説明

電力変換装置

【課題】ケーブル貫通部の防水構造に関する組立作業性を向上できるようにする。
【解決手段】リアクトル32の口出線であるケーブル41が、筐体ベース11に設けられた貫通孔112に挿通されて、本体部20と風洞部30との間で配線されている。このケーブル41が挿通されるグロメット50は、グロメット支持部材60によって支持されており、このグロメット支持部材60は、風洞部30内に筐体ベース11とは別に設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、交流電力から直流電力又は直流電力から交流電力への変換を行う電力変換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ケーブル貫通部の防水構造に関する技術が開示されている。この従来技術では、全体がゴムで一体に形成され、壁の貫通孔(穴)に取り付けられたグロメットに対し、ケーブルが挿通されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−4170号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術のようなケーブル貫通部の防水構造においては、まず壁の貫通孔にグロメットを取り付け、その後取り付けられたグロメットに対してケーブルを挿通するのが一般的である。
【0005】
ここで、例えばインバータ装置等の電力変換装置は、複数の電子部品を有する本体部が一方側に配置されると共に、冷却風が通風される風洞部が他方側に配置された筐体ベースと、筐体ベースに設けられた貫通孔に取り付けられるグロメットと、グロメットに挿通され、筐体ベースを貫通して本体部と風洞部との間で配線されるケーブルと、を備えている。このような構成の電力変換装置に上記従来技術を適用した場合、風洞部(あるいは本体部)上に筐体ベースが組み付けられ、筐体ベースの貫通孔にグロメットを取り付け、その後取り付けられたグロメットに対してケーブルを挿通することになる。この場合、作業者は風洞部(あるいは本体部)とほぼ同じ大きさの筐体ベースが風洞部(あるいは本体部)上に取り付けられた状態(すなわち蓋がされた状態)で、その下部に位置する風洞部(あるいは本体部)内のケーブルを探して把持し、筐体ベースに比べ比較的小さなグロメットに対しケーブルを挿通することが必要となり、組立作業性が大幅に低下するという課題があった。
【0006】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、ケーブル貫通部の防水構造に関する組立作業性を向上できる電力変換装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明の一の観点によれば、交流電力から直流電力又は直流電力から交流電力への変換を行う電力変換装置であって、複数の電子部品を有する本体部を筐体ベースの一方側に配置し、冷却風が通風される風洞部を前記筐体ベースの他方側に配置した筐体と、前記筐体ベースに設けられた貫通孔に挿通され、前記筐体ベースを貫通して前記本体部と前記風洞部との間で配線されるケーブルと、前記風洞部内又は前記本体部内に前記筐体ベースとは別に設けられ、前記ケーブル挿通用のグロメットを支持するグロメット支持部材と、を有することを特徴とする電力変換装置が適用される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ケーブル貫通部の防水構造に関する組立作業性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】一実施の形態の電力変換装置の本体部側の内部構造を表す斜視図である。
【図2】一実施の形態の電力変換装置の風洞部側の内部構造を表す縦断面図である。
【図3】一実施の形態の電力変換装置の風洞部側の内部構造を表す斜視図である。
【図4】筐体ベースのケーブル貫通部分を拡大して示す斜視図である。
【図5】図4中VA−VA断面による断面図及び図4中VB−VB断面による断面図である。
【図6】グロメット支持部材の全体構造を表す斜視図である。
【図7】リアクトルを設置する前の風洞側筐体の内部構造を表す斜視図である。
【図8】リアクトルを設置した後の風洞側筐体の内部構造を表す斜視図である。
【図9】ヒートシンクを設置した後の風洞側筐体の内部構造を表す斜視図である。
【図10】グロメット支持部材を設置した後の風洞側筐体の内部構造を表す斜視図である。
【図11】風洞側筐体に本体側筐体を組み付けた状態を表す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
【0011】
図1乃至図3に示すように、本実施形態の電力変換装置1は、交流電力から直流電力への変換を行うインバータ装置である。この電力変換装置1は、筐体ベース11を備えた筐体10と、筐体ベース11の前側(一方側。図1中紙面左手前側、図2及び図3中上側)に配置された本体部20と、筐体ベース11の後側(他方側。図1中紙面右奥側、図2及び図3中下側)に配置され、冷却風が通風される風洞部30と、円筒状のコンデンサ40とを有している。なお、以下の説明において「幅方向」というときは、筐体10の幅方向(すなわち図1中左右方向)を指すものとする。
【0012】
筐体10は、本体部20側を覆う本体側筐体12と、風洞部30側を覆う風洞側筐体13とを有している。本体側筐体12の後側の面が筐体ベース11を構成しており、この筐体ベース11が、本体部20と風洞部30とを隔てる隔壁となっている。なお、図2及び図3では、本体側筐体12の図示を省略している。
【0013】
本体部20は、ダイオードモジュール21とパワーモジュール22とを含む、複数の電子部品を有している。ダイオードモジュール21とパワーモジュール22とは、後述のヒートシンク31のベース部311の前面(図1中紙面左手前側の面、図2及び図3中上側の面)に密着して固定されている。ダイオードモジュール21は、図示しない交流電源から供給された交流電力を整流し、直流電力に変換して出力する。パワーモジュール22は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor;絶縁ゲートバイポーラトランジタ)等の半導体素子で構成された複数のスイッチング素子を有しており、これら複数のスイッチング素子の導通と遮断とがそれぞれ適宜の順序で繰り返されることにより、所定の周波数の交流電力を出力する。
【0014】
風洞部30には、ヒートシンク31と、交流電力から変換された直流電力の電流の脈動を平滑化するための2つのリアクトル32と、冷却風を発生するファンユニット33とが配置されている。ヒートシンク31は、熱伝導性の高い材料(例えばアルミニウム合金等)で構成されており、筐体ベース11の開口111を塞ぐように筐体ベース11に取り付けられたベース部311と、ベース部311の後面(図1中紙面右奥側の面、図2及び図3中下側の面)に立設された複数のフィン312とを有している。このヒートシンク31は、ベース部311の前面に密着して固定された上記ダイオードモジュール21及びパワーモジュール22で発生される熱を複数のフィン312で放熱することにより、ダイオードモジュール21及びパワーモジュール22を冷却する。
【0015】
コンデンサ40は、上記ダイオードモジュール21により交流電力から変換された直流電力を平滑する。このコンデンサ40は、筐体ベース11に貫通して設けられており、その一部が本体部20内に配置され、残りの部分が風洞部30内に配置されている。なお、図3ではコンデンサ40の図示を省略している。
【0016】
また、電力変換装置1においては、リアクトル32の口出線であるケーブル41が、筐体ベース11に設けられた貫通孔112に挿通されて、本体部20と風洞部30との間で配線されている。ケーブル41は、各リアクトル32に対し2本ずつ配線されており、計4本のケーブル41が貫通部分においてケーブル挿通用のグロメット50にそれぞれ挿通されている。各ケーブル41の末端には、端子42が設けられている。グロメット50は、風洞部30内に筐体ベース11とは別に設けられたグロメット支持部材60によって支持されている。なお、図3ではケーブル41の図示を省略している。
【0017】
次に、グロメット支持部材60の詳細について、図4乃至図6を用いて説明する。
【0018】
図6に示すように、グロメット支持部材60は、2つのグロメット50を貫通させて保持する保持部61と、保持部61の幅方向両側に位置し、保持部61と風洞側筐体13とを連結する架橋部62,62とを一体的に有している。保持部61と架橋部62との間には、グロメット支持部材60を風洞側筐体13に設置した状態において保持部61が架橋部62よりも筐体ベース11に近接するように段差63が形成されている。この結果、保持部61の周縁部64(図5(a)及び図5(b)参照)は、筐体ベース11の後面(図5中下側の面)の貫通孔112の周囲に接触する。また、図5及び図6に示すように、この周縁部64上には、略四角枠状のガスケット65が設けられている。
【0019】
図5(a)及び図5(b)に示すように、保持部61は、グロメット50用の貫通孔611を有している。この貫通孔611は、孔径がグロメット50の外径よりも小さくなっており、グロメット50に形成された切り込み部51に貫通孔611の端部が食い込むことにより、グロメット50は保持部61に保持されている。なお、切り込み部51は、グロメット50の貫通孔611への取り付け作業を容易とするために、所定の余裕寸法分深めに形成されている。その結果、取付状態において、グロメット50は保持部61の面方向に上記余裕寸法の範囲内で移動することが可能となっている。
【0020】
保持部61の四隅には、固定ネジ71(図4及び図5参照)用のネジ孔66が設けられている。また、筐体ベース11にはこれらのネジ孔66に対応する位置に挿通孔113(図1参照)が設けられている。固定ネジ71は、本体部20側より筐体ベース11の挿通孔113に挿通されて保持部61のネジ孔66に締結される。これにより、保持部61の周縁部64がガスケット65を挟み筐体ベース11と密着され、グロメット支持部材60が筐体ベース11の貫通孔112を密閉することが可能となっている。なお、上記周縁部64が、特許請求の範囲に記載の密着部の一例に相当する。
【0021】
架橋部62の風洞側筐体13側の端部には、固定ネジ72(図3参照)用の挿通孔67が設けられている。また、風洞側筐体13の幅方向両側の筐体側壁131,131(図2及び図7参照)には、L字型の取付部材132(図2及び図7参照)がそれぞれ設けられている。取付部材132には、固定ネジ72用のネジ孔133(図7参照)が設けられている。固定ネジ72は、架橋部62の挿通孔67に挿通されて取付部材132のネジ孔133に締結される。これにより、保持部61は架橋部62によって筐体側壁131,131にそれぞれ連結され、グロメット支持部材60全体が風洞側筐体13に固定される。
【0022】
次に、図7乃至図11を用いて、電力変換装置1のケーブル貫通部の防水構造に関する組立作業について説明する。
【0023】
図7に示すように、風洞側筐体13の内部には、リアクトル32を設置するためのリアクトルベース34が設けられている。この状態から、図8に示すように、リアクトルベース34上に、2つのリアクトル32が設置される。前述したように、各リアクトル32は2本のケーブル41を口出線として有しており、計4本のケーブル41が引き出されている。なお、図8では、便宜上ケーブル41が立ち上がった状態(グロメット支持部材60により支持された状態)で図示されているが、実際にはケーブル41は風洞側筐体13の底部に載置された状態となっている。図9についても同様である。そして、図9に示すように、風洞側筐体13の内部にヒートシンク31が設けられる。
【0024】
次に、図10に示すように、保持部61にグロメット50が取り付けられたグロメット支持部材60が、取付部材132を介して風洞側筐体13の内部に取り付けられる。そして、グロメット支持部材60に支持されたグロメット50に対し、ケーブル41が挿通される。このとき、筐体ベース11を有する本体側筐体12が取り付けられていないので、作業者は、風洞部30内のケーブル41を把持してグロメット50に対し容易に挿通することができる。なお、図9と図10の手順を逆に、すなわちグロメット支持部材60を取り付けケーブル41を挿通した後にヒートシンク31を設けてもよい。
【0025】
その後、図11に示すように、ケーブル41が筐体ベース11の貫通孔112を挿通するように、風洞側筐体13上に本体側筐体12が組み付けられる。これにより、前述したように、グロメット支持部材60の保持部61の周縁部64がガスケット65を挟み筐体ベース11と密着され、筐体ベース11の貫通孔112が密閉される。なお、ここではヒートシンク31を設置した後に本体側筐体12を組み付けるようにしたが、本体側筐体12の組み付け後にヒートシンク31を設置する構成としてもよい。
【0026】
以上説明したように、本実施形態の電力変換装置1においては、リアクトル32の口出線であるケーブル41が筐体ベース11に設けられた貫通孔112に挿通されて本体部20と風洞部30との間で配線されている。このケーブル41が挿通されるグロメット50は、グロメット支持部材60によって支持されており、このグロメット支持部材60は、風洞部30内に筐体ベース11とは別に設けられている。このように構成されたケーブル貫通部の防水構造に関する組立作業においては、図10及び図11で説明したように、グロメット50を取り付けたグロメット支持部材60を風洞部30内に設置し、当該グロメット50に対してケーブル41を挿通する。その後、ケーブル41が貫通孔112を挿通するように風洞側筐体13上に本体側筐体12が組み付けられる。
【0027】
これにより、作業者は、風洞側筐体13とほぼ同じ大きさを有する本体側筐体12が風洞側筐体13上に取り付けられていない状態、言い換えれば、風洞側筐体13の筐体ベース11側の開口に蓋がされていない状態で、風洞部30内のケーブル41を把持し、グロメット支持部材60により支持されたグロメット50に対しケーブル41を挿通することができる。風洞側筐体13上に本体側筐体12が取り付けられていないため、ケーブル41の視認性がよく、また作業者が腕を風洞部30内に挿入することも容易となる。その結果、グロメット50に対するケーブル41の挿通作業を容易に行うことが可能となり、ケーブル貫通部の防水構造に関する組立作業性を向上できる。
【0028】
また、本実施形態では特に、グロメット支持部材60が、筐体ベース11の貫通孔112を密閉可能な構成となっている。これにより、グロメット支持部材60でグロメット50を支持しつつ、筐体ベース11のケーブル貫通部を確実に防水構造とすることができる。その結果、風洞部30内の空気や塵埃、水滴等が本体部20内へ流れ込むのを防止できる。
【0029】
また、本実施形態では特に、グロメット支持部材60が、グロメット50を貫通させて保持する保持部61と、保持部61と風洞側筐体13とを連結する架橋部62とを有しており、保持部61の周縁部64が、筐体ベース11の貫通孔112の周囲に密着する。この周縁部64の密着により、筐体ベース11の貫通孔112を確実に密閉することができる。さらに、保持部61の周縁部64にはガスケット65が設けられている。これにより、グロメット支持部材60による筐体ベース11の貫通孔112の密閉性をさらに高めることができる。
【0030】
また、本実施形態では特に、グロメット支持部材60の保持部61が、架橋部62によって幅方向両側の筐体側壁131,131にそれぞれ連結されている。すなわち、グロメット支持部材60は、幅方向両側の筐体側壁131に架け渡された構造となっている。これにより、グロメット50の支持構造を堅固なものとすることができる。また、グロメット支持部材60を風洞側筐体13の強度部材として機能させることができるので、風洞側筐体13の幅方向の強度を向上できる効果もある。
【0031】
また、本実施形態では特に、グロメット支持部材60が複数(上記の例では2つ)のグロメット50を支持する構成とする。これにより、グロメット支持部材60が単一のグロメット50を支持する(すなわち、グロメット50と同数のグロメット支持部材60を設ける)場合に比べて、グロメット支持部材60の数を減らすことができる。その結果、部品点数や組立工数の削減を図ることができる。特に、上記実施形態では、各グロメット支持部材60が対応するリアクトル32の2本のケーブル41をそれぞれ支持することによって、グロメット支持部材60とリアクトル32とを対応付けることが可能であり、風洞部30内でのケーブル41の配線を整理することができる。
【0032】
なお、実施の形態は、上記内容に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
【0033】
例えば、以上では、ケーブル41がリアクトル32の口出線である場合を一例として説明したが、ケーブル41はその他の種々の用途に用いられるケーブルであってもよい。すなわち、筐体ベース11を貫通して本体部20と風洞部30との間で配線されるケーブルであればよい。
【0034】
また以上では、風洞部30内にグロメット支持部材60を設ける場合を一例として説明したが、これに限らない。例えば、組立作業において本体側筐体12の上に風洞側筐体13を組み付け、且つ、筐体ベース11を風洞側筐体13が有するような場合には、本体部20内にグロメット支持部材60を設けることにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0035】
また以上では、風洞部30内にリアクトル32を2台設置する場合を一例として説明したが、リアクトル32は1台でもよいし、3台以上でもよい。この場合、リアクトル32の台数に合わせた数のグロメット支持部材60を設ければよい。
【0036】
また以上では、グロメット支持部材60が2つのグロメット50を支持する場合を一例として説明したが、3つ以上のグロメット50を支持する構成としてもよい。また、筐体ベース11を貫通して配線されるケーブルが少ない場合には、グロメット支持部材60が単一のグロメット50を支持する構成としてもよい。
【0037】
また以上では、電力変換装置1が交流電力から直流電力への変換を行うインバータ装置である場合を一例として説明したが、これに限られず、電力変換装置が直流電力から交流電力への変換を行うコンバータ装置である場合にも適用することができる。
【0038】
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
【0039】
その他、一々例示はしないが、上記実施形態や各変形例は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
【符号の説明】
【0040】
1 電力変換装置
10 筐体
11 筐体ベース
20 本体部
21 ダイオードモジュール(電子部品)
22 パワーモジュール(電子部品)
30 風洞部
32 リアクトル
41 ケーブル
50 グロメット
60 グロメット支持部材
61 保持部
62 架橋部
64 周縁部(密着部)
65 ガスケット
112 貫通孔
131 筐体側壁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
交流電力から直流電力又は直流電力から交流電力への変換を行う電力変換装置であって、
複数の電子部品を有する本体部を筐体ベースの一方側に配置し、冷却風が通風される風洞部を前記筐体ベースの他方側に配置した筐体と、
前記筐体ベースに設けられた貫通孔に挿通され、前記筐体ベースを貫通して前記本体部と前記風洞部との間で配線されるケーブルと、
前記風洞部内又は前記本体部内に前記筐体ベースとは別に設けられ、前記ケーブル挿通用のグロメットを支持するグロメット支持部材と、を有する
ことを特徴とする電力変換装置。
【請求項2】
前記グロメット支持部材は、
前記筐体ベースの前記貫通孔を密閉可能に構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項3】
前記グロメット支持部材は、
前記グロメットを貫通させて保持する保持部と、
前記グロメット保持部と前記筐体とを連結する架橋部と、を有し、
前記保持部は、
前記筐体ベースの前記貫通孔の周囲に密着する密着部を有する
ことを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
【請求項4】
前記グロメット支持部材は、
前記保持部の前記密着部に設けられたガスケットを有する
ことを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置。
【請求項5】
前記筐体は、
前記筐体ベースの幅方向両側に設けられた筐体側壁を有し、
前記グロメット支持部材の前記保持部は、
前記架橋部により、幅方向両側の前記筐体側壁にそれぞれ連結されている
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の電力変換装置。
【請求項6】
前記グロメット支持部材は、
複数の前記グロメットを支持する
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電力変換装置。
【請求項7】
前記風洞部内に設置されたリアクトルをさらに有し、
前記ケーブルは、
前記リアクトルの口出線であり、
前記グロメット支持部材は、
前記風洞部内に設けられている
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電力変換装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−228018(P2012−228018A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−91906(P2011−91906)
【出願日】平成23年4月18日(2011.4.18)
【出願人】(000006622)株式会社安川電機 (2,482)
【Fターム(参考)】