説明

電圧可変DC−DCコンバータ

【課題】 この発明は、基準電圧の変更に出力電圧がすばやく追従できるDC−DCコンバータを提供することを目的とする。
【解決手段】 電圧設定信号に応じた電圧を出力するDAコンバータの出力電圧を誤差増幅回路13の基準電圧に用いる出力電圧可変のDC−DCコンバータにおいてクロック信号を出力する発振回路11と、クロック信号を入力し、クロック信号に対し所定の遅延時間だけ遅れた第2クロック信号を出力する遅延回路18と、誤差増幅回路13の出力とインダクタに流れる電流を電圧変換した出力が与えられるPMWコンパレータ14と、遅延回路18の第2クロック信号出力とPMWコンパレータ14との出力が与えられDC−DCコンバータのスイッチングトランジスタの制御を行う制御手段16、17とを備え、DAコンバータ12の制御に、クロック信号を用い、DC−DCコンバータのスイッチングトランジスタの制御に、第2クロック信号を用いる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、出力電圧可変のDC−DCコンバータに関し、特に、基準電圧にDAコンバータの出力電圧を用いたDC−DCコンバータに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、環境対策上からも省エネルギー化が求められている。携帯電話やデジタルカメラ等の電池を使用する機器においては、電池寿命を伸ばすという観点からも、機器内で消費する電力の削減の重要度は増している。このため、電源回路としては、高効率でしかも小型化が可能な、インダクタを用いた非絶縁型のDC−DCコンバータが多く用いられている。
【0003】
また、機器の高機能化も進んでおり、例えば、静止画に代わって動画の録画再生なども頻繁に行われるようになってきた。その結果、機器内で用いられるCPUなども高性能となり、より高速のクロックで動作するようになってきた。ところが、クロックを高速にすると、クロック周波数に比例して消費電流が増加するという問題が発生する。さらに、クロックを高速にするためには、より高い電源電圧を必要とする。その結果、従来に比べ消費電力が大幅に増加してしまう。そこで、通常の動作時には電源電圧を下げ低速のクロックで動作を行い低消費電力とし、動画など高速処理が必要な場合にだけ、電源電圧を高くして高速クロックで動作させることで、消費電力の増加を最小限に抑えるようにしている。
【0004】
そのような要求に応えるため、電圧設定信号に応じて出力電圧を変更することができるDC−DCコンバータが必要とされている。
【0005】
出力電圧を変更するには、特許文献1に示すようにDC−DCコンバータに用いる基準電圧にDAコンバータの出力電圧を用い、CPUなどの制御回路から電圧設定信号をDAコンバータに出力し、DAコンバータの出力電圧を変更する方法が知られている。
【0006】
しかしながら、DAコンバータを動作させるためのクロック信号と、DC−DCコンバータのスイッチングに用いるクロック信号に同じものを用いると、DC−DCコンバータの出力電圧を変更する場合の応答速度が遅くなってしまうと問題がある。
【0007】
この問題をもう少し詳しく説明する。図4は基準電圧VrefにDAコンバータの出力電圧を用いた従来のDC−DCコンバータ100の回路図である。この回路は電流モード制御のDC−DCコンバータであり、発振回路111、DAコンバータ(DAC)112、誤差増幅回路113、PWMコンパレータ114、インダクタ電流検出回路115、RSフリップフロップ回路116、ドライブ制御回路117、スイッチンングトランジスタM1、同期整流トランジスタM2、インダクタL1、コンデンサC1、抵抗R1と抵抗R2で構成されている。
【0008】
発振回路111からはクロック信号CLKが出力され、DAコンバータ112とRSフリップフロップ回路116のセット端子Sに入力されている。
【0009】
DAコンバータ112の構成例を図2示す。図2に従いDAコンバータ12につき説明する。
【0010】
DAコンバータ112は図2に示すように、アップダウンカウンタ121、デジタルコンパレータ122、設定電圧レジスタ123、コード−電圧変換回路124、アンド回路125で構成されている。
【0011】
アップダウンカウンタ121はアンド回路125を介して入力されるクロック信号CLKを計数して、係数結果を出力コード信号としてデジタルコンパレータ122とコード−電圧変換回路124に出力する。また、アップダウン信号U/Dに応じて、アップカウントとダウンカウントを行なう。
【0012】
設定電圧レジスタ123は、図示しない制御回路から出力される電圧設定信号Vosetを記憶し、その値を出力コード信号としてデジタルコンパレータ122に出力する。
【0013】
デジタルコンパレータ122は設定電圧レジスタ123とアップダウンカウンタ121の出力コードを比較し、同じであれば出力端子DCoutからローレベルを出力し、異なっていればハイレベルを出力する。また、アップダウンカウンタ121の出力コードの方が設定電圧レジスタ123の出力コードより大きい場合はアップダウン信号U/Dをダウンにし、小さい場合はアップダウン信号U/Dをアップにする。
【0014】
コード−電圧変換回路124はアップダウンカウンタ121から出力される出力コードを電圧に変換して出力する。この出力がDAコンバータ112の出力であり、DC−DCコンバータ10の基準電圧Vrefとして使用される。
【0015】
DAコンバータ112の出力Vrefは誤差増幅回路113の非反転入力に接続されている。誤差増幅回路113の反転入力には出力電圧Voを抵抗R1と抵抗R2で分圧した電圧Vfbが入力されている。誤差増幅回路113の出力はPWMコンパレータ114の反転入力に接続されている。PWMコンパレータ14の非反転入力には、インダクタ電流検出回路15の出力が入力されている。
【0016】
インダクタ電流検出回路115は、インダクタL1に流れる電流を電圧に変換すると共に、サブハーモニック発振を防止するためのスロープ補償を行なったランプ電圧を出力している。
【0017】
PWMコンパレータ114は、インダクタ電流検出回路15の出力が誤差増幅回路13の出力電圧に達するとハイレベルを出力しRSフリップフロップ回路16をリセットする。
【0018】
RSフリップフロップ回路16は、セット端子Sに入力されているクロック信号CLKがハイレベルになるとセットされ、出力端子Qをハイレベルにする。出力端子Qはドライブ回路17に入力されている。
【0019】
ドライブ回路117はハイレベルが入力されると、制御信号PHSをローレベルにする。逆にローレベルが入力されると制御信号PHSをハイレベルにする。
【0020】
スイッチングトランジスタM1はPチャネル型MOSトランジスタ(以下、PMOSFETという。)で、制御信号PHSがゲートに接続されており、制御信号PHSに応じてオン/オフする。
【0021】
同期整流トランジスタM2はNチャネル型MOSトランジスタ(以下、NMOSFETという。)で、スイッチングトランジスタM1と相補的にオン/オフするように制御されている。
【0022】
今、電圧設定信号Vosetが図示しない制御回路から出力され、基準電圧Vrefの新しい目標値を設定電圧レジスタ123に書き込む。すると、デジタルコンパレータ122の出力端子DCoutはハイレベルを出力し、アンド回路125のゲートを開くのでクロック信号CLKはアップダウンカウンタ121のクロック入力に印加される。新しい目標電圧が以前より高い場合は、デジタルコンパレータ122はアップ信号を出力するので、アップダウンカウンタ121はアップカウントを行なう。
【0023】
コード−電圧変換回路124はアップダウンカウンタ121の出力コードに応じた電圧をDAコンバータ12の出力電圧Vrefとして出力するので、アップダウンカウンタ121にクロック信号CLKが入力される度にDAコンバータ12の出力電圧Vrefは1ビット分だけ変更される。
【特許文献1】特開2007−116804号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0024】
図5はクロック信号CLKとDAコンバータ112、およびDC−DCコンバータ100の動作を示すタイミングチャートである。説明のためクロック信号CLKにはP1からP6まで番号を付してある。
【0025】
基準電圧Vrefを上げる場合は、電圧設定信号Vosetにより、現在の基準電圧Vrefより高い電圧のコードが設定電圧レジスタ123に書き込まれる。すると、デジタルコンパレータ122の出力端子DCoutはハイレベルを出力するのでアンド回路125のゲートが開き、クロック信号CLKがアップダウンカウンタ121に入力されるようになる。また、デジタルコンパレータ122はアップ信号を出力するので、アップダウンカウンタ121はアップカウントを行なう。
【0026】
クロック信号P1がハイレベルになると、アップダウンカウンタ121のカウントが一つ増えて、基準電圧Vrefが1ビット分上昇する。しかしアップダウンカウンタ121やコード−電圧変換回路124の処理時間の影響で、基準電圧Vrefが1ビット分上昇するまでに遅延時間Tdだけ遅れが発生する。
【0027】
一方、DC−DCコンバータ100はクロック信号P1がハイレベルになると、直ちに制御信号PHSがローレベルとなり、スイッチングトランジスタM1をオンにして、スイッチング動作を開始する。しかし、このときの基準電圧Vrefはまだクロック信号P1がハイレベルになる前の電圧なので、基準電圧Vrefと出力電圧Voを分圧した電圧Vfbは等しく、スイッチングトランジスタM1のオン時間には基準電圧Vrefの変化が反映されていない。そのため、クロック信号P1では、出力電圧Vo(電圧Vfb)は変化しない。
【0028】
出力電圧Voが変化を始めるのはクロック信号P2が入力されたときからであるが、この場合もクロック信号P1で変化した基準電圧Vrefを基にスイッチングトランジスタM1のオン時間が決まるため、出力電圧Voの変化は常に1クロック分遅れることになる。
【0029】
基準電圧Vrefを下げる場合もクロック信号P5、P6で示すように、やはり1クロック分遅れてしまうという問題があった。
【0030】
この発明は、上述した実情を考慮してなされたものであって、基準電圧の変更に出力電圧がすばやく追従できるDC−DCコンバータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0031】
この発明のDC−DCコンバータは、電圧設定信号に応じた電圧を出力するDAコンバータの出力電圧を誤差増幅回路の基準電圧に用いる出力電圧可変のDC−DCコンバータにおいて、
クロック信号を出力する発振回路と、前記クロック信号を入力し、前記クロック信号に対し所定の遅延時間だけ遅れた第2クロック信号を出力する遅延回路と、前記誤差増幅回路の出力とインダクタに流れる電流を電圧に変換した出力が与えられるPMWコンパレータと、前記遅延回路の第2クロック信号出力とPMWコンパレータとの出力が与えられDC−DCコンバータのスイッチングトランジスタの制御を行う制御手段とを備え、前記DAコンバータの制御に、前記クロック信号を用い、前記DC−DCコンバータのスイッチングトランジスタの制御に、前記第2クロック信号を用いることを特徴とする。
【0032】
また、前記所定の遅延時間は、前記DAコンバータが1クロック分動作した場合に変化する前記DAコンバータの出力電圧のセトリング時間とほぼ同じ時間に設定すればよい。
【0033】
また、前記DAコンバータは、アップダウンカウンタを備え、該アップダウンカウンタの出力コードに応じた電圧を出力するように構成すればよい。
【発明の効果】
【0034】
この発明によれば、基準電圧を変更するクロック信号に対し、スイッチングトランジスタを制御するクロック信号を、基準電圧を1ビット分変更させるに要するセトリング時間だけ遅延させるようにしたので、DC−DCコンバータの出力電圧を変更する際の応答遅れを大幅に改善することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、説明の重複を避けるためにその説明は繰返さない。
【0036】
図1は、この発明の実施形態にかかるDC−DCコンバータを示す回路図である。
【0037】
図1に示す回路は、電流モード制御のDC−DCコンバータであり、発振回路11、DAコンバータ12、誤差増幅回路13、遅延回路18、PWMコンパレータ14、インダクタ電流検出回路15、RSフリップフロップ回路16、ドライブ制御回路17、PMOSFETからなるスイッチンングトランジスタM1、NMOSFETからなる同期整流トランジスタM2、インダクタL1、コンデンサC1、抵抗R1と抵抗R2で構成されている。
【0038】
遅延回路18は、発振回路11とRSフリップフロップ回路16のセット端子S間に接続されている。
【0039】
発振回路11からはクロック信号CLKが出力され、DAコンバータ12と遅延回路18に入力されている。
【0040】
遅延回路18は、入力されたクロック信号CLKを、所定の時間遅延した第2クロック信号CLK2を出力して、RSフリップフロップ回路16のセット端子Sに出力する。
【0041】
所定の遅延時間Tdは、DAコンバータ12にクロック信号CLKが1つ入力されてから、DAコンバータ12の出力電圧Vrefが1ビット分変化するまでのDAコンバータ12のセトリング時間とほぼ等しい時間に設定している。
【0042】
遅延回路18の構成は、抵抗とコンデンサを用いた遅延回路や、シフトレジスタやカウンタを用いたものなど、どのようなものでもよく、従来から用いられている遅延回路を使用することができる。
【0043】
DAコンバータ12の出力Vrefは誤差増幅回路13の非反転入力に接続されている。このDAコンバータ12の構成は前述した図2に示すものと同じであり、ここでは、説明の重複を避けるために説明は割愛する。
【0044】
誤差増幅回路13の反転入力には出力電圧Voを抵抗R1と対抗R2で分圧した電圧Vfbが入力されている。誤差増幅回路13の出力はPWMコンパレータ14の反転入力に接続されている。PWMコンパレータ14の非反転入力には、インダクタ電流検出回路15の出力が入力されている。
【0045】
インダクタ電流検出回路15は、インダクタL1に流れる電流を電圧に変換すると共に、サブハーモニック発振を防止するためのスロープ補償を行なったランプ電圧を出力している。
【0046】
PWMコンパレータ14は、インダクタ電流検出回路15の出力が誤差増幅回路13の出力電圧に達するとハイレベルを出力しRSフリップフロップ回路16をリセットする。
【0047】
RSフリップフロップ回路16は、セット端子Sに入力されている第2のクロック信号CLK2がハイレベルになるとセットされ、出力端子Qをハイレベルにする。出力端子Qはドライブ回路17に入力されている。
【0048】
ドライブ回路17はハイレベルが入力されると、制御信号PHSをローレベルにする。逆にローレベルが入力されると制御信号PHSをハイレベルにする。
【0049】
スイッチングトランジスタM1はPMOSFETで、制御信号PHSがゲートに接続されており、制御信号PHSに応じてオン/オフする。
【0050】
同期整流トランジスタM2はNMOSFETで、スイッチングトランジスタM1と相補的にオン/オフするように制御されている。
【0051】
図3は図1の回路図の動作を説明するためのタイミングチャートである。図5のタイミングチャートに比べると遅延回路18から出力される第2クロック信号CLK2が追加されている。第2クロック信号CLK2はクロック信号CLKを遅延時間Tdだけ遅らせた信号である。
【0052】
基準電圧Vrefを上げる場合は、クロック信号P1がハイレベルになると、アップダウンカウンタ121のカウントが一つ増えて、基準電圧Vrefが1ビット分上昇する。しかし基準電圧Vrefが1ビット分上昇し終わるのは、クロック信号P1がハイレベルになってから遅延時間Td経過して時点である。
【0053】
第2クロック信号CLK2は遅延時間Td経過してからハイレベルに立ち上がるため、DC−DCコンバータ10がスイッチング制御を行なう時点では基準電圧Vrefは既に1ビット分上昇している。スイッチングトランジスタM1のオン時間はこの上昇した基準電圧Vrefを基に制御されるため、図3の破線で示す電圧Vfbのように、出力電圧Vo(Vfb)は基準電圧Vrefに従って上昇する。
【0054】
上記のように、この発明によれは、出力電圧Voの応答遅れは、DAコンバータ12の遅延時間Tdとスイッチング制御の遅れだけとなり、従来の方式に比べ、応答速度の大幅な改善が可能となる。
【0055】
また、クロック信号CLKと第2クロック信号CLK2の遅れ時間を、DAコンバータ12の遅延時間Tdとほぼ同じ時間に設定したので、出力電圧Voの応答遅れを最小にすることができるようになる。
【0056】
基準電圧Vrefを下げる場合も同様である。クロック信号P5がハイレベルになると基準電圧Vrefが遅延時間Td後に1ビット分低下する。第2クロック信号CLK2はクロック信号P5が立ち上がってから同じ遅延時間Td後にハイレベルになるので、スイッチングトランジスタM1がオンするときは、基準電圧Vrefは既に1ビット分低下しているので、この低下して基準電圧Vrefを基にオン時間を制御できるため、出力電圧Vo(電圧Vfb)の応答遅れは、出力電圧Voを上げる場合と同様、DAコンバータ12の遅延時間Tdプラス、スイッチング制御の遅れだけとなり、従来の方式に比べ大幅な改善が可能となる。
【0057】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】この発明の実施形態にかかるDC−DCコンバータを示す回路図である。
【図2】DAコンバータの動作を説明するためのブロック図である。
【図3】この発明の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図4】基準電圧VrefにDAコンバータの出力電圧を用いた従来のDC−DCコンバータを示す回路図である。
【図5】従来のDC−DCコンバータの動作を説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
【0059】
10 DC−DCコンバータ、11 発振回路、12、DAコンバータ、13 誤差増幅回路、14 PWMコンパレータ、15インダクタ電流検出回路、16 RSフリップフロップ回路、17 ドライブ制御回路、M1 スイッチンングトランジスタ、M2 同期整流トランジスタ、121 アップダウンカウンタ、122 デジタルコンパレータ、123 設定電圧レジスタ、124 コード−電圧変換回路、L1 インダクタ、C1 コンデンサ、R1,R2 抵抗。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電圧設定信号に応じた電圧を出力するDAコンバータの出力電圧を誤差増幅回路の基準電圧に用いる出力電圧可変のDC−DCコンバータにおいて、
クロック信号を出力する発振回路と、前記クロック信号を入力し、前記クロック信号に対し所定の遅延時間だけ遅れた第2クロック信号を出力する遅延回路と、前記誤差増幅回路の出力とインダクタに流れる電流を電圧に変換した出力が与えられるPMWコンパレータと、前記遅延回路の第2クロック信号出力とPMWコンパレータとの出力が与えられDC−DCコンバータのスイッチングトランジスタの制御を行う制御手段と、を備え、前記DAコンバータの制御に、前記クロック信号を用い、前記DC−DCコンバータのスイッチングトランジスタの制御に、前記第2クロック信号を用いることを特徴とするDC−DCコンバータ。
【請求項2】
前記所定の遅延時間は、前記DAコンバータが1クロック分動作した場合に変化する前記DAコンバータの出力電圧のセトリング時間とほぼ同じ時間に設定したことを特徴とする請求項1に記載のDC−DCコンバータ。
【請求項3】
前記DAコンバータは、アップダウンカウンタを備え、該アップダウンカウンタの出力コードに応じた電圧を出力するようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載のDC−DCコンバータ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−261048(P2009−261048A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−104003(P2008−104003)
【出願日】平成20年4月11日(2008.4.11)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】