説明

銀塩光熱写真ドライイメージング材料および画像形成方法

【課題】小型のレーザイメージャーにより、迅速に熱現像した場合でも、画像保存性、生保存性に優れ、低カブリで、最高濃度が高く、銀色調、湿度変化に伴う濃度変動に優れる銀塩光熱写真ドライイメージング材料および画像形成方法を提供する。
【解決手段】支持体上に有機銀塩、ハロゲン化銀粒子、バインダー、及び還元剤を含有する感光性層を有し、前記還元剤として特定の構造を有するビスフェノール系化合物を含有し、かつ感光性層のバインダーとして下記一般式(M)で表されるモノマーを10〜70質量%共重合したポリマーを含有する銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
一般式(M) CH2=CR01−CR02=CH2


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体上に有機銀塩、ハロゲン化銀粒子、バインダー、及び還元剤を含有する感光性層を有し、前記還元剤として下記の一般式(RD1)で表される化合物を含有し、かつ感光性層に用いられるバインダーとして下記一般式(M)で表されるモノマーを10質量%以上70質量%以下共重合したポリマーを含有することを特徴とする銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【化1】

〔式中、X1はカルコゲン原子又はCHR1を表し、R1は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基又は複素環基を表す。R2は少なくとも一方が2級または3級のアルキル基を表し、同一でも異なってもよい。R3は少なくとも1つの基がヒドロキシル基を置換基として有する炭素数1〜20のアルキル基、または脱保護されることによりヒドロキシル基を形成しうる基を置換基として有する炭素数1〜20のアルキル基を表し、同一でも異なってもよい。R4はベンゼン環上に置換可能な基を表し、m及びnは各々0〜2の整数を表す。〕
一般式(M)
CH2=CR01−CR02=CH2
(式中、R01及びR02は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、又は、炭素数1〜6のアルキル基である。但し、R01及びR02が同時に水素原子であることはない。)
【請求項2】
前記一般式(M)のR01が水素原子であり、R02がメチル基であることを特徴とする請求項1に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項3】
前記一般式(M)で表されるポリマーが酸基を有するモノマーを1質量%以上20質量%以下共重合したポリマーであることを特徴とする請求項1または2に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項4】
前記一般式(RD1)のR3の少なくとも1つの基がヒドロキシル基を置換基として有する炭素数3〜20のアルキル基、または脱保護されることによりヒドロキシル基を形成しうる基を置換基として有する炭素数3〜20のアルキル基であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項5】
前記感光性層の乾燥膜厚が4μm以上、16μm以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項6】
熱現像後の画像濃度の最大値が3.8以上5.0以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項7】
前記銀塩光熱写真ドライイメージング材料の構成層の少なくとも1層が熱現像時に発色して色素画像を形成する化合物を含有し、前記色素画像の極大吸収波長が360nm以上450nm以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項8】
前記銀塩光熱写真ドライイメージング材料の構成層の少なくとも1層が熱現像時に発色して色素画像を形成する化合物を含有し、前記色素画像の極大吸収波長が600nm以上700nm以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項9】
下記一般式(SF)で表される化合物を含有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
一般式(SF)
(Rf−(L1m1−)p−(Y)n1−(A)q
(式中、Rfはフッ素原子を含有する置換基を表し、L1はフッ素原子を有しない2価の連結基を表し、Yはフッ素原子を有さない(p+q)価の連結基を表し、Aはアニオン基またはその塩を表し、m1、n1は各々0または1の整数を表し、pは1〜3の整数を表し、qは1〜3の整数を表す。但し、qが1の時は、m1とn1は同時に0とはならない。)
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料がシート状であることを特徴とするシート状銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項11】
請求項10に記載のシート状銀塩光熱写真ドライイメージング材料を搬送速度30〜200mm/secで加熱しながら搬送することを特徴とする画像形成方法。
【請求項12】
請求項10に記載のシート状銀塩光熱写真ドライイメージング材料の一枚の一部が露光されながら、同時に既に前記露光がなされたシート状銀塩光熱写真ドライイメージング材料の一部分で現像が開始されることを特徴とする画像形成方法。
【請求項13】
請求項10に記載のシート状銀塩光熱写真ドライイメージング材料を露光部と現像部の距離が0cm以上50cm以下であるレーザイメージャーにより現像することを特徴とする画像形成方法。
【請求項14】
請求項10に記載のシート状銀塩光熱写真ドライイメージング材料をレーザイメージャーにより10秒以下の加熱時間で熱現像することを特徴とする画像形成方法。
【請求項15】
請求項10に記載のシート状銀塩光熱写真ドライイメージング材料を設置面積が0.40m2以下であるレーザイメージャーにより熱現像することを特徴とする画像形成方法。

【図1】
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【公開番号】特開2007−79237(P2007−79237A)
【公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−268358(P2005−268358)
【出願日】平成17年9月15日(2005.9.15)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】