説明

集合体、集合方法および集合体用のタイル

複数のタイル(1)と担体(40)との集合体であって、前記タイル(1)は電気物理トランスデューサ(10)および該トランスデューサへの電気コネクタ(24、28)をもつ箔(20)を有する。前記タイルは前記担体に機械的かつ電気的に結合され、前記タイルは魚の鱗パターンに従って重なる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は集合体(assembly)に関する。
【0002】
本発明はさらに集合方法に関する。
【0003】
本発明はさらに集合体において使うためのタイルに関する。
【背景技術】
【0004】
本稿では電気物理トランスデューサは電気信号を物理現象に変換する、または物理現象を電気信号に変換するデバイスとして定義される。前者の例は電気ルミネセント・デバイス、電気音響デバイスおよび電気色デバイスである。後者の例は光起電性デバイス、音響センサーおよびタッチ・センサーである。
【0005】
柔軟な箔の形で製造される電気光デバイスが知られている。これはある程度の自由を許容するが、それでもそのようなデバイスをたとえば球形のような任意の形に変形することは可能ではない。そのようなデバイスを、たとえば所望される形状をもつ型〔モールド〕上に逐次的に層を堆積していくことによって特定の所定の形状に製造することは考えられるかもしれないが、結果として得られる製品は別の目的のために形成されることはできない。ましてや、製品は使用中に任意に変形可能ではない。他の目的のために変形されることのできる、あるいは使用中に任意に変形されることさえできる電気物理トランスデューサが必要とされている。
【0006】
任意に変形可能なトランスデューサを有する必要性が生じるのは、たとえば、電子回路がある三次元オブジェクト、たとえば家具の覆いまたは自動車の内装に容易に適合されるようにする用途においてである。
【0007】
使用中の変形を許容する必要性が生じるのは、たとえば、医学用途、たとえば人間の皮膚の治療のために光子放射を使う用途においてである。もう一つの例は、ロボット工学においてである。ロボット工学では、変形可能な形状を有する人工皮膚においてタッチ感応機能をもつことが望まれる。
【0008】
特許文献1は、柔軟かつ伸張可能な第一および第二の導体のグリッドをもつ柔軟かつ伸張可能な基板を有する複合マイクロホンを記載している。第一の導体は第二の導体に対して直交して配置される。複数の音響センサーはそれぞれ、グリッド中の各導体対と接続している。音響センサーを担持する基板は任意の形状の表面上に、たとえば半球状の表面上に配置でき、それにより大きな空間角において感度をもつマイクロホンが得られる。音響センサーは基板面積のわずかな割合しか占めなくてよいので、音響センサーは基板の動きの自由を実質的に制限しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】国際公開第2009/134127号
【特許文献2】米国特許出願公開第2007115572号
【特許文献3】国際公開第9639707号
【特許文献4】国際公開第2010067283号
【特許文献5】国際公開第2009133497号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
多くの用途において、担体の動きの自由が保持される一方、トランスデューサの電気物理的属性が実質的に均一であることが望まれる。たとえば、人間の皮膚の放射のための電気光デバイスの場合、人間の皮膚が均一に照射されることが所望される。タッチ感応性をもつ人工皮膚の場合には、不感スポットがないことが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第一の側面によれば、担体をもつ、複数のタイルの集合体が提供される。それらのタイルは電気物理トランスデューサおよび該トランスデューサへの電気コネクタをもつ箔を有し、前記タイルは前記担体に機械的かつ電気的に結合され、前記タイルは魚の鱗パターンに従って重なる。
【0012】
魚の鱗パターンでは、タイルは典型的には、互いに重なるタイルの互いに重なる列に配置される。すなわち、行内では各タイルには後続のタイルが重なり、各行には後続の行が重なる。しかしながら、他の配置も可能である。たとえば、タイルは同心円状に配置されてもよく、環内の各タイルに後続のタイルが重なり、環内のタイルは後続環内のタイルに重なる。「重なる」という用語は、タイルの表面が他のタイルによって少なくとも部分的に覆われることを意味するものと理解される。
【0013】
重なりのため、タイルによって占められる担体の全面積は、タイルの全表面積より小さい。典型的には、占められる面積はタイルの全表面積の約0.3ないし約0.8の割合である。前記割合が実質的に0.3より小さい、たとえば0.1の場合、比較的非効率的な配置が達成される。たとえば、電気物理トランスデューサが発光デバイスである場合、このことは、生成される光のわずかな割合しか環境中に放射されないことを含意する。前記割合が0.8より実質的に大きい、たとえば0.9より大きい場合、集合体の些細な幾何学的歪みがすでにタイル間のギャップを生じ、担体の表面はもはや完全に覆われなくなる。
【0014】
本発明の第一の側面に基づく集合体は、一方では、さまざまな曲がった表面上での適用に好適である。電気物理トランスデューサは、個々に担体に結合されている互いに別個のタイルとして配置されるので、担体は控えめにその自由度が制約されるのみである。魚の鱗パターンに従ってタイルが互いに重なることは、担体が曲げられたり伸張されたりした場合にも、担体の完全な重なりを与える。それにより、担体の全面積が電気物理トランスデューサの機能のために利用可能となる。たとえば、さまざまな曲がった状態において、全面積が発光機能を有し、あるいは全面積がタッチ感応性をもつ。タイルの大きさおよび重なりの量は、当該集合体が適用される表面の最大の指定された曲率半径および/または伸びに依存して選択されることができる。タイルは複数の電気物理トランスデューサの組み合わせを含んでいてもよいし、あるいは互いに異なるタイルが互いに異なるトランスデューサを含んでいてもよい。
【0015】
用途に依存して、担体は一つまたは複数の方向において柔軟および/または伸張可能であってもよい。担体〔キャリア〕は箔〔フォイル〕、たとえば弾性箔、たとえばゴム箔であってもよいが、代替的に製織物〔テキスタイル〕であってもよい。個々のタイルが剛性であったとしても、全体としての配置は柔軟および/または伸張可能である。
【0016】
弾性媒体において使うための柔軟かつ伸張可能な導体は、たとえば、特許文献2などに記載されるように、蛇行した形で提供することによって実現されうる。あるいはまた、本来的に柔軟、伸張可能かつ伝導性、たとえば特許文献3などにおいて記載されるような伝導性および非伝導性ポリマーのブレンドである材料が使用されてもよい。製織物担体の使用はたとえば特許文献4および特許文献5において記載されている。
【0017】
実際上、電気物理トランスデューサを有するタイルは、活性領域と非活性領域を有していてもよい。たとえば、電気物理トランスデューサは活性領域に配置されてもよく、他のコンポーネントは非活性領域に配置されてもよい。ある実施形態では、前記複数のタイルのタイルの第一の活性領域が、前記複数のタイルの他のタイルの第二の不活性領域に重なる。それにより、個々のタイルは非活性領域をもつという事実にもかかわらず、集合体によって定義される領域は不活性部分をもたないことが達成される。
【0018】
ある実際的な実施形態では、第二の不活性領域は、電気物理トランスデューサのための電源接点を設けられる。
【0019】
互いに重なるタイルを有するある実施形態では、典型的には電気物理トランスデューサを有するタイルの活性部分である重ならない部分は、丸まったエッジをもつ。このようにして、該タイルとの接触における他の表面への損傷が防止される。
【0020】
前記集合体のある実施形態では、
・前記電気伝導体の少なくとも一つが少なくとも第一の電気伝導性のトラックを有し、
・前記箔は、前記少なくとも第一の電気伝導性のトラックを設けられた第一の主表面と、該第一の主表面の反対側にあり担体のほうに面する第二の主表面とを有する。
・前記少なくとも第一の電気伝導性のトラックと並行して少なくとも第一の切り込みが前記箔を通じて延在し、それにより前記少なくとも第一の電気伝導性のトラックの一部を担持する前記箔のストリップ形状部分を画定する。
・前記少なくとも第一の電気伝導性のトラックは担体の電気伝導体に電気的に接続される。
・前記箔は、そのストリップ形状部分をもって前記担体に取り付けられる。
【0021】
電気伝導性のトラックの一部分を担持するストリップ形状部分は、前記箔のうちの、前記電気伝導性のトラックの前記一部分の方向における長さがその幅の少なくとも二倍である部分であると理解される。好ましくは、前記ストリップの長さはその幅の少なくとも五倍である。前記ストリップ形状部分は、前記少なくとも第一の切り込みおよびある第二の切り込みの間に、あるいは前記少なくとも第一の切り込みと前記電気伝導性のトラックの前記一部分と向かい合う前記箔のエッジとの間に囲まれていてもよい。
【0022】
前記柔軟な箔の前記ストリップ形状部分は前記箔の、前記担体との、部分的な機械的分離を与える。それにより、担体は、実質的な制約なしに変形でき、一方、担体の変形は箔を傷つけない。箔と担体の部分的な機械的分離にもかかわらず、電気物理トランスデューサと電気伝導体との間には、少なくとも部分的に前記ストリップ形状部分によって担持される前記電気伝導性のトラックを通じて信頼できる電気的接続が与えられる。
【0023】
ある実施形態では、前記箔は第一および第二の向かい合う辺と、前記第一と第二の辺の間に延在する第三の辺とを有し、前記箔は複数の切り込みを有し、各切り込みは前記第一および第二の辺の一方から延びており、相続く切り込みは前記箔の互いに反対側の辺から延び、蛇行するストリップ形状部分を形成し、前記電気伝導性のトラックは前記蛇行するストリップ形状部分の上に延在する。
【0024】
このようにして、トランスデューサを設けられた箔が比較的硬くても、電気物理トランスデューサを担体から機械的に分離することが可能である。比較的柔軟な箔を使えば、電気物理トランスデューサと担体との間のさらなる機械的分離さえ達成できる。
【0025】
本集合体のこの実施形態のある変形では、前記少なくとも第一の電気伝導性のトラックと前記担体の前記電気伝導体との間の電気的な接続が、前記第二の表面から、前記少なくとも第一の切り込みを通り、前記少なくとも第一の電気伝導性のトラックに当たって延在する電気伝導性要素によって形成される。前記切り込みは前記電気伝導性のトラックに並行して延在するので、前記電気伝導性のトラックと前記電気伝導性の要素との間の電気的な接続は、位置における大きな許容差をもち、よって、たとえ箔が担体上にあまり正確に位置されていなかったり、あるいは織られたまたは編まれた製織物の場合のように担体上の接続の位置がよく定義されていなかったりしても、簡単に電気的接続をなすことができる。
【0026】
第二の側面によれば、複数のタイルを担体とともに集合させる方法であって、前記タイルは電気物理トランスデューサ(10)および前記トランスデューサへの電気コネクタをもつ箔を有する、方法が提供される。本方法は、前記タイルを機械的および電気的に前記担体に結合し、それにより前記タイルを魚の鱗パターンに従って重ねることを含む。
【0027】
本発明の第三の側面によれば、前記集合体において使うよう構成されるタイルが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の第一の側面に基づくタイルおよび担体の集合体のある実施形態を概略的に示す図である。
【図2】前記集合体のタイルをより詳細に示す図である。ここで、Aは上面図、BはAのBに基づく側面図、CはAの細部を示す。
【図3】前記タイルの一部をより詳細に示す図である。
【図4】タイルのレイアウトを示す図である。
【図5】Aはタイルのもう一つの例を示す図であり、BはAに示したタイルをもつ本発明の第一の側面に基づく集合体のさらなる実施形態を示す図である。
【図6】本発明の第一の側面に基づく集合体のさらなる実施形態を示す図である。
【図7】本発明に基づく第二の側面に基づく方法における集合方法をより詳細に示す図である。
【図8】本発明に基づく第二の側面に基づく方法における集合の代替的な方法をより詳細に示す図である。
【図9】第一の側面に基づく代替的な実施形態において使うためのタイルを示す図である。
【図10】第一の側面に基づくさらなる代替的な実施形態おいて使うためのタイルを示す図である。
【図11】A、Bは、第一の側面に基づくさらなる代替的な実施形態において使うためのタイルを示す図であり、Aは上面図を示し、BはAにおけるBによる側面図を示す。
【図12】A、Bは、第一の側面に基づくさらなる代替的な実施形態において使うためのタイルを示す図であり、Aは上面図を示し、BはAにおけるBによる側面図を示す。
【図13】A、Bは、第一の側面に基づくさらなる代替的な実施形態において使うためのタイルを示す図であり、Aは上面図を示し、BはAにおけるBによる側面図を示す。
【図14】第一の側面に基づく今ひとつの実施形態において使うためのタイルを示す図である。
【図15】第一の側面に基づく今ひとつの実施形態において使うためのタイルを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明について、以下で、本発明の実施形態を示す図面を参照しつつより十全に述べる。しかしながら、本発明は、多くの異なる形で具現されうるものであり、本稿に記載される実施形態に限定されると解釈すべきではない。むしろ、これらの実施形態は本開示が十全かつ完備であり、本発明の範囲を当業者に十分に伝えるよう提供される。図面では、層および領域の大きさおよび相対的な大きさは明確のために誇張されることがある。
【0030】
第一、第二、第三などの用語が本稿でさまざまな項目を記述するために使用されることがあるが、これらの項目はこれらの用語によって限定されるべきではないことは理解されるであろう。項目は、コンポーネントもしくは要素またはコンポーネントもしくは要素の諸側面、たとえば要素の表面または要素の高さといった記載される特徴を意味するものと理解される。これらの用語は項目を別の項目から区別するために使用されているだけである。よって、第一の項目が、本発明の教示から外れることなく第二の項目と称されることもできる。
【0031】
本発明の諸実施形態は、本発明の理想化された実施形態(および中間的な構造)の概略的な図解である断面図を参照して記載される。よって、たとえば製造技法および/または製造公差の結果として図の形状からの変動が予期される。よって、本発明の実施形態は本願で図示される領域の特定の形状に限定されると解釈されるべきではなく、たとえば製造から帰結する形状の逸脱をも含むものである。
【0032】
特別に定義がされるのでない限り、本稿で使われる全ての用語(科学技術用語を含む)は本発明が属する分野の当業者が普通に理解するのと同じ意味をもつ。さらに、一般に使われる辞書において定義されるような用語は関連技術のコンテキストにおける意味と整合する意味をもつものと解釈されるべきであり、本稿で明示的にそのように定義されているのでない限り理想化されたまたは過度に形式的な語義において解釈されるものではない。本稿で言及されるあらゆる刊行物、特許出願、特許および他の文献は、参照によってその全体において組み込まれる。食い違いがある場合には、定義を含め本明細書が支配する。さらに、材料、方法および例は単に例解するものであって、限定することは意図されていない。
【0033】
図1は、担体40と合わせた複数のタイル1a、……、1hの集合体を概略的に示している。タイル1a、……、1hは魚の鱗パターンに従って重なる。この実施形態では、互いに重なるタイルからなるタイルは互いに重なる行の形に配列されている。第一行はタイル1a、1b、1c、1dを含む。そのうち、タイル1aにはタイル1bが重なり、タイル1bにはタイル1cが重なる、などとなる。第二行はタイル1e、1f、1g、1hを含む。そのうち、タイル1eにはタイル1fが重なり、タイル1fにはタイル1gが重なる、などとなる。タイル1a、……、1dをもつ第一行にはタイル1e、……、1hをもつ第二行が重なる。
【0034】
典型的には、タイルは正方形で、一辺は1ないし15cmの範囲であるが、より小さなサイズ、たとえば50μmから先も可能である。たとえば図5のAに示されるように、他の形も可能である。
【0035】
図2のAおよびBはタイルの一つ、ここではタイル1aをより詳細に示している。ここで、図2のAは上面図を示し、図2のBは図2のAにおけるBによる側面図を示す。図2のAでは、タイル1aが、電気物理トランスデューサ10と該トランスデューサへの電気コネクタ24、28とをもつ箔20を有することが示されている。タイル1aは担体40に機械的かつ電気的に結合される。
【0036】
図示した実施形態では、電気コネクタ24、28はそれぞれ電気伝導性トラックを有する。箔20は、電気伝導性トラック24、28を設けられた第一の主表面22と、該第一の主表面22の反対側に、担体40のほうを向く第二の主表面23(図2のB参照)とを有する。
【0037】
少なくとも第一の切り込み25aが前記少なくとも第一の電気伝導性トラック24と並行して箔20を通って延在し、それにより、前記少なくとも第一の伝導性トラック24の一部を担持する、前記箔のストリップ形状部分27を画定する。図示した実施形態では、ストリップ形状部分27は、前記第一の切り込みとは反対側の辺において、第二の切り込み25bによって境される。別の実施形態では、ストリップ形状部分は箔20のエッジを境としてもよい。
【0038】
前記少なくとも第一の電気伝導性トラック24は、担体40の電気伝導体421に電気伝導性要素26によって電気的に接続される。電気伝導性要素26は、第二の主表面23から前記少なくとも第一の切り込み25aを通って、前記少なくとも第一の電気伝導性トラック24に対して延在する。電気伝導性要素26はさらに、箔20の担体30への機械的接続を与える。代替的または追加的に、機械的な接続は他の手段によって、たとえば磁気的手段によってまたは接着剤、たとえばポリウレタンあるいはエポキシ・ベースの接着剤のようなホットメルト接着剤によって形成されてもよい。
【0039】
図2のAおよびBに示される集合体では、電気物理トランスデューサはOLEDであり、前記少なくとも第一の電気伝導性トラック24はOLEDのアノード接点のはたらきをする。箔20はカソード接点としてはたらく第二の電気伝導性トラック28を設けられる。第一および第二のさらなる切り込み29a、29bが第二の電気伝導性トラック28と並行して互いに反対側に延在し、第二のストリップ形状部分30を画定する。同様に、第二の電気伝導性トラック28は、さらなる電気伝導性要素31によって担体40の電気伝導体422に電気的に接続される。同様に、前記さらなる電気伝導性要素31は基板40との機械的接続を与える。
【0040】
第一および第二のストリップ形状部分27、30は、担体40の伝導体との信頼できる電気的接続を実現しつつ、箔20の残りの部分が担体40に対して動くことを許容する。ストリップ形状部分は、その変形しやすさなど、その機械的属性を変えるために、たとえば照射、化学処理または他の手段によって、修正されてもよい。
【0041】
図2のAおよびBに示される集合体では、第一および第二のストリップ形状部分27、30は、OLEDの互いに隣り合う辺に、互いに直交する方向において配置されている。
【0042】
図2のAでは、ストリップ形状部分27は電気物理トランスデューサ10と箔20の辺34との間に、前記辺34と並行する方向に延在する。同様に、ストリップ形状部分30は電気物理トランスデューサ10と箔20のさらなる辺33との間に、前記さらなる辺33と並行する方向に延在する。代替的な可能性が図12に示されている。図2の配置は、箔20の比較的大きな面積が電気物理トランスデューサ10のために利用可能である点で有利である。
【0043】
図2のAに関し、さらに、箔20の担体40への各接続を囲む最小長方形(smallest rectangle)SRは箔の第一の主表面の面積の高々10%の面積をもつことが着目される。この場合、長方形SRは、箔を担体に機械的(かつ電気的)に接続する電気伝導性要素26および31を囲む。たとえば磁気的要素または接着性要素によって他の接続が形成されてもよい。そのような接続はさらに電気的接続をなしてもよい。図示した実施形態では、要素26、31によって形成される接続を囲む最小長方形SRは(1.2×8.9=)10.7単位の面積をもつ。箔20の第一の主表面22は(10.9×11.4=)124単位の面積をもつ。したがって、最小長方形の面積は箔20の主表面の面積の約8.6%である。箔20と担体40の間の機械的接触が占める10%を超えない比較的小さな面積は、担体40の移動性をさらに向上させる。
【0044】
図3は、第一の側面に基づく集合体における電気物理トランスデューサ10を形成しうるOLEDの例を示している。OLED 10は箔20上に配置され、カソード12、発光ポリマー14およびアノード16を有する。OLEDは包皮18を有し、図にはその一部が示されている。他の実施形態では、別の型の発光要素、たとえば無機発光ダイオードがトランスデューサとして使用されてもよい。光起電力セル、音響トランスデューサ、タッチ感応性要素などといった電気物理トランスデューサの他の型が使用されてもよい。
【0045】
例として、図3のCには、切り込み25bについて、丸く広がった端部の形の切り込み延長ストッパー25sの形に終端することが示されている。
【0046】
図4に示されるように、タイル、たとえば1aはそれぞれ、第一の活性領域20aを有する。活性領域20aはトランスデューサ10によって形成される。タイル1aの残りの領域20nは不活性である。図2のA、Bに示した実施形態では、不活性領域は電気物理トランスデューサ10のための電源接点、すなわち電気コネクタ24および28を設けられる。
【0047】
図1に戻ると、前記複数のタイルのうちタイル1eから1hの第一の活性領域は前記複数のタイルのうち他のタイル1a〜1dの第二の不活性領域に重なる。
【0048】
図5のA、Bは、本発明の第一の側面に基づく集合体のもう一つの例を示している。図5のAは、タイルのもう一つの例を示している。図5のAにおいて図2のAのパーツに対応するパーツは、同様の参照符号をもつ。図5のAの実施形態では、OLED 10によって形成される活性部分は丸まったエッジ(rounded edge)REを有する。
【0049】
図5のBは、図5のAに示したタイルの魚の鱗パターンを概略的に示している。図5のBにおいて、タイル1e〜1hの活性部分20aはタイル1a〜1dの不活性部分20nに重なる。活性部分20aには実質的に何も重ならない。活性部分20aの丸まったエッジREは、集合体との接触に際しての環境への損傷を防止する。これはたとえば、図5のBに示すような集合体が人間の皮膚のまわりに巻き付けられる皮膚照射療法のためには貴重である。
【0050】
他の重なり配置も考えられる。たとえば、図6に示されるように、タイルは同心円C1、C2状に配置されてもよい。ここで、円内の各タイルにはその後のタイルが重なり、ある円内のタイルは後続の円内のタイルに重なる。たとえば、円C1内のタイル1bはその円内のタイル1aに重なる。タイル1cは円C1内のタイル1bに重なる、などとなる。円C2内のタイルは円C1内のタイルに重なる、などとなる。
【0051】
さらにもう一つの実施形態では、タイルは渦巻き線に沿って配置される。タイルの担体への機械的および電気的結合はさまざまな仕方で実現されうる。図2のAおよびBに示した実施形態では、タイル1aは、ストリップ形状部分27、30のまわりにそれぞれ巻き付けられる電気接続要素26および31によって、担体40に機械的かつ電気的に結合される。この結合のより詳細な例は図7および図8を参照して記述される。
【0052】
図7に示される第一の図解(1)は箔20を示す。第二の図解(2)は、箔20の残りの部分の平面から出て曲げられるストリップ形状部分27を示す。それにより開口25cが形成される。ストリップ形状部分27はたとえば、該部分27を下方に圧する道具によって下方に曲げられてもよい。あるいはまた、ストリップ形状部分27は、磁気的な道具によって下方に引っ張られる磁性要素を有していてもよい。第三の図解(3)はいかにして電気伝導性要素26が、ストリップ形状部分27によって担持される前記少なくとも第一の電気伝導性トラックに当たって前記開口を通じて給送されるかを示している。第四の図解(4)はその結果を示している。第五の図解(5)は、ストリップ形状部分が解放されて曲がり戻った後の箔20を示している。
【0053】
図8は、電気伝導性トラックを担体の電気伝導体42に、この場合では一対の電気伝導体42に接続するためにステープル状のピッチ26aが使用される代替を示している(図解1参照)。第二の図解(2)は、下方に圧されるステープル状のピッチ26aを示している。この図解において、ステープル状のピッチ26aは担体の電気伝導体42を抱え込み、それにより、図解(3)に示されるように、これらの電気伝導体とストリップ形状部分27上の電気伝導性トラックとの間に電気的な接続が形成される。
【0054】
この場合、電気伝導体42の対(図8のA参照)は、電気接点423を有する第一の電気伝導体421および電気接点424を有する第二の電気伝導体422を有する。第二の図解(2)は、下方に圧されるステープル状のピッチ26aを示している。この図解において、ステープル状のピッチ26aは担体の電気伝導体421、422を抱え込み、それにより両伝導体との機械的接続が形成される。しかしながら、電気的接続は、電気伝導体421とのみ、その電気接点423において形成される。同様に、第二のステープル状のピッチ31aは、電気伝導体422とその電気接点424において電気的接続を形成するのみである。
【0055】
図9は、箔20が第一および第二の向かい合う辺32、33および該第一および第二の辺の間に延在する第三の辺34を有するさらなる集合体を示している。この場合、箔は、それぞれ第一および第二の辺32、33の一方から延びる複数の切り込み25d、25eを有する。相続く切り込み25d、25eは箔の互いに反対の辺から延び、それにより端27aから端27bへと蛇行するストリップ27を形成する。電気伝導性トラック24は前記蛇行ストリップ27上に延在する。図7の実施形態では、電気伝導性要素26は切り込み25eから箔20の外側のエッジ34に延びる。この実施形態では、担体40とタイル1aとの間のさらなる機械的分離が達成される。
【0056】
図10は、ストリップ形状部分27についての代替的な配置を示している。ここで、ストリップ形状部分27は電気物理トランスデューサ10と箔20の辺34との間に、前記辺34に直交する方向において延在する。同様に、ストリップ形状部分30は電気物理トランスデューサ10と箔20のさらなる辺33との間に、前記さらなる辺33に直交する方向において延在する。
【0057】
図11のAおよびBは、本発明の第一の側面に基づく集合体のある実施形態を示している。図11における、図2のAおよびBのパーツに対応するパーツは同じ参照符号をもつ。
【0058】
図11のAおよびBに示した実施形態では、箔20の第二の主表面23は第一および第二の互いに反対の磁極51、53を設けられる。箔20の磁極51、53は、担体40の表面上に設けられるそれぞれの磁極52、54と磁気的に結合される。明確のため、磁極51および52は図11のAに示されるのみである。箔の第二の主表面23上の磁極および担体上のそれらの対応物52、54は、箔20の担体40との整列を容易にする。
【0059】
図11のAおよびBの実施形態では、前記少なくとも第一の電気伝導性トラック24と担体40の電気伝導体421との間の電気的接続は、前記少なくとも第一の電気伝導性トラック24から箔20を通って延在する電気伝導性部材35を含む。同様に、前記電気伝導性トラック28と担体40のさらなる電気伝導体422との間の電気的接続は、前記電気伝導性トラック28から箔20を通って延在する電気伝導性部材36を含む。図示した実施形態では、電気伝導性部材35は担体の電気伝導体421に、箔と担体との間に配置される、Agを充填されたエポキシ・ベースの接着剤のような電気伝導性接着剤37を介して電気的に接続される。同様に、電気伝導性部材36は、担体40のさらなる電気伝導体422に、箔と担体との間に配置される別の電気伝導性接着剤38を介して電気的に接続される。対にされた磁極51、52および53、54によって与えられる磁気的付着は、接着剤37、38が硬化する間、箔をその位置に保つ。その目的のための別個のツールは不要である。
【0060】
図12のAおよびBは、本発明の第一の側面に基づく集合体のさらなる実施形態を示している。図11のAおよびBの実施形態と同様、電気伝導性トラック24、28は担体40の電気伝導体421、422に、電気伝導性トラック24、28から箔20を通って延在するそれぞれの電気伝導性部材35、36を介して結合される。しかしながら、この実施形態では、電気的接続はそれぞれ一対の磁極をさらに含む。
【0061】
伝導性トラック24への電気的接続は、箔20の第二の主表面23上に配置された第一の磁極51と、担体40の主表面上に配置された第二の磁極52とを介して与えられる。極51、52は協働する、すなわち互いに逆極性であり、それにより磁力によって機械的接続が与えられる。同様に、極53と54も協働する。磁気的な引力は、箔20の担体40への十分な付着を提供するのに十分強くてもよい。にもかかわらず、箔20は、他の手段によって担体40に付着させられてもよい。たとえば、箔20はさらに、接着剤によって担体40に付着させられてもよい。たとえば、互いに協働する極の間に配置される電気伝導性の接着剤が使われてもよい。
【0062】
第一の側面に基づく集合体は必ずしも分離のためにストリップ形状部分をもつとは限らない。図13のAおよびBは、電気物理トランスデューサ10を担持する箔20が電気伝導性の付着要素37、38によって担体40に直接結合されるさらなる実施形態を示している。付着要素37、38は、電気物理トランスデューサ10の電気コネクタ24、28と、担体の電気伝導体421、422との間の電気的接続をも与える。タイル1aは、接着要素37、38によって部分的に支持され、他のタイルによって部分的に支持される。他のタイルの一つ、タイル1bが図13のBにおいて点線により概略的に示されている。
【0063】
図14は、第一の側面、請求項1に基づく集合体のさらなる実施形態を示している。ここでは、各タイル1は制御設備70、72、74を有し、複数のセクションS11、S12、S21、S22に分割される活性領域20aを有する。各セクションは発光要素LE11、LE12、LE21、LE22を電気物理トランスデューサとして有し、センサー要素SE11、SE12、SE21、SE22を前記セクションが別のタイルによって覆われているか否かを感知するためのさらなる電気物理トランスデューサとして有する。該制御設備は、少なくとも部分的に覆われていない(uncovered)ことが感知されるセクション内の電気物理トランスデューサのみを選択的に活性化するよう構成される。
【0064】
図示した実施形態では、活性領域は列および行をもつマトリクスとして区分される。制御設備は、主コントローラ70、列ドライバ72および行ドライバ74を有する。列ドライバ72は交互に列の一つを選択し、行ドライバはその列におけるセンサー要素から、たとえば第一の列が選択される場合センサー要素SE11およびSE21から、状態を読む。センサー要素が、対応するセクションの少なくとも一部が覆われていないことを示す場合、対応する発光要素LE11、LE21が活性状態に維持されるまたは活性状態に設定される。センサー要素が、対応するセクションが別のタイルによって完全に覆われていないことを示す場合には、発光要素は不活性化された状態に設定される、またはすでに不活性化されている場合には不活性化状態に維持される。
【0065】
センサー要素SE11、SE12、SE21、SE22はたとえば覆っているタイルの存在をキャパシタンス的に検出してもよい。あるいはまた、センサー要素は覆っているタイルによって反射される量を検出してもよい。この後者の場合、不活性化されたセクションは、そのセクションがいまだ完全に覆われているか否かを探査するために、定期的に、パルス状にその発光要素を作動させてもよい。
【0066】
セクションを活性化する条件は、用途に依存して選択されてもよい。条件は、たとえば、あるセクションの発光要素が活性化されるのは該セクションのx%を超える部分が覆われていない場合であるというものであってもよい。均一な照射が非常に重要な用途では、xの値は非常に低い閾値、たとえば1%に設定されてもよい。このようにして、わずかな部分の覆いがなくなるとすぐにセクションが活性化される。他の実施形態では、xの値はより高くてもよく、たとえば50%であってもよい。
【0067】
いくつかの実施形態では、センサーは、覆っている割合を正確に検出するよう構成されていなくてもよい。この場合でも、活性領域が十分な数のセクションに分割されてさえいれば、きわめて均一な照射パターンが達成されうる。
【0068】
明確のため、図示した例では、集合体の活性領域20aは四つのセクションに分割されているだけである。しかしながら、この構成のマトリクス構造はより多数のセクションへの簡単な拡張を許容する。他の実施形態では、セクションの数は実質的により高くてもよく、たとえば数百のセクションまたさらにはそれ以上であってもよい。
【0069】
図14に示されるように、共有される制御設備を使う代わりに、代替的に、各セクションが、そのセンサー要素がそのセクションが覆われていると検出するか否かに依存して発光要素をオンまたはオフに切り換える適正な制御要素を有することも可能である。
【0070】
図15は、そのようなセクションS1の例を概略的に示している。タイルのセクションS1は、センサー要素SE1、発光要素LE1および制御要素71を有する。制御要素71は電源線+、−によって給電される。制御要素のほうは、発光要素に電源電圧Vcを制御可能に提供し、センサー要素SE1から受領されるセンサー信号Scに依存して、発光要素LE1を活性化する。センサー要素SE1はたとえば、発光要素LE1によって放出された放射の反射される量を検出する。反射光の量があらかじめ決定された閾値より高いことが感知される場合、制御要素71は発光要素LE1を不活性化し、あるいは不活性化された状態を維持する。そのセクションの不活性化された状態の間は、センサー信号Scに基づいてそのセクションがいまだに完全に覆われているか否かを判定するために、制御要素71は定期的にパルス的にその発光要素LE1を作動させてもよい。ある応用では、制御要素71はたとえば、毎秒一度、1ミリ秒にわたって発光要素を作動させてもよい。このようにして、覆われたセクションによる電力消費は実質的に(ここでは1000分の1に)削減される一方、(部分的に)覆われなくなった場合にはセクションを迅速に再活性化することが可能である。もちろん、他の実施形態では、探索目的のための作動の周期および継続時間は異なっていてもよい。たとえば、周期は0.01sから10sの範囲において選択されてもよく、継続時間は前記周期の長さの0.0001から0.1までの範囲において選択されてもよい。
【0071】
各セクションが独自の制御要素を有する構成は、それらのセクションへの電気伝導線の数が非常に限られることができるので、多数のセクションにも簡単に拡張できる。タイルは、電源線+、−のための電源グリッドを設けられることで十分である。
【0072】
発光要素という用語は可視光を放出する素子に制約されず、赤外および/または紫外範囲で照射することのできる素子をも含むことを注意しておく。
【0073】
請求項において、「有する/含む」の語は他の要素やステップの存在を排除するものではなく、単数形の表現は複数を排除するものではない。単一のコンポーネントまたは他のユニットが請求項に記載されるいくつかの項目の機能を充足してもよい。ある種の施策が互いに異なる請求項において記載されているというだけの事実が、それらの施策の組み合わせが有利に使用できなことを示すものではない。請求項に参照符号があったとしてもその範囲を限定するものと解釈すべきではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のタイルと担体との集合体であって、前記タイルは電気物理トランスデューサおよび該トランスデューサへの電気コネクタをもつ箔を有し、前記タイルは前記担体に機械的かつ電気的に結合され、前記タイルは魚の鱗パターンに従って重なる、集合体。
【請求項2】
各タイルが第一の、活性な領域と、第二の、不活性な領域を有し、前記複数のタイルのうちのタイル(1e〜1h)の前記第一の活性領域が、前記複数のタイルのうちの他のタイル(1a〜1d)の前記第二の不活性領域に重なる、請求項1記載の集合体。
【請求項3】
前記第二の不活性領域は、前記電気物理トランスデューサのための電源接点を設けられる、請求項2記載の集合体。
【請求項4】
前記タイルの前記活性領域が丸まったエッジをもつ、請求項2または3記載の集合体。
【請求項5】
請求項1ないし4のうちいずれか一項記載の集合体であって、
・前記電気伝導体の少なくとも一つが少なくとも第一の電気伝導性トラックを有し、
・前記箔が、前記少なくとも第一の電気伝導性トラックを設けられた第一の主表面と、該第一の主表面の反対側にあり前記担体に面する第二の主表面とを有し、
・前記少なくとも第一の電気伝導性トラックと並行して少なくとも第一の切り込みが前記箔を通って延在し、それにより前記少なくとも第一の電気伝導性トラックの一部を担持する前記箔のストリップ形状部分を画定し、
・前記少なくとも第一の電気伝導性トラックは前記担体の電気伝導体に電気的に接続され、
・前記箔は、そのストリップ形状部分をもって前記担体に取り付けられる、
集合体。
【請求項6】
前記少なくとも第一の電気伝導性トラックと前記担体の電気伝導体との間の電気的な接続が、前記第二の表面から、前記少なくとも第一の切り込みを通り、前記少なくとも第一の電気伝導性のトラックに当たって延在する電気伝導性要素によって形成される、請求項5記載の集合体。
【請求項7】
前記箔が、前記少なくとも第一の切り込み(25a)に対向して前記少なくとも第一の電気伝導性トラック(24)のある側に、前記箔を通って延在する少なくとも第二の切り込み(25b)を有し、前記電気伝導性要素がさらに前記少なくとも第二の切り込みを通って延在する、請求項5記載の集合体。
【請求項8】
前記少なくとも第一の電気伝導性トラック(24)が前記電気物理トランスデューサの第一の接点のはたらきをし、前記箔は第二の接点としてはたらく第二の電気伝導性トラック(28)を設けられる、請求項5記載の集合体。
【請求項9】
前記第一の電気伝導性トラックが前記担体上の前記電気伝導体(421)に結合されるのと同様の仕方で前記第二の電気伝導性トラックが前記担体上のさらなる電気伝導体(422)に結合され、前記第二の電気伝導性トラックの一部分が第二のストリップ形状部分によって担持される、請求項8記載の集合体。
【請求項10】
前記第一のストリップ形状部分および前記第二のストリップ形状部分が互いに直交する方向に、前記電気物理トランスデューサの隣り合う辺に配置されている、請求項9記載の集合体。
【請求項11】
前記電気物理トランスデューサがOLEDであり、前記第一および第二の電気伝導性トラックが該OLEDのアノードおよびカソードへの接点のはたらきをする、請求項8ないし10のうちいずれか一項記載の集合体。
【請求項12】
前記電気伝導性要素が電気伝導性ワイヤである、請求項6記載の集合体。
【請求項13】
前記電気伝導性ワイヤがばねである、請求項12記載の集合体。
【請求項14】
前記伝導性要素がステープル様のピッチである、請求項6記載の集合体。
【請求項15】
前記担体が製織物である、請求項1記載の集合体。
【請求項16】
前記担体が箔である、請求項1記載の集合体。
【請求項17】
前記担体が伸張可能である、請求項1記載の集合体。
【請求項18】
前記少なくとも一つの切り込みが切り込み延長ストッパーの形で終わる、請求項1記載の集合体。
【請求項19】
前記箔は第一および第二の向かい合う辺と、前記第一と第二の辺の間に延在する第三の辺とを有し、前記箔は複数の切り込みを有し、各切り込みは前記第一および第二の辺の一方から延びており、相続く切り込みは前記箔の互いに反対側の辺から延び、それにより蛇行するストリップ形状部分を形成し、前記電気伝導性のトラックは前記蛇行するストリップ形状部分の上に延在する、請求項1記載の集合体。
【請求項20】
請求項1記載の集合体であって、各タイルは制御設備を有し、複数のセクションに分割される活性領域を有し、各セクションは発光要素を電気物理トランスデューサとして有し、センサー要素を前記セクションが別のタイルによって覆われているか否かを感知するためのさらなる電気物理トランスデューサとして有し、前記制御設備は、少なくとも部分的に覆われていないことが感知されるセクション内の電気物理トランスデューサのみを選択的に活性化するよう構成される、集合体。
【請求項21】
複数のタイルを担体とともに集合させる方法であって、前記タイルは電気物理トランスデューサおよび前記トランスデューサへの電気コネクタをもつ箔を有し、当該方法は、
前記タイルを機械的および電気的に前記担体に結合し、それにより前記タイルを魚の鱗パターンに従って重ねることを含む、
方法。
【請求項22】
前記集合体において使うよう構成される、請求項1ないし20のうちいずれか一項記載のタイル。

【図1】
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【図2A−2C】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図8A】
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【図9】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13A】
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【図13B】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2013−518388(P2013−518388A)
【公表日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−551109(P2012−551109)
【出願日】平成23年1月31日(2011.1.31)
【国際出願番号】PCT/NL2011/050062
【国際公開番号】WO2011/093711
【国際公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【出願人】(512185280)
【氏名又は名称原語表記】NEDERLANDSE ORGANISATIE VOOR TOEGEPAST−NATUURWETENSCHAPPELIJK ONDERZOEK TNO
【住所又は居所原語表記】Schoemakerstraat 97 NL−2628 VK Delft,The Netherlands
【Fターム(参考)】