説明

雨滴検出装置

【課題】 ウインドシールドの内面の正確な温度を検出可能な雨滴検出装置を提供する。
【解決手段】 雨滴検出装置1が備える雨滴検出部20の雨滴検出基板22は、第1発光素子23、第2発光素子24、受光素子25、ECU26を搭載する。雨滴検出基板22は、ウインドシールド10の外面101より離れた位置に取り付けられる。湿度検出部30の湿度検出基板33は、ウインドシールド温度素子31、車内温度素子32および車内湿度素子34を搭載する。湿度検出基板33は、ウインドシールド温度素子31がウインドシールド10の内面102に当接するように取り付けられる。これにより、ウインドシールド温度素子31は、雨滴検出部20のECU26で発生する熱に影響されることなくウインドシールド10の内面102の温度を正確に検出することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、雨滴検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両のウインドシールドの外面に付着する雨滴を検出可能であり、かつウインドシールドの内面の湿度を検出可能な雨滴検出装置が知られている。雨滴検出装置は、雨滴検出部において車両内側に設けられる発光素子が発光する光を受光素子が受光し、受光量の変化からウインドシールドの外面の雨滴の有無を検出する。一方、雨滴検出装置は、湿度検出部において車室内部の温度、車室内部の湿度、およびウインドシールドの内面の温度を検出する。雨滴検出装置は、これらの数値に基づいてウインドシールドの内面の湿度を算出する。雨滴検出装置は、雨滴検出部および湿度検出部を同一筐体内に収容し、車両のウインドシールドの内面に取り付けられる。
【0003】
雨滴検出装置では、雨滴検出部は照射面積を確保するためウインドシールドから離れた位置に取り付けられる。一方、湿度検出部はウインドシールド表面近傍の温度を検出するためウインドシールドの近傍に取り付けられる。特許文献1に記載の雨滴検出装置では、湿度検出部は、可撓性基板によりウインドシールドの近傍に取り付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−26322号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の雨滴検出装置では、雨滴検出部および湿度検出部は1つの可撓性基板に搭載される。特許文献1に記載の雨滴検出装置では雨滴検出部で発生する熱が基板を通って湿度検出部に伝わるため、湿度検出部での検出温度に誤差が発生するおそれがある。したがって、ウインドシールド内面の正確な温度を検出することができない。また、湿度検出部は高価な可撓性基板によりウインドシールドの近傍に取り付けられているため、雨滴検出装置の製造コストが高くなる。
【0006】
本発明の目的は、ウインドシールド内面の正確な温度を検出可能な雨滴検出装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明によると、雨滴検出装置は、車両のウインドシールドの外面に付着する雨滴を検出可能であり、かつ車両のウインドシールドの内面の湿度を算出可能である。雨滴検出装置は、雨滴検出用に発光素子、受光素子、および検出手段を備える。発光素子が発光する基準光はウインドシールドによって反射される。反射された基準光は、受光素子が受光する。このとき、受光素子は受光した基準光の強度に応じた信号を検出手段に出力する。検出手段は、受光した基準光の強度に基づいてウインドシールドの外面に付着する雨滴を検出する。一方、雨滴検出装置は、湿度検出用に内面温度検出手段、車内温度検出手段、および車内湿度検出手段を備える。内面温度検出手段は、ウインドシールドの内面の温度を検出し、検出した温度に応じた信号を検出手段に出力する。車内温度検出手段は、内面温度検出手段近傍の車室内部の温度を検出し、検出した温度に応じた信号を検出手段に出力する。車内湿度検出手段は、内面温度検出手段近傍の車室内部の湿度を検出し、検出した湿度に応じた信号を検出手段に出力する。検出手段は、ウインドシールドの内面の温度、内面温度検出手段近傍の車室内部の温度、および内面温度検出手段近傍の車室内部の湿度に基づいてウインドシールドの内面の湿度を算出する。雨滴検出基板は、発光素子、受光素子、および検出手段を搭載する。また、湿度検出基板は、内面温度検出手段、車内温度検出手段、および車内湿度検出手段を搭載する。ターミナルは、雨滴検出基板と湿度検出基板とを電気的に接続する。ハウジングは、雨滴検出基板および湿度検出基板を支持する。
【0008】
雨滴検出装置では、雨滴検出基板に搭載される検出手段が発熱する。検出手段で発生する熱は、検出手段を搭載する基板、基板を支持するハウジング、基板に電気的に接続するターミナルなどを介して雨滴検出装置内に拡散する。一方、内面温度検出手段は、ウインドシールド内面の温度を検出する。このとき、ウインドシールド内面の温度を正確に検出するため、内面温度検出手段にはウインドシールド内面以外からの熱が伝わらないことが望ましい。請求項1に記載の雨滴検出装置は、発熱量が大きい検出手段を搭載する雨滴検出基板と、内面温度検出手段を搭載する湿度検出基板とを備える。すなわち、発熱量が大きい検出手段と外部からの伝熱による影響が大きい内面温度検出手段とは異なる基板に搭載されている。これにより、検出手段によって発生する熱の内面温度検出手段への伝熱量を低減することができる。したがって、内面温度検出手段は、ウインドシールド内面の温度を正確に検出することができる。
【0009】
また、雨滴検出基板は発光素子のウインドシールドへの照射面積を確保するため、ウインドシールドから離れた位置に設けられることが望ましい。一方、湿度検出基板はウインドシールドの内面の温度を正確に検出するため、内面温度検出手段がウインドシールドに当接するように設けられることが望ましい。請求項1に記載の雨滴検出装置では雨滴検出基板と湿度検出基板とをそれぞれ別に備えることにより、それぞれの基板を検出に最適な位置に設けることができる。また、可撓性基板を用いた従来技術に対してプリント基板を用いることができる。これにより、雨滴検出装置の製造コストを低減することができる。
【0010】
また、請求項1に記載の雨滴検出装置は、1つのハウジングにより雨滴検出基板および湿度検出基板が支持される。雨滴検出基板と湿度検出基板とはそれぞれ異なる機能を有している。それぞれの機能を変更、または向上させるとき、いずれかの基板を取り替えることにより、機能を変更、または向上させることができる。これにより、雨滴検出装置は、基板を取り替えることで雨滴検出装置は異なる機能を有することができる。
【0011】
請求項2に記載の発明によると、ターミナルの長さは、雨滴検出基板とターミナルの一端とが接続する雨滴検出基板上の雨滴検出側端子から、湿度検出基板とターミナルの他端とが接続する湿度検出基板上の湿度検出側端子までの直線距離より長い。
雨滴検出装置では、雨滴検出基板上の検出手段で発生する熱は、主にターミナルを介して湿度検出基板に伝わる。請求項2に記載の雨滴検出装置では、ターミナルの長さを長くすることで伝熱経路が長くなり、雨滴検出基板から湿度検出基板への伝熱量を低減することができる。したがって、内面温度検出手段は、ウインドシールド内面の温度を正確に検出することができる。
【0012】
請求項3に記載の発明によると、ターミナルは洋白から形成されている。ニッケル黄銅である洋白は、熱伝導率が33W/(m・K)であって、従来用いられる黄銅に比べて熱を伝えにくい。したがって、ターミナルを洋白にすることにより、雨滴検出基板上の検出手段から湿度検出基板上の内面温度検出手段への伝熱量を低減することができる。
【0013】
請求項4に記載の発明によると、雨滴検出基板は、雨滴検出基板とターミナルの一端とが接続する雨滴検出基板上の雨滴検出側端子の近傍に第1開口が形成される。
請求項5に記載の発明によると、第1開口は、雨滴検出側端子と検出手段との間に形成される。
雨滴検出基板上の雨滴検出側端子の近傍には第1開口が形成される。雨滴検出基板上の検出手段で発生する熱は、ターミナルを介して湿度検出基板に伝わる。請求項4に記載の雨滴検出装置には、雨滴検出基板とターミナルとが接続する雨滴検出側端子の近傍に第1開口を形成される。これにより、雨滴検出基板から雨滴検出側端子への伝熱面積が小さくなる。したがって、雨滴検出基板から湿度検出基板への伝熱量を低減することができる。
また、第1開口は、雨滴検出側端子と発熱量が大きい検出手段との間に形成される。検出手段から雨滴検出側端子への伝熱経路が第1開口を迂回するようになることで、伝熱経路が曲線となる。これにより、検出手段から雨滴検出側端子への伝熱経路が長くなり、検出手段で発生した熱が雨滴検出側端子に伝わりにくくなる。したがって、雨滴検出基板から湿度検出基板への伝熱量を低減することができる。
【0014】
請求項6に記載の発明によると、湿度検出基板は、湿度検出基板とターミナルの他端とが接続する湿度検出基板上の湿度検出側端子の近傍に第2開口が形成される。
請求項7に記載の発明によると、第2開口は、湿度検出側端子と内面温度検出手段との間に形成される。
湿度検出基板上の湿度検出側端子の近傍には第2開口が形成される。雨滴検出基板上で発生する熱は、主にターミナルを介して湿度検出基板に伝わる。請求項6に記載の雨滴検出装置には、湿度検出基板とターミナルとが接続する湿度検出側端子の近傍に第2開口を形成される。これにより、湿度検出側端子から雨滴検出基板への伝熱量を低減することができる。
また、第2開口は、湿度検出側端子と内面温度検出手段との間に形成される。湿度検出側端子から内面温度検出手段への伝熱経路が第2開口を迂回するようになることで、伝熱経路が曲線となる。これにより、湿度検出側端子から内面温度検出手段への伝熱経路が長くなり、検出手段で発生した熱が内面温度検出手段に伝わりにくくなる。したがって、雨滴検出基板から湿度検出基板への伝熱量を低減することができる。
【0015】
請求項8に記載の発明によると、ハウジングは湿度検出基板を支持するランド部を形成する。
請求項9に記載の発明によると、湿度検出基板がランド部に支持されたとき、湿度検出基板はランド部にのみ当接する。
湿度検出基板はハウジングに形成されるランド部に支持される。ランド部はハウジングを形成する壁から突出しているため、湿度検出基板がランド部に搭載されるとき、湿度検出基板は、ハウジングの壁との間に隙間を形成する。雨滴検出基板上で発生する熱は、主にターミナルを介して湿度検出基板に伝わるが、一部はハウジングの壁を介して湿度検出基板に伝わる。ランド部に支持される湿度検出基板は、ハウジングの壁との間に隙間を形成するため、ハウジングの壁から湿度検出基板には熱は伝わらない。また、湿度検出基板はランド部のみに当接するため、ハウジングと当接する面積も小さくなり、ハウジングからの伝熱量を低減することができる。したがって、湿度検出基板に搭載されている内面温度検出手段は、ウインドシールド内面の温度を正確に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態に雨滴検出装置の車両搭載状態を概念的に示す模式図である。
【図2】本発明の一実施形態による雨滴検出装置の断面図である。
【図3】本発明の一実施形態による雨滴検出装置の上面図である。
【図4】本発明の一実施形態による雨滴検出装置の上面図であって、図3のカバーを外した場合の上面図である。
【図5】本発明の一実施形態による雨滴検出装置の構造を示す模式図である。
【図6】本発明の一実施形態による雨滴検出装置における湿度検出基板取付部の上面図である。
【図7】本発明の一実施形態による雨滴検出装置におけるターミナルの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態による雨滴検出装置について図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
本発明の一実施形態による雨滴検出装置を図1から図7に示す。
図1に示すように雨滴検出装置1は、車両100のウインドシールド10の車室側上部に設けられる。雨滴検出装置1は、ウインドシールド10の外面の雨滴の有無を検出するとともに、ウインドシールド10の内面の湿度を検出する。雨滴検出装置1は、ウインドシールド10の内面の湿度を検出することにより、ウインドシールド10の内面での水滴の付着を検出する。
【0018】
雨滴検出装置1においてウインドシールド10の外面に雨滴の付着を検出するとき、ワイパスイッチ3が出力するワイパ動作のモード信号や車速センサ2が出力する車速情報に基づいてワイパ6の払拭モードを選定する。選定された払拭モードは制御部4を経由してワイパモータ5に伝達し、ワイパモータ5が駆動する。
【0019】
ワイパスイッチ3は、制御部4に対してワイパ6の動作停止(OFF)、オートモード(AUTO)、マニュアルモード(Lo、Hi)の各動作モードを示すモード信号を出力するモードスイッチ8を有する。また、ワイパスイッチ3は、オートモードが選択されたとき、雨滴量に対するワイパ6の払拭レベルを変更する感度信号を出力する感度ボリュームスイッチ9を有している。制御部4は、車速センサ2、ワイパスイッチ3からの信号を雨滴検出装置1に出力し、雨滴検出装置1が選定したワイパ6の払拭モードを受信する。また、ワイパモータ5へと駆動信号を出力し、選定された払拭レベルにてワイパ6を駆動する。これにより、ワイパモータ5が駆動し、ワイパ6によるウインドシールド10の払拭動作が行われる。
【0020】
雨滴検出装置1では、ウインドシールド10の内面の温度、ウインドシールド10の車両100の車室内部の温度、および車両100の車室内部の湿度を検出する。雨滴検出装置1では、ウインドシールド10の内面の温度からウインドシールド10の内面の露点を算出する。算出された露点に対してウインドシールド10の車両100の車室内部の温度、および車両100の車室内部の湿度からウインドシールド10の内面への水滴の付着を判定する。ウインドシールド10の内面への水滴の付着を検出したとき、雨滴検出装置1は制御部4に検出信号を出力する。制御部4は、エアコン制御部7に信号を出力する。エアコン制御部7では、ウインドシールド10の内面に付着する水滴が除去されるようにエアコンを作動する。
【0021】
雨滴検出装置1の構造を図2から図7に示す。図2は、雨滴検出装置1の断面図であって、図3に示す雨滴検出装置1の上面図でのII−II断面図である。図4は、図3に示す雨滴検出装置1の上面図においてカバー60を取り外したときの上面図である。図5は、雨滴検出装置1の構造を示す斜視図である。
【0022】
雨滴検出装置1は、ハウジング15、雨滴検出部20、湿度検出部30、コネクタ41、カバー60などを備える。
ハウジング15は、図5(a)に示すように面積が異なる2つの略矩形が接合した樹脂からなる。ハウジング15の雨滴検出基板取付部151は、面積が大きい方の略矩形であって向かい合う上下2面が開口を形成する。雨滴検出基板取付部151の側壁151aにはコネクタ41が接続する。また、コネクタ41が接続する側壁151aと対向する側壁151bには、雨滴検出基板取付部151の面積より小さい略矩形の湿度検出基板取付部152が接続する。ハウジング15は、図示しない接着剤によって車両100のウインドシールド10の内面に取り付けられる。
【0023】
雨滴検出基板取付部151は、図4および図5に示すように四隅、および湿度検出基板取付部152と接続する箇所に位置決めピン12が形成される。位置決めピン12は、雨滴検出部20の雨滴検出基板22に形成されている位置決め溝28に係合する。これにより、雨滴検出基板22はハウジング15に対して位置決めされる。
【0024】
図2に示すように、雨滴検出基板取付部151の側壁151aには端部42が設けられている。端部42は、コネクタ41の接続端子43の一端であって、ウインドシールド10と当接する側とは反対方向に突出する。端部42は、雨滴検出基板22が雨滴検出基板取付部151に取り付けられるとき、雨滴検出基板22と電気的に接続する。また、側壁151bには、雨滴検出基板22と湿度検出基板33とを電気的に接続するターミナル50がインサートされている。ターミナル50の端部51はウインドシールド10と当接する側とは反対方向に突出する。端部51は、雨滴検出基板取付部151に雨滴検出基板22が取り付けられるとき、雨滴検出基板22と電気的に接続する。
【0025】
湿度検出基板取付部152は、雨滴検出基板取付部151と接続する反対側、およびウインドシールド10と当接する反対側に開口を形成する。湿度検出基板取付部152のウインドシールド10と当接する側の面には開口39が形成されている。開口39には、後述するウインドシールド温度素子31が熱伝導部材311とともに挿入される。また、湿度検出基板取付部152のウインドシールド10と当接する側の面153には、湿度検出基板33を支持するランド部14が2つ形成されている。ランド部14には、位置決めピン13が4つ形成されている。位置決めピン13は、湿度検出部30の湿度検出基板33の四隅に形成されている位置決め孔に嵌合する。これにより、湿度検出基板33はハウジング15に対して位置決めされる。
【0026】
面153からはハウジング15にインサート成形されているターミナル50の端部52が突出している。端部52は、湿度検出基板取付部152に湿度検出基板33が設置されるとき、湿度検出基板33と電気的に接続する。
【0027】
次に、雨滴検出部20について説明する。
雨滴検出部20は、レンズ21、第1発光素子23、第2発光素子24、受光素子25、ECU26、雨滴検出基板22等を備える。雨滴検出部20では、第1発光素子23および第2発光素子24が発光する光の強度変化に基づいてウインドシールド10の外面に付着する雨滴を検出する。
【0028】
第1発光素子23および第2発光素子24は、雨滴検出基板22のウインドシールド10側に搭載されている。第1発光素子23および第2発光素子24は、一定の波長の光を発する。第1発光素子23および第2発光素子は、例えば、発光ダイオード、である。第1発光素子23および第2発光素子24は、レンズ21の方向に光を照射する。
【0029】
レンズ21は、雨滴検出基板取付部151のウインドシールド10側に設けられる。レンズ21は、例えば樹脂から形成されるが、ガラスから形成されてもよい。レンズ21は、シリコン29を介してウインドシールド10の内面102に当接する。レンズ21は、第1発光素子23および第2発光素子24が照射する光を屈折してウインドシールド10の外面101まで到達させるとともに、ウインドシールド10の外面101で反射した光を集光して受光素子25まで透過する。
【0030】
受光素子25は、雨滴検出基板22のウインドシールド10側に搭載されている。受光素子25は、ウインドシールド10の外面101で反射した光を受光する。受光素子25は、受光した光の強度の大きさに応じて信号に変換する。変換された信号は、ECU26に出力される。
【0031】
ECU26は、雨滴検出基板22のウインドシールド10側に搭載されている。ECU26は、マイクロコンピュータであり、制御処理や演算処理を行うCPU、各種プログラムやデータを保存するための読み取り専用メモリ(ROM)や書き込み可能なメモリ(RAM)等のメモリを含む記憶装置、入力回路、出力回路、および電源回路等から構成される。ECU26では、受光素子25からの出力信号に基づいて、ウインドシールド10の外面101に付着する雨滴を検出する。雨滴の付着を検出したとき、ECU26は、電気的に接続されるコネクタ41を介して制御部4に信号を出力する。ECU26は、特許請求の範囲に記載の「検出手段」に相当する。
【0032】
雨滴検出基板22は、プリント基板であって、第1発光素子23、第2発光素子24、受光素子25およびECU26を搭載する。雨滴検出基板22は、雨滴検出基板取付部151によってウインドシールド10の外面101より離れた位置に取り付けられる。これにより、第1発光素子23および第2発光素子24より発光される光がウインドシールド10に対して広がり、ウインドシールド10上での照射面積が大きくなる。したがって、ウインドシールド10の外面101上の雨滴を検出しやすくなる。
【0033】
雨滴検出基板22には、図4に示すようにターミナル50の端部51と接続する雨滴検出側端子27がターミナル50の数だけ形成されている。例えば、本実施形態では5つ形成されている。雨滴検出側端子27の近傍にはスリット状の開口221が形成されている。開口221は、雨滴検出側端子27とECU26とを結ぶ直線を横切るように形成されている。また、雨滴検出側端子27とは反対側にはコネクタ41の端部42と接続する端子が形成されている。
【0034】
次に、湿度検出部30について説明する。
湿度検出部30は、ウインドシールド温度素子31、車内温度素子32、車内湿度素子34、湿度検出基板33等を備える。湿度検出部30では、車室内部の温度、車室内部の湿度、およびウインドシールド10の内面102の温度を検出する。検出されたこれらの数値は、ターミナル50を介して雨滴検出部20のECU26に信号として入力される。ECU26では、入力された数値に基づいてウインドシールド10の内面の湿度を算出する。
【0035】
ウインドシールド温度素子31は、湿度検出基板33に対してウインドシールド10側に搭載される。ウインドシールド温度素子31は、熱伝導部材311とともに湿度検出基板取付部152の開口39に挿入される。このとき、ウインドシールド温度素子31は、熱伝導部材311を介してウインドシールド10の内面102の温度を検出する。ウインドシールド温度素子31は、検出した温度に応じた信号をECU26に出力する。ウインドシールド温度素子31は、特許請求の範囲に記載の「内面温度検出手段」に相当する。
【0036】
車内温度素子32は、雨滴検出基板33に対してウインドシールド10とは反対側に搭載される。車内温度素子32は、ウインドシールド温度素子31近傍の温度を検出する。車内温度素子32は、検出した温度に応じた信号をECU26に出力する。車内温度素子32は、特許請求の範囲に記載の「車内温度検出手段」に相当する。
【0037】
車内湿度素子34は、雨滴検出基板33に対してウインドシールド10とは反対側に搭載される。車内湿度素子34は、ウインドシールド温度素子31近傍の湿度を検出する。車内湿度素子34は、検出した湿度に応じた信号をECU26に出力する。車内湿度素子34は、特許請求の範囲に記載の「車内湿度検出手段」に相当する。
【0038】
湿度検出基板33は、プリント基板であって、ウインドシールド温度素子31、車内温度素子32および車内湿度素子34を搭載する。前述したようにウインドシールド温度素子31は、湿度検出基板33のウインドシールド10側に搭載される。車内温度素子32および車内湿度素子34は、湿度検出基板33のウインドシールド10側とは反対側に搭載される。湿度検出基板33は、湿度検出基板取付部152に熱伝導部材311がウインドシールド10に当接するように取り付けられる。
【0039】
湿度検出基板33は、図4に示すようにターミナル50の端部52と接続する湿度検出側端子35がターミナル50の数だけ形成されている。例えば、本実施形態では5つ形成されている。湿度検出基板33の湿度検出側端子35の近傍にはスリット状の開口331が形成されている。開口331は、湿度検出側端子35とウインドシールド温度素子31とを結ぶ直線を横切るように形成されている。
【0040】
湿度検出基板33が湿度検出基板取付部152に取り付けられるとき、湿度検出基板33は湿度検出基板取付部152の面153に形成されているランド部14にのみ当接する。図6に湿度検出基板取付部152の拡大上面図を示す。図6(a)は、湿度検出基板取付部152に湿度検出基板33が取り付けられる前の状態、図6(b)は、湿度検出基板取付部152に湿度検出基板33が取り付けられたときの状態を示す。図6(a)に示すように面153には、ランド部14が2つ形成されている。本実施形態では、ランド部14は、2つの位置決めピン13を結ぶように形成されている。ランド部14の湿度検出基板33が取り付けられる面141のウインドシールド10の内面102からの高さは、面153より高い。これにより、湿度検出基板33をランド部14に取り付けると、湿度検出基板33はランド部14にのみ当接し、面153とは当接しない。また、湿度検出基板33は、ランド部14に形成されている位置決めピン13によってハウジング15に対して位置決めされる。これにより、図6(b)に示すように、湿度検出基板33はハウジング15の側壁151b、152a、152bに当接することなくハウジング15に支持される。
【0041】
コネクタ41は、雨滴検出基板取付部151に対して湿度検出基板取付部152とは反対側に設けられている。コネクタ41は、雨滴検出基板22と略水平方向に突出している。コネクタ41は、外部の端子と電気的に接続する接続端子43を備える。接続端子43の一端は、雨滴検出基板取付部151の側壁151aに突出している端部42である。コネクタ41は、雨滴検出部20のECU26が出力する信号を図1に示す制御部4に伝える。
【0042】
ターミナル50は、例えば金属などの導電性材料から形成されている。本実施形態では、熱伝導率が33W/(m・K)の洋白から形成されている。また、ターミナル50の電流が流れる方向の断面積は、0.205mm2である。図7にターミナル50の斜視図を示す。ターミナル50には、雨滴検出基板22と電気的に接続する端部51、および湿度検出基板33と電気的に接続する端部52が形成されている。ターミナル50は、端部51と端部52との間に湾曲部53を有する。図7(b)に湾曲部がないターミナルと湾曲部があるターミナルとの比較を示す。図7(b)には、湾曲部がないターミナルの形状を破線で示した。図7(b)に示すように湾曲部53は、端部51と折り返し部54とを結ぶ直線状の破線に対して湾曲している。これにより、ターミナル50の長さは湾曲部がないターミナルに比べて長くなる。
【0043】
カバー60は、有底の略円柱状を成している。カバー60は内部にハウジング15を収容する。カバー60には、図2および図5(c)に示すように湿度検出部30側に複数の開口11が形成される。開口11は、カバー60内の雰囲気と車室内部の雰囲気を同じにする。カバー60は、ウインドシールド10に接着剤によって取り付けられたハウジング15に対して係合することで取り付けられる。カバー60は、雨滴検出部20および湿度検出部30に異物が混入するのを防ぐ。
【0044】
(作用)
次に雨滴検出装置1の作用について説明する。
【0045】
雨滴検出部20では、第1発光素子23および第2発光素子24が、例えば赤外線を照射する。照射された赤外線は、レンズ21の一方の面211に入射し、他方の面212から射出される。レンズ21の他方の面212から射出された赤外線は、シリコン29を透過し、ウインドシールド10の外面101で反射される。外面101で反射された赤外線は、再びシリコン29を透過してレンズ21の他方の面212に入射し、一方の面211から射出される。
【0046】
受光素子25は、外面101で反射されレンズ21の一方の面211から射出された赤外線を受光する。受光素子25は赤外線を受光すると、その強度に応じた信号をECU26に出力する。ECU26では、受光素子25が受光した赤外線の強度の変化からウインドシールド10の外面101に雨滴が付着したか否かを判定する。例えば、受光素子25が受光した赤外線の強度が低下したとき、ECU26は雨滴が付着したと判定する。当該雨滴検出処理に基づいてECU26はワイパ6の払拭モードを選定する。ECU26は、コネクタ41を介して制御部4にワイパ6の駆動を要求する信号を出力する。ECU26からのワイパ駆動要求を受け取った制御部4は、ワイパモータ5を介してワイパ6を駆動する。これにより、ウインドシールド10に付着する雨滴が除去される。
【0047】
一方、湿度検出部30では、ウインドシールド温度素子31がウインドシールド10の内面102の温度を検出する。検出された温度は信号に変換され、ターミナル50を介して雨滴検出部20のECU26に出力される。また、車内温度素子32は、ウインドシールド温度素子31近傍の車両内部の温度を検出する。検出された車両内部の温度は信号に変換され、ターミナル50を介して雨滴検出部20のECU26に出力される。また、車内湿度素子34は、ウインドシールド温度素子31近傍の車両内部の湿度を検出する。検出された車両内部の湿度は信号に変換され、ターミナル50を介して雨滴検出部20のECU26に出力される。
【0048】
ECU26では、入力されたウインドシールド10の内面102の温度、車室内部の温度、および車室内部の湿度に基づいてウインドシールド10の内面102の湿度を算出する。具体的には、ウインドシールド10の内面102の温度から内面102の露点を算出する。次に車室内部の温度、および車室内部の湿度からウインドシールド10の内面102の湿度を算出する。このとき、内面102の湿度が当該露点を超えているとき、ウインドシールド10の内面102は結露していると判定する。すなわち、ウインドシールド10は水滴により曇っている。そこで、ECU26は、コネクタ41を介して制御部4に曇りを除去するためのエアコンの駆動を要求する信号を出力する。ECU26からのエアコン駆動要求を受け取った制御部4は、エアコン制御部7にエアコンの駆動を要求する。これにより、ウインドシールド10の曇りが除去される。
【0049】
(効果)
次に一実施形態の雨滴検出装置1の効果について説明する。
(A)本実施形態の雨滴検出装置1には、雨滴検出基板22と湿度検出基板33とが1つのハウジング15に支持されている。従来、湿度を検出可能な雨滴検出装置では、雨滴検出部と湿度検出部とが1つの基板に設けられている。雨滴検出部の処理部は発熱量が大きい。したがって、雨滴検出部で発生した熱が湿度検出部での温度検出に影響を与えるおそれがある。しかしながら、本実施形態の雨滴検出装置1では雨滴検出部20および湿度検出部30はそれぞれ別の基板上に構成されている。これにより、雨滴検出部20のECU26で発生する熱が湿度検出部30には伝わりにくい。すなわち、ECU26によって発生する熱のウインドシールド温度素子31への伝熱量を低減することができる。したがって、ウインドシールド温度素子31は,ウインドシールド10の内面102の温度を正確に検出することができる。
【0050】
(B)雨滴検出基板22と湿度検出基板33とは、ターミナル50により電気的に接続されている。ECU26で発生する熱は、主に熱伝導性の高いターミナル50を介して湿度検出部に伝わる。本実施形態のターミナル50には、ターミナル50の端部51と端部52との間の距離を長くする湾曲部53が形成されている。湾曲部53によって雨滴検出側端子27から湿度検出側端子35までの距離を長くなる。これにより、ECU26によって発生する熱のウインドシールド温度素子31への伝熱量を低減することができる。したがって、ウインドシールド温度素子31は,ウインドシールド10の内面102の温度を正確に検出することができる。
【0051】
(C)ターミナル50は、熱伝導率が33W/(m・K)の洋白から形成されている。ターミナル50に熱伝導率が120W/(m・K)の黄銅より小さい洋泊を用いることで、ECU26で発生する熱はターミナル50を介して湿度検出部30に伝わりにくくなる。これにより、ECU26によって発生する熱のウインドシールド温度素子31への伝熱量を低減することができる。したがって、ウインドシールド温度素子31は,ウインドシールド10の内面102の温度を正確に検出することができる。
【0052】
(D)雨滴検出基板22および湿度検出基板33には、スリット状の開口221、331が設けられている。雨滴検出基板22の開口221は、雨滴検出側端子27とECU26とを結ぶ直線上に形成されている。雨滴検出側端子27は、ターミナル50と接続しており、ECU26で発生する熱は、雨滴検出側端子27およびターミナル50を通って湿度検出部30に伝わる。しかしながら、雨滴検出側端子27とECU26とを結ぶ直線上に開口221が形成されているため、ECU26が発生する熱は開口221を迂回して雨滴検出側端子27に伝わる。伝熱の距離が長くなる分、伝熱量が低減される。これにより、ECU26によって発生する熱のウインドシールド温度素子31への伝熱量を低減することができる。したがって、ウインドシールド温度素子31は,ウインドシールド10の内面102の温度を正確に検出することができる。
また、湿度検出基板22の開口331は、湿度検出側端子35とウインドシールド温度素子31とを結ぶ直線上に形成されている。これにより、ターミナル50を介して伝わる熱は、開口331を迂回してウインドシールド温度素子31に伝わる伝熱の距離が長くなる分、伝熱量が低減される。これにより、ECU26によって発生する熱のウインドシールド温度素子31への伝熱量を低減することができる。したがって、ウインドシールド温度素子31は,ウインドシールド10の内面102の温度を正確に検出することができる。
【0053】
(E)湿度検出基板33は、湿度検出基板取付部152のランド部14に取り付けられる。ランド部14の湿度検出基板33が取り付けられる面141の高さは、ウインドシールド10の内面102からみて湿度検出基板取付部152の面153より高い位置にある。ランド部14には湿度検出基板33のハウジング15に対する位置を決める位置決めピン13が形成されている。湿度検出基板33を湿度検出基板取付部152に取り付けると、湿度検出基板33はランド部14のみと当接する。すなわち、湿度検出基板33がハウジング15と当接する面積が小さくなる。これにより、ECU26によって発生する熱のウインドシールド温度素子31への伝熱量を低減することができる。したがって、ウインドシールド温度素子31は,ウインドシールド10の内面102の温度を正確に検出することができる。
【0054】
(F)本実施形態の雨滴検出装置1では雨滴検出部20と湿度検出部30とがそれぞれ別の基板に設けられている。これにより、雨滴検出装置1の雨滴検出部20または湿度検出部30の機能を変更するとき、該当する基板を交換するだけで他の機能に影響を及ぼすことなく、当該機能を変更することができる。
【0055】
(G)従来、雨滴検出部の素子と湿度検出部の素子とは、1枚の可撓性基板に搭載されていた。本実施形態の雨滴検出装置1では、雨滴検出部の素子および湿度検出部の素子はそれぞれ異なる1枚のプリント基板に搭載されている。これにより、それぞれの検出部での検出にとって最適な位置に基板を設けることができる。
【0056】
(H)また、本実施形態の雨滴検出装置1では、従来の可撓性基板に代わり、プリント基板を用いている。これにより、雨滴検出装置1の製造コストを低減することができる。
【0057】
(他の実施形態)
(ア)上述の実施形態では、ターミナルを形成する材料の熱伝導率は33W/(m・K)とした。しかしながら、ターミナルを形成する材料の熱伝導率はこれに限定されなくてもよい。本願出願人は、ターミナルを形成する材料の熱伝導率とウインドシールド温度素子での温度上昇との関係について実験を行った。その結果、ターミナルを形成する材料の熱伝導率は120W/(m・K)以下であるとき、ウインドシールド温度素子での温度上昇を低く抑えることができることを確認している。したがって、ターミナルを形成する材料の熱伝導率は120W/(m・K)以下であればよい。
【0058】
(イ)上述の実施形態では、ターミナルの電流が流れる方向の断面積は0.205mm2とした。しかしながら、ターミナルの電流が流れる方向の断面積はこれに限定されなくてもよい。本願出願人は、ターミナルの電流が流れる方向の断面積とウインドシールド温度素子での温度上昇との関係について実験を行った。その結果、ターミナルの電流が流れる方向の断面積は、0.41mm2以下であるとき、ウインドシールド温度素子での温度上昇を低く抑えることができることを確認している。したがって、ターミナルの電流が流れる方向の断面積は、0.41mm2以下であればよい。
【0059】
(ウ)上述の実施形態では、雨滴検出基板取付部におけるコネクタ部に対する湿度検出基板取付部を形成する位置を対向する側壁とした。しかしながら、コネクタ部に対する湿度検出基板取付部を形成する位置はこれに限定されなくてもよい。雨滴検出基板取付部の略矩形において隣り合う側壁に湿度検出基板取付部を形成してもよい。
【0060】
(エ)上述の実施形態では、湿度検出基板を支持するランド部の数を2つとした。しかしながら、ランド部の数はこれに限定されない。ランド部の数を1つにしてもよい。これにより、ハウジング15との当接する面積が小さくなるため伝熱量が小さくなる。したがって、ECUが発生する熱のウインドシールド温度素子に与える影響がさらに小さくすることができる。
【0061】
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
【符号の説明】
【0062】
1 ・・・雨滴検出装置、
10 ・・・ウインドシールド、
14 ・・・ランド部、
15 ・・・ハウジング
22 ・・・雨滴検出基板、
221 ・・・開口(第1開口)、
23 ・・・第1発光素子(発光素子)、
24 ・・・第2発光素子(発光素子)、
25 ・・・受光素子、
26 ・・・ECU(検出手段)、
27 ・・・雨滴検出側端子、
31 ・・・ウインドシールド温度素子(内面温度検出手段)、
32 ・・・車内温度素子(車内温度検出手段)、
33 ・・・湿度検出基板、
331 ・・・開口(第2開口)、
34 ・・・車内湿度素子(車内湿度検出手段)、
35 ・・・湿度検出側端子、
50 ・・・ターミナル、
100 ・・・車両、
101 ・・・外面、
102 ・・・内面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のウインドシールドの外面に付着する雨滴を検出可能であり、かつ車両のウインドシールドの内面の湿度を算出可能である雨滴検出装置であって、
基準光を発光する発光素子と、
前記ウインドシールドによって反射された前記基準光を受光し、受光した前記基準光の強度に応じた信号を出力する受光素子と、
前記ウインドシールドの内面の温度を検出し、検出した温度に応じた信号を出力する内面温度検出手段と、
前記内面温度検出手段近傍の車室内部の温度を検出し、検出した温度に応じた信号を出力する車内温度検出手段と、
前記内面温度検出手段近傍の車室内部の湿度を検出し、検出した湿度に応じた信号を出力する車内湿度検出手段と、
前記受光素子が出力する信号が入力され、受光した前記基準光の強度に基づいて前記ウインドシールドの外面に付着する雨滴を検出するとともに、前記内面温度検出手段、前記車内温度検出手段、および前記車内湿度検出手段が出力する信号が入力され、前記ウインドシールドの内面の温度、前記内面温度検出手段近傍の車室内部の温度、および前記内面温度検出手段近傍の車室内部の湿度に基づいてウインドシールドの内面の湿度を算出する検出手段と、
前記発光素子、前記受光素子、および前記検出手段を搭載する雨滴検出基板と、
前記内面温度検出手段、前記車内温度検出手段、および前記車内湿度検出手段を搭載する湿度検出基板と、
前記雨滴検出基板と前記湿度検出基板とを電気的に接続するターミナルと、
前記雨滴検出基板および前記湿度検出基板を支持するハウジングと、
を備えることを特徴とする雨滴検出装置。
【請求項2】
前記ターミナルの長さは、前記雨滴検出基板と前記ターミナルの一端とが接続する前記雨滴検出基板上の雨滴検出側端子から前記湿度検出基板と前記ターミナルの他端とが接続する前記湿度検出基板上の湿度検出側端子までの直線距離より長いことを特徴とする請求項1に記載の雨滴検出装置。
【請求項3】
前記ターミナルは、洋白から形成されることを特徴する請求項1または2のいずれか一項に記載の雨滴検出装置。
【請求項4】
前記雨滴検出基板は、前記雨滴検出基板と前記ターミナルの一端とが接続する前記雨滴検出基板上の雨滴検出側端子の近傍に第1開口が形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の雨滴検出装置。
【請求項5】
前記第1開口は、前記雨滴検出側端子と前記検出手段との間に形成されることを特徴とする請求項4に記載の雨滴検出装置。
【請求項6】
前記湿度検出基板は、前記湿度検出基板と前記ターミナルの他端とが接続する前記湿度検出基板上の湿度検出側端子の近傍に第2開口が形成されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の雨滴検出装置。
【請求項7】
前記第2開口は、前記湿度検出側端子と前記内面温度検出手段との間に形成されることを特徴とする請求項6に記載の雨滴検出装置。
【請求項8】
前記ハウジングは、前記湿度検出基板を支持するランド部が形成されることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の雨滴検出装置。
【請求項9】
前記湿度検出基板が前記ランド部に支持されたとき、前記湿度検出基板は前記ランド部にのみ当接することを特徴とする請求項8に記載の雨滴検出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−11559(P2013−11559A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−145694(P2011−145694)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】