説明

鋼構造物に、樹脂系防錆・厚塗り防水構法と、鍔部厚塗り防水構法

【課題】鋼構造物の接合部位の隙間に雨水・有害物質の浸透を防ぎ、又鋼構造物のコンクリートとの接触する部位の、コンクリートの収縮と振動による隙間に、雨水・有害物質等が、塗膜の劣化により錆びを発生させる事より鋼構造物を守る塗装構法。
【解決手段】鋼構造物1の重要な接合部位を含め、周囲100mm以上の範囲を、樹脂系防錆・厚塗り防水構法2を施し、接合部に有害物質の浸透する事を防ぐ。また鋼構造物1のコンクリート6との接触部に、接触面を含め上下100mm〜200mmを、樹脂系防錆・厚塗り防水構法2を施し、塗膜の長期劣化を防ぎ、鋼構造物1を有害物質から守る。コンクリート打設乾燥後、再度立ち上がり4迄鍔部樹脂系防錆・防水厚塗り構法3を施す事で、鋼構造物1とコンクリート6の隙間に有害物質の浸透する事を防ぎ錆び腐蝕による破壊から守る事が出来る。防水構法の目視による点検で、半永久的に鋼構造物1を守る事が出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は鋼構造物に、樹脂系防錆・厚塗り防水構法とコンクリート接触部の、鍔厚塗り防水構法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の鋼構造物に対する塗装は、錆び止めペイントの下塗りの上、フッソ樹脂系、フタル酸樹脂系・アクリル樹脂系・エポキシ樹脂系・シリコンアルキド樹脂系・ポリウレタン樹脂系・シリコンアクリル樹脂系・等其の他各種の樹脂を用途に応じて、吹け付け・刷け塗り・ローラー塗りで、ミクロン単位で仕上げている。塗装に対する過酷な条件の所も同じ工法である。又振動・収縮性の有るコンクリートにも、薄塗り塗装のまま埋込んでいる。コンクリートの収縮と振動により、鋼構造物との間に隙間が出来、その隙間に雨水・排気ガスによる化学物質・塩分等が浸透、塗料の劣化から錆が発生、鋼構造物の腐蝕・破壊となる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これらには次のような欠点がある、鋼構造物防錆・上塗り塗装の、過酷な条件の部位での、錆びの発生・腐蝕と云う事は、塗装面の暴露の条件は、どの部位も同じではない事を証明している。
しかしどの場所でも塗装面での塗膜が薄いという事である。薄い為過酷な部位のキズ・摩擦による耗摩に弱く、耐候年数もフツソ樹脂系を除いて、3年〜7・8年である。例えば橋梁のように、雨水・塩害・排気ガスによる化学物質・振動・収縮、鋼構造物に過酷な条件の揃つ場所、特にコンクリートの接触部・〔重要な接点〕の塗装には耐候性だけの考えには危険がある。本発明は雨水・摩擦・キズ・塩害・振動・排気ガスによる化学物質に強い、樹脂系防水構法〔軟質樹脂系が良い〕を、コンクリートとの接触部並び上下に100mm〜200mmを施構、樹脂系防水構法をmm単位〔3mm以上が良い〕で厚塗し、かつ構構造物の周りのコンクリートの上面に、鍔部の厚塗り樹脂系防水構法を施構,雨水・排気ガスによる化学物質・塩分其の他の有害物質の浸透を防ぎ、過酷な条件を克服、耐用年数を超長期化させる事を発明した。
【課題を解決するための手段】
【0004】
鋼構造物の接点の最重要な部位には、周囲100mm〜200mmを含めて、mm単位の厚塗り〔3mm以上が良い〕樹脂系防水構法を施構〔軟質樹脂系が良い〕、接合部の雨水・塩分・排気ガスによる化学物質・其の他有害物質の浸透を防ぐ。
コンクリートと鋼構造物の過酷な暴露条件の部位並びに、コンクリートと鋼構造物に接する部位と、コンクリート上下面より100mm〜200mmまで錆止め、樹脂系防水構法〔軟質樹脂系が良い〕のmm単位の厚塗り〔3mm以上が良い〕をし、コンクリート部にも同様鍔部厚塗樹脂系防水構法〔軟質樹脂系が良い〕をする。補修の所は補強部より錆びていない所で100mm程度までハツリとり、鋼構造物に付着している、コンクリート・錆び・油・塩分・排気ガス等による化学物質等、錆止め厚塗樹脂系防水構法を害する物を完全に除去、鋼構造物の補強後、鋼構造物の防錆・厚塗樹脂系防水構法〔軟質樹脂系が良い〕を施構する。又コンクリート上部には、鋼構造物の立上がり共、鍔部厚塗樹脂系防水構法〔軟質樹脂系が良い〕をする。施構時補強布を使用する事もある。
其の時補強布の見えないよう充分に防水材を塗り、気泡の有無に注意すること。
鋼構造物周りのコンクリートの高さは、立上がりコンクリートに接する仕上げ材と同時高さとし、水の溜まらない状態とする。鋼構造物周りのコンクリートは、膨張・収縮に耐える強度を持つ巾とする。樹脂系防水材の厚塗りは何回にも分け塗り、塗膜が硬化してから塗重ねる。
【発明の効果】
【0005】
現在橋脚の破壊は社会的な大問題である。それは塗料の劣化による錆びの発生にある。
接合部の重要部と、其の周囲100mm〜200mmを樹脂系厚塗防水構法にて全面塗布する。
又鋼構造物とコンクリートの接する部位には、鋼構造物に錆止め・樹脂系厚塗防水構法〔軟質樹脂系が良い〕、コンクリート上面の鍔部厚塗樹脂系防水構法〔軟質樹脂系が良い〕による施構方法は、雨水・排気ガスによる化学物質・塩類其の他有害物質の浸透がなく、目視による点検を、年に1度程度することで、半永久的に鋼構造物を目に見えぬ所での、錆びによる被害から守る事が出来る発明でる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明を実施する為の最良の形態は、鋼構造物の接点の・雨水・塩分・排気ガスによる化学物質・其の他有害物質の浸透を防ぐ為の、錆止め・mm単位〔3mm以上が良い〕の厚塗り樹脂系防水構法〔軟質樹脂系が良い〕を施構する。
又鋼構造物の周りのコンクリートの打設の前に、防錆・厚塗り樹脂系防水構法〔軟質樹脂系が良い〕を、コンクリート埋込部と其の上下(下部に出ぬ構法の時は上部)100mm〜200mmに施構する。鋼構造物の周りのコンクリートは、周囲の仕上げ材より高くし、立上がり部はコンクリートの収縮に耐える巾とする。又コンクリートの乾燥後、鍔部厚塗樹脂系防水構法を立上がり共施構する。
施構時補強布を使用する事も有る。其の時補強布の見えない事・気泡の有無を確認する。
レイタンス・油・凸部等、接着・接着材の厚みを阻害する物は、完全に除去する。
樹脂系防水構法の防水材の厚塗りは、塗り重ねる毎に必ず乾燥させる事。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】鋼構造物と其の周辺の鍔部の斜視図の例である。
【図2】鋼構造物とコンクリートの断面図の例である。
【図3】鋼構造物の接合部の斜視図の例である。
【図4】鋼構造物の接合部の断面図の例である。
【符号の説明】
【0008】
1 鋼構造物
2 鋼構造物の防錆・厚塗り樹脂系防水構法
3 鍔塗り厚塗り樹脂系防水構法
4 コンクリート立上がり
5 コンクリート仕上げ材
6 コンクリート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(1)鋼構造物に、樹脂系防錆・厚塗り防水構法
(2)鋼構造物とコンクリート接触部の、鍔部樹脂系防錆・厚塗り防水構法

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2009−57815(P2009−57815A)
【公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−259225(P2007−259225)
【出願日】平成19年9月3日(2007.9.3)
【出願人】(502089899)
【Fターム(参考)】