説明

間柱の固定構造

【課題】 間柱の固定構造において、間柱に荷重が加わっても間柱をねじれ変形させず、間柱の外壁取付面の面精度を安定化し、ひいては外壁の変形を防止すること。
【解決手段】 柱11と梁13を接合して構成される建物ユニット10の上下梁間に取付けられるとともに、外壁16、17が固定される間柱14の固定構造において、固定金具20の相交差する2つの中間片21、22が柱11の相交差する2つの側面に添設され、該固定金具20の2つの中間片21、22のそれぞれから突出されている両側の突出片23、24が柱11の両側の間柱14に取付けられてなるもの。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は間柱の固定構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に記載の如く、柱と梁を接合して構成される建物ユニットの上下梁間に間柱を取付け、この間柱に外壁を固定してなるものがある。
【0003】
特許文献1に記載の間柱の固定構造では、固定金具の1つの中間片の両側に突出片を設け、固定金具の一方の突出片が間柱にボルト止めされ、固定金具の中間片と他方の突出片が柱の相交差する2つの側面に添設されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11-107376
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の間柱の固定構造では、柱の相交差する2つの側面に添設されている固定金具の他方の突出片は柱の1つの側面の局部域だけに単に引掛け状態で添設しているに過ぎない。従って、固定金具の中間片と他方の突出片を柱の2つの側面に添設したとき、他方の突出片の先端が柱の側面から浮き上がり、当該柱の側面に対し隙間なく添設しないおそれがある。このため、間柱に荷重が加わったときに、固定金具が間柱を安定的に支持できず、間柱のねじれ変形による外壁取付面の面精度の悪化、ひいては外壁の変形を生ずるおそれがある。
【0006】
また、特許文献1に記載の間柱の固定構造では、固定金具の一方の突出片だけが柱の一側の間柱にボルト止めされ、固定金具の他方の突出片は柱の他側の間柱に取付けられる如くがない。このため、間柱に荷重が加わったときに、柱に添設されているだけの固定金具のみによって間柱を確実には支持できず、間柱のねじれ変形による外壁取付面の面精度の悪化、ひいては外壁の変形を生ずるおそれがある。また、出隅部で、柱の両側の間柱のそれぞれに固定金具を用いる場合、両固定金具のそれぞれを柱の側面に添設しようとするとき、両固定金具が互いに干渉することを回避するため、両固定金具を柱の高さ方向で千鳥配置する必要がある。
【0007】
本発明の課題は、間柱の固定構造において、間柱に荷重が加わっても間柱をねじれ変形させず、間柱の外壁取付面の面精度を安定化し、ひいては外壁の変形を防止するとともに、出隅部で単一の固定金具を用いて柱の両側の間柱を支持することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に係る発明は、柱と梁を接合して構成される建物ユニットの上下梁間に取付けられるとともに、外壁が固定される間柱の固定構造において、固定金具の相交差する2つの中間片が柱の相交差する2つの側面に添設され、該固定金具の2つの中間片のそれぞれから突出されている両側の突出片が柱の両側の間柱に取付けられてなるようにしたものである。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において更に、前記固定金具が、両側の間柱に対し仮置きされた状態で、2つの中間片が柱の相交差する2つの側面に添設され、両側の突出片と間柱とが固定されているようにしたものである。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明において更に、前記固定金具の突出片が間柱とリベット止めされてなるようにしたものである。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに係る発明において更に、前記間柱がアングル材からなるようにしたものである。
【0012】
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の固定金具である。
【0013】
請求項6に係る発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の建物ユニットを用いて構築されてなるユニット建物である。
【発明の効果】
【0014】
(請求項1)
(a)固定金具の相交差する2つの中間片が柱の相交差する2つの側面に添設され、該固定金具の2つの中間片のそれぞれから突出されている両側の突出片が柱の両側の間柱に取付けられる。
【0015】
従って、固定金具は2つの中間片を柱の2つの側面のそれぞれの全域に添設するものになり、2つの中間片を柱の2つの側面のそれぞれに対し隙間なく添設するものになる。このため、柱に対して正しく位置決めされた固定金具により間柱を安定的に支持し、間柱に荷重が加わっても、間柱のねじれ変形を防止し、間柱の外壁取付面の面精度を安定化し、ひいては外壁の変形を防止できる。
【0016】
固定金具の両方の突出片が柱の両側の間柱のそれぞれに取付けられる。このため、間柱に荷重が加わったとき、間柱は柱に添設されている固定金具により支持されるとともに、両側の間柱同士でも互いに支持し合うものになる。間柱に荷重が加わっても、間柱のねじれ変形を防止し、間柱の外壁取付面の面精度を安定化し、ひいては外壁の変形を防止できる。
【0017】
(b)固定金具は柱に溶接されることを必須としないから、柱の上下端に接合される上梁と下梁の存在に関係なく、柱の上下端寄りに添設できる。即ち、間柱が固定される固定金具を柱の上下端寄りに添設でき、該固定金具を柱の中間部にだけ添設するものに比し、間柱に作用する荷重による該間柱のねじれ変形を十分に防止できる。
【0018】
(c)出隅部で、単一の固定金具が両側の間柱に取付けられる両側の突出片を有する。従って、両側の間柱のそれぞれに取付けられる2個の固定金具を柱の高さ方向で千鳥配置する如くがない。
【0019】
(請求項2)
(d)前記固定金具が、両側の間柱に対し仮置きされた状態で、2つの中間片が柱の相交差する2つの側面に添設され、両側の突出片と間柱とが固定される。固定金具は両側の間柱に対し仮置きされた状態で、柱に対する正しい添設位置に位置付けられ、同時に両側の間柱との取付位置も正しく調整された状態で、それらの間柱と固定される。固定金具の取付作業性を向上し、固定金具と間柱との取付位置精度も向上できる。
【0020】
(請求項3)
(e)前記固定金具の突出片が間柱とリベット止めされる。固定金具と間柱との取付作業性を向上できる。
【0021】
(請求項4)
(f)前記間柱がアングル材からなるとき、上述(a)〜(e)の固定金具によりアングル材からなる間柱の変形を確実に防止し、ひいては外壁の変形を防止できる。
【0022】
(請求項5)
(g)上述(a)〜(f)の固定金具を用いることにより、間柱に荷重が加わっても、間柱のねじれ変形を防止し、間柱の外壁取付面の面精度を安定化し、ひいては外壁の変形を防止できる。
【0023】
(請求項6)
(h)上述(a)〜(f)の建物ユニットを用いて構築されてなるユニット建物において、間柱に荷重が加わっても、間柱のねじれ変形を防止し、間柱の外壁取付面の面精度を安定化し、ひいては外壁の変形を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】図1は固定金具を示し、(A)は断面図、(B)は側面図である。
【図2】図2は柱と間柱と固定金具を示す断面図である。
【図3】図3は間柱に外壁を取付けた状態を示す断面図である。
【図4】図4は柱と間柱と固定金具を示す斜視図である。
【図5】図5は固定金具を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明のユニット建物は、複数の建物ユニットを左右上下に隣接設置して構築されるものであり、建物ユニットは、例えば特開2001-40777に記載される如くに、柱と上梁と下梁を接合して構成された箱形骨組構造体である。
【0026】
図3、図4は建物ユニット10のコーナー部(出隅部)を示したものであり、柱11の上端部にジョイントピース12A(不図示)を介して上梁12(不図示)を接合し、柱11の下端部にジョイントピース13Aを介して下梁13を接合している。そして、上梁12と下梁13の間にコーナー間柱14、標準間柱15(不図示)を取付け、コーナー間柱14、標準間柱15にコーナー外壁パネル16、標準外壁パネル17を固定している。
【0027】
コーナー間柱14は、柱11に近接するコーナー間柱であり、概ねL字状の形鋼等のアングル材からなり、高さ方向の適宜位置に木レンガ14Fを固定的に備える。他の標準間柱15(不図示)は角鋼管からなる。
【0028】
コーナー外壁パネル16は、図2に示す如く、標準外壁パネル17よりも幅狭の、木片セメント板等からなる面材16Aの2枚をL字状に接合し、その裏面の側縁部に金属フレーム16Bを設けたものであり、金属フレーム16Bの一端を外壁パネル16の側縁より側方に延出させた延出部16Cとしている。標準外壁パネル17は木片セメント板等からなる面材17Aの裏面の側縁部に角筒状の金属フレーム17Bを設けたものである。
【0029】
建物ユニット10は、間柱14に荷重が加わっても間柱14をねじれ変形させず、間柱14の外壁取付面の面精度を安定化し、ひいてはコーナー外壁パネル16、標準外壁パネル17の変形を防止するため、間柱14の長手方向において少なくとも上下両端寄りを含む複数位置に以下の固定金具20が取付けられる。
【0030】
固定金具20は、図1、図5に示す如く、鋼板等の金属板の曲げ成形体であり、直角に相交差する2つの中間片21、22と、2つの中間片21、22のそれぞれから外方に直角に交差する折曲げ状態で突出する両側の突出片23、24を有する。
【0031】
各突出片23、24は、それらの突出片23、24に間柱14及び標準外壁パネル17の金属フレーム17Bを取付けるデイジーリベット27のためのリベット固定用下孔25を備える。また、各突出片23、24は、間柱14にコーナー外壁パネル16の金属フレーム16Bの延出部16Cを取付けるポップリベット28のためのリベット遊挿用下孔26を備える。リベット遊挿用下孔26は、ポップリベット28の頭部が遊挿される大径孔をなす。尚、間柱14はポップリベット28のための下孔を備える。
【0032】
尚、固定金具20は、中間片21と突出片23の折り曲げ部、中間片22と突出片24の折り曲げ部を補強するために、この折り曲げ部で板を一面側から他面側にプレス押出し成形してなる凸状補強リブRを備える。補強リブRはリベット遊挿用下孔26を挟む上下2カ所に設けることができる。
【0033】
固定金具20を用いた間柱14の固定手順は以下の通りである。
(1)柱11の両側に近接する位置で、柱11の両側の間柱14がそれらの上下端部を建物ユニット10の上梁12と下梁13のそれぞれに取付けられる。図4は、間柱14の下端に設けた下取付片14Aが下梁13のジョイントピース13Aにボルト止めされる状態を示している(ボルトは図示省略)。同様に、間柱14の上端に設けた上取付片が上梁12のジョイントピース12Aにボルト止めされる。尚、間柱14は前述の木レンガ14Fを備える。
【0034】
(2)固定金具20は、上述(1)により柱11の両側に立設された間柱14に先立って柱11の面上に粘着テープ等で仮付けされる。又は、この粘着テープ等で柱11の面上に仮付けされた後、間柱14、14の長手方向で少なくとも上下両端寄りの2位置を含む複数位置のそれぞれにおいて、同一高さ位置に取付けられている木レンガ14F、又は柱11に沿う最下位部では床の上に、固定金具20を仮置きする。
【0035】
柱11、間柱14の少なくとも上下両端寄りの2位置を含む複数位置のそれぞれにおける固定金具20の上述の仮置き状態で、図2、図4(図4は木レンガ14Fを図示省略している)に記載される如く、固定金具20の相交差する中間片21、22が柱11の相直交して交差する2つの内側面(建物ユニット10の内部に臨む面)に押付けられて添設され、両側の突出片23、24が柱11の両側の間柱14、14の内側面(建物ユニット10の内部に臨む面)に添設される。
【0036】
(3)標準外壁パネル17を柱11の両側の間柱14、15の外側面(建物ユニット10の外部に臨む面)まわりに持ち込み、標準外壁パネル17の金属フレーム17Bを間柱14、15の外側面に添設する。このとき、間柱14、15の外側面の全面に防水シート18が貼着されている。
【0037】
固定金具20が、柱11の2つの内側面に中間片21、22を添設し、かつ両側の間柱14の内側面に突出片23、24を添設し、かつ柱11、間柱14に対して必要な位置調整を施されて位置決めされる。固定金具20の柱11、間柱14に対するこの位置決め状態で、図3に示す如く、標準外壁パネル17を間柱14、15に対して正しく位置決めし、固定金具20の突出片23、24に設けてあるリベット固定用下孔25にそれらの突出片23、24の内側面(建物ユニット10の内部に臨む面)から刺通されるデイジーリベット27により、それらの突出片23、24に対し両側の間柱14、標準外壁パネル17の金属フレーム17Bを共にリベットする。標準外壁パネル17の他の金属フレーム17Bも他の間柱15にリベット止めされる。
【0038】
(4)コーナー外壁パネル16を柱11の相交差する2つの外側面(建物ユニット10の外部に臨む面)まわりに持ち込み、コーナー外壁パネル16の金属フレーム16Bを柱11の外側面に添設し、金属フレーム16Bの延出部16Cを間柱14の外側面(建物ユニット10の外部に臨む面)に添設する。このとき、間柱14の外側面には上述(3)の防水シート18が貼着されている。
【0039】
コーナー外壁パネル16を柱11とその両側の間柱14に対して正しく位置決めし、図3に示す如く、固定金具20の突出片23、24に設けてあるリベット遊挿用下孔26にそれらの突出片23、24の内側面(建物ユニット10の内部に臨む面)から遊挿されるポップリベット28により、両側の間柱14のそれぞれに対しコーナー外壁パネル16の金属フレーム16Bの延出部16Cをリベット止めする。
【0040】
(5)コーナー外壁パネル16と標準外壁パネル17の目地にシール部材30を装填する。
尚、固定金具20の中間片21、22は、柱11に固定的に取付けられることを必須としない。但し、固定金具20の突出片23、24が上述(3)により両側の間柱14に取付けられた後、固定金具20は柱11にボルト止め、リベット止め、又は溶接等により固定されても良い。
【0041】
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)固定金具20の相交差する2つの中間片21、22が柱11の相交差する2つの側面に添設され、該固定金具20の2つの中間片21、22のそれぞれから突出されている両側の突出片23、24が柱11の両側の間柱14に取付けられる。
【0042】
従って、固定金具20は2つの中間片21、22を柱11の2つの側面のそれぞれの全域に添設するものになり、2つの中間片21、22を柱11の2つの側面のそれぞれに対し隙間なく添設するものになる。このため、柱11に対して正しく位置決めされた固定金具20により間柱14を安定的に支持し、間柱14に荷重が加わっても、間柱14のねじれ変形を防止し、間柱14の外壁取付面の面精度を安定化し、ひいては外壁パネル16、17の変形を防止できる。
【0043】
固定金具20の両方の突出片23、24が柱11の両側の間柱14のそれぞれに取付けられる。このため、間柱14に荷重が加わったとき、間柱14は柱11に添設されている固定金具20により支持されるとともに、両側の間柱14同士でも互いに支持し合うものになる。間柱14に荷重が加わっても、間柱14のねじれ変形を防止し、間柱14の外壁取付面の面精度を安定化し、ひいては外壁パネル16、17の変形を防止できる。
【0044】
(b)固定金具20は柱11に溶接されることを必須としないから、柱11の上下端に接合される上梁12と下梁13の存在に関係なく、柱11の上下端寄りに添設できる。即ち、間柱14が固定される固定金具20を柱11の上下端寄りに添設でき、該固定金具20を柱11の中間部にだけ添設するものに比し、間柱14に作用する荷重による該間柱14のねじれ変形を十分に防止できる。
【0045】
(c)出隅部で、単一の固定金具20が両側の間柱14に取付けられる両側の突出片23、24を有する。従って、両側の間柱14のそれぞれに取付けられる2個の固定金具を柱11の高さ方向で千鳥配置する如くがない。
【0046】
(d)前記固定金具20が、両側の間柱14に取付けられている木レンガ14Fの上に置かれた状態で、2つの中間片21、22が柱11の相交差する2つの側面に添設され、両側の突出片23、24と間柱14とが固定される。固定金具20は両側の間柱14が備える木レンガ14Fに仮置きされた状態で、柱11に対する正しい添設位置に位置付けられ、同時に両側の間柱14との取付位置も正しく調整された状態で、それらの間柱14と固定される。固定金具20の取付作業性を向上し、固定金具20と間柱14との取付位置精度も向上できる。
【0047】
(e)前記固定金具20の突出片23、24が間柱14とリベット止めされる。固定金具20と間柱14との取付作業性を向上できる。
【0048】
(f)前記間柱14がアングル材からなるとき、上述(a)〜(e)の固定金具20によりアングル材からなる間柱14の変形を確実に防止し、ひいては外壁パネル16、17の変形を防止できる。
【0049】
(g)上述(a)〜(f)の固定金具20を用いることにより、間柱14に荷重が加わっても、間柱14のねじれ変形を防止し、間柱14の外壁取付面の面精度を安定化し、ひいては外壁パネル16、17の変形を防止できる。
【0050】
(h)上述(a)〜(f)の建物ユニットを用いて構築されてなるユニット建物において、間柱14に荷重が加わっても、間柱14のねじれ変形を防止し、間柱14の外壁取付面の面精度を安定化し、ひいては外壁パネル16、17の変形を防止できる。
【0051】
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明は、柱と梁を接合して構成される建物ユニットの上下梁間に取付けられるとともに、外壁が固定される間柱の固定構造において、固定金具の相交差する2つの中間片が柱の相交差する2つの側面に添設され、該固定金具の2つの中間片のそれぞれから突出されている両側の突出片が柱の両側の間柱に取付けられる。これにより、間柱の固定構造において、間柱に荷重が加わっても間柱をねじれ変形させず、間柱の外壁取付面の面精度を安定化し、ひいては外壁の変形を防止することができる。
【符号の説明】
【0053】
10 建物ユニット
11 柱
13 下梁
14 間柱
14F 木レンガ
16、17 外壁パネル
20 固定金具
21、22 中間片
23、24 突出片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
柱と梁を接合して構成される建物ユニットの上下梁間に取付けられるとともに、外壁が固定される間柱の固定構造において、
固定金具の相交差する2つの中間片が柱の相交差する2つの側面に添設され、該固定金具の2つの中間片のそれぞれから突出されている両側の突出片が柱の両側の間柱に取付けられてなることを特徴とする間柱の固定構造。
【請求項2】
前記固定金具が、両側の間柱に対し仮置きされた状態で、2つの中間片が柱の相交差する2つの側面に添設され、両側の突出片と間柱とが固定されている請求項1に記載の間柱の固定構造。
【請求項3】
前記固定金具の突出片が間柱とリベット止めされてなる請求項1又は2に記載の間柱の固定構造。
【請求項4】
前記間柱がアングル材からなる請求項1〜3のいずれかに記載の間柱の固定構造。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載の固定金具。
【請求項6】
請求項1〜4のいずれかに記載の建物ユニットを用いて構築されてなるユニット建物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−68000(P2013−68000A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−207359(P2011−207359)
【出願日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【出願人】(000002174)積水化学工業株式会社 (5,781)
【Fターム(参考)】