説明

電動圧縮機

【課題】車両の衝突によって周辺機器がインバータを被覆するカバーに当接したときのカバーの破損を回避できる可能性を高める。
【解決手段】カバー16の前面161側の左角部には第1ガイド外面21及び第2ガイド外面22が形成されている。第1ガイド外面21は、カバー16の前面161の側縁162から矢印Uで示す後方へ向かうにつれて矢印Sで示す左方へ移行する平面形状に形成されている。第2ガイド外面22は、カバー16の前面161の上縁163から矢印Uで示す後方へ向かうにつれて矢印Qで示す上方へ移行する平面形状に形成されている。第1ガイド外面21と第2ガイド外面22とは、左右方向に並んで連なっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動圧縮機の外殻とカバーとによって被覆されるインバータと前記カバーとが付設されて車に搭載される電動圧縮機に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の電動圧縮機では、インバータを被覆するインバータハウジング(カバー)及びインバータの高電圧部が車両の衝突によって破損し、漏電が発生する可能性がある。
特許文献1に開示されているインバータ付設型の電動圧縮機では、エンジン側に突出する突起物がコンプレッサハウジングに設けられている。車両の衝突時には、突起物は、インバータハウジング及びインバータよりも先にエンジンに干渉し、インバータハウジング及びインバータとエンジンとが干渉する可能性が低くなる。これにより車両の衝突時の漏電を回避する可能性が高くなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−103100号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、車両の衝突によって周辺機器がインバータハウジングに当接してインバータハウジングが破損するような事態に対しては、特許文献1では何らの対策も開示されていない。
【0005】
本発明は、車両の衝突によって周辺機器がインバータを被覆するカバーに当接したときのカバーの破損を回避できる可能性を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、電動圧縮機の外殻とカバーとによって被覆されるインバータと前記カバーとが付設されて車両に搭載される電動圧縮機を対象とし、請求項1の発明では、前記インバータに電気接続される導電部品が前記カバーの外部に設けられており、前記カバーは、前記車両の前進方向に対して傾斜するガイド外面を有し、前記ガイド外面の法線は、前記前進方向に向く前進方向成分を有し、前記ガイド外面は、前記カバーの外部にある前記導電部品の外周に設けられている。
【0007】
電動圧縮機の周辺にある周辺機器が車両の衝突によってガイド外面に当接した場合には、傾斜するガイド外面がこのときの衝撃を緩和し、カバーの破損を回避できる可能性が高くなる。
【0008】
好適な例では、前記ガイド外面は、前記導電部品の前記前進方向側に設けられている。
電動圧縮機よりも前側にある周辺機器が車両の衝突によってガイド外面に当接した場合には、傾斜するガイド外面がこのときの衝撃を緩和し、カバーの破損を回避できる可能性が高くなる。
【0009】
好適な例では、前記ガイド外面は、第1ガイド外面と第2ガイド外面とからなり、前記第1ガイド外面の法線における左右方向における法線成分は、前記第1ガイド外面の前記法線の前記前進方向成分よりも大きく、前記第2ガイド外面の法線における上方向における法線成分は、前記第2ガイド外面の前記法線の前記前進方向成分よりも大きい。
【0010】
第1ガイド外面は、電動圧縮機よりも前側にある周辺機器が第1ガイド外面に当接したときの衝撃の一部を側方へ逸らせて緩和する。第2ガイド外面は、電動圧縮機よりも前側にある周辺機器が第2ガイド外面に当接したときの衝撃の一部を上方へ逸らせて緩和する。
【0011】
好適な例では、前記第1ガイド外面と前記第2ガイド外面とは、連なっている。
好適な例では、前記第1ガイド外面は、平面である。
好適な例では、前記第2ガイド外面は、平面である。
【0012】
好適な例では、前記電動圧縮機は、車両のエンジンの前側に配置されており、前記外殻と前記エンジンとの間には隙間詰め部材が設けられている。
車両の衝突によって電動圧縮機が移動した場合にはカバー及びインバータの破損のおそれがあるが、隙間詰め部材は、電動圧縮機の移動を抑制する。これは、カバー及びインバータの破損の回避に寄与する。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、車両の衝突によって周辺機器がインバータを被覆するカバーに当接したときのカバーの破損を回避できる可能性を高めることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】第1の実施形態を示し、(a)は、平面図。(b)は、電動圧縮機を正面から見た図。
【図2】電動圧縮機を上から見た平面図。
【図3】要部拡大正面図。
【図4】電動圧縮機を側方から見た側面図。
【図5】第2の実施形態を示す側面図。
【図6】第3の実施形態を示す平面図。
【図7】第4の実施形態を示す要部拡大正面図。
【図8】第5の実施形態を示す要部拡大正面図。
【図9】第6の実施形態を示す平面図。
【図10】第7の実施形態を示す側面図。
【図11】第8の実施形態を示す平面図。
【図12】側面図。
【図13】第9の実施形態を示す平面図。
【図14】要部拡大正面図。
【図15】要部拡大側面図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
図1(a)に示すように、車両のエンジン11の前面〔図1(a)において矢印Rの方向が車両の前進方向〕には電動圧縮機12がエンジン11に固定された取り付けリブ13を介して取り付けられている。符号10は、フロントバンパーを示す。
【0016】
図1(b)に示すように、電動圧縮機12は、電動モータ(図示略)を収容するモータハウジング14に取り付け足141,142,143を備えている。取り付けリブ13は、取り付け足141,142,143に対向するナット部131,132,133を備えており、取り付け足141,142,143に通されたねじ28がナット部131,132,133に螺合されている。ねじ28の締め付けにより電動圧縮機12が取り付けリブ13に固定される。
【0017】
図1(b)及び図4に示すように、電動圧縮機12の外殻を構成するモータハウジング14の上面〔図1(b)及び図4において矢印Qの方向が上方〕側には支持台15が一体形成されており、支持台15の上部周縁151にはカバー16が接合して固定されている。カバー16内にはインバータ17が設けられている。インバータ17は、モータハウジング14内の電動モータに電力を供給する。
【0018】
図2に示すように、カバー16の平面形状は、概ね四角形状をしており、カバー16の上面には他より高い丘部18が形成されている。丘部18の側面181にはプラグ19が挿し込まれている。プラグ19には車両側の高電圧供給源(図示略)に電気接続されている導電線20が接続されており、インバータ17は、絶縁被覆された導電線20を介して車両側の高電圧供給源に電気的に接続されている。プラグ19及び導電線20は、カバー16の外部にあってインバータ17に電気接続される導電部品である。
【0019】
カバー16の前面161側の左角部〔図2において矢印Sの方向が左方であり、矢印Tの方向が右方〕には第1ガイド外面21及び第2ガイド外面22が形成されている。第1ガイド外面21及び第2ガイド外面22は、前進方向Rに対して傾斜する平面形状に形成されている。ガイド外面及び第2ガイド外面22は、前記導電部品の前進方向R側(前記導電部品の外周側)に設けられている。
【0020】
第1ガイド外面21は、カバー16の前面161の側縁162から後方〔図2において矢印Uで示す方向〕へ向かうにつれて矢印Sで示す左方へ移行する。
矢印N1で示す第1ガイド外面21の法線N1は、前進方向Rに向く前進方向成分N1rと、左方向Sに向く側方向成分N1sとを有する。側方向成分N1s(前進方向Rと直交する方向における法線成分)は、前進方向成分N1rよりも大きい。
【0021】
図4に示すように、第2ガイド外面22は、カバー16の前面161の上縁163から後方〔図4において矢印Uで示す方向〕へ向かうにつれて矢印Qで示す上方へ移行する。第1ガイド外面21と第2ガイド外面22とは、左右方向に並んで連なっている。第1ガイド外面21と第2ガイド外面22との連絡縁25は、前から後に向かうにつれて、左方へ移行すると共に、上方へ移行する。
【0022】
矢印N2で示す第2ガイド外面22の法線N2は、前進方向Rに向く前進方向成分N2rと、上方向Qに向く上方向成分N2qとを有する。上方向成分N2q(前進方向Rと直交する方向における法線成分)は、前進方向成分N2rよりも大きい。
【0023】
図1(a)に示すように、エンジン11の前方にはラジエータ(図示略)冷却用の一対の冷却ファン23,24が設けられている。冷却ファン23,24は、電動モータ231,241によって駆動される。一方の冷却ファン23は、電動圧縮機12の前方に配置されており、冷却ファン23の電動モータ231は、第1ガイド外面21及び第2ガイド外面22の前方に配置されている。冷却ファン23及び電動モータ231は、電動圧縮機12の周辺にある周辺機器である。
【0024】
図1(a)に示す矢印Xoは、車両が正面衝突した場合の衝撃荷重の方向を示し、矢印X1は、この衝撃荷重によって電動モータ231が移動した方向の一例を示す。第1ガイド外面21あるいは第2ガイド外面22の前方にある電動モータ231は、第1ガイド外面21あるいは第2ガイド外面22に衝突する移動経路を取りやすい。そのため、車両が正面衝突した場合に電動モータ231が電動圧縮機12に当接する位置まで移動するような場合には、電動モータ231が第1ガイド外面21あるいは第2ガイド外面22に衝突する可能性が高い。
【0025】
電動モータ231が第1ガイド外面21に衝突した場合、前側から後側に向かうにつれて左側方へ移行してゆく傾斜形状の第1ガイド外面21は、第1ガイド外面21に対する電動モータ231の衝突に伴う衝撃の一部を左側方へ逸らせて緩和する。
【0026】
電動モータ231が第2ガイド外面22に衝突した場合、前側から後側に向かうにつれて上方へ移行してゆく傾斜形状の第2ガイド外面22は、第2ガイド外面22に対する電動モータ231の衝突に伴う衝撃の一部を上方へ逸らせて緩和する。
【0027】
第1の実施形態では以下の効果が得られる。
(1)第1ガイド外面21は、電動モータ231が衝突した場合の衝撃の一部を左側方へ逸らせて緩和し、第2ガイド外面22は、電動モータ231が衝突した場合の衝撃の一部を上方へ逸らせて緩和する。そのため、電動モータ231がカバー16に衝突したときのカバー16及びインバータ17の破損を回避できる可能性が高い。
【0028】
(2)プラグ19の前側には第1ガイド外面21及び第2ガイド外面22があるため、電動モータ231が第1ガイド外面21あるいは第2ガイド外面22に衝突したときの衝撃がプラグ19に波及する可能性は殆どない。そのため、車両の正面衝突によってプラグ19が破損するおそれは殆どなく、プラグ19が破損することによる漏電の可能性は殆どない。
【0029】
(3)第1ガイド外面21と第2ガイド外面22とは、連なっており、カバー16の左角部は、前から後へ向かうにつれて左方あるいは上方へ移行する傾斜面に覆われている。そのため、電動モータ231がカバー16の左角部へ衝突したときの衝撃緩和が確実に行なわれる。
【0030】
次に、図5の第2の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合を付し、その詳細説明は省略する。
第2の実施形態では、第2ガイド外面22Aが凸曲面によって形成されている。凸曲面は、前進方向R及び上方向Qに平行な仮想平面上での形状が凸曲線(例えば円弧)となる曲面である。矢印N3で示す第2ガイド外面22Aの法線N3は、前進方向Rに向く前進方向成分N3rと、上方向Qに向く上方向成分N3qとを有する。上方向成分N3q(前進方向Rと直交する方向における法線成分)は、前進方向成分N3rよりも大きい。
【0031】
第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
次に、図6の第3の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合を付し、その詳細説明は省略する。
【0032】
第3の実施形態では、第1ガイド外面21Aが凸曲面によって形成されている。凸曲面は、前進方向R及び左右方向S,Tに平行な仮想平面上での形状が凸曲線(例えば円弧)となる曲面である。矢印N4で示す第1ガイド外面21Aの法線N4は、前進方向Rに向く前進方向成分N4rと、左方向Sに向く側方向成分N4sとを有する。側方向成分N4s(前進方向Rと直交する方向における法線成分)は、前進方向成分N4rよりも大きい。
【0033】
第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
次に、図7の第4の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合を付し、その詳細説明は省略する。
【0034】
第4の実施形態では、第1ガイド外面21と第2ガイド外面22とが凸曲面26を介して滑らかに繋げられている。凸曲面26は、左右方向S,T及び上方向Qに平行な仮想平面上での形状が凸曲線(例えば円弧)となる曲面である。
【0035】
第4の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
次に、図8の第5の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合を付し、その詳細説明は省略する。
【0036】
第5の実施形態では、第1ガイド外面21Cが上方向Qに対しても傾く平面形状に形成されている。第5の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
次に、図9の第6の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合を付し、その詳細説明は省略する。
【0037】
第6の実施形態では、第1ガイド外面21Bが凹曲面によって形成されている。凹曲面は、前進方向R及び左右方向S,Tに平行な仮想平面上での形状が凹曲線(例えば円弧)となる曲面である。矢印N5で示す第1ガイド外面21Bの法線N5は、前進方向Rに向く前進方向成分N5rと、左方向Sに向く側方向成分N5sとを有する。側方向成分N5s(前進方向Rと直交する方向における法線成分)は、前進方向成分N5rよりも大きい。
【0038】
第6の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
次に、図10の第7の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合を付し、その詳細説明は省略する。
【0039】
第7の実施形態では、第2ガイド外面22Bが凹曲面によって形成されている。凹曲面は、前進方向R及び上方向Qに平行な仮想平面上での形状が凹曲線(例えば円弧)となる曲面である。矢印N6で示す第2ガイド外面22Bの法線N6は、前進方向Rに向く前進方向成分N6rと、上方向Qに向く側方向成分N6qとを有する。側方向成分N6q(前進方向Rと直交する方向における法線成分)は、前進方向成分N6rよりも大きい。
【0040】
第7の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
次に、図11及び図12の第8の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合を付し、その詳細説明は省略する。
【0041】
第8の実施形態では、モータハウジング14と取り付けリブ13との間に隙間詰め部材27が介在されている。隙間詰め部材27は、モータハウジング14に止着されている。隙間詰め部材27は、金属製である。
【0042】
図11に示す矢印Yoは、車両が右斜めで衝突した場合の衝撃荷重の方向を示し、矢印Y1は、この衝撃荷重によって電動圧縮機12が移動した方向の一例を示す。電動圧縮機12が矢印Y1で示す方向に移動すると、カバー16が取り付けリブ13に衝突して破損する可能性がある。隙間詰め部材27は、右斜め衝突によって電動圧縮機12が移動するのを阻止する。その結果、カバー16が取り付けリブ13に衝突する可能性は殆どなくなり、カバー16及びインバータ17の破損が回避される。
【0043】
次に、図13〜図15の第9の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合を付し、その詳細説明は省略する。
第9の実施形態では、第1ガイド外面21Dが連絡縁25を介して第2ガイド外面22に連なっている。第1ガイド外面21Dは、直線の母線(例えば鎖線Lo)を左右方向S,Tに延びる上縁29及び斜めに延びる下縁30に接触させながら左右方向へ移動して生成されている。鎖線Loの一部及び鎖線L1,L2,L3,L4,L5,L6,L7,L8は、第1ガイド外面21D上に仮に付した直線であって、前記した直線の母線を左右方向S,Tに移動したときの位置の例である。
【0044】
車両の衝突によって電動モータ231が第1ガイド外面21Dに衝突した場合、第1ガイド外面21Dは、電動モータ231を上方向Qにも逸らせて導電部品(プラグ19及び導電線20)から遠ざける役割を果たす。
【0045】
本発明では以下のような実施形態も可能である。
○図5の第2の実施形態と図6の第3の実施形態とを組み合わせてもよい。
○図9の第6の実施形態と図10の第7の実施形態とを組み合わせてもよい。
【0046】
○第2ガイド外面がカバー16の前面161の下縁から始まるようにしてもよい。
○第1ガイド外面のみがカバー16に形成されていてもよい。
○第2ガイド外面のみがカバー16に形成されていてもよい。
【0047】
○隙間詰め部材27を金属以外の硬質部材で形成してもよい。
○隙間詰め部材27と取り付けリブ13とを一体形成してもよい。
○電動圧縮機12の側部にカバー16を設けた構成に本発明を適用してもよい。
【0048】
前記した実施形態から把握できる技術思想について以下に記載する。
(イ)前記前進方向と直交する方向における前記法線成分は、前記法線の前記前進方向成分よりも大きい請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の電動圧縮機。
【符号の説明】
【0049】
12…電動圧縮機。14…外殻を構成するモータハウジング。16…カバー。17…インバータ。19…導電部品であるプラグ。20…導電部品である導電線。21,21A,21B,21C,21D…第1ガイド外面。22,22A,22B…第2ガイド外面。R…前進方向。Q…上方向。S…左方向。N1,N2,N3,N4,N5,N6…法線。N1r,N2r,N3r,N4r,N5r,N6r…前進方向成分。N1s,N4s,N5s…左方向成分。N2q,N3q,N6q…上方向成分。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動圧縮機の外殻とカバーとによって被覆されるインバータと前記カバーとが付設されて車両に搭載される電動圧縮機において、
前記インバータに電気接続される導電部品が前記カバーの外部に設けられており、
前記カバーは、前記車両の前進方向に対して傾斜するガイド外面を有し、
前記ガイド外面の法線は、前記前進方向に向く前進方向成分を有し、
前記ガイド外面は、前記カバーの外部にある前記導電部品の外周に設けられている電動圧縮機。
【請求項2】
前記ガイド外面は、前記導電部品の前記前進方向側に設けられている請求項1に記載の電動圧縮機。
【請求項3】
前記ガイド外面は、第1ガイド外面と第2ガイド外面とからなり、前記第1ガイド外面の法線における左右方向における法線成分は、前記第1ガイド外面の前記法線の前記前進方向成分よりも大きく、前記第2ガイド外面の法線における上方向における法線成分は、前記第2ガイド外面の前記法線の前記前進方向成分よりも大きい請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載の電動圧縮機。
【請求項4】
前記第1ガイド外面と前記第2ガイド外面とは、連なっている請求項3に記載の電動圧縮機。
【請求項5】
前記第1ガイド外面は、平面である請求項3及び請求項4のいずれか1項に記載の電動圧縮機。
【請求項6】
前記第2ガイド外面は、平面である請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載の電動圧縮機。
【請求項7】
前記電動圧縮機は、前記車両のエンジンの前側に配置されており、前記外殻と前記エンジンとの間には隙間詰め部材が設けられている請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の電動圧縮機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2011−208619(P2011−208619A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−79735(P2010−79735)
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【出願人】(000003218)株式会社豊田自動織機 (4,162)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】