説明

鋼管杭・柱結合構造とその構築方法

【課題】鋼管杭と柱結合部材を強固に接合でき、鋼管杭の施工現場における溶接作業が不要な鋼管杭・柱結合構造とその構築方法を提供すること。
【解決手段】柱結合部材2は、外管21、結合プレート22、グラウト材落下防止手段(グラウト材落下防止プレート232、その支持部材231からなる)からなり、工場等において外管21に結合プレート22を接合して作製する。柱結合部材2は、鋼管杭の施工現場に搬入して鋼管杭11に装着し、注入孔222,223からグラウト材31を注入して充填する。鋼管杭11の内部に充填するグラウト材31の量は、グラウト材の落下防止プレート232の位置を調整して設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、地盤(地中)に埋設した鋼管杭とアンテナ、信号機、広告等の支柱、電柱等の上部構造物の鋼管柱を結合する鋼管杭・柱結合構造とその構築方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来鋼管杭と鋼管柱を結合する杭頭部の構造として、図4の鋼管杭・柱結合構造が提案されている。
図4(a),(b)は、地盤に埋設した鋼管杭の鋼管杭・柱結合構造の側面図を示す。なお図4(a),(b)は、地盤のみ断面で表してある。
まず図4(a)の鋼管杭・柱結合構造について説明する(例えば特許文献1参照)。
上部構造物の鋼管柱を鋼管杭に結合する柱結合部材は、筒状部材(鋼管)62と結合プレート71からなり、結合プレート71は、筒状部材62の一端に溶接により固着してある。筒状部材62の他端は、地盤812に埋設した鋼管杭61の頭部に、溶接により接合してある(631は溶接部である)。結合プレート71には、上部構造物の鋼管柱、例えばアンテナの支柱(図示せず)を取付けた柱脚プレート72を、ボルト73とナット741,742により結合してある。その際結合プレート71と柱脚プレート72の間には、必要に応じてグラウト材75を充填する。なお811は、地盤面を表している。
【0003】
次に図4(b)の鋼管杭・柱結合構造について説明する(例えば特許文献2参照)。
上部構造物の鋼管柱を鋼管杭に結合する柱結合部材は、複数個のプレート取付金具76と結合プレート71からなり、プレート取付金具76は、地盤812に埋設した鋼管杭61の頭部外周に、溶接により接合してある(632は溶接部である)。結合プレート71は、ボルト73とナット741,743によりプレート取付金具76に装着してある。結合プレート71には、上部構造物の鋼管柱(図示せず)を取付けた柱脚プレート72を、ボルト73とナット741,742,743により結合してある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−214226号公報
【特許文献2】特開2004−11283号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図4(a)の鋼管杭・柱結合構造は、鋼管杭61と筒状部材62を溶接により接合し、図4(b)の鋼管杭・柱結合構造は、鋼管杭61とプレート取付金具76を溶接により接合してあるが、それらの溶接は、鋼管杭の施工現場において行うため、溶接が不完全で十分な接合強度が得られない場合がある。また鋼管杭の施工現場における溶接は、作業が難しく危険を伴う場合もある。
本願発明は、従来の鋼管杭・柱結合構造の前記問題点に鑑み、鋼管杭と柱結合部材との接合強度を高くするとともに、鋼管杭の施工現場の溶接作業が不要な鋼管杭・柱結合構造とその構築方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明は、その目的を達成するため、請求項1に記載の鋼管杭・柱結合構造は、鋼管杭の頭部に装着した柱結合部材を備え、柱結合部材は、外管、外管に固着した結合プレート及び結合プレートに取付けたグラウト材落下防止手段からなり、グラウト材落下防止手段は、鋼管杭内のグラウト材落下防止用プレート及びグラウト材落下防止用プレートの支持部材からなり、外管と鋼管杭の間及び鋼管杭の内部にグラウト材を充填してあることを特徴とする。
請求項2に記載の鋼管杭・柱結合構造は、請求項1に記載の鋼管杭・柱結合構造において、前記外管の下端部の内径は、上端部の内径よりも小さく、鋼管杭を挿入できる大きさであることを特徴とする。
請求項3に記載の鋼管杭・柱結合構造は、請求項1叉は請求項2に記載の鋼管杭・柱結合構造において、前記グラウト材に埋没する補強部材を前記結合プレートに取付けてあることを特徴とする。
請求項4に記載の鋼管杭・柱結合構造は、請求項3に記載の鋼管杭・柱結合構造において、前記補強部材は、前記結合プレートに上部構造物の鋼管柱を取付ける柱脚プレートを結合するボルトであることを特徴とする。
請求項5に記載の鋼管杭・柱結合構造は、請求項1〜請求項4のいずれかの請求項に記載の鋼管杭・柱結合構造において、鋼管杭に着脱でき鋼管杭の外周を取巻くように装着する外管保持金具を備えていることを特徴とする。
請求項6に記載の鋼管杭・柱結合構造の構築方法は、外管、外管に固着した結合プレート及び結合プレートに取付けたグラウト材落下防止手段からなる柱結合部材を、鋼管杭の頭部に装着し、外管と鋼管杭の間及び鋼管杭の内部にグラウト材を充填する鋼管杭・柱結合構造の構築方法であって、グラウト材落下防止手段は、鋼管杭内のグラウト材落下防止用プレート及びグラウト材落下防止用プレートの支持部材からなることを特徴とする。
請求項7に記載の鋼管杭・柱結合構造の構築方法は、請求項6に記載の鋼管杭・柱結合構造の構築方法において、前記外管の下端部の内径は、上端部の内径よりも小さく、鋼管杭を挿入できる大きさであることを特徴とする。
請求項8に記載の鋼管杭・柱結合構造の構築方法は、請求項6叉は請求項7に記載の鋼管杭・柱結合構造の構築方法において、前記グラウト材に埋没する補強部材を前記結合プレートに取付けてあることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本願発明は、工場等で作製した柱結合部材を施工現場に搬入して鋼管杭に装着し、グラウト材を充填するだけで鋼管杭・柱結合構造を構築できるから、施工現場の溶接作業が不要になる。また本願発明の柱結合部材と鋼管杭は、外管と鋼管杭の間のグラウト材及び鋼管杭内のグラウト材とにより一体的に強固に接合するから、強固な鋼管杭・柱結合構造を構築できる。
本願発明の鋼管杭・柱結合構造は、落下防止用プレートの位置により鋼管杭に充填するグラウト材の量を設定できるから、所定の接合強度を取得に必要な量のグラウト材を充填することができ、無駄な充填を防止できる。またグラウト材落下防止手段の支持部材は、グラウト材に埋没するから補強部材として使用できる。
本願発明の外管の下端部の内径は、上端部の内径よりも小さくし、鋼管杭を挿入できる大きさに形成してあるから、外管の下端部と鋼管杭の隙間を小さくすることができ、充填したグラウト材の漏洩を防止できる。
【0008】
本願発明の鋼管杭・柱結合構造は、グラウト材に埋没する補強部材を結合プレートに取付けてあるから、柱結合部材と鋼管杭をより強固に接合でき、かつ結合プレートと外管の溶接を補うこともできる。また柱脚プレートと結合プレートを結合するボルトは、グラント材に埋没させることにより両プレートを強固に接合でき、かつ補強部材として使用できる。
本願発明の外管の保持金具は、溶接することなく鋼管杭に着脱できるし、また鋼管杭にその外周を取巻くように装着するから、外管の下端部と鋼管杭の隙間を塞ぎ、グラウト材の漏洩を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、本願発明の実施例に係る鋼管杭・柱結合構造を示す。
【図2】図2は、図1の鋼管杭・柱結合構造の外管の変形例を示す。
【図3】図3は、図1の鋼管杭・柱結合構造に補強部材を付加した例を示す。
【図4】図4は、従来の鋼管杭・柱結合構造を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1〜図3により本願発明の実施例に係る鋼管杭・柱結合構造を説明する。
なお図1〜図3において、共通の部分は、同じ符号を使用している。
【実施例】
【0011】
まず図1の鋼管杭・柱結合構造について説明する。
なお図1(b1)〜(c)は、図1(a1),(a2)と同じ部分の符号の一部を省略してある。
図1(a1),(a2)において、図1(a1)は、平面図を、図1(a2)は、図1(a1)のX1部分の断面図を示す。
鋼管杭・柱結合構造は、地盤に埋設した鋼管杭11と柱結合部材2からなる。柱結合部材2は、上部構造物の鋼管柱を取付けた柱脚プレート(図示せず)を鋼管杭11に結合する部材で、柱脚プレートを結合する(取付ける)結合プレート22と鋼管製の外管(鞘管)21からなる。柱結合部材2は、鋼管杭11の頭部に溶接することなく装着し、鋼管杭11と外管21の間及び鋼管杭11の内部にグラウト材31を充填してある。
【0012】
結合プレート22は、外管21の頭部に溶接により固着してある。外管21の下端部の内径は、上端部(結合プレート22側の端部)の内径よりも小さく、鋼管杭11を挿入できる大きさに形成してある。結合プレート22には、ボルトの挿入孔221、グラウト材31の注入孔222,223を形成してある。ボルトの挿入孔221は、結合プレート22に柱脚プレートを結合するとき、ボルトを挿入する孔である。また結合プレート22には、グラウト材落下防止用のプレート232とそのプレートの支持部材231からなるグラウト材落下防止手段を取付けてある。支持部材231は、例えば、ねじを形成した棒状部材からなり、結合プレート22の孔に嵌め込むか或いは結合プレート22に溶接により取付けてある。プレート232は、支持部材231に沿って鋼管杭11内を上下に移動させて所定の位置(高さ)に固定してある。プレート232は、例えば、支持部材231とねじ結合する、或いは支持部材231にナットを嵌める等して支持部材231に取付けてある。
【0013】
鋼管杭・柱結合構造を構築するときは、まず柱結合部材2を工場等で作製して鋼管杭の施工現場に搬入する。施工現場では、図1(a2)のように、鋼管杭11の頭部に柱結合部材2を溶接することなく装着し、注入孔222,223からグラウト材31を注入して、外管21と鋼管杭11の間及び鋼管杭11内に充填する。なおグラウト材落下防止用のプレート232は、柱結合部材2を鋼管杭11に装着する前に、鋼管杭11内に充填するグラウト材の量を勘案して、所定の位置に固定する。
【0014】
図1(a1),(a2)の鋼管杭・柱結合構造は、工場等で作製した柱結合部材2を施工現場に搬入し、施工現場では、鋼管杭11に柱結合部材2を装着し、グラウト材31を充填するだけで構築できるから、施工現場の溶接作業が不要になる。また柱結合部材2と鋼管杭11は、外管21と鋼管杭11の間のグラウト材31及び鋼管杭11内のグラウト材31とにより一体的に強固に接合するから、強固な鋼管杭・柱結合構造を構築できる。
【0015】
鋼管杭11に充填するグラウト材31の量は、落下防止用のプレート232の位置により決まるから、その位置を適切に設定することにより、所定の接合強度を得るのに必要な量のグラウト材31を充填することができ、無駄な充填を防止できる。またグラウト材落下防止手段の支持部材231は、グラウト材31に埋没するから補強部材(補強筋)としての効果も奏する。
図1(a1),(a2)の外管21の下端部の内径は、上端部(結合プレート22側の端部)の内径よりも小さくし、鋼管杭11を挿入できる大きさに形成してあるから、鋼管杭11と外管21の下端部の隙間を小さくすることができ、充填したグラウト材31の漏洩を防止できる。
【0016】
図1(b1)、(b2)は、外管保持金具を用いた例で、図1(b1)は、図1(a2)に対応する図であり、図1(b2)は、外管保持金具の平面図である。
図1(a2)の鋼管杭・柱結合構造は、結合プレート22を鋼管杭11の頭部に接触させてあるが、図1(b1)の鋼管杭・柱結合構造は、結合プレート22を鋼管杭11の頭部から離してある。結合プレート22を鋼管杭11の頭部から離すことにより、鋼管杭11の頭部は、グラウト材31中に埋没するから、柱結合部材2と鋼管杭11は、より強固に接合する。
【0017】
図1(b1)の鋼管杭・柱結合構造は、柱結合部材2を鋼管杭11内の所定の位置に装着するため、外管21の保持金具411を使用している。外管21の保持金具は、図1(b2)のように、一対の保持金具411,412からなり、両保持金具は、鋼管杭11の周囲を取巻くように対向させて装着し、ボルト孔42にボルト43を挿入し、ボルト43とナット441,442によって両者を一体的に結合してある。保持金具411,412は、グラウト材31が固化するまで鋼管杭11に装着すればよいが、装着したまま外さなくてもよい。
保持金具411,412は、鋼管杭11に着脱できる構造であるから、鋼管杭11に装着するとき、溶接を要しない。また保持金具411,412は、図1(b1)のように、外管21の下端部に接触するから、鋼管杭11と外管21の下端部の隙間を塞ぎ、グラウト材31の漏洩を防止する効果も奏する。
【0018】
図1(c)は、図1(a2)の外管21を円筒状部21aと下部の小径部21bに分けた例である。この場合、小径部21bは、金型を用いてプレス成形することもできるし、鋳型を用いて作製することもできる。また円筒状部21aと小径部21bは、溶接により接合してある。
【0019】
次に図2により柱結合部材の外管の変形例を説明する。
なお図1(a1),(a2)の部分と同じ符号は、一部省略してある。
図2(a1)の外管は、円筒状部21aの内面にリング状の底部21cを溶接により固着してあり、図2(a2)の外管は、円筒状部21aの端面にリング状の底部21dを溶接により固着してある。リング状の底部21c,21dの内径は、円筒状部21aの内径よりも小さく、鋼管杭11を挿入できる大きさに形成してある。即ち外管は、円筒状部21aと底部21c叉は底部21dからなり、外管の下端部(底部)の内径は、上端部(結合プレート22側の端部)の内径よりも小さく、鋼管杭11を挿入できる大きさに形成してある。
底部21cは、図2(a3)のようにX2部分で2分割して作製してもよい。底部21dも同様である。図2(b1),(b2)の場合、底部21c,21dは、単純な形状であるから容易に作製することができる。
【0020】
次に図3について説明する。
なお図1(a1),(a2)の部分と同じ符号は、一部省略してある。
図3(a1)の鋼管杭・柱結合構造は、グラウト材中に鉄筋、アンカーボルト等の補強部材(補強筋)を埋没させた例である。
結合プレート22には、鉄筋、アンカーボルト等の補強部材32を孔に嵌め込むか或いは溶接により取付けてある。したがって柱結合部材2を鋼管杭11に装着すると、補強部材32は、図3(a1)の位置に挿入される。なお補強部材32は、柱結合部材2を鋼管杭11に装着した後、結合プレート22の補強材の挿入孔から図1(c)の位置に挿入してもよい。またグラウト材31は、注入孔222,223から注入してもよいし、注入孔211から注入してもよい。補強部材32は、グラウト材31により結合プレート22、外管21と一体的に接合するから、結合プレート22と外管21の溶接を補う効果があり、その溶接を省略することもできる。
【0021】
図3(a2)の鋼管杭・柱結合構造は、図3(a1)の補強部材32に代えてボルト33を用い、そのボルト33を、上部構造物の鋼管柱(図示せず)を取付ける柱脚プレート13を結合プレート22に結合する手段に用いるとともに、補強部材にも用いた例である。ボルト33は、結合プレート22の外側へ突出するように取付けてあり、ボルト33とナット342により柱脚プレート13を結合プレート22に結合する。なおボルト33は、グラウト材31により結合プレート22、外管21と一体的に接合するから、柱脚プレート13は、柱結合部材2と強固に結合する。
【0022】
図3(b)は、鋼管杭・柱結合構造におけるグラウト材の漏洩防止手段の例を示す。
外管21の下端部と鋼管杭11の接触部には、小さな隙間ができるから、その隙間からグラウト材31が固化するまでの間に漏洩するときは、接着用テープ451を貼るか或いはシール部材452を詰めてその隙間を塞ぐ。なおグラウト材は粘性が高く、また外管21と鋼管杭11の隙間は通常1mm程度であるから、グラウト材の漏洩防止手段は、必要に応じて設ければよい。
図3(c)は、柱結合部材2に上部構造物を取付けた状態を示す。
上部構造物の支柱12を取付けた柱脚プレート13は、ボルト33とナット341,342により柱結合部材2の結合プレート22に結合してある。
【符号の説明】
【0023】
11 鋼管杭
12 上部構造物の支柱
13 柱脚プレート
2 柱結合部材
21 外管
21a 円筒状部
21c、21d 底部
22 結合プレート
221 ボルト挿入孔
211,222,223 グラウト材の注入孔
231 グラウト材落下防止用プレートの支持部材
232 グラウト材落下防止用プレート
31 グラウト材
32 鉄筋、アンカーボルト等の補強部材
33 ボルト
341,342 ナット
411,412 外管保持金具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鋼管杭の頭部に装着した柱結合部材を備え、柱結合部材は、外管、外管に固着した結合プレート及び結合プレートに取付けたグラウト材落下防止手段からなり、グラウト材落下防止手段は、鋼管杭内のグラウト材落下防止用プレート及びグラウト材落下防止用プレートの支持部材からなり、外管と鋼管杭の間及び鋼管杭の内部にグラウト材を充填してあることを特徴とする鋼管杭・柱結合構造。
【請求項2】
請求項1に記載の鋼管杭・柱結合構造において、前記外管の下端部の内径は、上端部の内径よりも小さく、鋼管杭を挿入できる大きさであることを特徴とする鋼管杭・柱結合構造。
【請求項3】
請求項1叉は請求項2に記載の鋼管杭・柱結合構造において、前記グラウト材に埋没する補強部材を前記結合プレートに取付けてあることを特徴とする鋼管杭・柱結合構造。
【請求項4】
請求項3に記載の鋼管杭・柱結合構造において、前記補強部材は、前記結合プレートに上部構造物の鋼管柱を取付ける柱脚プレートを結合するボルトであることを特徴とする鋼管杭・柱構造。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれかの請求項に記載の鋼管杭・柱結合構造において、鋼管杭に着脱でき鋼管杭の外周を取巻くように装着する外管保持金具を備えていることを特徴とする鋼管杭・柱構造。
【請求項6】
外管、外管に固着した結合プレート及び結合プレートに取付けたグラウト材落下防止手段からなる柱結合部材を、鋼管杭の頭部に装着し、外管と鋼管杭の間及び鋼管杭の内部にグラウト材を充填する鋼管杭・柱結合構造の構築方法であって、グラウト材落下防止手段は、鋼管杭内のグラウト材落下防止用プレート及びグラウト材落下防止用プレートの支持部材からなることを特徴とする鋼管杭・柱結合構造の構築方法。
【請求項7】
請求項6に記載の鋼管杭・柱結合構造の構築方法において、前記外管の下端部の内径は、上端部の内径よりも小さく、鋼管杭を挿入できる大きさであることを特徴とする鋼管杭・柱結合構造の構築方法。
【請求項8】
請求項6叉は請求項7に記載の鋼管杭・柱結合構造の構築方法において、前記グラウト材に埋没する補強部材を前記結合プレートに取付けてあることを特徴とする鋼管杭・柱結合構造の構築方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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