説明

長尺状野菜収容容器

【課題】長尺状の野菜を好適に収容可能とする。
【解決手段】長尺状の野菜を収容するための容器であって、全体としてほぼ鉛直方向に延びる容器本体520を有し、その容器本体520は、水平方向において一対の分割筒状体520a,520bがヒンジ524を介して閉状態と開状態との間を変位可能に結合されて形成されている。この長尺状野菜収容容器は、その高さ方向における少なくとも一部において、下方から上方に向かうにつれて、各高さ位置における最も手前側の部分が奥方向に向かうように鉛直から傾斜しており、下方から上方に向かうにつれて奥行寸法が短くされている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、細長い野菜を収容する容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般の家庭等においては、野菜は、冷蔵庫等に収容して保存される場合が多い。
そのために、一般の冷蔵庫には、野菜を収容するのに適したいわゆる野菜室が設けられている。
【0003】
すなわち、冷蔵庫は、全体として縦長の直方体状をしており、本体部、及び、扉を有している。扉に代わって、本体部の一部に対応して、引出しが設けられているものもある。
本体部(その内部)は、縦方向に、複数の部屋又は棚に分割されている。扉は、本体部の全て又は一部の部屋に対して、その部屋ごとに(複数の棚を有する部屋においては、その複数の棚にまたがって)、閉位置と開位置との間を回動可能に設けられている。引出しは、本体部の一部の部屋に対して、その部屋ごとに、閉位置と開位置との間を移動可能に設けられている。
そして、本体部のうちの一部の部屋が野菜室とされたり、本体部のうちの一部の棚の部分に野菜室が形成されている。
【0004】
ところで、野菜には数多くの種類があり、その種類によって形状及び大きさはさまざまである。
野菜のうち、ネギ,ゴボウ等は、細長い形状をしている(すなわち、長尺状をしている)。
そして、かかる長尺状の野菜は、そのままでは野菜室に入らない。前述したように、冷蔵庫が縦方向に分割されて野菜室が形成されているために、一般的に野菜室の最大寸法は冷蔵庫の幅に対応し、それ以上の長さの野菜は、そのままでは入らないのである。
このため、長尺状の野菜を野菜室に入れるためには、切断したり、曲げたりする(曲がる場合)必要があるが、それでは、野菜が傷んでしまう。
【0005】
また、野菜室に入る長さの場合であっても、特に長尺状の野菜は、野菜室の形状(上述)から、野菜室には横にして入れる(ほぼ水平に延びる状態で収容する)必要がある。
しかしながら、縦方向に長い野菜(正確には、ほぼ鉛直方向に長く延びる状態で生育する野菜)の場合は、本来的には、縦にした状態(すなわち、生育していた状態のまま)で保存することが望ましいとされている。
このように、縦方向に長尺状の野菜については、横にすれば野菜室に入るとしても、それはあまり好ましくないことであり、縦(ほぼ鉛直)にした状態では野菜室に入らないという場合もある。
【0006】
なお、本発明の属する技術分野において、特許文献1に開示された先行技術も存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−264740号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、長尺状の野菜(特に、縦方向に長尺状の野菜)を好適に収容することができる容器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この課題を解決するために、請求項1に係る発明は、長尺状の野菜を収容するための容器であって、全体としてほぼ鉛直方向に延びる容器本体を有し、その容器本体は、水平方向において一対の分割筒状体がヒンジを介して閉状態と開状態との間を変位可能に結合されて形成されている、長尺状野菜収容容器である。
【0010】
「水平方向において一対」とは、「左右に一対」「前後に一対」等を意味するものである。このことは、他の請求項においても同様である。
一対の分割筒状体とヒンジ(その回動軸)とは別体であってもよいし、一方の分割筒状体とヒンジ(ヒンジ部)と他方の分割筒状体とが一体的に形成されていてもよい。このことは、他の請求項に係る発明においても同様である。
【0011】
この発明の長尺状野菜収容容器では、容器本体が開状態とされた状態で、その容器本体の内部にネギ等の長尺状野菜が収容され、その容器本体は閉状態とされる。
そして、その長尺状野菜収容容器が冷蔵庫の内部において縦に(ほぼ鉛直に)配置されることによって、ネギ等の長尺状野菜が、容器に収容された状態で、かつ、ほぼ鉛直の状態で、冷蔵庫の内部に収容され得る。
なお、この発明の長尺状野菜収容容器は、冷蔵庫の内部に限らず、他の場所に配置されてもよい。このことは他の請求項に係る発明においても同様である。
【0012】
請求項2に係る発明は、長尺状の野菜を収容するための容器であって、全体としてほぼ鉛直方向に延びる容器本体を有し、その容器本体は、そのうちの上側の部分に該当する上部筒状体と、そのうちの下側の部分に該当する下部筒状体とからなり、前記上部筒状体及び前記下部筒状体のうちの一方である小断面筒状体は、他方である大断面筒状体よりも若干小さな断面を有し、前記小断面筒状体が前記大断面筒状体に対して挿入された状態で、前記上部筒状体と前記下部筒状体とが結合される、長尺状野菜収容容器である。
【0013】
この発明の長尺状野菜収容容器では、上部筒状体と下部筒状体とが分離された状態で、両者のうちのいずれかの内部にネギ等の長尺状野菜が収容され、両者のうちの一方(例えば小断面筒状体)が他方(例えば大断面筒状体)に対して挿入され、両者が結合される。
そして、その長尺状野菜収容容器が冷蔵庫の内部において縦に(ほぼ鉛直に)配置されることによって、ネギ等の長尺状野菜が、容器に収容された状態で、かつ、ほぼ鉛直の状態で、冷蔵庫の内部に収容され得る。
【0014】
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明の長尺状野菜収容容器であって、前記容器本体は、前記小断面筒状体が前記大断面筒状体に対して挿入された状態で前記上部筒状体と前記下部筒状体とが結合される際における当該挿入長さが複数存在し、当該容器本体の高さが調整可能である、長尺状野菜収容容器である。
【0015】
この発明の長尺状野菜収容容器では、請求項2に係る発明の長尺状野菜収容容器の作用効果に加えて、次の作用効果が得られる。
すなわち、この長尺状野菜収容容器では、上部筒状体及び下部筒状体のうちの一方が他方に対して挿入された状態で両者が結合される際における当該挿入長さが複数存在し、容器本体の高さが調整可能であるため、容器本体内に収容されるネギ等の長尺状野菜の長さ(高さ)に応じて容器本体の高さが調整されることによって、必要以上に長尺状野菜収容容器の高さが高くなることが防止され、省スペース化が図られる。
【0016】
請求項4に係る発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに係る発明の長尺状野菜収容容器であって、前記容器本体には、当該容器本体の内部と外部とを連通させるとともに取付材が取り付けられる通気兼取付用孔部が形成されている、長尺状野菜収容容器である。
【0017】
この発明の長尺状野菜収容容器では、請求項1〜請求項3のいずれかに係る発明の長尺状野菜収容容器の作用効果に加えて、次の作用効果が得られる。
この発明の長尺状野菜収容容器では、容器本体に通気兼取付用孔部が形成されているために、容器本体の内部の空気が外部の空気と入れ替わり、容器本体の内部に収容された長尺状野菜の呼吸が妨げられることが防止され、その長尺状野菜をより長期にわたって保存することが可能となる。
それとともに、その通気兼取付用孔部において取付材が取り付けられ、その取付材によって、この長尺状野菜収容容器が、冷蔵庫の内部等において取り付けられることが可能となる。
【0018】
請求項5に係る発明は、長尺状の野菜を収容するための容器であって、全体としてほぼ鉛直方向に延びる容器本体を有し、その容器本体は、そのうちの上側の部分に該当する上部筒状体と、そのうちの下側の部分に該当する下部筒状体とからなり、前記上部筒状体は、水平方向において一対の上部分割筒状体がヒンジを介して閉状態と開状態との間を変位可能に結合されて形成されており、前記下部筒状体は、水平方向において一対の下部分割筒状体がヒンジを介して閉状態と開状態との間を変位可能に結合されており、前記上部筒状体及び前記下部筒状体のうちの一方である小断面筒状体は、他方である大断面筒状体よりも若干小さな断面を有し、前記上部筒状体及び前記下部筒状体のうちの少なくとも一方には、当該容器本体の内部と外部とを連通させるとともに取付材が取り付けられる通気兼取付用孔部が、当該容器本体の長さ方向に沿って複数形成され、前記上部筒状体及び前記下部筒状体のうちの他方には、前記通気兼取付用孔部に対応する結合用凸部が形成されており、前記結合用凸部が前記上部筒状体及び前記下部筒状体のうちの前記一方の複数の通気兼取付用孔部のうちのいずれかに嵌合されることに基づいて、閉状態の前記小径筒状体が閉状態の前記大径筒状体に対して挿入された状態で、前記上部筒状体と前記下部筒状体とが結合される、長尺状野菜収容容器である。
【0019】
ここで、「前記上部筒状体及び前記下部筒状体のうちの一方である小断面筒状体」の「一方」と、「前記上部筒状体及び前記下部筒状体のうちの少なくとも一方」の「一方」とは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。すなわち、小断面筒状体に結合用凸部が形成されていてもよいし、大断面筒状体に結合用凸部が形成されていてもよい。
「前記結合用凸部が…複数の通気兼取付用孔部のうちのいずれかに嵌合されることに基づいて、閉状態の前記小径筒状体が閉状態の前記大径筒状体に対して挿入された状態で、前記上部筒状体と前記下部筒状体とが結合される」とは、「いずれも開状態の上部筒状体と下部筒状体とが当該嵌合によって結合され、その後に、上部筒状体及び下部筒状体とも閉状態とされることによって、上部筒状体と下部筒状体とが一方が他方に挿入された状態で結合される」場合のほか、「いずれも閉状態の上部筒状体と下部筒状体とが、当該嵌合によって、両者のうちの一方が他方に挿入された状態で結合される」場合もあり得る。
【0020】
この発明の長尺状野菜収容容器では、結合用凸部が上部筒状体及び下部筒状体のうちの前記一方の複数の通気兼取付用孔部のうちのいずれかに嵌合されることに基づいて、閉状態の小径筒状体が閉状態の大径筒状体に対して挿入された状態で、上部筒状体と下部筒状体とが結合される、
その際、結合用凸部がいずれの通気兼取付用孔部に対して嵌合されるかによって、容器本体の高さが調整可能であるため、容器本体内に収容されるネギ等の長尺状野菜の長さ(高さ)に応じて容器本体の高さが調整されることによって、必要以上に長尺状野菜収容容器の高さが高くなることが防止され、省スペース化が図られる。
また、同じく、その通気兼取付用孔部を通して、容器本体の内部の空気が外部の空気と入れ替わり、容器本体の内部に収容された長尺状野菜の呼吸が妨げられることが防止され、その長尺状野菜をより長期にわたって保存することが可能となる。
それとともに、その通気兼取付用孔部において取付材が取り付けられ、その取付材によって、この長尺状野菜収容容器が、冷蔵庫の内部等において取り付けられることが可能となる。
【0021】
請求項6に係る発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに係る発明の長尺状野菜収容容器であって、前記容器本体の底部は多孔性をなし、前記容器本体の下部には、水分を貯蔵し前記容器本体の底部を通して前記容器本体内の長尺状野菜に水分を補給する水分補給タンクが設けられている、長尺状野菜収容容器である。
【0022】
この発明の長尺状野菜収容容器では、請求項1〜請求項5のいずれかに係る発明の長尺状野菜収容容器の作用効果に加えて、次の作用効果が得られる。
この発明の長尺状野菜収容容器では、容器本体の底部が多孔性をなしているとともに、容器本体の下部には水分補給タンクが設けられており、容器本体内に収容された長尺状野菜が、容器本体の多孔性の底部を通して、水分補給タンク内に貯蔵された水分を摂取することが可能となり得る。
こうして、容器本体の内部に収容された長尺状野菜をより長期にわたって保存することが可能となる。
【0023】
請求項7に係る発明は、請求項1に係る発明の長尺状野菜収容容器であって、前記容器本体の下部には、水分を貯蔵し前記容器本体内の長尺状野菜に水分を補給する水分補給タンクが設けられ、その水分補給タンクは、前記水平方向において一対の分割筒状体のうちの一方のうちの下部の内側にのみ取り付けられ、他方には取り付けられていない、長尺状野菜収容容器である。
【0024】
「取り付けられ」には、固定される場合に限らず、着脱可能に取り付けられる場合もある。このことは、請求項8に係る発明においても同様である。
【0025】
この発明の長尺状野菜収容容器では、請求項1に係る発明の長尺状野菜収容容器の作用効果に加えて、次の作用効果が得られる。
この発明の長尺状野菜収容容器では、容器本体の下部に水分補給タンクが設けられているために、容器本体内に収容された長尺状野菜が、水分補給タンク内に貯蔵された水分を摂取することが可能となり得る。
こうして、容器本体の内部に収容された長尺状野菜をより長期にわたって保存することが可能となる。
また、この発明の長尺状野菜収容容器では、その水分補給タンクが、水平方向において一対の分割筒状体のうちの一方のうちの下部の内側にのみ取り付けられ、水平方向において一対の分割筒状体のうちの他方には取り付けられていないため、その水分補給タンクを容器本体から取り外すことなく、容器本体を開状態(一対の分割筒状体がヒンジ以外において離隔した状態)とすることができる。
このため、この長尺状野菜収容容器では、水分補給タンクを容器本体から取り外す手間をかけずに、容易に、長尺状の野菜を容器本体の内部に収容したり容器本体の内部から取り出したりすることができる。
【0026】
なお、この発明に関連する発明として、請求項4に係る発明の特徴も有する発明が考えられる。
【0027】
請求項8に係る発明は、請求項5に係る発明の長尺状野菜収容容器であって、前記容器本体の下部には、水分を貯蔵し前記容器本体内の長尺状野菜に水分を補給する水分補給タンクが設けられ、その水分補給タンクは、前記水平方向において一対の下部分割筒状体のうちの一方のうちの下部の内側にのみ取り付けられ、他方には取り付けられていない、長尺状野菜収容容器である。
【0028】
この発明の長尺状野菜収容容器では、請求項5に係る発明の作用効果に加えて、請求項1に係る発明と比較して請求項7に係る発明に固有の作用効果と同様の作用効果が得られる。
【0029】
請求項9に係る発明は、請求項1〜請求項8のいずれかに係る発明の長尺状野菜収容容器であって、その高さ方向における少なくとも一部において、下方から上方に向かうにつれて奥行寸法が短くされている、長尺状野菜収容容器である。
【0030】
この発明の長尺状野菜収容容器では、請求項1〜請求項8のいずれかに係る発明の長尺状野菜収容容器の作用効果に加えて、次の作用効果が得られる。
この発明の長尺状野菜収容容器では、その高さ方向における少なくとも一部において、下方から上方に向かうにつれて奥行寸法が短くされているため、この長尺状野菜収容容器を収容するための隙間が、下方においてが奥行寸法が長く、上方においては奥行寸法が短いものである場合に、その隙間に適切に収容され得る。
【0031】
請求項10に係る発明は、請求項9に係る発明の長尺状野菜収容容器であって、その高さ方向における少なくとも一部において、下方から上方に向かうにつれて、各高さ位置における最も手前側の部分が奥方向に向かうように鉛直から傾斜している、長尺状野菜収容容器である。
【0032】
この発明の長尺状野菜収容容器では、請求項9に係る発明の長尺状野菜収容容器の作用効果に加えて、次の作用効果が得られる。
この発明の長尺状野菜収容容器では、その高さ方向における少なくとも一部において、下方から上方に向かうにつれて、各高さ位置における最も手前側の部分が奥方向に向かうように鉛直から傾斜しているため、この長尺状野菜収容容器を収容するための隙間が、鉛直面(仮想鉛直面)を基準に、下方においてが手前側に大きく突出し、上方においては小さく突出しているものである場合に、その隙間に適切に収容され得る。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施形態1の長尺状野菜収容容器を示す斜視図である。閉状態のものを示す。
【図2】本発明の実施形態1の長尺状野菜収容容器を示す斜視図である。開状態のものを示す。
【図3】本発明の実施形態1の長尺状野菜収容容器の使用状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施形態2の長尺状野菜収容容器を示す斜視図である。結合状態のものを示す。
【図5】本発明の実施形態2の長尺状野菜収容容器を示す斜視図である。分離状態のものを示す。
【図6】本発明の実施形態2の長尺状野菜収容容器(分離状態)の部分拡大図である。
【図7】本発明の実施形態3の長尺状野菜収容容器を示す斜視図である。分離状態であり、上部筒状体及び下部筒状体とも開状態のものを示す。
【図8】本発明の実施形態4の長尺状野菜収容容器を示す斜視図である。閉状態のものを示す。
【図9】本発明の実施形態4の長尺状野菜収容容器を示す斜視図である。結合状態であり、上部筒状体及び下部筒状体とも開状態のものを示す。
【図10】本発明の実施形態4の長尺状野菜収容容器を示す斜視図である。分離状態であり、上部筒状体及び下部筒状体とも開状態のものを示す。
【図11】本発明の実施形態5の長尺状野菜収容容器を示す斜視図である。閉状態のものを示す。
【図12】本発明の実施形態5の長尺状野菜収容容器を示す斜視図である。結合状態であり、上部筒状体及び下部筒状体とも開状態のものを示す。
【図13】本発明の実施形態5の長尺状野菜収容容器を示す斜視図である。分離状態であり、上部筒状体及び下部筒状体とも開状態のものを示す。
【図14】本発明の実施形態5の長尺状野菜収容容器の一部を示す拡大縦断面図である。
【図15】本発明の実施形態6の長尺状野菜収容容器を示す斜視図である。閉状態のものを示す。
【図16】本発明の実施形態6の長尺状野菜収容容器を示す斜視図である。開状態のものを示す。
【図17】本発明の実施形態6の長尺状野菜収容容器の使用状態を示す斜視図である。
【図18】本発明の実施形態6の長尺状野菜収容容器の使用状態を示す拡大縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
[実施形態1]
次に、本発明の実施形態1について、図1〜図3に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、この長尺状野菜収容容器10は、容器本体20,水分補給タンク40を有している。いずれも合成樹脂によって又は合成樹脂を主体として形成されている。
容器本体20は、全体として、有蓋・有底の縦長の円筒状をしている。すなわち、容器本体20は、中空円形断面を有する周壁部25,円形状の上板部26,円形状の底部27を有している。
【0035】
容器本体20は、一対の分割筒状体20a,20bによって形成されている。
すなわち、容器本体20は、左右に分割されて、一対の半円筒状の分割筒状体20a,20bとされており、各分割筒状体20a,20bは、半円弧状断面を有する周壁部25a,25b,半円形状の上板部26a,26b,半円形状の底部27a,27bを有している。
両分割筒状体20a,20bは、ヒンジ24によって、閉状態(図1)と開状態(図2)との間を変位可能(開閉可能)に結合されている。
【0036】
図1に示すように、容器本体20は、閉状態において、全体として、前述したように、有蓋・有底の円筒状をなす。一方、図2に示すように、容器本体20は、開状態において、容器本体20(各分割筒状体20a,20b)の内部の空間が開放される。
【0037】
図1及び図2に示すように、各分割筒状体20a,20bの開閉側縁部(ヒンジ24とは反対側の縁部)には、一対の係止部28a,28bが設けられている。
各係止部28a,28bは、丸棒状をなし、一方の係止部28bの下端部が他方の係止部28aの上端部に対応する高さ関係において形成されている。また、係止部28bの下端部及び係止部28aの上端部のうちの一方が凸状をなし、他方が凹状をなしている。
こうして、容器本体20が閉状態にある際には、両係止部28a,28bの端部同士が凹凸嵌合した係止状態にあって、閉状態に維持される。一方、所定以上の力で開かれることによって、凹凸嵌合が外れて、非係止状態とされ、開状態になり得る。
【0038】
底部27(27a,27b)は、メッシュ(網)状にされている。そこで、以下、底部27(27a,27b)のことをメッシュ状底部27(27a,27b)ともいうこととする。
【0039】
容器本体20(各分割筒状体20a,20b)には、その高さ(長さ)方向に沿って、複数の通気兼取付用孔部30が形成されている。
各通気兼取付用孔部30を通して、容器本体20(閉状態)の内部と外部との間を空気が流通する。
【0040】
図1に示すように、各通気兼取付用孔部30には、取付材(A1,A2,…)が取り付けられる。
取付材(A1,A2,…)としては、種々のものが考えられる。
第1の取付材A1は、ほぼ逆U字状の形状を有し、その前部には嵌合部材Fが固定されている。嵌合部材Fは、十分な弾性を有する合成樹脂によって形成されている。嵌合部材Fは、例えばほぼ球状をなし、通気兼取付用孔部30よりも若干大きく形成されている。
こうして、嵌合部材Fが通気兼取付用孔部30に対して圧入されることによって、嵌合部材Fが弾性的に変形しつつ通気兼取付用孔部30に対して嵌合し、第1の取付材A1が容器本体20(長尺状野菜収容容器10)に対して取り付けられる。
第2の取付材A2は、磁石を有し、その前部には嵌合部材Fが固定されている。その嵌合部材Fは、第1の取付材A1の嵌合部材Fと同様である。そして、この第2の取付材A2は、第1の取付材A1と同様に、容器本体20に対して取り付けられる。
【0041】
図1及び図2に示すように、水分補給タンク40は、容器本体20に対して、着脱可能に取り付けられている。
水分補給タンク40は、有底円筒状をしており、容器本体20の外径に対応する内径を有している。
容器本体20の下端部及びその近傍(その外周面)には、おねじ29が形成されている。それに対応して、水分補給タンク40の上端部及びその近傍(その内周面)には、めねじ49が形成されている。こうして、水分補給タンク40は、おねじ29にめねじ49が螺合することによって、容器本体20に対して、着脱可能に取り付けられる。
水分補給タンク40には、のぞき窓42が形成されている。のぞき窓42は、透明又はほぼ透明の合成樹脂によって形成されている。
水分補給タンク40には、水を含んだスポンジ等の含水材Sが収容される。
【0042】
次に、この長尺状野菜収容容器10の使用方法及び作用効果について説明する。
図2に示すように、まず、水分補給タンク40を容器本体20から取り外し、容器本体20を開状態とする。
開状態の容器本体20に、ネギ等の長尺状野菜LVを収容し、その後に、図1に示すように、容器本体20は閉状態とする。
一方、図2に示すように、上記と相前後して、水分補給タンク40には、必要に応じて、水を含んだスポンジ等の含水材Sを収容する。
その後に、図1に示すように、水分補給タンク40を容器本体20に対して取り付ける。
また、図1に示すように、いずれかのタイミングで、第1の取付材A1を容器本体20に対して取り付ける。すなわち、嵌合部材Fを、いずれかの高さの通気兼取付用孔部30に嵌合させる。
【0043】
そして、図3に示すように、第1の取付材A1によって、冷蔵庫の扉D2の内側部分に長尺状野菜収容容器10を取り付ける。
すなわち、冷蔵庫は、前述したように、本体部B、及び、扉D1,D2を有している。
扉D1,D2は、本体部Bの部屋ごとに設けられており、複数の棚を有する部屋に対しては、その複数の棚にまたがって設けられている。
このため、複数の棚を有する部屋に対する扉D2は、十分な高さを有している。
扉D2の内側には、卵収容ポケットP1,小物類収容ポケットP2,瓶類収容ポケットP3等が形成されている。
そして、第1の取付材A1をいずれかのポケット(P1〜P3)等の一部に取り付けるようにして、長尺状野菜収容容器10をほぼ鉛直な状態で冷蔵庫内に収容する。
【0044】
以上のようにして、この長尺状野菜収容容器10を用いることによって、ネギ等の長尺状野菜LVをほぼ鉛直な状態で、冷蔵庫内に保存することができる。
【0045】
また、この長尺状野菜収容容器10に対して、第2の取付材A2を取り付けた場合には、次のとおりである。すなわち、冷蔵庫の外面(金属)等に対して、第2の取付材A2(その磁石)によって接着することができ、長尺状野菜収容容器10をほぼ鉛直な状態で維持することができる。
【0046】
また、図1に示すように、この長尺状野菜収容容器10では、通気兼取付用孔部30を通して、容器本体20の内部の空気が外部の空気と入れ換わるため、容器本体20内に収容されたネギ等の長尺状野菜LVの呼吸が妨げられることが防止され、長尺状野菜LVを長期間にわたって保存することができる。
【0047】
また、この長尺状野菜収容容器10では、水分補給タンク40を有しているため、容器本体20内に収容されたネギ等の長尺状野菜LV(その根)は、メッシュ状底部27(図2)を通して、水分補給タンク40内(水を含んだスポンジ等の含水材S)から水分を摂取することができる。
こうして、この長尺状野菜収容容器10では、長尺状野菜LVを長期間にわたって保存することができる。
【0048】
[実施形態2]
次に、本発明の実施形態2について、実施形態1との相違点を中心に、図4〜図6に基づいて説明する。実施形態1と共通する要素については同一の符号を付し、実施形態1に対応する要素については対応する符号(「100」を加算した符号)を付して、適宜、その説明を省略する。
【0049】
この長尺状野菜収容容器110は、容器本体120,水分補給タンク40を有している。
容器本体120は、全体として、有蓋・有底の縦長の円筒状をしている。すなわち、容器本体120は、中空円形断面を有する周壁部125A,125B,円形状の上板部26,円形状の底部(メッシュ状底部)27を有している。
【0050】
容器本体120は、上部筒状体120A,下部筒状体120Bによって形成されている。
上部筒状体120Aは、上板部26(前述)を有する円筒状をなし、中空円形断面を有する周壁部125Aを有している。下部筒状体120Bは、メッシュ状底部27(前述)を有する円筒状をなし、中空円形断面を有する周壁部125Bを有している。
上部筒状体(小断面筒状体)120Aは、下部筒状体(大断面筒状体)120Bよりも若干小径をしている。そして、上部筒状体120Aが下部筒状体120Bに対して摺動可能に挿入されている。
【0051】
下部筒状体120B(周壁部125B)の内周面には、所定の高さ間隔を隔てて、複数の突条部122Bが形成されている。各突条部122Bは、下部筒状体120Bの内周面を一巡するように形成されている。
それに対応して、上部筒状体120A(周壁部125A)の下端部の近傍には、1つの溝部122Aが形成されている。溝部122Aは、上部筒状体120Aの外周面を一巡するように形成されている。
そして、上部筒状体120Aが下部筒状体120Bに対して挿入され、溝部122Aに対していずれかの突条部122Bが嵌合することによって、上部筒状体120Aが所定の高さ位置に維持され、上部筒状体120Aと下部筒状体120Bとは結合される。
溝部122Aに対していずれの突状部122Bが嵌合するかによって、容器本体120(長尺状野菜収容容器110)の高さ調整がされる。
【0052】
この長尺状野菜収容容器110は、次のように使用される。
まず、容器本体120を分離状態として、上部筒状体120A又は下部筒状体120Bの内部にネギ等の長尺状野菜LVを収容する。
次に、上部筒状体120Aを下部筒状体120Bに対して挿入して結合状態とする。その際、溝部122Aに対していずれかの突条部122Bを嵌合させ、上部筒状体120Aを所定の高さ位置に維持させる。
こうして、長尺状野菜LVの長さに応じて、長尺状野菜収容容器110の長さ(高さ)を適切なものとすることができる。
このため、この長尺状野菜収容容器110が必要以上に場所をとることが防止され、省スペース化が図られる。
【0053】
[実施形態3]
次に、本発明の実施形態3について、実施形態1及び2との相違点を中心に、図7に基づいて説明する。実施形態1/実施形態2と共通する要素については同一の符号を付し、実施形態1/実施形態2に対応する要素については対応する符号(「200/100」を加算した符号)を付して、適宜、その説明を省略する。
【0054】
この長尺状野菜収容容器210は、容器本体220,水分補給タンク40(図7において図示省略。図1,図4等参照)を有している。
【0055】
容器本体220は、上部筒状体220A,下部筒状体220Bによって形成されている。
上部筒状体220Aは、左右に一対の上部分割筒状体220Aa,220Abによって形成されている。両上部分割筒状体220Aa,220Abは、ヒンジ24によって、閉状態と開状態との間を変位可能(開閉可能)に結合されている。
下部筒状体220B(下部分割筒状体220Ba,220Bb)も同様である。
【0056】
上部筒状体220A(閉状態)は、下部筒状体220B(閉状態)よりも若干小径をしており、容器本体220は、結合状態及び分離状態になり得る。
下部筒状体220B(各下部分割筒状体220Ba,220Bb)の内周面には、所定の高さ間隔を隔てて、複数の突条部222B(222Ba,222Bb)が形成されている。
それに対応して、上部筒状体220A(各上部分割筒状体220Aa,220Ab)の下端部の近傍には、1つの溝部222A(222Aa,222Ab)が形成されている。
【0057】
この長尺状野菜収容容器210では、次のように使用される。
まず、容器本体220が分離状態とされ、上部筒状体220A及び下部筒状体220Bとも開状態とされた状態で、溝部222Aに対していずれかの突条部222Bを嵌合させることによって、開状態の容器本体220を形成させる。
次に、その開状態の容器本体220にネギ等の長尺状野菜LVを収容し、容器本体220を閉状態とする。
【0058】
別の使用方法としては、次の方法がある。
まず、容器本体220が分離状態とされ、上部筒状体220A及び下部筒状体220Bとも閉状態とされた状態で、その上部筒状体220A又は下部筒状体220Bの内部にネギ等の長尺状野菜LVを収容する。
次に、上部筒状体220Aを下部筒状体220Bに対して挿入し、溝部222Aに対していずれかの突条部222Bを嵌合させ、上部筒状体220Aを所定の高さ位置に維持させる。
【0059】
以上のように使用されることによって、実施形態1及び2の長尺状野菜収容容器10,110と同様の効果を得ることができる。
【0060】
[実施形態4]
次に、本発明の実施形態4について、図8〜図10に基づいて説明する。
図8及び図9に示すように、この長尺状野菜収容容器310は、容器本体320,水分補給タンク340を有している。いずれも合成樹脂によって形成されている。
容器本体320は、全体として、有蓋・有底の縦長の円筒状をしている。すなわち、容器本体320は、中空円形断面を有する周壁部325,円形状の上板部326,円形状の底部327を有している。
【0061】
図8〜図10に示すように、容器本体320は、上部筒状体320A,下部筒状体320Bによって形成されている。
上部筒状体320Aは、合成樹脂によって一体的に形成されている。上部筒状体320Aは、一対の上部分割筒状体320Aa,320Ab、及び、両者間のヒンジ部324(ヒンジ)を有している。各上部分割筒状体320Aa,320Abは、半円弧状断面を有する周壁部325Aa,325Ab,半円形状の上板部326a,326bを有している。上部筒状体320Aは、ヒンジ部324を中心に、閉状態と開状態との間を変位可能(開閉可能)である。
下部筒状体320Bも、同様に、一対の下部分割筒状体320Ba,320Bb、及び、両者間のヒンジ部324(ヒンジ)を有している。各下部分割筒状体320Ba,320Bbは、半円弧状断面を有する周壁部325Ba,325Bb,半円形状の底部327a,327bを有している。下部筒状体320Bは、ヒンジ部324を中心に、閉状態と開状態との間を変位可能(開閉可能)である。
【0062】
上部筒状体(小断面筒状体)320Aは、下部筒状体(大断面筒状体)320Bよりも若干小径をしている。
図8に示すように、容器本体320は、閉状態の下部筒状体320B(そのうちの上部)に対して、閉状態の上部筒状体320A(そのうちの下部)が挿入された状態で、全体として、前述したように、有蓋・有底の円筒状をなす。
【0063】
各下部分割筒状体320Ba,320Bbの開閉側縁部(ヒンジ部324とは反対側の縁部)には、一対の係止部328a,328bが設けられている。
各係止部328a,328bは、丸棒状をなし、一方の係止部328bの下端部が他方の係止部328aの上端部に対応する高さ関係において形成されている。また、係止部328bの下端部及び係止部328aの上端部のうちの一方が凸状をなし、他方が凹状をなしている。
こうして、容器本体320が閉状態にある際には、両係止部328a,328bの端部同士が凹凸嵌合した係止状態にあって、閉状態に維持される。一方、所定以上の力で開かれることによって、凹凸嵌合が外れて、非係止状態とされ、開状態になり得る。
【0064】
底部327(327a,327b)は、メッシュ(網)状にされている。そこで、以下、底部327(327a,327b)のことをメッシュ状底部327(327a,327b)ともいうこととする。
【0065】
容器本体320(各上部分割筒状体320Aa,320Ab,各下部分割筒状体320Ba,320Bb)には、その高さ(長さ)方向に沿って、複数の通気兼取付用孔部330が形成されている。
すなわち、例えば、各下部分割筒状体320Ba,320Bbには、その幅方向における中央部分において、等間隔に6つ(6段)の通気兼取付用孔部330が形成されている。
一方、各上部分割筒状体320Aa,320Abには、その幅方向における中央部分において、等間隔に4つ(4段)の通気兼取付用孔部330、及び、1つの結合用凸部332が形成されている。結合用凸部332は、4段の通気兼取付用孔部330よりも下側に形成されている。
各結合用凸部332は、各下部分割筒状体320Ba,320Bbの各通気兼取付用孔部330に対応して、外側に突出している。
各通気兼取付用孔部330を通して、容器本体320(閉状態)の内部と外部との間を空気が流通する。
各結合用凸部332は、下部筒状体320Bのいずれの段の各通気兼取付用孔部330Bに対しても嵌合され得る。その嵌合によって、上部筒状体320Aと下部筒状体320Bとが結合される。
【0066】
図8に示すように、各通気兼取付用孔部330には、取付材(A1,A2,…)が取り付けられる。
取付材(A1,A2,…)としては、種々のものが考えられる。第1の取付材A1,第2の取付材A2は、実施形態1において説明したものと同じものである。
【0067】
図8及び図9に示すように、水分補給タンク340は、容器本体320に対して、着脱可能に取り付けられている。
水分補給タンク340は、有底円筒状をしており、容器本体320の外径に対応する内径を有している。
容器本体320の下端部及びその近傍(その外周面)には、おねじ329が形成されている。それに対応して、水分補給タンク340の上端部及びその近傍(その内周面)には、めねじ349が形成されている。こうして、水分補給タンク340は、おねじ329にめねじ349が螺合することによって、容器本体320に対して、着脱可能に取り付けられる。
水分補給タンク340には、のぞき窓342が形成されている。のぞき窓342は、透明又はほぼ透明の合成樹脂によって形成されている。
水分補給タンク340には、水を含んだスポンジ等の含水材Sが収容される。
【0068】
次に、この長尺状野菜収容容器310の使用方法及び作用効果について説明する。
図9に示すように、まず、水分補給タンク340を容器本体320から取り外し、容器本体320(上部筒状体320A,下部筒状体320B)を開状態とする。
さらには、図10に示すように、上部筒状体320Aの各結合用凸部332を下部筒状体320Bの通気兼取付用孔部330から外し、上部筒状体320Aと下部筒状体320Bとを分離させる。
次に、図9に示すように、収容しようとするネギ等の長尺状野菜LVの長さに対応させて、上部筒状体320Aと下部筒状体320Bとを結合させる。すなわち、下部筒状体320Bの5段の通気兼取付用孔部330のうちの適切な段の各通気兼取付用孔部330に対して、上部筒状体320Aの各結合用凸部332を嵌合させ、上部筒状体320Aと下部筒状体320Bとを結合させる。
次に、開状態の容器本体320に、ネギ等の長尺状野菜LVを収容し、その後に、図8に示すように、容器本体320は閉状態とする。
【0069】
一方、図9に示すように、上記と相前後して、水分補給タンク340には、必要に応じて、水を含んだスポンジ等の含水材Sを収容する。
その後に、図8に示すように、水分補給タンク340を容器本体320に対して取り付ける。
また、図8に示すように、いずれかのタイミングで、第1の取付材A1を容器本体320に対して取り付ける。すなわち、嵌合部材Fを、いずれかの高さの通気兼取付用孔部330に嵌合させる。
【0070】
そして、図3に示すように、実施形態1の場合と同様に、第1の取付材A1によって、冷蔵庫の扉D2の内側部分に長尺状野菜収容容器310を取り付ける。
こうして、この長尺状野菜収容容器310を用いることによって、ネギ等の長尺状野菜LVをほぼ鉛直な状態で、冷蔵庫内に保存することができる。
また、同じく実施形態1の場合と同様に、この長尺状野菜収容容器310に対して、第2の取付材A2を取り付けた場合には、冷蔵庫の外面(金属)等に対して、第2の取付材A2(その磁石)によって接着することができ、長尺状野菜収容容器310をほぼ鉛直な状態で維持することができる。
【0071】
また、図8に示すように、この長尺状野菜収容容器310では、通気兼取付用孔部330を通して、容器本体320の内部の空気が外部の空気と入れ換わるため、容器本体320内に収容されたネギ等の長尺状野菜LVの呼吸が妨げられることが防止され、長尺状野菜LVを長期間にわたって保存することができる。
【0072】
また、この長尺状野菜収容容器310では、水分補給タンク340を有しているため、容器本体320内に収容されたネギ等の長尺状野菜LV(その根)は、メッシュ状底部327(図9)を通して、水分補給タンク340内(水を含んだスポンジ等の含水材S)から水分を摂取することができる。
こうして、この長尺状野菜収容容器310では、長尺状野菜LVを長期間にわたって保存することができる。
【0073】
[実施形態5]
次に、本発明の実施形態5について、実施形態4との相違点を中心に、図11〜図14に基づいて説明する。実施形態4と共通する要素については同一の符号を付し、実施形態4に対応する要素については対応する符号(「100」を加算した符号)を付して、適宜、その説明を省略する。
【0074】
図11及び図12に示すように、この長尺状野菜収容容器410は、容器本体420,水分補給タンク440を有している。
容器本体420は、全体として、有蓋の縦長の円筒状をしている。すなわち、容器本体420は、中空円形断面を有する周壁部425,円形状の上板部426を有している。
【0075】
図11〜図13に示すように、容器本体420は、上部筒状体420A,下部筒状体420Bによって形成されている。
上部筒状体420Aは、合成樹脂によって一体的に形成されている。上部筒状体420Aは、一対の上部分割筒状体420Aa,420Ab、及び、両者間のヒンジ部424(ヒンジ)を有している。各上部分割筒状体420Aa,420Abは、半円弧状断面を有する周壁部425Aa,425Ab,半円形状の上板部426a,426bを有している。上部筒状体420Aは、ヒンジ部424を中心に、閉状態と開状態との間を変位可能(開閉可能)である。
下部筒状体420Bも、同様に、一対の下部分割筒状体420Ba,420Bb、及び、両者間のヒンジ部424(ヒンジ)を有している。各下部分割筒状体420Ba,420Bbは、半円弧状断面を有する周壁部425Ba,425Bbからなり、底部を有していない。下部筒状体420Bは、ヒンジ部424を中心に、閉状態と開状態との間を変位可能(開閉可能)である。
【0076】
上部筒状体(小断面筒状体)420Aは、下部筒状体(大断面筒状体)420Bよりも若干小径をしている。
図11に示すように、容器本体420は、閉状態の下部筒状体420B(そのうちの上部)に対して、閉状態の上部筒状体420A(そのうちの下部)が挿入された状態で、全体として、前述したように、有蓋の円筒状をなす。
【0077】
各下部分割筒状体420Ba,420Bbの開閉側縁部(ヒンジ部424とは反対側の縁部)には、一対の係止部428a,428bが設けられている。
各係止部428a,428bは、丸棒状をなし、一方の係止部428bの下端部が他方の係止部428aの上端部に対応する高さ関係において形成されている。また、係止部428bの下端部及び係止部428aの上端部のうちの一方が凸状をなし、他方が凹状をなしている。
こうして、容器本体420が閉状態にある際には、両係止部428a,428bの端部同士が凹凸嵌合した係止状態にあって、閉状態に維持される。一方、所定以上の力で開かれることによって、凹凸嵌合が外れて、非係止状態とされ、開状態になり得る。
【0078】
図11〜図13に示すように、容器本体420(各上部分割筒状体420Aa,420Ab,各下部分割筒状体420Ba,420Bb)には、その高さ(長さ)方向に沿って、複数の通気兼取付用孔部430が形成されている。
すなわち、例えば、各下部分割筒状体420Ba,420Bbには、その幅方向における中央部分において、等間隔に6つ(6段)の通気兼取付用孔部430が形成されている。
一方、各上部分割筒状体420Aa,420Abには、その幅方向における中央部分において、等間隔に4つ(4段)の通気兼取付用孔部430、及び、1つの結合用凸部432が形成されている。結合用凸部432は、4段の通気兼取付用孔部430よりも下側に形成されている。
各結合用凸部432は、各下部分割筒状体420Ba,420Bbの各通気兼取付用孔部430に対応して、外側に突出している。
各通気兼取付用孔部430を通して、容器本体420(閉状態)の内部と外部との間を空気が流通する。
各結合用凸部432は、下部筒状体420Bのいずれの段の各通気兼取付用孔部430Bに対しても嵌合され得る。その嵌合によって、上部筒状体420Aと下部筒状体420Bとが結合される。
【0079】
図12,図13,図14に示すように、水分補給タンク440は、上方が開口した有底円筒状をしている。水分補給タンク440には、水を含んだスポンジ等の含水材Sが収容される。
水分補給タンク440は、下部筒状体420Bのうちの一方の下部分割筒状体420Bbにのみ固定されている。
すなわち、水分補給タンク440は、下部分割筒状体420Bbの周壁部425Bbのうちの下部の内側の面に固定されている。その一方で、水分補給タンク440は、他方の下部分割筒状体420Baには固定されておらず、下部筒状体420Bが閉状態にある際には、水分補給タンク440は、その下部分割筒状体420Ba(その周壁部425Baのうちの下部の内側の面)に沿うのみである。
水分補給タンク440の上部には、フランジ446が形成されている。フランジ446は、円環状をなし、周壁部445の上端部から内側に向かって形成されている。フランジ446によって、水分補給タンク440に収容された含水材Sが水分補給タンク440から容易に抜け出ることが、防止されている。
水分補給タンク440には、のぞき窓442が形成されている。のぞき窓442は、透明又はほぼ透明の合成樹脂によって形成されている。
【0080】
次に、この長尺状野菜収容容器410に特有の効果について説明する。
この長尺状野菜収容容器410では、水分補給タンク440が下部筒状体420Bのうちの1つの下部分割筒状体420Bbにのみ固定されているため、水分補給タンク440を下部筒状体420B(容器本体420)から取り外すことなく、下部筒状体420Bを開状態とすることができる。
【0081】
この実施形態の変形例として、容器本体(420)が上部筒状体(420A)と下部筒状体(420B)とに分離されていない態様もある。
【0082】
[実施形態6]
次に、本発明の実施形態6について、図15〜図18に基づいて説明する。
図15及び図16に示すように、この長尺状野菜収容容器510は、容器本体520,水分補給タンク540を有している。いずれも合成樹脂によって又は合成樹脂を主体として形成されている。
容器本体520は、全体として、有底で上部も塞がった縦長の筒状をしている。
容器本体520は、高さ位置に応じて円形又はほぼ楕円形断面を有する周壁部525,円形状の底部527を有している。
すなわち、容器本体520のうちの下側の約1/3の部分は、ほぼ円筒状をしており、容器本体520のうちの上側の約2/3の部分は、上方に向かうにつれて徐々に奥行寸法が小さくなるようにされており、容器本体520の上端部は、長尺状野菜収容容器510の幅方向に延びる直線状をした閉塞部526とされている。
【0083】
容器本体520は、一対の分割筒状体520a,520bによって形成されている。
すなわち、容器本体520は、前後に分割されて、前側分割筒状体520a,後側分割筒状体520bとされている。各分割筒状体520a,520bは、周壁部525a,525b,底部527a,527bを有している。
図15に示すように、周壁部525a,525bは、容器本体520のうちの下側の約1/3の部分においては半円弧状をしており、容器本体520のうちの上側の約2/3の部分においては、上方に向かうにつれて湾曲深さが浅くなり、上端部においては直線状をしている。
【0084】
図15及び図18等に示すように、容器本体520は奥行方向(前後方向)において対称ではなく(すなわち、前側分割筒状体520a,後側分割筒状体520bは対称形状をしているのではなく)、容器本体520のうちの上側の約2/3の部分は、後側方向に偏心している。
すなわち、容器本体520の最も後側(奥側)の部分はほぼ鉛直状とされている一方、容器本体520のうちの上側の約2/3の部分における最も前側(手前側)の部分は徐々に奥方向(後方向)に向かうように鉛直から傾斜している。
【0085】
両分割筒状体520a,520bは、ヒンジ524によって、閉状態(図15)と開状態(図16)との間を変位可能(開閉可能)に結合されている。
【0086】
図15に示すように、容器本体520は、閉状態において、全体として、前述したように、有底で上部も塞がったほぼ筒状をなす。一方、図16に示すように、容器本体520は、開状態において、容器本体520(各分割筒状体520a,520b)の内部の空間が開放される。
【0087】
図15及び図16等に示すように、各分割筒状体520a,520bの開閉側縁部(ヒンジ524とは反対側の縁部)には、一対の係止部528a,528bが設けられている。
各係止部528a,528bは、丸棒状をなし、一方の係止部528bの下端部が他方の係止部528aの上端部に対応する高さ関係において形成されている。また、係止部528bの下端部及び係止部528aの上端部のうちの一方が凸状をなし、他方が凹状をなしている。
こうして、容器本体520が閉状態にある際には、両係止部528a,528bの端部同士が凹凸嵌合した係止状態にあって、閉状態に維持される。一方、所定以上の力で開かれることによって、凹凸嵌合が外れて、非係止状態とされ、開状態になり得る。
【0088】
底部(527a,527b)は、メッシュ(網)状にされている。そこで、以下、底部527(527a,527b)のことをメッシュ状底部(527a,527b)ともいうこととする。
【0089】
容器本体520(各分割筒状体520a,520b)には、その高さ(長さ)方向に沿って、複数の通気兼取付用孔部530が形成されている。
各通気兼取付用孔部530を通して、容器本体520(閉状態)の内部と外部との間を空気が流通する。
【0090】
図15に示すように、各通気兼取付用孔部530には、取付材(A1,A2,…)が取り付けられる。
取付材(A1,A2,…)としては、種々のものが考えられる。
第1の取付材A1は、ほぼ逆U字状の形状を有し、その前部には嵌合部材Fが固定されている。嵌合部材Fは、十分な弾性を有する合成樹脂によって形成されている。嵌合部材Fは、例えばほぼ球状をなし、通気兼取付用孔部530よりも若干大きく形成されている。
こうして、嵌合部材Fが通気兼取付用孔部530に対して圧入されることによって、嵌合部材Fが弾性的に変形しつつ通気兼取付用孔部530に対して嵌合し、第1の取付材A1が容器本体520(長尺状野菜収容容器510)に対して取り付けられる。
第2の取付材A2は、磁石を有し、その前部には嵌合部材Fが固定されている。その嵌合部材Fは、第1の取付材A1の嵌合部材Fと同様である。そして、この第2の取付材A2は、第1の取付材A1と同様に、容器本体520に対して取り付けられる。
【0091】
図15及び図16に示すように、水分補給タンク540は、容器本体520に対して、着脱可能に取り付けられている。
水分補給タンク540は、有底円筒状をしており、容器本体520の外径に対応する内径を有している。
容器本体520の下端部及びその近傍(その外周面)には、おねじ529が形成されている。それに対応して、水分補給タンク540の上端部及びその近傍(その内周面)には、めねじ549が形成されている。こうして、水分補給タンク540は、おねじ529にめねじ549が螺合することによって、容器本体520に対して、着脱可能に取り付けられる。
水分補給タンク540には、のぞき窓542が形成されている。のぞき窓542は、透明又はほぼ透明の合成樹脂によって形成されている。
水分補給タンク540には、水を含んだスポンジ等の含水材Sが収容される。
【0092】
次に、この長尺状野菜収容容器510の使用方法及び作用効果について説明する。
図16に示すように、まず、水分補給タンク540を容器本体520から取り外し、容器本体520を開状態とする。
開状態の容器本体520に、ネギ等の長尺状野菜LVを収容し、その後に、図15に示すように、容器本体520は閉状態とする。
一方、図16に示すように、上記と相前後して、水分補給タンク540には、必要に応じて、水を含んだスポンジ等の含水材Sを収容する。
その後に、図15に示すように、水分補給タンク540を容器本体520に対して取り付ける。
また、図15に示すように、いずれかのタイミングで、第1の取付材A1を容器本体520に対して取り付ける。すなわち、嵌合部材Fを、いずれかの高さの通気兼取付用孔部530に嵌合させる。
【0093】
そして、図17及び図18に示すように、第1の取付材A1によって、冷蔵庫の扉D12の内側部分に長尺状野菜収容容器510を取り付ける。
すなわち、冷蔵庫は、前述したように、本体部B、及び、扉D11,D12を有している。
扉D11,D12は、本体部Bの部屋ごとに設けられている。
このため、複数の棚を有する部屋に対する扉D12は、十分な高さを有している。
扉D12の内側には、卵収容ポケットP1,小物類収容ポケットP2,瓶類収容ポケットP3等が形成されている。
卵収容ポケットP1及び小物類収容ポケットP2の突出度合いは、ほぼ同一である。すなわち、卵収容ポケットP1の手前側の部分、及び、小物類収容ポケットP2の手前側の部分は、扉D12と平行なほぼ同一の鉛直面(これを扉側略鉛直面VSということとする)上に位置している。
瓶類収容ポケットP3(その手前側の部分)は、卵収容ポケットP1,小物類収容ポケットP2(その手前側の部分)よりも手前側(本体部Bの側)に突出している。
【0094】
本体部Bには、複数の棚板SBが配設されているとともに、その最下部には野菜収容部(野菜室)VRが設けられている。
瓶類収容ポケットP3に対応して、野菜収容部VR(その手前側の部分)は、棚板SB(その手前側の端部)よりも奥側(本体部Bにおける奥の側)に位置している。逆にいうと、棚板SB(その手前側の端部)は、野菜収容部VR(その手前側の部分)よりも手前側(本体部Bにおける手前側)に位置している。
棚板SB(その手前側の端部)は、瓶類収容ポケットP3の手前側のほぼ鉛直な前板FB(その奥側の面)よりも手前側(本体部Bにおける手前側であり、扉D12における奥側)に突出している。
【0095】
以上のようにして、この冷蔵庫内において、扉D12と本体部Bとの間には、隙間Cが存在している。
その隙間Cについては、下方における奥行DLよりも、上方における奥行DHの方が短くなっている。
さらに詳しく述べれば、その隙間Cのうちの扉D12の側は鉛直状をしており(扉側略鉛直面VS)、本体部Bの側は下方においては本体側に大きく突出しており(奥行:DL)、上方においては小さく突出している(奥行:DH)。
【0096】
そして、長尺状野菜収容容器510をほぼ鉛直な状態で瓶類収容ポケットP3内に収容するとともに、第1の取付材A1をいずれかのポケット(P1又はP2)等(その手前側の部分)に取り付ける(係止させる)。
【0097】
以上のようにして、この長尺状野菜収容容器510を用いることによって、ネギ等の長尺状野菜LVをほぼ鉛直な状態で、冷蔵庫内に保存することができる。
その際、この長尺状野菜収容容器510が前述した形状をしている(上方に向かうにつれて徐々に手前側の部分が奥側に向かうように奥行寸法が小さくなる)ため、冷蔵庫の扉D12と本体部Bとの間の隙間Cに、適切に収容され得る。
【0098】
また、この長尺状野菜収容容器510に対して、第2の取付材A2を取り付けた場合には、次のとおりである。すなわち、冷蔵庫の外面(金属)等に対して、第2の取付材A2(その磁石)によって接着することができ、長尺状野菜収容容器510をほぼ鉛直な状態で維持することができる。
【0099】
また、図15に示すように、この長尺状野菜収容容器510では、通気兼取付用孔部530を通して、容器本体520の内部の空気が外部の空気と入れ換わるため、容器本体520内に収容されたネギ等の長尺状野菜LVの呼吸が妨げられることが防止され、長尺状野菜LVを長期間にわたって保存することができる。
【0100】
また、この長尺状野菜収容容器510では、水分補給タンク540を有しているため、容器本体20内に収容されたネギ等の長尺状野菜LV(その根)は、メッシュ状底部527(図16)を通して、水分補給タンク540内(水を含んだスポンジ等の含水材S)から水分を摂取することができる。
こうして、この長尺状野菜収容容器510では、長尺状野菜LVを長期間にわたって保存することができる。
【0101】
この実施形態の変形例として、水分補給タンク(540)を有さない態様もある。その場合は、底部527(527a,527b)はメッシュ状をしていない態様が好ましい。
また、容器本体(520)は、奥行方向(前後方向)において対称である(すなわち、前側分割筒状体520a,後側分割筒状体520bは対称形状をしている)という態様もある。
【0102】
なお、上記のものはあくまで本発明の数例の実施形態にすぎず、当業者の知識に基づいて種々の変更を加えた態様で本発明を実施できることはもちろんである。
【符号の説明】
【0103】
10,110,210,310,410,510 長尺状野菜収容容器
20,120,220,320,420,520 容器本体
20a,20b,520a,520b 分割筒状体
120A,220A,320A,420A 上部筒状体
120B,220B,320B,420B 下部筒状体
220Aa,220Ab,320Aa,320Ab,420Aa,420Ab 上部分割筒状体
220Ba,220Bb,320Ba,320Bb,320Ba,320Bb 下部分割筒状体
24,524 ヒンジ 324,424 ヒンジ部(ヒンジ)
27,327,527 底部
30,330,430,530 通気兼取付用孔部
332,432 結合用凸部
40,340,440,540 水分補給タンク
LV 長尺状野菜
A1 第1の取付材
A2 第2の取付材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺状の野菜を収容するための容器であって、
全体としてほぼ鉛直方向に延びる容器本体を有し、
その容器本体は、水平方向において一対の分割筒状体がヒンジを介して閉状態と開状態との間を変位可能に結合されて形成されている、
長尺状野菜収容容器。
【請求項2】
長尺状の野菜を収容するための容器であって、
全体としてほぼ鉛直方向に延びる容器本体を有し、
その容器本体は、そのうちの上側の部分に該当する上部筒状体と、そのうちの下側の部分に該当する下部筒状体とからなり、
前記上部筒状体及び前記下部筒状体のうちの一方である小断面筒状体は、他方である大断面筒状体よりも若干小さな断面を有し、
前記小断面筒状体が前記大断面筒状体に対して挿入された状態で、前記上部筒状体と前記下部筒状体とが結合される、
長尺状野菜収容容器。
【請求項3】
請求項2に記載の長尺状野菜収容容器であって、
前記容器本体は、前記小断面筒状体が前記大断面筒状体に対して挿入された状態で前記上部筒状体と前記下部筒状体とが結合される際における当該挿入長さが複数存在し、当該容器本体の高さが調整可能である、
長尺状野菜収容容器。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれかに記載の長尺状野菜収容容器であって、
前記容器本体には、当該容器本体の内部と外部とを連通させるとともに取付材が取り付けられる通気兼取付用孔部が形成されている、
長尺状野菜収容容器。
【請求項5】
長尺状の野菜を収容するための容器であって、
全体としてほぼ鉛直方向に延びる容器本体を有し、
その容器本体は、そのうちの上側の部分に該当する上部筒状体と、そのうちの下側の部分に該当する下部筒状体とからなり、
前記上部筒状体は、水平方向において一対の上部分割筒状体がヒンジを介して閉状態と開状態との間を変位可能に結合されて形成されており、
前記下部筒状体は、水平方向において一対の下部分割筒状体がヒンジを介して閉状態と開状態との間を変位可能に結合されており、
前記上部筒状体及び前記下部筒状体のうちの一方である小断面筒状体は、他方である大断面筒状体よりも若干小さな断面を有し、
前記上部筒状体及び前記下部筒状体のうちの少なくとも一方には、当該容器本体の内部と外部とを連通させるとともに取付材が取り付けられる通気兼取付用孔部が、当該容器本体の長さ方向に沿って複数形成され、
前記上部筒状体及び前記下部筒状体のうちの他方には、前記通気兼取付用孔部に対応する結合用凸部が形成されており、
前記結合用凸部が前記上部筒状体及び前記下部筒状体のうちの前記一方の複数の通気兼取付用孔部のうちのいずれかに嵌合されることに基づいて、閉状態の前記小径筒状体が閉状態の前記大径筒状体に対して挿入された状態で、前記上部筒状体と前記下部筒状体とが結合される、
長尺状野菜収容容器。
【請求項6】
請求項1〜請求項5のいずれかに記載の長尺状野菜収容容器であって、
前記容器本体の底部は多孔性をなし、
前記容器本体の下部には、水分を貯蔵し前記容器本体の底部を通して前記容器本体内の長尺状野菜に水分を補給する水分補給タンクが設けられている、
長尺状野菜収容容器。
【請求項7】
請求項1に記載の長尺状野菜収容容器であって、
前記容器本体の下部には、水分を貯蔵し前記容器本体内の長尺状野菜に水分を補給する水分補給タンクが設けられ、
その水分補給タンクは、前記水平方向において一対の分割筒状体のうちの一方のうちの下部の内側にのみ取り付けられ、他方には取り付けられていない、
長尺状野菜収容容器。
【請求項8】
請求項5に記載の長尺状野菜収容容器であって、
前記容器本体の下部には、水分を貯蔵し前記容器本体内の長尺状野菜に水分を補給する水分補給タンクが設けられ、
その水分補給タンクは、前記水平方向において一対の下部分割筒状体のうちの一方のうちの下部の内側にのみ取り付けられ、他方には取り付けられていない、
長尺状野菜収容容器。
【請求項9】
請求項1〜請求項8のいずれかに記載の長尺状野菜収容容器であって、
その高さ方向における少なくとも一部において、下方から上方に向かうにつれて奥行寸法が短くされている、
長尺状野菜収容容器。
【請求項10】
請求項9に記載の長尺状野菜収容容器であって、
その高さ方向における少なくとも一部において、下方から上方に向かうにつれて、各高さ位置における最も手前側の部分が奥方向に向かうように鉛直から傾斜している、
長尺状野菜収容容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2010−36985(P2010−36985A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−2080(P2009−2080)
【出願日】平成21年1月7日(2009.1.7)
【出願人】(308001503)
【Fターム(参考)】