説明

集合体、集合体用コンポーネントおよび集合体製造方法

柔軟な箔(20)上の電気物理トランスデューサ(10)の、担体(40)との集合体が提供される。前記柔軟な箔(20)は前記電気物理トランスデューサに接続された少なくとも第一の電気伝導性トラック(24)を設けられた第一の主表面(22)と、該第一の主表面の反対側にあり前記担体のほうに面する第二の主表面(23)とを有する。前記少なくとも第一の電気伝導性トラックと並行して少なくとも第一の切り込み(25a)が前記柔軟な箔を通って延在し、それにより前記少なくとも第一の電気伝導性トラックの一部を担持する前記柔軟な箔のストリップ形状部分を画定する。前記少なくとも第一の電気伝導性トラックは前記担体の電気伝導体(421)に電気的に接続され、前記柔軟な箔は、そのストリップ形状部分をもって前記担体に取り付けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は集合体(assembly)に関する。
【0002】
本発明はさらに集合体のためのコンポーネントに関する。
【0003】
本発明はさらに集合体の製造方法に関する。
【背景技術】
【0004】
本稿では電気物理トランスデューサは電気信号を物理現象に変換する、または物理現象を電気信号に変換するデバイスとして定義される。前者の例は電気ルミネセント・デバイス、電気音響デバイスおよび電気色デバイスである。後者の例は光起電性デバイス、音響センサーおよびタッチ・センサーである。
【0005】
第一の伸張可能な基板材料が入手可能である(たとえばベルギーが出資するSWEETプロジェクトまたはEUが出資するSTELLAプロジェクト)。電気物理トランスデューサ・デバイスをそのような伸張可能な材料と集合させる必要がある。しかしながら、通例、そのような素子自身は伸張可能ではない。柔軟〔フレキシブル〕な箔〔フォイル〕の形で製造される電気光デバイスが知られている。これはある程度の自由を許容するが、それでもそのようなデバイスをたとえば球形のような任意の形に変形することは可能ではない。そのようなデバイスを、たとえば所望される形状をもつ型〔モールド〕上に逐次的に層を堆積していくことによって特定の所定の形状に製造することは考えられるかもしれないが、それでは使用中に変形可能な製品はできない。
【0006】
よって、比較的非伸張可能な電気物理トランスデューサ・デバイスの伸張可能な担体と集合させ、集合体が全体として使用中に任意に変形できるような製品になるようにすることを可能にする手段が必要とされている。この必要性が生じるのは、たとえば、医学用途、たとえば人間の皮膚の治療のために光子放射を使う用途においてである。もう一つの例は、ロボット工学においてである。ロボット工学では、変形可能な形状を有する人工皮膚においてタッチ感応機能をもつことが望まれる。また、静的な表面での適用のために、たとえばある種の三次元オブジェクト、たとえば家具の覆いまたは自動車の内装に製品を適用するなどのために製品を変形することができることが望ましい。
【0007】
特許文献1は、柔軟かつ伸張可能な第一および第二の導体のグリッドをもつ柔軟かつ伸張可能な基板を有する複合マイクロホンを記載している。第一の導体は第二の導体に対して直交して配置される。複数の音響センサーはそれぞれ、グリッド中の各導体対と接続している。音響センサーを担持する基板は任意の形状の表面上に、たとえば半球状の表面上に配置でき、それにより大きな空間角において感度をもつマイクロホンが得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】国際公開第2009/134127号
【特許文献2】米国特許出願公開第2007115572号
【特許文献3】国際公開第9639707号
【特許文献4】国際公開第2010067283号
【特許文献5】国際公開第2009133497号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
音響センサーの伸張可能な基板との機械的な結合のため、基板は、音響センサーによって、その動きの度合いを何らかの形で制約される。音響センサーが伸張可能な基板の表面積の実質的な部分を覆うことは要求されないので、そのような制約は控えめなものであることがある。しかしながら、たとえば電気ルミネセント素子が電気物理トランスデューサとして適用される場合には、十分大きな発光面積を有するために、表面積が実質的に覆われることが望まれることがある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第一の側面によれば、柔軟な箔上の電気物理トランスデューサの、担体との集合体が提供される。柔軟な箔は前記電気物理トランスデューサに接続された少なくとも第一の電気伝導性のトラックを設けられた第一の主表面と、該第一の主表面の反対側にあり担体のほうに面する第二の主表面とを有する。前記少なくとも第一の電気伝導性のトラックと並行して少なくとも第一の切り込みが前記柔軟な箔を通って延在する。それにより前記少なくとも第一の電気伝導性のトラックの一部を担持する前記柔軟な箔のストリップ形状部分が画定される。前記少なくとも第一の電気伝導性のトラックは担体の電気伝導体に電気的に接続される。前記柔軟な箔は、そのストリップ形状部分をもって前記担体に取り付けられる。
【0011】
弾性媒体において使うための柔軟かつ伸張可能な導体は、たとえば、特許文献2などに記載されるように、蛇行した形で提供することによって実現されうる。あるいはまた、本来的に柔軟、伸張可能かつ伝導性、たとえば特許文献3などにおいて記載されるような伝導性および非伝導性ポリマーのブレンドである材料が使用されてもよい。製織物〔テキスタイル〕担体の使用はたとえば特許文献4および特許文献5において記載されている。
【0012】
電気伝導性のトラックの一部分を担持するストリップ形状部分は、前記柔軟な箔のうちの、前記電気伝導性のトラックの前記一部分の方向における長さがその幅の少なくとも二倍である部分であると理解される。好ましくは、前記ストリップの長さはその幅の少なくとも五倍である。前記ストリップ形状部分は、前記少なくとも第一の切り込みおよびある第二の切り込みの間に、あるいは前記少なくとも第一の切り込みと前記電気伝導性のトラックの前記一部分と向かい合う前記柔軟な箔のエッジとの間に囲まれていてもよい。
【0013】
前記柔軟な箔の前記ストリップ形状部分は前記柔軟な箔の、前記担体との、部分的な機械的分離を与える。それにより、担体は、実質的な制約なしに変形でき、一方、担体の変形は柔軟な箔を傷つけない。柔軟な箔と担体の部分的な機械的分離にもかかわらず、電気物理トランスデューサと担体の電気伝導体との間には、少なくとも部分的に前記ストリップ形状部分によって担持される前記電気伝導性のトラックを通じて信頼できる電気的接続が与えられる。
【0014】
第一の側面に基づく集合体のある実施形態では、前記少なくとも第一の電気伝導性のトラックと前記担体の前記電気伝導体との間の電気的な接続が、前記第二の表面から、前記少なくとも第一の切り込みを通り、前記少なくとも第一の電気伝導性のトラックに当たって延在する電気伝導性要素によって形成される。前記切り込みは前記電気伝導性のトラックに並行して延在するので、前記電気伝導性のトラックと前記電気伝導性の要素との間の電気的な接続は、位置における大きな許容差をもち、よって、たとえ柔軟な箔が担体上にあまり正確に位置されていなくても、簡単に電気的接続をなすことができる。
【0015】
第一の側面に基づく集合体のある実施形態では、電気物理トランスデューサはOLEDである。典型的な応用では、前記少なくとも第一の電気伝導性トラックはOLEDのアノード接点のはたらきをし、柔軟な箔はさらに、カソード接点としてはたらく第二の電気伝導性トラックを設けられる。
【0016】
本願のある実施形態では、前記第一の電気伝導性トラックが前記担体上の前記電気伝導体に結合されるのと同様の仕方で前記第二の電気伝導性トラックが前記担体上のさらなる電気伝導体に結合される。あるいはまた、前記第二の電気伝導性トラックは別の仕方で接続されてもよい。
【0017】
典型的には、前記電気伝導性要素は電気伝導性ワイヤである。ワイヤは、柔軟な箔を担体に機械的かつ電気的に結合するために使用されうる。ある実施形態では、電気伝導性ワイヤはばねである。これにより、電気的な接続は維持しながら、柔軟な箔と担体との間のさらなる機械的分離が達成される。
【0018】
もう一つの実施形態では、電気伝導性要素はステープル様のピッチである。これにより、柔軟な箔は迅速に、かつ信頼できる形で取り付けられる。
【0019】
ある実施形態では、第一の側面に基づく集合体は、互いに直交する方向に、前記電気物理トランスデューサの隣り合う辺に配置されている第一および前記第二のストリップ形状部分を設けられる。特に、第一および第二のストリップ形状部分は前記電気物理トランスデューサの隣り合う辺に並行して配置され、それぞれ前記電気物理トランスデューサのそれぞれの電極への、たとえばOLEDのアノードおよびカソードへの、それぞれの導体の一部を担持する。この配置は、ストリップ形状部分のそれぞれの導体が柔軟な箔の任意の配向において担体の電気伝導体に接続されることができる位置の選択について最適な自由度を提供する。
【0020】
本発明は、担体が製織物または柔軟な箔によって形成される集合体における適用に特に好適である。特に、本発明は、伸張可能な担体をもつ用途に好適である。
【0021】
第一の側面に基づく集合体は、柔軟な箔の、電気物理トランスデューサとの機械的応力を制限しつつ、担体の自由度を実質的に保持する。にもかかわらず、本発明は、他の担体、たとえば剛性の担体にも適用可能である。
【0022】
第一の側面に基づく集合体のある実施形態では、柔軟な箔は第一および第二の向かい合う辺と、前記第一と第二の辺の間に延在する第三の辺とを有し、前記柔軟な箔は複数の切り込みを有し、各切り込みは前記第一および第二の辺の一方から延びており、相続く切り込みは前記柔軟な箔の互いに反対側の辺から延び、それにより蛇行するストリップを形成し、前記電気伝導性のトラックは前記蛇行するストリップの上に延在する。このようにして、電気物理トランスデューサを設けられた柔軟な箔が比較的硬くても、電気物理トランスデューサを担体から機械的に分離することが可能である。比較的柔軟な箔を使えば、電気物理トランスデューサと担体との間のさらなる機械的分離さえ達成できる。
【0023】
第一の側面に基づく集合体のある実施形態では、柔軟な箔の第二の主表面は第一および第二の互いに反対の磁極を設けられる。これらの磁極は、担体の表面上に設けられるそれぞれの磁極と磁気的に結合される。柔軟な箔の磁極と担体の磁極との協働は、柔軟な箔の担体との整列を容易にする。さらに、磁気的付着は機械的結合をも与える。機械的結合は、さらなる固定(fastening)手段によって、たとえば接着剤および/またはワイヤ接続によって、強化されてもよい。追加的な固定手段は、担体から電気物理トランスデューサへの電気的接続に寄与してもよい
集合体のある実施形態では、前記少なくとも第一の電気伝導性トラックと担体の電気伝導体との間の電気的接続は、前記少なくとも第一の電気伝導性トラックから柔軟な箔のストリップ形状部分を通って延在する電気伝導性部材を含む。前記電気的接続はさらに、柔軟な箔と担体との間に配置される電気伝導性の接着剤を含んでいてもよい。代替的に、前記電気的接続はさらに、一方が柔軟な箔の第二の主表面上に配置され他方が担体の主表面上に配置される一対の磁極を含んでいてもよい。前記電気的接続はまた、これらの施策の組み合わせによって達成されてもよい。たとえば、協働する磁極が電気伝導性接着剤を介して互いに電気的に結合されてもよい。それによる磁気的な圧力が接着剤の信頼できる接着に寄与するのである。
【0024】
本発明の第二の側面によれば、柔軟な箔の上の電気物理トランスデューサおよび担体の集合体を提供する方法であって、前記柔軟な箔は第一の主表面と、該第一の主表面の反対側にあり担体のほうに面する第二の主表面とを有している、方法は、以下のステップを含む。
・柔軟な箔の前記第一の表面に、前記電気物理トランスデューサに電気的に結合された少なくとも第一の電気伝導性トラックを設け、
・前記柔軟な箔を通る少なくとも第一の切り込みを設け、
・前記柔軟な箔を、その第二の表面を前記担体上にして配置し、
・前記少なくとも第一の電気伝導性トラックが前記少なくとも第一の切り込みに並行して延在し、それにより前記少なくとも第一の電気伝導性のトラックの一部を担持する前記柔軟な箔のストリップ形状部分を形成し、
・前記少なくとも第一の電気伝導性トラックを担体の電気伝導体に電気的に接続する。
【0025】
本発明の第三の側面によれば、電気物理トランスデューサを有する柔軟な箔が提供される。ここで、
・前記柔軟な箔は、少なくとも第一の電気伝導性トラックを設けられた第一の主表面と、該第一の主表面の反対側にある第二の主表面とを有し、
・前記少なくとも第一の電気伝導性トラックに並行して少なくとも第一の切り込みが前記柔軟な箔を通って延在し、それにより前記少なくとも第一の電気伝導性トラックの一部を担持する前記柔軟な箔のストリップ形状部分を画定する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
これらおよびその他の側面は図面を参照してより詳細に記述される。
【図1】Aは本発明の第一の側面に基づく集合体を概略的に示す図である。Bは前記集合体において使うための部品の典型例をより詳細に示す図である。
【図2】第一の側面に基づく集合体のある実施形態をより詳細に示す上面図である。
【図3】第一の側面に基づく集合体のある実施形態をより詳細に示す図であり、図2のIIIに基づく側面図である。
【図4】A〜Eは本発明の第二の側面に基づく方法の諸段階を概略的に示す図である。Aは集合されるべき第一の部品を提供する第一段階を示し、Bは第二段階を示し、Cは第三段階を示し、Dは第四段階を示し、EはCにおけるEに基づく細部を示す。
【図5】第二の側面に基づく方法の第一の実施形態における第五段階を示す図である。
【図6】第二の側面に基づく方法の第二の実施形態における第五段階を示す図である。
【図7】第一の側面に基づく集合体のさらなる実施形態を示す図である。
【図8】Aは第一の側面に基づく集合体のさらなる実施形態における一つのパーツを概略的に示す図である。Bはこのさらなる実施形態におけるそのようなパーツの配置を示す図である。
【図9】Aは第一の側面に基づく集合体のさらなる実施形態における一つのパーツを概略的に示す図である。Bはこのさらなる実施形態におけるそのようなパーツの配置を示す図である。
【図10】Aは第一の側面に基づく集合体のさらなる実施形態を示す図である。
【図11】Aは上面図、BはAにおけるBに基づく側面図である。
【図12】第一の側面に基づく集合体のさらなる実施形態を上面図で示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明について、以下で、本発明の実施形態を示す図面を参照しつつより十全に述べる。しかしながら、本発明は、多くの異なる形で具現されうるものであり、本稿に記載される実施形態に限定されると解釈すべきではない。むしろ、これらの実施形態は本開示が十全かつ完備であり、本発明の範囲を当業者に十分に伝えるよう提供される。図面では、層および領域の大きさおよび相対的な大きさは明確のために誇張されることがある。
【0028】
第一、第二、第三などの用語が本稿でさまざまな項目を記述するために使用されることがあるが、これらの項目はこれらの用語によって限定されるべきではないことは理解されるであろう。項目は、コンポーネントもしくは要素またはコンポーネントもしくは要素の諸側面、たとえば要素の表面または要素の高さといった記載される特徴を意味するものと理解される。これらの用語は項目を別の項目から区別するために使用されているだけである。よって、第一の項目が、本発明の教示から外れることなく第二の項目と称されることもできる。
【0029】
本発明の諸実施形態は、本発明の理想化された実施形態(および中間的な構造)の概略的な図解である断面図を参照して記載される。よって、たとえば製造技法および/または製造公差の結果として図の形状からの変動が予期される。よって、本発明の実施形態は本願で図示される領域の特定の形状に限定されると解釈されるべきではなく、たとえば製造から帰結する形状の逸脱をも含むものである。
【0030】
特別に定義がされるのでない限り、本稿で使われる全ての用語(科学技術用語を含む)は本発明が属する分野の当業者が普通に理解するのと同じ意味をもつ。さらに、一般に使われる辞書において定義されるような用語は関連技術のコンテキストにおける意味と整合する意味をもつものと解釈されるべきであり、本稿で明示的にそのように定義されているのでない限り理想化されたまたは過度に形式的な語義において解釈されるものではない。本稿で言及されるあらゆる刊行物、特許出願、特許および他の文献は、参照によってその全体において組み込まれる。食い違いがある場合には、定義を含め本明細書が支配する。さらに、材料、方法および例は単に例解するものであって、限定することは意図されていない。
【0031】
図1Aは、柔軟な箔20上の電気物理トランスデューサ10の、担体40との集合体を概略的に示している。典型的には担体40は変形可能である。例として、担体は製織物または伸張可能な柔軟な箔である。柔軟な箔20は担体上の複数のタイルとして構成される。典型的には、これらのタイルは正方形で、一辺は1ないし15cmの範囲であるが、より小さなサイズ、たとえば50μmから先も可能である。たとえば図9のAに示されるように、他の形も可能である。タイルは図1のAに示されるように、互いから距離をもって配置されるが、代替的に、たとえば図9のBに示されるように魚の鱗パターンで、互いに重なり合ってもよい。
【0032】
図1のBは、電気物理トランスデューサの例を概略的に示している。図示した例では、電気物理トランスデューサは発光素子である。特に、発光素子は有機発光デバイス(OLED: organic light emitting device)である。OLED 10は柔軟な箔20上に配置され、カソード12、発光ポリマー14およびアノード16を有する。OLEDは包皮18を有し、図にはその一部が示されている。
【0033】
図2および図3は、柔軟な箔20上の電気物理トランスデューサ10の、担体30との集合体を示している。図2は上面図であり、図3は図2におけるIIIによる側面図である。柔軟な箔20は、少なくとも第一の電気伝導性トラック24を設けられた第一の主表面22と、該第一の主表面22の反対側に、担体40のほうを向く第二の主表面23(図3参照)とを有する。
【0034】
少なくとも第一の切り込み25aが前記少なくとも第一の電気伝導性トラック24と並行して柔軟な箔20を通って延在し、それにより、前記少なくとも第一の伝導性トラック24の一部を担持する、前記柔軟な箔のストリップ形状部分27を画定する。図示した実施形態では、ストリップ形状部分27は、前記第一の切り込みとは反対側の辺において、第二の切り込み25bによって境される。別の実施形態では、ストリップ形状部分は柔軟な箔20のエッジを境としてもよい。
【0035】
前記少なくとも第一の電気伝導性トラック24は、担体40の電気伝導体421に電気伝導性要素26によって電気的に接続される。電気伝導性要素26は、第二の主表面23から前記少なくとも第一の切り込み25aを通って、前記少なくとも第一の電気伝導性トラック24に当たって延在する。電気伝導性要素26はさらに、柔軟な箔20の担体30への機械的接続を与える。代替的または追加的に、機械的な接続は他の手段によって、たとえば接着剤、たとえばポリウレタンあるいはエポキシ・ベースの接着剤のようなホットメルト接着剤によって形成されてもよい。
【0036】
図2および図3に示される集合体では、前記少なくとも第一の電気伝導性トラック24はOLEDのアノード接点のはたらきをする。柔軟な箔20はカソード接点としてはたらく第二の電気伝導性トラック28を設けられる。第一および第二のさらなる切り込み29a、29bが第二の電気伝導性トラック28と並行して互いに反対側に延在し、第二のストリップ形状部分30を画定する。同様に、第二の電気伝導性トラック28は、さらなる電気伝導性要素31によって担体40の電気伝導体422に電気的に接続される。同様に、前記さらなる電気伝導性要素31は基板40との機械的接続を与える。
【0037】
第一および第二のストリップ形状部分27、30は、担体40の伝導体との信頼できる電気的接続を実現しつつ、柔軟な箔20の残りの部分が担体40に対して動くことを許容する。ストリップ形状部分は、その変形しやすさなど、その機械的属性を変えるために、たとえば照射、化学処理または他の手段によって、修正されてもよい。
【0038】
図2および図3に示される集合体では、第一および第二のストリップ形状部分27、30は、OLEDの互いに隣り合う辺に、互いに直交する方向において配置されている。
【0039】
図2では、ストリップ形状部分27は電気物理トランスデューサ10と柔軟な箔20の辺34との間に、前記辺34と並行する方向に延在する。同様に、ストリップ形状部分30は電気物理トランスデューサ10と柔軟な箔20のさらなる辺33との間に、前記さらなる辺33と並行する方向に延在する。代替的な可能性が図12に示されている。図2の配置は、柔軟な箔20の比較的大きな面積が電気物理トランスデューサ10のために利用可能である点で有利である。
【0040】
図2に関し、さらに、柔軟な箔20の担体40への各接続を囲む最小長方形(smallest rectangle)SRは柔軟な箔の第一の主表面の面積の高々10%の面積をもつことが着目される。この場合、長方形SRは、柔軟な箔を担体に機械的(かつ電気的)に接続する電気伝導性要素26および31を囲む。たとえば磁気的要素または接着性要素によって他の接続が形成されてもよい。そのような接続はさらに電気的接続をなしてもよい。図示した実施形態では、要素26、31によって形成される接続を囲む最小長方形SRは(1.2×8.9=)10.7単位の面積をもつ。柔軟な箔20の第一の主表面22は(10.9×11.4=)124単位の面積をもつ。したがって、最小長方形の面積は柔軟な箔20の主表面の面積の約8.6%である。柔軟な箔20と担体40の間の機械的接触が占める10%を超えない比較的小さな面積は、担体40の移動性をさらに向上させる。
【0041】
図4のA〜Eは、第一および第二の互いに反対側の表面22、23(図3参照)をもつ柔軟な箔20上の電気物理トランスデューサ10を担体に接続する方法を概略的に示している。
【0042】
図4のAは、電気物理トランスデューサ10をもつ柔軟な箔20の上面図を示している。図4のBに示される第一段階では、柔軟な箔の第一の表面が、前記電気物理トランスデューサ10に電気的に結合される少なくとも第一の電気伝導性トラック24を設けられる。さらに、前記第一の表面において、前記電気物理トランスデューサ10に電気的に結合される第二のトラック28が設けられる。ここで、電気物理トランスデューサはOLEDであり、第一および第二の電気伝導性トラック24、28はそれぞれOLED 10のアノードおよびカソードに結合される。典型的には、電気伝導性トラック24および28は、たとえば電気伝導性インクを印刷するまたはその前駆体を印刷して硬化(curing)させることによって、表面22上に堆積させることによって提供される。
【0043】
図4のCに示される第三段階では、柔軟な箔20を通って少なくとも第一の切り込み25aが形成される。図4のCに示されるように、前記少なくとも第一の電気伝導性トラック24は前記少なくとも第一の切り込み25aに並行して、前記切り込み25aの一端付近から前記切り込み25aの反対側に向けて延在する。それにより、前記少なくとも第一の伝導性トラック24の一部分を担持する、柔軟な箔20のストリップ形状部分27が形成される。柔軟な箔のストリップ形状部分は、幅より少なくとも二倍の長さをもつ部分を意味する。ここで、長さは、切り込みの方向の寸法として定義され、幅は、切り込みの方向に直交する寸法として定義される。この場合、ストリップ形状部分27は第二の切り込み25bによってその幅において制限されている。しかしながら、代替的に、ストリップ形状部分は、柔軟な箔20のエッジを境としてもよい。図示した実施形態では、さらなる切り込み29a、29bが第二の電気伝導性トラック28の一部の互いに反対側に設けられている。切り込み25a、25b、29a、29bは典型的にはレーザーカットによって形成されるが、代替的に、先鋭な器具を用いて形成されてもよい。まず電気伝導性トラック24および28を設けて、相続く切り込み25a、25b、29a、29bを形成する代わりに、まず切り込みを形成してから電気伝導性トラックを設けることも可能である。図4のEにおいて切り込み25c(これは図4のCにおけるEによる細部である)について示されるように、切り込み25cは、該切り込みの丸く広がった端部の形の切り込み延長ストッパー25sが設けられる。
【0044】
図4のDに示されるように、柔軟な箔10はその後、主表面22と反対側のその第二の表面(図示せず)を担体40上にして配置される。あるいはまた、柔軟な箔10は切り込み25a、25b、29a、29bおよび電気伝導性トラック24、28が形成される前に、担体40上に配置されてもよい。
【0045】
柔軟な箔10の担体40との集合後、前記少なくとも第一の電気伝導性トラック24は担体の電気伝導体に電気的に接続される。これは、電気伝導性要素26を前記第二の表面から、前記第一の切り込み25aを通って、前記少なくとも第一の電気伝導性トラック24に当たって適用することによる。電気伝導性要素26は担体の電気伝導体であってもよいが、代替的には、別個の電気伝導性要素であってもよい。その例は図4のDにおけるビューVに従って図5および図6に概略的に示されている。
【0046】
図5に示される第一の図解(1)は柔軟な箔20を示す。第二の図解(2)は、柔軟な箔20の残りの部分の平面から出て曲げられるストリップ形状部分27を示す。それにより開口25cが形成される。ストリップ形状部分27はたとえば、該部分27を下方に圧する道具によって下方に曲げられてもよい。あるいはまた、ストリップ形状部分27は、磁気的な道具によって下方に引っ張られる磁性要素を有していてもよい。第三の図解(3)はいかにして電気伝導性要素26が、ストリップ形状部分27によって担持される前記少なくとも第一の電気伝導性トラックに当たって前記開口を通じて給送されるかを示している。第四の図解(4)はその結果を示している。第五の図解は、ストリップ形状部分が解放されて曲がり戻った後の柔軟な箔20を示している。
【0047】
図6は、電気伝導性トラックを担体の電気伝導体42に、この場合では一対の電気伝導体42に接続するためにステープル状のピッチ26aが使用される代替を示している(図解1参照)。第二の図解(2)は、下方に圧されるステープル状のピッチ26aを示している。この図解において、ステープル状のピッチ26aは担体の電気伝導体42を抱え込み、それにより、これらの電気伝導体とストリップ形状部分27上の電気伝導性トラックとの間に電気的な接続が形成される(図解3参照)。
【0048】
図7は、柔軟な箔20が第一および第二の向かい合う辺32、33および該第一および第二の辺の間に延在する第三の辺34を有するさらなる集合体を示している。この場合、柔軟な箔は、それぞれ第一および第二の辺32、33の一方から延びる複数の切り込み25d、25eを有する。相続く切り込み25d、25eは柔軟な箔の互いに反対の辺から延び、それにより端27aから端27bへと蛇行するストリップ27を形成する。電気伝導性トラック24は前記蛇行ストリップ27上に延在する。図7の実施形態では、電気伝導性要素26は切り込み25eから柔軟な箔20の外側のエッジ34に延びる。
【0049】
図8のAは、電気物理トランスデューサ10を担持する柔軟な箔20によって形成されるタイル1を概略的に示している。電気物理トランスデューサ10を担持する柔軟な箔20の部分は活性領域20aと考えられる。残りの部分20nは非活性部分と考えられる。連続的な活性表面を提供するために、タイルは、魚の鱗パターンに従って配置されることができる。タイル1は、タイル1の不活性部分が他のタイルの活性部分によって覆われるように魚の鱗パターンに従って配置される。図8のBは、タイル1a、……、1hの魚の鱗パターンを概略的に示している。ここで、第一行では、タイル1bの活性部分がタイル1aの不活性部分に重なり、タイル1cの活性部分がタイル1bの不活性部分に重なる。次の行では、タイル1eの活性部分がタイル1aの不活性部分に重なり、タイル1fの活性部分がタイル1bの不活性部分およびタイル1eの不活性部分に重なる。用途に依存して、タイルの活性部分は、他のタイルの活性部分の上にくるまで伸びてもよい。このようにして、タイルが配置されている担体が伸張されたとしても連続的であり続けるアクティブな表面の集積が得られる。
【0050】
図9のAは、タイルのもう一つの例を示している。図2のパーツに対応するパーツは、同様の参照符号をもつ。図9のAの実施形態では、OLED 10によって形成される活性部分は丸まったエッジ(rounded edge)REを有する。
【0051】
図9のBは、図9のAに示したタイルの魚の鱗パターンを概略的に示している。図9のBにおいて、タイル1e〜1hの活性部分はタイル1a〜1dの不活性部分に重なる。
【0052】
図10のAおよびBは、本発明の第一の側面に基づく集合体のさらなる実施形態を示している。図2および図3のパーツに対応するパーツは同じ参照符号をもつ。
【0053】
図10のAおよびBに示した実施形態では、柔軟な箔20の第二の主表面23は第一および第二の互いに反対の磁極51、53を設けられる。柔軟な箔20の磁極51、53は、担体40の表面上に設けられるそれぞれの磁極52、54と磁気的に結合される。明確のため、磁極51および52は図10のAに示されるのみである。柔軟な箔の第二の主表面23上の磁極および担体上のそれらの対応物52、54は、柔軟な箔20の担体40との整列を容易にする。
【0054】
図10のAおよびBの実施形態では、前記少なくとも第一の電気伝導性トラック24と担体40の電気伝導体421との間の電気的接続は、前記少なくとも第一の電気伝導性トラック24から柔軟な箔20を通って延在する電気伝導性部材35を含む。同様に、前記電気伝導性トラック28と担体40のさらなる電気伝導体422との間の電気的接続は、前記電気伝導性トラック28から柔軟な箔20を通って延在する電気伝導性部材36を含む。図示した実施形態では、電気伝導性部材35は担体の電気伝導体421に、柔軟な箔と担体との間に配置される、Agを充填されたエポキシ・ベースの接着剤のような電気伝導性接着剤37を介して電気的に接続される。同様に、電気伝導性部材36は、担体40のさらなる電気伝導体422に、柔軟な箔と担体との間に配置される別の電気伝導性接着剤38を介して電気的に接続される。対にされた磁極51、52および53、54によって与えられる磁気的付着は、接着剤37、38が硬化する間、柔軟な箔をその位置に保つ。その目的のための別個のツールは不要である。
【0055】
磁極のこの配置は他の実施形態においても、たとえば図2および図3、図7、図8、8Aおよび図9、9Aを参照して述べた実施形態においても提供されうる。
【0056】
図11のAおよびBは、本発明の第一の側面に基づく集合体のさらなる実施形態を示している。図10のAおよびBの実施形態と同様、電気伝導性トラック24、28は担体40の電気伝導体421、422に、電気伝導性トラック24、28から柔軟な箔20を通って延在するそれぞれの電気伝導性部材35、36を介して結合される。しかしながら、この実施形態では、電気的接続はそれぞれ一対の磁極をさらに含む。
【0057】
伝導性トラック24への電気的接続は、柔軟な箔20の第二の主表面23上に配置された第一の磁極51と、担体40の主表面上に配置された第二の磁極52とを介して与えられる。極51、52は協働する、すなわち互いに逆極性であり、それにより磁力によって機械的接続が与えられる。同様に、極53と54も協働する。磁気的な引力は、柔軟な箔20の担体40への十分な付着を提供するのに十分強くてもよい。にもかかわらず、柔軟な箔20は、他の手段によって担体40に付着させられてもよい。たとえば、柔軟な箔20はさらに、接着剤によって担体40に付着させられてもよい。たとえば、互いに協働する極の間に配置される電気伝導性の接着剤が使われてもよい。
【0058】
図12は、ストリップ形状部分27についての代替的な配置を示している。ここで、ストリップ形状部分27は電気物理トランスデューサ10と柔軟な箔20の辺34との間に、前記辺34に直交する方向において延在する。同様に、ストリップ形状部分30は電気物理トランスデューサ10と柔軟な箔20のさらなる辺33との間に、前記さらなる辺33に直交する方向において延在する。
【0059】
請求項において、「有する/含む」の語は他の要素やステップの存在を排除するものではなく、単数形の表現は複数を排除するものではない。単一のコンポーネントまたは他のユニットが請求項に記載されるいくつかの項目の機能を充足してもよい。ある種の施策が互いに異なる請求項において記載されているというだけの事実が、それらの施策の組み合わせが有利に使用できなことを示すものではない。請求項に参照符号があったとしてもその範囲を限定するものと解釈すべきではない。
【図1A】

【図1B】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
柔軟な箔上の電気物理トランスデューサの、担体との集合体であって、
・前記柔軟な箔は前記電気物理トランスデューサに接続された少なくとも第一の電気伝導性トラックを設けられた第一の主表面と、該第一の主表面の反対側にあり前記担体のほうに面する第二の主表面とを有し、
・前記少なくとも第一の電気伝導性トラックと並行して少なくとも第一の切り込みが前記柔軟な箔を通って延在し、それにより前記少なくとも第一の電気伝導性トラックの一部を担持する前記柔軟な箔のストリップ形状部分を画定し、
・前記少なくとも第一の電気伝導性トラックは前記担体の電気伝導体に電気的に接続され、
・前記柔軟な箔は、そのストリップ形状部分をもって前記担体に取り付けられる、
集合体。
【請求項2】
前記少なくとも第一の電気伝導性トラックと前記担体の前記電気伝導体(421)との間の電気的な接続が、前記第二の表面から、前記少なくとも第一の切り込みを通り、前記少なくとも第一の電気伝導性トラックに当たって延在する電気伝導性要素(26)によって形成される、請求項1記載の集合体。
【請求項3】
前記柔軟な箔が、前記少なくとも第一の伝導性トラックの、前記少なくとも第一の切り込み(25a)と反対側に前記柔軟な箔を通って延在する少なくとも第二の切り込み(25b)を有し、前記電気伝導性要素はさらに前記少なくとも第二の切り込みを通って延在する、請求項1記載の集合体。
【請求項4】
前記少なくとも第一の電気伝導性トラックが前記電気物理トランスデューサの第一の接点のはたらきをし、前記柔軟な箔が、第二の接点のはたらきをする第二の電気伝導性トラックを設けられる、請求項1記載の集合体。
【請求項5】
前記第一の電気伝導性トラックが前記担体上の前記電気伝導体に結合されるのと同様の仕方で前記第二の電気伝導性トラックが前記担体上のさらなる電気伝導体に結合され、前記第二の電気伝導性トラックの一部が第二のストリップ形状部分(30)によって担持される、請求項4記載の集合体。
【請求項6】
前記第一および前記第二のストリップ形状部分(27、30)が互いに直交する方向に、前記電気物理トランスデューサの隣り合う辺に配置されている、請求項5記載の集合体。
【請求項7】
前記電気物理トランスデューサがOLEDであり、前記少なくとも第一の電気伝導体(24)および前記第二の電気伝導体(28)は前記OLEDのそれぞれアノードおよびカソードへの接点のはたらきをする、請求項4ないし6のうちいずれか一項記載の集合体。
【請求項8】
前記電気伝導性要素が電気伝導性のワイヤである、請求項1記載の集合体。
【請求項9】
前記電気伝導性のワイヤがばねである、請求項8記載の集合体。
【請求項10】
前記電気伝導性要素がステープル様のピッチである、請求項1記載の集合体。
【請求項11】
前記担体が製織物である、請求項1記載の集合体。
【請求項12】
前記担体が柔軟な箔である、請求項1記載の集合体。
【請求項13】
前記担体が伸張可能である、請求項11記載の集合体。
【請求項14】
前記少なくとも第一の切り込みが切り込み延長ストッパーの形で終わる、請求項1記載の集合体。
【請求項15】
前記柔軟な箔は第一および第二の向かい合う辺と、前記第一と第二の辺の間に延在する第三の辺とを有し、前記柔軟な箔は複数の切り込みを有し、各切り込みは前記第一および第二の辺の一方から延びており、相続く切り込みは前記柔軟な箔の互いに反対側の辺から延び、それにより蛇行するストリップを形成し、前記電気伝導性トラックは前記蛇行するストリップの上に延在する、請求項1記載の集合体。
【請求項16】
前記柔軟な箔の前記第二の主表面は、前記担体の表面上に設けられる対応する磁極と磁気的に結合される第一および第二の互いに反対の磁極を設けられる、請求項1記載の集合体。
【請求項17】
前記少なくとも第一の電気伝導性トラックと前記担体の前記電気伝導体との間の電気的接続は、前記少なくとも第一の電気伝導性トラックから前記柔軟な箔の前記第一の電気伝導性トラックを担持するストリップ形状部分を通って延在する電気伝導性部材(35)を含む、請求項1記載の集合体。
【請求項18】
前記少なくとも第一の電気伝導性トラックと前記担体の前記電気伝導体との間の前記電気的接続はさらに、前記柔軟な箔と前記担体との間に配置される電気伝導性の接着剤(37)を含む、請求項17記載の集合体。
【請求項19】
前記電気的接続はさらに、一方が前記柔軟な箔の前記第二の主表面上に配置され他方が前記担体の前記主表面上に配置される一対の磁極(51、52)を含む、請求項17または18記載の集合体。
【請求項20】
柔軟な箔の上の電気物理トランスデューサおよび担体の集合体を提供する方法であって、前記柔軟な箔は第一の主表面と、該第一の主表面の反対側にあり前記担体に面する第二の主表面とを有し、当該方法は、
・前記柔軟な箔の前記第一の表面に、前記電気物理トランスデューサに電気的に結合された少なくとも第一の電気伝導性トラックを設ける段階と、
・前記柔軟な箔を通る少なくとも第一の切り込みを設ける段階と、
・前記柔軟な箔を、その第二の表面を前記担体上にして配置する段階と、
・前記少なくとも第一の電気伝導性トラックが前記少なくとも第一の切り込みに並行して延在し、それにより前記少なくとも第一の電気伝導性のトラックの一部を担持する前記柔軟な箔のストリップ形状部分を形成する段階と、
・前記少なくとも第一の電気伝導性トラックを前記担体の電気伝導体に電気的に接続する段階とを含む、
方法。
【請求項21】
前記少なくとも第一の電気伝導性トラックと前記担体の電気伝導体との間の電気的接続は、電気伝導性要素(26)を、前記第二の表面から前記第一の切り込みによって形成された開口を通って前記少なくとも第一の電気伝導性トラックに当たって適用することによって与えられる、請求項20記載の方法。
【請求項22】
前記電気物理トランスデューサがOLEDである、請求項15記載の方法。
【請求項23】
前記少なくとも第一の電気伝導性トラックは前記OLEDのアノード接点のはたらきをし、前記柔軟な箔はカソード接点のはたらきをする第二の電気伝導性トラックを設けられる、請求項22記載の方法。
【請求項24】
前記第一の電気伝導性トラックが前記担体の前記電気伝導体に結合されるのと同様の仕方で前記第二の電気伝導性トラックが前記担体上のさらなる電気伝導体に結合される、請求項23記載の方法。
【請求項25】
前記電気伝導性要素が電気伝導性のワイヤである、請求項21記載の方法。
【請求項26】
前記電気伝導性のワイヤがばねである、請求項21記載の方法。
【請求項27】
前記電気伝導性要素がステープル様のピッチである、請求項21記載の方法。
【請求項28】
前記第一および前記第二のストリップ形状部分が互いに直交する方向に、前記電気物理トランスデューサの隣り合う辺に配置される、請求項24記載の方法。
【請求項29】
前記担体が製織物である、請求項20記載の方法。
【請求項30】
前記担体が柔軟な箔である、請求項20記載の方法。
【請求項31】
前記担体が伸張可能である、請求項20記載の方法。
【請求項32】
電気物理トランスデューサを有する柔軟な箔であって、
・前記柔軟な箔は、少なくとも第一の電気伝導性トラックを設けられた第一の主表面と、該第一の主表面の反対側にある第二の主表面とを有し、
・前記少なくとも第一の電気伝導性トラックに並行して少なくとも第一の切り込みが前記柔軟な箔を通って延在し、それにより前記少なくとも第一の電気伝導性トラックの一部を担持する前記柔軟な箔のストリップ形状部分を画定する、
柔軟な箔。
【請求項33】
前記柔軟な箔が電気物理トランスデューサとともにタイルを形成し、前記タイルは複数の同様のタイルのうちの一つであり、前記複数のタイルは魚の鱗パターンに従って重なり合う、請求項1記載の集合体。
【請求項34】
各タイルが第一の、活性な領域と、第二の、不活性な領域を有し、前記第二の不活性な領域が電源接点を有し、前記複数のタイルのうちのタイルの前記第一の活性領域が、前記複数のタイルのうちの他のタイルの第二の不活性領域に重なる、請求項33記載の集合体。
【請求項35】
前記タイルの何も重なっていない部分が丸まったエッジをもつ、請求項33または34記載の集合体。
【請求項36】
前記柔軟な箔の前記担体への各接続を囲む最小の長方形が前記柔軟な箔の前記第一の主表面の面積の高々10%の面積を有する、請求項1記載の集合体。

【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図4E】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12】
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【公表番号】特表2013−518308(P2013−518308A)
【公表日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−551111(P2012−551111)
【出願日】平成23年1月31日(2011.1.31)
【国際出願番号】PCT/NL2011/050064
【国際公開番号】WO2011/093713
【国際公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【出願人】(512185280)
【氏名又は名称原語表記】NEDERLANDSE ORGANISATIE VOOR TOEGEPAST−NATUURWETENSCHAPPELIJK ONDERZOEK TNO
【住所又は居所原語表記】Schoemakerstraat 97 NL−2628 VK Delft,The Netherlands
【Fターム(参考)】