関節に用いられる減圧、圧縮システムおよび装置
関節のような可動組織部位に減圧を提供するシステムが、柔軟医療用クッションを含む。柔軟医療用クッションは第1の面と、第2の内側対向面とを有し、複数の屈曲部ジョイントが柔軟医療用クッションに形成される。システムはさらに、液密を柔軟医療用クッションと患者表皮とに提供するためのシーリングサブシステムと、減圧をシーリングサブシステムに送達する減圧サブシステムとを含む。シーリングサブシステムと減圧サブシステムとは減圧を可動組織部位に送達するよう作動可能である。柔軟医療用クッションは可動組織部位の関節と連結を可能にするよう作動可能である。シーリングサブシステムは、折り目付のドレープを含んでもよい。他のシステム、装置、および方法が述べられる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願]
本発明は、米国連邦法典35セクション119(e)に基づき、2008年5月30日に出願された「減圧外科用創傷治療システム」なる名称の米国仮特許出願番号第61/057,807号;2008年5月30日に出願された「減圧を用いる皮下創傷治療用医療用アセンブリ」なる名称の米国仮特許出願番号第61/057,798号;2008年5月30日に出願された「シースルーの減圧被覆材」なる名称の米国仮特許出願番号第61/057,808号;2008年5月30日に出願された「閉じる力適用時に用いる減圧医療用アセンブリ」なる名称の米国仮特許出願番号第61/057,802号;2008年5月30日に出願された「減圧、線形創傷治療システム」なる名称の米国仮特許出願番号第61/057,803号;2008年5月30日に出願された「湾曲した身体部分に用いる減圧、圧縮システムおよび装置」なる名称の米国仮特許出願番号第61/057,800号;2008年5月30日に出願された「乳房組織に用いる減圧、圧縮治療システムおよび装置」なる名称の米国仮特許出願番号第61/057,797号;2008年5月30日に出願された「高吸水性、減圧創傷被覆材およびシステム」なる名称の米国仮特許出願番号第61/057,805号;2008年5月30日に出願された「関節に用いる減圧、圧縮治療システムおよび装置」なる名称の米国仮特許出願番号第61/057,810号;2008年12月10日に出願された「異方性のドレープを用いる減圧傷治療システム」なる名称の米国仮特許出願番号第61/121,362号;2009年1月12日に出願された「関節に用いる減圧、圧縮システムおよび装置」なる名称の米国仮特許出願番号第61/144,067号;の出願の利益を主張する。これらすべての仮出願は、すべての目的において参照により本書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
本発明は一般に医療システムに関し、より具体的には、関節に用いる減圧、圧縮システムおよび装置に関する。
【0003】
医師は世界中で、年間何百万もの外科処置を行っている。処置の多くは観血療法として行われ、関節鏡視下処置、腹腔鏡下処置、内視鏡処置といった低侵襲手術を用いるものが増えつつある。外科処置の多くは関節鏡視下膝手術、関節形成術、または多くの他の手術といった関節への手術を含む。
【0004】
急性創傷は手術の間につくられ、これらの創傷は適切な治癒のためのケアを必要とする。無菌の、乾いたガーゼが当てられるだけの場合が多い。クッションが当てられたり、圧迫帯が当てられたりする場合もある。関節の手術の場合、クッションは関節を動かせるようにすることが望ましいので、これに伴う創傷のケアはより困難となりうる。膝の手術の場合を一例として考察する。膝が完全に曲がった位置とされる場合、7インチで立っている間、縦方向に測られる膝上の皮膚はほぼ15インチである。動きの幅が望まれるとすると、クッションは約100%の伸びに適応できる必要がある。
【発明の概要】
【0005】
例えば、関節などの可動組織への創傷ケアのための装置、システム、および方法を用いて、本書の実施例により欠点が克服される。実施例によると、可動組織部位に減圧治療を施すシステムは、第1の面と、第2の内側対向面とを有する柔軟医療用クッションと、この医療用クッション上に形成される複数の屈曲部ジョイントとを含む。このシステムはさらに、柔軟医療用クッション上に液密を提供するためのシーリングサブシステムと、シーリングサブシステムに減圧を送達するための減圧サブシステムとを含む。シーリングサブシステムと減圧サブシステムとは、減圧を可動組織部位に送達するのに作動可能である。柔軟医療用クッションは可動組織の動きを可能とするよう動作可能である。
【0006】
一実施例によると、患者の関節に用いるための柔軟な減圧医療用アセンブリは、第1の面と、第2の面とを有する柔軟クッションボディを含む。クッションボディはクッション材から形成されており、クッションボディの第1の面に形成された第1の複数のクッションモジュールを有し、各クッションモジュールはクッション凸部を有する。医療用アセンブリはさらに、クッションボディの第1の面のクッション凸部上に延在するドレープを含む。このドレープは弾性材料から形成されており、ドレープの未伸長の少なくとも縦に80パーセント伸長可能である。
【0007】
一実施例によると、患者の関節上の線状の創傷を治療するシステムとともに用いるための柔軟な閉鎖医療用クッションは、第1の面と、第2の内側対向面とを有するクッションボディを含み、複数の屈曲部ジョイントから形成される。第1の閉鎖部材は、中央創傷領域の第1の長手側のクッションボディに形成される。第2の閉鎖部材は、中央創傷領域の第2の長手側のクッションボディに形成される。第1の閉鎖部材と第2の閉鎖部材とは、閉鎖医療用クッションが減圧下におかれると、内向きの閉じる力を生じるよう作動可能である。
【0008】
一実施例によると、組織部位に減圧創傷治療を提供するシステムは、柔軟な医療用クッションと、柔軟な医療用クッションを少なくとも部分的に覆うドレープとを含む。ドレープは組織部位の曲げを実現するための複数の折り目を含む。システムはさらに、柔軟医療用クッションを介して組織部位に減圧を送達するよう作動可能な減圧源を含む。
【0009】
一実施例によると、組織部位に減圧創傷治療を提供する装置は、第1の面と、第2の内側対向面とを有する柔軟医療用クッションを含む。柔軟医療用クッションは、複数の屈曲部ジョイントを含む。装置はさらに、クッションを少なくとも部分的に覆うドレープを含む。ドレープは装置の曲げを実現するための複数のドレープ伸長部材を含む。
【0010】
実施例の他の特徴や利点は、以下の図面と詳細な説明を参照すると明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
添付の図面と関連させて以下の詳細な説明を参照することにより、本発明をより完全に理解することができる。
【図1】図1は、減圧創傷治療を可動組織部位に提供するためのシステムの一実施例の概略横断面である。
【図2】図2は、伸長(まっすぐな)位置での膝上の、図1のシステムの一部の概略縦断面である。
【図3】図3は、曲げた位置での膝を示す図1および図2のシステムの概略縦断面である。
【図4】図4は、凹部を示している柔軟医療用アセンブリの実施例の一部の概略断面である。
【図5】図5は、柔軟医療用クッションの実施例の概略斜視図である。
【図6】図6は、柔軟医療用クッションの実施例の概略斜視図である。
【図7】図7は、柔軟医療用クッションの実施例の概略斜視図である。
【図8】図8は、実施例にかかる可動組織部位に減圧をかけるための装置の概略斜視図である。
【図9】図9は、図8の組織部位に減圧をかけるための装置の概略平面図である。
【図10A】図10Aは、組織部位が伸長(まっすぐな)位置にある間の、線10−10でとられた図9の装置の概略縦断面図である。
【図10B】図10Bは、組織部位が曲げた位置にある間、線10−10でとられた図9の装置の概略縦断面図である。
【図11】図11は、実施例にかかる組織部位に減圧をかけるための装置の概略平面図である。
【図12A】図12Aは、伸長(まっすぐな)位置にある、別の柔軟医療用クッションの実施例の概略斜視図である。
【図12B】図12Bは、曲げた位置で示される図12Aの柔軟医療用クッションの概略斜視図である。
【図13】図13は、関節に用いるための柔軟医療用クッションの実施例の概略斜視図である。
【図14】図14は、図13の医療用アセンブリの一部の断面図である。
【図15】図15は、医療用アセンブリの実施例の分解概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下の実施例の詳細な説明において、参照はその部分を形成し、例により示され、添付の図面によりなされ、本発明の具体的な実施例が実施される。これらの実施例は、当業者が発明を実施することができるよう十分に記載され、別の実施例が利用可能であり、論理的な構造、機械的、電気的、および化学的な変更が、本発明の精神と範囲を逸脱することなくなされうる。これらの当業者が本書に記載される実施例を実施するのに必要な詳細を避けるために、記載は当業者に周知の情報を省略することができる。したがって、以下の詳細な説明は限定の意味ではなく、実施例の範囲は添付の図面によってのみ定義される。
【0013】
図1乃至図3を参照すると、例えば、関節18上またはその上の患者表皮14上における切開部12のような可動組織部位に減圧をかけるためのシステム10が示されている。システム10は、柔軟医療用クッション32と、ドレープ62とを含むシーリングサブシステム60と、減圧源82と減圧送達導管または管90とを含む減圧サブシステム80とを含む柔軟医療用アセンブリ30を含む。
【0014】
医療用アセンブリ30は第1の面34と第2の内側対向面36とを有する柔軟医療用クッション32を含む。柔軟医療用クッション32は周縁部38を有する。柔軟医療用クッション32はいくつかの異なるクッション材から形成されてもよい。一実施例において、柔軟医療用クッション32は多孔および透過性発泡体の材料から形成されてもよく、より好適には、減圧下で創傷流体の良好な透過を可能とする網状の連続気泡ポリウレタンまたはポリエステル発泡体から形成されてもよい。このような発泡体材料の一つは、サンアントニオ、テキサスのケーシーアイから入手できるVAC(登録商標)Granufoam(登録商標)被覆材である。任意の材料または材料の圧縮は、クッション材が減圧をマニホルドしたり、分配したりするよう動作可能であるよう提供されるクッション材用に用いられる。クッション材はまた、材料の組み合わせ、または材料の層であってもよい。例えば、親水性発泡体の第1のクッション層は、クッション材を形成するために親水性発泡体の第2のクッション層に隣接配置されてもよい。本書に用いられる「マニホルド」という用語は、一般に組織部位に減圧をかけたり、流体を送達したり、組織部位から流体を取り除いたりする際の補助を提供する物質または構造である。通常マニホルドは、マニホルド周りの組織領域に提供されたり、組織領域から取り除かれる流体の分配を向上させたりするために相互に接続される複数のチャネルまたは経路を含む。マニホルドの例は、連続気泡のような細胞状発泡体、多孔質組織の集まり、および流路を含んだり、含むよう硬化する液体、ゲル、および発泡体を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0015】
約400乃至600ミクロンの範囲にあるGranufoam(登録商標)材の網状孔は、マニホルドの機能を実行するのに有用であるが、他の材料が用いられてもよい。Granufoam(登録商標)材より高い密度(孔サイズは小さい)の材料が好ましいかもしれない。クッション材は、後に、もとの厚さの約3分の1のフェルト状にされる網状発泡体であってもよい。多くの材料の可能性があるが、以下の材料が利用可能である:Granufoam(登録商標)材またはFoamex(登録商標)技法発泡体(www.foamex.com)。いくつかの例では、マイクロボンディング処理においてイオン化銀を発泡体に加えるか、抗菌剤などの他の成分をクッション材に添加することが好ましい。クッション材は、減圧時に、例えば圧縮力などの所望する力の正確な配向によって、等方性か異方性とすることができる。クッション材は、生体吸収性材料であってもよい。
【0016】
柔軟医療用クッション32の第1の面34に形成されるものは、複数の屈曲部ジョイント40、または柔軟領域である。屈曲部ジョイント40は、下の関節が、その動作範囲にわたり回転する際、柔軟医療用クッション32を曲げることができるよう作動可能である。屈曲部ジョイント40は、静止した、または伸長角度のアルファ(α)を含み、動作の際、屈曲角度のベータ(β)を有する(図3)。屈曲部ジョイント40はいくつかの異なる方法で形成されてもよい。屈曲部ジョイント40を形成する一方法は、クッションモジュール42間の第1の複数の凹部または刻み目44を規定し、即ち、各クッションモジュール42の示された配向のための)上面である、最も外側の部分にクッション縁部を有する複数の離間したクッションモジュール42を形成するものである。さらなる凹部が形成されてもよく(例えば、図5を参照)それらは異なる形状であってもよい(例えば、図7を参照)。
【0017】
シーリングサブシステム60は、ドレープ62、またはドレープまたはシーリング部材含む。ドレープ62はエラストマ素材であってもよい。「エラストマ」とは、弾性の性質を有するものである。ゴムのような性質を有するポリマ材料を言う。より具体的には、大抵のエラストマは100%より大きい伸び率と相当量の弾性とを有する。材料の弾性は、弾性変形から回復する材料の能力を言う。エラストマの例は、天然ゴム、ポリイソプレン、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ポリブタジエン、ニトリルゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレンジエンモノマ、クロロスルフォン化ポリエチレン、ポリスルフィドゴム、ポリウレタン、EVAフィルム、コポリエスタ、およびシリコーンといったものを含むがこれらに限定されない。ドレープ材料の具体的な例は、シリコーンドレープ、3M社のTegaderm(登録商標)ドレープ、Averyから入手可能なアクリルドレープ、またはインサイスドレープを含む。
【0018】
ドレープ62は、柔軟医療用クッション32に隣接または連結して配置されてもよい。本書において、「結合」は、別個の物体を介した結合と、直接的な結合とを含む。直接的な結合の場合、2つの連結した物体はいくつかの方法で触れ合う。「結合」という用語はまた、同種の材料から形成される構成部材の各々により、互いに連続する2またはそれ以上の構成部材を包含する。また、「結合」という用語は、化学的結合を介するような、化学的結合を含む。「結合」という用語はまた、機械的、熱的、または電気的結合を含んでもよい。「結合」はまた固定的にまたは脱着可能に連結されることを意味する。
【0019】
ドレープ62と柔軟医療用クッション32との間の連結は、多くの方法で生じてもよい。例えば、ドレープ62および柔軟医療用クッション32は、アクリル接着剤、シリコーン接着剤、ヒドロゲル、親水コロイドなどの接着剤を用いて連結されてもよい。ドレープ62および柔軟医療用クッション32は、熱接着、超音波接着、高周波接着などによって接着されてもよい。結合はパターンまたは完全に生じてもよい。構造は、ドレープ962を所望の方向に異方性、即ち、等方性ドレープ材にするよう結合に加えられる。等方性ドレープ材は、まず医療用アセンブリ30を所与の方向、即ち、一軸または複数の軸周りに動かす助けとなる。
【0020】
ドレープ62は、柔軟医療用クッション32の周縁部38を越えて延在するよう寸法調整され、これによりドレープ伸長部64を形成する。ドレープ伸長部64は、第1の面66と、第2の内側対向面68とを有する。ドレープ62は、液密を提供するためのシーリング装置69を用いる患者表皮14に対してシールされてもよく、こうして減圧サブシステム80によって減圧を維持することができる。「液密」または「シール」は、所与の特定の減圧サブシステムに含まれる所望の部位での減圧を維持するのに適当なシールを意味する。シーリング装置69は、接着剤70、シーリングテープまたはドレープテープ、両面ドレープテープ、糊、親水コロイド、または他のシーリング手段といった様々な形態を取ることができる。テープが用いられる場合、テープは、予め感圧性接着剤が付されたドレープ62と同じ材料から形成されてもよい。感圧性接着剤70はドレープ伸長部64の第2の面68に適用されてもよい。感圧性接着剤70はドレープ62と患者表皮14との間に実質的に液密を提供する。ドレープ62が患者に固定される前に、接着剤70は、接着剤70を覆う脱着可能な剥離片を有してもよい。説明のために、図1および図2は、ドレープテープ71を用いて示され、図3は接着剤70付で示される。
【0021】
減圧サブシステム80は、減圧源82、または減圧を一部のシステム10として提供する多くの異なる実施形態を取りうる治療ユニットを含む。一般的に本書に用いられる「減圧」という用語は、治療が施される組織部位での雰囲気圧より低い圧力を言う。多くの場合において、この減圧は、患者が置かれる雰囲気圧よりも小さい。代替的に、減圧は組織部位での静水圧より低くてもよい。示されない限り、本書で述べられる圧力の値はゲージ圧である。送達される減圧は、一定であってもよいし、(パターンで、あるいはランダムに)変化してもよく、連続的または断続的に送達されてもよい。「真空」および「負圧」という用語は、組織部位にかけられる減圧を述べるのに用いられてもよいが、組織部位にかけられる実際の圧力は、完全な真空と一般に関連する圧力よりも高くてもよい。本書での使用と一致して、減圧または真空圧は、一般に絶対圧力での相対的な減少を言う。
【0022】
減圧源82はシステム10内で用いるための減圧を提供する。減圧源82は、減圧ポンプ、壁面吸込み、または他のソースといった減圧を供給するためのいかなる装置であってもよい。組織部位にかけられる減圧の量および性質は、一般にアプリケーションにより異なるが、一般的に減圧は−5mmHg乃至−500mmHgであり、より一般的に減圧は−100mmHg乃至−300mmHgである。患者の可動性および快適性を最大限にするために、減圧源82は、バッテリ駆動の、使い捨ての発電機であることが望ましい。このような減圧源82は操作室でのアプリケーションを実現し、リハビリ段階中、患者の可動性および利便性を提供する。テキサスのサンアントニオのケーシーアイから入手可能なVAC(登録商標)治療ユニット、あるいは壁面吸込みユニットのような、減圧の他のソースが利用されてもよい。減圧源82はまた、液密を用いてどのくらい多くの漏れがあるかにより、管のピストンのような、手動操作可能な携帯型機械的手段により供給されうる。
【0023】
減圧源82は、バッテリコンパートメント84と、キャニスタ領域86内の流体のレベルの視覚的な表示を提供する窓88とを有して示される。疎水性または疎油性フィルタのような挿入ろ過膜は、減圧送達導管または管90、および減圧源82間に挿入されてもよい。
【0024】
減圧ソース82により生成された減圧は、減圧送達導管90を通してひじ部94であってもよい減圧接続部92に送達される。一実施例において、ひじ部94はテキサスのサンアントニオのケーシーアイから入手可能なTRAC(登録商標)技術ポートである。減圧接続部92は、減圧をシーリングサブシステム60に送達可能とし、シーリングサブシステム60の内部で実現可能である。この特別な実施形態において、ひじ部94はドレープ62を通して柔軟医療用クッション32内へ延在または連通可能である。
【0025】
ドレープ62が連結されていない場合、ドレープ62はドレープ伸長部64を形成するために周縁部38を越えて延在する余分な部分を有する柔軟医療用クッション32の第1の面34に配置される。ドレープ伸長部64は、テープで貼られてもよいし(図1の71を参照)、接着剤70(図3)がドレープ62と患者表皮14との間に液密を形成するよう用いられてもよい。液密は、システム10が所定期間、所望の治療領域に減圧を維持できるのに十分でありさえすればよい。実際には、いくつかの漏れは治癒プロセスを用いて補助できる低速の空気流を可能にする。未だ設置されていない場合、減圧接続部92が適用され、減圧送達導管90が一端に連結される。減圧送達導管90の他端は減圧源82に連結される。次いで減圧源82が起動され、減圧が柔軟医療用クッション32に送達される。減圧が有方向力を生じさせてもよく、この有方向力は、例えば、創傷などの組織部位に生成される圧縮力または閉じる力を含んでもよい。この力は圧縮力でもよいし、いくつかの例では、さらに以下に述べられるような揚力であってもよい。示される実施例は圧縮力を呈する。
【0026】
操作室ではシステム10が適用され、十分に治癒するまでシステム10を患者に適用することが望まれる。この点について、医療用アセンブリ30を取り去る必要はなく、創傷の治癒に関して、ヘルスケア提供者に視覚の役割を与える透明または半透明の材料から、ドレープ62、柔軟医療用クッション32、および任意の他の層を形成することが望ましい。
【0027】
前述のように、柔軟医療用クッション32は減圧を切開部12に提供しながら、例えば、下の関節18に付随する可動組織部位を用いて、柔軟医療用クッション32を曲げたり、あるいは動かしたり、伸ばしたりできるよう適合できる。切開部12上の圧縮、および切開部12に供給される減圧とともに表皮14下の任意の領域も、任意の空隙または欠損を取り除く助けとなり、かつ下の組織に近づく助けとなり、かつ組み合わされた効果は浮腫を低減し、治癒を促進する。閉じる力は切開部12を強化する助けとなりうる。
【0028】
屈曲部ジョイントを形成し、柔軟医療用クッション32の曲げを実現する多くの方法がある。関連クッションモジュール42を第1の面34に有する凹部44または刻み目の形成は、柔軟クッション32が関節18とともに曲げる助けとなる。凹部44での角度であるクッションモジュール42間の角度は、初めはアルファ(α)であり、柔軟クッション32が曲げられるにつれて、その角度は新規の角度ベータ(β)に進み、ベータ(β)はアルファ(α)よりも大きい(β>α)。一実施例において、角度アルファ(α)は約60度であり、角度ベータ(β)は約90度である。別の実施例において、角度アルファ(α)は約30度であり、角度ベータ(β)は約60度である。可能な角度の広範囲は角度アルファ(α)および角度ベータ(β)である。
【0029】
ドレープ62はクッションモジュール42に連結可能である。人の関節18がまっすぐ、または伸長位置にあるとき、ドレープ62は、一方のクッションモジュール42から図2に示されるような次のモジュールまで進むことができる。代替的な実施例において、ドレープ62は凹部44に下げて連結できる。別の実施例において、ドレープ62は凹部44上に泡の凹部を形成してもよい。
【0030】
ここで図4を参照すると、凹部44の断面が第1の面50と第2の面52とを有して示されている。第1の面50は寸法Bを有して示されており、第2の面52は寸法Cを有して示されている。第3の寸法Aは、三角形の断面で示されているものを完成させるために、頂部で第1の面50から第2の面52の側へ伸長する。第3の面はドレープ62により覆われる。柔軟医療用クッション32が曲げられるにつれ、面50と面52とが概ねBとCと同じ寸法を維持するが、第3の寸法は大きくなる。このように、所望の寸法が最初に取り付けられたドレープ62は相当伸長しなければならない。ドレープ62は10%乃至110%、あるいはそれ以上(例えば、20%、40%、60%、80%、100%、110%あるいはさらにそれ以上)のドレープ62の自由な(未伸長)長さに伸ばす必要があるかもしれない。確かに、寸法Aはいくらかの関節の動きの間、100パーセント以上まで増加でき、かつ特定の実施例によると、ドレープ62はさらなる長さに順応させる必要がある。代替的あるいは追加で、追加のドレープ62材は伸長した寸法Aを実現するために以下の図8とともに記載されるように提供されてもよい。
【0031】
ここで図5を参照すると、柔軟クッション132の別の実施例が示されている。柔軟医療用クッション132は、多くの点において、図1乃至図3の実施例の柔軟な医療用クッション32と似ているが、柔軟医療用クッション132の第1の面134のすべてに形成された関連する凹部144付の第1の複数のクッションモジュール142を有することに加えて、第2の複数のクッションモジュール154が柔軟医療用クッション132の第2の面136に形成されている。このクッションモジュール154はそれらに付随するクッション凹部156を有する。
【0032】
ここで図6を参照すると、柔軟クッション232のさらに別の実施形態が示される。この柔軟医療用クッション232は、第1サイド凹部258が第1の側257に形成されていることを除いて、図5の柔軟医療用クッション132と同じである。さらに、第2サイド凹部259が第2の側261に形成されている。
【0033】
ここで図7を参照すると、柔軟医療用クッション332の別の実施例が示されている。この柔軟医療用クッション332はクッションモジュール342と付随の凹部344とを含み、本実施例でのこれらは半円の凹部として形成される。視覚的にいかなる形状もこれらの凹部に用いられてもよいことに注目されたい。
【0034】
ここで図8乃至図10Bを参照すると、減圧を可動組織部位にかけるための装置410、またはシステムの部分が実施例により示される。この装置410はドレープ462のひだ付の構造を形成するため、および柔軟医療用クッション432を少なくとも部分的に囲むために中間ドレープ層443に隣接または連結して配置されるドレープ462を含む。ドレープ462のひだ付の構造は、組織部位の曲げを実現する折り目493を含む。図10Bに示されているように、折り目493は組織部位が曲げられ、増大した緊張がドレープ462上に実現された場合、少なくとも部分的に開かれてもよい。組織部位は関節であってもよく、この場合、折り目493は関節の連結を容易に実現する。しかしながら、組織部位はまた動かしたり、伸ばしたり、あるいは曲げたりできるいかなる組織を含んでもよい。ドレープ462および柔軟医療用クッション432は、前述の図1乃至図7に示されたドレープおよびクッションと機能的に似ている。
【0035】
ドレープ462は柔軟医療用クッション432を少なくとも部分的に覆うことができる。この柔軟医療用クッション432は第1の面495と、第2の内側対向面497とを有する。複数の屈曲部ジョイント498は柔軟医療用クッション432の第1の面495に形成される。屈曲部ジョイント498は、本書において前述の屈曲部ジョイント40と機能的に似るように設計されてもよい。
【0036】
一実施例において、ドレープ462は柔軟医療用クッション432の第1の面495を部分的または全体的に覆ってもよい。さらに、ドレープ462は第1の面473および第2のクッションに対面する面475を有してもよい。ドレープ462の第2の面475は、柔軟医療用クッション432と直接的または間接的に接触してもよい。図9の平面図に示されるように、ドレープ462は概ね長方形の形状を有してもよく、ドレープ462は正方形、円形、楕円形、または多角形といったいかなる形状を有してもよい。
【0037】
ドレープ462は縦の折り目493を含み、それらの各々はドレープ462の第1の端部477からドレープ462の第2の対向する端部479まで伸長してもよい。これらの折り目493はドレープ462の1またはそれ以上の部分483を輪にすることにより形成されてもよい。これらの折り目493の各々はまた、ドレープ462がまっすぐな位置または屈曲位置にある場合、ドレープ462において各凹部481を形成してもよい。
【0038】
ドレープ462は3つの折り目493を含んで示されているが、ドレープ462はいかなる数の折り目でもよい。例えば、折り目493の数は、特定の関節のような組織部位の動作範囲に適用するよう変化してもよい。
【0039】
折り目493はいかなる縦の長さ485を有してもよい。例えば、折り目493の各々の縦の長さ485は概ね等しくてもよい。別の例において、折り目493の各々は異なる縦の長さ485を有してもよい。この縦の長さ485はまた、折り目493間の間隔487に関して変化させてもよい。一実施例において、折り目493間の間隔487は、折り目493の縦の長さ485より大きくてもよい。別の実施例において、折り目493間の間隔487は、折り目493の縦の長さ485と概ね等しくてもよい。さらに別の実施例において、折り目493の縦の長さ485は折り目493間の間隔487より大きくてもよい。
【0040】
一実施例において、ドレープ462は折り目493に近接する結合部位489を含んでもよい。この結合部位489は折り目493の各端部441をドレープ462の第1の面473に接着するよう作動可能であってもよい。結合部位489は、折り目493の各端部441と第1の面473との間の結合を提供できるいかなる材料を含んでもよい。組織部位の結合の間、図10Bに示されるように、折り目493の各端部441はドレープ462の第1の面473から離されてもよい。
【0041】
ドレープ462の第1の面473の外側に配置される代わりに、別の実施例において、折り目493は柔軟医療用クッション432の屈曲部ジョイント498内に配置されてもよい。代替的にドレープ462は、ドレープ462が屈曲部ジョイント498内に伸長し、屈曲部ジョイント498内で柔軟医療用クッション432に連結されるよう柔軟医療用クッション432の第1の面495のほぼ外郭となってもよい。
【0042】
装置410はまた中間ドレープ層443を含んでもよく、このドレープ層は開口445または治療領域開口を含んでもよい。この開口445は装置410と組織部位との間の流体連通を提供してもよい。一実施例において、ドレープ462はドレープ462の周囲にドレープ伸長部464を含んでもよい。このドレープ伸長部464は図2および図3のドレープ伸長部464と似ている。このドレープ伸長部464は、柔軟医療用クッション432が少なくとも部分的にドレープ462と中間のドレープ層443とによって囲まれるよう中間ドレープ層443に連結されてもよい。このドレープ伸長部464は、任意の実施例に記載されるように、中間ドレープ層443に連結可能であってもよく、高周波溶接、超音波溶接、接着材、またはいかなる結合機構を用いて連結されてもよい。
【0043】
中間ドレープ層443は第1の面447と(組織に面する)第2の内側対向面449とを含む。第2の内側対向面449は接着剤を含んでもよい。第2の内側対向面449は、第2の面449上の接着材の使用のような様々な方法で組織部位に接着されてもよい。
【0044】
一実施例において、装置410はまた柔軟医療用クッション432と組織部位との間に配置される(図示されない)組織の接続部層を含んでもよい。この一実施例において、組織の接続部層は、接続部層443と組織部位との間に配置されてもよい。別の例において、組織の接続部層は少なくとも部分的に開口445に配置されてもよい。
【0045】
運用中、装置410はジョイントのような可動または屈曲可能な組織部位に適用されてもよい。ドレープ462の折れ目493は、組織部位の屈曲に適合するよう伸ばされてもよく、こうして組織部位が曲げられる際、ドレープ462を縦に伸長できる。非限定的な一例において、組織部位が曲げられる際、中間ドレープ層443がアーク長での増加により伸長されてもよく、こうしてドレープ462に折り目493を作ることができ、これが展開するためにドレープ伸長部464を介して中間ドレープ層443に連結される。この方法において、ドレープ462は組織部位および周辺領域にかけられる負荷を減少させる助けとなりうる。減圧はまた、本書の実施例に記載されるような組織部位にかけられてもよい。
【0046】
ここで図11を参照すると、組織部位に減圧をかけるための装置510またはシステムの一部が実施例により示される。図8乃至図10Bのドレープ462とともに、ドレープ562は、装置510が適用される組織部位の縦の屈曲に適応する横の折り目593を含む。図8乃至図10Bのドレープ462とは対照的に、装置510はまた組織部位の横の屈曲に適応できる縦の折り目551を含む。こうして横の折り目593および縦の折り目551を含むことで複数方向への組織部位の屈曲が可能となる。
【0047】
縦の折り目551はドレープ562の一端553から他端555まで伸長できる。また、ドレープ562は一方の縦の折り目551を含んで示されるが、ドレープ562は任意の数の縦の折り目551を含んでもよい。
【0048】
ここで図12Aおよび図12Bを参照すると、患者の関節上の線形の創傷を治療するためのシステムを用いるための柔軟閉塞医療用クッション846の実施例が示されている。一般に「線形の創傷」は、線状かそうではないかにかかわらず、裂傷または切開部を言う。柔軟閉鎖医療用クッション846は、第1の面852と、(組織に面する)第2の内側対向面854とを有するクッションボディ850を具える。クッションボディ850は閉鎖クッション材、即ち、クッションボディ850が形成される材料から形成される。閉鎖クッション材は、例えば、シリコーン材であってもよい。クッションボディ850は複数の屈曲部ジョイント848で形成されており、これらのジョイントは第1の面852からクッションボディ850へ伸長するスロット899から形成される。
【0049】
クッションボディ850はまた、中央創傷領域864の第1の縦面のクッションボディ850に形成された第1の閉鎖部材856が形成されている。本書に用いられるように「縦の」という用語は、クッションボディ850の他の直交する平面寸法より短く示されるような中央創傷領域865と概ね平行を意味する。第2の閉鎖部材858は、中央創傷体864の第2の縦面のクッションボディ850上に形成される。他の閉鎖部材、例えば、部材860および部材862はまたクッションボディ850上に形成されてもよい。第1の閉鎖部材856および第2の閉鎖部材858は、柔軟閉鎖医療用クッション846が減圧下におかれると、内向きの閉じる力を生じるよう作動可能である。開口851は(図示されない)減圧源から減圧を受けるようクッションボディ850の第1の面852に形成されてもよく、(図示されない)複数の開口は、例えば、減圧が中央創傷領域864での創傷などの組織部位と流体連通可能となるよう第2の面854に形成されてもよい。
【0050】
減圧が開口851に入ると、中央コンパートメント869は中央トラフ867の下部871が棚部873に接触するよう排気され、つぶされる。さらに、減圧が棚部873の開口を通り治療トラフ875に入る。中央コンパートメント871はスロット899を有するが、中央コンパートメントはドレープにより密閉される。治療トラフ875は斜壁877を含む。治療トラフ875内の減圧は斜壁877上を動作し、それらを互いの方へ引っ張る。これらの行為は、クッションボディ850を中央トラフ867周りに曲げ、第1の面881と第2の側面883との接触部材を互いの方向に作用させる。これが閉じる力を生じさせる。
【0051】
クッションボディ850はポリマから形成されてもよく、柔軟ポリマであることが望ましい。柔軟閉鎖医療用クッション846およびクッションボディ850は、線状の創傷の色が、システムまたは柔軟閉鎖医療用クッション846の外側から見えるよう透明な材料から形成されてもよい。例えばクッションボディ850は、医用シリコーンまたは他の好適な材料から形成されてもよい。柔軟閉鎖医療用クッション846は、排出、鋳型注入、射出成型、ブロー成型、または他の製造技術により形成されてもよい。クッション材がマニホルドに提供されてもよく、減圧が治療部位(例えば、線状の創傷)に分配されてもよく、圧縮力が提供されてもよく、閉鎖部材を通して、内向きの力、好ましくは実質的に表皮の平面内にある力を提供してもよい。さらに、クッション材は、柔軟閉鎖医療用クッション846を通して創傷を見るために、光が通ることができるよう半透明または透明であることが望ましい。
【0052】
中央トラフ領域867は、減圧下で屈曲動作が生じると、クッションボディ850がその領域で曲がる助けとなる。この屈曲動作は閉鎖部材856、858、860および862が、患者表皮に内に押圧する助けとなり、中央創傷領域に向かって示される、下向きおよび内向きの双方の力を有する有向力を提供することができる。
【0053】
ここで図13乃至図15を参照すると、まず、図13乃至図14を参照すると、線状の創傷、領域創傷、他の創傷または移植組織を治療するためのシステム910の一部が示されている。図15に示されたシステム910の一部は、予め展開された状態にある。
【0054】
システム910は医療用アセンブリ930を含み、このアセンブリは柔軟医療用クッション932を含む。この柔軟医療用クッションまたは成形クッション932は、第1の面934と第2の内側対向面936とを有する。柔軟医療用クッション932は、他の実施例とともに前述されたようにいかなるクッション材から形成されてもよい。第1の面972と、第2の内側対向面974とを有するコンフォート層970は、例えば、熱接着976または他の技術により、柔軟医療用クッション932の第2の面936に連結されてもよい。
【0055】
コンフォート層970は、コンフォート層970を通る流体の透過を可能にしつつ、肌の炎症および不快を防ぐ助けとなる。非限定的な一例として、織られた弾性材、またはポリエステル編織物が用いられてもよい。別の非限定的な一例として、南カリフォルニアのSpartanburgのMilliken ChemicalからのInterDry(登録商標)織物材が用いられてもよい。コンフォート層970は、例えば、銀のような抗菌物質を含んでもよい。
【0056】
柔軟医療用クッション932は、複数の柔軟性のある刻み目978または凹部を含んでもよい。柔軟性のある刻み目978は、示される柔軟医療用クッション932において横の切り込みであってもよいし、さらに1またはそれ以上の縦の切り込みまたは他の切り込みを含んでもよい。柔軟性のある刻み目978は柔軟医療用クッション932の柔軟性を高める。この高められた柔軟性は、医療用アセンブリ930が患者の関節または他の動作領域に適用される場合に特に有効となりうる。
【0057】
シーリングサブシステム960は、医療用アセンブリ930および少なくとも患者表皮の一部に液密を提供する。このシーリングサブシステム960はドレープ962を含み、これは第1のドレープ部963と第2のドレープ部965とから形成されてもよい。第1のドレープ部963は柔軟医療用クッション932の第1の面934に伸長し、さらにドレープフランジまたは第1の面966と(明確に示されていない)第2の内側対向面とを有するドレープ伸長部964を形成するよう伸長する。開口981は第1のドレープ963の一部に形成される。この開口981は減圧接続部(例えば、図1での減圧接続部92)との流体連通を可能にする。
【0058】
ドレープ伸長部964の第2の内側対向面は、第2のドレープ部965の第1の面967に配置され、接着剤、糊969、他の連結技術、または前述のような装置などにより連結される。第1のドレープ部分963は複数の折り目973または蛇腹を含んでもよい。必要ならば折り目973は、さらなるドレープ材を利用できる。例えば、医療用アセンブリ930が関節に用いられる場合、関節が曲げられるとさらなるドレープ材が必要となり、材料が折り目973から提供される。第2のドレープ部965の第2の内側対向面は、一部に接着剤を有してもよいし(図10Aの類似の治療領域開口445に見られる)治療領域開口を有してもよい。
【0059】
1またはそれ以上の解放部材982は第2のドレープ部分965の第1の面967に解放可能に連結されてもよい。4つの解放部材982が図13の実施例に示されている。これらの解放部材982は剛性と、医療用アセンブリ930の展開の間の補助を提供する。解放部材982は一般にキャスティングペーパーか、第2のドレープ部分965の第1の面967に保持されるフィルムのどちらかである。
【0060】
ここで図15を参照すると、例えば、皮下組織のような組織、線状の創傷、領域創傷、他の創傷、または移植組織を治療するシステム1010の一部の分解斜視図が示されている。図17に示されるシステム1010のこの部分は、予め展開され、かつ分解された状態で示される。システム1010は図13乃至図14のシステム910に関して大部分で類似しており、100を足した数で示され、さらに言及されない。システム1010は医療用アセンブリ1030を含み、このアセンブリは柔軟医療用クッション1032を含む。柔軟医療用クッション1032は、柔軟医療用クッション932と同じでもよいが、柔軟な刻み目1078は縦および横双方の刻み目である。
【0061】
柔軟医療用クッション1032の第1の面1034はドレープ1062により覆われており、このドレープは第1のドレープ部1063と第2のドレープ部1065とを含む。第1のドレープ部1063は、折り目、および開口1081のようなドレープ伸長部材1073を含んでもよい。第2のドレープ部1065は、柔軟医療用クッション1032(またはコンフォート層)の少なくとも一部のための開口を、患者表皮または治療部位に直接向き合うよう提供する治療領域開口1071から形成されてもよい。第2のドレープ部1065は、第1の面1067と、第1の面1067の一部に適用される接着剤1083とを有する。この接着剤1083は取付中、柔軟医療用クッション1032を第2のドレープ部1065に保持すべく製造中に用いられ、使用中は柔軟医療用クッション1032を保持する助けとなるよう用いられる。接着剤1083に対して、柔軟医療用クッション1032が適用される前に、接着剤1083は中央開放可能部材1084により覆われる。第1の面1067の接着剤1083の外側は、展開中、ドレープ1062に剛性を提供する。別の実施例において、ドレープ伸長部材1073はより長い間隔またはより容易に伸ばす能力を提供するさらなる材料の凸部であってもよい。
【0062】
第2のドレープ部1065の第2の内側対向面(明確には示されていないが、第1の面1067の反対側)は接着剤で覆われてもよい。展開状態において、この接着剤は底部開放部材1086および側部開放部材1087により覆われる。
【0063】
組付けられると、システム1010の一部は図13のシステム910の一部と似ている。使用と設計は様々でもよいが、一実施例において、システム1010の一部は示されるように展開されてもよい。底部開放ライナー1086が取り除かれ、第2のドレープ部1065の第2の内側対向面の露出した接着剤は、一端で始まる患者の表皮の一部に対して配置され、線状の創傷上に配置されてもよい。第2のドレープ部1065の滑らかな適用後、側部開放部材1087は取り除かれる。ドレープ1062の第1の面1067の開放部材1082が取り除かれる。減圧接続部は第1のドレープ部分1063の開口1082に連結される。中央開放部材1084は、製造中、すでに取り去られている。
【0064】
いくつかの状況において、柔軟医療用クッションに揚力としての力を送達することは望ましい。成形医療用クッション1032の密度と厚みは、本書においては発泡体であるが、持ち上げを制御するための変量である。柔軟医療用クッション1032の概ね厚い部分が減圧を得るにつれて、柔軟医療用クッション1032は全方向から中央部分に向かって接触する。患者表皮近くの柔軟医療用クッション1032の一部は、中央部分が上にあるので、患者表皮から離れて引っ張る。これは柔軟医療用クッション1032の少なくとも中央領域で放射状の揚力を生成する。柔軟医療用クッションが、持ち上げ効果をより効果的に実現するために適用される、例えば、表皮などの組織の密度より軽い密度を有する発泡体から形成される柔軟医療用クッション1032を有することは望ましい。
【0065】
別の実施例において、例えば、患者の関節などの可動組織部位に用いるための柔軟な減圧医療用アセンブリの製造方法は、クッション材から第1の面と、第2の面とを有するクッションボディを形成するステップと、クッションボディの第2の面に第1の複数のクッションモジュールを形成するステップとを含む。各クッションモジュールはクッション凹部を有する。方法はさらに、クッションボディの第1の面のクッション凸部にドレープを配置するステップを含む。ドレープはエラストマ素材から形成されており、少なくとも縦に80パーセント伸長可能である。
【0066】
本発明およびその利点が、例示的な、非限定的な実施例の内容で開示されてきたが、様々な変化、代替、置換、および変更が、添付のクレームにより定義されるような発明の範囲から逸脱することなくなされうる。任意の実施例に関して記載された任意の特徴も任意の他の実施例に適用可能であることを理解されたい。
【技術分野】
【0001】
[関連出願]
本発明は、米国連邦法典35セクション119(e)に基づき、2008年5月30日に出願された「減圧外科用創傷治療システム」なる名称の米国仮特許出願番号第61/057,807号;2008年5月30日に出願された「減圧を用いる皮下創傷治療用医療用アセンブリ」なる名称の米国仮特許出願番号第61/057,798号;2008年5月30日に出願された「シースルーの減圧被覆材」なる名称の米国仮特許出願番号第61/057,808号;2008年5月30日に出願された「閉じる力適用時に用いる減圧医療用アセンブリ」なる名称の米国仮特許出願番号第61/057,802号;2008年5月30日に出願された「減圧、線形創傷治療システム」なる名称の米国仮特許出願番号第61/057,803号;2008年5月30日に出願された「湾曲した身体部分に用いる減圧、圧縮システムおよび装置」なる名称の米国仮特許出願番号第61/057,800号;2008年5月30日に出願された「乳房組織に用いる減圧、圧縮治療システムおよび装置」なる名称の米国仮特許出願番号第61/057,797号;2008年5月30日に出願された「高吸水性、減圧創傷被覆材およびシステム」なる名称の米国仮特許出願番号第61/057,805号;2008年5月30日に出願された「関節に用いる減圧、圧縮治療システムおよび装置」なる名称の米国仮特許出願番号第61/057,810号;2008年12月10日に出願された「異方性のドレープを用いる減圧傷治療システム」なる名称の米国仮特許出願番号第61/121,362号;2009年1月12日に出願された「関節に用いる減圧、圧縮システムおよび装置」なる名称の米国仮特許出願番号第61/144,067号;の出願の利益を主張する。これらすべての仮出願は、すべての目的において参照により本書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
本発明は一般に医療システムに関し、より具体的には、関節に用いる減圧、圧縮システムおよび装置に関する。
【0003】
医師は世界中で、年間何百万もの外科処置を行っている。処置の多くは観血療法として行われ、関節鏡視下処置、腹腔鏡下処置、内視鏡処置といった低侵襲手術を用いるものが増えつつある。外科処置の多くは関節鏡視下膝手術、関節形成術、または多くの他の手術といった関節への手術を含む。
【0004】
急性創傷は手術の間につくられ、これらの創傷は適切な治癒のためのケアを必要とする。無菌の、乾いたガーゼが当てられるだけの場合が多い。クッションが当てられたり、圧迫帯が当てられたりする場合もある。関節の手術の場合、クッションは関節を動かせるようにすることが望ましいので、これに伴う創傷のケアはより困難となりうる。膝の手術の場合を一例として考察する。膝が完全に曲がった位置とされる場合、7インチで立っている間、縦方向に測られる膝上の皮膚はほぼ15インチである。動きの幅が望まれるとすると、クッションは約100%の伸びに適応できる必要がある。
【発明の概要】
【0005】
例えば、関節などの可動組織への創傷ケアのための装置、システム、および方法を用いて、本書の実施例により欠点が克服される。実施例によると、可動組織部位に減圧治療を施すシステムは、第1の面と、第2の内側対向面とを有する柔軟医療用クッションと、この医療用クッション上に形成される複数の屈曲部ジョイントとを含む。このシステムはさらに、柔軟医療用クッション上に液密を提供するためのシーリングサブシステムと、シーリングサブシステムに減圧を送達するための減圧サブシステムとを含む。シーリングサブシステムと減圧サブシステムとは、減圧を可動組織部位に送達するのに作動可能である。柔軟医療用クッションは可動組織の動きを可能とするよう動作可能である。
【0006】
一実施例によると、患者の関節に用いるための柔軟な減圧医療用アセンブリは、第1の面と、第2の面とを有する柔軟クッションボディを含む。クッションボディはクッション材から形成されており、クッションボディの第1の面に形成された第1の複数のクッションモジュールを有し、各クッションモジュールはクッション凸部を有する。医療用アセンブリはさらに、クッションボディの第1の面のクッション凸部上に延在するドレープを含む。このドレープは弾性材料から形成されており、ドレープの未伸長の少なくとも縦に80パーセント伸長可能である。
【0007】
一実施例によると、患者の関節上の線状の創傷を治療するシステムとともに用いるための柔軟な閉鎖医療用クッションは、第1の面と、第2の内側対向面とを有するクッションボディを含み、複数の屈曲部ジョイントから形成される。第1の閉鎖部材は、中央創傷領域の第1の長手側のクッションボディに形成される。第2の閉鎖部材は、中央創傷領域の第2の長手側のクッションボディに形成される。第1の閉鎖部材と第2の閉鎖部材とは、閉鎖医療用クッションが減圧下におかれると、内向きの閉じる力を生じるよう作動可能である。
【0008】
一実施例によると、組織部位に減圧創傷治療を提供するシステムは、柔軟な医療用クッションと、柔軟な医療用クッションを少なくとも部分的に覆うドレープとを含む。ドレープは組織部位の曲げを実現するための複数の折り目を含む。システムはさらに、柔軟医療用クッションを介して組織部位に減圧を送達するよう作動可能な減圧源を含む。
【0009】
一実施例によると、組織部位に減圧創傷治療を提供する装置は、第1の面と、第2の内側対向面とを有する柔軟医療用クッションを含む。柔軟医療用クッションは、複数の屈曲部ジョイントを含む。装置はさらに、クッションを少なくとも部分的に覆うドレープを含む。ドレープは装置の曲げを実現するための複数のドレープ伸長部材を含む。
【0010】
実施例の他の特徴や利点は、以下の図面と詳細な説明を参照すると明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
添付の図面と関連させて以下の詳細な説明を参照することにより、本発明をより完全に理解することができる。
【図1】図1は、減圧創傷治療を可動組織部位に提供するためのシステムの一実施例の概略横断面である。
【図2】図2は、伸長(まっすぐな)位置での膝上の、図1のシステムの一部の概略縦断面である。
【図3】図3は、曲げた位置での膝を示す図1および図2のシステムの概略縦断面である。
【図4】図4は、凹部を示している柔軟医療用アセンブリの実施例の一部の概略断面である。
【図5】図5は、柔軟医療用クッションの実施例の概略斜視図である。
【図6】図6は、柔軟医療用クッションの実施例の概略斜視図である。
【図7】図7は、柔軟医療用クッションの実施例の概略斜視図である。
【図8】図8は、実施例にかかる可動組織部位に減圧をかけるための装置の概略斜視図である。
【図9】図9は、図8の組織部位に減圧をかけるための装置の概略平面図である。
【図10A】図10Aは、組織部位が伸長(まっすぐな)位置にある間の、線10−10でとられた図9の装置の概略縦断面図である。
【図10B】図10Bは、組織部位が曲げた位置にある間、線10−10でとられた図9の装置の概略縦断面図である。
【図11】図11は、実施例にかかる組織部位に減圧をかけるための装置の概略平面図である。
【図12A】図12Aは、伸長(まっすぐな)位置にある、別の柔軟医療用クッションの実施例の概略斜視図である。
【図12B】図12Bは、曲げた位置で示される図12Aの柔軟医療用クッションの概略斜視図である。
【図13】図13は、関節に用いるための柔軟医療用クッションの実施例の概略斜視図である。
【図14】図14は、図13の医療用アセンブリの一部の断面図である。
【図15】図15は、医療用アセンブリの実施例の分解概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下の実施例の詳細な説明において、参照はその部分を形成し、例により示され、添付の図面によりなされ、本発明の具体的な実施例が実施される。これらの実施例は、当業者が発明を実施することができるよう十分に記載され、別の実施例が利用可能であり、論理的な構造、機械的、電気的、および化学的な変更が、本発明の精神と範囲を逸脱することなくなされうる。これらの当業者が本書に記載される実施例を実施するのに必要な詳細を避けるために、記載は当業者に周知の情報を省略することができる。したがって、以下の詳細な説明は限定の意味ではなく、実施例の範囲は添付の図面によってのみ定義される。
【0013】
図1乃至図3を参照すると、例えば、関節18上またはその上の患者表皮14上における切開部12のような可動組織部位に減圧をかけるためのシステム10が示されている。システム10は、柔軟医療用クッション32と、ドレープ62とを含むシーリングサブシステム60と、減圧源82と減圧送達導管または管90とを含む減圧サブシステム80とを含む柔軟医療用アセンブリ30を含む。
【0014】
医療用アセンブリ30は第1の面34と第2の内側対向面36とを有する柔軟医療用クッション32を含む。柔軟医療用クッション32は周縁部38を有する。柔軟医療用クッション32はいくつかの異なるクッション材から形成されてもよい。一実施例において、柔軟医療用クッション32は多孔および透過性発泡体の材料から形成されてもよく、より好適には、減圧下で創傷流体の良好な透過を可能とする網状の連続気泡ポリウレタンまたはポリエステル発泡体から形成されてもよい。このような発泡体材料の一つは、サンアントニオ、テキサスのケーシーアイから入手できるVAC(登録商標)Granufoam(登録商標)被覆材である。任意の材料または材料の圧縮は、クッション材が減圧をマニホルドしたり、分配したりするよう動作可能であるよう提供されるクッション材用に用いられる。クッション材はまた、材料の組み合わせ、または材料の層であってもよい。例えば、親水性発泡体の第1のクッション層は、クッション材を形成するために親水性発泡体の第2のクッション層に隣接配置されてもよい。本書に用いられる「マニホルド」という用語は、一般に組織部位に減圧をかけたり、流体を送達したり、組織部位から流体を取り除いたりする際の補助を提供する物質または構造である。通常マニホルドは、マニホルド周りの組織領域に提供されたり、組織領域から取り除かれる流体の分配を向上させたりするために相互に接続される複数のチャネルまたは経路を含む。マニホルドの例は、連続気泡のような細胞状発泡体、多孔質組織の集まり、および流路を含んだり、含むよう硬化する液体、ゲル、および発泡体を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0015】
約400乃至600ミクロンの範囲にあるGranufoam(登録商標)材の網状孔は、マニホルドの機能を実行するのに有用であるが、他の材料が用いられてもよい。Granufoam(登録商標)材より高い密度(孔サイズは小さい)の材料が好ましいかもしれない。クッション材は、後に、もとの厚さの約3分の1のフェルト状にされる網状発泡体であってもよい。多くの材料の可能性があるが、以下の材料が利用可能である:Granufoam(登録商標)材またはFoamex(登録商標)技法発泡体(www.foamex.com)。いくつかの例では、マイクロボンディング処理においてイオン化銀を発泡体に加えるか、抗菌剤などの他の成分をクッション材に添加することが好ましい。クッション材は、減圧時に、例えば圧縮力などの所望する力の正確な配向によって、等方性か異方性とすることができる。クッション材は、生体吸収性材料であってもよい。
【0016】
柔軟医療用クッション32の第1の面34に形成されるものは、複数の屈曲部ジョイント40、または柔軟領域である。屈曲部ジョイント40は、下の関節が、その動作範囲にわたり回転する際、柔軟医療用クッション32を曲げることができるよう作動可能である。屈曲部ジョイント40は、静止した、または伸長角度のアルファ(α)を含み、動作の際、屈曲角度のベータ(β)を有する(図3)。屈曲部ジョイント40はいくつかの異なる方法で形成されてもよい。屈曲部ジョイント40を形成する一方法は、クッションモジュール42間の第1の複数の凹部または刻み目44を規定し、即ち、各クッションモジュール42の示された配向のための)上面である、最も外側の部分にクッション縁部を有する複数の離間したクッションモジュール42を形成するものである。さらなる凹部が形成されてもよく(例えば、図5を参照)それらは異なる形状であってもよい(例えば、図7を参照)。
【0017】
シーリングサブシステム60は、ドレープ62、またはドレープまたはシーリング部材含む。ドレープ62はエラストマ素材であってもよい。「エラストマ」とは、弾性の性質を有するものである。ゴムのような性質を有するポリマ材料を言う。より具体的には、大抵のエラストマは100%より大きい伸び率と相当量の弾性とを有する。材料の弾性は、弾性変形から回復する材料の能力を言う。エラストマの例は、天然ゴム、ポリイソプレン、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ポリブタジエン、ニトリルゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレンジエンモノマ、クロロスルフォン化ポリエチレン、ポリスルフィドゴム、ポリウレタン、EVAフィルム、コポリエスタ、およびシリコーンといったものを含むがこれらに限定されない。ドレープ材料の具体的な例は、シリコーンドレープ、3M社のTegaderm(登録商標)ドレープ、Averyから入手可能なアクリルドレープ、またはインサイスドレープを含む。
【0018】
ドレープ62は、柔軟医療用クッション32に隣接または連結して配置されてもよい。本書において、「結合」は、別個の物体を介した結合と、直接的な結合とを含む。直接的な結合の場合、2つの連結した物体はいくつかの方法で触れ合う。「結合」という用語はまた、同種の材料から形成される構成部材の各々により、互いに連続する2またはそれ以上の構成部材を包含する。また、「結合」という用語は、化学的結合を介するような、化学的結合を含む。「結合」という用語はまた、機械的、熱的、または電気的結合を含んでもよい。「結合」はまた固定的にまたは脱着可能に連結されることを意味する。
【0019】
ドレープ62と柔軟医療用クッション32との間の連結は、多くの方法で生じてもよい。例えば、ドレープ62および柔軟医療用クッション32は、アクリル接着剤、シリコーン接着剤、ヒドロゲル、親水コロイドなどの接着剤を用いて連結されてもよい。ドレープ62および柔軟医療用クッション32は、熱接着、超音波接着、高周波接着などによって接着されてもよい。結合はパターンまたは完全に生じてもよい。構造は、ドレープ962を所望の方向に異方性、即ち、等方性ドレープ材にするよう結合に加えられる。等方性ドレープ材は、まず医療用アセンブリ30を所与の方向、即ち、一軸または複数の軸周りに動かす助けとなる。
【0020】
ドレープ62は、柔軟医療用クッション32の周縁部38を越えて延在するよう寸法調整され、これによりドレープ伸長部64を形成する。ドレープ伸長部64は、第1の面66と、第2の内側対向面68とを有する。ドレープ62は、液密を提供するためのシーリング装置69を用いる患者表皮14に対してシールされてもよく、こうして減圧サブシステム80によって減圧を維持することができる。「液密」または「シール」は、所与の特定の減圧サブシステムに含まれる所望の部位での減圧を維持するのに適当なシールを意味する。シーリング装置69は、接着剤70、シーリングテープまたはドレープテープ、両面ドレープテープ、糊、親水コロイド、または他のシーリング手段といった様々な形態を取ることができる。テープが用いられる場合、テープは、予め感圧性接着剤が付されたドレープ62と同じ材料から形成されてもよい。感圧性接着剤70はドレープ伸長部64の第2の面68に適用されてもよい。感圧性接着剤70はドレープ62と患者表皮14との間に実質的に液密を提供する。ドレープ62が患者に固定される前に、接着剤70は、接着剤70を覆う脱着可能な剥離片を有してもよい。説明のために、図1および図2は、ドレープテープ71を用いて示され、図3は接着剤70付で示される。
【0021】
減圧サブシステム80は、減圧源82、または減圧を一部のシステム10として提供する多くの異なる実施形態を取りうる治療ユニットを含む。一般的に本書に用いられる「減圧」という用語は、治療が施される組織部位での雰囲気圧より低い圧力を言う。多くの場合において、この減圧は、患者が置かれる雰囲気圧よりも小さい。代替的に、減圧は組織部位での静水圧より低くてもよい。示されない限り、本書で述べられる圧力の値はゲージ圧である。送達される減圧は、一定であってもよいし、(パターンで、あるいはランダムに)変化してもよく、連続的または断続的に送達されてもよい。「真空」および「負圧」という用語は、組織部位にかけられる減圧を述べるのに用いられてもよいが、組織部位にかけられる実際の圧力は、完全な真空と一般に関連する圧力よりも高くてもよい。本書での使用と一致して、減圧または真空圧は、一般に絶対圧力での相対的な減少を言う。
【0022】
減圧源82はシステム10内で用いるための減圧を提供する。減圧源82は、減圧ポンプ、壁面吸込み、または他のソースといった減圧を供給するためのいかなる装置であってもよい。組織部位にかけられる減圧の量および性質は、一般にアプリケーションにより異なるが、一般的に減圧は−5mmHg乃至−500mmHgであり、より一般的に減圧は−100mmHg乃至−300mmHgである。患者の可動性および快適性を最大限にするために、減圧源82は、バッテリ駆動の、使い捨ての発電機であることが望ましい。このような減圧源82は操作室でのアプリケーションを実現し、リハビリ段階中、患者の可動性および利便性を提供する。テキサスのサンアントニオのケーシーアイから入手可能なVAC(登録商標)治療ユニット、あるいは壁面吸込みユニットのような、減圧の他のソースが利用されてもよい。減圧源82はまた、液密を用いてどのくらい多くの漏れがあるかにより、管のピストンのような、手動操作可能な携帯型機械的手段により供給されうる。
【0023】
減圧源82は、バッテリコンパートメント84と、キャニスタ領域86内の流体のレベルの視覚的な表示を提供する窓88とを有して示される。疎水性または疎油性フィルタのような挿入ろ過膜は、減圧送達導管または管90、および減圧源82間に挿入されてもよい。
【0024】
減圧ソース82により生成された減圧は、減圧送達導管90を通してひじ部94であってもよい減圧接続部92に送達される。一実施例において、ひじ部94はテキサスのサンアントニオのケーシーアイから入手可能なTRAC(登録商標)技術ポートである。減圧接続部92は、減圧をシーリングサブシステム60に送達可能とし、シーリングサブシステム60の内部で実現可能である。この特別な実施形態において、ひじ部94はドレープ62を通して柔軟医療用クッション32内へ延在または連通可能である。
【0025】
ドレープ62が連結されていない場合、ドレープ62はドレープ伸長部64を形成するために周縁部38を越えて延在する余分な部分を有する柔軟医療用クッション32の第1の面34に配置される。ドレープ伸長部64は、テープで貼られてもよいし(図1の71を参照)、接着剤70(図3)がドレープ62と患者表皮14との間に液密を形成するよう用いられてもよい。液密は、システム10が所定期間、所望の治療領域に減圧を維持できるのに十分でありさえすればよい。実際には、いくつかの漏れは治癒プロセスを用いて補助できる低速の空気流を可能にする。未だ設置されていない場合、減圧接続部92が適用され、減圧送達導管90が一端に連結される。減圧送達導管90の他端は減圧源82に連結される。次いで減圧源82が起動され、減圧が柔軟医療用クッション32に送達される。減圧が有方向力を生じさせてもよく、この有方向力は、例えば、創傷などの組織部位に生成される圧縮力または閉じる力を含んでもよい。この力は圧縮力でもよいし、いくつかの例では、さらに以下に述べられるような揚力であってもよい。示される実施例は圧縮力を呈する。
【0026】
操作室ではシステム10が適用され、十分に治癒するまでシステム10を患者に適用することが望まれる。この点について、医療用アセンブリ30を取り去る必要はなく、創傷の治癒に関して、ヘルスケア提供者に視覚の役割を与える透明または半透明の材料から、ドレープ62、柔軟医療用クッション32、および任意の他の層を形成することが望ましい。
【0027】
前述のように、柔軟医療用クッション32は減圧を切開部12に提供しながら、例えば、下の関節18に付随する可動組織部位を用いて、柔軟医療用クッション32を曲げたり、あるいは動かしたり、伸ばしたりできるよう適合できる。切開部12上の圧縮、および切開部12に供給される減圧とともに表皮14下の任意の領域も、任意の空隙または欠損を取り除く助けとなり、かつ下の組織に近づく助けとなり、かつ組み合わされた効果は浮腫を低減し、治癒を促進する。閉じる力は切開部12を強化する助けとなりうる。
【0028】
屈曲部ジョイントを形成し、柔軟医療用クッション32の曲げを実現する多くの方法がある。関連クッションモジュール42を第1の面34に有する凹部44または刻み目の形成は、柔軟クッション32が関節18とともに曲げる助けとなる。凹部44での角度であるクッションモジュール42間の角度は、初めはアルファ(α)であり、柔軟クッション32が曲げられるにつれて、その角度は新規の角度ベータ(β)に進み、ベータ(β)はアルファ(α)よりも大きい(β>α)。一実施例において、角度アルファ(α)は約60度であり、角度ベータ(β)は約90度である。別の実施例において、角度アルファ(α)は約30度であり、角度ベータ(β)は約60度である。可能な角度の広範囲は角度アルファ(α)および角度ベータ(β)である。
【0029】
ドレープ62はクッションモジュール42に連結可能である。人の関節18がまっすぐ、または伸長位置にあるとき、ドレープ62は、一方のクッションモジュール42から図2に示されるような次のモジュールまで進むことができる。代替的な実施例において、ドレープ62は凹部44に下げて連結できる。別の実施例において、ドレープ62は凹部44上に泡の凹部を形成してもよい。
【0030】
ここで図4を参照すると、凹部44の断面が第1の面50と第2の面52とを有して示されている。第1の面50は寸法Bを有して示されており、第2の面52は寸法Cを有して示されている。第3の寸法Aは、三角形の断面で示されているものを完成させるために、頂部で第1の面50から第2の面52の側へ伸長する。第3の面はドレープ62により覆われる。柔軟医療用クッション32が曲げられるにつれ、面50と面52とが概ねBとCと同じ寸法を維持するが、第3の寸法は大きくなる。このように、所望の寸法が最初に取り付けられたドレープ62は相当伸長しなければならない。ドレープ62は10%乃至110%、あるいはそれ以上(例えば、20%、40%、60%、80%、100%、110%あるいはさらにそれ以上)のドレープ62の自由な(未伸長)長さに伸ばす必要があるかもしれない。確かに、寸法Aはいくらかの関節の動きの間、100パーセント以上まで増加でき、かつ特定の実施例によると、ドレープ62はさらなる長さに順応させる必要がある。代替的あるいは追加で、追加のドレープ62材は伸長した寸法Aを実現するために以下の図8とともに記載されるように提供されてもよい。
【0031】
ここで図5を参照すると、柔軟クッション132の別の実施例が示されている。柔軟医療用クッション132は、多くの点において、図1乃至図3の実施例の柔軟な医療用クッション32と似ているが、柔軟医療用クッション132の第1の面134のすべてに形成された関連する凹部144付の第1の複数のクッションモジュール142を有することに加えて、第2の複数のクッションモジュール154が柔軟医療用クッション132の第2の面136に形成されている。このクッションモジュール154はそれらに付随するクッション凹部156を有する。
【0032】
ここで図6を参照すると、柔軟クッション232のさらに別の実施形態が示される。この柔軟医療用クッション232は、第1サイド凹部258が第1の側257に形成されていることを除いて、図5の柔軟医療用クッション132と同じである。さらに、第2サイド凹部259が第2の側261に形成されている。
【0033】
ここで図7を参照すると、柔軟医療用クッション332の別の実施例が示されている。この柔軟医療用クッション332はクッションモジュール342と付随の凹部344とを含み、本実施例でのこれらは半円の凹部として形成される。視覚的にいかなる形状もこれらの凹部に用いられてもよいことに注目されたい。
【0034】
ここで図8乃至図10Bを参照すると、減圧を可動組織部位にかけるための装置410、またはシステムの部分が実施例により示される。この装置410はドレープ462のひだ付の構造を形成するため、および柔軟医療用クッション432を少なくとも部分的に囲むために中間ドレープ層443に隣接または連結して配置されるドレープ462を含む。ドレープ462のひだ付の構造は、組織部位の曲げを実現する折り目493を含む。図10Bに示されているように、折り目493は組織部位が曲げられ、増大した緊張がドレープ462上に実現された場合、少なくとも部分的に開かれてもよい。組織部位は関節であってもよく、この場合、折り目493は関節の連結を容易に実現する。しかしながら、組織部位はまた動かしたり、伸ばしたり、あるいは曲げたりできるいかなる組織を含んでもよい。ドレープ462および柔軟医療用クッション432は、前述の図1乃至図7に示されたドレープおよびクッションと機能的に似ている。
【0035】
ドレープ462は柔軟医療用クッション432を少なくとも部分的に覆うことができる。この柔軟医療用クッション432は第1の面495と、第2の内側対向面497とを有する。複数の屈曲部ジョイント498は柔軟医療用クッション432の第1の面495に形成される。屈曲部ジョイント498は、本書において前述の屈曲部ジョイント40と機能的に似るように設計されてもよい。
【0036】
一実施例において、ドレープ462は柔軟医療用クッション432の第1の面495を部分的または全体的に覆ってもよい。さらに、ドレープ462は第1の面473および第2のクッションに対面する面475を有してもよい。ドレープ462の第2の面475は、柔軟医療用クッション432と直接的または間接的に接触してもよい。図9の平面図に示されるように、ドレープ462は概ね長方形の形状を有してもよく、ドレープ462は正方形、円形、楕円形、または多角形といったいかなる形状を有してもよい。
【0037】
ドレープ462は縦の折り目493を含み、それらの各々はドレープ462の第1の端部477からドレープ462の第2の対向する端部479まで伸長してもよい。これらの折り目493はドレープ462の1またはそれ以上の部分483を輪にすることにより形成されてもよい。これらの折り目493の各々はまた、ドレープ462がまっすぐな位置または屈曲位置にある場合、ドレープ462において各凹部481を形成してもよい。
【0038】
ドレープ462は3つの折り目493を含んで示されているが、ドレープ462はいかなる数の折り目でもよい。例えば、折り目493の数は、特定の関節のような組織部位の動作範囲に適用するよう変化してもよい。
【0039】
折り目493はいかなる縦の長さ485を有してもよい。例えば、折り目493の各々の縦の長さ485は概ね等しくてもよい。別の例において、折り目493の各々は異なる縦の長さ485を有してもよい。この縦の長さ485はまた、折り目493間の間隔487に関して変化させてもよい。一実施例において、折り目493間の間隔487は、折り目493の縦の長さ485より大きくてもよい。別の実施例において、折り目493間の間隔487は、折り目493の縦の長さ485と概ね等しくてもよい。さらに別の実施例において、折り目493の縦の長さ485は折り目493間の間隔487より大きくてもよい。
【0040】
一実施例において、ドレープ462は折り目493に近接する結合部位489を含んでもよい。この結合部位489は折り目493の各端部441をドレープ462の第1の面473に接着するよう作動可能であってもよい。結合部位489は、折り目493の各端部441と第1の面473との間の結合を提供できるいかなる材料を含んでもよい。組織部位の結合の間、図10Bに示されるように、折り目493の各端部441はドレープ462の第1の面473から離されてもよい。
【0041】
ドレープ462の第1の面473の外側に配置される代わりに、別の実施例において、折り目493は柔軟医療用クッション432の屈曲部ジョイント498内に配置されてもよい。代替的にドレープ462は、ドレープ462が屈曲部ジョイント498内に伸長し、屈曲部ジョイント498内で柔軟医療用クッション432に連結されるよう柔軟医療用クッション432の第1の面495のほぼ外郭となってもよい。
【0042】
装置410はまた中間ドレープ層443を含んでもよく、このドレープ層は開口445または治療領域開口を含んでもよい。この開口445は装置410と組織部位との間の流体連通を提供してもよい。一実施例において、ドレープ462はドレープ462の周囲にドレープ伸長部464を含んでもよい。このドレープ伸長部464は図2および図3のドレープ伸長部464と似ている。このドレープ伸長部464は、柔軟医療用クッション432が少なくとも部分的にドレープ462と中間のドレープ層443とによって囲まれるよう中間ドレープ層443に連結されてもよい。このドレープ伸長部464は、任意の実施例に記載されるように、中間ドレープ層443に連結可能であってもよく、高周波溶接、超音波溶接、接着材、またはいかなる結合機構を用いて連結されてもよい。
【0043】
中間ドレープ層443は第1の面447と(組織に面する)第2の内側対向面449とを含む。第2の内側対向面449は接着剤を含んでもよい。第2の内側対向面449は、第2の面449上の接着材の使用のような様々な方法で組織部位に接着されてもよい。
【0044】
一実施例において、装置410はまた柔軟医療用クッション432と組織部位との間に配置される(図示されない)組織の接続部層を含んでもよい。この一実施例において、組織の接続部層は、接続部層443と組織部位との間に配置されてもよい。別の例において、組織の接続部層は少なくとも部分的に開口445に配置されてもよい。
【0045】
運用中、装置410はジョイントのような可動または屈曲可能な組織部位に適用されてもよい。ドレープ462の折れ目493は、組織部位の屈曲に適合するよう伸ばされてもよく、こうして組織部位が曲げられる際、ドレープ462を縦に伸長できる。非限定的な一例において、組織部位が曲げられる際、中間ドレープ層443がアーク長での増加により伸長されてもよく、こうしてドレープ462に折り目493を作ることができ、これが展開するためにドレープ伸長部464を介して中間ドレープ層443に連結される。この方法において、ドレープ462は組織部位および周辺領域にかけられる負荷を減少させる助けとなりうる。減圧はまた、本書の実施例に記載されるような組織部位にかけられてもよい。
【0046】
ここで図11を参照すると、組織部位に減圧をかけるための装置510またはシステムの一部が実施例により示される。図8乃至図10Bのドレープ462とともに、ドレープ562は、装置510が適用される組織部位の縦の屈曲に適応する横の折り目593を含む。図8乃至図10Bのドレープ462とは対照的に、装置510はまた組織部位の横の屈曲に適応できる縦の折り目551を含む。こうして横の折り目593および縦の折り目551を含むことで複数方向への組織部位の屈曲が可能となる。
【0047】
縦の折り目551はドレープ562の一端553から他端555まで伸長できる。また、ドレープ562は一方の縦の折り目551を含んで示されるが、ドレープ562は任意の数の縦の折り目551を含んでもよい。
【0048】
ここで図12Aおよび図12Bを参照すると、患者の関節上の線形の創傷を治療するためのシステムを用いるための柔軟閉塞医療用クッション846の実施例が示されている。一般に「線形の創傷」は、線状かそうではないかにかかわらず、裂傷または切開部を言う。柔軟閉鎖医療用クッション846は、第1の面852と、(組織に面する)第2の内側対向面854とを有するクッションボディ850を具える。クッションボディ850は閉鎖クッション材、即ち、クッションボディ850が形成される材料から形成される。閉鎖クッション材は、例えば、シリコーン材であってもよい。クッションボディ850は複数の屈曲部ジョイント848で形成されており、これらのジョイントは第1の面852からクッションボディ850へ伸長するスロット899から形成される。
【0049】
クッションボディ850はまた、中央創傷領域864の第1の縦面のクッションボディ850に形成された第1の閉鎖部材856が形成されている。本書に用いられるように「縦の」という用語は、クッションボディ850の他の直交する平面寸法より短く示されるような中央創傷領域865と概ね平行を意味する。第2の閉鎖部材858は、中央創傷体864の第2の縦面のクッションボディ850上に形成される。他の閉鎖部材、例えば、部材860および部材862はまたクッションボディ850上に形成されてもよい。第1の閉鎖部材856および第2の閉鎖部材858は、柔軟閉鎖医療用クッション846が減圧下におかれると、内向きの閉じる力を生じるよう作動可能である。開口851は(図示されない)減圧源から減圧を受けるようクッションボディ850の第1の面852に形成されてもよく、(図示されない)複数の開口は、例えば、減圧が中央創傷領域864での創傷などの組織部位と流体連通可能となるよう第2の面854に形成されてもよい。
【0050】
減圧が開口851に入ると、中央コンパートメント869は中央トラフ867の下部871が棚部873に接触するよう排気され、つぶされる。さらに、減圧が棚部873の開口を通り治療トラフ875に入る。中央コンパートメント871はスロット899を有するが、中央コンパートメントはドレープにより密閉される。治療トラフ875は斜壁877を含む。治療トラフ875内の減圧は斜壁877上を動作し、それらを互いの方へ引っ張る。これらの行為は、クッションボディ850を中央トラフ867周りに曲げ、第1の面881と第2の側面883との接触部材を互いの方向に作用させる。これが閉じる力を生じさせる。
【0051】
クッションボディ850はポリマから形成されてもよく、柔軟ポリマであることが望ましい。柔軟閉鎖医療用クッション846およびクッションボディ850は、線状の創傷の色が、システムまたは柔軟閉鎖医療用クッション846の外側から見えるよう透明な材料から形成されてもよい。例えばクッションボディ850は、医用シリコーンまたは他の好適な材料から形成されてもよい。柔軟閉鎖医療用クッション846は、排出、鋳型注入、射出成型、ブロー成型、または他の製造技術により形成されてもよい。クッション材がマニホルドに提供されてもよく、減圧が治療部位(例えば、線状の創傷)に分配されてもよく、圧縮力が提供されてもよく、閉鎖部材を通して、内向きの力、好ましくは実質的に表皮の平面内にある力を提供してもよい。さらに、クッション材は、柔軟閉鎖医療用クッション846を通して創傷を見るために、光が通ることができるよう半透明または透明であることが望ましい。
【0052】
中央トラフ領域867は、減圧下で屈曲動作が生じると、クッションボディ850がその領域で曲がる助けとなる。この屈曲動作は閉鎖部材856、858、860および862が、患者表皮に内に押圧する助けとなり、中央創傷領域に向かって示される、下向きおよび内向きの双方の力を有する有向力を提供することができる。
【0053】
ここで図13乃至図15を参照すると、まず、図13乃至図14を参照すると、線状の創傷、領域創傷、他の創傷または移植組織を治療するためのシステム910の一部が示されている。図15に示されたシステム910の一部は、予め展開された状態にある。
【0054】
システム910は医療用アセンブリ930を含み、このアセンブリは柔軟医療用クッション932を含む。この柔軟医療用クッションまたは成形クッション932は、第1の面934と第2の内側対向面936とを有する。柔軟医療用クッション932は、他の実施例とともに前述されたようにいかなるクッション材から形成されてもよい。第1の面972と、第2の内側対向面974とを有するコンフォート層970は、例えば、熱接着976または他の技術により、柔軟医療用クッション932の第2の面936に連結されてもよい。
【0055】
コンフォート層970は、コンフォート層970を通る流体の透過を可能にしつつ、肌の炎症および不快を防ぐ助けとなる。非限定的な一例として、織られた弾性材、またはポリエステル編織物が用いられてもよい。別の非限定的な一例として、南カリフォルニアのSpartanburgのMilliken ChemicalからのInterDry(登録商標)織物材が用いられてもよい。コンフォート層970は、例えば、銀のような抗菌物質を含んでもよい。
【0056】
柔軟医療用クッション932は、複数の柔軟性のある刻み目978または凹部を含んでもよい。柔軟性のある刻み目978は、示される柔軟医療用クッション932において横の切り込みであってもよいし、さらに1またはそれ以上の縦の切り込みまたは他の切り込みを含んでもよい。柔軟性のある刻み目978は柔軟医療用クッション932の柔軟性を高める。この高められた柔軟性は、医療用アセンブリ930が患者の関節または他の動作領域に適用される場合に特に有効となりうる。
【0057】
シーリングサブシステム960は、医療用アセンブリ930および少なくとも患者表皮の一部に液密を提供する。このシーリングサブシステム960はドレープ962を含み、これは第1のドレープ部963と第2のドレープ部965とから形成されてもよい。第1のドレープ部963は柔軟医療用クッション932の第1の面934に伸長し、さらにドレープフランジまたは第1の面966と(明確に示されていない)第2の内側対向面とを有するドレープ伸長部964を形成するよう伸長する。開口981は第1のドレープ963の一部に形成される。この開口981は減圧接続部(例えば、図1での減圧接続部92)との流体連通を可能にする。
【0058】
ドレープ伸長部964の第2の内側対向面は、第2のドレープ部965の第1の面967に配置され、接着剤、糊969、他の連結技術、または前述のような装置などにより連結される。第1のドレープ部分963は複数の折り目973または蛇腹を含んでもよい。必要ならば折り目973は、さらなるドレープ材を利用できる。例えば、医療用アセンブリ930が関節に用いられる場合、関節が曲げられるとさらなるドレープ材が必要となり、材料が折り目973から提供される。第2のドレープ部965の第2の内側対向面は、一部に接着剤を有してもよいし(図10Aの類似の治療領域開口445に見られる)治療領域開口を有してもよい。
【0059】
1またはそれ以上の解放部材982は第2のドレープ部分965の第1の面967に解放可能に連結されてもよい。4つの解放部材982が図13の実施例に示されている。これらの解放部材982は剛性と、医療用アセンブリ930の展開の間の補助を提供する。解放部材982は一般にキャスティングペーパーか、第2のドレープ部分965の第1の面967に保持されるフィルムのどちらかである。
【0060】
ここで図15を参照すると、例えば、皮下組織のような組織、線状の創傷、領域創傷、他の創傷、または移植組織を治療するシステム1010の一部の分解斜視図が示されている。図17に示されるシステム1010のこの部分は、予め展開され、かつ分解された状態で示される。システム1010は図13乃至図14のシステム910に関して大部分で類似しており、100を足した数で示され、さらに言及されない。システム1010は医療用アセンブリ1030を含み、このアセンブリは柔軟医療用クッション1032を含む。柔軟医療用クッション1032は、柔軟医療用クッション932と同じでもよいが、柔軟な刻み目1078は縦および横双方の刻み目である。
【0061】
柔軟医療用クッション1032の第1の面1034はドレープ1062により覆われており、このドレープは第1のドレープ部1063と第2のドレープ部1065とを含む。第1のドレープ部1063は、折り目、および開口1081のようなドレープ伸長部材1073を含んでもよい。第2のドレープ部1065は、柔軟医療用クッション1032(またはコンフォート層)の少なくとも一部のための開口を、患者表皮または治療部位に直接向き合うよう提供する治療領域開口1071から形成されてもよい。第2のドレープ部1065は、第1の面1067と、第1の面1067の一部に適用される接着剤1083とを有する。この接着剤1083は取付中、柔軟医療用クッション1032を第2のドレープ部1065に保持すべく製造中に用いられ、使用中は柔軟医療用クッション1032を保持する助けとなるよう用いられる。接着剤1083に対して、柔軟医療用クッション1032が適用される前に、接着剤1083は中央開放可能部材1084により覆われる。第1の面1067の接着剤1083の外側は、展開中、ドレープ1062に剛性を提供する。別の実施例において、ドレープ伸長部材1073はより長い間隔またはより容易に伸ばす能力を提供するさらなる材料の凸部であってもよい。
【0062】
第2のドレープ部1065の第2の内側対向面(明確には示されていないが、第1の面1067の反対側)は接着剤で覆われてもよい。展開状態において、この接着剤は底部開放部材1086および側部開放部材1087により覆われる。
【0063】
組付けられると、システム1010の一部は図13のシステム910の一部と似ている。使用と設計は様々でもよいが、一実施例において、システム1010の一部は示されるように展開されてもよい。底部開放ライナー1086が取り除かれ、第2のドレープ部1065の第2の内側対向面の露出した接着剤は、一端で始まる患者の表皮の一部に対して配置され、線状の創傷上に配置されてもよい。第2のドレープ部1065の滑らかな適用後、側部開放部材1087は取り除かれる。ドレープ1062の第1の面1067の開放部材1082が取り除かれる。減圧接続部は第1のドレープ部分1063の開口1082に連結される。中央開放部材1084は、製造中、すでに取り去られている。
【0064】
いくつかの状況において、柔軟医療用クッションに揚力としての力を送達することは望ましい。成形医療用クッション1032の密度と厚みは、本書においては発泡体であるが、持ち上げを制御するための変量である。柔軟医療用クッション1032の概ね厚い部分が減圧を得るにつれて、柔軟医療用クッション1032は全方向から中央部分に向かって接触する。患者表皮近くの柔軟医療用クッション1032の一部は、中央部分が上にあるので、患者表皮から離れて引っ張る。これは柔軟医療用クッション1032の少なくとも中央領域で放射状の揚力を生成する。柔軟医療用クッションが、持ち上げ効果をより効果的に実現するために適用される、例えば、表皮などの組織の密度より軽い密度を有する発泡体から形成される柔軟医療用クッション1032を有することは望ましい。
【0065】
別の実施例において、例えば、患者の関節などの可動組織部位に用いるための柔軟な減圧医療用アセンブリの製造方法は、クッション材から第1の面と、第2の面とを有するクッションボディを形成するステップと、クッションボディの第2の面に第1の複数のクッションモジュールを形成するステップとを含む。各クッションモジュールはクッション凹部を有する。方法はさらに、クッションボディの第1の面のクッション凸部にドレープを配置するステップを含む。ドレープはエラストマ素材から形成されており、少なくとも縦に80パーセント伸長可能である。
【0066】
本発明およびその利点が、例示的な、非限定的な実施例の内容で開示されてきたが、様々な変化、代替、置換、および変更が、添付のクレームにより定義されるような発明の範囲から逸脱することなくなされうる。任意の実施例に関して記載された任意の特徴も任意の他の実施例に適用可能であることを理解されたい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
減圧治療を可動組織部位に提供するシステムにおいて、当該システムが、
第1の面と、第2の内側対向面とを有する柔軟医療用クッションと、
前記医療用クッション上に形成される複数の屈曲部ジョイントと、
前記柔軟医療用クッション上に液密を提供するためのシーリングサブシステムと、
減圧を前記シーリングサブシステムに送達するための減圧サブシステムとを具え、
前記シーリングサブシステムおよび前記減圧サブシステムが、減圧を前記可動組織部位に送達するよう作動可能であり、
前記柔軟医療用クッションは、前記可動組織部位の動きを許容するよう作動可能であることを特徴とするシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記複数の屈曲部ジョイントが、前記柔軟医療用クッションの第1の面に形成される第1の複数の離間したクッションモジュールを具えることを特徴とするシステム。
【請求項3】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記複数の屈曲部ジョイントが、前記柔軟医療用クッションの第1の面に形成される第1の複数の離間したクッションモジュールと、前記柔軟医療用クッションの第2の面に形成される第2の複数のクッションモジュールとを具えることを特徴とするシステム。
【請求項4】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記複数の屈曲部ジョイントが、前記柔軟医療用クッションの第1の面に形成される第1の複数の離間したクッションモジュールを具え、前記第1の複数の離間したクッションモジュールが、第1の複数のクッション凹部を形成することを特徴とするシステム。
【請求項5】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記複数の屈曲部ジョイントが、前記柔軟医療用クッションの第1の面に形成される第1の複数の離間したクッションモジュールと、前記柔軟医療用クッションの第2の面に形成される第2の複数の離間したクッションモジュールとを具え、前記第1の面の第1の複数の離間したクッションモジュールが、第1の複数のクッション凹部を形成し、前記第2の複数のクッションモジュールが、第2の複数のクッション凹部を形成することを特徴とするシステム。
【請求項6】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記複数の屈曲部ジョイントが、前記柔軟医療用クッションの第1の面に形成される第1の複数の離間したクッションモジュールと、前記柔軟医療用クッションの第2の面に形成される第2の複数のクッションモジュールとを具え、さらに、前記柔軟医療用クッションの第1の面に形成される第1の凹部と、第2の面に形成される第2の凹部とを具えることを特徴とするシステム。
【請求項7】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記複数の屈曲部ジョイントが、
前記柔軟医療用クッションの第1の面に形成される第1の複数の離間したクッションモジュールと、
前記柔軟医療用クッションの第2の面に形成される第2の複数の離間したクッションモジュールとを具え、
前記第1の面の第1の複数の離間したクッションモジュールが、第1の複数のクッション凹部を形成し、
前記第2の複数のクッションモジュールが、第2の複数のクッション凹部と、
前記柔軟医療用クッションの第1の側に形成される第1サイド凹部と、
第2の側に形成される第2サイド凹部とを形成することを特徴とするシステム。
【請求項8】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記シーリングサブシステムが、
前記柔軟医療用クッションの上に延在するドレープと、
患者表皮と前記ドレープとの間に液密を提供するためのシーリング装置とを具えることを特徴とするシステム。
【請求項9】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記シーリングサブシステムが、
前記柔軟医療用クッション上に延在するドレープと、
患者皮膚と前記ドレープとの間に液密を提供するためのシーリング装置とを具え、
前記ドレープが、もとの横の長さの少なくとも80%伸長可能であることを特徴とするシステム。
【請求項10】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記減圧サブシステムが、
減圧を提供するための減圧源と、
前記シーリングサブシステムに連結される減圧接続部と、
前記減圧源からの減圧を前記減圧接続部に提供するための減圧導管とを具えることを特徴とするシステム。
【請求項11】
請求項1に記載のシステムにおいて、
前記複数の屈曲部ジョイントが、
前記柔軟医療用クッションの第1の面に形成される第1の複数の離間したクッションモジュールと、
前記柔軟医療用クッションの第2の面に形成される第2の複数の離間したクッションモジュールとを具え、
前記第1の面の第1の複数の離間したクッションモジュールが、前記第1の複数のクッション凹部を形成し、
前記第2の複数のクッションモジュールが、前記第2の複数のクッション凹部を形成し、
前記シーリングサブシステムが、
もとの横の長さの少なくとも100パーセント伸長可能である柔軟エラストマから形成されるドレープと、
患者表皮と前記ドレープとの間に液密を提供するための前記シーリング装置とを具え、
前記減圧サブシステムが、
前記減圧を提供するための減圧源と、
前記シーリングサブシステムに連結される減圧接続部と、
前記減圧源からの減圧を前記減圧接続部に提供するための減圧導管とを具えることを特徴とするシステム。
【請求項12】
請求項11に記載のシステムにおいて、前記ドレープが前記第1の複数のクッションモジュールに連結されることを特徴とするシステム。
【請求項13】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記柔軟医療用クッションが、クッションボディを具え、
当該クッションボディが、
上壁と、
下壁であって、前記上壁と前記下壁とが離間した関係で連結されており、中央部の片側に第1の側部と、中央部の他方側に第2の側部とを有する下壁と、
前記第1の側部に形成された第1の閉鎖部材と、
前記第2の側部に形成された第2の閉鎖部材とを具え、
前記第1の閉鎖部材と、前記第2の閉鎖部材とは、前記閉鎖医療用クッションが減圧下におかれると有向力を生じるよう動作可能であり、
前記複数の屈曲部ジョイントが、横方向のスロットとして形成されることを特徴とするシステム。
【請求項14】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記柔軟医療用クッションが、第1の面と、第2の内側対向面とを有する発泡体を含み、前記屈曲部ジョイントが、前記第1の面に形成される複数の柔軟な刻み目を含むことを特徴とするシステム。
【請求項15】
患者の関節に用いる柔軟減圧医療用アセンブリであって、前記医療用アセンブリが、
第1の面と第2の面とを有する柔軟クッションボディであって、クッション材から形成されるクッションボディと、
前記クッションボディの第1の面に形成される第1の複数のクッションモジュールであって、各クッションモジュールが、クッション凸部を有するクッションモジュールと、
前記クッションボディの第1の面の前記クッション凸部の上に延在するドレープであって、前記ドレープがエラストマ素材から形成されており、前記ドレープの未伸長長さの少なくとも縦に80パーセント伸長可能であるドレープとを具えることを特徴とするアセンブリ。
【請求項16】
請求項15に記載の患者の関節に用いる柔軟減圧医療用アセンブリがさらに、前記クッションボディの第2の面に形成される第2の複数のクッションモジュールを具えることを特徴とするアセンブリ。
【請求項17】
請求項15に記載の患者の関節に用いる柔軟減圧医療用アセンブリにおいて、前記クッションボディが、第1の面と、第2の面とを有し、さらに前記クッションボディの第1の側に形成される第1サイド凹部と、前記クッションボディの第2の側に形成される第2サイド凹部とを具えることを特徴とするアセンブリ。
【請求項18】
請求項15に記載の患者の関節に用いる柔軟減圧医療用アセンブリがさらに、前記クッションボディの第2の面に形成される第2の複数のクッションモジュールを具え、さらに第1の側に形成される第1サイド凹部と、第2の側に形成される第2サイド凹部とを具えることを特徴とするアセンブリ。
【請求項19】
請求項15に記載の患者の関節に用いる柔軟減圧医療用アセンブリにおいて、前記ドレープが前記第1の複数のクッションモジュールに連結されることを特徴とするアセンブリ。
【請求項20】
患者の関節の線形創傷を治療するシステムとともに用いる柔軟閉鎖医療用クッションであって、当該柔軟閉鎖医療用クッションが、
第1の面と、第2の内側対向面とを有し、複数の屈曲部ジョイントとともに形成されるクッションボディと、
前記中央創傷領域の第1の縦の側のクッションボディに形成される第1の閉鎖部材と、
前記中央創傷領域の第2の縦の側のクッションボディに形成される第2の閉鎖部材とを具え、
前記第1の閉鎖部材と、前記第2の閉鎖部材とは、前記閉鎖医療用クッションが減圧下におかれると、内向きの閉じる力を生じることを特徴とするクッション。
【請求項21】
請求項20に記載の閉鎖医療用アセンブリにおいて、前記屈曲部ジョイントが、前記第1の面のクッションボディの一部を通して形成されるスロットにより形成されることを特徴とするアセンブリ。
【請求項22】
請求項20に記載の閉鎖医療用アセンブリにおいて、前記クッションボディが、透明な材料から形成されることを特徴とするアセンブリ。
【請求項23】
請求項20に記載の閉鎖医療用アセンブリにおいて、前記クッションボディがシリコーンから形成されることを特徴とするアセンブリ。
【請求項24】
組織部位に減圧創傷治療を提供するシステムであって、当該システムが、
柔軟医療用クッションと、
前記柔軟医療用クッションを少なくとも部分的に覆うドレープであって、
前記組織部位を屈曲可能にする複数の折り目を含むドレープと、前記柔軟医療用クッションを介して前記組織部位に減圧を送達するよう動作可能な減圧源とを含むことを特徴とするシステム。
【請求項25】
請求項24に記載のシステムがさらに、開口を有する中間ドレープ層を具え、前記ドレープの周囲が、前記柔軟医療用クッションを少なくとも部分的に囲む前記中間ドレープ層に連結されることを特徴とするシステム。
【請求項26】
組織部位に減圧を提供する装置であって、当該装置が、
第1の面と、第2の内側対向面とを有する柔軟医療用クッションを具え、
前記柔軟医療用クッションが、複数の屈曲部ジョイントと、前記クッションを少なくとも部分的に覆うドレープとを具え、
前記ドレープが、前記装置を屈曲可能にする複数のドレープ伸長部材を含むことを特徴とする装置。
【請求項27】
請求項26に記載の装置において、前記ドレープ伸長部材が折り目を具えることを特徴とする装置。
【請求項28】
請求項26に記載の装置において、前記ドレープ伸長部材が、前記ドレープをより長い距離伸長させるためのさらなるドレープ材の凸部を具えることを特徴とする装置。
【請求項29】
請求項26に記載の装置において、前記ドレープが、前記ドレープの周囲にドレープ伸長部を具え、さらに開口を有する中間ドレープ層を具え、前記ドレープのドレープ伸長部が、前記柔軟医療用クッションを少なくとも部分的に囲むよう前記中間ドレープ層に連結されることを特徴とする装置。
【請求項30】
請求項26の装置において、
前記ドレープが、前記ドレープの周囲にドレープ伸長部を具え、さらに開口を有する中間ドレープ層を具え、前記ドレープのドレープ伸長部が、前記柔軟医療用クッションを少なくとも部分的に囲むよう前記中間ドレープ層に連結され、
前記中間ドレープ層が、第1の面と、第2の内側対向面とを有し、前記第2の面が前記組織部位に接着可能であることを特徴とする装置。
【請求項31】
請求項26に記載の装置において、前記柔軟医療用クッションが曲げられる際、前記複数の折り目が展開するよう動作可能であることを特徴とする装置。
【請求項32】
請求項26に記載の装置において、前記複数の折り目が、少なくとも1本の横の折り目を含むことを特徴とする装置。
【請求項33】
請求項26に記載の装置において、前記複数の折り目が、少なくとも1本の縦の折り目を含むことを特徴とする装置。
【請求項34】
請求項26に記載の装置において、前記複数の折り目の各々が、前記ドレープの第1の端部から前記ドレープの対向する第2の端部まで延在していることを特徴とする装置。
【請求項35】
請求項26に記載の装置において、前記ドレープが、第1の面と、前記第2の内側対向面とを有し、前記ドレープの第2の面の少なくとも一部が、前記柔軟医療用クッションと接触することを特徴とする装置。
【請求項36】
請求項26に記載の装置において、前記ドレープが、第1の面と、前記第2の内側対向面とを有し、前記ドレープが、前記複数の折り目の近くに複数の接着部位を含み、前記複数の接着部位の各々が、前記ドレープの一部に接着されることを特徴とする装置。
【請求項37】
請求項26に記載の装置において、前記複数の折り目の各々が前記ドレープの各凹部を形成することを特徴とする装置。
【請求項38】
請求項26に記載の装置において、前記組織部位が関節であり、前記複数の折り目が前記関節の可動結合を実現することを特徴とする装置。
【請求項39】
請求項26に記載の装置において、前記複数の折り目の各々が、前記ドレープの一部に環をかけることにより形成されることを特徴とする装置。
【請求項40】
請求項26に記載の装置において、前記複数の折り目が、第1の折り目と、第2の折り目とを具え、前記第1の折り目と前記第2の折り目の各々が同じ縦の長さを有し、前記第1と前記第2の折り目との間隔は、前記縦の長さを越えることを特徴とする装置。
【請求項41】
請求項26に記載の装置において、前記複数の折り目が、第1の折り目と、第2の折り目とを具え、前記第1の折り目と前記第2の折り目の各々が同じ縦の長さを有し、前記第1と前記第2の折り目との間隔は、前記縦の長さと概ね等しいことを特徴とする装置。
【請求項42】
請求項26に記載の装置がさらに、
前記柔軟医療用クッションと、前記組織部位との間に配置された組織接続層を具えることを特徴とする装置。
【請求項43】
請求項26に記載の装置がさらに、
開口を有する中間ドレープ層を具え、
前記ドレープのドレープ伸長部が、前記柔軟医療用クッションを少なくとも部分的に囲むために前記中間ドレープ層に連結され、
前記柔軟医療用クッションと、前記組織部位との間に配置された組織接続層を具え、
前記組織接続層が、前記中間ドレープ層の開口に少なくとも部分的に配置されることを特徴とする装置。
【請求項1】
減圧治療を可動組織部位に提供するシステムにおいて、当該システムが、
第1の面と、第2の内側対向面とを有する柔軟医療用クッションと、
前記医療用クッション上に形成される複数の屈曲部ジョイントと、
前記柔軟医療用クッション上に液密を提供するためのシーリングサブシステムと、
減圧を前記シーリングサブシステムに送達するための減圧サブシステムとを具え、
前記シーリングサブシステムおよび前記減圧サブシステムが、減圧を前記可動組織部位に送達するよう作動可能であり、
前記柔軟医療用クッションは、前記可動組織部位の動きを許容するよう作動可能であることを特徴とするシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記複数の屈曲部ジョイントが、前記柔軟医療用クッションの第1の面に形成される第1の複数の離間したクッションモジュールを具えることを特徴とするシステム。
【請求項3】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記複数の屈曲部ジョイントが、前記柔軟医療用クッションの第1の面に形成される第1の複数の離間したクッションモジュールと、前記柔軟医療用クッションの第2の面に形成される第2の複数のクッションモジュールとを具えることを特徴とするシステム。
【請求項4】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記複数の屈曲部ジョイントが、前記柔軟医療用クッションの第1の面に形成される第1の複数の離間したクッションモジュールを具え、前記第1の複数の離間したクッションモジュールが、第1の複数のクッション凹部を形成することを特徴とするシステム。
【請求項5】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記複数の屈曲部ジョイントが、前記柔軟医療用クッションの第1の面に形成される第1の複数の離間したクッションモジュールと、前記柔軟医療用クッションの第2の面に形成される第2の複数の離間したクッションモジュールとを具え、前記第1の面の第1の複数の離間したクッションモジュールが、第1の複数のクッション凹部を形成し、前記第2の複数のクッションモジュールが、第2の複数のクッション凹部を形成することを特徴とするシステム。
【請求項6】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記複数の屈曲部ジョイントが、前記柔軟医療用クッションの第1の面に形成される第1の複数の離間したクッションモジュールと、前記柔軟医療用クッションの第2の面に形成される第2の複数のクッションモジュールとを具え、さらに、前記柔軟医療用クッションの第1の面に形成される第1の凹部と、第2の面に形成される第2の凹部とを具えることを特徴とするシステム。
【請求項7】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記複数の屈曲部ジョイントが、
前記柔軟医療用クッションの第1の面に形成される第1の複数の離間したクッションモジュールと、
前記柔軟医療用クッションの第2の面に形成される第2の複数の離間したクッションモジュールとを具え、
前記第1の面の第1の複数の離間したクッションモジュールが、第1の複数のクッション凹部を形成し、
前記第2の複数のクッションモジュールが、第2の複数のクッション凹部と、
前記柔軟医療用クッションの第1の側に形成される第1サイド凹部と、
第2の側に形成される第2サイド凹部とを形成することを特徴とするシステム。
【請求項8】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記シーリングサブシステムが、
前記柔軟医療用クッションの上に延在するドレープと、
患者表皮と前記ドレープとの間に液密を提供するためのシーリング装置とを具えることを特徴とするシステム。
【請求項9】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記シーリングサブシステムが、
前記柔軟医療用クッション上に延在するドレープと、
患者皮膚と前記ドレープとの間に液密を提供するためのシーリング装置とを具え、
前記ドレープが、もとの横の長さの少なくとも80%伸長可能であることを特徴とするシステム。
【請求項10】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記減圧サブシステムが、
減圧を提供するための減圧源と、
前記シーリングサブシステムに連結される減圧接続部と、
前記減圧源からの減圧を前記減圧接続部に提供するための減圧導管とを具えることを特徴とするシステム。
【請求項11】
請求項1に記載のシステムにおいて、
前記複数の屈曲部ジョイントが、
前記柔軟医療用クッションの第1の面に形成される第1の複数の離間したクッションモジュールと、
前記柔軟医療用クッションの第2の面に形成される第2の複数の離間したクッションモジュールとを具え、
前記第1の面の第1の複数の離間したクッションモジュールが、前記第1の複数のクッション凹部を形成し、
前記第2の複数のクッションモジュールが、前記第2の複数のクッション凹部を形成し、
前記シーリングサブシステムが、
もとの横の長さの少なくとも100パーセント伸長可能である柔軟エラストマから形成されるドレープと、
患者表皮と前記ドレープとの間に液密を提供するための前記シーリング装置とを具え、
前記減圧サブシステムが、
前記減圧を提供するための減圧源と、
前記シーリングサブシステムに連結される減圧接続部と、
前記減圧源からの減圧を前記減圧接続部に提供するための減圧導管とを具えることを特徴とするシステム。
【請求項12】
請求項11に記載のシステムにおいて、前記ドレープが前記第1の複数のクッションモジュールに連結されることを特徴とするシステム。
【請求項13】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記柔軟医療用クッションが、クッションボディを具え、
当該クッションボディが、
上壁と、
下壁であって、前記上壁と前記下壁とが離間した関係で連結されており、中央部の片側に第1の側部と、中央部の他方側に第2の側部とを有する下壁と、
前記第1の側部に形成された第1の閉鎖部材と、
前記第2の側部に形成された第2の閉鎖部材とを具え、
前記第1の閉鎖部材と、前記第2の閉鎖部材とは、前記閉鎖医療用クッションが減圧下におかれると有向力を生じるよう動作可能であり、
前記複数の屈曲部ジョイントが、横方向のスロットとして形成されることを特徴とするシステム。
【請求項14】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記柔軟医療用クッションが、第1の面と、第2の内側対向面とを有する発泡体を含み、前記屈曲部ジョイントが、前記第1の面に形成される複数の柔軟な刻み目を含むことを特徴とするシステム。
【請求項15】
患者の関節に用いる柔軟減圧医療用アセンブリであって、前記医療用アセンブリが、
第1の面と第2の面とを有する柔軟クッションボディであって、クッション材から形成されるクッションボディと、
前記クッションボディの第1の面に形成される第1の複数のクッションモジュールであって、各クッションモジュールが、クッション凸部を有するクッションモジュールと、
前記クッションボディの第1の面の前記クッション凸部の上に延在するドレープであって、前記ドレープがエラストマ素材から形成されており、前記ドレープの未伸長長さの少なくとも縦に80パーセント伸長可能であるドレープとを具えることを特徴とするアセンブリ。
【請求項16】
請求項15に記載の患者の関節に用いる柔軟減圧医療用アセンブリがさらに、前記クッションボディの第2の面に形成される第2の複数のクッションモジュールを具えることを特徴とするアセンブリ。
【請求項17】
請求項15に記載の患者の関節に用いる柔軟減圧医療用アセンブリにおいて、前記クッションボディが、第1の面と、第2の面とを有し、さらに前記クッションボディの第1の側に形成される第1サイド凹部と、前記クッションボディの第2の側に形成される第2サイド凹部とを具えることを特徴とするアセンブリ。
【請求項18】
請求項15に記載の患者の関節に用いる柔軟減圧医療用アセンブリがさらに、前記クッションボディの第2の面に形成される第2の複数のクッションモジュールを具え、さらに第1の側に形成される第1サイド凹部と、第2の側に形成される第2サイド凹部とを具えることを特徴とするアセンブリ。
【請求項19】
請求項15に記載の患者の関節に用いる柔軟減圧医療用アセンブリにおいて、前記ドレープが前記第1の複数のクッションモジュールに連結されることを特徴とするアセンブリ。
【請求項20】
患者の関節の線形創傷を治療するシステムとともに用いる柔軟閉鎖医療用クッションであって、当該柔軟閉鎖医療用クッションが、
第1の面と、第2の内側対向面とを有し、複数の屈曲部ジョイントとともに形成されるクッションボディと、
前記中央創傷領域の第1の縦の側のクッションボディに形成される第1の閉鎖部材と、
前記中央創傷領域の第2の縦の側のクッションボディに形成される第2の閉鎖部材とを具え、
前記第1の閉鎖部材と、前記第2の閉鎖部材とは、前記閉鎖医療用クッションが減圧下におかれると、内向きの閉じる力を生じることを特徴とするクッション。
【請求項21】
請求項20に記載の閉鎖医療用アセンブリにおいて、前記屈曲部ジョイントが、前記第1の面のクッションボディの一部を通して形成されるスロットにより形成されることを特徴とするアセンブリ。
【請求項22】
請求項20に記載の閉鎖医療用アセンブリにおいて、前記クッションボディが、透明な材料から形成されることを特徴とするアセンブリ。
【請求項23】
請求項20に記載の閉鎖医療用アセンブリにおいて、前記クッションボディがシリコーンから形成されることを特徴とするアセンブリ。
【請求項24】
組織部位に減圧創傷治療を提供するシステムであって、当該システムが、
柔軟医療用クッションと、
前記柔軟医療用クッションを少なくとも部分的に覆うドレープであって、
前記組織部位を屈曲可能にする複数の折り目を含むドレープと、前記柔軟医療用クッションを介して前記組織部位に減圧を送達するよう動作可能な減圧源とを含むことを特徴とするシステム。
【請求項25】
請求項24に記載のシステムがさらに、開口を有する中間ドレープ層を具え、前記ドレープの周囲が、前記柔軟医療用クッションを少なくとも部分的に囲む前記中間ドレープ層に連結されることを特徴とするシステム。
【請求項26】
組織部位に減圧を提供する装置であって、当該装置が、
第1の面と、第2の内側対向面とを有する柔軟医療用クッションを具え、
前記柔軟医療用クッションが、複数の屈曲部ジョイントと、前記クッションを少なくとも部分的に覆うドレープとを具え、
前記ドレープが、前記装置を屈曲可能にする複数のドレープ伸長部材を含むことを特徴とする装置。
【請求項27】
請求項26に記載の装置において、前記ドレープ伸長部材が折り目を具えることを特徴とする装置。
【請求項28】
請求項26に記載の装置において、前記ドレープ伸長部材が、前記ドレープをより長い距離伸長させるためのさらなるドレープ材の凸部を具えることを特徴とする装置。
【請求項29】
請求項26に記載の装置において、前記ドレープが、前記ドレープの周囲にドレープ伸長部を具え、さらに開口を有する中間ドレープ層を具え、前記ドレープのドレープ伸長部が、前記柔軟医療用クッションを少なくとも部分的に囲むよう前記中間ドレープ層に連結されることを特徴とする装置。
【請求項30】
請求項26の装置において、
前記ドレープが、前記ドレープの周囲にドレープ伸長部を具え、さらに開口を有する中間ドレープ層を具え、前記ドレープのドレープ伸長部が、前記柔軟医療用クッションを少なくとも部分的に囲むよう前記中間ドレープ層に連結され、
前記中間ドレープ層が、第1の面と、第2の内側対向面とを有し、前記第2の面が前記組織部位に接着可能であることを特徴とする装置。
【請求項31】
請求項26に記載の装置において、前記柔軟医療用クッションが曲げられる際、前記複数の折り目が展開するよう動作可能であることを特徴とする装置。
【請求項32】
請求項26に記載の装置において、前記複数の折り目が、少なくとも1本の横の折り目を含むことを特徴とする装置。
【請求項33】
請求項26に記載の装置において、前記複数の折り目が、少なくとも1本の縦の折り目を含むことを特徴とする装置。
【請求項34】
請求項26に記載の装置において、前記複数の折り目の各々が、前記ドレープの第1の端部から前記ドレープの対向する第2の端部まで延在していることを特徴とする装置。
【請求項35】
請求項26に記載の装置において、前記ドレープが、第1の面と、前記第2の内側対向面とを有し、前記ドレープの第2の面の少なくとも一部が、前記柔軟医療用クッションと接触することを特徴とする装置。
【請求項36】
請求項26に記載の装置において、前記ドレープが、第1の面と、前記第2の内側対向面とを有し、前記ドレープが、前記複数の折り目の近くに複数の接着部位を含み、前記複数の接着部位の各々が、前記ドレープの一部に接着されることを特徴とする装置。
【請求項37】
請求項26に記載の装置において、前記複数の折り目の各々が前記ドレープの各凹部を形成することを特徴とする装置。
【請求項38】
請求項26に記載の装置において、前記組織部位が関節であり、前記複数の折り目が前記関節の可動結合を実現することを特徴とする装置。
【請求項39】
請求項26に記載の装置において、前記複数の折り目の各々が、前記ドレープの一部に環をかけることにより形成されることを特徴とする装置。
【請求項40】
請求項26に記載の装置において、前記複数の折り目が、第1の折り目と、第2の折り目とを具え、前記第1の折り目と前記第2の折り目の各々が同じ縦の長さを有し、前記第1と前記第2の折り目との間隔は、前記縦の長さを越えることを特徴とする装置。
【請求項41】
請求項26に記載の装置において、前記複数の折り目が、第1の折り目と、第2の折り目とを具え、前記第1の折り目と前記第2の折り目の各々が同じ縦の長さを有し、前記第1と前記第2の折り目との間隔は、前記縦の長さと概ね等しいことを特徴とする装置。
【請求項42】
請求項26に記載の装置がさらに、
前記柔軟医療用クッションと、前記組織部位との間に配置された組織接続層を具えることを特徴とする装置。
【請求項43】
請求項26に記載の装置がさらに、
開口を有する中間ドレープ層を具え、
前記ドレープのドレープ伸長部が、前記柔軟医療用クッションを少なくとも部分的に囲むために前記中間ドレープ層に連結され、
前記柔軟医療用クッションと、前記組織部位との間に配置された組織接続層を具え、
前記組織接続層が、前記中間ドレープ層の開口に少なくとも部分的に配置されることを特徴とする装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図13】
【図14】
【図15】
【公表番号】特表2011−521743(P2011−521743A)
【公表日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−511888(P2011−511888)
【出願日】平成21年5月29日(2009.5.29)
【国際出願番号】PCT/US2009/045755
【国際公開番号】WO2009/158133
【国際公開日】平成21年12月30日(2009.12.30)
【出願人】(508268713)ケーシーアイ ライセンシング インコーポレイテッド (125)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年5月29日(2009.5.29)
【国際出願番号】PCT/US2009/045755
【国際公開番号】WO2009/158133
【国際公開日】平成21年12月30日(2009.12.30)
【出願人】(508268713)ケーシーアイ ライセンシング インコーポレイテッド (125)
【Fターム(参考)】
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