説明

電子インターフェース装置、並びにその製造方法及び製造システム

【解決手段】電子インターフェースカードの製造方法は、基板層に1対の開口部を形成する工程と、アンテナをその両端がそれぞれ開口部において終結するようにして基板層に組み込まれる工程と、開口部の各々に導体を設ける工程と、アンテナを導体に接続する工程と、基板層に凹部を形成する工程と、複数のチップモジュールに連続接続ワイヤーを接続する工程と、複数の基板層上のそれぞれの導体に連続接続ワイヤーを接続する工程と、対応する1対の導体に各チップモジュールを接続する部分が残るように連続接続ワイヤーを切断する工程と、凹部にチップモジュールを封入する工程とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にスマートカードとしても知られる電子インターフェースカードに関し、更に詳しくは、接触及び・または非接触の機能を有する電子インターフェースカードに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1〜7の米国特許が現在の技術水準を示すと考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第7,278,580号明細書
【特許文献2】米国特許第7,271,039号明細書
【特許文献3】米国特許第7,269,021号明細書
【特許文献4】米国特許第7,243,840号明細書
【特許文献5】米国特許第7,240,847号明細書
【特許文献6】米国特許第7,204,427号明細書
【特許文献7】米国特許第6,881,605号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、改良された電子インターフェースカード及びその製造方法を提供しようとするものである。
本発明の好ましい形態によれば、電子インターフェースカードの製造方法は、基板層に1対の開口部を形成する工程と、アンテナをその両端がそれぞれ開口部において終結するように基板層に組み込む工程と、各開口部に導体を設ける工程と、アンテナを導体に接続する工程と、基板層に凹部を形成する工程と、複数のチップモジュールに連続接続ワイヤーを接続する工程と、連続接続ワイヤーを複数の基板層上のそれぞれの導体に接続する工程と、対応する1対の導体に各チップモジュールを接続する部分が残るように連続接続ワイヤーを切断する工程と、凹部にチップモジュールを封入する工程とを備えて提供される。
【0005】
好ましくは、本方法は、基板層を少なくとも最上層とともに積層する工程と、基板層の凹部に重ねて凹部を最上層に形成する工程とを更に備える。更に、最上層は第1基板最上層と第2基板最上層とを含む。
本発明の好ましい形態によれば、凹部にチップモジュールを封入する工程は、チップモジュールの下面に接着剤を塗布する工程と、チップモジュールの下面が凹部の周囲の基板層表面に当接するようにして凹部内にチップモジュールを挿入する工程とを備える。
【0006】
本方法はワイヤーをチップモジュールの下方に折りたたむ工程を有するのが好ましい。
本発明の好ましい形態によれば、本方法は、自動化され、複数の導体に連続接続ワイヤーを接続する前に、隣接したチップモジュールが所定間隔で接続ワイヤーに沿って配置されるとともに、隣接したカードの導体同士が所定間隔で配置される。これに加え、またはこれに代えて、連続接続ワイヤーを導体に接続する工程にはレーザー接続が含まれる。これに加え、またはこれに代えて、連続接続ワイヤーを導体に接続する工程にははんだ付けが含まれる。
【0007】
ワイヤーは電子インターフェースカードの両端間の距離よりも十分に長いのが好ましい。
また、本発明の別の好ましい形態によれば、電子インターフェースカードの製造方法は、少なくとも1つの層を有する基板を形成する工程と、少なくとも1つの層にアンテナを形成する工程と、チップモジュールとアンテナとをワイヤーで接続する工程と、基板にチップモジュールを装着する工程とを備え、チップモジュールとアンテナとをワイヤーで接続する工程は、連続接続ワイヤーを複数のチップモジュールに接続する工程と、連続接続ワイヤーを複数のアンテナに接続する工程と、対応するアンテナに各チップモジュールを接続する部分が残るように連続接続ワイヤーを切断する工程とを含んで提供される。
【0008】
好ましくは、複数のアンテナに連続接続ワイヤーを接続する前に、隣接したチップモジュールが所定間隔で接続ワイヤーに沿って配置されるとともに、隣接した基板のアンテナ同士が所定間隔で配置される。
本発明の好ましい形態によれば、ワイヤーは電子インターフェースカードの両端間の距離よりも十分に長い。これに加え、またはこれに代えて、基板にチップモジュールを装着する工程は、ワイヤーをチップモジュールの下方に折りたたむ工程を含む。
【0009】
本方法は自動化されるのが好ましい。
本発明の更に別の好ましい形態によれば、少なくとも1つの層を有する基板と、少なくとも1つの層に設けられる少なくとも2つの導体と、基板に組み込まれ、少なくとも2つの導体に電気的に接続されるワイヤーアンテナとを含む電子インターフェースアセンブリを基本構造とする電子インターフェースカードの製造システムであって、基板層に凹部を形成する凹部形成機構と、連続接続ワイヤーを複数のチップモジュールに接続するワイヤー接続機構と、チップモジュールを凹部に封入する封入機構とを備え、ワイヤー接続機構は、連続接続ワイヤーを複数の基板層上のそれぞれの導体に接続し、対応する1対の導体に各チップモジュールを接続する部分が残るように連続接続ワイヤーを切断することを含んで提供される。
【0010】
本システムは基板層を最上層と最下層とともに積層する積層機構を備えるのが好ましい。
本発明の更に別の好ましい形態によれば、電子インターフェースアセンブリの製造方法は、少なくとも1つの基板層を有する基板を準備する工程と、少なくとも1つの基板層にアンテナを組み込む工程と、アンテナを少なくとも1つの基板層に組み込まれた導体に接続する工程と、チップモジュールを導体に接続する工程と、基板層にチップモジュールを封入する工程とを備え、チップモジュールを導体に接続する工程は、連続接続ワイヤーを複数のチップモジュールに接続する工程と、連続接続ワイヤーを複数の基板層上のそれぞれの導体に接続する工程と、対応する1対の導体に各チップモジュールを接続する部分が残るように連続接続ワイヤーを切断する工程とを含んで提供される。
【0011】
好ましくは、本方法は、アンテナの両端がそれぞれ開口部において終結するように基板層に1対の開口部を形成する工程と、アンテナを少なくとも1つの基板層に組み込まれた導体に接続する前に、導体を各開口部に配置する工程とを含む。これに加え、またはこれに代えて、本方法は基板層を最上層と最下層とともに積層する工程を含む。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の好ましい実施例に係る、接触と非接触との両方の機能を有して構成されて機能する電子インターフェースカードの概略図と断面図である。
【図2】図1の電子インターフェースカードを製造する際の最初の工程が説明された概略図である。
【図3A】図1の電子インターフェースカードを製造する際の更に進んだ工程における概略図である。
【図3B】図1の電子インターフェースカードを製造する際の更に進んだ工程における断面図である。
【図4A】図1の電子インターフェースカードを製造する際の図3Aより更に進んだ工程における概略図である。
【図4B】図1の電子インターフェースカードを製造する際の図3Aより更に進んだ工程における断面図である。
【図5A】図1の図1の電子インターフェースカードを製造する際の図4Aより更に進んだ工程における概略図である。
【図5B】図1の電子インターフェースカードを製造する際の図4Aより更に進んだ工程における断面図である。
【図6A】図1の電子インターフェースカードを製造する際の図5Aより更に進んだ工程における概略図である。
【図6B】図1の電子インターフェースカードを製造する際の図5Aより更に進んだ工程における断面図である。
【図7A】図1の電子インターフェースカードを製造する際の図6Aより更に進んだ工程における概略図である。
【図7B】図1の電子インターフェースカードを製造する際の図6Aより更に進んだ工程における断面図である。
【図8A】図1の電子インターフェースカードを製造する際の図7Aより更に進んだ工程における概略図である。
【図8B】図1の電子インターフェースカードを製造する際の図7Aより更に進んだ工程における断面図である。
【図9】図1の電子インターフェースカードを製造する際の図8Aより更に進んだ工程を示す概略図である。
【図10】図1の電子インターフェースカードを製造する際の図9より更に進んだ工程を示す概略図である。
【図11】図1の電子インターフェースカードを製造する際の図10より更に進んだ工程を示す概略図である。
【図12A】図1の電子インターフェースカードを製造する際の最終工程における概略図である。
【図12B】図1の電子インターフェースカードを製造する際の最終工程における断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明は、図面と関連づけてなされた以下の詳細な説明によって更に理解を深めるとともに正しく認識されるであろう。
図1を参照すると、図1に示す電子インターフェースカード100は、接触及び・または非接触の機能を有し、本発明の好ましい実施例のように構成されて機能する。図1に示すように、電子インターフェースカード100は好ましくは最上保護層102と最下保護層104とを含む多層基板からなり、これら層は一般にPVC(ポリ塩化ビニル)から形成され、それぞれ概して0.05mmの厚みを有する。これに代えて、保護層102,104を別の適切な材料、例えば、テスリン(Teslin)(登録商標)、PET−G(ポリエチレンテレフタレート−グリコール)、PET−F(ポリエチレンテレフタレート−フィルム)、ポリカーボネートまたはABSで形成しても良い。
【0014】
保護層102,104のそれぞれの内側には、アートワーク層106,108が設けられるのが好ましく、これらアートワーク層は一般にPVCから形成され、それぞれ概して0.15mmの厚みを有し、各保護層102,104から透けて見える図柄を有する。これに代えて、アートワーク層106,108を別の適切な材料、例えば、テスリン(Teslin)(登録商標)、PET−G(ポリエチレンテレフタレート−グリコール)、PET−F(ポリエチレンテレフタレート−フィルム)、ポリカーボネートまたはABSで形成しても良い。これに代えて、アートワーク層106,108を用いなくても良い。
【0015】
アートワーク層106,108のそれぞれの内側には、ワイヤーアンテナ110を含むインレー110が設けられ、ワイヤーアンテナ110はワイヤー直径が0.1mmであるのが好ましく、一般にPVCからなる好ましくは0.15mmの厚みの第1インレー層114に埋め込まれている。また、インレー110は第2及び第3インレー層116,118を含み、第2及び第3インレー層116,118もまた好ましくはPVCから形成され、それぞれ0.1mm、0.15mmの厚みを有する。これに代えて、第1、第2及び第3インレー層114,116,118を別の適切な材料、例えば、テスリン(Teslin)(登録商標)、PET−G(ポリエチレンテレフタレート−グリコール)、PET−F(ポリエチレンテレフタレート−フィルム)、ポリカーボネートまたはABSで形成しても良い。
【0016】
チップモジュール120は、好ましくは電子インターフェースカード100に形成される凹部122に装着される。チップモジュールは、好ましくはパッド126と接点配列128とを有してパッケージ化されたスマートカードチップ124を含み、スマートカードチップ124は好ましくは0.06mmの厚みを有する。これに代えて、接点配列128を用いずに、スマートカードチップ124に非接触の機能を設けても良い。
【0017】
チップモジュール120と内蔵アンテナ112との間は好ましくは0.1mmの太さのワイヤー130によって電気的に接続される。好ましくは、ワイヤー130の一端はパッド126にはんだ付けされ、ワイヤー130の他端は金属部材132にレーザー接続される。2つの金属部材132はワイヤーアンテナ112のそれぞれの端部に結合される。必要に応じ、レーザー接続と従来のはんだ付けとを入れ替えても良い。本発明の固有の特徴は、パッド126と各金属部材132との間のワイヤー130の長さが組み立てられたカードにおけるパッド126と金属部材132との間の距離よりも十分に長いことにあり、このような特徴によって信頼性が高められる。
【0018】
接点配列128の下面周縁部には熱溶融接着剤の層134が設けられ、層106の凹部周縁部となる凹部周縁面136に接合されることにより、チップモジュール120を凹部122内に保持する。
次に図2を参照すると、図2は図1の電子インターフェースカードを製造する際の最初の工程を示す概略図であって、この工程において層114には1対の開口部150がパンチによって形成される。図3A及び3Bに示すように、米国、ニューヨーク州、アイスリップのPCKテクノロジー社から商業的に入手可能な超音波ヘッドを使用するのが一般的な既知の埋め込み技術によって、アンテナ112が層114に組み込まれている。図3A及び3Bに示すように、アンテナ112の両端部152のうちの一端は2つの開口部150の一方、他端は2つの開口部150の他方において終結している。
【0019】
これに代えて、アンテナ112は、適切な印刷技術によって基板114上にプリントで形成されるアンテナであっても良く、または、任意の適切な取り付け方法によって基板114に取り付けられるアンテナであっても良い。
次に図4A及び4Bを参照すると、粘着性パッド154が開口部150の縁部156に相当する位置の層114上に装着される。図5A及び5Bに示されるように、金属部材132が開口部150に設けられ、粘着性パッド154によって開口部150内に位置決めされる。好ましくは、アンテナ112の両端部152は熱圧着または他の適切な技術によってそれぞれ対応する金属部材132に接続される。この接続工程後、粘着性パッド154は、もはや金属部材132を所定位置に保持する必要はなく、取り除かれる。また、粘着性パッド154は取り除かなくても良い。
【0020】
図6A及び6Bに示される本工程において、層116,118が層114の下側に配され、層102,104,106,108とともに全て積層され、結果として図7A及び7Bに示される積層構造が形成される。
次に図8A及び8Bを参照すると、層102,106,114と金属部材132とに凹部122が形成され、好ましくはフライス加工によって層106の凹部周縁面136が露出される。これに代えて、カードの裏面に凹部を形成しても良い。
【0021】
図9を参照すると、図9は部分的に組み立てられた図8Bのカードを示しており、隣り合ったカードの金属部材132の間隔がLで示される正確な間隔となるように、カードはコンベヤーベルト160に沿って間をあけて並べられて保持されている。好ましくは、コンベヤーベルト160上に形成された立設部材162によってカードの間隔が正確に保持される。コンベヤーベルト160は部分的に組み立てられた図8Bのカードを矢印Iで示す方向に移動させる。
【0022】
図10を参照すると、図10にはコンベヤーベルト170に沿って正確な間隔Lで間をあけて並べられたチップモジュール120(図1)が示され、この間隔Lは隣り合うカード(図9)の金属部材132間の間隔Lと同一になっている。例えば、コンベヤーベルト170上に形成される立設部材171によってカードの間隔を正確に保持しても良い。
図10に示されるように、1対の連続ワイヤー172がそれぞれのスプール174からほどかれ、軸176を介して引き出されることにより、チップモジュール120の各パッド126の上方に延びて、図10の拡大A及び断面A−Aに示すように、パッド126に近接または接触している。ワイヤー172はそれらの長手方向に緊張状態に保持されるのが好ましい。
【0023】
ワイヤー172は、例えばワイヤー172とパッド126とに適用される1対の加熱したはんだ付けピン178でパッド126にはんだ付けされる。必要に応じ、レーザー接続と従来のはんだ付けとを入れ替えて使用しても良い。好ましくは、この段階で、拡大B及び断面B−Bに示されるように、長手方向及びパッド126に向けて下方に張力を受けた状態にワイヤー172を保持することにより、拡大C及び断面C−Cに示されるように、はんだ付けピン178によってはんだが溶けた状態で、ワイヤー172がパッド126内に少なくとも部分的に埋め込まれ、はんだ付けピンを当接した後の埋め込み位置に保持される。パッド126内ではんだが固まった後の時点で、チップモジュール120がワイヤー172で保持され、矢印IIで示す方向に移動される。
【0024】
次に図11を参照すると、部分的に組み立てられて図9に示すように配列されたカードの上に、図10に示すようにして準備されたワイヤー装着済みのチップモジュールが示されている。図9の部分的に組み立てられたカードの移動方向Iと、ワイヤー172によって支持されたチップモジュール120の移動方向IIとは一致しているのが好ましい。ワイヤー172が結合され、部分的に組み立てられた状態のカード100が後述のように係合した状態でコンベヤーベルト160が連続運転中に方向Iに移動することにより、ワイヤー172に張力を生じる。
【0025】
図11の拡大A及び断面Aに示されるように、チップモジュール120の前方のワイヤー172が1対の加熱したはんだ付けピン180によって、部分的に組み立てられたカード100の金属部材132にはんだ付けされる。必要に応じ、レーザー接続と従来のはんだ付けとを入れ替えて使用しても良い。部分的に組み立てられたカード100の金属部材132とチップモジュール120の各パッド126との間に延びるワイヤー172の長さは、図11においてFで示されている。その後、ワイヤー172は、拡大Bに示すようにパッド126のすぐ後方と、拡大Cに示すように金属部材132のすぐ前方とで、切断ヘッド182,184によって切断される。こうして、長さFのワイヤー130(図1)を残すことにより、各チップモジュール120の各パッド126がそれぞれの部分的に組み立てられたカードの対応する金属部材132に接続される。参照番号186で示されるように、ワイヤー172の切り取られた部分は廃棄される。拡大Dに示されるように、それぞれチップモジュール120に接続された部分的に組み立てられたカードは、コンベヤーベルト160から取り出される。
【0026】
次に図12A及び12Bを参照すると、その後のチップモジュール120の対応するパッド126へのワイヤー130の取り付け、接点配列128の下面周縁部への熱溶融性接着剤134の塗布が示されている。チップモジュール120は、接点配列128の下面周縁部が層106の凹部周縁面136に気密に係合するように凹部122に挿入され、挿入の際には、図1に示されるようにワイヤー130がチップモジュール120の下方に折りたたまれる。
【0027】
図1から12Bによって説明した上述の製造方法は高度に自動化されるのが好ましい。
上述した実施例では、基板層102,104,106,108,114,116,118を含むのが好ましいが、電子インターフェースカード100の多層基板を任意の適切な厚みの任意の適切な数の層から構成しても良い。
また、電子インターフェースカード100の多層基板の任意の層、または全ての層が上述した材料または他の適切な材料、例えば複合材料から形成されても良い。更に、電子インターフェースカード100の多層基板の層は同じ材料から形成される必要はなく、各層は1つの別の材料または複数の異なる材料から形成されても良い。
【0028】
本発明の範囲は、上記のように詳しく示され説明されたものに限定されるものではないことは、当業者に理解できよう。むしろ、本発明は、これまでに図とともに述べた内容から当業者がなし得るとともに先行技術とは異なる修正や変更だけではなく上述した様々な特徴の組合せ、副次的な組合せも本発明に含まれる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板層に1対の開口部を形成する工程と、
アンテナをその両端がそれぞれ前記開口部において終結するように前記基板層に組み込む工程と、
前記各開口部に導体を設ける工程と、
前記アンテナを前記導体に接続する工程と、
前記基板層に凹部を形成する工程と、
複数のチップモジュールに連続接続ワイヤーを接続する工程と、
前記連続接続ワイヤーを複数の前記基板層上のそれぞれの前記導体に接続する工程と、
対応する1対の導体に各チップモジュールを接続する部分が残るように前記連続接続ワイヤーを切断する工程と、
前記凹部に前記チップモジュールを封入する工程とを備えたことを特徴とする電子インターフェースカードの製造方法。
【請求項2】
前記基板層を少なくとも最上層とともに積層する工程と、
前記基板層の前記凹部に重ねて凹部を前記最上層に形成する工程とを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の電子インターフェースカードの製造方法。
【請求項3】
前記最上層は第1基板最上層と第2基板最上層とを含むことを特徴とする請求項2に記載の電子インターフェースカードの製造方法。
【請求項4】
前記凹部に前記チップモジュールを封入する工程は、
前記チップモジュールの下面に接着剤を塗布する工程と、
前記チップモジュールの下面が前記凹部の周囲の基板層表面に当接するようにして前記凹部内に前記チップモジュールを挿入する工程とを備えることを特徴とする請求項3に記載の電子インターフェースカードの製造方法。
【請求項5】
前記ワイヤーを前記チップモジュールの下方に折りたたむ工程を更に備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の電子インターフェースカードの製造方法。
【請求項6】
前記製造方法は自動化されており、前記複数の導体に前記連続接続ワイヤーを接続する前に、隣接した前記チップモジュールが所定間隔で前記接続ワイヤーに沿って配置されるとともに、隣接した前記カードの前記導体同士が前記所定間隔で配置されることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の電子インターフェースカードの製造方法。
【請求項7】
前記導体への前記連続接続ワイヤーの接続はレーザー接続によって行われることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の電子インターフェースカードの製造方法。
【請求項8】
前記チップモジュールへの前記連続接続ワイヤーの接続ははんだ付けによって行われることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の電子インターフェースカードの製造方法。
【請求項9】
前記ワイヤーは前記電子インターフェースカードの両端間の距離よりも十分に長いことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の電子インターフェースカードの製造方法。
【請求項10】
少なくとも1つの層を有する基板を形成する工程と、
前記少なくとも1つの層にアンテナを形成する工程と、
チップモジュールと前記アンテナとをワイヤーで接続する工程と、
前記基板に前記チップモジュールを装着する工程とを備え、
前記チップモジュールと前記アンテナとをワイヤーで接続する工程は、
連続接続ワイヤーを複数のチップモジュールに接続する工程と、
前記連続接続ワイヤーを複数の前記アンテナに接続する工程と、
対応するアンテナに各チップモジュールを接続する部分が残るように前記連続接続ワイヤーを切断する工程とからなることを特徴とする電子インターフェースカードの製造方法。
【請求項11】
前記複数のアンテナに前記連続接続ワイヤーを接続する前に、隣接した前記チップモジュールが所定間隔で前記接続ワイヤーに沿って配置されるとともに、隣接した前記基板の前記アンテナ同士が前記所定間隔で配置されることを特徴とする請求項10に記載の電子インターフェースカードの製造方法。
【請求項12】
前記ワイヤーは前記電子インターフェースカードの両端間の距離よりも十分に長いことを特徴とする請求項10または11に記載の電子インターフェースカードの製造方法。
【請求項13】
前記基板に前記チップモジュールを装着する工程は、
前記ワイヤーを前記チップモジュールの下方に折りたたむ工程を含むことを特徴とする請求項10乃至12の何れかに記載の電子インターフェースカードの製造方法。
【請求項14】
前記製造方法は自動化されることを特徴とする請求項10乃至13の何れかに記載の電子インターフェースカードの製造方法。
【請求項15】
少なくとも1つの層を有する基板と、
前記少なくとも1つの層に設けられる少なくとも2つの導体と、
前記基板に組み込まれ、前記少なくとも2つの導体に電気的に接続されるワイヤーアンテナとを含む電子インターフェースアセンブリを基本構造とする電子インターフェースカードの製造システムであって、
前記基板層に凹部を形成する凹部形成機構と、
連続接続ワイヤーを複数のチップモジュールに接続するワイヤー接続機構と、
前記チップモジュールを前記凹部に封入する封入機構とを備え、
前記ワイヤー接続機構は、前記連続接続ワイヤーを複数の基板層上のそれぞれの導体に接続し、対応する1対の導体に各チップモジュールを接続する部分が残るように前記連続接続ワイヤーを切断することを特徴とする電子インターフェースカードの製造システム。
【請求項16】
前記基板層を最上層と最下層とともに積層する積層機構を更に備えることを特徴とする請求項15に記載の電子インターフェースカードの製造システム。
【請求項17】
少なくとも1つの基板層を有する基板を準備する工程と、
前記少なくとも1つの基板層にアンテナを組み込む工程と、
前記アンテナを前記少なくとも1つの基板層に組み込まれた導体に接続する工程と、
チップモジュールを前記導体に接続する工程と、
前記基板層に前記チップモジュールを封入する工程とを備え、
前記チップモジュールを前記導体に接続する工程は、
連続接続ワイヤーを複数のチップモジュールに接続する工程と、
前記連続接続ワイヤーを複数の基板層上のそれぞれの導体に接続する工程と、
対応する1対の導体に各チップモジュールを接続する部分が残るように前記連続接続ワイヤーを切断する工程とからなることを特徴とする電子インターフェースアセンブリの製造方法。
【請求項18】
前記アンテナの両端がそれぞれ前記開口部において終結するように前記基板層に1対の前記開口部を形成する工程と、
前記アンテナを少なくとも1つの前記基板層に組み込まれた前記導体に接続する前に、前記導体を前記各開口部に配置する工程とを更に備えることを特徴とする請求項17に記載の電子インターフェースアセンブリの製造方法。
【請求項19】
前記基板層を最上層と最下層とともに積層する工程を更に備えることを特徴とする請求項17または18に記載の電子インターフェースアセンブリの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【公表番号】特表2011−503708(P2011−503708A)
【公表日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−532705(P2010−532705)
【出願日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際出願番号】PCT/IL2008/001397
【国際公開番号】WO2009/060425
【国際公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【出願人】(508356353)
【氏名又は名称原語表記】Smartrac IP B.V.
【住所又は居所原語表記】Strawinskylaan 851, NL−1077 XX, Amsterdam, Netherlands
【Fターム(参考)】