説明

電子トランプゲームと共に使用するホストコンソールを提供するためのシステムおよび方法

電子トランプ用テーブルと共に使用するホストコンソールおよび方法が開示される。電子トランプ用テーブルは、テーブルの周囲に位置する複数の電子プレーヤー対話領域、およびゲームコンピュータを有する。ゲームコンピュータは、電子トランプ用テーブルを管理し、複数の電子プレーヤー対話領域に結合される。ホストコンソールは、ゲームコンピュータに接続される。ホストコンソールは、ホストディスプレイ、ホストインターフェース、およびホストコントローラを含む。ホストコントローラは、ホストディスプレイおよびホストインターフェースに結合され、ホストが、カードゲームに関連する情報を表示し、ゲームを一時停止および/または停止し、テーブルに座席を予約し、プレーヤーにペナルティを科すことができるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に、電子トランプゲームと共に使用するためのホストコンソールにおいてホストコンソール機能を提供するシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ゲームは、ますます人気の高まりつつあるエンターテイメントの形態である。ゲーム、特に、1人または複数のプレーヤーが参加して望ましいおよび/または予想される結果に賭ける運と腕前を競うゲームは、カジノまたは他の会場、あるいはインターネットを含む、様々な方法および様々な場所でプレイすることができる。プレイに使用できるゲームの様々な形態のうち、多くはトランプを使用するものである。その中でも、ポーカーが最も人気が高いといえよう。
【0003】
従来、ポーカーは、テーブルを囲む複数のプレーヤーによって行われ、52枚で構成される組から配られた一連のカードに紙幣または硬貨を賭ける。この組は、4種類のスーツで構成され、スーツごとに13枚のカードがある。この形態のポーカーは、カードを配る、賭ける、降りるなど、ゲームを調整する人間のディーラーを必要とする。「社交の」トランプゲーム、特にポーカーにおいては、プレーヤーはディーラーとしての役割を交代で務めるが、カジノのような認可を受けた商用賭博施設において、ディーラーは通常ゲームに参加しない従業員である。残念なことに、従来のポーカーは、人間のディーラーの誤りを潜在的にまねきやすい。さらに、カジノのような施設の人間のディーラーは、訓練を受けて、それを維持するのに十分な給与を支払われる必要がある。
【0004】
特にポーカーに関連して、ゲームのもう1つの形態は、インターネット上で盛んに行われている。インターネットゲームは、プレーヤーに多くの選択肢を提供するという点において、かなりの成功を収めている。特に、インターネットゲームは、手っ取り早く便利であり、インターネットアクセスによりほとんどすべてのコンピュータから登録、賭け、および支払いを行うことができ、支払いは通常クレジットカード経由で手配される。さらに、ポーカーまたは他のトランプゲームはまた、スロットマシンと類似したスタンドアロンマシンによって提供されることもある。
【0005】
インターネットおよびスタンドアロンタイプのゲームの1つの主要な欠点は、人的要素の欠如である。多くの人々は、「生の」ゲームに関わるドラマを求めて、他のプレーヤーと対面してポーカーをすることを好む。明らかに、人々が直接に相互に対面して競うときにこそ、競技のレベルの高揚がある。ゲーム施設において、経験豊富なプレーヤーは、戦略に磨きをかけ、他のプレーヤーの意図をその動作やプレイの流儀を通じて読み取り、競争力を高めようとしている。
【0006】
従来技術は、仮想カードおよび/またはチップを利用する電子カードテーブルまたはゲームを含む。そのようなシステムの複雑さが増すにつれて、提起された1つの問題は、システムにサービスを提供する機能、つまり、診断(diagnostics)および/またはトラブルシューティングを提供する機能である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前述の1つまたは複数の問題を対象としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の態様において、電子トランプ用テーブルと共に使用するホストコンソールが提供される。電子トランプ用テーブルは、ゲーム台表面、テーブルの周囲に位置する複数の電子プレーヤー対話領域、およびゲームコンピュータを有する。各電子プレーヤー対話領域は、複数のプレーヤーのうちの1人と対話するためのプレーヤーインターフェースを提供する。ゲームコンピュータは、テーブル上の電子トランプゲームを管理し、複数の電子プレーヤー対話領域に結合される。ホストコンソールは、ホストディスプレイ、ホストユーザインターフェース、およびホストコントローラを含む。ホストコントローラは、ホストからの入力に応答して電子トランプゲームを中断するためにホストディスプレイおよびホストユーザインターフェースに結合される。
【0009】
本発明の第2の態様において、電子トランプ用テーブルに関連するホストに情報を提供する方法が提供される。電子トランプ用テーブルは、複数の電子プレーヤー対話領域およびゲームコンピュータを含む。各電子プレーヤー対話領域は、複数のプレーヤーのうちの1人と対話するためのプレーヤーインターフェースを提供する。ゲームコンピュータは、電子トランプゲームをプレーヤーに提供する。当該方法は、電子ポーカーテーブルに結合されたホストコンソールを提供するステップと、ホストコンソールのユーザインターフェースを介してホストから情報を受け取るステップと、ホストからの入力に応答して電子トランプゲームを中断するステップとを含む。
【0010】
本発明の第3の態様において、電子トランプ用テーブルと共に使用するホストコンソールが提供される。電子トランプ用テーブルは、ゲーム台表面、テーブルの周囲に位置する複数の電子プレーヤー対話領域、およびゲームコンピュータを有する。各電子プレーヤー対話領域は、複数のプレーヤーのうちの1人と対話するためのプレーヤーインターフェースを提供する。ゲームコンピュータは、テーブル上の電子トランプゲームを管理し、複数の電子プレーヤー対話領域に結合される。ホストコンソールは、ホストディスプレイ、ホストユーザインターフェース、およびホストコントローラを含む。ホストディスプレイは、情報をホストに表示する。ホストユーザインターフェースは、ホスト入力を受け取る。ホストコントローラは、ホストからの入力に応答して電子プレーヤー対話領域を確保するためにホストディスプレイおよびホストユーザインターフェースに結合される。
【0011】
本発明の第4の態様において、電子トランプ用テーブルに関連するホストに情報を提供する方法が提供される。電子トランプ用テーブルは、複数の電子プレーヤー対話領域およびゲームコンピュータを含む。各電子プレーヤー対話領域は、複数のプレーヤーのうちの1人と対話するためのプレーヤーインターフェースを提供する。ゲームコンピュータは、電子トランプゲームをプレーヤーに提供する。当該方法は、電子ポーカーテーブルに結合されたホストコンソールを提供するステップと、ホストコンソールのユーザインターフェースを介してホストから情報を受け取るステップと、ホストからの入力に応答して電子プレーヤー対話領域を確保するステップとを含む。
【0012】
本発明の第5の態様において、電子トランプ用テーブルと共に使用するホストコンソールが提供される。電子トランプ用テーブルは、ゲーム台表面、テーブルの周囲に位置する複数の電子プレーヤー対話領域、およびゲームコンピュータを有する。各電子プレーヤー対話領域は、複数のプレーヤーのうちの1人と対話するためのプレーヤーインターフェースを提供する。ゲームコンピュータは、テーブル上の電子トランプゲームを管理し、複数の電子プレーヤー対話領域に結合される。ホストコンソールは、ホストディスプレイ、ホストユーザインターフェース、およびホストコントローラを含む。ホストディスプレイは、情報をホストに表示する。ホストユーザインターフェースは、ホスト入力を受け取る。ホストコントローラは、指定された期間にわたりプレーヤーを電子トランプゲームに参加させないようにすることによりプレーヤーのうちの1人にペナルティを科すためにホストディスプレイおよびホストユーザインターフェースに結合される。
【0013】
本発明の第6の態様において、電子トランプ用テーブルに関連するホストに情報を提供する方法が提供される。電子トランプ用テーブルは、複数の電子プレーヤー対話領域およびゲームコンピュータを含む。各電子プレーヤー対話領域は、複数のプレーヤーのうちの1人と対話するためのプレーヤーインターフェースを提供する。ゲームコンピュータは、電子トランプゲームをプレーヤーに提供する。当該方法は、電子ポーカーテーブルに結合されたホストコンソールを提供するステップと、ホストコンソールのユーザインターフェースを介してホストから情報を受け取るステップと、指定された期間にわたりプレーヤーを電子トランプゲームに参加させないことによりプレーヤーのうちの1人にペナルティを科すステップとを含む。
【0014】
本発明のその他の利点は、添付の図面に関連して検討すれば以下の詳細な説明を参照することによりさらに深く理解されるので、容易に認識されよう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
説明されている実施形態において、および図1〜4に分かりやすく示されるように、電子ゲームシステム10および操作の方法は、本発明を具現する。電子ゲームシステム10は、電子カード76または電子チップおよび電子トランプ76を使用して、1人または複数のプレーヤーによって行われる自動トランプゲームを提供する。以下の説明は、(賭けるための)電子カードおよびチップを使用する電子ゲームシステム10を対象としていることに留意されたい。しかし、電子ゲームシステム10はまた、(電子チップを使用せず)賭けを行わない自動トランプゲームも提供することができる。好ましくは、人間のディーラーが必要とされることはなく、システム10がすべてのディーラー機能を処理する。説明の目的で、システムは、Texas Hold’em(『テキサス・ホールデム』)として知られる電子ポーカーゲームに適用されるものとして説明される。しかし、本発明は、任意の特定のトランプゲームに限定されることはない。
【0016】
I.ゲーム
図3〜6を参照すると、テキサス・ホールデムにおいて、電子ゲームまたはポーカーテーブル18の各プレーヤーは、数枚のカード、例えば2枚を、表を下向きにして電子的に配られる。これらは、プレーヤーの「ホール」カード28として知られ、一般にそれぞれのプレーヤーの前に直接置かれる。数枚のカード、例えば3枚または5枚のカードは、表を上にして配られ、共通表示領域26に表示される。これらは、共通カード30として知られる。したがって、プレーヤーのハンドは、プレーヤーのホールカード28と共通カード30で構成される。特定のハンドについての勝負の最後において、最も高いポーカーハンドを持つプレーヤーがそのラウンドつまりポーカーのハンドの勝者となる。
【0017】
電子トランプ76は、任意の種類の電子トランプゲームに使用されてもよく、ホールカード28を自分自身または他のプレーヤーに明かすタイミングをプレーヤーが選択するようなゲームにおいても使用されうる。電子ポーカーテーブル18は、好ましくは、様々なトランプゲームを行うことができる。各トランプゲームは一般に、ポーカーあるいはそれ以外であっても、カードの枚数、カードが配られる方法、賭けラウンドの回数、許容される賭けの構造などを含む、独自の一連のルールを有する。したがって、本発明は、電子ポーカーゲームの状況において(および具体的には、ホールデムスタイルのポーカーゲームにおけるプレーヤーのホールカード28に関して)以下で説明されうるが、本発明はそのようなトランプゲームに限定されることはない。
【0018】
さらに、ポーカーまたはトランプゲームは時間指定ゲームであってもよい、つまりプレーヤーは各々の順番を終えるまであらかじめ定められた持ち時間を有する。例えば、プレーヤーは、各々の順番を終えるまで1分の設定時間を有するか、またはこの時間は変化してもよい。例えば、第1の順番は1分の完了時間を有することができるが、第2の順番ではより短いかまたはより長い時間を有することもできる。所定の賭けラウンド中に、プレーヤーは、フォールドする、チェックする、または賭けるためのあらかじめ定められた時間を有する。あらかじめ定められた時間中に何のアクションも行われない場合、プレーヤーが好ましくはフォールドまたはチェックする必要があるデフォルトのアクションが行われる。一般に、賭けラウンド中の応答の時間は、電子ポーカーゲームのハンドが進行するにしたがって減少する。それぞれの賭けラウンドのあらかじめ定められた時間などのパラメータは、システム10によって自動的に変更されうる。
【0019】
図4に分かりやすく示されるように、電子トランプ76を具体的に説明すると、各カードは、表面76Aおよび裏面76Bのビジュアルイメージまたはグラフィカル表現を有する。各カード76の裏面76Bは、裏面76Bを見たときに他のカードに対して個別に識別できないように、同一のパターンまたはイメージを有する。電子トランプ76は通常、標準的なトランプの1つのセットまたは1組である。1組は、各カードが個別の表示を備える、標準の52枚のカードの組である。表示は、2からエース(ACE)までの数字が割り当てられている第1の構成要素と、4つのグループつまりスーツ(ハート、ダイアモンド、クラブ、スペード)である第2の構成要素を有する。各カードの数字およびスーツは、各トランプ76の表面76Aに示されている。
【0020】
物理的なカードによる従来のトランプゲームでは、プレーヤーのホールカードは、他のプレーヤーに見えないように「表を下に(フェースダウン)して」配られる。次いで、カードを配られたプレーヤーは、他のプレーヤーに明かすことなく自分のホールカードを個別に見る必要がある。このようにするには、プレーヤーは通常、ホールカードを自分の体に寄せて取り上げて、扇形に広げ、自分の手でカードを覆って、配られたプレーヤーだけがカードの表面を見られるようにする。あるいは、カードを配られたプレーヤーは、表を下にしてカードをテーブルに置いたままにし、手でカードを覆いながら、表面の少なくとも一部が見えるように一方の側または隅をめくることもできる。同様に、またカード76の電子ホールカード28では(図5および図6に分かりやすく示されるように)、カード28の隅をめくることは、それぞれのプレーヤーによって開始されるトリガーイベントに応じてコンピュータシミュレートされてもよい。
【0021】
トランプの裏面76Bに表示されるイメージは、ロゴ、ランダムイメージ(あらかじめ定められたイメージのセットから選択される)であってもよく、あるいはプレーヤーを対象とした広告であってもよい。イメージは、ビデオまたはあらかじめ定められた一連のイメージの周期的な表示を含むことができる。あるいは、イメージは、プレーヤーまたはカジノ12の従業員により選択可能であってもよい。
【0022】
II.カジノ
図1を参照すると、電子ゲームシステム10は、カジノ12などのゲーム環境に好ましく位置している。通常、カジノ12は、それぞれ複数のテーブル18、または図示されるように5つのテーブルを含むポーカールームまたはポーカー領域14などの特殊領域または指定領域に分割される。ポーカー領域14は、多くの場合、例えば手すり16によって遮断されている。カジノ12は、ゲームシステム10用の環境の一例であるが、本発明は、そのような場所または環境に限定されることはなく、一般に仮想カジノ環境などを含むこともできる。
【0023】
III.テーブル
図2〜図3を参照すると、各テーブル18は、床の高さで少なくとも1つのベース42によって支えられているテーブルトップ20と、ベース42およびテーブルトップ20との間に突き出ているほぼ垂直の複数の脚部44とを有する。テーブルトップ20は、ゲーム台表面22、それぞれのホールカード28を部分的に表示するための複数の電子プレーヤー対話領域(EPIA)24を含む。各テーブル18は、複数のプレーヤーの座席収容力があり、例えば図示されるように、最大10名のプレーヤーが着席できることが好ましいので、各テーブルは10個のEPIA24A〜24Jと、10個の椅子40(図1を参照)を含む。テキサス・ホールデムのゲームでは、テーブルトップ20はまた、共通カード30を表示するための1つの中央または共通表示領域(CDA)26を含むことが好ましい。
【0024】
EPIA24およびCDA26は一般にコンピュータ生成のビジュアルディスプレイであるため、本物のトランプは使用されないが、ゲームシステム10の電子ポーカーテーブルは、電気を使用しないポーカーテーブルを備えた標準的なポーカールームの全体的な感覚と雰囲気を伝えとどめるように、見た目に美しく設計されている。EPIA24およびCDA26が設置されている箇所以外のゲーム台表面領域は、様々な色を有するフェルトなどの伝統的な素材で覆われることが好ましい。さらに、ロゴ、ゲーム情報、またはその他の情報が、素材上に印刷されてもよい。代替として、EPIA24およびCDA26は、テーブルトップ20のかなりの部分または全体をカバーする単一のディスプレイである。EPIA24およびCDA26は、仮想またはコンピュータ生成の境界線によりテーブルトップ20の残りの部分から分離されうる。EPIA24およびCDA26の周辺のディスプレイの領域は、例えば、フェルト素材の電子イメージを提供することにより、標準的なポーカーテーブルのゲーム台表面22をシミュレートするために使用されることが好ましい。さらに、ロゴ、ゲーム情報、その他の情報、広告、お知らせ、ピクチャ、ビデオ、または他の情報は、テーブルトップ20上に限定期間にわたり表示および回転、循環、または表示されてもよい。
【0025】
IV.電子プレーヤー対話領域
図3および図5〜図6を参照すると、各EPIA24は、それぞれのEPIA24に割り当てられたプレーヤーに直接ゲーム情報を伝達し、プレーヤーからシステム10への対話または入力を達成するために使用されるプレーヤーインターフェース54を有する。各EPIA24は、LCDまたはプラズマモニターなどの、CDA26を含む1つの大型表示モニターの一部であってもよく、あるいはEPIAはゲームをするために必要に応じて共にネットワークで結ばれる別個の異なったモニターおよびコンピュータを有することが好ましい。プレーヤーインターフェース54は、テーブルトップ20上またはモジュール34内で実装されうる(図9を参照)。代替として、プレーヤーインターフェース54は、携帯情報端末などのハンドヘルドデバイス58上で実装されうる(図10を参照)。
【0026】
図2および図5〜図6を参照すると、EPIA24のプレーヤーインターフェース54は、好ましくは、タッチスクリーンディスプレイである。各ディスプレイ54は、好ましくは、それぞれのモジュール34に収容される。1つの実施形態において、各モジュール34は、フル機能のコンピュータ(図示されず)を組み入れ、そのためポーカーテーブル18から容易に取り外し可能であり交換される。コンピュータは、Windows(登録商標) XPまたはWindows CEなど、いずれもワシントン州レドモンドのMicrosoft(登録商標) Corporation社から提供されているオペレーティングシステムを稼動することができるプロセッサを含む。代替として、EPIA24は、サーバまたはサーバコンピュータ50を備えるテーブル18の付近またはテーブル18内に位置する1つまたは複数のコンピュータ(図示されず)によって駆動されてもよい。
【0027】
a)カードリーダーおよびプレーヤーアカウント
図9を参照すると、モジュール34は、好ましくは、プレーヤー追跡カード(図示されず)を読み取るためのカードリーダー36を有する。プレーヤーは、好ましくはカードリーダー36にカードを通すことにより、EPIA24経由でゲームシステム10にログインすることができる。さらに、カードリーダー36は、モジュール34の周囲に位置するベゼル(bezel)(図示されず)に組み込まれてもよい。EPIA24はまた、接続されたキーパッドまたはプレーヤーインターフェース54に表示される仮想キーパッドへの個人識別番号の入力を要求することもできる。代替として、または加えて、プレーヤーは、指紋などの、センサーおよびRFIDカードまたはチップによって感知されるバイオメトリックパラメータを使用してログインすることができる。プレーヤーの識別が確立されると、プレーヤーは好ましくは、必要なプレーヤーアカウントにアクセスし、ネットワーク経由で通信されるアカウントバランスを使用してチップを購入することができる。プレーヤーアカウントは、プレーヤーによって預けられた金額および/またはポーカーあるいは他のゲームを通じて得た獲得金に基づくドル単位の金額を含む関連付けられたバランスを有することができる。さらに、テーブル18におけるプレーヤーの勝負に関する情報は、追跡され、プレーヤーのアカウントに記録されうる。
【0028】
本発明の1つの態様において、ゲームシステム10は、各EPIA24に構築されて配置されたチケットイン・チケットアウト(TITO:Ticket-In Ticket-Out)などのキャッシュレスシステムを使用することができる。代替として、好ましくは、バーコードチケット、磁気カード、RFIDカード、または他の媒体(まとめてチケットと呼ぶ)は、EPIA24に挿入されうる。チケットは、その上に印刷および/またはエンコードされるか、またはゲームシステム10のチケットに関連付けられている関連値を有することができる。さらに、プレーヤーがテーブル18を立とうと決心すると、手持ちの残りのチップは即座にドルに換金され、そのプレーヤーアカウントに格納および/または好ましくはテーブル18で新しいチケットが生成されてもよい。
【0029】
b)コントローラ
モジュール34、パーソナルコンピュータ(図示されず)、ハンドヘルドデバイス58、サーバ50、またはそれらの組合せであるコントローラは、プレーヤーインターフェース54を制御し(つまり、プレーヤーインターフェース54の情報コンポーネントを制御し)、プレーヤーインターフェース54がタッチスクリーン表示デバイスの場合タッチを検出し、トリガーまたはタッチイベントとしてタッチを解釈する。コントローラは、好ましくは、プレーヤーがカードを他のプレーヤーから見えないように隠しながら、カードを制御可能に表示して見ることができるように、プレーヤーのホールカード28を覆うかまたは隠すことを含む表示デバイス54の制御を行う。
【0030】
c)ビジュアルプレーヤーインターフェース
図5〜図6を参照すると、好ましくは、プレーヤーインターフェース54は、ポーカーテーブルのグラフィカル表現56を含む。ポーカーゲームの各プレーヤーは、各自の名前およびそのチップ合計額を一覧するユーザグラフィックまたはアイコン62によって表される。現在のハンドのポットは、チップのスタック64および/または現在のポットの金額を表す数字66によって、ポーカーテーブル表現56の中央に示されうる。各プレーヤーのポットへの出資金は、チップのスタック68および/または各自のユーザグラフィック62に隣接する数字70によって表されうる。
【0031】
1つの実施形態において、EPIA24は、プレーヤーのホールカードを制御可能に表示および/または隠すことができるだけではなく、EPIA24は、またプレーヤーの現在のハンドおよび共通カード30に基づいてプレーヤーの現在の最も高いハンドの表示を提供することもできる。最も高いハンドは、例えばツーペアのようにテキストで、および/または、最も高いハンドを構成する5枚のカードの絵柄のようにグラフィックで示されうる。最も高いハンドは、ホールカード28に関連付けられている同じトリガーイベントを使用してトリガーされ示されうる。代替として、EPIA24上の別の場所のタッチイベントなど、別個のトリガーイベントが、最も高いハンドを示すために使用されてもよい。
【0032】
プレーヤーインターフェース54は、好ましくは、一連のプレーヤーボタン72および一連のゲームボタン74を含む。プレーヤーボタン72は、例えば、シットイン(sit-in)ボタン72A、リーブテーブル(leave table)ボタン72B、およびオプションボタン72Cを含む。通常、シットインボタン72Aおよびリーブテーブルボタン72Bのうちの1つだけが、常時アクティブになっている。オプションボタン72Cは、例えばプレーヤーインターフェース54の様々なフォーマット(すなわち、グラフィカル表示またはテキスト表示)を選択するなど、プレーヤーがプレーヤーインターフェース54の特定のパラメータを変更できるオプションメニューまたはスクリーン(図示されず)に、プレーヤーがアクセスできるようにする。プレーヤーボタン72は、好ましくは、タッチスクリーンディスプレイ54上で実施されるか、または代替として、電気機械式のスイッチまたはボタン(図示されず)で具現されてもよい。
【0033】
リーブテーブルボタン72Bに関して、プレーヤーが席を変えるか、または別のテーブルに移動することを決心した場合、プレーヤーはこの機能をアクティブにするよう決定することができる。例えば、別の1人または複数のプレーヤーがテーブル18を立って、テーブルのプレーヤーの人数が減り、プレーヤーはその少ないプレーヤーのテーブルでゲームをしたくない場合、そのプレーヤーはEPIA24を通じて別の座席割り当てを要求することができる。
【0034】
一連のゲームボタン74は、プレーヤーがゲーム中に各自のゲームプレイの決定をゲームシステム10に信号で知らせることができるようにするので、好ましくは、フォールドボタン74A、コールボタン74B、およびレイズボタン74Cを含む。ゲームボタン74は、ポーカーゲームでプレーヤーの順番であるときにアクティブであり、好ましくは順番ではないときに非アクティブである。さらに、EPIA24は、現在の順番中に、行われているゲームのルールから判断して、適切なこれらのボタン74だけをアクティブにする。例えば、特定のゲームの最大金額のレイズがすでに行われてしまった場合、賭け金またはレイズボタンは非アクティブになる。レイズボタン74Cは、例えば10ドルなど、あらかじめ定められているかまたは許容されている金額をプレーヤーが賭けることができるようにする、1つまたは複数のボタン(図示されず)に置き換えられうる。加えて、または代替として、プレーヤーが賭け金を入力できるようにするキーパッド(図示されず)が提供されてもよい。
【0035】
好ましくは、EPIA24は、カジノ12の特定の従業員に要求または指示する仮想ボタンをプレーヤーに提供する。例えば、プレーヤーは、ホスト/ホステスに要求して飲み物を注文することができる。さらに、プレーヤーは、テーブル18において発生したこと、または発生しつつあること(例えば起こりうる共謀)を従業員が検討するよう匿名で要求することができる。
【0036】
好ましくは、プレーヤーインターフェース54は、共通カード30も表示する。プレーヤーインターフェースに表示されうるその他の情報は、次の順番のプレーヤーの指示(ビジュアルアイコンおよび/または音声)、各プレーヤーのチップの総額、表を上にしている他のプレーヤーのカード、および/または広告などのプレーヤーへのメッセージを含むが、これらに限定されることはない。
【0037】
さらに、カジノ12環境において、好ましくは、各ポットの一部がポーカーゲームを運営するためのハウスに回される。このポットの一部は、レーキ(rake)として知られ、好ましくは各EPIA24で表示される。レーキは、ドル単位の金額として示され、仮想チップのグラフィカル表現を含むことができる。同様に、EPIA24は、好ましくは、テーブルの各プレーヤーが残しているチップの金額および現在のポットの金額を示すチップおよび/またはドル単位の金額のグラフィカル表現を表示する。
【0038】
CDA26によって表示された共通カード30に加えて、または代替として、各EPIAは、好ましくは、ポーカーテーブル18のグラフィカル表現56の中央に共通カードのグラフィカル表現を含む。他のプレーヤーのカードのグラフィカル表現もまた(現在のハンド中は表向き、ハンドの終わりには裏向きで)示されうる。グラフィカル表現56に表示される共通カード30は、特定のEPIA24のプレーヤーに対するホールカード28の表示よりも小さいことが好ましい。CDA26における共通カード30の表示は、EPIAのグラフィカル表現56における共通カード30の表示よりも大きいことが好ましい。
【0039】
EPIA24のその他の属性は、次の事項を含むことができる。
・ 弾性表面波(surface acoustic wave)タッチスクリーン技術の使用
・ マルチタッチ式タッチスクリーン技術の使用
・ 一時的にプレーヤーをゲームから外すボタンを押すことによって複数のブラインドをのがした後にプレーヤーをゲームに戻すための安全なプロセス
・ 1つまたは複数の賭けのオプションのプレーヤー事前選択を見えないようにする方法(ポーカーは連続したゲームである。プレーヤーが自分の順番がくる前に行いたいアクションを知っているような状況が存在する。プレーヤーが自分の順番に先立って、近くの座席のプレーヤーたちがそのアクションを観察できるような方法で、その意思決定を行えるということは、一部のプレーヤーだけに不公平な利益がもたらされることになる。この機能により、プレーヤーは、他のプレーヤーが事前選択を見ることができないような方法で、自分のホールカードを見ながら事前選択を行うことができる。)
・ ライブおよび事前に録画されたビデオを表示する機能
・ 前のハンドを再生する機能(前回のハンドの最終結果の表示に限定され、短時間に限って提供されうる)
【0040】
d)オーディオプレーヤーインターフェース
好ましくは、EPIA24は、EPIA24に割り当てられたプレーヤーに聞こえる音を生成するプレーヤー音響発生装置を含む。プレーヤー音響発生装置は、イヤホン(60)またはヘッドホン(図9および図10を参照)あるいは1つまたは複数のスピーカとして実装されうる。プレーヤー音響は一般に、特定のプレーヤーのみに聞こえるよう意図されており、プレーヤーの順番の合図または指示、あるいはゲームが時間指定されている場合、残り時間または時間切れの指示、プレーヤーのホールカード28またはプレーヤーの最も高いハンドの指示、あるいはプレーヤーのハンドに関連する勝率を示す音響信号を含むことができる。音声信号または音響は、一連のビープ音、チャイム、人口音声などのいずれであってもよい。
【0041】
e)EPIAの物理的構造
図2および図3に分かりやすく示されるように、モジュール34はテーブルトップ20に取り外し可能に取り付けられ、好ましくは、タッチスクリーンディスプレイ54がテーブルトップ20のゲーム台表面22とほぼ平行で相対的に同一平面上にあるように取り付けられる。テーブルトップ20のゲーム台表面22は、プレーヤーインターフェースまたはタッチスクリーンディスプレイ54を見えるように出すために選択された切り抜きまたは開口部を備えるオーバーレイであってもよい。オーバーレイは、外観を美しくするために、ディスプレイの外縁を覆うことが好ましい。さらに、タッチスクリーンディスプレイ54は、テーブルトップ20に対して角度をつけ、ゲーム台表面22より下に取り付けられ、プレーヤーのホールカード28が隣席のプレーヤーたちから部分的に遮られるようにされうる。同様に、ディスプレイ54は、テーブルトップ20に対して角度をつけてテーブルトップよりも高く取り付けられ、その角度はプレーヤーが都合よく見られるように調整可能にされてもよい。
【0042】
V.中央表示領域および音声
図3および図5〜図6に分かりやすく示されるように、CDA26は、すべてのプレーヤーが見るように共通カード30などの情報を表示するために使用され、そのため各自のEPIA24よりもプレーヤーから遠くに配置される。したがって、共通カード30の表示は、ホールカード28の表示よりも大きいことが好ましい。つまり、ホールカード28は、標準サイズのトランプから第1のあらかじめ定められた比率で表示され、共通カード30は、標準サイズのトランプから第2のあらかじめ定められた比率で表示される。好ましくは、第1および第2の比率は、共通カード30がホールカード28よりも大きく表示されるように定義されうる。代替として、第1および第2の比率は同じであってもよい。
【0043】
前述のように、CDA26は、好ましくは複数のEPIA24とは別個であり、好ましくはLCDまたはプラズマモニターあるいは同等のデバイスを使用して実施される。CDA26は、好ましくは、どのプレーヤーの順番であるか、およびどのプレーヤーが現在のハンドの指定された「ディーラー」であるかを示す。これらの指示は、アイコン、矢印などの各々のビジュアル信号、および/またはビープ音、楽音、および/または音声メッセージなどの音声信号によって提供される。プレーヤーの順番およびディーラー指定のこの指示を、CDA26は、それぞれのEPIA24で提供される指示に加えることもできる。音声指示により、CDA26は、統合された「トランスデューサ音響放出技術(transducer sound emitting technology)」を使用することができ、そのため別個のスピーカの必要をなくす。
【0044】
テキサス・ホールデム以外のトランプゲームにおいて、共通カード30が存在しない場合もあり、そのためそれらのゲームのプレイ中は、CDA26は広告メッセージを代わりに表示するために使用されてもよい。広告メッセージは、カジノまたはサードパーティからのものであってもよく、グラフィックス、ピクチャ、アニメーション、ビデオ、および/または音声を含むことができる。広告は、CDAが複数の広告メッセージを繰り返し表示する様々な期間にわたり中央ディスプレイ38のあらかじめ定められた位置に提示されうる。
【0045】
一般に、CDA26は、次のものを表示および/またはアニメーション表示できることが好ましい。
・ ブラインド
・ 共通カード30
・ 賭け金およびプレーヤーチップのスタック
・ フォールドしているプレーヤーおよびフォールドしていないプレーヤーの指示
・ 勝ちのハンド
・ すべての残りのプレーヤーのホールドカードが明かされた状況における勝ちのハンドの割合推定
・ ドル単位の金額または仮想チップのレーキ
【0046】
好ましくは、ゲームテーブル18は、(前述のプレーヤー音響発生装置とは対照的に)すべてのプレーヤーに聞こえる音を生成するために使用されるテーブルまたはシステム音響発生装置を含む。テーブル音響発生装置は、テーブル18に取り付けられた1つまたは複数のスピーカによって実施されうる。代替として、テーブル音響発生装置は、前述の各EPIA24に隣接するかまたは一体化した1つまたは複数のスピーカを含むことができる。例えば、システム音響は、カードをシャッフルする音、カードを配る音、ポットに投げ入れられるチップの音、ジャックポットの勝利に関連する音を模倣する音響を含むことができる。プレーヤー音響は、プレーヤーの順番の合図または指示、あるいはゲームが時間指定されている場合、残り時間または時間切れの指示を含むことができる。一般に、プレーヤー専用の音響は、システム音響発生装置を通じて再生されることはない。
【0047】
VI.サーバコンピュータ
図7および図8に分かりやすく示されるように、各EPIA24は、示されている実施形態において、好ましくは専用のコンピュータ(図示されず)を含み、CDA26は専用コンピュータ52を有する。所定のテーブル18のEPIAコンピュータおよびCDAコンピュータ52はいずれも、好ましくはトランプゲームを実行/制御し、好ましくはイーサネット(登録商標)ネットワーク48を介するサーバコンピュータ50と通信する。同じサーバ50は、好ましくはテーブル18のすべてと同様の方法で通信するかまたはネットワークで結ばれる。複数のEPIA24が1つのコンピュータから操作可能であること、またはCDA26のコンピュータ52がEPIA24を制御し、かつ/またはサーバ50に取って代わることもできることを、当業者であれば理解するであろう。しかし、多数の専用コンピュータを備えることは、ソフトウェアおよび保守の問題を単純化し、コンピュータのコストが比較的安価であるため、ゲームシステム10の製造コストを低減する。
【0048】
サーバ50は、好ましくは、プレーヤーの追跡、チケットイン・チケットアウト(TITO)(キャッシュレス)の賭け、特定のテーブル18の座席40へのプレーヤーの割り当て、トーナメントプレイ、テーブルセットアップ(テーブルの電源をオンおよびオフに切り替え、テーブルパラメータを変更することを含む)、プログレッシブジャックポットを実施し、かつ容易にするために使用される。一般に、サーバ50はゲームを実行し、サーバ50が電子的にトランプを「シャッフル」し、カードを配り、プレーヤーの順番を制御し、プレーヤーの入力を受け取り、ポットの追跡、管理、支払いを適宜行い、レーキを追跡する。ゲームデータは、データベースに格納された各入力、賭け、勝負などと共に、好ましくはサーバ50のデータベースに格納される。サーバ50によって実施されるその他の機能は次のとおりである。
・ トランプ76の電子的なシャッフル
・ カードの配布
・ プレーヤーの順番の制御
・ プレーヤーのデータ入力の受け取り
・ プレーヤーの追跡
・ キャッシュレスの賭け
・ テーブル18のオンおよびオフの切り替え、テーブル18で行われているポーカーゲームの設定、賭けパラメータの設定などを含むテーブルパラメータの定義および変更
・ ハウス割合またはレーキを含むジャックポットの定義および管理
・ プログレッシブジャックポットの定義および管理
・ プレーヤーのキューの確立および管理と、キューから座席40および/または特定のテーブル18へのプレーヤーの割り当て
・ プレーヤー座席の割り当て、テーブルの縮小などを含む、トーナメントプレイの確立および管理
【0049】
さらに、追加の特徴および/または機能を提供するために、他のデバイスがサーバ50に接続されてもよい。例えば、キューイングシステムは、その各自の専用コンピュータを使用して提供されうる。しかし、一部のシステムにおいて、これらの追加の特徴または機能は、サーバ50によって少なくとも部分的に提供されうる。
【0050】
VII.ホストコンソール
図7〜図8および図13を詳細に参照すると、システム10は、好ましくは、EPIA24および/またはCDA26を構成するため、および電子ポーカーゲームのパラメータを確立するため、サーバコンピュータ50との電気通信にホストコンソール102を有する。好ましくは、ホストコンソール102は、サーバコンピュータ50に接続されているか、または(有線または無線の)ネットワークで結ばれている、パーソナルコンピュータなどの別個のコンピュータにおいて具現される。ホストコンソール102は、キオスク(kiosk)などのコンソールに組み入れられうる。ホストコンソール102はまた、ハンドヘルドコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、ノートブックまたはラップトップコンピュータ、またはタブレットコンピュータなどの、任意の種類の適切な装置において具現されてもよい。好ましくは、ホストコンソール102は、好ましくはプレーヤーインターフェース54と類似したタッチスクリーンであるホストコンソール102のホストインターフェース102Bを介して、カジノ12のホストまたはフロアマネージャとの対話を提供する。
【0051】
一般に、ホストコンソール102は、ゲームの種類、制限、プレイタイミング、および/または必要なプレーヤーの人数を設定することを含む、ゲームプロファイルの作成および編集に使用されうる管理デバイスである。ホストコンソール102は、ホストまたはカジノの従業員が、ゲームを開始、一時停止、および停止できるようにし、またテーブルプレイを監視できるようにする。追加の電子テーブル18をアクティブ化することまたは開くことができ、リングまたはトーナメントゲーム(以下を参照)は容易に開始されうる。好ましくは、ホストコンソール102は、サーバ50を介してEPIAコンピュータおよびCDAコンピュータ52と通信することにより、ポーカーテーブル18のいずれか1つまたはすべてをオンおよびオフに切り替えることができる機能を提供する。
【0052】
ホストコンソール102は、カジノの従業員またはホストが次の操作を行えるようにすることができる。
・ 1つまたは複数の電子ポーカーテーブル18でプレイされる複数のポーカーゲームの1つを選択または変更する
・ 使用される賭けまたは賭け金の構造を選択する(例えば、ポーカーゲームでは、リミット、ノー・リミット、ポット・リミットの賭け金の構造のいずれかを有することができる。ホストコンソール102は、従業員が所定の電子ポーカーテーブル18に賭け金構造を設定できるようにする)
・ 時間パラメータ、賭け金限度額、ビッグブラインドおよびリトルブラインドに関連付けられた額を含む(ただしこれらに限定されない)電子ポーカーゲームのその他のパラメータを選択または変更する
・ 電子ポーカーゲームが時間指定ゲームまたは時間指定なしのゲームのいずれであるか選択する
・ 時間指定ゲームにおいて賭けラウンドごとにあらかじめ定められた時間を変更する
・ EPIA24を通じてプレーヤーによって注文された飲み物の数を監視する
・ 特定のプレーヤーに関連する情報をメモに追加する
・ グラフィック、テキスト、または数字により以前のハンドの再生を開始する
・ プレーヤーのうちの1人を電子ポーカーテーブル18から締め出して外す
・ 1人または複数のプレーヤーの電子チップのスタックを調整する(場合によっては、不足を修正するため、および/または電子ポーカーテーブル18の操作または他のプレーヤーの1人のプレイに関する争いを解決するため)
【0053】
その他の機能は、ホストコンソール102によって提供されうる。例えば、前述のように、プレーヤーはEPIA24の1つに割り当てられてもよい。システム10は、割り当てられたプレーヤーが割り当てられたEPIA24にログインすることを要求することができる。システム10は、おそらくはホストコンソール102またはサーバコンピュータ50経由で、ホストが特定のプレーヤーに基づいてトリガーイベントを定義できるようにする。ホストコンソール102は、ログオンするプレーヤーを監視し、指定されたプレーヤーがログオンした場合に信号を生成することができる。したがって、従業員は、信号に応答して、現在指定されたプレーヤーが在席してそれぞれのEPIA24でゲームを行っていることを認識する。
【0054】
ホストコンソール102は、好ましくは、電子ポーカーテーブル18の1つでプレイを監視するために使用され、関連付けられているテーブル18においてハンドの勝負の比率に関連付けられる値を確立する。これは、電子ポーカーゲームのハンドが配られたとき、および勝者が決まってポットが勝者に支払われた時間を確立することによって行われうる。ハンドの勝負の比率があらかじめ定められた値を下回る場合は、従業員はホストコンソール102を介して、ホストコンソール102上のメッセージまたはアラート(音声および/またはビジュアル)で伝えられてもよい。これに応答して、ホストは、電子ポーカーテーブル18のプレイを観察することもできる。
【0055】
さらに、ホストコンソール102により、カジノホストは、電子ポーカーテーブル18の1つにおいてプレイを一時停止して、例えばホストが電子ポーカーゲームおよび/または他のプレーヤーの1人に関してプレーヤーのいずれかが提起する問題を話し合えるようにすることができる。従業員は、それを終えると電子ポーカーゲームを再始動することができる。本発明のもう1つの態様において、ホストコンソール102は、ホストが障害または障害状況の後に電子ポーカーテーブル18を再始動できるようにしてもよい。例えば、ホストコンソール102は、ホストがEPIA24および/またはCDA26を再始動できるようにしてもよい。さらに、EPIA24が別個のコンピュータを含むか、または別個のコンピュータが中央表示領域26を駆動するために提供される場合、ホストコンソール102は、これらのコンピュータを再起動またはリブートするように適合されうる。
【0056】
好ましくは、プレーヤーはそのEPIA24を通じてホストコンソール102にアラートを作成することができる。アラートは匿名であってもよく、またホストにテーブル18に来て観察するよう求める要求である。アラートは、ホストコンソール102上に表示される。アラートが匿名の場合、ホストコンソール102上では、どのプレーヤーがアラートを作成したかについては指し示されない。好ましくは、ホストコンソール102は、ホストがゲームを「ハイバネート(hibernate)」できるようにする。これは、例えば、翌日までゲームを中断するために使用されうる。ハイバネートされたゲームは、同一のテーブルまたは他のテーブルで再開されうる。
【0057】
図15を参照すると、ホストコンソール102は、ホストコンソール102のタッチスクリーン120上でテーブルタブ122および待ちリストタブ124と呼ばれる2つの主要セクションを伴ってプログラムされている。ホストコンソール102をアクティブ化またはブートする場合、あるいはコンソールがすでにアクティブであればホストがテーブルタブ122を選択する場合、システム10のデフォルトまたはホームの画面は一般に、テーブル表現180としてテーブル18をグラフィックで描写する(図18を参照)。この描写は一般に、テーブルタブ122オプションのもとで通常プログラムされたすべてのテーブルページ128の始まりとなる。待ちリストタブ124を選択すると待ちリストページ128が表示される(図28を参照)。タッチスクリーン120上の各々のページ126、128は、ホストが選択する多数のオプションを提供する。選択された場合、ホームページ126、128は一般に、表示構成を変更して、ホストの追加情報および多くの場合選択する追加オプションを提供する。各ページ126、128は多くの画面表示を有することができるが、説明のため、テーブルタブ122に関してすべての画面表示は、1つの共通のテーブルページ126と称される。同様に、待ちリストタブ124に関して、各画面は1つの共通の待ちリストページ128と称される。
【0058】
特に図15を参照すると、各テーブル18を選択することができ、診断情報およびオプションが、テーブルコンポーネントリスト130、コンポーネントパラメータリスト132、リセットボタン134、ソフトウェア再起動ボタン136、リブートボタン138、画面較正ボタン140、戻るボタン142、および最新表示ボタン144を含むテーブルページ126上に示される。テーブルページ126は、好ましくは、図15に示される画面表示にリンクされている多数の画面表示のうちの1つであるため、戻るボタン142および最新表示ボタン144は、図16および図17にも示されているようなテーブルページ126の様々な画面表示を全体的にスクロールできる機能をホストに提供する。
【0059】
テーブルコンポーネントリスト130は、選択されたテーブル18のすべてのコンポーネント、各パーソナルコンピュータ50(つまり「テーブルクライアント」)、および各モジュール34(つまり、個々の座席)のリストを含む。テーブルクライアント(Table Client)2は、テーブルクライアント(Table Client)1のバックアップであり、オプションである。テーブルコンポーネントリスト130のテーブル18のコンポーネントのうちの1つを選択すると、選択されたコンポーネントに関する情報がコンポーネントパラメータリスト132に表示される。
【0060】
有効なコンポーネントリストのパラメータリスト132は、好ましくは、次の事項を含む。
1.説明フィールド(例えば、「テーブル13、座席4」)
2.クライアントタイプフィールド(例えば、プレーヤーまたはテーブル)
3.クライアント状況(アクティブまたはインアクティブ)
4.接続状況(接続または切断)
5.座席番号(適当な場合に)
6.座席状況(例えば、空き、予約済み、アクティブ)
7.プレーヤー名(使用可能なときに)
8.プレーヤー状況(例えば、アクティブまたは非アクティブ)
【0061】
リセット接続ボタン134は、サーバコンピュータ50と、コンポーネントリスト130で選択されたコンポーネントとの間の接続が切断された場合にアクティブである。リセット接続ボタン134の選択は、選択されたコンポーネントを「PING」してそれらの間の接続を再開する試行に使用されうる。ソフトウェア再起動ボタン136は、コンポーネントが非アクティブの場合に、選択されたコンポーネントでソフトウェアを再起動するために使用されうる。例えば、クライアントソフトウェアまたはオペレーティングソフトウェアは、再起動、つまりソフトリブートされうる。ハードウェアリブートボタン138は、選択されたコンポーネントを再起動する、つまり選択されたコンポーネントをオフにして選択されたコンポーネントを再びオンにするために使用されうる。
【0062】
EPIA24のプレーヤーインターフェース54は、好ましくはタッチスクリーンディスプレイであるため、初回使用時に較正ルーチンの実行およびその後定期的な較正ルーチンの再実行が必要である。画面較正ボタン140を選択すると、選択されたEPIA24の較正ルーチンが実行される。戻るボタン142を選択すると、スクリーン120は以前の状態または以前のビューに戻る。戻るボタン144を選択すると、現在の画面に含まれる情報がすべて最新表示される。
【0063】
テーブルページ126はまた、停止/一時停止パラメータ選択領域146、ゲーム移動ボタン148、ゲーム一時停止ボタン150、ゲーム停止ボタン152、自動配布(auto deal)チェックボタン154、非公開座席チェック(closed seating check)ボタン156、待ちリスト使用チェックボタン158、情報/状態領域160、1組のナビゲーションボタン162、アラートクリアボタン164を含む。画面の左下隅寄りにある停止/一時停止パラメータ選択領域146は、ホストがゲームまたは電子ターブル18を一次停止させて変更を行うかまたは他の何らかの機能を実行する場合に、ゲーム一時停止ボタン156またはゲーム停止ボタン158のいずれかと共に使用される。停止/一時停止パラメータ選択領域146は、「即時(No Delay)」、「分数(Minutes)」、および「ハンド数(Hands)」の3つのオプションを含む。ゲームまたはテーブルは、ホストが終了すると再開される。停止されたゲームは、通常その日の終わりにテーブルにおけるプレイを終了する。
【0064】
図15に示される画面の右下隅にある、自動配布チェックボタン154、非公開座席チェックボタン156、待ちリスト使用チェックボタン158は、対応する機能をオン/オフに切り替えるために使用される。情報/状態領域160は、選択されたコンポーネントまたは単に完了したアクションに関する追加情報を提供する。ナビゲーションボタン162は、情報/状態領域160の複数のメッセージ間を往き来するために使用されうる。アラートクリアボタン164は、それぞれのEPIA24A〜24Jにおいてプレーヤーによって生成されたアラートをクリアするために使用される。
【0065】
図16を参照すると、テーブルページ126は、リスト166に好ましく表示される複数のテーブル18A〜18Jのうちの選択されたテーブルのゲーム履歴(game history)を表示する。リスト166は、選択されたテーブルで発生した各アクションに対する行項目(line item)をタイムスタンプと共に含む。
【0066】
図17を参照すると、テーブルページ126はまた、複数のテーブル18A〜18Jのうちの選択されたテーブルにおいてプレイされているゲームに関する情報も表示する。好ましくは、テーブル18A〜18Jは、ポーカーなど、様々な電子トランプゲームを提供するために使用され、ホストコンソール102は、事前定義されているかまたは選択されているトランプゲームのリストを提供する。ゲーム情報を提供する場合、テーブルページ126は、好ましくは、概要セクション168、ゲームプレイセクション170、レーキセクション172、およびライブアクション設定セクション174を有する。概要セクション168は、複数のテーブル18A〜18Jの選択されたテーブルにおいてプレイされている現在のゲームおよび現在のゲームの説明と、現在のゲームに関連付けられているその他の必要な情報を含む。図17において、選択されているゲームは、「Limit Hold’em $1/$2」である。概要セクション168は、タイプ、バリエーション、賭け金、およびジャックポットを含む。ゲームプレイセクション170は、ゲームプレイに影響を及ぼすパラメータについて説明する。説明される実施形態において、ゲームプレイセクション170は、ハンドごとの最大レイズ、アクション時間制限、最小プレーヤー人数、および最大プレーヤー人数を含む。レーキセクション172は、現在のレーキに関する情報を含む。ライブアクション設定セクション174は、賭け金に関する情報を含む。例えば、定義されているゲームは「Limit Hold’em $1/$2」であり、ライブアクション設定セクション174が、ブラインド、許容される賭け金単位、および許可される最小および最大賭け金を含む。
【0067】
図18を参照すると、テーブルページ126の7つのテーブル表現180A〜180Gが示され、好ましくは次の事項を含む。
1.示されるテーブルの名前
2.テーブルにおいてプレイされているゲーム(例えば、Limit Hold’em $1/$2またはゲームなし)
3.1時間あたりのプレイされているハンドの数
【0068】
各グラフィカルテーブル表現180A〜180Gはまた、例えば非アクティブ(赤い「X」で示されるか、または「No Game」とマークされる)、アクティブ、予約済み、またはoutなど、各EPIA24の状態を含むことができる。予約されたEPIA24または座席は、それがプレーヤーに割り当てられたもので、しかもそのプレーヤーにしか使用できないことを意味する。プレーヤーは、プレイを始めるために、予約済みまたは割り当て済みのEPIA24にログインする必要がある。通常、プレーヤーは、割り当てられたEPIA24にログインするためにあらかじめ定められた時間を有するか、あるいは座席40は再び使用可能になる。
【0069】
図26を参照し、具体的にホストコンソール102を介するゲームの一時停止および/または停止を参照すると、停止/一時停止パラメータ選択領域146は、ゲームが停止または一時停止される方法を選択するために使用される。これを行うために、「即時」、「分数」、および「ハンド数」の3つのオプションがある。「即時」オプションが最初に選択された場合、一時停止ボタン150またはゲーム停止ボタン152が選択されると、ゲームは直ちにそれぞれ一時停止または停止される。ゲームが一時停止されると、一時停止ボタン150は、再開ボタン150’に置き換えられる。代替として、「分数」オプションが選択されると、分数ダイアログ184が表示される(図21を参照)。分数ダイアログ184により、ホストは、適切なボタンが選択された後に、ゲームがいつ一時停止または停止されるかを(分単位で)入力することができる。さらにもう一度、「ハンド数」オプションが選択された場合、ハンド数ダイアログ186が表示される(図20を参照)。ハンド数ダイアログ186により、ホストは、適切なボタンが選択された後に、ゲームがいつ一時停止または停止されるかを(プレイのハンド数単位で)入力することができる。
【0070】
図19を参照し、本発明を詳細に検討すると、ホストコンソール102を介するゲームシステム10は、プレイ中のゲームを1つのテーブル18から、別の以前に非アクティブであったテーブルに移動できる機能を有する。電子ゲームがこのように移動される場合、現在の状態のゲームはプレーヤーと共に、1つの電子テーブルから別の電子テーブルへと全体として再配置される。好ましくは、プレーヤーの座席の配置は、プレイ中のゲームをテーブル間で移動する際に同じ状態のままである。
【0071】
図22〜図25に分かりやすく示されるように、テーブル18の各テーブル表現180A〜180Gは一般に、追加情報または詳細情報を表示するために拡大表示されうる。画面120は、ズームボタン188およびナビゲーションボタンの第2のセット190を有する。図22を詳細に参照すると、グラフィカルテーブル表現180が表示され、選択されたテーブルは、カラーまたは黄色の縁取り182によって強調表示されている。ナビゲーションボタン190は、テーブル表現180全体を循環または移動するために使用されうる。テーブル18のテーブル表現180を拡大表示するには、ホストは好ましくは、望ましいテーブル表現180をダブルクリックするか、またはズームボタン188を選択して、選択されているテーブル表現180を拡大表示する。
【0072】
図23を参照すると、テーブル表現が拡大表示された場合、テーブルページ126は、より大きく詳細なグラフィカルテーブル表現つまりテーブル拡大192を表示する。テーブル拡大192は、中央情報領域192Aおよび複数のプレーヤー情報領域192Bを有する。中央情報領域192Aは一般に、実際のテーブル18に関する情報を含み、これは、テーブル識別子、ステータス、ゲームタイプ、ペンディング・ステータス、平均ポット、時間あたりのハンド数、テーブルの席に着くまでの平均待ち時間、および現在のゲームの開始時間を含むことができる。プレーヤー情報領域192Bは一般に、座席番号、ステータス(予約済み、使用中など)、プレーヤーの名前(必要に応じて)、プレーヤーの賭け金、プレーヤーの現在のゲームについての勝ち/負け、およびプレーヤーが現在のゲームに入った時間を含む。
【0073】
図29を参照すると、テーブルページ126は、好ましくは、予約(またはプレーヤーの予約)ボタン194、ゲーム情報ボタン198、履歴ボタン200、および診断ボタン202を含む。ゲーム情報ボタン198、履歴ボタン200、および診断ボタン202を選択すると、結果として、ゲーム情報、履歴情報、および診断情報が表示される。図29〜図31に示されるように、テーブルページ126はまた、空席予約(reserve empty)ボタン204、退席(unseat)ボタン206、およびペナルティ(penalize)ボタン208を含むことができる。空席予約ボタン204は、特定の人物を明示せずに座席を予約するために使用されうる。退席ボタン206は、プレーヤーを排除するために使用されうる。ペナルティボタン208は、プレーヤーの賭け金を調整するか、またはプレーヤーにペナルティを科すために使用されうる。ポット調整ボタン230は、現在のハンドのポットを調整するために使用されうる。
【0074】
予約ボタン194は、ホストコンソール102の使用により、ホストが特定のプレーヤーの座席40を予約できるようにする。このボタンを使用するために、待ちリスト使用(use wait list)チェックボックスはオフにする必要があり、制限付き座席チェックボックスはオンにする必要がある。こうすることにより、ホストは、特定のプレーヤーを待ちリストのプレーヤーよりも先に配置することができ、しかも未使用の座席にログインまたはこれを使用しようと試みる可能性のある人に座席40を空けることはない。予約ボタン194が選択されると、アカウント番号ダイアログ210が表示される(図30を参照)。アカウント番号ダイアログ210は、ホストが、座席40を予約している人物のアカウント番号を入力できるようにする。アカウント番号が入力された後、時間制限ダイアログ212が表示される。時間制限ダイアログ212(図31を参照)は、プレーヤーがEPIA24にログインして座席40を確保するまでの予約が存続する時間の長さをホストが指定できるようにする。座席が予約されると、予約およびプレーヤーの名前は対応するグラフィカル表現で反映される(「Greg」のために予約される座席7を示す図29を参照)。
【0075】
通常、休憩をとるために、または何らかの理由でテーブルを離れたプレーヤーは、のがしたブラインドを支払う限りは戻ることができる。しかし、その他のプレーヤーは、別のプレーヤーが参加することを望む場合もある。退席ボタン206は、プレーヤーがある時間またはあるハンドの回数にわたって(ログアウトせずに)自分の座席を離れた後、ホストがプレーヤーをテーブルから排除できるようにする。
【0076】
図27を詳細に参照すると、画面120はドロップダウンリスト190を含む。ドロップダウンリスト190は、テーブル18でプレイされうるすべてのゲームのリストを含む。ドロップダウンリストで「all」を選択すると、テーブル18のすべてのグラフィカル表現が表示される。ドロップダウンリスト190でゲームの1つを選択すると、その選択されたゲームをプレイしているテーブルのみのグラフィカル表現が表示される。
【0077】
図28を詳細に参照すると、待ちリストページ128は、テーブル18でプレイされうる各タイプのゲームの情報セクション216を含む。各情報セクション216は、ゲームに関連する情報およびそのゲームの待ちリストを含む。示されている実施形態において、情報セクションは次の事項を含む。
1.ゲームをプレイしているテーブルの数
2.所定の間隔に着席したプレーヤーの数
3.キュー(つまり待ちリスト)に入っているプレーヤーの数
【0078】
情報セクション216はまた、キューアクティブ(Queue Active)チェックボックスおよびエントリー許可(Allow Entries)チェックボックスを含むこともでき、これらのチェックボックスにより従業員はそれぞれ、所定のゲームについて待ちリストをオン/オフに切り替えること、および所定のゲームの待ちリストに追加のプレーヤーが追加されることを許可する/許可しないことができる。
【0079】
図32を詳細に参照すると、トーナメントチョップ(tournament chop)ページ218が示されているが、これはトーナメント中に限り使用されるものであり、ホストが時期を早めて(つまりプレーヤー1人だけが残る前に)トーナメントプレイを停止し、残りのポットまたはテーブル賭け金を分割できるようにする。トーナメントチョップページ218は、ポットまたはジャックポットがどのように分割されるかをホストが指定できるようにする一連のチェックボックス220を含む。示されている実施形態において、手動分割、均一分割、またはテーブル賭け金により分割の3つのオプションがある。手動分割が選択された場合、対応する金額が仮想キーパッド222に入力される。トーナメントチョップページ218はまた、払い戻しレーキチェックボックス224を含むこともできる。キャンセルボタン225により、従業員は、現在の操作をキャンセルして、以前の画面に戻ることができる。今すぐ停止およびチョップ(stop & chop now)ボタン226は、現在のトーナメントを停止して、ポットを指定されたとおりに分割する。
【0080】
ホストコンソール102の追加の特徴は、参照により内容全体を本明細書に引用したものとする同時出願の以下の文献において説明されている。
・米国特許出願第N/A号明細書(整理番号60,667−062)
・米国特許出願第N/A号明細書(整理番号60,667−063)
・米国特許出願第N/A号明細書(整理番号60,667−064)
・米国特許出願第N/A号明細書(整理番号60,667−065)
・米国特許出願第N/A号明細書(整理番号60,667−066)
・米国特許出願第N/A号明細書(整理番号60,667−067)
【0081】
VIII.一般的なプロセスおよびソフトウェア
図14を詳細に参照すると、本発明のもう1つの態様において、方法110は、ホストコンソール102およびサーバコンピュータ50を使用して、電子ポーカーテーブル18上の複数のプレーヤーに電子ポーカーゲームを提供する。第1のステップ112において、ホストコンソール102は、好ましくはEPIA24および中央表示領域26を構成し、電子ポーカーゲームのパラメータを確立する。第2のステップ114において、電子ポーカーゲームは、電子カードおよびチップを使用してサーバコンピュータ50によって管理される。
【0082】
稼働中、ゲームシステム10は、キャッシュイン/キャッシュアウトシステムに基づいてプレーヤーアカウントを実装する。システム10は、各プレーヤーのユーザアカウントを作成する。プレーヤーに対してアカウントが確立されると、プレーヤーは、関連付けられた個人識別番号またはPINを有するプレーヤーカードを発行される。プレーヤーがプレーヤーカードを発行されると、そのアカウントには資金が供給されうる。プレーヤーカードは、テーブル18においてプレーヤーを識別するために使用される。プレーヤーは、キャッシュをケージに入れることによってそのアカウントに資金を供給することができ、そこでキャッシュが受け付けられてプレーヤーのアカウントに充当される。印字された受領書は、プレーヤーに渡され、カジノ12によって保持される。電子チップをテーブル18に移すには、プレーヤーは座席40に着いて、自分のプレーヤーカードをカードリーダーに通し、自分のPINを入力する。システム10は、アカウントバランスをプレーヤーに知らせ、プレーヤーがアカウントバランスの全額または一部を電子チップに交換してゲームに使用できるようにする。
【0083】
ソフトウェアの観点から、ゲームシステム10は、テーブルサーバ、ゲームエンジン、テーブルクライアント、プレーヤークライアント、テーブルマネージャ、およびケージマネージャという6つのプログラム・グループを使用して実装されうる。テーブルサーバは、ネットワーク通信、制御、および認証、さらにテーブル間機能(座席予約、マルチテーブルトーナメント)を実施する。ゲームエンジンは、例えば、電子トランプの組の生成、配布、賭け、勝者の決定、およびポットの支払いなど、すべてのゲーム機能の責任を負う。テーブルクライアントは、CDA26のグラフィカル制御である。プレーヤークライアントは、EPIA24のユーザインターフェースと、プレーヤー入力を取り込みプレーヤー入力をテーブルクライアントサーバに伝達するロジックを実施する。テーブルマネージャは、ゲームを開始、一時停止、および停止するため、およびゲームアクティビティを監視してシステムまたはユーザ生成のアラートに応答するために、ユーザ、ネットワーク、およびゲームパラメータを設定するホストインターフェースを含む。ケージマネージャは、プレーヤーアカウントを作成して資金を供給し、プレーヤーカードを作成する機能を提供する。
【0084】
使用可能な座席40がない場合、プレーヤーは、座席に空きがでるまでキューに入れられる。1つの実施形態において、プレーヤーは、先着順でキューから出されて座席を割り当てられる。しかし、システム10により、カジノ12では、プレーヤーがキューまたはリストをバイパスする特殊なルールを実施することができる。例えば、カジノ12では、トーナメントでの勝利など、特定の条件のもとで、プレーヤーがキューの先頭に置かれるようにバウチャーを提示することができる。
【0085】
本発明の1つの態様において、また前述のように、システム10は、データベース内の各トランザクション、賭け、配布されたカードを追跡する。システム10はまた、各テーブル18でプレイしているプレーヤーを追跡する。この情報はデータベースに格納されて、要約され、任意の多数の形態のレポート書式で提示されうる。プレーヤー、ゲーム、および各ハンドの勝負の方法に関する情報は、追跡されうる。この使用可能なデータはまた、特定の1人または複数のプレーヤーがプレイしたテーブルまたはすべてのゲームの(時間あたりの)ポーカーハンドの頻度を判別するか、または例えばプレーヤー間の共謀を検出する目的で、分析されうる。
【0086】
システム10はジャックポット、つまりプログレッシブジャックポットが、複数のハンドおよび/または複数のテーブルにわたって生成され、賞金を勝ち取れるようにすることができる。プログレッシブジャックポットは、含まれているテーブルにおいて賭けられたおよび/または勝ち取られた金額に基づいて増額することができる。プログレッシブジャックポットは、一連のあらかじめ定められた条件のもとで勝ち取られるまで、増額を続けることができる。代替として、ジャックポットは、あらかじめ定められた期間に限りアクティブにされうる。ジャックポットを勝ち取る条件は、その期間の終わりに1人または複数のプレーヤーによって勝ち取られることである。
【0087】
システム10は、プログレッシブジャックポットが、複数の方法で資金を供給されるようにする。プログレッシブジャックポットが資金を供給される方法は、サーバ50またはその他のデバイス上のコンピュータプログラムアプリケーションを通じて供給していることができる。例えば、プログレッシブジャックポットは、すべてのジャックポット、1つおきのジャックポット、またはn個おきのジャックポットから一連の歩合を取ることによって資金を供給されうる。プログレッシブジャックポットの金額は、CDA26および/またはリモートディスプレイに表示されうる。
【0088】
プログレッシブジャックポットは、特定の定義可能な条件の下に、および/または特定のイベント、つまりマーケティングイベントに対して、ランダムに開始されうる。プログレッシブジャックポットは、単一のハンド、あらかじめ定められた期間にわたる、1つのテーブルまたは複数のハンドにわたるあらかじめ定められた数のハンドなどであってもよい。
【0089】
好ましくは、ジャックポットがプレーヤーによって勝ち取られた後、1つまたは複数の関係機関報告書式がEPIA24のプレーヤーに提示されうる。書式は、(許容可能であれば)プレーヤーの電子署名を受け入れることができるか、またはプレーヤーにその必要性を通知して書式に記入できる場所を指示することができる。デバイスは、パーソナル、ノートブック、またはタブレットのコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、PDA、または他の適切なデバイスであってもよい。
【0090】
IX.トーナメントプレイ
システム10は、トーナメントプレイを容易にする。トーナメントにおいて、あらかじめ定められた数のプレーヤーを有するあらかじめ定められた数のテーブル18が関与する。バイイン、例えば100ドルが必要とされる。通常、プレーヤーが手持ち金額をすべて失った後、プレーヤーはトーナメントから排除される。
【0091】
あらかじめ定められたルールのもとで、プレーヤーはトーナメントに登録することができ、テーブルの座席に割り当てられうる。プレイ中、あらかじめ定められたルールのもとで、テーブルはブレイクダウンして、プレーヤーが別のテーブルに分散されることもある。システム10は、1つまたは複数の以下の機能を提供することにより、トーナメントを容易にする。
【0092】
a)登録
b)トーナメント情報の追跡
c)中央ディスプレイおよび/またはリモートディスプレイでのトーナメント情報の表示
d)トーナメントの準備、例えばバイイン
e)再バイイン
f)トーナメントジャックポット、キャッシュ、または別のトーナメントに参加するためのエントリバウチャー(特定のトーナメントまたは有効期限)
g)テーブルをブレークするプロセス
(1)テーブルがブレークしていることを示すメッセージ
(2)新しい座席割り当ての伝達
(3)ブレークオーダーの決定
(4)ブレークオーダーの表示
h)他のテーブルのステータスおよび他のテーブルのプレーヤーに関する情報の表示
i)トーナメント中に個々のテーブルの時間あたりのハンドを監視して調整するシステム。ポーカートーナメント中、各テーブルでは、他のすべてのテーブルとほぼ同じ時間あたりのハンド数でプレイすることが重要である。これは、ゲームを一時停止する、および/または一時停止せずにゲームのペースを落とすことによって行われうる。
j)マルチサイトトーナメント
k)トーナメント支払いテーブルおよびトーナメントにおける最終位置に基づいてプレーヤーにトーナメント賞金を自動的に支払うシステム
l)ブラインドの自動掲示およびブラインド/失敗したブラインドの自動掲示のオンおよびオフを切り替える方法
m)ポット・リミットおよびノー・リミット賭け構造において許容された賭け金額を自動的に計算する方法
n)プレーヤーの人数、時刻、ゲームのタイプ、および/または他の基準に基づくレーキの自動変化
o)個々のプレーヤーにレーキ割り引きを提供する機能
p)1つの座席から同一のテーブルの別の座席、または別のテーブルへのプレーヤーの移動。座席の移動を強要される(「移動すべき」)または希望するような状況が存在する。この機能は、1つの座席から別の座席へのプレーヤー情報の自動通知および移動を提供する。
q)単一およびマルチサイトのネットワーキングと複数の自動化ポーカーの管理を可能にするデータベースおよびネットワークアーキテクチャ
r)プレーヤー統計値の追跡とレポート。以前のプレイ統計値をプレーヤーが分析するためのインターネットおよび/または他の方法を介するデータおよび表示の方法。もう1つの実施形態において、所定のゲームおよび/または所定の期間にわたるプレーヤーの順位付けを判定するためにデータおよび表示の方法が使用される。
s)使用可能なテーブルを表示し、インターネットまたは自動音声応答装置などのリモート接続を介してライブテーブルおよび/またはトーナメントを登録する機能
t)プレイのスピード(カードをシャッフルする、配る、捨てる、賭けるなどのスピード)を調整するオプション
u)アカウントからテーブルへの金額の電子的な振り替え
v)金額を別の場所に電子的に振り替える
w)金額をテーブルに移すための「キャッシュカード」の使用
x)オペレータが任意のテーブルまたはすべてのテーブルの詳細を表示できる機能
y)オペレータが任意のプレーヤーまたはすべてのプレーヤーの詳細を表示できる機能
【0093】
X.仮想ゲーム
本発明の1つの態様において、リモートまたは仮想ゲームがシステム10によって提供されうる。リモートまたは仮想ゲームは、無線デバイス上で提供され、あらかじめ定められた場所においてプレイされうる。
【0094】
仮想ゲームはまた、EPIA24を通じて提供されうる。例えば、仮想またはリモートゲームは、ポーカープレーヤーによってそのプレーヤーの順番ではないときに行われてもよい。仮想またはリモートゲームは、そのテーブルでまたは他のテーブルで、他のプレーヤーを相手にプレイされる別のポーカーハンドであってもよく、または仮想プレーヤーを相手にプレイされる別のポーカーハンドであってもよい。代替として、リモートまたは仮想ゲームは、ブラックジャック、キノ、スロットマシンなどを含む他のタイプのゲームであってもよいが、これらに限定されることはない。
【0095】
EPIA24または他の端末で他のカジノゲームを実行することに加えて、システムはカジノ全体を通じてゲーム装置上で稼働されうる。例えば、仮想ポーカーゲームは、既存の電子ビンゴ端末または電子レースブック端末で実行されてもよい。
【0096】
XI.ゲームの一時停止または停止
本発明の1つの態様において、ホストコンソール102は、ホストコンソール102のユーザ(またはホスト)が電子トランプゲームを中断できるようにする。本発明の1つの態様において、電子トランプゲームの中断とは、トランプゲームを一時停止または停止することを意味する。電子トランプゲームを一時停止することは、一時的である、つまりゲームは再開されうる。停止されたゲームは再開することはできない。
【0097】
ホストは、ホストコンソール102での入力を通じてゲームが停止または一時停止されることを示すことができる。1つの実施形態において、ゲームの一時停止は、ゲーム一時停止ボタン150を作動させることにより開始されうる。ゲームが一時停止された後、ゲームは再開ボタン150’を作動させることにより再開されうる。
【0098】
1つの実施形態において、ゲーム一時停止ボタン150またはゲーム停止ボタン152が作動された後、ゲームは自動的に一時停止または停止されうる。代替として、ゲームは、あらかじめ定められた分数またはゲームのハンドの数の後に一時停止または停止されてもよい。
【0099】
もう1つの実施形態において、ホストは、直ちにゲームを中断するか、またはあらかじめ定められたまたは指定された分数またはハンド数の後に中断するかどうかを選択することができる。
【0100】
図33を詳細に参照すると、示されている実施形態において、ゲーム一時停止ボタン150またはゲーム停止ボタン152を作動させると、メニュー300が表示される。メニュー300は、即時(No Delay)項目302、分数(Minutes)項目304、およびハンド数(Hands)項目306を含む。ホストが即時項目302を選択した場合、ゲームは直ちに中断される(一時停止または停止される)。ホストが分数項目304を選択した場合、何分後にゲームが中断されるかをホストが分数で入力できるキーパッド308が表示される。適切なアラートメッセージが電子プレーヤー対話領域24および/または中央表示領域26に送信されうる。ホストがハンド数項目306を選択した場合、何ハンド後にゲームが中断されるかをホストがハンド数で入力できるキーパッド310が表示される。
【0101】
図36を詳細に参照すると、停止されたゲームは再開することができないので、ホストは、現在のゲームがダイアログ312経由で停止されることを確認するために質問される。ダイアログ312は、NOボタン314およびYESボタン316を含む。NOボタン314を作動させるとアクションをキャンセルし、YESボタン316を作動させるとゲームを停止する。
【0102】
トーナメントにおいては、1つの実施形態において、ゲームは即時によってのみ中断されうる。
【0103】
ある分数またはハンド数でゲームが一時停止または停止されるように設定された後は、アクションをキャンセルすることができない。しかし、分数またはハンド数は、増やすかまたは減らすことができる。ゲームが一時停止されるようスケジュールされている場合、ゲームは手動で再開されうる。
【0104】
座席の予約
本発明のもう1つの態様において、ホストは、プレーヤーの座席、つまり電子プレーヤー対話領域24を予約することができる。座席は、(特定のプレーヤーの)名前で、または名前なしで予約されうる。
【0105】
座席が特定のプレーヤー用に予約された場合、ホストは、キーパッド138を介してプレーヤーの識別番号またはカード番号を入力することができる。
【0106】
座席または電子プレーヤー対話領域24が予約されると、そのステータスは空席から予約済みに変更される。一般に、プレーヤーは、ゲームを行う前に、予約されている電子プレーヤー対話領域にログオンする必要がある。1つの実施形態において、プレーヤーは、指定された時間内に、予約されている電子プレーヤー対話領域にログオンする必要があり、そうしないとステータスは空席に変更される。
【0107】
1つの実施形態において、指定された時間は、設定されるか、またはあらかじめ定められている。もう1つの実施形態において、ホストは、キーパッド320で時間を入力することができる。
【0108】
XII.不参加、退席、またはプレーヤーにペナルティを科す
1つの実施形態において、ホストは、プレーヤーがテーブルを離れるが、自ら退席しない場合、ホストコンソールを使用してプレーヤーを「不参加にする」ことが必要になることがある。プレーヤーを不参加にするには、ホストは、ホストコンソール102のフォールドまたは不参加ボタン(図示されず)を選択することができる。図39を詳細に参照すると、ホストは、ダイアログ322を介してプレーヤーを不参加にすることを確認するために質問される。ダイアログ322は、NOボタン324およびYESボタン326を含む。NOボタン324を作動させるとダイアログ324をキャンセルし、YESボタン326を作動させるとプレーヤーを不参加にする(そして現在手持ちがあればフォールドされる)。これは、電子プレーヤー対話領域24のステップを、使用中から退席に変更する。
【0109】
もう1つの実施形態において、ホストは、プレーヤーが終了せず(ログアウトせず)にテーブルを離れる場合、ホストコンソールを使用してプレーヤーを「退席させる」ことが必要になることがある。これは通常、他のプレーヤーの要求により、および/またはあらかじめ定められた時間または十分な時間が経過した後、行われうる。プレーヤーを退席させるには、ホストは、ホストコンソール102の退席ボタンまたはログオフボタン(図示されず)を選択することができる。図40を詳細に参照すると、ホストは、ダイアログ328を介してプレーヤーを退席させることを確認するために質問される。ダイアログ328は、NOボタン330およびYESボタン332を含む。NOボタン328を作動させるとダイアログ328をキャンセルし、YESボタン332を作動させるとプレーヤーを退席させる(そして電子プレーヤー対話領域24をログオフさせる)。
【0110】
本発明のもう1つの態様において、ホストコンソール102は、通常、マナーが悪いためにプレーヤーにペナルティを科すことができるようにする。1つの実施形態において、ホストは、時間またはハンド数として定義されうる特定の期間にわたり、プレーヤーを電子トランプゲームに参加させないようにすることにより、プレーヤーにペナルティを科すことができる。
【0111】
1つの実施形態において、指定された時間は、あらかじめ定められているか、またはホストによって定義されうる。
【0112】
1つの実施形態において、ホストは、ペナルティボタン208を作動させることによりペナルティを開始することができる。示されている実施形態において、ホストは、プレーヤーを不参加にすべき分数をキーパッド334で入力することができる。図42を詳細に参照すると、プレーヤーがペナルティを科されると、その電子プレーヤー対話領域24のステータスは、グラフィック336に反映されているように、使用中からペナルティに変更される。ペナルティによって指定される時間は、別のキーパッド338でホストによって変更されうる。
【図面の簡単な説明】
【0113】
【図1】カジノ環境において本発明を具現するゲームシステムを示す図である。
【図2】ゲームシステムの電子ポーカーテーブルを示す斜視図である。
【図3】図2の電子ポーカーテーブルを示す上面図である。
【図4】電子トランプの札を示す正面図および背面図である。
【図5】電子トランプのホールカードが隠された状態のシステムの電子プレーヤー対話領域のプレーヤーインターフェースを示す平面図である。
【図6】ホールカードが見える状態の図5のプレーヤーインターフェースを示す平面図である。
【図7】1つのポーカーテーブルに関連付けられているゲームシステムを示す部分ブロック図である。
【図8】複数のポーカーテーブルに関連付けられているゲームシステムを示す部分ブロック図である。
【図9】ヘッドホンを備えるモジュールの形態の電子プレーヤー対話領域を示す斜視図である。
【図10】ヘッドホンを備えるハンドヘルドモジュールに具現される変更された電子プレーヤー対話領域を示す斜視図である。
【図11】ゲームシステムのソフトウェアコンポーネントを示すブロック図である。
【図12】ゲームシステムを示す簡略化されたブロック図である。
【図13】ホストコンソールを備えるゲームシステムを示すブロック図である。
【図14】ゲームシステムの動作の方法を示す流れ図である。
【図15】ホストコンソールのビデオスクリーン上に表示された第1のテーブルタブのイメージを示す図である。
【図16】ホストコンソールのビデオスクリーン上に表示された第2のテーブルタブのイメージを示す図である。
【図17】ホストコンソールのビデオスクリーン上に表示された第3のテーブルタブのイメージを示す図である。
【図18】ホストコンソールのビデオスクリーン上に表示された第4のテーブルタブのイメージを示す図である。
【図19】ホストコンソールのビデオスクリーン上に表示された第5のテーブルタブのイメージを示す図である。
【図20】ホストコンソールのビデオスクリーン上に表示されたハンド数ダイアログを示す図である。
【図21】ホストコンソールのビデオスクリーン上に表示された分数ダイアログを示す図である。
【図22】ホストコンソールのビデオスクリーン上に表示された第6のテーブルタブのイメージを示す図である。
【図23】ホストコンソールのビデオスクリーン上に表示された第7のテーブルタブのイメージを示す図である。
【図24】ホストコンソールのビデオスクリーン上に表示された第8のテーブルタブのイメージを示す図である。
【図25】ホストコンソールのビデオスクリーン上に表示された第9のテーブルタブのイメージを示す図である。
【図26】ホストコンソールのビデオスクリーン上に表示された第10のテーブルタブのイメージを示す図である。
【図27】ホストコンソールのビデオスクリーン上に表示された第11のテーブルタブのイメージを示す図である。
【図28】ホストコンソールのビデオスクリーン上に表示された第1の待ちリストタブのイメージを示す図である。
【図29】ホストコンソールのビデオスクリーン上に表示された第12のテーブルタブのイメージを示す図である。
【図30】ホストコンソールのビデオスクリーン上に表示されたアカウントナンバーダイアログを示す図である。
【図31】ホストコンソールのビデオスクリーン上に表示された時間制限ダイアログを示す図である。
【図32】ホストコンソールのビデオスクリーン上に表示されたトーナメントチョップページのイメージを示す図である。
【図33】本発明の実施形態による、ホストが即時、分数、またはハンド数を選択できるメニューを示す図である。
【図34】本発明の実施形態による、ホストが分数を入力できるキーパッドを示す図である。
【図35】本発明の実施形態による、ホストがハンド数を入力できるキーパッドを示す図である。
【図36】本発明の実施形態による、停止機能に関連するダイアログを示す図である。
【図37】本発明の実施形態による、ホストがプレーヤーカード番号を入力できるキーパッドを示す図である。
【図38】本発明の実施形態による、ホストが分数を入力できるキーパッドを示す図である。
【図39】本発明の不参加機能に関連するダイアログを示す図である。
【図40】本発明の退席機能に関連するダイアログを示す図である。
【図41】ホストがペナルティの分数を入力できるキーパッドを示す図である。
【図42】本発明のペナルティ機能に関連するグラフィックを示す図である。
【図43】本発明のペナルティ機能に関連するキーパッドを示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子トランプ用テーブルと共に使用するホストコンソールであって、前記電子トランプ用テーブルは、ゲーム台表面と、前記テーブルの周囲に位置する複数の電子プレーヤー対話領域と、ゲームコンピュータとを有し、各電子プレーヤー対話領域は複数のプレーヤーのうちの1人と対話するためのプレーヤーインターフェースを提供し、前記テーブル上の電子トランプゲームを管理する前記ゲームコンピュータは前記複数の電子プレーヤー対話領域に結合されるホストコンソールであって、
前記ホストコンソールは、
情報をホストに表示するホストディスプレイと、
ホスト入力を受け取るホストユーザインターフェースと、
前記ホストからの入力に応答して前記電子トランプゲームを中断するための、前記ホストディスプレイおよび前記ホストユーザインターフェースに結合されるホストコントローラと
を備えることを特徴とするホストコンソール。
【請求項2】
前記ホストコントローラは前記電子トランプゲームを中断する際に前記電子トランプゲームを停止することを特徴とする請求項1に記載のホストコンソール。
【請求項3】
前記ホストコントローラは前記電子トランプゲームを中断する際に前記電子トランプゲームのハンドを一時停止することを特徴とする請求項1に記載のホストコンソール。
【請求項4】
前記ホストコントローラはホスト入力に応答して前記電子トランプゲームのハンドを再開することを特徴とする請求項1に記載のホストコンソール。
【請求項5】
前記ホストコントローラは、前記ゲームが即時に、または指定された時間で、または指定されたハンドの数で中断されるように前記ユーザが指定できるようにすることを特徴とする請求項1に記載のホストコンソール。
【請求項6】
前記ホストは前記指定された時間を入力できることを特徴とする請求項5に記載のホストコンソール。
【請求項7】
前記ホストは前記指定されたハンドの数を入力できることを特徴とする請求項5に記載のホストコンソール。
【請求項8】
電子トランプ用テーブルに関連するホストに情報を提供する方法であって、前記電子トランプ用テーブルは、複数の電子プレーヤー対話領域と、ゲームコンピュータとを有し、各電子プレーヤー対話領域は複数のプレーヤーのうちの1人と対話するためのプレーヤーインターフェースを提供し、前記ゲームコンピュータは電子トランプゲームを前記プレーヤーに提供する方法であって、
前記方法は、
前記電子ポーカーテーブルに結合されるホストコンソールを提供するステップと、
前記ホストコンソールのユーザインターフェースを介して前記ホストから情報を受け取るステップと、
前記ホストからの入力に応答して電子トランプゲームを中断するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項9】
前記電子トランプゲームを中断するステップは前記電子トランプゲームを停止するステップを含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記電子トランプゲームを中断するステップは前記電子トランプゲームのハンドを一時停止するステップを含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項11】
ホスト入力に応答して前記電子トランプゲームのハンドを再開するステップを含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ゲームが即時に、または指定された時間で、または指定されたハンドの数で中断されるように前記ホストが指定できるようにするステップを含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記ホストは前記指定された時間を入力できることを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ホストは前記指定されたハンドの数を入力できることを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項15】
電子トランプ用テーブルと共に使用するホストコンソールであって、前記電子トランプ用テーブルは、ゲーム台表面と、前記テーブルの周囲に位置する複数の電子プレーヤー対話領域と、ゲームコンピュータとを有し、各電子プレーヤー対話領域は複数のプレーヤーのうちの1人と対話するためのプレーヤーインターフェースを提供し、前記テーブル上の電子トランプゲームを管理する前記ゲームコンピュータは前記複数の電子プレーヤー対話領域に結合されるホストコンソールであって、
前記ホストコンソールは、
情報をホストに表示するホストディスプレイと、
ホスト入力を受け取るホストユーザインターフェースと、
前記ホストからの入力に応答して電子プレーヤー対話領域を予約する、前記ホストディスプレイおよび前記ホストユーザインターフェースに結合されるホストコントローラと
を備えることを特徴とするホストコンソール。
【請求項16】
前記ホストは特定のプレーヤーの電子プレーヤー対話領域を予約できることを特徴とする請求項15に記載のホストコンソール。
【請求項17】
各プレーヤーは関連付けられている識別番号を有し、前記電子プレーヤー対話領域は前記固有のプレーヤーの識別番号を介して予約されることを特徴とする請求項16に記載のホストコンソール。
【請求項18】
前記ホストコントローラは前記電子プレーヤー対話領域のステータスを空席から予約済みに変更することを特徴とする請求項15に記載のホストコンソール。
【請求項19】
前記プレーヤーは指定された時間内に前記予約されている電子プレーヤー対話領域にログオンする必要があることを特徴とする請求項18に記載のホストコンソール。
【請求項20】
前記指定された時間はあらかじめ定められていることを特徴とする請求項19に記載のホストコンソール。
【請求項21】
前記指定された時間は前記ホストによって入力されうることを特徴とする請求項19に記載のホストコンソール。
【請求項22】
電子トランプ用テーブルに関連するホストに情報を提供する方法であって、前記電子トランプ用テーブルは、複数の電子プレーヤー対話領域と、ゲームコンピュータとを有し、各電子プレーヤー対話領域は複数のプレーヤーのうちの1人と対話するためのプレーヤーインターフェースを提供し、前記ゲームコンピュータは電子トランプゲームを前記プレーヤーに提供する方法であって、
前記方法は、
前記電子ポーカーテーブルに結合されるホストコンソールを提供するステップと、
前記ホストコンソールのユーザインターフェースを介して前記ホストから情報を受け取るステップと、
前記ホストからの入力に応答して電子プレーヤー対話領域を予約するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項23】
前記ホストは特定のプレーヤーの電子プレーヤー対話領域を予約できることを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項24】
各プレーヤーは関連付けられている識別番号を有し、
前記固有のプレーヤーの識別番号を介して前記電子プレーヤー対話領域を予約するステップを含むことを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記電子プレーヤー対話領域のステータスを空席から予約済みに変更するステップを含むことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項26】
前記プレーヤーは指定された時間内に前記予約されている電子プレーヤー対話領域にログオンする必要があることを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項27】
前記指定された時間はあらかじめ定められていることを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記指定された時間は前記ホストによって入力されうることを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項29】
電子トランプ用テーブルと共に使用するホストコンソールであって、前記電子トランプ用テーブルはゲーム台表面と、前記テーブルの周囲に位置する複数の電子プレーヤー対話領域と、ゲームコンピュータとを有し、各電子プレーヤー対話領域は前記プレーヤーと対話するためのプレーヤーインターフェースを提供し、前記テーブル上の電子トランプゲームを管理する前記ゲームコンピュータは前記複数の電子プレーヤー対話領域に結合されるホストコンソールであって、
前記ホストコンソールは、
情報をホストに表示するホストディスプレイと、
ホスト入力を受け取るホストユーザインターフェースと、
指定された期間にわたり前記プレーヤーのうちの1人を前記電子トランプゲームに参加させないようにすることにより該プレーヤーにペナルティを科すための、前記ホストディスプレイおよび前記ホストユーザインターフェースに結合されるホストコントローラと
を備えることを特徴とするホストコンソール。
【請求項30】
前記指定された期間は一定の期間であることを特徴とする請求項29に記載のホストコンソール。
【請求項31】
前記ホストコントローラは前記ホストが前記一定の期間を入力できるようにすることを特徴とする請求項30に記載のホストコンソール。
【請求項32】
前記指定された期間はハンドの数によって定義されることを特徴とする請求項29に記載のホストコンソール。
【請求項33】
前記ホストコントローラは前記ホストが前記ハンドの数を入力できるようにすることを特徴とする請求項32に記載のホストコンソール。
【請求項34】
前記ホストコントローラは前記電子プレーヤー対話領域のステータスを使用中からペナルティに変更することを特徴とする請求項29に記載のホストコンソール。
【請求項35】
電子トランプ用テーブルに関連するホストに情報を提供する方法であって、前記電子トランプ用テーブルは複数の電子プレーヤー対話領域と、ゲームコンピュータとを有し、各電子プレーヤー対話領域は複数のプレーヤーのうちの1人と対話するためのプレーヤーインターフェースを提供し、前記ゲームコンピュータは電子トランプゲームを前記プレーヤーに提供する方法であって、
前記方法は、
前記電子ポーカーテーブルに結合されるホストコンソールを提供するステップと、
前記ホストコンソールのユーザインターフェースを介して前記ホストから情報を受け取るステップと、
指定された期間にわたり前記プレーヤーを前記電子トランプゲームに参加させないようにすることにより前記プレーヤーのうちの1人にペナルティを科すステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項36】
前記指定された期間は一定の期間であることを特徴とする請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記ホストが前記一定の期間を入力できるようにするステップを含むことを特徴とする請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記指定された期間はハンドの数によって定義されることを特徴とする請求項35に記載の方法。
【請求項39】
前記ハンドの数を入力できるようにするステップを含むことを特徴とする請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記電子プレーヤー対話領域のステータスを使用中からペナルティに変更するステップを含むことを特徴とする請求項35に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【公表番号】特表2008−545473(P2008−545473A)
【公表日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−513664(P2008−513664)
【出願日】平成18年5月23日(2006.5.23)
【国際出願番号】PCT/US2006/020068
【国際公開番号】WO2006/127801
【国際公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【出願人】(506139428)ポーカーテック インコーポレイテッド (17)
【Fターム(参考)】