説明

雨または雪の日でも外が見える窓

【課題】 本発明は、従来雨または雪が降っている時に水滴または雪を取り除くため、ワイパーを使用してるが、そのワイパーが視界の邪魔になる。その上、ワイパーでは窓全体の水滴を取り除くことはできない。この点を解決することを課題としている。
【解決手段】 本発明は、帯状の透明のフィルムを輪の形にし、その両端の内側にローラーを設け、そのローラーの少なくとも一方に制御装置を備えた駆動機を取り付ける。次に、その透明のフィルムに外接して、上記ローラー付近の移動方向と直交する軸上に動くワイパーと固定されたワイパーとローラーを設ける。最後に、透明のフィルムの輪の中と内側(手前)に透明のガラスを設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、雨または雪が降っていても、透明のフィルムまたは、ワイパーを動かすことによって外を見ることができる窓、に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、車のフロントガラスや窓は固定されているため、雨または雪の日はワイパーを動かすことにより、水滴または雪を取り除いていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、従来雨または雪が降っている時に水滴または雪を取り除くため、ワイパーを使用してるが、そのワイパーが視界の邪魔になる。その上、ワイパーでは窓全体の水滴を取り除くことはできない。この点を解決することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、帯状の透明のフィルムを輪の形にし、その両端の内側にローラーを設け、そのローラーの少なくとも一方に制御装置を備えた駆動機を取り付ける。このことにより、透明のフィルムはローラーの回転に伴い移動し、雨の降る量に応じて速度を変えることができる。
【0005】
次に、その透明のフィルムに外接して、上記ローラー付近の移動方向と直交する軸上に動くワイパーを設ける。このワイパーは従来のワイパー同様、扇状に動き、水滴を取り除く目的もあるが第一の目的は、集まってきた雪を取り除くことです。このワイパーがあることにより雨にも雪にも対応できることになります。そして、前記のワイパーと平行に固定されたワイパーを設ける。このワイパーは、水滴または雪を取り除く目的と内外を遮断するために設けられるものである。
【0006】
上記の制御装置を備えた駆動機と連動したローラーと外接して、透明のフィルムを挟むように設けたローラーは、透明のフィルムの空回りを防ぐことを目的としています。また、空回りを防ぐことが困難な場合は、映画のフィルムのような構造も考慮することとします。
【0007】
最後に、透明のフィルムの輪の中に透明のガラスを設ける。これは、風圧等による透明のフィルムの曲がりを抑制するために設けるものです。そして、内側(手前)に設ける透明のガラスは、普通の窓ガラスと同じく内外を遮断するために設られるものです。
【発明の効果】
【0008】
従来は、雨が降っている時に中央に設けられたワイパーを動かすことにより水滴を取り除いていた。しかし本発明は、その逆に、窓(透明のフィルム)を動かし、ワイパー、ローラーを窓の端に設置することにより、窓全体の水滴を取り除くことができ、そのため、クリアな視界を確保することができます。
本発明は、管制塔、展望台、カメラ、車等いろいろな用途があります。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1により説明すると、1の輪になっている透明のフィルムの輪の内側に、二つのローラーを設ける。2のローラーは制御装置を備えた駆動機9と連動しており、3のローラーは従動式で透明のフィルムの移動に伴い回転する。4のワイパーは従来のワイパーと同様に扇状に動く、5のワイパーは枠体10に固定する。(二ヵ所)6のローラーは2のローラーとの間の透明のフィルムを挟んで設ける。7の透明ガラスは輪になっている透明のフィルムの輪の中の前方に、枠体10の上下に固定して設ける。8の透明ガラスは普通の窓ガラス同様、枠体に四方を固定して設ける。最後に9は制御装置を備えた駆動モーターです。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の斜視図である。
【図2】本発明の両端のローラー付近を上から見た拡大図である。
【図3】本発明の雪の日の動くワイパーの作動状況を表す図である。
【図4】本発明の車のフロントガラスを想定した斜視図である。
【符号の説明】
【0011】
1.透明のフィルム
2.駆動機(制御装置付き)と連動したローラー
3.従動式のローラー
4.動くワイパー
5.固定したワイパー
6.従動式のローラー
7.透明ガラス
8.透明ガラス
9.駆動機(制御装置付き)
10.枠体
11.雪
なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状の透明のフィルムを輪の形にし、その両端の内側にローラーを設け、そのローラーの少なくとも一方に制御装置を備えた駆動機を取り付け、その透明のフィルムに外接して移動方向と直交する軸上に、動くワイパーと固定されたワイパーとローラーを設け、その上、透明のフィルムの輪の中と輪の外の内側に透明のガラスを設けた、雨または雪の日でも外が見える窓。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−44582(P2008−44582A)
【公開日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−242133(P2006−242133)
【出願日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【出願人】(592195894)
【Fターム(参考)】