説明

防護盾の保持具

【課題】本発明は、警報装置の誤作動を防ぎ、かつ日常業務に支障なく非常時に容易に取外し可能な場所に防護盾を備え付ける防護盾の保持具を提供することを目的とする。
【解決手段】取っ手31を有する防護盾3を着脱自在に保持する保持部10aと、この保持部10aを支持固定する支持固定部11aとからなり、当該支持固定部11aは保持部10aを金銭登録機20の上方に配置するものであり、保持部10aは前記取っ手31を金銭登録機20の操作者側に向けた状態で防護盾3を保持可能なものであり、防護盾3と保持部10aの少なくともいずれかに、防護盾3の保持部10aからの取外しを検出する変位センサ4を設けると共に、この変位センサ4に警報装置41を接続し、防護盾3が保持部10aから取り外されたとき変位センサ4からの信号により、警報装置41を作動する防護盾の保持具を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、暴漢等に襲われた際に店員の身を守るための防護盾を小売店の所定の場所に備え付けておくための防護盾の保持具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年の犯罪の増加や凶悪化に伴って、対人撃退用のスプレーや警報アラーム等の機能を備えた防護盾が徐々に普及し始めている。コンビニエンスストア等の商店においては深夜営業の時間帯に現金奪取を目的とした強盗事件が頻繁に発生しており、この深夜営業時間帯は特に店員の数も少ないため危険が大きいこともあって、この防護盾をレジカウンタ内に設置する店舗が増加している。
【0003】
防護盾は、スペースの限られたレジカウンタ内において日常業務に支障のない場所に設置する必要があり、また、特にコンビニエンスストアでは店員のほとんどがアルバイトであって防護盾は取扱容易であることが望ましいことから、従来は、図9に示すように、バックカウンタの戸棚に支持具50を取付けておき、この支持具50に防護盾51を着脱容易に装着して非常時に店員が即座に盾を手に取れるように構成されている。
【0004】
また、コンビニエンスストアには、従来から各所に非常用の押しボタン(図示せず)が設けられていて、これを押すことにより店内に設置された警報システムを作動させて周囲に危険を報せることができる。しかし、非常時の恐怖感等のため店員がこのボタンを押せない場合が多かった。そのため、この防護盾は、支持具から取り外すと同時に自動的に警報装置が作動するように構成されている。
【0005】
しかし、このような非常時に後ろを向いて盾を手に取るのは危険であるし、強盗等に対して背を向けることに対する恐怖感もある。また、防護盾は低い位置に備え付けられており、混雑時等にぶつかるなどして誤って防護盾が支持具から外れてしまい、警報装置が間違って作動するおそれもある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
解決しようとする問題点は、レジカウンタ内の限られたスペースにおいて、防護盾を着脱容易に備え付けておくと共に誤って警報装置を作動させてしまうことなく日常業務に支障のない場所を確保することが難しかった点であり、本発明は、警報装置の誤作動を防ぎ、かつ日常業務に支障なく非常時に容易に取外し可能な場所に防護盾を備え付けておくことができる防護盾の保持具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1記載のごとく、取っ手を有する防護盾を着脱自在に保持する保持部と、この保持部を支持固定する支持固定部とからなり、当該支持固定部は保持部を金銭登録機の上方に配置するものであり、保持部は前記取っ手を金銭登録機の操作者側に向けた状態で防護盾を保持可能なものであり、防護盾と保持部の少なくともいずれかに、防護盾の保持部からの取外しを検出する変位センサを設けると共に、この変位センサに警報装置を接続し、防護盾が保持部から取り外されたとき変位センサからの信号により、警報装置を作動する防護盾の保持具を提供する。
【0008】
請求項2記載のごとく、前記保持部は、上下のスライド動作により前記防護盾を脱着可能に保持する防護盾の保持具を提供する。
【0009】
請求項3記載のごとく、前記支持固定部は平板状の下敷部を備え、この下敷部を前記金銭登録機の下に敷いてレジカウンタ上面との間に挟み込み、金銭登録機の重量によって前記保持部を支持固定する防護盾の保持具を提供する。
【0010】
請求項4記載のごとく、前記支持固定部をレジカウンタに取り付けて固定した防護盾の保持具を提供する。
【0011】
請求項5記載のごとく、前記支持固定部を前記金銭登録機に取り付けて一体的に形成した防護盾の保持具を提供する。
【0012】
請求項6記載のごとく、前記保持部をレジカウンタの内側に向かって傾けた状態で固定して、前記防護盾を後傾姿勢で保持する防護盾の保持具を提供する。
【0013】
請求項7記載のごとく、前記防護盾は、表側に紙媒体を掲示可能にしたものである防護盾の保持具を提供する。
【0014】
請求項8記載のごとく、前記支持固定部は、保持部を取付ける腕部と、この腕部を金銭登録機の上方に配置して支持可能な支持桿とを備え、この支持桿を、その長さ方向を軸として回動可能に形成した防護盾の保持具を提供する。
【発明の効果】
【0015】
請求項1記載のごとく、保持部を金銭登録機の上方に配置して支持固定し、この保持部によって取っ手を金銭登録機の操作者側に向けた状態で防護盾を保持し、変位センサによって防護盾と保持部との相対的な変位を検出して、防護盾が取り外されたとき変位センサに接続した警報装置を作動することにより、通常時は業務の支障とならないように金銭登録機の上方に保持できると共に、非常時には金銭登録機の操作者が目の前に保持してある防護盾の取っ手をつかんで容易に取り外して即座に構えることができ、しかも防護盾を保持部から取り外すと同時に警報装置が作動して周囲に非常を報せることができる。
【0016】
請求項2記載のごとく、上下のスライド動作により前記防護盾を取外し可能に保持したことにより、衝突などによる防護盾の不測の脱落等を抑えて安定に保持すると共に、防護盾を容易かつ迅速に取り外して構えることができる。
【0017】
請求項3記載のごとく、平板状に形成した下敷部をカウンタ上面と金銭登録機の間に挟んで、金銭登録機の重量によって固定して保持部を支持固定することにより、金銭登録機及びカウンタに加工を施すことなく、簡便な固定操作により保持具を支持固定して防護盾を確実に保持することができる。
【0018】
請求項4記載のごとく、支持固定部をレジカウンタに取り付けて固定したことにより、金銭登録機に加工を施すことなく、かつ、金銭登録機の形状や型式等によらずに保持部をその上方で支持固定することができ、容易な取付け操作で、汎用性が高く、しかも保持具を堅固に支持固定して防護盾を確実に保持することができる。
【0019】
請求項5記載のごとく、支持固定部を金銭登録機に一体形成して保持部を支持固定することにより、保持部を確実に金銭登録機の上方に配置して堅固に支持固定し、防護盾を確実に保持することができる。
【0020】
請求項6記載のごとく、保持部をレジカウンタの内側に傾けた状態で固定して、上下のスライド動作で取り外される防護盾を後傾姿勢で保持することにより、カウンタ内側にいる店員は、金銭登録機の上方に後傾姿勢で備え付けられている防護盾を手前上方に引き上げて取り外すことができて容易な取外し操作により迅速に防護盾を構えることができると共に、レジカウンタの外側にいる客等にとっては手前から奥に向かって防護盾をスライド動作させることになるため取り外しにくく、いたずらによる警報装置の誤作動や盾の奪取等を防止することができる。
【0021】
請求項7記載のごとく、防護盾の表側に紙媒体を掲示可能に構成したことにより、通常時にはチラシやパンフレット等の紙媒体の掲示板として利用できると共に、防護盾であることを分かり難くカムフラージュすることができる。また、防護盾の表側をレジカウンタの外側斜め上方に向けておくことにより、紙媒体を客等に見えやすい状態で掲示しておくことができる。
【0022】
請求項8記載のごとく、腕部を支持する支持桿を、その長さ方向を軸として回動可能に形成したことにより、金銭登録機のメンテナンス作業等の際にも保持具を取り外すことなく作業できて煩雑さを軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、図1乃至図8を参照して本発明に係る防護盾の詳細について説明する。
【0024】
図1は、本発明に係る防護盾の保持具を金銭登録機に固定した状態を示す正面図である。
【0025】
金銭登録機20は店舗内のレジカウンタ2の上に載置されており、この金銭登録機20に保持具1aが取付け固定されている。
保持具1aは、防護盾3を係止保持する保持部10aと、保持部10aを金銭登録機20の上方に配置して支持固定する支持固定部11aとを一体的に形成してなる。
本実施形態においては、支持固定部11aは平板状の下敷部110を備え、この下敷部110を金銭登録機20の下に敷いて、レジカウンタ2の上面と金銭登録機20との間に挟み込んで金銭登録機20の重量によって固定している。
【0026】
支持固定部11aは板状体により一体形成され、下敷部110から金銭登録機20の上方まで長板状に延出して、その先端に保持部10aを設ける。また、支持固定部11aには、補強用のリブ板111が取り付けられている。
保持部10aは、先端の両角を切り欠いた板材を支持部固定部11aから起立させてなり、これを防護盾3の内側面中央下部に設けられた差込口33に差し込んで防護盾3を起立姿勢で保持する。
【0027】
防護盾3の差込口33は、板材を凸状に折り曲げて形成したホルダ32を盾本体30の内側面に取り付けて、ホルダ32と盾本体30との間にスリット状に形成されている。
また、このホルダ32にセンサマグネット40を取り付けると共に、変位センサ4及びこの変位センサ4に接続した警報装置41を支持固定部11aに取り付けて、保持部10aによって防護盾3を保持したときにセンサマグネット40が変位センサ4に近接するように配置する。
そして、防護盾3が保持部10aから取り外されたとき、センサマグネット40の変位を変位センサ4によって検知して、変位センサ4に有線接続又は無線接続した警報装置41を作動させる。
【0028】
図2は、金銭登録機20に保持具1aを取り付けて防護盾3を保持した状態を金銭登録機20の背面側(客側)から示した斜視図である。
【0029】
金銭登録機20の背面側には、金額の計算結果やその他の情報等を表示する表示部21が形成されている。また、防護盾3の表面側にバインダー機構34を形成して、チラシやパンフレット、フライヤー等(以下「紙媒体22」という)を掲示したり、又はこれらを盾本体30に粘着テープ等で直接貼り付けて掲示している。
バインダー機構34は、盾本体30の上下端縁に取り付けたバインド部材35、35により透明シート36を盾本体30の表面に密着してなり、この透明シート36と盾本体30とによって紙媒体22を挟んで保持する。
【0030】
上記のごとく構成した保持具1aは、防護盾3を金銭登録機20の上方に配置して起立姿勢で保持すると共に上下方向のスライド動作により脱着可能に構成し、変位センサによって防護盾3の取外しを検出して、防護盾3が取り外されたとき変位センサ4からの信号によって警報装置41を作動させたことにより、通常時には接客対応等の邪魔になることなく店員の近辺に保持しておくと共に、非常時には、レジカウンタ2の内側にいる店員が目の前に保持してある防護盾3を上下方向のスライド動作により容易かつ迅速に取り外して構えることができ、しかも防護盾3を保持部10aから取り外すと同時に変位センサ4に接続された警報装置41が作動して、即座に身を守ると共に周囲に非常を報せることができる。
【0031】
また、防護盾3の表面側にバインダー機構34を設けたり、又は盾本体30に直接貼り付ける等の方法で紙媒体22を掲示することにより、通常時に、防護盾3を掲示板として利用すると共に、紙媒体22によってカムフラージュして防護盾3であることを分かり難くすることができる。
【0032】
次に、保持部の第2の実施形態について説明する。図3は、保持部の第2の実施形態を示す側面図である。
【0033】
保持部10bは、先端の両角を切り欠いた板材をレジカウンタ2の内側に向かって傾けた状態で支持固定部11aの側縁から起立させて形成される。そして、これを防護盾3の差込口33に差し込むことにより、防護盾3を後傾姿勢で保持する。
【0034】
上記のごとく構成した保持具1bは、板状の保持部10bをレジカウンタ2の内側に向かって傾け、防護盾3を後傾姿勢で保持することにより、レジカウンタ2の内側にいる店員には金銭登録機20の上方で保持されている防護盾3を手前上方に引き上げて取り外すことができ、容易かつ迅速に防護盾3を構えることができると共に、レジカウンタ2の外側にいる一般客や暴漢にとっては、防護盾3の取外し操作は手前から奥に向かって防護盾3をスライド動作させることになるため取り外しにくく、いたずらや盾の奪取を防止することができる。
【0035】
さらに、防護盾3を後傾姿勢で保持したことによって盾本体30の表面が斜め上方を向くため、バインダー機構34等により取り付けられる紙媒体22を客に見えやすい状態で掲示することができる。
【0036】
次に、保持部の第3の実施形態について説明する。図4は、保持部の第3の実施形態を示す斜視図である。
【0037】
保持部10cは、防護盾3を載置可能な受け台状に形成されている。保持部10cの正面側下部には係止段部100を形成し、保持部10cの背面101には防護盾3の取っ手31を係止する取っ手係止部102を形成し、背面101の裏側で取っ手係止部102の直下には破線図示のごとく変位センサ4を取り付ける。
防護盾3は、盾本体30の略中央に一つの取っ手31を備え、この取っ手31の直下にセンサマグネット40を取付けて構成されており、係止段部100に盾本体30の下端を係止し、取っ手31を取っ手係止部102に係止し、センサマグネット40を変位センサ4の近くに配置して防護盾3を載置する。
【0038】
本実施形態において示した防護盾3はホルダ32を具備せず、センサマグネット40は盾本体30に直接取り付けられる。
【0039】
上記のごとく構成した保持具1cは、受け台状の保持部10cによって防護盾3を保持することにより、防護盾3をより安定な状態で保持することができ、また、盾本体30にホルダ32を取り付ける必要がなく少ない部品点数と簡易な構造により安価に防護盾3を構成できる。
【0040】
上記各実施形態において支持固定部11aは下敷部110を有し、これを金銭登録機20の下に敷いて固定して、保持部10a〜10cを金銭登録機20の上方で支持していたが、支持固定部11aはレジカウンタ2や金銭登録機20に取付け固定する構成でもよい。以下、図5乃至図8を参照して、支持固定部の実施形態について説明する。
【0041】
まず、支持固定部の第2の実施形態について説明する。図5は、支持固定部の第2の実施形態を示す正面図である。
【0042】
本実施形態の支持固定部11bは所定の厚みを有する板状部113を有する。この支持固定部11bをレジカウンタ2の上面に留めビス112により固定し、長板状の支持固定部11bを金銭登録機20の側面に沿って起立させ、金銭登録機20の上方まで延出して保持部10aを金銭登録機20の上方に配置すると共に変位センサ4を取り付ける。
【0043】
上記のごとく構成した保持具1dは、支持固定部11bをレジカウンタ2の上面に留めビス112を用いて固定することにより、簡便な取付け操作で保持具1dを堅固に固定して、防護盾3を確実に保持することができる。
【0044】
次に、支持固定部の第3の実施形態について説明する。図6は、支持固定部の第3の実施形態を示す側面図である。
【0045】
本実施形態の支持固定部11cは金銭登録機20に固定して一体的に構成される。支持固定部11cは長板状に形成され、金銭登録機20の側面に留めビス112により固定されている。そして、支持固定部11cを金銭登録機20の上方に延出して、保持部10aを起立支持すると共に変位センサ4を取り付けて保持具1eを構成する。
【0046】
また、支持固定部の第4の実施形態として図7に示すように、台状に形成した支持固定部11dを留めビス112を用いて金銭登録機20の上面に固定してもよい。
また、保持具1fには、変位センサの別の実施形態である変位センサ4aが取付けられている。変位センサ4aは、バネスイッチにより構成され、保持部10aに防護盾3を保持したとき、防護盾3のホルダ32等によってこのバネスイッチが押下されるように配置し、防護盾3を持ち上げたときこのバネスイッチが復元することにより防護盾3の取外しを検知する。
【0047】
上記のごとく構成した保持具1e、1fは、留めビス112を用いて支持固定部11c、11dを金銭登録機20に固定することにより、金銭登録機20と一体的に構成して防護盾3を確実に金銭登録機20の上方で保持することができる。
【0048】
次に、支持固定部の第5の実施形態について説明する。図8は、支持固定部の第5の実施形態を示す斜視図である。
【0049】
本実施形態の支持固定部11eは、金銭登録機20の下に敷かれる下敷部110と、この下敷部110に一体形成された柱状の支持桿114と、この支持桿114の上部に回動可能に取付けられた腕部115とにより構成され、腕部115の先端部に保持部10aを取付けて保持具1gを形成する。
支持桿114は管状に形成され、腕部115はこの支持桿114を軸として水平面内に回動可能に構成する。
【0050】
上記のごとく構成した保持具1gは、通常時の防護盾3の保護位置(破線図示)に加えて金銭登録機のメンテナンス作業時等の待避位置(実践図示)をとることができるためメンテナンス作業時に保持具を取り外す等の繁雑な作業を必要としない。
【0051】
また、支持固定部11eを管状に形成したことにより、変位センサ4から警報装置41までの配線を支持桿114の管内に通すことにより配線を保護することもできる。
【0052】
上記した保持具1a〜1gの各実施形態においては、警報装置41に接続される変位センサ4を支持固定部11a〜11eに取り付け、センサマグネット40を防護盾3に取り付けていたが、変位センサ4を防護盾3に取り付け、センサマグネット40を支持固定部11a〜11eに取り付けてもよい。このとき、警報装置41は、変位センサ4と一体に形成するか、又は変位センサ4からの無線信号によって作動するように構成される。
【0053】
この警報装置41としては、警報音や光等を発することにより危険が迫っていることを周囲に報せるもの、無線あるいは有線通信によって警備会社や警察等に通報して非常を報せるもの、又はこれらの機能を兼ね備えたものを使用することができる。
【0054】
また、コンビニエンスストア等には、あらかじめ店内に警報システムが設置されていることもあり、この警報システムに変位センサ4を接続し、防護盾3が保持具10a〜10cから取り外されたとき、この変位センサ4によってこの警報システムを作動させて、警報音等を発したり、警備会社等に通報して周囲に非常を報せる構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明に係る保持具を金銭登録機に取り付けた状態を示す正面図である。
【図2】金銭登録機の上方で防護盾を保持した状態を示す斜視図である。
【図3】保持部の第2の実施形態を示す側面図である。
【図4】保持部の第3の実施形態を示す斜視図である。
【図5】支持固定部の第2の実施形態を示す正面図である。
【図6】支持固定部の第3の実施形態を示す側面図である。
【図7】支持固定部の第4の実施形態を示す側面図である。
【図8】支持固定部の第5の実施形態を示す側面図である。
【図9】従来の防護盾の保持具を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0056】
1a〜1g 保持具
10a〜10c 保持部
100 係止段部
101 背面
102 取っ手係止部
11a〜11e 支持固定部
110 下敷き部
111 リブ板
112 留めビス
113 板状部
114 支持桿
115 腕部
2 レジカウンタ
20 金銭登録機
21 表示部
22 紙媒体
3 防護盾
30 盾本体
31 取っ手
32 ホルダ
33 差込口
34 バインダー機構
35 バインド部材
36 透明シート
4、4a 変位センサ
40 センサマグネット
41 警報装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
取っ手を有する防護盾を着脱自在に保持する保持部と、この保持部を支持固定する支持固定部とからなり、
当該支持固定部は保持部を金銭登録機の上方に配置するものであり、
保持部は前記取っ手を金銭登録機の操作者側に向けた状態で防護盾を保持可能なものであり、
防護盾と保持部の少なくともいずれかに、防護盾の保持部からの取外しを検出する変位センサを設けると共に、この変位センサに警報装置を接続し、防護盾が保持部から取り外されたとき変位センサからの信号により、警報装置を作動することを特徴とする防護盾の保持具。
【請求項2】
前記保持部は、上下のスライド動作により前記防護盾を脱着可能に保持することを特徴とする請求項1記載の防護盾の保持具。
【請求項3】
前記支持固定部は平板状の下敷部を備え、この下敷部を前記金銭登録機の下に敷いてレジカウンタ上面との間に挟み込み、金銭登録機の重量によって前記保持部を支持固定することを特徴とする請求項1記載の防護盾の保持具。
【請求項4】
前記支持固定部をレジカウンタに取り付けて固定したことを特徴とする請求項1記載の防護盾の保持具。
【請求項5】
前記支持固定部は前記金銭登録機に取り付けて一体的に形成したことを特徴とする請求項1記載の防護盾の保持具。
【請求項6】
前記保持部をレジカウンタの内側に向かって傾けた状態で固定して、前記防護盾を後傾姿勢で保持することを特徴とする請求項2記載の防護盾の保持具。
【請求項7】
前記防護盾は、表側に紙媒体を掲示可能にしたものであることを特徴とする請求項1又は6記載の防護盾の保持具。
【請求項8】
前記支持固定部は、保持部を取付ける腕部と、この腕部を金銭登録機の上方に配置して支持可能な支持桿とを備え、この支持桿を、その長さ方向を軸として回動可能に形成したことを特徴とする請求項1記載の防護盾の保持具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−147109(P2007−147109A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−338859(P2005−338859)
【出願日】平成17年11月24日(2005.11.24)
【出願人】(399034253)株式会社レニアス (21)
【Fターム(参考)】