説明

除雪装置

【課題】除雪作業の作業者に対する危険性を解消すると共に、構造簡潔にして施工費及び維持費の安価である、屋根に設置する除雪装置を提供する。
【解決手段】屋根面(5)上に設置される除雪装置であって、略棒体形状を有し屋根面(5)との間に間隔を空けて配置されかつ長手方向全体に亘って直下の屋根面(5)上の雪を排除可能な除雪機能を有する除雪部(1A,1B,1C,1D)と、除雪部(1A,1B,1C,1D)を、屋根面に沿って長手方向以外の方向に移動させる移送部(2A,2B,2C,3A,3B)と、を備え、移送部(2A,2B,3A,3B)が除雪部(1A,1B,1C,1D)を移動させる方向が、長手方向に対して垂直な方向であるか、又は、長手方向の一端を中心として旋回する方向である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋根上にわずかに積もった雪又は積もり始めた雪を除去するための除雪装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、降雪により屋根上に厚く積もった雪を人力に頼ることなく除去する装置として、電力を使用し温熱によって融雪させる方式やパイプを配して温水を通して融雪させる方式のものが知られている。しかし、このような方式では、施工費用がかさむ上に、雪を溶かして捨てる方式であることから、寒冷地ほど高額の維持費が必要となるため、一般には余り普及していない。
【0003】
一般には、作業者が屋根に上がりスコップで放り投げたり、いわゆるスノ−ダンプなどと呼ばれる除雪具を手押ししたりして雪掻きする人力による方式が主流である。しかし、人力による方式では、作業者の靴底と雪面や踏みつけた雪とトタンや瓦の屋根との接面にすべりが生じて転倒の危険がある。この結果、落下事故が多く、毎年死亡者も出ている。
【0004】
しかしながら、除雪作業を怠れば、積雪の重みで梁や柱がたわみ、戸の開け閉めができなくなるなどの障害が出たり家が倒壊する危険性もある。除雪作業は、建物寿命の長短に影響するばかりか、雪崩状に滑落した雪が通行人を直撃した例も見られる。またスコップやダンプと屋根面との衝突があったり、作業員の体の重みによってトタン板を傷つけたりする結果、屋根構造を破損させる危険性も生じる。
【0005】
特許文献1には、屋根に降ってきた雪を、積もる前に強力な低音風エアーで吹き飛ばすと共に雪を瞬時に融解させて液体とする除雪装置が開示されている。特許文献1の除雪装置は、エアー吹き出しダクトを間隔を空けて桁行方向に設置し、エアー吹き出しダクト内では、エアー吹き出し口を具備する枠体がベルト上を移動するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−309802号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1の除雪装置は、屋根上に固定されたエアー吹き出しダクト内を、枠体が移動しながらエアーを吹き出すが、この構成では、エアー吹き出し手段が、一次元的な移動のみを行うので、屋根の二次元的な面の全てに適用するためには、複数のエアー吹き出しダクトを屋根上に設置する必要がある。
【0008】
しかしながら、複数のエアー吹き出しダクトを設置したとしても、エアー吹き出しダクト同士の間に位置する屋根面においては、確実に除雪されることが保証されない。また、少なくとも4本のエアー吹き出しダクトを施工する必要があるので施工費が大きく、屋根の負担する施設重量も大きくなる。
【0009】
以上の現状に鑑み、本発明は、このような除雪作業の作業者に対する危険性を解消すると共に、構造簡潔にして施工費及び維持費の安価である、屋根に設置する除雪装置を提供することを目的とする。特に、このような除雪装置であって、既に厚く積もった雪ではなく、降り始めや浅く積もった雪(例えば1〜5cm程度)を除くことにより、屋根への厚い積雪を防止できる除雪装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するべく本発明は以下の構成を提供する。なお、括弧内の符号は、後述する図面中の符号であり、参考のために付するものである。
【0011】
本発明の態様は、屋根面(5)上に設置される除雪装置であって、略棒体形状を有し前記屋根面(5)との間に間隔を空けて配置されかつ長手方向全体に亘って直下の屋根面(5)上の雪を排除可能な除雪機能を有する除雪部(1A,1B,1C,1D)と、前記除雪部(1A,1B,1C,1D)を、前記屋根面に沿って前記長手方向以外の方向に移動させる移送部(2A,2B,2C,3A,3B)と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
上記態様における第1の好適態様では、前記移送部(2A,2B,3A,3B)が前記除雪部(1A,1B,1C,1D)を移動させる方向が、前記長手方向に対して垂直な方向である。さらに、前記長手方向に対して垂直な方向が、屋根の軒先(5b)に対して平行な方向であることが、好適である。
【0013】
上記態様における第2の好適態様では、前記移送部(2C)が前記除雪部(1A,1B,1C,1D)を移動させる方向が、前記長手方向の一端を中心として旋回する方向である。さらに、前記長手方向の一端が、屋根の軒先(5b)に配置されることが、好適である。
【0014】
上記態様において、前記除雪機能の第1の好適態様は、第1のモータ(M1)により前記除雪部(1A)上を移動するように駆動される1つの吸排雪装置(1A4)であって、前記吸排雪装置(1A4)は、第2のモータ(M1a)により回転駆動される羽根(1A41)により下方から雪を吸い上げて上方に排出する。
【0015】
上記態様において、前記除雪機能の第2の好適態様は、前記除雪部(1B)の両端間に架け渡されかつモータ(M1)により動かされる無端ベルト(1B1)であって、前記無端ベルト(1B1)は、ベルト面から外方に突出する複数のスクレーパー(1B3)を所定の間隔で設けられている。
【0016】
上記態様において、前記除雪機能の第3の好適態様は、圧縮空気送管(1C3)である前記除雪部(1c))の筐体上に所定の間隔で設けた複数のエアノズル(1C2)である。
【0017】
上記態様において、前記除雪機能の第4の好適態様は、前記除雪部(1D)の両端間に並列に配置された一対のスクリューコンベア(1D1,1D3)である。
【発明の効果】
【0018】
本発明の除雪装置は、長手方向全体に亘って除雪機能を有する略棒体形状の除雪部を、屋根面との間に間隔を空けて配置し長手方向以外の方向に移動させるものである。これにより、除雪部が移動した範囲内の全ての箇所において均等に除雪機能を発揮することができ、屋根面の広い面積に対して隈無く除雪することが可能となる。
【0019】
この結果、重労働にして危険な作業から人間を解放できる。それと共に、積雪による家屋への重圧を軽減させて家屋の寿命を延長させる効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】図1は、本発明による除雪装置の第1実施例を、屋根に設置した状態を概略的に示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図2】本発明による除雪装置の第2実施例を、図1と同様の山形の屋根に設置した状態を概略的に示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図3】本発明による除雪装置の第3実施例を、図1と同様の山形の屋根に設置した状態を概略的に示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図4】除雪装置における除雪部の第1実施例を概略的に示した図であり、(a)平面図、(b)正面図及び(c)A断面図である。
【図5】図5は、除雪装置における除雪部の第2実施例を概略的に示した図であり、(a)平面図、(b)正面図、(c)B視図及び(d)C視図である。
【図6】図6は、除雪装置における除雪部の第3実施例を概略的に示した図であり、(a)底面図及び(b)正面図である。
【図7】図7は、除雪装置における除雪部の第4実施例を概略的に示した図であり、(a)平面図及び(b)E視図である。
【図8】図4〜図7に例示した除雪部の一端を支持して直進移動させる直進移送部の第1実施例を概略的に示した図であり、(a)平面図及び(b)F断面図である。
【図9】図9は、図4〜図7に例示した除雪部の一端を支持して直進移動させる直進移送部の第2実施例を概略的に示した図であり、(a)平面図、(b)G視図及び(c)H断面図である。
【図10】図10は、図4〜図7に例示した除雪部2本の各々の一端すなわち二端を支持して直進移動させる直進移送部の第1実施例を概略的に示した図であり、(a)正面図及び(b)I視図である。
【図11】図11は、図4〜図7に例示した除雪部2本の各々の一端すなわち二端を支持して直進移動させる直進移送部の第2実施例を概略的に示した図であり、(a)正面図及び(b)J視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施例を示した図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、本発明の除雪装置は、山形の屋根のみに適用されるものではなく、屋根面が平坦な面であれば、傾斜していなくとも、平面形状が矩形でなくとも適用可能である。また、1つの屋根面全体に適用されることが望ましいが、諸処の事情により部分的に適用されてもよい。
【0022】
図1は、本発明による除雪装置の第1実施例を、屋根に設置した状態を概略的に示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【0023】
この屋根は、棟5aから両側の軒先5bへと傾斜する一般的な山形のものである。棟5aを中心線として対称的な2つの矩形の屋根面5を備えている。
除雪装置の第1実施例では、除雪部1Aと、移送部2A、3Aとを備えている。
【0024】
除雪部1Aは、1つの平坦な矩形の屋根面5に対して1つだけ設けられ、図示の例では2つの除雪部1A、1Aが設けられている。除雪部1Aの概略的な形状は、所定の長さの略棒体形状である(なお、除雪部1Aの具体的構成は、後に図4において詳述する)。除雪部1Aは、屋根面5の上方に間隔を空けて配置される。除雪部1Aの長手方向は、屋根面5に対してほぼ平行に配置されるが、棟5aに近いほど間隔が大きく、軒先5bに近いほど間隔が小さくなるようにすることが好適である。本装置は、特に降り始めや浅く積もった雪(例えば1〜5cm程度)の除去に適しているので、屋根面5と除雪部1Aの間の距離は、例えば5〜15cm程度とする。しかしながら、この距離範囲に限定するものではない。
【0025】
ここで、本明細書において「棒体形状」とは、長手方向に垂直な断面の最大幅や最大径に比べて長手方向の寸法が大きい(少なくとも十倍以上)形状を意味し、「略」を付しているのは、必ずしも規則的な円柱、円管、角柱、角管等の外形ではないことを意味する。
【0026】
除雪部1Aは、その長手方向全体に亘って直下の屋根面5上の雪を除去可能な除雪機能を有する。除雪部1Aの場合、その除雪機能は、除雪部1Aに取り付けられた1つの吸排雪装置1A4により実現される。吸排雪装置1A4は、屋根面5上の雪を下方から吸い込み、矢印Sで示すように軒先に向かう方向へ排出する装置である。除雪装置の作動時には、矢印Xで示すように、吸排雪装置1A4が、モータM1の駆動により除雪部1Aの長手方向全体に亘って往復移動する。吸排雪装置1A4自体の除雪機能はポイント的であるが、これが長手方向全体に亘って移動することにより、除雪部1Aの長手方向全体に亘る除雪機能を実現する。
【0027】
2つの移送部2Aの各々は、各軒先5b上にそれぞれ設置されている。また、1つの移送部3Aは、棟5a上に設置されている。移送部2A、3Aの概略的な形状は、屋根面5の桁行方向の全長に亘る長さを有する略棒体形状である(なお、移送部2Aの具体的構成は、後に図8において詳述し、移送部3Aの具体的構成は、後に図10において詳述する)。除雪部1Aは、その一端が一方の移送部2Aにより支持され、他端は移送部3Aにより支持されている。従って、移送部2Aは、1つの除雪部1Aの端部のみを支持するが、移送部3Aは、2つの除雪部1Aの端部を支持する。
【0028】
これらの移送部2A、3Aは、除雪部1Aを、屋根面5に沿って移動させる。その移動方向は、除雪部1Aの長手方向以外の方向である。このように、略棒体形状の除雪部1Aを屋根面5に沿って、かつ長手方向以外の方向に移動させることにより、除雪部1Aは、屋根面5上の広い面積を、いわば走査することができる。
【0029】
従って、除雪部1Aの吸排雪装置1A4を長手方向に移動させつつ、除雪部1Aを長手方向に垂直な方向に直進移動させることにより、屋根面5全体を除雪することができる。
【0030】
図示の例では、矢印Yで示すように、除雪部1Aをその長手方向に対して垂直な方向に直進移動させている。この場合、屋根の軒先5bに対して平行な方向である。一例として、図示の除雪部1Aの位置が原位置(除雪装置が停止中のときの位置)の場合、除雪部1Aは、原位置と前縁5cの間を往復移動すると共に、原位置と後縁5dの間を往復移動する。図1(a)では、前縁5cと後縁5dに移動したときの除雪部1Aを点線で示している。移送部2A、3Aによる除雪部1Aの移動は、それぞれのモータM2、M3の駆動により行われる。なお、原位置は、図示の位置に限られず、前縁5c又は後縁5dを原位置としてもよい。
【0031】
2つの除雪部1Aを円滑に直進させるためには、移送部2AのモータM2と移送部3AのモータM3を連動させるように制御する必要がある。
【0032】
これらのモータM2、M3の駆動は、図示しない電子制御回路からの制御信号により制御することができる。これにより、モータの回転方向、回転速度、方向転換のタイミングを適宜設定する。
【0033】
また、降雪は一夜にして数十センチに達する場合もあり、これを一度に除雪することは困難であったり、ある程度の積雪量を超えての作動は負荷が大きすぎて困難となる可能性がある。従って、この除雪装置においては、上記の電子制御回路と適宜のセンサを連携させることが好適である。例えば、センサにより降雪や積雪量を感知して除雪装置の作動を開始させる。降雪中は、連続的に作動させる。また、センサにより雪が降り止んだときを感知して作動を停止させる。これによって、この除雪装置は、無人での除雪作業を実現できる。加えて、センサを利用した自動作動方式は、省エネルギーでもある。
このような自動制御は、以下の他の実施例においても、同様に適用可能である。
【0034】
図2は、本発明による除雪装置の第2実施例を、図1と同様の山形の屋根に設置した状態を概略的に示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【0035】
除雪装置の第2実施例では、除雪部1Bと、移送部2B、3Bとを備えている。除雪部1B及び移送部2B、3Bはそれぞれ、上述した図1の除雪部及び移送部とは具体的構成において異なるが、基本的な機能は共通する。すなわち、除雪部1Bは、長手方向全体に亘って直下の屋根面5上の雪を除去可能な除雪機能を有しており、移送部2B、3Bは、除雪部1Bを屋根面5に沿って、かつその長手方向以外の方向に移動させる機能を有する。
【0036】
2つの除雪部1B、1Bは、図1の第1実施例と同様に配置されている。除雪部1Bの概略的な形状も、所定の長さの略棒体形状である(なお、除雪部1Bの具体的構成は、後に図5おいて詳述する)。
【0037】
除雪部1Bもまた、長手方向全体に亘って直下の屋根面5上の雪を除去可能な除雪機能を有する。除雪部1Bの場合、その除雪機能は、除雪部1Bの両端間に架け渡されかつモータにより矢印Xで示すように動かされる無端ベルトにより実現される。この無端ベルトには、ベルト面から突出する複数のスクレーパー1B3が所定の間隔で設けられている。スクレーパー1B3により、屋根面5上の雪を軒先5bの方へ押しやる。
【0038】
図1と同様に、2つの移送部2Bの各々が、各軒先5b上にそれぞれ設置され、1つの移送部3Bが棟5a上に設置されている(なお、移送部2Bの具体的構成は、後に図9において詳述し、移送部3Bの具体的構成は、後に図11において詳述する)。これらの移送部2B、3Bは、除雪部1Bの両端を支持し、矢印Yで示すように、除雪部1Bの長手方向に対して垂直な方向に直進移動させる。移送部2B、3Bによる除雪部1Bの移動は、それぞれのモータM2、M3の駆動により行われる。
【0039】
従って、除雪部1Bの無端ベルトを長手方向に動かしつつ、除雪部1Bを長手方向に垂直な方向に直進移動させることにより、屋根面5全体を除雪することができる。
【0040】
なお、図1及び図2に示した除雪装置の構成においては、除雪部として除雪部1Aと1Bのいずれを採用してもよい。さらに、後述する図6又は図7に示す除雪部の別の実施例を採用してもよい。また、軒先5bに設置する移送部として移送部2Aと2Bのいずれを採用してもよく、棟5aに設置する移送部として移送部3Aと3Bのいずれを採用してもよい。このように、本明細書に示す除雪部及び移送部の各実施例は、任意に組合せることが可能である。
【0041】
図3は、本発明による除雪装置の第3実施例を、図1と同様の山形の屋根に設置した状態を概略的に示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【0042】
除雪装置の第3実施例では、除雪部1Cと、移送部2Cとを備えている。除雪部1C及び移送部2Cはそれぞれ、上述した図1及び図2の除雪部及び移送部とは具体的構成において異なる点もあるが、基本的な機能は共通する。すなわち、除雪部1Cは、長手方向全体に亘って直下の屋根面5上の雪を除去可能な除雪機能を有しており、移送部2Cは、除雪部1Cを屋根面5に沿って、かつその長手方向以外の方向に移動させる機能を有する。
【0043】
第3実施例では、除雪部1Cの概略形状自体は、図1及び図2の実施例と同様に所定の長さの略棒体形状である(なお、除雪部1Cの具体的構成は、後に図6おいて詳述する)。また、除雪部1Cも、長手方向全体に亘って直下の屋根面5上の雪を除去可能な除雪機能を有する。除雪部1Cの場合、その除雪機能は、圧縮空気送管である除雪部1Cの筐体上に所定の間隔で設けた複数のエアノズル1C2である。エアノズル1C2は、圧縮空気により軒先5bの方へ雪を吹き飛ばす方向に向いている。
【0044】
しかしながら、第3実施例では、除雪部1Cの配置方法及び移動方向が、上述した図1及び図2の実施例とは異なっている。除雪部1Cは、長手方向の一端が軒先5bの所定の1箇所にて支持され、他端は自由端となっている。図示の例では、軒先5bの全長の中点において、除雪部1Cの一端が支持されている。
【0045】
第3実施例における移送部2Cは、除雪部1Cの一端を支持するとともに、この支持された一端を中心として、矢印Rで示すように除雪部1Cを旋回移動させる。この旋回移動は、支持点の直下に設けたモータM2の駆動による。モータM2は、例えば、所定のギアとの組合せにより旋回速度や旋回範囲を設定可能なものとする。また、除雪部1Cとの重量バランスをとるために、支持点の反対側に適切な重錘Wが取り付けられている。重錘Wにより、除雪部1Cの重量によって軸を曲げようとする力を相殺することができる。この結果、除雪部1Cが屋根面5とのほぼ一定の距離を保ったまま、円滑に旋回移動することができる。
【0046】
従って、除雪部1Cのエアノズル1C1から圧縮空気を吹き出しつつ、除雪部1Cを旋回させることにより、屋根面5の大部分の面積に亘って除雪することができる。
【0047】
2つの除雪部1C、1Cの走査する範囲が、屋根面5の中央部で重なっているので、2つの除雪部1C、1Cが互いに衝突しないように、旋回のタイミングをずらすなどの制御を行う。あるいは、衝突防止のために除雪部1Cに近接センサを取り付け、衝突しそうな場合は旋回を停止させてもよい。モータM2におけるこのような制御は、周知技術である。
【0048】
なお、除雪部1Cの旋回移動の範囲は、図示した180度の範囲に限定されず、諸処の条件により別の角度範囲としてもよい。また、旋回中心は、軒先5bの全長の中点でなくともよい。また第3実施例では、メンテナンスが容易であることから、旋回移動させるモータM2を軒先5bに設置したが、別の実施例として、棟5aの位置にモータM2を設置してもよい。また、諸処の事情により、軒先5b及び棟5a以外の位置にモータM2を設置することも可能である。このように、除雪部1Cの旋回中心となる長手方向の一端は、軒先5bに配置することが好適であるが、軒先以外の棟5a等に配置されてもよい。
【0049】
第3の実施例では、上述した図1及び図2の実施例とは異なり、矩形の屋根面5の場合に除雪部1Cによって走査されない範囲(棟5aの前縁5c及び後縁5dの近傍)ができる点が不利であるが、移送部2Cの大きさ及び取付箇所がコンパクトであるという利点がある。
【0050】
なお、図3に示した除雪装置の構成において、除雪部1Cに替えて図1又は図2の除雪部1A又は1Bのいずれを採用してもよい。さらに、後述する図6又は図7に示す除雪部の別の実施例を採用してもよい。
【0051】
以下に説明する各図面においては、除雪部及び移送部の内部構造を示すために筐体(ケーシング)の全部又は一部を省略して示す場合がある。筐体は、除雪部及び移送部の主たる機能を損なわず、内部構造支持(軸受等)や設置のための常識的な機能を備えていればよく、具体的な細部の形状までは限定しない。
【0052】
図4は、除雪装置における除雪部の第1実施例を概略的に示した図であり、(a)平面図、(b)正面図及び(c)A断面図である。この実施例は、図1に示した除雪部1Aであるが、図2又は図3に示した除雪部に替えてこの除雪部1Aを用いることもできる。
【0053】
除雪部1Aは、筐体1A5の内部に長手方向に送りネジ1A1が設けられている。送りネジ1A1は、筐体1A5の一端に取り付けられたモータM1に連結され、正逆両方向に回転駆動可能である。送りネジ1A1に取り付けられたナット1A2は、回転方向により長手方向のいずれかの方向に移動する。ナット1A2には、筐体1A5の下方から外部に出て延在する吸排雪装置支持部材1A3が連結されている。吸排雪装置支持部材1A3には吸排雪装置1A4が固定され、これを支持している。よって、モータM1の回転により、吸排雪装置1A4は、除雪部1Aの長手方向に移動する。
【0054】
吸排雪装置1A4は、筒状ケーシング1A42の内部にモータM1aと羽根1A41を設けている。羽根1A41は、下向きに取り付けられ、モータM1aにより回転駆動される。また、筒状ケーシング1A42の下端は開口し、上方にも排出口1A43が形成されている。羽根1A41が回転すると、下から上への空気の流れを生じ、直下の雪を吸い込み、上方の排出口1A43から投雪する。投雪する方向は、軒先へ向かう方向とする。
【0055】
図示した送風式の吸排雪装置1A4の替わりに、一般に使用されているロータリー式除雪機や家庭用電動式除雪機を使用しても同等の目的を達することができる。
【0056】
図5は、除雪装置における除雪部の第2実施例を概略的に示した図であり、(a)平面図、(b)正面図、(c)B視図及び(d)C視図である。この実施例は、図2に示した除雪部1Bであるが、図1又は図3の実施例の除雪部に替えてこの除雪部2Bを用いることもできる。
【0057】
除雪部1Bは、長手方向の両端に配置された一対のプーリー1B2、1B2の間に架け渡された無端ベルト1B1を備えている。一方のプーリー1B2の軸上にモータM1が取り付けられており、モータM1により回転駆動される。無端ベルト1B1は、除雪部1Bの上面側と下面側を長手方向に動く。さらに、無端ベルト1B1は、ベルト面から外方に突出する複数の板状のスクレーパー1B3を所定の間隔で設けられている。無端ベルト1B1を動かすと、下面側に位置するスクレーパー1B3同士の間の雪が移動させられる。雪の移動する方向が、軒先へ向かう方向となるように無端ベルト1B1を動かす。
【0058】
なお、スクレーパー1B3は、図示の例では、ベルト面に対して垂直であるが、雪を移動させる方向に傾斜させてもよい。
また、(d)のC視図では、反対側の端部のモータM1が右側に見えるはずであるが図示を省略している。
【0059】
図示した無端ベルト1B1及びプーリー1B2、1B2の替わりに、スプロケット及びチェーンを使用してチェーンコンベア状にしても同等の目的を達することができる。
【0060】
図6は、除雪装置における除雪部の第3実施例を概略的に示した図であり、(a)底面図及び(b)正面図である。この実施例は、図3に示した除雪部1Cであるが、図1又は図2の実施例の除雪部に替えてこの除雪部1Cを用いることもできる。
【0061】
除雪部1Cは、その筐体が圧縮空気送管1C3となっている。図示の例では、圧縮空気送管1C3の一端にコンプレッサ1C1とコンプレッサを駆動するモータM1が取り付けられている。圧縮空気送管1C3の他端は閉じている。圧縮空気送管1C3の下面側には、所定の間隔にて複数のエアノズル1C2が設けられている。エアノズル1C2は、雪を移動させる方向に傾斜して取り付けられている。コンプレッサ1C1から圧縮空気送管1C3内に圧縮空気が送り込まれると、エアノズル1C2から圧縮空気が吹き出す。これにより、雪を軒先の方向へ移動させる。
【0062】
なお、図示の例では、コンプレッサ1C1とモータM1が、除雪部1Cに直接設けられているが、本装置の外部の適切な場所に設置したコンプレッサからフレキシブルなチューブを介して除雪部1Cの圧縮空気送管1C3に圧縮空気を送ってもよい。
【0063】
図7は、除雪装置における除雪部の第4実施例を概略的に示した図であり、(a)平面図及び(b)E視図である。この除雪部1Dも、その長手方向全体に亘って直下の雪を除去する除雪機能を備えており、上述した図1〜図3の実施例における除雪部に替えて用いることができる。
【0064】
除雪部1Dは、長手方向の両端間に並列に配置された一対のスクリューコンベア1D1、1D3を有する。各スクリューコンベア1D1、1D3には、その周囲にスパイラル状の曲面を備えた板が取り付けられている。図示の例では、各軸1D2、1D4の一端は、1つのモータM1(二軸モータ)により同時に回転駆動され、他端は支持部材1D5により回転自在に支持されている。別の実施例として、各軸を別個のモータで回転駆動してもよいが、その場合は2つのモータの回転を連動させる。図7(b)に矢印で示すように、一対のスパイラル状の板は互いに逆向きに回転しており、それにより、いずれのスパイラル状の板も、直下の雪を軒先へ向かう方向に移動させる。
【0065】
図8は、図4〜図7に例示した除雪部の一端を支持して直進移動させる直進移送部の第1実施例を概略的に示した図であり、(a)平面図及び(b)F断面図である。
【0066】
この第1実施例は、図1に示した軒先の移送部2Aであるが、図2に示した軒先の移送部2Bに替えてこの移送部2Aを用いることもできる。また、直進移送部である移送部2Aは、除雪部の他端を支持するもう1つの移送部(棟上に位置する)との組合せで用いられる。
【0067】
移送部2Aは、筐体2A4の内部に長手方向に送りネジ2A1が設けられている。送りネジ2A1は、筐体2A4の一端に取り付けられたモータM2に連結され、正逆両方向に回転駆動される。送りネジ2A1に取り付けられたナット2A2は、回転方向により長手方向のいずれかの方向に移動する。ナット2A2には側方に延在する除雪部支持部材2A3が連結されている。
【0068】
除雪部支持部材2A3には、図4〜図7に示した除雪部1A、1B、1C、1Dのいずれかを固定可能である。移送部2Aの長手方向と、除雪部1A等の長手方向は、直交している。
【0069】
モータM2が作動すると、移送部2Aのナット2A2が図8(a)の上下方向に移動する。同時に除雪部1A等が作動することにより、除雪部1A等の長手方向すなわち図8(a)の左右方向に亘って除雪機能が発揮される。
【0070】
図9は、図4〜図7に例示した除雪部の一端を支持して直進移動させる直進移送部の第2実施例を概略的に示した図であり、(a)平面図、(b)G視図及び(c)H断面図である。
【0071】
この第2実施例は、図2に示した軒先の移送部2Bであるが、図1に示した軒先の移送部2Aに替えてこの移送部2Bを用いることもできる。また、直進移送部である移送部2Bは、除雪部の他端を支持するもう1つの移送部(棟上に位置する)との組合せで用いられる。
【0072】
移送部2Bは、長手方向の両端に配置された一対のプーリー2B2、2B2の間に架け渡された無端ベルト2B1を備えている。一方のプーリー2B2の軸上にモータM2が取り付けられており、モータM2により回転駆動される。無端ベルト2B1は、移送部2Bの上面側と下面側を長手方向に動く。
【0073】
さらに、無端ベルト2B1の上面側には、一例として除雪部1B(図5参照)の一端が固定されている。図示のように、無端ベルト2B1の上面に、適宜の固定手段(例えばボルトとナット)により除雪部支持部材2B3を固定している。
【0074】
除雪部支持部材2B3は、上方に2本のアームが延びたコ字状であり、2本のアームで除雪部1Bの一部(図示しないが、例えばプーリー1B2の軸支持部材等)を挟持している。除雪部支持部材2B3は、除雪部1Bの無端ベルト1B1及びスクレーパー1B3の動作に支障のないように除雪部1Bを支持している。
【0075】
モータM2が作動すると、移送部2Bの無端ベルト2B1が動くことにより除雪部1Bは図9(a)の上下方向に移動する。同時にモータM1が作動すると、除雪部1Bの無端ベルト1B1が図9(a)の左右方向に移動して除雪機能を発揮する。
【0076】
図示した無端ベルト2B1及びプーリー2B2、2B2の替わりに、スプロケット及びチェーンを使用してチェーンコンベア状にしても同等の目的を達することができる。また、移送対象の除雪部として、図5の除雪部1Bに限らず、図4、図6及び図7に示した除雪部も用いることができる。
【0077】
図10は、図4〜図7に例示した除雪部2本の各々の一端すなわち二端を支持して直進移動させる直進移送部の第1実施例を概略的に示した図であり、(a)正面図及び(b)I視図である。
【0078】
この第1実施例は、図1に示した棟上の移送部3Aであるが、図2に示した棟上の移送部3Bに替えてこの移送部3Aを用いることもできる。また、直進移送部である移送部3Aは、2本の除雪部の各々の他端(軒先に位置する)を支持する図8又は図9に示した移送部2A又は2Bとの組合せで用いられる。
【0079】
移送部3Aは、筐体3A4の内部に長手方向に送りネジ3A1が設けられている。送りネジ3A1は、筐体3A4の一端に取り付けられたモータM3に連結され、正逆両方向に回転駆動される。送りネジ3A1に取り付けられたナット3A2は、回転方向により長手方向のいずれかの方向に移動する。ナット3A2には、上方に延在する除雪部支持部材3A3が連結されている。
【0080】
除雪部支持部材3A3は、2つの除雪部を支持できる形状を具備する。例えば、上方に延びるコ字状のアームを一対具備する。図示の例では、各アームに、図5に示した除雪部1Bがそれぞれ固定されている。2本の除雪部1B、1Bは、除雪部支持部材3A3に固定された一端から互いに反対方向に延びている。移送部3Aの長手方向と、除雪部1Bの長手方向は、直交している。(b)I視図では、(a)正面図における右側の除雪部1Bと移送部3Aを示している。
【0081】
モータM3が作動すると、移送部3Aのナット3A2が図10(b)の左右方向に移動する。同時に除雪部1BのモータM1が作動することにより、除雪部1Bの長手方向に亘って除雪機能が発揮される。
【0082】
また、移送対象の除雪部として、図5の除雪部1Bに限らず、図4、図6及び図7に示した除雪部も用いることができる。
【0083】
図11は、図4〜図7に例示した除雪部2本の各々の一端すなわち二端を支持して直進移動させる直進移送部の第2実施例を概略的に示した図であり、(a)正面図及び(b)J視図である。
【0084】
この第2実施例は、図2に示した棟上の移送部3Bであるが、図1に示した棟上の移送部3Aに替えてこの移送部3Bを用いることもできる。また、直進移送部である移送部3Bは、除雪部の他端を支持するもう1つの移送部(軒先に位置する)との組合せで用いられる。
【0085】
移送部3Bは、長手方向の両端に配置された一対のプーリー3B2の間に架け渡された無端ベルト3B1を備えている。一方のプーリー3B2の軸上にモータM3が取り付けられており、モータM3により回転駆動される。無端ベルト3B1は、移送部3Bの上面側と下面側を長手方向に動く。
【0086】
さらに、無端ベルト3B1の上面側には、一例として除雪部1B(図5参照)の一端が固定されている。図示のように、無端ベルト3B1の上面側に除雪部支持部材3B3を固定している。
【0087】
除雪部支持部材3B3は、2つの除雪部を支持できる形状を具備する。例えば、上方に延びるコ字状のアームを一対具備する。図示の例では、各アームに、図5に示した除雪部1Bがそれぞれ固定されている。2本の除雪部1B、1Bは、除雪部支持部材3B3に固定された一端から互いに反対方向に延びている。移送部3Bの長手方向と、除雪部1Bの長手方向は、直交している。(b)J視図では、(a)正面図における右側の除雪部1Bと移送部3Bを示している。
【0088】
モータM3が作動すると、移送部3Bの無端ベルト3B1が動くことにより除雪部1Bは図11(b)の左右方向に移動する。同時にモータM1が作動すると、除雪部1Bの無端ベルト1B1が移動して除雪機能を発揮する。
【0089】
図示した無端ベルト3B1の替わりに、スプロケット及びチェーンを使用してチェーンコンベア状にしても同等の目的を達することができる。また、移送対象の除雪部として、図5の除雪部1Bに限らず、図4、図6及び図7に示した除雪部も用いることができる。
【0090】
なお、別の実施例として、図10又は図11に示した棟上に設置する二端用の直進移送部3A又は3Bの替わりに、図8又は図9に示した一端用の直進移送部2A又は2Bを2本、棟の両側に設置してもよい。
【符号の説明】
【0091】
1A:除雪部
1A1:送りネジ
1A2:ナット
1A3:吸排雪装置支持部材
1A4:吸排雪装置
1A41:羽根
1A42:ケーシング
1A43:排出口
1A5:筐体
1B:除雪部
1B1:無端ベルト
1B2:プーリー
1B3:スクレーパー
1C:除雪部
1C1:コンプレッサ
1C2:エアノズル
1C3:圧縮空気送管
1D:除雪部
1D1:スクリューコンベア
1D2:コンベア軸
1D3:スクリューコンベア
1D4:コンベア軸
1D5:コンベア軸支持部材
2A:(直進)移送部(一端用)
2A1:送りネジ
2A2:ナット
2A3:除雪部支持部材
2A4:筐体
2B:(直進)移送部(一端用)
2B1:無端ベルト
2B2:プーリー
2B3:除雪部支持部材
2B4(移送部)筐体
2C:(旋回)移送部
3A:(直進)移送部(二端用)
3A1:送りネジ
3A2:ナット
3A3:除雪部支持部材
3A4:(移送部)筐体
3B:(直進)移送部(二端用)
3B1:無端ベルト
3B2:プーリー
3B3:除雪部支持部材
3B4:筐体
5:屋根面
5a:棟、5b:軒先、5c:前縁、5d:後縁
M1:(除雪部)モータ、
M1a:(吸排雪装置)モータ
M2、M3:(移送部)モータ
W:重錘

【特許請求の範囲】
【請求項1】
屋根面(5)上に設置される除雪装置であって、
略棒体形状を有し前記屋根面(5)との間に間隔を空けて配置されかつ長手方向全体に亘って直下の屋根面(5)上の雪を排除可能な除雪機能を有する除雪部(1A,1B,1C,1D)と、
前記除雪部(1A,1B,1C,1D)を、前記屋根面に沿って前記長手方向以外の方向に移動させる移送部(2A,2B,2C,3A,3B)と、を備えたことを特徴とする
除雪装置。
【請求項2】
前記移送部(2A,2B,3A,3B)が前記除雪部(1A,1B,1C,1D)を移動させる方向が、前記長手方向に対して垂直な方向であることを特徴とする請求項1に記載の除雪装置。
【請求項3】
前記長手方向に対して垂直な方向が、屋根の軒先(5b)に対して平行な方向であることを特徴とする請求項2に記載の除雪装置。
【請求項4】
前記移送部(2C)が前記除雪部(1A,1B,1C,1D)を移動させる方向が、前記長手方向の一端を中心として旋回する方向であることを特徴とする請求項1に記載の除雪装置。
【請求項5】
前記長手方向の一端が、屋根の軒先(5b)又は棟(5a)に配置されることを特徴とする請求項4に記載の除雪装置。
【請求項6】
前記除雪機能が、第1のモータ(M1)により前記除雪部(1A)上を移動するように駆動される1つの吸排雪装置(1A4)であって、前記吸排雪装置(1A4)は、第2のモータ(M1a)により回転駆動される羽根(1A41)により下方から雪を吸い上げて上方に排出することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の除雪装置。
【請求項7】
前記除雪機能が、前記除雪部(1B)の両端間に架け渡されかつモータ(M1)により動かされる無端ベルト(1B1)であって、前記無端ベルト(1B1)は、ベルト面から外方に突出する複数のスクレーパー(1B3)を所定の間隔で設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の除雪装置。
【請求項8】
前記除雪機能が、圧縮空気送管(1C3)である前記除雪部(1c)の筐体上に所定の間隔で設けた複数のエアノズル(1C2)であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の除雪装置。
【請求項9】
前記除雪機能が、前記除雪部(1D)の両端間に並列に配置された一対のスクリューコンベア(1D1,1D3)であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の除雪装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−96211(P2013−96211A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−243110(P2011−243110)
【出願日】平成23年11月7日(2011.11.7)
【出願人】(591152805)
【Fターム(参考)】