電力接点を有する電気コネクタ
【解決手段】
電力コネクタは、補完的な電気コネクタと結合するように構成されて設けられる。
電力コネクタは、電気信号接点および電力接点の両方を支持するコネクタハウジングを有する。
電力コネクタは、1)電力コネクタが補完的な電気コネクタに関する所望の方向付けにあるときにのみ、補完的な電気コネクタの分極部材と結合するように構成された少なくとも1つの分極部材を有する係合組立体、および、2)補完的な電気コネクタの固定部材と係合するように構成された固定部材、を有する。
【選択図面】2A
電力コネクタは、補完的な電気コネクタと結合するように構成されて設けられる。
電力コネクタは、電気信号接点および電力接点の両方を支持するコネクタハウジングを有する。
電力コネクタは、1)電力コネクタが補完的な電気コネクタに関する所望の方向付けにあるときにのみ、補完的な電気コネクタの分極部材と結合するように構成された少なくとも1つの分極部材を有する係合組立体、および、2)補完的な電気コネクタの固定部材と係合するように構成された固定部材、を有する。
【選択図面】2A
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この開示は、一般に、電気コネクタに係り、より特別には、例えば、プリント配線回路用基板に電力を送電するための電気コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
電力コネクタは周知であり、さらに、電力接点を備え、かつ、電気信号および/または接地接点を備えることができるハウジングを有する。電気接点は、それぞれ、電気コネクタの結合インターフェースおよびマウンティングインターフェースを画定する対向する結合端部およびマウンティング端部を画定する。電気接点の結合端部は、補完的な(complementary)電気コネクタの電気接点の対応する結合端部と接続するように構成される。電力コネクタの場合には、補完的な電力接点のマウンティング端部が、プリント配線回路用基板または他の電気装置のような、電力を受電する装置に接続されている間に、電力接点のマウンティング端部は、電力ケーブルのような電源に接続される。コネクタは、それぞれの結合インターフェースで相互に結合するように構成されるヘッダコネクタおよびレセプタクルコネクタとして提供することができる。
【0003】
図1を参照して、従来の電力コネクタ20は、接続されたときに、複数の電力ケーブル26を受けるマウンティングインターフェース24を画定する第1部分22aおよび第2部分22bを有する2枚貝の貝殻の形をしているハウジング22と、プリント配線回路用基板のような電気部品に対して電力を供給するために補完的な電気コネクタと結合するように構成された結合インターフェース28と、を有する。コネクタ20は、さらに、例証されるような、電気信号ケーブル30と接続するように構成される信号ピン29を有する。補完的なコネクタの結合インターフェースのサイズ制約によって、電力ケーブル26が垂直方向に千鳥配置され、それによって、電力コネクタ20の高さを増加させるように、電力コネクタ20は配置される。このように2枚貝の貝殻22は、結合インターフェース24が電力ケーブル26を収容するのに充分な高さを有しているが、結合インターフェース28は、補完的コネクタと結合するのにハウジング22にとって充分な高さを有するように構成される。もちろん、図1が1つのタイプの電気コネクタを例証し、多数の他の電力コネクタがこの技術において知られているということは、認識されるべきである。
【0004】
望まれるものは、従来の電力コネクタに関して単純化される電力コネクタである。
【発明の概要】
【0005】
1つの実施例に従って、電力コネクタは、補完的な電気コネクタと結合するように構成されるように提供される。電力コネクタは、接点支持空間を画定するように対向する側壁間に延びるコネクタハウジングを有する。電力コネクタは、さらに、接点支持空間内に支持された複数の電気信号接点、および接点支持空間内に支持された複数の電力接点を有する。電気信号および電力接点は、補完的な電気コネクタの補完的な信号および電力接点と結合するように構成されたそれぞれの結合端部を画定し、さらに、電力接点は、それぞれの電気ケーブル導体に連結されるように構成された、それぞれの直線的に整列されたマウンティング端部を画定する。電力コネクタは、さらに、ハウジングによって備えられた係合組立体を有する。係合組立体は、1)電力コネクタが補完的な電気コネクタに関する所望の方向づけにあるときに限って、側壁の少なくとも1つによって備えられ、かつ、補完的な電気コネクタの分極部材を受けるように構成された、少なくとも1つの非対称的に位置した分極ポケット、および、2)側壁の少なくとも1つによって備えられ、補完的な電気コネクタの固定部材を解放可能に係合するように構成されたラッチ、を有する。
【0006】
付属の線図とともに読まれたときに、実施例の以下の詳述と同様に、先行の概要も、一層よく理解される。この発明を例証する目的のために、図面は、現在好ましい実施例を示す。しかしながら、この発明は、図面に開示された特定の手段に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】先行技術に従って構築された電力コネクタの平面図である;
【図2A】電力ヘッダコネクタと、複数の電力ケーブルおよび電気信号ケーブルに電気的に接続されたヘッダコネクタを示す、1つの実施例に従って構築された、概略的に例証された補完的な電力レセプタクルコネクタとを有する電力コネクタ組立体の斜視図である;
【図2B】図2Aにおいて例証された電力ヘッダコネクタの係合組立体の拡大した正面図である;
【図2C】図2Bにおいて例証された係合組立体のラッチの平面図である;
【図3A】電力ケーブルに接続された図2において例証された電気コネクタの電力接点の斜視図である;
【図3B】電力ケーブルに接続された図3Aにおいて例証された電力接点を示す斜視図である;
【図3C】対応する電気信号ケーブルに接続された信号接点を示す、垂直柱内に配置された図2において例証されたヘッダコネクタの複数の電気信号接点の斜視図である;
【図3D】対応する電気信号ケーブルに対する信号接点の接続を示す、図3Cにおいて例証された電気信号接点の1つの斜視図である;
【図3E】図3Cにおいて例証されたタイプの信号接点の複数の隣接する垂直柱の斜視図である;
【図3F】図2において例証されたそれに近似しているが、代りの実施例に従って構築された結合機構を備えたコネクタハウジングの斜視図である;
【図4A】図2において例証された電力コネクタの斜視図である;
【図4B】代りの実施例に従って構築された電力コネクタの斜視図である;
【図4C】他の代りの実施例に従って構築された電力コネクタの斜視図である;
【図4D】パネル上にマウントされた電力コネクタを示す、図3Fにおいて例証されたコネクタハウジングを有する電力コネクタの斜視図である;
【図5A】結合インターフェースを示す、図4Aにおいて例証された電力コネクタの正面図である;
【図5B】結合インターフェースを示す、図4Bにおいて例証された電力コネクタの正面図である;
【図5C】結合インターフェースを示す、図4Cにおいて例証された電力コネクタの正面図である;
【図5D】結合インターフェースを示す、図4Dにおいて例証された電力コネクタの正面図である;
【図6】図4Bにおいて例証された電力コネクタの拡大した斜視図である;
【図7】図4Cにおいて例証された電力コネクタの拡大した斜視図である;
【図8A】図4Dにおいて例証された電力コネクタの平面図である;
【図8B】図8Aにおいて例証された電力コネクタの側面図である;
【図8C】図8Aにおいて例証された電力コネクタの正面図である;
【図8D】図8Aにおいて例証された電力コネクタの前部斜視図である;
【図8E】図8Aにおいて例証された電力コネクタの後部斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図2Aを参照して、1つの実施例に従って構築された電気コネクタ組立体30は、直角の電力レセプタクルコネクタ34の形で第2電気コネクタと結合するように構成された電力ヘッダコネクタ32の形で第1電力コネクタを有する。ヘッダコネクタ32は、誘電性のコネクタハウジング36を有する。コネクタハウジング36は、さらに、このコネクタハウジング36の結合インターフェース43で少なくとも1つの分極ポケット80を画定する。コネクタハウジング36は、さらに、頂壁38および対向した底壁40、前方端部42および対向し後方端部44、および、対向した第1および第2側壁46を画定する。コネクタハウジング36は、側壁46および頂壁38によって少なくとも部分的に画定され、さらに側壁46間に配置される接点支持空間70を画定するように、対向した側壁46間に延びるコネクタハウジング軸芯CHAに沿って延びる。前方端部42は、電気コネクタハウジング32の結合インターフェース43を画定し、さらに、後方端部44は、電気コネクタ32のマウンティングインターフェース45を画定する。結合インターフェース43およびマウンティングインターフェース45が、相互に平行であるので、電力ヘッダコネクタ32は、垂直の電力コネクタとして構成される。
【0009】
レセプタクルコネクタ34は、頂壁48および対向する底部端部50、前方端部52、および対向する後部壁54を画定する誘電性のコネクタハウジング37を有し、後部壁54は、対向する側壁56を備える接点受入空間70(2つの別々に間隔をおく接点壁を有するレセプタクル接点を備えた以外は図4Cにおいて示されるヘッダコネクタに近似している)を画定する。前方端部52は、電気コネクタ34の結合インターフェース53を画定し、さらに、ボトムエンド50は、電気コネクタ34のマウンティングインターフェース51を画定する。この結合インターフェース53およびマウンティングインターフェース51が、相互に垂直であるので、電力レセプタクルコネクタ34は、直角の電力コネクタとして構成される。一方または両方の側壁56は、ラッチ耳部64として、コネクタハウジング37の頂壁48から離間することができるように、ラッチ係合部材を画定することができる。対向した側面壁56の他のものは、ラッチ係合部材またはラッチ耳部64よりも頂壁48からさらに間隔を置かれる突出部(切欠部または一体)のような分極部材を画定することができる。1つの実施例においては、分極部材は、補完的な分極部材を受けないが、むしろ、補完的な分極部材内に受けられるように構成される。同じコネクタ上のラッチ耳部および分極部材を方向づけることは、結合されたコネクタを安定させるのを支援し、ノンラッチ型コネクタをラッチのためにより剛性にするのを支援することができる。
【0010】
ヘッダコネクタ32の頂部および底部壁38および40は、長手方向Lおよび横方向Aによって画定される平面内に延びる。ハウジング36は、長手方向に沿って細長く、それはコネクタ32の長さL1を画定し、さらに横方向Aが、コネクタ32の深さDを画定する。コネクタ32は、さらに、長手方向および横方向に垂直に延びる横断方向Tに沿って延びる高さHを画定する。レセプタクルコネクタ34の頂壁および底部側部48および50は、同様に、長手方向Lおよび横方向Aによって画定される平面内に延びる。ハウジング37は、長手方向に沿って細長い。
【0011】
認識されるべきことは、様々な構造が、長手方向「L」および横方向「A」に沿って水平に、および横断方向「T」に沿って垂直に延びるように、ここに記述されるということである。別段の定めがない限りここに、用語「横方向に」、「長手方向に」、「横断方向に」は、様々な部品の直角の指向性の部品について記述するために使用される。特定の方向性の部品に関して、用語「装置内の」、「内側の」、および「外方の」および「外側寄りの」が、方向性の部品に沿った方向を参照するように与えられた装置に関して、センター装置から、それに向かっておよび離れて、ここにそれぞれ使用される。用語「前方向」または「正面」は、コネクタの前方端部に対する方向について記述するが、用語「後方への」または、「後部の」は、コネクタの後方端部に対する方向について記述するために使用される。
【0012】
認識されるべきことは、長手方向および横方向が、水平面に沿って延びるように例証され、さらに、横断方向が垂直面に沿って延びるように例証される間に、様々な方向を包含する平面は、例えば電気コネクタの所望の方向に依存して、使用の間に異なることができるということである。したがって、用語「垂直の」および「水平の」は、明瞭さの目的のために例証されるようなコネクタ組立体30を記述するため、さらに電気コネクタおよび部品を関連させるために使用され、これらの方向性は、使用の間に変更することができることは、認識されるべきである。
【0013】
レセプタクルコネクタハウジング37は、ヘッダコネクタ32のような補完的なヘッダコネクタのそれぞれの電気ヘッダ電力接点を受けるように構成された結合端部を有する複数の電気レセプタクル電力接点(図示せず)を支持し、さらに、補完的なヘッダコネクタのそれぞれの電気ヘッダ信号接点を受けるように構成された結合端部を有する複数の電気レセプタクル信号接点(図示せず)を支持することができる。レセプタクル電力および信号接点は、さらに、プリント配線回路用基板のような外部電気装置に取付くように構成されたマウンティング端部を画定する。このマウンティング端部は、結合端部に直角にコネクタ34が、例証されるように直角のコネクタとして構成されるような、底部端部50を介して延びることができる。代りに、マウンティング端部は、コネクタ34が垂直コネクタとして構成されるように、もし望まれれば、後部壁54を通って延びることができる。
【0014】
コネクタ組立体30は、電力接点が補完的な電力接点と結合し、さらに、信号接点が補完的な信号接点と結合するように、コネクタ32および34が、前もって定めた方向に確実に結合することを保証するように構成される係合システム59を有する。この係合システム59は、レセプタクルコネクタ34の第1の対の係合組立体55、およびこの第1係合組立体55とインターフェースするように構成されるヘッダコネクタ34の第2の対の係合組立体57を有する。各係合組立体55は、レセプタクルコネクタハウジング37によって備えられ、特別には、対向する側壁56の少なくとも1つによって、さらには、例証された実施例における対向する側壁56のそれぞれによって備えられる。
【0015】
同様に、電気ヘッダコネクタ32の係合組立体57は、それぞれ、ヘッダコネクタハウジング36によって備えられ、さらに特別には、対向する側壁46の少なくとも1つ、さらには、例証された実施例における対向する側壁46のそれぞれによって備えられる。
【0016】
したがって、係合組立体55および57が、側壁のうちの1つに関して下記に述べられている間に、係合組立体55および57が、例証されるような対向する側壁に配置することができることは、認識されるべきである。
【0017】
レセプタクルコネクタ34の係合組立体55は、それぞれ、分極組立体63および固定組立体65を有し、さらに、ヘッダコネクタ32の係合組立体57は、補完的な分極(polarization)組立体67および固定組立体69を有する。分極組立体63および67は、コネクタ32および34がそれらの適切な相対的な方向付け(orientation)において相互に係合することを保証するように係合し、さらに、固定組立体65および69は、それらの結合した配位にコネクタ32および34を固定する。
【0018】
分極組立体63は、例証されるような各側壁56の少なくとも一方から長手方向に突出する下部分極案内壁58の形での第1分極部材71と、下部分極案内壁58の上の位置で、例証されるような各側壁56の少なくとも一方から長手方向に突出する上部分極案内壁60の形での第2分極部材73とを有する。分極案内壁58および60は、例証されるように、垂直に整列されるが、代りの実施例においては垂直にオフセットすることができる。下部および上部の分極案内壁58および60は、両方とも、形において長方形で、水平に方向付けされる突出部として例証されるが、所望のようなあらゆる幾何学形態も仮定することができる。下部分極案内壁58は、側壁56の全体の深さを拡張するが、この下部分極案内壁58は、代りに所望のようなあらゆる横方向長さも画定することができる。
【0019】
上部分極案内壁60は、この上部分極案内壁60と下部分極案内壁58との間に垂直に配置されたギャップ62を画定するように下部分極案内壁58上に配置される。分極案内壁58および60は、ギャップ62が側壁56の垂直方向の中間点に関して垂直にオフセットされるように、それぞれ垂直に非対称的に位置する。例証された実施例に従って、分極案内壁58および60は、下部分極案内壁58が上部分極案内壁60より大きい高さを有するように、異なる形状であるように形づくられる。分極組立体の非対称は、所望の方向付けの電気コネクタ34に対応する分極組立体がある補完的な電気コネクタが結合することを保証する。分極組立体63は、所望のようなあらゆる方向に関して、代りに非対称的に構築することができることは、認識されるべきである。上部分極案内壁60は、側壁56の全体深さを拡張するが、しかしながら、上部分極案内壁60は、代りに所望のようなあらゆる横方向長さも画定することができる。上部分極案内壁60は、この上部分極案内壁60によってその下部端部で、および、上部分極案内壁60と上部表面48との間に延びる側壁56の部分による片側面で、画定されたノッチ61を画定するように、頂部表面48の下に垂直に配置される。
【0020】
図2Aを継続的に参照して、固定組立体65は、上部分極案内壁58および60の少なくとも一方から、および、例証されるような上部分極案内壁60の両方から、長手方向に突出するラッチ耳部64として例証された固定部材89を有する。したがって、ラッチ耳部64は、また、側壁56から長手方向に突出する。ラッチ耳部64が、例証されるような上部分極案内壁60から突出している間に、ラッチは、ハウジング37、または下部分極案内壁58のようなそれぞれの側壁56の任意の位置から代りに突出ことができることは認識されるべきである。各ラッチ耳部64は、後方方向に沿って長手方向外方に延び、かつ上部分極案内壁60とカム面66の後方端部との間に長手方向に延びる後部キャッチ表面68でのその後方端部で終端するカム面66に表われる。カム面66は、直線として例証されるが、以下により詳細に記述されるように、ラッチ耳部64が補完的なヘッダコネクタ32の対応するラッチと係合するように構成されるように、代りに、曲線を描き、または所望のような他の形状も画定する。
【0021】
今度は図2A−B、4Aおよび5Aを参照して、ヘッダコネクタ32は、複数の電気ヘッダ電力接点72、および、コネクタハウジング36において支持される複数の電気ヘッダ信号接点74を有する。特別には、ハウジング36は、電気接点72および74を支持する内部接点支持空間70を画定する。信号接点74が、電力接点72と側壁46の一方との間に配置されているように例証されているが、認識されるべきことは、信号接点74は、代りに、電力接点72と他の側壁46との間でのようにハウジング36に沿ってあらゆる場所に配置することができ、または電力接点72が、信号接点74のあらゆる長手側にも配置されるように、中心に、ハウジング32を配置することができることである。ハウジング36は、このハウジング36における電力接点72の支持において支援する上部壁38を通って垂直に延びる第1の複数支持開口76と、ハウジング36における信号接点74の支持において支援する上部壁、下部壁38および40を通って延びる支持開口78の第2の複数支援開口とを有する。代りの実施例に従って、コネクタ36は、信号接点が欠けていて、単に電力接点72だけを有する。
【0022】
電力接点72は、この電力接点72が垂直の接点として構成されるように、結合端部72aおよびこの結合端部72aに平行して延びる、対向するマウンティング端部72bを画定する。認識されるべきことは、マウンティング端部72bが、電力接点72が直角接点として構成されるように、代りに、結合端部72aに関して直角の方向に延びることができることである。結合端部72aは、コネクタハウジング36の結合インターフェース43に隣接して配置され、一方、マウンティング端部72bは、コネクタハウジング36のマウンティングインターフェース45に隣接して配置される。電力接点72の結合端部72aは、レセプタクルコネクタ34の補完的な電力接点と電気的に結合するように構成され、さらに電力接点72のマウンティング端部72aは、電気ケーブル導体102として提供される電力導体と結合するように構成される。
【0023】
今度はさらに図3A−Bを特別に参照して、電力接点72は、この電力接点72が、レセプタクルコネクタ34の補完的な電力レセプタクル接点に受けるように相互から長手方向に間隔をおかれた1対の垂直ブレード75として配置されるように、それぞれ、誘電性の電力接点クリップ110にマウントされる。電力接点72が、ヘッダ接点として構成されているように例証されているが、電力接点72は、所望であれば、代りにレセプタクル接点として提供することができる。電力接点72は、それぞれ、さらにケーブル102に電気的に接続されるマウンティング端部72bで圧着(crimp)スリーブ112を有する。この圧着スリーブ112は、それぞれのケーブル導体102と電気通信に電力接点72の結合する端部を配置するようにケーブル導体102の上に圧着されるフレキシブルアーム114を有する。したがって、電力接点72の結合端部が、結合するコネクタ34の電力接点の結合端部と係合するときに、電力は、ケーブル導体102から、電力接点72およびレセプタクルコネクタ34の補完的な電力接点を通じて、およびコネクタ34がマウントされる電子装置に送電される。
【0024】
コネクタ32は、対応する電力接点クリップ110内に電力接点72を支持するロック部材116を有し、さらに、ハウジング36内に電力接点クリップ110を支持するようにハウジング36の上部壁38内に形成された支持開口76内に延びることができる。しかしながら、認識されるべきことは、あらゆる適切な係合部材も、対応するクリップ110内に電力接点を固定し、さらに、コネクタハウジング36内にクリップ110を固定するように備えることができるということである。なお代りに、電力接点72は、電力接点クリップ110内にインサートモールドすることができる。電力接点72が、1つの実施例に従って例証され記述されてきたが、電気コネクタ32が、あらゆる適切な代りの実施例に従って構築された電力接点を有することができたことは、認識されるべきである。
【0025】
コネクタ32が、10個の対応するケーブル導体102に電気的に接続するように構成される10個の電力接点72を有するように例証されるが、あらゆる数の電力接点72およびケーブル102、例えば、8個と14個との間、8個未満、および14個を超えるものを提供することができることは、認識されるべきである。さらに、様々なゲージの電力ケーブル102を、所望のようなコネクタ32に搭載することができる。
【0026】
認識されるべきことは、マウンティング端部72bが、すべて、コネクタハウジング36の長さに沿って長手方向に直線的に整列されるように、電力接点72のマウンティング端部72bは、それぞれ、コネクタハウジング36上に同一の高さで配置されることである。その結果、ハウジング36内に延び、かつ補完的なマウンティング端部72bに電気的に接続されたケーブル導体102は、それぞれ、コネクタハウジング36の長さに沿って長手方向に整列され、それによって、垂直方向に千鳥配置されたケーブル導体102に接続するように構成された従来の電力ケーブルコネクタに関して、コネクタ32の高さを減少する。
【0027】
コネクタハウジング36は、このように所望のようなあらゆる適切な高さHをも画定することができ、そして、1つの実施例に従ってほぼ15mmの高さを有する。コネクタハウジング36は、所望のようなあらゆる長さLをも画定することができ、そして、1つの実施例に従ってほぼ100mmの長さを画定する。コネクタハウジング36は、所望のようなあらゆる深さDも画定することができ、そして、1つの実施例に従ってほぼ30mmの深さを有する。これらの寸法が、例としてのみ提供され、さらに、ここに記述された様々な実施例は、これらの寸法に別段の定めがない限り、限定されることを意図されていないことは認識されるべきである。ここに例証された寸法は、例証された実施例に関して記述されたタイプの電気コネクタは、千鳥配置の電力ケーブルを有する従来の電力ケーブルコネクタに関して縮小された導体パターン(footprint)を達成することができることを示している。
【0028】
今度は図3C−Eを参照して、電気信号接点74は、この電気信号接点74が垂直の接点として構成されるように、結合端部74a、およびこの結合端部74aと平行に延びる対向するマウンティング端部74bを画定する。マウンティング端部74bは、電気信号接点74が直角接点として構成されるように、代りに結合端部74aに関して直角の方向に延びることができることは、認識されるべきである。結合端部74aは、コネクタハウジング36の結合インターフェース43に隣接して配置され、一方、マウンティング端部74bは、コネクタハウジング36のマウンティングインターフェース45に隣接して配置される。信号接点72の結合端部74aは、レセプタクルコネクタ34の補完的な電気信号接点と電気的に結合するように構成され、さらに、電力接点74のマウンティング端部42aは、電気ケーブル導電体102として提供される電力コンダクタと電気的に結合するように構成される。図2Aに示されるように、複数の電気信号接点74の直線的に整列されたマウンティング端部74bに取付けた電気ケーブル導電体100は、側壁46および56を通りぬける長手方向のコネクタハウジング軸CHAに対して直角に方向付けされる横断方向の第1共通軸FCAに沿って整列される。
【0029】
電力接点74の直線的に整列したマウンティング端部72bに接続された電気ケーブル導体102は、コネクタハウジング軸CHAと平行に、かつ第1共通軸FCAに直角である横断方向の第2共通軸SCAに沿って整列される。
【0030】
電気信号接点74は、アレイ79内に形成され、補完的な電気的に伝導性の信号ケーブル1000に電気的に接続するように構成される。信号接点のアレイ79は、相互に隣接して長手方向に配置された複数の誘電性の信号接点クリップ104を有する。接点クリップ104は、それぞれ、垂直柱に沿って配置された、垂直方向に間隔をおかれた複数の信号接点74を有する。信号接点74は、対応する接点クリップ104内にインサートモールドされるか、そうでなければ所望のようなクリップ内に搭載することができる。4つの信号接点74が例証された実施例に従ってそれぞれのクリップ104内に配置されている間に、クリップ104は、それぞれ、所望の方向付けにおける信号接点のあらゆる数も、代りに支持することができることは、認識されるべきである。
【0031】
信号接点74は、それぞれ、ケーブル100にさらに電気的に接続される電気伝導性の信号ケーブルひだスリーブ106に電気的に接続される。ひだスリーブ106は、信号接点74、およびそれぞれのケーブル100を、機械的に接続し、さらにそれぞれのケーブル100と電気通信に信号接点74の結合端部をおくように、ケーブル導体上をひだ状にし、フレキシブルアーム108を有する。したがって、信号接点74の結合端部74aが補完的なレセプタクルコネクタ34の信号接点の結合端部と係合するときは、電気信号は、ケーブル100から、電気信号接点72およびレセプタクルコネクタ34の補完的な電気信号接点を通じて、コネクタ34がマウントされる電子装置に送電される。クリップ104は、それぞれ、ハウジング36の上部および下部壁38および40を介して延びる支持開口78と連結する突出部107を備えたフレキシブルアーム105を有する。6個のような接点クリップのあらゆる所望数をハウジング36内に搭載することができ、アレイ79内に24個の信号接点74を集団的に支持する。
【0032】
今度は図2A−Bを参照して、ヘッダコネクタ32の係合組立体57は、それぞれ、分極組立体67、および、分極組立体63および補完的なレセプタクルコネクタ34の固定組立体65とインターフェースするように構成された固定組立体69を有する。例証された実施例に従って、分極組立体63は、側壁46の少なくとも1つ、および例証されるように各側壁46によって備えられるか、内に形成された下部分極ポケット80の形をしている第1分極部材83と、側壁46の少なくとも1つ、および例証されるように各側壁46によって備えられるか、内に形成された上部分極ポケット84の形をしている第2分極部材85とを有する。下部ポケット80は、補完的なレセプタクルコネクタ34の対応する下部分極案内壁58を受けるために寸法どりされ、形成され、さらに、上部ポケット84は、補完的なレセプタクルコネクタ34の対応する上部分極案内壁60を受けるために寸法どりされ、形成される。
【0033】
下部ポケット80は、接点支持空間70の長手方向の境界を画定し、さらに横断方向の下部ポケット壁80a、長手方向に外部ポケット側壁80b、および、下部ポケット壁80aに平行に延びる横断方向上部ポケット側壁80cを有する。長手方向外部のポケット側壁80bは、下部および上部のポケット壁80aおよび80cの間に延びる。例証された実施例に従って、下部ポケット壁80aは、ハウジング36の底壁40によって画定され、長手方向外部の壁80bは、ハウジング36の側壁46によって画定され、さらに、上部壁80cは、ディバイダ壁82によって画定される。したがって、下部ポケット80は、形において長方形であり、下部分極案内壁58の高さとほぼ等しいか、またはよりわずかに大きく寸法どりされた、下部および上部のポケット壁80aおよび80cの間の横断方向の距離によって画定される高さを有する。
【0034】
コネクタハウジング36の長手方向に対向するポケット80は、対応する下部分極案内壁58の長手方向外表面間の距離とほぼ等しいか、またはわずかにより大きな対向する側壁80bの間の長手方向距離を画定する。したがって、下部分極案内壁58は、下部ポケット80内に挿入することができる。下部ポケット80は、接点支持空間70に開口している内側の長手方向端部80dを画定する。下部ポケット80が通常長方形として例証されているが、下部ポケット80は、下部分極案内壁58を受けるのに適切なあらゆる代りの幾何学的な寸法および形状を画定することができることは、認識されるべきである。
【0035】
上部ポケット84は、横断方向下部ポケット壁84a、および下部ポケット壁84aに平行に延びる対向する横断方向上部ポケット84cを有する。下部ポケット壁84aは、ディバイダ壁82によって画定され,さらに、上部ポケット壁84cは、ハウジング36の上部壁38によって画定される。ポケット84は、下部および上部壁84aおよび84cの間に延びる開口している長手方向外方端部84b、および、下部および上部壁84aおよび84cの間に延びる開口している長手方向内方端部84dを有する。
【0036】
長手方向内側の端部84dは、接点支持空間70に対して開いており、さらに、長手方向外方の端部84bは、固定組立体69に対して開いている。
【0037】
上部ポケット壁84cは、垂直方向の厚さ、または、高さ、すなわち、ハウジングの上部壁38より大きいものを有し、さらに、特に上部壁38に関して横断方向に下に延びる。上部のポケット壁84cは、上部のポケット壁84cが、分極組立体63および67が係合するときにノッチ61内に受けられるように構成されるように、ノッチ61の高さにほぼ等しいか、またはわずかに小さい高さを有する。さらに、上部ポケット84は、上部分極案内壁60は、分極組立体63および67が係合するときに、上部ポケット84内に挿入することができるように、部分極案内壁60の高さにほぼ等しいか、わずかにより大きく寸法どりされる下部および上部ポケット壁84aおよび84cの間の横断方向の距離によって画定される高さを有する。上部ポケット84は、上部分極案内壁60を受けるのに適切なあらゆる幾何学寸法および形状を画定することができるということが、認識されるべきである。
【0038】
ディバイダ壁82は、このように、下部ポケット80の上部端部および上部ポケット84の両方を画定する。ポケット80および84は、ディバイダ壁82が、垂直方向に側壁46の垂直方向の中間点に関してオフセットされるように、垂直方向に非対称的に位置される。すなわち、ポケット80および84は、それぞれ、ハウジング36または側壁46の垂直方向の中間点に関してオフセットされる。例証された実施例に従って、ポケット80および84は、異なる形状に形づくられ、上部ポケット84よりも大きい高さを有する下部ポケット80を具備して、特に、異なる高さ有する。ディバイダ壁82は、分極案内壁58と60との間に配置された補完的なギャップ62よりわずかに小さく寸法どりされ、さらに分極組立体63および67が係合するときに、補完的なギャップ62内に受けられるように垂直方向に位置される。所望するようなあらゆる方向に関して、代りに非対称的に分極組立体67を構築することができることは認識されるべきである。
【0039】
したがって、分極組立体63および67が、それぞれ電気コネクタ32および34がそれぞれ他のコネクタに関するその所望の方向付けにおいてあるときにのみ結合するように構成された、少なくとも1つの非対称的に位置した分極部材を有することは、認識されるべきである。分極組立体63の少なくとも1つの非対称的に位置した分極部材は、一方または両方の分極案内壁58および60によって提供される壁、またはギャップ62によって提供される凹部であることができる。分極組立体67の少なくとも1つの非対称的に位置した分極部材は、1つまたは両方のディバイダ壁82および上部ポケット84の上部壁84によって提供される壁、または、1つまたは両方のポケット80および84によって提供される凹部であることができる。他の方法で述べれば、側壁46および56は、電気コネクタ32および34が、それぞれ他のコネクタに関する所望の方向付けにあるときにのみ、係合するように構成された少なくとも1つの分極部材を備える。コネクタ32または34のうちの1つが、上下逆さまに位置するならば、分極組立体63および67の少なくとも1つの分極部材は、相互と干渉し、それによって、補完的なコネクタ32および34の電気接点が結合することを防止する。
【0040】
今度は図2A−Cを参照して、固定組立体69は、それぞれ、レセプタクルコネクタ34のコネクタハウジングの固定部材89と解放可能に係合するように構成された固定部材91を有する。例証された実施例に従って、固定部材91は、コネクタハウジング36上にマウントされたラッチ90の形で例証される。特に、コネクタハウジング36は、横断方向の下部ブラケット壁98a、長手方向外方のブラケット壁98b、および下部ブラケット壁84aに平行に延びる上部横方向の98ブラケット壁98cを有する。
【0041】
ポケット壁84a−cの前方端部は、ハウジング36の前方端部42に関して横方向後方に引っ込められる。
【0042】
例証された実施例に従って、上部ブラケット壁98cは、ハウジング36の上部表面38によって画定され、さらに、下側ブラケット壁98aは、垂直方向にディバイダ壁82と整列される。長手方向外方の端部98bは、また、下部ポケット80の横方向外方の壁80bに関して横方向外方の位置で下部および上部のブラケット壁98aおよび98cの間で延びる。ブラケット98は、下部および上部のブラケット壁98aの間に垂直方向に延びる長手方向内側端部98dおよび98cを有する。長手方向内側端部98dは、接点支持空間70に開口している。
【0043】
ラッチ90は、ラッチ体92、このラッチ体92の後部端部に配置されたハンドル94、およびラッチ体92の前方端部に配置された係合指96を有する。ハンドル94は、長手方向に外方に面して輪になったグリップ95、および、対向する長手方向内側に面する面101を有する。係合指96は、後方方向に沿って長手方向内方に延び、さらに、カム面の内側端部とラッチ体92との間に長手方向に延びる後部キャッチ面99でその後方端部で終端するカム面97を有する。カム面97は、曲げられるように例証されるが、ラッチ90が、補完的なレセプタクルコネクタ34の対応するラッチ耳部64と係合するように構成されるように、代りに直線になるか、または所望のようなあらゆる他の形状も画定することができる。
【0044】
コネクタ32は、ラッチ体92を介して、さらに、下部および上部のブラケット壁98a内に延びる垂直方向のピン93を有する。ラッチ90は、このように、ピン93の周りに軸支して、ヘッダコネクタハウジング36にマウントされる。ハンドル94の内部表面101は、圧縮可能である。この点については、ラッチ90は、あらゆる適切な、好ましくは誘電性材料から作ることができる。例証される実施例に従って、ラッチ90は、内部表面101とグリップ95との間の位置でハンドル94を通って垂直方向に延びる圧縮開口103を画定する。したがって、長手方向内部に指向された力が、グリップ95に加えられるとき(例えば、ユーザーがグリップ95に対して押し付けるとき)に、内部表面101は、それによってハンドル94を長手方向内方に偏倚する偏倚ばね力を提供して、対応する側壁46であってハンドル94および圧縮開口103を圧縮するものに対してもたらされる。
【0045】
ラッチ90は、第1の、または、それによって内部表面101が側壁46に当接するが、側壁46に対して圧縮されない初期位置において動作可能である。この初期位置では、カム面97は、補完的なラッチ耳部64のカム面66と整列された位置における上部ポケット84内に突出する。ラッチ90は、第2の、またはラッチする位置において動作可能であり、それによって、カム面66は、カム面97に沿って乗り、かつカム面を長手方向外方に偏倚し、それは内部表面101を側壁46に対して圧縮させる。
【0046】
したがって、ラッチ64および90の継続的係合は、内部表面101の圧縮に起因するラッチハンドル94のばね力に対抗する。この点については、ハンドル94が、ばね部材を提供することは認識されるべきである。
【0047】
ラッチは、それによって後部キャッチ表面99および68が、相互に超えて摺動し、第3の、または掛けがねをかけた位置において動作可能であり、さらに、ラッチ90が、第4の、またはラッチされない位置内に移動されなければ、コネクタ32および34が分離することはできないように、ハンドルのばね力が、後部キャッチ表面68と干渉して長手方向内方に後部キャッチ表面99を偏倚する。特に、長手方向内方指向された力は、内部表面101を側壁46に対して圧縮させるハンドル94(例えば、ユーザーがグリップに押圧する場合)に加えられる。充分な内部力が、ハンドルに加えられるときは、後部キャッチ表面99は、補完的な後部キャッチ表面66との整列から長手方向外方に移動され、さらに、コネクタ32および34は、結合することができない。したがって、ラッチ90と64との間の係合は、コネクタ32および34が使用の間に不注意に分離されることを防止する。
【0048】
認識されるべきであることは、内部表面101が上に記述された方法で側壁46に対して圧縮することを可能にするように、代りに圧縮開口103なしで充分に圧縮可能である材料からハンドル94を作ることができることである。なお、代りに、ばね部材は、ラッチ90によって、例えば圧縮開口103の内部で、または、ピン94によって、内部表面101を長手方向外方に、そしてしたがって、係合指94を長手方向内側に偏倚する。この点については、認識されるべきことは、コネクタ36、および、特には、ラッチ90は、係合指64に対する力を加える、補完的なラッチ耳部64と係合に指94を偏倚する偏倚部材94を有するということである。
さらに認識されるべきことは、固定部材89および91、または、ラッチ64および90が、それぞれの側壁56および46の垂直方向の中間点から垂直方向にオフセットされた位置に、配置されることである。したがって、コネクタハウジング36および37が、補完的な電力接点および補完的な信号接点と結合するためにそれらの適切な方向付けにあるとき、ラッチ64および90は、単に係合するだけである。この点について、認識されるべきことは、ラッチ64および90が、コネクタハウジング34および37が適切に方向付けされるときに、コネクタ32および34が、使用の間に不用意に分離されることを防止する分極部材を提供することである。
【0049】
動作中に、コネクタ32は、下部ポケット80が下部分極案内壁58を受け、さらに上部ポケット84は、上部ガイド壁60を受けるコネクタ34と結合することができる。
【0050】
ディバイダ壁82は、ギャップ62によって受けられ、さらにそのエリア上部ポケット84cは、ノッチ61内に受けられる。さらに、カム面97は、キャッチ表面99が、ラッチ耳部64の後部キャッチ表面68にしっかり嵌る(snap)まで、ラッチ耳部64のカム面66にカム作用(cam)する。コネクタ32および34を分離することが望ましいときは、ユーザーは、側壁46に対するハンドル94の圧縮によって生み出されたばね力に対するグリップ95に内方に指向された力を加えることができる。ユーザー印加力は、ラッチ90をピン93の周りに回転させ、それは、それによって関連するラッチ耳部64との干渉から係合指96をとり除く。コネクタ32および34は、その後、分離することができる。
【0051】
したがって、認識されるべきことは、固定組立体65および69が、それぞれ、それらの結合された配位におけるコネクタ32および34を 解放可能にロックするように、係合するように構成された少なくとも1つの固定部材を有することである。1つの実施例に従って、電気コネクタ32および34が他のコネクタに関するこれらの所望の方向付けにあるときに、固定組立体65および69は、単に係合するだけである。少なくとも1つの固定部材は、1方、または両方のラッチ64および90の形であることができる。
【0052】
認識されるべきことは、コネクタ32および34が、ヘッダコネクタおよびレセプタクルコネクタであることとして例証されているが、それぞれ、コネクタハウジング36および37が、代りにそれぞれレセプタクルとヘッダの接点を支持することができることである。さらに、コネクタ32および34が、垂直方向のコネクタとして例証されているが、コネクタ32および34の一方、または両方が、代りに、直角のコネクタとして、構築することができることである。
【0053】
ヘッダコネクタ32は、実施例に従って記述されてきたが、その係合組立体57が、上に記述されたようなコネクタ32のそれとは異なることができる結合コネクタに、コネクタ32に近似しているコネクタをマウントすることが望ましいということができることは認識される。さらに、パネル上にマウントするのに特に適応されるコネクタ32に近似しているコネクタを提供することは望ましいということができる。図4B−4Dは、電気ヘッダコネクタ132、232および332を例証し、これらは、電力接点72、および電気コネクタ32に関して上に記述されたように構築された信号接点74を有する。コネクタ132、232、および332は、それぞれ、接点72および74を収容する内部空間を画定するそれぞれのコネクタハウジングを有し、さらに、電気コネクタ32に関して上に記述されたように構築される。実際、電気コネクタ132、232、および332は、係合組立体を例外として、例証されるような代りの実施例に従って構成することができる電気コネクタ32に関して同一に構築することができる。
【0054】
例えば、今度は図4B、5Bおよび6を参照して、1つの代りの実施例は、電気コネクタ132が側壁146のうちの1つによって備えられるか、または、例証されるようにそれぞれの側壁146によって備えられた少なくとも1つの係合組立体157を有するということを認識し、係合組立体157は、それぞれ、固定組立体169を有するが、個別の分極組立体を欠く(固定組立体169が上に記述された方法で分極部材を提供することができるということは認識されるけれども)。固定組立体169は、上に記述された方法においてブラケット98によって備えられたラッチ90の形で、固定部材を有する。ブラケット98は、側壁146から長手方向外方に、順番に、突出するマウンティングブロック145から長手方向外方に延びる。マウンティングブロック145の前方端部は、側壁146およびマウンティングブロック145の前方端部によって画定されたノッチ147の形式においてポケットを画定するように、コネクタハウジング136の前方端部に関して隠される(recess)。
【0055】
ノッチ147は、コネクタ32および34が結合するときに、上部および下部分極案内壁58および60が、ノッチ147内に受けることができるそのような充分な距離、横方向後方に隠される。ノッチ147がコネクタハウジング136の充分な高さを延ばすので、上部および下部の分極案内壁58および60は、コネクタ132に関するコネクタ34の方向性にかかわらずノッチ147内に受けることができる。したがって、ノッチ147は、上に記述された方法で分極部材を提供しない。ラッチ90は、ラッチ耳部64がノッチ147内に受けられるときに、コネクタ132および34が上に記述した方法で結合されるようなときに、補完的なラッチ耳部64と係合するようにノッチ147内に前方に延びる。 図4C、5Cおよび7を参照して、電気ヘッダコネクタ232は、コネクタハウジング236を有する。コネクタハウジング236は、対向側面246間のコネクタハウジング軸CHAに沿って延び、またさらに対向側面間に延びる頂壁を有する、頂壁と対向側面の間の接点支持空間70を画定するように、対向側面246のうちの1つはラッチ係合部材のような固定組立体269を画定して、コネクタハウジング236の頂壁および対向側面246の他方から一定間隔で配置された分極部材を画定する、下部ポケット280のように、それは、ラッチ係合部材よりも頂壁からさらに間隔をおかれる。他の方法を述べると、コネクタハウジング236は、さらに、分極組立体267、および代りの実施例に従って構築された固定組立体269を有する少なくとも1つの係合組立体257をさらに有する。特に、分極組立体267は、側壁246によって備えられ、所望の方向付けのコネクタ232と結合するように構成された電気コネクタの補完的な分極部材を受けるように構成された、下部ポケット280の形における分極部材を有する。固定組立体269は、ポケット280の上の位置で側壁246と統合して(または、機械的に接続して)形成されるラッチ290として提供される固定部材を有する。ラッチ290は、ディバイダ壁282によってより下部ポケット280から分離される。ラッチ290は、後方方向に沿って長手方向外方に突出する角度を有するカム面297を有する。ラッチ290は、カム面297の後部端部と側壁246との間に長手方向に突出する後部キャッチ表面299を有する。このように、ラッチ290は、上に記述された方法において補完的な電気コネクタの固定部材と係合するように構成される。ヘッダコネクタ232は、電気コネクタ32の長さ未満である長手方向長さを有して構築される。高さH2は、ほぼ15mmで、上に記述されるように、深さD2がほぼ30mmであるが、長さL2は、例証される実施例に従ってほぼ89mmである。
【0056】
今度は図3F、4D、5Dおよび8A−Eを参照して、他の代りの実施例に従って構築された電気ヘッダコネクタ332は、パネル363上にマウントするように構成され、それは垂直方向に方向付けすることができる。電気コネクタ332は、分極組立体367および固定組立体369を有する少なくとも1つの係合組立体357を有する。特に、コネクタハウジング336は、各側壁346から長手方向に延びるサポート壁365を有する。ハウジング336は、各サポート壁365に、またはそのサポート壁を通って横方向に延びる外部の一般に円筒状の開口379を、さらに外部の開口379に関して長手方向内方の位置でハウジング346内に、またはそれを通って横方向に延びる内部開口377を画定する。内部開口377は、外部開口379未満の寸法どりであり、わずかに外部開口379上に集中される。
【0057】
内部開口377は、形において円筒状であることができ、または、一般に丸であるが短い完全なシリンダであることができ、または、所望のようあらゆる代りの適切な形状を画定することができる。例えば、内部開口377は、その長手方向内方端部で、接点支持空間70に開口していることができる。
【0058】
電気コネクタ332は、このように、あらゆる適切な機械的なファスナーを使用して、結合コネクタおよび板状壁363に取付けるように構成される。ハウジング336の前方端部は、パネルが、サポート壁365の前方端部と当接するまで、パネル363を通って延びる開口内に挿入することができる。分極組立体367は、サポート壁365によって備えられ、さらに、上に記述されたようにコネクタ332が、所望の方向付けにおける補完的なコネクタと結合することを保証するように所望のように構成され、かつ配置された、1つまたはそれ以上のポケット、突出構造、または同種のものを有することができる。この点に関しては、開口377および369の垂直方向のオフセットが、所望の方向付けを保証することができることは認識されるべきである。信号接点72および電力接点74を支持するハウジング336の内部空間70は、ディバイダ壁371によって分離されて、信号接点空間70Aおよび電力接点空間に分割することができる。
【0059】
認識されるべきであるのは、壁365および関連する開口379がコネクタパネル363に対してコネクタ332をマウントするように構成されたあらゆる適切な機械的なファスナ(図示せず)も受けるのに適切である任意の所望形状を仮定することができることである。
【0060】
コネクタ332は、上に記述された方法およびほぼ127mmの長手方向長さLでほぼ15mmの高さH3、および、ほぼ30mmの深さD3を画定することができる。
【0061】
先の記述は、説明の目的で提供されたもので、限定ではない。この発明は、好ましい実施例、または好ましい方法に関して記述されてきたが、ここに使用されてきた言葉は、限定の言葉でなく、記述の言葉であり、例示の言葉であることが、理解される。さらに、上に記述されたような各実施例の様々な構造および特徴は、もし他の方法で注意されなかったならば、上に記述されたあらゆる他の実施例にも組み入れることができる。この発明は、特別の構造、方法、特徴、および実施例に関してここに記述されたが、この発明は、ここに詳細に限定されるようには意図されず、この発明は、付加された請求項の範囲内であるように、あらゆる構造、方法、および用途まで及ぶ。この開示の教示の利益を有する適切な技術に熟練している者は、ここに記述されるような発明に対する多数の修正を達成することができ、また、変更は、例えば付加された請求項によって画定されるように、この発明の範囲および精神を逸脱しないで、なすことができる。
【技術分野】
【0001】
この開示は、一般に、電気コネクタに係り、より特別には、例えば、プリント配線回路用基板に電力を送電するための電気コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
電力コネクタは周知であり、さらに、電力接点を備え、かつ、電気信号および/または接地接点を備えることができるハウジングを有する。電気接点は、それぞれ、電気コネクタの結合インターフェースおよびマウンティングインターフェースを画定する対向する結合端部およびマウンティング端部を画定する。電気接点の結合端部は、補完的な(complementary)電気コネクタの電気接点の対応する結合端部と接続するように構成される。電力コネクタの場合には、補完的な電力接点のマウンティング端部が、プリント配線回路用基板または他の電気装置のような、電力を受電する装置に接続されている間に、電力接点のマウンティング端部は、電力ケーブルのような電源に接続される。コネクタは、それぞれの結合インターフェースで相互に結合するように構成されるヘッダコネクタおよびレセプタクルコネクタとして提供することができる。
【0003】
図1を参照して、従来の電力コネクタ20は、接続されたときに、複数の電力ケーブル26を受けるマウンティングインターフェース24を画定する第1部分22aおよび第2部分22bを有する2枚貝の貝殻の形をしているハウジング22と、プリント配線回路用基板のような電気部品に対して電力を供給するために補完的な電気コネクタと結合するように構成された結合インターフェース28と、を有する。コネクタ20は、さらに、例証されるような、電気信号ケーブル30と接続するように構成される信号ピン29を有する。補完的なコネクタの結合インターフェースのサイズ制約によって、電力ケーブル26が垂直方向に千鳥配置され、それによって、電力コネクタ20の高さを増加させるように、電力コネクタ20は配置される。このように2枚貝の貝殻22は、結合インターフェース24が電力ケーブル26を収容するのに充分な高さを有しているが、結合インターフェース28は、補完的コネクタと結合するのにハウジング22にとって充分な高さを有するように構成される。もちろん、図1が1つのタイプの電気コネクタを例証し、多数の他の電力コネクタがこの技術において知られているということは、認識されるべきである。
【0004】
望まれるものは、従来の電力コネクタに関して単純化される電力コネクタである。
【発明の概要】
【0005】
1つの実施例に従って、電力コネクタは、補完的な電気コネクタと結合するように構成されるように提供される。電力コネクタは、接点支持空間を画定するように対向する側壁間に延びるコネクタハウジングを有する。電力コネクタは、さらに、接点支持空間内に支持された複数の電気信号接点、および接点支持空間内に支持された複数の電力接点を有する。電気信号および電力接点は、補完的な電気コネクタの補完的な信号および電力接点と結合するように構成されたそれぞれの結合端部を画定し、さらに、電力接点は、それぞれの電気ケーブル導体に連結されるように構成された、それぞれの直線的に整列されたマウンティング端部を画定する。電力コネクタは、さらに、ハウジングによって備えられた係合組立体を有する。係合組立体は、1)電力コネクタが補完的な電気コネクタに関する所望の方向づけにあるときに限って、側壁の少なくとも1つによって備えられ、かつ、補完的な電気コネクタの分極部材を受けるように構成された、少なくとも1つの非対称的に位置した分極ポケット、および、2)側壁の少なくとも1つによって備えられ、補完的な電気コネクタの固定部材を解放可能に係合するように構成されたラッチ、を有する。
【0006】
付属の線図とともに読まれたときに、実施例の以下の詳述と同様に、先行の概要も、一層よく理解される。この発明を例証する目的のために、図面は、現在好ましい実施例を示す。しかしながら、この発明は、図面に開示された特定の手段に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】先行技術に従って構築された電力コネクタの平面図である;
【図2A】電力ヘッダコネクタと、複数の電力ケーブルおよび電気信号ケーブルに電気的に接続されたヘッダコネクタを示す、1つの実施例に従って構築された、概略的に例証された補完的な電力レセプタクルコネクタとを有する電力コネクタ組立体の斜視図である;
【図2B】図2Aにおいて例証された電力ヘッダコネクタの係合組立体の拡大した正面図である;
【図2C】図2Bにおいて例証された係合組立体のラッチの平面図である;
【図3A】電力ケーブルに接続された図2において例証された電気コネクタの電力接点の斜視図である;
【図3B】電力ケーブルに接続された図3Aにおいて例証された電力接点を示す斜視図である;
【図3C】対応する電気信号ケーブルに接続された信号接点を示す、垂直柱内に配置された図2において例証されたヘッダコネクタの複数の電気信号接点の斜視図である;
【図3D】対応する電気信号ケーブルに対する信号接点の接続を示す、図3Cにおいて例証された電気信号接点の1つの斜視図である;
【図3E】図3Cにおいて例証されたタイプの信号接点の複数の隣接する垂直柱の斜視図である;
【図3F】図2において例証されたそれに近似しているが、代りの実施例に従って構築された結合機構を備えたコネクタハウジングの斜視図である;
【図4A】図2において例証された電力コネクタの斜視図である;
【図4B】代りの実施例に従って構築された電力コネクタの斜視図である;
【図4C】他の代りの実施例に従って構築された電力コネクタの斜視図である;
【図4D】パネル上にマウントされた電力コネクタを示す、図3Fにおいて例証されたコネクタハウジングを有する電力コネクタの斜視図である;
【図5A】結合インターフェースを示す、図4Aにおいて例証された電力コネクタの正面図である;
【図5B】結合インターフェースを示す、図4Bにおいて例証された電力コネクタの正面図である;
【図5C】結合インターフェースを示す、図4Cにおいて例証された電力コネクタの正面図である;
【図5D】結合インターフェースを示す、図4Dにおいて例証された電力コネクタの正面図である;
【図6】図4Bにおいて例証された電力コネクタの拡大した斜視図である;
【図7】図4Cにおいて例証された電力コネクタの拡大した斜視図である;
【図8A】図4Dにおいて例証された電力コネクタの平面図である;
【図8B】図8Aにおいて例証された電力コネクタの側面図である;
【図8C】図8Aにおいて例証された電力コネクタの正面図である;
【図8D】図8Aにおいて例証された電力コネクタの前部斜視図である;
【図8E】図8Aにおいて例証された電力コネクタの後部斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図2Aを参照して、1つの実施例に従って構築された電気コネクタ組立体30は、直角の電力レセプタクルコネクタ34の形で第2電気コネクタと結合するように構成された電力ヘッダコネクタ32の形で第1電力コネクタを有する。ヘッダコネクタ32は、誘電性のコネクタハウジング36を有する。コネクタハウジング36は、さらに、このコネクタハウジング36の結合インターフェース43で少なくとも1つの分極ポケット80を画定する。コネクタハウジング36は、さらに、頂壁38および対向した底壁40、前方端部42および対向し後方端部44、および、対向した第1および第2側壁46を画定する。コネクタハウジング36は、側壁46および頂壁38によって少なくとも部分的に画定され、さらに側壁46間に配置される接点支持空間70を画定するように、対向した側壁46間に延びるコネクタハウジング軸芯CHAに沿って延びる。前方端部42は、電気コネクタハウジング32の結合インターフェース43を画定し、さらに、後方端部44は、電気コネクタ32のマウンティングインターフェース45を画定する。結合インターフェース43およびマウンティングインターフェース45が、相互に平行であるので、電力ヘッダコネクタ32は、垂直の電力コネクタとして構成される。
【0009】
レセプタクルコネクタ34は、頂壁48および対向する底部端部50、前方端部52、および対向する後部壁54を画定する誘電性のコネクタハウジング37を有し、後部壁54は、対向する側壁56を備える接点受入空間70(2つの別々に間隔をおく接点壁を有するレセプタクル接点を備えた以外は図4Cにおいて示されるヘッダコネクタに近似している)を画定する。前方端部52は、電気コネクタ34の結合インターフェース53を画定し、さらに、ボトムエンド50は、電気コネクタ34のマウンティングインターフェース51を画定する。この結合インターフェース53およびマウンティングインターフェース51が、相互に垂直であるので、電力レセプタクルコネクタ34は、直角の電力コネクタとして構成される。一方または両方の側壁56は、ラッチ耳部64として、コネクタハウジング37の頂壁48から離間することができるように、ラッチ係合部材を画定することができる。対向した側面壁56の他のものは、ラッチ係合部材またはラッチ耳部64よりも頂壁48からさらに間隔を置かれる突出部(切欠部または一体)のような分極部材を画定することができる。1つの実施例においては、分極部材は、補完的な分極部材を受けないが、むしろ、補完的な分極部材内に受けられるように構成される。同じコネクタ上のラッチ耳部および分極部材を方向づけることは、結合されたコネクタを安定させるのを支援し、ノンラッチ型コネクタをラッチのためにより剛性にするのを支援することができる。
【0010】
ヘッダコネクタ32の頂部および底部壁38および40は、長手方向Lおよび横方向Aによって画定される平面内に延びる。ハウジング36は、長手方向に沿って細長く、それはコネクタ32の長さL1を画定し、さらに横方向Aが、コネクタ32の深さDを画定する。コネクタ32は、さらに、長手方向および横方向に垂直に延びる横断方向Tに沿って延びる高さHを画定する。レセプタクルコネクタ34の頂壁および底部側部48および50は、同様に、長手方向Lおよび横方向Aによって画定される平面内に延びる。ハウジング37は、長手方向に沿って細長い。
【0011】
認識されるべきことは、様々な構造が、長手方向「L」および横方向「A」に沿って水平に、および横断方向「T」に沿って垂直に延びるように、ここに記述されるということである。別段の定めがない限りここに、用語「横方向に」、「長手方向に」、「横断方向に」は、様々な部品の直角の指向性の部品について記述するために使用される。特定の方向性の部品に関して、用語「装置内の」、「内側の」、および「外方の」および「外側寄りの」が、方向性の部品に沿った方向を参照するように与えられた装置に関して、センター装置から、それに向かっておよび離れて、ここにそれぞれ使用される。用語「前方向」または「正面」は、コネクタの前方端部に対する方向について記述するが、用語「後方への」または、「後部の」は、コネクタの後方端部に対する方向について記述するために使用される。
【0012】
認識されるべきことは、長手方向および横方向が、水平面に沿って延びるように例証され、さらに、横断方向が垂直面に沿って延びるように例証される間に、様々な方向を包含する平面は、例えば電気コネクタの所望の方向に依存して、使用の間に異なることができるということである。したがって、用語「垂直の」および「水平の」は、明瞭さの目的のために例証されるようなコネクタ組立体30を記述するため、さらに電気コネクタおよび部品を関連させるために使用され、これらの方向性は、使用の間に変更することができることは、認識されるべきである。
【0013】
レセプタクルコネクタハウジング37は、ヘッダコネクタ32のような補完的なヘッダコネクタのそれぞれの電気ヘッダ電力接点を受けるように構成された結合端部を有する複数の電気レセプタクル電力接点(図示せず)を支持し、さらに、補完的なヘッダコネクタのそれぞれの電気ヘッダ信号接点を受けるように構成された結合端部を有する複数の電気レセプタクル信号接点(図示せず)を支持することができる。レセプタクル電力および信号接点は、さらに、プリント配線回路用基板のような外部電気装置に取付くように構成されたマウンティング端部を画定する。このマウンティング端部は、結合端部に直角にコネクタ34が、例証されるように直角のコネクタとして構成されるような、底部端部50を介して延びることができる。代りに、マウンティング端部は、コネクタ34が垂直コネクタとして構成されるように、もし望まれれば、後部壁54を通って延びることができる。
【0014】
コネクタ組立体30は、電力接点が補完的な電力接点と結合し、さらに、信号接点が補完的な信号接点と結合するように、コネクタ32および34が、前もって定めた方向に確実に結合することを保証するように構成される係合システム59を有する。この係合システム59は、レセプタクルコネクタ34の第1の対の係合組立体55、およびこの第1係合組立体55とインターフェースするように構成されるヘッダコネクタ34の第2の対の係合組立体57を有する。各係合組立体55は、レセプタクルコネクタハウジング37によって備えられ、特別には、対向する側壁56の少なくとも1つによって、さらには、例証された実施例における対向する側壁56のそれぞれによって備えられる。
【0015】
同様に、電気ヘッダコネクタ32の係合組立体57は、それぞれ、ヘッダコネクタハウジング36によって備えられ、さらに特別には、対向する側壁46の少なくとも1つ、さらには、例証された実施例における対向する側壁46のそれぞれによって備えられる。
【0016】
したがって、係合組立体55および57が、側壁のうちの1つに関して下記に述べられている間に、係合組立体55および57が、例証されるような対向する側壁に配置することができることは、認識されるべきである。
【0017】
レセプタクルコネクタ34の係合組立体55は、それぞれ、分極組立体63および固定組立体65を有し、さらに、ヘッダコネクタ32の係合組立体57は、補完的な分極(polarization)組立体67および固定組立体69を有する。分極組立体63および67は、コネクタ32および34がそれらの適切な相対的な方向付け(orientation)において相互に係合することを保証するように係合し、さらに、固定組立体65および69は、それらの結合した配位にコネクタ32および34を固定する。
【0018】
分極組立体63は、例証されるような各側壁56の少なくとも一方から長手方向に突出する下部分極案内壁58の形での第1分極部材71と、下部分極案内壁58の上の位置で、例証されるような各側壁56の少なくとも一方から長手方向に突出する上部分極案内壁60の形での第2分極部材73とを有する。分極案内壁58および60は、例証されるように、垂直に整列されるが、代りの実施例においては垂直にオフセットすることができる。下部および上部の分極案内壁58および60は、両方とも、形において長方形で、水平に方向付けされる突出部として例証されるが、所望のようなあらゆる幾何学形態も仮定することができる。下部分極案内壁58は、側壁56の全体の深さを拡張するが、この下部分極案内壁58は、代りに所望のようなあらゆる横方向長さも画定することができる。
【0019】
上部分極案内壁60は、この上部分極案内壁60と下部分極案内壁58との間に垂直に配置されたギャップ62を画定するように下部分極案内壁58上に配置される。分極案内壁58および60は、ギャップ62が側壁56の垂直方向の中間点に関して垂直にオフセットされるように、それぞれ垂直に非対称的に位置する。例証された実施例に従って、分極案内壁58および60は、下部分極案内壁58が上部分極案内壁60より大きい高さを有するように、異なる形状であるように形づくられる。分極組立体の非対称は、所望の方向付けの電気コネクタ34に対応する分極組立体がある補完的な電気コネクタが結合することを保証する。分極組立体63は、所望のようなあらゆる方向に関して、代りに非対称的に構築することができることは、認識されるべきである。上部分極案内壁60は、側壁56の全体深さを拡張するが、しかしながら、上部分極案内壁60は、代りに所望のようなあらゆる横方向長さも画定することができる。上部分極案内壁60は、この上部分極案内壁60によってその下部端部で、および、上部分極案内壁60と上部表面48との間に延びる側壁56の部分による片側面で、画定されたノッチ61を画定するように、頂部表面48の下に垂直に配置される。
【0020】
図2Aを継続的に参照して、固定組立体65は、上部分極案内壁58および60の少なくとも一方から、および、例証されるような上部分極案内壁60の両方から、長手方向に突出するラッチ耳部64として例証された固定部材89を有する。したがって、ラッチ耳部64は、また、側壁56から長手方向に突出する。ラッチ耳部64が、例証されるような上部分極案内壁60から突出している間に、ラッチは、ハウジング37、または下部分極案内壁58のようなそれぞれの側壁56の任意の位置から代りに突出ことができることは認識されるべきである。各ラッチ耳部64は、後方方向に沿って長手方向外方に延び、かつ上部分極案内壁60とカム面66の後方端部との間に長手方向に延びる後部キャッチ表面68でのその後方端部で終端するカム面66に表われる。カム面66は、直線として例証されるが、以下により詳細に記述されるように、ラッチ耳部64が補完的なヘッダコネクタ32の対応するラッチと係合するように構成されるように、代りに、曲線を描き、または所望のような他の形状も画定する。
【0021】
今度は図2A−B、4Aおよび5Aを参照して、ヘッダコネクタ32は、複数の電気ヘッダ電力接点72、および、コネクタハウジング36において支持される複数の電気ヘッダ信号接点74を有する。特別には、ハウジング36は、電気接点72および74を支持する内部接点支持空間70を画定する。信号接点74が、電力接点72と側壁46の一方との間に配置されているように例証されているが、認識されるべきことは、信号接点74は、代りに、電力接点72と他の側壁46との間でのようにハウジング36に沿ってあらゆる場所に配置することができ、または電力接点72が、信号接点74のあらゆる長手側にも配置されるように、中心に、ハウジング32を配置することができることである。ハウジング36は、このハウジング36における電力接点72の支持において支援する上部壁38を通って垂直に延びる第1の複数支持開口76と、ハウジング36における信号接点74の支持において支援する上部壁、下部壁38および40を通って延びる支持開口78の第2の複数支援開口とを有する。代りの実施例に従って、コネクタ36は、信号接点が欠けていて、単に電力接点72だけを有する。
【0022】
電力接点72は、この電力接点72が垂直の接点として構成されるように、結合端部72aおよびこの結合端部72aに平行して延びる、対向するマウンティング端部72bを画定する。認識されるべきことは、マウンティング端部72bが、電力接点72が直角接点として構成されるように、代りに、結合端部72aに関して直角の方向に延びることができることである。結合端部72aは、コネクタハウジング36の結合インターフェース43に隣接して配置され、一方、マウンティング端部72bは、コネクタハウジング36のマウンティングインターフェース45に隣接して配置される。電力接点72の結合端部72aは、レセプタクルコネクタ34の補完的な電力接点と電気的に結合するように構成され、さらに電力接点72のマウンティング端部72aは、電気ケーブル導体102として提供される電力導体と結合するように構成される。
【0023】
今度はさらに図3A−Bを特別に参照して、電力接点72は、この電力接点72が、レセプタクルコネクタ34の補完的な電力レセプタクル接点に受けるように相互から長手方向に間隔をおかれた1対の垂直ブレード75として配置されるように、それぞれ、誘電性の電力接点クリップ110にマウントされる。電力接点72が、ヘッダ接点として構成されているように例証されているが、電力接点72は、所望であれば、代りにレセプタクル接点として提供することができる。電力接点72は、それぞれ、さらにケーブル102に電気的に接続されるマウンティング端部72bで圧着(crimp)スリーブ112を有する。この圧着スリーブ112は、それぞれのケーブル導体102と電気通信に電力接点72の結合する端部を配置するようにケーブル導体102の上に圧着されるフレキシブルアーム114を有する。したがって、電力接点72の結合端部が、結合するコネクタ34の電力接点の結合端部と係合するときに、電力は、ケーブル導体102から、電力接点72およびレセプタクルコネクタ34の補完的な電力接点を通じて、およびコネクタ34がマウントされる電子装置に送電される。
【0024】
コネクタ32は、対応する電力接点クリップ110内に電力接点72を支持するロック部材116を有し、さらに、ハウジング36内に電力接点クリップ110を支持するようにハウジング36の上部壁38内に形成された支持開口76内に延びることができる。しかしながら、認識されるべきことは、あらゆる適切な係合部材も、対応するクリップ110内に電力接点を固定し、さらに、コネクタハウジング36内にクリップ110を固定するように備えることができるということである。なお代りに、電力接点72は、電力接点クリップ110内にインサートモールドすることができる。電力接点72が、1つの実施例に従って例証され記述されてきたが、電気コネクタ32が、あらゆる適切な代りの実施例に従って構築された電力接点を有することができたことは、認識されるべきである。
【0025】
コネクタ32が、10個の対応するケーブル導体102に電気的に接続するように構成される10個の電力接点72を有するように例証されるが、あらゆる数の電力接点72およびケーブル102、例えば、8個と14個との間、8個未満、および14個を超えるものを提供することができることは、認識されるべきである。さらに、様々なゲージの電力ケーブル102を、所望のようなコネクタ32に搭載することができる。
【0026】
認識されるべきことは、マウンティング端部72bが、すべて、コネクタハウジング36の長さに沿って長手方向に直線的に整列されるように、電力接点72のマウンティング端部72bは、それぞれ、コネクタハウジング36上に同一の高さで配置されることである。その結果、ハウジング36内に延び、かつ補完的なマウンティング端部72bに電気的に接続されたケーブル導体102は、それぞれ、コネクタハウジング36の長さに沿って長手方向に整列され、それによって、垂直方向に千鳥配置されたケーブル導体102に接続するように構成された従来の電力ケーブルコネクタに関して、コネクタ32の高さを減少する。
【0027】
コネクタハウジング36は、このように所望のようなあらゆる適切な高さHをも画定することができ、そして、1つの実施例に従ってほぼ15mmの高さを有する。コネクタハウジング36は、所望のようなあらゆる長さLをも画定することができ、そして、1つの実施例に従ってほぼ100mmの長さを画定する。コネクタハウジング36は、所望のようなあらゆる深さDも画定することができ、そして、1つの実施例に従ってほぼ30mmの深さを有する。これらの寸法が、例としてのみ提供され、さらに、ここに記述された様々な実施例は、これらの寸法に別段の定めがない限り、限定されることを意図されていないことは認識されるべきである。ここに例証された寸法は、例証された実施例に関して記述されたタイプの電気コネクタは、千鳥配置の電力ケーブルを有する従来の電力ケーブルコネクタに関して縮小された導体パターン(footprint)を達成することができることを示している。
【0028】
今度は図3C−Eを参照して、電気信号接点74は、この電気信号接点74が垂直の接点として構成されるように、結合端部74a、およびこの結合端部74aと平行に延びる対向するマウンティング端部74bを画定する。マウンティング端部74bは、電気信号接点74が直角接点として構成されるように、代りに結合端部74aに関して直角の方向に延びることができることは、認識されるべきである。結合端部74aは、コネクタハウジング36の結合インターフェース43に隣接して配置され、一方、マウンティング端部74bは、コネクタハウジング36のマウンティングインターフェース45に隣接して配置される。信号接点72の結合端部74aは、レセプタクルコネクタ34の補完的な電気信号接点と電気的に結合するように構成され、さらに、電力接点74のマウンティング端部42aは、電気ケーブル導電体102として提供される電力コンダクタと電気的に結合するように構成される。図2Aに示されるように、複数の電気信号接点74の直線的に整列されたマウンティング端部74bに取付けた電気ケーブル導電体100は、側壁46および56を通りぬける長手方向のコネクタハウジング軸CHAに対して直角に方向付けされる横断方向の第1共通軸FCAに沿って整列される。
【0029】
電力接点74の直線的に整列したマウンティング端部72bに接続された電気ケーブル導体102は、コネクタハウジング軸CHAと平行に、かつ第1共通軸FCAに直角である横断方向の第2共通軸SCAに沿って整列される。
【0030】
電気信号接点74は、アレイ79内に形成され、補完的な電気的に伝導性の信号ケーブル1000に電気的に接続するように構成される。信号接点のアレイ79は、相互に隣接して長手方向に配置された複数の誘電性の信号接点クリップ104を有する。接点クリップ104は、それぞれ、垂直柱に沿って配置された、垂直方向に間隔をおかれた複数の信号接点74を有する。信号接点74は、対応する接点クリップ104内にインサートモールドされるか、そうでなければ所望のようなクリップ内に搭載することができる。4つの信号接点74が例証された実施例に従ってそれぞれのクリップ104内に配置されている間に、クリップ104は、それぞれ、所望の方向付けにおける信号接点のあらゆる数も、代りに支持することができることは、認識されるべきである。
【0031】
信号接点74は、それぞれ、ケーブル100にさらに電気的に接続される電気伝導性の信号ケーブルひだスリーブ106に電気的に接続される。ひだスリーブ106は、信号接点74、およびそれぞれのケーブル100を、機械的に接続し、さらにそれぞれのケーブル100と電気通信に信号接点74の結合端部をおくように、ケーブル導体上をひだ状にし、フレキシブルアーム108を有する。したがって、信号接点74の結合端部74aが補完的なレセプタクルコネクタ34の信号接点の結合端部と係合するときは、電気信号は、ケーブル100から、電気信号接点72およびレセプタクルコネクタ34の補完的な電気信号接点を通じて、コネクタ34がマウントされる電子装置に送電される。クリップ104は、それぞれ、ハウジング36の上部および下部壁38および40を介して延びる支持開口78と連結する突出部107を備えたフレキシブルアーム105を有する。6個のような接点クリップのあらゆる所望数をハウジング36内に搭載することができ、アレイ79内に24個の信号接点74を集団的に支持する。
【0032】
今度は図2A−Bを参照して、ヘッダコネクタ32の係合組立体57は、それぞれ、分極組立体67、および、分極組立体63および補完的なレセプタクルコネクタ34の固定組立体65とインターフェースするように構成された固定組立体69を有する。例証された実施例に従って、分極組立体63は、側壁46の少なくとも1つ、および例証されるように各側壁46によって備えられるか、内に形成された下部分極ポケット80の形をしている第1分極部材83と、側壁46の少なくとも1つ、および例証されるように各側壁46によって備えられるか、内に形成された上部分極ポケット84の形をしている第2分極部材85とを有する。下部ポケット80は、補完的なレセプタクルコネクタ34の対応する下部分極案内壁58を受けるために寸法どりされ、形成され、さらに、上部ポケット84は、補完的なレセプタクルコネクタ34の対応する上部分極案内壁60を受けるために寸法どりされ、形成される。
【0033】
下部ポケット80は、接点支持空間70の長手方向の境界を画定し、さらに横断方向の下部ポケット壁80a、長手方向に外部ポケット側壁80b、および、下部ポケット壁80aに平行に延びる横断方向上部ポケット側壁80cを有する。長手方向外部のポケット側壁80bは、下部および上部のポケット壁80aおよび80cの間に延びる。例証された実施例に従って、下部ポケット壁80aは、ハウジング36の底壁40によって画定され、長手方向外部の壁80bは、ハウジング36の側壁46によって画定され、さらに、上部壁80cは、ディバイダ壁82によって画定される。したがって、下部ポケット80は、形において長方形であり、下部分極案内壁58の高さとほぼ等しいか、またはよりわずかに大きく寸法どりされた、下部および上部のポケット壁80aおよび80cの間の横断方向の距離によって画定される高さを有する。
【0034】
コネクタハウジング36の長手方向に対向するポケット80は、対応する下部分極案内壁58の長手方向外表面間の距離とほぼ等しいか、またはわずかにより大きな対向する側壁80bの間の長手方向距離を画定する。したがって、下部分極案内壁58は、下部ポケット80内に挿入することができる。下部ポケット80は、接点支持空間70に開口している内側の長手方向端部80dを画定する。下部ポケット80が通常長方形として例証されているが、下部ポケット80は、下部分極案内壁58を受けるのに適切なあらゆる代りの幾何学的な寸法および形状を画定することができることは、認識されるべきである。
【0035】
上部ポケット84は、横断方向下部ポケット壁84a、および下部ポケット壁84aに平行に延びる対向する横断方向上部ポケット84cを有する。下部ポケット壁84aは、ディバイダ壁82によって画定され,さらに、上部ポケット壁84cは、ハウジング36の上部壁38によって画定される。ポケット84は、下部および上部壁84aおよび84cの間に延びる開口している長手方向外方端部84b、および、下部および上部壁84aおよび84cの間に延びる開口している長手方向内方端部84dを有する。
【0036】
長手方向内側の端部84dは、接点支持空間70に対して開いており、さらに、長手方向外方の端部84bは、固定組立体69に対して開いている。
【0037】
上部ポケット壁84cは、垂直方向の厚さ、または、高さ、すなわち、ハウジングの上部壁38より大きいものを有し、さらに、特に上部壁38に関して横断方向に下に延びる。上部のポケット壁84cは、上部のポケット壁84cが、分極組立体63および67が係合するときにノッチ61内に受けられるように構成されるように、ノッチ61の高さにほぼ等しいか、またはわずかに小さい高さを有する。さらに、上部ポケット84は、上部分極案内壁60は、分極組立体63および67が係合するときに、上部ポケット84内に挿入することができるように、部分極案内壁60の高さにほぼ等しいか、わずかにより大きく寸法どりされる下部および上部ポケット壁84aおよび84cの間の横断方向の距離によって画定される高さを有する。上部ポケット84は、上部分極案内壁60を受けるのに適切なあらゆる幾何学寸法および形状を画定することができるということが、認識されるべきである。
【0038】
ディバイダ壁82は、このように、下部ポケット80の上部端部および上部ポケット84の両方を画定する。ポケット80および84は、ディバイダ壁82が、垂直方向に側壁46の垂直方向の中間点に関してオフセットされるように、垂直方向に非対称的に位置される。すなわち、ポケット80および84は、それぞれ、ハウジング36または側壁46の垂直方向の中間点に関してオフセットされる。例証された実施例に従って、ポケット80および84は、異なる形状に形づくられ、上部ポケット84よりも大きい高さを有する下部ポケット80を具備して、特に、異なる高さ有する。ディバイダ壁82は、分極案内壁58と60との間に配置された補完的なギャップ62よりわずかに小さく寸法どりされ、さらに分極組立体63および67が係合するときに、補完的なギャップ62内に受けられるように垂直方向に位置される。所望するようなあらゆる方向に関して、代りに非対称的に分極組立体67を構築することができることは認識されるべきである。
【0039】
したがって、分極組立体63および67が、それぞれ電気コネクタ32および34がそれぞれ他のコネクタに関するその所望の方向付けにおいてあるときにのみ結合するように構成された、少なくとも1つの非対称的に位置した分極部材を有することは、認識されるべきである。分極組立体63の少なくとも1つの非対称的に位置した分極部材は、一方または両方の分極案内壁58および60によって提供される壁、またはギャップ62によって提供される凹部であることができる。分極組立体67の少なくとも1つの非対称的に位置した分極部材は、1つまたは両方のディバイダ壁82および上部ポケット84の上部壁84によって提供される壁、または、1つまたは両方のポケット80および84によって提供される凹部であることができる。他の方法で述べれば、側壁46および56は、電気コネクタ32および34が、それぞれ他のコネクタに関する所望の方向付けにあるときにのみ、係合するように構成された少なくとも1つの分極部材を備える。コネクタ32または34のうちの1つが、上下逆さまに位置するならば、分極組立体63および67の少なくとも1つの分極部材は、相互と干渉し、それによって、補完的なコネクタ32および34の電気接点が結合することを防止する。
【0040】
今度は図2A−Cを参照して、固定組立体69は、それぞれ、レセプタクルコネクタ34のコネクタハウジングの固定部材89と解放可能に係合するように構成された固定部材91を有する。例証された実施例に従って、固定部材91は、コネクタハウジング36上にマウントされたラッチ90の形で例証される。特に、コネクタハウジング36は、横断方向の下部ブラケット壁98a、長手方向外方のブラケット壁98b、および下部ブラケット壁84aに平行に延びる上部横方向の98ブラケット壁98cを有する。
【0041】
ポケット壁84a−cの前方端部は、ハウジング36の前方端部42に関して横方向後方に引っ込められる。
【0042】
例証された実施例に従って、上部ブラケット壁98cは、ハウジング36の上部表面38によって画定され、さらに、下側ブラケット壁98aは、垂直方向にディバイダ壁82と整列される。長手方向外方の端部98bは、また、下部ポケット80の横方向外方の壁80bに関して横方向外方の位置で下部および上部のブラケット壁98aおよび98cの間で延びる。ブラケット98は、下部および上部のブラケット壁98aの間に垂直方向に延びる長手方向内側端部98dおよび98cを有する。長手方向内側端部98dは、接点支持空間70に開口している。
【0043】
ラッチ90は、ラッチ体92、このラッチ体92の後部端部に配置されたハンドル94、およびラッチ体92の前方端部に配置された係合指96を有する。ハンドル94は、長手方向に外方に面して輪になったグリップ95、および、対向する長手方向内側に面する面101を有する。係合指96は、後方方向に沿って長手方向内方に延び、さらに、カム面の内側端部とラッチ体92との間に長手方向に延びる後部キャッチ面99でその後方端部で終端するカム面97を有する。カム面97は、曲げられるように例証されるが、ラッチ90が、補完的なレセプタクルコネクタ34の対応するラッチ耳部64と係合するように構成されるように、代りに直線になるか、または所望のようなあらゆる他の形状も画定することができる。
【0044】
コネクタ32は、ラッチ体92を介して、さらに、下部および上部のブラケット壁98a内に延びる垂直方向のピン93を有する。ラッチ90は、このように、ピン93の周りに軸支して、ヘッダコネクタハウジング36にマウントされる。ハンドル94の内部表面101は、圧縮可能である。この点については、ラッチ90は、あらゆる適切な、好ましくは誘電性材料から作ることができる。例証される実施例に従って、ラッチ90は、内部表面101とグリップ95との間の位置でハンドル94を通って垂直方向に延びる圧縮開口103を画定する。したがって、長手方向内部に指向された力が、グリップ95に加えられるとき(例えば、ユーザーがグリップ95に対して押し付けるとき)に、内部表面101は、それによってハンドル94を長手方向内方に偏倚する偏倚ばね力を提供して、対応する側壁46であってハンドル94および圧縮開口103を圧縮するものに対してもたらされる。
【0045】
ラッチ90は、第1の、または、それによって内部表面101が側壁46に当接するが、側壁46に対して圧縮されない初期位置において動作可能である。この初期位置では、カム面97は、補完的なラッチ耳部64のカム面66と整列された位置における上部ポケット84内に突出する。ラッチ90は、第2の、またはラッチする位置において動作可能であり、それによって、カム面66は、カム面97に沿って乗り、かつカム面を長手方向外方に偏倚し、それは内部表面101を側壁46に対して圧縮させる。
【0046】
したがって、ラッチ64および90の継続的係合は、内部表面101の圧縮に起因するラッチハンドル94のばね力に対抗する。この点については、ハンドル94が、ばね部材を提供することは認識されるべきである。
【0047】
ラッチは、それによって後部キャッチ表面99および68が、相互に超えて摺動し、第3の、または掛けがねをかけた位置において動作可能であり、さらに、ラッチ90が、第4の、またはラッチされない位置内に移動されなければ、コネクタ32および34が分離することはできないように、ハンドルのばね力が、後部キャッチ表面68と干渉して長手方向内方に後部キャッチ表面99を偏倚する。特に、長手方向内方指向された力は、内部表面101を側壁46に対して圧縮させるハンドル94(例えば、ユーザーがグリップに押圧する場合)に加えられる。充分な内部力が、ハンドルに加えられるときは、後部キャッチ表面99は、補完的な後部キャッチ表面66との整列から長手方向外方に移動され、さらに、コネクタ32および34は、結合することができない。したがって、ラッチ90と64との間の係合は、コネクタ32および34が使用の間に不注意に分離されることを防止する。
【0048】
認識されるべきであることは、内部表面101が上に記述された方法で側壁46に対して圧縮することを可能にするように、代りに圧縮開口103なしで充分に圧縮可能である材料からハンドル94を作ることができることである。なお、代りに、ばね部材は、ラッチ90によって、例えば圧縮開口103の内部で、または、ピン94によって、内部表面101を長手方向外方に、そしてしたがって、係合指94を長手方向内側に偏倚する。この点については、認識されるべきことは、コネクタ36、および、特には、ラッチ90は、係合指64に対する力を加える、補完的なラッチ耳部64と係合に指94を偏倚する偏倚部材94を有するということである。
さらに認識されるべきことは、固定部材89および91、または、ラッチ64および90が、それぞれの側壁56および46の垂直方向の中間点から垂直方向にオフセットされた位置に、配置されることである。したがって、コネクタハウジング36および37が、補完的な電力接点および補完的な信号接点と結合するためにそれらの適切な方向付けにあるとき、ラッチ64および90は、単に係合するだけである。この点について、認識されるべきことは、ラッチ64および90が、コネクタハウジング34および37が適切に方向付けされるときに、コネクタ32および34が、使用の間に不用意に分離されることを防止する分極部材を提供することである。
【0049】
動作中に、コネクタ32は、下部ポケット80が下部分極案内壁58を受け、さらに上部ポケット84は、上部ガイド壁60を受けるコネクタ34と結合することができる。
【0050】
ディバイダ壁82は、ギャップ62によって受けられ、さらにそのエリア上部ポケット84cは、ノッチ61内に受けられる。さらに、カム面97は、キャッチ表面99が、ラッチ耳部64の後部キャッチ表面68にしっかり嵌る(snap)まで、ラッチ耳部64のカム面66にカム作用(cam)する。コネクタ32および34を分離することが望ましいときは、ユーザーは、側壁46に対するハンドル94の圧縮によって生み出されたばね力に対するグリップ95に内方に指向された力を加えることができる。ユーザー印加力は、ラッチ90をピン93の周りに回転させ、それは、それによって関連するラッチ耳部64との干渉から係合指96をとり除く。コネクタ32および34は、その後、分離することができる。
【0051】
したがって、認識されるべきことは、固定組立体65および69が、それぞれ、それらの結合された配位におけるコネクタ32および34を 解放可能にロックするように、係合するように構成された少なくとも1つの固定部材を有することである。1つの実施例に従って、電気コネクタ32および34が他のコネクタに関するこれらの所望の方向付けにあるときに、固定組立体65および69は、単に係合するだけである。少なくとも1つの固定部材は、1方、または両方のラッチ64および90の形であることができる。
【0052】
認識されるべきことは、コネクタ32および34が、ヘッダコネクタおよびレセプタクルコネクタであることとして例証されているが、それぞれ、コネクタハウジング36および37が、代りにそれぞれレセプタクルとヘッダの接点を支持することができることである。さらに、コネクタ32および34が、垂直方向のコネクタとして例証されているが、コネクタ32および34の一方、または両方が、代りに、直角のコネクタとして、構築することができることである。
【0053】
ヘッダコネクタ32は、実施例に従って記述されてきたが、その係合組立体57が、上に記述されたようなコネクタ32のそれとは異なることができる結合コネクタに、コネクタ32に近似しているコネクタをマウントすることが望ましいということができることは認識される。さらに、パネル上にマウントするのに特に適応されるコネクタ32に近似しているコネクタを提供することは望ましいということができる。図4B−4Dは、電気ヘッダコネクタ132、232および332を例証し、これらは、電力接点72、および電気コネクタ32に関して上に記述されたように構築された信号接点74を有する。コネクタ132、232、および332は、それぞれ、接点72および74を収容する内部空間を画定するそれぞれのコネクタハウジングを有し、さらに、電気コネクタ32に関して上に記述されたように構築される。実際、電気コネクタ132、232、および332は、係合組立体を例外として、例証されるような代りの実施例に従って構成することができる電気コネクタ32に関して同一に構築することができる。
【0054】
例えば、今度は図4B、5Bおよび6を参照して、1つの代りの実施例は、電気コネクタ132が側壁146のうちの1つによって備えられるか、または、例証されるようにそれぞれの側壁146によって備えられた少なくとも1つの係合組立体157を有するということを認識し、係合組立体157は、それぞれ、固定組立体169を有するが、個別の分極組立体を欠く(固定組立体169が上に記述された方法で分極部材を提供することができるということは認識されるけれども)。固定組立体169は、上に記述された方法においてブラケット98によって備えられたラッチ90の形で、固定部材を有する。ブラケット98は、側壁146から長手方向外方に、順番に、突出するマウンティングブロック145から長手方向外方に延びる。マウンティングブロック145の前方端部は、側壁146およびマウンティングブロック145の前方端部によって画定されたノッチ147の形式においてポケットを画定するように、コネクタハウジング136の前方端部に関して隠される(recess)。
【0055】
ノッチ147は、コネクタ32および34が結合するときに、上部および下部分極案内壁58および60が、ノッチ147内に受けることができるそのような充分な距離、横方向後方に隠される。ノッチ147がコネクタハウジング136の充分な高さを延ばすので、上部および下部の分極案内壁58および60は、コネクタ132に関するコネクタ34の方向性にかかわらずノッチ147内に受けることができる。したがって、ノッチ147は、上に記述された方法で分極部材を提供しない。ラッチ90は、ラッチ耳部64がノッチ147内に受けられるときに、コネクタ132および34が上に記述した方法で結合されるようなときに、補完的なラッチ耳部64と係合するようにノッチ147内に前方に延びる。 図4C、5Cおよび7を参照して、電気ヘッダコネクタ232は、コネクタハウジング236を有する。コネクタハウジング236は、対向側面246間のコネクタハウジング軸CHAに沿って延び、またさらに対向側面間に延びる頂壁を有する、頂壁と対向側面の間の接点支持空間70を画定するように、対向側面246のうちの1つはラッチ係合部材のような固定組立体269を画定して、コネクタハウジング236の頂壁および対向側面246の他方から一定間隔で配置された分極部材を画定する、下部ポケット280のように、それは、ラッチ係合部材よりも頂壁からさらに間隔をおかれる。他の方法を述べると、コネクタハウジング236は、さらに、分極組立体267、および代りの実施例に従って構築された固定組立体269を有する少なくとも1つの係合組立体257をさらに有する。特に、分極組立体267は、側壁246によって備えられ、所望の方向付けのコネクタ232と結合するように構成された電気コネクタの補完的な分極部材を受けるように構成された、下部ポケット280の形における分極部材を有する。固定組立体269は、ポケット280の上の位置で側壁246と統合して(または、機械的に接続して)形成されるラッチ290として提供される固定部材を有する。ラッチ290は、ディバイダ壁282によってより下部ポケット280から分離される。ラッチ290は、後方方向に沿って長手方向外方に突出する角度を有するカム面297を有する。ラッチ290は、カム面297の後部端部と側壁246との間に長手方向に突出する後部キャッチ表面299を有する。このように、ラッチ290は、上に記述された方法において補完的な電気コネクタの固定部材と係合するように構成される。ヘッダコネクタ232は、電気コネクタ32の長さ未満である長手方向長さを有して構築される。高さH2は、ほぼ15mmで、上に記述されるように、深さD2がほぼ30mmであるが、長さL2は、例証される実施例に従ってほぼ89mmである。
【0056】
今度は図3F、4D、5Dおよび8A−Eを参照して、他の代りの実施例に従って構築された電気ヘッダコネクタ332は、パネル363上にマウントするように構成され、それは垂直方向に方向付けすることができる。電気コネクタ332は、分極組立体367および固定組立体369を有する少なくとも1つの係合組立体357を有する。特に、コネクタハウジング336は、各側壁346から長手方向に延びるサポート壁365を有する。ハウジング336は、各サポート壁365に、またはそのサポート壁を通って横方向に延びる外部の一般に円筒状の開口379を、さらに外部の開口379に関して長手方向内方の位置でハウジング346内に、またはそれを通って横方向に延びる内部開口377を画定する。内部開口377は、外部開口379未満の寸法どりであり、わずかに外部開口379上に集中される。
【0057】
内部開口377は、形において円筒状であることができ、または、一般に丸であるが短い完全なシリンダであることができ、または、所望のようあらゆる代りの適切な形状を画定することができる。例えば、内部開口377は、その長手方向内方端部で、接点支持空間70に開口していることができる。
【0058】
電気コネクタ332は、このように、あらゆる適切な機械的なファスナーを使用して、結合コネクタおよび板状壁363に取付けるように構成される。ハウジング336の前方端部は、パネルが、サポート壁365の前方端部と当接するまで、パネル363を通って延びる開口内に挿入することができる。分極組立体367は、サポート壁365によって備えられ、さらに、上に記述されたようにコネクタ332が、所望の方向付けにおける補完的なコネクタと結合することを保証するように所望のように構成され、かつ配置された、1つまたはそれ以上のポケット、突出構造、または同種のものを有することができる。この点に関しては、開口377および369の垂直方向のオフセットが、所望の方向付けを保証することができることは認識されるべきである。信号接点72および電力接点74を支持するハウジング336の内部空間70は、ディバイダ壁371によって分離されて、信号接点空間70Aおよび電力接点空間に分割することができる。
【0059】
認識されるべきであるのは、壁365および関連する開口379がコネクタパネル363に対してコネクタ332をマウントするように構成されたあらゆる適切な機械的なファスナ(図示せず)も受けるのに適切である任意の所望形状を仮定することができることである。
【0060】
コネクタ332は、上に記述された方法およびほぼ127mmの長手方向長さLでほぼ15mmの高さH3、および、ほぼ30mmの深さD3を画定することができる。
【0061】
先の記述は、説明の目的で提供されたもので、限定ではない。この発明は、好ましい実施例、または好ましい方法に関して記述されてきたが、ここに使用されてきた言葉は、限定の言葉でなく、記述の言葉であり、例示の言葉であることが、理解される。さらに、上に記述されたような各実施例の様々な構造および特徴は、もし他の方法で注意されなかったならば、上に記述されたあらゆる他の実施例にも組み入れることができる。この発明は、特別の構造、方法、特徴、および実施例に関してここに記述されたが、この発明は、ここに詳細に限定されるようには意図されず、この発明は、付加された請求項の範囲内であるように、あらゆる構造、方法、および用途まで及ぶ。この開示の教示の利益を有する適切な技術に熟練している者は、ここに記述されるような発明に対する多数の修正を達成することができ、また、変更は、例えば付加された請求項によって画定されるように、この発明の範囲および精神を逸脱しないで、なすことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
補完的な電気コネクタと結合するように構成された電力コネクタであって、その前述の電力コネクタは以下のものを有する:
接点支持空間を画定するように対向する側壁間に延びるコネクタハウジング;
接点支持空間において支持された複数の電気信号接点、および、接点支持空間において支持された複数の電力接点であって、その電気信号および電力の接点は、補完的な電気コネクタの補完的な信号および電力の接点と結合するように構成されたそれぞれの結合端部を画定し、さらに、電力接点は、それぞれの電気ケーブル導体に接続されるように構成された、それぞれの直線的に整列されたマウンティング端部を画定するもの;
および、1)側壁の少なくとも1つによって備えられる、電力コネクタが補完的な電気コネクタに関する希望のオリエンテーション中である場合に限りに補完的な電気コネクタの分極部材を受け取るように構成された、少なくとも1つの非対称的に位置した分極ポケットを有し、さらに、2)側壁の少なくとも1つによって備えられたラッチであって、このラッチは、補完的な電気コネクタの固定部材と解放可能に係合するように構成されたものを有する係合組立体。
【請求項2】
分極ポケットは、垂直方向に非対称的に位置される請求項1記載の電力コネクタ。
【請求項3】
分極ポケットは、対向する内側および外側端部を画定し、さらに、分極ポケットは、その内側端部で接点支持空間に開口している請求項1記載の電力コネクタ。
【請求項4】
分極ポケットは、その外側端部で閉まっている請求項3記載の電力コネクタ。
【請求項5】
分極ポケットは、その外側端部で開いている請求項3記載の電力コネクタ。
【請求項6】
ラッチは、そのラッチの係合指が分極ポケット内に突出するように位置される請求項5記載の電力コネクタ。
【請求項7】
分極ポケットは、下部分極ポケットであり、さらに、係合組立体は、第1分極ポケット上に配置された上部分極ポケットを有する請求項1記載の電力コネクタ。
【請求項8】
ラッチは、上部分極ポケット内に突出する請求項7記載の電力コネクタ。
【請求項9】
下部分極ポケットは、上部分極ポケットとは異なる形状である請求項7記載の電力コネクタ。
【請求項10】
下部分極ポケットは、上部分極ポケットの高さより大きい高さを有する請求項9記載の電力コネクタ。
【請求項11】
上部および下部分極ポケットは、下部分極ポケットの上部壁および上部分極ポケットの上部壁の両方を画定するディバイダ壁によって分離される請求項10記載の電力コネクタ。
【請求項12】
電気接点は、補完的な電気コネクタのレセプタクル接点に受けられるように構成されたヘッダ接点を有する請求項1記載の電気コネクタ。
【請求項13】
係合組立体は、両方の側壁によって備えられる請求項1記載の電気コネクタ。
【請求項14】
補完的な電気コネクタと結合するように構成された電力コネクタであって、
この前述の電力コネクタは、以下のものを有する:
頂壁であって、この頂壁は、頂壁および対向側面壁によって少なくとも部分的に画定される接点支持空間を画定するように、対向側面壁の間に延び、対向側面壁のうちの1つが、コネクタハウジングの頂壁から間隔をもって配置されたラッチ係合部材を画定し、対向側面壁の他のものが、補完的な分極部材内に受けられ、かつラッチ係合部材よりも頂壁からさらに間隔をおくように構成された分極部材を画定するものを有するコネクタハウジングと;
接点支持空間内に支持された複数の電気信号接点、および、接点支持空間内に支持された複数の電力接点であって、これらの電気信号および電力接点は、補完的な電気コネクタの補完的な信号および電力接点と結合するように構成されたそれぞれの結合端部を画定し、さらに、それぞれの電気ケーブル導体に接続されるように構成された、それぞれの直線的に整列されたマウンティング端部を画定するもの。
【請求項15】
補完的な電気コネクタと結合するように構成された電力コネクタであって、
この前述の電力コネクタは、以下のものを有する:
接点支持空間を画定するように対向側面壁間のコネクタハウジング軸に沿って延びるコネクタハウジングであって、このコネクタハウジングは、コネクタハウジングの結合するインターフェースで少なくとも1つの分極ポケットを画定するものであって;
電気信号接点および電力接点は、補完的な信号、および補完的な電気コネクタの電力接点と結合するように構成されたそれぞれの結合端部であり、電気信号接点および電力接点は、複数の電気信号接点の直線的に整列されたマウンティング端部に接続された電気ケーブル導体が、コネクタハウジング軸に直角方向に方向づけられる第1の共通軸に沿って整列されるように、複数のそれぞれの電気ケーブル導体の1つと接続するように構成されたそれぞれの直線的に整列されたマウンティング端部を画定し、さらに、電力接点の直線的に整列されたマウンティング端部に接続された電気ケーブル導体は、コネクタハウジング軸と平行で、かつ第1の共通軸に直角である第2の共通軸に沿って整列されるもの。
【請求項1】
補完的な電気コネクタと結合するように構成された電力コネクタであって、その前述の電力コネクタは以下のものを有する:
接点支持空間を画定するように対向する側壁間に延びるコネクタハウジング;
接点支持空間において支持された複数の電気信号接点、および、接点支持空間において支持された複数の電力接点であって、その電気信号および電力の接点は、補完的な電気コネクタの補完的な信号および電力の接点と結合するように構成されたそれぞれの結合端部を画定し、さらに、電力接点は、それぞれの電気ケーブル導体に接続されるように構成された、それぞれの直線的に整列されたマウンティング端部を画定するもの;
および、1)側壁の少なくとも1つによって備えられる、電力コネクタが補完的な電気コネクタに関する希望のオリエンテーション中である場合に限りに補完的な電気コネクタの分極部材を受け取るように構成された、少なくとも1つの非対称的に位置した分極ポケットを有し、さらに、2)側壁の少なくとも1つによって備えられたラッチであって、このラッチは、補完的な電気コネクタの固定部材と解放可能に係合するように構成されたものを有する係合組立体。
【請求項2】
分極ポケットは、垂直方向に非対称的に位置される請求項1記載の電力コネクタ。
【請求項3】
分極ポケットは、対向する内側および外側端部を画定し、さらに、分極ポケットは、その内側端部で接点支持空間に開口している請求項1記載の電力コネクタ。
【請求項4】
分極ポケットは、その外側端部で閉まっている請求項3記載の電力コネクタ。
【請求項5】
分極ポケットは、その外側端部で開いている請求項3記載の電力コネクタ。
【請求項6】
ラッチは、そのラッチの係合指が分極ポケット内に突出するように位置される請求項5記載の電力コネクタ。
【請求項7】
分極ポケットは、下部分極ポケットであり、さらに、係合組立体は、第1分極ポケット上に配置された上部分極ポケットを有する請求項1記載の電力コネクタ。
【請求項8】
ラッチは、上部分極ポケット内に突出する請求項7記載の電力コネクタ。
【請求項9】
下部分極ポケットは、上部分極ポケットとは異なる形状である請求項7記載の電力コネクタ。
【請求項10】
下部分極ポケットは、上部分極ポケットの高さより大きい高さを有する請求項9記載の電力コネクタ。
【請求項11】
上部および下部分極ポケットは、下部分極ポケットの上部壁および上部分極ポケットの上部壁の両方を画定するディバイダ壁によって分離される請求項10記載の電力コネクタ。
【請求項12】
電気接点は、補完的な電気コネクタのレセプタクル接点に受けられるように構成されたヘッダ接点を有する請求項1記載の電気コネクタ。
【請求項13】
係合組立体は、両方の側壁によって備えられる請求項1記載の電気コネクタ。
【請求項14】
補完的な電気コネクタと結合するように構成された電力コネクタであって、
この前述の電力コネクタは、以下のものを有する:
頂壁であって、この頂壁は、頂壁および対向側面壁によって少なくとも部分的に画定される接点支持空間を画定するように、対向側面壁の間に延び、対向側面壁のうちの1つが、コネクタハウジングの頂壁から間隔をもって配置されたラッチ係合部材を画定し、対向側面壁の他のものが、補完的な分極部材内に受けられ、かつラッチ係合部材よりも頂壁からさらに間隔をおくように構成された分極部材を画定するものを有するコネクタハウジングと;
接点支持空間内に支持された複数の電気信号接点、および、接点支持空間内に支持された複数の電力接点であって、これらの電気信号および電力接点は、補完的な電気コネクタの補完的な信号および電力接点と結合するように構成されたそれぞれの結合端部を画定し、さらに、それぞれの電気ケーブル導体に接続されるように構成された、それぞれの直線的に整列されたマウンティング端部を画定するもの。
【請求項15】
補完的な電気コネクタと結合するように構成された電力コネクタであって、
この前述の電力コネクタは、以下のものを有する:
接点支持空間を画定するように対向側面壁間のコネクタハウジング軸に沿って延びるコネクタハウジングであって、このコネクタハウジングは、コネクタハウジングの結合するインターフェースで少なくとも1つの分極ポケットを画定するものであって;
電気信号接点および電力接点は、補完的な信号、および補完的な電気コネクタの電力接点と結合するように構成されたそれぞれの結合端部であり、電気信号接点および電力接点は、複数の電気信号接点の直線的に整列されたマウンティング端部に接続された電気ケーブル導体が、コネクタハウジング軸に直角方向に方向づけられる第1の共通軸に沿って整列されるように、複数のそれぞれの電気ケーブル導体の1つと接続するように構成されたそれぞれの直線的に整列されたマウンティング端部を画定し、さらに、電力接点の直線的に整列されたマウンティング端部に接続された電気ケーブル導体は、コネクタハウジング軸と平行で、かつ第1の共通軸に直角である第2の共通軸に沿って整列されるもの。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図3E】
【図3F】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図8E】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図3E】
【図3F】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図8E】
【公表番号】特表2012−516548(P2012−516548A)
【公表日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−548319(P2011−548319)
【出願日】平成22年1月29日(2010.1.29)
【国際出願番号】PCT/US2010/022492
【国際公開番号】WO2010/088453
【国際公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【出願人】(501294087)エフシーアイ (60)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年1月29日(2010.1.29)
【国際出願番号】PCT/US2010/022492
【国際公開番号】WO2010/088453
【国際公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【出願人】(501294087)エフシーアイ (60)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]