
【図12】本発明の一実施形態に係るパーツ指定ファイルの具体例を示す図。
【図13】本発明の一実施形態に係る描画定義ファイルの具体例を示す図。
【図14】本発明の一実施形態に係る画像ファイル記憶部206に記憶された画像ファイルの具体例を示す図。
【図15】本発明の一実施形態に係る表示データ定義ファイルの具体例を示す図。
【図16】本発明の一実施形態に係る鉄道車両情報表示画面の具体例を示す図。
【図17】本発明の一実施形態に係る鉄道車両情報表示画面の具体例を示す図。
【符号の説明】
【0039】
1…鉄道車両管理システム、
10…編成、
20…鉄道車両管理サーバ、
30…クライアント端末、
201…データ受信部、
202…定義ファイル記憶部、
203…車両状態情報データベース、
204…データ登録部、
205…入力部、
206…画像ファイル記憶部、
207…パーツ指定ファイル記憶部、
208…画面生成部、
208A…描画プログラム、
208B…描画定義プログラム、
209…表示部、
210…データ送信部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道車両情報の表示画面を自動生成する鉄道車両管理装置および鉄道車両管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
鉄道を安全に運行するためには、車両の編成情報、運行情報、車両の搭載機器情報、および搭載機器の動作状態等を正確、かつ、リアルタイムに把握できることが必要である。一般に、鉄道車両における各種の情報は、運転台や中央指令所に設けられた車両用モニタ装置において画面表示され、運転士や鉄道管理者が確認を行っている。例えば、鉄道車両の状態をリアルタイムで確認する技術としては、各編成からデータを定期的に受信し、既に作成した画面に沿ってデータを表示する車両用モニタ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
従来の車両用モニタ装置は、編成全体や車両毎または車両内に設置されている機器の稼動状態等を表現するための画面を予め必要枚数分作成し、これらの画面と各編成から受信されるデータとを組み合わせて車両の状態を画面表示する。
【特許文献1】特開2003−118577号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術においては、以下の問題があった。
【0005】
(1)機器の追加等が発生した場合、対象機器の搭載車両を含む全画面を更新する必要が生じる。また、更新漏れを防止するための確認作業の負担が大きい。
【0006】
(2)編成または車両単位で固定された画面であるため、表示内容が類似する場合であっても再利用できず、新たに画面を作成する必要がある。
【0007】
そこで、本発明は、鉄道車両の状態を表示する各画面を容易に作成可能な鉄道車両管理装置および鉄道車両管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る鉄道車両管理装置は、ユーザから入力された鉄道車両情報表示画面の表示要求を取得する入力部と、鉄道車両の編成、前記鉄道車両、および前記鉄道車両に搭載された機器の単位で画面表示情報を記載した定義ファイル群を記憶する定義ファイル記憶部と、前記編成、前記鉄道車両、および前記機器の単位でパーツ化された画像ファイル群を記憶する画像ファイル記憶部と、前記鉄道車両および前記機器の各々に対応する前記画像ファイルを示すパーツ指定情報を記載したパーツ指定ファイルを記憶するパーツ指定ファイル記憶部と、前記入力部、前記定義ファイル記憶部、前記画像ファイル記憶部、および前記パーツ指定ファイル記憶部に接続され、前記鉄道車両情報表示画面を生成する画面生成部と、この画面生成部に接続され、前記生成された鉄道車両情報表示画面を表示する表示部と、を具備し、前記画面生成部が、前記表示要求に基づいて前記定義ファイル群の画面表示情報および前記パーツ指定ファイルのパーツ指定情報を組合せて描画定義ファイルを生成する描画定義手段と、この描画定義手段に接続され、前記生成された描画定義ファイルに基づいて前記画像ファイルを選択すると共に合成し、前記鉄道車両情報表示画面を生成する描画手段と、を更に有することを特徴とする。
【0009】
本発明に係る鉄道車両管理方法は、鉄道車両の編成、前記鉄道車両、および前記機器の単位でパーツ化された画像ファイル群を記憶したコンピュータが行う鉄道車両管理方法であって、ユーザから入力された鉄道車両情報表示画面の表示要求を取得する表示要求取得ステップと、この表示要求取得ステップにおいて取得された表示要求に基づいて前記鉄道車両の編成、前記鉄道車両、および前記鉄道車両に搭載された機器の単位で画面表示情報を記載した定義ファイル群に、前記鉄道車両および前記機器の各々に対応する前記画像ファイルを示すパーツ指定情報を記載したパーツ指定ファイルとを組合せて描画定義ファイルを生成する描画定義ファイル生成ステップと、この描画定義ファイル生成ステップにおいて生成された描画定義ファイルに基づいて前記画像ファイルを組合せて前記鉄道車両情報表示画面を生成する画面生成ステップと、この画面生成ステップにおいて生成された鉄道車両情報表示画面を表示する表示ステップと、からなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、鉄道車両の状態を表示する各画面を容易に作成可能な鉄道車両管理装置および鉄道車両管理方法が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る鉄道車両管理システム1の全体構成例を示す図である。同図に示されるように、鉄道車両管理システム1は、単数若しくは複数の鉄道車両からなる編成10、編成10を管理する鉄道車両管理サーバ20、および複数のクライアント端末30から構成されており、鉄道車両管理サーバ20には編成10およびクライアント端末30がネットワーク(図示しない)を介して接続されている。
【0012】
鉄道車両管理サーバ20は、ユーザからの画面表示要求に応じて編成10や編成10に含まれる各車両の状態を表す鉄道車両情報表示画面を生成し、出力するコンピュータである。
【0013】
図2は、鉄道車両管理サーバ20の構成例を示す図である。同図に示されるように、鉄道車両管理サーバ20は、データ受信部201、定義ファイル記憶部202、車両状態情報データベース203、データ登録部204、入力部205、画像ファイル記憶部206、パーツ指定ファイル記憶部207、画面生成部208、表示部209、およびデータ送信部210を含んでいる。
【0014】
データ受信部201は、編成10から送信されたデータを受信する装置である。
【0015】
定義ファイル記憶部202は、各種の定義ファイルを記憶する記憶装置である。本実施形態における定義ファイル記憶部202は、受信データ定義ファイル、編成定義ファイル、車両定義ファイル、機器定義ファイル、および表示データ定義ファイルを予め記憶している。受信データ定義ファイルは、各編成10から送信されるデータの構成を定義している。図3は、受信データ定義ファイルの具体例を示す図であり、「編成A」より受信されるデータは送信日時、速度、車両の情報を順番に格納していることが示されている。編成定義ファイルは、編成10に含まれる車両情報と編成単位での画面表示情報(例えば、表示位置や表示色など)を定義している。車両定義ファイルは、各車両が搭載する機器情報と車両単位での画面表示情報を定義している。機器定義ファイルは、機器単位での画面表示情報を定義している。表示データ定義ファイルは、後述する鉄道車両情報表示画面において各機器のデータを表示する位置等を定義している。更に、定義ファイル記憶部202は、後述する画面生成部208において生成された描画定義ファイルを記憶する。尚、本実施形態においては、各ファイルをXML形式で定義しているが他の形式で定義しても良い。
【0016】
車両状態情報データベース203は、編成10から送信されるデータ(例えば、編成情報、車両情報、および機器の測定データなど)を記憶するデータベースである。図4は、車両状態情報データベース203が記憶するデータの具体例を示す図である。ここでは、データ送信日時、編成名、車両名、速度、および各機器の状態などが記憶されている。
【0017】
データ登録部204は、データ受信部201において受信したデータを定義ファイル記憶部202の受信データ定義ファイルに基づいて解析し、車両状態情報データベース203に登録するプログラムである。
【0018】
入力部205は、鉄道車両管理サーバ20に接続されたキーボード等の入力装置(図示しない)やネットワーク接続された編成10の運転台(図示しない)若しくはクライアント端末30においてユーザが入力した画面表示要求などの入力信号を取得するプログラムである。
【0019】
画像ファイル記憶部206は、編成、車両、および機器の単位でパーツ化された画像ファイルを記憶する記憶装置である。
【0020】
パーツ指定ファイル記憶部207は、画像ファイル記憶部206に記憶された画像ファイルと編成、車両、および機器との対応関係を表す情報(パーツ指定情報)を記載したパーツ指定ファイルを記憶する記憶装置である。
【0021】
画面生成部208は、描画プログラム208Aおよび描画定義プログラム208Bを含んだ描画装置である。
【0022】
描画プログラム208Aは、入力部205おいて取得された表示要求に基づいて描画定義プログラム208Bを呼び出す。そして、描画定義プログラム208Bにおいて生成された描画定義ファイルに基づいて画像ファイル記憶部206から画像ファイルを選択して組合せ、鉄道車両の鉄道車両情報表示画面を生成する。更に、描画プログラム208Aは、表示要求に基づいて表示データ定義ファイルを取得し、この表示データ定義ファイルに示される項目のデータを車両状態情報データベース203から取得し、鉄道車両情報表示画面に表示する。
【0023】
描画定義プログラム208Bは、入力部205において取得された画面表示要求に関連する定義ファイルを定義ファイル記憶部202から取得すると共に組合せて画面内容ファイルを生成し、この画面内容ファイルとパーツ指定ファイルの情報を合成して描画する画面の定義情報を記載した描画定義ファイルを生成する。
【0024】
表示部209は、画面生成部208で生成された鉄道車両情報表示画面を表示する液晶モニタなどの表示装置である。
【0025】
データ送信部210は、画面表示要求がクライアント端末30若しくは編成10の運転台(図示しない)からなされた場合に、画面生成部208で生成された鉄道車両情報表示画面の画面データを要求元へ送信する通信装置である。
【0026】
以下、鉄道車両管理サーバ20における鉄道車両情報表示画面の出力処理を図5乃至図17に基づいて詳細に説明する。図5は、鉄道車両管理サーバ20における鉄道車両情報表示画面の出力処理の具体例を示すフローチャートである。
【0027】
先ず、入力部205は、ユーザから入力された画面表示依頼を取得し、画面生成部208へ出力する(S501)。
【0028】
次に、画面生成部208(描画定義プログラム208B)は、ユーザからの表示依頼要求に含まれる編成情報をキーとして編成定義ファイルを読込む(S502)。図6は、編成定義ファイルの具体例を示す図である。ここでは、「編成A」が「車両あ」、「車両い」、および「車両う」の3両編成であることに加え、画面表示における位置と背景色が定義されている。
【0029】
次に、画面生成部208(描画定義プログラム208B)は、編成定義ファイルに定義された車両情報をキーとして車両定義ファイルを読込む(S503)。図7は、車両定義ファイルの具体例を示す図である。ここでは、「車両あ」に「機器a」、「機器b」、および「機器c」が搭載されていることに加え、画面表示における位置と背景色が定義されている。
【0030】
次に、画面生成部208の描画定義プログラム208Bは、車両定義ファイルに定義された機器情報をキーとして機器定義ファイルを読込む(S504)。図8は、機器定義ファイルの具体例を示す図である。ここでは、「機器a」の画面表示における位置と背景色が定義されている。
【0031】
次に、画面生成部208(描画定義プログラム208B)は、ユーザからの表示要求に基づいて編成定義ファイル、車両定義ファイル、および機器定義ファイルを組み合わせて描画内容ファイルを生成する(S505)。図9は、各ファイルの関係を説明する図である。同図に示されるように、編成定義ファイルと車両定義ファイル、車両定義ファイルと機器定義ファイルがリンクしている。図10は、定義ファイルの関係を具体的に説明する図である。ここでは、「編成A」を構成する「車両あ」をキーとして車両定義ファイルを検索すると、「車両あ」は、「機器a」、「機器b」、および「機器c」を搭載していることが分かる。同様に、「機器a」をキーとして機器定義ファイルを検索すると、「機器a」の表示位置が「X位置:20」、「Y位置:20」であり、表示色が「表示色:緑」であることが分かる。図11は、描画内容ファイルの具体例を示す図である。同図に示されるように、上述した編成定義ファイル、車両定義ファイル、および機器定義ファイルの定義情報が階層的に結合した描画情報が記載されている。
【0032】
次に、画面生成部208(描画定義プログラム208B)は、描画内容ファイルとパーツ指定ファイルを組合せて描画定義ファイルを生成する(S506)。図12は、パーツ指定ファイルの具体例を示す図である。ここでは、「車両あ」を表す画像ファイルが「パーツあ」、「機器a」を表す画像ファイルが「パーツa」であることが示されている。図13は、描画定義ファイルの具体例を示す図であり、上述した描画内容ファイルに対して車両名、機器名をキーとしてパーツ指定ファイルから抽出されたパーツ指定情報が挿入されている。
【0033】
次に、画面生成部208(描画プログラム208A)は、描画定義ファイルに基づいて画像ファイルを取得し、その画像を合成する(S507)。図14は、画像ファイルの具体例を示す図である。ここでは、非常警報装置、車体、車輪、パンタグラフ等を表す画像ファイルが示されている。
【0034】
次に、画面生成部208(描画プログラム208A)は、表示データ定義ファイルに基づいて車両状態情報データベース203から必要なデータを取り出してセットした鉄道車両情報表示画面を生成し、表示部209へ出力する(S508)。図15は、表示データ定義ファイルの具体例を示す図である。ここでは、鉄道車両情報表示画面において表示するデータ項目(「BC圧」および「速度」)と、その表示位置が定義されている。
【0035】
そして、表示部209は、画面生成部208で生成された鉄道車両情報表示画面を表示し(S509)、処理を終了する。図16は、鉄道車両情報表示画面の具体例を示す図である。ここでは、編成情報、車両情報、および機器情報の全てを表示しているが、表示要求の内容に応じて定義ファイルの組合せを変更することで編成、車両、および機器毎に画面を表示することもできる。
【0036】
このように、定義ファイルが編成、車両、および機器の単位で細分化されているので、編成等の変更が発生した場合にも関連する定義ファイルの変更によって柔軟に対応することができる。例えば、図16における編成は3両編成であるが、車両数が増減しても編成定義ファイルを変更することにより鉄道車両情報表示画面を可変表示できるので、画像ファイル自体の修正を要しない。図17は、図16の編成情報が変更された場合に生成された鉄道車両情報表示画面の具体例を示す図である。また、新型車両が入線した場合や機器が追加された場合も、追加分の画像ファイルを作成し、関連する定義ファイルを一部変更することによって状態情報画面を容易に生成することができ、確認作業も容易である。
【0037】
尚、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の一実施形態に係る鉄道車両管理システム1の全体構成例を示す図。
【図2】本発明の一実施形態に係る鉄道車両管理サーバ20の構成例を示すブロック図。
【図3】本発明の一実施形態に係る受信データ定義ファイルの具体例を示す図。
【図4】本発明の一実施形態に係る車両状態情報データベース203が記憶するデータの具体例を示す図。
【図5】本発明の一実施形態に係る鉄道車両管理サーバ20における鉄道情報画面の出力処理の具体例を示すフローチャート。
【図6】本発明の一実施形態に係る編成定義ファイルの具体例を示す図。
【図7】本発明の一実施形態に係る車両定義ファイルの具体例を示す図。
【図8】本発明の一実施形態に係る機器定義ファイルの具体例を示す図。
【図9】本発明の一実施形態に係る各ファイルの関係を説明する図。
【図10】本発明の一実施形態に係る各ファイルの関係を具体的に説明する図。
【図11】本発明の一実施形態に係る描画内容ファイルの具体例を示す図。
【図12】本発明の一実施形態に係るパーツ指定ファイルの具体例を示す図。
【図13】本発明の一実施形態に係る描画定義ファイルの具体例を示す図。
【図14】本発明の一実施形態に係る画像ファイル記憶部206に記憶された画像ファイルの具体例を示す図。
【図15】本発明の一実施形態に係る表示データ定義ファイルの具体例を示す図。
【図16】本発明の一実施形態に係る鉄道車両情報表示画面の具体例を示す図。
【図17】本発明の一実施形態に係る鉄道車両情報表示画面の具体例を示す図。
【符号の説明】
【0039】
1…鉄道車両管理システム、
10…編成、
20…鉄道車両管理サーバ、
30…クライアント端末、
201…データ受信部、
202…定義ファイル記憶部、
203…車両状態情報データベース、
204…データ登録部、
205…入力部、
206…画像ファイル記憶部、
207…パーツ指定ファイル記憶部、
208…画面生成部、
208A…描画プログラム、
208B…描画定義プログラム、
209…表示部、
210…データ送信部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザから入力された鉄道車両情報表示画面の表示要求を取得する入力部と、
鉄道車両の編成、前記鉄道車両、および前記鉄道車両に搭載された機器の単位で画面表示情報を記載した定義ファイル群を記憶する定義ファイル記憶部と、
前記編成、前記鉄道車両、および前記機器の単位でパーツ化された画像ファイル群を記憶する画像ファイル記憶部と、
前記鉄道車両および前記機器の各々に対応する前記画像ファイルを示すパーツ指定情報を記載したパーツ指定ファイルを記憶するパーツ指定ファイル記憶部と、
前記入力部、前記定義ファイル記憶部、前記画像ファイル記憶部、および前記パーツ指定ファイル記憶部に接続され、前記鉄道車両情報表示画面を生成する画面生成部と、
この画面生成部に接続され、前記生成された鉄道車両情報表示画面を表示する表示部と、
を具備し、
前記画面生成部が、
前記表示要求に基づいて前記定義ファイル群の画面表示情報および前記パーツ指定ファイルのパーツ指定情報を組合せて描画定義ファイルを生成する描画定義手段と、
この描画定義手段に接続され、前記生成された描画定義ファイルに基づいて前記画像ファイルを選択すると共に合成し、前記鉄道車両情報表示画面を生成する描画手段と、
を更に有することを特徴とする鉄道車両管理装置。
【請求項2】
前記画面生成部において生成された鉄道車両情報表示画面の画面データを取得し、ネットワークを介して接続された運転台またはクライアント端末の表示装置に前記画面データを送信するデータ送信部を更に有することを特徴とする請求項1記載の鉄道車両管理装置。
【請求項3】
前記鉄道車両における前記機器の測定データを記憶する車両状態情報データベースを更に備え、
前記画面生成部が、前記車両状態情報データベースから前記測定データを取得し、前記描画定義ファイルで指定される画像ファイルと前記測定データに基づいて前記鉄道車両情報表示画面を生成することを特徴とする請求項1または請求項2記載の鉄道車両管理装置。
【請求項4】
鉄道車両の編成、前記鉄道車両、および前記機器の単位でパーツ化された画像ファイル群を記憶したコンピュータが行う鉄道車両管理方法であって、
ユーザから入力された鉄道車両情報表示画面の表示要求を取得する表示要求取得ステップと、
この表示要求取得ステップにおいて取得された表示要求に基づいて前記鉄道車両の編成、前記鉄道車両、および前記鉄道車両に搭載された機器の単位で画面表示情報を記載した定義ファイル群に前記鉄道車両および前記機器の各々に対応する前記画像ファイルを示すパーツ指定情報を記載したパーツ指定ファイルを組合せて描画定義ファイルを生成する描画定義ファイル生成ステップと、
この描画定義ファイル生成ステップにおいて生成された描画定義ファイルに基づいて前記画像ファイルを組合せて前記鉄道車両情報表示画面を生成する画面生成ステップと、
この画面生成ステップにおいて生成された鉄道車両情報表示画面を表示する表示ステップと、
からなることを特徴とする鉄道車両管理方法。
【請求項5】
前記画面生成ステップにおいて生成された鉄道車両情報表示画面の画面データを取得し、ネットワークを介して接続された運転台またはクライアント端末の表示装置に前記画面データを送信するデータ送信ステップを更に有することを特徴とする請求項4記載の鉄道車両管理方法。
【請求項1】
ユーザから入力された鉄道車両情報表示画面の表示要求を取得する入力部と、
鉄道車両の編成、前記鉄道車両、および前記鉄道車両に搭載された機器の単位で画面表示情報を記載した定義ファイル群を記憶する定義ファイル記憶部と、
前記編成、前記鉄道車両、および前記機器の単位でパーツ化された画像ファイル群を記憶する画像ファイル記憶部と、
前記鉄道車両および前記機器の各々に対応する前記画像ファイルを示すパーツ指定情報を記載したパーツ指定ファイルを記憶するパーツ指定ファイル記憶部と、
前記入力部、前記定義ファイル記憶部、前記画像ファイル記憶部、および前記パーツ指定ファイル記憶部に接続され、前記鉄道車両情報表示画面を生成する画面生成部と、
この画面生成部に接続され、前記生成された鉄道車両情報表示画面を表示する表示部と、
を具備し、
前記画面生成部が、
前記表示要求に基づいて前記定義ファイル群の画面表示情報および前記パーツ指定ファイルのパーツ指定情報を組合せて描画定義ファイルを生成する描画定義手段と、
この描画定義手段に接続され、前記生成された描画定義ファイルに基づいて前記画像ファイルを選択すると共に合成し、前記鉄道車両情報表示画面を生成する描画手段と、
を更に有することを特徴とする鉄道車両管理装置。
【請求項2】
前記画面生成部において生成された鉄道車両情報表示画面の画面データを取得し、ネットワークを介して接続された運転台またはクライアント端末の表示装置に前記画面データを送信するデータ送信部を更に有することを特徴とする請求項1記載の鉄道車両管理装置。
【請求項3】
前記鉄道車両における前記機器の測定データを記憶する車両状態情報データベースを更に備え、
前記画面生成部が、前記車両状態情報データベースから前記測定データを取得し、前記描画定義ファイルで指定される画像ファイルと前記測定データに基づいて前記鉄道車両情報表示画面を生成することを特徴とする請求項1または請求項2記載の鉄道車両管理装置。
【請求項4】
鉄道車両の編成、前記鉄道車両、および前記機器の単位でパーツ化された画像ファイル群を記憶したコンピュータが行う鉄道車両管理方法であって、
ユーザから入力された鉄道車両情報表示画面の表示要求を取得する表示要求取得ステップと、
この表示要求取得ステップにおいて取得された表示要求に基づいて前記鉄道車両の編成、前記鉄道車両、および前記鉄道車両に搭載された機器の単位で画面表示情報を記載した定義ファイル群に前記鉄道車両および前記機器の各々に対応する前記画像ファイルを示すパーツ指定情報を記載したパーツ指定ファイルを組合せて描画定義ファイルを生成する描画定義ファイル生成ステップと、
この描画定義ファイル生成ステップにおいて生成された描画定義ファイルに基づいて前記画像ファイルを組合せて前記鉄道車両情報表示画面を生成する画面生成ステップと、
この画面生成ステップにおいて生成された鉄道車両情報表示画面を表示する表示ステップと、
からなることを特徴とする鉄道車両管理方法。
【請求項5】
前記画面生成ステップにおいて生成された鉄道車両情報表示画面の画面データを取得し、ネットワークを介して接続された運転台またはクライアント端末の表示装置に前記画面データを送信するデータ送信ステップを更に有することを特徴とする請求項4記載の鉄道車両管理方法。
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図15】
【図1】
【図14】
【図16】
【図17】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図15】
【図1】
【図14】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2009−101964(P2009−101964A)
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−277841(P2007−277841)
【出願日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【出願人】(301063496)東芝ソリューション株式会社 (1,478)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【出願人】(301063496)東芝ソリューション株式会社 (1,478)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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