説明

電子デバイスにおけるパケットエラー率の決定論的試験のためのシステム及び方法

【課題】電子機器におけるパケットエラー率を試験する方法及びシステムを提供する。
【解決手段】試験器104からDUT102に一連のデータパケット201を送信し、事前定義される受信エラーフリーデータパケットの数を設定し、一連のデータパケット201からDUT102でエラーなしに受信されたデータパケット201の数が事前定義される受信エラーフリーデータパケットの数と等しいか評価し、一連のデータパケット201からDUT102でエラーなしに受信されたデータパケット201の数が事前定義される受信エラーフリーデータパケットの数と等しくないとき正常動作のDUT102でゼロの受信パケットエラーを生成することが既知の電力レベルで試験器104からDUT102に追加データパケットを送信して、電子機器におけるパケットエラー率を試験する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全般的には、電子装置を試験するためのシステム及び方法に関する。より詳細には、本発明は、デバイスからの最小限のフィードバックを必要とする、ハードウェア構成要素、ファームウェア構成要素、及び/又はソフトウェア構成要素からなる試験プラットフォームを使用して、無線デバイスを試験するための、システム及び方法の改善に関する。
【背景技術】
【0002】
今日の携帯用デバイスの多くは、電話、デジタルデータ転送、地理的位置決めなどのために、無線「接続」を利用する。周波数スペクトル、変調方法、及びスペクトルパワー(電力)密度の差異に関わらず、無線接続性の規格は、同期化したデータパケットを使用してデータを送受信する。一般に、これらの無線接続性能力の全て(例えば、WiFi、WiMAX、Bluetoothなど)は、それらの接続性能力を有するデバイスが順守しなければならないパラメーター及び制限を指定する業界承認規格(例えば、IEEE 802.11及びIEEE 802.16)によって定義される。
【0003】
一連のデバイス開発に沿った、任意の時点で、デバイスがその規格の仕様の範囲内で動作することを、試験及び検証することが必要とされる場合がある。そのようなデバイスの殆どは、送受信機であり、すなわち、無線RF信号を送受信するものである。そのようなデバイスを試験するために設計される専用のシステムは、典型的には、デバイスの送信信号を受信及び分析するように設計され、かつ、業界承認の規格に従った信号を送ることにより、デバイスがその規格に従って無線信号を受信及び処理しているか否かを判定するように設計される、サブシステムを含む。
【0004】
無線デバイスにおける共通試験は、データパケットエラー率(PER)を様々なパワーレベルで判定して、デバイスが、指定のパワーレベルの範囲にわたって、そのPERの仕様を満たすか又は上回ることを保証することである。この試験は、データパケットを被試験デバイス(DUT)に送り、エラーなしでデータパケットが受信されたときを検出し、送られたデータパケットの総数に対する、エラーフリーデータパケットの比率を追跡するための手段を必要とする。一部の無線プロトコルは、受信されたエラーフリーデータパケットを計数して追跡するために使用することができる、適度に効率的な肯定応答プロセスを提供する。Bluetooth LEのような、他のプロトコルは、そのような肯定応答(ACK)確認、すなわちデータパケットを送るための、追加的なタイムスロットを必要とし、このことは、場合によっては、試験時間を倍増させる結果を本質的にもたらす。従来の試験方針によって提示される共通の課題は、直接的な試験値を与えることができない、シーケンスを採用することである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、PERを算出するための、データパケットごとのACK計算に対する依存を解消するための、改善された適応機能性に関する必要性が存在する。所定の数のエラーフリーデータパケットを送受信することを伴ういずれの場合においても、PER分析及び試験を実行する時間並びにコストを低減するための、更なる必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
それゆえ、本発明の目的は、従来技術の欠陥を克服して、被試験デバイスからの極めて限定されたフィードバックを伴う、正確なPER測定に到達するためのシステム及び決定論的方法を含むことである。したがって、開示される発明は、肯定応答フィードバック区間のインスタンスを低減し、このことは同様に、DUTが所定の数のエラーフリーデータパケットを受信した後に、試験システムに反応して受信を確認することに依存する態様の無線デバイス試験の、全体的な時間及びコストを低減する。
【0007】
開示される例示的な一実施形態によれば、一部の実施形態では、試験デバイスから被試験デバイス(DUT)に、一連のデータパケットを送信することと、受信エラーフリーデータパケットの事前に定義された数を設定することとを含む、通信デバイスを試験する方法が提供される。この方法はまた、一連のデータパケットから、DUTによってエラーフリーで受信されたデータパケットの数が、受信エラーフリーデータパケットの事前に定義された数と等しいか否かを評価することと、最初の一連のデータパケットから、DUTによってエラーフリーで受信されたデータパケットの数が、受信エラーフリーデータパケットの事前に定義された数と等しくない場合には、エラーフリー受信パケットを生成することが既知であるパワーレベルで、試験デバイスからDUTに、追加のデータパケットを送信することとを含み得る。この方法の更なる実施形態はまた、最初の一連のデータパケット及び追加のゼロエラーパワーレベルのデータパケットから、DUTによってエラーフリーで受信されたデータパケットの総数が、受信エラーフリーデータパケットの事前に定義された数と等しいか否かを評価することと、DUTによる、事前に定義された受信エラーフリーデータパケットの数の受信に応答して、試験デバイスに確認データパケットを送信することとを含み得る。
【0008】
開示される別の例示的な実施形態によれば、一部の実施形態では、試験デバイスから被試験デバイス(DUT)に、試験準備完了シーケンスで、1つ以上のデータパケットを送信することと、DUTが、そのデータパケットに応答して試験デバイスに確認データパケットを送信していることによって、試験パケットを受信する準備が完了しているか否かを判定することとを含む、通信デバイスを試験する方法が提供される。この方法はまた、試験デバイスからDUTに、一連のデータパケットを送信することと、受信エラーフリーデータパケットの事前に定義された数を設定することと、第2の一連のデータパケットから、DUTによってエラーフリーで受信されたデータパケットの数が、受信エラーフリーデータパケットの事前に定義された数と等しいか否かを評価することとを含み得る。この方法の更なる実施形態はまた、最初の一連のデータパケットから、DUTによってエラーフリーで受信されたデータパケットの数が、受信エラーフリーデータパケットの事前に定義された数と等しくない場合には、エラーフリー受信パケットを生成することが既知であるパワーレベルで、試験デバイスからDUTに、追加のデータパケットを送信することを規定し得る。更なる可能な工程は、最初の一連のデータパケット及び追加のエラーフリーパワーレベルデータパケットから、DUTによってエラーフリーで受信されたデータパケットの総数が、事前に定義された受信エラーフリーデータパケットの数と等しいか否かを評価することと、DUTによる、該事前に定義された数の受信エラーフリーデータパケットの受信に応答して、試験デバイスに別の確認データパケットを送信することとを含む。
【0009】
開示される更に別の例示的な実施形態によれば、一部の実施形態では、第1の通信チャネルを介して試験デバイスに結合され、試験デバイスのソフトウェア関数にコマンドを出して、被試験デバイス(DUT)を制御するように作動的に構成されるコントローラを含む、電子デバイスに関する試験システムが提供される。このシステムはまた、第2の通信チャネルを介してDUTに結合され、電子信号を送信、受信、及び分析するように作動的に構成される、試験デバイスを含み得る。DUTは、受信エラーフリーデータパケットの決定論的な数を表す、エラーフリーデータパケットの所定の数を設定する手段を含むように、作動的に構成することができる。
【0010】
本明細書の詳細な説明を、より良好に理解することができるように、また当該技術への本発明の貢献を、より良好に認識することができるように、本発明の特定の実施形態を、このように、やや広範に概説してきた。当然ながら、本発明の更なる実施形態が存在し、それらは以下に説明され、本明細書に添付される「特許請求の範囲」の対象である。
【0011】
この点で、本発明の少なくとも1つの実施形態を詳細に説明する前に、本発明は、以下の説明に記載されるか又は図面に示される、構成の詳細並びに構成要素の配列に、その応用が限定されないことを理解されたい。本発明は、説明される実施形態以外の実施形態が可能であり、様々な方法で実践及び実施することが可能である。また、本明細書並びに要約書で使用される、表現及び用語は、説明を目的とするものであって、限定として見なすべきではないことも理解されたい。
【0012】
したがって、当業者であれば、本開示が基づくところの構想が、本発明の諸目的を実施するための他の構造、方法、及びシステムを設計するための基盤として容易に利用可能であることを、理解するであろう。したがって、本発明の思想及び範囲から逸脱しない限りにおいて、「特許請求の範囲」は、それらの均等の構成を含むものとして見なされることが重要である。
【0013】
本発明の更なる他の態様、特徴、及び有利点は、本発明を実施するために想到される最良の形態を含めた、数々の例示的な実施形態及び実装を単に説明することによって、以下の「発明を実施するための形態」から容易に明らかとなる。本発明はまた、全て本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の実施形態、及び異なる実施形態も可能であり、本発明の幾つかの詳細は、様々な点で修正することができる。したがって、図面及び説明は、制限としてではなく、本質的に例示として見なすべきである。
【0014】
本発明は、以下に記載される「発明を実施するための形態」、及び本発明の様々な実施形態の添付図面から、より完全に理解されるが、しかしながら、これらは、本発明を特定の実施形態に限定するように解釈されるべきではなく、単に説明及び理解のためのものである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、従来の無線試験システムを示す、従来技術のダイアグラムである。
【図2】図2は、肯定応答データパケットの戻りを示すための手段を含む、図1の従来技術のダイアグラムである。
【図3】図3は、例示的に開示される実施形態による、ルックアップテーブル(LUT)を含む無線試験システムを示す。
【図4】図4は、例示的に開示される実施形態による、改善された試験及び確認スキームを含む、図3の無線試験システムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明を、ここで図面を参照して説明するが、全体を通じて、同様の参照数字は、同様の部分を指す。以下の「発明を実施するための形態」は、添付図面を参照して、本願発明の、例示的な実施形態を詳細に説明するものである。そのような説明は、例示的なものであって、本発明の範囲に関して限定するものではないことを意図する。そのような実施形態は、本発明を当業者が実践することを可能にするために、十分詳細に説明され、また他の実施形態を、本発明の思想及び範囲から逸脱することなく、一部の変形によって実践し得ることが理解されよう。
【0017】
本開示の全体を通して、文脈から反対であるという明確な指示がない限り、説明される個々の回路要素は、数において単数又は複数であり得ることが理解されよう。例えば、「回路」及び「回路構成」という用語は、説明される関数を提供するための、単一の部品(構成要素)、あるいは、能動的及び/又は受動的のいずれかであって、一体的に接続されるか又は他の方法で結合される(例えば、1つ以上の集積回路(IC)チップとして)複数個の部品のいずれかを含み得る。更には、「信号」という用語は、1つ以上の電流、1つ以上の電圧、又はデータ信号を指す場合がある。図面内では、同様の、又は関連する要素は、同様の、又は関連する、英字、数字、若しくは英数字の表記を有する。更には、本発明は、個別の電子回路構成(好ましくは、1つ以上の集積回路チップの形態)を使用する実装に関連して論じられているが、そのような回路構成の任意の部分の関数を、処理される信号周波数又はデータ転送速度に応じて、適切にプログラムされた1つ以上のプロセッサを使用して、代替的に実装することができる。
【0018】
図1を参照すると、従来の無線試験システム100は、被試験デバイス(DUT)102、基調となる規格によって指定されるような信号を送受信するように構成可能な試験装置104、及び試験の制御のためのPCベースのコントローラ106に対応するように、使用される。DUT102、試験装置104、及びコントローラ106は、1つ以上の通信チャネルを使用して、互いに通信するように構成することができる。例として、例示的な無線試験システム100で示すように、通信チャネル108、110、及び112が、それぞれ、コントローラ106とDUT102との間、DUT102と試験装置104との間、及び試験装置104とコントローラ106との間に提供される。これらのチャネル(108、110、及び112)は導電性(すなわち、導線を使用して)、又は無線(すなわち、IR、RF、又は任意の他の無線信号交換の形態を使用して)とすることができる。
【0019】
試験装置104は、例えば、ベクトル信号発生器(VSG)及びベクトル信号分析器(VSA)などの他の電子部品を含む、無線試験器を含み得る。DUT102は、ホストプロセッサ、メモリ(例えば、不揮発性メモリ)、無線送受信機、及び1つ以上の周辺デバイスを含めた、多数の組込みサブシステムなどの、1つ以上の電子部品並びに電子機器構成を含み得る。ホストプロセッサは、様々な制御インターフェースを介して、メモリ、無線送受信機、及び周辺デバイスを制御するように、構成することができる。典型的には、メモリは、ファームウェアとして、DUT102によって使用されるプログラムを記憶する。コントローラ106は、一般的には、通信チャネル108、例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)、シリアルペリフェラルインターフェース(SPI)、RS−232シリアルインターフェースなどを通じてDUT102を制御する、本番試験ソフトウェアを実行するように構成することができる。コントローラ106はまた、通信チャネル112、例えば、USB、汎用インターフェースバス(GPIB)、イーサネットなどを介して、試験装置104を制御することもできる。試験装置104は、有線又は無線のインターフェースとすることができる、通信チャネル110を介して、DUT102(内部無線送受信機など)と通信するように構成される。試験装置104は、信号送信機能、信号受信機能、及び信号分析機能を提供することが必要となる。これらの機能がどのように実装されるかに応じて、そのような計装を、1つの試験機器によって、又は複数の試験機器を連結させることによって実装し得ることが、容易に理解されよう。
【0020】
図2を参照すると、図1に示すような無線試験システム100を使用して、試験装置104からDUT102に(一つ又は複数の)データパケット201を送ることができる。DUT102は、データパケット201を受信して、データを復号し、次いで、データを再符号化して、試験装置104による分析のための、対応するデータパケットを含む、戻り送信信号を生成することができる。そのような戻りデータパケットを、パワー、品質(例えば、エラーベクトルマグニチュード(EVM))、スペクトル特性(例えば、関連するスペクトルマスク、送信マスク)などのような、様々な送信パラメーターに関して分析することができる。エラーフリーデータパケットを受信すると、DUT102は、試験装置104に肯定応答(ACK)データパケット202を戻す。試験装置104からDUT102に複数個のデータパケット201を送ることによって、DUT102は、受信された「良好な」(すなわち、エラーフリーの)データパケットのそれぞれに続けて、複数個のACK202データパケットで応答することになる。代替的方法では、試験装置104は、既知の数のデータパケット201をDUT102に送ることができ、その後、試験装置104は、受信されたデータパケット201の数に関して、DUT102に問い合わせ(クエリ)をする。このプロセスの更なる詳細は、以下に説明される。これらの方法の双方は、当業者には周知であるように、試験器によって送られるデータパケットの数(P)と比較することができるエラーフリーデータパケットの数(A)を、試験装置104に提供して、データパケットエラー率(PER)測定値を、例えば、次式で生成することができる。
【0021】
【数1】

【0022】
図示のように、第1の方法は、DUT102が、受信されたエラーフリーデータパケットのそれぞれ全てに対応する肯定応答データパケット202で応答することを、必要とする。それゆえ、全体の試験時間は、試験装置104からデータパケット201を送るための時間に、DUT102から試験装置104に全ての肯定応答(フィードバック)データパケット202を送るための時間を加えた組み合わせである。
【0023】
第2の従来の方法では、コントローラ106は、受信されたエラーフリーデータパケットの数を確認するために、共通インターフェースなどを通じて、DUT102に問い合わせることができる。例えば、図2は、DUT102とコントローラ106との間の接続108を示す。しかしながら、多くの場合では、そのような共通インターフェース又は接続108は、望ましいものではなく、かつ/又は実行可能ではない場合がある。使用される方法が、良好なデータパケットの受信に対する戻りのACK202を計数する場合には、前述のDUT/コントローラの接続108は、必ずしも必要とされない。しかし、使用される方法が、受信されたデータパケット201の数に関して、コントローラ106を利用してDUT102に問い合わせる場合には、前述のDUT/コントローラの接続108は、PERパーセントを判定するためのプロセスを単純化することができる。しかしながら、DUT102自体は、試験装置104がDUT102に送ったデータパケット201の数を知ることができない場合がある。それゆえ、DUTが、転送されるデータパケット201を認識できない場合には、DUT102は、データパケット201が送られたことを知らず、それゆえ、データパケット201の受信に肯定応答することができない。
【0024】
それでもなお、DUT102が、事前に定義される数のエラーフリーデータパケットを受信するまで、DUT102にデータパケット201を送ることによって、PERを算出することができる。この方法は、例えば、DUT102が、PER演算が完了するときを知ることになり、事前に定義された試験シーケンス内の次の工程に継続することができるため、PER演算を事前に定義された試験スクリプト内に含めることができるという有利点を有する。このことは、ACK確認を使用する場合には、コントローラ106は、DUT102に問い合わせる必要がないため、DUT102への通信がなくても同様である。Bluetooth Low Energy(BT LE)のようなシステムでは、受信されたあらゆるエラーフリーデータパケットに関して、DUT102に、ACKデータパケット202を生成させるように選択する(このように指定されるものではないが)こともあり得る。しかしながら、試験データパケットを送ることができるのは、1つおきのタイムスロットの間のみであるため(他のタイムスロットは、ACKデータパケット202に関して必要とされるという事実のため)、前述の演算は、事実上、完全に機能するデバイスの試験時間を倍増させる恐れがある。
【0025】
図3は、図1及び図2と同様の構成要素を利用することができる、無線試験システム300を示す。この例示的な機器構成では、DUT102は、例えば、受信エラーフリーデータパケットの決定論的な数を表す、エラーフリーデータパケットの所定の数を設定する手段を含み得る。一実施形態では、DUTは、内部ルックアップ(参照)テーブル(LUT、301)を含む。このLUTは、DUT102及び試験装置104が関与する、取り決められたシーケンスのセットの記述を含み得る。これらのパラメーターに基づいて、説明される無線試験システム300に関しての、決定論的な数の受信エラーフリーデータパケットが達成される。説明される実施例では、LUT301が、DUT102によって使用されるが、DUT102が試験装置104に確認データパケット(CFM)302を送り返す前に受信されなければならない、エラーフリーデータパケットの数などの、事前に定義される値を確立することができる、任意の技術手段を使用し得ることに留意されたい。
【0026】
受信エラーフリーデータパケットの決定論的な数に到達すると、DUT102は、好ましくは、試験装置104に確認データパケット302を送る。完全な場合には、あらゆるデータパケット201がエラーフリーで受信され、試験装置104が、LUT301又はそれと同様なものにおける数と等しい数のデータパケットを送信した場合、DUT102は、試験装置104にCFMデータパケット302を送ることになる。コントローラ106とDUT102との間の前述の通信経路108(例えば、図2を参照)は、図3に示すような実施形態では、もはや必要とされないことに留意されたい。この機器構成は、試験コントローラとインターフェースするための簡便な方法を有さない、多くの先進的無線デバイスに合致する。全ての通信は、それゆえ、DUTと試験器との間で発生する。
【0027】
それゆえ、例示的なシナリオでは、受信されなければならないエラーフリーデータパケットの数は、N個のデータパケット(例えば、図3を参照)に設定することができる。試験装置104によって送られるあらゆるデータパケットが、実際に、エラーフリーで受信されると、試験器は、N個のデータパケットを送っていることにより、DUT102が、CFM(確認)データパケット302で応答するようトリガする。1つ以上のデータパケット201が、エラーありで受信される場合、DUT102は、Nの計数を有しておらず、CFMデータパケット302を送ることはない。
【0028】
定められた方法論で生じ得る1つの問題は、機能不良のDUTの問題であり、その場合、DUTは、所定のデータパケットの数Nを受信及び/又は認識することができない。この場合には、試験は、減じることなく継続する。同様に、DUTが機能不良であるが、全てのN個のデータパケットのうちの一部を、時折、依然として受信している場合には、所定の数の良好なデータパケットを受信するために、極めて長い時間がかかることになる。この時間遅延は、リソースを浪費する恐れがあり、望ましいものではない。これらの懸念に対処するために、開示される発明は、以下の本発明の実施形態によって説明される、追加の解決策を提供する。
【0029】
図4を参照すると、図3に示すものと同一の装置の機器構成が、好ましくは使用される。図4の無線試験システム300は、DUT/コントローラの通信インターフェース108(例えば、図2を参照)が、同様に免除されている。図3におけるように、一連のデータパケット201が、DUT102に送信される。しかしながら、この場合には、DUT102によって受信されるデータパケット201の一部は、エラーを有し、事前に定義されたエラーフリーデータパケットの数Nに考慮されない。結果として、試験装置104が、規定の固定パワーレベルでN個のデータパケットを送った後に、CFMデータパケット302は、DUT102によって送信されない。
【0030】
本発明の好ましい実施形態では、DUT102は、定められたパワーレベルの範囲内(例えば、Bluetooth LEなどの、多数の定義規格のうちのいずれかによって規定される、最小及び最大のパワーレベル)で受信されたデータパケットを、正確に復号することができる。それゆえ、規定の試験パワーレベル(例えば、規定の最小及び最大のパワーレベルの範囲内)でN個のデータパケットを送り、CFMデータパケット302確認を受信していない場合、試験装置104は、好ましくは、正常に動作するDUT102においてゼロのPERを生成することが統計的に既知であるパワーレベルで、追加のデータパケット402を自動的に送り始める。それゆえ、DUT102は、前述のパワーレベルで受信された新たなデータパケット402を認識すること、例えば、エラーなしで復号することが可能になる。新たなデータパケット402は、この場合、事前に定義されたエラーフリーデータパケットの数Nを取得するための総数に寄与することになる。Q個の数のこれらの新たなデータパケット402が送られて、DUT102によって受信されるエラーフリーデータパケットの数が、この場合、N(事前に定義された数)と等しくなると、DUT102は、試験装置104にCFMデータパケット302を送ることになる。送られた新たなパワーレベルのデータパケットの数Qは、試験シーケンスの第1部分の間に受信されていないデータパケットと等しい。それゆえ、PERは、次式のように導き出される。
【0031】
【数2】

【0032】
第1のパワーレベル(例えば、試験レベル)で送られたあらゆるデータパケットがエラーフリーで受信される場合には、Q=0、及びPER=0である。Qがゼロと等しくない場合、PERパーセントは、(Q/N)×100の比率によって算出される。DUTが機能しておらず、良好なデータパケットを受信しない場合には、試験器が新たなレベルでQ個のデータパケット(この場合Q=N)を送って、CFM肯定応答を受信しなかった後に、PER=100パーセントであり、そのデバイスに欠陥があることが明白になる。それゆえ、試験時間に関する最悪の場合のシナリオには、欠陥DUTの使用が含まれ、この場合、無線試験器は、2N個のデータパケット、すなわち、試験パワーレベルでN個、及び新たなパワーレベルでN個を送る。それでもなお、データパケットエラーが発生する場合であっても、開示される発明によって提供される有利点は、少なくとも、従来のシステムと等しいか又はより早い試験時間を、常にもたらすことである。このことは、正常に動作するDUTにおいてゼロのPERを生成することが統計的に既知であるパワーレベルで、データパケット402を送ることが提供される結果である。そのように実行することによって、説明される本発明の無線試験システムは、所定の数のデータパケットが受信されるまで、単にデータパケットを送り続ける従来の試験システムと比べて、試験能力を改善する。
【0033】
フィードバックを提供しない試験システムに対する懸念についての1つの注意点は、試験を開始する前に、受信機の準備が確実に完了していることである。受信機の準備が完了していない場合には、受信機が「準備完了(レディ)」ステータスを取得するまで、受信機に転送されるデータパケットを、恐らくは欠落させることになる。この異常は、例えば、上述のように算出される場合には、誤ったPERの結果を生成する恐れがある。そのような不正規性のいずれにも対処するために、本発明の開示される態様は、例えば、DUT102が最初に少なくとも1つのデータパケット201を受信する「試験準備完了」受信シーケンスを含む、追加的特徴の実施形態を提供することができる。このシナリオでは、少なくとも1つのデータパケット201を、試験受信シーケンスの部分として送信される、一連のパケットの部分として見なすことができる。ここで説明されるシナリオでは、データパケット201を受信すると、DUT102は、それに応答してCFMデータパケット302を生成するように構成される。別の実施形態では、DUT102は、合計で、例えばN個のデータパケットとなる、所定の数の良好なデータパケットを受信した後にのみ、別のCFMデータパケット302を生成するように構成することができる。
【0034】
それゆえ、試験受信シーケンスでは、試験装置104は、第1のCFMデータパケット302が試験装置104によって受信されるまで、DUT102へのデータパケットの送信を、最初に開始することができる。第1のCFMデータパケット302が受信されると、試験装置104は、一連の試験パワーレベルのデータパケットをDUT102に送ることによって、実際のPER試験を開始することができる。この一連のデータパケットは、「試験準備完了」受信シーケンスの間に、前述の第1のCFMデータパケット302を受信した後に、複数個のデータパケット201を送ることを含み得る。DUT102が、「試験準備完了」受信シーケンスの間に、第1のCFMデータパケット302を予め生成しているという点で、DUT102は、受信機が、実際のPER試験シーケンスに関する、その後のデータパケットを受信する準備が完了していることを、既に確認している。試験シーケンス全体をより速くさせるために、「試験準備完了」シーケンスの間に送られるデータパケットを、既知のゼロエラーパワーレベルで送ることができる。正常に動作するDUT102は、典型的には、1つ又は2つのそのようなパケットが、試験器104によって送られた後に、準備完了CFMデータパケット302で応答することになる。「試験準備完了」シーケンス、及び後続のタイムアウトの間に応答しないDUT102は、欠陥があると見なされる。
【0035】
上述の検討に基づいて、別の実施形態により、欠陥DUTが試験時間を不当に延長しないことを、確実にし得ることが理解されよう。「試験準備完了」ステータスの工程の間、所定の時間間隔の後に、DUTが「準備完了」確認を戻すことができない場合には、試験は完結し、そのDUTは、故障デバイスと見なされる。あるいは、「試験準備完了」ステータスの工程が存在せず、試験器が、第1のパワーレベルで事前に定義される数のパケットを送った後に、DUTがエラーフリーパケットを受信していないか、又は少なくとも不十分な数のエラーフリーパケットを受信している実施形態では、試験器は、次いで、エラーフリー受信パケットを生成することが既知であるパワーレベルで、N個のパケットを継続して送ることになる。その後、DUTが、依然として、エラーフリー受信パケットを受信していないか、又は少なくとも不十分な数のエラーフリーパケットを受信している場合には、DUTは欠陥があると見なされ、そのDUTの試験を完結することができる。したがって、試験準備完了ステータスの確認の後では、試験を完結する前に、試験器が、事前に定義されるパケットの数の2倍以下を送ること(2倍を超えて送ることがないこと)を確実にすることができる。
【0036】
本発明の開示される実施形態は、本明細書で説明されたように、データパケットごとのACK計算に対する依存を解消することにより、PERを算出するための決定論的方法で置き換えることに役立つ。この手法は、所定の数のエラーフリーデータパケットを送受信することを伴ういずれの場合においても、PER試験の時間及びコストを低減する。説明された実施形態は、被試験デバイスからの極めて限定されたフィードバックを伴う、正確なPER測定に到達するための、決定論的方法を含む。したがって、このことにより、本発明は、肯定応答フィードバック区間のインスタンスを低減する。そのように実行することにより、例えば、DUTが所定の数のエラーフリーデータパケットを受信した後に、試験システムに反応して受信を確認することへの依存を含めた、無線デバイス試験に関連する全体的な時間及びコストが低減される。
【0037】
本開示の範囲から逸脱することなく、様々な修正及び変形を、開示される装置及び方法に実施し得ることが、当業者には明らかとなるであろう。更には、本明細書を考察することにより、本装置及び方法の他の実施形態が、当業者には明らかとなるであろう。本明細書及び実施例は、例示としてのみ考慮され、本開示の真の範囲は、以下の「特許請求の範囲」及びそれらの均等物によって示されるものとする。
【0038】
本技術において説明されるようなシステム、またはその任意の構成要素が、コンピュータシステムの形態で具体化することができる。コンピュータシステムの典型的な例としては、汎用コンピュータ、プログラムされたマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、周辺集積回路素子、及び本技術の方法を構成する工程を実装可能な他のデバイス、若しくはデバイスの配列が挙げられる。
【0039】
このコンピュータシステムは、コンピュータ、入力デバイス、ディスプレイユニット、及び/又はインターネットを含む。コンピュータは、マイクロプロセッサを更に含む。マイクロプロセッサは、通信バスに接続される。コンピュータはまた、メモリも含む。このメモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び読み出し専用メモリ(ROM)を含み得る。コンピュータシステムは、記憶デバイスを更に含む。この記憶デバイスは、ハードディスクドライブ、又はフロッピーディスクドライブ、光ディスクドライブなどのような、取り外し可能な記憶ドライブとすることができる。この記憶デバイスはまた、コンピュータシステム内に、コンピュータプログラム又は他の命令を読み込むための、他の同様の手段とすることもできる。コンピュータシステムはまた、通信ユニットも含む。この通信ユニットにより、コンピュータは、入出力インターフェースを通じて、他のデータベース及びインターネットに接続することが可能になる。この通信ユニットにより、データの転送、並びに他のデータベースからのデータの受信が可能になる。通信ユニットは、データベース、並びにLAN、MAN、WAN、及びインターネットなどのネットワークに、コンピュータシステムが接続することを可能にする、モデム、イーサネットカード、又は任意の同様のデバイスを含み得る。コンピュータシステムは、入出力インターフェースを通じてシステムにアクセス可能な、入力デバイスを通じて、ユーザーからの入力を容易にする。
【0040】
コンピュータシステムは、入力データを処理するために、1つ以上の記憶素子内に記憶された、命令のセットを実行する。この記憶素子はまた、必要に応じて、データ又は他の情報も保持することができる。記憶素子は、情報源、又は処理機械内に存在する物理メモリ素子の形態にすることができる。
【0041】
命令のセットは、処理機械に、本技術の方法を構成する工程などの特定のタスクを実行するように命令する、様々なコマンドを含み得る。命令のセットは、ソフトウェアプログラムの形態にすることができる。更には、このソフトウェアは、個別のプログラムの集まり、より多くのプログラムを有するプログラムモジュール、又は本技術におけるような、プログラムモジュールの一部分の形態にすることができる。このソフトウェアはまた、オブジェクト指向プログラミングの形態での、モジュラープログラミングも含み得る。処理機械による入力データの処理は、ユーザーコマンド、先行の処理の結果、又は別の処理機械によって作成される要求に応答することができる。
【0042】
以下の説明は、当業者が本技術を作製及び使用することを可能にするために提示される一方で、特許取得のための要件に関連して記載される。本説明は、本技術を実施するための、現時点で想到される最良の方法である。好ましい実施形態への様々な修正は、当業者には容易に明らかとなり、本技術の包括的原理は、他の実施形態に適用することができ、本技術の一部の特徴は、対応する他の特徴の使用を伴うことなく、使用することができる。したがって、本技術は、示される実施形態に限定されることを意図するものではなく、本明細書に記載される原理及び特徴に一致する最も広い範囲が与えられるものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信デバイスを試験する方法であって、
試験デバイスから被試験デバイス(DUT)へ一連のデータパケットを送信する工程と、
受信エラーフリーデータパケットの事前に定義された数を設定する工程と、
前記一連のデータパケットから前記DUTによってエラーフリーで受信されたデータパケットの数が、受信エラーフリーデータパケットの前記事前に定義された数に等しいか否かを評価する工程と、
前記一連のデータパケットから前記DUTによってエラーフリーで受信された前記データパケットの数が、受信エラーフリーデータパケットの前記事前に定義された数と等しくない場合に、前記試験デバイスから前記DUTへ追加のデータパケットを送信する工程と、
前記一連のデータパケット及び前記追加のデータパケットから前記DUTによってエラーフリーで受信された前記データパケットの数の総数が、受信エラーフリーデータパケットの前記事前に定義された数と等しいか否かを評価する工程と、
前記DUTによる受信エラーフリーデータパケットの前記事前に定義された数の受信に応答して、前記試験デバイスに確認データパケットを送信する工程と、
を含む方法。
【請求項2】
前記一連のデータパケットが第1のパワーレベルで送信され、
前記追加のデータパケットが第2のパワーレベルで送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2のパワーレベルが、前記第1のパワーレベルよりも大きい、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記追加のデータパケットが、前記DUTにおいてゼロのパケットエラー率を生成することが期待されるパワーレベルで送信される、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記DUTが、前記第2のパワーレベルに応答して、前記追加のデータパケットを認識する、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記パケットエラー率(PER)が、次式によって算出され、
【数1】

式中、Nは、受信エラーフリーデータパケットの前記事前に定義された数であり、Qは、前記追加のデータパケットから前記DUTによってエラーフリーで受信されたデータパケットの数である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記通信デバイスが無線である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記送信する工程が無線で実施される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記一連のデータパケットからの前記データパケットの数が、前記事前に定義された数と等しく、
前記追加のデータパケットが、前記事前に定義された数と等しい、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
通信デバイスを試験する方法であって、
試験デバイスから被試験デバイス(DUT)へ、試験準備完了シーケンスで、1つ以上のデータパケットを送信する工程と、
前記DUTが、それに応答して、該DUTから前記試験デバイスへ確認データパケットを送信しているか否かを判定し、試験準備を完了しているか否かを判定する工程と、
前記試験デバイスから前記DUTへ一連のデータパケットを送信する工程と、
受信エラーフリーデータパケットの事前に定義された数を設定する工程と、
前記一連のデータパケットから前記DUTによってエラーフリーで受信されたデータパケットの数が、受信エラーフリーデータパケットの前記事前に定義された数と等しいか否かを評価する工程と、
前記一連のデータパケットから前記DUTによってエラーフリーで受信された前記データパケットの数が、受信エラーフリーデータパケットの前記事前に定義された数と等しくない場合に、前記試験デバイスから前記DUTへ、追加のデータパケットを送信する工程と、
前記一連のデータパケット及び前記追加のデータパケットから前記DUTによってエラーフリーで受信された前記データパケットの数の総数が、受信エラーフリーデータパケットの前記事前に定義された数と等しいか否かを評価する工程と、
前記DUTによる、受信エラーフリーデータパケットの前記事前に定義された数の受信に応答して、前記試験デバイスに別の確認データパケットを送信する工程と、
を含む方法。
【請求項11】
試験デバイスからDUTへ、試験準備完了シーケンスで、1つ以上のデータパケットを送信する工程が、前記DUTの最初の試験シーケンスとして実行される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記一連のデータパケットが第1のパワーレベルで送信され、
前記追加のデータパケットが第2のパワーレベルで送信される、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記第2のパワーレベルが、前記第1のパワーレベルよりも大きい、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記追加のデータパケットが、前記DUTにおいてゼロのパケットエラー率を生成することが期待されるパワーレベルで送信される、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記DUTが、前記第2のパワーレベルに応答して、前記追加のデータパケットを認識する、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記パケットエラー率(PER)が、次式によって算出され、
【数2】

式中、Nは、受信エラーフリーデータパケットの前記事前に定義された数であり、Qは、前記追加のデータパケットから前記DUTによってエラーフリーで受信された前記データパケットの数である、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
前記通信デバイスが無線である、請求項10に記載の方法。
【請求項18】
前記送信する工程が無線で実施される、請求項10に記載の方法。
【請求項19】
前記一連のデータパケットからの前記データパケットの数が、前記事前に定義された数に等しく、
前記追加のデータパケットが、前記事前に定義された数に等しい、請求項10に記載の方法。
【請求項20】
電子デバイスに関する試験システムであって、
コントローラと、試験デバイスと、被試験デバイス(DUT)と、を含み、
前記コントローラが、第1の通信チャネルを介して前記試験デバイスに結合され、前記試験デバイスのソフトウェア関数(software functions)にコマンドを出して前記被試験デバイス(DUT)を制御するよう作動的に構成され、
前記試験デバイスが、第2の通信チャネルを介して前記DUTに結合され、電子信号を送信、受信、及び分析するよう作動的に構成され、
前記DUTが、受信エラーフリーデータパケットの決定論的な数を表すエラーフリーデータパケットの所定の数を設定する手段を含むよう作動的に構成されている、
システム。
【請求項21】
前記エラーフリーデータパケットの所定の数を設定する手段が、内部ルックアップテーブル(LUT)を含む、請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
前記試験システムが無線である、請求項20に記載のシステム。
【請求項23】
前記試験デバイスが、前記DUTに無線で接続される、請求項20に記載のシステム。
【請求項24】
前記DUTが、データパケットを受信し、前記データパケットを復号し、及び前記試験デバイスによる分析のための戻り送信信号を生成するように構成される、請求項20に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−29505(P2013−29505A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−150426(P2012−150426)
【出願日】平成24年7月4日(2012.7.4)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.イーサネット
3.フロッピー
【出願人】(507308186)ライトポイント・コーポレイション (12)
【氏名又は名称原語表記】LitePoint Corporation
【住所又は居所原語表記】575 Maude Court,Sunnyvale,California 94085,the United States of America
【Fターム(参考)】