説明

防振装置

【課題】ゴム弾性体を全ての取付部材に対して非接着とし、ゴム弾性体が取付部材から離脱することを防止できる防振装置を提供する。
【解決手段】ゴム弾性体30の外側面を、第一取付部材10を構成する取付座プレート11とアーマチャストッパ12により包囲するように挟持する。このとき、取付座プレート11の第一係合部11bがゴム弾性体30に対して第一方向に係合する。また、ゴム弾性体30には、第一方向に貫通する貫通孔32aを形成する。一方、第二取付部材20の軸状部材22が、基軸部41と第二係合部42、43を備える。そして、軸状部材22を貫通孔32aに圧入により挿通して、第二係合部42、43が第一方向に対してゴム弾性体30に係合する。さらに、基軸部41が、貫通孔32aの内周面全周に亘って圧縮された状態で当接している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、エンジンマウントやブッシュ等に用いられる防振装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の防振装置として、例えば、特開平8−296681号公報(特許文献1)および特開2003−202053号公報(特許文献2)に記載されたものがある。特許文献1および2に記載の防振装置は、振動源側部材および振動受け側部材の一方に取り付けられる軸状部材の外周面にゴム弾性体を加硫接着し、ゴム弾性体の外周面を複数の外側部材により挟持し、当該外側部材を振動源側部材および振動受け側部材の他方に取り付けている。このように、ゴム弾性体の外周面を加硫接着せずに非接着とすることで、ゴム弾性体の耐久性を向上できるとともに、製造コストを低減できる。
【0003】
しかし、特許文献1および2に記載の防振装置であっても、軸状部材の外周面にゴム弾性体を加硫接着している。そこで、ゴム弾性体の耐久性をより向上し、且つ、製造コストをさらに低減するために、ゴム弾性体を全て加硫接着せずに非接着とすることが望まれる。
【0004】
ところで、ゴム弾性体が加硫接着せずに非接着とされている防振装置が、特開2003−56643号公報(特許文献3)に記載されている。特許文献3に記載の防振装置は、筒状のゴム弾性体が軸方向に切断することで複数に分離されており、軸状部材の外周を分離された複数のゴム弾性体により挟み込み、そのゴム弾性体の外周を複数の外側部材により挟持している。つまり、ゴム弾性体を軸状部材に取り付けるために、ゴム弾性体は分離されている。さらに、ゴム弾性体が軸状部材に対して軸方向に離脱しないようにするために、軸状部材の軸方向端部に突起を設けている。
【特許文献1】特開平8−296681号公報
【特許文献2】特開2003−202053号公報
【特許文献3】特開2003−56643号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献3に記載の防振装置においては、軸状部材に取り付けるためにゴム弾性体が分離されていることが、ゴム弾性体のばね特性に悪影響を及ぼす。つまり、ゴム弾性体が分離されていると、適切なばね特性を発揮できない。従って、ゴム弾性体を分離しないで、一体成形されることが必要となる。また、ゴム弾性体が軸状部材に対して軸方向に離脱しないようにするために、軸状部材の軸方向端部に突起を設けているが、ゴム弾性体が分離されることで、軸方向の係合力が低下する。従って、ゴム弾性体が軸状部材に対して軸方向に離脱するおそれがある。このように、ゴム弾性体が軸状部材から離脱しないようにするためにも、ゴム弾性体を分離しないで、一体成形することが必要となる。さらに、特許文献3に記載の防振装置においては、ゴム弾性体の内周側と軸状部材の外周面との間には、隙間が形成されている。このことからも、軸方向の係合力が低下し、ゴム弾性体が軸状部材に対して軸方向に離脱するおそれがある。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ゴム弾性体を全ての取付部材に対して非接着とし、ゴム弾性体が取付部材から離脱することを防止できる防振装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の防振装置は、振動源側部材および振動受け側部材の一方である第一部材に取り付けられる第一取付部材と、第一取付部材から離隔して配置され、振動源側部材および振動受け側部材の他方である第二部材に取り付けられる第二取付部材と、第一取付部材と第二取付部材とを弾性連結するゴム弾性体と、を備える防振装置である。そして、ゴム弾性体は、一体成形されており、基端面に平行な第一方向に貫通形成された貫通孔を備える。第一取付部材は、取付座プレートと、アーマチャストッパとを備える。取付座プレートは、基端面に非接着状態で当接し第一部材に取り付けられる基プレート部と、基プレート部に設けられゴム弾性体に対して非接着状態で第一方向に係合する第一係合部とを備える。アーマチャストッパは、一対の対向片を備えるU字形形状からなり、ゴム弾性体の先端部とゴム弾性体のうち基端面に平行であって第一方向に直交する第二方向の両端面とを包囲し、一対の対向片によりゴム弾性体の第二方向の両端面を挟持し、取付座プレートとともに第一部材に取り付けられる。そして、第二取付部材は、軸状部材を備える。この軸状部材は、第二部材に取り付けられ貫通孔に圧入により挿通され貫通孔の内周面に全周に亘って圧縮された状態で当接する基軸部と、基軸部に設けられ貫通孔に対して第一方向に係合する第二係合部とを備える。
【0008】
本発明の防振装置によれば、ゴム弾性体は、第一取付部材を構成する取付座プレートおよびアーマチャストッパに、挟持されるように取り付けられている。また、ゴム弾性体は、第二取付部材を構成する軸状部材を、貫通孔に圧入により取り付けている。従って、ゴム弾性体は、第一取付部材および第二取付部材の何れもに対して、加硫接着せずに非接着状態で取り付けられている。これにより、ゴム弾性体の耐久性をより向上させることができるとともに、製造コストをより低減できる。
【0009】
ここで、ゴム弾性体を、第一取付部材および第二取付部材に対して非接着状態で取り付けるために、軸方向に切断して複数に分離すると、ばね特性に悪影響を及ぼす。そこで、本発明の防振装置において、ゴム弾性体は、一体成形されるようにしている。従って、ゴム弾性体のばね特性に及ぼす悪影響を回避できる。
【0010】
そして、単に、ゴム弾性体を、第一取付部材および第二取付部材に対して非接着状態で取り付けたとすると、ゴム弾性体が第一取付部材および第二取付部材から離脱するおそれがある。そこで、本発明の防振装置においては、ゴム弾性体の基端面、先端部、第二方向の両端面からなる外周全周に亘って、取付座プレートおよびアーマチャストッパにより包囲している。従って、ゴム弾性体は、包囲されている方向(第一方向に直交する方向)に対しては、取付座プレートおよびアーマチャストッパから離脱することを防止されている。また、ゴム弾性体は、取付座プレートの第一係合部に対して第一方向に係合する。従って、ゴム弾性体は、取付座プレートに対して、第一方向に離脱することを防止されている。さらに、ゴム弾性体は、貫通孔に圧入される軸状部材の第二係合部に対して、貫通孔が形成されている第一方向に係合する。このことに加えて、ゴム弾性体は、一体成形されている。さらに、軸状部材の基軸部が、ゴム弾性体の貫通孔の内周面に全周に亘って圧縮された状態で当接する。つまり、軸状部材の基軸部の外周面とゴム弾性体の貫通孔の内周面との間に隙間が形成されておらず、圧縮された状態であるため当接状態が確実に維持される。これらにより、ゴム弾性体は、軸状部材に対して、第一方向に離脱することを確実に防止されている。
【0011】
また、本発明の防振装置において、第二係合部は、基軸部の基端側であって軸直角外方向に突出形成される第一環状突起部と、基軸部の先端側であって第一環状突起部に対して軸方向に離隔して軸直角外方向に突出形成され、第一環状突起部との間にゴム弾性体を挟持する第二環状突起部と、を備えるとよい。
【0012】
このように、第一環状突起部と第二環状突起部とによりゴム弾性体を第一方向に挟持することで、ゴム弾性体が軸状部材から第一方向に離脱することを確実に防止できる。さらに、この場合、ゴム弾性体の第一環状突起部および第二環状突起部に当接する部分は、ゴム弾性体の第一方向の両端面とすることができる。従って、ゴム弾性体の形状を容易にすることができる。
【0013】
ここで、第二係合部が、上述した第一環状突起部と第二環状突起部とを備える場合には、ゴム弾性体を軸状部材に圧入する際に、ゴム弾性体の内周形状が、第一環状突起部または第二環状突起部の外周形状まで、拡大変形する必要がある。この拡大変形量によっては、ゴム弾性体を軸状部材に取り付ける取付性が非常に悪くなる。そこで、以下のようにするとよい。すなわち、基軸部の外周面の軸直角方向幅は、基端側から先端側に向かって小さくなるテーパ状に形成され、貫通孔の内周面の軸直角方向幅は、基軸部の基端側に対応する一端側から基軸部の先端側に対応する他端側に向かって小さくなるテーパ状に形成されるとよい。そして、ゴム弾性体の貫通孔の一端側を、軸状部材の基軸部の先端側から挿入することで、容易にゴム弾性体を軸状部材に圧入により取り付けることができる。
【0014】
特に、この場合、第一方向に切断した断面において、第二環状突起部の軸直角方向幅は、貫通孔の内周面の一端側の軸直角方向幅以下であるとよい。これにより、ゴム弾性体を軸状部材に圧入する際に、ゴム弾性体の貫通孔の一端側が軸状部材の基軸部の先端側に当接するように容易に位置決めでき、圧入作業性が非常に良好となる。
【0015】
ここで、上述において、第二係合部は、第一環状突起部と第二環状突起部とを備える場合について説明した。この他に、第二係合部は、以下の軸中央係合部のみを備えるようにしてもよいし、第一環状突起部と第二環状突起部に加えて、以下の軸中央係合部をさらに備えるようにしてもよい。
【0016】
すなわち、本発明の防振装置において、第二係合部は、基軸部の外周面の軸方向中央部であって軸直角外方向に突出形成された軸中央係合部を備え、貫通孔は、軸中央係合部に係合する凹部を備えるようにしてもよい。また、第二係合部は、基軸部の外周面の軸方向中央部であって軸直角内方向に凹状形成された軸中央係合部を備え、貫通孔は、軸中央係合部に係合する突起部を備えるようにしてもよい。
【0017】
この軸中央係合部により、ゴム弾性体が軸状部材に対して第一方向に離脱することを防止できる。特に、第二係合部として、第一環状突起部、第二環状突起部および軸中央係合部を備える場合には、ゴム弾性体が軸状部材に対して第一方向に離脱することをより確実に防止できる。
【0018】
ここで、上述した第二取付部材は、軸状部材に一体的に成形され第二部材に取り付けられるブラケット本体を備えるようにすることもできる。つまり、軸状部材として、専用の部材を用いるのではなく、軸状部材をブラケットなどの一部分とすることできる。ここで、従来は、軸状部材の外周面にゴム弾性体を加硫接着していた。従って、仮に、軸状部材をブラケットなどの一部分とすると、加硫接着対象部材が大型化するため、ゴム成形型の大型化を招来し、結果として製造コストが増大することになる。そのため、従来は、軸状部材は、ブラケットなどの部材とは別体に成形しておき、両者をボルトなどにより締結していた。これに対して、本発明の防振装置によれば、軸状部材は、ゴム弾性体を加硫接着せずに非接着状態で取り付けている。従って、軸状部材とゴム弾性体の加硫接着を行う際のゴム成形型の大型化という問題自体が発生しなくなる。そこで、軸状部材をブラケットの一部として、ブラケット本体と軸状部材とを一体的に成形することで、部品点数を削減することができる。その結果、製造コストを低減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。ここで、本実施形態の防振装置は、主たる振動が車両上下方向に入力されるFF自動車用のエンジンマウントを例にあげて説明する。すなわち、当該防振装置は、振動源側部材をエンジンとし、振動受け側部材をエンジンフレームとするエンジンマウントである。
【0020】
<第一実施形態>
第一実施形態の防振装置1について図1および図2を参照して説明する。図1は、第一実施形態の防振装置1の正面図である。図2は、図1のA−A断面図である。ここで、図1および図2において、上下方向は、車両上下方向に相当する。そして、特に断らない限り、以下の説明において、上下とは、図1および図2の上下、すなわち、車両上下を意味する。また、図1の左右方向を、第二方向とし、図2の左右方向を第一方向とする。つまり、第一方向および第二方向は上下方向に直交し、第一方向と第二方向とが直交する関係にある。
【0021】
図1および図2に示すように、防振装置1は、第一取付部材10と、第二取付部材20と、ゴム弾性体30とから構成される。まずは、防振装置1の概略構成について説明する。第一取付部材10が第一部材(図示せず)であるエンジンフレームに取り付けられる。また、第二取付部材20が、第二部材(図示せず)であるエンジンに取り付けられる。この第二取付部材20は、第一取付部材20から離隔して配置されている。そして、ゴム弾性体30が、第一取付部材10と第二取付部材20とを弾性連結している。このゴム弾性体30は、第一取付部材10および第二取付部材20に対して加硫接着せずに非接着状態で取り付けられている。そして、このゴム弾性体30により、エンジンから第一取付部材10に伝達される振動が減衰され、第二取付部材20に当該振動が伝達されることを抑制している。
【0022】
以下に、防振装置1の構成についてより詳細に説明する。ゴム弾性体30は、全体として、ほぼ矩形のブロック形状に一体成形されている。具体的には、ゴム弾性体30の第二方向(図1の左右方向)幅が、ゴム弾性体30の上下方向高さとほぼ同等とし、第一方向(図2の左右方向)幅が、上下方向高さおよび第二方向幅より十分に小さな形状である。
【0023】
このゴム弾性体30は、ゴム弾性体30のうち下方に形成される基部31と、基部31より上方に形成される筒状部32とから構成される。基部31における図1の下面である基端面31aが、平面状に形成されている。この基端面31aの中央には、矩形の凹部31bが形成されている。つまり、この凹部31bは、図1の下方に開口しており、その開口形状が矩形状からなる。この凹部31bの第一方向幅は、基端面31aの第一方向幅の約3分の1であり、凹部31bの第二方向幅は、基端面31aの第二方向幅の約3分の1である。基部31のうち凹部31bの上端よりも上方であって、第二方向の中央には、第一方向(図2の左右方向)に貫通するすぐり31cが形成されている。このすぐり31cは、ばね特性の調整のために設けられており、その形状は適宜変更される。
【0024】
筒状部32は、筒状に形成されている。この筒状部32の第二方向幅は、基部31の第二方向幅よりも小さく形成されている。そして、筒状部32は、第一方向に貫通する方向に貫通形成された貫通孔32aを備える。この貫通孔32aの第一方向に直交する方向に切断した断面形状は、第二方向が長手方向となる矩形状に形成されている。
【0025】
第一取付部材10は、取付座プレート11と、アーマチャストッパ12とから構成される。取付座プレート11は、鋼板を屈曲して形成している。具体的には、取付座プレート11は、基プレート部11aと、中央突起部11bと、一対の側壁部11c、11dとから構成される。基プレート部11aは、第二方向に長手方向となる矩形の平板状に形成されている。この基プレート部11aの上面が、基端面31aに非接着状態で当接する。さらに、この基プレート部11aの第二方向両端には、エンジンフレームに取り付けるためのボルト挿通孔11eが形成され、エンジンフレームに取り付けられる。
【0026】
中央突起部11b(本発明の「第一係合部」に相当する)は、基プレート部11aの第一方向および第二方向の中央において、上方に向かって突出形成されている。この中央突起部11bは、矩形状をなしており、ゴム弾性体30の基部31の凹部31bの形状を転写した形状もしくは当該転写した形状より僅かに大きな形状に形成されている。そして、中央突起部11bは、基部31の凹部31bに嵌め入れられている。つまり、中央突起部11bは、全面に亘って、凹部31bに非接着状態で当接している。従って、中央突起部11bは、ゴム弾性体30の基部31に対して、第一方向および第二方向に係合している。
【0027】
一対の側壁部11c、11d(本発明の「第一係合部」に相当する)は、基プレート部11aの第一方向の両端から上方に屈曲形成されている。つまり、この一対の側壁部11c、11dは、第一方向に離隔して対向している。この一対の側壁部11c、11dの離隔距離は、ゴム弾性体30の第一方向幅と同一、もしくは、ゴム弾性体30の第一方向幅より僅かに小さく形成されている。つまり、一対の側壁部11c、11dの対向面は、ゴム弾性体30の基部31のうち第一方向端面に非接着状態で当接している。従って、一対の側壁部11c、11dは、ゴム弾性体30の基部31に対して、第一方向に係合している。
【0028】
アーマチャストッパ12は、鋼板を屈曲することにより、全体としてほぼU字形形状に形成されている。具体的には、アーマチャストッパ12は、上辺部12aと、上辺部12aの第二方向端部から下方に延在する一対の対向片12b、12cと、一対の対向片12b、12cの下端から第二方向に広がるように形成された一対のフランジ部12d、12eとから構成される。
【0029】
具体的には、上辺部12aの第一方向幅は、ゴム弾性体30の第一方向幅より僅かに大きく形成されている。また、上辺部12aの第二方向幅は、ゴム弾性体30の基部31の第二方向幅より僅かに小さく、且つ、ゴム弾性体30の筒状部32の第二方向幅より僅かに大きく形成されている。さらに、上辺部12aの第一方向の両端部は、剛性を高めるために、上方へ僅かに屈曲形成している。
【0030】
一対の対向片12b、12cの第一方向幅は、上辺部12aの第一方向幅と同一に形成されている。この一対の対向片12b、12cの上下方向高さは、ゴム弾性体30の上下方向高さより僅かに高く形成されている。さらに、一対の対向片12b、12cの下端側には、下方に向かって離隔距離が広がるように段差状に形成されている。この段差状部分12f、12gの第二方向の離隔距離は、ゴム弾性体30の基部31の第二方向幅と同一、もしくは、基部31の第二方向幅より僅かに小さく形成されている。また、段差状部分12f、12gの上下方向高さは、ゴム弾性体30の基部31の上下方向高さより僅かに低く形成されている。さらに、この一対の対向片12b、12cの第一方向両端部は、剛性を高めるために、外方へ屈曲形成している。
【0031】
ここで、上辺部12aが、ゴム弾性体30の筒状部32の上方(「ゴム弾性体30の先端部」に相当する)に配置される。また、一対の対向片12b、12cが、ゴム弾性体30の第二方向の両端面に対向するように配置される。つまり、上辺部12aおよび一対の対向片12b、12cにより、ゴム弾性体30の先端部および第二方向の両端面が包囲される。さらに、一対の対向片12b、12cのうち、段差状部分12f、12gが、ゴム弾性体30の基部31の第二方向端面および上面に、非接着状態で当接する。
【0032】
一対のフランジ部12d、12eは、取付座プレート11の基プレート部11aの上面に重ね合わさるように配置される。この一対のフランジ部12d、12eには、基プレート部11aに形成されたボルト挿通孔11eに一致するように、ボルト挿通孔12hが形成されている。そして、アーマチャストッパ12は、取付座プレート11とともに、エンジンフレームに取り付けられる。
【0033】
つまり、取付座プレート11とアーマチャストッパ12の一対の対向片12b、12cの段差状部分12f、12gにより、ゴム弾性体30の基部31が第二方向に対して挟持されている。つまり、一対の対向片12b、12cの段差状部分12f、12gが、ゴム弾性体30の基部31に対して、第二方向に係合している。さらに、当該段差状部分12f、12gと取付座プレート11の基プレート部11aにより、ゴム弾性体30の基部31が上下方向に対して挟持されている。つまり、一対の対向片12b、12cの段差状部分12f、12gと基プレート部11aにより、ゴム弾性体30の基部31に対して、上下方向に係合している。また、一対の対向片12b、12cは、ゴム弾性体30の筒状部32に対して第二方向に係合している。また、上辺部12aは、ゴム弾性体30の筒状部32に対して上下方向に係合している。従って、上辺部12aおよび一対の対向片12b、12cにより、筒状部32が上方および第二方向へ移動した場合にストッパとしての機能を発揮する。
【0034】
第二取付部材20は、エンジンに取り付けられるエンジンブラケットである。この第二取付部材20は、ブラケット本体21と軸状部材22とから構成される。ブラケット本体21は、エンジンに直接的に取り付けられる金属ブロックからなる。軸状部材22は、ブラケット本体20の第一方向端面から第一方向に延在するように一体的に形成されている。この軸状部材22は、基軸部41と、第一環状突起部42と、第二環状突起部43とから構成される。
【0035】
基軸部41は、中空の四角柱状に形成されている。具体的には、基軸部41の外周面を第一方向に切断した断面形状は、ゴム弾性体30の筒状部32の貫通孔32aの形状を転写した形状よりも僅かに大きな形状からなる。そして、この基軸部41の軸方向長さは、ゴム弾性体30の第一方向幅よりも僅かに長く形成されている。そして、基軸部41は、筒状部32の貫通孔32aの内側に圧入により挿通され、貫通孔32aの内周面に全周に亘って圧縮された状態で当接している。
【0036】
第一環状突起部42(本発明の「第二係合部」に相当する)は、環状からなり、基軸部41の基端側(図2の右側)の外周面に一体的に設けられ、基軸部41の外周面から軸直角外方向に突出形成されている。また、第二環状突起部43(本発明の「第二係合部」に相当する)は、環状からなり、基軸部41の先端側(図2の左側)の外周面に一体的に設けられている。基軸部41の外周面から軸直角外方向に突出形成されている。さらに、この第二環状突起部43は、第一環状突起部42に対して第一方向に離隔して形成されている。具体的には、第一環状突起部42と第二環状突起部43との第一方向の離隔距離は、ゴム弾性体30の第一方向幅と同一である。そして、第一環状突起部42および第二環状突起部43の端面は、ゴム弾性体30の筒状部32の貫通孔32aの両開口縁部に当接している。つまり、第二環状突起部43は、第一環状突起部42との間に、ゴム弾性体30を挟持している。
【0037】
以上説明したように構成される防振装置1の組付工程について説明する。まず、取付座プレート11、アーマチャストッパ12、第二取付部材20、および、ゴム弾性体30をそれぞれ別体に成形する(個別成形工程)。
【0038】
続いて、ゴム弾性体30を取付座プレート11の上に載置する。具体的には、ゴム弾性体30の基部31が第一方向において一対の側壁部11c、11d間に挟持されるように、取付座プレート11の中央突起部11bをゴム弾性体30の基部31の凹部31bに嵌め入れる(取付座プレート載置工程)。このとき、中央突起部11bは、凹部31bの全面に非接着状態で当接し、一対の側壁部11c、11dは、基部31の第一方向端面に非接着状態で当接している。さらに、取付座プレート11の基プレート部11aにゴム弾性体30の基部31の基端面31aが非接着状態で当接している。
【0039】
続いて、アーマチャストッパ12を、ゴム弾性体30の上方から覆い被せるように配置する(アーマチャストッパ取付工程)。具体的には、アーマチャストッパ12の一対の対向片12b、12cの段差状部分12f、12gが、ゴム弾性体30の基部31の第二方向端面および上面に当接するように配置される。つまり、ゴム弾性体30の基部31が、第二方向において、一対の対向片12b、12cの段差状部分12f、12g間に挟持される。さらに、ゴム弾性体30の基部31が、上下方向において、一対の対向片12b、12cの段差状部分12f、12gと基プレート部11aとの間に挟持される。そして、一対のフランジ部12d、12eが、基プレート部11aに重ね合わさるように配置されている。この状態において、締結ボルトにより、一対のフランジ部12d、12eと基プレート部11aとを、エンジンフレームに締結する。
【0040】
続いて、第二取付部材20をゴム弾性体30に取り付ける。具体的には、軸状部材22を、ゴム弾性体30の筒状部32の貫通孔32aに圧入により挿通させる(圧入工程)。より具体的には、軸状部材22のうち第二環状突起部43側を貫通孔32aの一方開口側から挿通し、第二環状突起部43が貫通孔32aの他方開口側から取り出す。このとき、貫通孔32aの開口幅は、第二環状突起部43の外周面の幅よりも小さいため、貫通孔32aを拡大しながら第二環状突起部43を挿通することになる。そして、第二環状突起部43が貫通孔32aの他方開口側から取り出された状態においては、ゴム弾性体30の筒状部32が第一方向において第一環状突起部42と第二環状突起部43に挟持されている。さらに、軸状部材22の基軸部41の外周面は、筒状部32の貫通孔32aの内周面に全周に亘って圧縮された状態で当接している。なお、この圧入工程は、取付座プレート載置工程の前に行ってもよい。
【0041】
このように、ゴム弾性体30は、第一取付部材10および第二取付部材20に対して加硫接着されることなく、非接着状態で取り付けられている。従って、ゴム弾性体30の耐久性を向上でき、且つ、製造コストを低減できる。
【0042】
そして、ゴム弾性体30を第一取付部材10および第二取付部材20に対して非接着状態としても、以下のように、ゴム弾性体30が第一取付部材10および第二取付部材20から離脱することを、確実に防止されている。まず、第一方向に直交する方向において、ゴム弾性体30は、第一取付部材10を構成する取付座プレート11とアーマチャストッパ12により包囲されているため、ゴム弾性体30が第一取付部材10から当該方向に離脱することはない。特に、第二方向においては、ゴム弾性体30の基部31の凹部31bに中央突起部11bが嵌め入れられ、且つ、基部31の第二方向端面がアーマチャストッパ12の一対の対向片12b、12cに挟持されるため、ゴム弾性体30の基部31が第一取付部材10に対して位置決めされている。
【0043】
また、第一方向においては、ゴム弾性体30の基部31の凹部31bに中央突起部11bが嵌め入れられ、且つ、基部31の第一方向端面が取付座プレート11の一対の側壁部11c、11dに挟持されるため、ゴム弾性体30の基部31が取付座プレート11に対して位置決めされている。
【0044】
さらに、第一方向においては、ゴム弾性体30の筒状部32が第一環状突起部42と第二環状突起部43に挟持されているため、ゴム弾性体30の筒状部32が軸状部材22に対して位置決めされている。さらに、基軸部41の外周面が、筒状部32の貫通孔32aの内周面に全周に亘って圧縮された状態で当接しており、ゴム弾性体30は全てが一体成形されている。従って、軸状部材22の基軸部41の外周面とゴム弾性体30の筒状部32の貫通孔32aの内周面との間に隙間が形成されることなく、両者の当接状態が確実に維持される。これにより、ゴム弾性体30の筒状部32は、軸状部材22に対して第一方向に対する係合力が十分に高くなる。従って、ゴム弾性体30は、軸状部材22に対して、第一方向に離脱することを確実に防止されている。
【0045】
さらに、ゴム弾性体30を軸状部材22に加硫接着しないため、軸状部材22をブラケット本体21に一体成形することができる。仮に、軸状部材22をブラケットなどの一部分とすると、加硫接着対象部材が大型化するため、ゴム成形型の大型化を招来し、結果として製造コストが増大することになる。そのため、ゴム弾性体30を軸状部材22に加硫接着する場合には、軸状部材22は、ブラケットなどの部材とは別体に成形しておき、両者をボルトなどにより締結する必要がある。しかし、軸状部材22は、ゴム弾性体30を加硫接着せずに非接着状態で取り付けている。従って、軸状部材22とゴム弾性体30の加硫接着を行う際のゴム成形型の大型化という問題自体が発生しなくなる。そこで、軸状部材22をエンジンブラケットの一部として、ブラケット本体21と軸状部材22とを一体的に成形することで、部品点数を削減することができる。その結果、製造コストを低減できる。
【0046】
<第二実施形態>
次に、第二実施形態の防振装置100について、図3を参照して説明する。図3は、第二実施形態の防振装置100において、図1のA−A断面図に相当する図である。ここで、第二実施形態における防振装置100は、上記第一実施形態の防振装置1に対して、第二取付部材120とゴム弾性体130が相違する。そこで、第二取付部材120およびゴム弾性体130のみについて説明し、第一実施形態の構成と同一構成のものについては、同一符号を付して説明を省略する。
【0047】
ゴム弾性体130は、基部31と筒状部132とから構成される。基部31は、第一実施形態の防振装置1における基部31と同一である。筒状部132は、第一実施形態の防振装置1における筒状部32に対して、貫通孔132aの内周面形状のみ相違する。筒状部132の貫通孔132aの内周面の軸直角方向幅が、図3の右端から左端に向かって小さくなるテーパ状に形成されている。つまり、貫通孔132aにおける図3の右端開口は、図3の左端開口よりも大きい。
【0048】
第二取付部材120は、ブラケット本体21と、軸状部材122とから構成される。ブラケット本体21は、第一実施形態の防振装置1におけるブラケット本体21と同一である。軸状部材122は、基軸部141と、第一環状突起部142と、第二環状突起部143とから構成される。
【0049】
基軸部141は、中空のほぼ四角錐状に形成されている。具体的には、基軸部141の外周面の軸直角方向幅は、基端側(図3の右側)から先端側(図3の左側)に向かって小さくなるテーパ状に形成されている。つまり、基軸部141の外周面を第一方向に切断した断面形状は、ゴム弾性体130の筒状部132の貫通孔132aの形状を転写した形状よりも僅かに大きな形状からなる。そして、この基軸部141の軸方向長さは、ゴム弾性体130の第一方向幅よりも僅かに長く形成されている。そして、基軸部141は、筒状部132の貫通孔132aの内側に圧入により挿通され、貫通孔132aの内周面に全周に亘って圧縮された状態で当接している。
【0050】
第一環状突起部142が、基軸部141の基端側(図3の右側)の外周面に一体的に設けられ、基軸部141の外周面から軸直角外方向に突出形成されている。また、第二環状突起部143は、基軸部141の先端側(図3の左側)の外周面に一体的に設けられ、基軸部141の外周面から軸直角外方向に突出形成されている。そして、第一方向に切断した断面において、この第二環状突起部143の軸直角方向幅は、貫通孔132aの内周面における図3の右端側の軸直角方向幅以下に形成している。
【0051】
このように、貫通孔132aの内周面および基軸部141の外周面をテーパ状に形成することで、貫通孔132aに軸状部材122を圧入する際に、貫通孔132aの図3の右端側が軸状部材122の基軸部141の先端側である第二環状突起部143の外周縁に当接するように容易に位置決めでき、圧入作業性が非常に良好となる。
【0052】
<第三実施形態>
次に、第三実施形態の防振装置200について、図4を参照して説明する。図4は、第三実施形態の防振装置200において、図1のA−A断面図に相当する図である。ここで、第三実施形態における防振装置200は、上記第二実施形態の防振装置100に対して、第二取付部材220とゴム弾性体230が相違する。そこで、第二取付部材220およびゴム弾性体230のみについて説明し、第一実施形態または第二実施形態の構成と同一構成のものについては、同一符号を付して説明を省略する。
【0053】
ゴム弾性体230は、基部31と筒状部232とから構成される。基部31は、第一実施形態の防振装置1における基部31と同一である。筒状部232は、第二実施形態の防振装置100における筒状部132に対して、凹部232bを備える点が相違する。凹部232bは、貫通孔132aの第一方向の中央に、軸直角外方向に向かって、周方向全周に亘って凹溝状に形成されている。
【0054】
第二取付部材220は、ブラケット本体21と、軸状部材222とから構成される。軸状部材222は、基軸部141と、第一環状突起部142と、第二環状突起部143と、軸中央係合部244とから構成される。軸中央係合部244(本発明の「第二係合部」に相当する)は、基軸部141の第一方向の中央に、軸直角外方向に向かって、周方向全周に亘って、突出形成されている。この軸中央係合部244は、凹部232bに対して、第一方向に係合する。
【0055】
このように、軸中央係合部244と凹部232bとにより、ゴム弾性体230の筒状部232と軸状部材222との第一方向における係合力が非常に高くなる。従って、筒状部232が軸状部材222から離脱することを、より確実に防止できる。
【0056】
<その他実施形態>
上記第三実施形態において、軸中央係合部244を軸直角外方向に突出形成し、筒状部232の貫通孔132aに凹部232bを形成したが、両者の凹凸を逆方向にすることもできる。すなわち、軸中央係合部244が軸直角内方向に凹溝状に形成され、筒状部232の貫通孔232aの軸方向中央において軸直角外方向に突出する突起部を形成する。この場合も、第三実施形態と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】第一実施形態の防振装置1の正面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】第二実施形態の防振装置100において、図1のA−A断面図に相当する図である。
【図4】第三実施形態の防振装置200において、図1のA−A断面図に相当する図である。
【符号の説明】
【0058】
1、100、200:防振装置、
10:第一取付部材、
11:取付座プレート、 11a:基プレート部、 11b:中央突起部、
11c、11d:一対の側壁部、 11e:ボルト挿通孔、
12:アーマチャストッパ、 12a:上辺部、 12b、12c:一対の対向片、
12d、12e:一対のフランジ部、 12f、12g:段差状部分、
12h:ボルト挿通孔、
20、120、220:第二取付部材、
21:ブラケット本体、 22、122、222:軸状部材、
30、130、230:ゴム弾性体、
31:基部、 31a:基端面、 31b:凹部、 31c:すぐり、
32、132、232:筒状部、 32a、132a:貫通孔、 232b:凹部
41、141:基軸部、 42、142:第一環状突起部、
43、143:第二環状突起部、 244:軸中央係合部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動源側部材および振動受け側部材の一方である第一部材に取り付けられる第一取付部材と、
前記第一取付部材から離隔して配置され、前記振動源側部材および前記振動受け側部材の他方である第二部材に取り付けられる第二取付部材と、
前記第一取付部材と前記第二取付部材とを弾性連結するゴム弾性体と、
を備える防振装置であって、
前記ゴム弾性体は、一体成形されており、基端面に平行な第一方向に貫通形成された貫通孔を備え、
前記第一取付部材は、
前記基端面に非接着状態で当接し前記第一部材に取り付けられる基プレート部と、前記基プレート部に設けられ前記ゴム弾性体に対して非接着状態で前記第一方向に係合する第一係合部と、を備える取付座プレートと、
一対の対向片を備えるU字形形状からなり、前記ゴム弾性体の先端部と前記ゴム弾性体のうち前記基端面に平行であって前記第一方向に直交する第二方向の両端面とを包囲し、前記一対の対向片により前記ゴム弾性体の前記第二方向の両端面を挟持し、前記取付座プレートとともに前記第一部材に取り付けられるアーマチャストッパと、
を備え、
前記第二取付部材は、
前記第二部材に取り付けられ前記貫通孔に圧入により挿通され前記貫通孔の内周面に全周に亘って圧縮された状態で当接する基軸部と、前記基軸部に設けられ前記貫通孔に対して前記第一方向に係合する第二係合部と、を備える軸状部材を備えることを特徴とする防振装置。
【請求項2】
前記第二係合部は、
前記基軸部の基端側であって軸直角外方向に突出形成される第一環状突起部と、
前記基軸部の先端側であって前記第一環状突起部に対して軸方向に離隔して軸直角外方向に突出形成され、前記第一環状突起部との間に前記ゴム弾性体を挟持する第二環状突起部と、
を備える請求項1に記載の防振装置。
【請求項3】
前記基軸部の外周面の軸直角方向幅は、前記基端側から前記先端側に向かって小さくなるテーパ状に形成され、
前記貫通孔の内周面の軸直角方向幅は、前記基軸部の前記基端側に対応する一端側から前記基軸部の前記先端側に対応する他端側に向かって小さくなるテーパ状に形成される請求項2に記載の防振装置。
【請求項4】
前記第一方向に切断した断面において、前記第二環状突起部の軸直角方向幅は、前記貫通孔の内周面の前記一端側の軸直角方向幅以下である請求項3に記載の防振装置。
【請求項5】
前記第二係合部は、前記基軸部の外周面の軸方向中央部であって軸直角外方向に突出形成された軸中央係合部を備え、
前記貫通孔は、前記軸中央係合部に係合する凹部を備える請求項1〜4の何れか一項に記載の防振装置。
【請求項6】
前記第二係合部は、前記基軸部の外周面の軸方向中央部であって軸直角内方向に凹状形成された軸中央係合部を備え、
前記貫通孔は、前記軸中央係合部に係合する突起部を備える請求項1〜4の何れか一項に記載の防振装置。
【請求項7】
前記第二取付部材は、前記軸状部材に一体的に成形され前記第二部材に取り付けられるブラケット本体を備える請求項1〜6の何れか一項に記載の防振装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−249032(P2008−249032A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−91783(P2007−91783)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(000219602)東海ゴム工業株式会社 (1,983)
【Fターム(参考)】