説明

録画再生装置

【課題】 不在により視聴者が視聴し損なった映像素材を自動録画し、視聴者の便宜を図る録画再生装置において、視聴者の便宜と消費電力の削減という課題を解決する。
【解決手段】 不存在判定手段11は、視聴者の存在/不存在を判定し不存在情報を生成する。録画再生制御手段12は、不存在判定手段11の不存在情報に基づいて映像録画手段14に現在入力している映像素材を録画させるかどうかの制御する。録画再生制御手段12は、不存在判定手段11の不存在情報に基づいて映像表示手段13に、現在入力している映像素材と共に映像録画手段14に録画された映像素材を同時再生させるかどうかの制御を行う。視聴し損なった映像素材を同時再生によりカバーし、自動録画を合理的に短縮し消費電力を節約する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、視聴者が不存在等の理由により、視聴し損なったと思われる映像素材を自動録画し、視聴者の便宜を向上できる録画再生装置に関する。さらに詳しくは、本発明は、この種の録画再生装置において、視聴者の便宜と消費電力の削減という、トレードオフの関係にある課題を解決しようとするものである。
【背景技術】
【0002】
録画再生装置の分野において、従来のテープベースの録画再生機器にかわり、ハードディスク、DVD記録媒体等の大容量の記録媒体を用いたデジタル録画再生装置が普及しつつある。デジタル録画再生装置では、録画と再生を同時に行うことができるものもある。一般に、再生される映像素材は過去のものであり、録画される映像素材は基本的に現在のものであるから、録画される映像素材と再生される映像素材とにおいて、時間のずれ(タイムシフト)を生成できる。
【0003】
タイムシフトを積極的に利用し、現在入力している映像素材を録画再生装置の記録媒体の容量が許す限り、録画すると、視聴者が不存在等のため視聴し損なった映像素材を、後で再生することができ、視聴者の便宜が向上する。ここで、通常、映像素材は画像符号化により圧縮されて記録媒体に録画され、また、記録媒体から復号されて再生される。
【0004】
現在入力されている映像素材の録画と、過去に入力され記録媒体に録画された映像素材の再生とを、同時に行うと、必要な消費電力は、相当なものになる。なぜなら、画像符号化および復号処理は演算量が多く、録画再生装置に搭載されている画像符号化LSIや、ハードディスクやDVD記録媒体の駆動手段が多量の電力を消費するからである。
【0005】
以上をまとめると、視聴者の便宜のためには、できる限り長い時間自動録画することが望ましい。一方、消費電力の削減のためには、自動録画する時間を極力短くすべきである。これらの点は、トレードオフの関係にあり、これらの点を合理的に調和できる対策が現在求められている。
【0006】
さて特許文献1は、表示装置の消費電力を削減する点にのみ着目した技術を開示する。即ち、この技術は、カメラを用いて所定距離範囲を撮像し、所定距離範囲に顔画像があるか否かを判定する。そして、所定時間以上顔画像が判定できなければ、ユーザが表示装置を見ていないものとみなし、表示装置の電源を切って消費電力を削減しようとしている。
【0007】
しかしながら、映像素材を自動録画する録画再生装置では、視聴者が不存在等の状態にあるとき、電源を切るわけにはいかない。むしろ逆に、映像素材を自動録画する録画再生装置は、視聴者が不存在等により視聴し損なうであろう映像素材を、積極的に録画しなければならない。したがって、特許文献1は、上記2つの点を調和させるための参考にはならない。
【特許文献1】特開平11−242733号公報
【特許文献2】特開2000−113500号公報
【特許文献3】特開2001−216731号公報
【特許文献4】特開2004−72782号公報
【特許文献5】特開平8−84302号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで本発明は、視聴者の便宜性が高くしかも消費電力を低減できる録画再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の発明に係る録画再生装置は、現在入力している映像素材を録画できる映像録画手段と、映像録画手段が録画している映像素材と現在入力している映像素材とを表示できる映像表示手段と、視聴者の存在/不存在を判定し不存在情報を生成する不存在判定手段と、不存在判定手段の不存在情報に基づいて映像録画手段に現在入力している映像素材を録画させるかどうかの制御を行い、かつ、不存在判定手段の不存在情報に基づいて映像表示手段に、現在入力している映像素材と共に映像録画手段に録画された映像素材を同時再生させるかどうかの制御を行う録画再生制御手段と、不存在判定手段の不存在情報が存在から不存在へ変化する時刻と、不存在判定手段の不存在情報が不存在から存在へ変化する時刻との時間を計測し計測結果を生成するタイマーを備える。
【0010】
この構成において、録画再生制御手段が、不存在判定手段の不存在情報に基づいて映像録画手段に現在入力している映像素材を録画させるかどうかの制御を行う。したがって、現在入力している映像素材の録画の範囲(即ち、同時再生の対象)を、不存在判定手段による不存在情報が、視聴者が不存在であることを示す時間に限定することができる。これにより、視聴者は、不存在により視聴し損なった時間の映像素材を後で視聴し直すことができる。
【0011】
また、視聴者が存在し既に視聴してしまった映像素材を同時再生しても、視聴者の実益は少ない。以上の構成によれば、視聴者が存在し既に視聴してしまった映像素材を同時再生の対象から除外でき、その結果、除外された映像素材のための無駄な消費電力(画像符号化/復号処理時のLSI消費電力、記録媒体の駆動に必要な消費電力)を削減できる。
【0012】
以上により、上述した2つの点を、合理的に調和させることができる。
【0013】
第2の発明に係る録画再生装置では、第1の発明の構成に加え、録画再生制御手段は、不存在判定手段の不存在情報が存在から不存在へ変化する時刻から映像録画手段に現在入力している映像素材の録画を開始させ、録画再生制御手段は、タイマーの計測結果を参照して不存在判定手段の不存在情報が不存在から存在へ変化する時刻から映像録画手段に録画された映像素材を、現在入力している映像素材と共に映像表示手段に同時再生させるか否か判定する。
【0014】
この構成により、録画再生制御手段は、タイマーの計測結果を利用して、同時再生のための録画及び同時再生のための映像表示を制御できる。
【0015】
第3の発明に係る録画再生装置では、第2の発明の構成に加え、録画再生制御手段は、タイマーの計測結果が所定の閾値を超えるとき、不存在判定手段の不存在情報が不存在から存在へ変化する時刻から映像録画手段に録画された映像素材を、現在入力している映像素材と共に映像表示手段に同時再生させる。
【0016】
この構成において、タイマーの計測結果と所定の閾値とを比較することにより、視聴者がほんのわずかの時間だけ不存在になったような場合、同時再生を省略することができ、画面のちらつき(同時再生の表示がオン/オフを繰り返すこと)を防止できる。勿論、タイマーの計測結果が所定の閾値を超える場合には、視聴者が戻ってきたときに映像録画手段に録画された映像素材を同時再生して、視聴者の視聴し損ないをカバーできる。
【0017】
第4の発明に係る録画再生装置では、第2の発明の構成に加え、録画再生制御手段は、映像表示手段に同時再生させている映像録画手段に録画された映像素材の再生時間が、現在入力している映像素材の再生時間に追いついたとき、映像表示手段に映像録画手段に録画された映像素材の同時再生を終了させる。
【0018】
この構成により、映像表示手段に同時再生させている映像録画手段に録画された映像素材の再生時間が、現在入力している映像素材の再生時間に追いついた後、同時再生が終了し、無駄な消費電力を削減できる。なお、同時再生は、現在入力している映像素材に対して、時間軸上で圧縮(例えば、2倍速)しても差し支えない。この場合には、いずれ同時再生の再生時間が、現在入力している映像素材の再生時間に追いつくことになる。
【0019】
第5の発明に係る録画再生装置では、第4の発明の構成に加え、現在入力している映像素材がコマーシャルであるか否かを判定するコマーシャル判定手段をさらに備え、録画再生制御手段は、不存在判定手段の不存在情報が存在から不存在へ変化する時刻から映像録画手段に開始させる録画を、コマーシャル判定手段が現在入力している映像素材がコマーシャルであると判定するとき中断させる。
【0020】
この構成によれば、コマーシャル判定手段の判定結果に基づいて、録画再生制御手段が、コマーシャルの部分について、映像録画手段への録画を中断させる。即ち、映像録画手段の録画時間がコマーシャルの時間だけ短縮され、映像録画手段の録画時間が、現在入力している映像素材の再生時間に追いつきやすくなる。したがって、同時再生をすみやかに終了させることができ、無駄な消費電力を削減できる。この点は、同時再生の速度が、現在入力している映像素材の速度と同じ、即ち、同時再生が時間軸上で圧縮されていない場合にも該当する。
【0021】
なお、視聴者がコマーシャルを積極的に見たいと考えるような特殊な場合を除き、コマーシャルの同時再生を省略しても、視聴者の不満は少ないから、この構成は、消費電力の削減を優先させているものである。
【0022】
第6の発明に係る録画再生装置では、第4の発明の構成に加え、映像録画手段に録画されている映像素材を消去できる映像消去手段をさらに備え、録画再生制御手段は、映像消去手段に、映像録画手段に録画されている映像素材のうち同時再生に不要となった映像素材を消去させる。
【0023】
この構成によれば、映像消去手段が、同時再生済の映像素材を、映像録画手段から削除することにより、映像録画手段の空き容量を確保し、この空き容量を他の用途に割り当てることができる。
【0024】
第7の発明に係る録画再生装置では、第1の発明の構成に加え、不存在判定手段は、視聴者による押下を録画再生制御手段に通知するボタンを含む。
【0025】
この構成によれば、視聴者は、ボタンを押し下げることにより、不存在から存在へ変化したことを、録画再生装置へ積極的に通知することができ、この通知が、録画再生制御手段の処理へ反映される。
【0026】
第8の発明に係る録画再生装置では、第1の発明の構成に加え、不存在判定手段は、視聴者による遮光を録画再生制御手段に通知する赤外線センサーを含む。
【0027】
この構成によれば、視聴者は、赤外線センサーを遮光しさえすれば、積極的なアクションなしに、不存在から存在へ変化したことを、録画再生装置へ通知することができ、この通知が、録画再生制御手段の処理へ反映される。
【0028】
第9の発明に係る録画再生装置では、第1の発明の構成に加え、不存在判定手段は、所定範囲のカメラ画像を生成するカメラと、カメラが生成するカメラ画像に基づいて視聴者の存在/不存在を判定する人物抽出手段とを含む。
【0029】
第10の発明に係る録画再生装置では、第9の発明の構成に加え、人物抽出手段は、カメラが生成するカメラ画像において顔画像を検出する顔画像判定手段を含む。
【0030】
第11の発明に係る録画再生装置では、第9の発明の構成に加え、人物抽出手段は、カメラが生成するカメラ画像における視聴者の視線を検出する視線判定手段を含む。
【0031】
これらの構成によれば、人物抽出手段が人物を抽出すれば、視聴者は、積極的なアクションなしに、不存在から存在へ変化したことを、録画再生装置へ通知することができ、この通知が、録画再生制御手段の処理へ反映される。
【0032】
第12の発明に係る録画再生装置では、第1の発明の構成に加え、不存在判定手段は、録画再生装置が搭載される移動体の移動速度を計測し速度情報を録画再生制御手段に通知する速度計測手段を含む。
【0033】
この構成により、速度計測手段が移動体の移動速度を計測するので、視聴者が積極的なアクションをしなくとも、速度情報が録画再生手段に通知される。例えば、移動体が自動車であるとき、移動中、録画再生を行うと運転者の注意が散漫になって交通安全上問題があるから、通常、現在入力している映像素材の表示は禁止される。このとき、自動車の同乗者は、この映像素材を見損なうことになる。このような場合、特別なアクションなしに、見損なわれた映像素材は録画され、自動車が停止し安全な状態となってから、同乗者は、見損なった映像素材を視聴することができる。
【0034】
第13の発明に係る録画再生装置では、第1の発明の構成に加え、録画再生制御手段は、現在入力している映像素材を表示する第1の表示領域のサイズと、映像録画手段に録画された映像素材を表示する第2の表示領域のサイズとを、現在入力している映像素材と映像録画手段に録画された映像素材の時間差の変化に基づいて定める。
【0035】
この構成により、例えば、時間差が大きい場合、第1の表示領域のサイズと第2の表示領域のサイズとの差を大きくして、時間差が大きいことを視聴者にわかりやすく伝えることができる。
【0036】
第14の発明に係る録画再生装置では、第13の発明の構成に加え、時間差が小さくなると、録画再生制御手段は、第1の表示領域のサイズを第2の表示領域のサイズに近づける。
【0037】
この構成により、第1の表示領域の映像素材の時間が第2の表示領域の映像素材に時間に近づいていることを、視聴者に直感的にわかりやすく伝えることができる。
【0038】
第15の発明に係る録画再生装置では、第14の発明の構成に加え、録画再生制御手段は、第1の表示領域のサイズを段階的に第2の表示領域のサイズに近づける。
【0039】
この構成により、第1の表示領域のサイズが、突然、第2の表示領域のサイズのように大きくなり、視聴者が驚くような事態を回避できる。
【0040】
第16の発明に係る録画再生装置では、第14の発明の構成に加え、時間差が一定であるとき、時間差は、第1の時間幅毎に計測され、時間差が小さくなると、時間差は、第1の時間幅よりも小さな第2の時間幅毎に計測される。
【0041】
この構成により、時間差が一定であるときは、処理の時間的間隔を大きくとって、処理負担や消費電力を抑制できる。また、時間差が小さくなるときは、処理の時間的間隔を小さくして、第2の表示領域のサイズを段階的に第2の表示領域のサイズに近づけることができる。
【発明の効果】
【0042】
本発明に係る録画再生装置によれば、視聴者が不存在により視聴し損なった映像素材を、同時再生によりカバーできると共に、同時再生のための自動録画を合理的に短縮して、消費電力を節約できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0043】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
【0044】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における録画再生装置のブロック図である。図1に示すように、この録画再生装置は、不存在判定手段11、録画再生制御手段12、映像表示手段13、映像録画手段14を備える。
【0045】
映像録画手段14は、録画再生制御手段12の制御下で、この録画再生装置が現在入力している映像素材を録画する。
【0046】
映像表示手段13は、録画再生制御手段12の制御下で、現在入力している映像素材を表示し、また、映像表示手段13は、この表示と、映像録画手段14が録画している映像素材とを同時再生することができる。
【0047】
不存在判定手段11は、視聴者の存在/不存在を判定し不存在情報を生成する。
【0048】
録画再生制御手段12は、不存在判定手段11の不存在情報に基づいて映像録画手段14に現在入力している映像素材を録画させるかどうかの制御を行い、かつ、不存在判定手段11の不存在情報に基づいて映像表示手段13に、現在入力している映像素材と共に映像録画手段14に録画された映像素材を同時再生させるかどうかの制御を行う。
【0049】
次に、図1を参照しながら、本形態の録画再生装置の動作を、説明する。まず、不存在判定手段11は、録画再生装置に対面する視聴者の存在/不存在を判定し、不存在情報を録画再生制御手段12に出力する。
【0050】
録画再生制御手段12は、不存在情報に基づき、視聴者が存在から不存在へ変化した(いなくなった)とき、映像録画手段14に対して録画操作の開始を指示する。
【0051】
また、録画再生制御手段12は、対面する視聴者が不存在から存在へ変化した(戻ってきた)とき、視聴者が存在から不存在へ変化した(いなくなった)時点から映像録画手段14に録画されている映像素材を映像表示手段13に送出し、映像表示装置13に映像素材を表示させる。
【0052】
この時、映像録画手段14への録画操作と、映像録画手段14からの再生操作は同時に行われるものとする。
【0053】
映像表示手段13は、録画再生制御手段12から制御され、再生対象となった映像素材を表示する。
【0054】
映像録画手段14は、録画再生制御手段12によって録画指示された映像素材を録画し、また、録画再生手段12によって再生指示された映像素材を再生する。
【0055】
上述したように、実施の形態1では、不存在判定手段11が視聴者の存在/不存在を判定することにより、不存在になった状態から初めて録画が開始される。即ち、本形態の録画再生装置は、全ての映像素材を自動録画するわけではなく、不存在状態で視聴できなかった期間の映像素材(同時再生により視聴者の視聴し損ないをカバーする実益がある部分のみの映像素材)を録画再生するものである。
【0056】
したがって、録画再生制御手段12において、録画処理で必要となる映像符号化処理、再生処理で必要となる映像復号処理で消費される電力を削減できる。また、映像録画手段14において、記録媒体の駆動で消費される電力を削減できる。
【0057】
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態1における録画再生装置のブロック図である。なお、図2において、図1と同様の構成要素については、同一の符号を付すことにより、説明を省略する。
【0058】
図2に示すように、この録画再生装置は、図1に示した構成要素に加えて、タイマー21をさらに備える。
【0059】
タイマー21は、視聴者が録画再生装置から離れて不存在になった時点の時間、視聴者が録画再生装置の付近に戻り存在の状態になった時点の時間を計測し、不存在にしている時間帯が閾値を超えたら、視聴者が戻った時点で不存在になった時点から録画している映像素材の再生制御を行う。反対に、不存在にしている時間が閾値を超えず、短時間で視聴者が戻った場合は、不存在になった時点から録画している映像素材の再生制御は行わない。
【0060】
上述したように、実施の形態2では、不存在判定手段11が視聴者の存在/不存在を判定し、タイマー21が不存在になった時間を計測することにより、録画再生制御手段12は、視聴者が戻り不存在ではない状態になった時点で再生制御が必要かどうかを判断でき、不存在の時間が閾値を超えていなければ、再生制御を行わない制御をする。
【0061】
これにより、同時再生の画面がオン/オフを繰り返し、画面がちらつく事態を回避できる。また、録画再生制御手段12において、録画処理で必要となる映像符号化処理、再生処理で必要となる映像復号処理で消費される電力を削減することができる。また、映像録画手段14において、記録媒体の駆動で消費される電力を削減することができる。
【0062】
(実施の形態3)
図3は、本発明の実施の形態3における録画再生装置のブロック図である。なお、図3において、図1、図2と同様の構成要素については、同一の符号を付すことにより、説明を省略する。
【0063】
図3に示すように、この録画再生装置は、図1、図2に示した構成要素に加えて、コマーシャル判定手段31をさらに備える。
【0064】
なお、コマーシャル判定手段の手法自体は、本発明の骨子に関与しないので、詳細な説明を省略する。
【0065】
コマーシャル判定手段31は、コマーシャル開始時点、コマーシャル終了時点を判定し、コマーシャル開始情報/コマーシャル終了情報をタイマー21に出力する。
【0066】
タイマー21は、コマーシャル開始情報/コマーシャル終了情報によりコマーシャル時間幅を計測する。また、タイマー21は、視聴者が不存在になった時点の時間、視聴者が戻り不存在ではない状態になった時点の時間を計測し、コマーシャル時間幅情報と不存在時間幅情報を録画再生制御手段12に出力する。
【0067】
録画再生制御手段12は、コマーシャル時間幅情報によりコマーシャルの期間中は、映像録画手段14の録画処理を一時中断させる。これにより、映像録画手段14の録画時間は、入力される映像素材の時間よりもコマーシャルの時間だけ短くなる。つまり、この一時中断により、同時再生される映像素材の時間が、現在入力されている映像素材の時間に追いつきやすくなる。
【0068】
また、録画再生制御手段12は、タイマー21から出力されるコマーシャル時間幅情報の累積値を保持しており、コマーシャル時間幅情報の累積値と不存在時間幅情報を比較し、同じ値になった時点(つまり、同時再生される映像素材の時間が、録画再生装置に現在入力される映像素材の時間に追いついたとき)において、録画再生制御手段12は、映像録画装置14に、録画及び再生の両方を終了させる。
【0069】
この制御により、不存在になった時間だけ遅れて再生操作が行われている時間が、コマーシャル期間中録画を中断することにより、遅れて再生している時間(映像録画手段14から再生されている映像素材の時間)が、録画している時間(現在入力され映像録画手段14に録画されている映像素材の時間)に追いついた場合、映像録画手段14の録画操作と再生操作を終了することができる。
【0070】
上述したように、実施の形態3では、コマーシャル判定手段31が、コマーシャル開始時点/コマーシャル終了時点を判定することにより、録画再生制御手段12が録画操作と同時再生操作をする必要がないことを判断し、映像録画手段14の録画処理、再生処理を終了するように制御できる。
【0071】
したがって、録画再生制御手段12において、録画処理で必要となる映像符号化処理、再生処理で必要となる映像復号処理で消費される電力を削減できる。また、映像録画手段14において、記録媒体の駆動で消費される電力を削減できる。
【0072】
(実施の形態4)
図4は、本発明の実施の形態4における録画再生装置のブロック図である。なお、図4において、図1、図2、図3と同様の構成要素については、同一の符号を付すことにより、説明を省略する。
【0073】
図4に示すように、この録画再生装置は、図1、図2、図3に示した構成要素に加えて、映像消去手段41をさらに備える。
【0074】
不存在判定手段11を用いて、録画再生制御を行う過程と、コマーシャル判定手段31が、コマーシャル開始時点/コマーシャル終了時点を判定する過程とは、実施の形態3と同様である。
【0075】
録画再生制御手段12は、同時再生される映像素材の時間と、録画再生装置に現在入力される映像素材の時間とを、知っており、同時再生される映像素材の時間が、録画再生装置に現在入力される映像素材の時間に追いついた後は、録画操作と同時再生操作をする必要がないとを判断できる。
【0076】
録画再生制御手段12は、映像消去手段41に、映像録画手段14に録画されている映像素材のうち同時再生に不要となった映像素材を消去させる。
【0077】
映像消去手段41が、同時再生済の映像素材を、映像録画手段から削除すれば、映像録画手段14の空き容量を確保し、この空き容量を他の用途に割り当てることができる。
【0078】
なお、実施の形態1から4において、同時再生の時間軸は、録画再生装置に現在入力されている映像素材の時間軸と同じ速度で進行することとしたが、同時再生の時間軸の速度を、録画再生装置に現在入力されている映像素材の時間軸の速度よりも速めて(例えば2倍速)も良い。こうすれば、同時再生される映像素材の時間が、現在入力されている映像素材の時間に追いつきやすくなり、好適である。同時再生される映像素材の時間が、現在入力されている映像素材の時間にすみやかに追いつけば、映像消去手段41は、同時再生のために映像録画手段14に録画した映像素材を、それだけ早期に削除できるから、映像録画手段14の記憶容量をより有効に利用できる。
【0079】
ここで、実施の形態1から4における不存在判定手段11は、次のように構成できる。
(1)図5に示すように、不存在判定手段21は、視聴者による押下を録画再生制御手段12に通知するボタン51で構成しても良い。
(2)図6に示すように、不存在判定手段21は、視聴者による遮光を録画再生制御手段12に通知する赤外線センサー61で構成しても良い。
(3)図7に示すように、不存在判定手段21は、所定範囲のカメラ画像を生成するカメラ72と、カメラ72が生成するカメラ画像に基づいて視聴者の存在/不存在を判定する人物抽出手段71(例えば、人物輪郭画像のテンプレートマッチングによる抽出)とで構成しても良い。
(4)図8示すように、人物抽出手段71は、カメラ72が生成するカメラ画像において顔画像を検出する顔画像判定手段81(例えば、顔部品画像のテンプレートマッチングによる抽出)とで構成しても良い。
(5)図9に示すように、人物抽出手段71は、カメラ72が生成するカメラ画像における視聴者の視線を検出する視線判定手段91(例えば、顔向き画像のテンプレートマッチングによる抽出)とで構成しても良い。
勿論、(1)〜(5)を適宜組み合わせても良い。
【0080】
(実施の形態5)
図10は、本発明の実施の形態5における録画再生装置のブロック図である。なお、図10において、図4と同様の構成要素については、同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0081】
実施の形態1〜4では、不存在判定手段11が、視聴者の存在/不存在を判定し、不存在情報を録画再生制御手段12に通知し、録画再生制御手段12は、現在入力している映像素材を録画するかどうかを制御する。
【0082】
実施の形態5では、録画再生装置を、移動体(ここでは、自動車)に搭載する。そして、図10に示すように、この車載型の録画再生装置は、図4に示された要素に加えて、速度計測手段101を備える。速度計測手段101は、移動体の移動速度を計測し、速度情報を録画再生制御手段12に通知する。
【0083】
一般に、交通安全のため、走行中、車載型の録画再生装置の映像表示手段13は、テレビ放送等の映像素材を表示しない(消される、あるいは、他の画像をマスク表示する)ようになっている。即ち、走行中は、自動車の運転者又は同乗者は、希望の映像素材を視聴することができず、映像素材を視聴し損なうことが多い。
【0084】
このような場合、視聴者である運転者又は同乗者は、録画再生装置の近くに物理的に「存在」しているが、視聴できないのであるから、事実上「不存在」と同一視できる立場にある。
【0085】
したがって、本明細書において、「不存在」とは、通常の意味(物理的な「不存在」)よりも広い概念であり、事実上「不存在」と同一視できる状態を含み、何らかの理由により映像素材を視聴できない状態である。一方、「存在」とは、「不存在」でない状態である。
【0086】
視聴者が不存在により視聴し損なった映像素材を、同時再生によりカバーすることは、実施の形態5においても、実施の形態1〜4と同様に、視聴者の便宜を高める効果がある。
【0087】
このため、速度計測手段101は、移動体の移動速度を計測し、速度情報を録画再生制御手段12へ通知する。速度情報が、移動速度がゼロ又はほとんどゼロであることを示すとき、視聴は禁止されないから、「存在」の状態にある。また、速度情報が、移動速度がゼロとはいえないことを示すとき、視聴は禁止されるから、「不存在」の状態になる。
【0088】
したがって、実施の形態5における不存在判定手段は、速度計測手段101により構成される。自動録画再生制御手段12は、実施の形態1〜4の不存在判定手段と同様に、「存在」の状態から「不存在」の状態へ変化したこと、或いは逆に、「存在」の状態から「不存在」の状態へ変化したことを知ることができる。したがって、本形態の速度情報は、実施の形態1〜4の不存在情報と事実上同じである。
【0089】
実施の形態5における録画再生制御手段12は、速度情報に基づき、視聴者が存在から不存在へ変化した(自動車が移動を開始した)とき、映像録画手段14に対して録画操作の開始を指示する。
【0090】
また、録画再生制御手段12は、視聴者が不存在から存在へ変化した(自動車が移動から停止へ移行した)とき、視聴者が存在から不存在へ変化した(自動車が移動を開始した)時点から映像録画手段14に録画されている映像素材を映像表示手段13に送出し、映像表示装置13に映像素材を表示させる。
【0091】
この時、映像録画手段14への録画操作と、映像録画手段14からの再生操作は同時に行われるものとする。
【0092】
映像表示手段13は、録画再生制御手段12から制御され、再生対象となった映像素材を表示する。
【0093】
映像録画手段14は、録画再生制御手段12によって録画指示された映像素材を録画し、また、録画再生手段12によって再生指示された映像素材を再生する。
【0094】
上述したように、実施の形態5では、速度計測手段101が移動体の速度を計測することにより、事実上、視聴者の「存在」/「不存在」を判定し、「不存在」になった状態から初めて録画が開始される。即ち、本形態の録画再生装置は、全ての映像素材を自動録画するわけではなく、不存在状態で視聴できなかった期間の映像素材(同時再生により視聴者の視聴し損ないをカバーする実益がある部分のみの映像素材)を録画再生するものである。
【0095】
したがって、録画再生制御手段12において、録画処理で必要となる映像符号化処理、再生処理で必要となる映像復号処理で消費される電力を削減できる。また、映像録画手段14において、記録媒体の駆動で消費される電力を削減できる。
【0096】
(実施の形態6)
図11は、本発明の実施の形態6における録画再生装置のブロック図、図12(a)、(b)は、本発明の実施の形態6における第1、第2の表示領域の説明図、図13(a)、(b)は、本発明の実施の形態6における第1、第2の表示領域のサイズ変更タイミング説明図である。
【0097】
実施の形態6の録画再生制御手段12は、図12(a)に示すように、現在入力している映像素材を表示する第1の表示領域R1(斜線が付されていない矩形)のサイズと、映像録画手段14に録画された映像素材を表示する第2の表示領域R2(斜線が付された矩形)のサイズとを、現在入力している映像素材と映像録画手段14に録画された映像素材の時間差の変化に基づいて定める。
【0098】
本形態では、第2の表示領域R2のサイズは、一定である。時間差が大きい場合、図12(a)に示すように、第1の表示領域R1のサイズと第2の表示領域R2のサイズとの差を大きくする。これにより、時間差が大きいことを視聴者にわかりやすく伝えることができる。
【0099】
また、図12(b)に示すように、時間差が小さくなると、録画再生制御手段12は、第1の表示領域R1のサイズを、時間差に比例して、段階的に第2の表示領域のサイズR2に近づける。こうすると、第1の表示領域R1のサイズが、突然、第2の表示領域R2のサイズのように大きくなって、視聴者が驚くような事態を回避できる。
【0100】
より具体的には、タイマー111は、2段階の時間幅T1,T2(T1>T2)を使用し、第1の表示領域R1のサイズ更新のタイミングをとる。
【0101】
図13(a)は、大きい時間幅T1のみによってサイズ更新のタイミングをとるときの時間差の変化の例を示す。即ち、時刻t3と時刻t4との横軸上の時間差は、一定値T1である。
【0102】
また、この例では、時刻t0までは、縦軸の時間差が一定である(例えば、コマーシャルなどがなく、第1の表示領域R1に表示される現在入力している映像素材の実時間に対し、第2の表示領域R2に表示される録画された映像素材の時間が、一定の時間差(例えば5分等)だけ遅れている。
【0103】
時刻t0から時刻t3の少し前まで、コマーシャルが放送され、映像素材の録画がスキップされると、スキップされた時間(例えば2分等)だけ縦軸の時間差が小さく(例えば5−2=3分等)なる。
【0104】
時刻t3以降は、映像素材の録画がスキップされなくなると、録画と再生に速度差がない限り、縦軸の時間差は一定の状態を維持する。
【0105】
一般には、第1の表示領域R1のサイズ更新タイミングは、図13(a)に示すように、大きな時間幅T1毎とするのが、消費電力を抑制する上で望ましい。しかしながら、時間幅を大きくしすぎると、図13の縦軸の時間差が大きくなりすぎて、第1の表示領域R1のサイズが、突然大きく変化してしまうことになる。
【0106】
そこで本形態では、タイマー111がタイムアップする時間幅T1,T2を大小2種類設定し、録画再生制御手段12は、時間差の変化についての閾値TH(例えば、30秒等)を記憶する。
【0107】
図13(b)に示すように、録画再生制御手段12は、まず、タイマー111に大きな時間幅T1をセットし、第1の表示領域R1のサイズ更新を始める。例えば、時刻t9においてタイマー111がタイムアップした後、時刻t10においてタイマー111がタイムアップすると、録画再生制御手段12は、時刻t9における縦軸の時間差と時刻t10における縦軸の時間差と差分Dをとり、差分Dと閾値THとを大小比較する。ここでは、差分D=0であるから、D<THという結果が得られる。このとき、録画再生制御手段12は、タイマー111にセットすべき時間幅は、大きな時間幅T1のままでよいと判断する。
【0108】
次に、時刻t11において、録画再生制御手段12が同様に差分Dをとると、D>THという結果が得られる。このとき、録画再生制御手段12は、タイマー111にセットすべき時間幅を小さな時間幅T2に変更する。また、録画再生制御手段12は、第1の表示領域R1のサイズを、時刻t11における縦軸の時間差に比例して定め、映像表示手段113の表示状態を変更する。
【0109】
この後、映像素材の録画がスキップされる間(時刻t17まで)、録画再生制御手段12は、小さな時間幅T2により、小刻みに、第1の表示領域R1のサイズを、各時刻t11〜t17における縦軸の時間差に比例して定め、映像表示手段113の表示状態を変更する。その結果、第1の表示領域R1のサイズは、滑らかに変化し、第2の表示領域R2のサイズに近づいてゆく。
【0110】
時刻t18において、録画再生制御手段12は、時刻t17における縦軸の時間差と時刻t18における縦軸の時間差と差分Dをとり、差分Dと閾値THとを大小比較する。ここでは、差分D=0であるから、D<THという結果が得られる。このとき、録画再生制御手段12は、タイマー111にセットすべき時間幅を、大きな時間幅T1と決定する。その結果、大きな時間幅T1毎に、第1の表示領域R1のサイズ更新タイミングが図られ、消費電力を抑制できる。
【0111】
以上のように本形態によれば、消費電力を節約しながら第1の表示領域のサイズを滑らかに変化させることができ、視聴者に受け入れられやすい表示結果が得られる。
【産業上の利用可能性】
【0112】
本発明に係る録画再生装置は、例えば、ハードディスクレコーダ、DVDレコーダ、それらを搭載した映像再生装置または携帯情報端末、あるいは、これらのレコーダを備えるビデオサーバ等の分野において好適に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0113】
【図1】本発明の実施の形態1における録画再生装置のブロック図
【図2】本発明の実施の形態2における録画再生装置のブロック図
【図3】本発明の実施の形態3における録画再生装置のブロック図
【図4】本発明の実施の形態4における録画再生装置のブロック図
【図5】本発明の実施の形態4(変形例1)における録画再生装置のブロック図
【図6】本発明の実施の形態4(変形例2)における録画再生装置のブロック図
【図7】本発明の実施の形態4(変形例3)における録画再生装置のブロック図
【図8】本発明の実施の形態4(変形例4)における録画再生装置のブロック図
【図9】本発明の実施の形態4(変形例5)における録画再生装置のブロック図
【図10】本発明の実施の形態5における録画再生装置のブロック図
【図11】本発明の実施の形態6における録画再生装置のブロック図
【図12】(a)本発明の実施の形態6における第1、第2の表示領域の説明図 (b)本発明の実施の形態6における第1、第2の表示領域の説明図
【図13】(a)本発明の実施の形態6における第1、第2の表示領域のサイズ変更タイミング説明図 (b)本発明の実施の形態6における第1、第2の表示領域のサイズ変更タイミング説明図
【符号の説明】
【0114】
11 不存在判定手段
12 録画再生制御手段
13 映像表示手段
14 映像録画手段
21 タイマー
31 コマーシャル判定手段
41 映像消去手段
51 ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在入力している映像素材を録画できる映像録画手段と、
前記映像録画手段が録画している映像素材と現在入力している映像素材とを表示できる映像表示手段と、
視聴者の存在/不存在を判定し不存在情報を生成する不存在判定手段と、
前記不存在判定手段の不存在情報に基づいて前記映像録画手段に現在入力している映像素材を録画させるかどうかの制御を行い、かつ、前記不存在判定手段の不存在情報に基づいて前記映像表示手段に、現在入力している映像素材と共に前記映像録画手段に録画された映像素材を同時再生させるかどうかの制御を行う録画再生制御手段と、
前記不存在判定手段の不存在情報が存在から不存在へ変化する時刻と、前記不存在判定手段の不存在情報が不存在から存在へ変化する時刻との時間を計測し計測結果を生成するタイマーを備える録画再生装置。
【請求項2】
前記録画再生制御手段は、前記不存在判定手段の不存在情報が存在から不存在へ変化する時刻から前記映像録画手段に現在入力している映像素材の録画を開始させ、
前記録画再生制御手段は、前記タイマーの計測結果を参照して前記不存在判定手段の不存在情報が不存在から存在へ変化する時刻から前記映像録画手段に録画された映像素材を、現在入力している映像素材と共に前記映像表示手段に同時再生させるか否か判定する請求項1記載の録画再生装置。
【請求項3】
前記録画再生制御手段は、前記タイマーの計測結果が所定の閾値を超えるとき、前記不存在判定手段の不存在情報が不存在から存在へ変化する時刻から前記映像録画手段に録画された映像素材を、現在入力している映像素材と共に前記映像表示手段に同時再生させる請求項2記載の録画再生装置。
【請求項4】
前記録画再生制御手段は、前記映像表示手段に同時再生させている前記映像録画手段に録画された映像素材の再生時間が、現在入力している映像素材の再生時間に追いついたとき、前記映像表示手段に前記映像録画手段に録画された映像素材の同時再生を終了させる請求項2記載の録画再生装置。
【請求項5】
現在入力している映像素材がコマーシャルであるか否かを判定するコマーシャル判定手段をさらに備え、
前記録画再生制御手段は、前記不存在判定手段の不存在情報が存在から不存在へ変化する時刻から前記映像録画手段に開始させる録画を、前記コマーシャル判定手段が現在入力している映像素材がコマーシャルであると判定するとき中断させる請求項4記載の録画再生装置。
【請求項6】
前記映像録画手段に録画されている映像素材を消去できる映像消去手段をさらに備え、
前記録画再生制御手段は、前記映像消去手段に、前記映像録画手段に録画されている映像素材のうち同時再生に不要となった映像素材を消去させる請求項4記載の録画再生装置。
【請求項7】
前記不存在判定手段は、視聴者による押下を前記録画再生制御手段に通知するボタンを含む請求項1記載の録画再生装置。
【請求項8】
前記不存在判定手段は、視聴者による遮光を前記録画再生制御手段に通知する赤外線センサーを含む請求項1記載の録画再生装置。
【請求項9】
前記不存在判定手段は、所定範囲のカメラ画像を生成するカメラと、前記カメラが生成するカメラ画像に基づいて視聴者の存在/不存在を判定する人物抽出手段とを含む請求項1記載の録画再生装置。
【請求項10】
前記人物抽出手段は、前記カメラが生成するカメラ画像において顔画像を検出する顔画像判定手段を含む請求項9記載の録画再生装置。
【請求項11】
前記人物抽出手段は、前記カメラが生成するカメラ画像における視聴者の視線を検出する視線判定手段を含む請求項9記載の録画再生装置。
【請求項12】
前記不存在判定手段は、録画再生装置が搭載される移動体の移動速度を計測し速度情報を前記録画再生制御手段に通知する速度計測手段を含む請求項1記載の録画再生装置。
【請求項13】
前記録画再生制御手段は、現在入力している映像素材を表示する第1の表示領域のサイズと、前記映像録画手段に録画された映像素材を表示する第2の表示領域のサイズとを、現在入力している映像素材と前記映像録画手段に録画された映像素材の時間差の変化に基づいて定める請求項1記載の録画再生装置。
【請求項14】
前記時間差が小さくなると、前記録画再生制御手段は、前記第1の表示領域のサイズを前記第2の表示領域のサイズに近づける請求項13記載の録画再生装置。
【請求項15】
前記録画再生制御手段は、前記第1の表示領域のサイズを段階的に前記第2の表示領域のサイズに近づける請求項14記載の録画再生装置。
【請求項16】
前記時間差が一定であるとき、前記時間差は、第1の時間幅毎に計測され、前記時間差が小さくなると、前記時間差は、前記第1の時間幅よりも小さな第2の時間幅毎に計測される請求項14記載の録画再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2006−5913(P2006−5913A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−136982(P2005−136982)
【出願日】平成17年5月10日(2005.5.10)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】