説明

電力変換装置

【課題】簡素な構成で応答時間の改善を図った電力変換装置を提供する。
【解決手段】順変換部と平滑部と逆変換部とを備えた電力変換回路と、逆変換部を制御する制御部と、入力されたアナログ信号の電圧変化を周波数変化に変換する電圧周波数変換部4とを備え、電圧周波数変換部4からの出力が制御部に入力され、電圧周波数変換部4からの出力によって出力周波数が制御される電力変換装置において、電圧周波数変換部4の前段に、外部からの第一のアナログ信号Vinを変換して電圧周波数変換部4へ第二のアナログ信号V1を出力する信号処理回路3を備えた構成とした。この信号処理回路3は、第一のアナログ信号Vinの上限電圧が入力されると、第二のアナログ信号V1として下限電圧を出力し、第一のアナログ信号Vinの下限電圧が入力されると第二のアナログ信号V1として上限電圧を出力するものとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電力変換装置に関し、特にアナログ入力値の検出回路方式に関する技術である。
【背景技術】
【0002】
電力変換装置の出力周波数を可変制御する電力変換装置が知られており、特許文献1に開示がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭61-293175号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、図3に示すように基準電位をGND1とするアナログ入力端子INに入力された可変電圧信号Vinは、可変電圧信号Vinを入力電圧とし、任意に設定された電圧周波数変換関数F(V)によって定まる周波数のパルス信号F1を出力する電圧周波数変換部4を介し、その後、電気的絶縁部5によって基準電位をGND2としパルス信号F1と同じ周波数のパルス信号F2に変換し、次段のパルス計測部6に入力し、パルス計測部6では、入力されたパルス信号F2のパルス1周期時間T1を計測しアナログ量演算部7に出力する。アナログ量演算部7は、パルス1周期時間T1からパルス周波数を算出し、その算出されたパルス周波数をF(V)の逆関数によってアナログ量ANを算出するアナログ入力値検出方法が知られている。この時、電気的絶縁部5は無くても構わない。
【0005】
可変電圧信号Vinとアナログ量ANの関係は、図4の様にある可変電圧信号Vinが電圧Vinrefと定まると、一義的にアナログ量ANがANrefとなる関係である。
【0006】
また、アナログ量ANを算出する際、F(V)の逆関数に任意の特性関数を乗じ、任意の特性を持たせることもできる。
【0007】
尚、前述したパルス計測部6とアナログ量演算部7では、前述のパルス1周期時間T1を計測してパルス周波数を得る他に、所定時間内のパルス数を計測してパルス周波数を得る手段や、パルス信号のオン/オフ比率が既知の場合はその比率を計測してパルス周波数を得る手段等もある。また、パルス計測部6とアナログ量演算部7は破線部8の様にまとめて、マイコン内蔵のタイマ機能と演算機能で実現することができる。
【0008】
ここで、電圧周波数変換部4において電圧周波数変換を行うにあたって、変換特性F(V)は図5に示す様な特性を提供する回路を構築できるICが一般に知られている。
【0009】
この時、特性F(V)は、一般に(式2)で決まる特性が得られ、かつ、FrefとVrefが任意に設定可能であり、該ICメーカから該ICの使用方法や応用回路例などの開示資料がある。
【0010】
【数2】

【0011】
この様にして得られたアナログ量ANは、可変電圧信号Vinに応じて変化するので、このアナログ量ANを用いれば、可変電圧信号Vinによる電力変換装置の出力を可変制御できる。
【0012】
ここで、特性F(V)を提供する回路を構築できるICに供給される電源範囲は正電圧である。この為、特性F(V)の入力であるVの入力電圧範囲も正電圧に制限され、かつ、該ICの電源電圧範囲から決まる値で上限値が制限される。
【0013】
従って、電圧周波数変換部4に入力される可変電圧信号Vinの電圧範囲も同様に制限されることになり、可変電圧信号Vinに負電圧を利用できない問題がある。
【0014】
特に、図3の様な形態において、回路初段部であるアナログ入力端子INが基準電位をGND1とする電源系統と、最終的に用いるアナログ量ANが基準電位をGND2とする電源系統を絶縁する必要があるシステムにおいて、小形で安価なシステムを構成したい場合、基準電位をGND1とする電源系統に負電源を設ける等によって、可変電圧信号Vinで負電圧を利用できる様にする手段もあるが、複数の電源を設けることが小形化、安価と云う目的に対して障害となっている。
【0015】
また、例えば、電圧周波数変換部4の出力であるパルス信号F1の周波数が0.1Hzとなる様な可変電圧信号Vinであった場合、パルス信号F1を電気的絶縁したパルス信号F2も0.1Hzとなる。
【0016】
パルス計測部6にパルス信号F2が入力されると、パルス計測部6はパルス信号F2のパルス1周期時間T1を計測することになるが、パルス信号F2の周波数が0.1Hzなので、計測結果となるT1はその逆数で決まる為10秒となる。これは、T1を得る為に10秒を要することを意味しており、T1を入力とするアナログ量演算部の出力であるアナログ量ANが算出されるまでの時間も同様に10秒を要することになる。
【0017】
さて、ここでは、パルス信号F2の周波数が0.1Hzの場合を取り上げたが、原理的にパルス信号F2がどの周波数を取っても、その1周期の時間(T1)だけ検出に時間が掛かる。
【0018】
従って、図3のパルス計測部6を用いてT1を計測し、アナログ量演算部7によってアナログ量ANとして可変電圧信号Vinを求めるシステムでは、可変電圧信号Vinが低い程、パルス計測部6に入力されるパルス信号F2の周波数が低く、可変電圧信号Vinの入力電圧を求めるのに時間が掛かることになり、電力変換装置の出力を可変する制御応答が遅くなる等の問題がある。
【0019】
また、特性F(V)が(式2)の様に定まっているので、パルス信号F2の周波数が0Hzを取ることもあり、この時パルス信号F2の周波数の逆数で決まるT1が計測不能となってしまう為、任意の時間だけ待ってもパルス信号F2のパルス1周期時間T1が計測できなかった場合は計測を止めて、可変電圧信号Vinが0Vだと強制判定する手段を講じる必要が生じ、この任意の時間だけ待つ時間も制御応答が遅くなる等の要因となる。
【0020】
本発明は、これらの課題に鑑みてなされたものであり、簡素な構成で応答時間の改善を図った電力変換装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0021】
上記目的を達成するための本発明の第一の具体的態様は、交流電力を直流電力に変換する順変換部と、この順変換部の出力を平滑する平滑部と、この平滑部の出力を交流電力に変換する逆変換部と、この逆変換部を制御する制御部と、入力されたアナログ信号の電圧変化を周波数変化に変換する電圧周波数変換部とを備え、前記電圧周波数変換部からの出力が前記制御部に入力され、前記電圧周波数変換部からの出力によって出力周波数が制御される電力変換装置において、
前記電圧周波数変換部の前段に、外部からの第一のアナログ信号を変換して前記電圧周波数変換部へ第二のアナログ信号を出力する信号処理回路を有し、
前記信号処理回路は、前記第一のアナログ信号の上限電圧が入力されると、前記第二のアナログ信号として下限電圧を出力し、前記第一のアナログ信号の下限電圧が入力されると前記第二のアナログ信号として上限電圧を出力することを特徴としている。
【0022】
また、上記の態様を有するものにあっては、さらに、前記第一のアナログ信号の上限電圧が入力されると、前記出力周波数をゼロとすることを特徴としている。
【0023】
また、本発明の第二の具体的態様は、交流電力を直流電力に変換する順変換部と、この順変換部の出力を平滑する平滑部と、この平滑部の出力を交流電力に変換する逆変換部と、この逆変換部を制御する制御部と、入力されたアナログ信号の電圧変化を周波数変化に変換する電圧周波数変換部とを備え、前記電圧周波数変換部からの出力が前記制御部に入力され、前記電圧周波数変換部からの出力によって出力周波数が制御される電力変換装置において、
前記電圧周波数変換部の前段に信号処理回路を有し、
この信号処理回路は、この信号処理回路に入力されるアナログ信号の入力部が第1の抵抗器を介してオペアンプの負入力端子及び第2の抵抗器に接続され、第2の抵抗器の他端は前記オペアンプの出力に接続され、
直流電圧源と基準電位とは第3の抵抗器と第4の抵抗器で分圧され、この分圧された分圧電位は前記オペアンプの正入力端子から入力され、
前記信号処理回路からの出力が電圧周波数変換部にて処理された後の出力信号が、下記の特性を有することを特徴としている。
【0024】
【数1】

【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、簡素な構成で応答時間の改善を図った電力変換装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本実施形態の代表的な構成図
【図2】本実施形態により得られる電圧周波数変換特性図
【図3】従来技術による代表的な構成図
【図4】従来技術により得られる入力出力特性図
【図5】一般的な電圧周波数変換用ICの変換特性図
【図6】本実施形態の変形例
【図7】本実施形態の代表的な回路例
【発明を実施するための形態】
【0027】
本実施形態は、電力変換装置等のように、装置外部からのアナログ電圧入力による制御信号の取り込みを行う装置に関し、機能拡張、応答向上を提供する技術である。
【0028】
なお、以下の実施形態ではアナログ電圧入力値の検出方法について述べているが、外部装置からのアナログ入力がアナログ電流入力値によるものであっても応用が可能である。その際は、例えば、図1におけるアナログ入力端子INと変換回路3の間に電流を電圧に変換する為の抵抗器やオペアンプ等による変換回路を別途挿入し、図1の可変電圧信号Vinと等価となる変換を行った後に、本発明の実施形態に示される制御を適用することが可能である。
【0029】
以下では、図面を用いて上記の課題を解決するための本発明の実施形態を説明する。
【0030】
図1は、図3に対してアナログ入力端子INと電圧周波数変換部4の間に、信号処理回路として、可変電圧信号Vin(第一のアナログ信号)を電圧信号V1(第二のアナログ信号)に変換する変換回路部3を設けている。
【0031】
この変換回路部3は、オペアンプOP1、抵抗器R1、R2、R3、R4で構成される。変換回路部3の変換特性は(式3)となる。
【0032】
【数3】

【0033】
変換回路部3を導入することによって得られる可変電圧信号Vinとパルス信号F1の周波数F(Vin)の関係を、(式2)、(式3)から導出すると(式4)となる。
【0034】
【数4】

【0035】
この周波数F(Vin)は、パルス信号F1の周波数となり、電気的絶縁部5を介しパルス信号F2の周波数となる。
【0036】
従来同様にして、パルス信号F2をパルス計測部6で計測すると、パルス信号F2の周波数F(Vin)のパルス1周期時間T1が得られる。アナログ量演算部7で、このT1の逆数を取りF(Vin)を算出し、アナログ入力端子INの点からパルス計測部6の入力点までの特性関数(式4)の逆関数を用いることによって、可変電圧信号Vinとアナログ量ANの関係が一義的に求まる。
【0037】
この時、可変電圧信号Vinとパルス信号F1の周波数F(Vin)の関係は図2の様になる。
【0038】
F(Vin)は、図5のICが提供する特性から0以上の値となる。このことから、図2中の可変電圧信号VinがVa{F(Va)=0となる点}の時、可変電圧信号Vinの上限電圧となり、(式5)となる。
【0039】
【数5】

【0040】
可変電圧信号Vinが0の点でパルス信号の周波数F(0)は(式6)となる。
【0041】
【数6】

【0042】
可変電圧信号Vinの下限電圧をVbとすると、Vbの点でのパルス信号の周波数F(Vb)は(式7)となる。
【0043】
【数7】

【0044】
この時、可変電圧信号Vinの下限電圧Vbは、図1中の変換回路部3の出力電圧信号V1の出力上限によって制限される。前述した様に、電圧信号V1は電圧周波数変換部4の入力電圧の為、図5の特性F(V)を提供可能とするICによって電圧信号V1の上限値が決まる。該ICはICメーカや回路電源電圧Vcc1等の設定によって変わってくるので、ここでは電圧信号V1の上限値をVcc1−Vlimと置く。ただし、一般に、Vcc1−Vlimは該ICの電源電圧Vcc1未満に指定されるので、Vlim>0を満足するものとする。
【0045】
このVcc1−Vlimを(式3)に代入し、その時のVin、すなわちVbは(式8)となる。
【0046】
【数8】

【0047】
ここで、Vb<0となる様に抵抗器R1、R2、R3、R4の抵抗値、正の電源電圧Vcc1、Vlimの値を選定すれば、可変電圧信号Vinの下限電圧Vbが負の電圧を取ることが可能となる。
【0048】
尚、可変電圧信号Vinが下限電圧Vbを取る時のパルス信号の周波数F(Vb)は、(式7)、(式8)から求まる(式9)となる。
【0049】
【数9】

【0050】
図1の構成の様に、基準電位をGND1とする回路部に供給する電源を単一の正電圧電源で構成しても、可変電圧信号Vinを正負の電圧範囲で扱える様になり、図2の特性F(Vin)を得ることができるようになる。
【0051】
また、可変電圧信号Vinの電圧が低くなる程、アナログ量ANを検出する為の時間が長くなり、電力変換装置の出力を可変する制御応答が遅くなる等の問題が解決できる。
【0052】
ただし、本実施形態の場合、可変電圧信号Vinの電圧が高くなる程、アナログ量ANを検出する為の時間が長くなり、制御応答が遅くなる等の問題が生じるが、可変電圧信号Vinの実使用範囲上限を(式5)から求まる値より十分に低く取り、制御応答遅れ等が生じない範囲で本実施形態の制御を利用すれば良い。
【0053】
更に、図1と図3を比較して分かる通り、従来の方式に対して、オペアンプOP1を1回路、抵抗器R1、R2、R3、R4と合計4素子の追加で構成することができる為、小形で安価なシステムを提供できる。
【0054】
具体的には、図1の形態、あるいは図1から電気的絶縁部5を省略した図6の形態が適している。図1の形態と図6の形態は、電力変換装置全体の絶縁形態に依存して適切な形態を選択して実施する。
【0055】
図1の実施形態のより具体的な回路図を図7に示す。
【0056】
基準電位がGND1の可変電圧信号Vinは変換回路部3に入力され、変換回路部3は可変電圧信号Vinに応じた電圧信号V1を出力し、電圧信号V1は電圧周波数変換部4に入力され、電圧周波数変換部4は電圧信号V1に応じた周波数のパルス信号F1を出力し、パルス信号F1は電気的絶縁部5に入力され、電気的絶縁部5は基準電位がGND2のパルス信号F1と同じ周波数のパルス信号F2を出力し、パルス信号F2はマイコン内蔵機能部8に入力される。
【0057】
マイコン内蔵機能であるパルス計測部6、アナログ量演算部8では、まず、パルス計測部6でパルス信号F2のパルス1周期時間T1を計測し、計測したT1からアナログ量ANを算出している実施例である。
【0058】
ここで、図7中の電圧周波数変換部4に用いているICは、Vinput端子に入力された電圧をFo端子にパルス信号として出力する。このICのVinput端子に入力された電圧をFo端子に任意の周波数のパルス信号に変換して出力する時の電圧周波数変換特性係数が、(式10)で定義されている為、電圧周波数変換部4の特性F(V)は(式11)となる。
【0059】
【数10】

【0060】
【数11】

【0061】
また、同ICのVinput端子の入力上限電圧は(Vcc1−2)と定義されている為、電圧信号V1の上限電圧は(式12)となる。
【0062】
【数12】

【0063】
図7中の基準電位がGND1の電源Vcc1を12V、基準電位がGND2の電源Vcc2を5V、抵抗器R1を22kΩ、抵抗器R2を10kΩ、抵抗器R3を22kΩ、抵抗器R4を10kΩとし、これら定数と(式11)の関係を(式4)に代入すると、可変電圧信号Vinとパルス信号F1の周波数F(Vin)の関係は(式13)となる。
【0064】
【数13】

【0065】
ここで、抵抗器RSを10kΩ、抵抗器RBを100kΩ、抵抗器Roを10kΩ、コンデンサCoを0.001μFとし、(式13)に代入すると、パルス信号F1の周波数F(Vin)は(式14)となる。
【0066】
【数14】

【0067】
(式14)からF(Vin)が0となる点の可変電圧信号Vinの上限電圧Vaは、12Vになり、可変電圧信号Vinが0の点でパルス信号F1の周波数F(0)は約27.3kHzとなり、可変電圧信号Vinの下限電圧Vbは(式8)に各定数と(式12)を代入して求まり−10V、この時のパルス信号F1の周波数F(Vb)は50kHzとなる図2の特性が得られる。
【0068】
ここで、可変電圧信号Vinが10Vを取る時のパルス信号F1の周波数F(10)は約4.6kHzである。パルス信号F1の周波数が伝達されたパルス信号F2をパルス計測部6で計測したパルス1周期時間T1は、F(10)の逆数で求まり、0.22ミリ秒となる。従って、アナログ量ANを得るまでに要する時間が0.22ミリ秒となり、一般的な電力変換装置の出力を可変制御する上で十分に短い時間の為、制御応答の遅れ等の問題を生じないと云える。
【0069】
故に、本実施例においては、ここで得られた特性を利用し、可変電圧信号Vinの実使用範囲を−10Vから+10Vの範囲と定めて適用することによって、基準電位をGND1とする回路部位に供給する電源が正電圧の単一電源であっても、可変電圧信号Vinが負電圧でも取り扱え、かつ、十分な制御応答を得ることができる。
【符号の説明】
【0070】
1…Vin入力部、2…Vinの基準電位部、3…VinをV1に変換する変換回路部、4…電圧周波数変換部、5…電気的絶縁部、6…パルス計測部、7…アナログ量演算部、8…パルス計測部6・アナログ量演算部7の機能を持つマイコン内蔵機能の一部、9…(ICと同義)電圧周波数変換機能を有する一般のIC(VFコンバータ)、10…フォトカプラ、AN…アナログ量、ANref…任意かつ既知のアナログ量AN、CB…コンデンサ、Ci…コンデンサ、Co…IC(VFコンバータ)の特性を決めるコンデンサ及び静電容量値、F1…パルス信号、F2…パルス信号、Fo…IC(VFコンバータ)のパルス信号出力端子、F(V)…電圧周波数関数、Fref…電圧周波数変換部の任意の基準周波数値、GND1…基準電位1、GND2…基準電位2、IC…(9と同義)電圧周波数変換機能を有する一般のIC(VFコンバータ)、IN…アナログ入力端子、OP1…オペアンプ、R1…第1の抵抗器及び抵抗値、R2…第2の抵抗器及び抵抗値、R3…第3の抵抗器及び抵抗値、R4…第4の抵抗器及び抵抗値、R5…抵抗器、R6…抵抗器、RB…IC(VFコンバータ)の特性を決める抵抗器及び抵抗値、Ri…抵抗器、Ro…IC(VFコンバータ)の特性を決める抵抗器及び抵抗値、RS…IC(VFコンバータ)の特性を決める抵抗器及び抵抗値、T1…パルスの1周期時間、V…F(V)の引数、電圧周波数変換部4に入力されるアナログ電圧値、V1…変換回路部3の出力、電圧周波数変換部4に入力されるアナログ電圧値、Va…Vinの有効範囲上限値、Vb…Vinの有効範囲下限値、Vcc1…基準電位をGND1とする直流電圧源及び電圧値、Vcc2…基準電位をGND2とする直流電圧源及び電圧値、Vin…可変電圧信号、Vinput…IC(VFコンバータ)の電圧入力端子、Vinref…任意かつ既知の可変電圧信号Vinの値、Vlim…IC(VFコンバータ)によって決まるVinの許容入力上限値、Vref…電圧周波数変換部4の任意の基準電圧値。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
交流電力を直流電力に変換する順変換部と、この順変換部の出力を平滑する平滑部と、
この平滑部の出力を交流電力に変換する逆変換部と、この逆変換部を制御する制御部と、
入力されたアナログ信号の電圧変化を周波数変化に変換する電圧周波数変換部とを備え、
前記電圧周波数変換部からの出力が前記制御部に入力され、前記電圧周波数変換部からの出力によって出力周波数が制御される電力変換装置において、
前記電圧周波数変換部の前段に、外部からの第一のアナログ信号を変換して前記電圧周波数変換部へ第二のアナログ信号を出力する信号処理回路を有し、
前記信号処理回路は、前記第一のアナログ信号の上限電圧が入力されると、前記第二のアナログ信号として下限電圧を出力し、前記第一のアナログ信号の下限電圧が入力されると前記第二のアナログ信号として上限電圧を出力する電力変換装置。
【請求項2】
前記第一のアナログ信号の上限電圧が入力されると、前記出力周波数をゼロとすることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項3】
交流電力を直流電力に変換する順変換部と、この順変換部の出力を平滑する平滑部と、この平滑部の出力を交流電力に変換する逆変換部と、この逆変換部を制御する制御部と、入力されたアナログ信号の電圧変化を周波数変化に変換する電圧周波数変換部とを備え、前記電圧周波数変換部からの出力が前記制御部に入力され、前記電圧周波数変換部からの出力によって出力周波数が制御される電力変換装置において、
前記電圧周波数変換部の前段に信号処理回路を有し、
この信号処理回路は、この信号処理回路に入力されるアナログ信号の入力部が第1の抵抗器を介してオペアンプの負入力端子及び第2の抵抗器に接続され、第2の抵抗器の他端は前記オペアンプの出力に接続され、
直流電圧源と基準電位とは第3の抵抗器と第4の抵抗器で分圧され、この分圧された分圧電位は前記オペアンプの正入力端子から入力され、
前記信号処理回路からの出力が電圧周波数変換部にて処理された後の出力信号が、下記の特性を有することを特徴とする電力変換装置。
【数1】


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−257416(P2011−257416A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−160443(P2011−160443)
【出願日】平成23年7月22日(2011.7.22)
【分割の表示】特願2007−105432(P2007−105432)の分割
【原出願日】平成19年4月13日(2007.4.13)
【出願人】(502129933)株式会社日立産機システム (1,140)
【Fターム(参考)】